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最近の為替市場の動向と今後の見通し
情報提供用資料 平成 20 年 10 月 3 日 最近の為替市場の動向と今後の見通し 9 月に入り、米国では住宅金融公社ファニーメイ、及び同フレディマックへの政府による救済、米国 大手投資銀行リーマン・ブラザーズ破綻、大手保険会社AIGへの政府による救済など、金融不安が増 大する事象が数多く発生しました。これらを受けて米国政府は、市場の安定を図るべく、金融安定化法 案を議会に提出しましたが、下院において否決され、法案の修正を余儀なくされました。さらに、フォ ルティスやデクシアなどの大手金融機関が欧州各国の政府支援を受けるなど、欧州でも金融不安が増大 しつつあります。 こうした事象は、投資家のリスク回避しようとする意識を強め、市場では、よりリスクが高いと考え られる株式を売り、より安全と考えられる国債を買う動きが見られています。為替市場では、円高が進 むとともに、ドルもユーロなどに対して上昇しています(図 1) 。 (図1)リーマン破綻直前から直近までの各通貨対円騰落率 (2008年9月12日~2008年10月3日) -2.0% 米ドル -3.4% ユーロ -1.6% 英ポンド -2.5% カナダドル -5.6% -6.00% オーストラリアドル -5.00% -4.00% -3.00% -2.00% -1.00% 0.00% (出所:東京三菱銀行発表の対顧客公示相場、Bloomberg より岡三アセットマネジメント作成) 円高の 円高の動き 円は他の通貨と比較し、金利水準が低いことから、市場が安定的に推移する際には、円資金を借り入 れて、金利の高い通貨に投資する取引が増加する傾向にあります。しかしながら、市場が不安定となっ てリスクが高まれば、金利差から得られる収益は、そのリスクに対して見合わないと判断され、こうし た取引を解消する動きが増加する傾向となっています。 世界的な景気後退懸念や信用不安を背景に、株式市場や為替市場における変動率が急上昇し、投資家 -1■本資料は情報提供を目的として作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を目的として作成したものではありません。 ■本資料に掲載されている市場見通し等は、本資料作成時点での当社の見解であり、特定のファンドの将来の運用成果を保証する ものではありません。また、将来予告なしに変更される場合もあります。 ■本資料は当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。 ■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(目論見書)をお渡ししますので必ず内容をご確認の上、投資判断は お客様ご自身で行っていただきますようお願いします。 ■最終ページに重要な事項を掲載しています。 のリスク回避姿勢を強めることになったことが、円高につながったと考えています。 ドルが ドルが堅調な 堅調な理由 ドルの上昇は、主に米国金融不安の深刻化と、欧州など米国以外の地域で、景気後退懸念が急速に高 まったことによるものと考えています。また、その結果、次の 3 つの要因等を背景にドル高が加速した と考えています。 ① 金融不安の欧州への拡大 欧州の大手銀行フォルティスやデクシアに対し、欧州各国が出資を行うなど、欧州金融機関に対す る経営不安が強まったこと。 ② ユーロ圏でも利下げ観測台頭 欧州経済の減速が鮮明となり、ECB総裁は将来の利下げを示唆したことから、ユーロ金利の先安 感が強まったこと。 ③ ドル資金の不足 ドルの資金決済を担う米国の金融機関の信用リスク増大により、銀行間でドル資金を貸借する市場 が機能しなくなり、ドルの短期金利(銀行間取引金利)が上昇していることや、ドルの流通量が減 少して、ドルの需要が増加したこと。 今後の 今後の見通し 見通し 今回の円高の動きは、世界的な金融不安を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まったことと同時に、 欧州金融機関の経営問題が新たな火種として意識されたことや、欧州経済の減速感を背景に、対欧州通 貨を中心として、円高が進んだ面が強いと判断しています。 現在米国では、金融安定化法案の決議への動きをはじめ、政府が市場の安定化に対して関与度合いを 強めています。また、欧州についても、金融機関への公的資金の注入が迅速に実施されている最中です。 当面は、各国政府の対策と、市場にある信用問題への疑心暗鬼の綱引きとなることから、為替市場では 不安定な動きが続く可能性は高いと考えます。 しかし、円から見た場合、日本の貿易黒字が急速に縮小していることや、日本から海外金融機関への 出資の動き、個人投資家による外貨建て資産による運用ニーズが強いことなどから、一方的な円高にな る可能性は低いと判断しています。 また、FRBは各国中央銀行と協調して、大量のドル資金を市場に供給していることから、短期金融 市場が落ち着きを取り戻すにつれて、米国の金融環境はこれまで以上に緩和的となり、中長期的な観点 からは、株価反発等により投資家のリスク許容度が回復すると見込んでいます。 以上 -2■本資料は情報提供を目的として作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を目的として作成したものではありません。 ■本資料に掲載されている市場見通し等は、本資料作成時点での当社の見解であり、特定のファンドの将来の運用成果を保証する ものではありません。また、将来予告なしに変更される場合もあります。 ■本資料は当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。 ■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(目論見書)をお渡ししますので必ず内容をご確認の上、投資判断は お客様ご自身で行っていただきますようお願いします。 ■最終ページに重要な事項を掲載しています。 ○ 当資料に 当資料に関する注意事項 する注意事項 商号 岡三アセットマネジメント株式会社 岡三アセットマネジメント株式会社は、金融商品取引業者として投資運用業、投資助言・代理業およ び第二種金融商品取引業を営んでいます。 登録番号は、関東財務局長(金商)第 370 号で、社団法人投資信託協会および社団法人日本証券投資 顧問業協会に加入しています。 投資信託について 【投資信託のリスク】 投資信託は、株式や公社債など値動きのある証券等(外貨建資産に投資する場合は為替リスクが あります。 )に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、元金が保証されるもので はなく、基準価額の下落により、損失を被る場合があります。 ・ 運用により投資信託の信託財産に生じた損益は、すべてご購入されたお客様に帰属します。 ・ 投資信託は預金等と異なり、預金保険の対象ではありません。登録金融機関でご購入された投資 信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。 ・ お申込の際は、必ず投資信託説明書(目論見書)や契約締結前交付書面をご覧ください。 投資信託に係る費用(税込み)について 【ご投資頂くお客様には以下の費用をご負担いただきます。 】 ・ 申込時に直接ご負担頂く費用 申込手数料:申込金額に 3.675%以内の率を乗じて得た額 ・ 換金時に直接ご負担頂く費用 換金手数料 :1 万口当たり 105 円以内の額 信託財産留保額 :1 口当たり換金時に適用される基準価額に 0.5%以内の率を乗じて得た額 ・ 投資信託の保有期間中に間接的にご負担頂く費用 信託報酬 :純資産総額に実質年 2.035425%以内の率を乗じて得た額 その他費用 :上記以外に監査費用、有価証券等の売買委託手数料など保有期間や運用実績に 応じてご負担頂く費用があります。 個別の投資信託の費用は、投資信託説明書(目論見書)や契約締結前交付書面でご確認下さい。 <ご注意> 上記のリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。各費用項目の料率は、 岡三アセットマネジメント株式会社が運用するすべての投資信託のうち、最高の料率を記載しており ます。投資信託のリスクや費用は、個別の投資信託により異なりますので、ご投資をされる際には、 事前によく投資信託説明書(目論見書)や契約締結前交付書面をご覧下さい。 -3■本資料は情報提供を目的として作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を目的として作成したものではありません。 ■本資料に掲載されている市場見通し等は、本資料作成時点での当社の見解であり、特定のファンドの将来の運用成果を保証する ものではありません。また、将来予告なしに変更される場合もあります。 ■本資料は当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。 ■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(目論見書)をお渡ししますので必ず内容をご確認の上、投資判断は お客様ご自身で行っていただきますようお願いします。 ■最終ページに重要な事項を掲載しています。