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青木村子どもはつらつネットワーク通信
青木村子どもはつらつネットワーク通信 平成26年度 第111号 12月1日 青木村子どもはつらつネットワーク事務局発行 青木村子どもはつらつネットワークは、子どもたちを支援する様々な団体に より構成されています。地域の方々や大学生等が子どもたちの為の活動を行っ ています。今月号はその中から、住民福祉課による「わくわく広場」と信大 YOU 遊未来青木プラザの「はろはろハロウィン」の活動の様子をお伝えします。 また、11 月 11 日には小学校で情報モラルに関する講演会、16日には中学 校で子育て講演会が行われました。とてもわかりやすいお話しでしたので、概 要をお知らせします。 「わくわく広場」に集まろう!! 青木村役場住民福祉課 保健師 宮澤章子 わくわく広場は、保育園・幼稚園に就園前の 子どもさんとお母さんを対象に毎月1回開催し ています。平成25年度は、年間で294組6 26人の参加がありました。4月~3月までそ の月ごとにメインの内容を決めて行っており、 今年度は毎回20組位の参加があり、元気いっ ぱいに遊んでいます。 10月は運動会。保健センターが体育館と化 し、子どもたちもお母さんたちも元気いっぱい、 思いっきり体を動かしました。ジャンケ ンポンで3つのグループに分かれ、バラ ンスボールころがしリレー、玉入れ、競 技の最後はせんべいとり。ロープからつ るされたおせんべいの袋をひっぱりま す。後でみんなでおいしくいただきまし た。 11 月は焼き芋大会、毎年大好評です。 青空の広がる気持ちのいい日になりま した。今年は民生委員さんたちが事前に 準備をしてくださいました。ホイルに包 んだお芋を投げ入れ、ブランコ・ジャングル ジムで遊びながら待つこと15分。ほくほく の焼き芋にみんなのお顔もにっこにこ。来年 もお楽しみに! これからの予定は、12月はクリスマス会、1月はおやつづくり、2月は工作&お子 さんのための救急法、3月はさよならの会を計画しています。0才~おんぶしての参加 も大歓迎です。ぜひお出かけください。 信大 YOU 遊未来青木プラザ 10 月企画『はろはろハロウィン』 10 月 18 日(土) 於:青木村文化会 館 信州大学教育学部 3 年 上野 暁 10 月と言えば“ハロウィン” 。 「トリックオアトリート」の合言葉でお菓子をもらっ ていくという恒例の行事です。今回の青木プラザではこのお菓子がおばけによって奪わ れてしまい、奪い返すために仕掛けを作っておばけを驚かそうという企画でした。子ど もたちは、班の中で協力したり、時には一人で驚かすための構想を練って友達と意見交 換をしたりと、活動を通して個人の創造、他者との協力という 2 つの面が見られまし た。個人の創造という面では、おばけ を驚かすためにおばけが進んでいく 道にペットボトルキャップをばらま き、まきびしのような仕掛けを作って みたり、木の枝の先にひもで食器洗い 用のスポンジをぶら下げて火の玉の ように見せたり、さらにはごみ袋には さみで切りこみを入れ、装飾を施して 仮装の衣装を作ったりと多種多様な 子どもの“創造物”が文化会館の講堂 で生まれていました。他者との協力という面では、ある子の創造物から他の子がインス ピレーションを受け、 「一緒に○○を作ったらおばけが驚きそうだよ。」というコミュニ ケーションの場が生まれました。 具体的な場面としては、別々に活動していた A 君と N 君。A 君は自分がドラキュラ になるために黒いごみ袋にはさみを入れたり、お面を作ったりしていました。一方、N 君も段ボール箱を組み立てることに力を入れていました。ふとした時に N 君が「それ、 何のお面?」と尋ねました。A 君は自信満々に「ドラキュラだよ!」と言い、N 君はそ れを聞いて自分が作っていた段ボール箱の近くに呼んで、「この箱をドラキュラが出て くるお家にしたら面白いよ!」と提案していました。自分が作っているものがドラキュ ラのお家(棺桶)に見えてきたのでしょう。A 君も「それいいね!」と賛同し、よりド ラキュラらしく衣装に装飾し、N 君はドラキュラの棺桶を作るために A 君に合わせた 寸法を測っていました。 今回の企画で自分が感じたことは、「おばけを驚かそう」というきっかけを与えるだ けで子どもの創造性が発揮され、またそれらが混ざり合うことで新たな創造が生まれる ということ。子どもだけでなく学生も一緒に活動することにより、活動に積極的でない 子どもも少しずつ興味を示していき、最終的には何かを作るということが可能になると いうことを感じました。学生間 でもまだまだ課題が残った企画 でしたが、子どもの笑顔を糧と し、今後の青木プラザの企画に 向けてまた構想を練っていきた いと思います。 最後になりましたが、今月も 保護者の皆さんをはじめ、青木 村の方々には大変お世話になり ました。これからの活動もよろ しくお願いいたします。 小学校人権講演会 「手のひらの中の大きな危険」 講師 矢澤智都枝 先生 11月11日(火)青木小学校 PTA では、東御市教育委員会の矢澤智都枝先生をお 招きして、知らないでは済まされない「手のひらの中の大きな危険~おとなが知らない 子どもの世界~子どもをネットトラブルから守るためにおとなの出来ること」と題して 人権講演会が行われました。 インターネットとは、 ①戦争のために作られたツール であり、決して子どものための システムではなく、大人仕様で あり、子どもが利用する際はフ ィルタリング(設定に制限を付 けること)が必要です。これは、 子どもを守る車のシートベルト と同じです。 ②ネットの情報は、訂正のできるテレビや新聞とは違い正しいことばかりではなく、平 気で純粋な子どもを騙せます。 これらのことをわかりやすい NHK の子ども向け番組の映像で見せてもらい、誰でも 巻き込まれる可能性があることを学びました。その他、国民生活センターに寄せられた 具体的な相談内容やネット依存による子どもへの悪影響、無料通話アプリでの犯罪被害 の増加と LINE のグループいじめ等、遠い世界の話ではなく身近な地域でも問題がある ことを知りました。 子どもたちを守るには、日頃の親子の絆&コミュニケーションがポイントで、子ども が困ったとき相談してもらえる関係が大切です。ネットは進歩が速く複雑で多様化して いますが、家庭や学校で難しいからと後回しにせず、積極的に学ぶことが大切です。最 後に子どもたちに向けて、「軽い気持ちでネットへ書き込みがちですが、一度書き込ん だものは一生消すことはできません。ネットの使い方はあなたの生き方そのものです。 将来の恋人、家族、職場の人に(自分の名前を検索されても)大丈夫な歩みを残しまし ょう」という心に残る素晴らしい講演が終了しました。 NHK ホームページの中の「NHK for School 」から、『スマホ・リアル・ス トーリー』第 1 話~第 5 話の放送を観ることができます。ゲームの課金、アダル トサイトの架空請求、LINE トラブル、成りすまし、画像の拡散、についてわかり やすい動画で紹介しています。是非ご覧ください。 中学校子育て講演会 「僕はボクだから」 講師 山崎福太郎 先生 11 月 16 日(日)、青木中学校に於いてソチパラリンピック日本代表の山崎福太郎 さんの講演会がありました。福太郎さんには生 まれつき右腕の肘から先と左足の膝から下が ないという障がいがあります。上田二中から上 田高校に進み、信州大学に進学、2 年前にはあ おきっこ合宿にも参加されています。 中学校では先輩達のかっこよさを見て柔道 部へ入部。100 種類もある技の中で、自分が 使える技はたった 3 つでしたが、その 3 つだ けは誰にも負けないという気持ちで練習に励 んだそうです。県大会にも出場されました。顧 問の先生には「お前のことを障がい者扱いしな い。柔道部員の一人として扱うからな」と言わ れ、「初めて友人と同じ扱いをしてもらった、 障がい者としてではなく山崎福太郎として認めてくれた」ととてもうれしかったと話さ れていました。教師になりたいという気持ちが芽生えた時でもありました。 高校でも柔道を続けますが、義足を付けているために試合に出場する資格が得られま せん(中学生の時は教育的配慮により出場)。その時に初めて障がいというものを強く 感じたそうです。そこで目標を黒帯取得に変更、高 2 で初段を取得します。 そんな中、アルペンスキーのコーチと出会い、障がい者のスポーツの世界があるとい うことを知ります。そして、ソチパラリンピックの出場と中学の先生になる、という新 たな目標を定め大学に進学。ところがなかなかオリンピックの選手に選ばれません。迷 いが生じますが、自分の弱点に向き合い練習を続けます。ついに 2014 年 1 月の大会 直前に出場資格を得、3 月のソチ大会に出場することができました。大切なのは自分の 弱いところから逃げない気持ち、「心」だとおっしゃっていました。本番では極度の緊 張の為、滑っている途中で我に返ったそうです。世界レベルの高さを知った経験でした。 最後に今思っていることとして、①自分の体は、これが普通だと思って生きているこ と、障がいは自分の個性であり特徴である、手がないから足がないからこその福太郎だ と思っているということ ②自分の面白いな、楽しいなと思ったことが自分の夢になっ ていく、面白いと感じることを大切にして欲しい、と話されました。 来年 4 月からは中学校の社会の先生にな る予定だそうです。一つひとつ自分の夢に向 かって努力し、それを実現されている力強い 福太郎さんのお話でした。これから自分の道 を進んでいこうとする中学生にとって、また 同時に保護者にとっても大変参考になるお 話でした。 義足と義手 はつらつ先生 今回は、青木小学校 4 年生担任 IN あおき 藤原 朱実 先生です。 ・好きな食べ物…チョコレートとアイスクリーム。チョコ レートは、夕方仕事するときは必ず食べて います。ないと仕事ができません。机の引 き出しには必ず入っています。アイスはラ ムレーズンが好きです。レディーボーデン 大のバニラを抱えて昔食べたことがありま した。クリスマスは生クリームのケーキで はなく、アイスケーキを買って、切らずに みんなでスプーンを握って食べています。 ・苦手な食べ物…パイナップル。のどがチクチクするので苦手です。 ・趣味…家族に「私の趣味は?」と聞いたら「寝ることじゃない!?」と言われ、 「特技は?」 と聞くと「寝ることじゃない!!」とまた言われました。昔は編み物 が好きで子どもの服を編んだりしていました。セーターを編んで主 人にプレゼントしたこともありましたが…。 ・どんな子でしたか?…小学校の頃は意外と真 面目でした。いたずらをする男の子に注意 をしたりしていました。3姉妹の長女なの でその性格が出てしまったのかもしれません。ゲームを買 ってもらえなかったのでゴム飛びをして遊んでいました。 ・先生にならなかったら?…「なるほど・ザ・ワールド」を観て クイズ番組のレポーターになりたかったです。1年から 4 年の担任の先生がお母 さんみたいな先生で、小学生の時から先生になりたかったです。 ・好きな有名人は?…宮部みゆきが好きでよく読んでいます。夢枕獏と京極夏彦もよく 読みます。 ・お休みの日は何をしていますか?…たまった家事をしたり、安曇野の実家へ子どもを 連れて行ったりします。子どもと上田市や千曲市に買い物にも行きます。 今や、スマホを持たなくてもゲーム機でネットに接続できる時 代になりました。ネットの利用は、あおきっ子 5 か条の中の「第 3条 週に 1 日 見ない やらない テレビとゲーム 携帯電話は持たせない」にも関係 します。お子さんと各家庭で使い方を一度話題にしてみたらいかがでしょうか。