画像ファイルのサイズについて

ＺＴＶ技術コラム
第 24 回
メールの送信時に添付したり、ホームページに貼り付けるなど、さまざまな場面で画像を使用する機会がありま
す。その際適切な画像ファイル形式を用いないと、画像のサイズが必要以上に大きくなってしまいます。サイズ
が大きいと、メールの送受信に時間がかかったり、ホームページ容量を無駄に使うことになってしまいます。今
回は、代表的な画像ファイル形式と、サイズの関係について説明します。
画像ファイルの性質
画像のファイルサイズを決定する要因としては、以下のものがあります。
・画像自体の大きさ
・使われる色数
・圧縮方法（保存形式）
一般に、大きい画像で色数が多いと情報量が多くなるため、ファイルサイズも大きくなります。用途に応じて、
適切なファイル形式・画質・大きさを選択することが必要です。
代表的な画像ファイル形式
多くのファイル形式が存在しますが、代表的なものをご紹介します。
・BMP 形式（無圧縮）
基本的には圧縮しないため、ファイルサイズが大きくなりがちです。画像のサイズが大きくなるに従い、ファ
イルサイズも大きくなります。画像を加工する際のベースとして用いられます。ホームページの画像としては適
していません。
・GIF 形式（可逆圧縮）
画質は劣化しませんが、保存できる色数が限られます（256 色）
。図形など、単純な画像に適しています。ホー
ムページの画像としてよく使われています。
・JPEG 形式（非可逆圧縮）
保存する際に情報が省かれるため、圧縮率に応じて画質が劣化します。写真など、複雑な画像に適しています。
デジタルカメラの画像や、ホームページの画像としてよく使われています。
ファイルサイズの比較
同一画像を各形式で保存した場合のサイズを以下に示します。
画 像
BMP
（イラスト）
GIF
JPEG
93.5KB
4.44KB
6.54KB
364KB
49.8KB
29.0KB
（写真）
※ファイル形式の変換には WindowsXP 付属のペイントを使用
以上のように、種類や用途に応じて適切な形式を選択することにより、ファイルサイズを小さくすることができます。