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2011年9月26日 米連邦準備理事会(FRB)は来年半期までかけて残存

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2011年9月26日 米連邦準備理事会(FRB)は来年半期までかけて残存
2011年9月26日
米国

米連邦準備理事会(FRB)は来年半期までかけて残存期間が6~30年の国債を4000億ドル購入し、期間が3年以下の国債を同額
売却することを発表した。それに加え保有する政府機関債と政府機関発行の住宅ローン担保証券の償還元本を米国債ではなく
住宅ローン担保証券に再投資する方針もあわせて発表した。

米格付け会社ムーディーズはバンク・オブ・アメリカ、シティーグループ、ウェルズ・ファーゴの米金融大手3行の格下げを発表し
た。経営危機に陥った場合、米政府が救済する可能性が小さくなったことが理由とされる。

8月の住宅着工件数は前月年率5%減の年換算571,000戸となり3カ月ぶりの低水準となった。 建築許可件数は年換算620,000戸
と今年一番の伸びを見せた。8月の中古住宅販売戸数は前月比7.7%増と予想を超えて増加し5カ月ぶりの高い伸びとなった。価
格の低下に加え、賃貸住宅の賃料が上昇しているためとみられる。

今週の米新規失業保険申請件数は42.3万件と先週より9,000件減少した。
16/09/2011
23/09/2011
% Change
11,509.10
10,771.50
-6.41%
S&P 500種
1,216.01
1,136.43
-6.54%
ナスダック
2,622.31
2,483.23
-5.30%
ダウ工業株30種平均
欧州

ギリシャ財務相はユーロ圏による救済の引き換えとして追加的な赤字削減策を協議することを発表した。削減策は公務員の大幅
人員削減や増税、年金改革などが柱になるとみられる。

9月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は欧州債務危機の深刻化と世界市場の混乱が景気を圧迫し、49.2と8月
の50.7から低下。節目水準の50を2年ぶりに割り込んだ。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズは月曜日にイタリアの長期・短期ソブリン非依頼格付けをA/A-1からA+/A-1+に一
段階引き下げ、格付け見通しをネガティブとした。
16/09/2011
23/09/2011
% Change
英FTSE 100
5,368.41
5,066.81
-5.62%
独DAX 30
5,573.51
5,196.56
-6.76%
仏CAC 40
3,031.08
2,810.11
-7.29%
1
香港&中国

HSBCが発表した9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.4と8月の49.9を下回ったが7月の49.3は上回って
いる。中国経済減速懸念が市場の売り圧力を高めている。

8月の中国の新築住宅価格は政府が調査している70都市すべてで前年同月に比べ上昇し、不動産価格を抑制しようとする中国
政府の努力に反する結果となった。
16/09/2011
23/09/2011
% Change
ハンセン指数
19,455.31
17,668.83
-9.18%
ハンセン CEI 指数
10,249.20
9,033.10
-11.87%
上海A 株
2,600.05
2,548.52
-1.98%
シンセン A 株
1,142.37
1,112.55
-2.61%
新興国市場

9月のブラジルの消費者物価指数は予想を上回る上昇となり、利下げ観測は後退した。経済成長には水を差す結果となった。

ブラジルは世界貿易機構(WTO)に対して加盟国が競争的通貨安を実施する貿易パートナーに関税の上乗せ制度を提案した。

インドの食品インフレ率は7週間ぶりに低下した。食料品卸売物価指数は前月9.47%から8.84%となった。

景気減速懸念から南アフリカ共和国及びポーランドは金利据え置きを決定した。

ロシアのメドベージェフ大統領は来年大統領職を退き、プーチン首相が次期大統領に復帰することが確実となり数か月にわたる
様々な憶測に終止符が打れた。
16/09/2011
23/09/2011
% Change
ブラジルボべスパ指数
57,210.10
53,230.40
-6.96%
インドSENSEX指数
16,933.83
16,162.06
-4.56%
1,574.94
1,315.95
-16.44%
976.84
861.53
-11.80%
ロシア RTS 指数
MSCI 新興国株式指数
2
アジア太平洋

8月の日本輸出額は前年同月比2.8%増となった。震災後、初めて前年比で増加に転じたものの予想を下回っており、貿易収支
は赤字となった。

タイ中央銀行は景気拡大の鈍化を懸念し、利上げを見送る考えを明らかにした。
16/09/2011
23/09/2011
% Change
台湾加重指数
7,577.40
7,046.22
-7.01%
オーストラリア株式指数
4,229.90
3,978.50
-5.94%
日経225
8,864.16
8,560.20
-3.43%
韓国総合株価指数
1,840.10
1,697.44
-7.75%
シンガポールストレートタイムス指数
2,789.04
2,698.80
-3.24%
タイSET指数
1,033.34
958.16
-7.28%
フィリピン総合指数
4,290.17
3,885.96
-9.42%
インドネシア・ジャカルタ指数
3,835.18
3,426.35
-10.66%
マレーシアKLCI指数
1,430.93
1,365.94
-4.54%
3
コモディティ

景気懸念の逃避買いで米ドルは上昇、金先物相場を含むコモディティ全般が売られた。経済成長と密接な関係のある銅先物相
場は1週間で16%の下落となった。
16/09/2011
23/09/2011
% Change
1,813.50
1,658.20
-8.56%
87.96
79.85
-9.22%
3.93
3.31
-15.97%
金先物
原油先物
銅先物
通貨&債券

新興国市場は下落が止まらない。韓国通貨ウォンは1週間で6%下落し、ブラジル通貨レアルは8%下落した。
16/09/2011
23/09/2011
% Change
米国債10年
2.085
1.808
-13.29%
米国債30年
3.351
2.871
-14.32%
ユーロ/米ドル
1.3875
1.3461
2.98%
米ドル/日本円
76.86
76.58
-0.36%
ポンド/米ドル
1.5789
1.534
2.84%
米ドル/カナダドル
0.9779
1.028
5.12%
豪ドル/米ドル
1.0358
0.9778
5.60%
今週の動き

投資家は欧州債務危機を引き続き注視していくことになるであろう。

これといった経済指数の発表はなく比較的静かであった先週と比べ、今週の米国では景気指標の発表が目白押しだ。月曜日に
は8月新築住宅販売件数、火曜日には9月消費者信頼感指数、水曜日には8月耐久財受注、木曜日には第2四半期GDP国内
総生産、金曜日には8月個人所得、個人消費支出と9月ミシガン大学消費者信頼感指数が発表される。
MSCI 世界株価指数
16/09/2011
23/09/2011
% Change
1,176.03
1,094.92
-6.90%
4
ファンド‐週間トップ5(%)
1週間
1か月
3カ月
6カ月
1年
3年
0.4
0.19
1.51
3.3
4.21
17.53
HKM 通貨- 米ドル/香港ドル
-0.04
-0.01
-0.02
0.02
-0.1
-1.08
HKM ヘッジファンド/仕組債
-0.37
-1.55
-2.08
-1.08
1.26
8.76
HKM 債券 - グローバル
-0.59
-2.23
-0.2
1.43
3.25
14.71
HKM 債券 - アジア太平洋
-1.17
-1.87
-0.16
1.7
1.74
16.66
1週間
1か月
3カ月
6カ月
1年
3年
HKM 株 - 欧州新興市場
-11.72
-13.15
-29.4
-32.1
-20.72
-18.81
HKM 株 - 欧州単一国
-11.58
-12.93
-29.38
-31.28
-17.93
-2.21
HKM 株 - 韓国
-10.22
-9.84
-23.84
-19.78
-7.78
11.9
HKM 株 - 新興国市場
-10.2
-10.25
-20.81
-21.66
-17.75
3.31
HKM 株 - 北米中小株
-10.08
-4.15
-20.39
-21.06
-2.36
-2.04
HKM 債券 - 米ドル
ファンド‐週間ワースト5(%)
経済指標
日付
国
イベント
予想
前回
ドイツ
Sep Ifo Business Climate Index
106.5
108.7
ドイツ
Sep Ifo Business Expectations
99.2
100.1
ドイツ
Sep Ifo Current Conditions
117.5
118.1
米国
Aug New Home Sales Annual
294,000
298,000
9月27日
米国
Sep Consumer Confidence
48
44.5
9月28日
ドイツ
Sep Preliminary CPI (y.o.y.)
2.40%
2.30%
フランス
Q2 Final GDP (y.o.y.)
1.60%
2.20%
米国
Aug Durable Goods Orders
0.80%
4%
ドイツ
Sep unemployment Rate
7%
7%
欧州
Sep Business Climate index
-15%
7%
欧州
Sep Consumer Confidence Balance
-18.9
-16.5
欧州
Sep Industrial Confidence Balance
-4.5
-2.9
欧州
Sep Sentiment Index
96.3
98%
米国
Q2 Final GDP (q.o.q.)
1.10%
1.90%
ドイツ
Aug Retail Sales (y.o.y.)
-0.90%
-1.60%
フランス
Sep Producer Price Index (y.o.y.)
6.20%
6.10%
欧州
Sep CPI (y.o.y.)
2.50%
2.50%
欧州
Aug Unemployment Rate
0.10%
0.10%
米国
Sep Chicago PMI
55
56.5
9月26日
9月29日
9月30日
Source : Financial Express/ Financial Times
5
アロイの評価
国/地域
コモディティー
中国
ニュートラル
金先物
ポジティブ
香港
ニュートラル
原油先物
ポジティブ
台湾
ニュートラル
農作物
ニュートラル
日本
ニュートラル
韓国
ポジティブ
米ドル
ニュートラル
オーストラリア
ニュートラル
ユーロ
ポジティブ
米国
ニュートラル
ポンド
ニュートラル
西ヨーロッパ
ニュートラル
日本円
ネガティブ
東ヨーロッパ
ニュートラル
オーストラリアドル
ニュートラル
ロシア
ニュートラル
インド
ポジティブ
ブラジル
ポジティブ
通貨
コメント

欧州不安や世界景気減速懸念は更に増し、欧州のリーダーの決断力のなさが市場リスク懸念を拡大している。世界的な株安に
歯止めがかからない。

·通常の景気サイクルによって引き起こされる経済の減速ではないことから、市場リスクを考慮し一部投資をキャッシュに回すこと
も考慮する。

ギリシャ問題は結着にむけ前進しているのか 先週の世界の株式市場ではギリシャ問題が席巻した。ギリシャ問題は多くの国が
絡みあっているため。意思決定のプロセスが複雑で判りにくい。この問題が前進しているのか後退しているのかわからず、市場に
織り込むことが出来ないのが現状のようだ。個人的にはいくらか前進していると思う。先週前半、当事者やグリーンスパン前FRB
議長などからの、警戒を強める発言がでたところで中央銀行による資金供給などのセイフティネットが用意された成り行きをみて
いると、少しづつ煮詰まってきていると思う。ただし、最終的な決着はユーロ共同債や財政同盟をつくる。世界の歴史をみても返
済能力を超えた対外的な債務は履行されないことを物語っており、独、仏の金融機関の債権放棄まで行くことになれば、ギリシャ
問題は消化したということになる。それにしても、NY市場はギリシャ問題にしか反応しておらず、オバマ大統領が財政赤字3兆ド
ル削減策、富裕層への増税案にたいして反応を見せていない。おそらく議会で通るか実現性も問題もあるだろう。残るは21日のF
OMCだが、QE3の可能性はないとみている。長期債を買って、短期債を売るオペレーションか市中銀行がFRBに預ける資金に
対し現在0.25%の金利を引き下げるかもしれないと市場ではいわれている。直感的にいずれも株式市場にとってポジティブだが、
もし具体的な政策が発表されなければ、失望売りが出るかもしれない。(9月19日)
アロイの3つの評価:ポジティブ・ニュートラル・ネガティブ
ポジティブ:今後6カ月から12カ月にかけて実績予想が標準基準を上回る。
ニュートラル: 今後6カ月から12カ月にかけて実績予想が標準基準を満たしている。
ネガティブ : 今後6カ月から12カ月にかけて実績予想が標準基準を下回る。
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益をそのまま表しているものではありません。 本資料発行者:パトリック・ラム、アロイ・ファイナンシャル・サービス
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