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県道田籾名古屋線の歩道再整備(案)
県道田籾名古屋線の歩道再整備(案) 1 事業概要 事業の目的 県道田籾名古屋線は、長久手市役所の前面を通過する重要な東西の幹線となっ ており、長久手市の顔となる路線の一つであることから、植栽帯等の再整備とし て、路線の景観向上を図るための整備を行う。 対象区間 石田交差点から安昌寺 2 L=約 1.3Km 路線の現状 現地踏査を実施し、樹木や植栽帯の状況を確認した結果、植樹から10年以上 経過しているものの、高木の生育不良及び枯死が目立ち、低木においても枯死と 枯死したと思われる植栽帯は雑草が繁茂している。また、植栽帯幅が狭い箇所は、 植穴の客土量不足により、根の生育不良が懸念される。 1 田籾名古屋線現地踏査資料(1) 現況写真撮影位置図 早稲田交差点東 (起点) 早稲田交差点 6→ ←9 8→ ←7 ←5 4→ ←3 ←2 ←1 ←10 長久手市役所前 交差点 1→ :現況写真撮影位置 写真1 写真2 写真3 写真4 写真5 写真6 写真7 写真8 写真9 写真10 2 田籾名古屋線現地踏査資料(2) 現況写真撮影位置図 消防署北交差点 長久手市役所前 交差点 岩作交差点 11→ ←12 ←19 18→ 17→ 16→ ←15 ←14 ←20 1→ :現況写真撮影位置 写真11 写真12 写真13 写真14 写真15 写真16 写真17 写真18 写真19 写真20 3 田籾名古屋線現地踏査資料(3) 現況写真撮影位置図 消防署北交差点 28→ 薮田交差点 1→ :現況写真撮影位置 写真21 写真22 写真23 写真24 写真25 写真26 写真27 写真28 写真29 写真30 4 田籾名古屋線現地踏査資料(4) 現況写真撮影位置図 石田交差点 (終点) 籔田交差点 ←31 ←36 37→ 32→ ←33 38→ ←34 39→ ←35 ←40 1→ :現況写真撮影位置 写真31 写真32 写真33 写真34 写真35 写真36 写真37 写真38 写真39 写真40 5 3 植栽帯等の景観向上検討 植栽帯の景観向上コンセプト 「緑の基本計画」における緑の将来像 【 都市と自然が交わり、緑が輝くまち 長久手 】 ■まち歩き・さと歩きを楽しみながら五感で緑を感じる ■都市の安全と美しさを支える緑を守り、つくる ■緑を共有し、みがくことで、まちへの誇りと愛着を育てる 「緑の基本計画」の中で、田籾名古屋線に関連する項目として、以下の内容が 位置づけられている。 ① 自然景観の骨格をなす、大草丘陵(里山)の緑の陵線の保全と活用 ② 長久手の原風景を形成している岩作丘陵(里山)の保全と活用 ③ 色金山歴史公園をはじめ、集落地の神社、仏閣とその境内林の保全と活用 ④ グリーンロード、図書館通り等の道路景観軸のにぎわいと美しさのある沿 道景観形成 ⑤ 幹線道路の歩道部を活用した緑のネットワーク形成。既設幹線道路につい ては街路樹、植栽の適切な管理、改善を図る。 「緑の基本計画」において、東西路線で景観軸を構成する幹線道路は市南部を 横断するグリーンロードの 1 ルートである。 このため、市北部の緑のネットワークの強化を目的とし、市東部の大草丘陵・ 岩作丘陵(里山)エリアと、市西部を縦断する景観軸である図書館通りを結ぶ田 籾名古屋線の植栽整備を計画する。 さらに、田籾名古屋線は市役所南側を通過する主要幹線道路であるため、植栽 整備による景観向上は市全体のイメージアップ効果が高いと考えられる。 〔イメージ図〕 色金山歴史公園 大草丘陵(里山) 緑のネットワークの強化 田籾名古屋線 市役所 南北景観軸 長東線 図書館通り 岩作丘陵(里山) 東西景観軸 6 グリーンロード 緑の基本計画より整備のコンセプトを以下のとおり設定する。 〔コンセプト〕 ・まちの誇りである自然豊かな丘陵地の里山風景を反復する。 ・緑被率の高い図書館通り及び長東線の緑量や樹種とのバランスを 考慮し、まち歩きが楽しめる緑のルートを演出する。 ・季節感のある大きな木を植え、緑量の確保と大きな緑陰を作る。 植栽帯等の景観向上の案 植栽帯等の景観向上として、以下の項目を考慮する。 ア 樹木の植替えにより里山風景を創出し、まち歩きが楽しめる緑のルートを作 る。 イ 樹種の選定により緑被率の高い緑陰を作り、季節感のある里山風景を作る。 ウ 樹高は図書館通り及び長東線と同程度とし、緑量の確保と大きな緑陰を作る。 エ 樹木の配置により大草丘陵・岩作丘陵(里山)を散策するようなイメージの 道を作る。 オ 植栽帯の拡幅により樹木の生育を促す。 カ 植栽桝、トレリスを用い道路緑化を促進する。 キ 景観に配慮した道路施設(ガードレール、ガードパイプ等)のグレードアッ プにより、道路の環境的イメージアップを図る。 ク 歩道利用者に配慮し、休憩施設としてベンチを設置する。 ケ 土壌改良を行い、植物の健全な生育を促す。 植替え樹木案 樹木は、緑被率の高い緑陰を作り、季節感のある里山風景となるよう樹種を選 定する。 図書館通りは樹高 5∼7m程度のナンキンハゼ、長東線は樹高 6∼7m程度のタイ ワンフウが植栽されており、これらの路線との緑量と樹高のバランスを図るため、 樹高 5∼7mの高木を植栽する。 ア 高木 樹種:落葉樹 ケヤキ、タイワンフウ、ヤマザクラ 常緑樹 クスノキ 樹高:5∼7m程度(視線に留まる場所には積極的に 7mを植樹する) イ 中木 樹種:アオダモ、エゴノキ 樹高:2.5∼3m未満 ウ 低木 樹種:コデマリ、ビョウヤナギ、ユキヤナギ、ムラサキシキブ、ヤマ ブキ、ジンチョウゲ、ニシキギ エ 地被 樹種:テイカカズラ 7 各樹木の役割は以下のとおり。 ・ ケヤキ キャノピー型になって大きな緑陰を創出する。 ・ タイワンフウ 長東線に植栽されているタイワンフウを、消防署北交差点周辺から散らば らせることにより、路線につながりを持たせ、まちの骨格を作る。 市の木(カエデ)であるカエデ科の木で、里山風景を創出する。 ・ ヤマザクラ 野生のサクラの代表格で、花木による里山風景を演出する。 ・ クスノキ 緑被率の高さを求められる場所や緑のさみしい場所に力強さを創出する。 ・ アオダモ、エゴノキ 花と樹形で里山風景を演出する。 ・ 低木類 枝の柔らかい優しいイメージ、紅葉のきれいな低木。 ・ テイカカズラ 濃い緑の常緑で、季節感は無いが低い位置で安定感を醸し出してくれると 期待する。また、成長が遅く維持管理が軽減される。 樹木配置の案 ア 高木はケヤキとタイワンフウをリズミカルに配植し、クスノキ及びヤマザク ラを点景として配置する。 イ 中木は高木の植栽が困難な箇所に配置し緑化を補足する。 ウ 低木はランダムに配植し、あまり剪定をせずのどかな里山風景を創出する。 エ トレリスにはテイカカズラを配植する。 8 4 施設整備の方針案 歩道有効幅員 W=3.0 を確保した上で、植栽帯の拡幅、植栽桝、トレリスを設置 する。 消防署北交差点付近の北側歩道について、歩道植栽にアクセントをつけるため、 既設植栽帯を撤去し、高木(グリエ)と中木(植栽桝)を千鳥配置する。また、 車道側に標準型又はガードパイプ兼用型トレリスを設置し、民地側の一部に転落 (イ 防止柵兼用型トレリスを設置する。また、休憩施設としてベンチを設置する。 メージパース①) 長久手市役所前バス停及び西島バス停(東進方向)に標準型トレリスを設置す る。また、休養施設としてベンチを設置する。(イメージパース②) 岩作交差点南東巻込部及び石田交差点巻込部にガードパイプ兼用型トレリス を設置する。(イメージパース③) 岩作交差点南東隅切り部に植栽桝(グリエ)及び転落防止柵兼用型トレリスを 設置する。また、岩作交差点南東及び消防署北交差点南東隅切り部に植栽桝(グ リエ)を設置する。 植栽については、全て植替えとする。 グリエ設置例 歩道等の有効幅員を確保しつつ、道路に植栽桝を設置しても実質的な有効幅員を確保すること ができる。 9 トレリス設置例 植栽帯の幅が確保できない歩道等においても、つる性植物を植栽し道路緑化を推進 することができる。 10 イメージパース①−1 11 イメージパース①−2 12 イメージパース②−1 西島 13 イメージパース②−2 西島 14 15