...

白馬村観光地経営計画策定委員会 第2回ワーキンググループ 議事要旨

by user

on
Category: Documents
26

views

Report

Comments

Transcript

白馬村観光地経営計画策定委員会 第2回ワーキンググループ 議事要旨
白馬村観光地経営計画策定委員会
第2回ワーキンググループ 議事要旨
1.開催日時
平成 27 年 1 月 21 日(水)
13:30~15:30
2.開催場所
保健福祉ふれあいセンター
2階学習室
3.議題
(1)第1回ワーキンググループの振り返り
(2)ワークショップ(テーマ:白馬観光の重要課題)
4.議事経過
●事務局より資料説明。ワークショップを経て各グループが発表した「白馬観光の重要課
題」に関する主要な発言は以下のとおり。
(Aグループ)
発表者:橋本旅人氏
●「白馬村の課題」を考えたときに、「ヘソ」となる場所がないのではないかという話題に
なった。その中で、全体的な白馬村の都市計画が今の時代になかなか合っていないので
はないかという話が出た。
●具体的には、駅から八方まで、この道路沿いがひとつ大きなポイントになるのではない
か。例えば、白馬駅から山を見たときに電線が邪魔をして非常に汚い。白馬村の一つの
課題として、
「山が綺麗なのに、綺麗な山を見るのに苦労する」ということが挙げられた。
●その「苦労」を取り除くのであれば単純に電線を地下に埋める。今クモの巣のように南
から北と(電線を)這わせてあるが、せめて片方だけでも電線を埋めることができれば、
「クモの巣」が解消されるのではないか。そうなれば外国人がバスを降りて、ぱっと山
を見たときに、苦労せずに綺麗な山を見ることができる。
●また、プロモーションの問題もあるのではないか。お金をかけてプロモーションするの
には限界がある。そういった時に、例えば世界的なホテルを誘致することができれば、
そのことで勝手にプロモーションにつながっていくのではないかという意見もあった。
●補足だが県や国からの財源を確保したい。そのため今の都市計画を見直して「観光立国
を目指す日本において一番最先端をいく白馬村」という位置付けが必要ではないか。
●3,000m 級の山に半日で行けるというところは世界的に見ても中々ないと思う。そういっ
たところをアピールできれば世界的なホテルの誘致もスムーズにできるのではないか。
1
●パワースポットである白馬大橋を河童橋や嵐山の渡月橋のような観光対象になるような
橋として整備してもいいのではないか。そうすることでお客様が来る雰囲気を作ってい
くこともやっていくと良いのではないか。
(Cグループ)
発表者:遠藤孝氏
●やはり観光に関して実行者が誰なのか、
「人」という部分が足りない。トップダウンで方
向性を示すことも必要ではないか。
●また、村が関わると「平等」という言葉が出てくるが、この「平等性」は、観光ではあ
り得ない。お客様の選択や企業努力の結果として差がつくものである。観光を「業」と
して捉えれば自ずとそういう考え方になる。
●ビジターセンターがある方が良いという意見も出た。しかし実際どこに送客するのか。
ここでも課題になるのは平等性だ。この宿に送客したのが悪い、このスキー場はどうし
てこのお客さんを取るのか等の声が上がるだろう。A班が触れた外資系の高級宿泊施設
の誘致一つ取ってみても、平等という観点で考えると反対する人もいるだろう。
●企業努力する皆さんを応援するのが村の体制ではないか。それが、今の白馬を伸ばすと
いうところに非常に必要で、一番足りない部分ではないか。
(Dグループ)
発表者:吉沢紘一氏
●白馬村では観光協会が 4 つあり、各エリアが独特の魅力を持っている。どこか 1 つに「ヘ
ソ」を決めるのも良いが、そのヘソがきちんと連携していくことも大事なのではないか。
●海外のお客様も増え、国内のお客様もこれからどんどん高齢化する。自分たちで動けな
い人が増えるだろう。二次交通の整備が非常に重要になる。公共交通機関で白馬まで来
た人たちが一年を通じて観光地を自由に回れるような公共交通が今後必要になる。
●白馬では山岳観光地と言ったり、山とスキーと言ったりするが、そればかりだと「私た
ちには関係がない」という人もいるだろう。全体のイメージを「山岳スキー」ではなく
「山岳景観の中で物事ができる観光地」として、もっと景観を意識していきたい。
●素晴らしい景観の中でスキーができたり、素晴らしい景観の中で登山に行けたり、と考
えると、同じスポーツでも白馬でしかできないものになる。山とスキーだけというイメ
ージが払拭され、景観の素晴らしさに注目されることにも繋がっていくのではないか。
●白馬あるいは白馬バレーとして何を伝えたいのかということをしっかり決めて、国内、
国外へのプロモーションを行う必要があるのではないかという意見も出された。
2
(Bグループ)
発表者:伊藤英喜氏、高木律子氏
●各事業者が「白馬の魅力づくり」を十分やっているのではないかという視点からスター
トした。それぞれの魅力について今後は、組織や利害を越えて、一丸となって情報発信
などに取り組む必要がある。
●例えば現在は各社がバラバラにパンフレットを作っている。それをオールインワンにま
とめて、小谷村や大町市を含めた「白馬バレー」全エリアが分かるようなパンフレット
があると良い。既存のスノーシーズンのものだけでなく、グリーンシーズンも併せてあ
ると良い。
●もっと踏み込んで、白馬バレーの全スキー場がひとつの券で滑れるような発券のシステ
ムがあれば、案内する方も滑りに来る方も利便性向上につながるという意見も出た。
●前回議論で整理された「白馬の魅力」というのは多くの人の共通認識だろう。その魅力
が生かされないのは組織と人の部分がしっかり機能していないからではないか。
●例えば民間企業の中には冬季に人材を雇用してトイレとインフォメーションを 24 時間開
けている場所がある。しかし五竜のバス停では国道にお客さんを降ろす。冬の間だけで
もエスカルプラザ前にバスを停めて、お客さんが困らないようにして欲しい。そこから
宿に連絡するだとか何気ないこと、今ある魅力を繋げていく、それが価値を上げるとい
うことではないか。
●シャトルバスに関しても案内する側も資料を見ないと説明出来ない複雑さがある。行政
も村が観光で生きていくためスキー場側に共通のシステムの導入を村のために真剣に考
えてくれないかと促す。スキー場側も投資が必要だが、お客様、村民に喜ばれて、色々
なことが発展していくのではないか。一番大きな効果があるのではないか。
●何かに取り組んだらその結果を検証しないと持続しない。例えば白馬ガレットも良い取
り組みだと思うが、それがなぜお客様から認知されないかというのを検証する必要があ
る。そういう何気ない今あるものに関する課題を検証して実行すれば、お金をかけずに
できることがあるのではないか。
3
Fly UP