Comments
Description
Transcript
理事会記事(12月8日) - 一般社団法人広島県医師会
昭和 年 月 日 第 種郵便物承認 広島県医師会速報(第 県医師会理事会記事 平成 年度第 回常任理事会 (平成 年 月 日) 平松会長 挨拶 皆さま、こんばんは。今日の新 聞では、平成 年度の診療報酬改 定は、全体で %前後の引き下げ を検討と報道しています。薬科部 分が .%の引き下げ、本体部分 の技術料は微増のようですが、マ イナス改定は 年ぶりと書いてありまして、なか なか日本医師会が考えたとおりにはいかないよ うであります。今回の診療報酬改定は日本の経 済そのものの問題のようにも感じます。 医療費を %引き下げれば、国は , 億円ほ ど負担軽減になるとのことで、これまで通りの 財務省主導型の診療報酬改定と思います。 最近、知人に関する中傷文が届きました。ひ どい内容で憤りを感じましたと同時にある文書 事件を思い出しました。 さて、ある文書に自分の名前が勝手に使われ、 自分がどうしたとか自分がこう思ったとか、全 く事実に反する内容が、自分に何ら問い合わせ ることもなく記載された場合、皆さんはどうし ますか。 最近、古本屋で「ローマの哲人 セネカの言 葉」( 中野孝次 岩隈書店)と別の書店 で「老年と正義」( 瀬口昌久 名古屋大 学出版会)を購入しましたのでその内容の一部 と感じたことを少しお話します。 セネカはローマ帝国の暴君ネロの家庭教師と して有名ですが、ネロから大変な額の寄付をも らったり、執政官になってネロの側近として活 躍した人です。そしてまたストア派の哲学者で もあります。そのセネカの最後はネロに死を命 じられ自殺させられています。 セネカは正義と善についていろいろと書いて います。そのなかで私が一番心に残ったのは 「多数に従ってはいけない」という彼の言葉で す。多数の賛成したことを最善とみなして大勢 の意見に従う性向ほどわれわれを大きな災厄に 陥れるものはない。常に自らの理性、そして自 らの善によって物事を判断することが大切であ ると言っています。多忙の惨めさと閑暇ある生 号) 年(平成 年) 月 日( ) をすすめ、閑暇の生活に入っても人のために尽 くすことを求めています。徳を志し、自分を常 により善いものにする、人間は自分が生まれた 祖国を越えて人類の役に立つ。それができぬな ら自分のために、即ち自分をより善い人間にす ること、徳(道徳的成長)を知り、それを実行 することを勧めています。 一方、善を求め徳ある人に災厄が起こる場合 については、セネカはそれは「神の与えた試練」 であるとし、人間の中にある神性は神=理性= ロゴス=徳の種子であり「種子的理性」である とし、神はそれを強く育てるために試練を与え る・苦難に遭わない人は不幸だとも言っていま す。 「徳」とは正しいこと、善いことを行おうとす る意志であります。 一方、 「老年と正義」によれば、自己の人生が 正義によってよく生きられたという正義の生活 こそが楽しく幸福な生活である。人生を最後ま で正しく生きることが人生をよく生きることに なる。正義は生涯をかけて求めるに値するもの などと、プラトンやアリストテレスの老年論と 共に紹介しています。 「正義」と「善」を私の読んだ本から取り上げ てみましたが、前述の正義と善からほど遠い文 書事件のような災厄を試練と受け入れるべきか 否か、皆さんはどう思われますか。 いずれにしても、洋の東西を問わず、時代を 問わず、善悪・正義の問題は古くから哲学的・ 道徳的な主要テーマの一つであり、倫理の問題 でもあります。 皆さまにはしばらく倫理的なことをお話する 必要のない程、私たちの周囲はクリーンな状態 でありましたが、正義と善に著しく反する中傷 文や前述の問題文書を見聞きするに及び、再び 倫理的なお話をさせていただきました。 協議事項 ・市郡地区医師会主催学会等の日本医師会生涯 教育講座認定申請の件 (山田常任理事) 件、原案どおりすべて承認 ・平成 年度精神保健福祉事業功労者知事表彰 候補者推薦の件 (温泉川常任理事) 会員を 名推薦 ・医療事故調査制度研修会講師派遣の件 (温泉川常任理事) 渡邊常任理事を推薦 ( ) 年(平成 年) 月 日 広島県医師会速報(第 ・福山市医師会禁煙支援講演会補助金の件 (水野常任理事) 補助を承認 ・第 回広島県作業療法学会後援の件 (温泉川常任理事) 後援を承認 ・第 回中国・四国学校保健学会後援の件 (温泉川常任理事) 後援を承認 ・広島外科会からの宛名シール発行依頼の件 (温泉川常任理事) 実費による発行を承認 ・特定個人情報等の取扱いに関する覚書の件 (水野常任理事) マイナンバーの取り扱いについて税理士法 人元木会計と覚書取り交しを承認 ・中国四国医師会学校保健担当理事連絡会議へ の助成の件 (渡邊常任理事) 中四国医師会連合より限度額を 万円と定 め助成することを承認 ・医療安全研修会補助申請の件 (牛尾常任理事) 補助を承認 ・役職員出張申請の件 (温泉川常任理事) 原案どおりすべて承認 報告事項 月 日、三次地区医師会・庄原市医師会と 県医師会との合同理事会 (平松会長) 市郡地区医師会との合同理事会は、 「市郡地 区医師会と県医師会との連携を一層強めるこ と」 「医師会が持っている課題・問題点あるい はトピックス等について意見交換・情報交換 を行うこと」、そして、 「お互いの連携を深め、 効果的な医師会活動を推進すること」を目的 に開催している。三次地区医師会・庄原市医 師会と広島県医師会との合同理事会を開催し、 平松恵一県医師会長、鳴戸謙嗣三次地区医師 会長、毛利昭生庄原市医師会長の挨拶後、忌 憚ない意見交換を行った。 号) 昭和 年 月 日 第 種郵便物承認 ・ 月 日、第 回在宅医療の人材確保(訪問看 護師)のための推進事業検討委員会 (檜谷副会長) 在宅医療の人材(訪問看護師)確保のため の推進事業、訪問看護師の生涯教育体系の構 築および新人訪問看護師の人材育成、訪問看 護師と医療機関看護師との相互交流派遣、訪 問看護の普及啓発などについて協議した。 ・ 月 日、第 回広島県医療審議会保健医療計 画部会 (檜谷・桑原両副会長) これまでに開催された各圏域での地域医療 構想調整会議での検討状況や、広島県独自で 実施した医療療養病床入院患者実態調査結果 などを確認し、地域医療構想素案について協 議した。素案の方向性についてはおおむね承 認され、引き続き各圏域で検討いただくこと となった。 ・ 月 日、第 回地域医療構想(ビジョン)策 定に係る意見交換会 (檜谷副会長・中西・山崎両常任理事) 地域医療構想(ビジョン)の策定に向け て、各圏域に設置の地域医療構想調整会議の 会長に集まっていただき、広島県医療審議会 保健医療計画部会での協議内容の報告、各圏 域での検討状況などに関する意見交換を行い、 情報共有を図った。 ・ ・ 月 日、原対協常務理事会 (平松会長) 平成 年度給与規定等の改定実施時期およ び、 月分行事予定、職員配置状況などにつ いて協議した。 ・ 月 日、都道府県医師会医療廃棄物担当理 事連絡協議会 (渡邊常任理事) 水銀に関する水俣条約を踏まえ、今後医療 機関に退蔵されている水銀血圧計、水銀体温 計などを短期間に集中的に回収・処分するた め、都道府県医師会および市郡地区医師会が 回収事業を行うにあたっての説明および協議 を行うため、標記連絡協議会が開催された。 ・ 月 日、広島県医師会あり方検討委員会 (桑原副会長) 親委員会である「広島県医師会あり方検討 委員会」を開催し、各委員会WGの検討状況 についてWG長から報告があり、基本的には 了承された。この各WGの報告を下に、今後、 最終案を検討する予定である。 ・ 月 日、第 回死体検案実地研修会 (山田常任理事) 地域の検案業務における検案医の養成や、 昭和 年 月 日 第 種郵便物承認 広島県医師会速報(第 死体検案に関する知見の向上を図るため、広 島県医師会員などを対象に、 年度第 回 目の死体検案実地研修会を開催した。なお、 第 回は 年 月 日㈭午後 時より。参加 者募集中。 月 日、第 回I PPNW北アジア地域会議/ HI CARE被爆 年事業国際シンポジウム/ (原子爆弾被爆者指定医療機関等医師研究会) 合同運営委員会(第 回) (津谷常任理事) 平成 年 月 日㈯、 日㈰に開催予定の 第 回核戦争防止国際医師会議(I PPNW)北 アジア地域会議の準備状況の報告およびチラ シ案を含む広報、広島宣言などについて協議 するため、共催の放射線被曝者医療国際協力 推進協議会(HI CARE)との合同運営委員会 を開催した。 号) 年(平成 年) 月 日( ) ・ 月 日、がん罹患・死亡の都道府県較差に 関するシンポジウム (山田常任理事) 全国からがん登録に携わる実務者行政担当 者などが参加した。がん登録推進法の施行を 目前に控え、がんの罹患率や死亡率の都道府 県間の較差の要因などについて講演があった。 ・ ・ 月 日、第 回全国メディカルコントロール 協議会連絡会 (野間・山田両常任理事) 病院前救護において、医学的観点から救急 救命士を含む救急隊員が行う応急処置などの 質を保証するメディカルコントロールについ て、関係機関が協力・連携し、各地域の協議 会の質を底上げするため、本連絡会が開催さ れた。 ・ 月 日、広報委員会 (小笠原常任理事) 月 日号、 月 日号、 月 日号の広島 県 医 師 会 速 報 の 企 画・編 集、ビ デ オ ス ケ ジュール、広告掲載の採否、炉辺談話の採否 などを報告・協議した。 予告 ・ 月 日、第 回全国学校保健・学校医大会 (渡邊常任理事) 「みんなで見守る子どもの成長」をテーマに掲 げ、日本医師会の主催、愛媛県医師会の担当で 開催された。午前中は、 つの分科会が行われ、 各会場では研究発表や討論があった。本県から は、渡邊常任理事が第 分科会で発表を行った。 午後からは、 「学校保健における小児慢性疾患」 をテーマとするシンポジウムなどが行われた。 ・ 月 日、核戦争防止国際医師会議日本支部 (J PPNW)移動理事会 (津谷常任理事) 平成 年度の収支決算、平成 年度の活動・ 収支(いずれも中間) 、第 回I PPNW北アジア地 域会議準備進捗状況、各府県支部および医学生・ 若手医師部会の活動などについて報告された。 ・ 月 日、第 回全国有床診療所連絡協議会役 員会 (大谷常任理事) 火災対策、日医の有床診療所委員会、社会 保険診療報酬検討委員会、短期入所療養介護、 介護保険委員会などの報告および、事務所移 転について協議した。 第 回核戦争防止国際医師会議(I PPNW)北アジア地域会議 と き:平成 年 月 日㈯~ 日㈰ ところ:広島県医師会 (広島市東区二葉の里三丁目 番 号)ホール(予定) 被爆 年事業として、放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HI CARE)との共催で、標記会 を開催いたします。プログラム、演者など詳細は広島県医師会速報で随時お知らせする予定です。 諸先生方のご参加をお待ちしております。