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TY24FM スターターキット
TY24FM スターターキット ハードウェア マニュアル 資料番号 E21-006266-202(第 1.6 版) 発行年月 January 2011 © 2011 NEC Engineering, Ltd. 注意事項 (1)本書の内容の一部または全部を無断転載することは禁じられています。 (2)本書の内容に関しては将来予告なしに変更することがあります。 (3)当社では本書の誤りに関し、一切責任を負いません。 (4)本書の内容については万全を期して作成いたしましたが、万一ご不審な点や誤り、記載もれなど お気づきのことがございましたら、ご購入元までご連絡ください。落丁、乱丁本は、お取替え いたします。 (5)当社では、本製品の運用を理由とする損失、逸失利益等の請求につきましては、本記載内容に かかわらずいかなる責任も負いかねますので、予めご了承ください。 (6)本書に記載された回路、ソフトウェアおよびこれらに関連する情報は、製品の動作例、応用例を 説明するものです。お客様の機器の設計において、回路、ソフトウェアおよびこれらに関連する 情報を使用する場合には、お客様の責任において行ってください。これらの使用に起因する お客様または第三者に生じた損害に関し、当社は一切その責任を負いません。 - 2 /16- 目 次 1 はじめに........................................................................................................................... 4 2 TY24FM-E2024.............................................................................................................. 4 2.1 機能概要 ..................................................................................................................... 4 2.2 ブロック図 .................................................................................................................... 5 2.3 外形............................................................................................................................. 6 2.4 スペック........................................................................................................................ 7 2.5 端子表 ......................................................................................................................... 8 2.5.1 2.6 電気的仕様 .................................................................................................................. 9 2.6.1 絶対最大定格 ....................................................................................................... 9 2.6.2 推奨動作条件 ....................................................................................................... 9 2.6.3 DC 特性 ............................................................................................................... 9 2.6.4 AC 特性 ............................................................................................................... 9 2.6.5 電源投入時のシーケンス ..................................................................................... 10 2.7 3 コネクタ(接続ボードインタフェース)........................................................................ 8 運用上の注意 ............................................................................................................ 11 2.7.1 特定無線設備 技術基準適合認定について......................................................... 11 2.7.2 無線方式について ............................................................................................... 11 2.7.3 設置注意事項 ..................................................................................................... 11 接続ボード ......................................................................................................................12 3.1 機能概要 ................................................................................................................... 12 3.2 ブロック図 .................................................................................................................. 12 3.3 形状........................................................................................................................... 13 3.4 電源........................................................................................................................... 14 3.4.1 供給電源について ............................................................................................... 14 3.4.2 SW5(電源スイッチ) ............................................................................................. 14 3.5 端子表 ....................................................................................................................... 15 3.5.1 アダプタ CN2(TY24FM-E2024 接続インタフェース) ............................................... 15 3.5.2 CN3(RS232C インタフェース)............................................................................... 16 3.5.3 CN5(電源インタフェース) .................................................................................... 16 - 3 /16- 1 はじめに 本マニュアルでは、TY24FMスターターキットに添付されている TY24FM-E2024 モジュールと 接続ボードのハードウェア仕様について説明します。 2 TY24FM-E2024 TY24FM-E2024 モジュールについて説明します。 TY24FM-E2024 モジュールは、近距離での利用に適した低消費電力の 2.4 GHz 帯無線通信を 行うモジュールです。 MCU,RF 回路,アンテナなど、モジュール単体で通信できる機能を標準搭載しています。 アンテナは、パターンアンテナをモジュール内に搭載しています。 2.1 機能概要 TY24FM-E2024 は、モジュール単体で以下の機能を有しています。 ・ MCU は 8bit マイクロコントローラを使用しており、独自プロトコル通信の制御を行います。 ・ RF トランシーバは、IEEE 802.15.4 ワイヤレス標準に適合した物理層(PHY)を内蔵して います。 ・ DC3.0V にて駆動可能ですので、電池にてモジュール単体を動作させることが可能です。 ・ 外部インタフェースには、UART 通信インタフェース,WAKEUP,MODE,RESET 信号線を 有しています。 ・ MCU や RF Chip を省電力モードに設定する事により、省電力で待機状態にすることが 可能です。 - 4 /16- 2.2 ブロック図 以下に、TY24FM-E2024 モジュールのブロック図を示します。 - 5 /16- 2.3 外形 以下に TY24FM-E2024 の外形図を示します。 上面図 方向 20 11 10 1 ※単位:mm (寸法公差は JIS 標準公差に準ずる) ※ケース材質:洋白 - 6 /16- 2.4 スペック 型番 TY24FM–E2024-01 通信周波数 2405MHz~2480MHz (16チャンネル) 送信方式 直接拡散方式 通信方式 独自プロトコル通信 無線通信速度 理論値最大250Kbps (電波の特性上、設置場所や通信環境によって異なります) 送信出力 1mW以下 (アンテナ給電点での値) 通信距離 見通しで約40m (組込む機器や周辺環境によって変化します) インタフェース ・ シリアル通信インタフェース TxD,RxD 2線UARTシリアル ボーレート38.4kbps (工場出荷時設定。お客様設定により変更可能) データ長8ビット/パリティなし/1ストップビット/フロー制御なし ・ 制御信号 (WAKEUP、MODE、RESET信号) 電源仕様 ・推奨動作電源電圧: DC 3.0V ・動作電源電圧範囲: DC 2.1V~3.4V 消費電流 通信時 :送信時:Typ.41mA、受信時:Typ.43mA (電源電圧 3.0V時) 待機時 : Typ.3uA 動作環境 (省電力状態時) ・動作温度範囲: –15℃~+70℃ ・動作湿度範囲: 85%RH以下 (結露なきこと) 質量 約2g 外形 27.8mm×16.2mm×3.9mm (D×W×H) (ケース外形寸法) 環境 RoHS対応 認証 国内電波法、CE、FCC認証品 - 7 /16- 2.5 端子表 2.5.1 コネクタ(接続ボードインタフェース) コネクタ品名:20RJMCS-G-TF(NSA) メーカー名 端子 コンタクトピッチ :JST(日本圧着端子) :りん青銅材質、金メッキ処理 :0.5mm モジュール実装ボード用コネクタ : 20P3.0-JMCS-G-TF(N) コネクタメーカーURL:http://www.jst-mfg.com/ コネクタ端子表 ピン 番号 信号名 Reset 時 I/O 機能説明 電源 GND OUT IN 電源 GND UART データ送信 UART データ受信 - - HiZ HiZ 端子状態 1 2 3 4 VCC GND TxD RxD 5 WAKEUP IN WAKEUP 入力 HiZ 6 RESET IN RESET 入力 HiZ 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 Reserve Reserve Reserve Reserve VCC GND GND Reserve Reserve Reserve Reserve Reserve MODE GND - - - - 電源 GND GND - - - - - OUT GND Reserve Reserve Reserve Reserve 電源 GND GND Reserve Reserve Reserve N.C TEST PIN モード出力 GND - - - - - - - - - - - - HiZ - 備考 推奨電源電圧 DC3.0V 内部 Pullup ※1 内部 Pullup ※1 省電力モード有効=High/省電力モード無効(復 帰)=Low 内部 Pullup ※1 RESET 動作 = Low 入力 ※2 GND 接続を推奨 GND 接続を推奨 GND 接続を推奨 GND 接続を推奨 推奨電源電圧 DC3.0V GND 接続を推奨 GND 接続を推奨 GND 接続を推奨 本端子には何も接続しないで下さい 本端子には何も接続しないで下さい 通常モード=Low/省電力モード=High 出力 ※3 ※1.MCU 内部 Pullup であり、抵抗値は 17.5kΩ~52.5kΩです。 ※2.RESET 動作は MCU への割り込み信号によるソフトウェアリセットです。 ※3.お客さま回路側でプルダウンする場合は 500kΩ以上として下さい。 - 8 /16- 2.6 電気的仕様 2.6.1 絶対最大定格 表 1 項 目 2.6.2 記号 条 件 電源電圧 VCC 入力電圧 VIN 入力端子 出力電流 IO 出力 1 端子の電流 定 格 値 単位 -0.3 ~ 3.6 V GND-0.3 ~ VCC+0.3 V ±25 mA 推奨動作条件 表 2 項 目 2.6.3 記号 条 件 動作電源電圧 VCC 動作温度 TOPR 結露なきこと 動作湿度 HOPR 結露なきこと Min Typ Max 単位 2.1 3.0 3.4 V -15 +25 +70 ℃ 85 % Max 単位 DC 特性 表 3 項 目 2.6.4 記号 条 件 Min Typ 待機時消費電流 ICC1 3.0V、省電力モード動作時 3.0 μA 送信時消費電流 ICC2 3.0V 動作時 41 mA 受信時消費電流 ICC3 3.0V 動作時 43 mA H レベル入力電圧 VIH 0.70×VCC - V L レベル入力電圧 VIL - 0.35×VCC V 入力ヒステリシス電圧 Vhys 0.06×VCC - V 入力リーク電流 |IIN| - 1.0 μA H レベル出力電圧 VOH IOH=2.0mA VCC-0.5 - V L レベル出力電圧 VOL IOL=-2.0mA - 0.5 V 全ピン合計出力電流 |IOT| - 60 mA Max 単位 0.025 AC 特性 表 4 項 目 記号 条 件 Min Typ 出力電圧立上り時間 tRise 3 ns 出力電圧立下り時間 tFall 3 ns - 9 /16- 2.6.5 電源投入時のシーケンス 1) 本モジュールは、電源投入後、セルフリセット(初期化処理)を行います。 2) UART インタフェース通信の受信および無線通信の受信については、電源投入の約 50msec 後のタイミングで可能になります。このとき MODE 信号は LOW 出力されます。 3) RESET 端子に制御信号を入力した場合についても、RESET 解除後、約 50msec 後のタイミング で可能になります。 VCC MODE 50msec 初期処理時間 通信可能 電源投入時の初期化タイミング図 RESET MODE 50msec 初期処理時間 RESET 時の初期化タイミング図 - 10 /16- 通信可能 2.7 運用上の注意 2.7.1 特定無線設備 技術基準適合認定について TY24FM-E2024 モジュールは特定無線設備として、電気通信事業法に基づく端末機器 「特定無線設備の種別:第 2 条第 1 項第 19 号の無線設備 2.4GHz 帯高度化小電力データ通信 システム」の技術基準適合認定を取得しています。 2.7.2 無線方式について TY24FM-E2024 モジュールは、2.4GHz 帯域を使用しています。 変調方式として DS-SS 方式を採用しております。 移動体識別装置の構内無線局に対して予想される与干渉距離は 10mです。 全帯域を使用し、かつ移動体識別装置の帯域を回避可能です。 2.7.3 設置注意事項 1) 本モジュールを使用する場合、本体を金属等の電波を遮断する素材で囲まないように 設置してください。 2) 本モジュールの周辺(特にアンテナ位置)には金属および基板の GND や信号線等を 近づけないように設置してください。 3) 本モジュールを、電源回路等のノイズ発生源に近づけないように設置してください。 4) 本モジュールを設置する際は、アダプタ部の 2 箇所の取り付け穴等を利用して固定して ください(最大ネジ径:φ2.0mm)。 5) 本モジュールの取り付け穴は GND 接地となっております。機器に組込み設置の際は、 出来るだけ本モジュール GND と機器 GND を共通に接地してください。 6) 外部インタフェースコネクタ、FFC ケーブルに力が加わらないよう設置方法に配慮して ください。 7) 本モジュールには、クリスタルなどの衝撃に弱い部品や、トランシーバ IC など静電気に弱い 部品を使用しておりますので、本モジュールを取り扱いの際には、静電気の対策をしたうえで、 落下などの衝撃に注意して取り付けてください。 - 11 /16- 3 接続ボード 3.1 機能概要 接続ボードは、インタフェースボード、FFC、アダプタで構成します。 TY24FM-E2024 モジュールをアダプタ部に接続して RS-232C との通信を可能とします。 3.2 ブロック図 インターフェースボード Vcc CN1 (FFCコネクタ) R14 未実装 CN2_1pin アダプタ SW3 GND CN3 (RS232C I/F) RS232C レベル コンバータ CN1 (FFCコネクタ) SW5 (電源スイッチ) Vcc CN5 (電源コネクタ) CN2 (スタッキングコネクタ) FFC GND 接続ボード ブロック図 - 12 /16- 3.3 形状 出荷時期により、使用部品や形状が異なる場合があります。 CN3(RS232C インタフェース) SW5(電源 SW) CN1_FFC 接続 35mm SW2、3 CN5(電源インタフェース) R14 (未実装) 65mm インタフェースボード形状 CN2_TY24FM-E2024 接続 CN1_FFC 接続 17mm 23mm 2-φ2.2 25mm 31mm アダプタ形状 - 13 /16- CN2_1pin 3.4 電源 3.4.1 供給電源について DC3.0V を付属電池ケース又は安定化電源で供給してください。 CN5(電源インタフェース)には電池ケースのケーブル又は AWG26~20 の電源ケーブルを 推奨します。 3.4.2 SW5(電源スイッチ) CN5 からの電源供給を ON/OFF します。 スイッチ OFF 状態(トップビュー) 基板端 ON OFF 1pin 2pin 3pin スイッチ ON 状態(トップビュー) 基板端 ON OFF 1pin 2pin 3pin - 14 /16- 3.5 端子表 3.5.1 アダプタ CN2(TY24FM-E2024 接続インタフェース) アダプタ CN2 端子表 CN2 1 2 3 4 5 6 7 8 9 モジュール CN 11 12 13 14 15 16 17 18 19 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 20 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 信号名 機能 VCC GND GND Reserve Reserve Reserve Reserve Reserve MODE 電源供給入力 GND 供給入力 GND 供給入力 未使用 未使用 未使用 未使用 未使用 MODE 出力 GND VCC GND TxD RxD WAKEUP RESET Reserve Reserve Reserve Reserve GND 供給入力 電源供給入力 GND 供給入力 UART 送信 Data 出力 UART 受信 Data 入力 WAKEUP 入力 RESET 入力 未使用 未使用 未使用 未使用 備考 推奨電源電圧 DC3.0V N.C. N.C. N.C. N.C. N.C. インタフェースボード_R14 をショートする ことで、CN2_1pin に接続 推奨電源電圧 DC3.0V TXD RXD インタフェースボード SW3 に接続 インタフェースボード SW2 に接続 N.C. N.C. N.C. N.C. アダプタ1pin 位置 モジュール位置 UL マーク モジュール1pin 位置 アダプタ CN2 - 15 /16- 3.5.2 CN3(RS232C インタフェース) ホスト装置と RS-232C ストレートケーブルで接続します。 CN3 端子表 CN3 1 2 3 4 5 6 7 8 9 信号名 機能 備考 N.C. TX RX 送信 受信 GND GND 供給入力 CTS RTS CTS 信号 RTS 信号 N.C. N.C. N.C. N.C. N.C. 9 5 トップビュー 6 3.5.3 1 CN5(電源インタフェース) 電源を外部から供給します。 CN5 端子表 CN5 1 +3V 2 GND 信号名 機能 電源供給入力 GND 供給入力 1pin 備考 2pin トップビュー 基板端 ― 以上 ― - 16 /16-