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Vol.23 - 国土交通省 九州地方整備局

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Vol.23 - 国土交通省 九州地方整備局
vol.23 春号
みちづくし in 佐賀2011
「未来をひらく つながりの道」
道守活動を
〝共助〟のきっかけに
巻頭随想
「災害に強いみちづくり」
中嶋章雅
九州風景街道フォトコンテスト
九州グランプリ決定
古代から、道は人々の共有財産であっ
た。 力 を 合 わ せ 道 普 請 し、 守 っ て き た。
道は街を作り、産業を興し、文化を運び、
人 々 を 結 び つ け た。 つ い、 こ の 間 ま で、
子どもたちがキャッチボールし、縄跳び
などで、明るい歓声が響いていた。お年
寄りは、縁台で将棋をさし、ほうきで道
を掃き、水を撒くお母さんの姿もあった。
そんな「日本の原風景」は何処へ行った
のだろう。
確かに、高速道路やバイパスなど、道
は整備され、日本の高度経済成長を支え、
豊かな暮らしをもたらした。しかし、多
発する事故、渋滞、大気汚染、騒音。何
より、車優先社会は、人々の心を道から
遠ざけてしまった。自宅前のごみや雑草
さえ知らん顔。それどころか、空き缶の
ポイ捨て、家庭ごみの投げ捨てが日常的
な風景になってしまった。
そんな現状に、心を痛め、清掃や花壇
作 り、 植 樹 に 取 り 組 む 人 々 が 増 え て い
る。行政まかせから、「道はみんなの財産」
という意識と行動。新しい「公」への動
きが芽を出しているのだ。行政と住民が
手を携え「協働」で道を守るという新し
い意識の潮流。そこから生まれた九州各
地の活動が、合流し、大きな流れになっ
てゆく。
「道守九州会議」の誕生だ。
道守。その由来は遠く万葉の昔にさか
のぼる。道を管理し、守り、旅人の飢え
と渇きを癒す果樹を沿道に植えたとい
う。現代の道守は住民と行政が協働し
「道
る 道 路 機 能 を 最 大 限 に 活 用 し、 自 然
災害に対し、住民の方々の生命と財
確認と救援ルート選定、復旧活動等
日より被災状況
平成 年3月 日に発生した東日
本 大 震 災。 こ の 未 曾 有 の 被 害 に 対
を派遣するなど防災官庁として、国
らに大洪水に見舞われたタイに職員
力を発揮することができました。さ
など災害に対する国の総合力、即応
を行い、各自治体からも感謝される
市管理道路の被災状況の確認・報告
ています。
皆さまに愛される道」づくりを行っ
行できる「命をつなぐ道」、「地域の
道路管理に努め、安全で安心して通
を 行 い、 道 路 利 用 者 の 視 点 に 立 っ た
応するため翌日の
ルート確保のため東北道、直轄道路
派遣された職員は日夜活動し、救援
派遣(延べ1,051人)しました。
と現地情報連絡員(「リエゾン」)を
市町村との協定を175市町村(H
や二次災害の防止を目的とした国と
このような災害時の協力体制とし
て九州地方整備局では、災害の拡大
ます。
様には植栽管理や道路清掃等を行っ
づくりに努めて頂いている道守の皆
上に道路を愛し、地域に根ざした道
重要です。道路管理者として日々尽
し上げます。
力しているところですが、私たち以
である国道4号を使用した「くしの
ます。
・2月末時点:
て 頂 き、 こ の 場 を お 借 り し て お 礼 申
歯作戦」に協力し早期の救援ルート
啓開に尽力するとともに、その後の
けいかい
復旧作業の迅速化にも努めました。
より国道220号が通行止めとなる
時 間 で 通 行 を 確 保 し、 地 元 小 学
一丸となった迅速な対応により被災
しかし職員、協力業者、関係機関が
な役割を担うことと考えています。
地域づくりにおいて、ますます重要
ました。
す。
に根ざした道づくりを行っていきま
■プロフィール
私たち整備局が管理する道路は九
州内の幹線道路として
校や観光関係者等より非常に喜ばれ
後
私たち九州地方整備局は、道守の
皆 さ ま と 協 働 し、 よ り 良 い、 地 域
大 規 模 な 土 砂 崩 落 が 発 生 し ま し た。 し て「 人 と 人 を つ な ぐ 」 活 動 で す。
はもとより、訪れる方々まで道を介
道守活動は、地域の皆さまと行政
が一体となって、そこに暮らす人々
N A K A J I M A
の 重 要 な 役 割 を も ち、
23
災害時には救援ルート
として利用される道路
昭和 年生まれ。京都府出身。京都
大学大学院卒。昭和 年建設省(当
時)入省、北陸地方整備局富山河川
国道事務所長、国土交通省河川局河
川環境課長を経て、平成 年1月よ
り九州地方整備局長へ就任。
55
と人の新しい縁」を紡ぐ。
19 道守人物伝
FORCEを派遣し、県・ 産を守るため「災害に強い道づくり」
また、平成 年9月に日本を縦断
した台風 号の被災地、紀伊半島に
12 道守の輪
19 横顔
09 私たちの道守活動
九州地方は大雨や地震など自然災
害常襲地です。平成 年度、大雨に
76
20
さあ、新しい道に一歩踏み出そう。
「 災 害 に 強 い み ち づ く り 」
岡田敏代
梶田佳孝
「未来をひらく つながりの道」
道守活動を〝共助〟のきっかけに
のため九州より緊急災害対策派遣隊
もTEC
19 道守たちのトピックス
今と昔を繋ぐ橋「新萩原橋」
安全で快適に自転車からの
風景を楽しめるデンマーク!!
18 海外道事情
04 みちづくし in 佐賀2011
桜島─鹿児島─指宿─南さつま
九州グランプリ決定
中嶋章雅
「災害に強いみちづくり」
16 九州風景街道をゆく
02 道路管理者と道守の多彩な意見交換
九州幹線道路協議会道守分科会:道守九州会議合同会議
14 九州風景街道フォトコンテスト
01 巻頭随想
清浦ダム公園の桜(鹿児島県薩摩川内市入来町浦之名)
とるぱ
23
ま た、 道 路 を 気 持 ち よ く 利 用 し て
頂くためには、常日頃からの管理が
国の総合力、即応力を発揮
12
−
%)と結んでい
−
(以下「TEC FORCE」と言う) 外にも広く災害対応をおこなってい
12
23
中嶋章雅
A K I M A S A
24
48
で あ る こ と か ら、 今 あ
道守 Vol.23
01
11
08 わたしの好きな道
31
宮崎県日南市宮浦の土砂くずれ現場
道路管理者と道守の多彩な意見交換
共に手を携え、
心の繋がる美しい道づくりへ
九州幹線道路協議会道守分科会:道守九州会議合同会議
平成 年2月 日、国土交通省、県、政令市の九州の道づくりを担う行
政機関で組織される、九州幹線道路協議会道守分科会のメンバーと道守九
州会議及び各県会議役員との合同会議が福岡市の九州地方整備局内におい
て開催されました。
当日は、樗木道守九州会議代表世話人からの講話で、道守九州及び各県
会議の生い立ちから今日までの歩みを振り返り、次に、今後の道守活動の
広がり等への示唆を含む事例紹介として、行政との協働強化で活動の輪を
広げる柳川と北九州の取組、民支援を活用した長崎と熊本での自立型への
取組の4事例の報告、そして後半では、今後の活動にむけての意見や提案
などの活発な意見交換が行われました。
貫として平成
年
現状や課題などの意見交換などを行う
た、年に1回、総会を開催し、活動の
北九州市の創造を目指すものです。ま
す。
に向けての取組が展開されていきま
行っており、今後も美しいみちづくり
各会員の活動などの情報発信・交流も
道守長崎会議
ほか、当制度のホームページを通じて
事例報告②
NPO道守長崎を設立し、
道守長崎会議の活動を
経済的に支援
NPO道守長崎は長崎において「道」
に 関 わ る 活 動 を 行 っ て い る 市 民 団 体、
年5
企業、個人などのネットワークの成形、
道守活動の普及等を目的に平成
登録可能で、登録会員への清掃用具の
定の活動要件を満たす団体や企業等が
支援頂き、花苗を購入し子供達と花植
行い、スポンサー企業を募り活動費を
植栽帯管理システムという社会実験を
て頂いています。また、昨年度は道路
になって頂き道守活動の経済支援をし
通じて心を育てる取り組みを広げてま
よりよいシステムを構築し今後も道を
社 会 実 験 で の 課 題 等 を 解 決 し な が ら、
り短期間での取り組みでしたが、この
なっております。今回は社会実験であ
月に設立しました。会員には賛助会員
貸出や苗の支給、市民活動保険の加入、
道守柳川ネットワーク
いります。
事例報告③
えを行えたことは道路愛護の一助と
民による清掃美化活動等の広がりと育
く…と、春の「さげもん祭」
・秋の「白
秋祭」の前に、エリア内のみちの一斉
除 草・ 清 掃 に 取 り 組 ん で き て い ま す。
道守柳川ネットワークは平成 年8
月に設立、観光客の皆様に美しい柳川
円滑に推進しています。設立当初の
さ り、 幅 広 い 皆 様 の 参 加 を い た だ き、
成を促し、市民と行政が一緒に美しい
地元行政の前向きな意識が
大きな支えに
と し て 創 設 し た も の で、 創 設 当 初 は
を楽しんでいただこう…と、観光エリ
柳川市が事務局のお世話を担ってくだ
団 体 5 1 3 名 の 会 員 が、 現 在 で は
る市民層の活動や育成を支援する制度
収集ゴミの回収などの支援を通じ、市
北九州市道路サポーター
月にスタートしま
市での「美しいまちづくり」推進の一
北九州市道路サポーター制度は「世
界の環境首都づくり」にむけた北九州
ボランティア活動への
小さな支援と意識の交流が
大きな市民活動の輪に発展
事例報告①
24
10
した。道路清掃美化などに取り組まれ
17
21
16
24
勉強会、他地域の活動者との意見交換
以外にも現場見学などを含めたみちの
と感じています。またこれら清掃活動
葉も市民の皆様にかなり知られてきた
と、より大きな輪に成長し、道守の言
活動の輪が大きく広がっています。一
1 8 1 団 体 1 0,9 5 0 名 に の ぼ り、
斉清掃⑤自宅や事業所前の植栽帯を自
での一斉清掃④道守の日制定と県下一
ラソン、ひな祭りなど地域イベント時
行による情報交流・発信の活性化③マ
着化への取組②地域版「道守通信」発
よる道守ネットワークの充実や地域密
の散歩道・西鉄柳川駅周辺の道を美し
アの中核をなす、川下りコース・水辺
も考えさせられるテーマでした。
めていこうとする今後の時代方向から
や企業等の民セクターの役割をより求
しい公」など、公共領域における市民
は
団体210名程度の活動から、現在で
団体600名のネットワークへ
会なども開催し、ふるさと柳川の、み
主 的 に 育 成 い た だ く「 道 守 花 壇 」「 道
導入手法を模索
また「美しいまちづくり」の一環と
しての植栽や花壇育成に際しても、苗
企業等民セクターの支援協力の
取組事例の紹介と、道守活動運営での
木や花苗提供などでは、必ずしも行政
支援にこだわらず企業等の協力を誘導
することも有意義な手法で、長崎や熊
本では社会実験を通じこれらの可能性
や課題等の調査を行なわれており、こ
なったサインボードを設置し、活動費
施しました。地元企業がスポンサーと
した道守活動を行うため社会実験を実
町交差点の他3箇所で民間支援を活用
も目指しており、今回、国道3号水道
る「道守花壇」について自立した運営
た、道守くまもと会議で取り組んでい
行き届いていない現状があります。ま
持管理費の縮減により植栽帯の管理が
も関係機関の協力をうけながら花壇育
利用者の方々などからも好評で、今後
きながら実施しました。花壇は、道路
たが、熊本河川国道事務所の激励を頂
トの記載内容等、困難な面もありまし
掃美化活動などへの用具貸与や苗、保
では、市民等による道路など公物の清
なくしてきていますが、県や政令市等
どにより、活動をサポートする制度を
算環境の悪化や道路予算の使途制約な
ボランティア活動への支援制度に関
しては、国においては近年の大幅な予
どが報告されました。
守会議と連携した一斉活動等の取組な
自治体での施策や取組の様子、各県道
また各県、政令市からは、道守活動
などのボランティア活動を支援する各
と汗で美しい地域を創造し、道やまち
れました。これらは幅広い人々の関与
を一緒に作っている取組なども紹介さ
苗を地域の道に活かし美しいふるさと
て小学生等に担っていただき、育った
また苗に関しては、種を提供し、種
まきから苗への育成を学習の一環とし
美しい心の広がりへ
れら民サイドの支援協力制度の実現に
を調達し、花を植え花壇を管理するこ
成者を育て美しい街づくりに取り組ん
づ く り に 一 層 の 関 心 を 広 め、 多 く の
で、全体としてのお世話などには大変
人々の心の育成にもつなげているもの
施策の違いもみられました。
と感じられました。
な面があるものの非常に意義深いもの
国におけるこのようなボランティア
育成や支援施策の後退は、近年の「新
け推進されているなど、国と地方での
新たな苗育成モデルへの取組、
も期待が寄せられるところです。
とが出来ました。実験にはスポンサー
険手立などの支援を施策として位置付
た。道守側からは①ブロック組織化に
様とのフリーな意見交換を実施しまし
様々な課題や思い表明
会議後半では、九州各県、政令市及
び整備局国道事務所と各県の道守の皆
意見交換
で参ります。
支援を施策面から推進
県等自治体ではボランティア活動
られました。
様々な課題や今後への想いなどが寄せ
ちや暮らしにより関心を寄せていただ
守ガーデニング」の募集など、多くの
道守くまもと会議
民間資金支援を活用し
花壇育成者を育て美しい街へ
事例報告④
く市民の輪が広がってきています。
13
になって頂く企業の選定やサインボー
熊本県は観光立県として大キャン
ペーンを実施中です。そうした中で維
32
02
道守 Vol.23
道守 Vol.23
03
12
基調講演
「未来をひらく つながりの道」
道守活動を〝共助〟のきっかけに
九州の道守が一堂に会する「みちづ
くし 佐賀」が平成 年 月2日、3
~安全・安心を守る道~
岡本博 国土地理院長
九州から
340人参加
防波堤となり、避難ルートとなり、そ
して救援物資を運ぶ非常に大事な道で
あった。阪神・淡路大震災などを経験
し、橋の補強も進めていた。さらには
道の駅が防災の拠点として活躍した。
日本は残念ながらプレートの上に
乗っているため、数百年の周期で必ず
地震、そして災害は起こる。道路の整
備が未来をひらく、そしてつながる大
事 な 物 に な っ て く る。 大 事 な こ と は、
自助、公助、共助。まず自分で逃げる。
子どもたちには「逃げる」という教育
を行う。高速道路の整備、有事の際は
自衛隊や消防隊を派遣するなどの公共
団体の防災力向上も大事。そして一人
交え、「道」ついて意見を交わした。
護協会会長である横尾俊彦多久市長を
題し講演、また対談では佐賀県道路愛
理院長から「安全・安心を守る道」と
道路が特に被害を受けた。国土交通省
たのが津波。死者・行方不明者が2万
9を経験したのは初めてで、大きかっ
したのか。日本付近でマグニチュード
東 日 本 大 震 災 が 3 月 日 に 発 生 し、
その中で「道」はどういう役割を果た
をしっかりと育てていただきたい。
かけとなる。これからもこの共助の目
と。道守活動はこの共助の大きなきっ
だ け で は な く、 み ん な で 助 け 合 う こ
みちづくしの場を借り、道守佐賀会
議で行った「道の絵コンテスト」の表
では「くしの歯作戦」を実施。救援物
賞作品を紹介した。
本中、
資を届けようと高速道路、国道を幹に
16
本を通行可能とした。とにか
し、海岸までの道路を震災翌日には
パネル・フロアディスカッションで
は各県代表から活発な意見が飛び交
人弱の被害がでた。津波で海岸沿いの
彰式を行い、小学生から大人までの受
から挨拶をいただいた。岡本博国土地
長、山内正彦九州地方整備局道路部長
古 川 康 佐 賀 県 知 事、 秀 島 敏 行 佐 賀 市
実行委員長の山﨑昌治の挨拶から始
まり、樗木武道守九州会議代表世話人、
加した。
日に佐賀市で開催され三百四十人が参
11
い、熱い議論が行われた。
く道を広げていくことを災害時協定を
道守佐賀会議で行った「道の絵コン
テスト」の表彰式を行った。佐賀県内
受賞者の声
を作っている側も皆さんとお会いして
伺う場所、そこで会議を開いた。道路
で掃除などをされている方のご意見を
くさんいらっしゃる訳だが、あちこち
ンティアをされている方は、元々、た
岡 本 生 み の 親 と い う こ と で は な く、
たくさん親の方がいらっしゃる。ボラ
葉 が あ る。 捨 て る 人 が ま ず 減 っ て い
たゴミは拾いなさい」という有名な言
ん と 一 緒 に ゴ ミ 拾 い を 行 う。「 出 会 っ
横尾 私も市長就任時は朝、掃除をし
て登庁した。今もボランティアの皆さ
メだと気持ちが伝わっていく。
ミ捨てがなくなる。ゴミを捨てちゃダ
岡 本 掃 除 を や っ て い る だ け で な く、
掃除をやっている人が知り合いだとゴ
絵(ハガキサイズ)を募集を企画。身
道 守 佐 賀 会 議 で は、「 道 守 」 を も っ
と若い世代に知ってもらおうと、道の
る作品が目立った。
」と講評した。
かな人生観、家族の温かさを感じさせ
からは人生の哲学やその人その人の豊
かな道と自然を感じる心、大人の作品
らは夢のあるカラフルな作品、表現豊
賀 女 子 短 期 大 学 学 長 は、「 小 中 学 生 か
康を見つめています。これからも笑
おり、日々、子どもたちの成長と健
私は今、多久市PTA会長を務めて
道は親子の絆にとって非常に心地よ
ています。帰り
を急ぐ姿を描い
この絵は、夕
方に親子が家路
さん
道の絵コンテスト表彰式
の小学生から大人まで募集を行い、応
募された総数179通から優秀作品を
非 常 に 良 い 刺 激 を 受 け、 元 気 に な る。
く。 感 心 し て 見 て い る 人 は 多 く、「 こ
近な道を様々な視点から捉えた作品に
顔や笑い声が絶えない道、地域に密
く、 大 切 な 時 間 を 与 え て く れ ま す。
(佐賀県多久市)
第8回まで続き、大変ありがたい。
ういうことは大事だよな」と思った人
驚かされた。道をテーマとした企画で
横尾 8回まで続けば、
まだまだ続く。
道 路 を 作 る 側 が 一 番 嬉 し い の は「 良
が増えていくと綺麗な街になり、人が
選定した。審査員を務めた山田直行佐
かったよ」
など声を掛けてもらうこと。
着した道を大切にし、子どもたちに
苦 情 は 多 い が、
「ありがとう」は意外
以上に活動されていると思うので、是
受賞された作品は、国土交通省佐賀国道事務所のホームページで公開してい
)
ます。( http://www.qsr.mlit.go.jp/sakoku/activity/michimori/road_e.html
から。
集まる場所だ
人々の笑顔が
「 道 」 は 世
代 を 越 え、
もらいたい。
考え、伝えて
もっと多くの
に少ない。暮らしに必要な道、産業に
非、今後もがんばってやっていただき
集まる。ここにお集まりの方は、それ
欠かせない道、それ以上に重要なこと
たい。
も伝えていきたいと思います。
樺島 永二郎
一般の部 最優秀賞
道守佐賀会議
ま た 道 は、 命 を 守 る も の に な っ た。
盛土して造られた地上高の高い道路は
結んでいる地元建設会社と共に行っ
た。
年 度 は 熊 本 に て「 み ち づ く し 」
が行われる予定。
平成
最後に未来をひらく大会宣言を行
い、 会 場 か ら の 大 き な 拍 手 で 終 え た。
11
方に「道」を
横尾 本当にわかりやすい。
岡本 みんなの思いを一番素直に表し
ている言葉ですね。
は「みちのかみ」と書きますが。
岡本博 国土地理院長
横尾俊彦 佐賀県道路愛護協会会長(多久市長)
「出会ったゴミは拾いなさい」
対談
23
は命を守る道と痛切に感じます。
岡本 平成 年に宮崎に台風が来て大
きな土砂崩れが起きた。夜通し作業を
行い、片側一車線だけでも通れるよう
にと努力しました。
横尾 災害の復旧は危険極まりない作
業で大事だが、道のゴミ拾いなどの輪
も 本 当 に 重 要。 そ の 絆 を 大 切 に し て
色々な連携を地域で行っている。道守
横尾俊彦多久市長
岡本博国土地理院長
〜受賞作品〜
横尾 岡本院長は道守会議の生みの親
と聞いています。
11
in
24
04
道守 Vol.23
道守 Vol.23
05
21
パ ネ ル・ フ ロ ア
ディスカッション
■パネリスト
道守ふくおか会議 山田三代子 さん
道守佐賀会議 日隈 諒 さん
道守長崎会議 宮田 隆 さん
道守くまもと会議 岡田敏代 さん
道守大分会議 古庄京子 さん
道守みやざき会議 新名典忠 さん
道守かごしま会議 神田橋万聖 さん
■コーディネーター
佐賀大学監事 川上義幸 さん
交流集会
交流会後の交流集会。総勢230人
余りの道守が集合した。会場ではすで
そしてそういうものをどうやって維持
んでいる。命の道、自分たちで作る道、
てきた。その姿はまさに壮絶。道も死
宮田 岡本院長から講演があった東日
本大震災、私もバスで南三陸町に行っ
動紹介・提案をいただきたい。
れの各県で活躍されている皆さんに活
お互いが進化してきた。今日はそれぞ
川上 平成 年にNPO法ができ、地
域 の 方 が 活 用 し や す い 仕 組 み が で き、
化が進み、これからの課題。
皆さんが感じているが、参加者の固定
う少しという気持ちがある。好意的に
ている。なかなか広がりを見せずにも
バラで有名な大隅半島にある町で行っ
神田橋 町内会を始め、老人会や企業
などの団体が協力して国道の手入れを
販売し、支援を訴えている。
た。今、八代駅で鉄道会社のグッズを
に入り、我々にできる活動を聞いてき
守活動の姿を若い人に見てもらうこと
加すれば、若い人の目にも止まる。道
動をしたい。できるだけ多くの人が参
人がやりましょうと常に頭において活
無理をしないで、できることをできる
があり、国土交通大臣賞をいただいた。
山田 福岡の県南、柳川では観光客に
きれいな柳川の街をと思い、清掃から
このような輪を広げていきたい。
が将来の道づくりにつながる。
始めた。今では600名ぐらいの参加
するか、つくづく考え、道のありがた
新名 道守活動の課題は、人材、高齢
化、固定化。そして財源。宮崎では社
み、重さを感じた。
中・ 若 」、 幅 広 い 三 世 代
川上 道守の第二ステージでは、まず、
関係者を増やさないといけない。「老・
日隈 私は佐賀の大学生で商店街にサ
テライト施設を作り、若
共同参画で広がりを見せ
会実験として花壇に企業広告を設置
者と街をつなぐ架け橋と
ないといけない。その関
若者と街をつなぐ架け橋に
なる団体で活動してい
岡田 熊本では九州新幹線の全線開業
という日を迎えた。新幹線の駅が県内
動を目指したい。
ような、また持ってもらえるような活
私は思う。自分たちの街に愛着を持つ
と思うからこそ道を造っていくんだと
に愛着があり、より良くしていきたい
くりは道づくりと気づき、道守会議に
古庄 道を早く作ってくれという要請
活動から、道づくりは人づくり、人づ
いきたい。
そして人のつながり、絆の輪を広げて
とともに、このようなシステムの継続、
いく予定。道守のそれぞれのつながり
し、来春から本格的な始動につなげて
むことを祈念する。
良い形で第二ステージの道守会議が進
必要。各団体にはノウハウがあるので、
はそろばんを持って継続的な仕組みが
を片手に持ったら、もう一つの片手に
金がないとなかなか回らない。志、夢
て育てるか。また現実的な話では、お
係者をつなぐ、つなぎ役
に4つでき、皆さんをお迎えしようと
出会った。他の団体の方と行動しなが
る。道ができるには人が
花いっぱい活動を行っている。今まで
ら道路の草取り、花植えを楽しんでい
が必要。それをどうやっ
のローカル線は本当に地域を、命をつ
る。地域の子どもたちが私たちの後ろ
存在して、またその土地
ないでいる道。道路と一緒に鉄道も大
姿を見て、道は自分たちで守ることを
~嘉瀬フラワーロードと
バルーンフェスタ~
基調講演、対談、パネル・フロアディス
カッションの詳しい内容は、道守九州会
議のホームページで公開しています。
( http://www.qsr.mlit.go.jp/n-michi/
)
michimori/
色々な知恵をお互い情報交換しながら
事な道。東北では第三セクターの三陸
感 じ て く れ、 道 守 に 参 加 し て く れ た。
~シュガーロードと
えべっさん~
現地体験学習会
鉄道が大きな被害にあった。私も現地
県会議からは各地地元の名
産品がプレゼントされた。
大会旗の授受では、佐賀
会議から九州会議へ、そし
て九州会議からくまもと会
議へ引き渡された。最後は
今後の道守の発展を祈念
早朝6時、 名弱が集合。一路バス
で会場へ移動。車中で佐賀会議の「嘉
情報交換ができるよう、そ
堂に会する。また様々な話、
ある熊本に帰り、道守が一
唱。次回は第1回開催地で
副代表世話人による万歳三
は市民に身近な像として親しまれてい
日 本 一。 道 沿 い に あ る「 え べ っ さ ん 」
須 像 ) が 8 0 0 体 以 上 あ り、 そ の 数、
ま た、 佐 賀 市 は「 え べ っ さ ん 」( 恵 比
佐 賀 に 名 物 菓 子 が た く さ ん 生 ま れ た。
いる。海外から渡ってきた砂糖を使い、
り。現代、シュガーロードと呼ばれて
と観客を楽し
ルーンの選手
が満開で、バ
り、コスモス
現地では1
㎞以上に渡
んより取組事例の紹介。
瀬フラワーロード作戦会議」の松本さ
北 九 州 か ら 長 崎 ま で 続 く 長 崎 街 道。
の宿場で繋がれ、約224㎞の道の
して未来をひらくつながり
名余りが参加し、休
し、塚原健一道守九州会議
の道であるよう、道守活動
る。学習会には
30
に各県会議の活動の様子などを情報発
信する「道守屋台」が熱気を帯びてい
た。
冒頭、牟田薫佐賀県副知事の挨拶か
ら始まり、
食事をしながら「道守屋台」
を見学した。各県とも活動内容のパネ
ルや地元の名産品を披露。そこら中で
人混みができ、意見交換、そして笑い
10
を活発に行いたい。
けながら、長崎街道の歴史、商売の神
に舌鼓を打った。ガイドの話に耳を傾
憩に立ち寄った甘味処では佐賀の銘菓
る。
ませてくれ
た。
市内を学習し
を聞き、佐賀
るエピソード
ん」にまつわ
様「えべっさ
通常 月上
旬に開花する
40
声が響き渡った。
今回の佐賀県での開催で、九州全県
にて「みちづくし」を行え、各県より
25
コスモスを長
年の経験と知
恵でバルーン
フェスタに合
わせて咲かせ
た。一斉に飛
び立つバルー
ンとコスモス
が美しい佐賀
の朝であっ
た。
06
道守 Vol.23
道守 Vol.23
07
10
九州一周の思い出話、苦労話を聞かせ
てもらった。佐賀会議からはお花、各
熱気あふれる道守屋台
す。
地域に根ざして
2008年 月
末に開催された
日本三大急流に数えられる球磨川が八代平野に流れ出て
くる最初の橋「新萩原橋」
(八代市)は、国道 号線と国道
八代に来た方たちを迎え見送ってくれているような気がしま
が見えます。新萩原橋は八代に住む人だけでなく、縁あって
また、橋のそばには八代駅があり、開業して早 年になる
九州新幹線や肥薩おれんじ鉄道の軌道、さらに九州自動車道
どこか懐かしい一面を見ているような心持がするものです。
を見ていると、明治時代以降、工業都市として栄えた八代の
す。家路につくときに八代海に沈む夕日と工場のシルエット
「不知火(しらぬい)」で知られる八代海や宇土半島が見えま
昇る様子を見ると、大変清々しいものです。一方、西側には
ています。天気の良い朝に橋を渡りながら竜峰山から朝日が
八代市内の学校の校歌にもよく登場し、市民に大変親しまれ
われ、「朝日に染まる竜峰の」とか「明けゆく空に竜峰の」等、
神に同伴してきた竜が昇天したことからその名がついたとい
ほうざん)が見えます。竜峰山は八代神社の祭神である妙見
新萩原橋の上に立って辺りを見回してみると、東側には八
代の郷土の民話「彦一ばなし」にも登場する竜峰山(りゅう
結ぶ交通の要衝です。
219号線が交わる八代市萩原町に架かり、八代の北と南を
3
す。八代の今と昔、そして山・川・海やまちが心の中で一気
な 地 域 の 話 題 な の で、 参 加 者 に
に記 念 の 苗 木 を 植 え て も ら う と い
とし て 、 道 守 さ ん 達 に 直 接 、 沿 道
で は 立 派 に 成 長 し て い ま す。
「植
はほんの幼い苗が、3年経った今
ているのが特徴です。
の道 守 さ ん の 手 元 に 苗 木 が 届 け ら
念会 場 以 外 に も 県 内 あ ち ら こ ち ら
を行 い ま し た 。 そ の 時 に 、 植 樹 記
域ですが、剪定をして幹を太く丈
てくれます。寒が強く雪も降る地
麗。」 と、 と て も 嬉 し そ う に 話 し
りのピンクや白の花が本当に綺
輪が広がっていくことでしょう。
いくので、地域に根ざした道守の
これからも「座談会」は継続して
は ま す ま す 強 く な っ て い き ま す。
う「かごしま風景街道・体験学習」 えた次の春から咲いたのよ。大振
れ、 今 で も 大 切 に 育 て ら れ て い ま
夫に育てるように心がけているそ
うです。
「道守かごしま会議」も地域で
しっかりと根を生やして育ててい
こうと、毎年、総会とは別にブロッ
クごとに集まる「道守かごしま座
談会」を開催しています。道守会
員だけでなく、県の地域振興局を
通じて、コミュニティー活動をし
ている方々にも広く参加を呼びか
1
■ プロフィール
岡 田 敏 代 (おかだ・としよ)
NPO法人ネット八代理事長。肥薩おれんじ鉄
道八代駅駅長。道守花壇の運営など、住民
が主体となった地域づくりを行っている
年5月
県道540号線・ 号線沿いのバラ剪定や追
肥、草刈り、空き缶拾いや大姶良川美化活動等、
1日現在)です。
月に発足し、会員数は100名(平成
流や会員の親睦を図ることを目的に平成3年4
本クラブは、大姶良地域の経済、文化の発展
と活性化に寄与するとともに、各種団体との交
住みよいまちづくりをめざして
大姶良経済文化同友クラブ
鹿児島
に繋がる新萩原橋。いつ通っても新鮮な発見がある私の大好
きな道です。
けています。企画運営は地元会員
本のツツジの苗を、自宅のある県
が手作りで行い、事例発表も身近
児島2008」では、二日目に「み
宮
崎との県境に位置する曽於市
たから べ ちょう
財 部町の野田恵美子さんも約
八代の自然とまちが出会う場所
とっては親しみやすい会合となっ
鹿
親しみやすい会合です
一本一本ていねいに
23
今と昔を繋ぐ橋「新萩原橋」
道 号線沿いに植えました。初め
「みちづくし
30
ちづ く し 」 と し て は 初 め て の 試 み
道守かごしま会議
会議を終えたら行政も含めて懇
親会で盛り上がり、会員同士の絆
20
住みよい地域づくりの推進を地域住民の方々と
連携を図り行っています。
中でも、市道の通学路で道幅の狭い箇所に、
市から側溝蓋を提供して頂き蓋をかぶせて道幅
を広げて生徒たちが安心して通学できるように
道幅を確保したり、市道脇の空き地にひまわり
(東 道大)
を植えたりして住民の方に喜ばれるような
活動をしております。 08
道守 Vol.23
道守 Vol.23
09
11
in
野田恵美子さん
73
鹿児島
クラブ ワールド ピース ジャパン 福岡支部
と駅通り地区で活動しているのが、花物語シン
JR佐賀駅から北堀端の佐賀郵便局迄の約
1・5㎞、通称中央大通りの中央部唐人町地区
障害者と健常者の垣根を越えて
花物語シンボルロード編実行委員会
が、未来に向けた重
環境問題への対応
近年、地球温暖化
などの全地球規模の
坂のまち長崎で自転車塾
NPO道守長崎
長崎
老若男女、誰でも参加出来る
道守活動を目指し続けています
ボルロード編実行委員会です。会員は同地区に
要な課題として浮上
佐賀
クラブ ワールド ピース ジャパンは、次世代
の育成のために取り組む中学生が立ち上げた国
所在している総ての企業、商店、個人が対象で
しています。
福岡
際ボランティアグループです。
マンションも含みます。知的障害者施設の富士
ゴミ問題を解決するために「多くの方々に河
川 道
・ 路等へ目を向けてもらおう!」という主
旨から北九州市戸畑区・小倉北区にまたがる河
学園で育苗された苗を富士学園の園生と地元会
川・道路において「海とふれあいプロジェクト
年に建設大臣表彰をうけました。年間3回の植
解を促すというコンセプトが評価され、平成9
持って育ていくことで障害者と健常者の相互理
研究することを目的とし、活動しています。
えて自転車利用を促進するための方策について
は、マイカーの利用を抑え、坂のまち長崎であ
員 が 一 緒 に 植 え 替 え を し、 地 元 会 員 が 愛 情 を
二酸化炭素排出量
を削減するために
中原海岸周辺清掃」を開催しています。
え替え時には200名の会員に自分の店や家の
河 川・ 道 路 等 に 不 法 投 棄・ ポ イ 捨 て 等 が 増
えてきていることから、平成 年4月、北九州
1 回 程 度 で 地 域 の 方 々・ 学 校・ 企 業・ 市 役 所
前の鉢・プランターに植える苗をそれぞれ取り
の把握などを行っております。
ます。
その後、水やり、施肥、
とができる道路区間の具体的な状況や問題点等
害虫の駆除など自立
した活動をしており
ま す。 昨 年 か ら は 地
元自治会子供会も参
加して貰うようにな
り、 今 後 と も 心 優 し
い花作りを目指して
行きたいと思ってお
荘内商工会女性部
ります。 (副島 勉)
イオンパークプレイス大分店
小さなうねりから大きなうねりへ
(池本真一)
麻生田1町内自治会
全国でごみ収集や清掃
宮崎
美しいまちと共に暮らす喜び
仲間の輪広がる
エ コ ロ ジ ー( 環
境)とローカル
づくりを目指して、切磋琢磨しながら子供やお
また、花壇での作業以外にも諸々の活動を通
じて、明るく、楽しく、安心安全で住み良い町
がるとの思いで汗を流す毎日です。
持ってもらい、ひいては交通事故防止にもつな
道を美しくすることで、通る人に道への関心を
等に励んでいます。通勤・通学路でもあるこの
え替え作業のほか、随時、除草作業やゴミ拾い
部の方々のご協力により、年2~3回の花の植
オン幸せの黄色いレシートキャンペーン活動」
ボランティアをお客さまとともに応援する「イ
活動する「クリーン&グリーン活動」と地域の
店の従業員の有志
す。 イ オ ン と 専 門
活動を続けていま
員として社会貢献
もに地域社会の一
マにお客さまとと
活されていらっ
日 頃 は、 一 人 で 生
努力しております。
また2002年1月からは国土交通省の「ボ
ランティア・サポート・プログラム」とタイアッ
を行っています。
ています。
国のイオンで行っ
植樹帯の清掃を全
対象にゴミ収集や
周辺の国道などを
動」も展開。店舗
リーンロード活
プした「イオンク
(川野操)
を願っています。
の輪が広がること
喜びを施せる仲間
喜 び を 感 じ、 ま た
1町内で暮らせる
皆 さ ん が、 麻 生 田
しゃるお年よりの
が店舗周辺を清掃
年 寄 り に 優 し く、 温 か い 気 配 り と 仲 間 作 り に
す。平成
熊本市街から北東部、国道3号線熊本北バイ
パス沿いに私たちの運営する道守花壇がありま
大分
将来的に自転車走行可能マップを作成予定で
す。 (村里 静則)
に来て貰い、各自店や家の前の鉢へ植え込み、
きます。 輪を広げ継続・実践してい
活動の周知を図り、交流の
地域の老若男女が協力して
む 活 動 が き っ か け と な り、
地域内の環境保全・美化
対策には、私たちの取り組
貴重な地域資源です。
る地域にとって、これらは
また、河川の下流においては国指定重要無形
民 俗 文 化 財 戸 畑 祇 園 大 山 笠 の お 汐 井 汲 み の
場・それに続く道路を抱え
市道路サポーター制度に登録してから2ヶ月に
等の参加により定期的に清掃活動を行なってい
活動内容の一例で、長崎市内を実際に自転車
に乗って現地調査を行い、自転車を利用するこ
出雲町の坂を走る
道守みやざき会議の今年度のテーマのひとつ
である「県内西部ブロックへの道守の輪の拡大」
を目的とし、 月8日㈯に「道守みやざき会議
交流会2011」が都城市庄内町の町家カフェ
「もちなが邸」で開催されました。
もちなが邸で町家カフェを営まれている蒲生
芳子さんをはじめ荘内商工会女性部の方々が新
たな道守さんとなり、道守みやざき会議、大学、
行政を含め総勢 名が参加しました。
交流会は、第1部で「石垣のまち」荘内地区
のまちを巡り、第2部では花の植栽活動と蒲生
芳子さんのご主人を講師に蕎麦打ち体験を行
い、花植え後にみんなでお蕎麦を頂きました。
蒲生芳子さんは、今回、宮崎県の支援事業で
ある「みやざきクリーンロード事業」に商工会
女性部として申請し、「一過性のもので終わら
ないよう花の管理を行い、今後、地元の子供達
などに花植え体験をしてもらい拡大していきた
い。」とのお 話がありました。交流 会で地域の
人 と 出 会 い、 地 域 の
特 色 を 知 り、 一 緒 に
道守活動を体験する
こ と が、 更 な る 交 流
拡大へ繋がっていく
ことを願います。
( 道 守 み や ざ き 会 議 事務局)
(地域還元)をテー
女神大橋を渡る
年より道守花壇の活動を始め、女性
熊本
2011年5月14日 ポーチュラカの植え込み
10
道守 Vol.23
道守 Vol.23
11
23
花の植栽活動の様子
10
50
19
会員より一般の方が大幅に増え、総勢
年も参加団体を徐々に増やしていくこ
す。登録団体に
運営されていま
道守みやざき会議は、毎年 月第3
日曜日を「道守の日」と定め、 月を
て提出され、賛成多数で議決したこと
する新たな仕組みづくり」が議案とし
今回の総会の
特 徴 は、「 道 路 サ ポ ー タ ー の 運 営 に 関
ます。
の場となってい
交換や交流親睦
がえのない情報
とっては、かけ
とによって、活動を盛り上げていけれ
~県内 箇所で実施 昨年度の6割増!~
『宮崎県内道守一斉活動』
ばと考えています。
袋分のゴミが
200名が大集合。約
回収できました。子どもたちにもゴミ
を捨てない心、大事さが教えられたと
信じています。「おもてなしのこころ」
があふれるこの佐賀に、是非お立ち寄
おもてなしの心で
りください。
佐賀城下ひなまつり清掃活動
宮崎県内道守一斉活動月間としていま
です。
展 期 成 会 」、「 ふ っ こ く ボ ラ ン テ ィ ア 」
ました。主な実施者は「名島校区 花
の架け橋実行委員会」、「けやき通り発
動の更なる普
域への道守活
今後も県内全
くり」の検討が始まりました。
の 議 案 提 出 に 向 け、「 新 た な 仕 組 み づ
の趣旨に、全実行委員が賛同し、総会
が必要ではないかとの内容でした。そ
一緒に課題を考えていく仕組みづくり
いる中、行政だけでなく、活動団体も
市への支援や要望も一層多岐に亘って
活動形態・抱える課題も多種多様です。
181団体、約10,000名を越え、
り ま し た。 登 録 団 体 は 年 々 増 え 続 け、
案 説 明 が、 そ れ ぞ れ の 実 行 委 員 に あ
局 よ り、「 新 た な 仕 組 み づ く り 」 の 提
総会開催に向け、前年の夏から実行
委 員 会 が 動 き 出 し ま す が、 市 の 事 務
す。この取り組みは今年で6年目を迎
え、昨年度の
6割増の県内
箇所で実施
の3団体ですが、それ以外の団体、個
及・浸透・拡
さ れ ま し た。
人会員の方々も参加して頂きました。
大を目的に継
続していきたいと思います。
北九州市道路サポーター制度が
「新たな仕組みづくり」へ
な の で、今 の 支 援 で 十 分 」な ど、ボ ラ ン
現行の支援に対しても「自主的な活動
組 み づ く り 」 へ の 賛 成 が、
「どちらか
は初めてでした。その結果、
「新たな仕
きました。今回は道守
てまた頑張れます!」とか「季節が変
す る こ と で、「 日 頃 の 活 動 に 張 り が 出
事となります。写真付で活動をご紹介
が、ブログにはとっては最高の一面記
毎日当たり前に行っているゴミ拾い
活動などは、新聞記事にはなりません
た。
したが、今
ません。
重要なツールになることは間違いあり
コミュニケーションを図る欠かせない
後 の 道 守 活 動 を 維 持 し て い く た め に、
とはいえ、年配の方、インターネッ
トに無関心の方もまだ多いですが、今
した。
ランティアガイドの皆さんの案内で観
まず、実態を把握するため、全登録
団体にアンケートを実施し、その結果
ティア意識の高い、多くの活動団体の
わったら風景が変わるのでまた写真送
道守大分会議では、一方的な配信の
ブログに留まらず、facebook
光して周り、平戸くんち城下秋まつり
第7回北九州市道路サポーター総会
が2月8日㈬に開催されました。この
存在を、
改めて知ることが出来ました。
ります」など、今まで交流できなかっ
の よ う な S N S( ソ ー シ ャ ル ネ ッ ト
の南蛮カレーなども楽しみました。
を踏まえて、意見交換会を市内各区で
第7回総会での議決を受け、実行委
員7名に、2名の新委員を加えた9名
たことも出来るようになりました。事
ワークサービス:交流サイト)で、仲
総会は活動団体からの7名の委員と市
の実行委員と市の事務局とで、来年度
務局自身、会員の皆さんの活動を良く
間に即座に「情報を共有」、連鎖して「人
宿泊コースは、翌日、生月島で捕鯨
やカクレキリシタンの歴史を学び、地
開催しました。各区ごとの意見交換会
の 第 8 回 総 会 に 向 け て、
『新たな仕組
知ることもできました。また、ブログ
に伝える」しくみを、新たな道守の広
% に の ぼ り、
み づ く り 』 が 始 ま ろ う と し て い ま す。
記 事 を 読 ん だ 方 か ら は、「 恥 ず か し な
元漁師さんの料理を堪能し、帰りでは
というと賛成」を含め
それぞれの活動を踏まえて、白熱した
報媒体として活用していきたいと考え
http://michimori.org/
(道守大分会議事務局・木ノ下 結理)
詳しくは「道守大分会議」で検索!
が ら、〝 道 守 〟 と 言 う 言 葉 を 初 め て 聞
イツリー会員の募集」の告知です。
広報媒体としては、信頼性のある媒
体 と し て「 市 報 」、 期 間 限 定 だ け ど 即
~平戸の歴史を訪ねて~
初のながさきサンセット
ロードバスツアー開催
教会、平戸オランダ商館など、地元ボ
「ながさきサンセットロード」魅力の
一つである長崎市西岸に広がる角力灘
に沈む美しい夕日を見ることができま
した。
この「ながさきサンセットロードバ
スツアー」は、NPO道守長崎が実行
委員として協議を重ね、目的地や募集
方法などをお手伝いし、今回、初めて
長崎から平戸までのバスツアーを試み
結果、市報かラジオで見聞きし、よ
り詳しい情報を知るためにブログを見
知っていただくため、バスツアーが開
みや、ルートのすばらしさを皆さんに
足」との意見も伺っており、地域との
参 加 さ れ た 方 々 の ア ン ケ ー ト で は、
今回のバスツアーに、約7割の方が「満
方向で告知
効 性 の あ る「 ラ ジ オ 」、 奥 行 き の あ る
情報として「ブログ」の
「少しでもお金
道 守 大 分 会 議 で は、
をかけずに、多くの方に道守会員さん
に来たという方が大半でしたが、うま
ました。
の活動を知ってもらうためにどうした
(NPO道守長崎・阿野 史子)
なったと思います。
交流を通じて地域活性化の一助にも
催(
日)されました。
くメディアミックスできたと思いま
〜
らいいか?」と考え、まずはローコス
す。応募者のうち、約半分がブログを
月
トのブログを開設し、道守の歴史や活
日帰り・宿泊コースともに長崎駅前
を出発し、平戸城や平戸ザビエル記念
秋の行楽シーズンに、日本風景街道
「ながさきサンセットロード」の取組
ボランティアガイドによる町歩
き風景
見てインターネットを通じての応募で
を使い分けてみました。
議論が続くことでしょう。
がっていくような、持続可能な仕組み
づくりを、実行委員会は目指していま
す。
乞うご期待!
これを期にさらにインターネットの
検 証 も 兼 ね て 行 っ た の が、「 第 回 マ
ています。
の事務局による「実行委員会」で企画
「326号線を守る特別隊」の皆さん
マラソンコースの清掃を実施!
道 守 ふ く お か 会 議 が 主 催 者 と な り、
月4日㈰に開催された「第 回福岡
10
10
動のピックアップから始めてみまし
3
67
ブログやfacebookで
新しい道守広報活動
3
きましたが、いい活動ですね」など声
も実施しま
き続き昨年
一昨年に引
と を 願 い、
援できるこ
し、また応
ち良く競技
マラソンに参加される選手の方々や
沿道で応援される観客の皆様が気持
の心でマラソンコースの清掃を実施し
国際マラソン」に併せて、〝おもてなし〟
65
14
20
~気持ち良く散策を~
「佐賀城下ひな
道 守 佐 賀 会 議 で は、
ま つ り( 2 月 日 ~ 3 月 日 )
」に来
場される皆様に「気持
日㈯
ち良く散策をしていた
だこう」と2月
朝9時から約1時間
半、会場周辺の清掃活
動を行いました。
平成 年から毎年続
き、 今 年 は 第 8 回 目。
佐賀市の市報、新聞へ
の個別掲載依頼、公民
館へのチラシ配布、み
ちづくしでお手伝いを
頂いた皆さんへの口コ
ミなど幅広く活動周
知。回を重ねるごとに
12
をかけられることも多くなりました。
31
これからも市民と行政が協働で、ま
すます道路サポーターの活動の輪が広
市民の方々に定着して
14
18
11
10
22
23
12
道守 Vol.23
道守 Vol.23
13
「名島校区 花の架け橋実行委員会」
の清掃活動の様子(国道3号 名島橋)
17
●自然風景の景観部門
作品を対象に審査を
審査は、平成 年2月
日に東島審査委員長に7名
行ったものです。
作
ルートでの審査を経た入選
豊の国歴史ロマン街道
の審査員によって厳正なる
作品
審査が行われ最優秀賞、部
門大賞、特別賞など
が選定されました。
今後、これらの応募作品
は、写真展示巡回展による
PRなど多様な活用を検討
していく予定です。
九州横断の道 やまなみハイウェイ
撮 影 者:三浦 誠(北九州市)
撮 影 者:宮地 敏雄(佐賀市)
●人・歴史・文化の景観部門
部門大賞
「パワー下さい」
豊の国歴史ロマン街道
撮影場所:宇佐市宇佐神宮
撮 影 者:三浦 誠(北九州市)
●審査の総評
東島 治男
㈳日本広告写真家協会
九州代表理事 きるものがありました。
にブレ、ヒズミ、キズが指摘で
われる中でも、良く見ると写真
の構図が良く撮られていると思
皆様からみた感じで写真として
収 斂 し た 結 果 に な っ て い ま す。
ありましたが、ほぼ全体的には
いても皆様と相違したところは
結果となりました。各部門につ
一致していまして、予想通りの
したが、これは皆様の選定とも
「新緑の下で遊ぶ」を選出しま
審査の結果、フォトコンテス
トにおける九州グランプリは
審査委員長
平成 年 月 日、九州風景街道の
ルート関係者及び行政関係者の方々
九州ネットワークの集い」開催
■
「日本風景街道
撮影場所:大分県九重町九重山
12
12
た。
総括されまし
ていくことが
ながら活動し
も連携を図り
もあり、今後
りの事例報告
り組みや広が
な活動への取
一方では新た
停 滞 な ど の 問 題 も 提 示 さ れ ま し た が、
た。意見交換では、活動資金や活動の
スト実施などの活動報告がありまし
九州ネットワークからは、資源カル
テや評価に関する検討、フォトコンテ
ない意見交換が行われました。
課題や今後の展望などについて忌憚の
動報告に始まり、各ルートでの活動の
回の集いでは、九州ネットワークの活
広報活動を行ってきておりますが、今
九州ネットワークは、九州風景街道
推進運動に関する調査・研究や支援・
ワークとの集いが開催されました。
と、( 一 社 ) 日 本 風 景 街 道 九 州 ネ ッ ト
23
九州グランプリ決定
成 年3月から約一年かけ
資源発掘などを目的に、平
は、九州風景街道のPRや
リ を 選 定 し ま し た。 こ れ
果 と し て、 九 州 グ ラ ン プ
が、1年にわたる活動の成
州風景街道写真コンテスト
ワークが協働で実施した九
九 州 ル ー ト と( 一 社 )
日本風景街道九州ネット
撮 影 者:岡部 誠二(長崎市)
て各ルートの四季の写真を
部門大賞
「夏山をゆく」
撮影場所:福岡県築上郡「メタセの杜」裏
17
撮影場所:長崎市女神大橋
募集したもので、応募総数
最優秀賞
「新緑の下で遊ぶ」
11
ながさきサンセットロード
約640作品の中から、
10
24
部門大賞
「マジックアワーに向かって」
10
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道守 Vol.23
道守 Vol.23
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71
●道の景観部門
九州風景街道フォトコンテスト
640点から選定
九州風景街道をゆく 桜島─鹿児島─指宿─南さつま
●桜島ブロックは、やっぱり活火山
最近は活動が活発化していて、災害の心配も出て
いますが、それでも桜島は鹿児島にひとにとっては
波 静 か な 錦 江 湾 に 浮 か ぶ 桜 島、 た な び く 噴 煙 を
見 な が ら、 温 泉 地、 指 宿、 さ ら に 鑑 真 和 尚 が た ど
州 新 幹 線 が 全 面 開 通 し て、 鹿 児 島 は 観 光 客 で 賑 わ
なくてはならない存在のひとつです。特に活動が激
高 ま る ば か り。 N H K 大 河 ド ラ マ「 篤 姫 」 を き っ
258回も噴火しています。また周辺の住民にとっ
こ し た 昭 和 火 口 付 近 で、 今 年 の 1 月 と 2 月 の み で
り 着 い た 坊 津 に 向 か う「 か ご し ま 風 景 街 道 」。 九
う。 お 正 月 の「 菜 の 花 マ ラ ソ ン 」 か ら、 早 い 南 国
し い の は、 昭 和
年に溶岩も流出する大噴火を起
の 春 を 満 喫 で き る「 か ご し ま 風 景 街 道 」 の 人 気 は
か け に 西 郷 隆 盛、 大 久 保 利 通 な ど 明 治 維 新 の 志 士
ては降灰の影響もあり、大変な生活を強いられてい
す。この法人は、もちろん桜島の拠点を置きながら、
ロックをたばねるNPO法人桜島ミュージアムで
県 内 外 の 人 々 に 伝 え よ う と し て い る の が、 桜 島 ブ
ます。そんな活きた火山の風景をまちづくり活動で
たちや鹿児島を新婚旅行した坂本竜馬が歩いたで
あ ろ う 歴 史 の 道 を 訪 ね る 人 も 多 い。 鹿 児 島 で 風 景
街道づくりに汗を流す人々の取り組みレポートを
お届けする。
桜島の成り立ちを紹介する活動はもちろん、桜島な
らではの体験メニューを充実させながら、市民に限
児島ブロック、指宿ブロック、南さつまブロックに
ての詳細は後述しますが、北から桜島ブロック、鹿
かごしま風景街道の特徴は、まず4つのブロック
に分かれての活動であることです。それぞれについ
道にとっても大切な景観保全にも尽力していて、定
けの足湯に浸かってもらいます。この他にも風景街
メニューのひとつで、干潮の時間を利用して自分だ
ルといえるような有村海岸での足湯掘り体験は人気
●
とにかく自然景観が自慢の風景街道
分かれています。また、それぞれにはブロックの活
期的な清掃活動や史跡などの環境整備にも協力して
らず観光客を喜ばせています。特に桜島のオリジナ
動をコーディネートする団体があることも特徴のひ
います。
が移設保存されている公園の石橋記念公園に所属す
街地の中心を流れていた甲突川に架かっていた石橋
の魅力をご紹介していきましょう。
ます。では、それぞれのブロックごとに活動や風景
といった割合で、代表的な事例が大きく関与してき
を深める場に焼酎や黒豚、歴史を語る際に西郷さん
ます。さらに薩摩富士とも呼ばれる開聞岳は、女性
しめないものとして、健康の面からも注目されてい
やっぱり温泉でしょう。砂蒸し風呂はここでしか楽
が、鹿児島ブロックです。特に、かつては鹿児島市
ガイドとして参画する場づくりを推進しているの
て、さらに景観づくりや風景も魅力を児童や生徒が
桜島を眺めるのであれば、鹿児島市街地から海越
しが素敵という人も多いのでは。その利点を活用し
●
こどもががんばっています
とつといえるでしょう。さて、みなさん鹿児島とい
えば、まず何を連想するでしょうか。ほとんどの人
が桜島と西郷さんではないでしょうか。その次ぐら
いに焼酎や黒豚、温泉がくるのでしょうが、かごし
る子どもガイドは、とにかくパワフルで面白い活動
的な美しさを称えています。とにかく指宿は風景街
ま風景街道には、このうちの桜島と温泉、時々懇親
をしています。まずは基本となる石橋記念公園から
道という名前にふさわしい地域といえるでしょう。
橋が点在している熊本県の山都町にも出かけて、向
ています。活動は、鹿児島に限らず、同じような石
したりして、地域を美しく見せることにもがんばっ
き出た笠沙半島は、リアス式海岸も同時に楽しめて、
夕日の時間が一番といえるでしょう。特に西側に突
す。それだけに、この地域の風景街道を楽しむには
南さつまブロックは、鹿児島県では西側に位置す
ることから夕日の沈む地域としても知られていま
●夕日の美しい東シナ海
の桜島や石橋に関する知識を観光客や市民に対し
て、自ら勉強して披露することです。子どものガイ
ドには定評があって、それを目的にこられる観光客
もいるほどです。また、景観づくりには地域の高校
こうの子どもガイドとも交流したりしながら、鹿児
鹿児島の言葉では「なんつぁならん」(なんともい
生なども加わりながら、花を植えたり周辺の清掃を
島の石橋や景観についても幅広く勉強しています。
えない)眺めを楽しむことができます。そんな地域
の風景街道を面白くするのは、NPO法人エコリン
クアソシエーションです。この法人は教育旅行の受
だ、列車に限らず指宿の良さは車窓からの眺望にあ
風 景 街 道 は ど ち ら か と い え ば、 道 路 が 中 心 で す
が、現在の指宿は列車が特に注目されています。た
風景をまるで故郷のように感じてくれる人々を増や
鹿児島に来る学校も増加して、より一層、鹿児島の
に知ってもらうことに力を入れています。最近は、
●火山地形の美しい指宿
るようです。まず鹿児島湾こと錦江湾をずっと眺め
しそうです。
入に尽力していて、鹿児島の景観を児童や生徒たち
ながら、
鹿児島市街地から南下することになります。
くれます。
そうした保全活動に取り組んでいるのが、
は、保全された松林がやさしく訪れる人々を迎えて
だまだの部分もあるかもしれませんが、ぜひ鹿児島
はおもてなし活動を充実させようとしています。ま
このように、かごしま風景街道は多様な活動に支
えられて、鹿児島の魅力や交流人口の増加、さらに
これは国道も同じで、特に指宿市内に入ると大河ド
指宿ブロックをたばねる指宿商工会議所です。多く
の風景を楽しみに、また食や温泉、歴史も堪能しに
ラマで全国区になった篤姫ゆかりの今和泉地区から
の旅館やホテルも加盟していることから景観づくり
(東川美和)
来てください。お待ちしています。
には積極的で、魅力のある看板設置にはこれまでも
取り組んできています。さて、
指宿の魅力といえば、
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道守 Vol.23
道守 Vol.23
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あれば、森林内などには舗装されていな
道沿いなどに整備された自転車専用道も
をみつけることもできる。道路自体は車
みられ、その中の所々に古城などの史跡
河川や海岸などの豊かな自然環境が多く
景、 牛 や 馬 が 放 牧 さ れ た 牧 草 地、 森 林、
化されていることである。
転車道とつながっており、ネットワーク
ルートは各地域の自転車道や都市部の自
敷に設定されているのに対し、これらの
グ・ ロ ー ド と い え ば、 そ の 多 く は 河 川
う一つの特徴として、日本のサイクリン
マークのある標識が設置されている。も
公共交通機関
に自転車ごと
などは、気軽
動に疲れた時
る。自転車移
ることができ
安全で快適に自転車からの
風景を楽しめるデンマーク
い道路やシーニック・ルートであるマー
れており、料金を支払えば、折りたたむ
関には自転車を乗せるスペースが確保さ
らに、鉄道やフェリーなどの公共交通機
を利用しやすい環境であるといえる。さ
期になると、郊外部では多くの人々がグ
できる環境が整っている。気候のいい時
近距離のみならず、長距離移動でも利用
ムーズにできる。したがって、自転車は
移動も含めた複数の交通手段の利用がス
いるようである。
は一味違った感覚でゆったりと楽しんで
かう途中の風景を自動車からみたものと
みることができる。彼らは、目的地に向
な荷物を載せて自転車に乗っている姿を
ループになって自転車後部の荷台に大き
などの手間などはいらず、そのまま乗せ
に乗ることが
ガレット・ルートと重複する自動車と共
世界一の自転車大国といえば、オラン
ダを思い浮かべる。しかし、デンマーク
でき、自転車
存する道路もある。ルート上には自転車
確かにデンマークは国土に山がなく平
坦であり、地形的には国土全域で自転車
も人口あたりの自転車の保有者数は多
く、自転車利用環境も充実している。現
在、わが国では接触事故の多い都市での
歩行者と自転車の分離する整備を進めて
い る が、 デ ン マ ー ク で は、 会 話 が で き、
!
!
いと意欲的です。
横峯 正二 氏
横峯調査官は
平成 年9月よ
り延岡河川国道
事務所から就
任。 鹿 児 島 県 出
身で大胆な発想
の持ち主であり
ながら緻密さも
年には有明海沿岸
菅 伊佐男 氏
菅課長は平成
年9月より防
災 課 か ら 就 任。
九州の道路を安
全で安心して走
行できるよう大
雨時や降雪時も
含 め 日 夜、 奮 闘
あり方について多くの道守の方々と交流を深めた
など自然相手に奮闘されています。九州の道路の
よなく愛し、自宅の農園で野菜を育てておられる
されています。福岡県出身で登山とマラソンをこ
九州地方整備局(新)
道路管理課長 関係を目指して頑張りますとのことです。
を深めて来られました。今後も引き続きより良い
き、その後の赴任地でも多くの道守の方々と交流
道路出張所長として柳川市の道守活動にご尽力頂
兼ね備えている方です。平成
九州地方整備局(新)
道路調査官 横顔
海岸線沿いルートの風景
安 全 に 追 い 越 せ る 幅 員 2・2 m を 標 準 と
して、多くの都市で自転車道が整備され
ルート(総距
ている。さらに、1993年に全国レベ
ルの広域的な自転車道が
離4233㎞)指定されている。海岸沿
いのルート、国土を縦断あるいは横断す
歳)
道・緑・人
(仲間)と共に共存し、
充実感のある活動をしたい
大分市明野 大津悦子 さん
(
梶田 佳孝
る ル ー ト、 フ ィ ヨ ル ド や 島 を 周 遊 す る
日に桜に巻
ルートの案内標識(下)
自転車専用道路沿いの案内標識
九州大学大学院工学研究院助
教。博士(工学)
。九州大学
大学院工学研究科修了。都市
計画、交通計画を専門とする。
ル ー ト な ど が あ り、 最 も 短 い ル ー ト で
105㎞、最も長いルートは650㎞に
も及ぶ。
デンマークでは土地利用規制が厳し
く、 農 地 と 森 林 が 国 土 の 約 % を 占 め
■~桜よ、よみがえれ!~
峠の桜を守る会 月
年2
「青島地域まちづくり推進委員会」を中心とし
た周辺住民の皆さん、
「峠の桜を守る会」
「コバノ
センナを育てる会」の宮崎交通の社員、OBの皆
さ ん、 及 び 行 政 機 関 の 職 員 等 延 べ 約 1 0 0 名 の
方々が参加しました。
「点と点を結ぶ道と、そこから見る風景をきれ
いにすることはとても大切。訪れる人達はそれが
楽しみでもある。また、メンバーも高齢化する中
で、若い人達も多く集まってもらえるのがとても
頼もしい。
」と峠の桜を守る会、コバノセンナを
育てる会の長友睦郎氏。
」そ
「訪れる人々を美しい風景で感動させたい。
して「自分たちの手で自分たちの暮らす地域をき
れいにしたい。
」という皆さんの思いが伝わる取
組 み で す。 桜 並 木 が 顔
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宮崎・国道220号堀切峠付近の道路周辺に植
えられた桜の木を手入れし直し、補植し、桜咲く
年
景観を再生しようと活動をしている「峠の桜を守
る会」の呼び掛けで、平成
月 日には、桜の植栽が行われました。
いたカズラの除去・周辺の除草作業、平成
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プロフィール
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自転車専用道路を走行するツーリスト(郊外部)
大津さんは、県や市の事業推進員を務めたり、テ
レビのモニターなどを通じて、社会や行政に自分の
経験・意見を伝える役目を率先して行い、生きいき
とパワフルに活動し、とても輝いている女性です。
年前に定年を迎え、その後の人生は、恩返しに
「社会貢献をしよう」と、これまで多々ボランティ
アにも参加。しかし、思いとは裏腹に行政主体の構
成だったり、グループの高齢化ということで、自然
消滅することに意欲を無くしかけていました。
そ の と き、「 集 団 で な い と 出 来 な い … で は な く、
一人でも出来ることをやろう!」と決めたそう。
「無理がなく、身近なことから自然な行動をする
ことが、楽しく・長く続ける秘訣となり、道路や草
取り活動などの清掃をすることで、自分自身の心の
中が洗われ健康になる気がします。
道守活動を通して、道の大切さ、緑の素晴しさ、
また、自分の培ってきた知恵や経験を次世代の子ど
もたちに伝えていき、頼られる高齢者になりたい。」
そう、大津さんは笑顔でお話してくださいました。
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道守 Vol.23
道守 Vol.23
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を出す春が楽しみです。
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( 道 守 み や ざ き 会 議 事務局)
桜の植栽(H24.2.26)
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自転車とマーガレット・
ルートの案内標識
デンマーク
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て い る。 各 ル ー ト に は、 美 し い 農 村 風
道 守 たち の トピックス
~道守を支援して頂く賛助会員の皆様(団体・企業)~
○―「みちづくし
佐賀」大会は、素晴らしかったですね。佐賀の
道守さんたちの、手作りで,おもてなしの心あふれた大会運営は、
九州各地から集まった道守の仲間を感動させました。交流会も大変
な盛り上がりで、手を繋ぎ、未来の道守活動をしっかりと見つめた
会合になりました。佐賀の皆様、ご苦労様、そしてありがとう。
○―佐賀大会で、熊本に始まった大会は九州を1周しました。次回
は再び熊本で開催されます。これを機会に、道守通信は特集「これ
からの道守活動」の課題を特集しています。資金不足、活動者の高
齢化と後継者難などなど、
一気に解決は出来ない難問ばかりですが、
挑戦的な試みをしている長崎、宮崎など4つの活動を特集していま
す。今後の活動の参考にしてください。
○―幹線道路協議会の国、県、政令都市の行政の担当者と道守代表
が一緒になって課題を話し合う会議が開かれました。行政と道守の
「協働」は大変重要な課題ですが、
地域によって「ばらつき」があり、
改めて原点に立って考えることが出来ました。今後もぜひ継続して
いただきたいものです。継続は力なりが、道守活動のモットーです
から。
その中で、注目されたのが北九州市の「道路サポーター制度」で
す。急速に、道守の仲間を増やしており、北九州市も一生懸命です。
行政と道守がどのように、共に歩んでゆくか先行事例になると感じ
ました。
○―九州地方整備局が始めた「各地道守、風景街道だより」など、
丹念な情報提供のための作業が行われています。ぜひ、開いて一読
道守 Vol.23
してください。大分の報告にありましたように、ネット社会での情
報発信、連携は大きな武器になりそうです。それに合わせて、この
道守通信も改革しながら、進化したいものです。ご意見をお寄せく
ださい。
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in
道守通信
編集後記
※順不同
九州国道協会
㈳日本道路建設業協会 九州支部
㈳九州建設弘済会
九州電力㈱
㈳プレストレストコンクリート建設業協会
九州支部
福岡県道路協会
福岡市道路利用者会議
㈳福岡県建設業協会
佐賀県道路愛護協会
㈳佐賀県建設業協会
長崎県道路協会
㈳長崎県建設業協会
熊本県道路利用者会議
㈳熊本県建設業協会
大分県土木建築協会
㈳大分県建設業協会
宮崎県道路利用者協議会
㈳宮崎県建設業協会
鹿児島県道路利用者協議会
㈳鹿児島県建設業協会
建設サービス㈱
長幸建設㈱
NTTインフラネット㈱
福岡支店・熊本支店・鹿児島支店
大日コンサルタント㈱大阪支社
九州みちの会
みちを考える会
いであ㈱ 九州支店
烏城塗装工業㈱
㈱荻島組
㈱オリエンタルコンサルタンツ 九州支店
川田工業㈱ 九州営業所
九州地区道路利用者会議
㈱橋梁コンサルタント 福岡支社
㈱ケー・シー・エス 九州支社
㈱建設環境研究所 九州支社
㈱建設技術研究所 九州支社
㈱建設技術センター
㈳建設コンサルタンツ協会 九州支部
㈱駒井ハルテック 九州営業所
新構造技術㈱ 九州支店
新日本技研㈱ 福岡支店
㈱綜合技術コンサルタント 九州支店
瀧上工業㈱ 福岡営業所
㈱長大 福岡支社
㈱東亜コンサルタント
東急建設㈱ 九州支店
㈱東京建設コンサルタント 九州支店
㈱都市開発コンサルタント
㈱名村造船所 福岡営業所
西日本技術開発㈱
西日本新聞エリアセンター連合会
日鉄鉱コンサルタント㈱ 九州支店
日本工営㈱ 福岡支店
範多機械㈱ 福岡営業所
㈱福山コンサルタント
㈱ぶぜん街づくり会社
復建調査設計㈱ 九州支社
前田建設工業㈱
宮地エンジニアリング㈱
クラブワールドピースジャパン福岡支部
そうじの会(多久の未来を創る会)
農事組合法人そよかぜ館
葉隠会道守部会
扇精光㈱
㈱西海建設
宅島建設㈱
川田建設工業㈱
㈱九州開発エンジニヤリング
㈱水野建設コンサルタント
㈱ヤマックス
㈱高山組
九建設計㈱
九州建設コンサルタント㈱
㈱センコー企画
㈱玉の湯
㈱地域科学研究所
㈱友岡組
㈶日本造園修景協会 大分県支部
㈱野村建設
㈱九南
太陽技術コンサルタント㈱
㈱日髙時計本店
宮崎空港ビル㈱
㈱宮崎産業開発
朝日開発コンサルタンツ㈱
㈱アジア技術コンサルタンツ
ウエノ・コンサルタント㈱
鹿児島土木設計㈱
㈱建設技術コンサルタンツ
大福コンサルタント㈱
南生建設㈱
㈱みともコンサルタント
㈱新日本技術コンサルタント
三州技術コンサルタント㈱
㈱萩原技研
道守 Vol.23
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発行「道守九州会議」
広報誌「道守通信」秋号
平成24年3月30日発行
「道守九州会議」事務局
■道守支援室(九州地方整備局道路管理課内)
〒812-0013 福岡市博多区博多駅東2丁目10番7号
TEL.092-471-6331㈹ FAX.092-476-3481
■㈳九州建設技術管理協会内
〒812-0011 福岡市博多区博多駅前1丁目19番3号
TEL.092-471-0189 FAX.092-414-0767
道守HP http://www.qsr.mlit.go.jp/n-michi/michimori/ e-mail [email protected]
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