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2015.5-2015.6 ン金融大手 BBVA が、トルコ・ブラジル双方の事業買収に関心を示していると Reuters が報道。3月末現在、HSBCトルコは 291の支店を保有し 5.5 千人を雇用。 4 月の会社設立数は前年同月比 +22% 増 トルコ商工会・商品取引所連合(TOBB)は、4 月の新規設立企業数は前年同月 比 +22% 増の 5.9 千社、解散企業数は同 +6% 増の 0.9 千社と発表。1 ∼ 4 月累計 では、設立数は前年同期比 +17% 増の 23.2千社、解散数は同▲ 4% 減の 5.2 千社。 5 月の観光客数は前年同月比▲ 2.5% 減 5 月にトルコを訪れた観光客は前年同月比▲ 2.5% 減少し 3.8 百万人に留まっ た。1 月から 5 月までの訪問者も同 ▲1.21% 減の10.77 百万人(内ロシアからの 訪問者が激減) 。同期間の欧州からの訪問者は同 +1.11% 増の 5.46 百万人。こ の内 4.59 百万人がイスタンブール訪問客、一方 2.5 百万人が人気の保養地アン タルヤを訪れている。旅行客はトルコ経常赤字のファイナンスに一役買っており、 今年第一四半期で前年同月比 1.3% 増の 48.7 億ドルに増加。統計局によると政 府は今年 315 億ドルの収入を見込んでいるという。 4 月の住宅販売は前年同月比 +43% 増 統 計 局は、4 月の 住 宅 販 売 件 数 は 前 年 同 月比 +42.7% 増 の 119.3 千 件と発 表。住宅ローン実行は同 +96.5% 増の 46.1千件(構成比 38.6%) 、新築販売は同 (構成比44.1%) 。外国人への販売は同 +18.9% 増の1.8 千件。 +40.1% 増の52.6 千件 イスタンブールにおける住宅販 売は同 +35.4% 増の 23.2 千 件(構成比 19.4%) 。 1 ∼ 4 月累計の住宅販売件数は前年同期比 +22.0% 増の 416.5 千件。住宅ローン 実行は同 +55.3% 増の161.5 千件。新築販売は +15.8% 増の182.7 千件、外国人 への販売は同 +17.7% 増の 6.1千件。 住友ゴム工業は、Goodyear 社とのアライアンス契約 および合弁事業の解消を発表 住友ゴム工業は、The Goodyear Tire & Rubber Company とのアライアンス 契約および合弁事業の解消について合意したと発表。解消内容の内、住友ゴム 工業と欧州 JV がダンロップ商標使用権を相互保有していたロシア・CIS 諸国・ トルコを含む中近東およびアフリカ諸国等の 33ヵ国については、今後住友ゴム 工業が独占的に商標使用権を保有する、としている。 三菱商事は、チャルックエナジー社との資本提携を発表 三菱商事は、トルコ有数の財閥 Calik Holding(チャルックホールディング) 傘下の総合エネルギー・インフラ事 業会 社 Calik Energy の株 式を取得の上、 戦略的パートナーシップを構築することに合意したと発表。三菱商事と Calik Holding は、90 年代から中央アジア諸国に於けるプラント建設案件を中心に協 業実績を重ねてきており、2014 年には、トルクメニスタンに於ける大型肥料プラ ント案件(規模約 13 億ドル)をチャルック傘下企業と共同受注している。今回の 合意に基づき、高成長を遂げているトルコ及び中央アジア・中東・北アフリカな ど周辺国において、電力・エネルギーを含めたインフラ事業に対する取り組みを 推進する方針とした。 HSBC はトルコとブラジル事業の売却を正式に発表 英金融大手 HSBC は 6 月8 日、2017 年までにUS$4.5bil ∼ US$5bil 相当のコ ストカットを実施する方針を発表。全世界で 1 割、最大 5 万人の人員削減と、ト ルコ・ブラジルからの撤 退を表明。トルコ事業の買収に関しては、INGGroup、 Qatar National Bank、Arab Banking Corporation が 有 力入札 者と報 道さ れている他、トルコ大手民間銀行 Garanti Bank の 25.01% を保 有するスペイ ターキッシュエアラインズは、SKYTRAX の 欧州ベストエアラインを 5 回連続で受賞 ターキッシュエアラインズは、2015 年 SKYTRAX アワードで 5 回連続のベス ト・エアライン・ヨーロッパを受賞した他、同時にベスト・エアライン南ヨーロッパ、 ワールド・ベスト・ビジネスクラス・エアライン・ラウンジ、ワールド・ベスト・ ビジネスクラス・ラウンジ・ダイニングの 4 部門を受賞。 総選挙は現与党 AKP が得票率 40.9%と、 2002 年の政権発足以来初の過半数割れ 6 月18日、高等選挙委員会は、6月7 日に実施された総選挙(大国民議会の全 550 議席が改選)の結果を発表。投票率 86.4%と2011 年の前回総選挙(83%) を上回り、国民の関心の高さが現れる結果となった。12 年に亘り与党の公正発 展党( AKP、中道右派)は、第 1 党の座を維持したものの、得票率 40.9%(2011 年総 選挙 49.9% 、2014 年地方選挙 45.6% から低下) 、議 席数は 2011 年の総 選挙時の 327 から 258 、 と2002 年の政権発足以来初の過半数割れ。経済低迷・ 高失業率・イスラム国への対応・大統領権限強化等への不満が背景と報じられ ている。また、現第 1 野党の共和人民党(CHP、中道左派)の得票率も低下、議 席数は 135 から132 へ僅かに減少。野党第 2 党の民族主義者行動党 (MHP、 極右) は得票率を上昇させ、議 席数を 53 から 80 席へ増加させた。一方、 「 政 党とし て 10% の得票率を取得出来なければ、議席を獲得出来ない」という選挙法によ り、これまで無所属で総選挙に臨んでいたクルド系左派の人民民主党(HDP) が、クルド系政党として初めて総選挙による国会議員(80 人)を送り込んだ。現 在、第 1 党の AKP が連立政権樹立に向け交渉を実施しているとの報道。順調 に連立交渉が成立すれば、7 月の初めから半ばには組閣終了の見込み、 とのこと。 市場は選挙結果発表直後の 6 月 8 日はリラ安、株安、債券安(金利上昇)が急 激に進んで反応したが、その後は過度な市場反応の是正や連立政権組成への 期待から反発。 6 月の消費者信頼感指数は過去 6 年で 最低レベルの前月実績から+3.4% 上昇の 66.4 統計局は 6 月の消費者信頼感指数は前月比 +3.4% 上昇の 66.4 と発表。直近 では 2014 年 9 月の74.0 から低下トレンドにあり、5 月実績(64.3)は過去 6 年で 最低レベルを記録。個別の調査項目では、家庭の経済状況(今後 12 ヶ月)は前 月比 +2.0%、一般経済状況(今後 12ヶ月)は同 +4.7%、失業者数見込み(今後 12 ヶ月)は同 +4.8%、貯蓄の可能性(今後 12ヶ月)は同▲1.3%。 データ元: トルコ三菱東京 UFJ 銀行 『トルコ・マーケット情報』より抜粋転載 本レポートは、トルコ三菱東京 UFJ 銀行において、信頼で きると思われる各種データに基づき作成したものですが、 弊行はその正確性、安全性を保証するものではありませ ん。また、本レポートは情報提供のみを目的としておりま すので、お客様が投資など何らかの決定をなさる場合に は、ご自身のご判断にてお願いします。