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家畜市場における利用促進対策の現状と 対応方策

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家畜市場における利用促進対策の現状と 対応方策
平成26年度
(独)農畜産業振興機構
畜 産 業 振 興 事 業
平成26年度 肉用牛導入保証支援事業
(健全な家畜取引推進のための啓発普及事業)
家畜市場における利用促進対策の現状と
対応方策
平成27年3月
一般社団法人
日本家畜商協会
は じ め に
我が国の畜産を取り巻く状況は,就業者の高齢化による廃業,後継者不足等により,家畜飼養戸数,
飼養頭数とも減少傾向が継続しており,この状況を受けて家畜取引の中核をなす家畜市場の経営環境
も厳しさを増しております。
このため,農林水産省,独立行政法人農畜産業振興機構は,畜産振興を図るため多様な畜産振興対
策事業を実施しており,一般社団法人日本家畜商協会も独立行政法人農畜産業振興機構が実施する肉
用牛経営安定対策補完事業のうち,健全な家畜取引推進のための啓発普及事業に取り組み,家畜市場
の経営安定を含めた健全な家畜取引の推進を図ってきたところです。
この事業では,家畜取引頭数の減少傾向が続き,経営環境の厳しさが増している家畜市場について,
利用促進対策の実施状況を把握するとともに,今後の利用促進方策を策定する際に,活用される事例,
具体策等について検討を行いました。
この報告書は,家畜市場における家畜防疫対策を含む利用促進方策を検討する場合に,参考となる
課題,取組み方向等を述べたものであり,家畜市場が,今後も経営を維持していくための利用促進対
策に取組む際に,活用していただければ幸いです。
終わりに,報告書の作成に対し特段のご協力をいただいた委員の方々をはじめ,現地調査の受け入
れにご協力いただいた家畜市場,アンケート調査にご協力をいただいた家畜商,家畜市場関係者並び
に,ご指導,ご支援を賜りました農林水産省,独立行政法人農畜産業振興機構に対して感謝申し上げ
ます。
平成27年 3 月
健全な家畜取引推進のための啓発普及事業専門委員会 平成26年度
家畜市場における利用促進対策の現状と対応方策
はじめに
目 次
第 1 家畜市場における利用促進対策実施状況調査 1
1 調査の方法 1
2 調査の場所 1
3 調査結果の概要 2
第 2 家畜市場の利用促進対策現地調査 14
1 調査結果の概要 14
2 現地調査の調査概要一覧 17
第 3 家畜市場利用者の確認事項実施調査 21
1 調査の方法 21
2 調査の場所 21
3 調査結果の概要 21
(1)出荷者・搬入者 21
(2)購買者 27
第 4 家畜市場の利用促進の取組み 35
1 取組みの現状 35
2 これからの取組み 37
第 5 調査結果集計表 39
1 利用促進対策状況の集計結果 39
2 家畜市場の現地調査結果 51
3 家畜市場利用者の集計結果 61
参考資料 1 健全な家畜取引推進のための啓発普及事業専門委員会委員名簿 71
2 アンケートの調査票 72
① 利用促進対策の調査票 72
② 家畜市場利用者の調査票 78
3 パンフレット(家畜市場利用にあたってのポイント)作成の手引き 82
第 1 家畜市場における利用促進対策実施状況調査
家畜市場における取引頭数は,家畜飼養頭数の減少,生体の取引形態の変化等により,減少傾向が
続いており,一部の家畜市場では,経営を巡る状況が厳しさを増してきています。このことから,家
畜市場を維持,継続させるための利用促進方策等を検討するために,家畜市場における利用促進対策
の実施状況について調査分析を行いました。
1 調査の方法
家畜市場の開設者である家畜商組合及び全国農業協同組合連合会で家畜市場を開設している府県本
部を対象に,家畜市場における利用促進対策の実施状況についてアンケートによる調査を行いました。
2 調査の場所
次の41家畜市場等でアンケート調査を実施しました。
⑴ 家畜商組合 18組合,18家畜市場
北見地方畜産商業協同組合(北見集散地家畜市場)
根室地方家畜商業協同組合(根室集散地家畜市場)
十勝家畜商業協同組合(十勝中央家畜市場)
上川家畜商業協同組合(道北名寄集散地家畜市場)
岩手県家畜商業協同組合(岩手花巻家畜市場)
山形県家畜商業協同組合(山形中央家畜市場)
宮城県家畜商協同組合(みやぎ総合家畜市場)
福島県家畜商業協同組合(福島県中央家畜市場)
茨城県家畜商業協同組合(茨城県中央家畜市場)
栃木県家畜商商業協同組合(那須家畜市場)
群馬県家畜商商業協同組合(前橋家畜市場) 千葉県家畜商協同組合(千葉家畜市場)
神奈川県家畜商業協同組合(神奈川県家畜市場)
長野県家畜商商業協同組合(小諸家畜市場)
新潟県家畜商協同組合(新潟県家畜商協同組合中央家畜市場)
岐阜県家畜商協同組合(岐阜県中央家畜市場)
岡山県家畜商業協同組合(総合家畜市場)
宮崎県家畜商商業協同組合(都城一般家畜市場)
⑵ 全国農業協同組合連合会 23府県本部
岩手県,宮城県,山形県,福島県,茨城県,栃木県,群馬県,埼玉県,
山梨県,長野県,新潟県,石川県,岐阜県,三重県,京都府,鳥取県,
島根県,岡山県,広島県,山口県,徳島県,長崎県,大分県
― ―
1
3 調査結果の概要
⑴ 出荷者,購買者対策(共通)
① 近隣の家畜市場開設者との開催日の調整
実 施している22市場(54%),してい
2%
な い18市 場(44 %)
,検討中1市場
■ している
■ していない
■ 検討中
( 2 %)でした。
調整している対象市場数は159市場
54%
44%
で,調整方法の内容は,定期的に調整
会議を開催が 7 市場,電話等で調整が
6 市場,その他が 7 市場でした。
図1- ⑴ - ①
(注) 調査実施市場数は,41市場ですが,調査項目に無回答の市場があるため合計が41市場にならな
い項目があります。また,各調査項目に対する追加質問については,重複回答,無回答があるた
め,調査項目の回答市場数と一致しません。
② 共進会,共励会等のイベントの開催
0%
開催している27市場(66%),してい
■ している
■ していない
■ 検討中
ない14市場(34%)でした。
開催方法は,組合主催が17市場,他
34%
団体と共催が12市場,その他が 6 市場
66%
でした。また,昨年度の開催実績は,
組合主催が26回,他団体と共催が24
回,協賛が 5 回でした。
図1- ⑴ - ②
③ 景品等の贈呈
0%
実施している20市場(49%),して
■ している
■ していない
■ 検討中
いない21市場(51%)でした。
贈呈は,特定の開催日が10市場,市
場開催日ごとが 5 市場,その他が 6 市
51%
49%
場であり,贈呈の年間予算は平均129
千円でした。
図1- ⑴ - ③
― ―
2
④ 市場利用者表彰等の表彰
0%
行っている18市場(44%),してい
■ している
■ していない
■ 検討中
ない23市場(56%)でした。
表彰対象者は,出荷者が14市場,購
56%
買者が16市場,
その他が 2 市場でした。
44%
表彰方法は,特定の市場開催日が 9
市場,総会等が 5 市場,その他が 2 市
場であり,表彰の年間予算額は平均
図1- ⑴ - ④
139千円でした。
⑤ 消費税改正に伴う手数料の改定
0%
改定した34市場(83%),していな
い 7 市場(17%)でした。
■ 改定した
■ していない
■ 検討中
17%
改定内容は, 3 %だけを加算が24市
場, 3 %に加え積算等を見直しが 6 市
場,その他が 3 市場でした。
83%
図1- ⑴ - ⑤
⑵ 出荷者対策
① 生産者,出荷者等との懇親会の開催
2%
開催している18市場(44%),してい
■ 行っている
■ 行っていない
■ 検討中
な い22市 場(54 %), 検 討 中 1 市 場
( 2 %)でした。
懇談の対象者は,農協等の生産者組
54%
44%
合が 8 市場,家畜商が 8 市場,生産者
が 6 市場,その他が 2 市場であり,開
催方法は,組合の主催が10市場,地域
支部等の会議が 6 市場,その他が 1 市
図1- ⑵ - ①
場でした。
② 出荷奨励金的な経費の支払い
支払っている17市場(41%),支払っていない23市場(57%),検討中 1 市場( 2 %)でした。
支払いの対象者は,組合員に限定が 8 市場,出荷者全員が 3 市場,多頭数出荷者等が 2 市場,
― ―
3
その他が 4 市場であり,支払方法は,
2%
出荷頭数に応じてが 7 市場,組合の決
■ 支払っている
■ 支払っていない
■ 検討中
算状況で支払いが 2 市場,その他が 6
市場でした。
41%
57%
昨年度の予算額と実績額はそれぞれ
平均,10,246千円,13,047千円でした。
図1- ⑵ - ②
③ 家畜改良センターへの異動報告等の代行業務
実施している33市場(80%),して
0%
いない 8 市場(20%)でした。
報告内容は,市場の取引情報が27市
■ している
■ していない
■ 検討中
20%
場,生産者の異動報告代行が 8 市場で
あり,報告の方法は,ID連携システ
ムが27市場,ファクシミリが 5 市場,
80%
電話が 1 市場,
その他が 2 市場でした。
図1- ⑵ - ③
⑶ 購買者対策
① 購買者との懇親会開催等の販売促進活動
実施している18市場(44%),して
2%
い ない22市場(54%)
,検討中 1 市場
■ している
■ していない
■ 検討中
( 2 %)でした。
懇談の対象者は,家畜商が 5 市場,
農協等の生産者組合が 3 市場,その他
54%
44%
が12市場であり,その他は,購買者,
県外購買者,組合員等でした。
販売促進活動内容は,役員等が購買
者を訪問が 6 市場,定期的に交流会を
図1- ⑶ - ①
開催が 3 市場,共進会等に併せて開催
が 2 市場,その他が 5 市場でした。
― ―
4
② 購買奨励金的な経費の支払い
0%
支払っている 7 市場(17%),支払っ
ていない34市場(83%)でした。
17%
支払いの対象者は,組合員に限定が
■ している
■ していない
■ 検討中
83%
5 市場,購買者全員が 1 市場,多頭数
購買者が 1 市場であり,支払方法は,
購買頭数に応じてが 4 市場,組合の決
算状況で支払いが 3 市場でした。昨年
図1- ⑶ - ②
度の予算額と実績額は,それぞれ平
均,4,013千円,1,957千円でした。
③ 購買家畜の運送斡旋等の便宜供与
0%
実施している10市場(24%),して
いない31市場(76%)でした。
24%
便宜供与の内容は,一時繋留が 8 市
■ している
■ していない
■ 検討中
場,運搬業者の斡旋が 4 市場でした。
76%
図1- ⑶ - ③
④ 購買代金の銀行振込等の実施
0%
実施している31市場(76%),して
いない10市場(24%)でした。
■ している
■ していない
■ 検討中
24%
76%
図1- ⑶ - ④
― ―
5
⑤ 購買後の事故(死亡,疾病,親子矛盾等)の対応
対応している33市場(84%),して
3%
い な い 5 市 場(13 %), 検 討 中1市 場
( 3 %)でした。
■ している
■ していない
■ 検討中
13%
84%
図1- ⑶ - ⑤
事故内容に対する対応状況は,次のとおりでした。
(単位:市場) 組合が調停
組合が補償
当事者で負担
三者で負担
死亡の場合
13
1
15
4
疾病の場合
14
1
17
4
親子矛盾の場合
14
0
20
1
⑷ 防疫対策
① 家畜衛生管理マニュアルの作成
作成している29市場(70%),して
10%
10%
い ない 8 市場(20%)
,検討中 4 市場
(10%)でした。
■ している
■ していない
■ 検討中
20%
作成したマニュアルの内容は,日本
70%
家畜商協会作成のマニュアルに準拠が
17市場,県策定のマニュアルに準拠が
11市場,その他が 1 市場でした。
図1- ⑷ - ①
② 家畜衛生管理委員会の設置
設置している 5 市場(12%),して
10%
17%
いない29市場(71%),検討中 7 市場
12%
(17%)でした。
委員会の構成人数は,平均12人,開
71%
催回数は年1.4回でした。
図1- ⑷ - ②
― ―
6
■ している
■ していない
■ 検討中
③ 受付簿への必要事項の記入
記入させている24市場(58%),さ
10%
10%
せていない13市場(32%),検討中 4
市場(10%)でした。
■ させている
■ させていない
■ 検討中
32%
記入する場所は,受付窓口19市場,
58%
代金支払窓口 5 市場であり,記入事項
は,氏名が23市場,連絡先電話番号が
17市場,車両番号が 1 市場でした。
記入させていない理由は,来場者の
図1- ⑷ - ③
把握ができており毎回記入してもらう
必要性がないが 9 市場,記入するのに時間がかかるが 4 市場,来場者全員の把握ができないが
2 市場,記入する場所の確保ができないが 1 市場でした。
④ 更衣室,長靴置き場等の設置
0%
設置している18市場(44%),して
10%
いない23市場(56%)でした。
施設としては,長靴置き場が13市
■ している
■ していない
■ 検討中
56%
場,更衣室が 7 市場,その他が 5 市場
44%
であり,その他は控室,休憩室でした。
図1- ⑷ - ④
⑤ 車両消毒装置,車両消毒槽の設置
2%
設置している36市場(88%),して
10%
10%
いない 4 市場(10%),検討中 1 市場
■ している
■ していない
■ 検討中
( 2 %)でした。
設備としては,車両消毒装置が27市
場,車両消毒槽が26市場であり,検討
88%
中の市場は,車両消毒装置でした。
図1- ⑷ - ⑤
― ―
7
⑥ 手指,長靴用の消毒噴霧器,消毒槽の設置
設置している37市場(90%),して
0%
いない 4 市場(10%)でした。
10%
10%
機材としては,長靴用踏込消毒槽が
■ している
■ していない
■ 検討中
35市場,手指消毒噴霧器が 9 市場,長
靴用自動洗浄器が 5 市場でした。
90%
図1- ⑷ - ⑥
⑦ 届出を義務付け,または要望している証明書
提出を義務付けまたは要望している
0%
22市 場(54 %), し て い な い19市 場
10%
(46%)でした。
■ ある
■ ない
■ 検討中
義務付けている証明書は,ワクチン
接種証明書が13市場,このほか,人工
46%
54%
授精証明書,育成履歴申請書,生産履
歴証明書,飼料給与証明書,受精卵産
子の親子判定書等でした。
提出を要望している証明書は,給与
図1- ⑷ - ⑦
粗飼料報告書,上場申告書,妊娠鑑定
書等でした。
⑸ 広報(PR)活動対策
① ホームページの開設
5%
10%
開設している17市場(41%),して
■ している
■ していない
■ 検討中
い な い22市 場
(54 %)
,検討中 2 市場
( 5 %)でした。
41%
開設経費は,平均250千円であり,
54%
掲載内容は,開催日,セリ価格,出品
牛名簿,案内図,市場概要等でした。
図1- ⑸ - ①
― ―
8
② 共進会,共励会等の開催案内の通知
0%
通知している24市場(59%),して
10%
いない17市場(41%)でした。
通知の方法は,郵送が21市場,ファ
■ している
■ していない
■ 検討中
41%
クシミリが 6 市場,電話が 4 市場,掲
59%
示板が 3 市場,ホームページが 3 市場
でした。
図1- ⑸ - ②
「家畜商組合に対する質問項目」
⑹ 組合の経営内容
① 平成25年度決算の内容
0%
決算が黒字17市場(94%),赤字 1
6%
10%
市場( 6 %)でした。
■ 黒字
■ 赤字
■ 決算途中
取引手数料以外の収入がある市場は
17市場で,その内容は,預託事業手数
料,土地利用料,販売事業手数料等で
94%
した。
図1- ⑹ - ①
② 収支改善のための具体的手段
実施している10市場(56%),して
10%
いない 4 市場(22%),検討中 4 市場
■ している
■ していない
■ 検討中
22%
(22%)でした。
56%
具体的内容は,人件費の削減,預託
22%
事業の推進でした。
図1- ⑹ - ②
― ―
9
⑺ 組合の組織強化対策
① 肉用牛預託事業への取組み
事業に取組んでいる10市場
(56%)
,
10%
11%
していない 6 市場(33%),検討中 2
■ している
■ していない
■ 検討中
市場(11%)でした。
33%
取組んでいる市場の今後の方針は,
56%
現状維持 7 市場,増頭予定 1 市場,削
減予定 2 市場でした。
図1- ⑺ - ①
② 駐車場等の敷地の有効利用
0%
有効利用をしている 5 市場
(28%)
,
10%
していない13市場(72%)でした。
28%
有効利用の内容は,駐車場の貸付
■ している
■ していない
■ 検討中
け,敷地の貸付けでした。
72%
図1- ⑺ - ②
③ 農協等と市場の共同開催
共同開催を行っている 4 市場
(22%)
,
6%
10%
していない13市場(72%),検討中 1
22%
市場( 6 %)でした。
■ している
■ していない
■ 検討中
72%
図1- ⑺ - ③
④ 平成24年度啓発普及事業の報告書で示された利用促進方策に基づき取り組んだ方策
取り組んだ方策がある 5 市場(28%),ない13市場(72%)でした。
取り組みの内容は,次のとおりです。
・開催日が祝日の場合も市場を開催し,年末も他市場で購入した牛が販売できるように12月末
まで開催
― ―
10
・黒毛和種の子牛取引を開始
・セリ機,電子標示板の更新により,市場取引データの公表,掲示板への掲示を実施
・利用が減少した購買者へ市場開催カレンダー,手帳を送付
・消毒マット(車両用)の購入
・市場PR用のパンフレット作成
「全農府県本部に対する質問事項」
⑹ その他の対策
① 駐車場等の敷地の有効利用
0%
有効利用をしている 2 市場( 9 %)
,
し
9%
10%
ていない21市場(91%)でした。
有効利用の内容は,食肉,乾牧草の
■ している
■ していない
■ 検討中
販売,地域活動の場を提供でした。
91%
図1- ⑹ - ①
② 家畜商組合等と市場の共同開催
0%
共同開催を行っている 2 市場
( 9 %)
,
し
10%
ていない21市場(91%)でした。
9%
■ している
■ していない
■ 検討中
91%
図1- ⑹ - ②
③ 平成24年度啓発普及事業の報告書で示された利用促進方策に基づき取り組んだ方策
取り組んだ方策がある 1 市場( 4 %),ない22市場(96%)であり,その取り組みの内容は,
次のとおりです。
・市場から退場する時の車両(タイヤ)消毒,入場口に手指・衣類用消毒噴霧器及び「関係者
以外立入禁止」の看板を設置
― ―
11
家畜商組合と系統農協の実施概要
利用促進対策の家畜商組合と系統農協の取組み状況は,次の表のとおりです。
○ 利用促進対策の実施状況一覧
(単位:市場数)
している
利用促進対策の実施項目
商協
していない
系統
商協
6
16
11
7
1
0
12
15
6
8
0
0
景品等の贈呈
8
12
10
11
0
0
市場利用者表彰等の表彰
9
9
9
14
0
0
14
20
4
3
0
0
出荷者等の懇談会開催
7
11
10
12
1
0
出荷奨励金的な経費支払い
8
9
9
14
1
0
13
20
5
3
0
0
購買者との懇親会等の販売促進活動
4
14
13
9
1
0
購買奨励金的な経費支払い
7
0
11
23
0
0
運送の斡旋等の便宜供与
7
3
11
20
0
0
購買代金の銀行振込
13
18
5
5
0
0
購買後の事故等の対応
16
17
1
4
0
1
家畜衛生管理マニュアルの作成
8
21
6
2
4
0
家畜衛生管理委員会の設置
4
1
9
20
5
2
10
14
6
7
2
2
7
11
11
12
0
0
車両消毒装置,車両消毒槽の設置
15
21
2
2
1
0
手指,長靴用の消毒噴霧器の設置
15
22
3
1
0
0
提出を義務付けている証明書等
6
16
12
7
0
0
ホームページの開設
3
14
13
9
2
0
12
12
6
11
0
0
近隣市場との開催日の調整
共通
共進会等のイベント開催
手数料の改定
出荷者
家畜改良センターへの代行業務
購買者
防疫対策
受付簿に必要事項を記入
更衣室,長靴置き場の確保
広報
共進会等の開催案内の通知
系統
検討中
商協
系統
注: 1 回答のあった家畜市場数は,41市場
2 商協は,家畜商組合が開設する家畜市場,系統は,全農が開設する家畜市場
○ 家畜商組合の経営内容等
平成25年度決算内容
黒字
17
赤字
1
決算中
0
収支改善のための具体的手段
している
10
していない
4
検討中
4
肉用牛預託事業の取組み
している
10
していない
6
検討中
2
駐車場等の有効利用
している
5
していない
13
検討中
0
農協等と市場の共同開催
している
4
していない
13
検討中
1
― ―
12
平成24年度啓発普及事業の報告書で示された「利用促進方策」に基づき取組んだ具体的な取組み
ある
5
ない
13
○ 全農府県本部におけるその他の対策
駐車場等の有効利用
している
2
していない
21
検討中
0
家畜商組合と市場の共同開催
している
2
していない
21
検討中
0
平成24年度啓発普及事業の報告書で示された「利用促進方策」に基づき取組んだ具体的な取組み
ある
― ―
13
1
ない
22
第 2 家畜市場の利用促進対策現地調査
家畜市場における利用促進対策の実施内容と今後の利用促進方策の取組みについて意見交換を行う
とともに,家畜市場が実施している状況を調査するために,平成26年 8 月から11月に現地調査を行い
ました。
1 調査結果の概要
調査対象の家畜市場は, 5 家畜市場で,所在地は,北海道,関東 2 か所,甲信越及び中四国です。
調査では,家畜市場における利用促進対策の実施状況に係るアンケート調査で用いた調査票に基
づき調査を行い,調査結果は次のとおりでした。
⑴ 出荷者,購買者対策
(単位:家畜市場)
利用促進対策の調査項目
している
していない
近隣の家畜市場開設者との開催日調整
3
2
共進会,共励会等の開催
4
1
景品等の贈呈
3
2
市場利用者の表彰
5
0
手数料の改定
4
1
調査項目の 5 項目とも 3 市場以上で実施されており,このうち市場利用者の表彰はすべての市
場で行われています。近隣の家畜市場開設者との開催日調整は 2 市場で実施していませんが,そ
の理由は以前から開催日が異なる,取扱い畜種が異なるためでした。また,景品等の贈呈も 2 市
場で実施していませんが,その理由は経費の確保が難しいためでした。
⑵ 出荷者対策
利用促進対策の調査項目
出荷者等と懇談会の開催
出荷奨励金の支払い
家畜改良センターへの異動報告
している
していない
2
3
4*
1
4
1
調査項目のうち,出荷者等と懇談会の開催は 3 市場で実施していませんが,その理由は経費の
確保が難しいためでした。また,家畜改良センターへの異動報告は1市場で実施していませんが,
市場利用者から依頼されれば対応することとしています。なお,出荷奨励金の支払いは 4 市場
(注:検討中 1 )で行われています。
― ―
14
⑶ 購買者対策
利用促進対策の調査項目
している
していない
購買者等と懇親会の開催
1
4
購買奨励金の支払い
2
3
運送斡旋等の便宜供与
3
2
購買代金の銀行振込
3
2
購買後の事故対応
5
0
調査項目のうち,購買後の事故対応はすべての市場で,運送斡旋等の便宜供与及び購買代金の
銀行振込は 3 市場で行われています。これに対して,購買者等と懇親会の開催,購買奨励金の支
払いはそれぞれ 4 市場, 3 市場で実施していませんが,その理由は経費の確保が難しいためでした。
⑷ 防疫対策
利用促進対策の調査項目
している
していない
家畜衛生管理マニュアルの作成
4*
1
家畜衛生管理委員会の設置
4*
1
受付簿への記入
4*
1
2
3
5*
0
消毒噴霧器,消毒槽の設置
4
1
提出を義務付けている証明書
4
1
更衣室,長靴置き場の設置
車両消毒装置,車両消毒槽の設置
調査項目 7 項目のうち 6 項目は 4 市場以上で実施されており,このうち車両消毒装置,車両消
毒槽の設置はすべての市場(注:現在設置中 1 )で,家畜衛生管理マニュアルの作成及び家畜衛
生管理員会の設置は 4 市場(注:検討中 3 )で,受付簿への記入は 4 市場(注:検討中 1 )で行
われています。また,消毒噴霧器,消毒槽の設置及び提出を義務付けている証明書は 4 市場で行
われています。
これらの調査項目で実施していない市場の理由は家畜伝染病が市場内で発見された場合,管轄
の家畜保健衛生所の指示に従って対応するためでした。
なお,更衣室,長靴置き場の設置は 3 市場で設置していませんが,その理由は,設置する場所
が確保できない,利用者が少ないためでした。
⑸ 広報(PR)活動対策
利用促進対策の調査項目
している
していない
ホームページの開設
3*
2
共進会等の開催案内
4
1
― ―
15
調査項目のうち,ホームページの開設は 3 市場(注:検討中 1 )で,共進会等の開催案内は 4
市場で行われています。これに対して,行っていない理由は経費の確保が難しい,市場利用者が
固定化しているためでした。
⑹ 組合の経営内容
利用促進対策の調査項目
黒字
赤字
4
0
平成25年度の決算内容
収支改善の具体的手段
している
していない
2
2
(注:この調査項目は,家畜商組合だけを対象としました。)
調査項目のうち,平成25年度の決算内容はすべての市場で黒字であり,収支改善の具体的手段
は 2 市場で実施され,経費削減と組合役員による営業活動でした。
⑺ 組合の組織強化対策
利用促進対策の調査項目
している
していない
肉用牛預託事業の取組み*
2
2
駐車場等の有効利用
1
4
1*
4
農協等と市場の共同開催
(注:調査 5 市場のうち, 1 市場は事業対象外です。)
調査項目のうち,肉用牛預託事業の取組みは 2 市場で,駐車場等の有効利用は 1 市場,農協等
と市場の共同開催は 1 市場(注:現在検討中)で行われています。
⑻ 平成24年度啓発普及事業の報告書で示された利用促進方策の具体的事例
・来場が遠のいている購買者に対して,開催カレンダー,手帳の送付
・パンフレットの作成
・入場時の手指,衣服の消毒,退場時の車両消毒の実施
⑼ 要望事項等
・施設が老朽化しているため,改善経費に対する国等の補助
・肉用牛預託事業の奨励金増額
・酪農,肉用牛の振興対策の実施
・畜産後継者対策の実施
― ―
16
2 現地調査の調査概要一覧
家畜市場利用促進対策に係る現地調査一覧
家畜市場
北海道
関東(A)
関東(B)
甲信越
中国
していない
している
している
していない
している
1 市場
1 市場
11市場(中国 5 県)
電話等で調整
開催日を変更す
る場合
定期的に開催
している
している
している
している
他団体と共催
組合または他団体
と共催
組合主催
年3回
他団体 1
組合主催 1 ,
他団体 2 ,協賛 1
1回
していない
している
している
している
初市開催日 2 回
特定の開催日
(隔年)
初セリ開催日
1 出荷者,購買者対策(共通)
1)近隣の家畜市場開設者と開催
日,
畜種の調整をしていますか。
調整を行っている場合その内容は
・調整をしている市場数
・調整方法
2)共進会,共励会等のイベン
トを開催していますか。
していない
開催している場合その内容は
・開催方法
・昨年度の実績
3)景品等を贈呈していますか。
していない
贈呈している場合その内容は
・贈呈回数
200千円
・景品贈呈のための年間予算額
100千円
している
している
している
している
している
行っている場合その内容は
・表彰対象者
組合員
出荷者,購買者
出荷者,購買者 特別協力者
出荷者,購買者
出荷者,購買者の
大口利用者 5 名
・表彰方法
総会等
特定の市場開催日
総会等
・表彰のための年間予算額
100千円
120千円(隔年)
700千円
60千円
200千円
5)消費税改正に伴い手数料の
改定を行いましたか。
改定した
改定した
改定した
していない
改定した
3 %加算
積算等を見直し
積算等を見直し
している
していない
していない
4)市場利用者表彰等の表彰を
行っていますか。
行っている場合その内容は
・改定内容
特定の市場開催日 特定の市場開催日
3 %加算
2 出荷者対策
1)生産者,出荷者等と懇談会
等を行っていますか。
行っている場合その内容は
・懇談の対象者
・昨年度の開催回数
2)出荷奨励金的な経費を支払
っていますか。
支払っている場合その内容は
・対象者
・支払方法
している
家畜商
和牛改良組合,
生産者
2回
10回
していない
している
している
組合員に限定
組合員に限定
出荷頭数
出荷頭数,組合
の決算状況
・25年度予算額
・25年度実績額
していない
2,000千円
3,217千円
― ―
17
10,424千円
検討中
している
組合員に限定
家畜市場
北海道
関東(A)
関東(B)
甲信越
中国
3)家畜改良センターへの異動
報告の代行業務を行っています
か。
していない
している
している
している
している
取引情報,異動
報告代行
取引情報,異動
報告代行
取引情報
取引情報
ID連携システム
パソコン
ID連携システム
ID連携システム
していない
していない
していない
している
行っている場合その内容は
・報告内容
・報告方法
3 購買者対策
1)購買者との懇親会開催等の
販売促進活動を行っています
か。
していない
行っている場合その内容は
・懇談の対象者
2)購買奨励金的な経費を支払
っていますか。
県外購買者
していない
行っている場合その内容は
・対象者
・支払方法
している
している
組合員に限定
組合員に限定
購買頭数
購買頭数,組合
の決算状況
156千円
1,448千円
していない
している
していない
していない
していない
している
・25年度予算額
・25年度実績額
3)購買家畜の運送斡旋等の便
宜供与を行っていますか。
行っている場合その内容は
している
運搬業者の斡旋
一時繋留
一時繋留
一時繋留
している
している
していない
していない
している
している
している
している
している
している
対応している場合その内容は
死亡の場合
当事者で負担
組合が調停,当
事者で負担
三者で負担
組合が調停,当
事者で負担
生産者が負担
疾病の場合
当事者で負担
組合が調停,当
事者で負担
三者で負担
組合が調停,当
事者で負担
生産者が負担
親子矛盾の場合
当事者で負担
組合が調停,当
事者で負担
三者で負担
組合が調停,当
事者で負担
破談(生産者負
担)
検討中
していない
検討中
検討中
している
4)購買代金の銀行振込等を実
施していますか。
5)購買後の事故(死亡,疾病,
親子矛盾等)について対応して
いますか。
4 防疫対策
1)家畜衛生管理マニュアルを
作成していますか。
作成している場合その内容は
家保の指示に従う
2)家畜衛生管理委員会を設置
していますか。
検討中
していない
県策定マニュア
ルに準拠
検討中
検討中
している
設置している場合その内容は
市場世話人会15名
― ―
18
家畜市場
北海道
関東(A)
関東(B)
甲信越
中国
3)受付簿に必要事項を記入さ
せていますか。
させていない
させている
検討中
させている
させている
受入窓口
代金支払窓口
氏名,電話番号
氏名
していない
している
記入させている場合その内容は
・記入場所
・記入事項
4)出荷者,購買者用の更衣室,
長靴置き場等を設置しています
か。
設置している場合その内容は
・設置設備
5)車両消毒装置,車両消毒槽
を設置していますか。
設置している場合その内容は
・設置設備
受入窓口
氏名,電話番号
している
していない
設置している場合その内容は
・設置設備
7)提出を義務付け,または要
望している証明書等があります
か。
義務付けている証明書の種類
・要望している証明書の種類
していない
長靴置き場
長靴置き場
している
している
検討中
している
車両消毒槽
車両消毒槽
車両消毒装置
車両消毒槽
・検討中の場合
6)手指,長靴用の消毒噴霧器,
消毒槽を設置していますか。
本年度に作成
している
車両消毒装置, 消毒槽
本年度中に設置
している
していない
踏込消毒槽
している
している
している
踏込消毒槽
踏込消毒槽
手指消毒噴霧器,
長靴用踏込
消毒槽
ない
ある
ある
ある
ある
ワクチン接種証
明書
人工授精証明書
子 牛 検 査 票, 母
牛の基本登録
書, 人 工 授 精 証
明 書, 出 生 報 告
カード
していない
していない
している
生産履歴書,出
生報告書
5 広報(PR)活動対策
1)ホームページを開設してい
ますか。
開設している場合その内容は
2)共進会,共励会等の開催案
内を通知していますか。
検討中
平成13年,開催
日,市況,種雄
牛データ
していない
開催日,市況
している
している
している
している
電話,郵送
郵送
Fax,掲示板
郵送,ホームページ
黒字
黒字
黒字
黒字
預託事業
売却証明書発行
売却証明書発行
手数料,駐車場
賃料
賃貸収入
していない
している
していない
している
通知している場合その内容は
・通知方法
6 組合の経営内容
1)平成25年度決算は黒字です
か。
取引手数料以外の収入がありま
すか。
2)収支改善のための具体的手
段を行っていますか。
している
行っている場合の具体的内容は
経費削減
― ―
19
理事による営業
活動
家畜市場
北海道
関東(A)
関東(B)
甲信越
している
していない
していない
している
中国
7 組合の組織強化対策
1)肉用牛預託事業に取組んで
いますか。
取組んでいる場合の今後の
方針は
現状維持
2)駐車場等の敷地を有効利用
していますか。
していない
現状維持
していない
している
していない
していない
検討中
していない
有効利用している場合その
内容は
・利用目的
3)農協等と市場の共同開催を
行っていますか。
貸出
していない
していない
していない
検討中の場合その内容は
・検討範囲
4)平成24年度啓発普及事業の
報告書で示された「利用促進方
策」に基づき取り組んだ具体的
な取組みがありますか。
組合内
ない
ない
取組みの内容は
日本家畜商協会に要望する事項
施設が老朽化し
て い る た め, 改
修経費に対する
国等の補助
施設が老朽化し
て い る た め, 改
修経費に対する
国 等 の 補 助 酪 農, 肉 用 牛 の
振興対策
― ―
20
ある ある
ある
来場が遠のいて
いる購買者に対
して開催カレン
ダ ー, 手 帳 を 送
付
パンフレットの
作成
入 場 時 の 手 指,
衣 服 消 毒, 退 場
時の車両消毒
施設が老朽化し
て い る た め, 改
修経費に対する
国等の補助
預託事業の奨励
金の増額
酪農の振興対
策, 畜 産 後 継 者
対策
第 3 家畜市場利用者の確認事項実施調査
家畜市場の利用者である家畜商(出荷者・搬入者,購買者)に対して,出荷者・搬入者については,
農家段階及び家畜市場において行っているチェック(確認)事項,購買者については,購買前,家畜
市場及び購買後に行っているチェック(確認)事項の実施状況について,調査分析を行いました。
1 調査の方法
家畜商組合が開設する家畜市場を利用している家畜商を対象に,出荷者・搬入者としてのチェッ
ク事項,購買者としてのチェック事項の実施状況についてアンケートによる調査を行いました。
2 調査の場所
家畜商組合 13組合
根室地方家畜商業協同組合(根室集散地家畜市場)
十勝家畜商業協同組合(十勝中央家畜市場)
上川家畜商業協同組合(道北名寄集散地家畜市場)
山形県家畜商業協同組合(山形中央家畜市場)
茨城県家畜商業協同組合(茨城県中央家畜市場)
群馬県家畜商商業協同組合(前橋家畜市場) 千葉県家畜商協同組合(千葉家畜市場)
神奈川県家畜商業協同組合(神奈川県家畜市場)
長野県家畜商商業協同組合(小諸家畜市場)
新潟県家畜商協同組合(新潟県家畜商協同組合中央家畜市場)
岐阜県家畜商協同組合(岐阜県中央家畜市場)
岡山県家畜商業協同組合(総合家畜市場)
宮崎県家畜商商業協同組合(都城一般家畜市場)
3 調査結果の概要 調査を実施した13家畜市場において,出荷者・搬入者向けのアンケート調査票を260部,購買者
用のアンケート調査票を260部配布し,こ
1%
の う ち, そ れ ぞ れ235人,196人( 回 収 率
10%
90%,75%)から回答がありました。
■ している
■ していない
○ 出荷者・搬入者
⑴ 農家段階におけるチェック事項
99%
① 家畜の健康確認
している232人(99%),していない
2 人( 1 %)でした。
図2- ⑴ - ①
― ―
21
行っている者は,農家が150人(53%),搬入者が124人(44%),その他が 8 人( 3 %)であり,
その他の内訳は,本人,獣医師でした。
(注) 調査項目に対する追加質問については,選択肢が重複して選択されたもの,無回答があるため,
調査項目の回答数と一致しません。また,追加質問の選択肢の比率は,選択肢合計に対する比率
です。
② ワクチン接種証明書等の確認
している145人(62%),していない
10%
■ している
■ していない
90人(38%)でした。
証明書の種類は,給与飼料証明書が
38%
102人(50 %),ワ ク チ ン 証 明 書 が84人
62%
(41%)
,抗体検査証明書が12人
( 6 %)
,
細菌検査証明書が4人( 2 %),その他
が 2 人( 1 %)であり,その他の内訳
図2- ⑴ - ②
は,抗生物質投与証明書でした。
③ 子牛登記書等の確認
3%
している227人(97%),していない
10%
7 人( 3 %)でした。
■ している
■ していない
証明書の種類は,人工授精証明書が
194人
(60%)
,子牛登記書が113人
(35%)
,
97%
親子鑑定書18人( 5 %)でした。
図2- ⑴ - ③
④ 病歴,損徴(ケガ,奇形等)の確認
0%
している231人(99.6%),していな
10%
い 1 人(0.4%)でした。
■ している
■ していない
確 認 の 方 法 は, 自 ら 確 認 が150人
(53 %), 農 家 か ら 聞 取 り が134人
(47%)でした。
100%
図2- ⑴ - ④
― ―
22
⑤ 車両の清掃・消毒,衣服の更衣
している199人(86%),していない
10%
14%
33人(14%)でした。
■ している
■ していない
車両の清掃・消毒を行っている時期
は,農家訪問前が96人(48%),農家
86%
訪問時が67人(34%)であり,衣服の
更衣をする時期は,農家訪問時が82人
(41%),市場来訪時が97人(49%)で
した。
図2- ⑴ - ⑤
⑥ 近隣家畜市場の価格動向確認
している199人(85%),していない
10%
15%
35人(15%)でした。
■ している
■ していない
確 認 す る 手 段 は, 新 聞 が110人
(46%),電話が51人(21%),ホーム
85%
ページが40人(17%),ファクシミリ
が38人(16%)でした。
図2- ⑴ - ⑥
⑦ 利用している家畜市場の選定理由
選定理由がある202人(88%),ない
10%
12%
28人(12%)でした。
■ ある
■ ない
選定の理由は,距離的に最も近いが
144人(48%),上場頭数が多いが49人
(16%)
,販売価格が高いが49人
(16%)
,
88%
手数料が最も安いが21人( 7 %),開
催頻度が高いが20人( 7 %),その他
が16人( 6 %)であり,その他の内訳
図2- ⑴ - ⑦
は,地元だから,昔から利用,購買者
が多い等でした。
― ―
23
⑵ 家畜市場におけるチェック事項
① 受付簿の記入
記入している112人(48%),してい
10%
■ している
■ していない
ない121人(52%)でしたが,すでに
氏名等を登録済みの73人を加えると
48%
52%
185人(79%)が記入していると解さ
れます。
記入している事項は,氏名が88人
(68%),電話番号が33人(26%),車
両ナンバーが 5 人( 4 %),同乗者が
図2- ⑵ - ①
3 人( 2 %)であり,記入する場所で
便利な場所は,セリ受付窓口が55人(70%),代金受取窓口が13人(17%),搬入窓口が10人
(13%)でした。
記入していない場合の理由は,すでに氏名等を登録済みが73人(87%),受付簿の場所がわ
からないが 6 人( 7 %),記入が面倒が 5 人( 6 %)でした。
② 家畜市場の衛生対策
知っている187人(82%),知らない
10%
18%
42人(18%)でした。
■ 知っている
■ 知らない
衛生対策の励行は,励行しているが
176人(97 %), し て い な い が 5 人
( 3 %)でした。
82%
図2- ⑵ - ②
③ 車両,長靴,手指等の消毒
3%
10%
消毒を実施している223人(97%),
していない 6 人( 3 %)でした。
■ している
■ していない
車両の消毒方法は,消毒槽が166人
(63%),消石灰が53人(21%),動力
噴霧器が43人(16%)であり,長靴の
97%
消 毒 方 法 は, 踏 込 消 毒 槽 が104人
(47%),消毒マットが90人(40%),
長 靴 自 動 洗 浄 器 が28人(13 %) で し
図2- ⑵ - ③
た。また,手指の消毒方法は,洗面器
が101人(80%),手指噴霧器が26人(20%)でした。
― ―
24
④ 掲示板の掲示内容確認
確認している186人(80%),してい
10%
20%
ない47人(20%)でした。
■ している
■ していない
確認している掲示内容は,前回のセ
リ状況が97人(35%),新たな提出書
80%
類が71人(26%),伝染病の発生情報
が66人(24%),イベントの開催案内
が40人(15%)でした。
図2- ⑵ - ④
⑤ 販売代金の受領方法
現金受取り190人(81%),振込44人
10%
19%
(19%)でした。
■ 現金受取り
■ 振り込み
振込が可能ならば利用するかについ
ては,利用するが64人(41%),利用
81%
しないが93人(59%)でした。
図2- ⑵ - ⑤
⑶ 家畜市場に対する要望
要望事項に対する回答は,次のとおりでした。
購買者の増加が101人(53%),手数料の値下げが47人(25%),開催日の増加が19人(10%),
運送の手配支援が 9 人( 5 %),その他が13人( 7 %)であり,その他の内容は,次のとおりで
した。 搬入頭数の増加,クレームに対する対
5%
応方法の明確化,運営経費の節減,施設
の改善,セリ運用ルールの遵守,初生・
スモールは生産された県の家畜市場へ出
7%
10%
10%
■ 開催日の増加
■ 購買者の増加
■ 手数料の値下げ
■ 運送の手配支援
■ その他
25%
53%
荷等
図2- ⑶
これらの調査項目に対する回答を全国 3 ブロック(北海道: 3 家畜市場,東日本: 5 家畜市
場,西日本: 5 家畜市場)に区分して集計した結果,ブロック別の特色が見られた調査項目は,
次のとおりでした。
― ―
25
① ワクチン接種証明書,抗体検査証明書等の確認
北海道ブロックでは,確認しているが65人(96%),していないが 3 人( 4 %)と高い比率で
したが,東日本ブロックでは,確認しているが34人(37%),していないが59人(63%),西日本
ブロックでは,確認しているが46人(62%),していないが28人(38%)でした。
② 車両の清掃・消毒,衣服の更衣
北海道ブロックでは,しているが66人(97%),していないが 2 人( 3 %)と高い比率でした
が,東日本ブロック,西日本ブロックともそれぞれ,しているが71人(77%),62人(86%)で
した。
③ 近隣家畜市場の価格動向の確認
北海道ブロック,西日本ブロックともそれぞれ,確認しているが61人(90%),65人(89%)
と高い比率でしたが,東日本ブロックでは,確認しているが73人(78%)でした。
④ 受付簿の記入
北海道ブロック,東日本ブロックともそれぞれ,記入しているが15人(22%),36人(39%)
と低い比率でしたが,西日本ブロックでは,記入しているが61人(85%)でした。
なお,記入していない理由は,北海道ブロック,東日本ブロックとも「すでに氏名等を登録済
み」でした。
⑤ 販売代金の受領方法
北海道ブロックでは,現金受取りが61人(92%),振込が 5 人( 8 %)と高い比率でしたが,
東日本ブロック,西日本ブロックともそれぞれ,現金受取りが68人(72%),61人(82%),振込
が26人(28%),13人(18%)でした。
⑥ 家畜市場に対する要望
要望項目のうち,手数料の引下げで47人のうち32人が,開催日の増加で19人のうち18人が北海
道ブロックでした。
― ―
26
出荷者・搬入者の確認(チェック)事項実施一覧
(単位:人)
チェック事項
している
していない
農 家 段 階
家畜の健康確認の実施
232
2
ワクチン接種証明書等の確認
145
90
子牛登記書等の確認
227
7
病歴,損徴等の確認
231
1
車両の清掃・消毒,衣服の更衣
199
33
近隣家畜市場の価格動向の確認
199
35
利用家畜市場の選定理由の有無
ある
受付簿の記入
家畜市場段階
家畜市場が求める消毒等の衛生対策の内容
ない
202
28
112
121
知っている
知らない
187
42
車両,長靴,手指等の消毒
223
6
掲示板の掲示内容の確認
186
47
販売代金の受領方法
現金受取り
190
振込
44
○ 購買者 ⑴ 来場前のチェック事項
① セリ価格(前回)の情報入手
情報を入手している153人(78%),
10%
していない42人(22%)でした。
■ している
■ していない
22%
入手方法は,新聞が81人(46%),
ファクシミリが39人(23%),電話が
78%
37人(21 %), ホ ー ム ペ ー ジ が18人
(10%)でした。
図3- ⑴ - ①
― ―
27
② 車両の清掃・消毒,衣服の更衣
している164人(84%),していない
10%
16%
32人(16%)でした。
■ している
■ していない
車両の清掃・消毒を行っている時期
は,市場来訪時が112人(71%),農家
84%
訪問時が45人(29%)であり,衣服の
更衣をする時期は,市場来訪時が94人
(72%),農家訪問時が36人(28%)で
した。
図3- ⑴ - ②
③ 利用している家畜市場の選定理由
選定理由がある167人(85%),ない
10%
15%
29人(15%)でした。
■ ある
■ ない
選定の理由は,距離的に最も近いが
116人(52%),上場頭数が多いが50人
85%
(23 %), 手 数 料 が 最 も 安 い が20人
( 9 %), セ リ 価 格 が 安 い が13人
( 6 %),人気種雄牛の子が多いが13人
( 6 %), そ の 他 が 9 人( 4 %) で あ
図3- ⑴ - ③
り,その他の内訳は,地元だから,昔
から利用している,交雑種の育成と成
牛が同時に購入できる,和牛のスモー
ル市場がある等でした。
④ 購買奨励対策の有無
知っている88人(46%),知らない
10%
■ 知っている
■ 知らない
103人(54%)でした。
奨励対策を選定理由としたかは,し
54%
た が 5 人( 4 %), し な い が108人
46%
(96%)であり,奨励金・景品等の受
取りは,受取ったことがあるが67人
(55%),ないが54人(45%)でした。
図3- ⑴ - ④
― ―
28
⑵ 家畜市場におけるチェック事項
① 受付簿の記入
記入している79人(40%),してい
10%
■ している
■ していない
ない117人(60%)でしたが,すでに
氏名等を登録済みの91人を加えると
40%
60%
170人(87%)が記入していると解さ
れます。
記入している事項は,氏名が60人
(68%),電話番号が26人(29%),車
両ナンバーが 2 人( 2 %),同乗者が
図3- ⑵ - ①
1 人( 1 %)であり,記入する場所で
便利な場所は,セリ受付窓口が28人(58%),代金支払窓口が20人(42%)でした。
記入していない場合の理由は,すでに氏名等を登録済みが91人(95%),記入が面倒が 4 人
( 4 %),受付簿の場所がわからないが 1 人( 1 %)でした。
② 車両,長靴,手指の消毒
消毒を実施している182人(93%),
7%
10%
■ している
■ していない
していない13人(7%)でした。
車両の消毒方法は,消毒槽が129人
(59%),消石灰が54人(25%),動力
噴霧器が36人(16%)であり,長靴の
93%
消 毒 方 法 は, 踏 込 消 毒 槽 が86人
(49%),消毒マットが75人(43%),
長 靴 自 動 洗 浄 器 が14人( 8 %) で し
図3- ⑵ - ②
た。また,手指の消毒方法は,洗面器
が92人(79%),手指噴霧器が24人(21%)でした。
③ 子牛登記書等の受領時期
受 領 の 時 期 は, 当 日 受 取 が179人
10%
18%
(82%),後日郵送が38人(18%)でし
■ 当日受取
■ 後日郵送
た。
受領している畜種は,交雑種が105
82%
人(39%),黒毛和種が101人(37%),
ホルスタイン種が61人(23%),褐毛
和種が 3 人( 1 %)でした。
図3- ⑵ - ③
― ―
29
④ セリ開始前の個体確認
個 体 確 認 を 行 っ て い る179人
7%
10%
■ している
■ していない
(93%),していない14人( 7 %)でし
た。
個体確認の内容は,健康状態が150
93%
人(58%),損徴が105人(40%),そ
の他が 5 人( 2 %)であり,その他の
内訳は,畜主確認,生年月日,血統,
産地等でした。
図3- ⑵ - ④
⑤ 掲示板の掲示内容確認
確認している141人(74%),してい
10%
ない49人(26%)でした。
■ している
■ していない
26%
確認している掲示内容は,前回のセ
リ状況が71人(37%),伝染病の発生
74%
情報が47人(24%),新たな提出書類
が38人(20%),イベントの開催案内
が36人(19%)でした。
図3- ⑵ - ⑤
⑥ 購買代金の支払い方法
現 金 払 い146人(73 %), 振 込55人
10%
(27%)でした。
■ 現金払い
■ 振り込み
27%
振込が可能であれば利用するかにつ
いては,利用するが60人(56%),利
73%
用しないが47人(44%)でした。
図3- ⑵ - ⑥
― ―
30
⑦ 購買決定時に注目する項目
注目する項目がある171人(90%),
10%
10%
項目がない20人(10%)でした。
■ ある
■ なし
項 目 の 内 容 は, 血 統 が126人
(33 %), 体 重・ 一 日 増 体 量 が88人
(23%),生産農場が76人(20%),病
90%
気の既往症が61人(16%),ワクチン
の種類が21人( 6 %),ワクチン接種
プログラムが 5 人( 1 %),その他が
図3- ⑵ - ⑦
1 人( 1 %) で あ り, そ の 他 の 内 容
は,体型でした。
⑧ セリ電子掲示板に追加する項目
追加する項目がある20人(10%),
10%
10%
項目がない172人(90%)でした。
■ ある
■ なし
追加を要望する項目は,日齢・生産
地,初産・産歴,スモールの体重,病
歴,生産者の氏名,損徴等でした。
90%
図3- ⑵ - ⑧
⑨ 農家搬入後の事故に係る対応方策
対 応 方 策 を 知 っ て い る141人
10%
(74%)
,
知らない49人(26%)でした。
■ 知っている
■ 知らない
26%
対応方策の内容は,組合と協議が97
人(61 %), 出 荷 者 と 協 議 が60人
74%
(38 %), そ の 他 が 1 人( 1 %) で あ
り,事故共済の加入状況は,加入が44
人(58%),未加入が32人(42%)で
図3- ⑵ - ⑨
した。
― ―
31
⑶ 購買後のチェック事項
① 搬送先農家での家畜の健康確認
健 康 確 認 を 行 っ て い る161人
10%
16%
(84%),していない31人(16%)でし
■ している
■ していない
た。
確認を行っている者は,購買者自ら
84%
が121人(63 %), 納 入 先 農 家 が59人
(30%)
,
獣医師が13人( 7 %)でした。
図3- ⑶ - ①
② 全廃棄となった場合の補償の有無
補償を受けている91人(48%),受
10%
けていない99人(52%)でした。 ■ 受けている
■ 受けていない
補償の方法は,組合と協議が65人
48%
52%
(52%),出荷者と協議が35人(28%),
事故共済から支払が25人(20%)でし
た。
図3- ⑶ - ②
⑷ 家畜市場に対する要望
要望事項に対する回答は,次のとおりでした。
上場家畜の増加が89人(68%),運送
の手配支援が16人(12%),開催日の増
9%
10%
加が14人(11%),その他が12人( 9 %)
であり,その他の内容は,次のとおりで
11%
■ 開催日の増加
■ 上場家畜の増加
■ 運送の手配支援
■ その他
12%
した。
搬入頭数の増加, 1 頭当たりのセリ時
68%
間の延長,土日の開催を避ける, 5 〜
7 月に減少するスモール市場の増頭,損
徴の告知,全廃棄となった場合の廃棄料
図3- ⑷
を支払う等
― ―
32
これらの調査項目に対する回答を全国 3 ブロック(北海道: 3 家畜市場,東日本: 5 家畜市
場,西日本: 5 家畜市場)に区分して集計した結果,ブロック別の特色が見られた調査項目は,
次のとおりでした。
① セリ価格情報の入手
北海道ブロックでは,入手しているが48人(96%),していないが 2 人( 4 %)と高い比率
でしたが,東日本ブロックでは,入手しているが63人(74%),していないが22人(26%),西
日本ブロックでは,入手しているが42人(70%),していないが18人(30%)でした。
② 車両の清掃・消毒,衣服の更衣
北海道ブロック,西日本ブロックともそれぞれ,しているが47人(94%),55人(90%)と
高い比率でしたが,東日本ブロックでは,しているが62人(73%)でした。
③ 受付簿の記入
北海道ブロック,東日本ブロックともそれぞれ,記入しているが 9 人(18%),26人(31%)
と低い比率でしたが,西日本ブロックでは,記入しているが44人(72%)でした。
なお,記入していない理由は,北海道ブロック,東日本ブロックとも「すでに氏名等を登録
済み」でした。
④ 搬送先農家での家畜の健康確認
北海道ブロックでは,確認しているが49人(98%),していないが 1 人( 2 %)と高い比率
でしたが,東日本ブロック,西日本ブロックともそれぞれ,確認しているが65人(80%),47
人(77%),していないが16人(20%),14人(23%)でした。
⑤ 購買後に全廃棄となった場合の補償
北海道ブロック,西日本ブロックともそれぞれ,保証を受けているが35人(70%),33人
(54%)でしたが,東日本ブロックでは,保証を受けているが23人(29%)でした。
⑥ 家畜市場に対する要望
要望項目のうち,運送の手配支援で16人のうち10人が,開催日の増加で14人全員が北海道ブ
ロックでした。
― ―
33
購買者の確認(チェック)事項実施一覧
(単位:人)
チェック事項
している
していない
来 場 前
セリ価格の情報入手
153
42
車両の清掃・消毒,衣服の更衣
164
32
ある
ない
167
29
利用している家畜市場の選定理由
購買奨励対策
知っている
受付簿の記入
車両,長靴,手指等の消毒
子牛登記書等の受領時期
知らない
88
103
79
117
182
13
当日受取
後日郵送
家畜市場段階
179
38
セリ開始前の個体確認
179
14
掲示板の掲示内容の確認
141
49
購買代金の支払い方法
現金払い
購買決定時に注目する項目
電子掲示板に追加する項目
搬入後の事故に対する対応方策
146
55
ある
ない
171
20
ある
ない
20
172
知っている
購買後
搬送先農家での健康確認
全廃棄の場合の補償
知らない
141
49
161
31
受けている
91
― ―
34
振込
受けていない
99
第 4 家畜市場の利用促進の取組み
家畜市場は,家畜取引(販売及び購買)の場を提供することを通して,家畜取引における適正な価
格の形成及び畜産農家や家畜取引関係者へ家畜取引における情報を提供するとともに,酪農,肉用牛
生産を支援する地域的な拠点施設としての役割を担っています。家畜市場の近年における取引頭数
は,家畜飼養頭数の減少,農家から食肉市場への直接出荷等により減少傾向が続いており,今後にお
いても繁殖肥育一貫経営の増加等により,家畜市場の取引頭数の減少が一層懸念されています。
このため,家畜市場での取引頭数の減少に歯止めをかけるとともに,取引頭数の増加を図るための
対策としては,①家畜市場の開催日,取引畜種の調整 ②出荷者の増加対策 ③購買者の増加対策 ④防疫対策 ⑤広報活動 ⑥組合の組織強化等に取り組むことが挙げられます。
この度,家畜市場が経営改善,維持のために取り組んでいる利用促進対策の実施状況と家畜市場利
用者が家畜市場に対して要望する事項について,アンケート調査及び現地調査を実施しましたので,
現状について調査・分析するとともに,これからの取組みの在り方について考察しました。
1 取組みの現状
⑴ 出荷者,購買者対策(共通)
家畜市場の開催日を近隣の家畜市場と重複しないように調整することについては, 5 割の市場で
実施されていますが,定期的に会議を開催してまで行う調整は少なく,近接する家畜市場との開催
間隔が短いところや開催日が重複する市場もみられます。特に,全国農業協同組合連合会が開設す
る家畜市場(以下「系統市場」という。)は, 7 割の市場において市場間の開催日の調整が行われ
ているのに対して,家畜商組合が開設する家畜市場(以下「商協市場」という。)では 3 割の市場
に留まり,調整を行うことなく隣接県の家畜市場に開催日を通知している状況にあります。
また,共進会,共励会等のイベントの開催は, 7 割程度の市場で組合主催または他団体と共催す
る方法で実施されていますが,直接的な経費の支払いが伴う景品の贈呈,市場利用者の表彰を行う
市場は,経営の厳しさを反映して 5 割に満たない状況に留まっています。市場運営経費の確保が必
要なために,経営環境が厳しい市場においては,必ずしも出荷者,購買者の増加に繋がらないイベ
ントの開催などの実施については躊躇していると考えられます。
⑵ 出荷者対策
生産者,出荷者等との懇親会の開催,出荷奨励金については,市場の厳しい経営環境の中におい
ては,経費削減の対象とされるため,出荷者等との懇親会の開催を実施している市場は,系統市場,
商協市場とも 4 割に留まっています。出荷奨励的な経費の支出については,系統市場,商協市場と
も 4 割が支払っており,その 5 割が対象を組合員に限定しています。奨励金を支払う市場が少ない
要因としては,生産者の減少により出荷者の増加が見込めないことがあり,奨励金による出荷者の
増加効果が望めないことが背景にあると推察されます。一方,出荷者からの要望が多い家畜改良セ
ンターへの異動報告代行サービス業務は, 8 割の市場で実施されています。
― ―
35
⑶ 購買者対策
購買者への販売促進活動は,役員等による購買者訪問,定期的な交流会の開催等が系統市場にお
いては, 4 割の市場で,商協市場においては, 2 割の市場で実施されています。商協市場は,購買
者が固定化していることが要因として推察されます。一方,購買奨励金の支払いについては,系統
市場では実施されていないのに対して,商協市場においては, 4 割で実施されています。また,購
買者へのサービス業務の一つである運送業者の斡旋については,商協市場の 4 割で実施されていま
す。家畜市場の取引については,現金取引を原則としているものの,購買代金が高額になること,
短期間に数カ所の市場で購買する購買者もいることから,既に 8 割の市場において購買者の利便性
を考慮した銀行振込が可能となっています。更に,購買後の事故対応については,家畜取引に直接
関係する事項であり,利害関係が伴うことから 8 割の市場で対応方針を定めて実施されています。
また,公正な家畜取引を保証するための各種書類については,半数以上の市場で提出が義務化され
ており,種類としては,ワクチン接種証明書,人工授精証明書,育成履歴申請書,生産履歴証明書,
飼料給与証明書などとなっています。
⑷ 防疫対策
防疫対策の基本的な事項を定めた家畜衛生管理マニュアルは, 8 割の市場で作成されています
が,マニュアルで定められている家畜衛生管理委員会の設置は, 3 割の市場に留まっています。
マニュアルで規定されている具体的な防疫対策では,家畜伝染病発生時の追跡調査で不可欠とな
る受付簿の記入については,事前に氏名,住所等を届けしている場合を含めると 8 割の市場で実施
されています。病原体の侵入とまん延を防止するための消毒関係機器(車両消毒装置または車両消
毒槽,手指,長靴用の消毒噴霧器,消毒槽)の設置は 9 割の市場で実施されています。
また,健康な家畜取引を裏付ける各種証明書については, 5 割の市場が提出を義務付けるか,要
望しています。
⑸ 広報(PR)活動対策
共進会等の開催案内は, 6 割の市場で実施されており,関係者等に対して郵送しているのが現状
です。家畜市場利用者に対する広報手段として有効なホームページの開設は,系統市場で 6 割以上
が対応済みであるのに対して,商協市場では,開設には新たな経費の負担,開設後における管理業
務の負担等の理由から 2 割の市場に留まっています。
⑹ 家畜商組合における収支改善対策
家畜商組合の 6 割は,経営の改善を図るため,収支改善対策を実施しています。その具体的な手
段は,支出の抑制対策では人件費の削減に,収入の増加対策では肉用牛預託の実施,敷地の有効利
用などに取り組んでいます。
⑺ 家畜市場利用者からの要望事項
出荷者からは,家畜市場に対して,購買者の増加,手数料の値下げ,開催日の増加等が要望され
― ―
36
ています。一方,購買者からは,上場家畜の増加,運送業者の手配支援,開催日の増加等が要望さ
れています。このうち開催日の増加は,北海道内の家畜市場利用者から要望されています。
2 これからの取組み
⑴ 取引頭数の小規模な家畜市場
家畜市場の取引頭数が漸減する中で,取引頭数が小規模であり,経済的基盤が弱い家畜市場では,
自ら実施できる対応方策には限りがあり,新たな対応策の費用を確保することも困難な状況にあり
ます。このため,家畜市場の活性化を図るためには,地域の状況を勘案しながら県境を越える基幹
的市場に整備していくことを検討課題として取組む必要があります。
⑵ 取引頭数の増加対策が必要な家畜市場
出荷者は,購買者が増加して適正な価格で販売ができることを希望し,購買者は,出荷頭数が増
加して購買の選択肢が広がることを家畜市場に求めています。このため,家畜市場は,取引頭数の
増加を図るための対策として①家畜市場の開催日,取引畜種の調整 ②出荷者の増加対策 ③購買
者の増加対策 ④防疫対策 ⑤広報活動 ⑥組合の組織強化等を継続して実施する必要がありま
す。
① 出荷者,購買者対策(共通)の継続実施
現状は,家畜飼養頭数の減少,農家から食肉市場への直接出荷等により,限られた頭数を分け
合うという厳しい市場経営が続いているために,家畜市場利用者の求めるような対応ができてい
ない状況にあります。家畜市場は,市場経営の改善を図るため,支出の抑制対策としての経費(人
件費)の削減や収入の増加対策としての肉用牛預託の実施,敷地の有効利用などが優先して取り
組まれていますが,出荷頭数,購買頭数の増加を図るための家畜市場利用促進方策の実施は,商
協市場においては 3 割にも満たない状況にあります。その要因の一つには,経済的基盤が弱く,
運営に余裕のない状況となっていることから,確実に成果が得られない限り,一定の費用を要す
る家畜市場利用促進対策の実施が見送られてしまうことにあります。また,道路交通網の発達・
整備を背景に出荷者,購買者がより利便性の高い市場を容易に活用できるような生体の流通構造
に変化している現況下においては,家畜市場利用促進に効果的な対策を作成し実践できなけれ
ば,家畜市場として積極的に対応することは困難であると考えられることによるものと思われま
す。
このような状況においても,取引頭数を増加させていくため,家畜市場を利用していない相対
取引者に対しては,家畜市場取引の有利性,利便性を広報・周知して,市場利用者の増加を図る
ことが必要となります。一方,生産者の生産意欲向上と地域の活性化に効果的なイベントの実施,
景品の贈呈,表彰等が有効な手段となっていることから,極力経費を捻出しながら継続して対応
していく必要があります。また,酪農経営における和牛や交雑種生産と出荷時期の変化等がみら
れることから,これらの変化に対応して家畜市場としても受入態勢を検討する必要があります。
さらに,購買者に対する運送業者の斡旋,購買後の一時繋留,購買代金の銀行振込,購買後の事
― ―
37
故対応,各種証明書の添付等の便宜供与の実施は,多数の購買者を呼び込むための不可欠な措置
であることから,極力対応していく必要があります。
② 広報(PR)活動対策の充実
広範囲にわたる情報提供に大きな効果を発揮するホームページの設置状況は,商協市場18カ所
のうち, 5 カ所に設置されているに過ぎない状況にあります。その理由としては,市場利用者の
固定化から,郵送による周知で十分情報が伝達できることによるとされております。今後とも,
家畜市場利用者が固定化するのであれば,新たな投資が難しいことは理解できるところですが,
年末の市場の特別開催や市場取引データの公表,掲示板での掲示などの家畜市場利用者への情報
発信についてより広範囲に行い,利用者を拡大していくためには,少なくともホームページを設
置し,広報(PR)活動対策を充実する必要があります。
― ―
38
― ―
39
・その他の特記事項
・昨年度の実績(回)
・③その他の内容
・開催方法:
開催している場合その内容は
2 )共進会,共励会等のイベントを
開催していますか。
・その他の特記事項
・③その他の内容
・調整方法
・調整をしている市場数(合計)
調整を行っている場合その内容は
1 )近隣の家畜市場開設者と開催
日,畜種の調整をしていますか。
1.出荷者,購買者対策(共通)
108
159
51
系統農協
16
系統農協
2
7
5
系統農協
6
合計
18
合計
2
家畜商組合
②電話等で調整
11
家畜商組合
B していない
4
系統農協
7
系統農協
7
合計
1
合計
5
系統農協
0
系統農協
12
27
8
17
9
系統農協
15
系統農協
12
合計
14
合計
7
家畜商組合
②他団体と共催
6
家畜商組合
B していない
5
系統農協
8
系統農協
8
26
18
系統農協
24
合計
12
家畜商組合
②他団体と共催
12
系統農協
5
合計
6
合計
0
合計
5
家畜商組合
③協賛
2
家畜商組合
③その他
0
家畜商組合
C 検討中
○以前は開催していたが,頭数減のため,と畜頭数増のため中止 ○検討会 ○県本部主催 3 回
家畜商組合
合計
①組合主催
○協賛 ○会場貸し出しと協力 ○県本部主催の共進会年3回 ○県本部
家畜商組合
合計
①組合主催
家畜商組合
合計
A している
0
系統農協
4
系統農協
0
系統農協
○既に関東近県では開催日が固定している ○近隣の家畜市場とは年間の開催曜日により調整 ○中国5県の市場と調整
○曜日調整 ○事前申し合わせ調整を行う
2
家畜商組合
③その他
1
家畜商組合
C 検討中
○各市場と直接調整 ○開催日を変更する場合には改めて近隣の市場と調整を行う
家畜商組合
合計
①定期的に調整会議を開催
家畜商組合
6
22
合計
家畜商組合
A している
合計
1 利用促進対策状況の集計結果
第 5 調査結果集計表 ― ―
40
8
20
9
18
(平均:千円)
・表彰のための年間予算額
・③その他の内容
・表彰方法
・③その他の内容
・表彰対象者
行っている場合その内容は
家畜商組合
合計
4
8
14
6
系統農協
9
系統農協
111.9
系統農協
4
5
138.9
合計
121.3
家畜商組合
○訪問 ○毎回
家畜商組合
合計
①総会等で表彰
159.0
系統農協
1
系統農協
○組合員 ○支部・特別協力者
家畜商組合
合計
①出荷者
A している
4 )市場利用者表彰等の表彰を行っ
ていますか。
155.7
家畜商組合
128.9
合計
1
5
系統農協
12
系統農協
10
家畜商組合
11
系統農協
10
合計
4
家畜商組合
6
系統農協
②特定の開催日(記念日等)
21
合計
B していない
6
合計
0
合計
4
家畜商組合
③その他
0
家畜商組合
C 検討中
8
家畜商組合
②購買者
9
家畜商組合
9
合計
5
家畜商組合
4
系統農協
8
系統農協
14
系統農協
②特定の市場開催日に表彰
16
合計
23
合計
B していない
2
合計
2
合計
0
合計
0
家畜商組合
③その他
2
家畜商組合
③その他
0
家畜商組合
C 検討中
2
系統農協
0
系統農協
0
系統農協
2
系統農協
0
系統農協
○新年初市場 ○初市開催日2回 ○初セリ ○初市だけ(みかん,紅白餅,お茶) ○共進会
家畜商組合
合計
①市場開催日ごと
家畜商組合
合計
(平均:千円)
・景品贈呈のための年間予算額
・③その他の内容
・贈呈回数
贈呈している場合その内容は
3 )景品等を贈呈していますか。
A している
― ―
41
・昨年度の開催回数(合計回数)
・③その他の内容
・開催方法
・④その他の内容
・懇談の対象者
行っている場合その内容は
1 )生産者,出荷者等と懇談会等を
行っていますか。
2 .出荷者対策
・③その他の内容
・改定内容
行っている場合その内容は
5 )消費税改正に伴い手数料の改定
を行いましたか。
14
34
6
24
18
系統農協
7
18
2
6
4
系統農協
11
系統農協
家畜商組合
9
36
6
10
合計
家畜商組合
合計
①組合が主催
3
系統農協
8
10
家畜商組合
B 行っていない
5
家畜商組合
6
系統農協
6
合計
1
家畜商組合
5
系統農協
②地域支部等の会議の席で懇談
2
家畜商組合
12
系統農協
1
系統農協
②農協等の生産者組合
合計
22
合計
6
合計
1
合計
8
合計
1
合計
3
合計
0
合計
27
系統農協
○和牛改良組合の総会時,研修会時に県外大口生産者巡回
4
系統農協
4
家畜商組合
B していない
②積算等を見直し,手数料を改定
7
合計
○購買者と合同で開催 ○協議会
家畜商組合
合計
①生産者
家畜商組合
合計
A 行っている
○手数料プラス消費税
家畜商組合
合計
20
系統農協
①3%分だけを加算
家畜商組合
合計
A 改定した
0
家畜商組合
③その他
7
家畜商組合
③家畜商
1
家畜商組合
C 検討中
2
家畜商組合
③その他
0
家畜商組合
C 検討中
1
系統農協
1
系統農協
0
系統農協
1
系統農協
0
系統農協
2
合計
1
家畜商組合
④その他
1
系統農協
― ―
42
・④その他の内容
・報告方法
・報告内容
行っている場合その内容は
3 )家畜改良センターへの異動報告
の代行業務を行っていますか。
・25年度予算額(平均:千円)
・③その他の内容
・支払方法
・④その他の内容
・対象者
支払っている場合その内容は
2 )出荷奨励金的な経費を支払って
いますか。
8
17
1
3
4,122.7
10,245.9
13
33
11
27
1
5
4
系統農協
16
系統農協
○文書 ○パソコン
家畜商組合
合計
①Fax
家畜商組合
合計
20
系統農協
16,369.1
系統農協
3
系統農協
①市場における取引情報
家畜商組合
合計
A している
家畜商組合
4
7
合計
家畜商組合
合計
2
系統農協
9
系統農協
①出荷頭数に応じて支払
家畜商組合
合計
①出荷者全員
家畜商組合
合計
A 支払っている
1
家畜商組合
1
系統農協
14
系統農協
②多頭数出荷者等限定
9
家畜商組合
合計
8
合計
27
5
家畜商組合
B していない
(平均:千円)
・25年度実績
2
家畜商組合
12
家畜商組合
15
系統農協
2
系統農協
②ID連携システム
6
家畜商組合
3
系統農協
13,046.8
合計
0
系統農協
②生産者の異動報告代行
8
合計
2
合計
②組合の決算状況を見て支払
2
合計
23
合計
B 支払っていない
1
合計
0
合計
6,411.3
家畜商組合
6
合計
8
合計
1
合計
1
家畜商組合
③電話
0
家畜商組合
C 検討中
18,734.4
系統農協
1
家畜商組合
③その他
6
家畜商組合
③組合員に限定
1
家畜商組合
C 検討中
0
系統農協
0
系統農協
5
系統農協
2
系統農協
0
系統農協
2
合計
4
合計
2
家畜商組合
④その他
0
家畜商組合
④その他
0
系統農協
4
系統農協
― ―
43
・25年度予算額(平均:千円)
・③その他の内容
・支払方法
・④その他の内容
・対象者
行っている場合その内容は
2 )購買奨励金的な経費を支払って
いますか。
・④その他の内容
・販売促進活動内容
・③その他の内容
・懇談の対象者
行っている場合その内容は
1)購買者との懇親会開催等の販売
促進活動を行っていますか。
3 .購買者対策
4
18
2
5
3
系統農協
14
系統農協
3
13
家畜商組合
0
家畜商組合
3
系統農協
9
系統農協
②農協等の生産者組合
合計
22
合計
B していない
12
合計
1
合計
1
家畜商組合
③その他
1
家畜商組合
C 検討中
11
系統農協
0
系統農協
1
3
7
7
1
1
家畜商組合
4,013.0
4,013.0
4
4
合計
家畜商組合
合計
0.0
系統農協
0
系統農協
0
系統農協
0
系統農協
2
系統農協
①購買頭数に応じて支払
家畜商組合
合計
①購買者全員
家畜商組合
合計
A している
家畜商組合
合計
①定期的に交流会を開催
1
家畜商組合
0
系統農協
23
系統農協
0
系統農協
②多頭数購買者に限定
11
家畜商組合
B していない
2
家畜商組合
3
合計
(平均:千円)
・25年度実績
3
家畜商組合
1,957.3
合計
0
系統農協
②組合の決算状況により支払
1
合計
34
合計
2
合計
②共進会等に併せて開催
1,957.3
家畜商組合
0
合計
5
合計
0
合計
6
合計
0.0
系統農協
0
家畜商組合
③その他
5
家畜商組合
③組合員に限定
0
家畜商組合
C 検討中
1
家畜商組合
0
系統農協
0
系統農協
0
系統農協
5
系統農協
③役員又は幹部職員が購買者を訪問
0
合計
5
合計
○組合員 ○購買者4 ○子牛購買者 ○巡回 ○市場購買者 ○県外購買者と懇談会(子牛市場前夜に) ○子牛市場購買者
家畜商組合
合計
①家畜商
家畜商組合
合計
A している
0
家畜商組合
④その他
0
家畜商組合
④その他
0
系統農協
5
系統農協
― ―
44
7
10
0
0
13
31
13
14
14
疾病の場合
親子矛盾の場合
合計
16
33
10
12
11
家畜商組合
①組合が調停
家畜商組合
合計
A している
家畜商組合
合計
A している
家畜商組合
合計
4
2
2
系統農協
17
系統農協
18
系統農協
0
系統農協
3
系統農協
①購買家畜の運搬
家畜商組合
A している
合計
死亡の場合
区 分
対応している場合その内容は
5 )購買後の事故(死亡,疾病,親
子矛盾等)について対応しています
か。
4 )購買代金の銀行振込等を実施し
ていますか。
行っている場合その内容は
3 )購買家畜の運送斡旋等の便宜供
与を行っていますか。
0
1
1
合計
5
合計
10
合計
4
合計
31
合計
0
1
1
家畜商組合
②組合が補償
1
家畜商組合
B していない
5
家畜商組合
B していない
3
家畜商組合
0
0
0
系統農協
4
系統農協
5
系統農協
1
系統農協
20
系統農協
②運搬業者の斡旋
11
家畜商組合
B していない
20
17
15
合計
1
合計
0
合計
8
合計
0
合計
8
9
9
家畜商組合
③当事者で負担
0
家畜商組合
C 検討中
0
家畜商組合
C 検討中
6
家畜商組合
③一時繋留
0
家畜商組合
C 検討中
12
8
6
系統農協
1
系統農協
0
系統農協
2
系統農協
0
系統農協
1
4
4
合計
0
合計
1
2
2
家畜商組合
④三者で負担
0
家畜商組合
0
2
2
系統農協
0
系統農協
④食肉センターの紹介
― ―
45
・記入場所
記入させている場合その内容は
3)受付簿に必要事項を記入させて
いますか。
設置している場合その内容は
2 )家畜衛生管理委員会を設置して
いますか。
・③その他の内容
作成している場合その内容は
1 )家畜衛生管理マニュアルを作成
していますか。
4 .防疫対策
8
29
21
系統農協
4
17
13
系統農協
4
5
1
系統農協
47
62
10
24
家畜商組合
9
合計
19
①受入窓口
家畜商組合
合計
A させている
家畜商組合
合計
10
系統農協
14
系統農協
15
系統農協
①委員会の構成人数(合計)
家畜商組合
合計
A している
6
家畜商組合
B していない
2
系統農協
11
合計
5
合計
13
合計
7
合計
29
合計
2
家畜商組合
②代金支払窓口
6
家畜商組合
B させていない
4
家畜商組合
3
系統農協
7
系統農協
3
系統農協
20
系統農協
7
系統農協
②開催回数(合計)
9
家畜商組合
B していない
4
家畜商組合
②県策定のマニュアルに準拠
8
合計
○家畜保健衛生所の指導マニュアル
家畜商組合
合計
①日本家畜商協会発行(全農本部が作
成中)のマニュアルに準拠
家畜商組合
合計
A している
0
合計
4
合計
7
合計
1
合計
4
合計
0
家畜商組合
③その他
2
家畜商組合
C 検討中
5
家畜商組合
C 検討中
1
家畜商組合
③その他
4
家畜商組合
C 検討中
0
系統農協
2
系統農協
2
系統農協
0
系統農協
0
系統農協
― ―
46
・検討中の場合
・設置設備
設置している場合その内容は
5 )車両消毒装置,車両消毒槽を設
置していますか。
・③その他の内容
・設置設備:
設置している場合その内容は
4 )出荷者,購買者用の更衣室,長
靴置き場等を設置していますか。
記入させていない理由は
・記入事項
・③その他の内容
9
23
14
系統農協
2
4
7
18
4
7
3
系統農協
11
系統農協
2
系統農協
8
家畜商組合
15
36
合計
9
27
車両消毒装置
家畜商組合
系統農協
18
系統農協
21
系統農協
①設置予定設備 家畜商組合
合計
①車両消毒装置
家畜商組合
合計
A している
9
系統農協
13
合計
23
合計
1
合計
4
家畜商組合
②長靴置き場 11
家畜商組合
B していない
1
家畜商組合
合計
26
合計
4
合計
平成26年度内
家畜商組合
②時期
11
家畜商組合
②車両消毒槽
2
家畜商組合
B していない
系統農協
15
系統農協
2
系統農協
9
系統農協
12
系統農協
0
系統農協
②記入させる場所の確保ができない
17
合計
②連絡先電話番号
○休憩室 ○踏み込みマット ○購買者控室 ○控室
家畜商組合
合計
①更衣室 家畜商組合
合計
A している
家畜商組合
合計
①記入するのに時間がかかる
家畜商組合
合計
①氏名
1
家畜商組合
0
系統農協
1
合計
5
合計
0
合計
2
合計
1
家畜商組合
C 検討中
3
家畜商組合
③その他
0
家畜商組合
C 検討中
0
家畜商組合
0
系統農協
2
系統農協
0
系統農協
2
系統農協
③来場者全員の把握ができない
1
合計
③車両番号
0
家畜商組合
0
系統農協
9
合計
6
家畜商組合
3
系統農協
④来場者の把握はほぼできており,毎
回記入してもらう必要性が少ない
0
合計
④同乗者名
― ―
47
要望している証明書の種類
・③その他の内容
義務付けている証明書の種類
7 )提出を義務付け,または要望し
ている証明書等がありますか。
・設置設備
設置している場合その内容は
6 )手指,長靴用の消毒噴霧器,消
毒槽を設置していますか。
15
37
2
9
6
22
2
13
11
系統農協
0
合計
19
合計
35
3
家畜商組合
0
家畜商組合
0
系統農協
7
系統農協
20
系統農協
②細菌検査証明書
12
家畜商組合
B ない
15
家畜商組合
1
系統農協
②長靴用踏込み消毒槽
合計
4
合計
B していない
9
合計
0
合計
5
合計
0
合計
3
家畜商組合
③その他
0
家畜商組合
C 検討中
2
家畜商組合
6
系統農協
0
系統農協
3
系統農協
0
系統農協
③長靴用自動洗浄器
0
家畜商組合
C 検討中
○出生報告カード○上場申告書,妊娠鑑定書等○飼料給与
○給与粗飼料報告書(廃用牛等)○特別市場でワクチン接種証明書(妊妊牛セール,肉素牛市場)
○子牛検査票の写し,母牛の基本登録書等の写し,授精証明書の写し
○育成履歴申告書(治療歴,ワクチン接種日等記載)○生産履歴証明書○飼料証明○受精卵産子の親子判定
○(子牛)生産履歴書(ワクチン,去勢等) (成牛)出生報告
○授精証明書,妊娠鑑定証明書,子牛登記書○成牛については,家畜改良センター HPより,牛の異動履歴を出力し添付する
家畜商組合
合計
16
系統農協
7
系統農協
①ワクチン接種証明書
家畜商組合
合計
A ある
家畜商組合
合計
22
系統農協
①手指消毒噴霧器
家畜商組合
合計
A している
― ―
48
・通知方法
通知している場合その内容は
2 )共進会,共励会等の開催案内を
通知していますか。
・検討中の場合開設の予定
掲載内容
開設している場合その内容は
1 )ホームページを開設しています
か。
5 .広報(PR)活動対策
3
17
21年 7 月
21年 8 月
21年 8 月
系統農協
13
家畜商組合
9
系統農協
250.0
合計
315.0
家畜商組合
120.0
系統農協
②開設経費(平均)(千円)
22
合計
B していない
合計
2
合計
家畜商組合
③掲載内容*
2
家畜商組合
C 検討中
系統農協
0
系統農協
0
0
12
24
3
4
家畜商組合
1
合計
3
⑤ホームページ
家畜商組合
合計
①電話 家畜商組合
合計
A している
家畜商組合
合計
①ある
2
系統農協
1
系統農協
12
系統農協
0
系統農協
6
合計
17
合計
2
合計
3
家畜商組合
②Fax 6
家畜商組合
B していない
2
家畜商組合
②ない
3
系統農協
11
系統農協
0
系統農協
21
合計
0
合計
9
家畜商組合
③郵送 0
家畜商組合
C 検討中
12
系統農協
0
系統農協
○県本部HPも活用し市場結果のみ掲載○家畜市場の開催日○セリ名簿・セリ結果○紹介,情報,日程,アクセス○
セリ市況○他市場(子牛等)と同時に掲載(日程,市況)
3
合計
○開設日,市況,種雄牛データ○市場案内,セリ結果 ○市場出品牛名簿○市場概要・開催日程・案内図・市況・出場牛名簿 等
家畜商組合
合計
14
系統農協
①開設時期(平均)
家畜商組合
合計
A している
2
家畜商組合
④掲示板
1
系統農協
― ―
49
②ない
1
17
1
17
①ある
B 赤字
A 黒字
①ある場合の具体的内容
○預託事業手数料・事業費に係る機構補助金○預託手数料,雑収入(東電賠償金)等 0
C 決算途中
4
C 検討中
3 )農協等と市場の共同開催を行っ A している B していない
ていますか。
4
13
2 )駐車場等の敷地を有効利用して A している B していない
いますか。
5
13
1
C 検討中
0
C 検討中
2
C 検討中
7
①現状維持
1
②増頭予定
2
③削減予定
検討中の場合その内容は
1
①現在検討中
検討時期
0
②来年度
0
③その他
0
①双方で検討
検討範囲
1
②組合内
0
③その他
有効利用している場合その内容は ○貸与(1時許可)○貸出○駐車場として貸す○市場開催日以外は貸付。○貸地
取組んでいる場合の今後の方針は
○人件費○預託事業の推進等○収入の確保,支出の節減○和牛子牛のセリを26年8月から実施,上場頭数の増加に努めている。
○経費削減○事務経費,運営経費の節減
○理事等の営業活動○牛の預託事業の導入,太陽光発電設備の導入○事務員を非常勤で雇用して経費削減○毎月,三役会等を行っている
1 )肉用牛預託事業に取組んでいま A している B していない
すか。
10
6
7 .組合の組織強化対策
行っている場合の具体的内容は
2 )収支改善のための具体的手段を A している B していない
行っていますか。
10
4
○預託事業等○管理人家賃,自販機,NTT土地使用料,基金協会○販売事業
○協会事業,場代・証明書代,自動販売機売上○飲料水の自販機設置による手数料収入,県委託事業収入○貸地料
○売却証明書発行手数料,駐車場賃料,代理報告料,加入金○売却証明書発行手数料,事業補助金○助成事業等○家賃収入
○雑収入・施設使用料・賠償金○土地土代○証明書等
取引手数料以外の収入がありますか。
1 )平成25年度決算は黒字ですか。
6 .組合の経営内容(これ以降,家畜商組合限定)
― ―
50
0
C 検討中
0
C 検討中
13
5
B ない
22
A ある
1
有効利用している場合その内容は ○食肉販売・乾草販売○地域振興(ゲートボール等)
○・退場時の車両消毒,入場口に手指,衣類消毒 ・「関係者以外の入場禁止」の大きなカンバン
3 )平成24年度啓発普及事業の報告書で示された「利用促進方策」に基づき
取り組んだ具体的な取組みがありますか。
2 )家畜商組合等と市場の共同開催 A している B していない
を行っていますか。
2
21
1 )駐車場等の敷地を有効利用して A している B していない
いますか。
2
21
取組みの内容は
B ない
A ある
○利用者が(特に販売者)利用しやすい曜日設定を検討して一般市場を元の日曜に戻したり,祝日の場合も必ず開催する。年末も他市場購入分を販売できるよ
うギリギリまで開催した
○和牛子牛の取扱を実施・セリ機の更新により市場データの公表,掲示を積極的に実施。○しばらく市場を利用していない購買者に市場開催カレンダー,
手帳を送付
○消毒マットの設置○パンフレットの作成
6 .その他の対策(これ以降,系統農協限定)
取組みの内容は
4 )平成24年度啓発普及事業の報告書で示された「利用促進方策」に基づき
取り組んだ具体的な取組みがありますか。
2 家畜市場の現地調査結果
現地調査の概要(北海道)
1 日 時 平成26年10月
2 場 所 北海道
3 概 要
家畜市場の担当者から家畜市場の経営概要について説明を受けた後,家畜市場における利用促進対
策のアンケート調査の回答書に基づき,現在の実施状況等について説明を受けるとともに,今後の対
応策について意見交換を行った。その後,家畜市場の施設を見学した。
⑴ 家畜市場の概要
家畜市場は,毎週月曜日,第 1 土曜日,第 4 土曜日に開催している。
取扱っている畜種等は,月曜日の一般市場で経産牛,初生牛,第 1 土曜日の肥育牛特別市場で肥
育牛,第 4 土曜日の肉用素牛特別市場で肥育素牛を取引している。
平成25年の取引頭数は, 9 千頭で,減少傾向が続いていたが,前年より増加した。これは,肥育
牛及び肥育素牛(乳雄,交雑種)が増加したためであり,26年も増加している。
⑵ 利用促進対策
家畜市場の事務室において,アンケート調査の回答書について説明を受けるとともに,今後の利
用促進対策,要望事項等について意見交換を行った。
①開催日の調整は,特に行っていないが,地区内にホクレンの家畜市場があり,毎週火曜日に一般
市場が開催され初生牛が多く取り扱われるため,本市場の初生牛入場頭数が激減している。逆に
ホクレン市場では,ホル肥育素牛を取扱っていないため,本市場では増加している。
②共進会は,数年前まで年 2 回開催し生体取引を行っていたが,現在は,頭数の確保ができないた
め開催していない。
③利用者表彰は,組合員を対象に総会等で表彰している。
④市場手数料等は,定額の入場料と定率(販売1.5%,肥育の購買1.0%,肥育素牛の購買1.3%)の
販売,購買手数料を徴収しており,また,第 1 土曜日(肥育牛特別市場)では事故積立金0.5%,
第 4 土曜日(肉用素牛特別市場)では事故積立金0.3%を追徴している。
⑤出荷者である家畜商とは,年 1 回,農協については 2 年に 1 回懇談会を開催し,出荷依頼をして
いる。
⑥購買者対策としては,府県の大口購買者と特別市場開催日前日の懇談,運送業者(と畜場直行牛
の運送)の紹介,一時繋留等を行っている。
⑦購買代金については,原則現金であるが,高額な金額となるため,取引後の銀行振込を認めてい
る。
⑧購買後の事故等については,事故積立金を徴収して対応しているが,全廃棄(白血病等)につい
― ―
51
ては出荷者負担としている。事故の発生状況は,月間,一般市場で全廃棄 3 〜 4 頭,肥育牛市
場で一般の損傷10頭前後,素牛市場で 4 〜 5 頭である。
⑨防疫対策としては,車両消毒槽(消毒薬:ビルコン)でタイヤの消毒,踏込消毒槽(消毒薬:消
石灰)で長靴の消毒を行っており,来場者の受付簿については,来場者が固定しており,事前に
氏名,連絡先等が登録されているため作成していない。
また,道外からの購買者用に長靴を用意し,保管場所も特定している。
⑩提出を義務付けている証明書は,IBRを含む 5 種混合ワクチンである。
⑪組合の経営内容は,預託事業に係る手数料等で黒字を確保している。また,市場業務以外にホル
スタイン登録事務代行や売却証明書発行事務を行っている。
⑫大口購買者は,道外では大阪府,奈良県,群馬県である。
⑬利用促進を図る有効な対策は,検討しているが有効な対策が見つからないため,現在のサービス
を地道に行っていき,減少を食い止めるしかない。また,子牛の供給源である酪農を振興して飼
養頭数の増加を図ることが前提となる。
⑭昨年から肥育素牛が高値で取引されているため,素牛生産者の生産意欲が増しており,市場への
出荷増に繋がっている。
⑶ 施設の概要
訪問当日は,セリが開催されていないため,セリ状況や防疫対策の実情を確認できなかったが,
担当者の案内で施設等を見学した。
・繋留場所の床は,近くで採取される火山灰土を敷きつめており,糞尿で汚れた部分を取り除き,
定期的に新しい土を追加している。また,繋留場所内を噴霧消毒機で消毒している。
・セリシステム,セリ場の電子表示板,応札器は,平成24年度に更新した。
・冬期間は凍結するので,出入口の車両消毒槽には消石灰を散布している。
・家畜衛生管理マニュアルは,作成していないが,道庁が定めたマニュアルにより家畜保健衛生所
から防疫対策の指導を受けている。
・施設が老朽化しているため,施設改善経費に対する補助が要望された。
― ―
52
現地調査の概要(関東A)
1 日 時 平成26年11月
2 場 所 関東地方
3 概 要
家畜市場において,組合役員から利用促進対策についてアンケート調査の回答書に基づき,説明を
受けるとともに,今後の利用促進対応策等について意見交換を行った。その後,担当者の案内で場内
の施設を見学するとともに,セリ状況,車両消毒対応等について説明を受けた。
⑴ 家畜市場の概要
家畜商組合として開設している家畜市場は,毎月 5 と 0 の付く日( 5 ,10,15,20,25,30日)
に開催し,取扱っている畜種は,乳用種,肉用種,交雑種の成牛,子牛,スモールとなっている。
平成25年度の取引頭数は,23千頭(成牛2.4千頭,スモール20.6千頭)で前年よりわずかに増加
し,本年も前年同期を上回っている。
⑵ 利用促進対策
家畜市場の事務室において,組合役員からアンケート調査の回答書に基づき,補足説明を受ける
とともに,今後取組むこととしている方策,要望について意見交換を行った。
①組合として重点的に取組んでいる事項は,利用しやすい市場の形成と家畜衛生対策の実施であ
り, 1 頭の出荷であっても利用しやすい市場作りを行い,出荷者を増やしていく,出荷頭数が増
えれば購買者も増えてくる。
②集荷対策として,県外からの集荷に努めており頭数も増えている。近隣県が多いが関東地域一円
からも搬入されている。
③購買者は,県内が主体であるが,北海道,神奈川県,新潟県から,遠くは三重県からも来ている。
ホルのスモールの大口購買者(北海道)は,上場頭数の 2 割を購入している。
④開催日の調整は,県内にある黒毛和種子牛市場と調整しているが,畜種では競合していない。
⑤手数料の改定は,積算等を含めて見直し,これに消費税 8 %を加算した。(出荷者:スモール2,500
円,成牛3,000円,購買者:スモール500円,成牛700円)
⑥出荷者対策としては,健康な牛を出荷するように要請しており,出生報告,異動報告については,
個体識別番号を用いて家畜改良センター情報で確認している。確認できない牛については,受付
禁止としている。
⑦購買者対策としては,購買代金の予納金の送金(銀行振込)を認めており,年々増加している。
また,上場牛一覧については,時間,労力がないため作成していない。
⑧購買後の事故等の対応は,組合が調停し当事者で負担している。事故の共済制度については,経
理処理の繁雑性,今後の見込み等から検討していないが,牛ウイルス性下痢・粘膜病(BVD-MD)
については,セリ場で発見できない疾病なので,役員会で対応策を検討している。
また,購買後のトラブル防止として,組合負担で毎月抜取りのDNAによる親子鑑定検査を行い,
― ―
53
検査結果を掲示している。
⑨健康な牛を売買するために,家畜衛生対策に積極的に取組んでおり,出入口を 1 か所に制限し,
車両消毒槽の侵入口幅を拡張(本年 8 月)した。使用している消毒薬は,タナベゾールで,セリ
終了後の繋留場所消毒にも使用している。
⑩提出を義務付けている証明書は,人工授精証明書,受精卵移植証明書であり,ワクチン証明書に
ついては,100%予防できるものではないため要求していない。
⑪口蹄疫発生時の対応等については,組合内部だけでは対応できないので,県庁,家畜保健衛生所
の指示に従って対応することとしている。
⑫組合の経営内容は,黒字を保っているが,収入は手数料収入が主体で増加が難しいので,経費削
減に努めており最低限の職員で運営している。
⑶ セリ,施設の状況
①訪問当日の取引頭数は,240頭(通常時より100頭少ない)で,出荷者30人,購買者40人であり,
双方とも固定した業者である。出荷者は,家畜商で,農家から委託されるか,家畜商が購入した
牛を搬入している。
②繋留場所は,おが屑を敷いており,セリ終了後は,汚れた部分を除去した後,動力噴霧器で消毒
している。
③車両消毒槽の改修に併せて,敷地内の舗装,積み降ろし用プラットホームの改修を行った。
⑷ 要望事項
市場の施設は,老朽化しており,改修,補修が不可避となっているが,経費が高額となるため実
行できないので,国等の補助を要望する。
出荷頭数を維持するためにも,肉用牛,酪農の振興対策を行って,頭数減少を抑えてほしい。
― ―
54
現地検討会の概要(関東B)
1 日 時 平成26年 8 月
2 場 所 関東地方
3 概 要
家畜市場担当者の案内で,家畜市場搬入時の車両外装消毒の実施状況とその後のセリを見学した
後,組合役員と利用促進対策の実施状況,今後の取組み方策等について意見交換を行った。
⑴ 家畜市場の概要
家畜市場は,毎週火・木曜日に開催し,主な畜種は,黒毛和種及び乳用牛の成牛,乳用牛及び交
雑種のスモール,子牛等である。畜種別には,成牛は火曜日に,スモール及び子牛は木曜日にセリ
を開催している。
平成25年度の取引頭数は,26千頭(スモール17,成牛 5 ,子牛 4 )であった。
⑵ 消毒,セリの状況
担当者の案内で,入口における搬入車両に対する外装消毒の実施状況,場内におかれた長靴用の
踏込消毒槽を確認するとともに,セリ場,つなぎ場,秤量場等の見学を行った。また,セリ場にお
いてセリの状況を見学した。上場頭数は,スモール336頭,黒毛和種子牛53頭であった。
⑶ 市場における利用促進対策の検討
担当者から利用促進対策の実施状況に係る調査票に基づき説明がなされた後,
意見交換を行った。
①開催日の調整は,県内に黒毛和種の子牛市場と交雑種のスモール市場があるので,交雑種の市場
と開催日を調整している。
②出荷者対策として,組合員に限定して出荷奨励金を組合の収支決算後,支払っている(25年度実
績 1 千万円)。
③広報対策として,ホームページを開設し,開催日,せり価格,種雄牛データ等を掲載している。
④購買者対策として,最近来場していない購買者に開催カレンダー,手帳を送付した。
⑤受付時に提出を要望している証明書は,子牛検査票,母牛の基本登録書,人工授精証明書,出生
報告カード等である。
⑥購買後の事故等については,「牛事故見舞金支給要領」を制定し,これに基づき対応している。
また,セリ後の瑕疵については,30分ルール(30分以内の申し出であればセリを取り消す)を設
けて対応している。
⑦購買者へのサービスとして,黒毛和種の子牛については,搬入の受付時に,血統,生年月日,体
重,出荷者,生産者等を確認し,これらを記載した出荷牛一覧を作成してセリ開始前に配布して
いる。
⑧現在取組んでいる利用促進対策としては,車両外装消毒装置,消毒槽の設置(見積もり中),家
畜衛生管理マニュアルの作成,入場者受付簿の作成(記載様式の検討)等であり,本年度中には
― ―
55
いずれも終了することとしている。
⑷ その他の取組み等
・家畜市場の利用者,取引頭数については,最近増加してきており,これは近隣の家畜市場に比べ
て手数料が安いこと,高速道路のインターに近く立地条件がよいこと等が考えられる。
・市場の特色として,黒毛和種子牛の高値を背景に, 4 〜 6 か月齢の子牛の出荷が増加している
(一般的には 8 〜 9 か月齢で子牛市場へ出荷)。
― ―
56
現地調査の概要(甲信越)
1 日 時 平成26年10月
2 場 所 甲信越地方
3 概 要
家畜市場の開催日であるため,家畜市場搬入時の車両消毒及び来場者に対する長靴等の消毒の実施
状況とセリの開催状況を見学した。その後,組合役員から家畜市場における利用促進対策のアンケー
ト調査の回答書に基づき,現在の実施状況等について説明を受けるとともに,利用促進に係る今後の
対応策について意見交換を行った。
⑴ 家畜市場の概要
家畜商組合として開設している家畜市場は,毎週水曜日に開催し,取扱っている畜種は,乳用種,
肉用種の成牛,子牛,スモールとなっている。
平成25年度の取引頭数は,2.8千頭(成牛1.4千頭,子牛0.1千頭,スモール1.3千頭)であり,前年
よりわずかに増加した。最近の取引頭数は,電子表示板,セリ機器の更新により平成23年から増加
傾向にあった。
⑵ 消毒,セリの状況
搬入車両に対する防疫対策は,出入口を 1 か所に限定して車両用の消毒マットを置き,搬入口の
プラットホームには消石灰を散布している。来場者に対しては,受付,精算所,セリ場の出入口に
長靴用の踏込消毒槽を置いている。消毒薬はビルコンを使用している。
セリの状況は,成牛(交雑種,ホル)26頭,スモール(交雑種,ホル)14頭と少なく,最近 3 年
間では最低の頭数であった。成牛は,交雑種の肥育牛,ホルの老廃牛であり,購買後,食肉市場へ
搬送されている。
⑶ 利用促進対策
家畜市場の会議室において,組合役員からアンケート調査の回答書の基づき,補足説明を受ける
とともに,今後取組むこととしている方策,要望について意見交換を行った。
①開催日の調整は,行っていない。県内の家畜市場は,黒毛和種の子牛市場(年 4 回開催)と系統
農協の家畜市場だけであり,競合することはない。
②共進会は,黒毛和種及び交雑種を対象に肉用牛共進会を年 1 回(本年は11月25日)開催している
(参加頭数100頭:翌日にセリ開催)。
③利用者に対する景品等は 2 年ごとに贈呈し,表彰は,毎年行っている。
④手数料の改定は行っていないので, 4 月から組合の負担が増加している(内税方式でスモール
3,500円,成牛4,500円,引上げを検討中)。
⑤定期的に利用している利用者は,搬入者15名,購買者20名程度である。
県外の購買者は,近隣県のみであり,搬入者は県内のみである。
― ―
57
⑥購買後の事故等については,組合が調停して当事者間で解決しており,対応策を明文化したもの
はない。取引に係る事故積立金については,検討する必要がある。
⑦防疫対策のマニュアル,家畜衛生管理委員会については,検討中であり,本年度中には策定する
予定である。
⑧受付簿については,搬入時に家畜商の氏名,住所,生産者の住所,畜種の生年月日等を記載させ
る「受付票」を提出させている。この受付票を基に「セリ名簿」を作成し,購買者サービスとし
てセリ開始前に配布している。
⑨組合の経営内容は,取引手数料だけでは大幅な赤字なので,肉用牛の預託事業を実施しているが,
さらなる増頭は難しい。収入増加策として市場敷地の一部を外部に賃貸しており,この収入で収
支の黒字を保っている。
⑷ 要望事項等
①経営基盤の強化策である肉用牛の預託事業は,子牛価格の高値が継続すれば,肥育経営が苦しく
なるので減少が考えられる。頭数確保のため,奨励金の増額を要望したい。
②今後の対策として家畜市場として取組める事項は,限定されており,最も有効な促進対策として
は,搬入頭数が増加することであるため,和牛繁殖農家,酪農の振興対策,後継者対策を早急に
実施してほしい。
③県内の黒毛和種子牛の取引頭数が減少し,施設も老朽化しているので,県内の家畜市場の経営を
引継ぐことを検討している。
― ―
58
現地調査の概要(中国)
1 日 時 平成26年10月
2 場 所 中国地方
3 概 要
家畜市場担当者の案内で,家畜市場搬入時の車両外装消毒及び来場者に対する長靴等の消毒の実施
状況とセリの開催状況を見学した。その後,家畜市場長から「家畜市場における利用促進対策の調査
票」に基づき,利用促進対策の現状等について説明を受けるとともに,今後の対応策について意見交
換を行った。
⑴ 家畜市場の概要
家畜市場としては,「一般家畜市場」と「地域家畜市場」を同一の施設を利用して開催してい
る。一般家畜市場は,毎週木曜日に開催し,主な畜種は,肉用牛及び乳牛の成牛,乳牛及び交雑種
のスモール及び子牛等であり,平成25年度の取引頭数は11千頭で減少傾向が続いている。また,地
域家畜市場は,黒毛和種の子牛市場であり,年10回(年間頭数2.7千頭)開催している。
⑵ セリ,消毒の状況
訪問当日は,黒毛和種の子牛市場で280頭(セリ名簿の頭数)が出品されており,セリ価格は,
見学している間,一部の雌を除いていずれも50万円を超していた。出荷頭数の増加が見込めない情
勢なので,この状況が今後も継続するものと思われるとのことであった。
防疫対策としては,車両は,場内を一方通行とし,入り口に車両外装消毒装置,車両消毒槽を設
置しており,搬入口,搬出口のプラットホームの出入口,セリ場の出入口( 8 か所)には,衣服用
の噴霧器,手指消毒器,長靴用消毒マットをセットとして設置している。
使用している消毒薬は,エクスカット(アルデヒド系)である。
⑶ 利用促進対策
家畜市場の会議室において,あらかじめ提出していた質問事項に基づき,利用促進対策の取組み
状況について説明があり,アンケート調査項目等を含めて今後の利用対策について意見交換を行っ
た。
1 )質問事項に対する回答
①平成25年度の取引状況(一般市場)
総計 11千頭 (F 1 スモール 4.5,ホルスモール 2.6,ホル成牛 1.5,F 1 成牛 1 等)黒毛和種
子牛の取引頭数は, 2 . 7 千頭(26年度予定)
②主な搬入先県
近隣の県に一般家畜市場がないため,各県から搬入(高知等),黒毛和種の子牛は,県内のみ
③県外の大口購買者
島根県,愛媛県等
― ―
59
④出品牛一覧(黒毛和種)の原稿締切り
開催日の40日前(開催日 2 週間前に名簿を作成し購買者へ発送するため)
一般市場(乳牛及び交雑種のスモール,成牛)は,当日受付のため出品牛名簿を作成していない。
⑤取引に係る事故の発生状況
死亡 2 件,廃棄15件(敗血症,白血病等)
2 )利用促進対策
①開催日の調整は,一般市場である隣接県の市場と調整し,子牛市場は中国 5 県と調整している。
②黒毛和種の共進会は,年 3 回開催し,ホルスタインの共進会等も開催している。
③セリの順番は,県内をブロックに区分し,持ち回りしている。(セリ値が後半以降に高くなる傾
向がある)
④黒毛和種の子牛市場は農協決済で,一般市場は現金決済であるが,大口購買者の便宜を図るため,
当日内の銀行振込,予納金の納入も認めている。
⑤搬入受付時に提出を求めている証明書関係は,子牛ではワクチン接種,去勢等を記した生産履歴
書,成牛では出生報告である。
⑥生産組合が推奨している飼養管理をしている子牛については,特別なプレートを付けてセリにか
けている(他の牛と比較して 3 万円ほど高く販売されている。)。
⑦新たなサービスとして,県内で飼養されている黒毛和種の種雄牛名簿を大口購買者に郵送してい
る。
⑧施設の有効利用としての駐車場等の貸付けについては,周辺に大型商業施設等があり,駐車場も
完備しているため,申込みはない。
3)その他の取組み等
・一般市場での販売者は,大半が家畜商であり,畜産農家から委託されて搬入する場合と畜産農
家から買い取って搬入する場合がある(大口販売者ではその割合は半々)。
・市場入口で来訪者に「入場許可証」(ネック懸け)を手渡ししている(試行実施中)。
・一般の見学者が許可なく市場内に立ち入った場合があったため,入り口正面に「関係者以外立
入禁止」の大型看板( 3 か国語併記)を設置した。
― ―
60
― ―
61
93
73
東 日 本
西 日 本
0
0
2
51
58
41
150
31
55
38
124
0
47
40
55
80
59
194
②人工授精
証明書
5
10
3
18
③親子鑑定
書
0
0
0
0
④その他
④その他の
内容
46
34
65
145
18
10
56
84
73
90
68
231
0
1
0
1
A してい B し て い
る
ない
199
66
71
62
国
北 海 道
東 日 本
西 日 本
10
21
2
33
B し て い
ない
34
38
24
96
18
7
42
67
24
26
32
82
27
34
36
97
②市場来訪
時
①農家訪問
時
①農家訪問
前
②農家訪問
時
行っている場合は何時
か・衣服の更衣
行っている場合は何時
か・車両の清掃・消毒
52
59
23
134
①農家から
聞き取り
65
73
61
199
8
20
7
35
4
9
25
38
8
6
37
51
②電話
行っている場合の手段
①FAX
31
21
50
102
③給与飼料
証明
17
15
8
40
③ホーム
ページ
33
58
59
150
②自ら確認
行っている場合の方法は
2
3
7
12
4)病歴,損徴を確認しているか
28
59
3
90
②抗体検査
証明
A してい B し て い
る
ない
73
西 日 本
3
26
113
①子牛登記
書
行っている場合の証明書の種類は
本人 5
獣医師
①ワクチン
証明
A してい
る
90
東 日 本
4
7
B し て い
ない
7
0
1
8
③その他の
内容
6 )近隣家畜市場の価格動向を確認しているか
64
北 海 道
全
③その他
5)車両の清掃,消毒,衣服の更衣を行っているか
227
A してい
る
国
全
66
北 海 道
2
②搬入者
3)子牛登記書,人工授精証明書等を確認しているか
232
国
全
①農家
行っている場合の証明書の種類は
A してい B し て い
る
ない
行っている場合は誰が
A してい
る
B し て い
ない
2 )ワクチン接種証明書,抗体検査証明書等を確認しているか
出荷者,搬入者の皆様へ
1 )家畜の健康確認を行っているか
1 .農家段階におけるチェック事項
3 家畜市場利用者の集計結果
47
54
9
110
④新聞
2
0
2
4
④細菌検査
証明
1
1
0
2
⑤その他
抗生物質投
与
⑤その他の
内容
― ―
62
62
77
63
北 海 道
東 日 本
西 日 本
6
16
6
28
B ない
187
56
67
64
国
北 海 道
東 日 本
西 日 本
全
11
56
22
23
8
2
33
5
0
0
5
③車両ナン
バー
2
1
0
3
3
6
1
10
41
7
7
55
②セリ受付
窓口
7
23
12
42
B 知 ら な
い
57
58
61
176
①している
1
3
1
5
②していな
い
衛生対策を励行している
か
68
87
68
223
3
3
0
6
47
61
58
166
①消毒槽
18
18
7
43
②動力噴霧
器
8
35
10
53
③消石灰帯
3
6
4
13
③代金受取
窓口
消毒方法:車両
A してい B し て い
る
ない
61
西 日 本
57
10
88
②電話番号
A 知って
いる
36
東 日 本
53
地元 10
売りやすい
購買者が多い
昔から利用
⑥その他の
内容
①搬入窓口
5
11
0
16
⑥その他
①氏名
5
4
11
20
⑤開催頻度
の高い
記入する場所はどこが便利か
④同乗者
18
13
18
49
④販売価格
の高い
行っている場合の内容:記入事項
14
17
18
49
③上場頭数
が多い
3 )車両,長靴,手指等の消毒を実施しているか
15
北 海 道
121
B し て い
ない
45
54
45
144
②距離的に
最も近い
2 )家畜市場が求めている消毒等の衛生対策を
知っているか
112
A してい
る
国
全
1
2
18
21
①手数料の
最も安い
選定理由
1 )受付簿の記入を行っているか
2 家畜市場におけるチェック事項
202
国
全
A ある
7 )利用している家畜市場の選定理由があるか
40
28
36
104
3
0
2
5
②記入が面
倒
14
41
35
90
②消毒マッ
ト
17
0
11
28
③長靴自動
洗浄器
2
42
29
73
③すでに氏
名等を登録
済み
消毒方法:長靴
①踏込消毒
槽
2
1
3
6
①受付簿の
場所がわか
らない
行っていない場合の理由
44
33
24
101
①洗面器
4
3
19
26
②手動噴霧
器
消毒方法:手指
― ―
63
69
60
東 日 本
西 日 本
12
24
11
19
18
1
0
北 海 道
東 日 本
西 日 本
29
37
35
101
① 開 催 日 ②購買者の
の増加
増加
国
全
57
北 海 道
47
15
10
15
40
10
5
32
47
③手数料の
値下げ
家畜市場に対して要望すること
186
国
全
①イベント
開催案内
1
0
8
9
④運送の手
配支援
31
14
21
66
②伝染病発
生情報
4
8
1
13
⑤その他
20
50
27
97
③前回のセ
リ状況
搬入頭数の
増 加, ク
レームに対
する対応方
法の明確
化,運営経
費の節減,
セリ運用
ルールの遵
守,初生・
スモールは
生産された
県の家畜市
場へ出荷,
セリをス
ムーズに
⑤その他の
内容
8
31
32
71
④新たな提
出書類等
61
68
61
190
13
26
5
44
A 現金受 B 振 り 込
取り
み
行っている場合の内容
A してい
る
B し て い
ない
5 )販売代金の受領方法
4 )掲示板の掲示内容を確認しているか
22
13
29
64
①利用する
33
44
16
93
②利用しな
い
振り込みが可能なら利用
するか
― ―
64
63
42
東 日 本
西 日 本
18
22
2
5
12
22
39
42
72
53
北 海 道
東 日 本
西 日 本
8
13
8
29
B ない
2
3
15
20
①手数料が
最も安い
選定理由
88
18
39
31
全国
北海道
東日本
西日本
A 知って
いる
28
44
31
103
B 知 ら な
い
③ホーム
ページ
④新聞
10
2
25
37
3
2
0
5
30
55
23
108
②しない
25
36
6
67
13
23
18
54
②なし
①ある
2
8
3
13
④セリ価格
が安い
①した
14
25
11
50
③上場頭数
が多い
23
42
16
81
奨 励 金, 景 品 等 を 受 け
取ったことがあるか
36
46
34
116
②距離的に
最も近い
6
9
3
18
奨励対策の有無を選定理
由にしたか
4 )購買奨励対策を知っているか
167
A ある
国
全
48
北 海 道
42
②電話
3 )利用している家畜市場の選定理由があるか
153
国
全
①FAX
1
7
5
13
⑤人気種雄
牛の子が多
い
55
62
47
164
4
5
0
9
⑥その他
6
23
3
32
地元 4 昔から利用
交雑種の育
成と成牛が
同時に購入
できる
和 牛 の ス
モール市場
がある
行き慣れて
いる
⑥その他の
内容
40
42
30
112
①市場来訪
時
9
8
28
45
②農家訪問
時
行っている場合は何時
か・車両の清掃・消毒
A してい B し て い
る
ない
行っている場合の手段
A してい
る
B し て い
ない
2 )車両の清掃,消毒,衣服の更衣を行っているか
購買者の皆様へ
1 )セリ価格の情報を入手しているか
1 .来場前のチェック事項
33
35
26
94
①市場来
訪時
5
8
23
36
②農家訪問
時
行っている場合は何時
か・衣服の更衣
― ―
65
26
44
東 日 本
西 日 本
35
21
4
60
18
6
2
26
2
45
52
14
11
11
36
179
38
80
61
国
北 海 道
東 日 本
西 日 本
2
8
28
38
B 後 日 郵
送
29
40
32
101
①黒毛和牛
2
1
0
3
②褐毛和牛
受領している場合の畜種
16
17
28
61
③ホルスタ
イン
7
35
12
54
39
56
10
105
④交雑種
31
28
27
86
9
37
29
75
10
0
4
14
③長靴自動
洗浄器
14
6
0
20
32
29
31
92
①洗面器
57
73
49
179
4
9
1
14
0
4
0
4
49
58
43
150
①健康状態
30
43
32
105
②損徴
行っている場合の内容
5
4
15
24
②手動噴霧
器
消毒方法:手指
1
0
0
1
②記入が面
倒
A してい B し て い
る
ない
59
西 日 本
11
32
129
18
8
2
28
②消毒マッ
ト
①踏込消毒
槽
③消石灰帯
①消毒槽
②動力噴霧
器
消毒方法:長靴
消毒方法:車両
1
0
0
1
①受付簿の
場所がわか
らない
A 当日受
取
73
東 日 本
0
13
B し て い
ない
1
1
0
2
②代金支払
窓口
行っていない場合の理由
4 )セリ開始前に個体確認を行っているか
50
北 海 道
全
17
59
41
④同乗者
①セリ受付
窓口
③車両ナン
バー
①氏名
②電話番号
記入する場所はどこが便
利か
行っている場合の内容:記入事項
3 )子牛登記書等の血統証明をいつ受領しているか
182
A してい
る
国
全
9
北 海 道
117
B し て い
ない
2 )車両,長靴,手指等の消毒を実行しているか
79
国
全
A してい
る
1 )受付簿の記入を行っているか
2 .家畜市場におけるチェック事項
0
4
1
5
③その他
17
46
28
91
③すでに
氏名等を
登録済み
畜主確認 生年月日 血統,産地
ヘルニア
③その他の
内容
― ―
66
171
47
69
55
国
北 海 道
東 日 本
西 日 本
全
14
10
5
27
7
13
6
11
3
20
B なし
42
53
31
126
①血統
32
24
20
76
②生産農場
注目している項目
23
19
19
61
③病気の既
往症
9
45
17
71
29
43
16
88
④体重・一
日増体重
6
27
5
38
7
6
8
21
⑤ワクチン
の種類
54
59
33
146
2
1
2
5
⑥ワクチン
接種プログ
ラム
9
29
17
55
0
1
0
1
⑦その他
22
22
16
60
①利用する
体型
⑦その他の
内容
18
18
11
47
②利用しな
い
10
7
3
20
51
74
47
172
B なし
日 齢, 生 産
地
初 産・ 産 歴
スモールの
体 重 病 歴
生産者の氏
名損徴種雄
牛名
要望する
項目
A ある
46
西 日 本
22
21
47
④新たな提
出書類等
A ある
58
東 日 本
13
36
③前回のセ
リ状況
8 )セリ電子表示板の表示事項に追
加要望する項目があるか
37
北 海 道
49
②伝染病発
生情報
7 )購買を決定する際に注目する項目があるか
141
国
全
①イベント
開催案内
振り込みが可能なら利用
するか
A 現金払 B 振 り 込
い
み
行っている場合の内容
A してい
る
B し て い
ない
6 )購買代金の支払い方法
5 )掲示板の掲示内容を確認しているか
― ―
67
53
44
東 日 本
西 日 本
91
35
23
33
北 海 道
東 日 本
西 日 本
A 受けて
いる
国
全
44
北 海 道
17
27
5
49
35
28
34
97
17
27
16
60
②出荷者と
協議
0
0
1
1
③その他
28
56
15
99
B 受 け て
いない
24
13
28
65
①組合と協
議
13
11
11
35
②出荷者と
協議
0
3
22
25
③事故共済
から支払
受けている場合の補償方法
2)購買後一定期間内に全廃棄となった場合補償を受けているか
141
国
全
①組合と協
議
1
11
32
44
①加入
0
0
14
14
①開催日の
増加
21
37
31
89
②上場家畜
の増加
1
5
10
16
③運送の手
配支援
21
11
0
32
②未加入
家畜市場に対して要望すること
③その他の
内容
事故共済に加入している
か
8
4
0
12
④その他
47
65
49
161
搬入頭数の
増加,1頭
当たりのセ
リ時間の延
長,土日の
開催を避け
る,5~7
月に減少す
るスモール
市場の増
頭,損徴の
告知,全廃
棄となった
場合の廃棄
料を支払
う,年間を
通し同一の
セリ開始時
間に
④その他の
内容
14
16
1
31
30
50
41
121
①購買者
自ら
16
19
24
59
②納入先農
家
A してい B し て い 行っている場合誰が
る
ない
知っている場合の対応方策
A 知って
いる
B 知 ら な
い
1)搬送先農家で家畜の健康確認を行っているか
9 )農家に搬入後の事故等に対する対応方策を知っているか
3 .購買後のチェック事項
3
3
7
13
③獣医師
参 考 資 料
― ―
70
1 健全な家畜取引推進のための啓発普及事業専門委員会委員名簿
五十音別 氏 名
所 属 ・ 職 名
伊 藤 健
千葉県家畜商協同組合 参事
井 上 富 雄
岐阜県家畜商協同組合 事務局長
大 熊 大 吾
群馬県家畜商商業協同組合 事務局長
織 田 信 美
(一社)日本科学飼料協会 総務部長
佐々木 悟
旭川大学 名誉教授
立 花 智
北海道十勝家畜保健衛生所 所長
古 川 友 宏
全農 畜産総合対策部整備推進課
矢ヶ崎 忠 夫
公益社団法人 日本獣医師会 専務理事
― ―
71
2 アンケートの調査票
① 家畜市場における利用促進対策の調査(家畜商組合用)
(一社)日本家畜商協会では,健全な家畜取引推進の検討資料とするために,(独)農畜産業振興機構の助成を
受けて,家畜市場の利用促進対策について調査を実施しています。
つきましては,ご多用のところ恐縮ですが,下記のアンケートにご回答をお願いいたします。
記入注意:質問事項について,該当する事項を○で囲む,又は記入してください。
(家畜商組合名) 1 出荷者,購買者対策
1 )近隣の家畜市場開設者と開催日,畜種の調整をしていますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
調整を行っている場合その内容は
調整している市場数: 市場
調整方法: ①定期的に調整会議を開催 ②電話等で調整 ③その他( )
2 )共進会,共励会等のイベントを開催していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
開催している場合その内容は
開催方法: ①組合主催 ②他団体と共催 ③その他( )
昨年度の実績: ①組合主催 回 ②他団体と共催 回 ③協賛 回
3 )景品等を贈呈していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
贈呈している場合その内容は
贈呈回数: ①市場開催日ごと ②特定の開催日(記念日等) ③その他( )
景品贈呈のための年間予算: 千円
4 )市場利用者表彰等の表彰を行っていますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
行っている場合その内容は
表彰対象者: ①出荷者 ②購買者 ③その他( )
表彰方法: ①総会等で表彰 ②特定の市場開催日に表彰 ③その他( )
表彰のための年間予算: 千円
5 )消費税改正に伴い手数料の改定を行いましたか。
A改定した
Bしていない C検討中
改定した場合その内容は
① 3 %分だけを加算②積算等を見直し,手数料を決定
③その他( )
2 出荷者対策
1 )生産者,出荷者等と懇談会等を行っていますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
行っている場合その内容は
懇談の対象者: ①生産者 ②農協等の生産者組合 ③家畜商 ④その他( )
開催方法: ①組合が主催 ②地域支部等の会議で懇談 ③その他( )
昨年度の開催回数: 回
2 )出荷奨励金的な経費を支払っていますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
支払っている場合その内容は
対象者: ①出荷者全員 ②多頭数出荷者に限定 ③組合員に限定 ④その他( )
支払方法: ①出荷頭数に応じて支払 ②組合の決算状況により支払 ③その他 ( )
25年度予算額: 千円25年度実績額 千円
3 )家畜改良センターへの異動報告の代行業務を行っていますか。
Aしている
Bしていない
行っている場合その内容は
報告内容: ①市場における取引情報 ②生産者の異動報告代行 報告方法: ①Fax ②ID連携システム ③電話 ④その他 ( )
― ―
72
C検討中
3 購買者対策
1 )購買者との懇談会開催等の販売促進活動を行っていますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
行っている場合その内容は
懇談の対象者: ①家畜商 ②農協等の生産者組合 ③その他( )
販売促進活動内容: ①定期的に交流会を開催 ②共進会等に併せて開催
③役員又は幹部職員が購買者を訪問 ④その他( )
2 )購買奨励金的な経費を支払っていますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
支払っている場合その内容は
対象者: ①購買者全員 ②多頭数購買者に限定 ③組合員に限定 ④その他( )
支払方法: ①購買頭数に応じて支払 ②組合の決算状況により支払 ③その他( )
25年度予算額: 千円25年度実績額 千円
3 )購買家畜の運送斡旋等の便宜供与を行っていますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
行っている場合その内容は
①購買家畜の運搬 ②運搬業者の斡旋 ③一時繋留 ④食肉センターの紹介
4 )購買代金の銀行振り込み等を実施していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
Bしていない
C検討中
Bしていない
C検討中
Bしていない
C検討中
検討している場合その内容は
検討時期: ①現在検討中 ②来年度検討 ③その他( )
5 )購買後の事故(死亡,
疾病,
親子矛盾等)について対応していますか。
Aしている
対応している場合その内容は
区 分
死亡の場合
疾病の場合
親子矛盾の場合
組合が調停
組合が補償
当事者で負担
三者で負担
(注)該当する欄に○を記入する。
4 防疫対策
1 )家畜衛生管理マニュアルを作成していますか。
Aしている
作成している場合その内容は
①日本家畜商協会発行のマニュアルに準拠 ②県策定のマニュアルに準拠 ③その他( )
2 )家畜衛生管理委員会を設置していますか。
Aしている
設置している場合その内容は
委員会の構成人数: 名
開催回数: 回/年
3 )受付簿に必要事項を記入させていますか。
Aさせている Bさせていない
C検討中
○記入させている場合その内容は
記入場所: ①受入窓口 ②代金支払窓口 ③その他( )
記入事項: ①氏名 ②連絡先電話番号 ③車両番号 ④同乗者名
○記入させていない理由は
①記入するのに時間がかかる ②記入させる場所の確保ができない
③来場者全員の把握ができない ④来場者の把握はほぼできており,毎回記入してもらう必要性が少ない
4 )出荷者,購買者用の更衣室,長靴置き場等を設置していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
設置している場合その内容は
設置設備: ①更衣室 ②長靴置き場 ③その他( )
検討中の場合は設置予定設備,時期:( )
5 )車両消毒装置,車両消毒槽を設置していますか。
Aしている
Bしていない
設置している場合その内容は
設置設備: ①車両消毒装置 ②車両消毒槽
検討中の場合は設置予定設備,時期:( )
― ―
73
C検討中
6 )手指,長靴用の消毒噴霧器,消毒槽を設置していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
設置している場合は
設置設備: ①手指消毒噴霧器 ②長靴用踏込み消毒槽 ③長靴用自動洗浄器
検討中の場合は設置予定設備,時期:( )
7 )提出を義務付け,または要望している証明書等がありますか。
Aある
Bない
C検討中
○義務付けている証明書の種類は
①ワクチン接種証明書 ②細菌検査証明書 ③その他( )
○要望している証明書の種類は 証明書名:
5 広報(PR)活動対策
1 )ホームページを開設していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
○開設している場合その内容は
①開設時期: 年 月 ②開設経費: 千円 ③掲載内容: ○検討中の場合開設の予定はありますか。 ①ある ( 年度) ②ない
2 )共進会,共励会等の開催案内を通知していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
A黒字
B赤字
C決算途中
Aしている
Bしていない
C検討中
Aしている
Bしていない
C検討中
Aしている
Bしていない
C検討中
Aしている
Bしていない
C検討中
Aある
Bない
通知している場合その内容は
通知方法:①電話 ②Fax ③郵送 ④掲示板 ⑤ホームページ
6 組合の経営内容
1 )平成25年度決算は,黒字ですか。
取引手数料以外の収入がありますか。 ①ある ②ない
ある場合の具体的内容は
2 )収支改善のための具体的手段を行っていますか。
行っている場合の具体的内容は
7 組合の組織強化対策
1 )肉用牛預託事業に取り組んでいますか。
取組んでいる場合の今後の方針は
①現状維持 ②増頭予定 ③削減予定
2 )駐車場等の敷地を有効利用していますか。
有効利用している場合その内容は
利用目的:
3 )農協等と市場の共同開催を行っていますか。
検討中の場合その内容は
検討時期: ①現在検討中 ②来年度 ③その他( )
検討範囲: ①双方で検討 ②組合内 ③その他( )
4 )平成24年度啓発普及事業の報告書で示された「利用促進方策」に基づき取り組ん
だ,具体的な取組みがありますか。
取組みの内容は
日本家畜商協会に要望する事項がありましたら記入してください。
ご協力ありがとうございました。
なお,アンケートの回答は,本調査の目的以外には使用しないことを申し添えます。
一般社団法人 日本家畜商協会 ― ―
74
家畜市場における利用促進対策の調査(全農府県本部用)
(一社)日本家畜商協会では,健全な家畜取引推進の検討資料とするために,(独)農畜産業振興機構の助成を受け
て,家畜市場の利用促進対策について調査を実施しています。
つきましては,ご多用のところ恐縮ですが,下記のアンケートにご回答をお願いいたします。
記入注意: 質問事項について,該当する事項を○で囲む,又は記入してください。
全農 県本部 担当者 1 出荷者,購買者対策
1 )近隣の家畜市場開設者と開催日,畜種の調整をしていますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
調整を行っている場合その内容は
調整している市場数: 市場
調整方法: ①定期的に調整会議を開催 ②電話等で調整 ③その他( )
2 )共進会,共励会等のイベントを開催していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
開催している場合その内容は
開催方法: ①組合主催 ②他団体と共催 ③その他( )
昨年度の実績: ①組合主催 回 ②他団体と共催 回 ③協賛 回
3 )景品等を贈呈していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
贈呈している場合その内容は
贈呈回数: ①市場開催日ごと ②特定の開催日(記念日等) ③その他( )
景品贈呈のための年間予算: 千円
4 )市場利用者表彰等の表彰を行っていますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
行っている場合その内容は
表彰対象者: ①出荷者 ②購買者 ③その他( )
表彰方法: ①総会等で表彰 ②特定の市場開催日に表彰 ③その他( )
表彰のための年間予算: 千円
5 )消費税改正に伴い手数料の改定を行いましたか。
A改定した
Bしていない
C検討中
Aしている
Bしていない
C検討中
改定した場合その内容は
① 3 %分だけを加算②積算等を見直し,手数料を決定
③その他( )
2 出荷者対策
1 )生産者,出荷者等と懇談会等を行っていますか。
行っている場合その内容は
懇談の対象者: ①生産者 ②農協等の生産者組合 ③家畜商 ④その他( )
開催方法: ①組合が主催 ②地域支部等の会議で懇談 ③その他( )
昨年度の開催回数: 回
2 )出荷奨励金的な経費を支払っていますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
支払っている場合その内容は
対象者: ①出荷者全員 ②多頭数出荷者に限定 ③組合員に限定 ④その他( )
支払方法: ①出荷頭数に応じて支払 ②組合の決算状況により支払 ③その他 ( )
25年度予算額: 千円25年度実績額 千円
3 )家畜改良センターへの異動報告の代行業務を行っていますか。
Aしている
Bしていない
行っている場合その内容は
報告内容: ①市場における取引情報 ②生産者の異動報告代行 報告方法: ①Fax ②ID連携システム ③電話 ④その他 ( )
― ―
75
C検討中
3 購買者対策
1 )購買者との懇談会開催等の販売促進活動を行っていますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
行っている場合その内容は
懇談の対象者: ①家畜商 ②農協等の生産者組合 ③その他( )
販売促進活動内容: ①定期的に交流会を開催 ②共進会等に併せて開催
③役員又は幹部職員が購買者を訪問 ④その他( )
2 )購買奨励金的な経費を支払っていますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
支払っている場合その内容は
対象者: ①購買者全員 ②多頭数購買者に限定 ③組合員に限定 ④その他( )
支払方法: ①購買頭数に応じて支払 ②組合の決算状況により支払 ③その他 ( )
25年度予算額: 千円25年度実績額 千円
3 )購買家畜の運送斡旋等の便宜供与を行っていますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
行っている場合その内容は
①購買家畜の運搬 ②運搬業者の斡旋 ③一時繋留 ④食肉センターの紹介
4 )購買代金の銀行振り込み等を実施していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
検討している場合その内容は
検討時期 : ①現在検討中 ②来年度検討 ③その他( )
5 )購買後の事故(死亡,
疾病,
親子矛盾等)について対応していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
Bしていない
C検討中
Bしていない
C検討中
対応している場合その内容は
区 分
死亡の場合
疾病の場合
親子矛盾の場合
組合が調停
組合が補償
当事者で負担
三者で負担
(注)該当する欄に○を記入する。
4 防疫対策
1 )家畜衛生管理マニュアルを作成していますか。
Aしている
作成している場合その内容は
①全農本部が作成中のマニュアルに準拠 ②県策定のマニュアルに準拠 ③その他( )
2 )家畜衛生管理委員会を設置していますか。
Aしている
設置している場合その内容は
委員会の構成人数: 名
開催回数: 回/年
3 )受付簿に必要事項を記入させていますか。
Aさせている Bさせていない
C検討中
○記入させている場合その内容は
記入場所: ①受入窓口 ②代金支払窓口 ③その他( )
記入事項: ①氏名 ②連絡先電話番号 ③車両番号 ④同乗者名
○記入させていない理由は
①記入するのに時間がかかる ②記入させる場所の確保ができない
③来場者全員の把握ができない ④来場者の把握はほぼできており,毎回記入してもらう必要性が少ない
4 )出荷者,購買者用の更衣室,長靴置き場等を設置していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
設置している場合その内容は
設置設備: ①更衣室 ②長靴置き場 ③その他( )
検討中の場合は設置予定設備,時期:( )
5 )車両消毒装置,車両消毒槽を設置していますか。
Aしている
Bしていない
設置している場合その内容は
設置設備: ①車両消毒装置 ②車両消毒槽
検討中の場合は設置予定設備,時期:( )
― ―
76
C検討中
6 )手指,長靴用の消毒噴霧器,消毒槽を設置していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
設置している場合は
設置設備: ①手指消毒噴霧器 ②長靴用踏込み消毒槽 ③長靴用自動洗浄器
検討中の場合は設置予定設備,時期:( )
7 )提出を義務付け,または要望している証明書等がありますか。
Aある
Bない
C検討中
○義務付けている証明書の種類は
①ワクチン接種証明書 ②細菌検査証明書 ③その他( )
○要望している証明書の種類は 証明書名:
5 広報(PR)活動対策
1 )ホームページを開設していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
○開設している場合その内容は
①開設時期: 年 月 ②開設経費: 千円 ③掲載内容: ○検討中の場合開設の予定はありますか。 ①ある ( 年度) ②ない
2 )共進会,共励会等の開催案内を通知していますか。
Aしている
Bしていない
C検討中
Aしている
Bしていない
C検討中
Aしている
Bしていない
C検討中
Aある
Bない
通知している場合その内容は
通知方法:①電話 ②Fax ③郵送 ④掲示板 ⑤ホームページ
6 その他の対策
1 )駐車場等の敷地を有効利用していますか。
有効利用している場合その内容は
利用目的:
2 )家畜商組合等と市場の共同開催を行っていますか。
検討中の場合その内容は
検討時期: ①現在検討中 ②来年度 ③その他( )
検討範囲: ①双方で検討 ②組合内 ③その他( )
3 )平成24年度啓発普及事業の報告書(日本家畜商協会発行)で示された「利用促進
方策」に基づき取り組んだ,具体的な取組みがありますか。
取組みの内容は
ご協力ありがとうございました。
なお,アンケートの回答は,本調査の目的以外には使用しないことを申し添えます。
一般社団法人 日本家畜商協会 ― ―
77
② 家畜市場利用者の調査票 出荷者、搬入者の皆様へ
(一社)日本家畜商協会では、健全な家畜取引推進の検討資料とするために、
(独)農畜産業振興機構の
助成を受けて、家畜市場の利用状況について調査を実施しています。
つきましては、ご多用のところ恐縮ですが、下記のアンケートにご回答をお願いいたします。
記入注意: 質問事項について該当するものを○で囲む、又は記入してください。
1 農家段階におけるチェック事項
1)家畜の健康確認を行っていますか。
A している
B していない
行っている場合は誰が行っていますか。
確認者: ①農家
②搬入者 ③その他( )
2)ワクチン接種証明書、抗体検査証明書、給与飼料証明
書等を確認していますか。
A している B していない
行っている場合の証明書の種類はどれですか。
証明書: ①ワクチン証明 ②抗体検査証明 ③給与飼料証明
④細菌検査証明 ⑤その他( )
3)子牛登記書、人工授精証明書等を確認していますか。
A している B していない
行っている場合の証明書の種類はどれですか。
証明書: ①子牛登記書 ②人工授精証明書 ③親子鑑定書 ④その他( )
4)病歴、損徴(ケガ、奇形等)を確認していますか。 A している B していない
行っている場合の方法はどれですか。
確認手段: ①農家から聞き取り ②自ら確認
5)車両の清掃、消毒、衣服の更衣を行っていますか。
A している B していない
行っている場合は何時ですか。
車両の清掃・消毒: ①農家訪問前 ②農家訪問時
衣服の更衣: ①農家訪問時 ②市場来場時
6)近隣家畜市場の価格動向を確認していますか。
A している B していない
行っている場合の手段はどれですか。
入手方法: ① Fax ②電話
③ホームページ ④新聞
7)利用している家畜市場の選定理由がありますか。
A ある
選定の理由はどれですか。
①手数料の最も安い市場 ②距離的に最も近い市場 ③上場頭数が多い市場
④販売価格の高い市場 ⑤開催頻度の高い市場 ⑥その他( )
(裏面に続く)
― ―
78
B ない
2 家畜市場におけるチェック事項
1)受付簿の記入を行っていますか。
A している B していない
○行っている場合の内容はどれですか。
記入事項: ①氏名 ②電話番号 ③車両ナンバー ④同乗者
記入する場所はどこが便利ですか: ①搬入窓口 ②セリ受付窓口
○行っていない場合の理由はどれですか。
①受付簿の場所がわからない ②記入が面倒くさい
③すでに氏名、住所等を登録済み
③代金受取窓口
2)家畜市場が求めている消毒等の衛生対策を知っていますか。A 知っている B 知らない
衛生対策を励行していますか。:
①している
②していない
3)車両、長靴、手指等の消毒を実施していますか。
A している B していない
行っている場合の消毒方法はどれですか。
車両: ①消毒槽を通過 ②動力噴霧器で消毒 ③消石灰帯を通過
長靴: ①踏込消毒槽 ②消毒マット ③長靴自動洗浄器
手指: ①洗面器 ②手動噴霧器
4)掲示板の掲示内容を確認していますか。
行っている場合の内容はどれですか。
確認事項 :
①イベント開催案内 ②伝染病発生情報
④新たな提出書類等
A している B していない
③前回のセリ状況
5)販売代金はどのような方法で受領していますか。
A 現金受取り B 振込
現金受取りの場合、銀行振り込みが利用可能なら利用しますか。
①利用する ②利用しない
家畜市場に対して要望することは何ですか。
①開催日の増加 ②購買者の増加 ③手数料の値下げ ④運送の手配支援
⑤その他( )
ご協力ありがとうございました。
なお、アンケートの回答は、本調査の目的以外には使用しないことを申し添えます。
一般社団法人日本家畜商協会
― ―
79
購買者の皆様へ
(一社)日本家畜商協会では、健全な家畜取引推進の検討資料とするために、
(独)農畜産業振興機構の
助成を受けて、家畜市場の利用状況について調査を実施しています。
つきましては、ご多用のところ恐縮ですが、下記のアンケートにご回答をお願いいたします。
記入注意: 質問事項について該当するものを○で囲む、又は記入してください。
1 来場前のチェック事項
1)セリ価格(前回)の情報を入手していますか。 A している B していない
行っている場合の手段はどれですか。
入手方法: ① Fax ②電話
③ホームページ
④新聞
2)車両の清掃、消毒、衣服の更衣を行っていますか。 A している B していない
行っている場合は何時ですか。
車両の清掃・消毒: ①市場来訪時 ②農家訪問時
衣服の更衣: ①市場来場時 ②農家訪問時
3)利用している家畜市場の選定理由がありますか。
選定の理由はどれですか。
①手数料の最も安い市場
②距離的に最も近い市場
④セリ価格の安い市場 ⑤人気種雄牛の子が多い市場
A ある
B ない
③上場頭数が多い市場
⑥その他( )
4)購買奨励対策を知っていますか。 A 知っている B 知らない
奨励対策の有無を家畜市場の選定理由にしましたか。: ①した ②しない
奨励金、景品等を受取ったことがありますか。: ①ある ②なし
2 家畜市場におけるチェック事項
1)受付簿の記入を行っていますか。
A している B していない
○行っている場合の内容はどれですか。
記入事項: ①氏名
②電話番号 ③車両ナンバー
記入する場所はどこが便利ですか: ①セリ受付窓口
○行っていない場合の理由はどれですか。
①受付簿の場所がわからない
②記入が面倒くさい
③すでに氏名、住所等を登録済み
④同乗者
②代金支払窓口
2)車両、長靴、手指等の消毒を実行していますか。
A している B していない
行っている場合の消毒方法はどれですか。
車両: ①消毒槽を通過 ②動力噴霧器で消毒
③消石灰帯を通過
長靴: ①踏込消毒槽 ②消毒マット ③長靴自動洗浄器
手指: ①洗面器 ②手動噴霧器
3)子牛登記書等の血統証明をいつ受領していますか。
受領している場合その畜種はどれですか。
①黒毛和牛 ②褐毛和牛 ③ホルスタイン
(裏面に続く)
― ―
80
④交雑種
A 当日受取り B 後日郵送
4)セリ開始前に個体確認を行っていますか。
A している
行っている場合その内容はどれですか。
確認事項 : ①健康状態 ②損徴(ケガ、奇形等)
B していない
③その他( )
5)掲示板の掲示内容を確認していますか
A している
行っている場合の内容はどれですか。
確認事項 : ①イベント開催案内 ②伝染病発生情報
④新たな提出書類等
B していない
③前回のセリ状況
6)購買代金はどのような方法で支払っていますか。
A 現金払い
B 振込
A ある
B なし
現金払いの場合、銀行振り込みが利用可能なら利用しますか。
①利用する ②利用しない
7)購買を決定する際に注目する項目がありますか。
注目している項目はどれですか。
①血統 ②生産農場 ③病気の既往症 ④体重・一日増体量 ⑤ワクチンの種類
⑥ワクチン接種プログラム ⑦その他( )
8)セリ電子掲示板の表示事項に追加要望する項目がありますか。 A ある
B なし
要望する項目を記入してください。
9)農家に搬入後の事故等に対する対応方策を知っていますか。 A 知っている B 知らない
知ってる場合の対応方策はどれですか。
対応方策: ①組合と協議 ②出荷者と協議 ③その他( )
家畜市場が実施している事故共済に加入していますか。 ①加入
②未加入
3 購買後のチェック事項
1)搬送先農家で家畜の健康確認を行っていますか。 A している
行っている場合は誰ですか。
確認者:
①購買者自ら
②納入先農家
B していない
③獣医師
2)購買後一定期間内にと畜場で全廃棄となった場合、補償を
受けていますか。
A 受けている B 受けていない
受けている場合の補償方法はどれですか。
①組合と協議 ②出荷者と協議 ③事故共済から支払
家畜市場に対して要望することは何ですか。
①開催日の増加 ②上場家畜の増加 ③運送の手配支援
④その他( )
ご協力ありがとうございました。
なお、アンケートの回答は、本調査の目的以外には使用しないことを申し添えます。
一般社団法人日本家畜商協会
― ―
81
3 パンフレット(家畜市場利用にあたってのポイント)作成の手引き
1 作成の趣旨
家畜市場の利用促進を図り,健全な家畜取引を推進するため,家畜市場利用者が家畜市場を有効
に利用するにあたって,事前に周知すべき事項,家畜市場利用の当日において実行しなければなら
ない事項について,理解を深め,確実に実践してもらうことを目的として,広報資料を作成する。
2 作成の体裁
⑴ パンフレットのサイズ
A 3 の 2 ツ折(A 4 の 4 ページ)又は A 3 の 3 ツ折(A 4 の 6 ページ)
⑵ 構成
(ア)タイトル
(イ)目的
(ウ)広報内容
(エ)写真
セリの状況,消毒状況等の写真を活用する。セリの状況,消毒状況については,別添の
写真を利用または施設関係の写真については,自己の施設を撮影した写真を使用し,レイ
アウトを考えて挿入する。
3 作成のポイント
⑴ タイトル
パンフレットの作成の目的,対象者を明らかにするため,タイトル(見出し)や副題を収載す
ること。
例:「家畜市場利用にあたってのポイント!」
「家畜市場をもつと有効に活用するために!」
「家畜市場からのお願い!」
「○○家畜市場のご案内」
⑵ パンフレット作成の目的
パンフレット作成の目的を簡潔に記載すること。
例:
「出荷者・搬入者または購買者は,それぞれが最大限の利益が得られる取引を行うた
めに必要なポイント(留意事項)を理解し,実践しましょう。」
「家畜市場における公正な取引を通じて,自己の経営規模の維持・拡大に取り組みま
しょう。」
「健康な家畜の取引を推進するため,各種証明書の提出,衛生対策の遵守等をお願い
しています。家畜市場の公正な取引にご協力下さい。」
― ―
82
⑶ 伝えたい内容
出荷者・搬入者または購買者にパンフレットで伝えたい内容として,家畜市場の取引上におい
て要求している事項の事前の承知とともに,家畜市場利用当日において実施している消毒等に関
する事項の遵守について記載すること。
ア 出荷者・搬入者への広報事項
出荷者・搬入者には,出荷する牛の事前に確認すべき事項について記載すること。
例:
「出荷する牛の健康,損徴(ケガ,奇形)等の確認を行うとともに,牛体の汚れを除去
して出荷しましょう。」
「伝染病を疑う牛を見つけた場合は,管轄する家畜保健衛生所に連絡しましょう。」
○ ○家畜保健衛生所 所在地 電話番号
○ ○家畜保健衛生所 所在地 電話番号
(*記載するにあたって,事前に家畜保健衛生所の了承を得ること。)
「出荷時に証明書の添付をお願いしています。必要な証明書の携行を確認しましょう。」
*家畜市場として提出を義務付けている証明書関係(例示)
①子牛登記証明書 ②ワクチン接種証明書 ③給与飼料証明書 ④人工授精証明書 ⑤受精
卵移植証明書 ⑥耳標(個体識別番号)装着
イ 購買者への広報事項
購買者には,牛に関する事項,購買代金支払いに係る事項,購買後の事故等に係る事項につ
いて記載すること。
(ア)購買する牛に係る事項
例:「購買予定牛の健康,損徴(ケガ,奇形)等を確認しましょう。」
「購買後,精算時に添付された証明書等を確認しましょう。」
(イ)購買代金支払いに係る事項
例:「予納金制度となっています。」
*家畜商組合による購買代金融資の斡旋をしている場合は,その概要を記載すること。
― ―
83
(ウ)購買後の事故等に係る事項
例:
「購買後に判明した事故牛の対応については,迅速な対応を得るために,家畜商組合
の対応窓口,申出期限を確認しておきましょう。」
「事故牛の相談は,○○で受付けます。
*担当窓口の担当者,電話番号を記載,家畜市場で運営している事故共済等があれば概
要を併せて記載すること。
ウ 出荷者・搬入者・購買者に係る共通事項
家畜市場の出入時の消毒の励行,セリ情報等について記載すること。
(ア)家畜市場の出入時の消毒の励行
例:「車両は,牛を積み込む前又は家畜市場へ出発する前に清掃し,消毒しましょう。」
「運転者は,出発前,家畜市場到着時に,手指,長靴の洗浄,消毒を実施しましょう。」
「運転者は,車両消毒槽を通過するか,入り口で動力噴霧器による車両消毒をしましょう。
」
*運転者・搬入者・購買者は,家畜市場到着時に受付窓口に置かれた来訪者受付簿に氏
名,連絡先等を記入しましょう。
(イ)せり情報等
例:
「前回のセリ価格,出荷奨励金の有無,共進会の開催情報等は事前に確認しましょう。」
「黒毛和種,交雑種については,人気種雄牛の情報を入手し,畜産農家へ周知しましょう。
」
エ 各家畜市場で追加する事項等
優遇措置や取引情報など,各市場によって特性があるものについては,各市場の判断により
収載の可否を決定する。
例:①家畜市場名,住所,電話番号(表紙または裏紙)
②開催日カレンダー(受付開始時間等を含む)
③施設利用料,販売,購買手数料の一覧
④利用者に周知したい注意事項
⑤利用者に対する市場独自のサービス内容
― ―
84
4 作成上の留意事項
⑴ 作成のポイントで示した「例」を参考にして,すべての項目をパンフレットに記載すること。
⑵ パンフレットの表紙及び表紙に続くページには,タイトル,作成の目的等を記載し,家畜市場
の概要(要覧)に係る事項を記載する場合は,追加事項として記載することとし,委託事業の趣
旨を踏まえて掲載スペースは,極力抑えること。
⑶ 農畜産業振興機構のロゴマーク(別添)を表紙の右上にいれること。
⑷ 受付簿,提出させる証明書等の記載については,作成する家畜市場の実態に合わせて記載する
こと。
⑸ パンフレットの原案を作成した時点で,コピーを日本家畜商協会へ送付すること。
⑹ パンフレットの作成,印刷は,平成 27 年 2 月までに終了し, 2 部を協会へ送付すること。
― ―
85
平成 27 年3月
編集・発行 一般社団法人 日本家畜商協会 〒104−0033 東京都中央区新川2−6−16
馬事畜産会館 電 話 03−3297−5545
FAX 03−3297−5548
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