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19インチラック
ペルチェ式循環液温調装置／サーモコン HECR Series RoHS HRS100/150 高スペース効率 HRSH090 19インチラック搭載可能 省エネ （100V入力時、 4.6A） 55%減 HRSE HRZ 約 HRZD 393 mm 176 mm HECR HEC002 HECR 消費電力 高さ寸法 HEC 冷 却 能 力 高さを抑えた 省スペース設計 HEB 設定温度範囲 〜 HED 0.01℃ 0.03℃ 10℃〜60℃ 200w 440w HRSH 複数の機器が搭載できるラックマウントで、 省スペース化が可能 温度安定性 ± HRS ラックマウントタイプ HRW 空冷式 技術資料 248 ペルチェ式循環液温調装置 サーモコン／ラックマウントタイプ HECR Series 熱源やプロセス流体の高精度温調が可能 ペルチェ素子を使用することにより循環液の温度を高精度にコントロール。 フロンレスで地球環境にも優しい。 放熱方式 電 源 空冷 200W 600W 単相AC100V〜240V （グローバル電源対応） 冷却能力 加熱能力 学習制御機能（外部温度センサによる温度コントロール） 外部温度センサを熱源手前の循環液にセ ットし、 サーモコンにその温度をサンプリン グさせることにより、 自動的にオフセットを掛 けて設定値に一致させる機能です。配管 などの放熱を自動補正したい場合に有効 です。 温度センサ 熱源 熱源に外部センサを直接取付けますと、熱容量が大きい、あるいは温度の遅れが大きいなどの理由で 学習制御によってかえって乱調になる場合があります。外部センサは熱源の循環液入口部に取付け てください。 シンプル操作 給水口 電源スイッチ ラックから外さずに 液の投入が可能 ドレンパン構造 循環液の容量確認可能 ❶電源投入 ❷ SEL キー押して 万一の液漏れに備えたドレンパ ンにより、サーモコン下部への 液漏れを防止 キーで温度設定 ❸ RET キー押して完了 ラック取付用 床置きタイプの選択も可能（オプション） ブラケット ラック取付用ブラケット、取手を外し底面にゴム足を追加（詳細P.259） 低振動、 低騒音（49dBA） 容積比36%減 コンプレッサ等の稼動部がないため振動が 少なく、 音も静かです。 従来製品（HEC002） と比べて 高さ・奥行きを抑えることにより、 省スペース化を実現。 HEC002 393 HECR 176 484 249 210 300 (mm) 436 ペルチェ式循環液温調装置 サーモコン／ラックマウントタイプ HECR Series サーモコンの構造・原理 図q 電源& コントローラ コントローラ HRS 電源スイッチ ファン PE HRS100/150 スイッチング電源 フロースイッチ（オプション） 熱交換器 （循環液側） T 温度センサ ペルチェ素子 （サーモモジュール） HRSH090 循環液 OUT 循環液供給口 （タンクフタ） HRSH 熱交換器 （放熱側） タンク 循環液 IN （循環液排出口を兼ねています） HRSE ポンプ ファン ラックタイプの場合フロースイッチ （オプション） は循環液OUT側に設置しています サーモコンは図①の構造になっています。ペルチェ素子 （サーモモジュール）を循環液用と放熱用の熱交換器の間 にはさみ、供給するDC電源を制御して循環液の出口温度 を高精度に制御します。 HRZ 図w 循環液の配管例 HRZD 循環液はタンクに戻り、ポンプによって圧送され、熱交換 器、温度センサを経由してOUTから送出されます。 恒温対象物 HRW 循環液の配管例を図②に示します。サーモコンの内蔵ポン プで恒温液を循環させます。 N 電子流 P 循環液 ホール流 加熱 （温まる） N 電子流 P ファン 電流 放熱 （温まる） 直流電流 ホール流 ファン 電流 HEC 循環液 加熱の場合 吸熱 （冷える） HEB 冷却の場合 吸熱 （冷える） 直流電流 HED ペルチェ素子（サーモモジュール）はP型半導体、 N型半導体を交互に配列した板状の素子です。 ペルチェ素子（サーモモジュール）に直流電流を 流すと素子の面間で熱が移動し、片面は発熱して 温度が上がり、反対面は吸熱して温度が下がる 現象が起こります。 このペルチェ素子（サーモモ ジュール）に入力する電流の方向を切り替えるこ とで、加熱、冷却が行えます。応答が速く、高速で 加熱と冷却の切替が可能ですので、高精度な温 度コントロールができます。 HECR ペルチェ素子（サーモモジュール）の原理 技術資料 250 ペルチェ式循環液温調装置 サーモコン／ラックマウントタイプ HECR Series アプリケーション例 レーザ加工機 UV硬化装置（印刷・塗装・接着・シーリング） レーザ発振部の冷却 UVランプの冷却 X線（デジタル）装置 電子顕微鏡 X線管・X線受光部の温調 電子レンズ部の温調 X線管 受光部 レーザマーカ レーザ発振部の冷却 251 超音波検査装置 超音波 レーザ部の温調 CONTENTS 型式表示方法／仕様 空冷式 .......................... P.263 冷却能力.................................................... P.264 冷却能力.................................................... P.256 加熱能力.................................................... P.256 加熱能力.................................................... P.264 ポンプ能力（サーモコン出口）.......................... P.264 ポンプ能力（サーモコン出口）.......................... P.256 外形寸法図................................................. P.257 外形寸法図................................................. P.265 操作表示パネル........................................... P.258 アラーム機能.............................................. P.258 メンテナンスについて. ................................. P.258 ●オプション 足付き、ラック取付用ブラケットなし.............. P.266 フロースイッチ付........................................ P.266 高揚程ポンプ仕様........................................ P.266 ●オプション HEC 足付き、ラック取付用ブラケットなし.............. P.259 フロースイッチ付........................................ P.259 HRZD 機種選定方法.............................................. P.253 型式表示方法／仕様 空冷式 .......................... P.255 HRZ HECR010 Series HRW HECR Series サーモコン／ラックマウントタイプ HECR サーモコン／ラックマウントタイプ HRSE HRSH HRSH090 HRS100/150 HRS HECR/HECR010 Series ●別売付属品 電源ケーブル.............................................. P.260 HED HEB 製品個別注意事項............................................ P.261 技術資料 252 HECR Series 機種選定方法 選定の手引き 1. 循環液は何℃で使用しますか？ サーモコンで設定できる温度範囲：10〜60℃ これよりも低温（−20℃〜）や高温（〜90℃）で使用される場合は、サーモチラー HRZシリーズをご選定ください。 2. 循環液は何を使用しますか？ サーモコンで使用できる循環液：清水、エチレングリコール20％ フッ素化液を使用する場合は、水冷サーモコンHECシリーズをご選定ください。 3. 必要な冷却能力は何Wですか？ 能力には使用条件の変動を見込んで20％の余裕分を見込んでください。 本機種よりも大きな能力がご必要な場合は、ペルチェ式サーモコンHECシリーズ（下記参照）、冷凍式サーモチラーHRSシ リーズ、HRZシリーズをご選定ください。 例1 お客様装置での発熱量がわかっている場合 発熱量：400W 冷却能力＝余裕分20％を見込んで 400×1.2＝ 480W サーモコン／HEC Series 半導体製造装置や医療機器などに高精度温調タイプ ◦冷却能力：140〜1200W ◦温度安定性：±0.01℃〜0.03℃ 空冷式 水冷式 詳細につきましては、P.268をご参照ください。 253 機種選定方法 HECR Series 選定の手引き 例2 お客様装置での発熱量がわからない場合 お客様装置内に循環させる循環液の出入り口の温度差から求めます。 HRS100/150 循環装置 T2：戻り温度 お客様装置 L 0.8×3×1×103×4.2×103 ＝ 60×1000 ΔT=T2−T1 HRSH ＝167W HRSE T1：出口温度 冷却能力＝余裕分20％を見込んで 167W×1.2＝ 200W 例3 一定時間内に一定温度に冷却する場合 ：2L ：15分 ：10℃（10K）、30℃（303K）を20℃（293K）に冷却する ：清水 密度γ：1×103kg/m3 比熱 C ：4.2×103J/（kg・K） ※循環液別の代表物性値は、下表をご参照ください。 20℃ 10×2×1×103×4.2×103 15×60×1000 HRZD 水槽 V 15分間で30℃→20℃ HRW ＝ ΔT×V×γ×C h×60×1000 HRZ 被冷却物全容量 V 冷却時間 h 冷却温度差 ΔT 循環液 Q＝ HRSH090 ΔT×L×γ×C Q＝ 60×1000 HRS ：不明 発熱量 Q ：0.8℃（0.8K） 循環液温度差 ΔT（＝T2−T1） ：25℃（298.15K） 循環液出口温度 T1 ：25.8℃（298.95K） 循環液戻り温度 T2 ：3L/min 循環液流量 L ：水 循環液 密度γ：1×103kg/m3 比熱 C ：4.2×103J/（kg・K） ＝93.3W 冷却能力＝余裕分20％を見込んで HECR 93.3W×1.2＝ 112W 恒温循環液の循環流量は、お客様装置内の内部抵抗ならびに循環液配管の長さや口径、曲がり等の配管抵抗に影響されます。 必要な流量が確保できるか、事前にご確認ください。 HEC 選定時の注意事項 HEB 循環液代表物性値 エチレングリコール20％水溶液 比熱 C［J/（kg・K）］ 3.93×103 3.95×103 3.97×103 3.98×103 4.00×103 4.02×103 HED 密度 ρ［kg/L］ 1.03 1.03 1.02 1.02 1.01 1.01 技術資料 温度［℃］ 10 20 30 40 50 60 水 3 3 ］ 密度 γ：1×10［kg/m 3 比熱 C：4.2×10［J/ （kg・K）］ 254 サーモコン／ ラックマウントタイプ HECR Series 空冷式 型式表示方法 HECR 002 A 5 冷却性能 002 オプション 無記号 200W E F 放熱方式 A 空冷 フロースイッチ付 配管ねじ種類 無記号 電源仕様 5 なし 足付き、ラック取付用ブラケットなし N AC100〜240V Rc NPTねじ仕様 仕様 HECR002-A 型式 冷却方式 電子冷熱素子（サーモモジュール） 放熱方式 強制空冷 制御方式 冷却・加熱自動切換PID制御 使用周囲温度・湿度 循環液 設定温度範囲 10〜35℃、35〜80％RH（ただし結露なきこと） 清水、エチレングリコール20％ 10.0〜60.0℃（ただし結露なきこと） 循環液系 冷却能力 注1） 200W（清水） 加熱能力 600W（清水）注1） 温度安定性注2） ±0.01〜0.03℃ ポンプ能力 性能線図参照（P.256） タンク容量 約1.3L 接続口径 接液部材質 電源 Rc1/4 ステンレス、EPDM、セラミック、PPE、カーボン、PP、PE 単相AC100〜240V±10％、50/60Hz 電気系 サーキットプロテクタ 消費電流 10A 5A（100V）〜2.5A（240V） 消費電力 440W注1） アラーム アラーム機能参照（P.258） 通信機能 RS232C／RS-485 質量 付属品 安全規格 約14kg 電源コネクタ、取扱説明書 電源ケーブルは別売品を購入いただくか、お客様にてご用意願います CEマーキング、UL（NRTL）規格 注1）条件：設定温度25℃、周囲温度25℃時、循環流量3L/min 注2）外乱のない、負荷安定状態での値です。使用条件によっては外れる場合があります。 255 サーモコン／ラックマウントタイプ HECR Series 冷却能力 700 700 600 冷却能力 W 500 400 300 周囲温度25℃ 200 400 周囲温度25℃ 300 200 周囲温度35℃ 100 0 10 20 30 40 循環液温度 ℃ 50 100 60 0 70 0 10 20 30 40 循環液温度 ℃ 50 60 70 HRSH 0 500 HRS100/150 周囲温度15℃ HRSH090 600 冷却能力 W 使用流体：エチレングリコール20％ 800 HRS 使用流体：清水 800 使用流体：清水 使用流体：エチレングリコール20％ 1000 1000 700 600 加熱能力 W 周囲温度35℃ 500 周囲温度15℃ 400 500 400 300 200 200 100 100 10 20 30 40 循環液温度 ℃ 50 60 70 0 0 10 20 30 40 循環液温度 ℃ 50 60 70 HECR 0 周囲温度25℃ 600 300 0 HRZ 800 HRZD 700 加熱能力 W 900 周囲温度25℃ 800 HRW 900 HRSE 加熱能力 ポンプ能力（サーモコン出口） 使用流体：清水、エチレングリコール HEC 0.10 0.08 HEB 0.06 エチレングリコール20％ 0.04 HED 吐出圧力 MPa 水 0.02 0 1 2 循環液流量 L/min 3 技術資料 0.00 4 256 HECR Series 外形寸法図 （11） HECR002-A5 注意銘板 感電注意銘板 （33） 300 空気 取手（製品持ち運び用） 27 430 空気 タンクふた（ガスケット付） 給水口 表示・操作部 10 通風孔（空気入口） 電源スイッチ 7 176 139.7 134 139.7 107 38 38 21 0 銘板 49 38 10 0 通風孔（空気入口） 通信コネクタ 外部センサコネクタ 警報出力コネクタ 型式銘板 269 104 69 0 通風孔（空気出口） 電源コネクタ 250 銘板 液位レベル計 242 484 474 447 403 0 取手（ラック取付用） 144 131 118 146 126 68 20 0 通風孔（空気出口） 1. 電源コネクタ IEC60320 C14（相当品） ピン番号 N L E N ピン番号 信号内容 AC100-240V AC100-240V PE 1 2 3 4 5 6-8 9 257 信号内容 RS-232C RS-485 未使用 BUS＋ RD 未使用 SD 未使用 未使用 未使用 SG SG 未使用 未使用 未使用 BUS− E 3 4 5 9 8 2 7 339 循環液出口 Rc1/4 循環液入口（循環液排出口） Rc1/4 3. 外部センサコネクタ／警報出力コネクタ D-sub 15ピン（ソケット） 固定ねじ ： M2.6 L 2. 通信コネクタ D-sub 9ピン（ソケット） 固定ねじ ： M2.6 309 270 0 27 40 12 0 1 6 ピン番号 1-2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12-14 15 信号内容 未使用 測温抵抗体A端子 測温抵抗体B端子 測温抵抗体B端子 出力遮断警報a接点（警報時OPEN） 出力遮断警報コモン 出力遮断警報b接点（警報時CLOSE） 温度上・下限警報a接点（警報時OPEN） 温度上・下限警報コモン 温度上・下限警報b接点（警報時CLOSE） 未使用 FG 8 7 6 5 4 3 2 1 9 15 14 13 12 11 10 3 4 5 測温抵抗体接続図 サーモコン／ラックマウントタイプ HECR Series SELキー 各種設定モードを変更する時に使用しま す。 RETキー 各種設定値を確定する時または現在の温 度表示に戻す時に使用します。 アラーム機能 本製品は標準で14種類のアラームを液晶表示画面に表示させるとともに、シリアル通信により読出しを行うことができます。 また、温度上下限警報と出力遮断警報をリレー出力できます。 アラーム番号 アラーム名称 運転状態 WRN 温度上下限警報 継続 目標温度に対し上下限設定の範囲を超えた場合に発生。 ERR01 システムエラー1 停止 異常振動、または落下によりサーモコン内部配線が断線した場合に発生。 ERR02 システムエラー2 停止 高レベルのノイズによってEEPROMデータが欠損した場合に発生。 ERR03 バックアップデータエラー 停止 高レベルのノイズによってコントローラのEEPROMデータが破壊された場合に発生。 ERR11 DC電源異常 停止 DC電源の異常（ファン停止、異常高温）、あるいはサーモモジュールが短絡した場合に発生。 ERR12 内部温度センサ値異常高温 停止 内部温度センサが高温遮断温度を超えた場合に発生。 ERR13 内部温度センサ値異常低温 停止 内部温度センサが低温遮断温度を下回った場合に発生。 ERR14 サーモスタットアラーム 停止 フィルタの目詰まり、ファン、ポンプの故障など、サーモスタットが作動した場合に発生。 ERR15 出力異常アラーム 継続 過負荷やサーモモジュールの断線により100％出力を行っても温度変化しない場合に発生。 ERR16 循環液流量低下アラーム（オプション） 停止 HRS100/150 HRZ アラーム表 HRSH090 ▽△キー 各種設定値を変更する時に使用します。 HRSH ATキー オートチューニング動作中、開始または 停止する時に使用します。 主な原因 循環液流量が低下した場合に発生。 内部温度センサ断線アラーム 停止 内部温度センサの断線または未接続時に発生。 ERR18 外部温度センサ断線アラーム 継続 外部温度センサの断線または未接続時に発生（学習制御または外部同調制御時のみ検出）。 ERR19 オートチューニング異常アラーム 停止 オートチューニングを開始して20分以内に終了しなかった場合に発生。 ERR20 循環液量低下アラーム 停止 タンク内の循環液量が低下した場合に発生。 HECR ERR17 HRZD 4行目 通常運転状態では制御動作モード名を表 示し、各種設定モードでは、設定値が表 示されます。 HRSE 2, 3行目 通常運転状態では、現在温度［PV］と目 標温度［SV］を表示します。 アラーム発生時はアラームの内容を表示 し、各種設定モードでは、設定モード名 が表示されます。 ERR11 WRN 31. 6 °C #1 PV ＜ SV 30. 0 °C MODE Normal HRW 1行目 エラー発生時のコード表示や温度上下限 警報発生時に［WRN］が点灯します。 HRS 操作表示パネル HEC メンテナンスについて HED HEB 本製品のメンテナンスは当社への返却修理のみとし、出張修理等に関しては原則として対応できません。 技術資料 258 HECR Series 注）オプションはサーモコンの発注時に指 定していただく必要があります。 サーモコンのご購入後に追加すること はできません。 オプション E オプション記号 足付き、ラック取付用ブラケットなし HECR002 A5 E 430 足付き、ラック取付用ブラケットなし 230 14 ラックに搭載しない場合に不要となるラック取付用ブラケット、フロント部の 取手を削除しました。 また、床置きを想定して底面にゴム足を追加したオプション。 400 F オプション記号 フロースイッチ付 HECR002 A5 F フロースイッチ付 循環液の流量低下を検知するためのON/OFFスイッチです。 液量1L/min以下になると、サーモコンはERR16を表示して停止します。 フロースイッチは、サーモコンに内蔵されます。 P.250をご参照ください。 259 適応型式 HECR002-A5□-F HECR Series 別売付属品 q電源ケーブル ※電源200Vタイプには使用できません。 品番 HRS-CA001 適用型式 HECR002 約3m サーモコン側 HRS ■電源単相AC100/115Vタイプ用 お客様側 約3m お客様側 HRSH090 サーモコン側 YAMATE HRS-CA003 適用型式 HECR002 10A250VAC 15A125VAC 品番 HRS100/150 ※電源コネクタ抜け防止金具には対応して いません。 ※電源コネクタ抜け防止金具対応 ※電源100Vタイプにも使用できますが、お客様側のコネクタは、 お客様にてご用意ください。 品番 HRS-CA002 適用型式 HECR002 約3m HRSH ■電源単相AC200Vタイプ用 約100mm お客様側 サーモコン側 HRSE ※電源コネクタ抜け防止金具対応 HRZ ■電源コネクタ抜け防止金具 サーモコン側のコネクタを抜けにくくします。 HRZD HRW HECR w HEC q 部品一覧 No. q w HEB HRS-S0074 適用電源ケーブル型式 HRS-CA002 HRS-CA003 付属品の電源コネクタ 部品 電源コネクタ抜け防止金具 固定ねじ HED 品番 技術資料 260 HECR Series／製品個別注意事項q ご使用の前に必ずお読みください。安全上のご注意につきましてはP.341、温調機器／共通 注意事項につきましては、P.342〜345および当社ホームページの「取扱説明書」をご確認 ください。http://www.smcworld.com システムの設計 警告 放熱空気 注意 q本カタログはサーモコン単体での概略仕様を示します。 1.詳細な仕様は別途「製品仕様書」にて確認し、お客様システ ムとサーモコンの適合性を十分にご検討ください。 2.サーモコンは単体として保護回路を搭載していますが、お 客様にてシステム全体の安全を確保する設計をお願いします。 取扱い 警告 q取扱説明書をよく読んでください。 取扱説明書をよく読んで、内容を理解したうえでご使用くだ さい。 また、いつでも使用できるように保管しておいてください。 q 放熱空気の吸込み口は、粉塵・ダストが極力かからな いようにご使用ください。 w放熱空気の入口、出口を塞がないようにご使用ください。 e 複数のサーモコンを使用される際、上流側の放熱空気 を下流側で吸込まないようにしてください。 下流側の性能が低下する可能性があります。設定温度、負荷 によっては設定温度に達しない場合があります。そのような 場合には、向きを変えるなどの、性能が低下しない対策をお 願いします。 r フィルタは内蔵していませんので、必要に応じてご用 意ください。 t放熱空気の風量は約2m3/minで、最大約600W程度の 発熱があります。 w設定温度を10℃以上の温度差で変更を繰返す様な使用 方法をすると短期間で故障することがあります。 使用環境・保管環境 循環液 注意 q仕様表に記載している流体をご使用ください。 w脱イオン水（純水） ［電気伝導率1μS/cm程度］は使用可 警告 q 使用する周囲の温度・湿度は本カタログに記載の仕様 範囲内にしてください。 なお、仕様範囲内であっても、設定温度を低くすると、サー モコン内部や配管表面等に結露する場合があります。結露は 故障の原因になりますので、結露する条件でのご使用は絶対 に避けてください。 wサーモコンはクリーンルーム仕様ではありません。 製品内部のポンプとファンから発塵があります。 e低分子シロキサンはリレーの接点を損傷させます。 低分子シロキサンがない場所でご使用ください。 能ですが、電気伝導率を維持することはできません。 また、脱イオン水（純水）装置を使用すると静電気による破損 の恐れがあります。 e脱イオン水（純水）を使用する場合、短期間にバクテリ アや藻が発生することがあります。 バクテリア、藻などが付着した状態で使用しますと冷却性能 の低下、ポンプ能力の低下につながります。状況に応じて定 期的（一ヶ月に一回程度を目安）に全量交換してください。 r仕様表に記載している流体以外の液体を使用する場合 はご相談ください。 t循環液系の最高使用圧力は0.1MPaです。 輸送・移動および設置 注意 q強い振動や衝撃の回避 製品は精密機械ですので、輸送・移動時に、強い振動や衝撃 を与えないようにしてください。 w重量物移動の注意 製品はかなりの重さがあります。上げ下ろし時のケガ、落下 事故等が起こらないようにしてください。 e設置 本製品をラックに設置する際は、製品重量を製品底面で保持 できる設計にしてください。 フロント部の取手はラック取付け取外し時にご使用ください。 261 この圧力を超えますと、サーモコン内のタンク部より漏水す ることがあります。 y循環流量は、0.5L/min以上流れるように配管長さ、太 さをご選定ください。 これ以下の流量ですと、精度良く制御できないばかりか、冷 却・加熱動作を繰返すために、サーモコンが故障することが あります。 u 循環液の循環ポンプとして、マグネット駆動ポンプを 使用しています。 鉄粉のような金属粉を含む液体は使用できません。 i循環液を入れない状態では絶対運転しないでください。 空運転によりポンプが破損します。 o 循環液給水後にタンクのフタを開けると、外部の配管 によっては水があふれることがありますのでご注意く ださい。 HECR Series／製品個別注意事項w ご使用の前に必ずお読みください。安全上のご注意につきましてはP.341、温調機器／共通 注意事項につきましては、P.342〜345および当社ホームページの「取扱説明書」をご確認 ください。http://www.smcworld.com 循環液 循環液 循環液戻り側の配管抵抗を極力小さくしてください。 配管抵抗が大きいと、戻り配管内が負圧になり配管が潰れる 可能性、サーキュレータの内蔵タンクが負圧になりタンクに 変形・亀裂を引き起こす可能性があります。サーキュレータ 内蔵タンクは樹脂製（PE）です。負圧になるとタンクが潰れる 可能性があります。特に循環流量が多い場合には注意が必要 です。戻り配管はなるべく太く、短く配管し、配管抵抗を小 さくして、−0.02MPa以上の負圧にならないようにしてくだ さい。循環流量を絞ること、内蔵タンクのガスケットを取り 外し大気開放することも状況によっては対策となります。ご 検討ください。 !2フッ素系熱媒体の使用は本製品の仕様範囲外です。 サーモコンに使用すると、流体が流れることにより静電気が 発生し、サーモコン基板への放電などが発生し破損、作動不良、 設定値等データが破損するなどの現象が発生します。また比 重が水に比べ1.5〜1.8倍と高いため、ポンプが過負荷になり ますので、この点でも仕様範囲外の流体になります。フッ素 系熱媒体をご使用される場合は、特注にて対応品（水冷式）を ご紹介させていただきますので、当社へご連絡ください。 HRS100/150 保守点検 警告 HRSH090 !1外部に大気開放箇所（タンク、配管）を設ける場合には、 Lレベルで液量低下アラームとなります。 q感電、火災等の防止 濡れた手でスイッチ操作をしない。 サーモコンに水を掛けたまま運転しない。 w異常発生時の処置 異常音、煙、悪臭などの異常が発生したら、直ちに電源を切り、 給水、送水を停止して使用を止め、販売店または当社に修理 をご依頼ください。 e定期点検の実施 以下の項目を1ヶ月に1回は定期的に点検してください。点検 は設備装置について十分な知識と経験のある方が行ってくだ さい。 a）表示内容のチェック b）筺体の温度、振動、異常音のチェック c）電源系の電圧、電流のチェック d）循環液の漏れ、汚れ、異物のチェック、液換え e）放熱空気の流れ状況、温度のチェック HRSH 外部タンクをご使用の場合は内蔵タンクから漏れがないこと をご確認ください。 !5タンク容量はHレベルで約1L、Lレベルで約0.4Lです。 HRSE よっては内蔵タンクのフタから水が漏れる恐れがあり ます。 HRZ !0 外 部タンクをご使用の場合、外部タンクの設置場所に HRS 注意 HRZD 注意 !3 キ ャビテーション状態の運転や、タンク水位の低下等 HRW による気泡巻き込み運転は、ポンプ寿命が短くなりま すので避けてください。 !4清水は、下表に示す水質基準を満たす清水をご使用ください。 ＜循環液用の清水の水質基準＞ HECR 日本冷凍空調工業会 JRA GL-02-1994 「冷却水系―循環式―補給水」 影響 塩化物イオン（Cl−） − 6.0〜8.0 ［μS/cm］ 100※〜300※ 腐食 スケール 生成 ○ ○ ○ ○ ［mg/L］ 50以下 ○ ［mg/L］ 50以下 ○ ［mg/L］ 50以下 ○ ［mg/L］ 70以下 ○ カルシウム硬度（CaCO3）［mg/L］ 50以下 ○ イオン状シリカ（SiO2） ［mg/L］ 30以下 鉄分（Fe） ［mg/L］ 0.3以下 ○ 銅（Cu） ［mg/L］ 0.1以下 ○ 基準 硫酸イオン（SO42−） 項目 酸消費量（at pH4.8） 全硬度 ［mg/L］ 検出されないこと 参考 硫化物イオン（S2−） 項目 アンモニウムイオン（NH4＋）［mg/L］ 0.1以下 HEC 電気伝導率（25℃） 基準値 HEB pH（at 25℃） 単位 ○ ○ ○ HED 項目 ○ ［mg/L］ 0.3以下 ○ 遊離炭素（CO2） ［mg/L］ 4.0以下 ○ 技術資料 残留塩素（Cl） ※［MΩ・cm］の場合は0.003〜0.01になります。 ・欄内の○印は腐食またはスケール生成影響のいずれかに関係する因子を示す。 ・基準を満足している場合にも、腐食を完全に防止することを保証するもので はありません。 262 ペルチェ式循環液温調装置 サーモコン／ ラックマウントタイプ RoHS 空冷式 HECR010 Series ■冷却能力 1kW ■19インチラック搭載可能 複数の機器が搭載できる ラックマウントで、省スペース化が可能 ■温度安定性 0.01℃∼0.03℃ ± ■設定温度範囲 10℃∼60℃ ■消費電力 400W（負荷率50％時） ■静音設計 54dB（負荷率50％以下） 省エネ 負荷に応じてファンの回転数を制御し、低負荷時の騒音を低減 型式表示方法 HECR 010 A 2 冷却性能 010 仕様 型式 冷却方式 放熱方式 強制空冷 制御方式 冷却・加熱自動切換PID制御 使用周囲温度・湿度 1kW 循環液 設定温度範囲 放熱方式 A 循環液系 空冷 電源仕様 2 AC200～240V オプション 無記号 E F P なし 足付き、ラック取付用ブラケットなし フロースイッチ付 高揚程ポンプ仕様 清水、エチレングリコール20％ 10.0～60.0℃（ただし結露なきこと） 冷却能力 注1） 1kW（清水） 注1） 2kW（清水） 温度安定性注2） ポンプ能力 接続口径 接液部材質 電気系 N Rc NPTねじ仕様 10～35℃、35～80％RH（ただし結露なきこと） 加熱能力 タンク容量 配管ねじ種類 無記号 HECR010-A 電子冷熱素子（サーモモジュール） 電源 サーキットプロテクタ ±0.01～0.03℃ 性能線図参照 約1.3L IN／OUT：Rc3/8、ドレン：PLCD 16004 ステンレス、EPDM、NBR、セラミック、 PPE、カーボン、ポリエチレン、ポリプロピレン 単相AC200～240V±10％、50/60Hz 14A 消費電流 最大8A（200V） 通信機能 RS232C／RS-485 質量 付属品 安全規格 約33kg 電源コネクタ、取扱説明書 電源ケーブルは別売品を購入いただくか、 お客様にてご用意願います CEマーキング、UL（NRTL）規格 注1）条件：設定温度25℃、周囲温度25℃時、循環流量4L/min 注2）外乱のない、負荷安定状態での値です。使用条件によっては外れる場合があります。 263 サーモコン／ラックマウントタイプ HECR010 Series 冷却能力 循環液：清水 循環液：エチレングリコール20% 3000 3000 1500 1000 周囲温度35℃ 500 0 2000 周囲温度25℃ HRS100/150 周囲温度25℃ 1500 1000 500 0 10 20 30 40 50 60 0 70 0 10 20 循環液温度 ℃ 30 40 50 60 70 HRSH090 2000 HRS 2500 周囲温度15℃ 冷却能力 W 冷却能力 W 2500 HRSH 循環液温度 ℃ 循環液：エチレングリコール20% 2000 2000 周囲温度25℃ 周囲温度35℃ 1000 500 0 0 1500 周囲温度25℃ 1000 HRZD 周囲温度15℃ 500 10 20 30 40 50 60 0 0 70 10 20 循環液温度 ℃ 30 40 50 60 70 HRW 1500 HRZ 2500 加熱能力 W 加熱能力 W 循環液：清水 2500 HRSE 加熱能力 HECR 循環液温度 ℃ ポンプ能力（サーモコン出口） 高揚程オプション 0.18 0.16 0.3 水 0.14 水 0.25 0.08 0.06 エチレングリコール20% 0.2 HEB 0.1 0.15 0.1 HED エチレングリコール20% 0.12 吐出圧力 MPa 吐出圧力 MPa HEC 0.35 0.04 0.05 0 0 1 2 3 循環液流量 L/min 4 5 0 0 1 2 3 4 5 6 7 循環液流量 L/min 264 技術資料 0.02 HECR010 Series （10） 外形寸法図 注意銘板 感電注意銘板 空気 （50） 400 HECR010-A2 電源スイッチ 0 通風孔（空気入口） 64 10 267 237 228.5 398 給水口 表示・操作部 228.5 188 171.3 162 149 7 取手（製品持ち運び用） 27 空気 液位レベル計 237 タンクふた（ガスケット付） 430 171.3 95.2 95.2 38 24 0 高温注意銘板 59 42 9.5 0 326 484 474.5 444 取手（ラック取付用） 379 38 20 0 ドレン CPC PLCD 16004 429 型式銘板 379 銘板 242 104 0 63 通風孔（空気出口） 電源コネクタ 外部センサコネクタ 警報出力コネクタ 通信コネクタ 247 226 206 191 149 148 24 0 1. 電源コネクタ IEC60320 C14（相当品） ピン番号 N L E N ピン番号 信号内容 AC200-240V AC200-240V PE 1 2 3 4 5 6-8 9 265 信号内容 RS-232C RS-485 未使用 BUS＋ RD 未使用 SD 未使用 未使用 未使用 SG SG 未使用 未使用 未使用 BUS− E 3 4 5 9 8 2 7 326 循環液入口 Rc3/8 循環液出口 Rc3/8 3. 外部センサコネクタ／警報出力コネクタ D-sub 15ピン（ソケット） 固定ねじ ： M2.6 L 2. 通信コネクタ D-sub 9ピン（ソケット） 固定ねじ ： M2.6 59 0 24 0 1 6 ピン番号 1-2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12-14 15 信号内容 未使用 測温抵抗体A端子 測温抵抗体B端子 測温抵抗体B端子 出力遮断警報a接点（警報時OPEN） 出力遮断警報コモン 出力遮断警報b接点（警報時CLOSE） 温度上・下限警報a接点（警報時OPEN） 温度上・下限警報コモン 温度上・下限警報b接点（警報時CLOSE） 未使用 FG 8 7 6 5 4 3 2 1 9 15 14 13 12 11 10 3 4 5 測温抵抗体接続図 サーモコン／ラックマウントタイプ 注）オプションはサーモコンの発注時に指定していただく必要があります。 サーモコンのご購入後に追加することはできません。 オプション オプション記号 足付き、ラック取付用ブラケットなし HECR010 A2 E HRS E HECR010 Series 430 HRS100/150 足付き、ラック取付用ブラケットなし HRSE 310 HRSH HRSH090 13 ラックに搭載しない場合に不要となるラック取付用ブラケット、フロント部の 取手を削除しました。 また、床置きを想定して底面にゴム足を追加したオプション。 400 オプション記号 フロースイッチ付 HECR010 A2 HRZ F F HRZD フロースイッチ付 オプション記号 高揚程ポンプ仕様 HECR010 A2 HECR P HRW 循環液の流量低下を検知するためのON/OFFスイッチです。 液量1L/min以下になると、サーモコンはERR16を表示して停止します。 フロースイッチは、サーモコンに内蔵されます。 P HEC 高揚程ポンプ仕様 HED HEB お客様の配管抵抗に合わせて、高揚程のポンプを選択いただくことが可能です。 ポンプの発熱により、冷却能力が約50W減少します。 技術資料 266