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Studuino アイコンプログラミング環境 入門ガイド
Studuino アイコンプログラミング環境 入門ガイド 【LED/ブザー/プッシュスイッチ/光センサー/赤外線フォトリフレクタ /タッチセンサー/音センサー/加速度センサー/DC モーター/サーボモーター】 2014/11/01 作成 2017/01/16 改訂 改訂履歴 改訂日付 改訂内容 2016/11/01 初版発行 2017/01/16 Studuino web サイトリニューアルに伴う改訂 目次 1. はじめに ................................................................................................................ 1 2. セットアップ ......................................................................................................... 1 3. 4. 5. 6. 7. 8. 2.1. Studuino ソフトウェアのインストール ................................................................... 1 2.2. 接続方法 ................................................................................................................... 2 LED を点灯させる.................................................................................................. 5 3.1. 1 つの LED を点灯させる ........................................................................................ 5 3.2. 4つの LED を順番に点灯させる ............................................................................. 8 3.3. リピート機能をつかう ........................................................................................... 11 ブザーを鳴らす .................................................................................................... 12 4.1. ブザーを鳴らす ...................................................................................................... 12 4.2. メロディを作成する............................................................................................... 14 条件・サブメニューをつかう(プッシュスイッチ、センサー) .......................... 18 5.1. プッシュスイッチをつかう.................................................................................... 18 5.2. サブメニューをつかう ........................................................................................... 22 5.3. タッチセンサーをつかう ....................................................................................... 25 5.4. 光センサーをつかう............................................................................................... 27 5.5. 音センサーをつかう............................................................................................... 32 5.6. 赤外線フォトリフレクタをつかう ......................................................................... 35 5.7. 加速度センサーをつかう ....................................................................................... 39 DC モーターをつかう .......................................................................................... 43 6.1. DC モーターを動かす ............................................................................................ 43 6.2. DC モーター2つで移動する車を作る................................................................... 45 6.3. DC モーター校正 ................................................................................................... 48 サーボモーターをつかう ...................................................................................... 50 7.1. サーボモーターの角度校正.................................................................................... 50 7.2. サーボモーター3つをつかってアームロボットを作る ........................................ 54 お問い合わせ先 .................................................................................................... 58 1. はじめに 本書は、アイコンプログラミング環境で以下の電子パーツを利用する方法について記載し ています。 ・LED/ブザー/プッシュスイッチ/光センサー/赤外線フォトリフレクタ/タッチセンサー 音センサー/加速度センサーDC モーター/サーボモーター 本書の内容は製品の仕様変更などにより、加筆・修正が加えられることがあります。 2. セットアップ 2.1. Studuino ソフトウェアのインストール Studuino ソフトウェアについては、以下の手順でダウンロードできますマニュアルに沿っ て、インストールしてください。 1)Studuino ソフトウェアのウェブサイト(http://www.artec-kk.co.jp/studuino/ja/) にアクセスします。 2)お持ちの製品名(Studuino/Studuino mini)をクリックします。 3)表示されたページの「Studuino ソフトウェアのインストール方法」よりダウンロード してください。 1 2.2. 接続方法 ① 各種センサー/LED/ブザーの接続方法 センサーパーツに下図のようセンサー接続コードを接続し、Studuino 基板のセンサー /LED/ブザー用コネクターに接続します。 ※加速度センサー以外のセンサーはセンサー接続コード(3芯)を使用し、加速度センサーはセンサー接続コード (4芯)を使用してください。 センサー接続コードは下図のように灰色のコード が上側にくるように接続します。 A0 A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 灰 黒 黒 センサー/LED/ブザー用コネクター ※音センサー、光センサー、赤外線フォトリフレクタは A0~A7 に接続できます。 ※タッチセンサー、LED、ブザーは A0~A5 に接続できます。 ※加速度センサーは、A4 と A5 にまたがって接続します。 ※A0~A3 のコネクター使用時は、プッシュスイッチ A0~A3 が使用できなくなります。 2 ② DC モーターの接続方法 DC モーターは 2 つまで接続可能で、DC モーター用コネクター(M1、M2)に接続し ます。 ※DC モーターのコネクターは逆方向に接続できない構造になっています。 M1 M2 ※DC モーター用コネクターM1 とサーボモーター用コネクターD2,D4 は同時に使用できません。 ※DC モーター用コネクターM2 とサーボモーター用コネクターD7,D8 は同時に使用できません。 ③ サーボモーターの接続方法 サーボモーターは8つまで接続可能で、サーボモーター用コネクターに接続します。 D9 D10 D11 D12 D2 D4 D7 D8 サーボモーターのコードは右図のよう 黒黒 灰 に灰色のコードが右側にくるように接 続します。 ※DC モーター用コネクターM1 とサーボモーター用コネクターD2,D4 は同時に使用できません。 ※DC モーター用コネクターM2 とサーボモーター用コネクターD7,D8 は同時に使用できません。 3 ④ 電池ボックスの接続方法 電池ボックスは電源コネクター(POWER)に接続します。 センサー/LED/ブザー/スイッチは、USB からの供給電源で動作しますが、DC モーター やサーボモーターを動かす場合は電源コネクターから電力を供給する必要があります。 また、USB ケーブルを外して動作させるときにも電源コネクターから電力を供給する 必要があります。 POWER 4 3. LED を点灯させる 3.1. 1 つの LED を点灯させる 学習項目:●入出力設定の方法 ●アイコンの配置 ●LED の点灯、消灯 ●プログラムの転送 ① Studuino 基板のセンサー/LED/ブザー用コネクターに LED を接続します。 ここでは LED を A0に接続します。 LED A0 灰 黒 黒 センサー接続コードの向きに注意! 上側に灰色のコードがくるように。 ② 入出力設定を行います。 メニューバーの「編集」を選択し、表示されたンメニューから「入出力設定」を選択 して、入出力設定画面を開きます。 クリック クリック 一度全てのチェックボックスのチェックを外し、センサー/LED/ブザーの A0 のチェ ックボックスにチェックを入れて、メニューから LED を選択してください。 5 ③ LED アイコンを配置します。 アイコンパレット上の LED アイコン をプログラムエリア内の処理ボックスにド ラッグ&ドロップします。 ドラッグ&ドロップ LED アイコン アイコンパレット 処理ボックス プログラムエリア ④ LED のスイッチを ON にします。 配置された LED アイコンクリックすると属性エリアにスイッチの選択画面が表示さ れますので、ON を選択してください。 間違えてアイコンを配置してしまった場合は、消したいアイコンの上で右クリックし、 表示されたメニューから削除を選択します。 クリック 削除方法 右クリック 属性エリア クリック クリック 6 ⑤ プログラムを転送します。 USB ケーブルで studuino 基板とパソコンを接続して、転送ボタン をクリックしま す。 プログラム転送には数秒かかります。 以下のウインドウが消えたら転送完了です。 クリック 転送中は USB ケーブルを外さない でください! うまく転送できず、ソフトウェアが 終了してしまう場合があります。 ※うまく転送できない場合は、 「Studuino プログラミング環境 取扱説明書」の 6.トラブルシューティングを参 照してください。 ⑥ 結果の確認 転送が完了すると、LED が自動的に点灯します。 USB ケーブルに接続されている状態では、パ USB ケーブルから取り外した状態で点灯させ ソコンからの電力で点灯します。 る場合は、電池ボックスを接続してください。 7 3.2. 4つの LED を順番に点灯させる 学習項目:●アイコンの消去・挿入 ●ウエイトアイコン ① Studuino 基板のセンサー/LED/ブザー用コネクターに LED を4つ接続します。 ここでは LED を A0、A1、A2、A3 に接続します。 灰 黒 黒 センサー接続コードの向きに注意! LED×4 上側に灰色のコードがくるように。 A0 A1 A2 A3 う ② 入出力設定を行います。 入出力設定画面で A0、A1、A2、A3 に LED を設定します。 入出力設定方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 ③ LED アイコンを配置します。 プログラムエリアの 1~8の処理ボックスに LED アイコンを配置します。 アイコンの配置方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 ※ドラッグ&ドロップにより、配置 済みのアイコンを複製することが できます。 8 ④ 各ボックスの LED アイコンの設定を以下の表のように設定します。 NO スイッチ コネクター 1 ON A0 2 OFF A0 3 ON A1 4 OFF A1 5 ON A2 6 OFF A2 7 ON A3 8 OFF A3 このままでプログラムを転送しても LED は点灯しません。 1~8までの処理を一瞬で行ってしまうため、それぞれの LED が点灯することを確認 できません。 ⑤ ウエイトアイコン の挿入 それぞれの処理ボックスに入れられた LED アイコンの間にウエイトアイコンを挿入 して、点灯時間を設定します。 挿入したい列の処理ボックスの上で右クリックし、表示されたメニューから挿入を選択すると空の処理ボッ クスがあらわれます。 右クリック クリック 9 ウエイトアイコンを挿入された処理ボックスに配置し、 時間の設定をします。 ドラッグ&ドロップ 同様に、ON に設定した LED アイコン の直後にウエイトアイコンを配置して ください。 時間設定 ⑥ 再度プログラムを転送します。LED が順番に点灯するか確認してください。 このままのプログラムでは4つの LED が順に1回ずつ点灯・消灯を行います。 再度最初から点灯させる場合は、RESET ボタンを押してください。 RESET ボタン 10 3.3. リピート機能をつかう 学習項目:●リピート機能 「2.2. 4つの LED を順番に点灯させる」で作成したプログラムを、リピート機能をつか って繰り返し点灯するプログラムに作り変えます。 ① 先頭のリピートボックスにリピート開始点 を配置します。 ドラッグ&ドロップ リピートボックス ② 最後尾のリピートボックスにリピート終了点を 配置します。 終了点配置後に表示されるウインドウでリピート回数を設定することで、設定した回数 点灯を繰り返します。 間違えて配置したリピートアイコンを消す場合 ドラッグ&ドロップ は、消したいアイコンの上で右クリックをして、 表示されたメニューから消去を選んでください。 右クリック クリック ③ 再度プログラムを転送すると、設定した回数 LED が点灯を繰り返します。 作成したプログラムを初期化する場合は、メニューバーの 「編集」を選択し、表示されたメニューから「メニュー初 期化」を選択します。 ※入出力設定も初期化されます。 11 4. ブザーを鳴らす 4.1. ブザーを鳴らす 学習項目●ブザーの設定 ① Studuino 基板のセンサー/LED/ブザー用コネクターにブザーを接続します。 ここではブザーを A0 に接続します。 ② 入出力設定を行います。 入出力設定画面で A0 にブザーを設定します。 入出力設定方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 ③ ブザーアイコンを配置します。 プログラムエリアの 1 の処理ボックスにブザーアイコン を配置します。 アイコンの配置方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 12 ④ 出力音の設定をします。 好きな音程と長さを選択します。 クリック クリック 時間設定 ⑤ プログラムを転送し、音が鳴ることを確認してください。 プログラムの転送方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 このプログラムでは転送したあと、設定した長さの音が一度だけ鳴ります。 再度音を鳴らす場合は、RESET ボタンを押してください。 RESET ボタン 13 4.2. メロディを作成する 学習項目:●メロディアイコン ●テストモード ブザーから鳴る音の高さや長さを確認しながらメロディを作成する方法を説明します。 ① 「3.1. ブザーを鳴らす」設定のまま、ブザーアイコンの代わりにメロディアイコンを 配置します。 プログラムエリアの 1 の処理ボックスにメロディアイコン を2つ配置します。 アイコンの配置方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 ② 出力音を設定します。 音階と音符(もしくは休符)を設定して矢印 をクリックすると、出力音が登録され ます。 クリック クリック クリック クリック 14 登録された音を消したい場合は、消したい音の上で右クリックをして、表示されたウイ ンドウの OK ボタンを選択すると消すことができます。 右クリック クリック 例:キラキラ星 1つのメロディアイコンに8つの音符まで登録することができます。 1 2 15 ③ USB ケーブルが接続されていることを確認してから、テストモードボタン をクリッ クします。 クリック 下の表示が数秒間たったあと消えて、 転送ボタンがグレーになるとテスト モードとなります。 テストモード テストモードでは出力音の設定の際、実際の音を確認することができます。 ※テストモード中は USB ケーブルを外さないでください! ソフトウェアが終了してしまう場合があります。 ④ メロディアイコンをクリックすると作成したメロディを確認できます。 クリック テンポは 90,120,150 の3つの速さから選ぶことができます。 16 ⑤ テストモードボタン をクリックし、通常モードに戻して、プログラムを転送します。 クリックすると 転送されて音がなる このプログラムでは転送したあと、設定したメロディが一度だけ鳴ります。 再度メロディを鳴らす場合は、RESET ボタンを押してください。 RESET ボタン 17 5. 条件・サブメニューをつかう(プッシュスイッチ、センサー) 5.1. プッシュスイッチをつかう 学習項目:●条件設定 Studuino 上にあるプッシュスイッチを使って LED を点灯させたり、メロディを鳴らしたり するプログラムをつくります。 ① Studuino の基板センサー/LED/ブザー用コネクターに LED とブザーを接続します。 LED を A4 に、ブザーを A5 に接続します。 ブザー LED A4 灰 黒 黒 A5 センサー接続コードの向きに注意! 上側に灰色のコードがくるように。 う ② 入出力設定を行います。 入出力設定画面で A4 に LED、A5 にブザーを設定します。 ボタンの A0~A3 のチェックボックスにチェックを入れます。 入出力設定方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 18 ③ LED アイコンとブザーを鳴らすメロディアイコンを配置します。 アイコンの配置方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 ④ 「2.1. 1つの LED を点灯させる」 「3.2 メロディを作成する」を参考に、各アイコ ンの設定を行います。 1. LED→ON 2. メロディ作成 3. LED→OFF に設定してください。 ⑤ それぞれのアイコンの下の条件ボックスに条件(単)アイコン を配置します。 ドラッグ&ドロップ 19 ⑥ それぞれの条件アイコンの条件を設定します。 クリック 選択 1. A0 ボタン1→ON 2. A1 ボタン2→ON 3. A2 ボタン3→ON に設定してください。 ON,OFF を切 り 替え ると き は、黄色になっているエリア 選択 をドラッグして移動させてく ださい。 ⑦ リピートアイコンをつかって 1~3 を繰り返すプログラムをつくります。 リピート機能の使用方法は「3.3 リピート機能をつかう」を参照してください。 リピート回数の設定で、 「ずっと繰り返す」を 選択してください。 20 ⑧ プログラムを転送し、プログラム通り動くことを確認します。 A1 ボタンをおすと、メロディが流れます。 A0 ボタンをおすと、LED が光ります。 A2ボタンをおすと、LED が消えます。 21 5.2. サブメニューをつかう 学習項目:●サブメニュー サブメニューの機能とプッシュボタンをつかって、音を出しながら LED が点滅するプログ ラムを作成します。 ① 「4.1. コン プッシュスイッチをつかう」で作成したプログラムの続きにサブメニューアイ 、条件アイコン(単) を配置します。 ドラッグ&ドロップ ドラッグ&ドロップ A3 ボタン 4→ON に設定 してください。 ② リピートアイコンの終了点の位置を4番目のボックスに入れ替えます。 リピート機能の使用方法は「3.3 リピート機能をつかう」を参照してください。 リピート回数の設定で、 「ずっと繰り返す」を 選択してください。 22 ③ サブメニュー1のタブを選択して、サブメニュー1の画面を開きます。 クリック ④ 以下のように処理ボックスにアイコンを配置して、設定を行います。 1:LED 2:ブザー 3:ウエイト 4:LED 5:ブザー 6:ウエイト 23 ⑤ プログラムを転送し、プログラム通り動くことを確認します。 A3 ボタンをおしている間、 LED の点滅にあわせて音が鳴 ります。 条件(複)アイコンについて 条件ボックスに条件(複)アイコンを配置することで、重複条件の設定ができます。 かつ:2つの条件を両方満たしたときに処理ボックスに設定された動作を行います。 または:2つの条件のいずれか片方を満たしたときに処理ボックスに設定された動作を行います。 24 5.3. タッチセンサーをつかう 学習項目:●タッチセンサー タッチセンサーを押すと LED が光るプログラムを作成します。 ① Studuino 基板のセンサー/LED/ブザー用コネクターに LED とタッチセンサーを接続 します。 ここでは、LED を A4に、タッチセンサーを A5に接続します。 LED A4 タッチセンサー 灰 黒 黒 A5 センサー接続コードの向きに注意! 上側に灰色のコードがくるように。 う ② 入出力設定を行います。 入出力設定画面で A4に LED、A5にタッチセンサーを設定します。 入出力設定方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 25 ③ 処理ボックスに LED アイコンを、条件ボックスに条件(単)アイコンを配置し、以下 のように設定します。 ④ リピート機能を使って 1~2を繰り返すプログラムをつくります。 リピート機能の使用方法は「3.3 リピート機能をつかう」を参照してください。 リピート回数の設定で、 「ずっと繰り返す」を 選択してください。 ⑤ プログラムを転送し、プログラム通り動くことを確認します。 タッチセンサーを押している間、LED が点灯します。 26 5.4. 光センサーをつかう 学習項目:●光センサー ●センサー値確認モード 光センサーを使って、暗くなったら LED が光るプログラムを作成します。 ① Studuino 基板のセンサー/LED/ブザー用コネクターに LED と光センサーを接続しま す。 ここでは、LED を A4に、光センサーを A5に接続します。 LED A4 灰 黒 黒 センサー接続コードの向きに注意! 光センサー A5 上側に灰色のコードがくるように。 う ② 入出力設定を行います。 入出力設定画面で A4に LED、A5に光センサーを設定します。 入出力設定方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 27 ③ センサー値確認モードを開いてセンサーの値を確認します。 メニューバーの「実行」を選択し、表示されたウインドウから「センサー値確認モード」 を選択して、センサー値確認画面を開きます。 基板に USB ケーブルが接続されていることを確認してください。 クリック クリック センサー値確認画面を開くには数秒かかります。 センサー値確認画面 光センサーに当たる光の度合いを変えて、光センサーの値がどのように変化しているか 確認します。 例 蛍光灯の光があたっている時。 光センサーを手で覆ったとき。 光センサーの値 28 ④ センサー値の確認が終わったら、センサー値確認画面を閉じます。 クリック ⑤ 処理ボックスに LED アイコンを、条件ボックスに条件(単)アイコンを配置し、以下 のように設定します。 29 ⑥ 光センサーの範囲指定をします。 範囲指定の説明 = センサー値が指定した値と同じ < センサー値が指定した値より小さい > センサー値が指定した値より大きい |→←| センサー値が指定した値の範囲内 ←||→ センサー値が指定した値の範囲外 ここでは、 「暗くなったら」という条件をつけるため、「センサー値が 3 より小さい」とい う条件を設定します。 ⑦ 同様に、明るくなったら LED が消えるプログラムを追加します。 30 ⑧ リピート機能を使って 1~2を繰り返すプログラムをつくります。 リピート機能の使用方法は「3.3 リピート機能をつかう」を参照してください。 リピート回数の設定で、 「ずっと繰り返す」を 選択してください。 ⑨ プログラムを転送し、プログラム通り動くことを確認します。 蛍光灯の光があたっているとき。 光センサーを手で覆ったとき。 ※うまくいかないときは、条件設定の値を設定し直してください。 31 5.5. 音センサーをつかう 学習項目:●音センサー 音の大きさで LED が光る数が変わるプログラムを作成します。 ① Studuino 基板のセンサー/LED/ブザー用コネクターに LED4つと音センサーを接続 します。 ここでは、LED を A0~A3 に、音センサーを A4 に接続します。 灰 黒 黒 LED×4 A0 A1 A2 A3 センサー接続コードの向きに注意! 上側に灰色のコードがくるように。 う 音センサー A4 ② 入出力設定を行います。 入出力設定画面で A0~A3 に LED、A4 に音センサーを設定します。 入出力設定方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 32 ③ センサー値確認モードで、音センサーの値を確認します。 センサー値確認モードの使用方法は「5.4 光センサーをつかう」を参照してください。 音センサーが感知する音の大きさを変えて、音センサーの値がどのように変化している か確認します。 例 静かな時。 音センサーが音をひろった時。 音センサーの値 ④ 以下のように処理ボックスに LED アイコンを、条件ボックスに条件(単)アイコンを 配置および設定します。 1 5 2 6 3 7 4 8 33 ⑤ リピート機能を使って 1~8 を繰り返すプログラムをつくります。 リピート機能の使用方法は「3.3 リピート機能をつかう」を参照してください。 リピート回数の設定で、 「ずっと繰り返す」を 選択してください。 ⑥ プログラムを転送し、プログラム通り動くか確認してください。 音センサーが感知する音の大きさによって、点灯する LED の数が変わります。 小さい音← →大きい音 34 5.6. 赤外線フォトリフレクタをつかう 学習項目:●赤外線フォトリフレクタ 赤外線フォトリフレクタでブザーから出る音の音程を変えるプログラムをつくります。 ① Studuino 基板のセンサー/LED/ブザー用コネクターにブザーと赤外線フォトリフレ クタを接続します。 ここでは、ブザーを A0 に、赤外線フォトリフレクタを A1 に接続します。 ブザー 灰 黒 黒 A0 A1 赤外線フォトリフレクタ センサー接続コードの向きに注意! 上側に灰色のコードがくるように。 う ② 入出力設定を行います。 入出力設定画面で A0 にブザー、A1 に赤外線フォトリフレクタを設定します。 入出力設定方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 35 ③ センサー値確認モードで赤外線フォトリフレクタの値を確認します。 センサー値確認モードの使用方法は「5.4 光センサーをつかう」を参照してください。 赤外線フォトリフレクタに障害物を近づけたときの距離によって、赤外線フォトリフレ クタの値がどのように変化しているか確認します。 例 障害物を近づけない時 障害物を近づけた時 赤外線フォトリフレクタ 赤外線フォトリフレクタ 赤外線反射センサー の値 赤外線フォトリフレクタとは 赤外線フォトリフレクタは、目には見えない赤外線を照射し、障害物に当たって反射し てきた赤外線を受け取り、その強さを読み取っています。そのため近づける障害物は白 などの光をよく反射する色のものほど値が大きくなります。また、近づけるほど値は大 きくなりますが、近づけ過ぎると値が小さくなります。 (約 6mm程度の位置が最高値となります。 ) 36 ④ 以下のように処理ボックスにブザーアイコンを、条件ボックスに条件(単)アイコンを 配置および設定します。 1 2 3 4 5 6 7 8 37 ⑤ リピート機能を使って 1~8 を繰り返すプログラムをつくります。 リピート機能の使用方法は「3.3 リピート機能をつかう」を参照してください。 リピート回数の設定で、 「ずっと繰り返す」を 選択してください。 ⑥ プログラムを転送し、プログラム通り動くか確認してください。 ブザー 白いブロックを遠ざける→低い音が鳴 る 白いブロックを近づける→高い音が鳴る 赤外線フォトリフレクタ 38 5.7. 加速度センサーをつかう 学習項目:●加速度センサー 加速度センサーを使って、傾きの大きさを光と音で知らせるプログラムを作成します。 ① Studuino 基板のセンサー/LED/ブザー用コネクターに LED3つとブザー、加速度セ ンサーを接続します。 ここでは、LED を A0~A2 に、ブザーを A3 に、加速度センサーを A4 と A5 をまたい で接続します。 灰 黒 黒 LED×3 A0 A1 A2 センサー接続コードの向きに注意! ブザー A3 上側に灰色のコードがくるように。 う 加速度センサーは4本線のコードを使用 して、A4 と A5 にまたがって接続する必 要があります。 加速度センサー A4-A5 ② 入出力設定を行います。 入出力設定画面で A0~A2 に LED、A3 にブザー、A4、A5 に加速度センサーを設定し ます。 入出力設定方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 39 ③ センサー値確認モードで加速度センサーの値を確認します。 センサー値確認モードの使用方法は「5.4 光センサーをつかう」を参照してください。 下図のようにセンサーの向きを変えると、それぞれの方向の値が変化します。 加速度センサーとは 加速度(速度が一定時間あたりにどれだけ変化したか)を計測するセンサーであり、 X,Y,Z のそれぞれの方向の加速度を読み取ります。 Z X Y 加速度センサーを固定した状態でも加速度が 0 にならない方向があるのは、重力加速度※ を検出しているためです。この性質を利用して、地面に対してどのくらい傾いているかを 知ることもできます。 ※重力加速度とは重力の向きに常に働く加速度です。 40 ④ 以下のように処理ボックスに各種アイコンを、条件ボックスに条件(単)アイコンを配 置および設定します。 1 2 サブメニュー1 の 内容は下に記載 サブメニュー2 の 3 内容は下に記載 4 5 6 1 2 3 1 2 3 41 ⑤ リピート機能を使って 1~6 を繰り返すプログラムをつくります。 リピート機能の使用方法は「3.3 リピート機能をつかう」を参照してください。 リピート回数の設定で、 「ずっと繰り返す」を 選択してください。 ⑥ プログラムを転送し、プログラム通り動くことを確認します。 LED、ブザー、加速度センサーを下図のようにブロックで組み立ててください。 組立例 LED A0 LED A1 LED A2 加速度センサー ※向きに注意 ブザー 水平の状態では、一番左の 少し右に傾けると、真ん中の さらに右に傾けると、一番右 LED が点灯しています。 LED が点滅し、ブザーが点滅 の LED が点滅し、ブザーが点 に合わせて鳴ります。 滅に合わせて鳴ります。 42 6. DC モーターをつかう 6.1. DC モーターを動かす 学習項目:●DC モーターの設定 ① Studuino 基板の DC モーター用コネクターに DC モーターを接続します。 ここでは DC モーターを M1 に接続します。 DC モーター M1 ② 入出力設定を行います。 入出力設定画面で DC モーターの M1 にチェックを入れます。 入出力設定方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 ③ 以下のように処理ボックスに DC モーターアイコンを配置します。 ドラッグ&ドロップ 43 ④ DC モーターの設定 停止の際、ブレーキをかけて 止まるか、惰性で止まるか指 定します。 DC モーターの設定の際は、テストモードにして DC モーターの実際の動きを確認しな がら設定してください。 ※テストモードについては、 「4.2 メロディを作成する」を参照してください。 ※DC モーターの動きを確認する場合は、Studuino 基板に電池ボックスを接続してスイ ッチを ON にしてください。DC モーターは USB ケーブルからの電源のみでは動かすこ とができません。 44 6.2. DC モーター2つで移動する車を作る 学習項目:●移動系アイコン ① 以下の手順で車を組み立てます。 (1)DC モーターに以下のようにタイヤを取り付けます。 ※左右対称に2つ作る。 (2)DC モーターを基板台座の裏面に取り付けます。 (3)ブロックで後輪を作ります。 (5)DC モーターおよび電池ボックスをそれぞれ Studuino 基板に接続します。 M1:右側の DC モーター M2:左側の DC モーター POWER:電池ボックス (6)電池ボックスを基板台座に固定します。 完成 45 ② 入出力設定を行います。 入出力設定画面で DC モーターの M1、M2 にチェックを入れます。 入出力設定方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 ③ 移動系アイコンを配置し、それぞれの動きをテストモードで確認してください。 ※テストモードについては、「4.2 メロディを作成する」を参照してください。 ※DC モーターの動きを確認する場合は、Studuino 基板に電池ボックスを接続してスイ ッチを ON にしてください。DC モーターは USB ケーブルからの電源のみでは動かすこ とができません。 移動系アイコン 前進 後退 左右のモーターが正転します。 左右のモーターが逆転します。 左折(前) 左折(後) 右のモーターのみ正転します。 右のモーターのみ逆転します。 右折(前) 右折(後) 左のモーターのみ正転します。 左のモーターのみ逆転します。 回転 左右のモーターがそれぞれ反対 方向に回転します。 46 ④ 移動系アイコンを自由に配置して、車を目的地まで動かすプログラムを作成します。 例:決められた3点の目印を順番に経由して動くプログラム プログラム作成のポイント それぞれの移動系アイコンで設定する時間や速度により、進む距離や回転するする角度をテストモ ードで事前に計測しておきます。 プログラム例 ⑤ プログラムを転送して、思い通りのコースを進むか確認しましょう。 RESET ボタンを押すことで何度でも最初からプログラムを動かすことができます。 RESET ボタン ※床の材質や電池の残量などの影響で、同じプログラムでも進む距離などが変化する 場合があります。 47 6.3. DC モーター校正 学習項目:●DC モーター校正 DC モーターは個体差により同じ設定でも回転速度のズレが生じます。DC モーター2つで 移動する車を作った時、前進の際にまっすぐ走らない場合、DC モーター校正によりこのズ レを補正する必要があります。 ① Studuino 基板の DC モーター用コネクターに DC モーターを接続します。 DC モーターを 2 つ並べ、回転速度の違いを確認できるようにします。 ② 入出力設定を行います。 入出力設定画面で DC モーターの M1、M2 にチェックを入れます。 入出力設定方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 ③ メニューバーの「編集」を選択し、表示されたウインドウから「モーター校正」を選択 します。 基板に USB ケーブルが接続されていることを確認してください。 クリック クリック 48 モーター校正を選択すると、下図のようなウインドウが開きます。ここでは、下側の DC モーター校正を使用します。 ④ 回転ボタンを押し、モーターを回転させます。 回転ボタンをクリックすると、2 つのモーターが最大速度で 回転し始めます。 クリック ⑤ スライダーで速度の調整を行います。 回転速度の速い方のスライダーを調整し、もう一方 と回転がそろうようにします。 完了したら、停止ボタンをクリックし、回転を止め ます。 スライダーで速度を調整 クリック 遅 速 ⑥ OK ボタンをクリックし、校正を完了します。 OK ボタンをクリックし、設定を反映させます。 クリック 49 7. サーボモーターをつかう 7.1. サーボモーターの角度校正 学習項目:●サーボモーター角度校正 サーボモーターは個体差により同じ角度設定にしても数度のズレが生じます。サーボモー ターの角度校正により、このズレを補正する必要があります。 ① サーボモーターの駆動軸角度の調整 サーボモーターを取り付ける前に、サーボモーターの駆動軸が正常に取り付けられてい るか、以下の方法で確認してください。 駆動軸を基準位置の状態から、左右に止まる位置まで回転させたときのボディとの角度が、左右で大 きく異なる場合は、駆動軸のブロック部分がスリップして正常な位置からずれてしまっています。 コード 駆動軸 正常 ボディ 基準位置 異常 これは駆動軸に大きな力がかかった時、ブロック部分のみがスリップして回転することで、内部のギ ヤの破損を防ぐ仕組みになっているため起こります。 駆動軸のブロック部分を大きく回転した方向と反対方向に手で回転させると、カチッと音が鳴りズレ が元に戻ります。 ※むやみにスリップさせないでください。 サーボモーターの劣化、破損の原因となります。 ※微小な角度のズレは、後のソフトウェアでの 角度校正で補正できます。 50 ② Studuino 基板のサーボモーター用コネクターにサーボモーターを接続します。 ここではサーボモーターを D9 に接続します。 ※同時に電池ボックスも接続してください。 黒黒 灰 サーボモーターコードの向きに注意! 右側に灰色のコードがくるように。 ③ 入出力設定を行います。 入出力設定画面でサーボモーターの D9 にチェックを入れます。 入出力設定方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 ④ 以下のように処理ボックスにサーボモーターアイコンを配置します。 ドラッグ&ドロップ 51 ⑤ メニューバーの「編集」を選択し、表示されたウインドウから「モーター校正」を選択 します。 基板に USB ケーブルが接続されていることを確認してください。 クリック クリック モーター校正を選択すると、接続されているサーボモーターが全て 90 度の位置で固定 されると同時に、自動的にテストモードとなり、下図のようなウインドウが開きます。 ※基板に電池ボックスをつなぎ、電源を ON にした状態で確認してください。 90 度の位置 駆動軸とボディが平行 52 ⑥ この時、90 度の位置から少しずれている場合は、サーボモーター校正画面に数値を入 力することで、サーボモーターの角度を微調整することができます。90 度の位置にな るように数値を入力してください。 ※校正の際に取り付けたコネクターに別のサーボモーターを付け替えた場合は、再度サ ーボモーターの角度校正が必要です。 角度校正を終えたサーボモーターには、サーボモーター用コネクターの番号と同じ番号 のシールを貼りつけて、識別できるようにしてください。 53 7.2. サーボモーター3つをつかってアームロボットを作る 学習項目:サーボモーター ① サーボモーター3つの角度校正を「7.1 サーボモーターの角度校正」に従って行ってく ださい。 ※ここではサーボモーターを D9、D10、D11 に接続してください。 ② 以下の手順でアームロボットを組み立てます。 パーツ1 D9 パーツ 2 完成 完成 ※パーツ1と同じ形に組み立てる。 D10 パーツ 3 D11 完成 54 アームの組立 (1)パーツ1~3を下図のように組み立てます。 パーツ 2 パーツ 3 パーツ1 (2)基板台座に下図のように電池ボックスを取り付け、POWER のコネクターに接続します。 POWER (3)アームを取り付け、それぞれのサーボモーターをコネクターに接続します。 D10 D9 D11 黒黒 灰 サーボモーターコードの向きに注意! 右側に灰色のコードがくるように。 う 55 ③ 入出力設定を行います。 入出力設定画面でサーボモーターの D9、D10、D11 およびボタンの A0~A3 にチェック を入れます。 入出力設定方法は「3.1 1 つの LED を点灯させる」を参照してください。 ④ 以下のようにアイコンを配置、設定します。 リピート回数の設定で、 「ずっと繰り返す」を 選択してください。 1 2 3 4 5 6 7 56 ⑤ プログラムを転送して、プログラム通り動くか確認してみましょう。 A1 ボタン:アームが下に曲がる A3 ボタン:アームが A0 ボタン:アームが 左に曲がる 右に曲がる A2 ボタン:アームが開く 57 8. お問い合わせ先 株式会社 お客様相談窓口 お電話によるお問い合わせ 072-990-5656 E メールによるお問い合わせ [email protected] 58