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2009 年度 飯田市立病院麻酔科 後期研修要項

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2009 年度 飯田市立病院麻酔科 後期研修要項
2009 年度 飯田市立病院麻酔科 後期研修要項
飯田市立病院麻酔科について
飯田市立病院はベッド数 403 床の長野県南部の中核医療施設です。
当院麻酔科は年間約2000例の麻酔科管理症例があり、一般外科、整形外科、産婦人科、脳神
経外科、耳鼻咽喉科、形成外科、歯科口腔外科、呼吸器外科、眼科の手術の麻酔を行っていま
す(心臓血管外科は現在休止中)。また、週 1 回のペイクリニック外来を行っています。
現在、麻酔科には麻酔指導医 2 名、標榜医1名、後期研修医2名の計5名が勤務しており、日本麻
酔学会指導病院・日本ペインクリニック学会指定研修施設の認可を受けています。
医師紹介
部長
原 克実 (昭和 57 年、信州大学卒、医学博士)
専門:臨床麻酔全般、ペインクリニック
麻酔科標榜医/認定医・専門医・指導医
ペインクリニック専門医
日本心臓血管外科麻酔学会 評議委員
医長
岩澤 健 (平成 5 年、信州大学卒)
専門:臨床麻酔全般
麻酔科標榜医/認定医・専門医・指導医
医長
山田 武志 (平成 12 年、信州大学卒)
専門:臨床麻酔全般
麻酔標榜医
後期研修医
田中 学(平成17年、信州大学卒)
内室 涼(平成18年、信州大学卒)
後期研修
飯田市立病院麻酔科の後期研修では、豊富な症例数を背景として完全静脈麻酔を主とした麻酔
の研修を2−3 年間(麻酔専門医受験資格取得までの延長も可)行います。また、他科との合同カ
ンファレンスや麻酔科早朝勉強会、ICLS/BLS/ACLS 講習などを通して麻酔科学全般に対する高
度な知識や手技の習得を目標とします。
早朝勉強会
当科では、週 1 回(火曜日)研修医・若手医師を対象として麻酔に関連したトピックについて、30 分
ほどのミニレクチャーを主催しています。
この一昨年は、抗凝固療法、糖尿病の周術期管理、心エコー、血液ガスの解釈、手術室感染対策、
輸血、緩和医療、麻薬、前投薬(睡眠薬)などについて計約 30 回、麻酔科をはじめとした各科専門
医や院内・外の specialist がわかりやすい講義を行いました。
麻酔科後期研修で取得可能な資格
麻酔科標榜医、麻酔科認定医: 前・後期研修にて2年以上の麻酔業務を行う必要があります。
麻酔科専門医受験資格: 麻酔認定医取得後3年間で麻酔科専門医の受験資格を得られます。
ペインクリニック専門医受験資格: 日本ペインクリニック学会指定研修施設で研修をしたことが認
められます。
専門病院・他施設研修
私たちは、麻酔科医師一人一人が麻酔科全般の知識・手技の習得をすることはもとより、心臓血管
麻酔、産科麻酔、小児麻酔、ペインクリニック、救急医学、集中治療などの subspeciality を持つべ
きと考えます。そのため、後期研修中に興味を持った分野を追求したり幅広い見地で麻酔を考えら
れるよう、希望により6ヶ月から 1 年をめどとして専門病院・他施設研修の期間を設けています。
現在、研修先の専門病院・他施設として信州大学 麻酔・蘇生学教室をはじめ数施設との合意を
得られています。
その他の施設を希望する場合は個別に相談を受け付け、できるだけ本人の希望に沿った後期研
修プログラムにしていく予定です。
研究活動
優れた臨床家になるためには、科学的な思考のできる優れた研究家であることも必要です。幸い、
麻酔科とは日々の臨床活動が基礎・臨床研究に結び付きやすい科です。そこで、希望があれば当
科の後期研修生は、同時に信州大学 麻酔・蘇生学教室の研究生となり、基礎・臨床研究や学会
発表・国際誌への論文投稿を行い、学位取得を目指すことも可能です。
最近の研究実績について(過去5年間の掲載論文)
1.
Maruyama K, Mochizuki N, Hara K.
High-degree atrioventricular block after the
administration of atropine for sinus arrest during anesthesia.
Can J Anaesth. 2003 50(5):
528-9.
2.
望月 憲招、丸山 晃一、原 克実、小田切 徹太郎
麻酔仕事量の適切な評価の試み
麻酔 2004; 53(4)422-8.
3.
Maruyama K, Sakai H, Miyazawa H, Toda N, Iinuma Y, Mochizuki N, Hara K, Otagiri T. Sore
throat and hoarseness after total intravenous anaesthesia.
Br J Anaesth. 2004
Apr;92(4):541-3.
4.
Maruyama K, Takeda S, Hongo T, Kobayashi N, Kim C, Ogawa R.
Oral clonidine
premedication exacerbates hypotension following tourniquet deflation by inhibiting
noradrenaline release. J Nippon Med Sch. 2004 Feb; 71(1): 44-50.
5.
Maruyama K, Hara K. Accidental propofol infusion from a prefilled propofol syringe. Br J
Anaesth. 2004 Sep; 92(9): 479-480.
6.
酒井 洋徳、 丸山 晃一、 宮澤 英樹、 峯村 俊一、 原 克実
リドカイン含有ゼリー
またはリドカイン非含有ゼリーが全静脈麻酔後の嗄声・咽頭痛に及ぼす影響 日本歯科麻
酔学会誌. 2004 32(5): 597-601.
7.
Maruyama K, Sakai H, Miyazawa H, Iijima K, Toda N, Kawahara S, Hara K. Laryngotracheal
application of lidocaine spray increases the incidence of postoperative sore throat after total
intravenous anesthesia. J Anesth. 2004 18(4):237-240.
8.
Iinuma Y, Maruyama K, Hara K.
Complete atrioventricular block during anesthesia in a
patient with sick sinus syndrome under atrial pacing. J Anesth. 2005 19(1):92.
9.
Hara K, Maruyama K. Effect of additives in lidocaine spray on postoperative sore throat,
hoarseness and dysphagia after total intravenous anaesthesia.
Acta Anaesth Scand. 2005
49(4):463-467.
10. 宮澤 秀樹、峯村 俊一、丸山 晃一、原 克実 小児頸部リンパ管腫の硬化療法に対する
周術期管理経験 日本歯科麻酔学会雑誌 2005 33(3): 445-446.
11. 鎌田 孝広、飯島 響、峯村 俊一、丸山 晃一、原 克実 術前たこつぼ型心筋症と診断さ
れた患者に対する気管切開の麻酔経験 日本歯科麻酔学会雑誌 2005 33(5): 724-725.
12. Maruyama K, Yamada T, Hara K Effect of clonidine premedication on postoperative sore
throat and hoarseness after total intravenous anesthesia. J Anesth 2006 (in press)
募集人数
2名
選考方針
病院長、事務長、麻酔科長による面接、前期研修の評価から総合的に選考します。
待遇
飯田市立病院職員規定に従い、常勤医師と同じ医療職給料表に則る。
後期研修終了後の進路
研修終了時に、病院側と話し合いで決定。
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