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宇宙環境を利用した フォトニック結晶の創製
平成17年11月18日(金)第36回フォトニクス・フォーラム 於 名古屋工業大学 宇宙環境を利用した フォトニック結晶の創製 名古屋工業大学 ながれ領域/ISS利用新素材創成研究所 岡本 茂 1 Effect of μ- gravity NO weight NO convection REVEALED wettability Research under μ-gravity • 落下塔(~ sec) • 航空機:Parabolic Flight(~ 20 sec) • 国際宇宙ステーション(months) 3次元ナノ構造制御 研究をとりまく状況と必要性 • 電子デバイス ⇨ 光デバイス • トップダウン型微細加工技術 ⇨ 自己組織的ボトムアップ型新技術 ⇨ フォトニック結晶(1,2 →3次元) • 宇宙環境利用研究プロジェクトで解決 ⇨ 光や磁場で光を制御できる素子!!! (波 長変換やスイッチング) • 微小重力環境で完成! ⇨ JAXA 高分子ブロック共重合体を利用した3次元フォトニック結晶の創製 高分子A 高分子B マクロスコピック マクロスコピック メソスコピック ポリスチレン (プラスチックス) ミクロスコピック ミクロスコピック プリイソプレン (ゴム) 高分子ブロック共重合体を利用した3次元フォトニック結晶の創製 パターンの生成消滅の解明 ブロック コポリマーA-Bの相転移 (ミクロ相分離 又は 秩序-無秩序転移) A D // B B D⊥ A B A 無秩序相 秩序相 エントロピーの増大 ( 自由度の増大) (自由エネルギーの減少) 相互作用エネルギーの減少 温度の上昇 共通溶媒(低分子) 濃度の増加 温度の降下 溶媒濃度の減少 ブロック共重合体 フォトニッククリスタル A-ポリマー 1D 2D B-ポリマー 3D 自然における周期的極小曲面からなるフォトニック・クリスタル モルフォ蝶 和名 テングアゲハ 英名 Kaiser hind 学名 Teinopalpus imperialis Integrated optical circuits, telecommunication circuits, optical computer, etc. 線状欠陥→導波路 点欠陥→機能制御 フォトニック・バンド・ギャップ(PBG)材料創成への課題 : a) ドメインサイズの制御:大 b) ドメインの長距離秩序と配向の制御 c) ドメイン間の誘電率差の制御:大 d) 欠陥構造の制御:タイプと配置 e) ブロック共重合体:紫外領域の吸収の軽減が問題 ドメインサイズの制御: 京大長谷川グループ ブロック共重合体/ホモポリマーブレンド ドメインの長距離秩序と配向の制御: Gyroid単結晶 PS-PIジブロック共重合体/ PSホモポリマーブレンド トルエンキャスト (1カ月) 京大長谷川グループ 欠陥構造の制御: 欠陥の意図的導入 PS-PI block/homo PS 線状欠陥 点欠陥 欠陥構造の解明:3次元構造解析 生成・消滅過程の解明・制御 合成した高分子ブロック共重合体試料 (特許出願準備中) 2.1 3次元フォトニックス結晶の創製のこれまでの成果 超小角X線散乱測定 15 金微粒子作製 frequency 100 80 60 40 20 0 20nm 20nm Transmission electron micrograph of the gold nanoparticle. 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 Diameter of gold particle(nm) Distribution of the gold nanoparticle. U-SAXS (SIx+Au in DMF) 【格子因子よる散乱】 一次ピーク:0.030 (nm-1) →ラメラ面間隔D=207 (nm) 【形状因子による散乱-particle scattering-】 ピーク:q1=0.812(nm-1) →球半径R=7.1(nm) (q1R=5.765) <Fitting parameter > 球の平均半径:7nm 標準偏差: σ=0.8 ミクロ相分離構造由来の散乱に方位角依存性がある Particle散乱には依存性がない Effect of Gravity