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食肉・食肉加工品

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食肉・食肉加工品
第5章
食肉・食肉加工品その他畜産品
1.品目の定義
本調査が対象とする食肉・食肉加工品およびその他畜産品は次の通りである。
重点品目
対応 HS コード
重点個別品目
香港における対応
(輸入用)HS コード
グループ
食肉・
HS0201~
食肉加工
0210
品その他
HS0407~
畜産品
0408
(1) 牛肉
02011000~
02023090
(2) 鶏肉
02071100~
02071490
(3) 豚肉
02031100~
02032900
(4) 鶏卵
040070010~
04089900
出所:香港統計局
2.輸出の可否
食肉・食肉加工品および畜産品について、我が国から輸入が解禁されていない品目はない。
ただし、日本産牛肉については、日本における BSE の発生を受けて、香港政府が求める条件
を満たすと畜施設として厚生労働省が認可した施設で処理された月齢 30 ヶ月未満の牛肉のみ
輸出が可能である。
3.手続き全体の流れ
(1)フローチャート
香港における食肉・食肉加工品および畜産品の輸入手続きは以下の流れである。
日本の輸出業者:商品の出荷とともに以下の書類を準備・送付
①インボイスおよびパッキングリスト
②衛生証明書、検疫証明書など
③オーシャン B/L(船荷証券)
、
エアウェイビル(航空貨物運送状)
または他の同等書類
④税関申告書
⑤その他(税関より必要と指示された場合)
③、④の書類の作成は、通関業者、貨物取扱い業者(フォワーダー)等が請負い、
代理作成する場合が多い。
日本側:通関およびシッピング
68
香港の輸入業者:日本の輸出業者または航空ターミナル会社から書類を受領。通関
および輸入申告手配
申告に必要な書類: ①積荷目録(マニュフェスト)
②オーシャン B/L(船荷証券)
、
エアウェイビル(航空貨物運送状)
または他の同等書類
③パッキングリストおよびインボイス
④各種ライセンス
⑤衛生証明書、検疫証明書など
⑥その他(税関より必要と指示された場合)
香港側: 通関および商品の引き取り
香港では多くの輸入業者や貨物取扱い業者がオンラインによる通関システムを導
入している。したがって、実際には香港の輸入業者が申告に必要な書類と、引渡し
指図書(リリースレター)によって貨物の引き取りを行う場合が多い。
(2)留意点
香港において、通関手続き上の制限は公衆衛生や安全、保安上必要な場合に原則限られて
おり、食品については、公衆衛生および市政条例第 132 章(Public Health and Municipal
Services Ordinance(Cap.132))およびその関係附則に基づき、主に食品衛生上の観点から輸
入ライセンスの取得、食品衛生証明書や検疫証明書等の添付、製造元に関する事前認可の取
得などが規定されている。
食肉・食肉加工品および畜産品に関して、香港への冷凍またはチルドの牛肉、豚肉、鶏肉
の輸入については輸入の際に香港食物環境衛生署(Food and Environmental Hygiene
Department (FEHD))から輸入ライセンスを取得しなければならない。
牛肉の輸入については、日本における BSE 発生に伴い、検疫証明書や食品衛生証明書等を
添付する必要がある。輸入業者は、検疫証明を取得するために、輸出国において肉骨粉で飼
育されていないことを示す証明書を提出することを要求される
日本の輸出業者は、農林水産省動物検疫所所長宛に書類を提出し、動物検疫を受検しなけ
ればならない。この際、厚生労働省が認定した認定施設を管轄する地方自治体から発行され
た衛生証明書の添付が必要となる。動物検疫申請書類(畜産物用 輸入検査申請書)は農林水
産省動物検疫所のホームページ(http://www.maff.go.jp/aqs/)よりダウンロードできる。
食肉加工品(ハム、ベーコンなど)の保存料、抗酸化剤については、使用してよい保存料
お よ び そ の 最 大 濃 度 等 が 食 品 用 保 存 料 規 則 : Preservatives in Food
Regulations(Cap.132BD)によって決められている。
4.輸入制度・輸入規制
(1)輸入手続き
香港は自由貿易政策を取っており、輸入品には関税を課していないため、ほとんどの商
品は香港に入るためにライセンスを必要としない。しかし、肉類については、後述の通り輸
69
入ライセンスの取得が必要である。
輸入時における通関では、積荷目録(マニフェスト)等の書類の検査、および必要に応
じて輸入される商品のサンプル検査が行われる。サンプル検査は抽出ベースで行なわれ、
検査のために抽出された商品は税関の検査官によって収去される。
税関によって当該商用貨物が書類検証やサンプル検査に抽出された場合には、標準の書
類を提出するべきである。それ以上の問い合わせは、付録Aに記載されている税関の 24 時
間照会ホットラインで行なうことができる。
① 輸入申告
①―1 輸入申告の提出
香港の輸出入条例(第 60E章) (Import and Export Ordinance (Cap.60E)、輸出入(登
録)規則(Import and Export (Registration) Regulations Cap.60)に基づき、食品を輸
入する者は誰でも通常当該商品の輸入から 14 日以内に、必要事項をもれなく記入した輸
入申告書を税関局長に提出しなければならない。
上記の 14 日は香港の公休日を含む。しかし、14 日目が公休日、強風警報日、または
黒色(= 最高レベルの)暴風雨警報日と重なった場合には、提出期限は公休日、強風警
報日、または黒色暴風雨警報日ではない次の日まで延長されるものとする。
申告は政府によって認可された 2 つの電子貿易サービスシステムのどちらかを通じて
電子的に提出されるべきである。2 つの電子貿易サービスシステムとは、グローバル・E
トレーディング・サービス・リミテッド (Global e-Trading Services Limited)が提供す
る GETS(Government Electronic Trading Services)、またはトレードリンク・エレクト
ロニック・コマース・リミテッド(Tradelink Electronic Commerce Limited)が提供す
るトレードリンク(Tradelink)であり、いずれかを通じて、電子申告にて提出するべき
である。不正確な申告は 1 万香港ドルの罰金の対象となる。
これらの電子申告が出来ない業者および企業は、GETS の電子貿易アクセスサービス
(ETAS)センター、またはトレードリンクのサービスセンターに書面を提出することで
申告することが可能である。これらの各センターの場所は付録Aに、また関連フォーム
のダウンロード情報は付録Bに記載されている。
輸入申告に必要なフォーム:
輸入申告フォーム(Form 1A)
衛生証明書等(※法律上での義務ではないが、強く求められる)
申告に必要な情報:
1)輸入業者の基本情報
2)荷積み港
3)貨物到着日
4)輸出国
5)輸送方法
6)商品の詳細(パッケージの数と種類、荷印とコンテナ番号、HS コードを含む)
7)輸入数量と CIF 価格
①―2
輸入申告料金
申告時には申告料金の支払が必要である。食品の輸入に対しては、政府は食品の価格
に関係なく、1 電子申告当り 0.50 香港ドルを請求している。政府に指定された 2 社のサ
70
ービスプロバイダーは、紙および電子媒体の両方の申告サービスを提供している。サー
ビスプロバイダー両社は提出方式次第で追加料金を請求している:
Global e-Trading Services Limited
(GETS (Government Electronic Trading Services))
ƒ 電子申告に対しては使用頻度等に応じた料金(概ね 1 申告あたり HK$12 程度)
ƒ
通常の窓口サービスでの書面による申告に対して、1 申告あたり HK$42.80
ƒ
上記に示した政府への支払 HK$0.50
Tradelink Electronic Commerce Limited (Tradelink)
ƒ 電子申告に対しては 1 申告あたり HK$12.60
ƒ
書面による申告に対して、1 申告あたり HK$30.30
ƒ
上記に示した政府への支払 HK$0.50
サービスプロバイダー2 社ともに、電子申告料金はそれぞれのサービスセンターで入
手可能である。これらのサービスセンターのリストは付録Aに記載されている。
①―3
輸入申告の免除
輸出入(登録)規則(Import and Export (Registration) Regulations Cap.60)によれ
ば、HK$1,000 以下の価値のサンプルや贈答品、または展示会出品のために一時的に輸
入される商品は、輸入申告が免除される。免除には明確な条件が付けられており、サン
プルは小額の価値で、かつサンプルによって代表される種類の品物に対する注文を勧誘
するためのみに使用されるべきである。
輸入・輸出申告の免除に関する問い合わせは、付録A記載の税関 24 時間照会ホットラ
イン、またはサービスプロバイダーのどちらかで行なうことができる。
香港政府統計處(Census and Statistics Department(CSD))は輸入および輸出の申
告から収集したデータを統合している。CSD の特定職員は税関局長によって輸入申告に
関する法律を執行する権限を与えられている。輸入申告に関する問い合わせは、付録A
記載の CSD の貿易統計支部に対して行なうことができる。
②
検査のために抽出されたサンプルについて
公衆衛生および市政条例第 132 章(The Public Health and Municipal Services
Ordinance (Cap.132))の第 59(1)(c)条(Section59(1)(c))では、香港食物環境衛生署(Food
and Environmental Hygiene Department(FEHD))は輸入食品を検査する権限を有して
いる。検査を行う際、FEHD は抽出された食品の品目および数量を明記したサンプリン
グ通知を当該輸入業者に対して発行し、輸入業者へ抽出したサンプルに対する市場価格
を輸入業者から請求があった場合に支払う。この支払を受けるためには、輸入業者はサ
ンプリング通知と共にインボイスを FEHD に送付する必要がある。また、検査が完了し
た時には、輸入業者は当該サンプルを回収することができる。
③
所要時間
税関は、通常 1 日以内に輸入申告の処理を完了する。
71
(2)輸入許可のための要件
① 通関
通関に伴う提出書類は次の通りである:
積荷目録(マニフェスト)
エアウェイビル(航空貨物運送状)
、オーシャン B/L(船荷証券)、または
他の同様の書類
インボイスおよびパッキングリスト
引渡し指図書(リリースレター)または貨物保管通知
輸入ライセンス(冷凍およびチルドの食用肉類の場合)
香港食物環境衛生署(Food and Environmental Hygiene Department (FEHD))が認定す
る輸出国監督官庁の食品衛生証明書や検疫証明書等。
②
輸入ライセンス
冷凍またはチルドの食用肉類(牛肉、豚肉、羊肉、家禽類、ゲームミート等)の輸入につい
ては、「ゲームミート、肉類および家禽類の輸入規則(Imported Game, Meat and Poultry
Regulations(Cap.132AK))」によって、事前に香港食物環境衛生署(Food and Environmental
Hygiene Department (FEHD))から輸入ライセンスを取得しなければならない。
②―1
輸入ライセンスの取得について
冷凍またはチルドの食用肉類の、香港政府が備蓄必需品と認める商品に対しては、輸入ラ
イセンスの取得が課されている。「ゲームミート、肉類および家禽類の輸入規則第 132AK 章
(Imported Game, Meat and Poultry Regulations(Cap.132AK))」では、これらの肉類の輸
入は、FEHD によって認められている、輸出国の管轄権を有する当局によって発行された衛
生証明書等が必要となる。この書類が添付されていない場合、輸入業者は、事前に FEHD か
ら輸入に対する許可証を入手しなければならない。また、輸入業者は当該商品の入った貨物
各々の到着に対して少なくとも 48 時間前に、FEHD に報告しなければならない。
香港工業貿易署(Trade and Industry Department (TID)によって規定されている特定の条
件により、積み替え貨物免除制度(Transhipmen Cargo Exemption Scheme)によって TID に
登録されている船会社、運送会社、航空会社およびそれらの任命代理人は、冷凍・冷蔵(チ
ルド)食肉類に対する輸入ライセンスの要件を免除される。本制度に関する問い合わせは、
付録A記載の TID マニフェスト検査課(TID Manifest Checking Unit)に行なうことができる。
また、貨物がシール(封印)された冷蔵コンテナ以外で輸送された場合には、商品は積み替え
国に正しく輸入されたこと、およびそこに存在していた間に品物は損傷や劣化を被らなかっ
たことを証明する、積み替え国の管轄権を有する当局によって発行された積み替え証明書を
提出しなければならない。
FEHD 衛生検査官により各貨物は検査されるか、必要に応じ製品の化学物質・細菌の品質
検査のためにサンプル抽出される。FEHD の書面許可なしに販売のためにリリースされない。
ゲームミート、食肉類および鶏肉の輸入に関する問い合わせは、付録A記載の FEHD の食
品安全中心(Centre for Food Safety(CFS))安全センターで確認することができる。
②―2
輸入ライセンスの申請
72
冷凍またはチルドの食用肉類の輸入業者は、FEHD に輸入ライセンスを申請しなければな
らない。本ライセンス申請に係わる申請フォーム(FEHB161)は、付録 B にて確認するこ
とができる。
2007 年 8 月 1 日から、この輸入ライセンスは食品安全中心(Centre for Food Safety(CFS))
が実施している任意登録制度(Pre-Statutory Voluntary Notification Scheme)のもとで登録
した輸入業者にのみ発行される。冷凍またはチルドの食用肉類を輸入したい業者は、まず食
品安全中心(Centre for Food Safety(CFS))に企業登録しなくてはならない。本制度下で登録
するための申請フォームは付録Bに記載されている。
任 意 登 録 制 度 に 基 づ き 登 録 す る た め に は 、 輸 入 業 者 は 食 品 安 全 中 心 ( Centre for Food
Safety(CFS))に下記書類を提出することが必要である:
輸入ライセンス・フォーム 3(TRA 187)
事業登録証のコピー(フォーム 2)
輸入業者は上記の書類を郵便、手渡し配達またはE-フォームで提出することができるが、
E-フォームはデジタル的にサインされなければならない。本ライセンスの問い合わせは、付
録A記載の FEHD の食品安全中心(Centre for Food Safety(CFS))に行なうことができる。
②―3
申請フォーム
冷凍またはチルドの食用肉類の各々の貨物は、1つの輸入ライセンスによってカバーされ
る。輸入ライセンス申請は正副 4 通での輸入ライセンス・フォーム 3(TRA 187)で申請す
る。
②―4
申請料金と課金
輸入ライセンスのフォーム 3(TRA 187)の購入には料金がかかるが、輸入ライセンスの
申請処理については申請者に料金は課されない。このフォームは付録B記載の 3 つの窓口を
通じて購入できる。
②―5
申請の立証書類
ラ イ セ ン ス の 申 請 に は 、 香 港 食 物 環 境 衛 生 署 ( Food and Environmental Hygiene
Department (FEHD))が認定する輸出国監督官庁の食品衛生証明書や検疫証明書等が必要で
ある。
②―6
申請にかかる時間
一般に、ライセンスは正味 1 営業日後に(土曜日、日曜日、公休日、提出日および発効日
を除く)受取りの準備ができる。
②―7
輸入ライセンスの受取り
ライセンス申請の受付時に、FEHD は申請者に確認伝票を発行する。申請者は FEHD か
らライセンスを受取る時に確認伝票を提出しなければならない。
②―8
輸入ライセンスの引渡し
申請が許可された時には、3 枚(正本、2 通目および 3 通目)のライセンスが輸入業者に対
して発行される。輸入業者は食肉の輸入から 7 日以内に、ライセンスの 3 通目を FEHD に引
73
き渡さなければならない。
ライセンスの 3 通目は FEHD へ提出される前に、輸入業者によって、貨物到着の明細、食
品が保管されている冷凍倉庫の名称および住所が正しく記入されていなければならない。
2 通目は輸入業者に保管される。食肉の輸入に従事した船舶、航空機および車輌の所有者
は、食品の輸入から 14 日以内に輸入ライセンスの正本と共にマニフェストを香港工業貿易署
(Trade and Industry Department (TID)に引き渡さなければならない。
②―9
輸入ライセンスの有効性
輸入ライセンスは通常は 1 つの出荷のみに有効であり、また発効日から 6 週間の期間有効
である。
③ 日本産牛肉に関する特別な規制について
日本産の牛肉は、BSE(牛海綿状脳症)の拡大を避けるために、特定危険部位を除いた状
態で輸入しなければならない。輸入業者は、検疫証明書や食品衛生証明書等を添付するに加
え、輸出牛肉に対して肉骨粉を使用していないことを示す輸出国の公的機関等が認める証明
書等を提出しなければならない。すなわち、日本の輸出業者は、農林水産省動物検疫所所長
宛に書類を提出し、動物検疫を実施しなければならない。この際、厚生労働省が認定した認
定施設を管轄する地方自治体から発行された衛生証明書の添付が必要となる。動物検疫申請
書類(畜産物用 輸入検査申請書)は農林水産省動物検疫所のホームページ
(http://www.maff.go.jp/aqs/)よりダウンロードできる。
なお、香港に輸出可能な日本産牛肉の主な条件は、①脳、脊髄等の危険特定部位を衛生的
に必ず取り除いたもの。②月齢 30 ヶ月未満の牛
③骨なし肉
④HACCP 導入施設での処理
などがあげられる。
2008 年 1 月現在、香港政府が求める条件を満たす施設として厚生労働省が認定した以下の
施設からの日本産牛肉の輸出が可能である。
Minami Kyusyu Chikusan Kogyo Corporation Ltd.
南九州畜産興業株式会社 末吉と畜場
1828, Ninokata, Sueyoshi-cho, Soo-shi, Kagoshima
鹿児島県曽於市末吉町二之方 1828
Sankyo Meat Ltd., Ariake Meat Plant
サンキョーミート株式会社 有明ミート工場
6965, Noikura, Ariake-cho, Shibushi-shi, Kagoshima
鹿児島県志布志市有明町野井倉 6965
Miyachiku Corporation, Takasaki Plant
株式会社 ミヤチク 高崎工場
4268-1, Omuta, Takasaki-cho, Miyakonojo-shi, Miyazaki
宮崎県都城市高崎町大牟田 4268-1
Gunma-ken Shokuniku Oroshiuri Shijo Co., Ltd.
株式会社 群馬県食品卸売市場
1189, Kamifukushima, Tamamura-machi, Sawa-gun, Gunma
群馬県佐波郡玉村町大字上福島 1189
④
香港の食品輸入業者および卸売業者に対する任意登録制度
食品の安全性を管轄する香港食品安全中心(Centre for Food Safety(CFS))は、2007 年 8
74
月 1 日から、下表の予定で品目ごとに段階的に当該品目を輸入する輸入業者と卸売業者に対
して、CFS に登録を行うよう進言している。
この登録は、現在は任意性であるが、将来的には義務化する方向で法的規制を設けること
で検討されている。登録された輸入業者や卸売業者のリストは CFS のウェブサイト上で閲覧
可能となる予定である。
登録フォームは CFS のウェブサイトからダウンロードできる。また CFS 内 43F にて受領
できる。
なお、本件に関する詳細問い合わせは、CFS 担当(電話:+852-2867-5582)にて確認でき
る。
自発的登録を進める対象品目
登録開始日
食肉類(ゲームミート含む)
2007 年 8 月 1 日
食肉用の生きた家畜類
2007 年 9 月 1 日
牛乳、乳飲料、クリーム、冷凍菓子類
2007 年 10 月
野菜、果物類
2007 年 11 月
水産物および水産加工品類
2007 年 12 月
その他の食品カテゴリー
上記以降
※鶏卵については、2006 年 12 月から先に実施している。
⑤
食品安全法案(The Proposed Food Safety Bill)および食品中の残留農薬に対する規
制枠組み案(Proposed Regulatory Framework for Pesticide Residues in Food in Hong Kong)
について《参考》
香港では、食品に対する安全性の向上に向けて、次の法律および規制の施行を検討してい
る。
1)食品安全法案(The Proposed Food Safety Bill)の要旨
ⅰ)食品トレーサビリティの確保
・食品輸入業者、流通業者(運送業者および小売業者は除く)は、衛生当局への事前登
録を義務とする。
・食品輸入業者、流通業者、小売業者は、食品の移動についての記録管理を義務とす
る。
・香港産食品については、生産者にも上記を適用。
ⅱ)リスク度に応じた輸入食品管理措置の導入
・輸入家禽卵:輸出国当局発行の衛生証明書の添付、香港政府の輸入許可を義務とす
る。
ⅲ)香港政府当局は、衛生問題が起きた食品について輸入禁止、販売禁止およびリコー
ルする権限を持つ。
本法案の詳細等は下記ウェブページから参照出来る。
http://www.fhb.gov.hk/en/press_and_publications/consultation/080121_food/food_
safety_bill.html
2 ) 食 品 中 の 残 留 農 薬 に 対 す る 規 制 枠 組 み 案 ( Proposed Regulatory Framework for
Pesticide Residues in Food in Hong Kong)要旨は次のとおり。
・ポジティブリスト制を導入
75
・国際基準、中国の基準等を参考にした残留基準を設定
・残留基準が設定されていない農薬が残留する場合の許容基準を設定
・対象外物質の一覧を作成
・Codex の食品分類を適用
・執行猶予期間は2年間
本法案の詳細等は下記ウェブページから参照出来る。
http://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_fstr/whatsnew_fstr_21_Pesticide.html
(3)関税以外の国境特別措置
該当する規制はない。
5.販売時の規制・手続き
(1)販売手続き
一般に食肉・食肉加工品および畜産品を販売する際に、特定の許可証や卸売登録等の
必要はない。
(2)販売許可のための要件
一般に食肉・食肉加工品および畜産品を販売する際には、食品企業規(Food Business
Regulation(Cap.132X))に従う。特に第 29、30 条およびその関連付表内には、食肉・食肉
加工品を中心に販売に関する規制が設けられているので確認する(なお、日本産としての義
務付けられた特定の限定や方法などはない)。
なお、香港食物環境衛生署(Food and Enviromnental Hygiene Department(FEHD))
は、次の営業用家屋での営業に対して、それぞれ食品事業ライセンスの申請を要求している:
一般レストランライセンス
茶菓軽食レストランライセンス
海鮮レストランライセンス
ベーカリーライセンス
冷凍倉庫ライセンス
工場社内食堂ライセンス
生鮮店ライセンス
シウメイおよびローメイ店ライセンス(ローストした肉および漬け込み肉の販売)
上記に係わる申請フォーム(FEHB 94)は付録Cを参照のこと。また、詳細問い合わせは、
付録A記載の FEHD に行う。
6.表示方法
(1)法律に基づく義務表示および手続き
香港では、食品および薬物(成分組成および表示)規則第 132 条 W (Food and Drugs
(Composition and Labelling) Regulations (Cap.132W))に基づき、香港内で販売する商
品に対して食品製造者および包装業者は所定の、同一で、読みやすい方式で商品を表示
することを義務付けている。包装済食品とは、包装を開けるまたは包装を変更しなけれ
76
ば中身を変更できない方法で包装された食品であり、最終消費者や飲食店に単一の食品
品目として供給する状態になっている食品を意味する。香港政府は所要条件を満たして
いれば、この表示をラベルの貼付で実施することを許容している。
同規則によれば、「消費期限」として記載された日付後に食品を販売してはならない。
また、食品製造者や包装業者ではない者が、食品製造者・包装業者の書面認可なく、同
規制下で要求されている表示またはラベル貼付上の内容を除去・消去することはできな
い。
ソーセージ、コーヒーおよびお茶の液体抽出物、漬物およびソース、特定の未発酵な
グレープジュース製品、酸化防止剤を含んでいる食品に対しては、特別な表示またはラ
ベル貼付の手続が課されている。これらの食品品目は、防腐剤および酸化防止剤の含有
量を英語で表示またはラベル貼付しなくてはならない。また、中華料理の用途として使
用される食品品目に限り、中国語による表示またはラベル貼付も求められる。
以下の食品品目は、表示またはラベル貼付規制を免除されている:
ƒ
当該商品がばら売り品目として販売する目的である、個別包装の菓子類製品と保存性
のあるフルーツ類
ƒ
直ちに消費されるために飲食店で販売される包装済食品で、かつ容量で 1.2%以上のア
ルコールを含むもの
なお詳細は、食品および薬物(成分組成および表示)規則第 132 条 W (Food and Drugs
(Composition and Labelling) Regulations (Cap.132W)) 付表 4(Schedule 4)
「付表 3 の
規定を免除される項目(Items exempt from Schedules 3)内で確認できる。
① 食品表示における法律によって定められた事項について
①―1 食品名
包装済の食品は、その名称または呼称が読みやすく表示またはラベル貼付されるもの
とする。食品名は虚偽であったり、誤解を招いたり、または偽装であってはならず、食
品の性格と種類を購入者に正確に知らせなければならない。
①―2
原材料のリスト
ラベル表示は「材料」(ingredients)、「成分」(composition)、「内容」(contents)または
同様の意味の用語から成る適切な標題によって前置きされなければならず、原材料は食
品が包装された時に測定された重量または容量の、重いまたは多い順番で記載されなけ
ればならない。
食品が下記の物質から成る、または下記の物質を含む場合には、その物質名を原材料
のリストにて表示またはラベル貼付しなければならない。
ƒ
グルテンを含む穀類(小麦、ライ麦、大麦、カラス麦、スペルト小麦、それらの混成
種、それらの製品)
ƒ
甲殻類および甲殻類製品
ƒ
鶏卵および鶏卵製品
ƒ
魚類および魚類製品
ƒ
落花生、大豆およびそれらの製品
ƒ
牛乳および乳製品(乳糖を含む)
77
ƒ
木の実および木の実製品
包装済食品の原材料を構成する食品添加物は、その食品添加物のカテゴリー(機能分
類)と、その特定名称または食品添加物の国際番号システム(International Numbering
System(INS))に基づいた識別番号を記載しなければならない。輸入業者は、INS 番号の
代わりに、EU で採択されているE-番号制度に基づいた E 番号(
「E」または「e」を頭
につけた表記法)を付けて使用することもできる。
①―3
「賞味期限(best before date)」または「消費期限(use by date)」
における日付の表示またはラベル貼付
包装済食品は次に示す適切で耐用性のある表示方法によって、読みやすく表示または
ラベル貼付されなければならない:
ƒ
「賞味期限」(中国語でも)
ƒ
微生物学的観点から、腐敗し易く、かつ短期間の後に人体の健康に直ちに危険となる
と考えられる包装済食品の場合は、
「賞味期限」の代わりに「消費期限」
(中国語でも)
英語および中国語で「消費期限」および「賞味期限」と表記した後に、食品の品質保
持期限を示すため、食品の特性が保持できる期日を続けて表示またはラベル貼付する。
「消費期限」または「賞味期限」はアラビア数字、または英語と中国語両方による標記
のどちらかで示さなければならない。
アラビア数字またはラベル貼付による表示は、日、月、年の表記順はどんな順序であ
っても構わないが、正確な順序が分かるように中国語と英語の両方で「日」「月」「年」
を明確に示さなければならない。
冷凍食品および 18 ヶ月以上の品質保持期限を持つ食品についても、「賞味期限」を表
示しなくてはならない。
①―4 保管に対する特別な条件、または使用上の注意に関する説明書
品質保持のための保管に特別な条件を必要とするか、包装済食品の使用に対して特別
な指示が必要な場合は、その説明書は表示またはラベル貼付内に読みやすく表さなくて
はならない。
①―5
製造者または包装業者の名前と住所
包装済食品は次の場合を除き、製造者または包装業者の正式名および住所が読みやす
く表示またはラベル貼付されなければならない:
ƒ
パッケージは原産国および香港における代理店またはブランド所有者の名前と住所
が表示またはラベル貼付されており、かつ原産国の製造者または包装者の住所が香港
食物環境衛生署(Food and Environmental Hygiene Department(FEHD))署長に対
して書面にて通知済である。
ƒ
パッケージは原産国の表示とその国における製造者または包装業者の識別を確認す
るコードで表示またはラベル貼付されており、かつコード識別と製造者の明細が香港
食物環境衛生署長に対して書面にて通知済である。
①―6
数、重量または容量
食品表示内には当該食品の数、正味重量、または正味容量を表示またはラベル貼付し
78
なくてはならない。
①―7
適切な言語
包装済食品の表示またはラベル貼付は、英語または中国語のどちらか又は両方であっ
ても良い。包装済食品の表示またはラベル貼付に英語と中国語の両方が使用されている
場合には、食品の名称と原材料のリストは両方の言語で表現されるものとする。
①―8
栄養成分表示について(参考)
食品の栄養成分に関する表示の義務化が検討されている。現在検討されている規制は、
食品の安全性をより確実にすることに加え、消費者がインフォームド・チョイス(充分な
知識を得た上での選択)を行い、消費者の健康を守ることを促進するためとしている。こ
の検討されている規制の今後の内容および進行状況によっては、早ければ 2010 年にも栄
養成分に関する表示の義務付けを開始する。
現在提議されている、表示に必要とされる栄養成分は、エネルギーに加えて 7 の栄養素、
即ちタンパク質、炭水化物、総脂質、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、ナトリウムおよび糖質
である。これらの表示として、その栄養分の量が、食品 100 グラム(または 100 ml)当りの
キロカロリー/メートル法での絶対量で表現しなければならない。
①―9
バイオテクノロジー食品についての自主的表示(参考)
香港は遺伝子組み換え食品を含む、バイオテクノロジー食品の表示に関して、今のと
ころ特定の法的規制を有していない。しかし、香港政府はバイオテクノロジー食品につ
いての表示の義務化を検討中である。政府は 2006 年にバイオテクノロジー食品に対する
自主的表示について一連のガイドラインを発表しており、自主的表示の有効性を評価す
る調査を開始している。
バイオテクノロジー食品の表示についてのガイドラインは、法的効力を有していない。
同ガイドラインは包装済食品に適用し、次の内容を基礎としている:
ƒ
バイオテクノロジー食品の表示は現行の食品規制に従う。
ƒ
表示目的のためにガイドラインに適用されている閾値は、個別の食品材料に関して 5%
である。
ƒ
食品に、重大な遺伝子組換え操作((例)食品の化学組成、栄養価、栄養阻害因子、
天然毒物、アレルギー誘発物質に関する遺伝子、特定な使用目的のための遺伝子、動
物遺伝子の導入等)が行なわれた原材料が用いられる時には、食品表示に追加するこ
とを勧告している。
ƒ
否定表示(例えば「GMO(Genetically modified organism)フリー」や「GM(Genetically
)は避けなければならない。
modified)材料の使用なし」
遺伝子組み換え(GM)の否定表示を明確に行う製品に対し、香港政府はその製品を優
先的に検査する可能性を示している。また、その検査結果の基準はゼロトレランス(許容
誤差ゼロ)を採用することを検討中である。製品が誤解を招く表示をしていると認められ
た場合には、小売店は公衆衛生および市政条例第 132 章(The Public Health and
Municipal Services Ordinance(Cap.132)の第 61 節‐食品または薬品の虚偽表示および
宣伝広告(False Labelling and Advertisement of Food or Drugs (Section 61))に基づ
き罰せられる可能性がある。
79
業界が否定表示を適用する場合には、香港政府は「非遺伝子組換え(NON-GM)供給源
から原材料を調達」
(GM 含有量は 5%以下)など、あまり明確な表現でない表示を行うこ
と、また、その表示を立証するための書面を保持していることをアドバイスしている。
政府はまた、2003 年 3 月からバイオテクノロジー商品の市場導入前における安全性評
価の可能性に対する研究も行っている。しかしながら、香港政府は導入展開に向けた、
現在の進捗状況を発表しておらず、まだ調査中である。
(2)法律に基づく任意表示および手続き
香港では、法律に基づく任意表示は該当ない。
ただし、前述「(1)法律に基づく義務表示および手続き
①―9」で記した遺伝子組換え
商品に対する表示の義務化を検討する中で、現在、遺伝子組換え食品についてはその旨を自
主 的 に 表 示 す る こ と を 、 香 港 の 食 品 衛 生 を 司 る 香 港 食 物 環 境 衛 生 署 ( Food and
Enviromnental Hygiene Department(FEHD))内の食品安全中心(Centre for Food
Safety(CFS))が推奨している。本件に関するガイダンスは、次の URL 内で確認できる。
http://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_gmf/programme_gmf_gi_label.html
http://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_gmf/programme_gmf_gfd.html
(3)業界自主表示および手続き
香港において、食品を含む製品・サービスの向上に向けて業界が認証している表示の代表
として、香港工業総会(Federation of Hong Kong Industries)の賛助の元、香港 Q マーク
協議会によって認証されている Q マークという表示がある(1978 年から実施)。
本マークは、①製品・サービスの質を高め、環境保全に寄与し、国際的に認められる基準
に従った管理システムに対応する企業を育成すること
②製品、サービスおよび環境保全に
対してよい品質であることを証明すると同時に、国内外における品質および環境保全管理に
対する認識を上げることの目的で制度を制定し、本制度に適った生産・製造施設やその製品
に対して認証を行っている。
Q マークは赤色の「Q」の文字をモチーフにしたマーク(詳細は、下記リンク先を参照)
だが、最近は、特に環境保全に対する観点から、環境保全に対する取り組みに対しても一定
の認証基準を設定した上、その取り組みを行っている申請者にはグリーンマークと呼ばれる
緑色の新しい Q マークを認証している。
Q-Mark に関する参照 URL
http://www.industryhk.org/english/fs/fs_qmark/fs_qmark_prod.php
(4)「食の安全・安心」に関する表示
a)食の安心・安全について、当該国政府が実施している認定制度とその表示
香港漁農自然護理署(Agriculture, Fisheries and Conservation Department(AFCD))は、
食の安心・安全に繋がる有機農産物等に対して直接的な認定制度を行っていない。しかし、
高品質、安全な食品を生産する農家が、新たな市場開発を行うことや市場で販売することを
奨励しているとの見解である。有機農産物・食品に対する市場開発や啓蒙活動に関する関連
団体への支援は、2000 年 12 月から計画を立ち上げ実施している。
b)食の安心・安全について業界、生産団体等が独自に実施している認定制度とその表示
香港において、食の安心・安全の位置づけに繋がる有機農産物・食品に関連して、香港漁
80
農自然護理署(Agriculture, Fisheries and Conservation Department(AFCD))が次のホー
ムページ内(http://www.afcd.gov.hk/english/agriculture/agr_orgfarm/agr_orgfarm.html)
を通じて、香港における有機農産物・食品の生産・販売支援や認証制度、啓蒙・教育活動を
通じた認知向上に関する取組などを紹介している。本ページ内には、香港内で有機農産物・
食品の生産・販売推進に向けた各業界・組織について、次が紹介されている。このうち、独
自の認証制度を実施しているのは、②および⑤である。この 2 つの組織は、香港および中国
で生産・製造された農畜産物・食品に対してのみ認証を行っている。
①緑田園基金(Produce Green Foundation)
※URL:http://www.producegreen.org.hk/index.asp
②香港有機農業協會(The Hong Kong Organic Farming Association(HOFA))
※URL: http://www.hofa.org.hk/
1999 年に香港で有機農産物の生産者が集まって設立された HOFA は、香港で初めて有機
農産物・食品の基準と認証制度を立ち上げた協会である
HOFA が定める有機農産物の認証規格に関する詳細リンク
http://www.hofa.org.hk/english/files/organic_standards.doc
③蔬菜統營處(The Vegetable Marketing Organization(VMO))
※URL:http://www.vmo.org/
④The Federation of Vegetable Marketing Co-operative Societies Ltd. (FVMCS)
※URL:http://fedvmcs.org/index.html
⑤香港有機資源中心(Hong Kong Organic Resource Centre)
※URL:http://www.hkbu.edu.hk/~hkorc/
VMO からの資金協力を受け、2002 年 12 月に設立された組織である。2004 年に有機農産物・
食品に関する規格を作成し、認証支援等を行っている。
香港有機資源中心の有機農産物等の認証規格詳細リンク
http://www.hkbu.edu.hk/~orc_cert/english/eindex.htm
⑥Kadoorie Farm & Botanic Garden
※URL:http://www.kfbg.org.hk/
⑦Hong Kong Organic Agriculture & Ecological Research Association
※URL:http://www.hkgardenfarm.org/
c)我が国での認定マーク等(JAS 有機農産物、業界認定マーク等)の表示・販売に対する規
制等
2008 年 1 月にジェトロ香港から香港香港食物環境衛生署(Food and Environmental
Hygiene Department (FEHD)へ我が国の認定マークを表示またはラベル貼付した商品に関
する輸入・販売に関する問合せを行ったところ、香港で販売のために供される食品は全て香
港の関連法規を遵守する必要があるが、我が国を含む外国の認証システム・マークに対する
特別なコメント等はない、との回答を得た。
7.税制度
(1)関税
該当する規定はない。
81
(2)消費税/付加価値税(もしくはこれに該当する各国・地域の税)
該当する規制はない。
(3)その他
特に記載する事項はない。
8.サンプル輸出の規制状況等
輸出入(登録)規則(Import and Export (Registration) Regulations Cap.60)によれば、
HK$1,000 以下の価値のサンプルや贈答品、または展示会出品のために一時的に輸入され
る商品は、輸入申告が免除される。
免除には明確な条件が付けられており、サンプルは小額の価値で、かつサンプルによっ
て代表される種類の品物に対する注文を勧誘するためのみに使用されるべきである。
輸入・輸出申告の免除に関する問い合わせは、付録A記載の税関 24 時間照会ホットライ
ン、またはサービスプロバイダーのどちらかで行なうことができる。
また、香港税関(Custom and Excise Department)および香港食物環境衛生署(Food and
Enviromnental Hygiene Department(FEDH))食物安全中心(Centre for Food Safty)は、
食肉・食肉加工品、および畜産品のサンプル輸入に際しては、以下の点に留意することを見解
としてあげている。
①牛肉・豚肉・家禽の肉類に対して、サンプルの目的でハンドキャリーによる輸入を行う
場合は、そのサンプル輸入量の総量が 15kg以下であること。
②冷凍および冷蔵(チルド)の牛肉、豚肉および家禽肉のサンプル輸入に際しては、必ず
輸出国の監督官庁が発行する衛生証明書の取得を行うこと。更に事前に香港政府の認可を
受け、輸入ライセンスの取得を行うこと。
9.関連企業・団体概要リスト
(1)輸入業者・卸業者(直接輸入を行っている小売業者を含む)
China Yurun Food Group Limited
Coverage:
Meat Wholesaling
Address:
Room 2102A Tower Two, Lippo Centre, 89 Queensway, Hong Kong
Tel:
+86 258 6802 757
Website:
http://www.yurun.com.hk
Dah Chong Hong Ltd
Coverage:
Grocery wholesaling
Address:
8/F 20 Kai Cheung Road, Kowloon Bay, Hong Kong
Tel:
+ 852 2768 3388
Fax:
+ 852 2796 8838
Website:
http://www.dch.com.hk
Four Seas Food Investment Holdings Ltd.
Coverage:
Meat Wholesaling
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Address:
Four Seas eFood Centre, No, 2 Hong Ting Road, Sai Kung, Hong
Kong
Tel:
+852 2163 9999
Fax:
+852 2163 9888
Website:
http://www.fourseasinvestment.com.hk
International Commercial Agencies
Coverage:
Poultry products wholesale
Address:
3/F The Centre Mark 287-299 Queen's Rd, Central, Hong Kong
Tel:
+ 852 2804 6162
Fax:
+ 852 2537 1648
JFC Hong Kong Ltd
Coverage:
Address:
Mainly covering restaurant sector
5/F Ever Gain Centre, 43-57 Wang Wo Tsai Street, Tsuen Wan, New
Territories
Tel:
+852 2428 6431
Fax:
+852 2480 4762
Ng Fung Hong Limited
Coverage:
Frozen foods (wholesale)
Address:
8/F China Resources Building, No. 26, Harbour Road, Wanchai, Hong
Kong
Tel:
+852 2593 8777
Fax:
+852 2827 5985
Website:
http://www.nfh.com.hk
NIPPON FOODS Co., Ltd.
Coverage:
Mainly covering supermarket and restaurant sector
Address:
Unit1110, 8 Commercial Tower, No.8 Sun Yip Street, Chaiwan, Hong Kong
Tel:
+852 2898 8126
Fax:
+852 2897 9553
Shin Tai Ho (Hong Kong) Company Limited
Coverage:
Address:
Mainly covering supermarket and restaurant sector
Room 401, Riley House, No. 88 Lei Muk road, Kwai Chung, NT,
Hong Kong
Tel:
+852 2647 1138
Fax:
+852 2646 6070
(注)業者が引合い交渉を開始するかどうかは、市場動向等にもよるため、上記の
リストは引合いの手がかりとして参考にされたい。
83
(2)関連団体
該当する団体はなし。
10.食肉および食肉加工品その他畜産品に関する補足コメント
(国内マーケット事情、流通経路、新規参入の留意点等)
2007 年 4 月 27 日より日本産牛肉の香港への輸出が解禁となり、現在、香港政府が求める条件
を満たす、日本産牛肉の香港への輸出が行われている。日本産牛肉は高品質な「和牛」としての
評価が高くファンも多いため、解禁を歓迎する声が多い。現在市場に出回っている主な和牛は、
A5、A4 ランクである。これらの商品は高級スーパーマーケットに特別なコーナーを設置し販売
されるか、日本食レストランを含む、高級レストランでの消費が中心となっている。
この他に近年、安心・安全な商品を求める消費者の需要にこたえ、日本産豚肉、鶏卵が市場に
出まわっている。特に、鶏卵は日系小売店で 2007 年度売上げの伸びが大きい商品のひとつであ
るという。
また、「和牛の肉」を海外に輸出するにあたって、「日本産の本物の和牛の肉」であることをア
ピールするためのマークとキャッチコピーが一般公募され、「にっぽんの味
おいしい和牛」「A
taste of Japan -Let's eat delicious Wagyu!」が一社団法人中央畜産会により決定された。このマ
ークは香港で行われた農林水産省の日本産和牛のプロモーションイベントで紹介され、香港メデ
ィアに大きく報道されている。
和牛統一マークを使用するためには、使用許諾要領に基づき社団法人中央畜産会会長に使用申
請を行い、許諾を受ける必要がある。
詳細は社団法人中央畜産会のホームページ(http://jlia.lin.go.jp/wagyu/)を参照のこと。また、
同社団法人では和牛マークの香港での商標登録申請を 2007 年 12 月に行っている。
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