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UNIX用 Siebelインストールガイド バージョン8.1

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UNIX用 Siebelインストールガイド バージョン8.1
UNIX 用
Siebel インストールガイド
バージョン 8.1
2010 年 04 月
B58172-01
Copyright © 2005, 2008, Oracle. All rights reserved.
制限付権利の説明
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き、このプログラムのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイル等は禁止されています。
このドキュメントの情報は、予告なしに変更される場合があります。オラクル社およびその関連会社は、このドキュメ
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製品のモジュールとオプション。このマニュアルには、オプションの(場合によってはライセンスを未購入の)モジュー
ルの説明が含まれています。Siebel のサンプルデータベースには、これらのオプションのモジュールに関連するデータ
も含まれています。その結果、実際のソフトウェアの実装がこのマニュアルの説明と異なる場合があります。購入した
モジュールについては、購入担当者か Siebel の営業員にお問い合わせください。
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品またはサービスの提供、保証義務を含む)に関しては責任を負いかねます。また、第三者との取引により損失や損害
が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。
目次
UNIX 用
Siebel インストールガイド 1
第 1 章:
新機能
第 2 章:
Siebel Business Applications のインストールの準備
展開計画ワークシートについて
17
Siebel リリースのインストールについて
17
アップグレード環境のインストールについて
19
このマニュアルでの Windows プラットフォームと UNIX プラットフォーム、およびバージョン
について 20
Siebel Business Applications のインストールの概要
Siebel の展開計画の一般的な注意事項
21
23
トポロジの計画 23
ハードウェアの準備 25
Siebel Server の負荷分散の計画 25
ディスクスペース要件の計画 25
RDBMS のインストールおよび設定の計画 25
Siebel イメージディレクトリとメディアファイルの管理 27
Siebel インストーラおよびウィザードに必要な一時ディスクスペースの管理 28
Siebel インストーラおよびウィザードが実行する言語 29
Siebel Business Applications の複数のインスタンスのインストール 30
Siebel アプリケーションのロケールの指定 31
ご使用の UNIX オペレーティングシステムに対するロケールの指定 32
権限と所有権の設定 34
リモートサーバーマシンからのインストール 35
Siebel Gateway Name Server と Siebel Server のホスト名に対する制約 36
Siebel Enterprise Server と Siebel Server の名前に対する制約 36
ファイルとディレクトリの命名規則 37
Siebel File System の作成 38
Siebel サービスオーナーアカウントの作成 42
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
3
目次 ■
第 3 章:
RDBMS の設定
データベース設定の概要
43
Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定
46
Oracle データベースの言語を選択するためのガイドライン 47
init.ora ファイルを設定するためのガイドライン 47
Oracle データベース向けの Redo ログのサイズを設定するためのガイドライン 49
Oracle テーブルスペースを作成するためのガイドライン 49
Oracle データベースのサイズを設定するためのガイドライン 50
Oracle の一時テーブルスペースを作成するためのガイドライン 50
データベースオブジェクトの Oracle デフォルトのテーブルスペースを上書きするためのガイドライン
51
Oracle データベースオブジェクトを作成するためのガイドライン 52
Oracle データベースを継続的に管理するためのガイドライン 52
Oracle データベースに対して Real Application Clusters を使用するためのガイドライン 53
Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
54
IBM DB2 データベースマネージャ設定パラメータを設定するためのガイドライン 55
IBM DB2 の言語を選択するためのガイドライン 57
IBM DB2 データベースを作成するためのガイドライン 58
IBM DB2 設定パラメータを設定するためのガイドライン 59
IBM DB2 バッファプールを設定するためのガイドライン 61
IBM DB2 テーブルスペースを作成するためのガイドライン 62
データベースオブジェクトのデフォルトの IBM DB2 テーブルスペースを上書きするためのガイドラ
イン 63
IBM DB2 の ODBC ステートメントハンドル不足を防止するためのガイドライン 65
AIX での IBM DB2 ユーザープロセス数を拡張するためのガイドライン 65
IBM DB2 ログスペースを決定するためのガイドライン 66
IBM DB2 ログファイルをアーカイブするためのガイドライン 66
IBM DB2 データベースオブジェクトを作成するためのガイドライン 67
IBM DB2 の断片化を管理するためのガイドライン 67
第 4 章:
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成
Siebel インストールメディアファイルの取得
Siebel インストールメディアの内容
69
70
Siebel インストールイメージの作成準備
73
Siebel メディアファイルおよび Siebel イメージの場所の決定 73
Siebel イメージディレクトリの要件 75
Siebel イメージディレクトリ作成時のクロスプラットフォームの問題
Image Creator ユーティリティ実行の要件 76
4
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
75
目次 ■
Siebel インストールイメージの作成
77
GUI モードでの Siebel Image Creator の実行 78
コンソールモードでの Siebel Image Creator の実行
Siebel イメージ作成のトラブルシューティング
第 5 章:
81
82
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインス
トール
Siebel 展開のサーバーのインストールおよび設定の概要
86
Siebel 展開のサーバーのインストールおよび設定のプロセス
展開タイプ別のインストールおよび設定方法
小規模から中規模の展開
中規模の展開 90
大規模な展開 91
89
90
Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の要件
Siebel
Siebel
Siebel
Siebel
88
92
Enterprise Server のインストールおよび設定の一般的な要件 93
Gateway Name Server のインストールおよび設定の要件 98
Server のインストールおよび設定の要件 98
EAI コネクタのインストール要件 101
複数言語を使用したインストールおよび展開について
101
必要なすべての言語を 1 回でインストールおよび展開する方法 103
必要なすべての言語をインストールして一部の言語を後で展開する方法
追加言語のインストールおよび展開 105
Siebel データベースへの接続の設定
104
107
Siebel Server マシンのネットワーク接続の確認
107
Siebel Enterprise Server コンポーネントのインストール
Siebel Enterprise Server のインストールの確認
109
115
Siebel Gateway Name Server のインストールの確認 115
Siebel Server のインストールの確認 117
データベース設定ユーティリティのインストールの確認 119
Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール
Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーについて 121
Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール要件
Siebel 管理エージェントのインストール 124
Siebel 管理サーバーのインストール 126
Siebel インストーラおよびウィザードのコマンドラインオプション
121
122
127
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
5
目次 ■
第 6 章:
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定について
リリース 8.0 以降での設定ウィザードの変更点 130
インストール可能なコンポーネントに関連する設定ウィザード
設定ウィザードと関連するモデルファイル 134
Siebel 設定ウィザードの起動
132
135
設定ウィザードを起動する手順 136
設定ウィザードの構文要素 138
設定ウィザードを起動するためのコマンド
設定タスクの実行
129
139
141
Siebel Gateway Name Server、Siebel Enterprise、および SWSE 論理プロファイルを設定する
タスクの実行 142
Siebel Gateway Name Server の設定 143
Siebel Enterprise の設定 144
Siebel Server を設定するタスクの実行 151
Siebel Server の設定 152
Siebel データベースを設定するタスクの実行 155
SWSE を設定するタスクの実行 156
Siebel Gateway Name Server の起動の確認
157
Siebel Gateway Name Server の自動起動の設定
158
AIX における Siebel Gateway Name Server の自動起動の設定 159
HP-UX における Siebel Gateway Name Server の自動起動の設定 160
Linux または Solaris における Siebel Gateway Name Server の自動起動の設定
Siebel Server のインストール後のタスク
ODBC データソースの確認
162
162
Oracle データベース用 ODBC データソースの確認
IBM DB2 用 ODBC データソースの確認 164
モバイルユーザーのネットワーク接続の確立
162
165
インストールおよび設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備
サーバーコンポーネントグループの有効化および無効化 166
言語固有の AOM の有効化と無効化および言語の追加 166
バッチコンポーネントの同期化 166
アップグレードシナリオでのコンポーネントジョブ定義の保存 167
Siebel Enterprise Server と Siebel Server のパラメータ設定の移行
Siebel アプリケーションの負荷分散の設定
167
負荷分散設定ファイル(lbconfig.txt)の生成 168
サードパーティ製の HTTP ロードバランサーの設定 169
ロードバランサーの接続タイムアウトの設定 171
6
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
165
167
161
目次 ■
Siebel ネイティブロードバランサーまたはサードパーティ製 HTTP ロードバランサーでのサーバーの
監視 171
Siebel Server の自動起動の設定
172
AIX における Siebel Server の自動起動の設定 172
HP-UX、Linux、または Solaris でルートとしてインストールした場合の Siebel Server の自動起動
の設定 174
HP-UX、Linux、または Solaris でルートとしてインストールしない場合の Siebel Server の自動起
動の設定 176
環境変数の管理
177
既存の Siebel Enterprise Server 内での追加 Siebel Server のインストール
178
Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定のトラブルシューティング
178
Siebel Gateway Name Server のインストールおよび設定のトラブルシューティング
Siebel Server のインストールおよび設定のトラブルシューティング 179
ODBC データソース接続のトラブルシューティング 180
Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定
182
Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定について 182
Siebel 診断ツールの Siebel ユーザーの作成 183
Siebel 管理エージェントの設定 184
Siebel 管理サーバーの設定 188
Perl スクリプトを使用した追加の Siebel 管理エージェントの登録と Siebel ADM の設定
インストールおよび設定後の Siebel 管理サーバーの再起動 196
第 7 章:
179
193
Siebel データベースの設定
Siebel データベースとデータベース設定ユーティリティについて
Siebel データベースの設定プロセス
Siebel データベースの設定要件
197
198
200
グローバルタイムゾーンサポートのための環境の設定
202
テーブルオーナーアカウントと管理者アカウントの作成
202
IBM DB2 のストアドプロシージャとユーザー定義関数のインストール
RDBMS 上での Siebel データベースの設定
205
206
Siebel データベースコンポーネントのインストール 206
Siebel データベースインストールのログファイルの確認 211
データベースコードページのシステム属性と他の設定の確認
Siebel File System の設定
213
214
Siebel データベースへの Siebel レポジトリのインポート
214
Siebel レポジトリのインポート 215
Siebel データベースのレポジトリのインポートに関するログファイルの確認
218
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
7
目次 ■
第 8 章:
Siebel Web Server Extension のインストールと設定
Siebel Web Server Extension(SWSE)について
SWSE のインストールと設定のプロセス
220
SWSE のインストールと設定に関する要件
Web サーバーのインストール
SWSE のインストール
SWSE の設定
219
221
226
228
231
SWSE 論理プロファイルの作成 232
SWSE 論理プロファイルの作成に関する設定
SWSE 論理プロファイルの適用 237
SWSE 論理プロファイルの適用に関する設定
232
238
SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク
240
SWSE のインストールの確認 241
SWSE のログファイルの確認 241
Web サーバーの設定 242
Web サーバーでの仮想ディレクトリの確認 243
カスタム仮想ディレクトリの作成 243
SWSE および仮想ディレクトリの権限の設定 244
Web サーバーでのユーザー権限の付与 244
Linux プラットフォームに対する IBM HTTP Server の設定 246
最適なパフォーマンスを得るための HP Apache Web Server の設定 246
SWSE を受け入れるための Sun Java System Web Server の設定 247
Siebel アプリケーション対応の HTTP 圧縮の有効化 248
SWSE 設定ファイル(eapps.cfg)の編集 248
Web サーバーのデフォルトの HTTP ポートおよび HTTPS ポートの設定 249
Siebel エンタープライズセキュリティトークンを使用した SWSE 上での Web サーバーの静的ファイ
ルの更新 251
SWSE インストールのトラブルシューティング
第 9 章:
252
Siebel モバイル Web クライアントのインストール
Siebel クライアントのインストールについて
255
Siebel クライアントのインストールプロセス
257
Siebel クライアントのインストール前のタスク
257
Siebel モバイル Web クライアントと Developer Web Client のインストール
Siebel サンプルデータベースのインストール
260
264
ENU 以外のレポジトリとシードデータの Siebel サンプルデータベースへのインポート
8
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
267
目次 ■
Siebel クライアントのインストール後のタスク
268
Siebel VB または Siebel eScript のライセンスがない状態での Siebel クライアントの設定
Siebel クライアントのディレクトリ構造の確認 268
Siebel アプリケーションへのログイン
268
270
Siebel クライアントのショートカットおよび起動オプション
Siebel クライアントのショートカット 272
Siebel クライアントの起動オプション 274
カスタム Siebel アプリケーションショートカットの作成
272
276
Siebel モバイル Web クライアントでの Siebel QuickStart の使用
277
第 10 章 : Siebel Tools のインストール
Siebel Tools のインストールについて
281
Siebel Tools のインストールプロセス
282
Siebel Tools のインストール要件
283
Siebel Tools クライアントのインストール
Siebel Tools のインストール後のタスク
Siebel
Siebel
Siebel
Siebel
284
287
Tools のインストールが正常に完了したことの確認 287
Tools ディレクトリ構造の確認 287
Tools ディレクトリへの書き込みおよび読み取りアクセス権の確認
Tools ODBC データソースの確認 290
289
第 11 章 : Siebel Charts のインストール
Siebel Charts のインストールプロセス
Siebel Charts のインストール
Siebel Charts の設定
291
291
293
Web クライアントに合わせた Siebel Charts サーバーの変更
294
第 12 章 : 自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定
自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定について
295
自動モードまたはコンソールモードでのインストールの説明 296
自動モードまたはコンソールモードでのインストールの対象製品 296
インストールモードと設定モードの組み合わせ 297
インストール応答ファイルと設定応答ファイルについて 300
自動モードでのインストールと設定
301
インストール応答ファイルと設定応答ファイルの生成 302
自動インストールおよび自動設定用の siebel.ini ファイルの編集
コマンドラインからの自動インストールの実行 306
302
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
9
目次 ■
307
コンソールモードでのインストールと設定
コンソールモードインストール用の siebel.ini ファイルの編集 307
コマンドラインからのコンソールモードインストールの実行 308
第 13 章 : サーバー環境の検証
Environment Verification Tool について
EVT 設定ファイルについて
311
EVT ユーティリティの起動
313
クエリーモードでの EVT の実行
314
オプションの EVT コマンドラインフラグ
利用可能な EVT 出力形式
317
EVT 出力テキストの変更
317
309
315
第 14 章 : Siebel Business Applications のアンインストール
Siebel アプリケーションのアンインストールについて
319
以前のバージョンの Siebel アプリケーションのアンインストール
Siebel Enterprise Server ソフトウェアのアンインストール
Siebel Web Server Extension のアンインストール
Siebel 管理サーバーのアンインストール
325
327
Siebel Strong Encryption Pack のアンインストール
328
Siebel クライアントおよび Siebel Tools のアンインストール
330
アンインストールのトラブルシューティング
330
付録 A : 展開計画ワークシート
チームリーダー用概要
331
Enterprise Server 名およびインストールディレクトリ
Siebel アカウント、ホスト名、静的 IP アドレス
クラスタ展開に関するデータ
333
334
ポートおよび RDBMS の詳細に関するデータ
335
索引
10
322
326
Siebel 管理エージェントのアンインストール
Siebel Charts のアンインストール
321
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
332
329
1
新機能
『UNIX 用 Siebel インストールガイド』では、Siebel Industry Applications を含む、 Oracle の Siebel
Business Applications 製品群の中核となるすべての製品のインストールおよび初期設定について説明します。イ
ンストールおよび設定タスクの説明の対象となるのは、Siebel Enterprise Server ソフトウェア、Siebel Web
Server Extension 、Siebel モバイル Web クライアント、Siebel Tools、およびその他の製品モジュールです。
備考: サポートされるオペレーティングシステム、RDBMS プラットフォーム、Web サーバー、Visual Mining
NetCharts などのサードパーティ製品の詳細については、Oracle Technology Network の「Siebel System
Requirements and Supported Platforms」も参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド、バージョン 8.1 で説明する新機能
表 1 は、ソフトウェアのリリース 8.1 をサポートするために加えられた、このバージョンのマニュアルにおけるい
くつかの変更を示しています。
表 1 UNIX 用 Siebel インストールガイド、バージョン 8.1 で説明する新機能
トピック
説明
17 ページの「Siebel リリースのインス
トピックが更新されました。
トールについて」
21 ページの「Siebel Business
Applications のインストールの概要」
Siebel Self-Service Applications を展開する場合は、このマニュア
ルの説明に従って、最初に Siebel Business Applications ソフト
ウェアをインストールして設定します。
Self-Service Applications の要件については、『Siebel SelfService Application Deployment Guide』および関連マニュアル
を参照してください。
21 ページの「Siebel Business
Applications のインストールの概要」
93 ページの「Siebel Enterprise
Server のインストールおよび設定の一
般的な要件」
Siebel Gateway Name Server に対する認証が提供されるようにな
りました。このため、全体的なインストールおよび設定プロセスが変
更されました。
既存の Siebel データベースがない場合は、Siebel Server の設定前
に Siebel データベースをインストールします。
142 ページの「Siebel Gateway
Name Server、Siebel Enterprise、お
よび SWSE 論理プロファイルを設定す
るタスクの実行」
このマニュアル内のその他多数のトピッ
ク
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
11
新機能 ■
表 1 UNIX 用 Siebel インストールガイド、バージョン 8.1 で説明する新機能
トピック
説明
29 ページの「Siebel インストーラおよ
このバージョンの Siebel Business Applications では、従来の使用
びウィザードが実行する言語」
可能言語に加えて、ポーランド語、ロシア語、およびトルコ語用の
Siebel 言語パックがサポートされるようになりました。
32 ページの「ご使用の UNIX オペレー
ティングシステムに対するロケールの指
定」
Siebel インストーラおよびウィザードのユーザーインターフェイステ
キストをサポートする言語には、多くの制限が適用されます。Siebel
モバイル Web クライアントおよび Siebel Tools のインストーラで表
示できるのは、Oracle Universal Installer フレームワークでサポー
トされている言語のユーザーインターフェイスのみです。
言語については、『Siebel Global Deployment Guide』および
Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements
and Supported Platforms 」を参照してください。
46 ページの「Siebel アプリケーション
一部の RDBMS プラットフォームのサポートされるバージョンが変更
向け Oracle データベースの設定」
されました。次の関連プラットフォームについて、一部のデータベー
ス設定パラメータや設定が変更されました。
54 ページの「Siebel アプリケーション
向け IBM DB2 データベースの設定」
Oracle Technology Network の
「Siebel System Requirements and
Supported Platforms 」
■ (Oracle Database 10g の代わりに)Oracle Database 11g が
サポートされるようになりました。
■
IBM DB2 v9 が(v8 の代わりに)サポートされるようになりま
した。IBM DB2 for z/OS(v8)は引き続きサポートされます
(これらの製品は、 Universal Database を示す「UDB 」を含ん
だ名前で識別される場合があります)。
69 ページの「Siebel インストールメ
Siebel のメディア DVD に、JAR ファイルの代わりに ZIP ファイルが
ディアファイルの取得」
含まれるようになりました。
73 ページの「Siebel インストールイ
Siebel Image Creator ユーティリティでは、Siebel Industry
Applications(業種別アプリケーション)と Siebel Business
Applications(業種共通アプリケーション)間の選択を提示しないよ
うになりました。Image Creator の使用時には、特定リリースの適
切なアプリケーションタイプが実施されます。
メージの作成準備」
77 ページの「Siebel インストールイ
メージの作成」
105 ページの「追加言語のインストール
および展開」
151 ページの「Siebel Server を設定す
るタスクの実行」
Siebel Server および Siebel Web Server Extension の設定ウィ
ザードで、展開する言語を追加できるようになりました。このオプ
ションは、以前にインストールしたが未展開の言語、または追加言語
のインストールタスクを使用して新しくインストールした言語に対し
て使用します。
156 ページの「SWSE を設定するタス
クの実行」
121 ページの「Siebel 管理エージェン
Siebel 管理エージェントの Java Management Extension (JMX )
トおよび Siebel 管理サーバーについて」 インターフェイスに対するサポートについてのコメントが追加されま
した。詳しくは、『Siebel システム監視および診断ガイド』を参照し
てください。
12
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
新機能 ■
表 1 UNIX 用 Siebel インストールガイド、バージョン 8.1 で説明する新機能
トピック
説明
130 ページの「リリース 8.0 以降での
設定ウィザードの変更点」
Siebel CRM バージョン 8.1 の設定に関連した変更についての情報が
追加されました。
142 ページの「Siebel Gateway
Name Server、Siebel Enterprise、お
よび SWSE 論理プロファイルを設定す
るタスクの実行」
Siebel Gateway Name Server および Siebel Enterprise を設定す
るための設定ウィザードタスクでの設定項目を記載した表が追加され
ました。
Siebel Web Server Extension(SWSE)論理プロファイルおよび
SWSE を設定するための設定項目は、すでにバージョン 8.0 で説明さ
れています。
Siebel Enterprise 設定タスクでは、設定ウィザードまたは Server
Manager を使用した Gateway Name Server への後続アクセスの
認証を設定するようになりました。
セキュリティ認証を設定するための Siebel Enterprise 設定タスクで
は、Enterprise 用に設定したセキュリティアダプタを有効にできませ
ん。これはバージョン 8.0 では可能でした。
Siebel Enterprise 設定タスクに、パスワードサルト機能の使用をサ
ポートするための設定項目が追加されました。詳しくは、『Siebel セ
キュリティガイド』を参照してください。
151 ページの「Siebel Server を設定す
るタスクの実行」
Siebel Server を設定するための設定ウィザードタスクでの設定項目
を記載した表が追加されました。
Siebel サーバー設定ウィザードタスクで、Gateway Name Server
認証を使用するようになりました。
Siebel サーバー設定ウィザードに、新しくインストールした言語を以
前設定した既存の Siebel Server に展開するためのタスクが追加され
ました。
156 ページの「SWSE を設定するタス
クの実行」
SWSE 設定ウィザードに、新しくインストールした言語を以前設定し
た既存の SWSE に展開するためのタスクが追加されました。
231 ページの「SWSE の設定」
182 ページの「Siebel 管理エージェン
トおよび Siebel 管理サーバーの設定」
管理エージェントおよび管理サーバーの設定ウィザードタスクで、
Secure Sockets Layer(SSL)に関連するオプションが更新されま
した。
202 ページの「グローバルタイムゾーン
夏時間のタイムゾーン設定が機能強化されました。詳しくは、
『Siebel
サポートのための環境の設定」
Global Deployment Guide』を参照してください。
221 ページの「SWSE のインストール
と設定に関する要件」
異種 SWSE 設定に対するサポートが強化されました。特定の異種シナ
リオに適用された以前の対処策は不要になりました。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
13
新機能 ■
表 1 UNIX 用 Siebel インストールガイド、バージョン 8.1 で説明する新機能
トピック
説明
255 ページの「Siebel クライアントの
インストールについて」
ンストーラは、InstallShield インストーラテクノロジーではなく、
260 ページの「Siebel モバイル Web ク
ライアントと Developer Web Client
のインストール」
281 ページの「Siebel Tools のインス
トールについて」
284 ページの「Siebel Tools クライア
ントのインストール」
「Siebel Reports Server のインストー
Siebel モバイル Web クライアントと Developer Web Client のイ
Oracle Universal Installer フレームワークに基づくようになりまし
た。
Siebel Tools クライアントおよび Siebel Business Rules
Developer のインストーラは、InstallShield インストーラテクノロ
ジーではなく、Oracle Universal Installer フレームワークに基づく
ようになりました。
章が削除されました。以前は Siebel Reports Server として提供され
ていた Actuate 製品は、Siebel CRM バージョン 8.1 以降は提供され
ル」
ず、サポートもされません。
レポート作成機能は、Oracle Business Intelligence Publisher を
使用して提供されるようになりました。詳しくは、『Siebel Reports
管理ガイド』を参照してください。
「複数のサーバーへの Siebel Update
章が削除されました。Siebel Update Server および Siebel Update
Server を使用したインストール」
Client は、Siebel CRM バージョン 8.1 以降は提供されず、サポート
もされません。
第 14 章「Siebel Business
Applications のアンインストール」
UNIX での Siebel Business Applications のアンインストールには、
uninstall.ksh スクリプトの代わりにアンインストーラコマンドが使
用されるようになりました。
Siebel Reports Server(Actuate )のアンインストールに関する情
報は削除されました。この製品の以前のバージョンをアンインストー
ルするための情報は、このマニュアルの以前のバージョンを参照して
ください。
Siebel クライアント、Siebel Tools、および Siebel Business
Rules Developer のアンインストール方法は、それぞれのインストー
ラを Oracle Universal Installer に移行する過程でさまざまに変更さ
れています。
14
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
新機能 ■
その他の変更
Siebel SupportWeb への参照は削除されました。
■
Siebel Bookshelf および Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and
Supported Platforms 」を参照してください。
備考: Siebel Bookshelf は、Oracle Technology Network(OTN)および Oracle E-Delivery で利用でき
ます。ご使用のイントラネットまたはネットワークの場所にローカルにインストールすることもできます。
■
My Oracle Support の「Siebel Maintenance Release Guide」(保留中のパッチリリースに関する入手時
期)を参照してください。
■
技術サポートドキュメント(以前は Siebel Alert、Technical Note 、および FAQ として発行されていた)は、
My Oracle Support を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
15
新機能 ■
16
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
2
Siebel Business Applications の
インストールの準備
この章では、Siebel Business Applications ソフトウェアをインストールするための準備について説明します。こ
の章では、次のトピックについて説明します。
■
17 ページの「展開計画ワークシートについて」
■
17 ページの「Siebel リリースのインストールについて」
■
19 ページの「アップグレード環境のインストールについて」
■
20 ページの「このマニュアルでの Windows プラットフォームと UNIX プラットフォーム、およびバージョンに
ついて」
■
21 ページの「Siebel Business Applications のインストールの概要」
■
23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」
展開計画ワークシートについて
展開計画ワークシートは、インストールプロセスを進める上で不可欠です。
最初に付録 A「展開計画ワークシート」に移動し、ワークシートをコピーしてください。そのコピーを使用して、展
開チームが最初のセクションに記入します。次にチームのメンバーが、各担当セクションに情報を記入します。この
章でインストールの準備を進めていきながら、Siebel Business Applications のインストールおよび設定時に必要
な情報を書き留める必要があります。
以降の章では、サイトおよび展開に関する特定情報について展開計画ワークシートを参照するように要求されます。
展開計画ワークシートには、展開における将来のインストール、アップグレード、再設定、および拡張など他の情報
も書き留めます。
Siebel リリースのインストールについて
Oracle からの各 Siebel Business Applications ソフトウェアリリースには特定のバージョンまたはリリースレベ
ルがあります。フルインストールは、このマニュアルに適用される基本リリースに対して実行できます。このマニュ
アルの手順は、基本リリースのフルインストールを実行するためのものです。
備考: このマニュアルでバージョン 8.1.1 より上の Siebel バージョン番号に言及している場合、その内容は例を
示したり、説明することのみが目的です。このマニュアル(またはこのマニュアルの更新バージョン)、あるいは他
のドキュメントでも説明しますが、バージョン 8.1.1.x パッチリリースを含む、将来のリリースの可用性、特性、
および要件は検証する必要があります。将来のすべてのリリースのインストールタスクおよび要件は、変更されるこ
とがあります。
このマニュアルでは、基本リリースがバージョン 8.1.1 であることを想定しています。将来の特定リリースについ
ては、該当リリースのドキュメントを My Oracle Support で参照してください(利用可能な場合)。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
17
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel リリースのインストールについて
基本リリースに続いて、既存の基本製品のインストールに追加してインストールできる追加リリースが提供される場
合があります。そのようなリリースはまとめて「メンテナンスリリース」と呼ばれ、「パッチリリース」と呼ばれる
場合もあります。
場合によっては、Siebel リリースが提供されます。このリリースは、フルインストール(基本リリース)または
パッチインストールとして既存の基本インストールに追加してインストールできます。
通常、パッチリリースとしてのみインストール可能なリリースには、修正パックリリースおよび簡易修正リリースが
あります。修正パックリリースは 4 桁のリリースで、バージョン番号は 8.1.1.x になります。
Siebel リリースをインストールする前に、マニュアルに記載されているすべての要件およびインストールタスクを
確認します。このマニュアルやその更新バージョン、My Oracle Support の「Siebel Maintenance Release
Guide 」、および Oracle Technology Network や My Oracle Support にある他の関連ドキュメントを参照して
ください。各簡易修正リリースのマニュアルは、そのリリースに付属しています。
インストール要件の例としては、 Siebel Enterprise Server のパッチリリースのインストール前に、Siebel
Server または Siebel Gateway Name Server のサービス、および srvrmgr の実行中のインスタンスをシャット
ダウンする必要があります。Siebel Web Server Extension のパッチリリースをインストールする前に、Web
サーバーを停止する必要があります(221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」を参照)。
インストール後に、Siebel 設定ウィザードを使用してサーバー製品を設定します。設定は、基本リリースのインス
トール後、または基本リリースと使用可能なパッチリリースのインストール後に実行します。インストールシナリオ
に応じて異なる設定タスクについては、86 ページの「Siebel 展開のサーバーのインストールおよび設定の概要」を
参照してください。
一般的に、パッチリリースのインストールに関連した設定タスクはありません。すでに設定されているモジュールに
対して Siebel 設定ウィザードを実行する必要はありません。ただし、指定のパッチリリース、またはサポートされ
ている特定の言語や機能の使用に関する要件は異なる場合があります。
指定の Siebel Enterprise 内で使用されるすべての Siebel 製品は、8.1.1 や 8.1.1.1 などの同じリリースレベル
である必要があります。
メンテナンスリリースを最初にインストールした後に展開に言語を追加した場合、その新しい言語をインストールさ
れている残りのソフトウェアと同じリリースレベルにするために、適用可能なすべてのメンテナンスリリースを再イ
ンストールする必要があります。新たにインストールした言語を展開するには、追加の手順が必要です。
既存のインストール内で初めて言語をインストールまたは展開する場合は、その言語をデータベース設定ウィザード
を使用して Siebel データベースに追加する前に、現在のメンテナンスリリースすべてをインストールすることをお
勧めします。101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」を参照してください。第 7 章
「Siebel データベースの設定」も参照してください。
通常、何らかの理由でメンテナンスリリースを再インストールする場合、そのメンテナンスリリースで以前に配置さ
れた既存のファイルは上書きされません。ただし、欠落しているファイルは再配置されます(メンテナンスリリース
の一部として配置されている更新ファイルに破損ファイルがある場合は、再インストールの前にその破損ファイルを
削除してください)。
Siebel メディアファイルの取得については、69 ページの「Siebel インストールメディアファイルの取得」を参照し
てください。
Siebel 製品モジュールのインストールについては、第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのイ
ンストール」など、このマニュアルの後の章で説明します。
18
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ アップグレード環境のインストールについて
Siebel 製品モジュールのアンインストールについては、第 14 章「Siebel Business Applications のアンインス
トール」で説明します。
基本リリース、メンテナンスリリースなどの Siebel リリースをインストールした後、初めてユーザーがログインす
ると、ブラウザ状態チェックが実行されます(有効になっている場合)。ブラウザの設定および関連する要件につい
ては、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。Oracle Technology Network の「Siebel System
Requirements and Supported Platforms」も参照してください。
メンテナンスリリースのインストール、メンテナンスリリースのアンインストール(使用可能な場合)、製品に対し
適用可能なすべてのメンテナンスリリースで提供される機能などの変更、およびそれらの機能の設定要件について
は、My Oracle Support の「Siebel Maintenance Release Guide」を参照してください。
アップグレード環境のインストールについて
Siebel Business Applications 製品をインストールする場合は、新しい展開を作成できるほか、バージョン 8.0 か
らバージョン 8.1.1 へのアップグレードなど、 Siebel アプリケーションの以前のリリースからアップグレードする
展開で使用する更新ソフトウェアをインストールできます。このような展開は「アップグレード環境」とも呼ばれます。
Siebel データベースをアップグレードする前に、新しい Siebel ソフトウェアをインストールします。
Siebel データベースのアップグレード、およびインストールまたはアップブレード前に実行するタスクについては、
『Siebel データベースアップグレードガイド』または『Siebel Database Upgrade Guide for DB2 for z/OS』
を参照してください。Oracle Technology Network や My Oracle Support の関連マニュアルも参照してくださ
い。インストールまたはアップグレードする前に、該当するすべてのマニュアルを確認してください。
注意: アップグレード環境への Siebel ソフトウェアのインストールでは、通常、このマニュアルで説明されている
データベース関連のタスクは実行しません。
アップグレード環境では、次のようにします。
■
第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール」の説明に従い、Siebel Server に
データベース設定ユーティリティと呼ばれるコンポーネントをインストールします。
■
第 3 章「RDBMS の設定」の説明に従い、 RDBMS にデータベースインスタンスを作成することはしません
(アップグレードが完了した後、RDBMS プラットフォームのデータベースパラメータを変更し、その章で説明
されている設定に一致させる必要があります)。
■
第 7 章「Siebel データベースの設定」で説明されているタスクは実行しません。
■
新しい展開に適用される、Siebel Gateway Name Server 認証に関連した特定インストールと設定の要件は、
この場合適用されません。詳しくは、93 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の一
般的な要件」を参照してください。
インストールおよびアップグレード後は、追加のタスクを適用できます。たとえば、適用可能な一部のタスクについ
ては、
『Siebel Application Deployment Manager Guide』および『Siebel Business Applications への移行』
で説明されています。165 ページの「インストールおよび設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備」も参
照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
19
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ このマニュアルでの Windows プラット
フォームと UNIX プラットフォーム、およびバージョンについて
一部のアップグレードシナリオで Siebel Business Applications をインストールする際に、そのシナリオが特定
の製品に対して有効で便利な場合は、Siebel 製品の異なるバージョンを同じマシンにインストールできる場合があ
ります。詳しくは、30 ページの「Siebel Business Applications の複数のインスタンスのインストール」を参照し
てください。
基本の Siebel ソフトウェア(バージョン 8.1.1 など)をインストールした後は、該当するパッチリリース(修正
パックまたは簡易修正リリースなど)をインストールできます。通常、アップグレードプロセスを開始する前に、こ
のようなパッチリリースをインストールします。アップグレード後は、使用可能になったときに追加のパッチリリー
スをインストールできます。
注意: アップグレードを開始した後は、アップグレードが完了するまでパッチリリースをインストールしないでく
ださい。
バージョン 8.1 のパッチリリースのインストールについては、17 ページの「Siebel リリースのインストールについ
て」および My Oracle Support の「Siebel Maintenance Release Guide」を参照してください。
このマニュアルの手順は、特に明記するものを除き、新しいインストールおよびアップグレードの両方に適用されま
す。
このマニュアルでの Windows プラットフォームと
UNIX プラットフォーム、およびバージョンについて
使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』(このマニュアル)には、 Microsoft
Windows プラットフォーム向け、および UNIX プラットフォーム向けのバージョンがあります。
■ 『Microsoft Windows 用 Siebel インストールガイド』
■ 『UNIX 用 Siebel インストールガイド』
サポートされている UNIX プラットフォーム(オペレーティングシステム)には、IBM AIX、HP-UX 、Linux およ
び Sun Solaris があります。
サポートされている Linux オペレーティングシステムについての情報は、『UNIX 用 Siebel インストールガイド』
に記載されています。このマニュアルでは、Linux は UNIX オペレーティングシステムと見なします。サポートさ
れている特定の Linux オペレーティングシステムは、Oracle Technology Network の「Siebel System
Requirements and Supported Platforms」にリストされています。『UNIX 用 Siebel インストールガイド』で
は、サポートされている Linux オペレーティングシステムは、通常、一般的な用語で説明し、区別はしません。た
だし、このマニュアルの一部の情報は、特定の Linux オペレーティングシステムのみに適用される場合があります。
備考: すべてのオペレーティングシステムのサポートの詳細(サポートされているバージョンや製品サポートの例
外を含む)については、 Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported
Platforms」を参照してください。
このマニュアルの Windows バージョンと UNIX バージョンにはどちらにも、Siebel Tools や Siebel モバイル
Web クライアントなどのクライアントベースのモジュールを、Microsoft Windows プラットフォームにインス
トールする方法が記載されています。
20
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel Business Applications のインス
トールの概要
通常、『UNIX 用 Siebel インストールガイド』には、サーバーベースのモジュール(特に Siebel Enterprise
Server や Siebel Web Server Extension(SWSE)など)を Windows プラットフォームにインストールする
方法は記載されていません。
備考: Siebel 管理サーバーは Windows でのみ利用できるサーバー製品ですが、このマニュアルの両方のバージョ
ンで説明されています。 Siebel Collaboration Service についても簡単に説明されています。これらの製品の設定
に関する一部の情報は、『Microsoft Windows 用 Siebel インストールガイド』にのみ記載されています。
『UNIX 用 Siebel インストールガイド』には、 Microsoft SQL Server および Microsoft IIS(Web サーバー)に
関する情報は記載されていません。
『Microsoft Windows 用 Siebel インストールガイド』には、UNIX ベースの Web サーバーに関する情報は記載さ
れていません。
このマニュアルでは、Windows という用語は、このリリースの該当する Siebel 製品モジュールがサポートしてい
るサーバープラットフォームまたはクライアントプラットフォームとして Oracle Technology Network の
「Siebel System Requirements and Supported Platforms」にリストされている、すべての Microsoft
Windows オペレーティングシステムを指します。
このマニュアル(主に『UNIX 用 Siebel インストールガイド』)で UNIX オペレーティングシステムを表す場合、
UNIX_OS などのプレースホルダー形式で表す場合があります。このようなプレースホルダーは、説明されている
文脈により、オペレーティングシステムの名前(たとえば、HP-UX )を表す場合、またはオペレーティングシステ
ムに対応するディレクトリ名要素またはファイル名要素(たとえば、HPUX または hp )を表す場合があります。
Siebel Business Applications のインストール
の概要
Server のインストールプロセスでは、次の順序で複数のタスクを実行する必要があります。このタスクフローの一
部については、86 ページの「Siebel 展開のサーバーのインストールおよび設定の概要」を参照してください。
1
展開の計画を立てます。『Siebel Deployment Planning Guide 』を参照してください。
たとえば、サーバークラスタ化ソフトウェアをインストールおよび設定する場合があります。
2
負荷分散戦略を決定します。『Siebel Deployment Planning Guide』および 167 ページの「Siebel アプリ
ケーションの負荷分散の設定」を参照してください。
3
データベースインスタンスを作成します。第 3 章「RDBMS の設定」を参照してください。
備考: データベース設定ウィザードを実行して、22 ページのステップ 9 に記載されているタスクを実行する前
であれば、いつでもデータベースインスタンスを作成できます。アップグレード環境など、既存の Siebel デー
タベースがある場合、ほとんどのデータベースタスクは実行しません。
4
Siebel メディアを取得し、ネットワーク上に Siebel インストールイメージを作成します。この場所からインス
トールが実行されます。第 4 章「ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成」を参照してください。
5
必要なサードパーティ製品をインストールします。Oracle Technology Network の「Siebel System
Requirements and Supported Platforms」を参照してください。Oracle E-Delivery の製品メディアパッ
クにある Siebel Business Applications Third-Party Bookshelf も参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
21
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel Business Applications のインス
トールの概要
6
Siebel ソフトウェアと Siebel File System のディレクトリを作成します。23 ページの「Siebel の展開計画
の一般的な注意事項」を参照してください。
7
必要な Siebel アカウントを作成します。42 ページの「Siebel サービスオーナーアカウントの作成」を参照し
てください。
8
Siebel Enterprise Server コンポーネントをインストールし設定します。
Siebel Gateway Name Server、Siebel Server、およびデータベース設定ユーティリティをインストールし
ます。次に、Siebel 設定ウィザードを実行し、Siebel Gateway Name Server、Siebel Enterprise、およ
び Siebel Web Server Extension(SWSE )論理プロファイルを設定します。
備考: 既存の Siebel データベースがない場合は、Siebel データベースのインストール後に Siebel Server を
設定します。22 ページのステップ 9 を参照してください。詳しくは、93 ページの「Siebel Enterprise Server
のインストールおよび設定の一般的な要件」の Gateway Name Server 認証の説明を参照してください。
インストールおよび設定タスクについては、次の項を参照してください。
9
■
第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール」
■
第 6 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定」
■
231 ページの「SWSE の設定」(SWSE 論理プロファイルを設定するためのタスク)
データベース設定ユーティリティをインストールした Siebel Server マシンで、データベース設定ウィザード
を実行します。このタスクを実行すると、Siebel データベースがインストールされ、RDBMS でのスキーマの
作成およびシードデータや Siebel レポジトリデータ(プライマリ言語のみ)の追加が実行されます。各追加言
語に対して、追加の手順が適用されます。第 7 章「Siebel データベースの設定」を参照してください。
備考: アップグレード環境など、既存の Siebel データベースがある場合、ほとんどのデータベースタスクは実
行しません。
10 Siebel Server を設定します。第 6 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定」を参照して
ください。
11 Web サーバーをインストールし、さらに SWSE をインストールし設定します(つまり、SWSE 論理プロファ
イルを適用します)。第 8 章「Siebel Web Server Extension のインストールと設定」を参照してください。
12(オプション)Siebel Search 製品をインストールします。
『Siebel Search 管理ガイド』を
備考: Search 製品のインストールに固有のガイドラインと要件については、
参照してください。
13(オプション)Siebel モバイル Web クライアントまたは Developer Web Client をインストールします。第
9 章「Siebel モバイル Web クライアントのインストール」を参照してください。
14 開発者用の Siebel Tools をインストールします。第 10 章「Siebel Tools のインストール」を参照してください。
15(オプション)Siebel Charts などの追加の Siebel 製品をインストールします。第 11 章「Siebel Charts のイ
ンストール」を参照してください。
16 Environment Verification Tool(EVT )を使用して環境を検証します。第 13 章「サーバー環境の検証」を参
照してください。
17(オプション)展開に必要な場合は、追加の Siebel Server インスタンス、または追加の Web サーバーと
SWSE インスタンスをインストールし設定します。
18(オプション)Siebel Self-Service Applications を展開する場合は、『Siebel Self-Service Application
Deployment Guide』の指示に従います。
22
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
Siebel の展開計画の一般的な注意事項
各種の Siebel コンポーネントを複数のサーバーのうちのどこにインストールするか計画する必要があります。この
トピックでは、考慮する必要のある問題についていくつかのサブトピックを示します。
■
23 ページの「トポロジの計画」
■
25 ページの「ハードウェアの準備」
■
25 ページの「Siebel Server の負荷分散の計画」
■
25 ページの「ディスクスペース要件の計画」
■
25 ページの「RDBMS のインストールおよび設定の計画」
■
27 ページの「Siebel イメージディレクトリとメディアファイルの管理」
■
28 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードに必要な一時ディスクスペースの管理」
■
29 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードが実行する言語」
■
30 ページの「Siebel Business Applications の複数のインスタンスのインストール」
■
31 ページの「Siebel アプリケーションのロケールの指定」
■
32 ページの「ご使用の UNIX オペレーティングシステムに対するロケールの指定」
■
34 ページの「権限と所有権の設定」
■
35 ページの「リモートサーバーマシンからのインストール」
■
36 ページの「Siebel Gateway Name Server と Siebel Server のホスト名に対する制約」
■
36 ページの「Siebel Enterprise Server と Siebel Server の名前に対する制約」
■
37 ページの「ファイルとディレクトリの命名規則」
■
38 ページの「Siebel File System の作成」
■
42 ページの「Siebel サービスオーナーアカウントの作成」
トポロジの計画
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
特殊なコンポーネントは、専用のマシンで実行することを検討してください。専用のマシンで実行するかどうかは、
利用可能なリソース、全体的な負荷、およびパフォーマンスなどを考慮して決定します。
備考: 指定の Siebel Enterprise 内で使用されるすべての Siebel 製品は、同じリリースレベルである必要があり
ます。Siebel リリースについては、17 ページの「Siebel リリースのインストールについて」を参照してください。
サードパーティ製品は、 Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported
Platforms」で説明されているように、サポートされているリリースレベルを使用する必要があります。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
23
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
この章の次のトピックも参照してください。
■
30 ページの「Siebel Business Applications の複数のインスタンスのインストール」
■
36 ページの「Siebel Gateway Name Server と Siebel Server のホスト名に対する制約」
■
36 ページの「Siebel Enterprise Server と Siebel Server の名前に対する制約」
■
37 ページの「ファイルとディレクトリの命名規則」
■
38 ページの「Siebel File System の作成」
決定したマシン名とインストールディレクトリ名を付録 A「展開計画ワークシート」のワークシートのコピーに書き
留めます。
トポロジの計画については、『Siebel Deployment Planning Guide』を参照してください。『Siebel パフォーマ
ンスチューニングガイド』も参照してください。
Web サーバートポロジの計画
第 8 章「Siebel Web Server Extension のインストールと設定」で説明されているように、Siebel Web Server
Extension (SWSE)をインストールする前に、Web サーバーおよびその他のコンポーネントをどのように分散配
置するか決定する必要があります。
■
シングルノード:
シングルノード Siebel Enterprise Server コンポーネント、Web サーバー、および SWSE を同じマシン
またはノードにインストールします(これらを同じマシンまたはノード上にインストールする場合は、インス
トール時にファイル許可の問題が発生しないように、インストールディレクトリを別にします)。
■
分散型:
分散型 Siebel Enterprise 内の複数の Siebel Server に接続している複数の Web サーバーに先にインス
トールしたコンポーネントを分散します。これらの Web サーバーは、異なる Siebel Server マシン上で
Application Object Manager コンポーネントの負荷を動的に分散できます。
それぞれの展開の選択肢には兼ね合いがあります。ただし、エンタープライズ規模の展開では、次のような理由か
ら、分散型ノード展開を実施することを強くお勧めします。
■
リソース競合の低減:
リソース競合の低減 Web サーバーと Siebel Server(Application Object Manager を備えたもの)を
別々のマシンに分散すると、 CPU やその他のサーバーリソースの競合が削減されます。ただしパフォーマンス
を最大限に引き出すためには、この 2 台のマシンを高速ネットワークで接続する必要があります。
■
高いフォールトトレランス:
高いフォールトトレランス コンポーネントの複数のインスタンスを複数のマシン上で処理することにより、1
台のマシンで発生した障害の影響を最小限に抑え、ダウンタイムを短縮できます。
■
ファイアウォールを使用することによる柔軟性の向上:
ファイアウォールを使用することによる柔軟性の向上 Siebel Business Applications の Web コンポーネン
トを、Application Object Manager を備えた Siebel Server とは異なるマシンに配置すると、 Web サー
バーを「DMZ」に展開させ、Enterprise Server コンポーネントをセキュリティで保護されたファイアウォー
ル内に保持できます。
■
高可用性:
高可用性 同時に多数のユーザーをサポートする展開や、高可用性が運用要件として求められる展開では、マ
ルチノード設定が要求されます。
詳しくは、『Siebel Deployment Planning Guide』を参照してください。『Siebel セキュリティガイド』も参照
してください。
24
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
ハードウェアの準備
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
選択したハードウェアが、Siebel Business Applications および必要なサードパーティ製ソフトウェアを実行する
ための要件をすべて満たしていることを確認します。また、ハードウェアが、RDBMS と Siebel データベース、
Siebel File System、Siebel Gateway Name Server、Siebel Server、およびその他の Siebel ソフトウェア
をサポートできることも確認します。また、必要に応じて、Siebel Tools 開発者ワークステーションおよび Siebel
モバイル Web クライアントのサポートも計画してください。
詳しくは、上記のモジュールをインストールするための以降の章を参照してください。『Siebel Deployment
Planning Guide 』も参照してください。
サイズ制限および必要なサードパーティ製ソフトウェアについては、Oracle Technology Network の「Siebel
System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
Siebel Server の負荷分散の計画
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
Siebel Enterprise Server コンポーネントをインストールする前に、 Siebel Server の負荷分散戦略を決定しま
す。詳しくは、167 ページの「Siebel アプリケーションの負荷分散の設定」を参照してください。『Siebel
Deployment Planning Guide 』と『Siebel システム管理ガイド』も参照してください。
ディスクスペース要件の計画
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
インストールする前に、各インストール可能な製品のディスクスペースに関する要件を確認する必要があります。各
Siebel インストーラには、ファイルがコピーされる前に、インストールされる製品の必要なディスクスペースが表
示されます。
Siebel イメージディレクトリに必要なディスクスペースを確認する必要もあります。詳しくは、27 ページの
「Siebel イメージディレクトリとメディアファイルの管理」および第 4 章「ネットワークでの Siebel インストールイ
メージの作成」を参照してください。
Siebel インストーラには、28 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードに必要な一時ディスクスペースの管
理」で説明されているように、一時ディスクスペースに関する要件もあります。
RDBMS のインストールおよび設定の計画
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
次に示すのは、Siebel データベースを作成するリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)のインス
トールおよび設定に関するガイドラインです。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
25
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
RDBMS の設定については、第 3 章「RDBMS の設定」を参照してください。Siebel Enterprise Server インス
トール後の Siebel データベースの設定については、第 7 章「Siebel データベースの設定」を参照してください。
■
Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」で指定さ
れているように、このリリースの Siebel Business Applications が、選択した RDBMS のバージョンをサ
ポートしていること、および目的の RDBMS が指定のサーバーにインストールされていることを確認します。
このサーバーには、販売(担当員、テリトリー、商談、活動)、マーケティング、顧客サービス情報などのビジ
ネスデータを含むデータベーステーブルが格納されます。
■
Siebel データベースをサポートするサーバーのネットワーク名が、付録 A「展開計画ワークシート」のワーク
シートのコピーに正しく書き留められていることを確認します。
■
Siebel Enterprise Server インストーラは、インストール時に ODBC データソース名を
EnterpriseName_DSN という名前を使用して作成します。たとえば、 Siebel Enterprise Server 名が
SBA_81 の場合、ODBC データソース名は SBA_81_DSN になります。このパターンに従って自分の ODBC
データソース名を割り出し、それを付録 A「展開計画ワークシート」のワークシートのコピーに書き留めます。
備考: ODBC のデフォルトの設定またはパラメータは、ほとんどの場合、変更しないでください。変更すると、
ODBC の使用で問題が発生します。たとえば、OptimizeLongPerformance を enable に設定すると、イン
ポートまたはエクスポートプロセス中にレポジトリ内のすべてのスクリプトが破損します。162 ページの
「ODBC データソースの確認」のトピックなど、RDBMS プラットフォームの ODBC データソースを確認する
トピックも参照してください。
Siebel クライアントインストーラはインストール時に ODBC データソース名も作成します。命名規則は、
Siebel Enterprise Server インストーラによって作成される ODBC データソース名とは異なります。詳しく
は、第 9 章「Siebel モバイル Web クライアントのインストール」および第 10 章「Siebel Tools のインストー
ル」を参照してください。
データベースコードページとロケールのサポートについて
Unicode 対応のデータベース環境では、利用可能ないずれの Siebel 言語パックもインストールできます。
ただし、Unicode 非対応のデータベース環境では、インストールする言語パックと、データベースコードページが
サポートしている文字との相関関係を考慮する必要があります。
たとえば、西ヨーロッパコードページデータベースでは、西ヨーロッパ言語パック(英語、フランス語、スペイン
語、ドイツ語言語パックなど)だけをインストールできます。日本語コードページデータベースでは、日本語または
英語言語パックだけをインストールできます。
Siebel Server が実行されているオペレーティングシステムのインストール言語とコードページは、Siebel データ
ベースのインスタンスのインストール言語とコードページと一致する必要があります。
サポートされているコードページとエンコード方法のリストについては、Oracle Technology Network の
「Siebel System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。『Siebel Global
Deployment Guide』も参照してください。
31 ページの「Siebel アプリケーションのロケールの指定」と 32 ページの「ご使用の UNIX オペレーティングシステ
ムに対するロケールの指定」も参照してください。
第 3 章「RDBMS の設定」の RDBMS プラットフォームに該当するトピックも参照してください。
26
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
データベース接続の計画
選択した RDBMS について Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported
Platforms」に示されている ODBC ドライババージョンを、Siebel Server、Siebel Tools クライアント、および
Siebel Developer Web Client で使用します(適用可能な場合)。ODBC 接続が Siebel Server、Siebel Tools
クライアント、および Siebel Developer Web Client に対してトランスポート層のプロトコルとして TCP/IP を
使用していることを確認してください。
使用するデータベースが IBM DB2 for z/OS である場合のこのマニュアルの使用方法
このマニュアルでは、IBM DB2 for z/OS を除く、サポートされている各 RDBMS に対するコア Siebel 製品のイ
ンストールについて説明しています(このデータベース製品は以前、Siebel Bookshelf の一部のマニュアルでは、
z/OS および OS/390 対応の IBM DB2 UDB と呼ばれていました)。
備考: Siebel Bookshelf は、Oracle Technology Network (OTN)および Oracle E-Delivery で利用できま
す。ご使用のイントラネットまたはネットワークの場所にローカルにインストールすることもできます。
IBM DB2 for z/OS のユーザーには、このマニュアル(使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel イン
ストールガイド』)の他に、
『Implementing Siebel Business Applications on DB2 for z/OS』が必要です。こ
れらのマニュアルはどちらも Siebel Bookshelf で入手できます。
備考: このマニュアルの第 3 章「RDBMS の設定」および第 7 章「Siebel データベースの設定」は、DB2 for z/
OS を使用するユーザーを対象としていません。代わりに、データベース関連の説明については、『Implementing
Siebel Business Applications on DB2 for z/OS』を参照してください。このプラットフォームでアップグレー
ドを実行する場合は、『Siebel Database Upgrade Guide for DB2 for z/OS』も参照してください。Siebel
Gateway Name Server の認証に関連する要件ついては、93 ページの「Siebel Enterprise Server のインストー
ルおよび設定の一般的な要件」を参照してください。
『Implementing Siebel Business Applications on DB2 for z/OS 』には、この RDBMS についての特別なセ
キュリティの問題、Siebel スキーマのインストール、Siebel Business Applications でこの RDBMS を使用する
場合のパフォーマンスガイドライン、開発から本番へデータを移行するための特別な手順などのトピックとその他の
トピックが含まれています。
『Siebel セキュリティガイド』など、その他の該当する Siebel Bookshelf のマニュア
ルもすべて参照してください。
Siebel イメージディレクトリとメディアファイルの管理
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
すべての製品は、Siebel Image Creator ユーティリティを使用して、ネットワーク上に作成する Siebel イメージ
からインストールされます。各 Siebel リリースには、基本リリースまたはパッチリリースにかかわらず、独自の
バージョン固有のネットワークイメージがあります。
Siebel インストールのソースロケーションとして使用される Siebel イメージに、ネットワーク上のスペースを割
り当てる必要があります。適用されなくなるまで、すべてのネットワークイメージを保持してください。
Siebel メディアファイル(ネットワーク上で Siebel イメージを作成するために取得する ZIP ファイルや使用する
JAR ファイルなど)もすべて保持してください。
Siebel メディアの取得と Siebel Image Creator の使用方法については、第 4 章「ネットワークでの Siebel イン
ストールイメージの作成」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
27
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
Siebel インストーラおよびウィザードに必要な一時ディスクスペースの
管理
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
Siebel インストーラプログラム、Siebel Image Creator ユーティリティ、および Siebel 設定ウィザードは、実
行時に一時ディスクスペースを必ず使用します。必要なディスクスペースはプラットフォームにより異なります。一
時ディレクトリの場所は、TEMP および TMP 環境変数を使用して指定されます。これらの変数は同じディレクトリに
設定します(十分なスペースを含む有効な既存のディレクトリに設定します)。
使用する一時ディレクトリの内容は定期的に消去することをお勧めします。インストーラまたはウィザードに関する
問題を解決する方法の 1 つとして、この消去が必要な場合があります。Microsoft Windows の場合、デフォルト
で使用される一時ディレクトリは C:¥Documents and Settings¥username¥Local Settings¥Temp です。
Siebel インストーラまたはウィザードを実行するときは、TEMP および TMP で指定されているディレクトリの代わ
りに、プログラムで使用する一時ディレクトリをオプションで指定できます。たとえば、Windows に Siebel
Enterprise Server をインストールする場合は、次のようなコマンドを使用できます。
setup.exe -is:tempdir temp_directory_location
Siebel インストーラのコマンドラインオプションについては、127 ページの「Siebel インストーラおよびウィザー
ドのコマンドラインオプション」を参照してください。
インストーラまたはウィザードを実行するユーザーには、一時ディレクトリに対する書き込み権限を含む権限が必要
です。
28 ページの表 2 に、デフォルトの一時ディレクトリの場所と、Siebel インストーラおよびウィザードに必要な最
小ディスクスペースを(オペレーティングシステムプラットフォーム別に)示します。
表 2 Siebel インストーラおよびウィザードに必要な一時ディスクスペース
OS
必要な最小スペース
デフォルトの場所
Windows
65 ~ 100 MB
システムドライブ(通常は C :)
AIX
200 MB
/tmp
HP-UX
240 MB
/var/tmp
Linux
200 MB
ユーザーのホームディレクトリ
Solaris
115 MB
/var/tmp
28
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
Siebel インストーラおよびウィザードが実行する言語
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
Siebel インストーラプログラム、Siebel Image Creator ユーティリティ、または Siebel 設定ウィザードを起動
すると、そのユーザーインターフェイステキストには、Siebel Business Applications でサポートされているいず
れかの言語が使用されます。
Siebel インストーラおよび Siebel Image Creator ユーティリティの場合、プログラム起動用の言語は、ご使用の
オペレーティングシステムのロケールの言語により決定します。ただしこれは、Siebel Business Applications の
現在のバージョンおよびインストーラがその言語およびロケールをサポートしている場合です。
Siebel サーバーモジュールのインストーラ、Siebel 設定ウィザード、および Siebel Image Creator は、利用で
きる Siebel 言語パックに対応するすべての言語(アラビア語、ヘブライ語、ポーランド語、ロシア語、タイ語、お
よびトルコ語を除く)で実行できます。英語など、個別のユーザーインターフェイス言語を使用する必要があります。
現在の言語が、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン
語、中国語(簡体字)、または中国語(繁体字)のいずれかの場合、 Oracle Universal Installer をベースにした
Siebel モバイル Web クライアントまたは Siebel Developer Web Client 、および Siebel Tools の各インストー
ラは、クライアントマシン上の地域および言語オプション設定に対応した現在の言語で実行されます。現在の言語が
その他の設定の場合、クライアントインストーラは英語で実行されます。
すべての Siebel インストーラまたは Siebel Image Creator について、ユーザーインターフェイス言語を変更す
るには、現在のオペレーティングシステムの言語およびロケールを変更する必要があります。ご使用のオペレーティ
ングシステムのロケールが必要な言語に設定されていることを確認してください。選択する言語は、Siebel インス
トーラでサポートされている言語のいずれかである必要があります。
Siebel サーバーモジュールのインストーラに、現在の言語がサポートされておらず、さらに(適用可能な)別の言
語が指定されていない場合は、プログラムの起動時に、プログラム実行用の言語を指定するように要求するメッセー
ジが表示されます。
Siebel 設定ウィザードの場合、プログラム起動用の言語は次の要素により決まります(上の要素ほど優先順位が上
です)。
■
ウィザードに対し LANG 引数の設定が指定されている場合は、この引数。インストーラは、設定ウィザードを起
動するとき、インストーラ実行用の言語を設定する LANG 引数を使用してウィザードを起動します。詳しくは、
138 ページの「設定ウィザードの構文要素」を参照してください。
■
SIEBEL_LANGUAGE 環境変数の設定が定義されている場合は、この環境変数。
■
Siebel Business Applications の現在のバージョンがオペレーティングシステムのロケールおよび言語をサ
ポートしている場合は、そのロケールの言語。
ご使用の UNIX オペレーティングシステムに対するサポート対象ロケールのリストについては、32 ページの「ご使
用の UNIX オペレーティングシステムに対するロケールの指定」を確認してください。
備考: 使用するサポート対象ロケールが、サポートされている OS プラットフォームに存在しない場合は、
en_US.UTF-8 (英語(Solaris))、DE_DE.UTF-8(ドイツ語(AIX ))などの精通した言語でインストールおよび
初期設定を進めることができるように、既存の他のサポート対象ロケールを使用してください。
Siebel Business Applications の言語パックのインストールについては、101 ページの「複数言語を使用したイン
ストールおよび展開について」およびその他の関連トピックを参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
29
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
Siebel Business Applications の複数のインスタンスのインス
トール
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
このトピックでは、同じマシン上に、同様のバージョンまたは異なるバージョンの Siebel Business Applications
の複数のインスタンスをインストールする際の問題について説明します。
同じバージョンの Siebel Business Applications の複数のインスタンスのインス
トール
デフォルトでは、Siebel インストーラによって自動的に Siebel ソフトウェアが一意の名前のディレクトリにイン
ストールされるため、同じマシンにインストールする他の Siebel ソフトウェアコンポーネントとの衝突は発生しま
せん。1 台のマシンに同じバージョンの製品の別のインスタンスをインストールするには(適用可能な場合)、カス
タムインストールパスを指定します。
ただし、一部の製品では、製品の複数のインスタンスをインストールすると、問題が発生する場合があります。次に
例を示します。
■
同じマシンに同じバージョンの Siebel Gateway Name Server の複数のインスタンスをインストールするこ
とはできません。この理由は、 Siebel Gateway Name Server をインストールして設定すると、異なるイン
ストールの複数のインスタンスでは共存できないサービスが作成されるためです。
■
SWSE の複数のインスタンスをインストールする場合、制限があります。詳しくは、221 ページの「SWSE の
インストールと設定に関する要件」を参照してください。
■
Siebel Business Rules Developer がインストールされている場所に、Siebel Tools の複数のインスタンス
をインストールする場合、制限があります。詳しくは、283 ページの「Siebel Tools のインストール要件」を
参照してください。
関連する重要な注意事項について、17 ページの「Siebel リリースのインストールについて」および 23 ページの
「トポロジの計画」も参照してください。
備考: この場合、「同じバージョン」とは、バージョン番号の最初の 2 桁が同じすべてのリリース(8.1.1 、
8.1.1.1、8.1.1.2、8.1.2(利用可能な場合)など)を指します。
同じマシンにインストールする同じ Siebel Enterprise Server のコンポーネントは、同じルートディレクトリ
(Microsoft Windows の C:¥sba81 や UNIX の /siebel など)内にインストールする必要があります。これらの
コンポーネントには、Siebel Gateway Name Server、Siebel Server、データベース設定ユーティリティ、およ
び EAI コネクタが含まれます。37 ページの「ファイルとディレクトリの命名規則」も参照してください。
備考: パッチリリースの適用後に、追加の Siebel Enterprise Server コンポーネントをインストールのルート
ディレクトリにインストールすることはできません。このような場合は、パッチをアンインストールし、必要に応じ
て追加製品をインストールした後で、すべての製品にパッチを再適用する必要があります。パッチのアンインストー
ルについては、My Oracle Support の「Siebel Maintenance Release Guide」を参照してください。パッチを
適用した後は、ルートディレクトリへの言語の追加インストールは可能ですが、後でパッチを再適用する必要があり
ます。
30
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
異なるバージョンの Siebel Business Applications の複数のインスタンスのインス
トール
Siebel コンポーネントの複数のバージョンを、同じマシンにインストールすることができます。いくつかのアップ
グレードシナリオの一部としてこれを実行する必要がある場合があります。アップグレードについては、『Siebel
データベースアップグレードガイド』を参照してください。
インストールディレクトリの名前には、インストールディレクトリの命名規則に従い、インストールするコンポーネ
ントの名前およびバージョン(現在のバージョンの 81 など)を含めます。デフォルトのインストールディレクトリ
には、この方法ですでにバージョン 8.1 が示されています。
■
Siebel Gateway Name Server の複数のバージョンを同じマシンにインストールする場合は、それらを別の
ディレクトリにインストールし、一意のポート番号を割り当てる必要があります。
インストールの手順については、第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール」
を参照してください。
■
Siebel Server の複数のバージョンを同じマシンにインストールする場合は、それらを別のディレクトリにイ
ンストールする必要があります(デフォルトのインストールディレクトリは、バージョン間ですでに異なってい
ます)。
インストールの手順については、第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール」
を参照してください。
■
SWSE の複数のインスタンスをインストールする場合、制限があります。詳しくは、221 ページの「SWSE の
インストールと設定に関する要件」を参照してください。
Siebel アプリケーションのロケールの指定
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
Siebel アプリケーションコンポーネント(Siebel Server、Siebel Tools クライアント、または Siebel
Developer Web Client)が Siebel データベースへの接続を開く場合、ロケールは接続時セッション単位で自動的
に決定されます。この設定は、他の場所で定義される設定に優先します。
Siebel アプリケーションの NLS_LANG(Oracle 固有)、LANG、または SIEBEL_CODEPAGE 環境変数を明示的に設
定しないでください。siebenv.csh (C シェル)や siebenv.sh(Bourne または Korn シェル)などの Siebel 環
境ファイルには、これらの変数を設定できますが、これらの設定はデータベース接続には使用されません。
siebenv.csh や siebenv.sh ファイルへの設定は、これらのファイルが制御する Siebel 環境で実行するすべてのソ
フトウェア(Siebel アプリケーション自体を除く)に影響を与えます。
Oracle データベースを使用した展開の場合、NLS_LANG 環境変数は、NLS_SORT などの他の変数を使用して上書き
可能なデフォルトの動作を決定しますが、Oracle データベース接続を使用した Siebel アプリケーションには自動
的に設定されません。したがって、NLS_SORT に対して行う設定は、Siebel アプリケーションを含む Siebel 環境
で実行するソフトウェアに影響します。
注意: 開発環境の場合は、Siebel Business Applications はバイナリ並べ替え順だけをサポートしています。し
たがって、Oracle データベースの場合、開発環境のロケールを設定しているときは、NLS_SORT を設定しないか、
これを BINARY に設定する必要があります。本番環境では、この制限は適用されません(このマニュアルでは、「並
べ替え順」および「照合順」は、常にではありませんが同じ意味で使用しています)。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
31
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
Siebel Server(または Application Object Manager コンポーネント)で使用するロケールは、Siebel Server
のロケールコードパラメータを設定することによって明示的に設定できます。このタイプのロケールの作成または設
定については、『Siebel アプリケーション管理ガイド』および『Siebel Global Deployment Guide』を参照して
ください。
詳しくは、次の各項を参照してください。
■
25 ページの「RDBMS のインストールおよび設定の計画」
■
32 ページの「ご使用の UNIX オペレーティングシステムに対するロケールの指定」
■
177 ページの「環境変数の管理」
■
第 3 章「RDBMS の設定」の RDBMS プラットフォームに該当するトピック
ご使用の UNIX オペレーティングシステムに対するロケールの指定
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
UNIX 上で Siebel Business Applications を正常に実行するには、アプリケーションを実行する言語の適切なロ
ケールをご使用のオペレーティングシステムに設定する必要があります。場合によっては、ロケールをサポートする
ためにシステムに追加のコンテンツをインストールする必要があります。
異なる UNIX プラットフォームでのサポートされている言語またはロケールに対する LANG または LC_ALL 設定に
ついては、32 ページの表 3 を参照してください。
備考: LANG 環境変数の設定は、Siebel アプリケーションの Application Object Manager コンポーネントのデー
タベース接続に影響を与えません。ただし、その他の Siebel コンポーネントによって使用されるデータベース接続
には影響を与えます。詳しくは、31 ページの「Siebel アプリケーションのロケールの指定」を参照してください。
177 ページの「環境変数の管理」も参照してください。
表 3 サポートされている言語またはロケールに対する LANG または LC_ALL 設定
言語またはロケール
UNIX
Siebel 言語コード
LANG または LC_ALL 設定
AIX
HP-UX または
Linux
Solaris
アラビア語(サウジアラビア)
ARA
AR_SA.UTF-8
ar_SA.utf8
ar_SA.UTF-8
中国語(簡体字)
CHS
ZH_CN.UTF-8
zh_CN.utf8
zh_CN.UTF-8
中国語(繁体字)
CHT
ZH_TW.UTF-8
zh_TW.utf8
zh_TW.UTF-8
Czech
CSY
CS_CZ.UTF-8
cs_CZ.utf8
cs_CZ.UTF-8
32
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
表 3 サポートされている言語またはロケールに対する LANG または LC_ALL 設定
言語またはロケール
UNIX
Siebel 言語コード
LANG または LC_ALL 設定
AIX
HP-UX または
Linux
Solaris
デンマーク語
DAN
DA_DK.UTF-8
da_DK.utf8
da_DK.UTF-8
オランダ語
NLD
NL_NL.UTF-8
nl_NL.utf8
nl_NL.UTF-8
英語(米国)
ENU
EN_US.UTF-8
en_US.utf8
en_US.UTF-8
フィンランド語
FIN
FI_FI.UTF-8
fi_FI.utf8
fi_FI.UTF-8
フランス語(フランス)
FRA
FR_FR.UTF-8
fr_FR.utf8
fr_FR.UTF-8
ドイツ語(ドイツ)
DEU
DE_DE.UTF-8
de_DE.utf8
de_DE.UTF-8
ヘブライ語
HEB
IW_IL.UTF-8
iw_IL.utf8
iw_IL.UTF-8
イタリア語
ITA
IT_IT.UTF-8
it_IT.utf8
it_IT.UTF-8
日本語
JPN
JA_JP.UTF-8
ja_JP.utf8
ja_JP.UTF-8
韓国語
KOR
KO_KR.UTF-8
ko_KR.utf8
ko_KR.UTF-8
ポーランド語
PLK
PL_PL.UTF-8
pl_PL.utf8
pl_PL.UTF-8
ポルトガル語(ブラジル)
PTB
PT_BR.UTF-8
pt_BR.utf8
pt_BR.UTF-8
ポルトガル語(ポルトガル)
PTG
PT_PT.UTF-8
pt_PT.utf8
pt_PT.UTF-8
ロシア語
RUS
RU_RU.UTF-8
ru_RU.utf8
ru_RU.UTF-8
スペイン語(現代)
ESN
ES_ES.UTF-8
es_ES.utf8
es_ES.UTF-8
スウェーデン語
SVE
SV_SE.UTF-8
sv_SE.utf8
sv_SE.UTF-8
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
33
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
表 3 サポートされている言語またはロケールに対する LANG または LC_ALL 設定
言語またはロケール
UNIX
Siebel 言語コード
LANG または LC_ALL 設定
AIX
HP-UX または
Linux
Solaris
タイ語
THA
TH_TH.UTF-8
th_TH.utf8
th_TH.UTF-8
トルコ語
TRK
TR_TR.UTF-8
tr_TR.utf8
tr_TR.UTF-8
権限と所有権の設定
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
■
■
サーバーベースの Siebel 製品は、ルートユーザーとして、または非ルートユーザーとしてインストールできま
す。ルートユーザーとして、または非ルートユーザーとしてのインストールに関連するその他の問題について
は、次を参照してください。
■
92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の要件」
■
221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」
サーバーベースの Siebel 製品をインストールするには、その前に、ルート権限のあるユーザーが /var/adm/
siebel ディレクトリを作成する必要があります。このディレクトリは、Siebel 製品をインストールするディレ
クトリとは異なり、Siebel インストーラを使用するすべてのサーバーベースの Siebel 製品向けに作成する必
要があります。インストーラを実行するユーザーには、このディレクトリに対する書き込み権限が必要で、この
権限がない場合はインストールに失敗します。
/var/adm/siebel ディレクトリ構造が存在しない場合は、インストーラによって作成が試行されます。ルート
権限のあるユーザーは、最初にこのディレクトリを作成し、このディレクトリに書き込むための正しい権限がイ
ンストーラに設定されていることを確認する必要があります。
■
このマニュアルで説明されている各サーバーコンポーネントをインストールする前に、該当するマシンのインス
トールディレクトリで umask を 027 に設定します。この設定を変更することで、グループの書き込み権限を含
む他の権限が削除されます。
また、このアクションによってデフォルト権限も設定されます。そのため。以降作成するすべてのファイルと
ディレクトリには、rwxr-x--- 権限が設定されます。
Siebel サービスオーナーには、すべての権限が必要です。ただし、グループに必要なのは、読み取り権限と実
行権限(ディレクトリアクセスに対して)のみです。
42 ページの「Siebel サービスオーナーアカウントの作成」も参照してください。
34
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
リモートサーバーマシンからのインストール
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
サーバーベースの Siebel 製品をリモートサーバーマシンから GUI モードでインストールする場合は、DISPLAY 変
数を設定して、ローカルマシンに Java インストーラユーザーインターフェイスを表示する必要があります。たとえ
ば、シェルによって次のようになります。
export DISPLAY=myworkstation:0.0
または
setenv DISPLAY myworkstation:0.0
ここで、
■
myworkstation = ローカルワークステーションのマシン名または IP アドレスです。
次のコマンドにより、ローカルワークステーションでディスプレイが正しく機能していることをテストできます。
xclock
次のコマンドにより、IP アドレスを確認することもできます。
echo $DISPLAY
ローカルワークステーション上に時計が表示されない場合は、ローカルマシン上で次のコマンドを実行します。
xhost +
パフォーマンスが低下したり、ローカルワークステーションで GUI ベースのアプリケーションを表示中に予期しな
い動作に直面した場合は、 UNIX サーバーに telnet で接続し、コンソールモードでインストールを実行します。コ
ンソールモードのインストールについては、308 ページの「コマンドラインからのコンソールモードインストールの
実行」を参照してください。
x-connectivity ソフトウェアを使用して Windows マシンから UNIX マシンにアクセスすると、インストーラが失
敗したり、応答が停止する場合があります。この場合は、新しいバージョンの x-connectivity ソフトウェアを使用
します。たとえば、Exceed ではバージョン 9.0 以降を使用します。
備考: 詳しくは、UNIX プラットフォームのベンダーまたはその他のマニュアルを参照するか、システム管理者に
お問い合わせください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
35
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
Siebel Gateway Name Server と Siebel Server のホスト名
に対する制約
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
設定時に指定する Siebel エンティティの名前については、36 ページの「Siebel Enterprise Server と Siebel
Server の名前に対する制約」も参照してください。
このトピックでは、Siebel Gateway Name Server または Siebel Server をインストールするサーバーマシンの
ホスト名に対する制約について説明します。
Siebel Gateway Name Server の名前はサーバーマシンのホスト名に基づいて自動的に定義されます。ただし、
次の要件に従わないと、 Siebel 製品の設定時に問題が発生する可能性があります。
■
Siebel Gateway Name Server または Siebel Server のホスト名には、ダッシュ(ハイフン)を含めないで
ください。区切り文字が必要な場合は、アンダースコアを使用することをお勧めします。たとえば、
host_sba81 は使用できますが、host-sba81 は使用できません。
備考: ダッシュがすべてのシナリオで問題となるとは限りませんが、 My Oracle Support の「477993.1」
(ドキュメント ID)で説明されているように、多くの固有シナリオで問題が確認されています。このドキュメン
トは、以前は「 Siebel Alert 1067」として発行されていました(このアラートで説明されている回避策(代替
の *.scm ファイルを含む)は現在のソフトウェアバージョンに適用されません)。Siebel Enterprise または
Siebel Server の命名に対する類似制約については、36 ページの「Siebel Enterprise Server と Siebel
Server の名前に対する制約」を参照してください。
■
Siebel Gateway Name Server のホスト名は、 15 文字以内で指定してください。
ホスト名が 15 文字を超えた場合、Siebel Gateway Name Server を設定する Siebel 設定ウィザードのタス
クは正常に実行できません。
(事前に設定された Siebel Gateway Name Server の名前が 15 文字以内であることは、Siebel Enterprise
および Siebel Server を設定する設定ウィザードのタスクでも検証されます。)
■
一部の UNIX 環境では共通となるように、通常、 Siebel Gateway Name Server マシンのホスト名の定義に
はドメイン情報を含めないことをお勧めします。ホスト名全体が前述の 15 文字制約の対象になります。
Siebel Enterprise Server と Siebel Server の名前に対する制約
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
このトピックでは、Siebel 製品の設定時に、Siebel Enterprise Server および Siebel Server インスタンスの名
前を計画する際に従う必要がある制約について説明します。
36 ページの「Siebel Gateway Name Server と Siebel Server のホスト名に対する制約」も参照してください。
Siebel Enterprise 名または Siebel Server 名を指定したり、参照する Siebel 設定ウィザードのタスクでは、12
文字制限など、後述する要件の一部が検証されます。詳細な検証は、オフラインモードよりもライブモードで実行さ
れます。検証動作に関係なく、マニュアルに記載されているすべての制約に従います。
36
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
Siebel Enterprise Server の命名の制約
Siebel Enterprise Server の命名には、次の制約があります。
■
名前は 12 文字以内で指定してください。
■
名前に、server または enterprise は指定できません(enterprise1 などの名前は使用できます)。
Siebel Server の命名の制約
Siebel Enterprise 内の Siebel Server インスタンスの名前を計画する際には、次の制約があります。
■
名前に使用できる文字は、英字、数字、アンダースコア、またはこれらの組み合せだけです。たとえば、
Siebel Server インスタンスの命名にダッシュ(ハイフン)は使用しないでください。
■
名前は必ず英字で始まります。
■
名前は、Siebel Enterprise 内で一意である必要があります。
■
名前は 12 文字以内で指定してください。
■
名前に、server または enterprise は指定できません(server1 などの名前は使用できます)。
ファイルとディレクトリの命名規則
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
特に明記されていない限り、すべてのファイル名、ディレクトリ名、パス名、パラメータ、フラグ、およびコマンド
ラインコマンドには小文字を使用します。
ディレクトリ名またはファイル名には、ピリオド、アポストロフィ、アクセント、数字(ポンドまたはハッシュ)記
号、アンパサンド、スペースなどの特殊文字は使用できません。ただし、アンダースコアは使用できます。
Windows にサーバーをインストールする場合、スペースは使用できません(ただし、他の OS では使用できる場合
があります)。Windows にクライアントをインストールする場合、スペースは使用できます。
インストールディレクトリの表記
このマニュアルでは、インストーラによって作成されたインストールディレクトリまたはユーザーがファイルや実行
可能プログラムにアクセスするために移動するディレクトリを示す際、次の規則を使用します。
$SIEBEL_ROOT : 通常これは、各 Siebel Enterprise Server コンポーネントのソフトウェアがインストール
されているメインディレクトリを指します。Enterprise Server コンポーネントのインストーラは、デフォルトで
は最上位のディレクトリ /siebel にインストールします。ただし、インストールするディレクトリは、実際には、/
export/home/siebel のように異なる場合があります。通常、このディレクトリは $SIEBEL_ROOT がこのマニュ
アルで示すディレクトリです。
備考: $SIEBEL_ROOT は、SIEBEL_ROOT 環境変数の値を表す場合もあります。この環境変数は、通常、Siebel
Server の /siebel/siebsrvr などのモジュール固有のインストールディレクトリに対応しています。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
37
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
$SIEBEL_HOME : これは、通常は Siebel Business Applications ソフトウェアのインストールディレクトリ
またはルートディレクトリを指します。また、内容によっては、Siebel Gateway Name Server、Siebel Server
などの特定のモジュールのインストールディレクトリまたはルートディレクトリを指します。多くのスクリプトにこ
の変数が使用されています。内容から、どちらを指しているのかを判断してください。
$SIEBSRVR_ROOT: Siebel Server のインストールディレクトリまたはルートディレクトリです。デフォルト
では、/siebel/siebsrvr にインストールされます。
$SIEBEL_SERVER_ROOT : この用語は、siebel_server スクリプトなどの実行可能プログラム内で、
$SIEBEL_HOME の同義語として使用されることがあります。
$SIEBEL_GATEWAY_ROOT: Siebel Gateway Name Server のインストールディレクトリまたはルート
ディレクトリです。デフォルトでは、/siebel/gtwysrvr にインストールされます。
DBSRVR_ROOT: Siebel データベース設定ユーティリティ(以前の名前は Siebel Database Server)をイン
ストールするディレクトリです。デフォルトでは、これらのユーティリティは(Siebel Server マシンの)/siebel/
dbsrvr にインストールされます。
SWSE_ROOT: Siebel Web Server Extension(SWSE )をインストールするディレクトリです。デフォルト
では、/siebel/sweapp にインストールされます。
SIEBEL_CLIENT_ROOT: Siebel モバイル Web クライアントまたは Siebel Developer Web Client をイン
ストールするディレクトリです。デフォルトでは、D:¥Siebel¥8.1¥Client_1 または同様の場所にインストールさ
れます。
SIEBEL_TOOLS_ROOT: Siebel Tools クライアントをインストールするディレクトリです。デフォルトでは、
D:¥Siebel¥8.1¥Tools_1 または同様の場所にインストールされます。
Siebel File System の作成
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
Siebel File System は、Siebel アプリケーションが使用する添付ファイルなどのファイルを保存できる、単一の
共有ディレクトリまたはディレクトリのセットです。Siebel Server はこの共有ディレクトリにネットワークを介
してアクセスできます。 Siebel File System ディレクトリは、オプションで複数の個別デバイスまたはパーティ
ションに配置することもできます。
各 File System ディレクトリは、Siebel Server をインストールしているサーバーマシンに作成することも、Siebel
Server がアクセスできる、ディレクトリを共有できる別のネットワークサーバーに作成することもできます。ネッ
トワーク接続されたファイルシステムの要件については、サードパーティのマニュアルを参照してください。
プライマリ Siebel File System ディレクトリは、Siebel Enterprise を設定する前に作成する必要があります。
このディレクトリの場所は設定時に指定します。Siebel 設定ウィザードを実行するユーザーには、このディレクト
リへの書き込み権限が必要です。追加の権限要件は、このトピックで後述します。
38
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
複数の Siebel File System ディレクトリを異なる場所に作成すると、より大きい容量のデータを保存できます。新し
い添付ファイルが挿入されると、それらのファイルは複数の File System ディレクトリに均等に配分されます。複数の
File System ディレクトリを作成する場合は、Siebel 環境の設定中に Siebel File System の場所を指定する際、すべ
てのディレクトリの場所をカンマで区切って指定する必要があります。各 File System ディレクトリの名前は、ディレ
クトリにアクセスするとき経由するネットワークコンテキスト内で一意になるようにする必要があります。
既存の Siebel File System 展開を移行して、複数の File System ディレクトリを使用する方法については、
『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。
Siebel File System に対し複数のディレクトリおよびデバイスを使用する機能は、Siebel モバイル Web クライア
ントでは使用できません。Siebel モバイル Web クライアントの場合、Siebel File System では、クライアントマ
シンで単一のディレクトリを使用する必要があります。
備考: Siebel Server をホストするマシンのオペレーティングシステムと、File System ディレクトリをホストす
るマシンのオペレーティングシステムが異なる場合(たとえば、一方が Windows でもう一方が UNIX の場合)は、
Samba などのサードパーティ製のクロスプラットフォームネットワークツールを導入して、両方のマシンがディレ
クトリを共有できるようにする必要がある場合があります。詳しくは、サードパーティベンダーのマニュアルを参照
してください。
Siebel Enterprise Server ごとに、完全に別の Siebel File System を作成する必要があります。たとえば、開発
用とテスト用のデータベースがある場合は、2 つの Siebel Enterprise Server が必要になり、したがって Siebel
File System も 2 つ必要になります。
各 Siebel Server は、File System Manager(FSM)と呼ばれる専用のサーバーコンポーネントを使用して、そ
れぞれの Enterprise の Siebel File System にアクセスします。個々の Web クライアントは、Siebel File
System ディレクトリの場所を直接認識している必要はありません。これは、これらのクライアントは、Siebel
Server 上の Application Object Manager(AOM)コンポーネントを介して FSM に接続し、ファイルのアップ
ロードまたはダウンロードをリクエストするためです。AOM は、このようなリクエストを FSM コンポーネントに
渡し、FSM は、File System ディレクトリと対話しながらそのリクエストを処理します。
Siebel Server は Siebel File System にアクセスする唯一のメカニズムであるため、Siebel Server の管理権限
を持つユーザーだけが File System ディレクトリへのアクセス権限を持つことができ、その他のユーザーは持つこ
とができません。これにより、他のユーザーが File System に直接アクセスできないようにします。
一部の Siebel Server コンポーネントは、 File System Manager を使用せずに Siebel File System に直接アク
セスできます。
Siebel File System パラメータでは、Siebel File System 用に使用する特定のディレクトリまたはディレクトリ
のセットが定義されます。複数の File System ディレクトリは、カンマで区切って指定します。
Siebel File System パラメータは、Enterprise レベル、Siebel Server レベル、またはサーバーコンポーネント
レベルで定義できます。特定の Siebel Server または適用可能なコンポーネントが使用する File System に、
Enterprise に対し定義されているディレクトリとは異なるディレクトリがある場合、Server Manager を使用し
て Siebel Server レベルまたはコンポーネントレベルでパラメータを個々に変更します。
備考: Siebel File System をサポートするサーバーのネットワーク名が、付録 A「展開計画ワークシート」のワー
クシートのコピーに正しく書き留められていることを確認します。Siebel File System 名には、IP アドレスでは
なくマシン名を使用します。 IP アドレスはサポートされていません。
Siebel File System ディレクトリは、2 つのユーティリティ、sfscleanup と sfspartition を使用して管理できます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
39
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
File System Manager コンポーネント、Siebel File System パラメータ、および sfscleanup と sfspartition
を使用した Siebel File System の管理タスクについては、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。
『Siebel Deployment Planning Guide』を参照してください。
Siebel File System の展開オプションについては、
フォローアップテンプレートなどのファイルの Siebel File System への配置については、214 ページの「Siebel
File System の設定」を参照してください。
Siebel File System ディレクトリの命名
Siebel File System の各ディレクトリ名は、必ず英数字で指定し、先頭の文字は必ず英字にしてください。特殊文
字やスペースは使用できません。ただし、アンダースコアは使用できます。たとえば、次のようにディレクトリ名を
指定します。
/server/siebel または /server/siebel/filesystem
このようなディレクトリを、次の表記を使用して表す場合があります。
/SiebelFS/siebel8x
ここで、各項目は次のようになります。
■
SiebelFS = マシンのホスト名(たとえば、Siebel File System 専用のマシン)です。
■
siebel8x = 共有ディレクトリの名前です。
Siebel Enterprise を設定するときは、適用可能なすべての共有ディレクトリを(カンマで区切って)指定する必
要があります。これらの共有ディレクトリは、Enterprise 内のすべての Siebel Server が使用できる必要があり
ます。これらのディレクトリにアクセスするには、ファイル共有ツールを使用する必要がある場合があります。
Siebel Server のインストール中に、File System Manager は Siebel File System の各ルートディレクトリの
下に一連のサブディレクトリ( 40 ページの表 4 を参照)を自動的に生成します。
備考: Siebel File System 共有ディレクトリを作成する場合、関連する Siebel Server に対してのみ、その共有
ディレクトリ内でのサブディレクトリの作成を許可する必要があります。その共有ディレクトリ内にサブディレクト
リを手動で作成しないでください。
表 4 Siebel File System のサブディレクトリ
サブディレクトリ
目的
att
添付のメインサブディレクトリ
atttmp
添付ファイルの一時ディレクトリ
cms
送信コミュニケーションリクエストで使用するファイル
eim
Siebel EIM 用の Siebel トランザクションファイル
Marketing
Siebel Marketing のメインサブディレクトリ
red
Siebel Configurator のルール編集キャッシュ
40
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
表 4 Siebel File System のサブディレクトリ
サブディレクトリ
目的
ssp
セッション属性
userpref
Siebel ユーザー属性
これらのサブディレクトリの一部については、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。
Siebel File System の設定
次の手順に従って、Siebel File System ディレクトリを設定します。
備考: 次の手順に加えて、サードパーティ製のソフトウェアをインストールする必要があります。このソフトウェ
アは、Microsoft Word 、Excel 、Lotus Notes などの標準タイプの添付ファイルを、ユーザーが Siebel アプリ
ケーションを実行するクライアントマシンで表示するために必要です。
Siebel File System を設定するには
1
目的のサーバーに各ディレクトリを作成し、付録 A「展開計画ワークシート」のワークシートのコピーにすべて
のディレクトリの場所を書き留めます。
2
UNIX プラットフォーム対応の適切な管理ツールを使用して、これらのディレクトリとサブディレクトリにアク
セスする Siebel 管理者の権限を 700 に設定します。
備考: Siebel File System ディレクトリへのアクセス権限は、Siebel Server の Siebel 管理者のみに付与
し、他のユーザーには付与しません。
3
各 Siebel Server へのアクセス権を適切なグループに付与します。
適切な GUI ベースの管理ツールがご使用のプラットフォームに存在しない場合、これらのパラメータは、
chmod および chgrp ユーティリティを使用して設定できます。詳しくは、 UNIX プラットフォームのマニュア
ルを参照してください。
Siebel File System のクラスタ化の前提条件
フェイルオーバーを行う目的で、 File System ディレクトリをクラスタの一部として実行する場合は、クラスタ化
されたネットワーク共有リソースを保持するクラスタ化されたディスクドライブ上にディレクトリを作成する必要が
あります。サーバーのクラスタ化については、『Siebel Deployment Planning Guide』を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
41
Siebel Business Applications のインストールの準備 ■ Siebel の展開計画の一般的な注意事項
Siebel サービスオーナーアカウントの作成
このトピックは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」の一部です。
Siebel Enterprise Server では、標準の UNIX システムユーザーアカウントを作成する必要があります。このアカ
ウントは、Siebel プロセスおよびコンポーネントが実行される、 Enterprise 内の各 Siebel Server で使用できる
必要があります。
次のガイドラインを使用して、 Siebel サービスオーナーアカウントを作成します。
■
Siebel サービスオーナーアカウントは、該当する各サーバーマシン( Siebel Gateway Name Server、
Enterprise 内の各 Siebel Server、Siebel File System が存在するマシン)に定義するか、またはそれらの
サーバーマシンで使用できる必要があります。
■
UNIX プラットフォーム対応の適切な管理ツールを使用して、ネットワークレベルで Siebel サービスオーナー
アカウントを作成し、Siebel Enterprise Server 内のすべての UNIX サーバーで同じアカウントを使用でき
るようにします。uid と gid の数値がさまざまなマシン間で一致していることを確認します。
■
Siebel サービスオーナーアカウントの名前とパスワードを決定して、付録 A「展開計画ワークシート」のワー
クシートのコピーにこの情報を書き留めます(セキュリティのため、パスワードは書き留めなくてもかまいませ
ん)。『Siebel セキュリティガイド』も参照してください。
■
次にログオンするときに、 Siebel サービスオーナーアカウントのパスワードを変更する必要はありません。ま
た、パスワードは期限切れにならないように設定する必要があります。
■
Siebel サービスオーナーアカウントの名前およびパスワードには、スペースを使用できません。
42
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
3
RDBMS の設定
この章では、サードパーティの RDBMS を設定して、Siebel データベースに使用するデータベースインスタンスを
作成するためのガイドラインを示します。次のトピックが含まれています。
■
43 ページの「データベース設定の概要」
■
46 ページの「Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定」
■
54 ページの「Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定」
データベース設定の概要
通常、この章で説明する、サポートされている RDBMS プラットフォームごとの一般的な手順に従う必要がありま
す。詳しくは、サードパーティベンダーのマニュアル、各 RDBMS に対してこの章で説明されるガイドライン、お
よびこのマニュアルの他の該当する部分を参照してください。
このリリースの Siebel Business Applications でサポートされているサードパーティの RDMBS 製品については、
Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」を参照してく
ださい。
この章の対象者は、データベース管理者(DBA )および説明する RDBMS 設定タスクを実行できるその他のユー
ザーです。
注意: この章で説明されるタスクは、アップグレード環境または既存の Siebel データベースを使用している別の環
境では実行しないでください。特に、RDBMS 上でデータベースインスタンスを作成しないでください。ただし、
アップグレードが完了したら、この章で説明している設定に対応するように、ご使用の RDBMS プラットフォーム
のデータベースパラメータを変更する必要がある場合があります。詳しくは、19 ページの「アップグレード環境の
インストールについて」を参照してください。
既存の Siebel データベースが存在しないアップグレード以外の展開の場合は、データベースインスタンスを作成し
て Siebel Business Applications ソフトウェアをインストールした後、データベース設定ユーティリティのイン
ストールで提供されるスクリプトとユーティリティを使用して、Siebel データベースを作成します(Siebel スキー
マとシードデータをデータベースインスタンスにロードします)。詳しくは、第 7 章「Siebel データベースの設定」
を参照してください。
25 ページの「RDBMS のインストールおよび設定の計画」も参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
43
RDBMS の設定 ■ データベース設定の概要
このマニュアルでは、DBSRVR_ROOT は、Siebel データベース設定ユーティリティのインストールディレクトリ
です。詳しくは、37 ページの「ファイルとディレクトリの命名規則」を参照してください。
備考: 通常は、データベースインスタンスを他のアプリケーションと共有しない Siebel データベースを設定し管理
する方が簡単です。この方法が最善だと考えられます。ただし、ユーザーによっては、1 つのデータベースインスタ
ンスに複数のアプリケーションを含めることを選択する場合もあります。これを選択することによる影響は、
RDBMS のタイプによって異なる場合があります。たとえば、「データベースインスタンス」という用語の意味は、
IBM DB2 と Oracle データベースでは異なります。共有データベースインスタンスはここで説明される要件に従っ
て設定する必要があります。
注意: Siebel スキーマを変更すると、Siebel Tools を使用して、ビジネスコンポーネントの参照整合性ルールおよ
び Siebel EIM インターフェイステーブルを変更する必要があります。Siebel スキーマに適切に変更を行わないと、
データが破損する可能性があります。また、Siebel スキーマを変更した場合は、Siebel Tools を使用して、割り当
てオブジェクト、ドックオブジェクト(データアクセスまたは表示用)、インポートオブジェクト、およびインテグ
レーションオブジェクトも同様に変更する必要があります。適切に変更を行わないと、アプリケーションの機能不良
を招く可能性があり、深刻な場合は、アプリケーションを開始できない場合があります。標準的な Siebel スキーマ
を変更する場合は、Oracle のアプリケーションエキスパートサービスを使用する必要があります。Oracle のアプ
リケーションエキスパートサービスのサポートが必要な場合は、Oracle アドバンストカスタマサービスの営業員に
お問い合わせください。
この章で説明されるデータベースの設定を完了した後は、次の章で説明されるタスクも含めて、すべての Siebel イ
ンストールタスクと設定タスクを実行できます。
■
第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール」
■
第 6 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定」
■
第 7 章「Siebel データベースの設定」
■
第 8 章「Siebel Web Server Extension のインストールと設定」
データベースの設定プロセス
データベースの設定プロセスは次のとおりです。正確なプロセスは、展開要件によって異なります。
1
RDBMS ソフトウェアをインストールします。
■
適切なサーバーマシンに RDBMS サーバーソフトウェアをインストールします。
■
Siebel データベースに接続する Siebel Server、Siebel Tools、または他の製品をインストールするマシ
ンに RDBMS クライアントソフトウェアをインストールします。
2
データベースインスタンスを作成します。
3
データベースインスタンスのパラメータを設定します。
4 (IBM DB2)データベースを作成し、そのデータベースにパラメータを設定します。
5
44
Siebel データベースのストレージ設定、ログスペース、および他の要素を設定します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
RDBMS の設定 ■ データベース設定の概要
6
Siebel Enterprise Server ソフトウェア(Siebel Gateway Name Server、Siebel データベース設定ユー
ティリティ、および Siebel Server を含む)をインストールします。
Gateway Name Server を実行するマシンには、データベース設定ユーティリティと Siebel Server をイン
ストールする必要があります。必要に応じて、インストールした Siebel Server を設定して展開します。詳し
くは、92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の要件」の Gateway Name
Server 認証の説明を参照してください。
第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール」を参照してください。
7
Siebel Gateway Name Server、Siebel Enterprise、Siebel Web Server Extension(SWSE)論理プ
ロファイルを設定します( Siebel Server は、Siebel データベースをインストールした後に設定します)。
第 6 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定」を参照してください。
8
データベース設定ユーティリティをインストールしたマシンで、データベース設定ウィザードを実行します。こ
のタスクを実行すると、データベースインスタンスに Siebel データベース(スキーマ)がインストールされま
す。206 ページの「RDBMS 上での Siebel データベースの設定」を参照してください。
この手順により、Siebel オブジェクト(テーブルおよびインデックス)が Siebel データベースに作成され、
シードデータ(プライマリ言語)がインポートされ、Siebel レポジトリ(プライマリ言語)が追加されます。
第 7 章「Siebel データベースの設定」で説明するその他のタスクも実行してください。
9
Siebel Server を設定します。第 6 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定」を参照して
ください。
10 SWSE をインストールして設定し、展開に必要な追加のインストールタスクと設定タスクを実行します。第 8
章「Siebel Web Server Extension のインストールと設定」および以降の章を参照してください。
Siebel データベースオブジェクトを作成するためのサンプルスクリプトの使用について
データベース設定ユーティリティのインストールで提供されるサンプルスクリプトは、必要に応じて、Siebel デー
タベースの作成に使用できます。これらのスクリプトは、小規模な非本番環境でテスト目的にのみ使用されることを
意図しています。そのようなスクリプトを使用する場合は、最初に 45 ページのステップ 6 から上記のタスクを実行
し、ステップ 4 およびステップ 5 は省いてください。
スクリプトについては、次の項を参照してください。
■
52 ページの「Oracle データベースオブジェクトを作成するためのガイドライン」
■
67 ページの「IBM DB2 データベースオブジェクトを作成するためのガイドライン」
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
45
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定
Siebel アプリケーション向け Oracle データベース
の設定
このトピックでは、Oracle データベースから最適なパフォーマンスを得るためのガイドラインを示します。これら
のガイドラインは、幅広いユーザーに役立ちます。このガイドで説明するパラメータには、特定の環境の条件を反映
する値を選択します。詳しくは、 Oracle データベースの技術マニュアルを参照してください。
関連情報については、43 ページの「データベース設定の概要」を参照してください。
備考: 第 7 章「Siebel データベースの設定」で説明されているように、データベース設定ユーティリティのスクリ
プトが Oracle データベースで実行される場合は、CACHE オプションを使用してシーケンスが生成されます。これ
らのシーケンスをドロップして、 NOCACHE オプションを使用して再生成しないでください。これにより、パ
フォーマンスに悪影響が及ぶ場合があり、データベースの競合が発生する可能性があります。
データの形状が正しく表示されないカラムについて、テーブル、インデックス、およびヒストグラムの統計を収集し
ます。大量のデータが更新、削除、または挿入されたときは、常に、これらの統計を再収集します。このような統計
を収集する方法については、 Oracle データベースの管理マニュアルを参照してください。
パフォーマンス上の理由から、空のテーブルの統計は収集しないでください。詳しくは、My Oracle Support のド
キュメント ID「478242.1 」(アラート)を参照してください。このドキュメントは、以前は「Siebel Alert
1162」として発行されていました。
Oracle データベースを設定するためのガイドライン
Oracle データベースの設定を説明するさまざまなガイドラインを次に示します。
■
47 ページの「Oracle データベースの言語を選択するためのガイドライン」
■
47 ページの「init.ora ファイルを設定するためのガイドライン」
■
49 ページの「Oracle データベース向けの Redo ログのサイズを設定するためのガイドライン」
■
49 ページの「Oracle テーブルスペースを作成するためのガイドライン」
■
50 ページの「Oracle データベースのサイズを設定するためのガイドライン」
■
50 ページの「Oracle の一時テーブルスペースを作成するためのガイドライン」
■
51 ページの「データベースオブジェクトの Oracle デフォルトのテーブルスペースを上書きするためのガイドラ
イン」
■
52 ページの「Oracle データベースオブジェクトを作成するためのガイドライン」
■
52 ページの「Oracle データベースを継続的に管理するためのガイドライン」
■
53 ページの「Oracle データベースに対して Real Application Clusters を使用するためのガイドライン」
46
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定
Oracle データベースの言語を選択するためのガイドライン
このトピックは、46 ページの「Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定」の一部です。
データベースを作成するときは、文字セットをデータベースレベルで指定する必要があります。他の言語特性は、
データベースクライアントレベルで指定します。
25 ページの「RDBMS のインストールおよび設定の計画」と 31 ページの「Siebel アプリケーションのロケールの指
定」も参照してください。
213 ページの「データベースコードページのシステム属性と他の設定の確認」も参照してください。
データベースの文字セットを指定するには
■ 次のコマンドを実行してデータベースに文字セットを指定します。
CREATE DATABASE INSTANCE_NAME CHARACTER SET CHARACTER_SET_NAME
ここで、各項目は次のようになります。
■
INSTANCE_NAME = Oracle データベースインスタンスの名前です。
■
CHARACTER_SET_NAME = WE8MSWIN1252や AL32UTF8など、実行したい文字セットのテキスト名です。
各国語文字セット
Siebel アプリケーションでは、Unicode データの保存に各国語文字セットを使用する 3 つのデータ型(NCHAR、
NVARCHAR2、NCLOB )を使用しません。デフォルトの各国語文字セットの AL16UTF16 は使用できます。
並べ替え順と日付形式
NLS_SORT パラメータおよび NLS_DATE_FORMAT パラメータのクライアントレベルの設定については、Oracle
データベースのガイドラインに従ってください。
init.ora ファイルを設定するためのガイドライン
このトピックは、46 ページの「Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定」の一部です。
init.ora ファイルには、Oracle データベースを使用する Siebel アプリケーションのパフォーマンスに大きな影響
を与えるパラメータが含まれています。
次の設定は、初期設定のガイドラインとして使用してください。最終的な設定は、ハードウェア構成、ユーザー数、
作業負荷のタイプに応じて変わります。
init.ora ファイルでは、小規模、中規模、および大規模なデータベース展開ごとのデフォルトパラメータ値が提供さ
れています。次の設定で指定されている場合を除いて、設定パラメータは大規模データベースの値に設定します。各
パラメータと、そのパラメータがデータベースのパフォーマンスおよびシステムリソース利用率に与える効果につい
ては、Oracle データベースのマニュアルを参照してください。
次に、値の調整が必要ないくつかのパラメータを簡単に説明します。
■
CURSOR_SHARING : このパラメータはデフォルトで EXACT に設定し、変更しないでください。この値
を変更すると、いくつかの Siebel Server コンポーネントに障害が発生する可能性があります。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
47
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定
■
DB_FILE_MULTIBLOCK_READ_COUNT : データベースバッファキャッシュパラメータは、テーブル
スキャン中に 1 回の Oracle I/O 操作で読み取られるデータブロックの数を設定します。ほとんどの実装では、
このパラメータを初期値の 32 に設定します。NAS ストレージ(NetApp Filer など)を使用している場合は、
値を 8 に設定してネットワークトラフィック問題が発生する可能性を小さくします。
■
MEMORY_TARGET: このパラメータは、システム全体の使用可能メモリを指定します。通常は、物理メモ
リから 1 GB を差し引いた値を設定することをお勧めします。たとえば、Oracle データベースサーバーに 16
GB のメモリがある場合は、MEMORY_TARGET を 15 GB に設定します。
■
NLS_DATE_FORMAT: このパラメータは、必要に応じて設定します(デフォルト設定は DD-MON-YY で
す)。サポートされている形式については、Oracle データベースのマニュアルを参照してください。詳しくは、
31 ページの「Siebel アプリケーションのロケールの指定」を参照してください。
■
NLS_SORT: 並べ替え順は、データベースの最初のインストール中に指定され、データベースが文字データ
を並べ替える方法を定義します。並べ替え順のサポートは、データベースのコードページと、それが開発環境と
本番環境のどちらで使用されるかによって決まります。詳しくは、31 ページの「Siebel アプリケーションのロ
ケールの指定」を参照してください。
■
開発環境データベース:
開発環境データベース内のレポジトリオブジェクト名は、バイナリ並べ替え順を使
開発環境データベース
用して並べ替える必要があります。これは、Siebel Tools 内部ではこの並べ替え順を使用するためです。出
力を再並べ替えしなくて済むように、データベースのクライアントレベルでも、同じ並べ替え順を指定します。
備考: バイナリ並べ替え順は、データベースで実行する最も簡単で高速な並べ替え順です。バイナリ並べ
替えには、大文字と小文字の区別があり、インストールされた文字セットの文字の数値(たとえば、8 ビッ
ト文字セットの場合、0 ~ 255 )に基づいています。
ユーザーは、自分のデータが正しくバックアップされ、復元されることを確認する必要があります。
■
本番環境データベース:
本番環境データベース 本番環境データベースの制限については、Oracle Technology Network の
「Siebel System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。Oracle データ
ベースのマニュアルも参照してください。
OPEN_CURSORS: このパラメータは、最大数のカーソル用に確保する必要があるスペースの容量を制御し
ます(カーソルはオープンクエリーと同じ)。Oracle データベースサポートでのオープンカーソルの最小条件は
1000 で、最大条件は 2000 です。このパラメータは、使用パターンを観察した結果に合わせて調整できます。
■
この数を 2000 より大きくすると、データベースサーバー用により多くのメモリをコミットするため、パ
フォーマンスに影響を与えます。また、1000 より小さくすると、エラーが発生して操作を続行できなくなる可
能性があります。
■
OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE: これは、一連のオプティマイザー機能を Oracle リリース番号に基
づいて有効にする総合パラメータです。たとえば、このパラメータを、現在のリリースレベルの Oracle データ
ベースに対応する値に設定します。詳しくは、Oracle データベースのマニュアルを参照してください。My
Oracle Support の「 478028.1」(ドキュメント ID)も参照してください。このドキュメントは、以前は
「Siebel Technical Note 582」として発行されていました。
■
OPTIMIZER_INDEX_COST_ADJ: このパラメータを 1 に設定します。テーブル全体のスキャンでイン
デックスアクセスパスを使用するようにオプティマイザーを調整する場合に、このパラメータを使用します。
■
OPTIMIZER_MODE: Cost-Based Optimizer(CBO )の場合は、このパラメータを ALL_ROWS(デフォ
ルト)に設定してください。
備考: CBO については、My Oracle Support の「478028.1」(ドキュメント ID)を参照してください。こ
のドキュメントは、以前は「 Siebel Technical Note 582」として発行されていました。『Siebel データベー
スアップグレードガイド』も参照してください。
48
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定
Oracle データベース向けの Redo ログのサイズを設定するための
ガイドライン
このトピックは、46 ページの「Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定」の一部です。
redo ログが小さすぎると、ログの切り替えが頻繁に発生し、多くのリソースを消費する Oracle データベースの
チェックポイントが作成されて、すべての使用済みバッファがフラッシュされます。通常のオンライントランザク
ション処理(OLTP )ロードでは、 10 ~ 15 分強の間隔でのログ切り替えが適しています。ただし、負荷の高い
データ操作言語(DML)アクティビティの間(たとえば大きい EIM のロードまたはアップグレード中)、ログは 2
分より短い間隔で切り替えられる可能性があります。この場合は、結果的に全体のデータベースパフォーマンスが悪
影響を受けます。
この操作の頻度は、警告ログまたは v$loghist のクエリーでチェックできます。データベースで非常に大きいアク
ティビティや処理負荷が最も高いロードが行われているときは、検証を使用するのが最適です。
このアクティビティが非常に頻繁に発生する場合は、個々の redo ロググループをいったん削除し、大きいサイズで
再作成します。推奨最小サイズは 300 MB です。
Oracle テーブルスペースを作成するためのガイドライン
このトピックは、46 ページの「Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定」の一部です。
初期(最小)テーブルスペース割り当ての推奨値は、次のとおりです。
■
データ: 5 GB
■
インデックス: 5 GB
■
一時: 2 GB
■
システム: 2 GB
■
Sysaux: 1 GB
Oracle データベース(Unicode 対応または非 Unicode 対応)を新しくインストールするときは、この割り当てで
十分です。
テーブルスペースの作成には、次の追加のガイドラインも役立ちます。
■
本番システムでのパフォーマンスを向上させるには、Siebel 実装用のテーブルスペースを少なくとも 2 つ(イ
ンデックス用とデータ用に 1 つずつ)作成します。
■
サイズが大きくなるか競合が発生することが予想されるオブジェクトは、別のテーブルスペースを(望ましくは
別のディスクデバイスに)追加作成して分散します。
■
権限設定の担当者は、Siebel テーブルオーナーアカウントに、これらのテーブルスペースでテーブルおよびイ
ンデックスを作成するための権限と十分な割り当てを付与してください。
テーブルオーナー以外に、 Siebel Marketing 用に使用されるデータベースのユーザー ID にも、OLTP スキー
マ内のデータベースレベルの権限がさらに必要です。このユーザーには、テーブル削除、インデックス削除、
テーブル作成、およびインデックス作成の各権利を付与する必要があります。詳しくは、『Siebel Marketing
Installation and Administration Guide』を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
49
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定
■
データおよびインデックスのテーブルスペースの保存パラメータを設定します。Siebel データベースインス
トール手順では、その手順で作成したオブジェクトの保存パラメータは設定されません。各オブジェクトの保存
設定は、そのテーブルスペースのデフォルトの保存パラメータに準じます。ローカルで管理するテーブルスペー
スは、次の構文を使用して作成することをお勧めします。
extent management local autoallocate segment space management auto;
■
開発またはテスト環境では、複数の Siebel Business Applications をインストールして、1 つの Oracle
データベースインスタンスで共存させることができます。各スキーマオーナーが一意になるように、各 Siebel
データベースは個別のテーブルオーナーの下にインストールします。たとえば、複数のテスト環境で 1 つの
Oracle データベースインスタンスを共有できます。
■
QUERY_REWRITE_ENABLED = TRUE を必要とする式に基づいた関数ベースのインデックスは、サポートされま
せん。ただし、DESC(降順)インデックスは標準的なスキーマの場合と同様にサポートされます。
Oracle データベースのサイズを設定するためのガイドライン
このトピックは、46 ページの「Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定」の一部です。
オブジェクトの増加と断片化を注意深く監視し、必要に応じてデータベース保存パラメータを変更します。 Oracle
データベースの初期サイズを設定する場合は、次のガイドラインも使用してください。
備考: CREATE DATABASE に EXTENT MANAGEMENT LOCAL AUTOALLOCATE を使用する場合、次のガイド
ラインは適用しません。
■
初期範囲は、空のテーブルやインデックスが大きいスペースを占めることがないように、非常に小さいサイズ
(最小は 1 つのデータベースブロック)に設定します。たとえば、2 または 4 ブロック(1 ブロックサイズ 8
KB で 16 KB または 32 KB )から始めます。この割り当てによって、断片化の発生を抑えられます。
オブジェクトが 10,000 ある場合でも、その数のオブジェクトで使用されるのは 312 MB だけです。これは、
一部の標準的なオフィスソフトウェアパッケージで要求されるよりも大幅に少ないスペースです。
■
データおよびインデックステーブルスペースのデフォルトの次のエクステントを、最小の 100 KB に設定します。
Oracle の一時テーブルスペースを作成するためのガイドライン
このトピックは、46 ページの「Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定」の一部です。
すべてのユーザー一時テーブルスペースの定義を、デフォルトの SYSTEM から、TEMP などの一時テーブルスペース
の名前に変更します。
どのユーザーがどの一時テーブルスペースに割り当てられているかを特定するには、DBA_USERS の
TEMPORARY_TABLESPACE カラムのクエリーを実行します。任意のユーザーが一時ソートタイプの操作で割り当て
た以外のテーブルスペースに割り当てられている場合は修正します。
50
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定
データベースオブジェクトの Oracle デフォルトのテーブルスペースを
上書きするためのガイドライン
このトピックは、46 ページの「Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定」の一部です。
Siebel Business Applications には、特定のテーブルまたはインデックスが作成されるテーブルスペースのデフォ
ルト保存パラメータを上書きするオプションが用意されています。これらのテーブルスペースは、49 ページの
「Oracle テーブルスペースを作成するためのガイドライン」の指示に従って作成されています。これらのパラメータ
を上書きするには、DBSRVR_ROOT/oracle ディレクトリにある ddl.ctl ファイルを編集します。
備考: ddl.ctl ファイルの変更は、権限のある DBA 以外は行わないでください。
各 Siebel オブジェクト(テーブルまたはインデックス)には、Table Space パラメータを使用して、テーブルス
ペースを指定できます。次の例では、テーブル S_APP_VIEW のテーブルスペースが DATA1 に設定されます。
Siebel アプリケーションから提供されているように、.ctl ファイルは、それが作成するオブジェクトの保存パラ
メータを設定しません。そのため、デフォルトで、そのオブジェクトが作成されているテーブルスペースのパラメー
タと同じになります。ただし、Table Space パラメータは、次の状況下でのみ機能します。
■
テーブルがまだ存在しない場合(新しいデータベースのインストールの実行中など)。
■
テーブルを再作成する必要がある場合。つまり、ALTER TABLE コマンドだけでは実装できないようなスキーマ
の変更がテーブルに対して行われ、Siebel アプリケーションでのテーブルのドロップと再作成が要求されてい
る場合です。
次の例は、Table Space パラメータを使用して特定のテーブルの保存値を設定する方法を示しています。
[Object 219]
Type = Table
Name = S_APP_VIEW
Column 1 = ROW_ID VARCHAR(15) NOTNULL
Column 2 = CREATED TIMESTAMP NOTNULL DEFAULT %NOW%
Column 3 = CREATED_BY VARCHAR(15) NOTNULL
Column 4 = LAST UPD TIMESTAMP NOTNULL DEFAULT %NOW%
Column 5 = LAST_UPD_BY VARCHAR(15) NOTNULL
Column 6 = DCKING_NUM NUMERIC(22,7) DEFAULT 0
Column 7 = MODIFICATION_NUM NUMERIC(10,0) NOTNULL DEFAULT 0
Column 8 = CONFLICT_ID VARCHAR(15) NOTNULL DEFAULT '0'
Column 9 = NAME VARCHAR(50) NOTNULL
Column 10 = DESC_TEXT VARCHAR(255)
Column 11 = LOCAL_ACCESS_FLG CHAR(1)
Table Space = data1
ローカルで管理されているテーブルスペースを使用して保存パラメータを変更する場合は、Oracle データベースの
技術マニュアルを参照してください。
特定のテーブルおよびインデックスのデフォルトを上書きする例(IBM DB2)については、63 ページの「データベー
スオブジェクトのデフォルトの IBM DB2 テーブルスペースを上書きするためのガイドライン」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
51
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定
Oracle データベースオブジェクトを作成するためのガイドライン
このトピックは、46 ページの「Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定」の一部です。
Siebel Business Applications のサンプルスクリプト(CrBlankOracleSiebelDEMO.sql および
CrBlankOracleSiebelDEMOPostCrDB.sql)は、DBSRVR_ROOT/Oracle ディレクトリにあります。これらの
スクリプトを参考にして、展開要件に基づいて空の Siebel データベースを作成する場合に独自のスクリプトを作成
できます。
次の設定は、初期設定のガイドラインとして使用してください。最終的な設定は、サーバーハードウェア構成、ユー
ザー数、作業負荷のタイプに応じて変わります。テストには、小規模な非本番環境を使用してください。
これらのスクリプトを使用する前に、ファイル CrBlankOracleSiebelDEMOReadMe.txt を読んでください。43
ページの「データベース設定の概要」も参照してください。
第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール」で説明しているように、データベース
設定ユーティリティを Siebel Server マシンにインストールした後で、データベーステーブルおよびインデックス
作成スクリプトを変更して、 Siebel テーブルおよびインデックス用に作成したテーブルスペースの名前を指定する
こともできます。詳しくは、51 ページの「データベースオブジェクトの Oracle デフォルトのテーブルスペースを上
書きするためのガイドライン」を参照してください。
Oracle データベースの設定およびチューニングオプションの追加情報は、Oracle、ハードウェアベンダーなどから
入手できます。
Oracle データベースを継続的に管理するためのガイドライン
このトピックは、46 ページの「Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定」の一部です。
Siebel Business Applications の運用を開始したら、次の領域を定期的に監視します。
■
テーブルへの挿入率:
テーブルへの挿入率 挿入率が高いテーブルの INI_TRANS 値は、一般的に 1 より大きく設定します。通常の
設定は 4 です。
このパラメータは、それらのテーブルのデータを保存するデータベースブロックで可能な同時挿入の発生数を決
定します。したがって、データ入力が集中する環境でのパフォーマンスに影響を与えます。テーブル
S_DOCK_TXN_LOG は多数の挿入が発生するため、このテーブル用に複数の空きリストを使用してください。
■
キャッシュヒット システムに合わせて SGA パラメータを調整する必要があるかどうかを決定します。
SGA キャッシュヒット:
■
各オブジェクトによって使用されるエクステント:
各オブジェクトによって使用されるエクステント テーブルまたはインデックス上のエクステントが多いと、
そのテーブルまたはインデックスにアクセスするトランザクションの応答時間が長くなります。
52
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定
■
頻繁な INSERT および DELETE 操作の対象となる Siebel テーブル:
テーブル このトランザクションの組み合わせ
により、一部のデータベースでは時間の経過とともに断片化が生じることがあります。
Siebel Remote を使用している場合、 DBA は、次に示すテーブルのスペース利用率と断片化を監視し、デー
タベースベンダーの推奨どおりに定期的なデータベース保守手順を実行する必要があります。特に、次のテーブ
ルを監視してください。トランザクションのログ出力が有効となっている場合に頻繁に変更されるためです。
S_SRM_REQUEST
S_DOCK_TXN_LOG
S_DOCK_TXN_LOGT
S_DOCK_TXN_SET
S_DOCK_TXN_SETT
S_DOCK_INST
S_DOCK_INIT_ITEM
DBA は、必要に応じて再編成しながら、Siebel スキーマのすべてのテーブルおよびインデックスを監視するこ
とも必要な場合があります。
Oracle データベースに対して Real Application Clusters を使用
するためのガイドライン
このトピックは、46 ページの「Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定」の一部です。
Siebel アプリケーションは、Oracle データベースの Oracle Real Application Clusters(RAC)フェイルオー
バー設定をサポートします。アクティブ/パッシブ RAC およびアクティブ/アクティブ RAC の両方がサポートさ
れています。
詳しくは、次の資料を参照してください。
■
My Oracle Support の「473859.1」(ドキュメント ID)を参照してください。このドキュメントは、以前は
「Siebel Technical Note 635」として発行されていました。
■
My Oracle Support の「478215.1」(ドキュメント ID)を参照してください。このドキュメントは、以前は
「Siebel FAQ 2220」として発行されていました。
■
Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」.
■
Oracle Technology Network の Oracle Real Application Clusters ソフトウェアに関する概要マニュアル。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
53
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データ
ベースの設定
このトピックでは、Siebel Business Applications で使用する IBM DB2 データベースの性能を最適化するための
ガイドラインを示します。これらのガイドラインは、幅広いユーザーに役立ちます。このガイドで説明するパラメー
タには、特定の環境の条件を反映する値を選択します。詳しくは、IBM DB2 の技術マニュアルを参照してくださ
い。
備考: このガイドでは、「IBM DB2」または「DB2」という用語が、IBM DB2 for Linux、UNIX 、Windows と
いうデータベースプラットフォームを示すために使用されています。このデータベースプラットフォームは、いくつ
かの Siebel ソフトウェアのコンテキストではこれら以外の他の用語を使用して言及される場合もあります。
関連情報については、43 ページの「データベース設定の概要」を参照してください。
DB2 を使用する場合は、Siebel データベースを備えた RDBMS マシン上に DB2 クライアントがインストールされ
ている必要があります。作業を進める前に、DB2 クライアントがインストールされていることを確認してください。
詳しくは、『Siebel データベースアップグレードガイド』を参照してください。また、DB2 ランタイムクライアン
トが Siebel Server マシン上にインストールされている必要があります。詳しくは、Oracle Technology
Network の「 Siebel System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
備考: 使用しているデータベースが DB2 for z/OS の場合は、この章ではなく、『Implementing Siebel
Business Applications on DB2 for z/OS』を参照してください。25 ページの「RDBMS のインストールおよび設
定の計画」にある関連情報も参照してください。
IBM DB2 データベースを設定するためのガイドライン
IBM DB2 データベースの設定を説明するさまざまなガイドラインを次に示します。
■
55 ページの「IBM DB2 データベースマネージャ設定パラメータを設定するためのガイドライン」
■
57 ページの「IBM DB2 の言語を選択するためのガイドライン」
■
58 ページの「IBM DB2 データベースを作成するためのガイドライン」
■
59 ページの「IBM DB2 設定パラメータを設定するためのガイドライン」
■
61 ページの「IBM DB2 バッファプールを設定するためのガイドライン」
■
62 ページの「IBM DB2 テーブルスペースを作成するためのガイドライン」
■
63 ページの「データベースオブジェクトのデフォルトの IBM DB2 テーブルスペースを上書きするためのガイド
ライン」
■
65 ページの「IBM DB2 の ODBC ステートメントハンドル不足を防止するためのガイドライン」
■
65 ページの「AIX での IBM DB2 ユーザープロセス数を拡張するためのガイドライン」
■
66 ページの「IBM DB2 ログスペースを決定するためのガイドライン」
■
66 ページの「IBM DB2 ログファイルをアーカイブするためのガイドライン」
■
67 ページの「IBM DB2 データベースオブジェクトを作成するためのガイドライン」
■
67 ページの「IBM DB2 の断片化を管理するためのガイドライン」
54
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
IBM DB2 データベースマネージャ設定パラメータを設定するための
ガイドライン
このトピックは、54 ページの「Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定」の一部です。
データベース設定パラメータは、 DB2 Command Line Processor の update database manager
configuration コマンドを使用するか、DB2 Control Center を使用して設定できます。
これらの設定パラメータの変更については、IBM DB2 の技術マニュアルを参照してください。
55 ページの表 5 は、デフォルト設定と異なる IBM DB2 データベースマネージャ設定パラメータを示しています。各
DB2 インスタンスに対してこれらのパラメータを設定します。これらのパラメータについては、表 5 の設定情報を
使用してください。この表に記載されていないパラメータについては、デフォルト設定をそのまま使用してください。
表 5 DB2 データベースマネージャの設定パラメータ
パラメータ
説明
設定/コメント
SHEAPTHRES
ソートヒープしきい値(4 KB)
200000
同時使用ユーザー 3,000 以上で
5 GB を超える RAM を使用する
環境では、これを 300000 まで増
やすことができます。
自動管理を使用している場合は、
このパラメータを 0 に設定します。
DIR_CACHE
ディレクトリキャッシュのサポート
YES
ASLHEAPSZ
アプリケーションサポート層のヒープサイズ
15
RQRIOBLK
最大リクエスタ I/O ブロックサイズ(バイト単位)
65535
MON_HEAP_SZ
データベース監視ヒープサイズ(4 KB)
128(最小)
QUERY_HEAP_SZ
クエリーヒープサイズ(4 KB)
16384
KEEPFENCED
Fenced プロセスの保持
YES
MAXAGENTS
既存エージェントの最大数
5000(最小)
NUM_INITAGENTS
プール内の初期エージェント数
10
NUM_POOLAGENTS
エージェントプール内で常にアクティブにするエー
ジェント数
80
MAX_COORDAGENTS
コーディネータエージェントの最大数
MAXAGENTS
INDEXREC
インデックス再作成時間
RESTART
INTRA_PARALLEL
パーティション内の並列処理の有効化
NO
INSTANCE_MEMORY
インスタンス管理のために予約されるメモリの量
automatic
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
55
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
DB2set のパラメータ
db2set コマンドを使用して 56 ページの表 6 で参照されるパラメータ(たとえば db2set DB2_HASH_JOIN =
NO)を設定します。
表 6 db2set パラメータ
パラメータ
EXTSHM
説明
(AIX のみ)このパラメータは、Siebel データベースと Siebel
設定
ON
Server が同じ AIX マシンにある場合にのみ使用します。
EXTSHM は、DB2 データベースの作成時に設定し、そのデー
タベースを起動するスクリプトに含める必要があります。ま
た、このパラメータは、DB2 サーバー用の sqllib/
db2profile ファイルにも表示される必要があります。
このパラメータは、DB2 クライアントを起動するスクリプト
に含めます。
これらの設定のいずれかを変更した後は、db2stop を実行し
てから db2start を実行し、DB2 データベースに変更を実装
する必要があります。
DB2ENVLIST
(AIX のみ)DB2 サーバーを起動し、EXTSHM を実行すると
EXTSHM
きは、EXTSHM が DB2 環境に含まれている必要があります。
このパラメータは、データベースの作成時に設定する必要が
あります。
DB2MEMDISCLAIM
(AIX のみ)YES に設定すると、DB2 は、DB2MEMMAXFREE
YES
の値に応じて、フリー状態のメモリの一部またはすべてを拒
否します。
DB2MEMMAXFREE
(AIX のみ)DB2 プロセスによって保持される未使用メモリ
の最大バイト数。DB2 のデフォルトのメモリ管理設定を使用
する場合は、このパラメータの設定を解除します。
DB2_MMAP_READ
(AIX のみ)推奨設定のみ。この設定は特定の設定および環
のみ)
このパラ
メータの設
定解除
OFF
境に対して評価します。
DB2_MMAP_WRITE
(AIX のみ)推奨設定のみ。この設定は特定の設定および環
のみ)
OFF
境に対して評価します。
DB2_CORRELATED_PREDICATES
YES に設定すると、オプティマイザーはクエリーのプレディ
ケートが関連しているかどうかを判断できます。それによっ
て、DB2 がフィルター要素をより正確に計算できます。
YES
DB2_HASH_JOIN
NO に設定すると、オプティマイザーのハッシュ結合を無効に
します。通常は OLTP 展開に適しています。
NO
DB2_INTERESTING_KEYS
DB2 オプティマイザーによって生成される実行計画の数を制
限します。
ON
56
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
表 6 db2set パラメータ
パラメータ
説明
設定
DB2_PARALLEL_IO
RAID デバイスを使用する場合に使用します。詳しくは、
IBM DB2 のマニュアルを参照してください。
*(アスタリ
スク)
DB2_PIPELINED_PLANS
DB2 オプティマイザーがパイプラインの実行プラン(leftdeep で一時的な結果セットがないプラン)を選択するように
指示します。
MODE2
DB2_REDUCED_OPTIMIZATION
特定の最適化レベルで使用する最適化の方法を制御します。
IXOROFNR
DB2_STRIPED_CONTAINERS
RAID デバイスを使用する場合に使用します。詳しくは、
IBM DB2 のマニュアルを参照してください。
ON
IBM DB2 の言語を選択するためのガイドライン
このトピックは、54 ページの「Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定」の一部です。
1 つの言語だけで展開する場合であっても、データベース作成の一環として、データベースの言語特性を設定する必
要があります。
このためには、使用するデータベースが実行する Siebel サポート言語、データベースが使用するコードセット、言
語のテリトリー、およびユーザーが望む並べ替え順(または照合順)を知っておく必要があります。
IBM DB2 の本番環境データベースの場合は、いずれの並べ替え順も使用できます。開発環境データベースの場合
は、バイナリ(identity)並べ替え順を使用する必要があります。
データベースの言語特性の設定は、DBSRVR_ROOT/DB2UDB ディレクトリ内のサンプルスクリプトに含まれて
います。
データベースに対してサポートされている Siebel 言語コード、テリトリー、およびコードセットについては、
Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」を参照してく
ださい。
25 ページの「RDBMS のインストールおよび設定の計画」と 31 ページの「Siebel アプリケーションのロケールの指
定」も参照してください。
213 ページの「データベースコードページのシステム属性と他の設定の確認」も参照してください。
コードセット
IBM DB2 はコードページ(または文字セット)とコードセットを区別します。「コードセット」は、データベース
で使用される文字エンコーディングの標準を説明するテキスト文字列として定義されます。一方、「コードページ」
は、同じ標準を数値で表したものです。
テリトリー
「テリトリー」、つまり地域は、言語とロケールの組み合わせです。たとえば、フランス語(French )は言語の例で
すが、カナダ(Canada)またはフランス(France )は、フランス語の使用に地域的な違いがあるロケールです。
カナダフランス語のテリトリーの例を示します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
57
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
並べ替え順
並べ替え順は、データベースの最初のインストール中に指定され、データベースが文字データを並べ替える方法を定
義します。並べ替え順のサポートは、データベースのコードページと、それが開発環境と本番環境のどちらで使用さ
れるかによって決まります。
サポートされている並べ替え順については、Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements
and Supported Platforms」を参照してください。
■
開発環境データベース:
開発環境データベース 開発環境データベース内のレポジトリオブジェクト名は、UTF-16 バイナリ並べ替え順
と同じ順に並べ替える必要があります。これは、Siebel Tools が内部ではこの並べ替え順を使用するためです。
備考: バイナリ並べ替え順は、データベースで実行する最も簡単で高速な並べ替え順です。バイナリ並べ替え
には、大文字と小文字の区別があり、インストールされた文字セットの文字の数値(たとえば、8 ビット文字
セットの場合、0 ~ 255 )に基づいています。
ユーザーは、自分のデータが正しくバックアップされ、復元されることを確認する必要があります。
■
本番環境データベース:
本番環境データベース 本番環境データベースの制限については、Oracle Technology Network の「Siebel
System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。IBM DB2 のマニュアルも参照
してください。
IBM DB2 データベースを作成するためのガイドライン
このトピックは、54 ページの「Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定」の一部です。
Unicode 対応のデータベースをインストールする場合は、コードセット(ハイフンを含む)として UTF-8 を指定す
る必要があります。UTF-8 は、IBM DB2 の Unicode の実装で使用されるパラメータですが、実際の処理は UCS-
2 を使用します。UTF-8 を VARCHAR タイプのエンコードとして指定すると、UCS-2 がパラメータとして指定さ
れていなくても、VARGRAPHIC タイプのエンコードが自動的に UCS-2 に設定されます。
データのエクスポートとインポートが正しく行われることを確認してください。
DB2 データベースを作成するには
1
データベースが使用するプライマリ(基本)言語、言語のテリトリー、適切なコードセットを特定します。
言語に適用する値については、 Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and
Supported Platforms 」を参照してください。
2
DB2 Command Line Processor を使用して、次のコマンドを入力します。
db2 create database dbname using codeset territory collate using identity
ここで、各項目は次のようになります。
58
■
dbname = データベースのエイリアスです。
■
codeset = コードページのテキスト表現です。
■
territory = そのコードセットでデータベースが動作する、言語のテリトリーです。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
IBM DB2 設定パラメータを設定するためのガイドライン
このトピックは、54 ページの「Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定」の一部です。
データベース設定パラメータは、DB2 Command Line Processor の update database configuration コマ
ンドを使用するか、DB2 Control Center を使用して設定できます。
これらの設定パラメータの変更については、IBM DB2 の技術マニュアルを参照してください。
59 ページの表 7 は、デフォルト設定と異なる DB2 データベース設定パラメータを示しています。ただし、これら
は単なるガイドラインです。
Siebel アプリケーションを実行しているインスタンス内の各データベースについて、これらのパラメータを設定し
ます。他のパラメータについては、デフォルト設定をそのまま使用します。
表 7 DB2 設定パラメータ
パラメータ
説明
設定
DFT_DEGREE
並列処理の度合い(1= クエリーの並列処理を無効化)
1
DFT_QUERYOPT
デフォルトのクエリー最適化クラス。このパラメータは、データ
ベースサーバー上でのみ有効になり、Siebel Server コンポー
3
ネント(Siebel EIM、Siebel Remote など)に影響します。
UI を介して実行されるクエリーは、この設定の影響は受けませ
ん。UI を介したクエリーは Siebel システム属性 DB2:
Default Opt Level の値を使用します。または Siebel Tools
を使用してビジネスコンポーネントレベルでクエリーを無効に
することができます。
DBHEAP
データベースヒープ(4 KB)
10000
CATALOGCACHE_SZ
カタログキャッシュサイズ(4 KB)
10000
LOGBUFSZ
ログバッファサイズ(4 KB)
512
LOCKLIST
ロックリストの最大ストレージ(4 KB)
自動
APP_CTL_HEAP_SZ
アプリケーション制御ヒープの最大サイズ(4 KB)。データベー
900
スへの 1 つの接続に含めることができるユーザー数を制御します。 Siebel 接続プーリング
機能を使用するユー
ザーが最大のスケーラ
ビリティを得るために
は、このパラメータを、
1 つの接続の 10 ユー
ザーごとに 1200 ずつ
増やします。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
59
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
表 7 DB2 設定パラメータ
パラメータ
説明
設定
SORTHEAP
ソートリストヒープ(4 KB)
5000
開発環境では値を小さくし、本番環境では値を大きくします。
ただし、この値を大きくすると、データベースサーバーのメモ
リが不足する可能性があります。また、Siebel ユーザーの数が
自動
多い場合は、このパラメータを推奨範囲より低く設定しなけれ
ばならない場合があります。
したがって、データベースサーバーのメモリとパフォーマンス
を常に監視して、自分の環境で最適な設定を判断する必要があ
ります。
STMTHEAP
最小設定。必要に応じて、このパラメータを 1048 ブロック単
25600
位で増やします。
STAT_HEAP_SZ
統計ヒープサイズ(4 KB )
14000
MAXLOCKS
アプリケーションごとのロックリストのパーセント
自動
LOCKTIMEOUT
ロックタイムアウト(秒)
300
CHNGPGS_THRESH
変更ページのしきい値
60
NUM_IOCLEANERS
非同期ページクリーナーの数
自動
INDEXSORT
インデックス並べ替えフラグ
YES
SEQDETECT
順次検出フラグ
YES
DFT_PREFETCH_SZ
デフォルトプリフェッチサイズ(4 KB)
32
LOGRETAIN
順次または循環ログファイル
RECOVERY
本番環境ではこのパラメータを RECOVERY に設定します。それ
以外の値に設定すると、データベースが失敗した際にデータが
失われます。
LOGRETAIN が RECOVERY に設定されている場合は、LOGPATH
がいっぱいにならないように、さらに、USEREXIT をアクティ
ブ化するか、別のメソッドを実装してアーカイブされたログを
管理する必要があります(この設定をしない場合は、
LOGRETAIN を OFF に設定する必要があります)。
MAXAPPLS
アクティブアプリケーションの最大数
自動
AVG_APPLS
アクティブアプリケーションの平均数
自動
MAXFILOP
アプリケーションで開くことができる DB ファイルの最大数
500
LOGFILSIZ
ログファイルサイズ(4 KB ずつ増加)
65535
60
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
表 7 DB2 設定パラメータ
パラメータ
説明
設定
LOGPRIMARY
プライマリログファイルの数
25 ~ 50
LOGPRIMARY と
LOGSECOND の合計値を
256 以下に設定する必
要があります。
LOGSECOND
セカンダリログファイルの数
最大 103
LOGPRIMARY と
LOGSECOND の合計値を
256 以下に設定する必
要があります。
SOFTMAX
ソフトチェックポイント前に再利用するログファイルのパーセント
80
APPLHEAPSZ
デフォルトのアプリケーションヒープ(4 KB)
2500
PCKCACHESZ
パッケージキャッシュサイズ(4 KB)
自動
NUM_IOSERVERS
データベースが置かれているディスクの数
自動
IBM DB2 バッファプールを設定するためのガイドライン
このトピックは、54 ページの「Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定」の一部です。
「バッファプール」は、メインシステムメモリの領域で、テーブルスペースから取得されたデータのページを保持す
るために使用されます。 DB2 では、各テーブルスペースがバッファプールに関連付けられています。バッファプー
ルにスペースを追加すると、データベースのパフォーマンスが向上します。
Siebel テーブルスペース用に、バッファプールを少なくとも 3 つ用意する必要があります。デフォルトのバッファ
プールを使用して、すべての Siebel 4 KB テーブルスペースからのデータページをバッファできます。
また、並べ替えとその他の SQL 処理用に、16 KB および 32 KB ページサイズのバッファプールをさらに作成する
必要があります。サンプル設定が 61 ページの表 8 に示されています。
表 8 バッファプールのサンプル設定
バッファプール
バッファプールの推奨サイズ
ページサイズ
BUF4K
利用可能なメモリの 50%
4 KB
BUF16K
利用可能なメモリの 25%
16 KB
BUF32K
32 MB
32 KB
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
61
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
サポートされている DB2 のアドレス指定可能なメモリの最大容量は、オペレーティングシステムによって異なりま
す。指定したサーバーのメモリ設定によっては、BUF4K および BUF16K の各バッファプールの推奨プールサイズが、
これらの最大値を超えるので、割り当てのパーセントを小さくすることが必要になる場合があります。最適なバッ
ファプールサイズを決定するには、DB2 監視機能を使用します。
IBM DB2 テーブルスペースを作成するためのガイドライン
このトピックは、54 ページの「Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定」の一部です。
第 7 章「Siebel データベースの設定」で説明されている Siebel データベースのインストールプロセスでは、
Siebel テーブルおよびインデックスの保存先のテーブルスペースを指定します。
DB2 上の Siebel データベースには、データベース管理スペース(DMS)を使用する少なくとも 4 つのテーブルスペー
スが必要です。各テーブルスペースには、1 つまたは複数のテーブルスペースコンテナを保持して、データを保存でき
ます。少なくとも 4 つの DB2 テーブルスペースを作成して、テーブルおよびインデックスを保存します。作成するの
は、さまざまなサイズのテーブル用に 4 KB、16 KB、および 32 KB の各テーブルスペース、さらにインデックス保
存用のテーブルスペースです。テーブルスペースは、データベース管理スペースとして作成されなければなりません。
テストには、小規模な非本番環境を使用してください。
テーブルスペースを作成する場合は、次のガイドラインに従う必要があります。
■
62 ページの表 9 に示すように、さまざまなサイズのテーブル用に、少なくとも 3 つの DB2 テーブルスペース
を作成します。デフォルトのテーブルスペース名を使用することをお勧めします。
表 9 非 Unicode 対応および Unicode 対応のデータベースの DB2 テーブルスペースの値
DB2 テーブル
スペース名
バッファプール名
推奨値
説明
2 GB
行サイズが 4,006 バイト未満のテーブル用の
非 Unicode データベース
SIEBEL_4K
BUF4K
テーブルスペースの名前
SIEBEL_16K
BUF16K
300 MB
行サイズが 4,006 ~ 16,293 バイトのテーブル
用テーブルスペースの名前
SIEBEL_32K
BUF32K
100 MB
行サイズが 16,293 バイトを超えるテーブル用
のテーブルスペースの名前
Unicode 対応のデータベース
SIEBEL_4K
BUF4K
4 GB
行サイズが 4,006 バイト未満のテーブル用の
テーブルスペースの名前
SIEBEL_16K
BUF16K
700 MB
行サイズが 4,006 ~ 16,293 バイトのテーブル
用テーブルスペースの名前
SIEBEL_32K
BUF32K
100 MB
行サイズが 16,293 バイトを超えるテーブル用
のテーブルスペースの名前
62
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
■
個々のテーブルの必要に応じて追加のテーブルスペース(S_DOCK_TXN_LOG など)を作成します。サイズが大
きく使用頻度の高いテーブルがある場合は、これらを専用のテーブルスペースに保存します。
■
さらに、パフォーマンス上の理由から、インデックス用に別のテーブルスペースを作成することをお勧めしま
す。たとえば、バッファプール BUF16K を使用し、ページサイズが 16 KB で、3 GB を割り当てた
SIEBEL_IDX という名前のテーブルスペースを作成します。
■
次のトピックで説明する並べ替えおよびその他の SQL 処理に使用するために、少なくとも 4 KB 、16 KB、32
KB の一時テーブルスペースを作成します。これらを作成しない場合、データベースのパフォーマンスと安定性
で深刻な問題が発生します。すべての一時テーブルスペースにシステム管理スペース(SMS )を使用します。
これらの一時テーブルスペースは、保存のために 2 GB まで拡張できるようにする必要があります。
■
DB2 Load ユーティリティを使用して EIM テーブルに取り込む場合、EIM テーブルが置かれているテーブルス
ペースがロード中利用できなくなります。個別の 1 つまたは複数のテーブルスペースに EIM テーブルを配置す
ると、ロードユーティリティの実行中もデータベースで同時にアクティビティを実行できます。
■
デフォルトの保存パラメータ(テーブルスペース定義など)を上書きするには、63 ページの「データベースオ
ブジェクトのデフォルトの IBM DB2 テーブルスペースを上書きするためのガイドライン」を参照してください。
■
付録 A「展開計画ワークシート」にテーブルスペース名を記録します。
データベースオブジェクトのデフォルトの IBM DB2 テーブルスペース
を上書きするためのガイドライン
このトピックは、54 ページの「Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定」の一部です。
Siebel Business Applications には、特定のテーブルまたはインデックスが作成されるテーブルスペースのデフォ
ルト保存パラメータを上書きするオプションが用意されています。これらのテーブルスペースは、62 ページの
「IBM DB2 テーブルスペースを作成するためのガイドライン」の指示に従って作成されています。これらのデフォル
トを上書きするには、DBSRVR_ROOT/DB2UDB ディレクトリにある ddl.ctl ファイルを編集します。
備考: ddl.ctl ファイルの変更は、権限のある DBA 以外は行わないでください。
各 Siebel テーブルについて、Table Space パラメータを使用して、テーブルスペースを指定できます。次の例で
は、テーブル S_APP_VIEW のテーブルスペースが DATA1 に設定されます。
.ctl ファイルは、それが作成するオブジェクトの保存パラメータを設定しません。したがって、デフォルトで作成さ
れているテーブルスペースのパラメータと同じになります。ただし、Table Space パラメータは、次の状況下での
み機能します。
■
テーブルがまだ存在しない場合(新しいデータベースのインストールの実行中など)。
■
テーブルを再作成する必要がある場合。つまり、ALTER TABLE コマンドだけでは実装できないようなスキーマ
の変更がテーブルに対して行われ、Siebel アプリケーションでのテーブルのドロップと再作成が要求されてい
る場合です。
次の例で示すように、Table Space パラメータを使用して、特定のテーブルの保存パラメータを設定できます。
[Object 219]
Type = Table
Name = S_APP_VIEW
Column 1 = ROW_ID VARCHAR(15) NOTNULL
Column 2 = CREATED TIMESTAMP NOTNULL DEFAULT %NOW%
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
63
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
Column 3 = CREATED_BY VARCHAR(15) NOTNULL
Column 4 = LAST_UPD TIMESTAMP NOTNULL DEFAULT %NOW%
Column 5 = LAST_UPD_BY VARCHAR(15) NOTNULL
Column 6 = DCKING_NUM NUMERIC(22,7) DEFAULT 0
Column 7 = MODIFICATION_NUM NUMERIC(10,0) NOTNULL DEFAULT 0
Column 8 = CONFLICT_ID VARCHAR(15) NOTNULL DEFAULT '0'
Column 9 = NAME VARCHAR(50) NOTNULL
Column 10 = DESC_TEXT VARCHAR(255)
Column 11 = LOCAL_ACCESS_FLG CHAR(1)
Table Space = data1
次の例は、特定のテーブルおよびインデックスのデフォルトを上書きする方法を示しています。
[Object 7135]
Type = Table
Name = S_EVT_ACT
Group = Activity-1
Append Mode = Yes
Column 1 = ROW_ID WVARCHAR(15) NOTNULL
Column 2 = CREATED TIMESTAMP NOTNULL DEFAULT %NOW%
Column 3 = CREATED_BY WVARCHAR(15) NOTNULL
Column 4 = LAST_UPD TIMESTAMP NOTNULL DEFAULT %NOW%
Column 5 = LAST_UPD_BY WVARCHAR(15) NOTNULL
Column 6 = DCKING_NUM NUMERIC(22,7) DEFAULT 0
Column 7 = MODIFICATION_NUM NUMERIC(10,0) NOTNULL DEFAULT 0
Column 8 = CONFLICT_ID WVARCHAR(15) NOTNULL DEFAULT '0'
Column 9 = ACTIVITY_UID WVARCHAR(30) NOTNULL DEFAULT 'x'
...
Column 166 = TODO_CD WVARCHAR(30)
Column 167 = USER_MSG_ID WVARCHAR(15)
Column 168 = WC_START_VIEW WVARCHAR(250)
Column 169 = WC_TYPE_CD WVARCHAR(30)
[Object 7136]
Type = Index
Name = S_EVT_ACT_F1
Table = S_EVT_ACT
Column 1 = CON_PRDINT_ID ASC
Index Space = S_EVT_ACT_TBS_IDX
[Object 7137]
Type = Index
Name = S_EVT_ACT_F10
Table = S_EVT_ACT
Allow Reverse Scans = Yes
Column 1 = TARGET_OU_ID ASC
Column 2 = APPT_START_DT DESC
Column 3 = ROW_ID ASC
[Object 7138]
Type = Index
Name = S_EVT_ACT_F11
Table = S_EVT_ACT
Column 1 = PAR_EVT_ID ASC
Index Space = S_EVT_ACT_TBS_IDX
64
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
IBM DB2 の ODBC ステートメントハンドル不足を防止するための
ガイドライン
このトピックは、54 ページの「Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定」の一部です。
IBM DB2 では、エンタープライズで使用するビジネスオブジェクトの数によっては、ODBC ステートメントハン
ドルがすぐに足りなくなる場合があります。ユーザーが実際に使用するビジネスオブジェクトの数を知るのは困難で
あるため、DB2 クライアントをインストールするたびに、またはデータベースユーティリティを再バインドすると
きに、この数を自動的に増やします。
特殊な DB2 CLIPKG バインドオプションを使用して、CLI パッケージを再バインドし、 CLI パッケージの数を 6 に
増やしてください。
CLI パッケージを再バインドするには
1
ご使用のオペレーティングシステムに適した方法で、DB2 インスタンスのホームディレクトリの sqllib/bnd
に移動します。
2
DB2 データベースに接続し、次のコマンドを入力します。
db2 bind @db2cli.lst blocking all grant public clipkg 30
DB2 の bind コマンドおよび CLIPKG オプションについては、IBM DB2 のマニュアルを参照してください。
AIX での IBM DB2 ユーザープロセス数を拡張するためのガイドライン
このトピックは、54 ページの「Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定」の一部です。
AIX での同時データベースユーザー数が約 400 に達すると、DB2 への接続に失敗する場合があります。この問題を
回避するには、AIX サーバー上でユーザープロセスの最大数を制御するパラメータを再設定します。
パラメータを再設定するには
1
AIX システム管理者としてサーバーにログオンします。
2
$SIEBEL_HOME(Siebel Server ルートディレクトリ)に移動して、使用するシェルの種類に従って次のコ
マンドのいずれかを実行し、環境変数を設定します。
Bourne シェルまたは Korn シェル
. ./siebenv.sh
ヒント: 最初のピリオドと ./siebenv.sh の間にスペースがあることを確認します。
C シェル
source siebenv.csh
3
次のコマンドを実行してオプションを確認します。
smitty chgsys
4
プロセスの最大数を選択し、デフォルト値(512)をより大きい値、たとえば 10,000 に再設定し、1 人のユー
ザーが起動できるプロセス数に上限を設定しないようにします。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
65
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
IBM DB2 ログスペースを決定するためのガイドライン
このトピックは、54 ページの「Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定」の一部です。
データベーストランザクションログは、Siebel ソフトウェアで使用されるサイズの大きいさまざまなトランザク
ションをサポートするのに十分な大きさで作成する必要があります。DB2 では、確保するログスペースの容量に、
3 つのパラメータが影響します。
■
LOGFILSIZ: ログファイルのサイズ。
■
LOGPRIMARY: あらかじめ割り当てて使用するログファイルの数。
■
LOGSECOND: 大きいトランザクションに必要な場合にのみ割り当てられる追加のログファイル。
大きいシステムで実行するためには、全体で約 4 ~ 8 GB のログスペースを必要に応じて割り当てます。それぞれ
が 160 MB の 25 ~ 50 個のプライマリログファイルを作成するには、LOGFILSIZ データベース設定パラメータを
40000 に設定し、LOGPRIMARY パラメータを 25 ~ 50 に設定します。非常に大きいトランザクションに対応する
ためには、128 から LOGPRIMARY の値を差し引いた値を LOGSECOND パラメータに設定します。システムのサイズ
が小さい場合は、使用するログスペースも小さくできます。
IBM DB2 ログファイルをアーカイブするためのガイドライン
このトピックは、54 ページの「Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定」の一部です。
データベースパラメータ LOGRETAIN は、デフォルトでは有効になっていませんが、このパラメータが重要な場合が
あります。LOGRETAIN が OFF に設定されている場合、ログファイルは循環的に再使用され、ロールフォワード復旧
は実行できません。LOGRETAIN が RECOVERY に設定されている場合は、管理者がアーカイブおよび削除できるよう
にすべてのログファイルがシステムに保存されます。
LOGRETAIN が NO に設定されている場合は、バックアップ(復元)復旧のみ実行でき、ロールフォワード復旧は実行
できません。この制限のため、本番環境のデータベースに関連する障害回復プロセスで問題になる場合があります。
USEREXIT パラメータと同様にこのパラメータの設定を DBA に確認してもらってください。これらのパラメータに
ついては、IBM のマニュアルを参照してください。
66
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
IBM DB2 データベースオブジェクトを作成するためのガイドライン
このトピックは、54 ページの「Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定」の一部です。
Siebel Business Applications のサンプルスクリプト(CrBlankDB2UDBSiebelDEMO.sql)は、
DBSRVR_ROOT/DB2UDB ディレクトリにあります。このスクリプトを参考にして、展開要件に基づいて空の
Siebel データベースを作成する場合に独自のスクリプトを作成できます。
次の設定は、初期設定のガイドラインとして使用してください。最終的な設定は、サーバーハードウェア構成、ユー
ザー数、作業負荷のタイプに応じて変わります。テストには、小規模な非本番環境を使用してください。
このスクリプトを使用する前に、ファイル CrBlankOracleSiebelDEMOReadMe.txt を読んでください。43 ペー
ジの「データベース設定の概要」も参照してください。
第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール」で説明しているように、データベース
設定ユーティリティを Siebel Server マシンにインストールした後で、データベーステーブルおよびインデックス
作成スクリプトを変更して、 Siebel テーブルおよびインデックス用に作成したテーブルスペースの名前を指定する
こともできます。詳しくは、63 ページの「データベースオブジェクトのデフォルトの IBM DB2 テーブルスペースを
上書きするためのガイドライン」を参照してください。
IBM DB2 の設定およびチューニングオプションの追加情報は、IBM、ハードウェアベンダーなどから入手できます。
IBM DB2 の断片化を管理するためのガイドライン
このトピックは、54 ページの「Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定」の一部です。
どんなユーザーのサイトでも、アプリケーションや処理変数はさまざまなので、どのテーブルおよびインデックスが
断片化する可能性があるかを示す厳密なガイドラインを提供することはできません。しかし、大きいテーブルや使用
頻度の高いテーブルを断片化すると、パフォーマンスに大きく影響することがあるため、DBA はこのようなテーブ
ルの状況に注意する必要があります。こうした Siebel テーブルのリストについては、『Siebel Deployment
Planning Guide 』を参照してください。
こうしたテーブルは追加モードとして定義されているため、S_ESCL_LOG、S_DOCK_INIT_ITEM、
S_ESCL_ACTN_REQ、S_APSRVR_REQ、およびすべての S_DOCK_INITM_%% テーブル(% は 1 桁の数字)を再編成
しないでください。
次の方針に従ってテーブル断片化を管理します。
■
使用頻度の高いテーブルで REORGCHK を実行し、結果のレポートを調べて、断片化しているオブジェクトのリ
ストを抽出します。
■
REORGCHK の結果に基づいて、必要に応じて REORG TABLE を実行して任意のテーブルを再編成します。テー
ブルまたはインデックスを再編成する方法については、次の資料を参照してください。
■
My Oracle Support の「477378.1」(ドキュメント ID)を参照してください。このドキュメントは、以
前は「Siebel FAQ 2072 」として発行されていました。
■
My Oracle Support の「477402.1」(ドキュメント ID)を参照してください。このドキュメントは、以
前は「Siebel FAQ 2073 」として発行されていました。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
67
RDBMS の設定 ■ Siebel アプリケーション向け IBM DB2 データベースの設定
■
テーブルを再編成した後、再編成したすべてのテーブルに対して次の最小パラメータで runstats ユーティリ
ティを使用して、統計を更新します。
runstats on table tablename with distribution and detailed indexes all shrlevel
change
必要に応じて他のパラメータを追加できますが、shrlevel change パラメータを使用して、runstats 実行
中のテーブルへの同時アクセスを可能にしてください。
注意: runstats ユーティリティは、Siebel アプリケーションによってロードされている統計を上書きするた
め、runstats を使用する場合は、その後で必ず DB2 CLP または odbcsql を使用して loadstats.sql を実行
してください。実行しない場合は、重要な統計が失われます。
odbcsql を使用して loadstats.sql を実行するには、次のコマンドを使用します。
odbcsql /s DATASOURCE_NAME /u username /p password /v separator siebel_root/
dbsrvr/db2udb/loadstats.sql TABLEOWNER_NAME
68
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
4
ネットワークでの Siebel インストール
イメージの作成
この章では、Siebel インストールメディアを取得してネットワークイメージを作成し、Siebel Business
Applications ソフトウェアをインストールする方法について説明します。次のトピックが含まれています。
■
69 ページの「Siebel インストールメディアファイルの取得」
■
70 ページの「Siebel インストールメディアの内容」
■
73 ページの「Siebel インストールイメージの作成準備」
■
77 ページの「Siebel インストールイメージの作成」
■
82 ページの「Siebel イメージ作成のトラブルシューティング」
Siebel インストールメディアファイルの取得
Siebel Business Applications のリリースは、Oracle E-Delivery Web サイトから Oracle によって提供されま
す。ファイルは、ZIP ファイル形式で提供されます。WinZip などの標準的な解凍ツールを使用して、Siebel メディ
アファイルとして機能する一連の JAR ファイルを各 ZIP ファイルから抽出します。JAR ファイルは、Java アーカイ
ブ形式を使用する圧縮ファイルです。Siebel Business Applications リリースは、DVD でも入手できます。
備考: Siebel Business Applications ソフトウェアは、Siebel Image Creator を使用して作成したネットワー
クイメージからインストールする必要があります。JAR ファイルまたは DVD から直接インストールすることはでき
ません。
必要な製品または言語の ZIP ファイルを、1 つまたは複数のターゲットロケーションにダウンロードします。ダウ
ンロードする前に ZIP ファイルのサイズを確認し、ダウンロードしたファイルのチェックサム値を公開値と照合し
て検証します。Image Creator 実行可能プログラムとこのプログラムに必要なファイルも提供されます。ZIP ファ
イルから JAR ファイルをネットワーク上の単一のフラットなディレクトリに抽出し、このディレクトリから Image
Creator ユーティリティを実行します。JAR ファイル名には「SBA 」(Siebel Business Applications の場合)の
指定が含まれています。
Image Creator を使用してネットワークイメージを作成し、Siebel Business Applications をインストールしま
す。すべての製品のインストールは、ソフトウェアのバージョンごとにこのネットワークイメージから実行する必要
があります。製品のインストールについては、以降の章で説明します。
Image Creator ユーティリティを、購入した製品を表す Siebel 製品リリースごとに実行すると、Siebel
Industry Applications (業種別アプリケーション)または Siebel 業種共通アプリケーションのいずれかに対して
Siebel ネットワークイメージが作成されます。これら 2 つのアプリケーションの各 Siebel イメージは、個別に保
持する必要があります。
備考: Siebel メディアファイルの取得については、Oracle E-Delivery Web サイト(http://
edelivery.oracle.com)を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
69
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel インストールメディアの内容
Siebel メディアファイルの内容と構成については、70 ページの「Siebel インストールメディアの内容」を参照して
ください。
ネットワークに ZIP ファイルをダウンロードする前に、73 ページの「Siebel インストールイメージの作成準備」を
参照してください。
DVD に収録されている Siebel メディアファイル
Siebel ZIP メディアファイルは、DVD に収録されています。これらのファイルは、Oracle E-Delivery で取得で
きる ZIP ファイルと同一です。
DVD に収録された Siebel メディア JAR ファイルにアクセスするには、互換性のある DVD ドライブ( +R 互換)
が必要です。DVD の内容にアクセスするには、適切なマウントコマンドを使用して各 DVD をマウントする必要が
あります。
備考: Siebel DVD メディアには Rock Ridge 拡張が必要です。HP-UX など、一部の UNIX オペレーティングシス
テムでは、マウントコマンドに、 Rock Ridge 準拠のメディアを正しくマウントするために -o rr スイッチが必要で
す。マウント CDFS コマンドについては、ご使用のオペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
必要な製品または言語の各 DVD の ZIP メディアファイルを、1 つまたは複数のターゲットロケーションにコピーし
ます。コピーする前に ZIP ファイルのサイズを確認します。1 枚の DVD につき、5 GB までの容量が必要になります。
Siebel メディアファイルの内容と構成については、70 ページの「Siebel インストールメディアの内容」を参照して
ください。
ネットワークに ZIP ファイルをコピーする前に、73 ページの「Siebel インストールイメージの作成準備」を参照し
てください。
Siebel インストールメディアの内容
製品リリースごとに、Siebel 製品には、基本製品および適用可能なすべての言語の Language Extension Pack
ファイルが含まれています。これらのファイルは、言語パックまたは言語メディアとも呼ばれています。暗号化メ
ディアも使用できます。
インストールを成功させるには、ベースメディアには 1 つまたは複数の言語パックが必要です。すべての Siebel 製
品の展開には、ベースメディアと言語メディアが含まれます。暗号化メディアの使用は、オプションです。サード
パーティ製品を基にしたほとんどの Siebel 製品では、Siebel 言語メディアを使用しません。サードパーティの補
助製品用メディアもベースメディアとともに提供されます。
Siebel イメージが作成されると、各 JAR ファイルが抽出され、対応する製品のディレクトリとファイルがイメージ
にコピーされます。
69 ページの「Siebel インストールメディアファイルの取得」も参照してください。
70
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel インストールメディアの内容
ベースメディア
Siebel 製品のベースメディアは、プラットフォーム、製品カテゴリー、および製品名で構成されています。ほとん
どの製品の場合、言語サポートは言語メディアにより個別に提供されています。メディアプラットフォームは次のと
おりです。
■
Windows
■
AIX
■
HP-UX
■
Linux
■
Solaris
これらのプラットフォームのサポート情報については、Oracle Technology Network の「Siebel System
Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
前述のプラットフォームのベースメディアは、69 ページの「Siebel インストールメディアファイルの取得」で説明
されています。ベースメディアファイルの構成については、次の点に注意してください。
■
クライアント製品およびクライアント補助製品のベースメディアファイルは Windows のみに存在し、すべて
のサーバープラットフォーム上で適用できます。クライアント製品には、Siebel Web クライアント(Siebel
モバイル Web クライアント)、Siebel Tools などがあります。
■
一部の製品の Windows サーバーベースメディアファイルは、個別に提供されるほか、UNIX プラットフォー
ム用のサーバーベースメディアにも含まれています。製品の例には Siebel 管理サーバーがあります。
■
サードパーティの補助サーバー製品のメディアファイルは、ご使用のプラットフォームのベースメディアに含ま
れています。Windows サーバー補助製品は UNIX のベースメディアに含まれています。この場合、これらの
製品は Windows 上でネイティブに実行し、UNIX 上では使用できません。 Windows サーバー補助製品の例に
は Siebel Automated Service があります。
補助メディアファイルには、 Siebel アプリケーションで動作するインストール可能なサードパーティ製のソフト
ウェアモジュールが含まれています。補助メディアファイルで提供されるサードパーティ製ソフトウェアモジュール
は、Siebel インストーラではインストールされません。Siebel ベースメディアに提供される言語メディアは、補助
製品には適用されません。
補助メディアファイルで提供されるサードパーティ製ソフトウェアについては、このマニュアル(使用しているオペ
レーティングシステム用の『 Siebel インストールガイド』)、 Siebel Bookshelf の他のマニュアル、Siebel
Bookshelf の他のマニュアル、または Oracle E-Delivery の製品メディアパックにある Siebel Business
Applications Third-Party Bookshelf で提供されるマニュアルで説明されています。
備考: 前述のように、Siebel クライアント製品および一部のサーバー製品とサーバー補助製品は、Windows 専用
です。これらの製品を選択するには、Image Creator を実行するときに Windows プラットフォームを選択する必
要があります。Windows プラットフォームと UNIX プラットフォームは、同じ Image Creator セッションで選
択できます。または、個別のセッションで必要な各プラットフォーム用製品を追加することもできます。
ネットワークイメージ作成時のプラットフォームの問題については、75 ページの「Siebel イメージディレクトリ作
成時のクロスプラットフォームの問題」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
71
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel インストールメディアの内容
言語メディア
Language Extension Pack メディアは、言語パックまたは言語メディアとも呼ばれ、Siebel アプリケーションで
の言語サポートを提供します。
Image Creator を実行して Siebel イメージを作成する場合、または製品を既存のイメージに追加する場合は、イ
メージに含めるすべての製品に対して言語を指定します。代わりに、既存のイメージですべての製品に対する言語を
追加することもできます。
Siebel 製品をインストールする場合は、インストール時に言語を含めることができます。言語は、設定中に指定す
ることもできます。たとえば、 Siebel サーバー設定ウィザードでは、展開する言語を指定する手順が表示されます。
既存のインストールに言語を追加するには、主要な製品のインストーラを実行し、言語を追加するオプションを選択
し、言語を指定します。詳しくは、101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」および他
の関連トピックを参照してください。
一部のリリースでは、インストールされている製品に言語を追加する場合、パッチリリースをインストールする必要
があります(パッチリリースごとに個別の Siebel イメージが必要です)。
サポートされる言語および言語の展開については、次を参照してください。
■
Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」
■ 『Siebel Global Deployment Guide』
■
My Oracle Support の「Siebel Maintenance Release Guide」(該当する場合)
Siebel Tools の場合は、ベース JAR ファイルと英語(ENU)JAR ファイルが提供されます。他の言語は、個別の
JAR ファイルからサポートされます。Siebel Image Creator を使用して Siebel Tools をネットワークイメージ
に追加するには、ENU および必要に応じて他の言語を選択して Siebel Tools 用べース JAR ファイルの抽出を続行
する必要があります。後で Siebel Tools をインストールする場合は、英語(ENU)、および必要に応じてネット
ワークイメージの一部である他の言語を選択する必要があります。
暗号化メディア
暗号化メディアは、サーバーおよびクライアント製品で暗号化をサポートする Siebel Strong Encryption Pack
を提供しており、次の基本製品のインストールでインストールされます。言語パックは、基本製品にのみ関連付けら
れ、Strong Encryption Pack には関係付けられていません。
備考: Siebel Strong Encryption Pack は、別の配布媒体によって提供され、既存の Siebel Server 環境に別個
にインストールする必要があります。Strong Encryption Pack は、要求した場合のみ入手できます。詳しくは、
『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。Image Creator を実行するときは、このオプションでメディ
アファイルを受け取った場合にのみ暗号化製品を選択します。
72
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel インストールイメージの作成準備
Siebel インストールイメージの作成準備
ネットワーク上に Siebel インストールイメージを作成する前に、このトピックで説明されている問題について確認
します。次のサブトピックが含まれています。
■
73 ページの「Siebel メディアファイルおよび Siebel イメージの場所の決定」
■
75 ページの「Siebel イメージディレクトリの要件」
■
75 ページの「Siebel イメージディレクトリ作成時のクロスプラットフォームの問題」
■
76 ページの「Image Creator ユーティリティ実行の要件」
Siebel メディアファイルおよび Siebel イメージの場所の決定
このトピックは、73 ページの「Siebel インストールイメージの作成準備」の一部です。
すべての Siebel メディアファイルを、十分な空き容量のあるネットワークのセントラルロケーションにダウンロー
ドまたはコピーすることをお勧めします。この場所は、Siebel イメージ、この場所のサブディレクトリ、または他
の場所と同じになる場合があります。
Image Creator で使用する Siebel イメージディレクトリのデフォルトの最上位レベルの名前は、Windows の場
合は C:¥Siebel_Install_Image、UNIX の場合は /Siebel_Install_Image です。
たとえば、バージョン 8.1.1 用の Siebel イメージを Windows システム上で作成する場合は、すべての Siebel メ
ディアファイルおよび Siebel イメージを格納するディレクトリ D:¥Siebel_Install_Image を作成します。
次に、バージョン 8.1.1 の Siebel イメージの作成に使用するすべての Siebel メディアの ZIP ファイルと JAR
ファイルを置くサブディレクトリ ZIP_8.1.1.0 と JAR_8.1.1.0 を作成します。
このシナリオでは、Image Creator を実行するときに最上位レベルのディレクトリとして
D:¥Siebel_Install_Image を指定します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
73
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel インストールイメージの作成準備
Image Creator では、自動的に別のサブディレクトリ(8.1.1.0)が作成され、イメージに含めるように選択した
インストール可能な Siebel 製品がプラットフォーム別に格納されます。したがって、適用可能なディレクトリは
74 ページの表 10 のようになります。
表 10 Siebel イメージディレクトリ
ディレクトリの機能
ディレクトリの場所(例)
説明
ZIP ファイルディレクトリ
D:¥Siebel_Install_Image¥ZIP_8.1.1.0
このサブディレクトリを作成して、ダ
ウンロードする ZIP ファイルを格納
します。
JAR ファイルディレクトリ
D:¥Siebel_Install_Image¥JAR_8.1.1.0
このサブディレクトリを作成して、
ZIP ファイルから抽出する JAR ファ
イル、または DVD からコピーする
JAR ファイルを格納します。
備考: このディレクトリには、
Siebel Image Creator ユーティリ
ティ用のファイルも含める必要があ
ります。
Siebel イメージディレク
トリ
D:¥Siebel_Install_Image¥8.1.1.0
Image Creator ユーティリティが
バージョン固有のサブディレクトリ
を作成します。
備考: Siebel Industry Applications(業種別アプリケーション)および Siebel 業種共通アプリケーションの両
方を同じ Siebel イメージ上に常駐させることはできません。これらの両方のアプリケーションセットに対してネッ
トワークイメージを作成する場合は、たとえば最上位レベルのディレクトリ名の最後に SIA(業種別製品の場合)
または SBA や HOR(業種共通製品の場合)を追加して、イメージのアプリケーションタイプを表す最上位レベル
のディレクトリ名を指定することをお勧めします。69 ページの「Siebel インストールメディアファイルの取得」も
参照してください。
74
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel インストールイメージの作成準備
Siebel イメージディレクトリの要件
このトピックは、73 ページの「Siebel インストールイメージの作成準備」の一部です。
Siebel イメージを作成するディレクトリ、または Siebel メディアファイルの場所として指定するディレクトリは、
次の要件を満たしている必要があります。
■
ネットワークイメージを作成するユーザーに、Siebel イメージディレクトリでの書き込み権限が必要です。
インストールを実行するために Siebel イメージディレクトリへのアクセスが必要なユーザーは、読み取りおよ
び実行権限が必要です。siebel.ini ファイルを変更してコンソールモードまたは自動モードでのインストールを
サポートする、または、siebel.ini ファイルの変更が必要な他のインストール機能を使用するユーザーは、書き
込み権限が必要です。
第 2 章「Siebel Business Applications のインストールの準備」および第 12 章「自動モードまたはコンソール
モードでのインストールと設定」も参照してください。
■
Siebel イメージ作成に指定したすべてのディレクトリに、Siebel イメージに含めるすべての Siebel 製品およ
び言語のための十分な空き容量があるディスクスペースが必要です。1 枚の DVD につき、5 GB までの容量が
必要になります。
■
製品または言語の追加で指定するディレクトリには、既存の Siebel イメージが含まれている必要があります。
たとえば、製品または言語をバージョン 8.1.1 の Siebel イメージに追加する場合、/export/home/
Siebel_Install_Image などの、指定するディレクトリには、既存の Siebel イメージを含むサブディレクト
リ 8.1.1.0 が含まれている必要があります。
■
Siebel イメージを作成するために指定するディレクトリはすべて、37 ページの「ファイルとディレクトリの命
名規則」で説明されている規則に従う必要があります。たとえば、Windows では、ディレクトリ名にはスペー
スまたは数字(ポンドまたはハッシュ)記号を含めることはできません。
■
Siebel イメージに、Siebel モバイル Web クライアントや Siebel Tools 以外のクライアントコンポーネント
のインストールファイルが含まれる場合は、ターゲットディレクトリ構造には、ディレクトリパスのどの部分に
も disk1 という語を使用することはできません。
■
Siebel イメージサブディレクトリをコピーまたは移動しないでください。Image Creator を実行して、各
Siebel イメージとそのすべてのディレクトリを作成します。Siebel イメージが作成された最上位レベルのディ
レクトリの移動または名前の変更を行うことができます。
Siebel イメージディレクトリ作成時のクロスプラットフォームの問題
このトピックは、73 ページの「Siebel インストールイメージの作成準備」の一部です。
作成した各ネットワークイメージには、サポートする Windows、AIX などの、指定したオペレーティングシステムプ
ラットフォームを表すディレクトリが含まれます。イメージ自体は、サポートされているすべてのプラットフォームに
配置できます。Image Creator は、Windows、AIX、HP-UX、Linux、および Solaris 上でネイティブに実行できます。
多くの顧客が複数プラットフォームをサポートしています。たとえば、サーバー製品を UNIX 上でインストールし、
Siebel Web クライアント(モバイル Web クライアント)、Siebel Tools 、Siebel 管理サーバーなど、 Windows
上でのみ実行するクライアント製品またはサーバー製品のインストールも必要なことがあります。詳しくは、70
ページの「Siebel インストールメディアの内容」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
75
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel インストールイメージの作成準備
複数プラットフォームをサポートする場合(Windows とサポートされる UNIX プラットフォームのいずれかな
ど)、Siebel イメージ作成時に次の方法の 1 つ以上を使用します。
■
1 つのプラットフォーム上で複数プラットフォームの Siebel イメージを 1 つ作成します。 Samba などのクロ
スプラットフォームネットワークツールを使用して、イメージを作成したプラットフォーム以外のプラット
フォームから Siebel イメージにアクセスできるようにします。
たとえば、Windows 上で Image Creator を実行し、Windows プラットフォームと適用可能なすべての UNIX
プラットフォームおよび適用可能なプラットフォーム用のすべての製品を含めます。Image Creator を実行す
る前に、すべての JAR ファイルが 1 つの場所にあることを確認します。UNIX マシン(この例の場合)に製品を
インストールするには、Windows ベースの Siebel イメージファイルにアクセスできる必要があります。
一般的にはこの方法をお勧めします。すべての製品とプラットフォームが 1 つのイメージに統合されるためです。
■
プラットフォームにインストールする製品を含めた個別の Siebel イメージをプラットフォームごとに作成します。
たとえば、Windows 上で Image Creator を実行し、Windows プラットフォームと Windows にインストー
ルする製品のみを含めます。これとは別に Solaris 上で Image Creator を実行し、Solaris プラットフォーム
と Solaris にインストールする製品のみを含めます。
Image Creator を実行する前に、適用可能なプラットフォーム用のすべての JAR ファイルが 1 つの場所にあ
ることを確認します。製品(この例の場合)をインストールするには、プラットフォームにすでに Siebel イ
メージファイルがあるため、このファイルへのアクセスにクロスプラットフォームツールは必要ありません。
Image Creator ユーティリティ実行の要件
このトピックは、73 ページの「Siebel インストールイメージの作成準備」の一部です。
選択したプラットフォームで Image Creator を実行する前に、次の要件を考慮してください。
■
ZIP ファイルからすべての JAR ファイルを抽出したことを確認します。
■
製品の JAR ファイルと Image Creator ユーティリティファイルを同じディレクトリに配置します。このディ
レクトリは、73 ページの「Siebel メディアファイルおよび Siebel イメージの場所の決定」で説明されている
JAR ファイルディレクトリです。
Siebel 製品を表す少なくとも 1 つの JAR ファイルが、Image Creator を実行する、JAR ファイルディレクト
リと呼ばれるディレクトリに存在する必要があります。この配置によって、ユーティリティは作成するイメージ
の Siebel バージョンを決定できます。
同じバージョンのすべての製品の JAR ファイルを同じディレクトリ( JAR ファイルディレクトリ)内に配置す
ることをお勧めします。必要に応じて、Image Creator の実行中に指定した 1 つ以上の他のディレクトリに一
部の JAR ファイルを配置することもできます。
76
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel インストールイメージの作成
■
Siebel Image Creator ユーティリティには次のファイルが含まれています。これらのファイルはユーティリ
ティを実行する JAR ファイルディレクトリ内に存在する必要があります。これらのファイルは、変更しないで
ください。
■
ユーティリティを実行するプラットフォーム用の Image Creator 実行可能プログラム
■
imagecreator.jar
■
media.inf
■
siebel.ini
■
Image Creator は、GUI モードまたはコンソールモードのいずれかのモードで実行できます。
■
Image Creator の実行中に[取消]をクリックしたときは、Image Creator を再実行する必要があります。
詳しくは、82 ページの「Siebel イメージ作成のトラブルシューティング」を参照してください。
■
Image Creator セッションが完了するまでしばらく時間がかかります。ファイルが抽出またはコピーされてい
る間は、
[取消]をクリックして Image Creator セッションを取り消すことはできません。Siebel イメージの
作成を開始する前に、選択が正しいことを確認してください。
■
イメージの作成に失敗して回復する場合など、必要に応じて Image Creator のセッション中に既存のイメー
ジファイルを上書きできます。詳しくは、82 ページの「Siebel イメージ作成のトラブルシューティング」を参
照してください。
Siebel インストールイメージの作成
Siebel Image Creator ユーティリティを使用して、Siebel インストールイメージを 70 ページの「Siebel インス
トールメディアの内容」で説明されている Siebel メディアにより配布されるすべての Siebel 製品のネットワーク
上に作成します。
このトピックの手順では、 Image Creator ユーティリティを実行した新しい Siebel イメージの作成、または既存
の Siebel イメージへの製品または言語の追加について説明します。既存のイメージに製品または言語を追加する場
合、いくつかの手順は適用されません。
Image Creator は、次のトピックで説明しているように、GUI モードまたはコンソールモードのいずれかのモー
ドで実行できます。
Image Creator の手順については、次のいずれかを参照してください。
■
78 ページの「GUI モードでの Siebel Image Creator の実行」
■
81 ページの「コンソールモードでの Siebel Image Creator の実行」
82 ページの「Siebel イメージ作成のトラブルシューティング」も参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
77
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel インストールイメージの作成
GUI モードでの Siebel Image Creator の実行
このトピックは、77 ページの「Siebel インストールイメージの作成」の一部です。
このトピックでは、GUI モードでの Siebel Image Creator の実行方法について説明します。81 ページの「コン
ソールモードでの Siebel Image Creator の実行」も参照してください。
Siebel インストールイメージを作成するには
1
69 ページの「Siebel インストールメディアファイルの取得」および 70 ページの「Siebel インストールメディ
アの内容」に示される情報を確認します。
2
73 ページの「Siebel インストールイメージの作成準備」に説明されている問題を確認します。特に、Siebel メ
ディアファイルを配置する場所と Siebel イメージを作成する場所を決定します。
3
69 ページの「Siebel インストールメディアファイルの取得」に説明されているように、Siebel メディア ZIP
ファイルを取得します。ダウンロードでは、ダウンロードしたファイルのチェックサム値を公開値と照合して検
証します。次に、ZIP ファイルから JAR ファイルを抽出します。
4
Siebel Image Creator ユーティリティを実行するサーバーにログオンします。
5
Siebel メディア JAR ファイルおよび Image Creator ユーティリティとその関連ファイルを配置したディレク
トリに移動します。たとえば、 D:¥Siebel_Install_Image¥JAR_8.1.1.0(Windows の場合)または /
export/home/Siebel_Install_Image/JAR_8.1.1.0(UNIX の場合)などのディレクトリに移動します。
6
JAR ファイルディレクトリから Image Creator ユーティリティを実行します。
■
Windows 上で、Windows_ImageCreator.exe を実行します。
■
UNIX プラットフォームで UNIX_OS_ImageCreator を実行します。ここで、UNIX_OS は、AIX、
HPUX 、Linux、または Solaris となります。
備考: Siebel Image Creator セッションで既存のファイルに上書きする必要がある場合は、コマンドライン
から -args Overwrite=yes オプションを使用してユーティリティを実行します(デフォルトの動作は、
Overwrite=no を使用するのと同じです)。82 ページの「Siebel イメージ作成のトラブルシューティング」も
参照してください。
ユーティリティに[Siebel Image Creator ユーティリティの InstallShield ウィザードへようこそ]という
メッセージが表示されます。
7 [次へ]をクリックして続行します。
8
新しいイメージを作成(または製品を既存のイメージに追加)するか、既存のイメージに言語を追加するかを指
定します。[次へ]をクリックします。
9
イメージを作成するディレクトリを指定します。たとえば、/export/home/Siebel_Install_Image などの
ディレクトリに移動します。ディレクトリ(絶対パスである必要があります)を入力するか、[参照]をクリッ
クしてディレクトリを指定できます。[次へ]をクリックします。
備考: UNIX プラットフォームでは、[参照]をクリックした後に、もう一度クリックしてディレクトリを選択
します (ダブルクリックすると、ディレクトリ名が 2 回追加されます)。
Siebel イメージのディレクトリ作成に関するガイドラインについては、73 ページの「Siebel インストールイ
メージの作成準備」を参照してください。
78
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel インストールイメージの作成
10 該当する場合は、Siebel イメージのバージョンを指定します。
イメージのバージョンは、 Image Creator を実行しているディレクトリにある Siebel 製品の 1 つまたは複数
の Siebel メディア JAR ファイルから自動的に取得されます(複数のバージョンを表す JAR ファイルが存在す
る場合は、適用するいずれかのバージョンを指定できます)。
バージョンにより、イメージが作成または追加されるバージョンに固有のサブディレクトリ(8.1.1.0 など)
が決定します。
製品を既存のイメージに追加する場合は、79 ページのステップ 12 に進みます。
言語を既存のイメージに追加する場合は、80 ページのステップ 14 に進みます。
11 このネットワークイメージのアプリケーションタイプを確認します。画面には、Siebel Industry
Applications(SIA)(業種別アプリケーション)または Siebel Business Applications(SBA)(業種共通
アプリケーション)が表示されます。
アプリケーションタイプについては、69 ページの「Siebel インストールメディアファイルの取得」を参照して
ください。
12 1 つまたは複数のプラットフォームを指定して、バージョン固有の Siebel イメージを含めます。Windows、
AIX 、HP-UX、Linux、および Solaris を指定できます。[次へ]をクリックします。
イメージに含めるプラットフォームは 1 つ以上指定できます。通常、1 つまたは複数の Siebel 製品を実装する
ために必要な、すべてのプラットフォームを含めます。プラットフォームと製品は、後でイメージに追加できま
す。75 ページの「Siebel イメージディレクトリ作成時のクロスプラットフォームの問題」も参照してください。
Siebel メディアの内容については、70 ページの「Siebel インストールメディアの内容」を参照してください。
13 バージョン固有の Siebel イメージに含める製品を指定します。[次へ]をクリックします。
各製品は、それぞれのチェックボックスをクリックして選択できます。表示される製品の一覧は、69 ページの
「Siebel インストールメディアファイルの取得」で説明しているアプリケーションタイプに適用されます。一覧
表示された製品は、サードパーティ製品を含む、クライアントおよびサーバー製品のスーパーセットを表しま
す。これらの製品は、このバージョンの Image Creator により適用可能なすべてのプラットフォームでサ
ポートされています。
イメージには、79 ページのステップ 12 で指定したプラットフォームのうち、適用可能な各プラットフォーム
に対して選択した製品が含まれます。一部の製品は、特定のプラットフォームには適用されません。たとえば、
Siebel Tools は Windows にのみ適用されます。
Siebel メディアの内容については、70 ページの「Siebel インストールメディアの内容」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
79
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel インストールイメージの作成
14 Siebel イメージに含めるすべての言語を指定します。選択に基づいて Siebel インストールイメージの作成を
開始する準備が整ったら、[次へ]をクリックします。
言語は、適用される場合、選択した製品または既存の製品ごとに含まれます。言語は、Siebel 暗号化または
サードパーティ製品などの一部の製品には適用されません。Siebel Tools および ENU の言語パックについて
は、70 ページの「Siebel インストールメディアの内容」を参照してください。
備考: 製品を既存のイメージに追加する場合は、これらの製品を正常にインストールできるようにするため、
以前イメージに含めたすべての言語を指定する必要があります。
これで、Image Creator により現在のディレクトリにあるすべての Siebel メディア JAR ファイルが処理さ
れ、78 ページのステップ 9 で指定したディレクトリの、バージョン固有の Siebel イメージのサブディレクト
リに選択したすべての製品および言語が含まれます。Image Creator に、現在の処理状況が表示されます。
■
現在のディレクトリに、選択に一致するすべての Siebel メディア JAR ファイルが見つかった場合は、
Image Creator により Siebel イメージの作成または Siebel イメージへの追加が完了します。80 ページ
のステップ 16 に進んでください。
■
現在のディレクトリに、選択に一致する 1 つまたは複数の JAR ファイルが見つからなかった場合は、ユー
ティリティにより次のファイルの場所を要求するメッセージが表示されます。80 ページのステップ 15 に
進んでください。
15 Image Creator が選択に一致する JAR ファイルを検出できなかった場合は、表示された Siebel メディア
JAR ファイルの場所を指定します。ディレクトリ(絶対パスである必要があります)を入力するか、[参照]を
クリックしてディレクトリを指定できます。[次へ]をクリックします。
備考: UNIX プラットフォームでは、[参照]をクリックした後に、もう一度クリックしてディレクトリを選択
します (ダブルクリックすると、ディレクトリ名が 2 回追加されます)。
たとえば、バージョン 8.1.1 のイメージで、Windows プラットフォーム、および Visual Mining NetCharts
ベースの Siebel Charts 製品を選択しても、 Image Creator ではファイル
SBA_8.1.1.0_Base_Windows_Visual_Mining_Netcharts_Server.jar が検出されなかったとします。こ
の場合、このファイルの場所を指定して、[次へ]をクリックします。ここでファイルが見つかった場合、処理
され表示される製品はイメージに含まれます。
最新のメディア JAR ファイルを持っていない場合は、作業を続行する前に Oracle から必要な Siebel メディア
を取得することが必要になることがあります。JAR ファイルを指定されているディレクトリに配置してから、
[次へ]をクリックします。現在のディレクトリに、選択に一致する残りのすべての Siebel メディアファイル
が見つかった場合は、Image Creator により Siebel イメージの作成または Siebel イメージへの追加が完了
します。
今回イメージに含める現在のメディアファイルに表示されている製品または言語が、不要であると判断した場合
は、もう一度[次へ]をクリックします。ファイルをスキップする(スキップ)か、別のディレクトリでファイ
ルを検索(選択)するように指示するメッセージが表示されます。JAR ファイルがない場合は、Image
Creator を後で再度実行してスキップした項目を追加する必要があります。82 ページの「Siebel イメージ作成
のトラブルシューティング」も参照してください。
16 Siebel イメージにすべての製品または言語を追加またはスキップしたら、Image Creator には Siebel イメー
ジが正常に作成されたことが表示されます。[完了]をクリックします。
80
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel インストールイメージの作成
コンソールモードでの Siebel Image Creator の実行
このトピックは、77 ページの「Siebel インストールイメージの作成」の一部です。
このトピックでは、コンソールモードでの Siebel Image Creator の実行方法について説明します。78 ページの
「GUI モードでの Siebel Image Creator の実行」も参照してください。
UNIX 上で、コンソールモードで Siebel Image Creator を実行するには
1
69 ページの「Siebel インストールメディアファイルの取得」および 70 ページの「Siebel インストールメディ
アの内容」に示される情報を確認します。
2
73 ページの「Siebel インストールイメージの作成準備」に説明されている問題を確認します。特に、Siebel メ
ディアファイルを配置する場所と Siebel イメージを作成する場所を決定します。
3
69 ページの「Siebel インストールメディアファイルの取得」に説明されているように、Siebel メディア ZIP
ファイルを取得します。ダウンロードでは、ダウンロードしたファイルのチェックサム値を公開値と照合して検
証します。次に、ZIP ファイルから JAR ファイルを抽出します。
4
新しいシェルを開き、Siebel メディア JAR ファイルおよび Image Creator ユーティリティとその関連ファイ
ルを配置したディレクトリに移動します。
5
次のコマンドを実行します。
./UNIX_OS_ImageCreator -is:javaconsole -console
ここで、
■
UNIX_OS = AIX、HPUX 、Linux 、Solaris など、ご使用の UNIX オペレーティングシステムです。
たとえば、Solaris では、次のように入力できます。
./Solaris_ImageCreator -is:javaconsole -console
Image Creator のコンソールモードのユーザーインターフェイスが表示されます。各プロンプトについては、
78 ページの「GUI モードでの Siebel Image Creator の実行」を参照してください。
備考: Siebel Image Creator セッションで既存のファイルに上書きする必要がある場合は、-args
Overwrite=yes オプションをつけます。コマンドの等記号(= )の前後にスペースは入れません。(デフォル
トの動作は、Overwrite=no を使用するのと同じです)。82 ページの「Siebel イメージ作成のトラブルシュー
ティング」も参照してください。
Windows 上で、コンソールモードで
上で、コンソールモードで Siebel Image Creator を実行するには
1
69 ページの「Siebel インストールメディアファイルの取得」および 70 ページの「Siebel インストールメディ
アの内容」に示される情報を確認します。
2
73 ページの「Siebel インストールイメージの作成準備」に説明されている問題を確認します。特に、Siebel メ
ディアファイルを配置する場所と Siebel イメージを作成する場所を決定します。
3
69 ページの「Siebel インストールメディアファイルの取得」に説明されているように、Siebel メディア ZIP
ファイルを取得します。ダウンロードでは、ダウンロードしたファイルのチェックサム値を公開値と照合して検
証します。次に、ZIP ファイルから JAR ファイルを抽出します。
4
Siebel Image Creator ユーティリティを実行するサーバーにログオンします。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
81
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel イメージ作成のトラブルシューティング
5
DOS プロンプトから、Siebel メディア JAR ファイルおよび Image Creator ユーティリティとその関連ファ
イルを配置したディレクトリに移動します。
6
次のコマンドを実行します。
Windows_ImageCreator.exe -is:javaconsole -console
Image Creator のコンソールモードのユーザーインターフェイスが表示されます。各プロンプトについては、
78 ページの「GUI モードでの Siebel Image Creator の実行」を参照してください。
備考: Siebel Image Creator セッションで既存のファイルに上書きする必要がある場合は、-args
Overwrite=yes オプションをつけます。コマンドの等記号(= )の前後にスペースは入れません。(デフォル
トの動作は、Overwrite=no を使用するのと同じです)。82 ページの「Siebel イメージ作成のトラブルシュー
ティング」も参照してください。
Siebel イメージ作成のトラブルシューティング
Image Creator を実行すると、ユーティリティにより Siebel イメージの作成時に処理される JAR ファイルの完全
性が検証されます。したがって、事前に JAR ファイルを検証する必要はありません。
なんらかの理由で JAR ファイルが無効な場合は、Image Creator によりこの影響に対するメッセージが表示され
ます。イメージの内容を含めるため、JAR ファイルの新しいコピーを取得して、Image Creator を再実行します。
次の場合にも、Image Creator を再実行する必要があります。
Image Creator を実行して正常にイメージを作成したときに、イメージのファイルに JAR ファイルに含まれてい
た対応するファイルのタイムスタンプと同じタイムスタンプがある場合。
Image Creator の再実行時に、デフォルトで同じまたは新しいタイムスタンプのあるファイルが置き換えられない
場合。同じまたは新しいタイムスタンプのあるファイルを強制的に置き換えるには、コマンドラインで Image
Creator を実行し、パラメータ設定 Overwrite=yes を使用します。詳しくは、78 ページの「GUI モードでの
Siebel Image Creator の実行」または 81 ページの「コンソールモードでの Siebel Image Creator の実行」を参
照してください。
ヒント: Overwrite=yes オプションを使用して Image Creator を実行すると、選択したすべてのプラット
フォーム、製品、および言語を含む Siebel イメージが再度作成されます。Image Creator のログファイルは、完
全に抽出されなかった製品を特定する場合に便利です。すべての項目を再度選択して既存のイメージ上のすべての
ファイルを上書きするのではなく、問題を解決する必要がある項目だけを選択します。
次の場合にも、Image Creator を再実行する必要があります。
■
誤って Siebel イメージ全体またはその一部を削除した場合。
■
JAR ファイルが無効だったため、新しいバージョンの JAR ファイルを取得した場合。
■
Image Creator セッション中に見つからなかった JAR ファイルをスキップしたため、この見つからなかった
JAR ファイルを取得した場合。
■ [取消]をクリックして Image Creator セッションを終了した場合(JAR ファイルを処理する前、または JAR
ファイルの場所を指定するように要求するメッセージが表示されたときに[取消]をクリックできます。
Image Creator が JAR ファイルを処理している間は、[取消]をクリックすることはできません)。
82
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel イメージ作成のトラブルシューティング
■
電源異常、または他の障害により Image Creator セッションが終了した場合(この場合、コマンドラインで
Image Creator を実行し、パラメータ設定 Overwrite=yes を使用します)。
ヒント: 適用可能なバージョンの Siebel イメージのプラットフォーム、製品、および言語を記録します。Image
Creator を再実行する必要がある場合は、 Siebel イメージを完了させる必要のあるオプションを再度選択します。
Image Creator のログ
Image Creator は、log.txt ファイルに処理の詳細を記録します。このログファイルは Siebel イメージに指定し
た最上位ディレクトリに作成されます(/export/home/Siebel_Install_Image など)。このログファイルを確認
して、Siebel イメージの作成時に問題が発生した箇所を識別できます。
■
Image Creator は、各 JAR ファイルが正常に抽出されると、次のようなメッセージをログ出力します(JAR
ファイルの一部のみが抽出された場合、このメッセージは出力されません)。
SBA_8.1.1.0_Base_Windows_Siebel_Enterprise_Server.jar を抽出しました
■
JAR ファイルがスキップされた場合、Image Creator は次のようなメッセージをログ出力します。
JAR_file_name はスキップされました - Siebel Image Creator を再度実行し、product_name をネッ
トワークイメージに追加してください。すべてのイメージファイルを使用できるようにします。
インストーラのエラーと Siebel イメージ
Siebel イメージがすべてのアプリケーション製品に対して正しく作成されたことを確認してください。ただし、イ
ンストールのエラーは Siebel イメージの問題を示していることがあります。Siebel 製品のインストーラの実行時
に、見つからないか破損したファイルに関するエラーが返された場合、Overwrite=yes を使用して、もう一度
Image Creator を実行する必要があります。インストール要件とトラブルシューティングについては、特定の
Siebel モジュールインストールに関する章を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
83
ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成 ■ Siebel イメージ作成のトラブルシューティング
84
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
5
Siebel Enterprise Server と
関連コンポーネントのインストール
この章では、GUI によるインストール方法を使用して、Siebel Enterprise Server をインストールする方法につ
いて説明します。 Siebel Gateway Name Server、Siebel Server、Siebel データベース設定ユーティリティ、
および EAI コネクタサポートファイルをインストールするには、 Siebel Enterprise Server インストーラを使用
します。Siebel 管理サーバーと Siebel 管理エージェントのインストールについても説明します。
この章では、次のトピックについて説明します。
■
86 ページの「Siebel 展開のサーバーのインストールおよび設定の概要」
■
88 ページの「Siebel 展開のサーバーのインストールおよび設定のプロセス」
■
89 ページの「展開タイプ別のインストールおよび設定方法」
■
92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の要件」
■
101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」
■
107 ページの「Siebel データベースへの接続の設定」
■
107 ページの「Siebel Server マシンのネットワーク接続の確認」
■
109 ページの「Siebel Enterprise Server コンポーネントのインストール」
■
115 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールの確認」
■
121 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール」
■
127 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードのコマンドラインオプション」
『Siebel Deployment
Siebel 環境内でのすべての Siebel Enterprise Server コンポーネントの役割については、
Planning Guide 』、『Siebel システム管理ガイド』、およびその他の該当するマニュアルを参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
85
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel 展開のサーバーのインス
トールおよび設定の概要
Siebel 展開のサーバーのインストールおよび設定の
概要
このトピックの図では、Siebel Business Applications 展開の主要なサーバー要素をインストールして設定する一
般的なプロセス、および全体的なアーキテクチャを示します。次の点に注意してください。
■
Siebel Gateway Name Server は、各 Siebel Enterprise に 1 回インストールされます。
■
Siebel データベース設定ユーティリティは 1 回インストールされます。通常は、最初の Siebel Server イン
ストールとともにインストールされます。
■
通常、各項目を順番にインストールし、その項目に関連する設定タスクを実行できます。または、すべての項目をイ
ンストールしてから各項目を設定できます。ただし、設定タスクの実行順序に適用される要件がいくつかあります。
■
Siebel Gateway Name Server へのアクセスの認証に関連する要件は、インストールおよび設定プロセス全
体に影響を与える場合があります(特に、既存の Siebel データベースがない新しい展開の場合)。この問題は、
このトピックの図に示すように、インストールおよび設定タスクの順序に影響を与えます。
■
中規模以上の展開に対しては、通常は Siebel Server および Siebel Web Server Extension(SWSE )の複
数のインスタンスがインストールされます。
詳しくは、次のトピックを参照してください。
■
88 ページの「Siebel 展開のサーバーのインストールおよび設定のプロセス」
■
89 ページの「展開タイプ別のインストールおよび設定方法」
■
92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の要件」
簡略化されたインストールおよび設定タスク
86 ページの図 1 に、新しい展開など、既存の Siebel データベースがない場合のインストールおよび設定タスクの
簡略化した図を示します。 Siebel Gateway Name Server へのアクセスに使用する認証を提供するために、
Siebel Server を設定する前に Siebel データベースが存在している必要があります。データベース設定ユーティリ
ティと最初の Siebel Server を、Siebel Gateway Name Server をインストールした同じマシンにインストール
します(この Siebel Server の設定および展開はオプションです)。
図 1 Siebel 展開のサーバーのインストールおよび設定: 既存のデータベースが存在しない場合
86
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel 展開のサーバーのインス
トールおよび設定の概要
87 ページの図 2 に、アップグレードシナリオなど、既存の Siebel データベースがある場合のインストールおよび
設定タスクの簡略化した図を示します。最初にインストールする Siebel Server とともにデータベース設定ユー
ティリティをインストールします。
図 2 Siebel 展開のサーバーのインストールおよび設定: 既存のデータベースが存在する場合
簡略化されたアーキテクチャ
87 ページの図 3 に、最初にソフトウェアをインストールおよび設定した後の Siebel 展開のサーバー要素に対する
簡略化したアーキテクチャを示します。詳しい図については、『Siebel Deployment Planning Guide』を参照し
てください。
図 3 Siebel 展開の簡略化したアーキテクチャ
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
87
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel 展開のサーバーのインス
トールおよび設定のプロセス
Siebel 展開のサーバーのインストールおよび設定の
プロセス
Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定プロセスでは、ここで説明する順序で複数のタスクを実行す
る必要があります。
このプロセスおよび Siebel アーキテクチャの概要については、86 ページの「Siebel 展開のサーバーのインストー
ルおよび設定の概要」を参照してください。
第 2 章「Siebel Business Applications のインストールの準備」も参照してください。『Siebel Deployment
Planning Guide』、『Siebel セキュリティガイド』、Oracle Technology Network の「Siebel System
Requirements and Supported Platforms」、およびその他の関連マニュアルも参照してください。
1
Siebel Enterprise Server のインストール要件を確認します。92 ページの「Siebel Enterprise Server のイ
ンストールおよび設定の要件」を参照してください。
2 (本番環境の場合強く推奨)Siebel Gateway Name Server をインストールするサーバーのクラスタ化を設定
します。詳しくは、『Siebel Deployment Planning Guide』を参照してください。
3
Siebel データベースとの接続を確認します。107 ページの「Siebel データベースへの接続の設定」を参照して
ください。
4
Siebel Server ネットワークのアクセスを確認します。107 ページの「Siebel Server マシンのネットワーク
接続の確認」を参照してください。
5
Siebel Enterprise Server コンポーネントをインストールおよび設定します。
Siebel Enterprise Server のインストールタスクについては、109 ページの「Siebel Enterprise Server コ
ンポーネントのインストール」を参照してください。Siebel Enterprise Server の設定タスクとインストール
後タスクについては、第 6 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定」を参照してください。
インストールおよび設定の具体的な方法と順序は、展開要件によって異なります。インストールと設定の主なタ
スクは、次のとおりです。
88
■
Siebel Gateway Name Server をインストールします。
■
Siebel Gateway Name Server を設定します。
■
Siebel Gateway Name Server マシンで Siebel Enterprise を設定します(Gateway Name Server
認証の設定も含みます)。
■
Siebel Gateway Name Server マシンで Siebel Web Server Extension(SWSE)の論理プロファイ
ルを設定します。
■
Siebel Server をインストールします。
■
データベース設定ユーティリティを(最初の Siebel Server とともに)インストールします。
■
Siebel データベースをインストールします(アップグレード環境または既存の Siebel データベースが存在
するその他の環境の場合には適用されません)。第 7 章「Siebel データベースの設定」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ 展開タイプ別のインストールおよ
び設定方法
■
Siebel Server を設定します。
備考: Siebel データベースが存在していない場合は、Gateway Name Server マシンにデータベース設
定ユーティリティと Siebel Server をインストールする必要があります(この Siebel Server の設定およ
び展開はオプションです)。この Siebel Server を含むすべての Siebel Server の設定前に、データベー
ス設定ウィザードを実行して Siebel データベースをインストールする必要があります。既存の Siebel
データベースがある場合は、別の要件が適用されます。詳しくは、92 ページの「Siebel Enterprise
Server のインストールおよび設定の要件」の Gateway Name Server 認証の情報を参照してください。
■
Siebel Web Server Extension (SWSE)をインストールします。第 8 章「Siebel Web Server
Extension のインストールと設定」を参照してください。
■
SWSE を設定(SWSE 論理プロファイルを適用)します。第 8 章「Siebel Web Server Extension のイ
ンストールと設定」を参照してください。
備考: Siebel 負荷分散を使用する場合は、負荷分散に参加する Siebel Server のインストールおよび設定
後に、負荷分散設定ファイル lbconfig.txt も生成します。ファイルを SWSE 論理プロファイルのディレ
クトリに配置して、論理プロファイルを再適用します。詳しくは、167 ページの「Siebel アプリケーショ
ンの負荷分散の設定」を参照してください。
6 (オプション)Siebel Gateway Name Server と Siebel Server を自動起動するように設定します。詳しく
は、次を参照してください。
■
158 ページの「Siebel Gateway Name Server の自動起動の設定」
■
172 ページの「Siebel Server の自動起動の設定」
展開タイプ別のインストールおよび設定方法
Siebel Business Applications ソフトウェアのインストールと設定には、複数の全体的な方法を使用できます。次の
サブトピックの情報を使用して、展開要件に最も適した全体的な方法、または方法の組み合わせを判断してください。
■
90 ページの「小規模から中規模の展開」
■
90 ページの「中規模の展開」
■
91 ページの「大規模な展開」
詳しくは、86 ページの「Siebel 展開のサーバーのインストールおよび設定の概要」および他の関連トピックを参照
してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
89
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ 展開タイプ別のインストールおよ
び設定方法
小規模から中規模の展開
このトピックは、89 ページの「展開タイプ別のインストールおよび設定方法」の一部です。
小規模から中規模の展開では、次のようなことが必要になる場合があります。テストまたはデモ用の展開など、小規模
の展開では、サーバーベースの Siebel ソフトウェアをすべて同じマシンにインストールする必要がある場合があります。
データベースインスタンスを作成していること(Siebel データベースがない場合)、および Web サーバーをインス
トールしていることを確認します。Siebel データベースは、 Siebel Enterprise Server、および Siebel Web
Server Extension (SWSE)を実行している Web サーバーと同じマシン上にある場合もあれば、別のマシン上に
ある場合もあります。
このシナリオでは、Siebel Enterprise Server コンポーネントと Siebel Web Server Extension(SWSE)を
Web サーバーと同じマシンにインストールします。Siebel Enterprise Server コンポーネントには、Siebel
Gateway Name Server、Siebel Server、データベース設定ユーティリティ、および EAI コネクタがあります
Siebel Enterprise Server インストーラと SWSE インストーラを使用して、これらの製品をインストールします。
インストール後、設定ウィザードが自動的に起動されるため、インストールしたコンポーネントを設定できます。必
要に応じて、設定を取り消して、設定ウィザードタスクを後で実行することもできます。まず Siebel Gateway
Name Server を設定してから、Siebel Enterprise、SWSE 論理プロファイルの順に設定します(SWSE のイン
ストール後、物理的な SWSE を設定します)。
Siebel データベースがない場合は、データベース設定ウィザードを起動して、Siebel データベースをデータベース
インスタンスにインストールするタスクを実行します。この作業は、Siebel Server の設定前に実行してください。
自動的に起動される Siebel サーバー設定ウィザードは取り消してください。
Siebel データベースのインストール後、ウィザードを起動して Siebel Server を設定します。
Siebel Enterprise Server コンポーネントをインストールした Web サーバーマシンに、SWSE をインストール
し、SWSE 論理プロファイルを適用します。
備考: Microsoft Windows の場合のみ、FastTrack ウィザードを使用して、Siebel Business Applications コ
ンポーネント(Siebel Enterprise Server と SWSE)の最初のインストールおよび設定タスクを実行することも
できます。FastTrack ウィザードの使用方法については、『Microsoft Windows 用 Siebel インストールガイド』
を参照してください。
中規模の展開
このトピックは、89 ページの「展開タイプ別のインストールおよび設定方法」の一部です。
中規模の展開が必要な場合があります。すべての Siebel Enterprise Server コンポーネントを同じマシンにイン
ストールすることが必要な場合もあります。Siebel Enterprise Server コンポーネントには、Siebel Gateway
Name Server、Siebel Server、データベース設定ユーティリティ、および EAI コネクタがあります
データベースインスタンスを作成していること(Siebel データベースがない場合)、および Web サーバーをインス
トールしていることを確認します。Siebel データベースは、 Siebel Enterprise Server ソフトウェアを実行して
いるマシンとは異なるマシン上にあると想定されています。
このシナリオでは、すべての Siebel Enterprise Server コンポーネントを同じマシンにインストールしますが、
Web サーバーと Siebel Web Server Extension(SWSE)は異なるマシンにインストールします。
90
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ 展開タイプ別のインストールおよ
び設定方法
Siebel Enterprise Server インストーラと SWSE インストーラを使用して、これらの製品をインストールします。
GUI モードまたはコンソールモードでインストールするか、自動インストールを使用することもできます。(自動イ
ンストールについては、91 ページの「大規模な展開」を参照してください)。
GUI インストール後、設定ウィザードが自動的に起動されるため、インストールしたコンポーネントを設定できま
す。必要に応じて、設定を取り消して、設定ウィザードタスクを後で実行することもできます。まず Siebel
Gateway Name Server を設定してから、Siebel Enterprise 、SWSE 論理プロファイルの順に設定します
(SWSE のインストール後、物理的な SWSE を設定します)。
備考: コンソールモードでインストールする場合は、インストール後に設定ウィザードが起動されないように、
siebel.ini ファイルを変更する必要があります。インストール後に設定ウィザードを手動で起動します。307 ペー
ジの「コンソールモードインストール用の siebel.ini ファイルの編集」も参照してください。
Siebel データベースがない場合は、データベース設定ウィザードを起動して、Siebel データベースをデータベース
インスタンスにインストールするタスクを実行します。この作業は、Siebel Server の設定前に実行してください。
自動的に起動される Siebel サーバー設定ウィザードは取り消してください。
Siebel データベースのインストール後、ウィザードを起動して Siebel Server を設定します。
Web サーバーマシンに SWSE をインストールし、SWSE 論理プロファイルを適用します。
大規模な展開
このトピックは、89 ページの「展開タイプ別のインストールおよび設定方法」の一部です。
比較的大規模な展開が必要な場合があります。複数のサーバーを使用して、Siebel Enterprise Server コンポーネ
ントを展開する必要がある場合もあります。Siebel Enterprise Server コンポーネントには、Siebel Gateway
Name Server、Siebel Server、データベース設定ユーティリティ、および EAI コネクタがあります
多数のユーザーまたは複数の Siebel アプリケーションをサポートする必要があり、複数のサーバーを使用できる場
合、通常は、Siebel Server とは別のマシンに Siebel Gateway Name Server をインストールします。通常、大
規模な展開では、異なるマシンで複数の Siebel Server が実行されている必要もあります。各 Siebel Server は、
特定のアプリケーションまたはアプリケーションのセットを実行するように設定できます。または、負荷分散への参
加のために複数の Siebel Server を同様に設定することもできます。最初のインストールおよび設定タスクを完了
してから、追加の Siebel Server をインストールおよび設定します。
データベースインスタンスを作成していること(Siebel データベースがない場合)、および Web サーバーをインス
トールしていることを確認します。Siebel データベースと Web サーバーは、Siebel Enterprise Server ソフト
ウェアを実行しているマシンとは異なるマシン上にあると想定されています。
Siebel Enterprise Server インストーラを使用して、Enterprise Server コンポーネントをインストールします。
最初の Siebel Server とともにデータベース設定ユーティリティをインストールします。新しい展開の場合、これ
らを両方とも Siebel Gateway Name Server をインストールした同じマシンにインストールする必要があります
(この Siebel Server の設定および展開はオプションです)。Siebel データベース自体は、Siebel Enterprise
Server ソフトウェアとは異なるマシン上にあります。
GUI モードまたはコンソールモードでインストールするか、自動インストールを使用することもできます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
91
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールおよび設定の要件
GUI インストール後、設定ウィザードが自動的に起動されるため、すべての Siebel Enterprise Server コンポー
ネントを設定できます。必要に応じて、設定を取り消して、設定ウィザードタスクを後で実行することもできます。
この場合、まず Siebel Gateway Name Server を設定してから、Siebel Enterprise、SWSE 論理プロファイル
の順に設定します。
備考: コンソールモードでインストールする場合は、インストール後に設定ウィザードが起動されないように、
siebel.ini ファイルを変更する必要があります。インストール後に設定ウィザードを手動で起動します。307 ペー
ジの「コンソールモードインストール用の siebel.ini ファイルの編集」も参照してください。
Siebel データベースがない場合は、データベース設定ウィザードを起動して、Siebel データベースをデータベース
インスタンスにインストールするタスクを実行します。この作業は、Siebel Server の設定前に実行してください。
自動的に起動される Siebel サーバー設定ウィザードは取り消してください。
Siebel データベースのインストール後、ウィザードを起動して Siebel Server を設定します。
Web サーバーマシンに Siebel Web Server Extension(SWSE )をインストールし、SWSE 論理プロファイル
を適用します。
Siebel ソフトウェアを効率的にインストールおよび設定するのに役立つオプションは、次のとおりです。
■
GUI モードまたはコンソールモードのインストールに代わる方法として、自動インストールを実行することもで
きます。詳しくは、第 12 章「自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定」を参照してください。
■
インストールタスクと設定タスクを分けることもできます。基本的な展開条件を決定した後、Siebel
Business Applications を最もよく理解している管理者の管理下でインストールを実行できます。このような
専門の管理者は、Siebel 設定ウィザードのすべてのタスクを実行できます。
■
オフライン設定を実行できます。オフライン設定では、インストールされた各コンポーネントを個別に手動で設
定する場合に比べて、時間の節約、柔軟性の向上、およびエラーの低減が可能です。オフライン設定では、設定
ウィザードを実行モードで実行するための応答ファイルが準備されます(自動設定)。すべてのインストール
モードで、自動設定が自動的に起動されるように設定できます。
Siebel Enterprise Server のインストールおよ
び設定の要件
Siebel Enterprise Server をインストールおよび設定する前に、次の各トピックの要件とガイドラインを確認して
ください。
■
93 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の一般的な要件」
■
98 ページの「Siebel Gateway Name Server のインストールおよび設定の要件」
■
98 ページの「Siebel Server のインストールおよび設定の要件」
■
101 ページの「Siebel EAI コネクタのインストール要件」
Siebel データベースに固有の要件については、第 7 章「Siebel データベースの設定」を参照してください。
92
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールおよび設定の要件
Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の一般的な要件
このトピックは、92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の要件」の一部です。
Siebel Enterprise Server コンポーネントをインストールおよび設定する前に、このトピックの情報を確認してく
ださい。個別のコンポーネントに関するトピックも参照してください。
■
Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」を確認し
ます。My Oracle Support で、該当するアラート、掲示、その他のドキュメントも確認します。
■
第 2 章「Siebel Business Applications のインストールの準備」を確認します。
■
Siebel Enterprise Server ソフトウェアをインストールするすべてのマシンが、Oracle Technology Network
の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」で詳しく説明されているハードウェアとソ
フトウェアの要件を満たしている必要があります。Siebel Enterprise Server インストーラでは、Siebel ソフ
トウェアのインストールに必要なソフトウェアが必要なバージョンレベルで整っていることを確認できます。
■
通常、インストールする Siebel Enterprise Server ソフトウェアに必要なサードパーティ製品をすべてイン
ストールしておく必要があります。Siebel ソフトウェアのインストール後にインストールできる製品もありま
す。このような製品については、 Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and
Supported Platforms 」に示します。
■
必要なすべての製品を含む Siebel インストールイメージを作成しておく必要があります。また、Siebel イン
ストーラを実行するユーザーまたは siebel.ini ファイルを変更するユーザーに、Siebel イメージのあるネット
ワークディレクトリに必要な権限がある必要があります。Siebel インストールイメージの作成方法については、
第 4 章「ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成」を参照してください。
■
Siebel Gateway Name Server や Siebel Server など、Siebel Enterprise Server の複数のコンポーネン
トを同じマシンにインストールする場合は、共通のルートディレクトリ(/export/home/sba81 など)にイ
ンストールされます。環境変数 SIEBEL_ROOT は、Siebel Server など、特定のコンポーネントのインストー
ル場所へのフルパスを反映するように、さまざまな場所に設定できます。
■
インストールディレクトリは、23 ページの「Siebel の展開計画の一般的な注意事項」のファイルとディレクト
リの命名に関するトピックで説明されている要件を満たしている必要があります。
■
Siebel Gateway Name Server または Siebel Server をクラスタ化する場合は、シングルポイント障害を回
避できるように設定するため、クラスタ化または冗長ディスクアレイ(RAID )の使用を計画します。このト
ピックについては、『Siebel Deployment Planning Guide』を参照してください。
■
Siebel Enterprise Server ソフトウェアをサポートする各マシンには、Siebel Enterprise Server の一部で
あるマシン、または Siebel Enterprise Server と連携するマシンへの TCP/IP ネットワーク接続が必要です。
たとえば、Siebel Gateway Name Server マシンには、すべての Siebel Server マシンへの接続が必要で
す。ping ユーティリティを使用して、そのようなすべてのマシンの接続を確認します。詳しくは、107 ページ
の「Siebel Server マシンのネットワーク接続の確認」を参照してください。
■
Siebel Gateway Name Server をサポートするサーバーのネットワーク名と、すべての Siebel Server が、
付録 A「展開計画ワークシート」に記録されていることを確認します。この情報は、Siebel Server を設定する
ときに必要になります。
■
次のパラメータを確認して、ネットワークアダプタが全二重イーサネットをサポートするように正しく設定され
ていることを確認します。
■
RJ45 Port Link Status: up
■
Media Speed Selected: 100 Mbps Full Duplex
■
Media Speed Running: 100 Mbps Full Duplex
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
93
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールおよび設定の要件
■
このマニュアルで説明されている Siebel 製品で Secure Sockets Layers(SSL)を使用する場合、ソフト
ウェアをインストールおよび設定する前に、該当するすべての情報を確認する必要があります。詳しくは、
『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
■
Siebel Enterprise Server (および Siebel Web Server Extension )の SSL を設定する準備ができて
いない場合、SSL を設定する準備が完全にできるまでインストールまたは設定を延期するか、これらのコ
ンポーネントを SSL なしで設定し、SSL を使用するように後で再設定できます。
■
Siebel 管理エージェントおよび管理サーバーの SSL を設定する準備ができていない場合は、SSL を設定
する準備が完全にできるまで、これらのコンポーネントのインストールまたは設定を延期することを強くお
勧めします。121 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール」および
182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定」を参照してください。
■
28 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードに必要な一時ディスクスペースの管理」に説明されている
問題を確認します。たとえば、十分なディスクスペースがあること、インストーラを実行するログイン ID にこ
のディレクトリへの書き込み権限があることを確認します。
■
インストールする各 Siebel Enterprise Server 製品(Siebel Server など)に対して、最初のインストール
で含まれなかったオプションを後で追加することはできません。たとえば、[標準]インストールタイプを使用
して製品をインストールした場合、[カスタム]インストールタイプを使用してインストールした場合にのみ含
まれるオプションを後で追加することはできません。これらのオプションを含めるには、その製品をアンインス
トールしてから再インストールする必要があります。
■
パッチリリースの適用後に、追加の Siebel Enterprise Server コンポーネントをインストールのルートディ
レクトリにインストールすることはできません。たとえば、Siebel Server がインストール済みの同じシステ
ムに EAI コネクタを以前にインストールしていない場合は、パッチリリース(バージョン 8.1.1.x 修正パック
など)のインストール後に EAI コネクタを追加することはできません。
このような場合は、パッチをアンインストールし、必要に応じて追加製品をインストールした後で、すべての製
品にパッチを再適用する必要があります。パッチのアンインストールについては、My Oracle Support の
「Siebel Maintenance Release Guide」を参照してください。パッチを適用した後は、ルートディレクトリ
への言語の追加インストールは可能ですが、後でパッチを再適用する必要があります。
アンインストールについては、第 14 章「Siebel Business Applications のアンインストール」を参照してくだ
さい。
■
■
94
必要と予想される言語をすべてインストールおよび展開することをお勧めします。既存のインストールに言語を
追加することもできます。 Siebel 展開に新しい言語を展開および実装するには、追加の手順が必要になります。
次のトピックを含む、関連するトピックをすべて参照してください。
■
17 ページの「Siebel リリースのインストールについて」
■
25 ページの「RDBMS のインストールおよび設定の計画」
■
70 ページの「Siebel インストールメディアの内容」
■
101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」
■
141 ページの「設定タスクの実行」
■
165 ページの「インストールおよび設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備」
Siebel Enterprise Server コンポーネントを設定する前に、Siebel File System を作成しておく必要があり
ます。Siebel File System は、38 ページの「Siebel File System の作成」で説明されているすべての基準を
満たしている必要があります。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールおよび設定の要件
■
Siebel Self-Service Applications を展開するには、Siebel データベース、Siebel Enterprise Server ソフ
トウェア、Siebel Web Server Extension(SWSE)など、Siebel Business Applications の展開が機能し
ている必要があります。詳しくは、Siebel Self-Service Applications の展開、開発および管理に関するマニュ
アルを参照してください。特に、
『Siebel Self-Service Application Deployment Guide』を参照してください。
■
Siebel Business Applications をインストールする前に、インストールプロセスと設定プロセス、および該当
する要件について、説明されている情報を確認します。
Siebel 設定ウィザードは、インストール後に自動的に起動されますが、ウィザードを取り消して後で設定する
こともできます。バージョン 8.0 以降のリリースでは、以前のリリースに比べて Siebel ソフトウェアの設定フ
レームワークにおける柔軟性が向上しています。ただし、顧客はインストールおよび設定プロセス全体が正常に
行われるように慎重に管理する必要があります。
詳しくは、次のトピックを参照してください。
■
86 ページの「Siebel 展開のサーバーのインストールおよび設定の概要」
■
88 ページの「Siebel 展開のサーバーのインストールおよび設定のプロセス」
■
89 ページの「展開タイプ別のインストールおよび設定方法」
■
129 ページの「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定について」
Siebel Gateway Name Server 認証の要件
Siebel Enterprise Server ソフトウェアをインストールする前に、 Siebel Gateway Name Server へのアクセ
スに使用する認証に関連する要件を確認します。認証は、Siebel 設定ウィザードまたは Siebel Server Manager
を使用したアクセスに適用されます。次の点に注意してください。
■ (Siebel Gateway Name Server のインストールおよび設定後)最初に Siebel Enterprise を設定するとき、
認証設定を指定する Gateway Name Server に設定を適用します。Gateway Name Server 認証では
Siebel セキュリティアダプタが使用されます。詳しくは、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
■
デフォルトの Gateway Name Server 認証方法はデータベース認証です。LDAP、ADSI 、またはカスタムの
方法もサポートされていますが、有効にするには追加の設定が必要です。最初の Siebel Server 設定にはデー
タベース認証を使用する必要があります。
■
既存の Siebel データベースが存在していない場合は、Gateway Name Server をインストールした同じマシ
ンに、Siebel Server のインスタンスと Siebel データベース設定ユーティリティをインストールする必要があ
ります(3 つのオプションをすべて選択して同時にインストールできます)。その後、データベース設定ウィザー
ドを起動して Siebel データベースをインストールする必要があります。この作業は、Siebel Server を設定す
る前に実行する必要があります。このシナリオの概略図については、86 ページの図 1 を参照してください。
備考: インストール後、Siebel サーバー設定ウィザードが自動的に起動します。最初の Siebel Server の場合
は、このウィザードを取り消して、データベース設定ウィザードを起動して Siebel データベースをインストー
ルできるようにします。その後、必要に応じてこの Siebel Server を設定および展開します。または、この
Siebel Server の設定をスキップして、代わりに 1 つ以上の他のマシンに Siebel Server をインストールし、
設定することもできます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
95
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールおよび設定の要件
■
既存の Siebel データベースがない UNIX プラットフォームでは、データベース設定ウィザードを実行する前
に、環境を設定する必要があります。設定するには、スクリプト CreateDbSrvrEnvScript を実行して、環境
設定ソースファイルの dbenv.sh と dbenv.csh を生成する必要があります。生成した後は、データベース設定
ウィザードを実行して Siebel データベースをインストールする前に、使用しているシェルのタイプに応じてこ
れらのファイルのいずれかを提供します。
詳しくは、206 ページの「RDBMS 上での Siebel データベースの設定」を参照してください。
■
アップグレードシナリオの場合のように、Siebel データベースがすでにある場合は、Siebel Server を設定す
る前に Siebel データベースをインストールする必要はありません。このシナリオでは、Siebel Server 設定前
の Siebel データベースのインストール、または Gateway Name Server マシンへの Siebel Server とデー
タベース設定ユーティリティのインストールは必要はありません。このシナリオの概略図については、87 ペー
ジの図 2 を参照してください。
■
Siebel Enterprise の設定後、Gateway Name Server 認証を必要とする後続の設定ウィザードタスクを実行
するユーザー、または Server Manager を使用するユーザーは、使用している認証方法に有効な Siebel 管理
者ユーザー資格証明を入力する必要があります。
Gateway Name Server 認証の対象となる設定ウィザードタスクには、Siebel Server の設定、(初期設定後
の)Siebel Enterprise の設定、Siebel Enterprise の変更、および既存の Enterprise または Siebel
Server の削除があります。
Server Manager の使用については、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。
■
認証設定を Gateway Name Server に適用するとき、これらの設定は gateway.cfg ファイルに書き込まれま
す。このファイルは、Gateway Name Server インストールの bin サブディレクトリにあります。このファイ
ルに格納されるセキュリティアダプタ設定データは、Siebel Enterprise に適用される設定に対応します。こ
の設定は、Gateway Name Server 自体(siebns.dat ファイル)に格納されています。
■
Gateway Name Server に LDAP 、ADSI、またはカスタムの認証方法を使用する場合は、Siebel
Enterprise の作成または変更に使用する設定ウィザードタスクの一部としてこの方法を設定できます。ただ
し、ウィザードでセキュリティアダプタの設定は行われますが、
(Enterprise または Gateway Name Server
に対する)有効化は行われません。
認証方法を有効にするには、 Gateway Name Server 上の gateway.cfg ファイルを編集し、セクション
[InfraSecMgr] にある SecAdptMode および SecAdptName パラメータに適切な値を指定します。
『Siebel セキュリティガイド』で説明されている値と同様の値を使用します。このファイルの編集後、
Gateway Name Server を再起動します。このシナリオでは、最初の Siebel Server の初期設定後にこれら
の設定変更を実行します。
■
■
96
gateway.cfg ファイルのその他のパラメータは、次のとおりです。
■
NSAdminRole 。デフォルトで Siebel 管理者に設定されます。このパラメータでは、Gateway Name
Server へのアクセスに必要な役割が定義されます。
■
EnableAuditTrail。デフォルトで TRUE に設定されます。TRUE に設定されている場合、ログイン操作、
書き込み、変更、削除など、Gateway Name Server へのほとんどのアクセスがログに記録されます(単
純な読み取りは記録されません)。FALSE の場合は、失敗したログインのみがログに記録されます。監査証
跡はファイル nameserver_audit.log に記録されます。このファイルは、Gateway Name Server イン
ストールディレクトリの bin サブディレクトリにあります。
2 番目の Siebel Enterprise を同じ Siebel Gateway Name Server に設定する場合は、プロンプトが表示さ
れたときに、認証設定を Gateway Name Server に適用するオプションをオンにしないでください。オンに
すると、既存の設定が上書きされます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールおよび設定の要件
UNIX または Linux プラットフォームに固有の要件
UNIX または Linux プラットフォームに固有の次の要件を確認します。
■
set-group-id フラグが使用されている場合は、インストーラ ID が、Siebel Enterprise Server ルートディ
レクトリを所有しているグループのメンバーであることを確認します。
■
インストールは、ルートユーザーまたは非ルートユーザーとして実行できます。ほとんどの場合、管理と保守を
容易にするために、インストールは非ルートユーザーが実行することをお勧めします。
Siebel Gateway Name Server または Siebel Server がルートによってインストールされている場合、その
サーバーの停止と起動を実行できるのはルートのみです。この要件は、正しいインストール権限を備えたルート
以外のアカウントを使用することで回避できます。
将来リリースされるパッチはすべて、パッチを適用する対象の基本インストールを実行したユーザーと同じユー
ザーがインストールする必要があります。
ルートユーザーとしてインストールするか非ルートユーザーとしてインストールするかは、Siebel Gateway
Name Server または Siebel Server に対する自動起動の設定方法に影響を与えます。詳しくは、158 ページ
の「Siebel Gateway Name Server の自動起動の設定」および 172 ページの「Siebel Server の自動起動の設
定」を参照してください。
34 ページの「権限と所有権の設定」も参照してください。
のみ)
■ (AIX のみ)インストールする前に、管理者に依頼して権限を次のように変更して、インストールを実行するロ
グイン ID に、slibclean を実行する権限があることを確認します。
chmod 6555 /usr/sbin/slibclean
■ (AIX のみ)X11 ファイルセットが基本 AIX インストールの一部として含まれていない場合は、Siebel
Enterprise Server ソフトウェアを AIX にインストールする前に、このファイルセットをインストールする必
要があります。
LANG がシンボリックリンクであるディレクトリ名に設定されていると、Siebel
のみ)
■ (HP-UX のみ)環境変数
Server 用の Java インストーラは失敗します。既存の LANG 変数をシンボリックリンクが示す実際のディレク
トリにリセットする必要があります。
備考: LANG 変数を univ.utf8 に設定することはできません。このように設定すると、インストーラは失敗し
ます。
■ (Solaris のみ)TCP ndd 変数 tcp_co_min をネットワークインターフェイスカードの MTU に設定します。
詳しくは、http://sunsolve.sun.com を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
97
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールおよび設定の要件
Siebel Gateway Name Server のインストールおよび設定の要件
このトピックは、92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の要件」の一部です。
Siebel Gateway Name Server をインストールおよび設定する前に、このトピックの情報を確認してください。
93 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の一般的な要件」も参照してください。
■
各 Siebel Enterprise に、Siebel Gateway Name Server を 1 回インストールします。必要に応じて、複数の
Siebel Enterprise を単一の Siebel Gateway Name Server によってサポートできます。通常、同じマシンに同
じバージョンのSiebel Gateway Name Serverの複数のインスタンスをインストールすることはお勧めしません。
詳しくは、30 ページの「Siebel Business Applications の複数のインスタンスのインストール」を参照してく
ださい。My Oracle Support の「477770.1」(ドキュメント ID)も参照してください。このドキュメント
は、以前は「Siebel Technical Note 531 」として発行されていました。
■
Siebel Gateway Name Server はデフォルトでポート 2320 を使用します。必要に応じて、Siebel Gateway
Name Server を実行しているマシンの、使用されていないポート番号をどれでも(ただし、32767 以下)選択
できます。ポート番号 2321 は、SCBroker(Siebel Connection Broker)コンポーネント、またはサーバー
ですでに使用されている他のポートのデフォルトポート番号であるため、使用しないでください。ポート(2320
など)が使用されていないことを確認するには、netstat -a | grep 2320 などのコマンドを使用します。
Siebel Server のインストールおよび設定の要件
このトピックは、92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の要件」の一部です。
Siebel Server をインストールおよび設定する前に、このトピックの情報を確認してください。93 ページの
「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の一般的な要件」も参照してください。
■
Siebel Server をライブモードで設定するには、Siebel Gateway Name Server をインストールおよび実行
し、Siebel Enterprise を設定する必要があります。
■
Siebel Gateway Name Server をインストールした後、Siebel Enterprise を設定するようにプロンプトが
表示されます。オペレーティングシステムプラットフォームに関係なく、同じ Siebel Enterprise の一部とし
てインストールする Siebel Server はすべて、同じ Siebel データベースに接続する必要があります。ほとん
どの展開では、このデータベースに接続する Siebel Server はすべて、同じ Siebel Enterprise に属します。
追加でインストールおよび設定する Siebel Server は、Siebel Enterprise からパラメータを継承します。
Siebel サーバー設定ウィザードを使用して、各 Siebel Server を設定します。
■
Siebel Server ごとに Siebel サーバー設定ウィザードを実行する場合、すべてのコンポーネントグループが表
示されるため、このサーバーに必要なコンポーネントグループを有効にする必要があります。Siebel Server
の設定中にコンポーネントグループを有効にしなかった場合は、インストール後に Server Manager を使用し
て手動で有効化することができます。
コンポーネントグループおよび Server Manager の使用方法については、『Siebel システム管理ガイド』を参
照してください。165 ページの「インストールおよび設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備」も参
照してください。
■
98
Siebel Server ソフトウェアは、各マシンに 1 回だけインストールする必要があります。テストまたは開発の
目的でのみ、Siebel サーバー設定ウィザードを使用して、Siebel Server がすでにインストールおよび設定さ
れている単一マシン上で追加の Siebel Server を設定できます。詳しくは、178 ページの「既存の Siebel
Enterprise Server 内での追加 Siebel Server のインストール」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールおよび設定の要件
■
ビジネス要件に応じて、1 つまたは複数の Siebel Enterprise Server を展開できます。複数の Siebel
Enterprise Server の展開については、『Siebel Deployment Planning Guide』を参照してください。My
Oracle Support の「 477770.1」(ドキュメント ID)も参照してください。このドキュメントは、以前は
「Siebel Technical Note 531」として発行されていました。
備考: 非常に大規模な展開のような特殊な場合では、1 つの Siebel データベースで複数の Siebel Enterprise
をサポートできます。このような展開は、慎重に計画する必要があります。詳しくは、My Oracle Support の
「477829.1」(ドキュメント ID)を参照してください。このドキュメントは、以前は「Siebel Technical
Note 544」として発行されていました。
Siebel Gateway Name Server と Siebel Server のクラスタ化
サーバーをクラスタの一部として作成する場合、Siebel Gateway Name Server と Siebel Server を別々のリ
ソースグループにインストールおよび設定することを強くお勧めします。クラスタ化については、『Siebel
Deployment Planning Guide 』を参照してください。
言語とロケールの要件
Siebel Server を展開するマシンに、適切なロケールがインストールされていることを確認します。Siebel のログ
ファイルと設定ファイルでは、バイトオーダーマーク(BOM)付きの UTF-8 をデフォルトのエンコードとして使
用します。これらのファイルに ASCII 以外の文字が含まれている場合は、正しく表示して編集するために UTF-8
ロケールが必須となります。
サポートされているロケールについては、Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements
and Supported Platforms」を参照してください。
日付と時刻の表示方式は、ロケールによって異なります。詳しくは、『Siebel Global Deployment Guide』を参
照してください。
備考: 使用しているロケールが、ご使用のオペレーティングシステムレベルで設定したロケールと一致しているこ
とを確認します。詳しくは、32 ページの「ご使用の UNIX オペレーティングシステムに対するロケールの指定」を参
照してください。
Siebel Server への複数の言語パックのインストールのガイドライン
Siebel Server に Siebel Business Applications の複数の言語バージョンをインストールする場合は、次の設定
ガイドラインを確認します。
■
Siebel Server のインストールおよび設定時に、複数の言語を含めることができます。設定ウィザードで展開
することを選択したインストール済み言語ごとに、言語固有の Application Object Manager(AOM)コン
ポーネントが作成されます。複数言語展開のシナリオについては、101 ページの「複数言語を使用したインス
トールおよび展開について」および関連トピックを参照してください。『Siebel Global Deployment Guide 』
も参照してください。
■
Siebel Gateway Name Server または Siebel Server に複数の言語がインストールされている場合は、プラ
イマリ(基本)言語を指定するように求めるメッセージが表示されます。プライマリ(基本)言語はサーバーを
実行する言語で、通常はこの言語によってメッセージが表示されます。起動するサーバーの言語を変更する場合
は、この設定を変更する必要があります。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
99
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールおよび設定の要件
既存のインストールシステムへの新規 Siebel Enterprise コンポーネントの追加
同じマシンの既存のインストールに新しい Siebel Enterprise Server 製品を追加する場合(以前に Siebel
Gateway Name Server をインストールしたマシンに Siebel Server を追加する場合など)、インストールする言
語を指定する必要はありません。新しい製品は、以前にインストールした同じ言語でインストールされます。
すべての Siebel Enterprise Server コンポーネントが同じルートディレクトリ(ディレクトリ /export/home/
sba81 など)を共有するため、インストールに追加するパッチリリースと新しい言語を後でインストールするとき
は、インストーラはそれらのコンポーネントを 1 つの製品として扱います。
インストールディレクトリにパッチを適用した後で新しい製品を追加することはできません。その場合は、 Siebel
Enterprise Server ソフトウェアをアンインストールして、必要な製品とともに再インストールするか、別のマシ
ンに Siebel Enterprise Server ソフトウェアの新しいインスタンスをインストールします。次に、該当するパッ
チリリースをインストールします。
備考: すべての Siebel Enterprise Server コンポーネントは、同じリリースおよびパッチレベルにする必要があ
ります。
Search 製品
Siebel Server マシンは、ローカルにインストールされた検索サーバーを使用して検索を実行するように設定でき
ます。検索実行タスクを処理するようにリモート検索サーバーをポイントすることもできます。
備考: Search 製品のインストールに固有のガイドラインと要件については、
『Siebel Search 管理ガイド』を参照
してください。
データベースの要件
データベース管理者が、サイトで使用する RDBMS をインストールし、 Siebel データベースインスタンスを作成し
ていること、およびすべてのデータベース接続要件を満たしていることを確認します。詳しくは、第 3 章「RDBMS
の設定」を参照してください。107 ページの「Siebel データベースへの接続の設定」も参照してください。
使用する RDBMS は、Siebel Server にインストールしたものと同じ言語とコードページをサポートしている必要
があります。Siebel Server および RDBMS の両方でサポートされているコードページと言語については、Oracle
Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
サードパーティ製ソフトウェアの要件
すべての必要なサードパーティ製ソフトウェアの適切なバージョンがすでにインストールされていることを確認しま
す。ソフトウェアがインストールされていなければ、必要なソフトウェアコンポーネントのプロンプトが表示されま
す。詳しくは、Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」
を参照してください。
一時ディスクスペース
28 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードに必要な一時ディスクスペースの管理」に説明されている問題
を確認します。たとえば、十分なディスクスペースがあること、インストーラを実行するログイン ID にこのディレ
クトリへの書き込み権限があることを確認します。
100
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ 複数言語を使用したインストール
および展開について
Siebel EAI コネクタのインストール要件
このトピックは、92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の要件」の一部です。
EAI コネクタサポートファイルをインストールする前に、このトピックの情報を確認します。93 ページの「Siebel
Enterprise Server のインストールおよび設定の一般的な要件」も参照してください。
EAI コネクタのサポートされているプラットフォームについては、Oracle Technology Network の「Siebel
System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
Siebel EAI コネクタソフトウェアの設定および使用方法については、『Siebel Connector for SAP R/3 』など、
該当するコネクタのマニュアルを参照してください。
備考: Siebel Connector for SAP R/3 は Siebel Server インストールで使用でき、EAI コネクタをインストール
する必要はありません。詳しくは、『Siebel Connector for SAP R/3』を参照してください。
複数言語を使用したインストールおよび展開について
Siebel Business Applications のインストールおよび設定の一部として、複数の Siebel 言語パックをインストール
および展開できます。このトピックでは、複数の言語パックを使用してソフトウェアを展開する 3 つのシナリオにつ
いて説明し、各方法の要件および影響をいくつか示します。複数言語展開を計画する際にこの情報を考慮してください。
このトピックとそのサブトピックで説明するタスクの多くに関する詳細情報は、このマニュアルの複数の項で説明さ
れています。93 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の一般的な要件」およびその他の
関連トピックも参照してください。
現在のリリースでサポートされている言語パックについては、Oracle Technology Network の「Siebel System
Requirements and Supported Platforms」を参照してください。『Siebel Global Deployment Guide』、
『Siebel システム管理ガイド』、およびその他の該当するマニュアルも参照してください。
備考: 各物理サーバーに、同じ言語ファイルセットをインストールすることをお勧めします。このようにすると、
物理サーバー間の互換性を最大限確保できるようになるため、継続的な要件に合わせてシステムを容易に再設定でき
ます。Oracle では、単一の Siebel Enterprise で使用されている各物理サーバーに、同じ言語ファイルセットがイ
ンストールされている設定のみがテストされます。
Siebel Enterprise Server インストールとともに複数の言語を含める場合は、サーバーメッセージおよびログ記録
に使用するプライマリ言語として 1 つの言語を指定します。通常は、同じプライマリ言語が Siebel データベースに
も使用されます。この設定はデータベースインストール後は変更できません。
Siebel Server および Siebel Web Server Extension(SWSE )の各インストール済みインスタンスを設定する
とき、展開する言語をインストール済み言語の中から指定します。インストール済み言語のサブセットを展開するこ
とが可能です。特定のサーバー上で展開する言語は、そのサーバーの使用方法に依存します。
■
各 Siebel Server で、展開している言語のセットによって、Application Object Manager(AOM)など、その
サーバー上に作成される言語固有のコンポーネントが決まります。企業でインストールしているすべての言語を展開
し、必要に応じて、AOM を必要としない特定言語について AOM を無効にすることをお勧めします。Siebel Server
設定タスクについては、第 6 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定」を参照してください。
■
SWSE の各インスタンスで、接続元の AOM に必要なすべての言語のスーパーセットを展開する必要がありま
す。企業でインストールしているすべての言語を展開することをお勧めします。SWSE 設定タスクについては、
第 8 章「Siebel Web Server Extension のインストールと設定」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
101
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ 複数言語を使用したインストール
および展開について
ソフトウェアのインストールおよび設定タスクに加えて、Siebel データベースのプライマリ言語以外のインストー
ル済み言語に対して、データベース設定ウィザードを使用して次の操作を実行する必要があります。これらのタスク
は、Siebel データベースのインストール後に実行します。これらのタスクについては、第 7 章「Siebel データベー
スの設定」を参照してください。
■
Siebel データベースへの言語(シードデータを含む)の追加。このタスクは、インストールするプライマリ以
外の各言語に対して 1 回実行します。
■
Siebel データベースへのレポジトリのインポート。このタスクは、インストールするプライマリ以外の各言語
に対して 1 回実行します。
■
MLOV(複数言語変数リスト)変換ユーティリティの実行。このタスクは、複数言語のインストール後に 1 回
実行し、1 つ以上の言語の追加後に再度実行します。
通常、Siebel データベースのインストール前または Siebel データベースへの言語の追加前、あるいは Siebel 設定
ウィザードの実行前に、使用可能な最新のパッチリリース(バージョン 8.1.1.x 修正パックリリースなど)をイン
ストールすることをお勧めします。
備考: バージョン 8.1.1 基本リリース後にサポートが提供されていて、バージョン 8.1.1.x 修正パックリリースな
どの最小パッチリリースレベルを必要とする言語パックについては、特定のインストールタスクおよび要件が適用さ
れる場合があります。詳しくは、該当する My Oracle Support の「Siebel Maintenance Release Guide」を参
照してください。現在のリリースでサポートされている言語パックについては、Oracle Technology Network の
「Siebel System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
パッチリリースなど、Siebel リリースのタイプについては、17 ページの「Siebel リリースのインストールについ
て」も参照してください。
新しいインストールに言語を含める、または以前にインストールされていない言語を追加するには、言語が Siebel
ネットワークイメージに存在している必要があります。必要な場合は、Siebel Image Creator ユーティリティを
使用して、該当する各ネットワークイメージに言語を追加する必要があります。バージョン 8.1.1 基本リリースお
よび該当するパッチリリースに対してこれを実行してください。詳しくは、第 4 章「ネットワークでの Siebel イン
ストールイメージの作成」を参照してください。
Siebel 言語パックが提供されていない言語を使用するように Siebel アプリケーションをローカライズする場合は、
『Siebel Global Deployment Guide』の提供されていない言語のローカライズに関するトピックも参照してください。
複数の Siebel 言語パックのインストールおよび展開については、次のシナリオを考慮してください。
■
必要なすべての言語を 1 回でインストールおよび展開する方法:
回でインストールおよび展開する方法 Siebel Business Applications バージョン
8.1 で提供されている言語をインストールおよび展開して、後で他の言語を展開する計画がない顧客を対象とし
ています。このオプションは最も簡単ですが、段階的な言語展開には適さない場合があります。
このシナリオについては、103 ページの「必要なすべての言語を 1 回でインストールおよび展開する方法」を参
照してください。
■
必要なすべての言語をインストールして一部の言語を後で展開する方法:
必要なすべての言語をインストールして一部の言語を後で展開する方法 Siebel Business Applications バー
ジョン 8.1 で提供されている言語をインストールおよび展開し、後でいくつかのインストール済み言語を展開す
る計画がある顧客を対象としています。このオプションは、一部の段階的な言語展開に適している場合があります。
このシナリオについては、104 ページの「必要なすべての言語をインストールして一部の言語を後で展開する方
法」を参照してください。
102
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ 複数言語を使用したインストール
および展開について
■
既存の展開に追加言語をインストールおよび展開する方法:
既存の展開に追加言語をインストールおよび展開する方法 Siebel Business Applications バージョン 8.1
で提供されている言語をインストールおよび展開して、後で追加の言語をインストールおよび展開する計画があ
る顧客を対象としています。このオプションは、一部の段階的な言語展開に適している場合があります。
変化するビジネスニーズに合わせていつでも言語をインストールできます。ただし、言語の展開は、Siebel ソ
フトウェアを最初にインストールおよび設定するときに言語を含めるとより簡単になります。
このシナリオについては、105 ページの「追加言語のインストールおよび展開」を参照してください。
必要なすべての言語を 1 回でインストールおよび展開する方法
このトピックは、101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」の一部です。
このシナリオは、Siebel Business Applications (バージョン 8.1.1)の現在のリリースで提供されている言語
パックを展開して、企業で必要とするすべての言語パックを最初のインストールおよび設定時にインストールする顧
客を対象としています。
特定のサーバーですべてのインストール済み言語を展開せずに、後でこのサーバーで追加の言語を展開する場合は、
104 ページの「必要なすべての言語をインストールして一部の言語を後で展開する方法」の手順を実行する必要があ
ります。
現在のリリースで提供されている複数の言語を展開するには
1
企業で必要とするすべての言語とともに、Siebel Enterprise Server ソフトウェアをすべてのサーバーにイン
ストールします。
2
該当するパッチリリースが使用できる場合は、Siebel 展開のすべてのコンポーネントにインストールします。
3
Siebel Gateway Name Server を設定し、Siebel Enterprise を設定します。SWSE 論理プロファイルも設
定します。
4
Siebel データベースをインストールします。このタスクによって、プライマリ言語のシードデータが Siebel
データベースにインストールされます。
備考: Siebel Gateway Name Server 認証、およびインストールと設定順序に関連する要件については、93
ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の一般的な要件」を参照してください。
5
Siebel サーバー設定ウィザードを使用して、各 Siebel Server を設定します。
Siebel Server 設定時に、すべてのインストール済み言語を展開することを指定します。
6
企業で必要とするすべての言語とともに、SWSE ソフトウェアをすべての Web サーバーにインストールします。
7
SWSE 設定ウィザードを使用して、各 SWSE を設定します。
SWSE 設定時に、すべてのインストール済み言語を展開することを指定します。
8
初めて展開する追加の各インストール済み(プライマリ以外の)言語について、その言語を Siebel データベー
スに追加し、Siebel レポジトリをインポートします。また、MLOV 変換ユーティリティを(1 回)実行しま
す。
9
追加の該当するパッチリリースが使用できるようになった時点で、Siebel 展開のすべてのコンポーネントにイ
ンストールします。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
103
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ 複数言語を使用したインストール
および展開について
必要なすべての言語をインストールして一部の言語を後で展開する方法
このトピックは、101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」の一部です。
このシナリオは、Siebel Business Applications (バージョン 8.1.1)の現在のリリースで提供されている言語
パックを展開するが、Siebel Server または SWSE の特定のインスタンスで、後でいくつかの言語パックを展開す
る計画がある顧客を対象としています。
このシナリオでは、必要なすべての言語を最初のインストールで含めていると想定しています。後で追加の言語をイ
ンストールする場合は、105 ページの「追加言語のインストールおよび展開」を参照してください。
このシナリオには、目的の結果を得ることができるバリエーションが 2 つあります。各オプションを確認して、状
況に最も適した方法を決定してください。一部のタスクについては、103 ページの「必要なすべての言語を 1 回でイ
ンストールおよび展開する方法」を参照してください。
複数の言語を現在および後で展開する方法(オプション 1: 推奨)
1
103 ページの「必要なすべての言語を 1 回でインストールおよび展開する方法」で説明しているタスクを実行し
てください。
■
現在および後で展開するすべての言語をインストールします。
■
各 Siebel Server および SWSE を設定するときに、すべてのインストール済み言語を展開することを指定
します。
2
各 Siebel Server について、まだ必要ない言語固有の Application Object Manager コンポーネントを無効
にします。
3
追加のインストール済み言語を展開する準備が整ったら、
以前に無効にした言語固有の AOM を再び有効化します。
4
初めて展開する追加の各インストール済み(プライマリ以外の)言語について、その言語を Siebel データベー
スに追加し、Siebel レポジトリをインポートします。また、MLOV 変換ユーティリティを(1 回)実行します。
5
該当するパッチリリースが使用できるようになった時点で、Siebel 展開のすべてのコンポーネントにインス
トールします。
複数の言語を現在および後で展開する方法(オプション 2)
1
2
103 ページの「必要なすべての言語を 1 回でインストールおよび展開する方法」で説明しているタスクを実行し
てください。
■
現在および後で展開するすべての言語をインストールします。
■
各 Siebel Server または SWSE を設定するときに、必要に応じて、インストール済み言語のサブセットの
みを展開することを指定します。
該当するパッチリリースが使用できる場合は、Siebel 展開のすべてのコンポーネントにインストールします。
104
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ 複数言語を使用したインストール
および展開について
3
追加のインストール済み言語を展開する準備が整ったら、追加言語をインストール済みの各 Siebel Server に
対して次の処理を実行します。
a
Siebel サーバー設定ウィザードを起動します。
b
ウィザードタスク[Siebel Server の言語サポートの追加]を実行します。
c [導入する言語]画面で、展開する追加言語を指定します。
d
4
設定を実行します。
追加言語をインストール済みの各 SWSE に対して次の処理を実行します。
a
SWSE 設定ウィザードを起動します。
b
ウィザードタスク[SWSE 設定の言語サポートの追加]を実行します。
c [導入する言語]画面で、展開する追加言語を指定します。
d
設定を実行します。
5
初めて展開する追加の各インストール済み(プライマリ以外の)言語について、その言語を Siebel データベー
スに追加し、Siebel レポジトリをインポートします。また、MLOV 変換ユーティリティを(1 回)実行します。
6
追加の該当するパッチリリースが使用できるようになった時点で、Siebel 展開のすべてのコンポーネントにイ
ンストールします。
追加言語のインストールおよび展開
このトピックは、101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」の一部です。
このシナリオは、以前にインストールおよび展開していない追加の言語パックが必要であると判断した顧客を対象と
しています。
このトピックでは、既存の Siebel 展開および既存の物理リソース割り当てへの新しい言語パックの追加について説
明します。拡張言語サポートの一部として、新しい言語パックを含める新しいサーバーにコンポーネントをインス
トールする場合もあります。
既存のインストールに対して、ベースインストーラを再度実行して、以前にインストールしていない言語パックで、
必要で使用可能かつサポートされている言語パックを追加できます。インストーラによって、既存のインストールお
よびインストール済み言語が検出され、新しい言語パックを追加できるようになります。
Siebel インストーラおよび設定ウィザードの実行に関する要件とその他の情報については、このマニュアルの該当
する章およびトピックを参照してください。
備考: 既存のインストールに言語を追加するシナリオでは、Siebel データベースのプライマリ言語は、Siebel デー
タベースをインストールしたときにすでに決定されています。新しい Siebel データベースでプライマリ言語として
機能するすべての言語を、前述の言語展開シナリオの 1 つで説明したように、バージョン 8.1.1 基本インストール
に含める必要があります。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
105
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ 複数言語を使用したインストール
および展開について
既存の物理リソース割り当てに新しい言語パックを追加するには
1
103 ページの「必要なすべての言語を 1 回でインストールおよび展開する方法」または 104 ページの「必要なす
べての言語をインストールして一部の言語を後で展開する方法」で説明しているタスクを実行します。
2
必要となり、インストールを計画している追加の新しい言語が、Siebel ネットワークイメージに含まれている
ことを確認します。
3
追加の言語をインストールおよび展開する準備が整ったら、Siebel 製品のコンポーネントがインストールされ
ている各物理サーバー上でインストーラプログラムを実行します。
1 つ以上の言語を既存のインストールに追加することを指定します。また、言語を追加する場所、および追加す
る言語を指定します。
Siebel クライアントおよび Siebel Tools クライアントインストーラの場合、言語を追加するタスクで明示的
なオプションは使用できません。ただし、既存のインストールを選択した場合は、このインストールに追加する
言語を指定できます。
4
該当するパッチリリースが使用できる場合は、Siebel 展開のすべてのコンポーネントにインストールします。
5
追加のインストール済み言語を展開する準備が整ったら、追加言語をインストール済みの各 Siebel Server に
対して次の処理を実行します。
a
Siebel サーバー設定ウィザードを起動します。
b
ウィザードタスク[Siebel Server の言語サポートの追加]を選択します。
c [導入する言語]画面で、展開する追加言語を指定します。
d
6
設定を実行します。
追加言語をインストール済みの各 SWSE に対して次の処理を実行します。
a
SWSE 設定ウィザードを起動します。
b
ウィザードタスク[SWSE 設定の言語サポートの追加]を選択します。
c [導入する言語]画面で、展開する追加言語を指定します。
d
設定を実行します。
7
初めて展開する追加の各インストール済み(プライマリ以外の)言語について、その言語を Siebel データベー
スに追加し、Siebel レポジトリをインポートします。また、MLOV 変換ユーティリティを(1 回)実行します。
8
追加の該当するパッチリリースが使用できるようになった場合は、Siebel 展開のすべてのコンポーネントにイ
ンストールします。
106
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel データベースへの接続の
設定
Siebel データベースへの接続の設定
Siebel Server をインストールするマシンから Siebel データベースへの接続を設定するには、このトピックの情報
を確認します。
プラットフォームのデータベース接続ソフトウェアの要件については、Oracle Technology Network の「Siebel
System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
データベース Oracle データベースのマニュアルに従って、Oracle データベース接続ソフトウェアが各
Oracle データベース:
マシンにインストールされていることを確認します。
Siebel Server の Oracle データベースへの接続は、 Oracle MTS ではなく専用サーバープロセスによって確立さ
れます。MTS を使用すると、パフォーマンスに悪影響がでます。
Oracle の Easy Configuration ユーティリティを使用して、使用する Siebel データベースに応じた接続情報で
データベースエイリアスを定義します。付録 A「展開計画ワークシート」に接続文字列を書き留めます。この接続文
字列は、Siebel Server をインストールするときに指定します。
備考: Siebel アプリケーションは、Oracle 32 ビットクライアントをサポートしています。そのため、Siebel
Server に Oracle 64 ビットのクライアントをインストールしている場合は、LIBPATH(AIX の場合)
SHLIB_PATH(HP-UX の場合)、または LD_LIBRARY_PATH(Linux および Solaris の場合)の変数定義に
$ORACLE_HOME/lib32 を含める必要があります (Siebel 以外のアプリケーションに $ORACLE_HOME/lib が
必要な場合は、$ORACLE_HOME/lib32 が $ORACLE_HOME/lib の前にあることを確認してください)。
IBM DB2: データベース用の正しい接続情報でデータベースエイリアスを定義します。このエイリアスは、
Siebel Server のインストール時に使用される接続文字列となります。付録 A「展開計画ワークシート」に接続文字
列を書き留めます。この接続文字列は、Siebel Server をインストールするときに指定します。
DB2 Client Configuration Assistant または Command Line Processor(CLP)を使用して、データベースエ
イリアスを定義します。詳しくは、IBM DB2 のマニュアルを参照してください。
『Implementing Siebel
IBM DB2 for z/OS: IBM DB2 for z/OS のデータベース接続の設定方法については、
Business Applications on DB2 for z/OS』を参照してください。
Siebel Server マシンのネットワーク接続の確認
Siebel Server には、Siebel Gateway Name Server および RDBMS 上の Siebel データベースのような他の
Siebel Enterprise コンポーネントへのネットワーク接続が必要です。次の手順を使用して、Siebel Server が他
の Siebel Enterprise コンポーネントにアクセスできることを確認します。
備考: IBM DB2 for z/OS のネットワーク接続の確認方法については、『Implementing Siebel Business
Applications on DB2 for z/OS』を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
107
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Server マシンのネット
ワーク接続の確認
Siebel Server のネットワーク接続を確認するには
1
ネットワークタイプに応じたテストユーティリティを使用して、Siebel Server から Siebel Gateway Name
Server および Siebel データベースへのネットワーク接続を確認します。
TCP/IP ネットワークの場合は、ping ユーティリティを使用してネットワーク接続を確認します。または、[コ
ントロール パネル]、[管理ツール]、[データ ソース (ODBC)]、[システム DSN]から接続をテストします。
2
Oracle データベースの場合は、Siebel データベースへの接続を確認してから、108 ページのステップ 4 に進
みます。
コマンドプロンプトのウィンドウで、使用するデータベースに該当する tnsping ユーティリティと Oracle
データベース接続エイリアスを使用し、定義したネットワーク接続文字列を使用してデータベースに接続できる
ことを確認します。
3
IBM DB2 の場合は、Siebel データベースへの接続を確認してから、108 ページのステップ 4 に進みます。
DB2 コマンドウィンドウを開いて、データベースに接続できることを確認します。
a
次のように入力します。
db2 connect to database_alias user user_ID using password
ここで、各項目は次のようになります。
❏
database_alias は、使用するデータベースエイリアスです。
❏
user_ID は、DB2 上の有効なユーザー名を表します。
❏
password は、user_ID のパスワードです。
接続が有効な場合は、次のようなメッセージが表示されます。
「接続テストが正常に行われました」
Database Server
= DB2/AIX/Solaris x.x.x
SQL authorization ID = SADMIN
Database alias
= DB_Alias
接続が有効でない場合は、設定を確認してください。
b
4
接続を終了するには、「db2 terminate」と入力します。
Siebel Server から該当するすべての Siebel File System ディレクトリへのネットワーク接続を指定します。
詳しくは、38 ページの「Siebel File System の作成」を参照してください。
5
Siebel File System ディレクトリを表示できること、および Siebel サービスオーナーアカウントがこれらの
ディレクトリで必要な権限を持っていることを確認します。
Siebel File System をクラスタ化している場合、クラスタファイル共有に割り当てられたネットワーク IP リ
ソースまたはネットワークホスト名リソースを使用します。
108
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server コン
ポーネントのインストール
Siebel Enterprise Server コンポーネントの
インストール
このトピックでは、標準の Siebel Business Applications の展開の一環としての、Siebel Enterprise Server モ
ジュールのインストールについて説明します。付録 A「展開計画ワークシート」でワークシートのコピーに記録した
情報を使用します。
インストールを実行する前に、92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の要件」で説明
されている要件を確認します。89 ページの「展開タイプ別のインストールおよび設定方法」、およびその他の該当す
るトピックも参照してください。
リモートマシンからインストールする場合、または X-connectivity ソフトウェアを使用して Windows マシンから
UNIX マシンにアクセスする場合は、35 ページの「リモートサーバーマシンからのインストール」も参照してください。
Siebel Enterprise Server インストーラでは、Siebel のインストールに必要なソフトウェアが必要なバージョン
レベルで整っていることを確認できます。
Siebel Enterprise Server のインストール後またはインストール中に、ソフトウェアを設定します。設定タスクとイ
ンストール後タスクについては、第6章「Siebel Enterprise Serverと関連コンポーネントの設定」
を参照してください。
自動モードまたはコンソールモードでインストールする場合は、第 12 章「自動モードまたはコンソールモードでの
インストールと設定」も参照してください。
備考: 次の手順は基本製品のインストールに適用されます。パッチインストールの手順については、My Oracle
Support の「Siebel Maintenance Release Guide」を参照してください。17 ページの「Siebel リリースのイン
ストールについて」も参照してください。
Siebel Enterprise Server コンポーネントをインストールするには
1
アクティブな Siebel Server プロセスを停止します。このマシンに以前に Siebel Gateway Name Server を
インストールしたことがあり、Siebel Server をインストールする場合は、Siebel Gateway Name Server プ
ロセスを停止しないでください(Gateway Name Server はインストールしたときに実行する必要があります)。
のみ)
2 (AIX のみ)次のコマンドを実行します。
/usr/sbin/slibclean
詳しくは、93 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の一般的な要件」を参照してく
ださい。
3
前に作成したワークシート付録 A「展開計画ワークシート」のコピーに書き留めてある Siebel サービスオー
ナーアカウントを使用して、サーバーにログオンします。
4
新しいシェルを開いて、現在のソフトウェアバージョンの Siebel イメージの場所に移動します。次に、インス
トーラがあるディレクトリに移動します。
たとえば、Solaris の場合は、Siebel_Image/Solaris/Server/Siebel_Enterprise_Server に移動します。
ここで、
■
Siebel_Image = 次のようなバージョン固有の Siebel ネットワークイメージのディレクトリです。
/Siebel_Install_Image/8.1.1.0
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
109
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server コン
ポーネントのインストール
5
Siebel 固有の環境変数の設定を解除します。現在の環境変数設定を確認するには、シェルウィンドウに set
(Korn シェル)または env(C シェル)を入力します。
6
製品をインストールするディレクトリに対する権限を確認します。書き込みおよび実行の権限が必要です。
7
Siebel Enterprise Server インストーラを起動するには、次のコマンドを入力します。
./setupUNIX_OS
ここで、
■
UNIX_OS = aix(AIX )、hp (HP-UX )、linux (Linux )、sol(Solaris)など、ご使用の UNIX オペ
レーティングシステムです。
必要に応じて、127 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードのコマンドラインオプション」で説明した
フラグを追加できます。これらのフラグは、自動インストールモードまたはコンソールインストールモードでも
使用できます。
Siebel Enterprise Server インストーラの[ようこそ]画面が表示されます。
8 [次へ]をクリックして続行します。
同一マシン上に同じバージョンの他の Siebel コンポーネントがインストールされている場合は、それらのコン
ポーネントが検出されたことを示すメッセージが表示されます。110 ページのステップ 9 に進みます。それ以
外の場合は、[次へ]をクリックして、110 ページのステップ 10 に進みます。
9
Siebel ソフトウェアの新しいインスタンスをインストールするのか、既存のインスタンスに新しい言語を追加
するのか、そのいずれかに応じて、適切な処置を行います。
■
新しいインスタンスに Siebel Enterprise Server ソフトウェアをインストールする場合、または既存の
Siebel Enterprise Server インストールに新しいコンポーネントを追加する場合は、デフォルトの[な
し]を選択して[次へ]をクリックします。110 ページのステップ 10 に進みます。
■
既存のインスタンスに新しい言語をインストールするには、表示されているインスタンスを選択し、[次へ]
をクリックします。113 ページのステップ 13 に進みます。
複数言語パックのインストールについては、92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設
定の要件」を参照してください。
[インストーラパス]画面が表示されます。
10 Siebel Enterprise Server コンポーネントをインストールするディレクトリを選択して[次へ]をクリックします。
デフォルトでは、/siebel ディレクトリにインストールされます。必要に応じて、別のインストールディレクト
リにインストールできます。その場合は、[参照]をクリックして別のディレクトリを選択するか、インストー
ルディレクトリへの完全修飾パスを入力します。インストールディレクトリが、付録 A「展開計画ワークシー
ト」のワークシートのコピーに記録されていることを確認します。
注意: コンポーネントを既存の Siebel Enterprise Server に追加する場合は、同じルートディレクトリ(/export/
home/siebel など)にインストールする必要があります。それ以外の場合、新しい Siebel Enterprise Server を
作成しようとしているとみなされます。
備考: ディレクトリ名には、アンダースコアを含む標準の英数字文字を使用してください。その他の文字やスペー
スは使用しないでください。詳しくは、37 ページの「ファイルとディレクトリの命名規則」を参照してください。
インストールするサーバーを選択するように求められます。
110
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server コン
ポーネントのインストール
11 インストールする Siebel Enterprise Server コンポーネントを選択します。次のオプションのいずれかを選
択し、[次へ]をクリックします。
■
Gateway Name Server
■
Siebel Server
■
データベース設定ユーティリティ
■
EAI コネクタ
データベース設定ユーティリティは、Siebel Server とともにインストールするか、Siebel Server がすでに
インストールされている同じマシンにインストールする必要があります。つまり、同じマシン上に Siebel
Server がない場合、データベース設定ユーティリティをインストールすることはできません。
通常、この手順では、Siebel Enterprise Server の新しいインスタンスをインストールすることを想定してい
ます。インストールしない Enterprise Server コンポーネントは、後でインストールできます。このインスタ
ンスですでにインストールされているコンポーネントは選択できません。
一度に 2 つ以上の Siebel Enterprise Server コンポーネントをインストールする場合、各コンポーネントの
インストールパラメータの入力を個別に求めるメッセージが表示されます。設定ウィザードは、順番に自動的に
起動されます。設定を取り消した場合は、後で設定ウィザードを実行して、すべてのコンポーネントを正しい順
序で設定してください。
新しい展開に Siebel Server をインストールする場合、自動的に起動される設定ウィザードは取り消す必要が
あります。Siebel データベースをインストールした後で再度設定できます。
『Siebel Deployment Planning
Siebel Enterprise Server コンポーネントを展開するその他の方法については、
Guide』を参照してください。89 ページの「展開タイプ別のインストールおよび設定方法」も参照してください。
備考: 最初に、インストールを計画する各コンポーネントのインストール要件を確認して、必要なインストー
ル前のタスクを実行します。92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の要件」、およ
びその他の該当するトピックを参照してください。
12 実行するインストールのタイプを次のオプションから選択し、[次へ]をクリックします。
■
標準:
標準 すべてのコンポーネントをインストールします。
■
コンパクト:
コンパクト 最低限必要なコンポーネントのセットをインストールします。
■
カスタム:
カスタム インストールする特定のコンポーネントを選択できます。
各 Siebel Enterprise Server コンポーネントについて、選択したオプションごとに、インストールされる、
またはインストールに使用できるコンポーネントを次の各表に示します。
■
Gateway Name Server の場合、どれを選択しても結果は同じであり、1 つの必須コンポーネントのみが
インストールされます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
111
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server コン
ポーネントのインストール
■
次の表に、Siebel Server のインストール可能なコンポーネントを示します。
インストール
オプション
[標準]
製品
■
Siebel Server Executables
■
Siebel Server Core Components
■
Siebel Server Remote Components
■
Siebel Server Object Manager
■
Siebel Field Service Components
■
Data Quality Connector
■
Siebel 管理エージェント
備考: インストールする前に、121 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管
理サーバーのインストール」を確認することをお勧めします。
[コンパクト]
[カスタム]
■
Siebel Server Executables
■
Siebel Server Core Components
■
Siebel Server Remote Components
■
Siebel Server Object Manager
■
Siebel Field Service Components
■
Data Quality Connector
注意: Siebel Server Executables、Siebel Server Core Components、または
Application Object Manager の選択は解除しないでください。選択を解除すると、
Siebel Business Applications を実行できなくなります。
■
Siebel Server Executables
■
Siebel Server Core Components
■
Siebel Server Remote Components
■
Siebel Server Object Manager
■
Siebel Field Service Components
■
Data Quality Connector
■
Siebel 管理エージェント
備考: インストールする前に、121 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel
管理サーバーのインストール」を確認することをお勧めします。
112
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server コン
ポーネントのインストール
■
次の表に、データベース設定ユーティリティのインストール可能なコンポーネントを示します。
インストール
オプション
[標準]、
[コンパク
ト]、[カスタム]
製品
■
サンプルデータベースサポート: Siebel シードデータの添付ファイル。
■
Oracle Database Enterprise Edition: Oracle 用 Siebel データベースのデータ
ベーススクリプト。52 ページの「Oracle データベースオブジェクトを作成するため
のガイドライン」も参照してください。
■
IBM DB2 UDB for Windows and UNIX: IBM DB2 for Linux 、UNIX 、および
Windows 用 Siebel データベースのデータベーススクリプト。67 ページの「IBM
DB2 データベースオブジェクトを作成するためのガイドライン」も参照してください。
■
IBM DB2 UDB for z/OS : IBM DB2 for z/OS 用 Siebel データベースのデータ
ベーススクリプト(このプラットフォームは、『Implementing Siebel Business
Applications on DB2 for z/OS』で説明しています)。
備考: カスタムインストールを選択した場合は、サンプルデータベースサポートを選択
してください。サンプルデータベースサポートがインストールされると、その設定後に、
Siebel File System のディレクトリには別のファイルもコピーされます。これらのファ
イルは、添付ファイルの読み取りに必要です。詳しくは、214 ページの「Siebel File
System の設定」を参照してください。
要件が標準インストールに含まれる内容と異なる場合を除き、通常は、各 Siebel Enterprise Server コン
ポーネントに[標準]を使用することをお勧めします。
たとえば、Siebel Server Sync を使用する場合は、Siebel Server を[カスタム]インストールタイプでイン
ストールし、PIM サーバー統合を選択する必要があります。
『Siebel Server Sync Guide 』も参照してください。
備考: Siebel Enterprise Server コンポーネントに対して、最初のインストールに含まれていなかったコン
ポーネントの項目を後で追加することはできません。このような項目を追加するには、コンポーネント
(Siebel Server など)をアンインストールしてから再インストールする必要があります。
カスタムインストールを選択した場合は、インストールするコンポーネントを選択し、
[次へ]をクリックします。
新規インストールの場合は、113 ページのステップ 13 に進みます。コンポーネントを既存のインストールに追
加する場合は、114 ページのステップ 14 に進みます。
13 Siebel Enterprise Server 用にインストールする言語を 1 つまたは複数選択し、[次へ]をクリックします。
サーバーは、少なくとも 1 つの言語でインストールされます。これらの言語を使用してアプリケーションを実
行するには、言語をインストールする必要があります。インストールする最初の言語は、Siebel Enterprise
Server のプライマリ(基本)言語としても機能し、この言語を使用してサーバーメッセージおよびログが表示
されます。
複数の言語をインストールした場合は、Siebel Server を設定するときに、展開するインストール済み言語、
およびプライマリ言語として使用するインストール済み言語を指定できます。
後で別の言語を追加インストールできます。既存のインストールに言語を追加する場合、基本インストールの後
にインストールしたすべてのパッチリリースを再インストールする必要があります。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
113
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server コン
ポーネントのインストール
言語のインストールと展開については、次の項を参照してください。
■
25 ページの「RDBMS のインストールおよび設定の計画」
■
92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の要件」
■
101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」
■
165 ページの「インストールおよび設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備」
■ 『 Siebel Global Deployment Guide』
インストーラプログラムは、インストールの前提条件が満たされているかを確認する妥当性チェックを実行しま
す。条件が満たされていない場合、その旨を通知するメッセージが表示されます。インストーラを終了し、要件
を再確認して、インストールを再開してください。
このインストールディレクトリへの新規インストールの場合は、次のステップに進みます。
言語を既存のインストールに追加する場合は、114 ページのステップ 16 に進みます。
インストーラは Siebel Enterprise Server コンポーネントをインストールする場所を表示し、インストールに
選択したコンポーネントを識別して、インストールするソフトウェアに必要なディスクスペースを表示します。
14 選択した製品のファイルをインストールディレクトリにコピーするには、[次へ]をクリックします。または、
設定を変更するには、[戻る]をクリックして選択を変更し、[次へ]をクリックするとこの画面に戻ります。
インストーラにより、指定したファイルのインストールが進められ、その進捗状況が表示されます。
すべての Siebel Enterprise Server ファイルをインストールした後、インストールした Siebel Enterprise
Server コンポーネントに応じて、1 つまたは複数のウィザードが連続して起動されます。各ウィザードは、設
定ウィザードタスクを表します。
15 次のアクションのいずれかを行います。
■
インストールしたコンポーネントの設定を続行します。
新しい展開の場合、Siebel Server を設定する前に、データベース設定ウィザードを使用して Siebel デー
タベースをインストールする必要があります。詳しくは、93 ページの「Siebel Enterprise Server のイン
ストールおよび設定の一般的な要件」の Siebel Gateway Name Server 認証に関する情報を参照してく
ださい。
複数のコンポーネントをインストールした場合、設定要件を満たしていれば、すべてまたは一部のインス
トール済みコンポーネントを設定できます。
設定については、141 ページの「設定タスクの実行」を参照してください。
■
該当するすべての Siebel 設定ウィザードを終了し、後で設定します。Siebel Enterprise Server コン
ポーネントは、設定を完了するまで使用できません。
設定を完了するか、取り消すと、インストーラにより次のメッセージが表示されます。
InstallShield ウィザードは Siebel Enterprise Server を正常にインストールしました。
InstallShield ウィザードを終了するには[完了]をクリックします。
16 インストーラを終了するには、[完了]をクリックします。
114
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールの確認
インストールログファイルを確認するには
■ インストール中に発生したイベントを確認するには、インストーラが生成したログファイルを開きます。ログ
ファイルは、$SIEBEL_ROOT/log.txt、SIEBSRVR_ROOT/LOG 、SIEBEL_GATEWAY_ROOT/LOG のよ
うな場所にあります。
ヒント: インストーラログファイルに記録する情報の詳細レベルを設定できます。設定するには、インストー
ラの起動前に SIEBEL_LOG_EVENTS 環境変数を設定します。この変数は、0 ~ 5 の値に設定できます。0 は
ログ記録なし、5 は最も冗長なレベルです。
インストールを確認するには
1
$SIEBEL_ROOT/gtwysrvr、$SIEBEL_ROOT/siebsrvr、または別の製品ディレクトリに移動します。
2
vi のようなテキストエディタを使用して、base.txt ファイルを開きます。このファイルには、次のように、完
了したインストールのバージョン番号およびビルド番号が表示されます。
8.1.1 [xxxxx]
3
同様に、enu.txt、jpn.txt など、lang.txt という名前のファイルを検証します。
115 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールの確認」を参照してください。その他の確認タスク、
設定タスク、およびインストール後タスクについては、第 6 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネ
ントの設定」を参照してください。
Siebel Enterprise Server のインストールの確認
ここでは、次のトピックについて説明します。
■
115 ページの「Siebel Gateway Name Server のインストールの確認」
■
117 ページの「Siebel Server のインストールの確認」
■
119 ページの「データベース設定ユーティリティのインストールの確認」
Siebel Gateway Name Server のインストールの確認
このトピックは、115 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールの確認」の一部です。
インストールと設定の後、次の Siebel Gateway Name Server フォルダとファイルが、インストール中に指定し
た $SIEBEL_ROOT ディレクトリに存在していることを確認します。
_uninst: Siebel Enterprise Server ソフトウェアをアンインストールするのに必要なファイル。最上位レベル
ディレクトリ($SIEBEL_ROOT )にインストールされたすべての Siebel Enterprise Server コンポーネントの
アンインストール情報が含まれています。
ses : アンインストーラプログラムなど、Siebel Enterprise Server ソフトウェアをアンインストール
するのに必要なファイルが含まれています。
gtwysrvr: Siebel Gateway Name Server の最上位レベルディレクトリ。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
115
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールの確認
admin: Siebel Gateway Name Server の実行と設定を制御するスクリプトに使用されるテンプレー
トファイル。
base.txt: このインストールのバージョン情報が含まれているファイル。
lang.txt: バージョンと言語の情報が含まれているファイル。ここで、lang は enu、cht など、インス
トール済みの言語を表す 3 文字のコードです。
bin: Siebel Gateway Name Server 起動スクリプト、終了スクリプト、および実行可能プログラム。
Siebel 設定ウィザードの起動に使用される ssincfgw があります。
cfgenv.csh : Siebel 設定ウィザードの実行前にサーバーの環境変数を設定する Siebel スクリプトの
C シェル variant。
cfgenv.sh : Siebel 設定ウィザードの実行前にサーバーの環境変数を設定する Siebel スクリプトの
Bourne シェルおよび Korn シェルの variant。
dbtempl : エリアユーザーとモバイル Web ユーザー用の Siebel Remote に必要なディクショナリと
ローカルデータベースファイル。
input : Siebel Remote に関連するファイルが含まれています。
install_script : インストールおよび設定に関連するファイルが含まれています。
lib : Siebel Gateway Name Server プログラムライブラリファイル。
locale: 言語固有のファイルおよびスクリプト。これらのファイルおよびスクリプトは設定できません。
log: Siebel Gateway Name Server ログ。
objects: 空のディレクトリ。Siebel Server を同じルートディレクトリにインストールすると、そのイ
ンストール手順によって、このディレクトリには、対応する Siebel レポジトリファイル(siebel.srf)と
ともに、language サブディレクトリ(英語の場合 enu など)が生成されます。
output : Siebel Remote に関連するファイルが含まれています。
siebenv.csh : サーバーの環境変数を設定する Siebel スクリプトの C シェル variant。
siebenv.sh : サーバーの環境変数を設定する Siebel スクリプトの Bourne シェルおよび Korn シェル
の variant。
sqltempl: 空のディレクトリ。Siebel Server を同じルートディレクトリにインストールすると、その
インストール手順によって、このディレクトリには、SQL テンプレートが含まれた SQL ファイルが生成
されます。このテンプレートは、Siebel Server が特定のデータベース操作を実行するために使用する
SQL 文の作成に使用できます。
sys: Siebel Gateway Name Server とサーバー制御ユーティリティで使用されるバッキングファイル
およびサービスエントリファイル。 Oracle テクニカルサービスからの指示があるまでは、これらのファイ
ルは編集したり変更したりしないでください。
temp : Siebel Gateway Name Server が生成した一時ファイルを格納します。
upgrade: Siebel Business Applications のバージョンアップグレードに関連するファイルとスクリプ
ト。アップグレード中に使用する一時ファイル、バックアップファイル、状態ログファイルも保存されます。
upgrade.log : アップグレードログファイル。
116
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールの確認
Siebel Server のインストールの確認
このトピックは、115 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールの確認」の一部です。
Siebel Server のインストールで[標準]を選択すると、次の最小限のディレクトリが作成されます。これらのディ
レクトリ、これらのディレクトリに含まれるファイルおよびサブディレクトリ、および他のさまざまなファイルは、
インストール中に指定した $SIEBEL_HOME ディレクトリに作成されます。
_uninst: Siebel Enterprise Server ソフトウェアをアンインストールするのに必要なファイル。最上位レベル
ディレクトリ($SIEBEL_ROOT )にインストールされたすべての Siebel Enterprise Server コンポーネントの
アンインストール情報が含まれています。
ses: アンインストーラプログラムなど、Siebel Enterprise Server ソフトウェアをアンインストール
するのに必要なファイルが含まれています。
siebsrvr: Siebel Server の最上位レベルディレクトリ。
admin: Siebel Server の実行と設定を制御するスクリプトに使用されるテンプレートファイル。
base.txt: このインストールのバージョン情報が含まれているファイル。
lang.txt: バージョンと言語の情報が含まれているファイル。ここで、lang は enu、cht など、インス
トール済みの言語を表す 3 文字のコードです。
bin: 実行可能ファイル、スクリプトおよび言語固有のサーバーコンポーネントに関連する言語サブディ
レクトリが含まれているバイナリファイルディレクトリ。インストールの問題に対処するときにグローバ
ルカスタマサポートが使用するファイルも含まれています。
classes
dbtempl: エリアユーザーとモバイル Web クライアントユーザー用の Siebel Remote に必要なディク
ショナリとローカルデータベースファイルが含まれています。
docking: Siebel Remote に必要なトランザクションファイル、可視性ファイル、その他のデータベー
スが含まれています。
enterprises : 特定の企業に固有なファイルです。特定のサーバーに固有なファイル(ログファイルな
ど)が含まれたサーバーサブディレクトリが格納されています。
help: ヘルプファイルが含まれています。
input: Siebel Remote に関連するファイルが含まれています。
install : インストーラが使用するファイルが含まれています。
install_script : インストールおよび設定に関連するファイルが含まれています。
isstempl: Customer Order Management CDA アプリケーションのテンプレートと、新しく作成さ
れたプロジェクトのエンジンファイルが含まれています。Oracle のエンジニアから指示がない限り、
isstempl/lang/EngineSourceFiles または isstempl/lang/NewProjectDefault ディレクトリのファ
イルは変更しないでください。
IVSE.LIC: Merant ODBC ドライバライセンスファイルです。
lex: 言語関連ファイル。
lib: ライブラリサブディレクトリです。LDAP などのアプリケーションで使用される *.so ファイルが含
まれています。
locale: 言語固有ファイルが含まれています。これらのファイルおよびスクリプトは設定できません。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
117
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールの確認
log: クライアントとユーティリティのログファイルが含まれています。
mgmtagent: Siebel 管理エージェントに関連するファイルが含まれています( Siebel Server ととも
にインストールする場合)。
msgtempl : メールマージ用の言語固有ファイルが含まれています。
mw: Windows インターフェイスとして機能する MainWin バイナリ、ライブラリ、スクリプトが含ま
れています。詳しくは、My Oracle Support の「473791.1」(ドキュメント ID)を参照してください。
このドキュメントは、以前は「Siebel FAQ 2240」として発行されていました。また、『Siebel システム
管理ガイド』も参照してください。
nlp: 自然言語処理ファイルが含まれています。
objects: 言語固有の Siebel Repository ファイルが含まれています。
備考: ウィルススキャンソフトウェアで SRF ファイルを監視すると、Siebel Server のパフォーマンス
を著しく低下させることがあります。ご使用のコンピュータにウィルススキャンソフトウェアがインス
トールされている場合は、SRF ファイルをスキップするように設定してください。これらのファイルは
バイナリデータファイルなので、ウィルス感染のリスクは低いです。したがって、これらのファイルは
スキャン対象から外しても通常は問題ありません。または、SRF ファイルを他のファイルより頻度を少
なくしてスキャンすることもできます。
output: Siebel Remote に関連するファイルが含まれています。
reports: レポートを提案書に含めるときに Siebel Proposals によって使用されるレポート実行可能プ
ログラムが含まれています。
SDQConnector: Siebel Data Quality Universal コネクタを 1 つ以上の外部データ品質製品に接続
するために必要な DLL、設定ファイル、およびその他のファイルが含まれています。外部データ品質製品
は、Oracle のパートナーイニシアチブによって検証されます。
search: 検索を管理して実行するために使用するインデックスとスクリプトが含まれています。
sqltempl: Siebel Server コンポーネントで使用される SQL ステートメントが含まれています。これ
らのファイルは、変更しないでください。
SYBSsa90 : SQL Anywhere 9 エンジンと 1 つの ODBC ドライバが含まれています。
sys: Siebel Server およびサーバーコントロールユーティリティが使用する、Service エントリファイ
ルと odbc.ini ファイルです。Oracle テクニカルサービスからの指示があるまでは、これらのファイルは
編集したり変更したりしないでください。
tclient : Web サーバー関連ファイルが含まれています。
temp: Siebel Server が使用する一時ファイルが保存されます。
upgrade: Siebel Business Applications のバージョンアップグレードに関連するファイルとスクリ
プトが含まれています。アップグレード中に使用する一時ファイル、バックアップファイル、状態ログ
ファイルも保存されます。
upgrade.log: アップグレードの際ログに記録された情報が含まれているファイル。
webmaster: Web サーバーを再起動するとき、または Web サーバー上のファイルを手動で更新する
ために管理者が SWE コマンド UpdateWebImages を実行する場合に更新されるファイル(CSS ファイ
ル、IMG ファイル、JS ファイルなど)が含まれています。
118
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールの確認
詳しくは、251 ページの「Siebel エンタープライズセキュリティトークンを使用した SWSE 上での Web
サーバーの静的ファイルの更新」を参照してください。『Siebel セキュリティガイド』の、Web サーバー
の静的ファイルの更新に使用するパスワード追加のトピックも参照してください。
webtempl: Siebel アプリケーションのすべてのタイプの Web クライアントに必要なアプレットと
ビューをサポートする Siebel Web テンプレートが含まれています。
xml: Web サーバーに関するファイル。
データベース設定ユーティリティのインストールの確認
このトピックは、115 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールの確認」の一部です。
このトピックに記載されている Siebel データベース設定ユーティリティのインストールによって作成されたディレ
クトリ構造を確認してください。カスタムインストールの実行結果を次の例に示します。
データベース設定ユーティリティは、Siebel Server のインストール時に指定した Siebel ルートディレクトリ内の
DBSRVR_ROOT ディレクトリにインストールされます。デフォルトでは、データベース設定ユーティリティソフ
トウェアは、/siebel/dbsrvr にインストールされます。
_uninst: Siebel Enterprise Server ソフトウェアをアンインストールするのに必要なファイル。最上位レベル
ディレクトリ($SIEBEL_ROOT )にインストールされたすべての Siebel Enterprise Server コンポーネントの
アンインストール情報が含まれています。
ses : アンインストーラプログラムなど、 Siebel Enterprise Server ソフトウェアをアンインストール
するのに必要なファイルが含まれています。
dbsrvr: Siebel データベース設定ユーティリティの最上位レベルディレクトリ。
base.txt: このインストールのバージョン情報が含まれているファイル。
lang.txt: バージョンと言語の情報が含まれているファイル。ここで、 lang は enu 、cht など、インス
トール済みの言語を表す 3 文字のコードです。
bin: 内部使用のためのファイルが含まれています。
common: プラットフォームに依存しないデータベースの共通ファイルが含まれています。
db_server(oracle、db2udb、または db2390): 使用するデータベース固有のスクリプトで、
Siebel アプリケーションの以前のバージョンをアップグレードするスクリプトなどが含まれています。
dboutput(IBM DB2 for z/OS のみ): Siebel Schema インストールオプション[DDL
ファイルの作成]を選択したときに、後で DB2 ホストに転送するためにインストーラが DDL を
配置するサブディレクトリが含まれています。
siebproc(IBM DB2 のみ): OS プラットフォーム別の IBM DB2 のユーザー定義関数
(UDF)とストアドプロシージャが含まれています。205 ページの「IBM DB2 のストアドプロ
シージャとユーザー定義関数のインストール」も参照してください。
aix : AIX 上の IBM DB2 の UDF とストアドプロシージャが含まれています。
hpux: HP-UX 上の IBM DB2 の UDF とストアドプロシージャが含まれています。
linux: Linux 上の IBM DB2 の UDF とストアドプロシージャが含まれています。
solaris: Solaris 上の IBM DB2 の UDF とストアドプロシージャが含まれています。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
119
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel Enterprise Server のイ
ンストールの確認
win32: Windows 上の IBM DB2 の UDF とストアドプロシージャが含まれています。
sqlproc(IBM DB2 のみ): 複数のサブディレクトリが含まれています。これらのサブディレ
クトリには、サーバーにインストールされ、サポートされているすべての OS プラットフォーム
に対する SAR(ストアドプロシージャアーカイブ)ファイルが保存されています。
aix : AIX 上の IBM DB2 のストアドプロシージャが含まれています。
hpux: HP-UX 上の IBM DB2 のストアドプロシージャが含まれています。
linux: Linux 上の IBM DB2 のストアドプロシージャが含まれています。
solaris: Solaris 上の IBM DB2 のストアドプロシージャが含まれています。
win32 : Windows 上の IBM DB2 のストアドプロシージャが含まれています。
storproc(IBM DB2 for z/OS のみ): DB2 for z/OS のストアドプロシージャが含まれて
います。
upgrade: 現在のリリースへのアップグレードがサポートされている Siebel Business
Applications の特定のバージョンのアップグレードを行うためのファイルが保存されている一連
のディレクトリです。
dbenv.csh : Siebel 設定ウィザードの実行前にサーバーの環境変数を設定する Siebel スクリプトの C
シェル variant 。
dbenv.sh : Siebel 設定ウィザードの実行前にサーバーの環境変数を設定する Siebel スクリプトの
Bourne シェルおよび Korn シェルの variant 。
language: 元のレポジトリに対する言語固有およびデータベース固有のファイル、およびサポートファ
イルが含まれています。たとえば、ENU には英語固有のファイルが含まれ、 DEU にはドイツ語固有の
ファイルが含まれます。
files: サンプル添付ファイルをインストールした場合、このディレクトリにはサンプル添付ファイルが含
まれます。このディレクトリのファイルは、Siebel File System の適切なサブディレクトリにコピーする
必要があります。214 ページの「Siebel File System の設定」を参照してください。
locale: (Oracle でのみ使用される)変換ファイルが含まれています。
120
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel 管理エージェントおよび
Siebel 管理サーバーのインストール
Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバー
のインストール
ここでは、Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーをインストールするための手順について説明しま
す。管理サーバーには Siebel 診断ツールが含まれています。次のサブトピックが含まれています。
■
121 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーについて」
■
122 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール要件」
■
124 ページの「Siebel 管理エージェントのインストール」
■
126 ページの「Siebel 管理サーバーのインストール」
Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーについて
このトピックは、121 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール」の一部です。
Siebel 管理エージェントと Siebel 管理サーバーは、Siebel アプリケーション配置マネージャ(ADM)および
Siebel 診断ツールの機能をサポートするインフラストラクチャコンポーネントです。これらのインフラストラク
チャコンポーネントは、まとめて Siebel 管理フレームワークとも呼ばれます。
Siebel 管理サーバーインストールには、管理サーバーを利用する Siebel 診断ツールが含まれています。管理サー
バーは 1 回のみインストールする必要があります。通常は、専用の管理ステーションにインストールします。1 つ
または複数の Siebel Enterprise で同じ管理サーバーを使用できます。
Siebel 管理エージェントは、Siebel ADM または Siebel 診断ツールで使用するすべてのサーバーにインストール
する必要があります。管理エージェントは、デフォルトでは Siebel Server とともにインストールされます。また
は、別のインストーラを使用してインストールすることもできます。
Siebel 管理サーバーと管理エージェントのほとんどの展開では、 Siebel ADM および Siebel 診断ツール用の展開
も含めて、管理エージェントのインストール済みインスタンスが管理サーバーと通信します。
別の方法として、Siebel 診断ツールを使用せずに、サードパーティまたはカスタム監視ツールで Java
Management Extension(JMX)インターフェイスを使用し、管理エージェントのインスタンスと通信して有効
な Siebel Enterprise ランタイム情報を取得することもできます。この展開については、『Siebel システム監視お
よび診断ガイド』を参照してください。
ADM(ADM 展開のインストール後タスクを含む)については、『Siebel Application Deployment Manager
Guide 』を参照してください。
Siebel 診断ツールについては、『Siebel システム監視および診断ガイド』を参照してください。
管理エージェントおよび管理サーバーでサポートされるプラットフォームについては、Oracle Technology
Network の「 Siebel System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
セキュリティ関連の情報については、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
121
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel 管理エージェントおよび
Siebel 管理サーバーのインストール
Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール
要件
このトピックは、121 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール」の一部です。
ここでは、Siebel 管理エージェントまたは Siebel 管理サーバーをインストールするための要件と必要な事前タス
クについて説明します。
■
Siebel Image Creator を使用して、該当するすべてのプラットフォームに対して Siebel 管理エージェント
および Siebel 管理サーバーをインストールするために必要なファイルを含むネットワーク上に、Siebel イン
ストールイメージを作成します。
■
Siebel 管理エージェントは、Microsoft Windows またはサポートされる UNIX プラットフォームにイン
ストールできます。
■
Siebel 管理サーバーは、Microsoft Windows にのみインストールできます。
備考: 管理エージェントを個別にインストールするのではなく、Siebel Server とともにインストールする場
合でも、該当するプラットフォームごとに、インストールイメージに Siebel 管理エージェントを含めることを
お勧めします。
Image Creator の使用については、第 4 章「ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成」を参照
してください。
■
Siebel 管理エージェントまたは管理サーバーをホストするマシンには、正しいバージョンの JRE または J2SE
がインストールされている必要があります。詳しくは、Oracle Technology Network の「Siebel System
Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
■
193 ページの「Perl スクリプトを使用した追加の Siebel 管理エージェントの登録と Siebel ADM の設定」で説
明されている設定プロセスの一部として、Perl スクリプトを使用する場合、Siebel 管理エージェントまたは管
理サーバーをホストするマシンには、最新バージョンの Perl がインストールされている必要があります。PATH
環境変数で Perl インストールディレクトリを正しく参照する必要があります。
■
Siebel 管理エージェントまたは管理サーバーで Secure Sockets Layers(SSL)を使用する場合、ソフト
ウェアをインストールおよび設定する前に、該当するすべての情報を確認する必要があります。詳しくは、
『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
備考: SSL を設定する準備ができていない場合は、管理エージェントおよび管理サーバーの SSL を設定する準
備が完全にできるまで、これらのコンポーネントのインストールまたは設定を延期することを強くお勧めします。
■
Siebel Server、Siebel 管理エージェント、および Siebel 管理サーバーのインストールと設定の戦略を決定
します。このトピックに記載されているその他の項目を確認します。
122
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel 管理エージェントおよび
Siebel 管理サーバーのインストール
■
■
■
Siebel 管理エージェントは、サポートされているすべての Windows および UNIX オペレーティングシステム
上の Siebel Server マシンにインストールできます。
■
Siebel Server の標準インストールの場合、Siebel 管理エージェントは Siebel Server とともに自動的に
インストールされます。このシナリオでは、Siebel Server をインストールおよび設定した後に、管理
エージェントの設定ウィザードが起動されます。Siebel Server のインストール手順については、109
ページの「Siebel Enterprise Server コンポーネントのインストール」を参照してください。
■
Siebel Server のカスタムインストールの場合、Siebel 管理エージェントを含めるか、選択を解除してイン
ストールから除外できます。Siebel 管理エージェントをインストールから除外しても、Siebel 管理エージェ
ントが必要な場合は、個別にインストールする必要があります。このシナリオでは、管理エージェントを個
別にインストールした後に、管理エージェント設定ウィザードが起動されます。個別の管理エージェントの
インストール手順については、124 ページの「Siebel 管理エージェントのインストール」を参照してください。
Siebel 管理エージェントのアンインストールオプションは、前述のアプローチごとに異なります。第 14 章
「Siebel Business Applications のアンインストール」も参照してください。
■
Siebel Server インストールの一部として管理エージェントをインストールする場合、管理エージェント
を個別にアンインストールすることはできません。Siebel Server をアンインストールすると、管理エー
ジェントのこのインスタンスがアンインストールされます。
■
管理エージェントを個別に Siebel Server マシンにインストールする場合は、Siebel Server とは関係な
く管理エージェントをアンインストールできます。
Siebel 管理サーバーは、Microsoft Windows にのみインストールできます。
Siebel 管理サーバーの 1 つのインスタンスで、1 つまたは複数の Siebel Enterprise をサポートできます。
管理サーバーをインストールした後、管理サーバー設定ウィザードが起動されます。インストールの手順につい
ては、126 ページの「Siebel 管理サーバーのインストール」を参照してください。
■
Siebel 管理サーバーをインストールおよび設定する前に、Siebel 管理エージェントの少なくとも 1 つのイン
スタンスをインストールおよび設定する必要があります。すべての Siebel Server と管理エージェントをイン
ストールしておくのが理想的です。管理サーバー設定ウィザードでは、1 つまたは 2 つの管理エージェントを
管理サーバーに登録できます。ソフトウェアに付属する Perl スクリプトを使用すると、追加の管理エージェン
トを登録できます。
■
Siebel 管理エージェントと管理サーバーの設定タスクについては、次を参照してください。
■
■
182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定」
■
129 ページの「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定について」
■
135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」
Siebel 診断ツールを使用するには、Oracle Application Management Pack for Siebel のライセンスが必
要です。この管理パックについては、Oracle Enterprise Manager 10g リリース 4 (10.2.0.4)のドキュメ
ントライブラリにある『Enterprise Manager Licensing Guide』を参照してください。このライブラリに
は、Oracle Technology Network からアクセスできます。
■ (AIX のみ)Siebel 管理エージェントをインストールする前に、管理者に依頼して権限を次のように変更して、
インストールを実行するログイン ID に、slibclean を実行する権限があることを確認します。
chmod 6555 /usr/sbin/slibclean
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
123
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel 管理エージェントおよび
Siebel 管理サーバーのインストール
Siebel 管理エージェントのインストール
このトピックは、121 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール」の一部です。
ここでは、個別のインストールで Siebel 環境に Siebel 管理エージェントをインストールする方法について説明し
ます。
ここで説明するインストールタスクを開始する前に、要件を確認し、Siebel 管理エージェントのインストールに該
当する要件に従っていることを確認します。詳しくは、122 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理
サーバーのインストール要件」を参照してください。
Siebel 管理エージェントは、サポートされる Windows または UNIX 環境でホストされる Siebel 環境にインス
トールできます。Siebel 環境に複数の Siebel Server が含まれる場合、Siebel ADM によって展開される、または
Siebel 診断ツールで監視されるすべてのサーバーに Siebel 管理エージェントをインストールできます。
備考: デフォルトでは、Siebel 管理エージェントは Siebel Server のインストール時にインストールされます。
Siebel Server インストールの一部として Siebel 管理エージェントのインスタンスをインストールする場合、184
ページの「Siebel 管理エージェントの設定」で説明するように、このトピックの内容を無視して、管理エージェント
の設定に進むことができます。
ここでは、Siebel 管理エージェントを Siebel Server インストールの一部としてインストールしなかった場合に、
Siebel 管理エージェントをインストールする方法について説明します。
備考: 次の手順は基本製品のインストールに適用されます。パッチインストールの手順については、My Oracle
Support の「Siebel Maintenance Release Guide」を参照してください。17 ページの「Siebel リリースのイン
ストールについて」も参照してください。
Siebel 管理エージェントをインストールするには
1
Siebel 管理エージェントをインストールする Siebel Server をホストするマシンにログオンします。
のみ)
2 (AIX のみ)次のコマンドを実行します。
/usr/sbin/slibclean
詳しくは、122 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール要件」を参照し
てください。
3
Siebel 管理エージェントのインストーラを含む Siebel イメージの場所に移動します。たとえば、次の場所に
移動します。
Siebel_Image¥Operating_System¥Server¥Siebel_Management_Agent
ここで、各項目は次のようになります。
■
Siebel_Image = D:¥Siebel_Install_Image¥8.1.1.0(Microsoft Windows の場合)などの Siebel
ネットワークイメージのディレクトリです。
■
124
Operating_System = インストールファイルを取得するオペレーティングシステムの名前に対応する
ディレクトリ名です。たとえば、 Sun Solaris の場合は Solaris、Microsoft Windows の場合は
Windows などです。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel 管理エージェントおよび
Siebel 管理サーバーのインストール
4
次の表に示すとおりに、該当するコマンドを実行します。
オペレーティングシステム
実行するファイル
Microsoft Windows
setup.exe
AIX
setupaix
HP-UX
setuphp
Linux
setuplinux
Solaris
setupsol
備考: サポートされているプラットフォームについては、Oracle Technology Network の「Siebel System
Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
[Siebel 管理エージェントの InstallShield ウィザードへようこそ]画面が表示されます。
5 [次へ]をクリックして続行します。
Siebel 管理エージェントをインストールする場所を指定するように要求する画面が表示されます。
6
インストーラが示すデフォルトディレクトリの場所をそのまま使用するか、Siebel 管理エージェントをインス
トールする別のディレクトリを入力し、[次へ]をクリックします。
デフォルトのインストールディレクトリは、C:¥sba81¥mgmtagent(Microsoft Windows の場合)および
/siebel/mgmtagent(UNIX プラットフォームの場合)です。
備考: インストールディレクトリの場所には空白を含めることはできませんが、アンダースコア(_ )は使用で
きます。
Siebel 管理エージェントをインストールする場所が表示され、インストールに必要なディスクスペースも表示
されます。
7
表示される情報を確認し、次の中から適切なアクションを実行します。
■
情報が正しくない場合は、[戻る]をクリックして、インストール場所を修正します。
■
情報が正しい場合は、[次へ]をクリックします。
InstallShield ウィザードにより、Siebel 管理エージェントのインストールが開始されます。
インストールが完了すると、[Siebel 設定ウィザード- Siebel Management Agent 設定]が表示されます。
8
ここで管理エージェントを設定するか、ウィザードを取り消して後で設定します。
このウィザードで入力する値については、182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバー
の設定」を参照してください。
9 [完了]をクリックして、インストーラウィザードを終了します。
10 インストールの完了後、インストーラログファイルを確認して、インストール中にエラーが発生しなかったこと
を確認します。
Microsoft Windows プラットフォームと UNIX プラットフォームの両方で、インストーラはログファイル
(log.txt )に出力を書き込みます。このログファイルは、Siebel 管理エージェントインストールディレクトリ
に格納されます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
125
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel 管理エージェントおよび
Siebel 管理サーバーのインストール
Siebel 管理サーバーのインストール
このトピックは、121 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール」の一部です。
ここでは、Siebel 環境の Microsoft Windows サーバー上に Siebel 管理サーバーをインストールする方法につい
て説明します。
ここで説明するインストールタスクを開始する前に、要件を確認し、Siebel 管理サーバーのインストールに該当す
る要件に従っていることを確認します。詳しくは、122 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サー
バーのインストール要件」を参照してください。
備考: 次の手順は基本製品のインストールに適用されます。パッチインストールの手順については、My Oracle
Support の「Siebel Maintenance Release Guide」を参照してください。17 ページの「Siebel リリースのイン
ストールについて」も参照してください。
Siebel 管理サーバーをインストールするには
1
Siebel 管理サーバーをインストールする Microsoft Windows サーバーマシンにログオンします。
2
Siebel 管理サーバーのインストーラを含む Siebel イメージの場所に移動します。たとえば、次の場所に移動します。
Siebel_Image¥Windows¥Server¥Siebel_Management_Server
ここで、
■
Siebel_Image = 次のような Siebel ネットワークイメージのディレクトリです。
D:¥Siebel_Install_Image¥8.1.1.0
3
setup.exe をダブルクリックします。
[Siebel Management Server with Diagnostic Tool の InstallShield ウィザードへようこそ]画面が表示
されます。
4 [次へ]をクリックして続行します。
Siebel 管理サーバーをインストールする場所を指定するように要求する画面が表示されます。
5
インストーラが示すデフォルトディレクトリの場所をそのまま使用するか、Siebel 管理サーバーをインストー
ルする別のディレクトリを入力し、[次へ]をクリックします。
デフォルトのインストールディレクトリは C:¥sba81¥mgmtsrvr です。
備考: インストールディレクトリの場所には空白を含めることはできませんが、アンダースコア(_ )は使用で
きます。
Siebel 管理サーバーをインストールする場所が表示され、インストールに必要なディスクスペースも表示され
ます。
6
表示される情報を確認し、次の中から適切なアクションを実行します。
■
情報が正しくない場合は、[戻る]をクリックして、インストール場所を修正します。
■
情報が正しい場合は、[次へ]をクリックします。
InstallShield ウィザードにより、Siebel 管理サーバーのインストールが開始されます。
インストールが完了すると、
[Siebel 設定ウィザード- Siebel Management Server 設定]が表示されます。
126
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel インストーラおよびウィ
ザードのコマンドラインオプション
7
ここで管理サーバーを設定するか、ウィザードを取り消して後で設定します。
このウィザードで入力する値については、182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバー
の設定」を参照してください。
8 [完了]をクリックして、インストーラウィザードを終了します。
9
インストールの完了後、インストーラログファイルを確認して、インストール中にエラーが発生しなかったこと
を確認します。
インストーラはログファイル( log.txt)に出力を書き込みます。このログファイルは、Siebel 管理サーバーイ
ンストールディレクトリに格納されます。
Siebel インストーラおよびウィザードのコマンド
ラインオプション
Siebel Business Applications インストーラプログラム(Siebel モバイル Web クライアントと Developer
Web Client および Siebel Tools インストーラを除く)、Siebel 設定ウィザード、および Siebel Image Creator
ユーティリティは、インストーラコマンドに次のフラグをオプションで追加して、コマンドラインで実行できます。
設定ウィザードの追加オプションについては、135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」を参照してください。
すべてのウィザードに使用されるオプション
次のオプションは、Siebel インストーラ、設定ウィザード、および Image Creator に適用されます。
■
-is:log logfile
ここで、
■
logfile = 生成されるログファイルのフルパスと名前(たとえば、/usr/tmp/gateway.log )です。
追加ログファイルを生成します。ファイルのログ情報は、JRE に関連するエラーなど、初期化エラーに限定さ
れています。インストーラを呼び出すことができないときのデバッグまたはトラブルシューティングにこのフラ
グを使用します。
備考: インストール中に状況エラーを記録するデフォルトのログファイルが $SIEBEL_ROOT ディレクトリに
作成されます。
■
-is:javaconsole -console
コンソールモードと呼ばれるスクリプトタイプの(非 GUI)ユーザーインターフェイスを生成します。この方
法は、WAN または VPN 経由のインストールまたは設定時、あるいは別の理由でコンソールモードのテキスト
表示が GUI モードより適している場合に最も役立ちます。詳しくは、第 12 章「自動モードまたはコンソール
モードでのインストールと設定」を参照してください。77 ページの「Siebel インストールイメージの作成」お
よび 135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」も参照してください。
■
-is:tempdir temp_directory_location
一時的なインストール関連ファイルに使用する場所をインストーラに示します。デフォルトのディレクトリが適
切ではない、または容量不足である場合は、別の場所を指定できます。詳しくは、28 ページの「Siebel インス
トーラおよびウィザードに必要な一時ディスクスペースの管理」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
127
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール ■ Siebel インストーラおよびウィ
ザードのコマンドラインオプション
インストーラに使用されるオプション
次のオプションは、Siebel インストーラ(サーバー製品のみ)に適用されます。
■
-args RECORD=full_path_to_installation_response_file
インストーラをレコードモードで実行します。レコードモードでは、実際のインストールは実行されませんが、
インストーラセッション中に行われた入力に基づく変更を含む、siebel.ini ファイルが出力されます。
この siebel.ini ファイルを自動インストールの一部として使用します。
■
レコードモードを使用して siebel.ini ファイルを作成した後、インストーラプログラムが存在する正しい
製品ディレクトリにファイルを配置して、プログラムの起動時にインストーラによってファイルが読み込ま
れるようにします。元の siebel.ini ファイルは、新しいファイルで置換する前にバックアップを必ず作成
してください。
■
新しい siebel.ini ファイルを別の場所に配置し、レコードモードを使用して作成したファイルの場所を指
すように、-args SS_SETUP_INI 引数(次に説明します)を使用してインストーラを実行することもで
きます。
インストーラをレコードモードで実行した場合は、インストーラがライブモード(標準インストール)で実行さ
れた場合とまったく同じように検証が行われます。実際のインストールが行われるターゲットマシンと似たリ
ソースおよび設定を持つマシンでインストーラを実行することを強くお勧めします。
備考: コマンドの等記号(= )の前後にスペースは入れません。
第 12 章「自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定」も参照してください。
■
-args SS_SETUP_INI=full_path_to_installation_response_file
指定した場所で siebel.ini ファイルを使用してインストーラを実行します。このオプションを使用しない場合、
インストーラは、インストーラプログラムが存在する同じ製品ディレクトリにある siebel.ini ファイルを使用
します。インストーラセッションは、この siebel.ini ファイルの設定に従って管理されます。
備考: コマンドの等記号(= )の前後にスペースは入れません。
第 12 章「自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定」も参照してください。
128
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
6
Siebel Enterprise Server と
関連コンポーネントの設定
この章では、Siebel Enterprise Server コンポーネントの設定方法と、インストールおよび設定の後に実行する必
要がある重要なタスクについて説明します。次のトピックが含まれています。
■
129 ページの「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定について」
■
135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」
■
141 ページの「設定タスクの実行」
■
157 ページの「Siebel Gateway Name Server の起動の確認」
■
158 ページの「Siebel Gateway Name Server の自動起動の設定」
■
162 ページの「Siebel Server のインストール後のタスク」
■
162 ページの「ODBC データソースの確認」
■
165 ページの「モバイルユーザーのネットワーク接続の確立」
■
165 ページの「インストールおよび設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備」
■
167 ページの「Siebel アプリケーションの負荷分散の設定」
■
172 ページの「Siebel Server の自動起動の設定」
■
177 ページの「環境変数の管理」
■
178 ページの「既存の Siebel Enterprise Server 内での追加 Siebel Server のインストール」
■
178 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定のトラブルシューティング」
■
182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定」
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネント
の設定について
ここでは、Siebel Enterprise Server コンポーネント、および Siebel Business Applications のその他のインス
トール可能なコンポーネントの設定に関する基本的な情報について説明します。設定タスクは、インストール後に
Siebel 設定ウィザードを使用して実行します。
Siebel 設定ウィザードの起動方法については、135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」を参照してください。
インストール可能な Siebel Enterprise Server コンポーネントは、
Siebel Gateway Name Server、Siebel Server、
データベース設定ユーティリティ、および EAI コネクタ(サポートファイル)です。これらのコンポーネントのインス
トールについては、第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール」を参照してください。
この章では、Siebel Gateway Name Server、Siebel Enterprise 、および Siebel Server の設定について説明
します。データベース設定ウィザードを使用した Siebel データベースの設定( Siebel データベースのインストール)
については、第 7 章「Siebel データベースの設定」で説明します。EAI コネクタにはこのような設定は必要ありません。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
129
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Enterprise Server と関連コンポー
ネントの設定について
1 つ以上の Siebel Enterprise Server コンポーネントをインストールすると、 Siebel 設定ウィザードが自動的に
起動されるため、インストールしたコンポーネントを設定するタスクを実行できます。設定ウィザードを終了し、こ
れらのコンポーネントを後で設定することもできます。複数回実行できる設定ウィザードタスクもあれば、 1 回のみ
実行する必要がある設定ウィザードタスクもあります。
Siebel Web Server Extension (SWSE)論理プロファイルおよび各物理 SWSE の設定については、第 8 章
「Siebel Web Server Extension のインストールと設定」で説明します。個別の SWSE インスタンスを設定する前
に、少なくとも 1 つの論理プロファイルを設定する必要があります。
設定ウィザードフレームワークでは、Siebel Enterprise Server 、SWSE、Siebel 管理エージェント、Siebel 管
理サーバーなど、Siebel Business Applications の複数のコンポーネントの設定タスクがサポートされています。
管理エージェントは、Siebel Server インストールの一部としてインストールすることも、個別にインストールす
ることもできます。121 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール」および
182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定」を参照してください。
備考: このマニュアルでは、一部またはすべての設定ウィザードを「Siebel 設定ウィザード」と呼ぶ場合があります。
また、内容に応じて、Siebel サーバー設定ウィザードなど、特定の名前を使用してウィザードを示す場合もあります。
ここでは、次のサブトピックについて説明します。
■
130 ページの「リリース 8.0 以降での設定ウィザードの変更点」
■
132 ページの「インストール可能なコンポーネントに関連する設定ウィザード」
■
134 ページの「設定ウィザードと関連するモデルファイル」
リリース 8.0 以降での設定ウィザードの変更点
このトピックは、129 ページの「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定について」の一部です。
Siebel Business Applications リリース 8.0 では、Siebel 設定ウィザードが大幅に変更されています。それ以外
では、ウィザードは以前のバージョン 7.x のリリースと同様に機能します。次の機能と特性に注意してください。
■
特定のコンポーネントについては、設定ウィザードを複数回起動して、別のタスクを実行したり、以前に設定し
たコンポーネントを再設定したりできます。
■
設定ウィザードに表示されるテキストは、以前のリリースに比べて説明的になりました。このマニュアルに以前(バー
ジョン 8.0 より前)記載されていた詳細情報の一部については、ウィザードのテキスト自体を参照してください。
■
一部のコンポーネントの設定は、オフラインモード(レコードモードとも呼ばれます)で実行することもできま
す。オフラインモードを使用すると、実際の設定を行うために後で(実行モードで)実行できる、XML 形式の
応答ファイルが生成されます。それ以外の場合、設定はライブモード(デフォルト)を使用してリアルタイムで
行われます。ライブモードを使用した Siebel Server 設定タスクの場合、Siebel Gateway Name Server に
接続する必要があります。
応答ファイルを使用すると、同様に設定される複数のサーバーの設定も容易になります。たとえば、ある Siebel
Server を設定するために作成された応答ファイルをコピーし、同様に設定される別の Siebel Server に合わせてホ
スト名とポート番号の詳細を変更した後、
その応答ファイルを実行してこの 2 番目のSiebel Serverを設定できます。
備考: データベース設定ウィザード、管理サーバー(Windows のみ)と管理エージェントの設定ウィザードな
ど、一部のコンポーネントについては、設定ウィザードはライブモードでのみ実行できます。
130
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Enterprise Server と関連コンポー
ネントの設定について
ヒント: 設定ウィザードをオフラインモードで実行すると、設定タスクの練習またはリハーサルをすることが
できます。ライブモードで適用される一部の要件または検証(Siebel Gateway Name Server に接続できる
かどうか、既存の定義済みの Siebel Enterprise を指定する必要があるかどうかなど)は、オフラインモード
では適用されません。
■
設定ウィザードを実行するためのコマンドライン構文が変更されました。Windows プラットフォームと UNIX
プラットフォームで基礎になるフレームワーク(設定エンジン)が似ているため、構文も似ています。ウィザー
ドでは、実行可能プログラム ssincfgw.exe (Windows)または ssincfgw (UNIX プラットフォーム)が使
用されます。
■
SWSE 論理プロファイルを使用すると、Siebel Web Server Extension(SWSE)のインストール済みイン
スタンスの物理的な設定とは別に、いくつかの設定を行うことができます。SWSE は論理プロファイルを使用
して設定された後、物理的な設定に使用されます。
SWSE の設定ウィザードを実行する前に、Siebel Enterprise Server のインストールから使用できる設定ウィザー
ドを使用して、SWSE 論理プロファイルを作成しておく必要があります(Siebel Gateway Name Server が含ま
れる場合)。各 SWSE インスタンスを設定するときに、作成した SWSE 論理プロファイルの場所を指定します。
■
UNIX プラットフォーム上での設定が変更されました。インストール時に、新しい環境ファイル cfgenv.csh
(C シェルの場合)および cfgenv.sh(Bourne シェルまたは Korn シェルの場合)が生成されます。UNIX プ
ラットフォームでは、設定ウィザードを起動して Siebel 製品を手動で設定する前に、シェルタイプに適した環
境ファイルを設定する必要があります。このステップは、設定ウィザードを手動で起動する場合のみ適用されま
す。136 ページの「設定ウィザードを起動する手順」も参照してください。
■
Secure Sockets Layer(SSL)の設定は、Siebel Enterprise Server、Siebel Server、または SWSE の
設定タスクの一部として行われます。この設定のために、個別のウィザードが起動されることはありません。
■
LDAP / ADSI セキュリティアダプタの設定は、Siebel Enterprise Server または Siebel Server の設定の
一部として行われます。この設定のために、個別のウィザードが使用されることはありません。
■
一部の Siebel アンインストーラプログラムでは Siebel 設定ウィザードが起動されます。これにより、Siebel
Gateway Name Server から該当する設定データを削除できます。詳しくは、第 14 章「Siebel Business
Applications のアンインストール」を参照してください。
リリース 8.1.x での設定ウィザードの変更点
■
Siebel Business Applications リリース 8.1.x では、Siebel Gateway Name Server に対する認証が導入
されました。この機能は、 Gateway Name Server と Siebel Enterprise を設定した後に実行される Siebel
サーバー設定ウィザードおよびその他の Siebel Enterprise Server 設定タスクに適用されます。デフォルト
では、データベース認証が有効になります。
この機能を適用するには、インストールおよび設定プロセスで、Siebel データベースがすでに存在しているか、
Siebel Server を設定する前にインストールされている必要があります。一部のインストール要件もこの設定
要件に基づいています。
Siebel Gateway Name Server 認証については、93 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールお
よび設定の一般的な要件」を参照してください。
■
Siebel サーバー設定ウィザードおよび SWSE 設定ウィザードで、既存の設定に言語を追加するタスクがサ
ポートされるようになりました。このタスクを使用して、以前にインストールしたが展開していなかった言語を
展開したり、新規にインストールした言語を展開することができます。
言語展開タスクについては、101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」を参照して
ください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
131
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Enterprise Server と関連コンポー
ネントの設定について
■
Siebel 管理サーバーおよび Siebel 管理エージェントの設定ウィザードで、Secure Sockets Layer(SSL)
の設定機能が強化されました。
これらのモジュールの設定については、182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの
設定」を参照してください。
インストール可能なコンポーネントに関連する設定ウィザード
このトピックは、129 ページの「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定について」の一部です。
Siebel Business Applications で選択したインストール可能なサーバーベースのコンポーネントに関連する設定
ウィザードについては、132 ページの表 11 を参照してください。
表 11 Siebel Business Applications コンポーネントの設定ウィザード
インストールされる
コンポーネント
関連する設定ウィザード
Siebel Enterprise Server :
Siebel Gateway Name
Server
は、このコンポーネントに関連付けられたウィザードである。ウィザードのタ
イトルバーには、「Siebel Business Applications 設定ウィザード」という名
Siebel Enterprise 設定ウィザード(Siebel 設定ウィザードとも呼ばれる)
前が表示される。このウィザードの説明は、この章に記載されている。
このウィザードを使用して、Siebel Gateway Name Server、Siebel
Enterprise 、および SWSE 論理プロファイルを設定する。
このウィザードは、インストール後に自動的に起動される。ウィザードを取り
消し、後で再び起動して設定を行うこともできる。
Siebel Enterprise Server :
Siebel Server
Siebel サーバー設定ウィザードは、このコンポーネントに関連付けられたウィ
ザードである。このウィザードの説明は、この章に記載されている。
このウィザードを使用して、Siebel Server を設定する。
このウィザードは、インストール後に自動的に起動される。ウィザードを取り
消し、後で再び起動して設定を行うこともできる。
Siebel Enterprise Server :
データベース設定ユーティリ
ティ
Siebel データベース設定ウィザード(データベース設定ウィザードとも呼ばれ
る)は、このコンポーネントに関連付けられた設定ウィザードである。この
ウィザードについては、第 7 章「Siebel データベースの設定」を参照。
このウィザードを使用して、Siebel データベースをインストールし、インス
トールしたアプリケーションや言語をサポートするようにデータベースを設定
するその他のタスクを実行する。
このウィザードは、インストール後に自動的に起動されない。
132
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Enterprise Server と関連コンポー
ネントの設定について
表 11 Siebel Business Applications コンポーネントの設定ウィザード
インストールされる
コンポーネント
Siebel Web Server
Extension (SWSE)
関連する設定ウィザード
Siebel Web Server Extension 設定ウィザードは、このコンポーネントに関
連付けられた設定ウィザードである。このウィザードについては、第 8 章
「Siebel Web Server Extension のインストールと設定」を参照。
このウィザードを使用して、物理 SWSE を設定する。設定の前に、SWSE 論
理プロファイルを作成しておく必要がある。
このウィザードは、SWSE のインストール後に自動的に起動される。ウィザー
ドを取り消し、後で再び起動して設定を行うこともできる。
Siebel 管理エージェント
(Siebel Enterprise Server
管理エージェント設定ウィザードは、このコンポーネントに関連付けられた設
定ウィザードである。このウィザードについては、184 ページの「Siebel 管理
または Siebel Server ととも
エージェントの設定」を参照。
にインストールする場合)
このウィザードを使用して、Siebel 管理エージェントを設定する。
このウィザードは、インストール後に自動的に起動される。ウィザードを取り
消し、後で再び起動して設定を行うこともできる。このウィザードは、インス
トールされるコンポーネントごとに 1 回のみ実行する必要がある。
Siebel 管理エージェント(個
別にインストールする場合)
管理エージェント設定ウィザードは、このコンポーネントに関連付けられた設
定ウィザードである。このウィザードについては、184 ページの「Siebel 管理
エージェントの設定」を参照。
このウィザードを使用して、Siebel 管理エージェントを設定する。
このウィザードは、インストール後に自動的に起動される。ウィザードを取り
消し、後で再び起動して設定を行うこともできる。このウィザードは、インス
トールされるコンポーネントごとに 1 回のみ実行する必要がある。
Siebel 管理サーバー
管理サーバー設定ウィザードは、このコンポーネントに関連付けられた設定
ウィザードである(Windows でのみ使用可能)。このウィザードについては、
188 ページの「Siebel 管理サーバーの設定」を参照。
このウィザードを使用して、Siebel 管理サーバーを設定する。
管理サーバーのインストール時に、Windows のショートカットは作成されない。
ウィザードを手動で起動する必要がある場合は、次のようなコマンドを使用する。
C:¥sba81¥mgmtsrvr¥bin¥ssincfgw.exe -args LANG=language
REPEAT=FALSE
MODEL_FILE=C:¥sba81¥mgmtsrvr¥admin¥mgmtserver.scm
このウィザードは、インストール後に自動的に起動される。ウィザードを取り
消し、後で再び起動して設定を行うこともできる。このウィザードは、インス
トールされるコンポーネントごとに 1 回のみ実行する必要がある。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
133
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Enterprise Server と関連コンポー
ネントの設定について
表 11 Siebel Business Applications コンポーネントの設定ウィザード
インストールされる
コンポーネント
関連する設定ウィザード
Siebel Enterprise Server :
EAI コネクタ
該当しない。このコンポーネントに関連付けられた設定ウィザードはない。
Siebel Collaboration
Service
Siebel Collaboration 設定ウィザードは、このコンポーネントに関連付けられ
た設定ウィザードである(Windows でのみ使用可能)。このウィザードについ
ては、『Siebel Collaboration Guide 』を参照。
このウィザードは、インストール後に自動的に起動される。
設定ウィザードと関連するモデルファイル
このトピックは、129 ページの「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定について」の一部です。
各設定ウィザードはモデルファイル(拡張子 .scm)に対応し、モデルファイルは表示される画面を制御します。設
定ウィザードと使用される主なモデルファイルについては、134 ページの表 12 を参照してください。
■
ショートカット(Windows の場合のみ)を使用してウィザードを実行する場合、該当するモデルファイルが自
動的に指定されます。
■
コマンドラインでウィザードを実行する場合、使用するモデルファイルを指定します。
■
モデルファイルを指定しない場合、ウィザードが起動された後、メニューからモデルファイルを選択できます。
表示されるオプションは、次の表の「モデル名」カラムのエントリに対応します。
一部のモデルファイルは、他のモデルファイルを呼び出します。たとえば、common.scm や mgmtagent.scm
は他のモデルファイルによって呼び出されます。次に示すモデルファイルは、設定ウィザードを起動するときに直接
使用されるモデルファイルです。
備考: 一部のモデルファイルは、Siebel Industry Applications(業種別アプリケーション)または Siebel 業種
共通アプリケーションにのみ使用されます。ファイル名に「_sia」を含むモデルファイルは、 Siebel Industry
Applications にのみ使用されます。
表 12 設定ウィザードと関連するモデルファイル
設定ウィザードの表示されるタイトル
モデル名
モデルファイル
Siebel Business Applications 設定
Enterprise の設定
enterprise_console.scm
ウィザード
Siebel サーバー設定ウィザード
データベース設定ウィザード
134
enterprise_console_sia.scm
Siebel Server
Configuration
siebel_server.scm
データベース設定ユーティ
リティ
dbsrvr.scm
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
siebel_server_sia.scm
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 設定ウィザードの起動
表 12 設定ウィザードと関連するモデルファイル
設定ウィザードの表示されるタイトル
モデル名
モデルファイル
Siebel Web Server Extension 設定
ウィザード
Siebel Web Server の
設定
swse_server.scm
Siebel 管理エージェント設定ウィ
ザード
Siebel 管理エージェントの
設定
mgmtagent_ses.scm (Siebel Server
とともにインストールする場合)
mgmtagent_only.scm (個別にインス
トールする場合)
Siebel 管理サーバー設定ウィザード
(Windows のみ)
Siebel Collaboration 設定ウィザー
ド(Windows のみ)
Siebel FastTrack ウィザード
(Windows のみ)
Siebel 管理サーバーの設定
mgmtserver.scm
Siebel Collaboration
Service の設定
SiebelCollaborationConfigDriver.scm
Siebel Enterprise の設定
gtwysmbwrapper.scm
enterprisesmbwrapper.scm
enterprisesmbwrapper_sia.scm
Siebel 設定ウィザードの起動
ここでは、Siebel 設定ウィザードの起動方法について説明します。
このウィザードおよびインストール可能な各 Siebel 製品でのウィザードの使用方法については、129 ページの
「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定について」を参照してください。
Siebel Gateway Name Server、Siebel Server、または Siebel Web Server Extension をインストールした
ら、設定ウィザードが自動的に起動します。インストール後にウィザードを終了した場合は、このトピックで説明さ
れているように、ウィザードを再起動することができます。
自動的に起動されないウィザードは、後で実行できます。たとえば、データベース設定ウィザードは自動的に起動さ
れません。インストールの後、このウィザードを手動で起動する前に特定のタスクを実行する必要があります。
設定ウィザードは、タイトルバーに[Siebel 設定ウィザード]という名前が付けられ、その後に何を設定するのか
を示す追加のタイトルが表示されます。表示されるタイトルと画面は、何を設定するかによって異なります。132
ページの「インストール可能なコンポーネントに関連する設定ウィザード」と 134 ページの「設定ウィザードと関連
するモデルファイル」も参照してください。
設定ウィザードには、フィールドおよび選択可能なオプション(チェックボックス、ラジオボタンなど)が表示され
ます。また、多くのタスクや設定について説明テキストが表示されます。ウィザードのウィンドウサイズは変更でき
ます。画面に多くのテキストが表示される場合は、使いやすいようにウィンドウを拡大できます。
設定ウィザードは現在使用している言語で自動的に実行されるため、オペレーティングシステムレベルの言語設定が
正しいことを確認してください。詳しくは、29 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードが実行する言語」
を参照してください。
備考: Siebel Enterprise Server コンポーネントは、設定を完了するまで使用できません。Siebel Enterprise
または Siebel Server を設定するには、 Siebel Gateway Name Server を実行している必要があります。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
135
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 設定ウィザードの起動
特定のコンポーネントの設定については、次の項を参照してください。
■
141 ページの「設定タスクの実行」
■
182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定」
■
206 ページの「RDBMS 上での Siebel データベースの設定」
■
231 ページの「SWSE の設定」
注意: Siebel 設定ウィザードでは、Siebel Business Applications の初期設定がサポートされており、すでに設
定されているコンポーネントを再設定するための機能が制限されています。たとえば、ウィザードを使用すると、
Siebel Enterprise Server の設定を変更できます。ただし、既存の Siebel Server を再設定する場合、Siebel
Server の既存の設定を削除してから再作成できます。Siebel Enterprise または Siebel Server の既存の設定を
変更する場合、Siebel Server Manager を使用することもできます。各ウィザードがサポートするタスクについて
は、141 ページの「設定タスクの実行」を参照してください。
ここでは、次のサブトピックについて説明します。
■
136 ページの「設定ウィザードを起動する手順」
■
138 ページの「設定ウィザードの構文要素」
■
139 ページの「設定ウィザードを起動するためのコマンド」
設定ウィザードを起動する手順
このトピックは、135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」の一部です。Siebel 設定ウィザードを起動する手
順を次に示します。
Windows ベースの手順については、『Microsoft Windows 用 Siebel インストールガイド』を参照してください。
備考: Siebel 管理エージェントには Siebel 管理サーバー(Windows でのみ使用可能)が必要です。
シェルウィンドウからウィザードを起動するには
1
シェルウィンドウを開き、 SIEBEL_ROOT ディレクトリ内にある、設定するインストール済みコンポーネント
の BIN サブディレクトリに移動します。
■
Siebel Gateway Name Server または Siebel Enterprise を設定する場合は、/export/home/siebel/
gtwysrvr/BIN などのディレクトリに移動します。 SWSE 論理プロファイルを設定する場合も、ここに移
動します。
■
Siebel Server または Siebel データベースを設定する場合は、/export/home/siebel/siebsrvr/BIN な
どのディレクトリに移動します。
■
Siebel Web Server Extension(SWSE)を設定する場合は、/export/home/siebel/sweapp/BIN な
どのディレクトリに移動します。
■
Siebel 管理エージェント( Siebel Server とともにインストールする場合)を設定する場合は、/export/
home/siebel/siebsrvr/mgmtagent/BIN などのディレクトリに移動します。
■
Siebel 管理エージェント(個別にインストールする場合)を設定する場合は、/export/home/siebel/
mgmtagent/BIN などのディレクトリに移動します。
136
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 設定ウィザードの起動
2
次の環境ファイルのいずれかを設定するコマンドを入力します。
■
データベース設定ウィザードでは、dbenv.csh (C シェルの場合)または dbenv.sh(Bourne シェルま
たは Korn シェルの場合)を設定します。
■
cfgenv.csh(C シェルの場合)または cfgenv.sh(Bourne シェルまたは Korn シェルの場合)を設定し
ます。
備考: このステップは、適用可能な任意のモードで設定ウィザードを手動で起動する前に実行する必要がありま
す。GUI モードまたは自動モードで設定ウィザードが自動的に起動される場合、このステップは不要です。自動
モードについては、第 12 章「自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定」を参照してください。
3
設定するためには、次のようなコマンドを入力します。
GUI モード :
./ssincfgw -args LANG=language MODE=mode MODEL_FILE=model_file
コンソールモード :
./ssincfgw -args LANG=language MODE=mode MODEL_FILE=model_file
-is:javaconsole -console
コンソールモードについては、127 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードのコマンドラインオプショ
ン」および第 12 章「自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定」を参照してください。
4
設定応答ファイルを実行するために、次のようなコマンドを入力します。
GUI モード :
./ssincfgw -args LANG=language MODE=mode IN_RESPONSE_FILE=response_file
コンソールモード :
./ssincfgw -args LANG=language MODE=mode IN_RESPONSE_FILE=response_file
-is:javaconsole -console
コマンドラインから設定ウィザードを起動するための構文の要素と例については、138 ページの「設定ウィザー
ドの構文要素」および 139 ページの「設定ウィザードを起動するためのコマンド」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
137
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 設定ウィザードの起動
設定ウィザードの構文要素
このトピックは、135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」の一部です。
ここでは、設定ウィザードを起動するためのコマンドライン構文について説明します。
備考: その他のコマンドラインオプションについては、127 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードのコ
マンドラインオプション」を参照してください。
設定ウィザードを起動するためのコマンドライン構文には、次の要素が含まれています。
■
LANG=language: 設定ウィザードを実行する言語コード(フランス語の場合 FRA など)です。言語は、ソ
フトウェアとともにインストールした言語の 1 つである必要があります。
LANG フラグを使用しない場合、設定ウィザードセッションの言語は、SIEBEL_LANGUAGE 環境変数の設定か
ら取得されます。それ以外の場合、言語は現在のオペレーティングシステムのロケールから取得されます。
29 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードが実行する言語」も参照してください。
■
VISIBILITY=visibility_mode: ENTERPRISE(Enterprise モードの場合)または SMB(SMB モード、中
小規模のビジネスの場合)を指定します。デフォルトは Enterprise 表示モードです。
備考: UNIX プラットフォームで実行される設定ウィザード、または Windows ベースの製品(Siebel 管理
サーバーおよび Siebel Collaboration)の設定ウィザードでは、SMB 表示モードはサポートされません。
SMB モードについては、『Microsoft Windows 用 Siebel インストールガイド』を参照してください。
■
MODE=mode : LIVE (ライブモードの場合、デフォルト)、RECORD(オフラインモードの場合、レコード
モードとも呼ばれます)、または EXECUTE(実行モードの場合)を指定します。
備考: データベース設定ウィザード、管理エージェント設定ウィザード、管理サーバー設定ウィザード、また
は Siebel Collaboration ウィザードでは、オフラインモードおよび実行モードはサポートされません。これら
のウィザードは常にライブモードで実行されます。
■
ライブモード:
ライブモード デフォルトはライブモードです。ライブモードでは、Siebel Enterprise Server コンポー
ネントを設定するためのウィザードは、Siebel Gateway Name Server に直接接続します(オフライン
モードもサポートする製品の場合)。
■
オフラインモード:
オフラインモード オフラインモードは、設定を XML 応答ファイルに保存します。実行モードを使用し
て、この XML 応答ファイルを後で実行できます。
オフラインモードでは、(モデルファイル名から派生した)次のデフォルトのファイル名の 1 つを使用して
設定応答ファイルを保存するようにプロンプトが表示されます。
138
❏
Siebel 設定ウィザード(エンタープライズ設定)= default_enterprise_console.xml
❏
Siebel サーバー設定ウィザード = default_siebel_server.xml
❏
SWSE 設定ウィザード = default_swse_server.xml
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 設定ウィザードの起動
■
実行モード:
実行モード 実行モード(自動設定モードとも呼ばれます)は、オフラインモードを使用して以前に保存
した XML 応答ファイルを実行します。設定ウィザードを実行モードで実行するには、実行する設定応答
ファイルの名前を指定する必要があります。該当するデータが応答ファイルにすでに格納されているため、
通常表示される画面は表示されません。
設定ウィザードを実行モードで実行するには、136 ページの「設定ウィザードを起動する手順」の例に示す
ように、必要な引数を使用してコマンドラインから設定ウィザードを起動します。
自動インストールの後、ウィザードを実行モードで自動的に実行するには、指定された設定応答ファイルを
使用して設定を起動するように、製品の siebel.ini ファイルを編集します。詳しくは、第 12 章「自動モー
ドまたはコンソールモードでのインストールと設定」を参照してください。
■
IN_RESPONSE_FILE=response_file: 実行する設定応答ファイルの名前です。このオプションは、サポー
トされている実行モードでのみ使用します。オフラインモードでは、後で実行モードで実行するために設定応答
ファイルを保存します。
備考: IN_RESPONSE_FILE オプションは、MODEL_FILE オプションとともに使用することはありません。
■
MODEL_FILE=model_file: ウィザードに表示される画面を制御するモデルファイルの名前です。モデルファイ
ルを指定しないと、ウィザードの開始時に、使用するモデルファイルを指定するようにプロンプトが表示されます。
使用可能なオプションについては、134 ページの「設定ウィザードと関連するモデルファイル」を参照してくだ
さい。
■
REPEAT=TRUE (デフォルト)または REPEAT=FALSE: 設定ウィザードは、デフォルトでは繰り返しモード
(REPEAT=TRUE)で実行されるため、同じセッションで複数の設定タスクを実行できます。
たとえば、Siebel Gateway Name Server をインストールした後に、Gateway Name Server を設定し、
ウィザードを終了する前に、 Siebel Enterprise と SWSE 論理プロファイルを設定できます。
REPEAT=FALSE の場合、ウィザードは設定タスクの完了後に終了します。この設定は、インストール後に
(実行モードを使用して設定ウィザードが実行される)自動設定が自動的に起動するように siebel.ini ファイル
を編集する場合に使用します。詳しくは、第 12 章「自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設
定」を参照してください。
管理エージェントおよび管理サーバーの設定ウィザードの場合は、REPEAT=FALSE を使用することをお勧め
します。
設定ウィザードを起動するためのコマンド
このトピックは、135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」の一部です。
ここでは、コマンドラインで設定ウィザードを起動するためのコマンドについて説明します。
一部の構文要素はオプションまたは特定のコンテキストでのみ使用されます。構文要素については、138 ページの
「設定ウィザードの構文要素」を参照してください。
GUI モードまたはコンソールモードで特定の設定ウィザードを起動するには、次のようなコマンドを使用します。
備考: 実行モード(自動設定)の場合は、MODEL_FILE を省略し、MODE=EXECUTE
IN_RESPONSE_FILE=response_file を使用します。インストール後に自動設定を自動的に起動する方法につい
ては、第 12 章「自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
139
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 設定ウィザードの起動
■
Siebel 設定ウィザード(Siebel Enterprise 設定):
ssincfgw -args LANG=language MODE=mode MODEL_FILE=SIEBEL_ROOT/gtwysrvr/admin/
enterprise_console.scm
■
Siebel サーバー設定ウィザード:
ssincfgw -args LANG=language MODE=mode MODEL_FILE=SIEBEL_ROOT/siebsrvr/admin/
siebel_server.scm
■
データベース設定ウィザード:
ssincfgw -args LANG=language MODEL_FILE=SIEBEL_ROOT/siebsrvr/admin/dbsrvr.scm
■
Siebel Web Server Extension 設定ウィザード:
ssincfgw -args LANG=language MODE=mode MODEL_FILE=SWSE_ROOT/admin/
swse_server.scm
■
Siebel 管理エージェント設定ウィザード(Siebel Server とともにインストールする場合):
ssincfgw -args LANG=language REPEAT=FALSE MODEL_FILE=SIEBEL_ROOT/siebsrvr/
mgmtagent/admin/mgmtagent_ses.scm
■
Siebel 管理エージェント設定ウィザード(個別にインストールする場合):
ssincfgw -args LANG=language REPEAT=FALSE MODEL_FILE=SIEBEL_ROOT/mgmtagent/
admin/mgmtagent_only.scm
■
Siebel 管理サーバー設定ウィザード(Windows のみ):
ssincfgw.exe -args LANG=language REPEAT=FALSE
MODEL_FILE=SIEBEL_ROOT¥mgmtsrvr¥admin¥mgmtserver.scm
■
Siebel Collaboration ウィザード(Windows のみ):
ssincfgw.exe -args LANG=language
MODEL_FILE=COLLAB_ROOT¥admin¥SiebelCollaborationConfigDriver.scm
ここで、各項目は次のようになります。
■
language = 設定ウィザードを実行する言語コード(フランス語の場合 FRA など)です。言語は、ソフトウェ
アとともにインストールした言語の 1 つである必要があります。
■
SIEBEL_ROOT = Siebel Enterprise Server インストールの最上位レベルのルートディレクトリ(/
export/home/siebel など)です。各 Enterprise Server コンポーネントは、このディレクトリの個別のサ
ブディレクトリにインストールされます。
■
SWSE_ROOT = SWSE インストールのルートディレクトリ(/export/home/siebel/sweapp など)です。
■
COLLAB_ROOT = Siebel Collaboration インストールのルートディレクトリ(C:¥Siebel¥Collaboration
など)です。
140
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
設定タスクの実行
ここでは、Siebel Enterprise Server コンポーネントおよび Siebel Web Server Extension(SWSE)を設定
するために実行するタスクについて説明します。
設定ウィザードごとに異なるタスクがサポートされています。各タスク内では、ほとんどの画面に、プロンプトが表
示される設定に関する説明が表示されます。
該当するウィザードでは、ライブモードで設定するか、オフライン展開用に設定するかを選択するオプションが最初
に表示されます。ライブモード、オフラインモード、および実行モードについては、138 ページの「設定ウィザード
の構文要素」を参照してください。
まず、Siebel Gateway Name Server の設定、Siebel Enterprise の作成、および SWSE 論理プロファイルの作
成を行うための Siebel 設定ウィザードタスクを実行する必要があります。これらのタスクはすべて、Siebel
Gateway Name Server 用にインストールしたソフトウェアを使用して実行できます。
備考: 実行した設定タスク、およびまだ実行していない設定タスクを把握しておいてください。一部の設定タスク
は、他の設定タスクが実行された後でないと実行できません。製品をアンインストールする場合は、第 14 章
「Siebel Business Applications のアンインストール」の説明に従って、その製品に対して以前作成した設定を削除
する必要があります。製品が以前に設定されていない設定データを削除するタスクを実行しないでください。
Siebel Enterprise を設定するためのタスクにより、Siebel セキュリティアダプタ、SSL 暗号化、および関連する
設定を使用して認証を設定できます。既存の Enterprise についてこれらの設定を変更することもできます。
Siebel サーバー設定ウィザードでこれらの設定の多くを設定して、現在の Siebel Server について Enterprise レ
ベルの設定を上書きすることもできます。多くのセキュリティ設定も、SWSE 論理プロファイルの設定に適用され
ます。設定ウィザードでのセキュリティ設定については、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
次のトピックでは、実行する必要がある各設定タスクについて説明します。
■
142 ページの「Siebel Gateway Name Server、Siebel Enterprise、および SWSE 論理プロファイルを設定
するタスクの実行」
■
143 ページの「Siebel Gateway Name Server の設定」
■
144 ページの「Siebel Enterprise の設定」
■
151 ページの「Siebel Server を設定するタスクの実行」
■
152 ページの「Siebel Server の設定」
■
155 ページの「Siebel データベースを設定するタスクの実行」
■
156 ページの「SWSE を設定するタスクの実行」
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
141
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
Siebel Gateway Name Server、Siebel Enterprise、および
SWSE 論理プロファイルを設定するタスクの実行
このトピックは、141 ページの「設定タスクの実行」の一部です。
Siebel Gateway Name Server をインストールした後、Siebel 設定ウィザード(Siebel Enterprise 設定)を実
行します。このウィザードには、次に示すタスクが含まれています。表示される順に、[新しい設定を作成]に記載
されている各タスクを実行します。
備考: Siebel Server および SWSE のすべてのインスタンスをアンインストールした場合、必要に応じて該当する
削除タスクを実行できます。
■
新しい設定を作成
■
新しい Gateway Name Server の設定:
の設定 インストールした Siebel Gateway Name Server を設定
します。詳しくは、143 ページの「Siebel Gateway Name Server の設定」を参照してください。
■
内の新規エンタープライズの設定: Gateway Name Server 上で、Siebel
Gateway Name Server 内の新規エンタープライズの設定
Enterprise の新しい設定を作成します。詳しくは、144 ページの「Siebel Enterprise の設定」を参照し
てください。
このタスクをライブモードで実行する前に、Siebel Gateway Name Server がすでにインストールおよ
び設定されており、実行中である必要があります。
■
Siebel Web Server Extension の論理プロファイルの設定: 指定した場所に SWSE 論理プロファイ
ルを作成および保存します。論理プロファイルには、1 つまたは複数の SWSE インストールに適用可能な
設定が格納されます。SWSE 論理プロファイルを適用するときに、Web サーバー上に Siebel アプリケー
ション仮想ディレクトリを自動的に作成する編集可能なファイルも含まれます。
SWSE のインストール済みのインスタンスを設定するときに、SWSE 論理プロファイルを適用します。こ
のタスクにより、SWSE 論理プロファイルの設定、およびこの SWSE インスタンスに固有のその他の設定
を使用して、SWSE 上の eapps.cfg ファイルが更新されます。また、Web サーバーに仮想ディレクトリ
も作成されます。156 ページの「SWSE を設定するタスクの実行」も参照してください。
SWSE 論理プロファイルの作成および適用については、231 ページの「SWSE の設定」を参照してください。
■
既存の設定を変更
■
既存のエンタープライズの変更:
既存のエンタープライズの変更 以前に設定した Siebel Enterprise の設定を変更します。詳しくは、
144 ページの「Siebel Enterprise の設定」を参照してください。
『Siebel システム管理ガイド』の説明に従って、Siebel Server Manager を使用して Siebel
Enterprise の設定を変更することもできます。
■
既存の設定を削除
■
物理 Gateway Name Server の削除: インストールおよび設定した Siebel Gateway Name Server
の Siebel Gateway Name Server サービスを削除します。
備考: SWSE および Siebel Server のインストール済みのインスタンスをすべてアンインストールしてい
ない場合は、物理的な Gateway Name Server を削除しないでください。Gateway Name Server をア
ンインストールすると、設定ウィザードが自動的に起動されます。[物理 Gateway Name Server の削
除]タスクを実行する必要があります。詳しくは、第 14 章「Siebel Business Applications のアンインス
トール」を参照してください。
142
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
■
Gateway Name Server からのエンタープライズの削除: Siebel Gateway Name Server で設定し
た Siebel Enterprise を削除します。
備考: SWSE および Siebel Server のインストール済みのインスタンスをすべてアンインストールしてい
ない場合は、Siebel Enterprise を削除しないでください。詳しくは、第 14 章「Siebel Business
Applications のアンインストール」を参照してください。
■
Siebel Web Server Extension プロファイルディレクトリの削除: 以前に作成した SWSE 論理プロ
ファイルを削除します。
備考: SWSE 論理プロファイルに保存された設定データは、プロファイルをインストール済みの SWSE
インスタンスに適用する場合のみ使用されます。作成および適用した SWSE 論理プロファイルは保持する
ことをお勧めします。
SWSE 論理プロファイルを削除すると、論理プロファイルを適用する SWSE インスタンス上で Siebel ア
プリケーション仮想ディレクトリを作成するときに使用するファイルなど、論理プロファイルを使用して作
成されたディレクトリ内のすべてのファイルが削除されます。SWSE 論理プロファイルを適用する前に、
負荷分散設定ファイル lbconfig.txt をこの場所に配置します。後でファイルが必要になる場合に備えて、
このディレクトリ内のファイルを削除する前にバックアップしてください。
■
設定の終了:
設定の終了 設定ウィザードを終了します。
Siebel Gateway Name Server の設定
このトピックは、141 ページの「設定タスクの実行」の一部です。
143 ページの表 13 に、Siebel Gateway Name Server を設定する際に Siebel 設定ウィザードで要求される設定
を示します。ウィザードには、ほとんどの設定について詳細を示すヘルプテキストが表示されます。
表 13 Siebel Gateway Name Server の設定
Siebel 設定ウィザードの設定
コメント/説明
Gateway Name Server の TCP/
IP ポート
この Gateway Name Server が、Siebel Server またはその他のコン
サーバーメッセージとログの言語
サーバーメッセージおよびログメッセージに使用されるプライマリ言語。ソ
フトウェアをインストールしたサーバーでの言語サポートが必要です。
Gateway Name Server システ
オペレーティングシステムの起動時に Gateway Name Server を自動的に
ムサービスの自動開始
開始するかどうかを指定します。
ポーネントからの接続に使用するポート番号を指定します。デフォルトの
ポート番号は 2320 です。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
143
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
Siebel Enterprise の設定
このトピックは、141 ページの「設定タスクの実行」の一部です。
144 ページの表 14 に、Siebel Enterprise を設定する際に Siebel 設定ウィザードで要求される設定を示します。
ウィザードには、ほとんどの設定について詳細を示すヘルプテキストが表示されます。
次の表に示すほとんどの項目は、 Siebel Enterprise を新規に設定するタスクに表示されます。一部の項目は、既
存の Enterprise を変更するタスクにも表示されます。表示される画面や項目、および一部のデフォルト値は、前の
選択内容によって異なります。ウィザードのタスクには多くの分岐があります。表に示す項目の順序は、実際のウィ
ザードのタスクに対応していない場合があります。
Siebel Enterprise の設定結果として設定されるパラメータは、 Enterprise レベルとして設定されるか、データ
ソースやセキュリティアダプタなどの指定サブシステムに対して設定されます。
これらのパラメータの多くについては、『Siebel システム管理ガイド』および『Siebel セキュリティガイド』を参
照してください。
表 14 Siebel Enterprise の設定
Siebel 設定ウィザードの設定/
パラメータ
コメント/説明
Gateway Name Server 認証ユーザー
アカウント名
Gateway Name Server 認証に使用するアカウントのユーザー名を
指定します。
備考: Siebel Enterprise を最初に設定するとき(認証設定が
Gateway Name Server に適用される前)、ユーザーアカウント名
とパスワードの各フィールドは無効になっています。93 ページの
「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の一般的な要
件」も参照してください。
Gateway Name Server 認証ユーザー
アカウントパスワード
Gateway Name Server 認証に使用するアカウントのパスワードを
指定します。
Gateway Name Server のホスト名
Gateway Name Server がインストールされているマシンのホスト
名を指定します。36 ページの「Siebel Gateway Name Server と
Siebel Server のホスト名に対する制約」を参照してください。
Gateway Name Server の TCP/IP
ポート
この Gateway Name Server が、Siebel Server またはその他の
コンポーネントからの接続に使用するポート番号を指定します。デ
フォルトのポート番号は 2320 です。Gateway Name Server の設
定時に指定したポート番号を使用します。
Siebel Enterprise 名
Siebel Enterprise の名前を指定します。36 ページの「Siebel
Enterprise Server と Siebel Server の名前に対する制約」を参照し
てください。
Enterprise 説明
Siebel Enterprise の簡単な説明を入力します。
(EnterpriseDesc)
144
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
表 14 Siebel Enterprise の設定
Siebel 設定ウィザードの設定/
パラメータ
プライマリ Siebel ファイルシステム
(FileSystem)
データベースプラットフォーム
Microsoft SQL Server ホスト名
コメント/説明
Siebel File System の場所を指定します。38 ページの「Siebel
File System の作成」を参照してください。
次のオプションがあります。
■
Oracle Database Enterprise Edition
■
Linux UNIX Windows 対応 IBM DB2 UDB
■
IBM DB2 UDB for z/OS
■
Microsoft SQL Server
(MS SQL Server のみ)
Microsoft SQL Server データベース名 (MS SQL Server のみ)
データベースのテーブルオーナー
(Oracle 、DB2 、または DB2 for z/OS のみ)
(TableOwner)
IBM DB2 データベースエイリアス
(DB2 のみ)
現在の IBM DB2 SQL ID/ グループ名
(DB2 for z/OS のみ)
Oracle SQLNet 接続文字列
(Oracle データベースのみ)
Siebel データベースユーザーアカウント (すべてのデータベースプラットフォーム用)
名
Siebel データベースユーザーアカウント (すべてのデータベースプラットフォーム用)
パスワード
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
145
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
表 14 Siebel Enterprise の設定
Siebel 設定ウィザードの設定/
パラメータ
Enterprise セキュリティ認証プロファ
イル
コメント/説明
次のオプションがあります。
■
データベース認証 ( デフォルト ): SecAdptMode パラメータの
値 DB に対応します。
■
Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) 認証:
SecAdptMode パラメータの値 LDAP に対応します。
■
カスタムセキュリティ認証 ( セキュリティ SDK を使用 ):
SecAdptMode パラメータの値 CUSTOM に対応します。
■
Active Directory (ADSI) 認証 (Windows のみ ):
SecAdptMode パラメータの値 ADSI に対応します。
デフォルトでは、データベース認証が有効になります。別のセキュリ
ティアダプタを設定した場合、そのアダプタはまだ使用できません。
セキュリティアダプタを設定後に有効にするには、前述の値を使用し
て SecAdptMode パラメータを手動で設定します。たとえば、
Application Object Manager コンポーネントに対して、LDAP な
どのセキュリティアダプタを有効にする場合にこのパラメータを設定
します。
備考: Enterprise に対しては、データベース認証を有効のままにす
ることをお勧めします。展開に応じて必要な場合は、Server
Manager を使用して、個々のサーバーまたはコンポーネントのみに
対してデータベース以外のセキュリティアダプタを有効にします。
Active Directory を使用する顧客の場合は、通常、ADSI セキュリ
ティアダプタではなく LDAP セキュリティアダプタを使用すること
をお勧めします。
後で、同じ設定ウィザードセッションで[Gateway Name Server
への認証設定の適用]オプションをオンにした場合は、設定は
Gateway Name Server 認証にも適用されます。93 ページの
「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の一般的な要
件」も参照してください。
すべての認証オプションについては、『Siebel セキュリティガイド』
を参照してください。
146
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
表 14 Siebel Enterprise の設定
Siebel 設定ウィザードの設定/
パラメータ
セキュリティアダプタ名 ( 指定された名
前のサブシステム )
コメント/説明
通常は、デフォルトのセキュリティアダプタ名をそのまま使用するこ
とをお勧めします。デフォルトは、設定するセキュリティアダプタの
種類によって異なります。デフォルト名は次のとおりです。
■
DBSecAdpt
■
LDAPSecAdpt
■
CUSTOMSecAdpt
■
ADSISecAdpt
セキュリティアダプタを設定後に有効にするには、SecAdptName
パラメータを同じ名前に設定します。たとえば、Application
Object Manager コンポーネントに対して、LDAP などのセキュリ
ティアダプタを有効にする場合にこのパラメータを設定します。
すべての認証オプションについては、『Siebel セキュリティガイド』
を参照してください。
セキュリティ認証ライブラリ CRC
LDAP、ADSI、またはカスタムの認証のみ。(このオプションはデー
チェックサム
タベース認証には適用されません。さらに、Gateway Name
(CRC)
ディレクトリサーバードメイン名
Server 認証を除くすべての認証の設定にも適用されません。)
LDAP 認証または ADSI 認証のみ。
(ServerName)
LDAP ポートの設定
(Port)
ネットワーク TCP/IP ポート番号
LDAP 認証のみ。デフォルトのポート番号は 389 または 636 (保護
する場合)です。
LDAP 認証のみ。
(Port)
Siebel ユーザー名属性
LDAP 認証または ADSI 認証のみ。
(UsernameAttributeType )
Siebel パスワード属性
LDAP 認証のみ。
(PasswordAttributeType )
資格情報属性
LDAP、ADSI、またはカスタムの認証のみ。
(CredentialsAttributeType )
LDAP 役割属性 ( オプション )
LDAP、ADSI、またはカスタムの認証のみ。
(RolesAttributeType )
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
147
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
表 14 Siebel Enterprise の設定
Siebel 設定ウィザードの設定/
パラメータ
コメント/説明
共有データベースアカウント識別名
LDAP、ADSI、またはカスタムの認証のみ。
(SharedCredentialsDN)
共有データベースユーザー資格情報をパ
ラメータとして保存する
LDAP 認証または ADSI 認証のみ。
共有データベースアカウント
LDAP 認証または ADSI 認証のみ。
共有データベースアカウントパスワード
LDAP 認証または ADSI 認証のみ。
Siebel アプリケーション識別名 (DN)
LDAP、ADSI、またはカスタムの認証のみ。
(ApplicationUser)
アプリケーションパスワード
LDAP 認証または ADSI 認証のみ。
(ApplicationPassword )
Web シングルサインオンの設定 (Web
SSO)
LDAP 認証または ADSI 認証のみ。
(SingleSignOn )
ユーザーの指定
LDAP 認証または ADSI 認証のみ。
(UserSpec)
共有シークレット
LDAP 認証または ADSI 認証のみ。
(TrustToken )
SSL データベース証明書ファイル
LDAP 認証のみ。
(SslDatabase )
ユーザーパスワードのハッシュ
LDAP、ADSI、またはカスタムの認証のみ。
(HashUserPwd )
データベースパスワードのハッシュ
LDAP、ADSI、またはカスタムの認証のみ。
(HashDBPwd )
ユーザーパスワードのサルト
LDAP、ADSI、またはカスタムの認証のみ。
(SaltUserPwd)
サルト属性
LDAP、ADSI、またはカスタムの認証のみ。
(SaltAttributeType )
148
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
表 14 Siebel Enterprise の設定
Siebel 設定ウィザードの設定/
パラメータ
セキュリティアダプタにマップされる
ユーザー名
コメント/説明
LDAP、ADSI、またはカスタムの認証のみ。
(UseAdapterUserName)
Siebel ユーザー ID 属性
LDAP、ADSI、またはカスタムの認証のみ。
(SiebelUsernameAttributeType)
基本識別名 (DN)
LDAP 認証または ADSI 認証のみ。
(BaseDN)
変更の適用
LDAP 認証または ADSI 認証のみ。
(PropagateChange)
Gateway Name Server への認証設定
の適用
設定した認証設定を Gateway Name Server に適用する場合に指定
します。
備考: タスクの開始時に初めて Gateway Name Server 認証設定を
指定するときは、このチェックボックスをオンにする必要がありま
す。それ以降は、既存の設定を変更する場合を除いて、このチェック
ボックスをオンにしないでください。
Microsoft SQL Server ポート番号
(MS SQL Server のみ)
このオプションが表示されるのは、Gateway Name Server 認証に
対するデータベース認証を使用し、認証設定を Gateway Name
Server に適用する場合のみです。
エンタープライズ設定の変更タスク
表示される項目の一部は、新規の Siebel Enterprise の作成、およ
び既存の Enterprise の変更の両方に適用されます。
(次に示すタスクは作成タスクには表示されませんが、該当する画面
は常に表示されます。)
■
Enterprise データベース接続設定(Enterprise を変更するタ
スクにのみ表示されます)
■
Enterprise ネットワークセキュリティ暗号化タイプ
■
チャートサーバー設定
■
データ品質製品およびコネクタ
■
Enterprise セキュリティ認証のデフォルト(Enterprise を変
更するタスクにのみ表示されます)
■
Enterprise ファイルシステム添付パーティション設定
(Enterprise を変更するタスクにのみ表示されます)
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
149
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
表 14 Siebel Enterprise の設定
Siebel 設定ウィザードの設定/
パラメータ
チャートサーバーホスト名
(DSChartServer)
コメント/説明
エンタープライズ設定の変更タスクで[チャートサーバー設定]をオ
ンにした場合のみ表示されます。
ホスト名とポート番号を
Charts_server_hostname:port_number の形式で指定します。
294 ページの「Web クライアントに合わせた Siebel Charts サー
バーの変更」を参照してください。
チャートのイメージ形式
(DSChartImageFormat)
エンタープライズ設定の変更タスクで[チャートサーバー設定]をオ
ンにした場合のみ表示されます。
[GIF]、[JPEG]、または[PNG ](デフォルト)を選択します。デ
フォルトをそのまま使用することをお勧めします。
294 ページの「Web クライアントに合わせた Siebel Charts サー
バーの変更」を参照してください。
Siebel Data Quality Matching
エンタープライズ設定の変更タスクで[データ品質製品およびコネク
タ]をオンにした場合のみ表示されます。
[なし]または[Siebel Data Quality Connector]を選択します。
セキュリティ暗号化のレベルまたは
タイプ
(Crypt および ConnType )
この設定および残りの全項目は、エンタープライズ設定の変更タスク
で[Enterprise ネットワークセキュリティ暗号化タイプ]をオンに
した場合のみ表示されます。次のオプションがあります。
■
なし
■
暗号化を使用しない SISNAPI([なし]と同じ)
■
RSA 暗号化アルゴリズムを使用した SISNAPI
■
SSL 3.0 を使用した SISNAPI
■
拡張 SSL 3.0 を使用した SISNAPI
■
Microsoft Crypto 拡張 API 暗号化を使用した SISNAPI
これらのオプションについては、『Siebel セキュリティガイド』を参
照してください。
証明書ファイル名
(CertFileName)
認証機関 (CA) の証明書ファイル名
この項目および残りの全項目は、
[セキュリティ暗号化のレベルまたは
タイプ]でいずれかの SSL オプションを選択した場合のみ表示されま
す。詳しくは、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
詳しくは、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
(CACertFileName )
プライベートキーファイル名
詳しくは、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
(KeyFileName )
150
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
表 14 Siebel Enterprise の設定
Siebel 設定ウィザードの設定/
パラメータ
コメント/説明
プライベートキーファイルのパスワード
詳しくは、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
(KeyFilePassword )
ピア認証の有効化
詳しくは、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
(PeerAuth )
ピア証明書を確認
詳しくは、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
(PeerCertValidation )
Siebel Server を設定するタスクの実行
このトピックは、141 ページの「設定タスクの実行」の一部です。
Siebel サーバー設定ウィザードの実行では、必要なすべての事前作業(Siebel Gateway Name Server、Siebel
Enterprise 、SWSE 論理プロファイルの設定、および Siebel データベースのインストール)が完了していること
を前提としています。
Siebel Server をインストールして事前作業を実行した後、 Siebel サーバー設定ウィザードを実行して、表示され
るとおりに[新しい設定を作成]タスクを実行します。このウィザードには、次に示すタスクが含まれています。
備考: Siebel サーバー設定ウィザードをライブモードで実行する場合、Siebel Gateway Name Server が実行さ
れているかどうかが確認されます。Siebel Gateway Name Server が実行されていない場合、設定を先に進める
ことはできません。142 ページの「Siebel Gateway Name Server、Siebel Enterprise、および SWSE 論理プロ
ファイルを設定するタスクの実行」に進んでください。
Siebel Server をすでに設定している場合は、『Siebel システム管理ガイド』の説明に従って、Siebel Server
Manager を使用して Siebel Server の設定を変更できます。
■
新しい設定を作成:
新しい設定を作成 Gateway Name Server 上で、Siebel Server の新しい設定を作成します。詳しくは、
152 ページの「Siebel Server の設定」を参照してください。
■
の言語サポートの追加 すでに設定済みの Siebel Server に対して、新規にインストールし
Siebel Server の言語サポートの追加:
た追加の言語を展開します。このタスクは、次のいずれもが該当する場合のみ適用されます。
■
すでに Siebel Server の初期設定([新しい設定を作成]タスク)を完了している
■
展開される言語として追加する新しい言語を Siebel Server にすでにインストールしている
展開する言語を指定する画面では、展開する新しい言語のみを指定します。152 ページの「Siebel Server の設
定」も参照してください。
このタスクは、関連する言語展開タスク(SWSE への言語のインストールと展開など)と併せて実行します。
詳しくは、101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」を参照してください。
備考: Siebel Server を設定する前に言語を追加する場合は、このタスクを実行しないでください。代わりに、
[新しい設定を作成]タスクを使用して、展開する適用可能な言語をすべて指定します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
151
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
■
既存の設定を削除:
既存の設定を削除 Gateway Name Server 上で、Siebel Server の設定を削除します。
備考: Siebel Server をアンインストールすると、設定ウィザードが自動的に起動されるため、[既存の設定を
削除]タスクを実行できます。詳しくは、第 14 章「Siebel Business Applications のアンインストール」を参
照してください。
場合によっては、Siebel Server 設定を削除して、再作成する必要があります。このタスクを実行する場合、
Siebel Server のアンインストールは必ずしも必要ではありません。詳しくは、165 ページの「インストール
および設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備」を参照してください。
■
設定の終了:
設定の終了 設定ウィザードを終了します。
Siebel Server の設定
このトピックは、141 ページの「設定タスクの実行」の一部です。
152 ページの表 15 に、Siebel Server を設定する際に Siebel 設定ウィザードで要求される設定を示します。ウィ
ザードには、ほとんどの設定について詳細を示すヘルプテキストが表示されます。
表示される画面や項目は、前の選択内容によって異なります。ウィザードのタスクには多くの分岐があります。表に
示す項目の順序は、実際のウィザードのタスクに対応していない場合があります。また、ウィザードのデフォルト
は、前の選択内容によって異なる場合があります。
これらのパラメータの多くについては、『Siebel システム管理ガイド』および『Siebel セキュリティガイド』を参
照してください。
表 15 Siebel Server の設定
Siebel 設定ウィザードの設定/
パラメータ
Gateway Name Server 認証ユーザー
アカウント名
Gateway Name Server 認証ユーザー
アカウントパスワード
コメント/説明
Gateway Name Server 認証に使用するアカウントのユーザー名を
指定します。
Gateway Name Server 認証に使用するアカウントのパスワードを
指定します。
Gateway Name Server のホスト名
Gateway Name Server がインストールされているマシンのホスト
名を指定します。36 ページの「Siebel Gateway Name Server と
Siebel Server のホスト名に対する制約」を参照してください。
Gateway Name Server の TCP/IP
ポート
この Gateway Name Server が、Siebel Server またはその他の
コンポーネントからの接続に使用するポート番号を指定します。デ
フォルトのポート番号は 2320 です。Gateway Name Server の
設定時に指定したポート番号を使用します。
Siebel Enterprise 名
152
すでに設定済みの Siebel Enterprise の名前を指定します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
表 15 Siebel Server の設定
Siebel 設定ウィザードの設定/
パラメータ
Siebel Server 名
コメント/説明
Gateway Name Server に格納されている Siebel Server 設定イ
ンスタンスの名前を示します。
36 ページの「Siebel Enterprise Server と Siebel Server の名前に
対する制約」を参照してください。
Siebel Server 説明
Siebel Server の簡単な説明を入力します。
(ServerDesc)
コンポーネントグループの有効化
この Siebel Server に対して有効にするコンポーネントグループを
指定します。
コンポーネントグループについては、『Siebel システム管理ガイド』
を参照してください。
サーバーメッセージとログの言語
(Lang )
導入する言語
サーバーメッセージおよびログメッセージに使用されるプライマリ
言語。ソフトウェアをインストールしたサーバーでの言語サポート
が必要です。
展開するインストール済み言語を指定します。これらの各言語に対し
て Application Object Manager コンポーネントが作成されます。
初期設定の後に新しい言語をインストールした場合は、Siebel サー
バー設定ウィザードを再度実行し、[Siebel Server の言語サポート
の追加]オプションを選択すると、その言語を展開できます。
詳しくは、次の各項を参照してください。
Siebel Connection Broker ポート
(PortNumber)
■
101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開につ
いて」
■
166 ページの「言語固有の AOM の有効化と無効化および言語の
追加」
Siebel Connection Broker コンポーネントの TCP/IP ポート番号
を指定します。デフォルトのポート番号は 2321 です。
リモート同期マネージャポート
Siebel Remote 同期マネージャコンポーネントの TCP/IP ポート番
号を指定します。デフォルトのポート番号は 40400 です。
クラスタ設定
次のオプションがあります。
Siebel Server クラスタ仮想ホスト名 /
IP
■
仮想ホスト名を使用してクラスタ化済み
■
仮想 IP アドレスを使用してクラスタ化済み
■
非クラスタ化
このオプションは、前述した 2 つのクラスタ化オプションのいずれ
かを選択した場合に表示されます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
153
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
表 15 Siebel Server の設定
Siebel 設定ウィザードの設定/
パラメータ
Siebel Server クラスタ仮想ホスト名
Siebel Server クラスタ仮想 IP
コメント/説明
このオプションは、最初のクラスタ化オプション([仮想ホスト名を
使用してクラスタ化済み])を選択した場合に表示されます。
このオプションは、2 番目のクラスタ化オプション([仮想 IP アド
レスを使用してクラスタ化済み])を選択した場合に表示されます。
Siebel Server 設定の追加タスク
Siebel Server の追加タスクのサブタスクを指定します。次のオプ
ションがあります。
■
Exchange サーバー同期(Exchange サーバー同期の設定につ
いては、『Siebel Server Sync Guide』を参照してください。)
■
サーバー固有のセキュリティ暗号化設定(このタスクを使用し
て、この Siebel Server と他のサーバーとの間の SSL 通信を設
定します。詳しくは、『Siebel セキュリティガイド』を参照して
ください。)
■
サーバー固有のセキュリティ認証プロファイルの割当(このタ
スクを使用して、既存のセキュリティアダプタをこの Siebel
Server または特定のコンポーネントに割り当てます。詳しく
は、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。)
Exchange Server 同期コネクタ用の
ローカル共有の作成
[Exchange サーバー同期]タスク用。
Exchange Server 同期コネクタの共有
名
[Exchange サーバー同期]タスク用。
" 外部ミーティング主催者 " の従業員ログ [Exchange サーバー同期]タスク用。
イン
抽出開始日
[Exchange サーバー同期]タスク用。
抽出開始日の形式
[Exchange サーバー同期]タスク用。
新規担当者のデフォルトアカウント
[Exchange サーバー同期]タスク用。
新規担当者のデフォルトアカウントの場
所
[Exchange サーバー同期]タスク用。
Exchange Server 同期ディスパッチャ
コンポーネントを有効にする
[Exchange サーバー同期]タスク用。
Exchange Server 同期エンジンを有効
にする
[Exchange サーバー同期]タスク用。
証明書ファイル名
[サーバー固有のセキュリティ暗号化設定]タスク用。
(CertFileName)
154
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
表 15 Siebel Server の設定
Siebel 設定ウィザードの設定/
パラメータ
認証機関 (CA) の証明書ファイル名
コメント/説明
[サーバー固有のセキュリティ暗号化設定]タスク用。
(CACertFileName )
プライベートキーファイル名
[サーバー固有のセキュリティ暗号化設定]タスク用。
(KeyFileName )
セキュリティアダプタ名
[サーバー固有のセキュリティ認証プロファイルの割当]タスク用。
(SecAdptName および
この Siebel Server または個々のサーバーコンポーネントに割り当
SecAdptMode )
サーバーのセキュリティ認証の範囲
セキュリティアダプタに関連付けるオブ
ジェクトマネージャの選択
てる既存のセキュリティアダプタを指定します。
[サーバー固有のセキュリティ認証プロファイルの割当]タスク用。
次のオプションがあります。
■
この設定を Siebel Server 全体に対して行う ( サーバーレベル )
■
特定のオブジェクトマネージャに対してこの設定を設定する ( コ
ンポーネントレベル )
[サーバー固有のセキュリティ認証プロファイルの割当]タスク用。
このオプションは、個々の Application Object Manager またはそ
の他のサーバーコンポーネントに対してセキュリティを設定するよ
うに指定した場合に表示されます。このために、必要に応じて
Server Manager を使用します。
Siebel データベースを設定するタスクの実行
このトピックは、141 ページの「設定タスクの実行」の一部です。
データベース設定ユーティリティをインストールした後、データベース設定ウィザードを実行して、[データベース
のインストール]タスクを実行します。このタスクおよび関連タスクの実行については、第 7 章「Siebel データ
ベースの設定」を参照してください。
データベース設定ウィザードを実行して[データベースのインストール]タスクを実行する場合は、第 3 章
「RDBMS の設定」の説明に従って Siebel データベースインスタンスが作成済みであることを前提としています。
さらに、Siebel Gateway Name Server、Siebel Enterprise、および SWSE 論理プロファイルを設定しておく
必要があります(Siebel Server は、[データベースのインストール]タスクの実行後に設定します)。
備考: Siebel データベースをインストールすると、Siebel レポジトリおよびシードデータが自動的にインポートさ
れます(両方ともプライマリ言語のみ)。プライマリ言語以外の言語でインポートするには、その後に個別にタスク
を実行して、Siebel レポジトリおよびシードデータをインポートします。
このウィザードに含まれるその他のタスクのほとんどは、『Siebel データベースアップグレードガイド』または
『Siebel Database Upgrade Guide for DB2 for z/OS』で説明されており、インストールの一部としては行われ
ません。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
155
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 設定タスクの実行
SWSE を設定するタスクの実行
このトピックは、141 ページの「設定タスクの実行」の一部です。
SWSE 設定ウィザードは、 SWSE のインストール後、各 SWSE インスタンスで実行されます。
このウィザードの実行では、必要なすべての事前作業(Siebel Gateway Name Server、Siebel Enterprise、
SWSE 論理プロファイル、および Siebel Server の設定)が完了していることを前提としています。データベース
設定ウィザードを使用して、 Siebel データベースもインストールしておく必要があります。
SWSE をインストールした後、SWSE 設定ウィザードを実行して、以前に作成した SWSE 論理プロファイルを適用
します。SWSE 論理プロファイルの作成および適用については、231 ページの「SWSE の設定」を参照してください。
このウィザードには、次に示すタスクが含まれています。
■
SWSE 論理プロファイルの適用:
論理プロファイルの適用 Siebel 設定ウィザードを使用して以前に作成した SWSE 論理プロファイル
の場所を指定し、このタスクを使用して指定する他の設定とともに、SWSE のこのインストール済みインスタ
ンスに設定を適用します。このタスクにより、SWSE 設定ファイル(eapps.cfg ファイル)が更新されます。
eapps.cfg ファイルは、SWSE_ROOT¥bin にあります。SWSE_ROOT は SWSE のインストールディレク
トリです。
SWSE 論理プロファイルを適用すると、Siebel アプリケーションに必要な仮想ディレクトリが Web サーバー
上に作成(または再作成)されます。
Microsoft Windows(Microsoft IIS Web サーバー)では、バッチファイルを編集して、不要な仮想ディレク
トリのエントリを削除したり、仮想ディレクトリをカスタマイズすることができます。この操作は、SWSE 設定
ウィザードを使用して SWSE 論理プロファイルを適用する前に実行します。仮想ディレクトリは、バッチファイ
ル eapps_virdirs.bat または eapps_virdirs_sia.bat によって作成されます(Siebel Industry Applications
の場合)。これらのファイルは、指定した SWSE 論理プロファイルディレクトリに配置されています。異種環境
での SWSE 設定については、221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」も参照してください。
Siebel のネイティブな負荷分散を使用している場合は、設定ファイル lbconfig.txt を作成し、 SWSE 論理プ
ロファイルを適用する前にその論理プロファイルの場所に配置します。これらのタスクは SWSE 設定の第 2 段
階として実行します。つまり、 SWSE の初期設定を行ってシステムを起動および実行し、負荷分散に参加する
すべての Siebel Server をインストールして設定した後に、これらのタスクを実行します。負荷分散の設定に
ついては、167 ページの「Siebel アプリケーションの負荷分散の設定」を参照してください。
■
設定の言語サポートの追加 すでに設定済みの SWSE に対して、新規にインストールした追加の言語
SWSE 設定の言語サポートの追加:
を展開します。このタスクは、次のいずれもが該当する場合のみ適用されます。
■
すでに SWSE の初期設定([SWSE 論理プロファイルの適用]タスク)を完了している
■
展開する言語として追加する新しい言語を SWSE にすでにインストールしている
展開する言語を指定する画面では、展開する新しい言語のみを指定します。237 ページの「SWSE 論理プロ
ファイルの適用」も参照してください。
このタスクは、関連する言語展開タスク(Siebel Server への言語のインストールと展開など)と併せて実行し
ます。詳しくは、101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」を参照してください。
備考: SWSE 論理プロファイルを適用する前に言語を追加する場合は、このタスクを実行しないでください。代
わりに、[SWSE 論理プロファイルの適用]タスクを使用して、展開する適用可能な言語をすべて指定します。
156
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Gateway Name Server の起動の
確認
■
SWSE 設定の削除:
設定の削除 SWSE から物理的な設定を削除します。このタスクにより eapps.cfg ファイルが削除さ
れ、SWSE 論理プロファイルの適用時に作成された Siebel アプリケーション仮想ディレクトリが削除されま
す。このタスクは、Web サーバーを自動的に停止して再起動します。
備考: SWSE をアンインストールすると、ウィザードが自動的に起動されるため、削除タスクを実行できます。
詳しくは、第 14 章「Siebel Business Applications のアンインストール」を参照してください。
■
終了:
終了 設定ウィザードを終了します。
Siebel Gateway Name Server の起動の確認
設定時に Siebel Gateway Name Server の手動起動を選択した場合は、次のことを実行するときに Siebel
Gateway Name Server が起動していることを確認してください。
■
Siebel Enterprise の作成および設定
■
新規 Siebel Server の設定
■
Siebel Business Applications の操作
■
Siebel Server(アンインストール時など)または Siebel Enterprise の設定の削除
Siebel Gateway Name Server の起動を確認するには
■ $SIEBEL_ROOT/gtwysrvr ディレクトリに移動し、Siebel 環境変数を設定します。UNIX シェルまたはその
variant に該当するコマンドを選択します。
Bourne シェルまたは Korn シェル
. ./siebenv.sh
ヒント: 最初のピリオドと ./siebenv.sh の間にスペースがあることを確認します。
C シェル
source siebenv.csh
このステップにより、Siebel ユーティリティの使用に必要な Siebel 環境変数とパス情報が設定されます。
ヒント: Siebel 管理者がログオンすると、常に Siebel 環境シェルスクリプトが自動的に実行されるように設
定するには、管理者アカウントのデフォルトとしてこのシェルを指定します。次に、管理者のアカウントの起動
ファイルにこのコマンドを追加します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
157
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Gateway Name Server の自動起
動の設定
Siebel Gateway Name Server が実行されていることを確認するには
1
次のコマンドを入力します。
list_ns
次のような返信が表示されます。
started at Fri Dec 15 15:33:26 2006, pid: 4024, autostart: yes
2
Siebel Gateway Name Server が停止している場合は、次の手順を実行します。
■
start_ns コマンドを実行して、Siebel Gateway Name Server を起動します。詳しくは、『Siebel シ
ステム管理ガイド』を参照してください。
■
list_ns を実行して、Siebel Gateway Name Server が正しく動作していることを確認します。
Siebel Gateway Name Server の自動起動の
設定
インストール中に Siebel Gateway Name Server の自動再起動を選択した場合は、次に説明する手順を実行して
これを有効にする必要があります。
備考: このプロセスは、Siebel Gateway Name Server をインストールしたユーザーが実行します。
このトピックで説明されている変更を行うと、Siebel Gateway Name Server は、サーバーを再起動すると自動
的に起動し、シャットダウンすると自動的に終了します。Siebel Server のインストールは、これらの変更の後で続
行できます。
備考: Siebel Gateway Name Server が提供する Siebel Enterprise 内のすべてのサーバーの中で、Siebel
Gateway Name Server が、起動する最初のサービスとなり、シャットダウンする最後のサービスとなるように注
意してください。
ここでは、次のサブトピックについて説明します。
■
159 ページの「AIX における Siebel Gateway Name Server の自動起動の設定」
■
160 ページの「HP-UX における Siebel Gateway Name Server の自動起動の設定」
■
161 ページの「Linux または Solaris における Siebel Gateway Name Server の自動起動の設定」
158
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Gateway Name Server の自動起
動の設定
AIX における Siebel Gateway Name Server の自動起動の設定
このトピックは、158 ページの「Siebel Gateway Name Server の自動起動の設定」の一部です。
Siebel Gateway Name Server を AIX で自動起動するように設定するには、ここで説明する手順を実行します。
AIX で Siebel Gateway Name Server の自動起動を設定するには
1
Siebel Gateway Name Server がインストールされているマシンに root としてログオンします。
2
1 つの行で次のコマンドを実行します。
mkitab "sieb_gtwyns:2:wait:su - SIEBEL_ACCOUNT -c ¥"$SIEBEL_HOME/bin/
siebel_server start¥""
ここで、各項目は次のようになります。
3
■
SIEBEL_ACCOUNT = Siebel 製品をインストールするユーザーアカウントです。
■
$SIEBEL_HOME = Siebel Gateway Name Server のインストールディレクトリです。
ファイル /etc/rc.shutdown が存在しているかどうかを確認します。存在していない場合は、このファイルを
作成してその権限を変更します。
touch /etc/rc.shutdown
chmod 744 /etc/rc.shutdown
4
次のコマンドを追加して、ファイル /etc/rc.shutdown を編集します。
/usr/bin/su - SIEBEL_ACCOUNT -c "$SIEBEL_HOME/bin/siebel_server stop"
ここで、各項目は次のようになります。
5
■
SIEBEL_ACCOUNT = Siebel 製品をインストールするユーザーアカウントです。
■
$SIEBEL_HOME = Siebel Gateway Name Server のインストールディレクトリです。
ファイルを保存して閉じます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
159
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Gateway Name Server の自動起
動の設定
HP-UX における Siebel Gateway Name Server の自動起動の
設定
このトピックは、158 ページの「Siebel Gateway Name Server の自動起動の設定」の一部です。
Siebel Gateway Name Server を HP-UX で自動起動するように設定するには、ここで説明する手順を実行します。
HP-UX で Siebel Gateway Name Server の自動起動を設定するには
1
Siebel Gateway Name Server がインストールされているマシンに root としてログオンします。
2
次のように、ファイル siebel_server を /sbin/init.d ディレクトリにコピーします。
cp $SIEBEL_ROOT/bin/siebel_server /sbin/init.d
ここで、
■
$SIEBEL_ROOT = Siebel ルートディレクトリへのフルパスです。
3
これをまだ実行していない場合は、テキストエディタを使用して /sbin/init.d/siebel_server を編集し、
$SIEBEL_GATEWAY_ROOT を Siebel Gateway Name Server インストールディレクトリへの実際のパス
に置き換えます。
4
次のコマンドを実行して、適切な権限を設定します。
chmod 755 /sbin/init.d/siebel_server
5
次のコマンドを実行して、 /sbin/init.d/siebel_server から /sbin/rc3.d/S720siebel_server へのソフト
リンクを作成します。
ln -s /sbin/init.d/siebel_server /sbin/rc3.d/S720siebel_server
6
次のコマンドを実行して、 /sbin/init.d/siebel_server から /sbin/rc2.d/K320siebel_server へのソフト
リンクを作成します。
ln -s /sbin/init.d/siebel_server /sbin/rc2.d/K320siebel_server
Siebel Gateway Name Server が非ルートユーザーとしてインストールされている場合は、160 ページのス
テップ 7 に進みます。それ以外の場合、このプロセスは完了します。
7
/sbin/init.d/siebel_server_nonroot を作成または編集して、次の行を追加します。
/usr/bin/su - SIEBEL_ACCOUNT -c "/sbin/init.d/siebel_server $1"
ここで、
■
SIEBEL_ACCOUNT = Siebel 製品をインストールするユーザーアカウントです。
8
/sbin/rc3.d/S720siebel_server および /sbin/rc2.d/K320siebel_server がすでに存在している場合は、
これらを削除します。
9
次のコマンドを実行します。
chmod 755 /sbin/init.d/siebel_server_nonroot
ln -s /sbin/init.d/siebel_server_nonroot /sbin/rc3.d/S720siebel_server
ln -s /sbin/init.d/siebel_server_nonroot /sbin/rc2.d/K320siebel_server
160
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Gateway Name Server の自動起
動の設定
Linux または Solaris における Siebel Gateway Name Server
の自動起動の設定
このトピックは、158 ページの「Siebel Gateway Name Server の自動起動の設定」の一部です。
Siebel Gateway Name Server を Linux または Solaris で自動起動するように設定するには、ここで説明する手
順を実行します。
Linux または Solaris で Siebel Gateway Name Server の自動起動を設定するには
1
Siebel Gateway Name Server がインストールされているマシンに root としてログオンします。
2
次のように、ファイル siebel_server を /etc/init.d ディレクトリにコピーします。
cp $SIEBEL_HOME/bin/siebel_server /etc/init.d
ここで、
■
$SIEBEL_HOME = Siebel ルートディレクトリへのフルパスです。
3
テキストエディタを使用して /etc/init.d/siebel_server を編集し、$SIEBEL_GATEWAY_ROOT が Siebel
Gateway Name Server インストールディレクトリへの実際のパスを指すようにします。
4
次のコマンドを実行して、適切な権限を設定します。
chmod 755 /etc/init.d/siebel_server
5
次のコマンドを実行して、 /etc/init.d/siebel_server から /etc/rc3.d/S72siebel_server へのソフトリン
クを作成します。
ln -s /etc/init.d/siebel_server /etc/rc3.d/S72siebel_server
6
次のコマンドを実行して、 /etc/init.d/siebel_server から /etc/rc2.d/K32siebel_server へのソフトリン
クを作成します。
ln -s /etc/init.d/siebel_server /etc/rc2.d/K32siebel_server
Siebel Gateway Name Server が非ルートユーザーとしてインストールされている場合は、161 ページのス
テップ 7 に進みます。それ以外の場合、このプロセスは完了します。
7
/etc/init.d/siebel_server_nonroot を作成または編集して、次の行を追加します。
/usr/bin/su - SIEBEL_ACCOUNT -c "/etc/init.d/siebel_server $1"
ここで、
■
SIEBEL_ACCOUNT = Siebel 製品をインストールするユーザーアカウントです。
8
/etc/rc3.d/S72siebel_server および /etc/rc2.d/K32siebel_server がすでに存在している場合は、これ
らを削除します。
9
次のコマンドを実行します。
chmod 755 /etc/init.d/siebel_server_nonroot
ln -s /etc/init.d/siebel_server_nonroot /etc/rc3.d/S72siebel_server
ln -s /etc/init.d/siebel_server_nonroot /etc/rc2.d/K32siebel_server
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
161
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Server のインストール後のタスク
Siebel Server のインストール後のタスク
Siebel Server をインストールおよび設定した後、次のタスクを実行します。
■
162 ページの「ODBC データソースの確認」
■
165 ページの「モバイルユーザーのネットワーク接続の確立」
■
165 ページの「インストールおよび設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備」
■
167 ページの「Siebel アプリケーションの負荷分散の設定」
■
178 ページの「既存の Siebel Enterprise Server 内での追加 Siebel Server のインストール」
■
172 ページの「Siebel Server の自動起動の設定」
■
177 ページの「環境変数の管理」
■
178 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定のトラブルシューティング」
ODBC データソースの確認
このトピックは、162 ページの「Siebel Server のインストール後のタスク」の一部です。
ここでは、データベースプラットフォームの ODBC データソースを確認する方法について説明します。次のサブト
ピックが含まれています。
■
162 ページの「Oracle データベース用 ODBC データソースの確認」
■
164 ページの「IBM DB2 用 ODBC データソースの確認」
Oracle データベース用 ODBC データソースの確認
このトピックは、162 ページの「ODBC データソースの確認」の一部です。
Siebel Server インストールプログラムによって、RDBMS の Siebel データベースへ接続するために使用する
ODBC システムデータソース名(DSN)が自動的に作成されます。Siebel Server の ODBC データソースを確認
する前に、Siebel Server サービスが起動されていることを確認します。
ここで説明する内容は、クラスタ化環境の仮想 ODBC データソースにも適用されます。
注意: 通常、ODBC データソースで自動的に作成されるデフォルト設定を変更しないでください。ただし、Oracle
8i または 9i(RBO )から Oracle 11g (CBO)にアップグレードした場合、または ODBC を手動で作成した場合
は、次の手順に従って ODBC 設定を確認することは非常に重要です。
ODBC データソースについては、25 ページの「RDBMS のインストールおよび設定の計画」を参照してください。
162
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ ODBC データソースの確認
UNIX 用の Oracle データベースの ODBC データソースを確認するには
1
$SIEBEL_HOME/sys/.odbc.ini ファイルに移動して、編集するためにこのファイルを開きます。
2
ServerName と Driver への参照を含むファイルのセクションを検索します。
このセクションでは、Siebel Server に対して ODBC データソースを定義します。次の例で、サンプルセク
ションを示します。この手順で最も重要なのは、ServerName、Driver、ColumnsAsChar、および
ColumnSizeAsCharacter の各パラメータです。
[EnterpriseName_DSN]
Description=Oracle901
ServerName=dvlsun6
Driver=$SIEBEL_HOME/lib/SEor823.so
ColumnsAsChar=1
ColumnSizeAsCharacter=1
注意: ODBC ドライバが正常に動作するためには、ColumnsAsChar および ColumnSizeAsCharacter パラ
メータを設定する必要があります。
ServerName は、Siebel Server のインストール中に入力した Oracle 接続文字列です (この接続文字列を検
証するには、sqlplus を実行します)。ドライバが $SIEBEL_HOME/lib/SEor823.so を指している場合は、
このファイルの存在を確認できます。
3
SIEBEL_UNIXUNICODE_DB 環境変数が ORACLE に設定されていることを確認します。
備考: 異種データベース同時接続が必要な Siebel Marketing を使用する場合は、使用しているデータベース
プラットフォームの種類に関係なく、この変数を ORACLE に設定する必要があります。
4
siebenv.csh (C シェル)ファイルまたは siebenv.sh (Korn または Bourne シェル)ファイルを設定しま
す。
5
$SIEBEL_HOME/bin に移動し、次のコマンドを入力して接続をテストします。
odbcsql /u database_account_name /p password /s ODBC_DSN
ここで、各項目は次のようになります。
■
database_account_name = 有効なデータベースアカウント名です。
■
password = 対応するデータベースアカウントのパスワードです。
■
ODBC_DSN = EnterpriseName_DSN フォーム内の ODBC データソース名です。ここで
EnterpriseName は、Siebel Enterprise の名前です。
エラーメッセージが表示されない場合、ODBC 接続は有効です。
ODBC DSN が無効の場合は、エラーメッセージが表示されてプログラムが終了します。詳しくは、107 ページ
の「Siebel Server マシンのネットワーク接続の確認」および 180 ページの「ODBC データソース接続のトラブ
ルシューティング」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
163
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ ODBC データソースの確認
IBM DB2 用 ODBC データソースの確認
このトピックは、162 ページの「ODBC データソースの確認」の一部です。
Siebel Server インストールプログラムによって、RDBMS の Siebel データベースへ接続するために使用する
ODBC システムデータソース名(DSN)が自動的に作成されます。Siebel Server の ODBC データソースを確認
する前に、Siebel Server サービスが起動されていることを確認します。
ここで説明する内容は、クラスタ化環境の仮想 ODBC データソースにも適用されます。
注意: ODBC データソースで自動的に作成されるデフォルト設定を変更しないでください。
ODBC データソースについては、25 ページの「RDBMS のインストールおよび設定の計画」を参照してください。
備考: IBM DB2 for z/OS の ODBC データソースの確認方法については、『Implementing Siebel Business
Applications on DB2 for z/OS』を参照してください。
UNIX 用の IBM DB2 の ODBC データソースを確認するには
1
DB2 コマンドウィンドウを開きます。
2
次のコマンドを実行します。
db2 get cli cfg for section EnterpriseName_DSN
EnterpriseName は、初期設定時に指定した Siebel Enterprise の名前(SBA_81 など)です。
このコマンドを入力すると、次の結果が生成されます。
Section: EnterpriseName_DSN
------------------------------------------------dbalias=SBL
clipkg=6
txnisolation=1
dbalias は、DB2 データベースサーバー用にカタログ化されたデータベースエイリアスです。
EnterpriseName_DSN セクションが欠落している場合は、$SIEBEL_HOME/bin で configdb2 スクリプ
トを実行して設定し、次に、そのセクションがあることを再確認します。
65 ページの「IBM DB2 の ODBC ステートメントハンドル不足を防止するためのガイドライン」も参照してくだ
さい。
3
SIEBEL_UNIXUNICODE_DB 環境変数が DB2 に設定されていることを確認します。
備考: 異種データベース同時接続が必要な Siebel Marketing を使用する場合は、使用しているデータベース
プラットフォームの種類に関係なく、この変数を ORACLE に設定する必要があります。
4
siebenv.csh(C シェル)ファイルまたは siebenv.sh(Korn または Bourne シェル)ファイルを設定します。
5
$SIEBEL_HOME/bin に移動し、次のコマンドを入力して接続をテストします。
odbcsql /u database_account_name /p password /s ODBC_DSN
164
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ モバイルユーザーのネットワーク接続の確立
ここで、各項目は次のようになります。
■
database_account_name = 有効なデータベースアカウント名です。
■
password = 対応するデータベースアカウントのパスワードです。
■
ODBC_DSN = EnterpriseName_DSN フォーム内の ODBC データソース名です。ここで
EnterpriseName は、Siebel Enterprise の名前です。
エラーメッセージが表示されない場合、ODBC 接続は有効です。
ODBC DSN が無効の場合は、エラーメッセージが表示されてプログラムが終了します。詳しくは、107 ページ
の「Siebel Server マシンのネットワーク接続の確認」および 180 ページの「ODBC データソース接続のトラブ
ルシューティング」を参照してください。
モバイルユーザーのネットワーク接続の確立
このトピックは、162 ページの「Siebel Server のインストール後のタスク」の一部です。
Siebel モバイル Web クライアントユーザーは、TCP/IP 経由で Siebel Remote Server に接続して、マスター
データベースと同期できるようにする必要があります。この接続をサポートするための適切なネットワークソフト
ウェアとハードウェアがインストールされていること、およびリモートユーザーがサーバーとの TCP/IP 接続を確
立できることを確認します。接続を確認するには、ping コマンドを使用します。
『Siebel Remote and Replication Manager 管理ガイド』も参照してください。
インストールおよび設定後の Siebel Server コン
ポーネントの実行準備
このトピックは、162 ページの「Siebel Server のインストール後のタスク」の一部です。
ここでは、Siebel Server をインストールおよび設定した後、 Siebel Server コンポーネントを実行する前に実行
する必要があるタスクについて説明します。次のサブトピックが含まれています。
■
166 ページの「サーバーコンポーネントグループの有効化および無効化」
■
166 ページの「言語固有の AOM の有効化と無効化および言語の追加」
■
166 ページの「バッチコンポーネントの同期化」
■
167 ページの「アップグレードシナリオでのコンポーネントジョブ定義の保存」
■
167 ページの「Siebel Enterprise Server と Siebel Server のパラメータ設定の移行」
備考: Server Manager を使用して、インストール後にコンポーネントグループを有効化または無効化する方法、
バッチコンポーネントの同期方法、サーバーコンポーネントジョブ定義の作成方法、および関連トピックについて
は、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
165
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ インストールおよび設定後の Siebel
Server コンポーネントの実行準備
サーバーコンポーネントグループの有効化および無効化
このトピックは、165 ページの「インストールおよび設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備」の一部です。
Siebel Server を初期設定したときに、有効化するサーバーコンポーネントグループを指定しました。Siebel
Server を展開する前に、必要なサーバーコンポーネントグループが有効化されていることを確認します。不要な
サーバーコンポーネントグループはすべて無効にしておくことをお勧めします。
Siebel Server を設定するときにサーバーコンポーネントグループを明示的に有効化したため、インストールおよ
び設定の後に、コンポーネントグループを無効にする場合とそうでない場合があります。
166 ページの「言語固有の AOM の有効化と無効化および言語の追加」も参照してください。
言語固有の AOM の有効化と無効化および言語の追加
このトピックは、165 ページの「インストールおよび設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備」の一部です。
Siebel Business Applications ソフトウェアをインストールおよび設定したときに、101 ページの「複数言語を使
用したインストールおよび展開について」の説明に従って、シナリオ全体の中で 1 つ以上の言語を指定しています。
ここでは、必要な場合に、段階的な方法で言語を展開する方法について説明します。
複数の言語を使用して Siebel Server をインストールし、Siebel Server を設定するときにこれらの言語を展開済
みの言語として指定すると、展開済みの言語ごとに言語固有の Application Object Manager(AOM)コンポーネ
ントが作成されます。1 つまたは複数の展開済み言語について AOM が不要な場合は、Server Manager を使用し
て、展開前にこのようなコンポーネントを無効化できます。
複数の言語をインストールする場合は、Siebel サーバー設定ウィザードを実行するときに、インストール済みの言
語をすべて展開することをお勧めします。説明したように、不要な言語固有のコンポーネントを無効化できます。
Siebel サーバー設定ウィザードでタスクを実行する方法については、141 ページの「設定タスクの実行」を参照し
てください。
複数言語のグローバル環境で Siebel Business Applications を展開するための追加タスクについては、『Siebel
Global Deployment Guide』を参照してください。
17 ページの「Siebel リリースのインストールについて」と 92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストー
ルおよび設定の要件」も参照してください。
バッチコンポーネントの同期化
このトピックは、165 ページの「インストールおよび設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備」の一部です。
Siebel Server をインストールおよび設定した後、バッチコンポーネントを操作する前に同期しておく必要があり
ます。必要に応じて、Siebel データベースをアップグレードした後にこの同期を実行します。
166
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel アプリケーションの負荷分散の設定
アップグレードシナリオでのコンポーネントジョブ定義の保存
このトピックは、165 ページの「インストールおよび設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備」の一部です。
アップグレードのシナリオでは、 Siebel Server をインストールおよび設定し、Siebel データベースをアップグ
レードすると、コンポーネントジョブ定義が削除されるため、S_SRM_ACTION テーブルと S_SRM_ACT_PARAM
テーブルが切り捨てられます。これらの定義を再作成するには、アップグレードする前にコンポーネントジョブ定義
を保存する必要があります。
たとえば、Siebel EIM を使用して S_SRM_ACTION テーブルからデータをエクスポートしておき、データベースの
アップグレードおよびバッチコンポーネントの同期後に、このデータを同じテーブルにインポートできます。Siebel
『Siebel Enterprise Integration Manager Administration Guide』を参照してください。
EIM の使用については、
Siebel Enterprise Server と Siebel Server のパラメータ設定の
移行
このトピックは、165 ページの「インストールおよび設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備」の一部です。
設定移行ユーティリティ( cfgmerge)を使用して、Siebel Enterprise Server および Siebel Server の一部の
パラメータ設定を Siebel アプリケーション環境から別の環境へ移行できます。その他のカスタマイズしたアプリ
ケーションデータは、Application Deployment Manager(ADM)を使用して移行できます。
これらのユーティリティの使用方法については、『Siebel Business Applications への移行』および『Siebel
Application Deployment Manager Guide』を参照してください。
Siebel アプリケーションの負荷分散の設定
このトピックは、162 ページの「Siebel Server のインストール後のタスク」の一部です。
ここでは、Siebel アプリケーションで使用する負荷分散の設定方法について説明します。ネイティブな Siebel 負
荷分散とサードパーティ製の負荷分散の両方がサポートされています。
備考: ここでは、負荷分散の初期設定について説明します。展開で使用する負荷分散の管理については、『Siebel
Deployment Planning Guide 』および『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。サードパーティ製の
負荷分散の実装方法については、 My Oracle Support の「477835.1」(ドキュメント ID)を参照してください。
このドキュメントは、以前は「 Siebel Technical Note 540」として発行されていました。
231 ページの「SWSE の設定」も参照してください。
ここでは、次のサブトピックについて説明します。
■
168 ページの「負荷分散設定ファイル(lbconfig.txt)の生成」
■
169 ページの「サードパーティ製の HTTP ロードバランサーの設定」
■
171 ページの「ロードバランサーの接続タイムアウトの設定」
■
171 ページの「Siebel ネイティブロードバランサーまたはサードパーティ製 HTTP ロードバランサーでのサー
バーの監視」
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
167
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel アプリケーションの負荷分散の設定
負荷分散設定ファイル(lbconfig.txt)の生成
このトピックは、167 ページの「Siebel アプリケーションの負荷分散の設定」の一部です。
負荷分散設定ファイルには、 Siebel の負荷分散の仮想サーバーが定義されています。このファイルは、サードパー
ティ製の HTTP ロードバランサーの接続ルールを記述するための URL も提供します。
次の場合に、負荷分散設定ファイル(lbconfig.txt)を生成する必要があります。
■
Siebel Web Server Extension (SWSE)を設定する前に、 Siebel のネイティブな負荷分散を使用している
場合。SWSE の設定とは、Siebel Enterprise 設定の一部として作成した SWSE 論理プロファイルを適用す
ることを意味します。
■
サードパーティ製の HTTP ロードバランサーの設定の一部としてルーティングルールの URL が必要な場合。
■
Siebel Server を追加または削除する場合、および Siebel のネイティブな負荷分散かサードパーティ製のロー
ドバランサーのいずれかを使用している場合。
lbconfig.txt ファイルを生成した後、SWSE 論理プロファイルフォルダにコピーします。インストール済みの各
SWSE に SWSE 論理プロファイルを適用するときに、SWSE 設定ウィザードにより、論理プロファイルフォルダ
から lbconfig.txt ファイルが取得されます。SWSE 論理プロファイルの作成と適用については、231 ページの
「SWSE の設定」を参照してください。
前提条件: lbconfig.txt ファイルの生成には次の前提条件があります。
■
負荷分散を実行するすべての Siebel Server を確認します。
■
各 Siebel Server で、負荷分散を有効化する Application Object Manager(AOM)を確認します。使用し
ない AOM はすべて無効にします。AOM は負荷分散されるため、生成する lbconfig.txt ファイルに表示される
無効化された AOM は、後で削除またはコメントにすることができます。
ファ
既存の lbconfig.txt ファイルを変更または最適化している場合は、
備考: 仮想サーバー定義を複数作成するなどして、
イルを作成するとこれらの変更が失われます。これを回避するには、lbconfig.txt ファイルを再生成する前に、変更した
ファイルを新しい名前で保存します。次に、変更したファイルから新規に生成したファイルに、変更内容をコピーします。
lbconfig.txt ファイルを生成するには
1
Siebel Server で、エンタープライズレベルで Server Manager を起動し(/s オプションは使用しないでく
ださい)、次のコマンドを入力します。
generate lbconfig
この操作により、lbconfig.txt ファイルが生成されます。このファイルは、 Siebel Server インストールディ
レクトリの admin サブディレクトリに作成されます。
2
生成された lbconfig.txt ファイルを確認して、負荷分散に参加しない Siebel Server が仮想サーバー定義に含
まれていないことを確認します。
3
無効化された AOM を削除またはコメントにするには、lbconfig.txt ファイルを手動で編集します。
4
Siebel のネイティブな負荷分散に参加する Web サーバーで使用される SWSE 論理プロファイルを設定します。
5
lbconfig.txt ファイルを SWSE 論理プロファイルフォルダにコピーします。
6
SWSE 論理プロファイルを適用することで、インストールした SWSE を設定します。
7
Web サーバーを再起動します。
168
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel アプリケーションの負荷分散の設定
サードパーティ製の HTTP ロードバランサーの設定
このトピックは、167 ページの「Siebel アプリケーションの負荷分散の設定」の一部です。
サードパーティ製のロードバランサーは、Web サーバーから SISNAPI メッセージを受信します。ロードバラン
サーにより、これらのメッセージに含まれる URL に基づいてメッセージがルーティングされます。HTTP ロードバ
ランサーを設定するには、これらのメッセージを正しい Siebel Server にルーティングする接続ルールを記述する
必要があります。
generate lbconfig コマンドを使用して、この接続ルールの定義を格納するファイルを生成します。詳しくは、
168 ページの「負荷分散設定ファイル(lbconfig.txt)の生成」を参照してください。
generate lbconfig コマンドにより、Siebel Server の設定が確認され、SISNAPI メッセージに含まれている
接続文字列と正しい Siebel Server へのパスをペアで構成するファイルが生成されます。このルールは、負荷分散
設定ファイル(lbconfig.txt)に格納されます。このファイルを使用して、サードパーティ製のロードバランサーの
設定を行います。
lbconfig.txt ファイルには、コンポーネントルール、サーバールール、およびラウンドロビンルールの 3 タイプの
接続ルールがあります。これらのルールタイプは必須です。ロードバランサーの設定時には、これら 3 つのすべて
のタイプを含める必要があります。
■
ラウンドロビンルールを設定しない場合は、ログインに失敗することがあります。
■
サーバールールを設定しない場合は、意図しないセッション終了の原因となることがあります。
ほとんどのロードバランサーでは、仮想 IP アドレスと仮想ポート番号を、負荷分散のルールグループに関連付ける
ことができます。ロードバランサーでは、サーバーをリソースとして定義して、グループを作成できます。次の手順
では、Siebel Server のロードバランサーの基本的な設定手順について説明します。
前提条件
■
サードパーティ製の HTTP ロードバランサーは、Siebel アプリケーションで使用できることを確認する必要が
あります。詳しくは、My Oracle Support の「477835.1」(ドキュメント ID)を参照してください。このド
キュメントは、以前は「Siebel Technical Note 540」として発行されていました。
■
サードパーティ製のロードバランサーには、次の特性が必要です。
■
レベル 7 の HTTP ルーティングをサポートする HTTP ロードバランサーである。HTTP ヘッダーで URL を
解析できる必要があります。
■
最終ポイントで TCP 接続の管理が可能である。特に、クライアントとサーバーの TCP セッションの 1 対 1
マッピングが可能であることが要求されます。また、リバースプロキシサーバープーリングなどの、バック
エンド接続プーリングはできません。
■
負荷分散を実行するすべての Siebel Server を確認します。少なくとも 1 台の Siebel Server を実行してい
る必要があります。
■
各 Siebel Server で、負荷分散を有効化する Application Object Manager(AOM)を確認します。使用し
ない AOM はすべて無効にします。
■
ロードバランサーに対して、割り当てられていない静的な仮想 IP アドレスおよび仮想ポート番号を選択します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
169
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel アプリケーションの負荷分散の設定
■
■
168 ページの「負荷分散設定ファイル(lbconfig.txt)の生成」の説明に従って、負荷分散設定ファイル
(lbconfig.txt)を生成します。HTTP ロードバランサーのルールタイプ(コンポーネントルール、サーバー
ルール、およびラウンドロビンルール)を確認します。
SWSE を設定します。SWSE 設定ウィザードにより、Siebel 負荷分散かサードパーティ製の負荷分散かを選
択するようメッセージが表示されます。サードパーティ製の負荷分散を選択して、ロードバランサーの仮想 IP
アドレスおよび仮想ポート番号を入力します。詳しくは、231 ページの「SWSE の設定」を参照してください。
サードパーティ製の HTTP ロードバランサーを設定するには
1
サードパーティ製の HTTP ロードバランサーの初期設定をインストールし完了します。
詳しくは、ベンダーのマニュアルを参照してください。
2
ロードバランサーが Siebel Server をホストするマシンで動作することを確認します。
ネットワーク要件については、ベンダーのマニュアルを参照してください。
3
生成済みの lbconfig.txt ファイルを開いて、サードパーティ製のロードバランサーの設定方法を参照します。
4
必要な Siebel Server を、リソースのプールとしてロードバランサーに追加します。
通常、各リソースはホスト名または IP アドレスと TCP ポートの組み合わせで定義されます。Siebel Server の
ホスト名または IP アドレスと SCBroker ポート(デフォルトではポート 2321 )の組み合わせを使用します。
5
ロードバランサーに負荷分散ルールまたはコンテンツルールを作成します。
負荷分散ルールは、URL とリソースのプールとの間にマッピングされます。lbconfig.txt ファイルの各行で、
ロードバランサーにこのようなマッピングまたはルールを作成します。
ロードバランサーの設定のガイドラインについては、My Oracle Support の「477835.1」
(ドキュメント ID)
を参照してください。このドキュメントは、以前は「Siebel Technical Note 540 」として発行されていました。
備考: HTTP ロードバランサーを設定して、コンポーネント、サーバー、およびラウンドロビンの 3 つのすべ
てのタイプのルールを処理する必要があります。
6
負荷分散ルールのグループごとに、負荷分散スキームを定義します。
コンポーネントルールに対しては、必要な負荷分散スキームを使用します。
サーバールールおよびラウンドロビンルールに対しては、ラウンドロビン負荷分散スキームをお勧めします。
7
すべての負荷分散ルールに対して仮想 IP アドレスおよび仮想ポート番号を定義します。
仮想 IP アドレスと仮想ポート番号は、SWSE 設定ファイル(eapps.cfg )の AOM 接続文字列で定義したのと
一致している必要があります。
このファイルは、SWSE_ROOT¥bin にあります。SWSE_ROOT は SWSE のインストールディレクトリです。
8
ロードバランサーに設定可能な TCP 接続タイムアウトがある場合、パラメータ SISNAPI Connection Maximum
Idle Time(エイリアス ConnIdleTime)の値よりも大きくなるようにタイムアウトを調整します。これによ
り、ロードバランサーによってアクティブな SISNAPI セッション接続が切断されることがなくなります。
ConnIdleTime の設定方法については、171 ページの「ロードバランサーの接続タイムアウトの設定」を参照
してください。『Siebel システム管理ガイド』も参照してください。
170
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel アプリケーションの負荷分散の設定
ロードバランサーの接続タイムアウトの設定
このトピックは、167 ページの「Siebel アプリケーションの負荷分散の設定」の一部です。
ほとんどのサードパーティ製 HTTP ロードバランサーでは、接続タイムアウトを設定できます。タイムアウトが発
生すると、Siebel Server 上の Application Object Manager(AOM )への SISNAPI 接続が強制終了されます。
また、AOM には設定可能なタイムアウトパラメータ、SISNAPI Connection Maximum Idle Time(エイリアス
ConnIdleTime)があります。セッションが指定した時間アイドル状態になっていると、AOM はそのセッションを
終了します。
ロードバランサーの接続タイムアウトは、負荷分散を提供する AOM の ConnIdleTime よりやや長い時間に設定し
ます。
たとえば、ConnIdleTime が 600 秒の場合、負荷分散の接続タイムアウトを 1 秒長い 601 秒以上に設定します。
ConnIdleTime にロードバランサーの接続タイムアウトよりも長い時間を設定しないでください。設定すると、ロ
グイン画面が遅くなりコミュニケーションパフォーマンスに問題が生じる場合があります。
Siebel ネイティブロードバランサーまたはサードパーティ製 HTTP
ロードバランサーでのサーバーの監視
このトピックは、167 ページの「Siebel アプリケーションの負荷分散の設定」の一部です。
Siebel ネイティブロードバランサーとサードパーティ製のほとんどの HTTP ロードバランサーは、サーバーの状態
監視をサポートしています。 Siebel Server の監視を設定するには、ロードバランサーを設定して HTTP GET を
サーバーの URL に送信します。次に、その例を示します。
//SiebSrvr1:2321/SBA_81/SCBroker
ここで、各項目は次のようになります。
■
SiebSrvr1 は、Siebel Server のホスト名、または IP アドレスです。
■
2321 は、Siebel Connection Broker(SCBroker)のポート番号です。デフォルトは 2321 です。
■
SBA_81 は、Siebel Enterprise Server 名です。
■
SCBroker は、Siebel Connection Broker のサーバーコンポーネントです。
Siebel Server および Siebel Connection Broker が実行されている場合は、Siebel Connection Broker によ
り、文字列 SCBroker OK が返されます。
この操作により、Siebel Server が指定したサーバーマシンで実行されていること、および SCBroker が指定した
ポートでリスンしていることを確認します。この状態チェックでは、特定の Application Object Manager
(AOM)またはプラットフォームで実行しているその他のサーバーコンポーネントは確認されません。
注意: TCP 状態チェックは使用しないでください。これを使用すると、SCBroker に接続し、SCBroker コンポー
ネントパラメータ ConnRequestTimeout が終了するまで接続されたままになる場合があります。この間は、
SCBroker では新しいユーザーセッション要求を処理することはできません。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
171
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Server の自動起動の設定
監視設定のベストプラクティス
サーバー監視の設定時に、次の方法を使用します。
■
監視する Siebel Server で、SCBroker の Default Tasks および Maximum Tasks パラメータを「2」に設
定します。この設定により、 SCBroker の 2 つのインスタンスが提供されます。これらのインスタンスにより
ユーザー要求の処理が遅延なく行われ、要求を監視できるようになります。
■
HTTP 1.0 を使用して状態チェックを行います。これにより、直ちに SCBroker への接続が強制終了されます。
Siebel Server の自動起動の設定
インストール中に Siebel Server の自動再起動を選択した場合は、次に説明する手順を実行してこれを有効にする
必要があります。ここでは、次のサブトピックについて説明します。
■
172 ページの「AIX における Siebel Server の自動起動の設定」
■
174 ページの「HP-UX、Linux、または Solaris でルートとしてインストールした場合の Siebel Server の自動
起動の設定」
■
176 ページの「HP-UX、Linux、または Solaris でルートとしてインストールしない場合の Siebel Server の自
動起動の設定」
AIX における Siebel Server の自動起動の設定
このトピックは、172 ページの「Siebel Server の自動起動の設定」の一部です。
Siebel Server を AIX で自動起動するように設定するには、ここで説明する手順を実行します。
AIX で Siebel Server の自動起動を設定するには
1
$SIEBEL_ROOT/bin に移動します。
ここで、
■
2
$SIEBEL_ROOT = Siebel Server のインストールディレクトリです。
テキストエディタを使用して、ファイル siebel_server を開き、次に説明するようにデータベース環境変数
を編集します。
Oracle データベース
a
#ORACLE_HOME= の行のコメントアウトを解除します。
b
$ORACLE_HOME の場所を入力します。
c
#export ORACLE_HOME の行のコメントアウトを解除します。
172
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Server の自動起動の設定
d
次の 2 行を追加します。
TNS_ADMIN=$tns_admin
export TNS_ADMIN
$tns_admin の値については、データベース管理者にお問い合わせください。
IBM DB2
■
たとえば、次のように行を追加して、db2profile を実行します。
. /home/db2v8aix/sqllib/db2profile
db2profile の場所については、データベース管理者にお問い合わせください。
3
ファイルを保存して閉じます。
4
ルートとしてログオンし、 1 つの行で次のコマンドを実行します。
mkitab "start_server:2:wait:su - SIEBEL_ACCOUNT -c ¥"$SIEBEL_ROOT/bin/
siebel_server start¥""
ここで、各項目は次のようになります。
5
■
SIEBEL_ACCOUNT = Siebel 製品をインストールするユーザーアカウントです。
■
$SIEBEL_ROOT = Siebel Server のインストールディレクトリです。
ファイル /etc/rc.shutdown が存在しているかどうかを確認します。存在していない場合は、このファイルを
作成してその権限を変更します。
touch /etc/rc.shutdown
chmod 744 /etc/rc.shutdown
6
ファイル /etc/rc.shutdown を編集して、次のコマンドを追加します。
/usr/bin/su - SIEBEL_ACCOUNT -c "$SIEBEL_ROOT/bin/siebel_server stop"
ここで、各項目は次のようになります。
7
■
SIEBEL_ACCOUNT = Siebel 製品をインストールするユーザーアカウントです。
■
$SIEBEL_ROOT = Siebel Server のインストールディレクトリです。
ファイルを保存して閉じます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
173
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Server の自動起動の設定
HP-UX、Linux、または Solaris でルートとしてインストールした
場合の Siebel Server の自動起動の設定
このトピックは、172 ページの「Siebel Server の自動起動の設定」の一部です。
このトピックでは、HP-UX、Linux、または Solaris でルートとしてインストールした場合に、Siebel Server の
自動起動を設定する方法について説明します。
自動起動を有効にするには、次のいずれかの手順を実行します。Siebel Server の以前のインストール時に自動起動
を有効にしたかどうかによって、使用する手順が異なります。これは、有効にしたかどうかによって、
siebel_server スクリプトのコピーがすでに存在しているかどうかが決まるためです。このスクリプトは、HP-
UX の場合は /sbin/init.d に、Linux または Solaris の場合は /etc/init.d にあります。
■
使用する Siebel Gateway Name Server と Siebel Server が同じマシン上にある場合は、174 ページの
「以前に自動起動を有効にした場合の Siebel Server 自動起動の設定」で説明する手順を実行します。
■
使用する Siebel Gateway Name Server と Siebel Server が別のマシン上にある場合は、175 ページの
「以前に自動起動を無効にした場合の Siebel Server 自動起動の設定」で説明する手順を実行します。
以前に自動起動を有効にした場合の Siebel Server 自動起動の設定
以前に自動起動を有効にしたため、siebel_server スクリプトのコピーが適切な場所にある場合は、ご使用のプ
ラットフォームに対して適切な手順を実行し、自動起動を設定します。
siebel_server スクリプトを使用して、HP-UX、Linux、または Solaris で Siebel Server の自動
起動を設定するには
1
2
3
root としてログオンします。
テキストエディタを使用して、 /sbin/init.d/siebel_server(HP-UX)または /etc/init.d/siebel_server
(Linux または Solaris)を編集し、$SIEBEL_SERVER_ROOT 変数を Siebel Server インストールディレク
トリの実際のパスに設定します。
スクリプトを保存し、テキストエディタを終了します。
自動起動を有効化する同じマシンに複数の Siebel Server がある場合は、$SIEBEL_SERVER_ROOT 変数に新し
い SIEBEL_ROOT をそれぞれスペースで区切って追加し、siebel_server スクリプトを編集します。
たとえば、1 番目の Siebel Server が /usr/local/siebel ディレクトリにあり、2 番目の Siebel Server が /
vol1/siebel ディレクトリにある場合は、siebel_server スクリプトの $SIEBEL_SERVER_ROOT 変数を次の
ように設定する必要があります。
$SIEBEL_SERVER_ROOT="/usr/local/siebel /vol1/siebel"
174
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Server の自動起動の設定
以前に自動起動を無効にした場合の Siebel Server 自動起動の設定
以前に自動起動を無効にしたため、siebel_server スクリプトのコピーが適切な場所にない場合は、ご使用のプ
ラットフォームに対して適切な次の手順を実行し、サーバーの自動起動を設定します。
HP-UX で Siebel Server の自動起動を設定するには
1
Siebel Server がインストールされているマシンに root としてログオンします。
2
次のように、siebel_server スクリプトを /sbin/init.d ディレクトリにコピーします。
cp $SIEBEL_ROOT/bin/siebel_server /sbin/init.d
3
次のコマンドを実行して、適切な権限を設定します。
chmod 755 /sbin/init.d/siebel_server
4
次のコマンドを実行して、 /sbin/init.d/siebel_server から /sbin/rc3.d/S720siebel_server へのソフト
リンクを作成します。
ln -s /sbin/init.d/siebel_server /sbin/rc3.d/S720siebel_server
備考: 前述のコマンドでは、初期状態 3 で Siebel Server を起動することを想定しています。
5
次のコマンドを実行して、 /sbin/init.d/siebel_server から /sbin/rc2.d/K320siebel_server へのソフト
リンクを作成します。
ln -s /sbin/init.d/siebel_server /sbin/rc2.d/K320siebel_server
Linux または Solaris で Siebel Server の自動起動を設定するには
1
Siebel Server がインストールされているマシンに root としてログオンします。
2
次のように、siebel_server スクリプトを /etc/init.d ディレクトリにコピーします。
cp $SIEBEL_ROOT/bin/siebel_server /etc/init.d
3
次のコマンドを実行して、適切な権限を設定します。
chmod 755 /etc/init.d/siebel_server
4
次のコマンドを実行して、 /etc/init.d/siebel_server から /etc/rc3.d/S72siebel_server へのソフトリン
クを作成します。
ln -s /etc/init.d/siebel_server /etc/rc3.d/S72siebel_server
備考: 前述のコマンドでは、初期状態 3 で Siebel Server を起動することを想定しています。
5
次のコマンドを実行して、 /etc/init.d/siebel_server から /etc/rc2.d/K32siebel_server へのソフトリン
クを作成します。
ln -s /etc/init.d/siebel_server /etc/rc2.d/K32siebel_server
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
175
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Server の自動起動の設定
HP-UX、Linux、または Solaris でルートとしてインストールしない
場合の Siebel Server の自動起動の設定
このトピックは、172 ページの「Siebel Server の自動起動の設定」の一部です。
Siebel Server を非ルートユーザーとしてインストールした場合は、次のいずれかの手順を実行して、Siebel
Server の自動起動を設定します。
HP-UX で非ルートユーザーの Siebel Server の自動起動を設定するには
1
root としてログオンします。
2
/sbin/init.d/siebel_server_nonroot を作成または編集して、次の行を追加します。
/usr/bin/su - SIEBEL_ACCOUNT -c "/sbin/init.d/siebel_server $1"
ここで、
■
SIEBEL_ACCOUNT = Siebel アプリケーションをインストールするユーザーアカウントです。
3
/sbin/rc3.d/S720siebel_server および /sbin/rc2.d/K320siebel_server がすでに存在している場合は、
これらを削除します。
4
次のコマンドを実行します。
chmod 755 /sbin/init.d/siebel_server_nonroot
ln -s /sbin/init.d/siebel_server_nonroot /sbin/rc3.d/S720siebel_server
ln -s /sbin/init.d/siebel_server_nonroot /sbin/rc2.d/K320siebel_server
Linux または Solaris で非ルートユーザーの Siebel Server の自動起動を設定するには
1
root としてログオンします。
2
/etc/init.d/siebel_server_nonroot を作成または編集して、次の行を追加します。
/usr/bin/su - SIEBEL_ACCOUNT -c "/etc/init.d/siebel_server $1"
ここで、
■
SIEBEL_ACCOUNT = Siebel アプリケーションをインストールするユーザーアカウントです。
3
/etc/rc3.d/S72siebel_server および /etc/rc2.d/K32siebel_server がすでに存在している場合は、これ
らを削除します。
4
次のコマンドを実行します。
chmod 755 /etc/init.d/siebel_server_nonroot
ln -s /etc/init.d/siebel_server_nonroot /etc/rc3.d/S72siebel_server
ln -s /etc/init.d/siebel_server_nonroot /etc/rc2.d/K32siebel_server
176
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 環境変数の管理
環境変数の管理
Siebel Server が最適に動作するには、177 ページの表 16 に示すように、いくつかの環境変数を正しく設定する
必要があります。対象となる環境変数は、次のとおりです。
■
Siebel 環境変数
■
UNIX オペレーティングシステムの環境変数
備考: Siebel Server を最適化するための UNIX カーネルのチューニングとその他のパラメータについては、
『Siebel パフォーマンスチューニングガイド』を参照してください。
表 16 環境変数の設定と管理
環境変数
目的
推奨 Siebel 値
ODBCINI
どのファイルを開いて ODBC データソースとドライバ情報
変更しないでください。
を検索するかを ODBC ドライバマネージャに指示します。
Siebel Server のインストールおよび設定時に作成された
Siebel 環境ファイル、siebenv.sh および siebenv.csh 内
に設定します。常に、$SIEBEL_HOME/sys/.odbc.ini を
指します。
SIEBEL_UNIXUNICODE_DB
RDBMS への接続を管理する ODBC ドライバマネージャ
を制御します。必要に応じて、Siebel 環境ファイル内でリ
セットしてから、設定を行います。
LANG
Siebel 環境ファイル内の言語環境変数です。インストール
言語に適したデータベースサーバーのクライアント環境を
設定します。
ORACLE または DB2 に
設定します。この値は、
インストーラによって
自動的に設定されます。
この値を、使用してい
るデータベースの実行
言語に設定します。
詳しくは、31 ページの「Siebel アプリケーションのロ
ケールの指定」および 32 ページの「ご使用の UNIX オペ
レーティングシステムに対するロケールの指定」を参照し
てください。
『Siebel システム管理ガイド』で説明されている Siebel
Siebel 環境変数 $SIEBEL_HOME と $SIEBEL_ROOT は、
Gateway Name Server と Siebel Server 管理ユーティリティの実行を有効化するように設定する必要があります。
Siebel Gateway Name Server と Siebel Server のインストールおよび設定時には、スクリプトファイル
siebenv.csh (C シェルとその variant 用)と siebenv.sh (Bourne シェルと Korn シェルおよびその variant
用)が自動的に $SIEBEL_ROOT ディレクトリに作成されます。設定時には、これらのシェルスクリプトによって
環境変数が設定されます。
手動で起動するように Siebel Server を設定した場合は、サーバーを起動する前に siebenv.* を設定する必要があ
ります。 このため、 Siebel 管理者がログオンするたびに、これらの変数が自動的に設定されるように、適切な
siebenv.* スクリプトの呼び出しを、すべての Siebel 管理者の UNIX アカウントのログオンファイルに追加できます。
備考: これらの環境変数のデフォルト設定を変更する場合は、Siebel Server を起動する前に変更手順を実行する
必要があります。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
177
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ 既存の Siebel Enterprise Server 内での
追加 Siebel Server のインストール
Siebel アプリケーション用の UNIX チューニング
Siebel Server が正しく動作するには、いくつかの UNIX システム環境変数を設定する必要があります。
Siebel Server を最適化するための UNIX カーネルのチューニングとその他のチューニング可能パラメータについ
ては、『Siebel パフォーマンスチューニングガイド』を参照してください。
92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の要件」、31 ページの「Siebel アプリケーショ
ンのロケールの指定」、および 32 ページの「ご使用の UNIX オペレーティングシステムに対するロケールの指定」も
参照してください。
既存の Siebel Enterprise Server 内での追加
Siebel Server のインストール
このトピックは、162 ページの「Siebel Server のインストール後のタスク」の一部です。
1 つの Siebel Enterprise に対して複数の Siebel Server をインストールおよび設定できます。
第 8 章「Siebel Web Server Extension のインストールと設定」で説明するように、通常は、追加の Siebel
Server をインストールおよび設定する前に、Siebel Web Server Extension のインストールおよび設定を完了し
ておきます。
Siebel Enterprise Server インストーラを実行して、別のサーバーマシン上に追加の各 Siebel Server をインス
トールし、Siebel サーバー設定ウィザードを実行してこの Siebel Server を設定します。
備考: その他の方法としては、Siebel サーバー設定ウィザードを使用して、Siebel Server がすでにインストール
および設定されている単一マシン上で追加の Siebel Server を設定します。インストール済みの単一の Siebel
Server インスタンスに複数の Siebel Server 設定を作成することは、通常、テストまたは開発の目的でのみ行わ
れます。本番環境では、各マシンに Siebel Server を 1 つだけ設定することを強くお勧めします。Siebel
Remote が展開されている場合は、インストール済みの単一の Siebel Server インスタンスに対して、複数の
Siebel Server 設定を作成しないでください。
Siebel Enterprise Server のインストール
および設定のトラブルシューティング
このトピックは、162 ページの「Siebel Server のインストール後のタスク」の一部です。
ここでは、Siebel Enterprise Server コンポーネントのインストールおよび設定に関連するトラブルシューティン
グ情報について説明します。次のトピックが含まれています。
■
179 ページの「Siebel Gateway Name Server のインストールおよび設定のトラブルシューティング」
■
179 ページの「Siebel Server のインストールおよび設定のトラブルシューティング」
■
180 ページの「ODBC データソース接続のトラブルシューティング」
178
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Enterprise Server のインストール
および設定のトラブルシューティング
Siebel Gateway Name Server のインストールおよび設定の
トラブルシューティング
このトピックは、178 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定のトラブルシューティング」
の一部です。
ここでは、Siebel Gateway Name Server のインストールや設定の誤りによって発生する可能性があるエラーに
ついて説明します。このような問題は、複数の原因があることが考えられます。
次に、よくある原因を示します。
■
問題:
問題 Siebel Gateway Name Server が起動しない。
解決策:
解決策 Siebel Gateway Name Server を起動できない原因には、LIBPATH(AIX)、SHLIB_PATH(HP-
UX)、または LD_LIBRARY_PATH(Linux および Solaris)変数が正しく設定されていなかったり、共有ライ
ブラリの権限が正しく設定されていなかったり、共有ライブラリが欠落しているなど、多数の問題があります。
欠落しているライブラリを表示するには、ldd コマンドを使用できます。また、siebenv.csh と siebenv.sh
ファイルを確認し、$SIEBEL_HOME/lib が LIBPATH(AIX)、SHLIB_PATH(HP-UX)、または
LD_LIBRARY_PATH(Linux および Solaris)の前に設定されていることを確認します。ライブラリの競合があ
る場合は、共有ライブラリのパス環境変数の最初の要素として $SIEBEL_HOME/lib を設定します。
Siebel Server のインストールおよび設定のトラブルシューティング
このトピックは、178 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定のトラブルシューティング」
の一部です。
ここでは、Siebel Server のインストールや設定の誤りによって発生する可能性があるエラーについて説明します。
このような問題は、複数の原因があることが考えられます。
次に、よくある原因を示します。
■
ユーザー権限が十分ではない:
ユーザー権限が十分ではない インストールに必要な管理者としての適切なユーザー権限については、34 ペー
ジの「権限と所有権の設定」を参照してください。
■
誤った手順で Siebel Server をインストールまたは設定しようとしている:
をインストールまたは設定しようとしている 必要なインストール手順につい
ては、21 ページの「Siebel Business Applications のインストールの概要」および記載されている要件を参照
してください。
■
必要なハードウェアまたはソフトウェアをインストールしていない:
必要なハードウェアまたはソフトウェアをインストールしていない ソフトウェア要件に関するインストール
エラーは、Siebel Enterprise Server インストーラログファイルに記録されます。前提条件については、
Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」を参照し
てください。
■
環境変数が正しく設定されていない:
環境変数が正しく設定されていない 環境変数については、177 ページの「環境変数の管理」を参照してください。
■
ネットワーク接続に障害がある:
ネットワーク接続に障害がある ネットワーク接続の障害が原因で、システム管理者が書き込み権限のある
$SIEBEL_HOME ディレクトリにインストールできなくなることがあります。ネットワーク接続に障害がない
ことを確認します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
179
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Enterprise Server のインストー
ルおよび設定のトラブルシューティング
■
オブジェクトマネージャが起動しない:
オブジェクトマネージャが起動しない 実行するオブジェクトマネージャのインスタンス数が 50 を超えている
高負荷サーバーでは、一部のオブジェクトマネージャが正しく起動しない状態になり、次のエラーメッセージが
ログファイルに記録される場合があります。
接続要求をキューから取り出す際にエラー 1801210 が発生しました (62)
このエラーを修正するには、 TCP スタックパラメータを変更します。
Application Object Manager コンポーネントのサイズ設定については、『Siebel Deployment Planning
『Siebel パフォーマンスチューニングガイド』、および Oracle Technology Network や My Oracle
Guide 』、
Support で入手可能な関連マニュアルを参照してください。
■
問題:
問題 Siebel Server が設定後に起動しない。
解決策 a: Siebel Gateway Name Server が起動したことを確認します。Siebel Gateway Name Server
が停止している場合は起動します。
解決策 b: 設定中に入力された値が有効であることを確認します。
解決策 c: サービスを起動するための十分なシステム権限を持っていることを確認します。詳しくは、42 ペー
ジの「Siebel サービスオーナーアカウントの作成」を参照してください。
ODBC データソース接続のトラブルシューティング
このトピックは、178 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定のトラブルシューティング」
の一部です。
ここでは、ODBC データソース接続のトラブルシューティングの手順について説明します。
備考: データベースが IBM DB2 for z/OS の場合は、
『Implementing Siebel Business Applications on DB2
for z/OS 』を参照してください。
Oracle データベース
次の手順を実行して、AIX、HP-UX、Linux、または Solaris 上の Oracle データベース接続の問題を解決します。
Oracle データベースへの ODBC 接続が動作しているかどうかを確認できない場合は、環境変数 TNS_ADMIN の値
が正確に tnsnames.ora のパスとなっていることを確認します。
180
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel Enterprise Server のインストール
および設定のトラブルシューティング
AIX、HP-UX、Linux、または Solaris 上の ODBC 接続の問題を解決するには
1
Siebel Server 設定の一部として入力された Oracle 接続文字列が有効であることを確認します。
2
入力されている接続文字列が正しい場合は、次のコマンドを入力して、ODBCINI 環境変数が設定されているこ
とを確認します。
echo ${ODBCINI}
応答は次のようになります。
$SIEBEL_ROOT/sys/.odbc.ini
3
ODBCINI 環境変数が正しく設定されている場合は、次のパラメータが存在していることを確認して、.odbc.ini
ファイルが有効であることを確認します。
[EnterpriseName_DSN]
ServerName=ora901
Driver=$SIEBEL_ROOT/lib/SEor823.so
ColumnsAsChar=1
ColumnSizeAsCharacter=1
これらのパラメータが存在していない場合、このファイルは無効です。
注意: ODBC ドライバが正常に動作するには、Oracle 11g に必要な ColumnsAsChar および
ColumnSizeAsCharacter パラメータを設定する必要があります。
4
.odbc.ini ファイルが有効な場合は、次のコマンドを入力して、ご使用のプラットフォームの ODBC ドライバ
のパスがライブラリパスに含まれていることを確認します。
AIX: echo ${LIBPATH} を使用します。
HP-UX: echo ${SHLIB_PATH} を使用します。
Linux および Solaris: echo ${LD_LIBRARY_PATH} を使用します。
応答は次のようになります。
$SIEBEL_HOME/lib
備考: Siebel アプリケーションは、Oracle 32 ビットのクライアントをサポートしています。そのため、
Siebel Server に Oracle 64 ビットのクライアントをインストールしている場合は、LIBPATH(AIX の場合)
SHLIB_PATH(HP-UX の場合)、または LD_LIBRARY_PATH(Linux および Solaris の場合)の変数定義に
$ORACLE_HOME/lib32 を含める必要があります (Siebel 以外のアプリケーションに $ORACLE_HOME/
lib が必要な場合は、 $ORACLE_HOME/lib32 が $ORACLE_HOME/lib の前にあることを確認してくださ
い)。
5
181 ページのステップ 4 に示した応答がご使用のプラットフォームに対して正しいかどうかと、Unicode のイ
ンストールを確認する場合は、次の環境変数がデータベースプラットフォームベンダーによる推奨に基づいて設
定されていることを確認します。この変数は、siebenv.csh スクリプトと siebenv.sh スクリプトにも設定さ
れています。
SIEBEL_UNIXUNICODE_DB=ORACLE
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
181
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管
理サーバーの設定
Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバー
の設定
ここでは、設定後に実行するタスクを含む、Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーを設定するため
の手順について説明します。次のサブトピックが含まれています。
■
182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定について」
■
183 ページの「Siebel 診断ツールの Siebel ユーザーの作成」
■
184 ページの「Siebel 管理エージェントの設定」
■
188 ページの「Siebel 管理サーバーの設定」
■
193 ページの「Perl スクリプトを使用した追加の Siebel 管理エージェントの登録と Siebel ADM の設定」
■
196 ページの「インストールおよび設定後の Siebel 管理サーバーの再起動」
インストール後にこれらの設定タスクを実行します。インストールについては、121 ページの「Siebel 管理エー
ジェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール」を参照してください。
Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定について
このトピックは、182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定」の一部です。
ここでは、Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定に関する基本的な情報を示します。
備考: Siebel 管理エージェントおよび管理サーバーの設定では、コンポーネント間で通信するために、Secure
Sockets Layer(SSL)暗号化を指定します。設定の前に、『Siebel セキュリティガイド』の SSL 暗号化に関する
トピックを確認してください。
デフォルトでは、Siebel 管理フレームワークのコンポーネントでは次のポート番号が使用されます。Siebel 管理
エージェントまたは管理サーバーの設定ウィザードでこのポート番号を変更できます。
■
Siebel 管理エージェント: ポート 1199(RMI レジストリ)
■
Siebel 管理サーバー: ポート 1099(RMI レジストリ)
■
Siebel 診断ツール: ポート 8080
ポート番号が個別のマシン上の他のコンポーネントと競合しているかどうかを予測して、競合を回避する手段を講じ
ます。たとえば、Siebel Charts サーバーもポート 1099 を使用します。詳しくは、291 ページの「Siebel
Charts のインストール」を参照してください。
Siebel 管理サーバーは、内部で Apache Tomcat を使用します。このため、この製品と、Apache Tomcat を使用
する別の製品を同じマシンにインストールすると、ポートの競合が発生する可能性があります。必要に応じてファイ
ル server.xml を編集し、一意のポート番号を指定します。管理サーバーの場合、このファイルはインストールディ
レクトリの tomcat¥conf サブディレクトリにあります。ポート番号 8005 は、Tomcat のシャットダウンに使用
されます。ポート番号を変更するには、<Server port="8005" shutdown="SHUTDOWN"> 行を編集します。
備考: 193 ページの「Perl スクリプトを使用した追加の Siebel 管理エージェントの登録と Siebel ADM の設定」で
説明するように、Perl スクリプトによる XML ファイル出力では、管理エージェントのデフォルトポート番号を
1199 と想定しています。
182
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理
サーバーの設定
Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定プロセス
Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーを設定する手順は、次のとおりです。
1 (Siebel 診断ツール環境の場合のみ)Siebel 診断ツールの Siebel ユーザーを作成します。183 ページの
「Siebel 診断ツールの Siebel ユーザーの作成」を参照してください。
2
管理エージェントの各インスタンスをインストールした後、管理エージェント設定ウィザードを実行します。
184 ページの「Siebel 管理エージェントの設定」を参照してください。
3
管理サーバーをインストールした後、管理サーバー設定ウィザードを実行します。このタスクの一部では、各管
理エージェントを管理サーバーに登録します。
■
管理サーバー設定ウィザードを使用して、管理エージェントの最大 2 つのインスタンスを Siebel
Enterprise に登録できます。188 ページの「Siebel 管理サーバーの設定」を参照してください。
■
管理エージェントの 3 つ以上のインスタンスをインストールしている場合、または別の Enterprise に管理
エージェントがある場合は、まず管理サーバー設定ウィザードを使用して少なくとも 1 つの管理エージェ
ントを登録します。次に Perl スクリプトを使用して、残りの管理エージェントを登録します。詳しくは、
193 ページの「Perl スクリプトを使用した追加の Siebel 管理エージェントの登録と Siebel ADM の設定」
を参照してください。
Siebel 診断ツールの Siebel ユーザーの作成
このトピックは、182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定」の一部です。
ここでは、Siebel 診断ツールの Siebel ユーザーを作成するための要件について説明します。このタスクの一部は、
データベース管理者(DBA)が実行します。診断ツールを使用しない場合は、このタスクをスキップできます。
188 ページの「Siebel 管理サーバーの設定」で説明するように、 Siebel 管理サーバーを設定するときに、 Siebel
診断ツールの Siebel ユーザーの詳細を入力するようにプロンプトが表示されます。
■
診断ツールの機能を使用しない場合、設定ウィザードで診断ツールユーザーを指定する必要はありません。
■
ただし、診断ツールを使用する場合は、管理サーバーを正しく設定するために、診断ツールユーザーが Siebel
データベース内の Siebel ユーザーとしてすでに存在している必要があります。診断ツールを使用するには、こ
のユーザーが必要な権限を持っている必要があります。Siebel 診断ツールについては、『Siebel システム監視
および診断ガイド』を参照してください。
データベースでの診断ツールユーザーの作成と権限の付与
たとえば、diagtool という名前のユーザー(パスワード abcd )を作成するとします。この場合、 DBA は Siebel
データベースに接続し、次のようなコマンドを入力する必要があります。
GRANT CONNECT ON DATABASE TO USER DIAGTOOL IDENTIFIED BY 'abcd'
次に、DBA は次のようなコマンドを入力して、このユーザーに制限付きの権限を付与する必要があります。
GRANT SELECT ON TABLE SIEBEL.S_SRM_TASK_HIST TO USER DIAGTOOL
備考: 前述のコマンドがデータベースで機能しない場合は、DBA と協力して必要なタスクを実行してください。
次に、DBA はオペレーティングシステムレベルで診断ツールユーザーアカウントを sse_role グループに追加します。
この手順は、202 ページの「テーブルオーナーアカウントと管理者アカウントの作成」で説明されている手順と同様です。
後でアクセスするときに使用するため、ユーザー名とパスワードを書き留めます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
183
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管
理サーバーの設定
Siebel ユーザーの権限の割り当て
Siebel 管理者は、Siebel 診断ツールユーザーに権限を割り当てる必要があります。次の手順は、Siebel 管理者が
実行します。
診断ツールユーザーに権限を割り当てるには
1
Siebel Call Center などの Siebel アプリケーションに Siebel 管理者としてログインします。
2 [管理-ユーザー]画面に移動します。
3
Siebel 診断ツールユーザー(この例では diagtool)のレコードを作成します。
4
このユーザーに MgmtSrvr-Monitor 権限を割り当て、レコードを保存します。
Siebel 管理サーバーを設定するときの診断ツールユーザーの指定
188 ページの「Siebel 管理サーバーの設定」で説明するように、 Siebel 管理サーバーを設定するときに、診断ツー
ルユーザーの入力が要求され、新規作成したユーザーの Siebel ユーザー名とパスワードを指定します。
Siebel 診断ツールを実行するときに、このユーザーとしてログインします。詳しくは、『Siebel システム監視およ
び診断ガイド』を参照してください。
診断ツールユーザーのパスワードの変更
Siebel 診断ツールユーザーの Siebel ユーザー名とパスワードは、ファイル tomcat-users.xml に格納されます。
このファイルは、Siebel 管理サーバーインストールディレクトリの tomcat¥conf サブディレクトリにあります。
このファイルのパスワードを変更する方法については、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
パスワードを変更した場合は、 Siebel 管理サーバーを停止して再起動する必要があります。詳しくは、『Siebel シ
ステム管理ガイド』を参照してください。
Siebel 管理エージェントの設定
このトピックは、182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定」の一部です。
ここでは、インストール後に Siebel 管理エージェントを設定する方法について説明します。Siebel 設定ウィザー
ド(管理エージェント設定ウィザードの Siebel 管理エージェント設定)を使用して設定します。
通常、このトピックでは、(Siebel Server とともにインストールするか、個別にインストールするかに関係なく)
Siebel 管理エージェントのインストールの直後に設定を行うと想定しています。必要に応じて、設定を取り消し、
後で起動することもできます。
管理エージェントのインストール(Siebel Server のインストールに含まれない場合)については、124 ページの
「Siebel 管理エージェントのインストール」を参照してください。
備考: Microsoft Windows でデータベース認証を使用している場合、設定ウィザードオプションを選択して管理
エージェントをただちに起動するには、Siebel データベーススキーマとシードデータをあらかじめインストールし
ておく必要があります。これらのタスクについては、第 7 章「Siebel データベースの設定」を参照してください。
184
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理
サーバーの設定
Siebel 管理エージェントを設定するには
1
コマンドラインで管理エージェント設定ウィザードを手動で起動する場合は、新しいコマンドウィンドウを開き
ます。インストーラによってウィザードが自動的に起動する場合は、185 ページのステップ 3 に進みます。
2
ご使用のオペレーティングシステムに応じて、次の環境変数を設定します。ステップ 3 では、同じコマンドウィ
ンドウを使用して、コマンドラインでウィザードを起動します。
■
AIX:
setenv LIBPATH SIEBEL_ROOT/siebsrvr/mgmtagent/lib:{LIBPATH}
setenv PATH SIEBEL_ROOT/siebsrvr/mgmtagent/bin:{PATH}
■
HP-UX:
setenv SHLIB_PATH SIEBEL_ROOT/siebsrvr/mgmtagent/lib:{SHLIB_PATH}
setenv PATH SIEBEL_ROOT/siebsrvr/mgmtagent/bin:{PATH}
■
Linux および Solaris:
setenv LD_LIBRARY_PATH SIEBEL_ROOT/siebsrvr/mgmtagent/lib:{LD_LIBRARY_PATH}
setenv PATH SIEBEL_ROOT/siebsrvr/mgmtagent/bin:{PATH}
ここで、SIEBEL_ROOT は、インストールの親ディレクトリです。
備考: 前述のコマンドは、管理エージェントが Siebel Server のインストールの一部としてインストールされ
ていることを前提としています。管理エージェントを個別にインストールした場合は、同様のパスを使用します
が、siebsrvr ディレクトリレベルへの参照は削除してください。必要なコマンドは、シェルスクリプトに保存
することをお勧めします。
3
必要に応じて、Siebel 管理エージェント設定ウィザードを起動します。
詳しくは、129 ページの「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定について」および 135 ペー
ジの「Siebel 設定ウィザードの起動」を参照してください。特定のコマンドラインの例は、139 ページの「設
定ウィザードを起動するためのコマンド」に記載されています。
Siebel 管理エージェントにアクセスする Siebel ユーザーのアカウント詳細を要求する画面が表示されます。
4
Siebel ユーザー名とパスワードを入力し、パスワードを確認して[次へ]をクリックします。
JRE ホームディレクトリの場所を入力するように要求されます。
5 [参照]をクリックして、JRE ホームディレクトリに移動します。ディレクトリを選択して[次へ]をクリック
します。
185 ページのステップ 4 で指定した Siebel ユーザーアカウントの RC2 暗号化を有効にできるチェックボック
スが表示されます。デフォルトでは、チェックボックスはオフになっています。RC2 暗号化については、
『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
185
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管
理サーバーの設定
6
適切なアクションを実行します。
■
チェックボックスをオンにして、 Siebel ユーザーのパスワードの RC2 暗号化を有効にした後、[次へ]を
クリックします。RC2 キーファイルへのフルパスを指定または確認します。
■
チェックボックスをオフのままにして、[次へ]をクリックし、Siebel ユーザーのパスワードが base64
コンテンツ転送エンコードでエンコードされるようにします。
RMI レジストリのポート番号を入力するように要求されます。この Siebel 管理エージェントへの接続要求で
は、このポート番号(デフォルトは 1199 )が使用されます。
7
RMI レジストリのポート番号を入力するか、デフォルトをそのまま使用して、[次へ]をクリックします。
Siebel 管理エージェントを展開するための認証タイプを入力するように要求されます。この Siebel 管理サー
バーに接続する Siebel 管理サーバーと Siebel 管理エージェントの両方で、同じ認証タイプを選択する必要が
あります。認証タイプについては、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
8
認証タイプを選択して[次へ]をクリックします。
■
LDAP またはデータベースを選択した場合は、186 ページのステップ 9 に進み、セキュリティアダプタファ
イルへのパスを指定します。本番環境の場合は、次のオプションのいずれかを使用します。
■ [なし]を選択した場合は、186 ページのステップ 10 に進みます。このオプションは本番環境には適して
いません。
備考: Siebel ADM を使用する展開の場合、[なし]を指定すると、ADM は認証の証明書がなくても展開を実
行できます(ADM サーバーインストールディレクトリへのアクセス権を持つユーザーが展開を実行できます)。
9
セキュリティアダプタファイル(管理エージェントインストールディレクトリの bin サブディレクトリにあり
ます)へのパスを指定して、[次へ]をクリックします。
■
LDAP の場合は、ファイル secadp.cfg を指定します。
■
データベース認証の場合は、ファイル odbcsecadp.cfg を指定します。
データベース認証の場合、ソフトウェアを設定した後、操作の前に、次のような値が含まれるようにファイル
odbcsecadp.cfg を編集する必要があります。DSConnectString を ODBC データソース名(SBA_81_DSN
など)に設定します。SBA_81 は Siebel Enterprise の名前です。DSTableOwner を Siebel スキーマの所有
者(siebel など)に設定します。
[ServerDataSrc]
DSConnectString = SBA_81_DSN
DSTableOwner = siebel
Siebel 管理エージェントの Secure Sockets Layer(SSL)プロトコルを展開するかどうかの確認を要求され
ます。SSL については、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
10 適切なアクションを実行します。
■
SSL を展開するには、SSL ラジオボタンを選択して[次へ]をクリックします。187 ページのステップ 11
に進みます。
Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーに対する SSL の設定については、『Siebel セキュリ
ティガイド』を参照してください。
■
186
SSL を展開しない場合は、NoSSL ラジオボタンを選択して[次へ]をクリックします。Windows の場
合、187 ページのステップ 15 に進みます。UNIX の場合、188 ページのステップ 17 に進みます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理
サーバーの設定
■
ローカル通信のみ(異なるマシン間で SSL なし)を展開するには、LoopBack ラジオボタンを選択して
[次へ]をクリックします。187 ページのステップ 15 に進みます。
このオプションを選択すると、ループバックアドレスにバインドされ、同じマシンからの接続のみ受け入れ
ます。このオプションは、 Siebel 管理エージェントと Siebel 管理サーバーが同じマシンにインストール
されている場合に使用できます( Windows の場合のみ適用)。
11 適切なアクションを実行します。
■
クライアントからの通信に SSL プロトコルを使用する場合は、[クライアント]を選択して[次へ]をク
リックします(この場合、クライアントは Siebel 管理サーバーです)。[プライベートキーファイル名]と
[プライベートキーファイルのパスワード]を入力するように要求されます。187 ページのステップ 13 に
進みます。
■
両方向(管理サーバーと管理エージェントの間)の通信に SSL プロトコルを使用する場合は、デュアルを
選択して[次へ]をクリックします。SSL プロバイダの名前を入力するように要求されます。
■
サーバーからの通信に SSL プロトコルを使用する場合は、[サーバー]を選択して[次へ]をクリックしま
す(この場合、サーバーは Siebel 管理エージェントです)。SSL プロバイダの名前を入力するように要求
されます。
12 デュアルまたは[サーバー]を選択した場合は、SSL 暗号化プロバイダの名前を指定して[次へ]をクリック
します。
■
JSSENoStubProviderWrapper
■
RSAProviderWrapper
■
SunJSSEProviderWrapper
これらのオプションについては、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
[プライベートキーファイル名]と[プライベートキーファイルのパスワード]を入力するように要求されます。
13[プライベートキーファイル名]と[プライベートキーファイルのパスワード]の値を入力して[次へ]をク
リックします。
Truststore ファイルの名前を入力するように要求されます。
14 Truststore ファイルの名前を入力して[次へ]をクリックします。
■
Microsoft Windows の場合、187 ページのステップ 15 に進みます。
■
UNIX の場合、188 ページのステップ 17 に進みます。
15[Windows のユーザーアカウント]と[Windows ユーザーアカウントのパスワード]を入力し、パスワード
を確認して[次へ]をクリックします。
Siebel 管理エージェントを起動するかどうかの確認を要求されます。
16 適切なアクションを実行します。
■
設定の完了時に Siebel 管理エージェントを起動するには、チェックボックスをオンにして[次へ]をク
リックします。
備考: Microsoft Windows でデータベース認証を使用している場合、このオプションを選択するには、
Siebel データベーススキーマとシードデータをあらかじめインストールしておく必要があります。これら
のタスクについては、第 7 章「Siebel データベースの設定」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
187
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管
理サーバーの設定
■
Siebel 管理エージェントを後で起動するには、チェックボックスをオフのままにして[次へ]をクリック
します。
選択内容の要約が表示されます。
17 この情報を確認し、次の中から適切なアクションを実行します。
■
情報が正しい場合は、[次へ]をクリックして設定を完了します。設定を実行するかどうかを確認するダイ
アログボックスが表示されます。188 ページのステップ 18 に進みます。
■
情報が正しくない場合は、[戻る]をクリックして、変更が必要なパラメータに戻ります。
18[OK]をクリックして、設定を実行し、Siebel 管理エージェントの設定を完了します。
19 インストーラから設定ウィザードを起動した場合は、124 ページの「Siebel 管理エージェントのインストール」
に戻ってインストールを完了します。
すべての管理エージェントを設定したら、次のいずれかを選択します。
■
126 ページの「Siebel 管理サーバーのインストール」に進んで、管理サーバーをインストールします(ま
だインストールされていない場合)。
■
188 ページの「Siebel 管理サーバーの設定」に進んで、管理サーバーを設定します(すでにインストール
されている場合)。
Siebel 管理サーバーの設定
このトピックは、182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定」の一部です。
ここでは、インストール後に Siebel 管理サーバーを設定する方法について説明します。Siebel 設定ウィザード
(管理サーバー設定ウィザードの Siebel 管理サーバー設定)を使用して設定します。
管理サーバーを設定するときに、 1 つまたは 2 つの管理エージェントを管理サーバーに登録します。
管理サーバー設定ウィザードの一部の設定は、Siebel 診断ツールまたは Siebel ADM にのみ適用されます。
Siebel ADM を展開する場合は、 Siebel 管理サーバーの設定中に指定する ADM パッケージディレクトリの次の要
件に注意してください。
■
ADM パッケージを展開するユーザーは、このディレクトリの読み込み/書き込み権限を持っている必要があり
ます。
■
ディレクトリは、Siebel 管理エージェントがインストールされるすべてのマシンで使用できる、共有ネット
ワークリソースである必要があります。UNIX への展開では、管理エージェントは UNIX マシンにインストー
ルされるため、Windows 上の Siebel 管理サーバーへのアクセス権を付与するために、Samba などのクロス
プラットフォームネットワークツールが必要になる場合があります。
通常、このトピックでは、 Siebel 管理サーバーのインストールの直後に設定を行うと想定しています。必要に応じ
て、設定を取り消し、後で起動することもできます。インストールについては、126 ページの「Siebel 管理サー
バーのインストール」を参照してください。
備考: データベース認証を使用している場合、設定ウィザードオプションを選択して管理サーバーをただちに起動
するには、Siebel データベーススキーマとシードデータをあらかじめインストールしておく必要があります。これ
らのタスクについては、第 7 章「Siebel データベースの設定」を参照してください。
188
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理
サーバーの設定
Siebel 管理サーバーを設定するには
1
必要に応じて、Siebel 管理サーバー設定ウィザードを起動します。
詳しくは、129 ページの「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定について」および 135 ペー
ジの「Siebel 設定ウィザードの起動」を参照してください。
Siebel 管理サーバーを使用する Siebel Enterprise の名前を入力するように要求されます。
2
Siebel Enterprise の名前を入力して[次へ]をクリックします。
Siebel Gateway Name Server をホストするマシンの名前を入力するように要求されます。Gateway
Name Server が要求をリスンするポート番号(デフォルトは 2320)も入力するように要求されます。
3
[次へ]をクリックしま
Siebel Gateway Name Server をホストするマシンの名前とポート番号を入力して、
す。
備考: Siebel Gateway Name Server が実行されていることを確認します。
Siebel 管理サーバーを管理する Siebel ユーザーのアカウント詳細を入力するように要求されます。
4
Siebel ユーザー名とパスワードを入力し、パスワードを確認して[次へ]をクリックします。
Siebel 診断ツールにアクセスする Siebel ユーザーのアカウント詳細を入力するように要求されます。183
ページの「Siebel 診断ツールの Siebel ユーザーの作成」も参照してください。Siebel 診断ツールについては、
『Siebel システム監視および診断ガイド』を参照してください。
5
診断ツールにアクセスする Siebel ユーザーの Siebel ユーザー名とパスワードを入力し、パスワードを確認し
て[次へ]をクリックします。
189 ページのステップ 4 で指定した Siebel ユーザーアカウントの RC2 暗号化を有効にできるチェックボック
スが表示されます。デフォルトでは、チェックボックスはオフになっています。RC2 暗号化については、
『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
6
適切なアクションを実行します。
■
チェックボックスをオンにして、 Siebel ユーザーのパスワードの RC2 暗号化を有効にした後、[次へ]を
クリックします。RC2 キーファイルへのフルパスを指定または確認します。
■
チェックボックスをオフのままにして、[次へ]をクリックし、Siebel ユーザーのパスワードが base64
コンテンツ転送エンコードでエンコードされるようにします。
RMI レジストリと診断ツールのポート番号を入力するように要求されます。 RMI レジストリのポート番号(デ
フォルトは 1099)は、Siebel 管理サーバーが要求をリスンするポート番号です。診断ツールのポート番号
(デフォルトは 8080 )は、診断ツールが要求をリスンするポート番号です。
7
RMI レジストリと診断ツールのポート番号を入力するか、デフォルトをそのまま使用して、[次へ]をクリック
します。
JRE ホームディレクトリの場所を入力するように要求されます。
8 [参照]をクリックして、JRE ホームディレクトリに移動します。ディレクトリを選択して[次へ]をクリック
します。
Siebel 管理サーバーを展開するための認証タイプを入力するように要求されます。この Siebel 管理サーバー
に接続する Siebel 管理サーバーと Siebel 管理エージェントの両方で、同じ認証タイプを選択する必要があり
ます。認証タイプについては、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
189
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管
理サーバーの設定
9
認証タイプを選択して[次へ]をクリックします。
■
LDAP またはデータベースを選択した場合は、190 ページのステップ 10 に進み、セキュリティアダプタ
ファイルへのパスを指定します。本番環境の場合は、次のオプションのいずれかを使用します。
■ [なし]を選択した場合は、190 ページのステップ 11 に進みます。このオプションは本番環境には適して
いません。
備考: Siebel ADM を使用する展開の場合、[なし]を指定すると、ADM は認証の証明書がなくても展開を実
行できます(ADM サーバーインストールディレクトリへのアクセス権を持つユーザーが展開を実行できます)。
10 セキュリティアダプタファイル(管理サーバーインストールディレクトリの bin サブディレクトリにあります)
へのパスを指定して、[次へ]をクリックします。
■
LDAP の場合は、ファイル secadp.cfg を指定します。
■
データベース認証の場合は、ファイル odbcsecadp.cfg を指定します。
データベース認証の場合、ソフトウェアを設定した後、操作の前に、次のような値が含まれるようにファイル
odbcsecadp.cfg を編集する必要があります。DSConnectString を ODBC データソース名(SBA_81_DSN
など)に設定します。SBA_81 は Siebel Enterprise の名前です。DSTableOwner を Siebel スキーマの所有
者(siebel など)に設定します。
[ServerDataSrc]
DSConnectString = SBA_81_DSN
DSTableOwner = siebel
Siebel 管理サーバーの Secure Sockets Layer(SSL)プロトコルを展開するかどうかの確認を要求されま
す。SSL については、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
11 適切なアクションを実行します。
■
SSL を展開するには、SSL ラジオボタンを選択して[次へ]をクリックします。190 ページのステップ 12
に進みます。
Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーに対する SSL の設定については、『Siebel セキュリ
ティガイド』を参照してください。
■
SSL を展開しない場合は、NoSSL ラジオボタンを選択して[次へ]をクリックします。191 ページのス
テップ 16 に進みます。
■
ローカル通信のみ(異なるマシン間で SSL なし)を展開するには、LoopBack ラジオボタンを選択して
[次へ]をクリックします。191 ページのステップ 16 に進みます。
このオプションを選択すると、ループバックアドレスにバインドされ、同じマシンからの接続のみ受け入れ
ます。このオプションは、 Siebel 管理エージェントと Siebel 管理サーバーが同じマシンにインストール
されている場合に使用できます( Windows の場合のみ適用)。
12 適切なアクションを実行します。
■
クライアントからの通信に SSL プロトコルを使用する場合は、[クライアント]を選択して[次へ]をク
リックします(この場合、クライアントは Siebel 管理サーバーです)。[プライベートキーファイル名]と
[プライベートキーファイルのパスワード]を入力するように要求されます。191 ページのステップ 15 に
進みます。
■
両方向(管理サーバーと管理エージェントの間)の通信に SSL プロトコルを使用する場合は、デュアルを
選択して[次へ]をクリックします。SSL プロバイダの名前を入力するように要求されます。
190
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理
サーバーの設定
■
サーバーからの通信に SSL プロトコルを使用する場合は、[サーバー]を選択して[次へ]をクリックしま
す(この場合、サーバーは Siebel 管理エージェントです)。SSL プロバイダの名前を入力するように要求
されます。
13 デュアルまたは[サーバー]を選択した場合は、SSL 暗号化プロバイダの名前を指定して[次へ]をクリック
します。
■
JSSENoStubProviderWrapper
■
RSAProviderWrapper
■
SunJSSEProviderWrapper
これらのオプションについては、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
[プライベートキーファイル名]と[プライベートキーファイルのパスワード]を入力するように要求されます。
14[プライベートキーファイル名]と[プライベートキーファイルのパスワード]の値を入力して[次へ]をク
リックします。
Truststore ファイルの名前を入力するように要求されます。
15 Truststore ファイルの名前を入力して[次へ]をクリックします。
Siebel 管理サーバーをホストするマシンの Microsoft Windows アカウントの詳細を入力するように要求され
ます。
16[Windows のユーザーアカウント]と[Windows ユーザーアカウントのパスワード]を入力し、パスワード
を確認して[次へ]をクリックします。
ADM パッケージディレクトリのデフォルトの場所を入力するように要求されます。これは、ターゲット環境で
展開する前にパッケージを格納するディレクトリです。詳しくは、『Siebel Application Deployment
Manager Guide』を参照してください。
17(Siebel ADM 環境の場合のみ)[参照]をクリックし、ディレクトリに移動して選択し、[次へ]をクリックし
ます。
ADM を使用しない場合は、デフォルトの ADM パッケージディレクトリを空のままにして、[次へ]をクリック
します。
管理サーバーに登録する最初の Siebel 管理エージェントが動作しているマシンのホスト名とポート番号(デ
フォルトは 1199)を入力するように要求されます。
18(最初の Siebel 管理エージェントがインストールされている)監視対象の Siebel Server をホストするマシン
のホスト名、および管理エージェントがリスンするポート番号を入力し、[次へ]をクリックします。
監視対象の Siebel Server の名前を入力するように要求されます。
19 Siebel Server の名前を入力して[次へ]をクリックします。
監視対象サーバーのタイプを選択するように要求されます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
191
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管
理サーバーの設定
20 適切なアクションを実行します。
■
Siebel Server を監視するには、[Siebel Server]チェックボックスをオンにして[次へ]をクリックし
ます。
■
別のタイプのサーバーを監視するには、[汎用サーバー]チェックボックスをオンにして[次へ]をクリッ
クします。このオプションについては、『Siebel Application Deployment Manager Guide』を参照し
てください。
2 番目の Siebel 管理エージェントをこの管理サーバーに登録するかどうかの確認を要求されます。
21 適切なアクションを実行します。
■
Siebel 管理エージェントを持つ 2 つの Siebel Server があり、2 番目の管理エージェントを登録する場合
は、チェックボックスをオンにします。ステップ 18 からステップ 20 を繰り返して、 2 番目の管理エー
ジェントを登録します。
■
この時点で 2 番目の Siebel 管理エージェントを登録しない場合は、チェックボックスをオフにして[次
へ]をクリックします。
たとえば、管理エージェントを持つ Siebel Server が 1 つのみの場合、または管理エージェントを持つ
Siebel Server が 3 つ以上の場合は、チェックボックスをオフにします。 3 つ以上の管理エージェントを
登録するには、193 ページの「Perl スクリプトを使用した追加の Siebel 管理エージェントの登録と Siebel
ADM の設定」の説明に従って Perl スクリプトを実行する必要があります。
Siebel 管理サーバーを起動するかどうかの確認を要求されます。
22 適切なアクションを実行します。
■
設定の完了時に Siebel 管理サーバーを起動するには、チェックボックスをオンにして[次へ]をクリック
します。
備考: Microsoft Windows でデータベース認証を使用している場合、このオプションを選択するには、
Siebel データベーススキーマとシードデータをあらかじめインストールしておく必要があります。これら
のタスクについては、第 7 章「Siebel データベースの設定」を参照してください。
■
Siebel 管理サーバーを後で起動するには、チェックボックスをオフのままにして[次へ]をクリックしま
す。
選択内容の要約が表示されます。
23 この情報を確認し、次の中から適切なアクションを実行します。
■
情報が正しい場合は、[次へ]をクリックして設定を完了します。設定を実行するかどうかを確認するダイ
アログボックスが表示されます。192 ページのステップ 24 に進みます。
■
情報が正しくない場合は、[戻る]をクリックして、変更が必要なパラメータに戻ります。
24[OK]をクリックして、設定を実行し、Siebel 管理サーバーの設定を完了します。
25 インストーラから設定ウィザードを起動した場合は、126 ページの「Siebel 管理サーバーのインストール」に
戻ってインストールを完了します。
備考: 必要に応じて、設定ウィザードを使用して管理サーバーを設定した後、193 ページの「Perl スクリプト
を使用した追加の Siebel 管理エージェントの登録と Siebel ADM の設定」に進みます。
192
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理
サーバーの設定
Perl スクリプトを使用した追加の Siebel 管理エージェントの登録と
Siebel ADM の設定
このトピックは、182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定」の一部です。
ここでは、Siebel Business Applications に付属する一連の Perl スクリプトを実行して、Siebel 管理エージェン
トの追加インスタンスを Siebel 管理サーバーに登録し、(管理エージェントが Windows 上にある)Siebel ADM
を設定する方法について説明します。
管理エージェントの 3 つ以上のインスタンスをインストールしている場合は、まず管理サーバー設定ウィザードを
使用して少なくとも 1 つ(最大 2 つ)の管理エージェントを登録します。次に、このトピックの最初の手順に従っ
て、残りの管理エージェントを管理サーバーに登録します。
(管理エージェントが Windows 上にある)Siebel ADM がある場合は、このトピックの 2 番目の手順も実行します。
これらの Perl スクリプトを実行すると、インストール済みの Siebel Server と管理エージェントに関する情報を
Siebel Gateway Name Server から取得するために srvrmgr 実行ファイルが呼び出され、管理サーバーで必要な
データを含む XML ファイルが生成されます。
これらのファイルのポート番号を確認または更新した後、XML ファイルを管理サーバーにコピーします(既存の
ファイルが更新されます)。
Siebel 診断ツールを使用して複数の Enterprise を監視している場合など、管理サーバーが複数の Siebel
Enterprise を処理する必要がある場合、Perl スクリプトを使用することもできます。
備考: 管理エージェントを持つ Siebel Server を後で追加する場合は、このタスクを再び実行して管理サーバーに
登録します。
付属する Perl スクリプトは、次のとおりです。
■
getservers.pl
■
makeagentconfig.pl
■
admconfig.pl(ADM 用): Windows の管理エージェントのみに付属し、UNIX の場合はなし
Perl スクリプトは、管理エージェントと管理サーバーの両方のインストールの一部として提供されます。Perl スク
リプトは次の場所にあります。
■
MgmtAgentInstallDir¥bin(管理エージェントインストールディレクトリ、Windows または UNIX)
■
MgmtSrvrInstallDir¥bin(管理サーバーインストールディレクトリ、Windows のみ)
備考: Perl スクリプトは、Siebel Server をインストールしたマシンで実行する必要があります。通常、このト
ピックでは、管理エージェントマシンで Perl スクリプトを実行すると想定しています。これは、管理エージェント
マシンが Siebel Server マシンでもあるためです。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
193
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管
理サーバーの設定
追加の管理エージェントを登録するには
1
管理サーバーインストールから Perl スクリプトを実行するディレクトリに、ファイル
configuration.globals.xml をコピーします。
管理エージェントマシンで Perl スクリプトを実行する場合は、このファイルを
MgmtSrvrInstallDir¥pref¥system(管理サーバーマシン上)から MgmtAgentInstallDir¥bin (管理エー
ジェントマシン上)にコピーします。
2
ディレクトリ MgmtAgentInstallDir¥bin (管理エージェントマシン上)に移動します。
3
getservers.pl を実行します。コマンドラインから次のコマンドを実行します。
perl getservers.pl -g GatewayServerHostname:GatewayServerPortNumber -e
SiebelEnterpriseName -u SiebelUsername -p SiebelUserPassword -l
DeploymentLanguage
たとえば、次のように入力します。
perl getservers.pl -g sdchs21n044:4330 -e sieb81 -u sadmin -p db2 -l enu
備考: Gateway Name Server がデフォルトポート 2320 を使用する場合、ポート番号(および前のコロン)
の指定はオプションです。
出力ウィンドウに次のように表示されます(sieb81 は Enterprise の名前です)。
Running SrvrMgr
Parsing output from SrvrMgr
Writing output to sieb81
Generating configuration globals XML file
Renaming configuration globals XML file
前述のコマンドにより srvrmgr が起動され、Gateway Name Server からデータが取得されます。その後、
configuration.globals.xml ファイルと Siebel Enterprise のファイル名(sieb81 など、このファイル名は
変更しないでください)に出力が書き込まれます。
4
makeagentconfig.pl を実行します。コマンドラインから次のコマンドを実行します。
perl makeagentconfig.pl SiebelEnterpriseName
出力ウィンドウに次のように表示されます。
Writing configuration.agents.xml
5
次のファイルをディレクトリ MgmtSrvrInstallDir¥pref¥system (管理サーバーマシン上)にコピーします。
■
configuration.globals.xml
■
configuration.agents.xml
■
sieb81 (sieb81 は Siebel Enterprise の名前)
194
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理
サーバーの設定
6
ファイル configuration.agents.xml を開き、各管理エージェントのエントリキーが次の形式で含まれている
ことを確認します。
<entry key="SiebelServerName"
value="SiebelServerName:SiebelServer:SiebelEnterpriseName:service:jmx:rmi://
HostofAgent/jndi/rmi://HostofAgent:PortofAgent/jmx/siebel/agent" />
たとえば、次のようなエントリが含まれています。
<entry key="SDCHS21N008"
value="sdchs21n008:SiebelServer:sieb81:service:jmx:rmi://SDCHS21N008/jndi/rmi:/
/SDCHS21N008:1199/jmx/siebel/agent" />
7
必要に応じて、configuration.agents.xml の管理エージェントのポート番号を更新します。
ファイル configuration.agents.xml は、管理エージェントの RMI レジストリポート(デフォルトの 1199
と想定されています)を使用して生成されます。管理エージェントが 1199 以外のポート番号を使用する場合、
正しいポート番号を使用するために、このファイルのエントリを手動で編集する必要があります。
8 (Siebel 診断ツール環境の場合のみ)このフォルダから configuration.agents.xml ファイルをコピーします。
MgmtSrvrInstallDir¥pref¥system
コピー先のフォルダは次のとおりです。
MgmtSrvrInstallDir¥tomcat¥webapps¥DiagTool¥WEB-INF
備考: 前述のコピー先フォルダは、管理サーバーを初めて実行した後に作成されます。
admconfig.pl を実行するには
1 (Siebel ADM 環境の場合のみ)admconfig.pl を実行します。コマンドラインから次のコマンドを実行します。
備考: このステップは、Siebel 管理エージェントが Windows 上にインストールされている Siebel ADM 環
境の場合のみ必要です。Siebel ADM が複数の Siebel Enterprise をサポートする必要がある場合は、このス
クリプトを複数回実行します。
perl admconfig.pl -e SiebelEnterpriseName -s SCBrokerPortNumber -p
ADMDefaultPackageLocation -r MgmtSrvrInstallDir
たとえば、次のように入力します。
perl admconfig.pl -e sieb81 -s 2321 -p C:¥sba81¥mgmtsrvr¥adm¥packages -r
C:¥sba81¥mgmtsrvr
出力ウィンドウに次の情報が表示されます(sieb81 は Siebel Enterprise の名前です)。
Creating deploy_sieb81.bat
Creating entprofile_sieb81.xml
前述のコマンドにより、MgmtSrvrInstallDir¥pref¥system ディレクトリにファイル deploy_sieb81.bat
が作成され、MgmtSrvrInstallDir¥adm ディレクトリにファイル entprofile_sieb81.xml が作成されます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
195
Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定 ■ Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管
理サーバーの設定
インストールおよび設定後の Siebel 管理サーバーの再起動
このトピックは、182 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定」の一部です。
前のトピックで説明したように Siebel 管理サーバーを設定した後、Siebel 管理サーバーを停止して再起動する必
要があります。
このタスクについては、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。
196
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
7
Siebel データベースの設定
この章は、データベース設定ウィザードを実行する管理者、および RDBMS 上で関連タスクを実行するデータベー
ス管理者(DBA)向けです。次のトピックが含まれています。
■
197 ページの「Siebel データベースとデータベース設定ユーティリティについて」
■
198 ページの「Siebel データベースの設定プロセス」
■
200 ページの「Siebel データベースの設定要件」
■
202 ページの「グローバルタイムゾーンサポートのための環境の設定」
■
202 ページの「テーブルオーナーアカウントと管理者アカウントの作成」
■
205 ページの「IBM DB2 のストアドプロシージャとユーザー定義関数のインストール」
■
206 ページの「RDBMS 上での Siebel データベースの設定」
■
213 ページの「データベースコードページのシステム属性と他の設定の確認」
■
214 ページの「Siebel File System の設定」
■
214 ページの「Siebel データベースへの Siebel レポジトリのインポート」
備考: 使用しているデータベースが IBM DB2 for z/OS の場合は、この章ではなく、『Implementing Siebel
Business Applications on DB2 for z/OS』を参照してください。25 ページの「RDBMS のインストールおよび設
定の計画」にある関連情報も参照してください。
Siebel データベースとデータベース設定ユーティ
リティについて
注意: アップグレード環境または既存の Siebel データベースを使用している別の環境では、この章で説明されるタス
クを実行しないでください。詳しくは、
19 ページの「アップグレード環境のインストールについて」を参照してください。
RDBMS 上の Siebel データベースには、Siebel Business Applications で使用するデータを格納します。Siebel
Server コンポーネント(特に Siebel Web クライアントをサポートする Application Object Manager)、
Siebel Tools クライアント、および Siebel Developer Web Client は、Siebel データベースに直接接続し、リア
ルタイムで更新します。
(Siebel モバイル Web クライアントは、サーバーデータのサブセットをダウンロードしてローカルで使用し、
Siebel Server 上の Siebel Remote コンポーネントを介して Siebel データベースと定期的に同期をとってローカ
ルデータベースと Siebel データベースの両方を更新します。)
「データベース設定ユーティリティ」(以前の Siebel Database Server)とは、Siebel Enterprise Server イン
ストーラを使用して Siebel Server マシン上にインストールするファイルのセットを意味します。これらのファイ
ルは、RDBMS 上に Siebel データベースを設定するために、データベース設定ウィザードおよび Siebel アップグ
レードウィザードを実行する場合にアクセスされます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
197
Siebel データベースの設定 ■ Siebel データベースの設定プロセス
備考: データベース設定ウィザードでは、主なデータベース設定タスクを「 Siebel データベースのインストール」
と呼びます。このマニュアルでは、通常、同じタスクを「Siebel データベースの設定」と呼びます。
データベース設定ユーティリティおよび他の Siebel Enterprise Server コンポーネントのインストールについて
は、第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール」を参照してください。
備考: この章では、データベースインスタンスをすでに作成していることを前提に説明します。また、Siebel
Server と同じマシンおよび同じ最上位のインストールディレクトリにデータベース設定ユーティリティをインス
トールしていることも前提にしています。Siebel Server とデータベース設定ユーティリティは、同時にインス
トールすることをお勧めします。データベース設定ユーティリティは、1 つの Siebel Server マシンに一度だけイ
ンストールする必要があります。
新しい展開の場合は、Siebel Gateway Name Server と同じマシン上に Siebel Server およびデータベース設定
ユーティリティをインストールする必要があります。詳しくは、93 ページの「Siebel Enterprise Server のインス
トールおよび設定の一般的な要件」を参照してください。
データベース設定ユーティリティをインストールする前に RDBMS で実行する必要があるタスクについては、第 3
章「RDBMS の設定」を参照してください。
データベース設定ユーティリティをインストールするソフトウェアには、Siebel Business Applications を実行す
るユーザーのデータベース操作を管理するための実行時役割がありません。
データベース設定ウィザードで実行可能なタスクの一部は、アップグレードシナリオでのみ使用され、『Siebel デー
タベースアップグレードガイド』で説明されています。
この章では、データベース設定ウィザードを実行した Siebel データベースの設定について説明します。Siebel ソ
フトウェア設定用ウィザードについては、129 ページの「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定
について」および関連トピックを参照してください。
Siebel データベースの設定プロセス
RDBMS 上に Siebel データベースを設定するには、次の順序で複数のタスクを実行する必要があります。トピック
の一部は他の章の説明に従って実行するため、次に説明箇所を示します。追加のインストールタスクや設定タスクも
実行でき、それらのタスクについては該当する章で説明します。
1
197 ページの「Siebel データベースとデータベース設定ユーティリティについて」を確認します。
2
すべての RDBMS 固有の情報を付録 A「展開計画ワークシート」のコピーに書き留めます。
3
データベースインスタンスを作成および設定します。第 3 章「RDBMS の設定」の説明に従い、このタスクを実
行します。
注意: アップグレード環境または既存の Siebel データベースを使用している別の環境では、前述の章で説明し
たタスクを一般的には実行しません。特に、RDBMS 上でデータベースインスタンスを作成しないでください。
ただし、アップグレードが完了したら、前述の章ですでに説明した設定に対応するようにご使用の RDBMS プ
ラットフォームのデータベースパラメータを変更する必要がある場合があります。詳しくは、19 ページの
「アップグレード環境のインストールについて」を参照してください。
4
200 ページの「Siebel データベースの設定要件」に示される情報を確認します。
198
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel データベースの設定 ■ Siebel データベースの設定プロセス
5
Siebel Server マシン上にデータベース設定ユーティリティソフトウェアをインストールし、インストールを
確認します。第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール」の説明に従い、この
タスクを実行します。
197 ページの「Siebel データベースとデータベース設定ユーティリティについて」と 93 ページの「Siebel
Enterprise Server のインストールおよび設定の一般的な要件」も参照してください。
6
複数言語展開で必要な場合は、 Global Time Zone パラメータをリセットします。202 ページの「グローバル
タイムゾーンサポートのための環境の設定」を参照してください。
7
テーブルオーナーアカウントと管理者アカウントを作成します。202 ページの「テーブルオーナーアカウントと
管理者アカウントの作成」を参照してください。
8 (IBM DB2 のみ)RDBMS 上にストアドプロシージャとユーザー定義関数をインストールします。205 ペー
ジの「IBM DB2 のストアドプロシージャとユーザー定義関数のインストール」を参照してください。
9
データベース設定ウィザードを実行して、RDBMS 上に Siebel データベースを設定し、関連タスクを実行しま
す。206 ページの「RDBMS 上での Siebel データベースの設定」を参照してください。
a
Siebel データベースにテーブル、インデックス、およびシードデータをインストールします。206 ページの
「Siebel データベースコンポーネントのインストール」を参照してください。このタスクでは、Siebel レポ
ジトリもインストールします。このタスクを使用してインストールした場合、シードデータおよびレポジト
リデータはプライマリ言語のみになります。
b
データベースインストールのログファイルにエラーが記述されていないことを確認します。211 ページの
「Siebel データベースインストールのログファイルの確認」を参照してください。
10 Enterprise DB Server コードページのシステム属性の設定を確認します。213 ページの「データベースコー
ドページのシステム属性と他の設定の確認」を参照してください。
11 複数の言語を展開する場合は、複数言語シードデータを Siebel データベースにインストールします。展開する
各言語についてこの作業を実行します。既存の Siebel データベースに言語を追加する方法については、206
ページの「Siebel データベースコンポーネントのインストール」を参照してください。
101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」も参照してください。
12 複数の言語を展開する場合は、複数言語レポジトリデータを Siebel データベースのレポジトリテーブルにイン
ポートします。展開する他の各言語についてこの作業を実行します。既存のレポジトリに言語を追加する方法に
ついては、214 ページの「Siebel データベースへの Siebel レポジトリのインポート」を参照してください。
101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」も参照してください。
13 Siebel File System を設定します。214 ページの「Siebel File System の設定」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
199
Siebel データベースの設定 ■ Siebel データベースの設定要件
Siebel データベースの設定要件
Siebel データベースをインストールする前に、次の情報を確認します。
■
Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」でデータ
ベース情報を確認します。
■
新規のインストールでは、第 3 章「RDBMS の設定」に記載されている方法に従って、Siebel データベースイ
ンスタンスが作成され、適切に設定されていることを確認します。
■
198 ページの「Siebel データベースの設定プロセス」を確認します。
■
インストール作業およびアップグレードを適用する場合は、アップグレード作業を補助する資格を持ったデータ
ベース管理者(DBA)を確保します。
■
後述するように、RDBMS に固有の適切な情報をすべて付録 A「展開計画ワークシート」のコピーに書き留めます。
一般的な要件
Siebel データベースの設定(インストール)には、Siebel Gateway Name Server 認証に関連する、Siebel
データベース設定ユーティリティのインストール要件が適用されます。この要件については、93 ページの「Siebel
Enterprise Server のインストールおよび設定の一般的な要件」で説明しています。
Oracle データベース
次の要素が Siebel データベースに定義されていることを確認します。
■
Oracle SQLNet エイリアス接続文字列:
エイリアス接続文字列 これは、Oracle データベースに接続するために必要です。
■
テーブルオーナーアカウント(スキーマ)の名前およびパスワード:
テーブルオーナーアカウント(スキーマ)の名前およびパスワード Oracle データベースを使用する場合は、
作成したすべてのデータベーステーブルにユーザー名とパスワードを割り当てる必要があります。「テーブル
オーナー」は、テーブル、インデックス、ビュー、トリガーなどのデータベースオブジェクトを所有するスキー
マを表す用語です。SIEBEL は、Siebel アプリケーションのデフォルトのテーブルオーナーアカウントの、
ユーザー名とパスワードです。
Siebel データベースコンポーネントをインストールする前に、grantusr.sql スクリプトを編集してこの情報
と関連情報を入力し、スクリプトを実行する必要があります。202 ページの「テーブルオーナーアカウントと管
理者アカウントの作成」を参照してください。
■
Siebel データテーブルスペース:
データテーブルスペース Oracle データベースサーバー上の、Siebel データテーブルが格納されて
いるテーブルスペースの名前です。
■
Siebel インデックステーブルスペース:
インデックステーブルスペース Oracle データベースサーバー上の、Siebel インデックスが格納さ
れているテーブルスペースの名前です。
■
Oracle データベースクライアントソフトウェアを、データベース設定ユーティリティをインストールするマシ
ンにインストールします。Siebel ソフトウェアをインストールする前に、ORACLE_HOME 変数が適切に設定さ
れていることを確認します。
備考: Oracle データベースクライアントと Oracle データベースのバージョンは、同じである必要がありま
す。サポートされている Oracle データベース製品のバージョンについては、Oracle Technology Network
の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
200
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel データベースの設定 ■ Siebel データベースの設定要件
IBM DB2
次の要素が Siebel データベースに定義されていることを確認します。
■
データベースエイリアス:
データベースエイリアス DB2 ソフトウェアをインストールするときに作成した DB2 データベースエイリア
スです。
■
テーブルオーナー/データベースオーナーアカウントのユーザー名とパスワード:
テーブルオーナー/データベースオーナーアカウントのユーザー名とパスワード DB2 では、作成したすべて
のデータベースにユーザー名とパスワードを割り当てる必要があります。SIEBEL は、Siebel アプリケーショ
ンのデフォルトのテーブルオーナーアカウントの、ユーザー名とパスワードです。
テーブルスペースとインデックスをインストールする前に、grantusr.sql スクリプトを編集してこの情報と
関連情報を入力し、スクリプトを実行するように指示するメッセージが表示されます。202 ページの「テーブル
オーナーアカウントと管理者アカウントの作成」を参照してください。
■
Siebel インデックステーブルスペース : DB2 サーバー上の、Siebel インデックスが格納されているテーブ
ルスペースの名前です。
■
テーブルスペース DB2 サーバー上の、 4 KB の Siebel データテーブルが格納されているテー
Siebel 4KB テーブルスペース:
ブルスペースの名前です。
■
テーブルスペース DB2 サーバー上のテーブルスペースの名前で、行の長さが 4005 バイト以
Siebel 16KB テーブルスペース:
上 16384 バイト未満のテーブルが存在します。
■
テーブルスペース DB2 サーバー上のテーブルスペースの名前で、行の長さが 32768 バイト
Siebel 32KB テーブルスペース:
のテーブルが存在します。
■
テーブル、インデックス、シードデータのインストール、およびレポジトリのインポートプロセスにおいて、統
計情報が自動的に生成されます。ただし、標準のデータベース管理処理によって統計情報を最新の状態に保つこ
とをお勧めします。
■
必要な IBM 修正パックがデータベースサーバーマシンにインストールされていることを確認します。詳しく
は、Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」を参
照してください。
■
IBM DB2 が正しく設定されており、ディスクスペースがインストール要件に対して適切に割り当てられている
ことを確認します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
201
Siebel データベースの設定 ■ グローバルタイムゾーンサポートのための環境の設定
グローバルタイムゾーンサポートのための環境の設定
グローバルな展開は複数のタイムゾーンにまたがるため、世界中で働く従業員と顧客との間で交わされる、時間に
よって変化する情報を管理することは、一般的に困難です。グローバルタイムゾーン機能により、異なるタイムゾー
ンのサイト間のタスクの転送を監視できます。
グローバルタイムゾーン機能は、協定世界時(UTC)標準を使用して、日付と時刻のデータを変換および格納しま
す。UTC はグリニッジ標準時と等しいタイムゾーンですが、夏時間は適用されません。
注意: グローバルタイムゾーン機能については、主に『Siebel Global Deployment Guide 』で説明しています。
グローバルタイムゾーンを有効にするかどうかに関係なく、Siebel アプリケーションを展開して Siebel データ
ベースにユーザーの日時データを作成する前に、この機能についてマニュアルを確認する必要があります。
共通の NNTP サーバーを使用して、使用するすべてのマシン上の時間が同期していることを確認します。
グローバルタイムゾーン機能を有効にして展開を行う場合は、必要に応じて、データベースサーバーのオペレーティ
ングシステムを UTC またはそれに等しい時刻に設定することができます。
IBM DB2 for z/OS 上で UTC のインストールと設定を行う場合の制約については、『Implementing Siebel
Business Applications on DB2 for z/OS』を参照してください。
備考: Global Time Zone パラメータ( Universal Time Coordinated システム属性)はデフォルトで有効になっ
ています(TRUE に設定されています)。グローバルタイムゾーン機能が不要な場合は、[管理 - アプリケーション]
画面、[システム属性]ビューの順に移動して、このシステム属性を FALSE にリセットする必要があります。
テーブルオーナーアカウントと管理者アカウントの作成
このトピックでそれぞれのデータベースプラットフォームについて提供されているガイドラインに従って、テーブル
オーナーアカウントと管理者アカウントを作成します。これらのアカウントは、grantusr.sql スクリプトを使用
して作成します。
備考: 該当するそれぞれのデータベースプラットフォームについて、 Siebel Marketing を使用する場合は、
Siebel Marketing で使用するテーブルオーナーまたはデータベースユーザー ID に対して、OLTP スキーマのデー
タベースレベルでのテーブル削除、インデックス削除、テーブル作成、およびインデックス作成の各権限も付与しま
す。詳しくは、『Siebel Marketing Installation and Administration Guide』を参照してください。
注意: Siebel 管理者アカウント SADMIN の名前は変更しないでください。このアカウントは、 Siebel 管理者とし
て Siebel Business Applications にログインするために作成する必要があります。このアカウントのパスワード
の変更については、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
備考: grantusr.sql スクリプトを実行する前に、このスクリプトによって必要なすべてのユーザーが作成される
ことを確認します。たとえば、 Siebel Web Server Extension を設定する場合の特殊な用途のユーザー名につい
ては、221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」を参照してください。
202
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel データベースの設定 ■ テーブルオーナーアカウントと管理者アカウントの作成
Oracle データベース
Siebel データベースを設定する前に、DBA は、grantusr.sql スクリプトを確認し、必要に応じて変更する必要
があります。次に、管理者は、Siebel データベースに対して grantusr.sql スクリプトを実行して、 Siebel テー
ブルオーナー(デフォルトは SIEBEL)、Siebel 管理者アカウント(デフォルトは SADMIN)、LDAPUSER アカウン
ト、および役割 sse_role を作成して、それらに適切な権限を付与する必要があります。
grantusr.sql を実行する前に、DBA はスクリプトの次のコマンドをコピーする必要があります。つまり、スクリ
プトは Siebel データベースでテーブルスペース(データまたはインデックス)ごとに一度定義されます。
alter user SIEBEL quota unlimited on table_space_name;
必要に応じて、割り当て値は対応する各テーブルスペースに適した値に調整できます。
grantusr.sql スクリプトは、DBSRVR_ROOT/oracle サブディレクトリにあります。
grantusr.sql スクリプトは、次の機能を実行します。
■
sse_role という役割を作成し、セッション作成権限を付与します。
■
SIEBEL(Siebel テーブルオーナー)というアカウントを作成し、SIEBEL に適切な権限を付与します。
■
SADMIN(Siebel 管理者)および LDAPUSER というアカウントを作成し、役割 sse_role を付与します。
これらのアカウント用のデフォルトのユーザー名とパスワードは、grantusr.sql スクリプトを参照してください。
別のユーザー名が必要な場合は、grantusr.sql を編集して、設定した名前に対するすべての参照を変更します。
ユーザー名とパスワードの長さと使用できる文字の種類は、基になっている RDBMS プラットフォームの規則に
よって決まります。詳しくは、 Oracle データベースのマニュアルを参照してください。
Oracle データベースで grantusr.sql スクリプトを実行するには
1
DBA 権限を持つアカウントを使用し、次のコマンドを使用して、SQL*Plus で grantusr.sql スクリプトを
実行します。
@/$SIEBEL_ROOT/dbsrvr/oracle/grantusr.sql
備考: 前述のファイルへのフルパスを指定する必要があります。
2
付録 A「展開計画ワークシート」に記載されているテーブルスペース名を入力します。
IBM DB2
DBA は、Siebel テーブルオーナーアカウント(デフォルトは SIEBEL)、Siebel 管理者アカウント(デフォルトは
SADMIN)、および sse_role グループを手動で作成する必要があります。次に、 DBA はオペレーティングシステム
レベルで Siebel 管理者アカウントを sse_role グループに追加します。
インストールグループ sse_role グループにユーザーを追加し、 Siebel Server やコンポーネントを起動、停止ま
たは管理するための管理コマンドをそのユーザーが使用することを許可できます。ただし、書き込みアクセス権を有
効にするには、次のコマンドを使用して、ディレクトリに対する権限を変更する必要があります。
chmod -R 775 $SIEBEL_ROOT
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
203
Siebel データベースの設定 ■ テーブルオーナーアカウントと管理者アカウントの作成
備考: Solaris の場合、sse_role グループは、admintool を使用しても作成できません。これは、名前にアンダー
スコア(_)が使用されているためです。代わりに、groupadd sse_role コマンドを使用して、sse_role グループ
を作成し、
「groupadd: sse_role name should be all lower case or numeric」という警告は無視します。
データベースを作成し、それを設定する前に、使用するデータベースサーバーに対して grantusr.sql スクリプト
を実行して、これらのユーザーに適切な権限を付与します。grantusr.sql スクリプトは、Siebel データベースを
設定する前に実行する必要があります。grantusr.sql スクリプトは、DBSRVR_ROOT/db2udb サブディレクト
リにあります。
DBA は、このスクリプトを確認して実行する必要があります。これによって、次の機能が実行されます。
■
Siebel の展開ですべてのデータベースオブジェクトを所有する Siebel テーブルオーナーアカウントに、適切
な権限を付与します。
■
セッション作成権限を持つ役割(sse_role)を作成します。
grantusr.sql を実行しても、LDAPUSER アカウントは作成できません。このアカウントは sse_role グループに
属する必要があるため、 DBA か UNIX ネットワーク管理者のいずれかの適切な管理者によって作成されます。
LDAP セキュリティアダプタ認証については、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
IBM DB2 で grantusr.sql スクリプトを実行するには
1
DBA 権限を持つアカウントを使用して、grantusr.sql スクリプトを実行します。
この処理で一般に使用される DB2 システム管理アカウントは db2inst1 です。
2
次のコマンドを入力します。
db2 connect to DB2database_alias user instance_owner_username using password
db2 -vf $SIEBEL_ROOT/dbsrvr/db2udb/grantusr.sql
ここで、各項目は次のようになります。
■
DB2database_alias = 使用している DB2 エイリアスです。
■
instance_owner_username = インスタンス所有者のログイン ID です。
■
password = データベースインスタンスのパスワードです(長さと使用可能な文字は、基になっている
RDBMS プラットフォームの規則によって決まります)。
■
$SIEBEL_ROOT = Siebel ルートディレクトリへのフルパスです。
スクリプトによって、Siebel オブジェクトの作成場所になるデフォルトのテーブルスペースを指定するように
指示するメッセージが表示されます。
3
付録 A「展開計画ワークシート」のコピーに書き留められたテーブルスペース名を入力します。
204
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel データベースの設定 ■ IBM DB2 のストアドプロシージャとユーザー定義関数のインストール
IBM DB2 のストアドプロシージャとユーザー定義
関数のインストール
IBM DB2 では、データベース設定ユーティリティをインストールした後で、データベース設定ユーティリティのイ
ンストールから DB2 データベースサーバーにストアドプロシージャとユーザー定義関数(UDF)をコピーする必要
があります。
その方法は、データベースサーバーの適切な場所に必要なファイルを転送するのであれば、すべて許容されます。
ストアドプロシージャコードをコピーするには、次の手順を実行します。データベース設定ユーティリティと
RDBMS のオペレーティングシステムに該当する手順を使用します。
基本的な IBM DB2 タスクの実行については、IBM の『Quick Beginnings Guide 』を参照してください。
ストアドプロシージャとユーザー定義関数をコピーしてインストールするには
1
データベース設定ユーティリティをインストールしている Siebel Server マシンにログオンします。
2
データベース設定ユーティリティインストールディレクトリの次のサブディレクトリに移動します。
DBSRVR_ROOT/db2udb/siebproc/DBSRVR_OS
ここで、各項目は次のようになります。
3
■
DBSRVR_ROOT = 使用する Siebel Business Applications インストールディレクトリのデータベース
設定ユーティリティコンポーネントのサブディレクトリ($SIEBEL_ROOT/dbsrvr)です。
■
DBSRVR_OS = 使用しているデータベースサーバー(RDBMS )を実行しているオペレーティングシステ
ム(AIX 、HPUX 、LINUX、SOLARIS など)です。
siebproc ファイルを、DB2 がインストールされている RDBMS マシンの DB2 インスタンスディレクトリの
function サブディレクトリにコピーします。
たとえば、AIX では、$INST_HOME/sqllib/function です。
siebproc の権限は -rw-r----(所有者の読み込みと書き込み許可、グループの読み込み許可、他のすべての
ユーザーの読み込みと書き込みの不許可)にしてください。ファイルの所有者はインスタンス所有者に、グルー
プはそのインスタンス所有者の所属先のグループにしてください。
備考: DB2 64 ビットで展開する場合は、siebproc64 ライブラリファイルを sqllib/function ディレクトリ
にコピーし、名前を siebproc に変更する必要があります。
4
206 ページの「RDBMS 上での Siebel データベースの設定」に進みます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
205
Siebel データベースの設定 ■ RDBMS 上での Siebel データベースの設定
RDBMS 上での Siebel データベースの設定
Siebel データベースの設定には、次のタスクが必要です。
■
206 ページの「Siebel データベースコンポーネントのインストール」
■
211 ページの「Siebel データベースインストールのログファイルの確認」
データベース設定ユーティリティをインストールしているマシンで使用可能なデータベース設定ウィザードを使用し
て、これらのタスクを実行します。
注意: アップグレード環境では、第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール」の手
順に従って、Siebel Server 上にデータベース設定ユーティリティをインストールしますが、この章に記載されて
いる他のタスクは実行しないでください。詳しくは、19 ページの「アップグレード環境のインストールについて」
を参照してください。
Siebel データベースコンポーネントのインストール
データベース設定ウィザードの[ Siebel データベースオペレーション]画面で[データベースのインストール]を選
択すると、第 3 章「RDBMS の設定」で作成したデータベースインスタンス内のいくつかのタスクが実行されます。
[データベースのインストール]タスクでは、次のことを行います。
■
指定されたテーブルスペースに Siebel スキーマ(テーブルとインデックス)を作成します。
■
データベース固有の Siebel シードデータを挿入し、データベースのビュー、パッケージ、およびプロシージャ
をインストールします。このタスクでは、プライマリ言語のみのシードデータを挿入します。
■
Siebel レポジトリをインポートします。このタスクでは、プライマリ言語のみのレポジトリをインポートします。
■
システム属性を設定します。
このトピックの手順のいくつかのステップでは、データベース設定ウィザードを使用して、既存の Siebel データ
ベースに言語を追加します。既存の Siebel データベースに言語を追加すると、その言語をサポートするシードデー
タがインストールされます。プライマリ言語以外の各言語は、個別にインストールする必要があります。
前にインストールした Siebel アプリケーションに新しい言語を追加するには、Siebel Enterprise Server インス
トーラを使用して Siebel Server 上にその言語パックをインストールしている必要があります。165 ページの「イ
ンストールおよび設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備」も参照してください。
言語を追加した場合は、その言語の Siebel レポジトリもインポートする必要があります。詳しくは、214 ページの
「Siebel データベースへの Siebel レポジトリのインポート」を参照してください。
Siebel データベースに言語を追加した後には、シードデータは複数言語となっています。Siebel Business
Applications の複数言語変数リスト(MLOV)機能、および言語に関連付けられた個々の LOV を有効にする必要
があります。詳しくは、次の各項を参照してください。
■ 『Configuring Siebel Business Applications』
■ 『Siebel Global Deployment Guide』
■
Oracle Technology Network または My Oracle Support で入手可能な、この問題に関するドキュメント
このリリースの Siebel Business Applications によってサポートされる言語のリストについては、Oracle
Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
206
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel データベースの設定 ■ RDBMS 上での Siebel データベースの設定
Siebel データベースコンポーネントをインストールするには
1
200 ページの「Siebel データベースの設定要件」、および該当するその他の要件をすべて確認します。
2
CreateDbSrvrEnvScript スクリプトを実行して、環境設定ソースファイルの dbenv.sh と dbenv.csh を生
成します。CreateDbSrvrEnvScript は、$SIEBSRVR_ROOT/install_script/install ディレクトリにあり
ます。次のコマンドを使用して、このディレクトリからスクリプトを実行します。
./CreateDbSrvrEnvScript Siebel_Root_Parent_Directory LANG DB_Platform
ここで、各項目は次のようになります。
■
Siebel_Root_Parent_Directory = 最上位レベルの Siebel Enterprise Server インストールディレク
トリです。
■
LANG = インストールする Siebel データベースのプライマリ言語の 3 文字のコードです。たとえば、イ
タリア語の場合は「ITA」です。
■
DB_Platform = Oracle 、Db2Udb、または Db2.390 です。
次に例を示します。
./CreateDbSrvrEnvScript /siebel ITA Oracle
dbenv.sh および dbenv.csh 設定ソースファイルは、Siebel Server インストールディレクトリに作成されます。
詳しくは、93 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の一般的な要件」の Siebel
Gateway Name Server 認証の要件の説明を参照してください。
3
$SIEBEL_HOME/bin に移動し、使用するシェルの種類に従って次のコマンドのいずれかを実行し、環境変数
を設定します。
Bourne シェルまたは Korn シェル
. ./dbenv.sh
ヒント: 最初のピリオドと ./dbenv.sh の間にスペースがあることを確認します。
C シェル
source dbenv.csh
ここで、
■
4
$SIEBEL_HOME = Siebel Server ルートディレクトリの場所(/export/home/siebel/siebsrvr など)
です。
次のように入力して、SIEBEL_ROOT および LANGUAGE の値が適切に設定されているか空白かを確認します。
env
変数の値が正しくなかったり欠落している場合は、使用するシェルに応じて次のコマンドのいずれかを使用して
変数をリセットします。
たとえば、SIEBEL_ROOT の値は、 /export/home/siebel/siebsrvr、LANGUAGE の値は、ENU、FRA、JPN、
または CHS(または別の言語コード)となります。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
207
Siebel データベースの設定 ■ RDBMS 上での Siebel データベースの設定
Bourne シェルまたは Korn シェル
export SIEBEL_ROOT=New_Value
export LANGUAGE=New_Value
C シェル
setenv SIEBEL_ROOT New_Value
setenv LANGUAGE New_Value
5
$SIEBEL_ROOT/bin ディレクトリに移動し、データベース設定ウィザードを次のように起動します。
ssincfgw -is:javaconsole -console -args LANG=language MODEL_FILE=SIEBEL_ROOT/
siebsrvr/admin/dbsrvr.scm
備考: この手順では、通常、コンソールモードでデータベース設定ウィザードを実行すると想定しています。こ
のウィザードは、GUI モードでも実行できます。データベース設定ウィザードの起動については、135 ページ
の「Siebel 設定ウィザードの起動」を参照してください。
6
SIEBEL_ROOT および LANGUAGE 環境変数の表示されている設定が正しいかどうかは、「Y」または「N」を入力
して確認します(207 ページのステップ 4 を参照)。
SIEBEL_ROOT 値、または、ウィザードを実行している言語の LANGUAGE 値のいずれかが設定されていなかっ
たり正しくない場合は、先に進む前に修正する必要があります。
設定ウィザードでは、$SIEBEL_ROOT ディレクトリの存在が検証されます。
7
Siebel Server ルートディレクトリに別のパスを指定するか、 Enter キーを押して現在のデフォルト設定(た
とえば、/export/home/siebel/siebsrvr)をそのまま使用します。
次に、設定ウィザードでは、データベース設定ユーティリティのルートディレクトリへのパスを要求するメッ
セージが表示されます。
8
データベース設定ユーティリティのルートディレクトリへのパスを指定するか、Enter キーを押して現在のデ
フォルト設定(たとえば、 /export/home/siebel/dbsrvr)をそのまま使用します。
9
表示されているサポート対象のデータベースプラットフォームのリストから、インストールに該当する
RDBMS を選択します。
RDBMS プラットフォームを選択してください。
1- Windows および UNIX 対応 IBM DB2 UDB
2- z/OS 対応 IBM DB2 UDB
3- Oracle Database Enterprise Edition
10[Siebel データベースオペレーション]メニューから[データベースのインストール]オプションを選択します。
Siebel データベースオペレーションを選択してください。
12345-
208
データベースのインストール
データベースのアップグレード
レポジトリのインポート / エクスポート
レポジトリの移行
データベースユーティリティの実行
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel データベースの設定 ■ RDBMS 上での Siebel データベースの設定
11 grantusr.sql スクリプトをすでに実行して、テーブルオーナーアカウントと管理者アカウントを設定してい
ることを確認します。
備考: テーブル、インデックス、およびシードデータのインストールを行うには、これらのアカウントを準備
しておく必要があります。詳しくは、202 ページの「テーブルオーナーアカウントと管理者アカウントの作成」
を参照してください。
■
grantusr.sql スクリプトをすでに実行している場合は、「Y」を入力します。
■
「N」を入力します。データベース設定ウィザード
grantusr.sql スクリプトをまだ実行していない場合は、
を終了し、スクリプトをここで実行します。スクリプトの実行が終了した後、設定ウィザードを再起動します。
12 先に進む場合は、インストールオプションメニューから[Siebel データベースのインストール]を選択します。
次のオプションのいずれかを選択してください。
1- Siebel データベースのインストール
2- 既存の Siebel データベースへの言語の追加
[Siebel データベースのインストール]オプションを選択すると、Siebel スキーマが作成され、設定セッショ
ンの最後にシードデータが挿入されます。
[既存の Siebel データベースへの言語の追加]を選択した場合は、209 ページのステップ 14 に進んで、
Siebel データベースのプライマリ言語を指定してください。
13[データベースの符号化]画面で、使用しているデータベースのデータベースエンコードの値を入力します。
1- Unicode
2- 非 Unicode
注意: 誤ったデータタイプでインストールしないように、データベースに適合するオプションを選択してくだ
さい。非 Unicode のページ設定に対して Unicode データタイプは作成できないので、オプションを選択する
前にこの設定を確認してください。
新しい Siebel データベースをインストールする場合は、209 ページのステップ 15 に進んでください。
14[基本言語]画面で、Siebel データベースのプライマリ(基本)言語である言語を指定します。
プライマリ言語とは、Siebel データベースにすでにインストールしている言語(最初にインストールした言語)
です。この画面は、既存の Siebel データベースに言語を追加する場合にのみ表示されます。既存のデータベー
スが 1 つの言語だけの場合はこの画面は表示されません。
この画面に表示される言語は、以前に Siebel Server 上に Siebel 言語パックをインストールした言語です。
備考: 次のステップで言語を選択する前に、コードページに関する情報について 25 ページの「RDBMS のイン
ストールおよび設定の計画」を参照してください。
15[言語の選択]画面で、使用しているデータベースを運用する言語(データベースのインストール操作の場合)
または追加する言語(言語の追加操作の場合)に対応する言語を選択します。
データベースのインストール操作で選択した言語は、使用しているデータベースのプライマリ言語となります。
この画面に表示される言語は、以前に Siebel Server 上に Siebel 言語パックをインストールした言語です。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
209
Siebel データベースの設定 ■ RDBMS 上での Siebel データベースの設定
16[ODBC データソース]画面で、ODBC データソース名(SBA_81_DSN など)を指定します。次に、Enter
キーを押します。
$SIEBEL_ROOT/sys/ ディレクトリにある .odbc.ini ファイルの[ODBC Data Sources ]セクションに、
ODBC データソース名が表示されます。
ODBC データソースについては、25 ページの「RDBMS のインストールおよび設定の計画」を参照してください。
[データベースのユーザー名]画面が表示されます。
17 使用しているデータベースの Siebel 管理者のユーザー名とパスワードを入力します(例: SADMIN と SADMIN
(Oracle データベース)、または SADMIN と db2(IBM DB2))。
[データベースのテーブルオーナー]画面が表示されます。
18 データベースのテーブルオーナー名とパスワードを入力します(例: ora*** と ora***、または siebel と db2)。
[データベースサーバーの OS ]画面が表示されます。
19(IBM DB2 のみ)[データベースサーバーの OS]画面で、データベースサーバーを実行するプラットフォー
ムを選択し、Enter キーを押します。
12345-
Windows
Solaris
AIX
HP-UX
Linux
のみ)
20(IBM DB2 のみ)データベースのインデックス画面で、使用するインデックステーブルスペースの名前を入力
します。
21(IBM DB2 のみ)4KB テーブルスペースの名前を入力します。
22(IBM DB2 のみ)16KB テーブルスペースの名前を入力します。
23(IBM DB2 のみ)32KB テーブルスペースの名前を入力します。
24(Oracle データベースのみ)データベースのインデックス画面で、使用するインデックステーブルスペースの
データベースのみ)
名前を入力します(例: INDEX01)。
データベースのみ)
25(Oracle データベースのみ)テーブルスペースの名前を入力します(例:
DATA01)。
[Oracle 並列インデックス]画面が表示されます。
26(Oracle データベースのみ)[Oracle 並列インデックス]画面で、使用するインストールに該当する環境を指
定します。
1. 並列インデックスを実行しません
2. 並列インデックスを実行します
単一の CPU を使用している場合は、最初のオプションを選択してください。複数の CPU を使用している場合
は、並列インデックスを実行して Oracle データベースを実行するかどうかによって、最初のオプションか 2 番
目のオプションを選択してください。
共通のパラメータ画面が表示されます。
Siebel ログプロセス
(デフォルト: install)
デフォルトの場合は Enter キーを押してください。
210
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel データベースの設定 ■ RDBMS 上での Siebel データベースの設定
27 デフォルトのログプロセス(データベースのインストールの場合は install、言語の追加の場合は
install_lang )を siebsrvr/log 下のログ出力ディレクトリ名としてそのまま使用する場合は、Enter キーを押
します。または、ログ出力ディレクトリに別の名前を指定して、Enter キーを押します。
使用されるパラメータのリスト画面が表示されます。この画面には、セッション時に作成した設定が表示されます。
備考: 必要に応じて、データベース設定ウィザードセッションを取り消してから再起動し、異なる値で再設定
することもできます。
28 Enter キーを押します。これで設定が完了しました。設定は、次のファイルに保存されます。
SIEBEL_ROOT/siebsrvr/bin/master_operation.ucf
ここで、このプロシージャの場合、operation は、install または install_lang です。
備考: 今回のリリース用の My Oracle Support の「 Siebel Release Notes」を確認します。このマニュアル
で、生成された SQL ファイルを変更するために実行する必要のあるタスクについて説明している場合は、アッ
プグレードウィザードで SQL を実行する前に、必要に応じて生成された SQL を変更してください。
29 アップグレードウィザードを実行して設定を適用します。次のコマンドを入力します。
SIEBEL_ROOT/siebsrvr/bin/srvrupgwiz /m master_operation.ucf
ここで、このプロシージャの場合、operation は、install または install_lang です。
Siebel データベースインストールのログファイルの確認
RDBMS に Siebel データベースコンポーネントをインストールすることにより、$SIEBEL_ROOT/log サブディ
レクトリ内にいくつかのログファイルが作成されます。このサブディレクトリのファイルに、エラーがないか確認す
る必要があります。
たとえば、作成されたログファイルの名前は、srvrupgwiz1.log(最新のログファイル)、srvrupgwiz1_01.log、
srvrupgwiz1_02.log となります。
備考: logparse ユーティリティを使用したログファイルの確認については、『Siebel データベースアップグレー
ドガイド』を参照してください。
サポートされている RDBMS によって生成されるその他のファイルは次のとおりです。
Oracle データベース:
データベース Oracle データベースの場合、テーブル、インデックス、およびシードデータの作成時に次
のログファイルも生成されます。
ddl_ctl.log
dataimp_prim.log
dataimp_prim_lang.log
ddlseq.log
ddlora.log
ddlview.log
ddlview_sia.log(SIA 用)
seedssa.log
seedver.log
pkgseq.log
pkgldel.log
seedora.log
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
211
Siebel データベースの設定 ■ RDBMS 上での Siebel データベースの設定
pkgvis.log
trgreset.log
ifstrg.log
ifindxstrg.log
set_utc_on.log
month_fn.log
IBM DB2: IBM DB2 の場合、テーブル、インデックス、およびシードデータの作成時に次のログファイルも生成
されます。
ddl_ctl.log
dataimp_prim.log
dataimp_prim_lang.log
db2ddl.log
siebproc.log
seeddb2.log
seedver.log
seedssa.log
ddlview.log
ddlview_sia.log(SIA 用)
grantstat.log
updatestats.log
loadstats.log
set_utc_on.log
Siebel データベースインストールに関する許容可能なエラー
ログファイルには、予期されている些細なエラーが記録されていることがあります。ログファイルに記述されたすべ
てのエラーメッセージを、データベースプラットフォームのインストールサブディレクトリ(oracle など)に保存
されている errors.txt ファイルのサンプルエラーメッセージと比較してください。errors.txt ファイルに記載され
ていないログファイルの場合、そのログファイルのエラーメッセージは許容可能ではありません。ログファイルに記
録されたエラーが errors.txt ファイル内のリストにある場合、特別な処置は必要ありません。
備考: ログファイルによっては、記録されている各種エラーのうちの 1 種類しか errors.txt ファイルのリストにな
い場合があります。
errors.txt ファイル内のリストにないエラーが見つかった場合は、そのエラーの原因になった条件を修正し、アッ
プグレードウィザードを再実行します。ウィザードは、停止したポイントから再開されます。
エラー番号だけを確認しないでください。新しいバージョンのドライバのインストールによってエラー番号が変更さ
れている場合があります。実際のエラーの説明を比較して、そのプラットフォームに対して許容可能なエラーかどう
かを確認してください。
注意: その他のエラーが万一発生した場合、この確認は重要です。インデックスの作成失敗などある種のエラーは
Siebel Business Applications のパフォーマンスの問題や異常な動作の原因になります。
logparse ユーティリティを使用して、生成されたログの概要を確認できます。詳しくは、『Siebel データベース
アップグレードガイド』を参照してください。
Siebel データベースのインストールのトラブルシューティング
一般的には、データベースのインストール中の問題は、割り当てられている容量の不足や、インストーラが正しい
ユーザー権限を持っていないことに起因します。
212
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel データベースの設定 ■ データベースコードページのシステム属性と他の設定の確認
データベースコードページのシステム属性と他の設定
の確認
データベース設定ユーティリティをインストールし Siebel データベースを設定したら、Unicode を使用するかどうか、
および使用するコードページを示す、Siebel アプリケーションのシステム属性と他の設定を確認する必要があります。
コードページについては、25 ページの「RDBMS のインストールおよび設定の計画」と第 3 章「RDBMS の設定」
を参照してください。また、 Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and
Supported Platforms 」と『Siebel Global Deployment Guide』も参照してください。
次の手順は、Siebel Tools をインストールし、ライセンスキーの情報をすでに入力していることを前提としています。
■
Siebel Tools のインストールについては、281 ページの「Siebel Tools のインストール」を参照してください。
■
Siebel Tools の起動とライセンスキー情報の入力については、287 ページの「Siebel Tools のインストールが
正常に完了したことの確認」を参照してください。
システム属性と他の設定を確認するには
1
Siebel Tools を起動して、Siebel データベースに接続します。
2 [Screens]、[System Administration ]、[System Preference]の順に移動します。
3
システム属性名 = Enterprise DB Server Code Page を見つけます。それぞれの値が Siebel データベース
コンポーネントのインストール中に選択した値に基づいて適切に設定されていることを確認します(206 ペー
ジの「Siebel データベースコンポーネントのインストール」を参照)。
備考: Enterprise DB Server Code Page の値は小文字で指定する必要があります(utf-8、utf-16 など)。
次の表に、システム属性に指定可能な値を示します。
4
値
言語
データベース
utf-81(Unicode )
すべて
Oracle
utf-162(Unicode)
すべて
IBM DB2
cp932(または等価のコード)
日本語
Oracle、IBM DB2
cp1252(または等価のコード)
西欧言語
すべて
1.
Oracle データベース文字セットでは、入力必須値が utf-8 であっても異なる値が使用されている場合があります。
2.
UCS-2 とも呼ばれますが、値は utf-16 と同じ値を入力してください。
テーブル S_APP_VER のカラム UNICD_DATATYPS_FLG が正しく設定されていることを確認します。フラグの
値は大文字で指定してください。次の表に、UNICD_DATATYPS_FLG に指定可能な値を示します。
コードページ
データベース
値
非 Unicode のコードページ
すべて
N
Unicode
Oracle
8
Unicode
IBM DB2
Y
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
213
Siebel データベースの設定 ■ Siebel File System の設定
Siebel File System の設定
データベース設定ユーティリティをインストールし Siebel データベースを設定した後は、Siebel File System を
設定する必要があります。
フォローアップテンプレート、 Siebel Marketing ファイルなど、Siebel File System を使用するために必要な
ファイルは、データベース設定ユーティリティソフトウェアとともに提供されます。files というサブディレクトリ
は、データベース設定ユーティリティをインストールするときに作成されます。
Siebel 管理者は、データベース設定ユーティリティをインストールしてから Siebel Web クライアントを実行する
までの間に、File System の att ディレクトリにこれらのファイルを組み込む必要があります。
Siebel File System の作成(必要な権限の設定を含む)については、38 ページの「Siebel File System の作成」
を参照してください。
Siebel File System ディレクトリを組み込むには
1
データベース設定ユーティリティソフトウェアの files サブディレクトリから Siebel File System の att サブ
ディレクトリに適切なファイルをコピーします。
2
ファイルが適切な場所に配置されていることを確認します。
Siebel データベースへの Siebel レポジトリの
インポート
206 ページの「Siebel データベースコンポーネントのインストール」で説明したように、Siebel データベースをイ
ンストールすると、Siebel レポジトリ(プライマリ言語のみ)が自動的にインポートされます。複数言語環境では、
プライマリ言語以外の各言語について、レポジトリを個別にインポートする必要があります。
このトピックで説明する内容は、複数言語環境を使用する顧客、またはなんらかの理由で Siebel レポジトリをイン
ポートする顧客を対象にしています。
ここでは、次のサブトピックについて説明します。
■
215 ページの「Siebel レポジトリのインポート」
■
218 ページの「Siebel データベースのレポジトリのインポートに関するログファイルの確認」
214
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel データベースの設定 ■ Siebel データベースへの Siebel レポジトリのインポート
Siebel レポジトリのインポート
このトピックは、214 ページの「Siebel データベースへの Siebel レポジトリのインポート」の一部です。
データベース設定ウィザードを使用して、Siebel レポジトリをインポートできます。このタスクでは、Siebel デー
タベースにレポジトリテーブルを設定し、新しいオブジェクト定義を設定します。複数言語環境では、プライマリ言
語以外の各言語について、 Siebel レポジトリを個別にインポートします。このタスクは、プライマリ言語の Siebel
レポジトリには適用されません。
使用する Siebel Business Applications の数(Siebel Call Center、Siebel Sales、Siebel Service、Siebel
Marketing など)に関係なく、各言語についてレポジトリテーブルを 1 回のみロードします。
備考: データを Siebel レポジトリテーブルにインポートするとき、レポジトリデータがインポートされるテーブル
ごとにコミットが 1 回実行されます。または、repimexp.exe ユーティリティを起動するとき、コマンドラインオ
プション /h num_rows_per_commit を含めることにより、コミット頻度を指定した行数に設定できます。
このトピックの手順のいくつかのステップは、既存のレポジトリに言語を追加するタスク、およびデータベース設定
ウィザードを使用するタスクに関連しています。新しい言語をレポジトリに追加することにより、レポジトリオブ
ジェクトに対してローカライズされたユーザーインターフェイス文字列の行を設定します。これにより、 Siebel
Business Applications に UI が新しい言語で表示されます。
既存のレポジトリに新しい言語を追加するには、Siebel Enterprise Server インストーラを使用して Siebel Server
上にその言語パックをインストールしている必要があります。また、Siebel データベースにもその言語を追加している
必要があります。詳しくは、206 ページの「Siebel データベースコンポーネントのインストール」を参照してください。
複数言語環境については、101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」を参照してください。
Siebel レポジトリをインポートするには
1
206 ページの「Siebel データベースコンポーネントのインストール」の説明に従って、データベース設定ウィ
ザードを起動します。[Siebel データベースオペレーション]画面に達するまでは、[データベースのインス
トール]タスク(該当するトピックを参照)と同じ方法でウィザードのプロンプトに応答します。
2 [Siebel データベースオペレーション]画面で、[レポジトリのインポート / エクスポート]を選択し、[次へ]
をクリックします。
3 [レポジトリオペレーションの選択]画面で、次のいずれかのオプションを選択します。
レポジトリのインポート:
レポジトリのインポート このオプションを選択すると、最初にプライマリ(基本)言語で Siebel レポジトリ
がインポートされます。[次へ]をクリックして、216 ページのステップ 4 に進みます。(プライマリ言語以外
の既存のレポジトリに Siebel レポジトリデータをインポートする場合、このタスクは適用されません)。
既存のレポジトリへの言語の追加:
既存のレポジトリへの言語の追加 このオプションを選択すると、新しい言語が既存の Siebel レポジトリに追
加されます(新しい言語の Siebel レポジトリデータがインポートされます)。[次へ]をクリックして、216
ページのステップ 6 に進みます。
レポジトリのエクスポート:
レポジトリのエクスポート このオプションを選択すると、 Siebel レポジトリデータがプラットフォームに依
存しないファイルにエクスポートされます。このファイルは、必要に応じて、分析のためにグローバルカスタマ
サポートに送信できます(このタスクについては、このトピックで説明していません)。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
215
Siebel データベースの設定 ■ Siebel データベースへの Siebel レポジトリのインポート
4 [インポートの選択]画面で、標準 Siebel 8.x レポジトリをインポートするように指定し、[次へ]をクリック
します。
5 [言語の選択]画面で、言語を指定します。レポジトリのインポートオペレーションの場合は、206 ページの
「Siebel データベースコンポーネントのインストール」でインストールする最初の言語であるプライマリ言語
(基本言語)を指定します。言語の追加オペレーションの場合は、レポジトリに追加する言語を指定します。
この画面に表示される言語は、以前に Siebel Server 上に Siebel 言語パックをインストールした言語です。
6 [ODBC データソース名]画面で、ODBC データソースの名前( SBA_81_DSN など)を指定し、[次へ]をク
リックします。
ODBC データソースについては、25 ページの「RDBMS のインストールおよび設定の計画」を参照してください。
7 [データベースのユーザー名]画面で、データベースに関する次の内容を指定し、[次へ]をクリックします。
データベースのユーザー名:
データベースのユーザー名 Siebel 管理者のユーザー名(Oracle データベースおよび IBM DB2 の場合は
sadmin など)を入力します。
データベースのパスワード:
データベースのパスワード Siebel 管理者のパスワードを入力します。
データベースのパスワード(確認): 確認のためにパスワードを再入力します。
8 [データベースのテーブルオーナー]画面でデータベースに関する次の内容を指定し、[次へ]をクリックしま
す。
データベースのテーブルオーナー:
データベースのテーブルオーナー Siebel データベースのテーブルオーナーまたは Siebel オブジェクトを所
有するアカウント(Oracle データベースの ora***、IBM DB2 の siebel など)を入力します。
データベースのテーブルオーナーパスワード: Siebel データベースのテーブルオーナーパスワードを入力します。
データベースのテーブルオーナーパスワード(確認): 確認のためにパスワードを再入力します。
9 [インポートレポジトリ名]画面で、次の値を入力し、[次へ]をクリックします。
インポートレポジトリ名:
インポートレポジトリ名 デフォルトの名前(Siebel レポジトリ)をそのまま使用するか、別の有効な名前を
入力します。
レポジトリファイル名/ローカライズされたレポジトリファイル名:
レポジトリファイル名/ローカライズされたレポジトリファイル名 最初にレポジトリをインポートする場合、
このフィールドの名前は[レポジトリファイル名]です。既存のレポジトリに言語を追加する場合、このフィー
ルドの名前は[ローカライズされたレポジトリファイル名]です。このレポジトリのデフォルトのインストール
パスとファイル名をそのまま使用するか、別の有効なインストールパスを入力します。
Oracle データベースの場合は、216 ページのステップ 10 に進みます。IBM DB2 の場合は、217 ページのス
テップ 11 に進みます。
10(Oracle データベースのみ)[Oracle 並列インデックス]画面で、使用するインストールに該当する環境を指
定して、[次へ]をクリックして続行します。
■
並列インデックスを実行しません
■
並列インデックスを実行します
単一の CPU を使用している場合は、最初のオプションを選択してください。複数の CPU を使用している場合
は、並列インデックスを実行して Oracle データベースを実行するかどうかによって、最初のオプションか 2 番
目のオプションを選択してください。
216
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel データベースの設定 ■ Siebel データベースへの Siebel レポジトリのインポート
11[ログの出力先ディレクトリ]画面で、デフォルトログディレクトリを使用するか、または新しいディレクトリ
名を入力して[OK]をクリックします。
デフォルトでは、$SIEBSRVR_ROOT/log/operation/output ディレクトリにログが出力されます。
operation は実行する操作に対応します(レポジトリのインポートの場合は imprep、既存のレポジトリへの
言語の追加の場合は imprep_lang など)。
[設定パラメータレビュー]画面が表示されます。
12 データベース設定ウィザードの前の各画面で入力した設定値を確認します。
■
いずれかの値を変更する場合は、[前へ]ボタンと[次へ]ボタンを使用して必要な画面にアクセスしてエ
ントリを変更し、この画面に戻ります。
■
設定値を確認して、[完了]をクリックします。メッセージボックスに次のプロンプトが表示されます。
設定を今すぐ適用するには[OK]をクリックしてください。
設定を後で適用するには[取消]をクリックしてください。
設定を後で適用するためのコマンドラインは次のとおりです。
$SIEBEL_ROOT/siebsrvr/bin/srvrupgwiz /m master_operation.ucf
ここで、このプロシージャの場合、operation は、imprep または imprep_lang です。
Siebel アップグレードウィザードが表示され、実行対象またはインポート対象の項目が表示されます。
備考: プログラムまたはシステムのエラーが発生して Siebel アップグレードウィザードを再実行する必要があ
る場合は、ウィザードを再実行して、ウィザードが失敗した時点から開始できます。詳しくは、『Siebel データ
ベースアップグレードガイド』を参照してください。
13 処理を開始するには、[OK]をクリックします。
ウィンドウに、Siebel アップグレードウィザードのレポジトリのインポート活動に関する情報が表示されます。
オペレーションが完了すると、アップグレードウィザードにメッセージが表示されます。
インポートが成功したことを確認するには、ログファイルを確認します。218 ページの「Siebel データベース
のレポジトリのインポートに関するログファイルの確認」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
217
Siebel データベースの設定 ■ Siebel データベースへの Siebel レポジトリのインポート
Siebel データベースのレポジトリのインポートに関するログファイルの
確認
このトピックは、214 ページの「Siebel データベースへの Siebel レポジトリのインポート」の一部です。
レポジトリのインポートプロセスにより、$SIEBEL_ROOT/log サブディレクトリ内にいくつかのログファイルが
作成されます。このサブディレクトリのファイルに、エラーがないか確認します。
詳しくは、211 ページの「Siebel データベースインストールのログファイルの確認」を参照してください。
Siebel データベースのレポジトリのインポートに関する許容可能なエラー
ログファイルには、予期されている些細なエラーが記録されていることがあります。ログファイルに記述されたすべ
てのエラーメッセージを、データベースサーバープラットフォームのサブディレクトリ(oracle など)に保存され
ている errors.txt ファイルのサンプルエラーメッセージと比較してください。errors.txt ファイルに記載されてい
ないログファイルの場合、そのログファイルのエラーメッセージは許容可能ではありません。ログファイルに記録さ
れたエラーが errors.txt ファイル内のリストにある場合、特別な処置は必要ありません。
備考: ログファイルによっては、記録されている各種エラーのうちの 1 種類しか errors.txt ファイルのリストにな
い場合があります。
errors.txt ファイル内のリストにないエラーが見つかった場合は、そのエラーの原因になった条件を修正し、アッ
プグレードウィザードを再実行します。エラー番号だけを確認しないでください。新しいバージョンのドライバのイ
ンストールによってエラー番号が変更されている場合があります。実際のエラーの説明を比較して、そのプラット
フォームに対して許容可能なエラーかどうかを確認してください。
注意: その他のエラーが万一発生した場合、この確認は重要です。インデックスの作成失敗などある種のエラーは
Siebel Business Applications のパフォーマンスの問題や異常な動作の原因になります。
Siebel データベースへの Siebel レポジトリのインポートのトラブルシューティング
この段階で発生する可能性がある一般的な問題は次のとおりです。
■
既存のレポジトリと同じ名前を指定してレポジトリをインポートする。
■
データベースでテーブルスペースページが不足し、新しいデータページを割り当てることができない。これは、
テーブルスペースのサイズを大きくすると解決できます。
■ (IBM DB2 のみ)DB2 設定パラメータ(APP_CTL_HEAP_SZ など)の設定に関するエラー。Siebel アプリ
ケーションのガイドラインでは最小値のみを使用するように提案されているため、ほとんどの場合、より高い値
にリセットする必要があります。
前述のエラーは、レポジトリのインポートプロセスで作成されたログファイルに表示される場合があります。
218
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
8
Siebel Web Server Extension の
インストールと設定
この章は、Web サーバーに Siebel Web Server Extension (SWSE)をインストールおよび設定するシステム管
理者または Web マスターを対象としています。次のトピックが含まれています。
■
219 ページの「Siebel Web Server Extension(SWSE)について」
■
220 ページの「SWSE のインストールと設定のプロセス」
■
221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」
■
226 ページの「Web サーバーのインストール」
■
228 ページの「SWSE のインストール」
■
231 ページの「SWSE の設定」
■
240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」
■
252 ページの「SWSE インストールのトラブルシューティング」
その他のインストール方法については、第 12 章「自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定」を
参照してください。
Siebel Web Server Extension(SWSE)に
ついて
Siebel Web Server Extension(SWSE)を使用すると、Siebel Web クライアントと Siebel Server 間の通信が可
能になります。Siebel Business Applications は、ユーザーが標準の Web ブラウザからアクセスする Web ベースア
プリケーションの製品群です。いくつかのコンポーネントが連動して、エンドユーザーにアプリケーションを提供します。
■
クライアント エンドユーザーのマシンのブラウザ上で実行している Siebel アプリケーション
Siebel Web クライアント:
クライアントです。
■
Web サーバー:
サーバー クライアントの Web ブラウザは、Web サーバーに接続して、Siebel アプリケーションにア
クセスします。次の Web サーバーとオペレーティングシステムがサポートされています。
■
Microsoft IIS (Microsoft Windows で実行)
■
IBM HTTP Server(AIX およびサポートされている Linux プラットフォームで実行)
■
HP Apache Web Server(HP-UX で実行)
■
Oracle HTTP Server(サポートされている Linux プラットフォームで実行)
■
Sun Java System Web Server(Sun Solaris で実行)
備考: Web サーバーのプラットフォームサポートについては、Oracle Technology Network の「Siebel
System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。サポートされている Web サー
バーのバージョンを使用することが非常に重要です。Oracle HTTP Server を使用している場合は、My
Oracle Support の「475370.1」(ドキュメント ID)も参照してください。このドキュメントは、以前は
「Siebel Alert 1317」として発行されていました。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
219
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE のインストールと設定のプロセス
各 Web サーバーについては、Web サーバーマシンのオペレーティングシステムに応じて、Windows バー
ジョンまたは UNIX バージョンの使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』
のこの章を参照してください。
Web サーバーおよびオペレーティングシステムのチューニングについては、『Siebel パフォーマンスチューニ
ングガイド』を参照してください。
備考: IBM HTTP Server、HP Apache Web Server、および Oracle HTTP Server は、httpd.conf 設定
ファイルの使用など、多くの特性を共有しているため、このマニュアルではまとめて Apache-based Web
Server と呼ぶ場合があります。
■
Siebel Web Server Extension(SWSE): Web サーバー内で実行されるプラグイン拡張機能で、
Siebel Server 上で Siebel Web Engine(Call Center オブジェクトマネージャなどの、Application
Object Manager コンポーネントの一部)と通信します。この章では、Web サーバーマシンへの SWSE のイ
ンストールと設定について説明します。
■
Siebel Web Engine(Application Object Manager / Siebel Server): Siebel Web Engine は、
Call Center オブジェクトマネージャなど、Siebel Server 上の Application Object Manager(AOM)コンポー
ネントの一部です。AOM により、Siebel アプリケーションのデータおよびロジックへのアクセスが提供されます。
サポートされているハードウェア、オペレーティングシステムプラットフォーム、Web サーバー、および Web ブ
ラウザについては、Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported
Platforms」を参照してください。
SWSE のインストールと設定のプロセス
Siebel Web Server Extension(SWSE )のインストールと設定は複数のタスクで構成されており、システム管理
者が次の順序で実行します。
1
SWSE のインストール要件を確認します。221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」を参照
してください。23 ページの「トポロジの計画」も参照してください。
2
サードパーティ製のロードバランサーを使用している場合は、希望の負荷分散ソリューションをインストールし
設定します。
詳しくは、167 ページの「Siebel アプリケーションの負荷分散の設定」を参照してください。
3
Web サーバーをインストールします。226 ページの「Web サーバーのインストール」を参照してください。
4
Siebel Enterprise を作成した後、1 つ以上の SWSE 論理プロファイルを作成します。インストールした SWSE
インスタンスを設定する前に、これを実行する必要があります。231 ページの「SWSE の設定」を参照してください。
5 (オプション)既存の SWSE をアンインストールします。221 ページの「SWSE のインストールと設定に関す
る要件」および 325 ページの「Siebel Web Server Extension のアンインストール」を参照してください。
6
SWSE を Web サーバーにインストールします。228 ページの「SWSE のインストール」を参照してください。
7
SWSE 論理プロファイルを適用することで、インストールした SWSE インスタンスを設定します。インストー
ルした各 SWSE インスタンスに対して適用する必要があります。
ユーザー環境を初期設定してから再設定する場合(たとえば、追加の Siebel Server をすべてインストールし
て負荷分散設定ファイルを生成した後など)は、このステップを複数回実行する必要があります。231 ページ
の「SWSE の設定」および 167 ページの「Siebel アプリケーションの負荷分散の設定」を参照してください。
8
該当するインストール後のタスクを実行します。240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後
のタスク」を参照してください。
220
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE のインストールと設定に関する要件
SWSE のインストールと設定に関する要件
SWSE をインストールして設定する前に、このトピックで示す要件を確認してください。
一般的な要件
■
Siebel Business Applications ソフトウェアをインストールする前に、Oracle Technology Network の
「Siebel System Requirements and Supported Platforms」を確認する必要があります。
■
28 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードに必要な一時ディスクスペースの管理」に説明されている
問題を確認します。たとえば、十分なディスクスペースがあること、インストーラを実行するログイン ID に一
時ディレクトリに対する書き込み権限があることを確認します。
■
現在のリリースの Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported
Platforms」で示されている、現在リリースされている製品に対してサポートされている Web サーバーをイン
ストールしておく必要があります。226 ページの「Web サーバーのインストール」も参照してください。
SWSE をインストールする Web サーバーマシンが Oracle Technology Network の「Siebel System
Requirements and Supported Platforms」に記述されているハードウェアおよびソフトウェアのプラット
フォーム要件をすべて満たしていることを確認します。
備考: Web サーバーのポート番号に注意してください。Apache-based Web Server で、デフォルト以外の
ポート番号を使用する場合は、httpd.conf ファイルを変更して正しいポート番号を反映する必要があります。詳
しくは、226 ページの「Apache-Based Web Server 用の httpd.conf ファイルの編集」を参照してください。
■
Siebel Gateway Name Server、少なくとも 1 つの Siebel Server、およびデータベース設定ユーティリティ
を含む、すべての主要な Siebel Enterprise Server コンポーネントをインストールしておく必要があります。
Siebel Gateway Name Server の設定、 Siebel Enterprise の作成と設定、SWSE 論理プロファイルの作
成、および Siebel Server の設定が必要となります。
Application Object Manager コンポーネントが、購入して使用する Siebel アプリケーションに対して有効
化されている必要があります。サーバーコンポーネントの有効化については、『Siebel システム管理ガイド』を
参照してください。
備考: SWSE ソフトウェアのインストールを完了して、Web サーバーから最初の Siebel Server への接続を
確認するまで、追加の Siebel Server のインストールは待機します。
■
複数の言語パックを 1 つの Web サーバーおよび 1 つの SWSE インスタンスに展開できます。Siebel Server
と Web サーバーは、同じ言語で運用する必要はありません。ただし、Siebel Server、Web サーバー、およ
び他のすべてのサーバーコンポーネントは、同じ文字セットを使用する必要があります。詳しくは、『Siebel
Global Deployment Guide』を参照してください。101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展
開について」も参照してください。
■
少なくとも 1 つの SWSE が Siebel Enterprise Server ごとに必要です。
■
設定した SWSE インスタンスをアンインストールすると、関連する Siebel アプリケーションの仮想ディレクト
リも削除されます。325 ページの「Siebel Web Server Extension のアンインストール」も参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
221
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE のインストールと設定に関する要件
異種環境のサポート
SWSE 設定は、同種環境または異種環境(SWSE 論理プロファイルを設定する Siebel Gateway Name Server
と、Web サーバーおよび SWSE が異なるオペレーティングシステムに存在する)で実行されます。
次のような場合に異種環境となります。
■
Siebel Gateway Name Server を UNIX マシンまたは Linux マシンにインストールし、Web サーバーおよ
び SWSE を Windows マシンにインストールした場合。
■
Siebel Gateway Name Server を Windows マシンにインストールし、Web サーバーおよび SWSE を
UNIX マシンまたは Linux マシンにインストールした場合。
物理 SWSE を設定(SWSE のインストール済みインスタンスに論理プロファイルを適用)する前に、ニーズに合わ
せて SWSE 論理プロファイルフォルダを別のマシンに移動できます。詳しくは、237 ページの「SWSE 論理プロ
ファイルの適用」を参照してください。
Siebel 負荷分散に関する要件
Siebel のネイティブな負荷分散機能を使用する場合は、負荷分散設定ファイル(lbconfig.txt)を生成し、SWSE
論理プロファイルを作成した後、そのプロファイルのフォルダ内に負荷分散設定ファイルを配置する必要がありま
す。これは、SWSE 論理プロファイルをインストールした各 SWSE インスタンスに適用する前に行います。
SWSE 設定ウィザードで、 lbconfig.txt ファイルをインストール済み SWSE にコピーします。
詳しくは、167 ページの「Siebel アプリケーションの負荷分散の設定」を参照してください。
インストールユーザーに関する要件
SWSE は、Web サーバーをインストールしたユーザーと同じユーザーがインストールする必要があります。した
がって、ルートユーザーとしてインストールするか、非ルートユーザーとしてインストールするかも、Web サー
バーのインストール要件によって異なります。
将来リリースされるパッチはすべて、パッチを適用する対象の基本インストールを実行したユーザーと同じユーザー
がインストールする必要があります。
SWSE は、Web サーバー用のファイルを変更できるユーザーアカウントを使用してインストールする必要がありま
す。34 ページの「権限と所有権の設定」も参照してください。
■
サポート対象の一部の Web サーバー(Oracle HTTP Server など)は、非ルートユーザーとしてインストー
ルする必要があります。ベンダーのマニュアルを参照してください。したがって、このような Web サーバーに
SWSE をインストールする場合も、非ルートユーザーとして実行する必要があります。
Oracle HTTP Server を使用している場合は、My Oracle Support の「475370.1」(ドキュメント ID)も
参照してください。このドキュメントは、以前は「Siebel Alert 1317」として発行されていました。
■
ルートユーザーまたは非ルートユーザーとしてインストールできるサポート対象の Web サーバーの場合は、そ
の Web サーバーがインストールされた方法に従って、ルートユーザーまたは非ルートユーザーとして SWSE
インストールを実行できます。通常は、管理と保守を容易にするために、インストールは非ルートユーザーが実
行することをお勧めします。
■ (IBM HTTP Server のみ)246 ページの「Linux プラットフォームに対する IBM HTTP Server の設定」も
参照してください。
222
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE のインストールと設定に関する要件
ユーザー特権に関する要件
次に、SWSE ソフトウェアおよび Web サーバー上の Siebel 仮想ディレクトリのインストールまたは操作に影響す
る権限について、いくつかの要件を説明します。
SWSE プラグインを実行するユーザーには、SWSE_ROOT/public/language ディレクトリおよびそのサブディ
レクトリに対する読み込み、書き込み、および実行の各権限が必要です(SWSE_ROOT は SWSE がインストール
されているディレクトリ、 language は ENU、FRA 、CHT などの言語ディレクトリです)。これらの権限を使用す
ると、静的なパブリックファイルを Web サーバーにキャッシュできます。これらのフォルダは、SWSE をインス
トールして設定する際に作成されます。通常、Siebel 管理者には SWSE_ROOT とそのすべてのサブディレクトリ
に対する完全なアクセス権が必要です。
Web サーバー管理者とすべての Siebel ユーザーおよびグループには、Siebel アプリケーションのすべての仮想ディ
レクトリに対して、読み取りおよび実行権限を付与する必要があります。仮想ディレクトリは、SWSE 設定時に Web
サーバー上に作成されます。これらの権限が付与されていない場合、ログインページが適切に表示されません。
244 ページの「SWSE および仮想ディレクトリの権限の設定」と 244 ページの「Web サーバーでのユーザー権限の
付与」も参照してください。
(AIX のみ)インストールする前に、管理者に依頼して権限を次のように変更して、インストールを実行するログイ
のみ)
ン ID に、slibclean を実行する権限があることを確認します。
chmod 6555 /usr/sbin/slibclean
Web サーバーの停止および起動に関する要件
Web サーバーを再起動するために SWSE 設定ウィザードのオプションを選択すると、サポート対象の Web サー
バーに対して特定のコマンドが実行されます。
■
サポート対象の Apache-based Web Server の場合は、このウィザードのオプションによって、stopapa コ
マンドと startapa コマンドが実行されます。
■
Sun Java System Web Server の場合は、このウィザードのオプションによって、stop コマンドと start
コマンドが実行されます。
備考: 今後、何らかの理由で Web サーバーインスタンスを再起動する場合は、これらのコマンドを使用するか、
Web サーバーの管理コンソールを使用するなどの同等の方法を使用します。この目的のために、apachectl などの
別のコマンドは使用しないでください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
223
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE のインストールと設定に関する要件
匿名ユーザーの設定に関する要件
232 ページの「SWSE 論理プロファイルの作成」に記載されているように、SWSE 論理プロファイルを設定する際
は、Siebel ユーザーのユーザー名とパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。Siebel ユーザーは、高
対話性アプリケーションおよび標準対話性アプリケーションのそれぞれの匿名ユーザーとして機能します。展開に合
わせて適切に設定要件を満たす必要があります。匿名ユーザーの設定については、『Siebel セキュリティガイド』を
参照してください。
■
高対話性のユーザー:
高対話性のユーザー 高対話性アプリケーションの匿名ユーザーは、従業員アプリケーションのエンドユー
ザーにログインページを表示する匿名セッションを開始します。
ユーザー GUEST は、Siebel ユーザーとしてシードデータにあらかじめ存在しており、要件を満たしている場合
は、高対話性の匿名ユーザーとして指定できます。匿名ユーザーとして別のユーザーを作成することもできます。
■
標準対話性のユーザー:
標準対話性のユーザー 標準対話性アプリケーションの匿名ユーザーは、顧客アプリケーションのエンドユーザー
にログインページを表示する匿名セッションを開始し、アプリケーション内を匿名で移動できます。このユーザー
は 1 人のユーザーとして定義する必要があり、アプリケーション内の公開ビューに対するアクセス権が必要です。
ユーザー GUESTCST は、Siebel ユーザーとしてシードデータにあらかじめ存在しており、要件を満たしている
場合は、標準対話性の匿名ユーザーとして指定できます。匿名ユーザーとして別のユーザーを作成することもで
きます。
■
初期設定後に、使用しているデータベースアカウントのパスワードを変更する場合や、別の匿名ユーザーを指定
することに決定した場合は、 eapps.cfg ファイルを手動で編集するか、それぞれの物理 SWSE に対する
SWSE 論理プロファイルを再作成して再適用できます。
設定後に eapps.cfg ファイルを手動で編集して匿名ユーザー設定を更新するには、パラメータ
AnonUserName および AnonPassword の値を更新します。詳しくは、『Siebel セキュリティガイド』を参照
してください。次の点に注意してください。
■
■
■
匿名ユーザーのアクセスは制限されていますが、設定または展開の前にデフォルトのパスワードを変更して
おくことをお勧めします。
パスワードの暗号化が有効になっている場合は、encryptstring ユーティリティを使用してパスワード
を暗号化してから、AnonPassword の値として eapps.cfg に挿入する必要があります。 My Oracle
Support の「475381.1」(ドキュメント ID)も参照してください。このドキュメントは、以前は
「Siebel Alert 1306」として発行されていました。
■
ウィザードで設定した高対話性アプリケーションの匿名ユーザーは、このタイプのすべてのアプリケーショ
ンに適用するデフォルトとして eapps.cfg に定義されます。AnonUserName および AnonPassword パラ
メータは、[defaults] セクションに 1 回定義されます。
■
ウィザードで設定した標準対話性アプリケーションの匿名ユーザーは、このタイプの各アプリケーションに
対して eapps.cfg に個別に定義されます。AnonUserName および AnonPassword パラメータは、アプリ
ケーション固有の各セクションに定義されます。
■
個別のアプリケーションに固有の匿名ユーザーを使用するには、eapps.cfg のアプリケーション固有の各
セクションに AnonUserName および AnonPassword を定義する必要があります。サンプルアプリケー
ションには、GUESTCP を使用できる Siebel Partner Relationship Management(PRM)、および
GUESTERM を使用できる Siebel Employee Relationship Management(ERM )が含まれています。
grantusr.sql スクリプトの編集による初期設定の前に、必要に応じて新しいデータベースユーザーを作成で
きます。このスクリプトは、 Siebel データベースを設定する前に実行します(一般に、grantusr.sql を確認
してから実行することをお勧めします)。さらに、対応する Siebel ユーザーを追加する必要があります。202
ページの「テーブルオーナーアカウントと管理者アカウントの作成」も参照してください。
224
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE のインストールと設定に関する要件
バイナリ共存に関する要件
同じマシン上に同じまたは異なるバージョンの SWSE を共存させる必要がない場合は、現在のバージョンをインス
トールする前に、マシン上にある既存のバージョンの SWSE をアンインストールします。325 ページの「Siebel
Web Server Extension のアンインストール」を参照してください。
同じマシンに同じまたは異なるバージョンの SWSE を共存させると(これを「バイナリ共存」と呼びます)、一部
のアップグレードシナリオにおいて、または開発、テストなどの目的でそれらを利用できます。ただし、通常は
Web サーバーマシンごとに 1 つの SWSE インスタンスをインストールすることをお勧めします。バイナリ共存は、
ご使用のオペレーティングシステムおよび Web サーバープラットフォームにより制限される場合があります。
SWSE 論理プロファイルの作成と適用については、231 ページの「SWSE の設定」を参照してください。
備考: 単一の Web サーバーマシンで SWSE の複数のインスタンスを実行する場合は、スケーラビリティおよびパ
フォーマンスに関する問題を考慮する必要があります。
次の注意事項およびバイナリ共存に適用される制限を確認してください。
■
Java System Web Server を使用した Sun Solaris プラットフォーム:
プラットフォーム 同じマシンに Sun Java
System Web Server の複数のインスタンス(仮想サーバーインスタンス)をインストールできます。これら
の仮想サーバーインスタンスに対して SWSE の複数のインスタンスをインストールすることもできます。異な
るポートを使用して個々の仮想サーバーインスタンスと通信するように、各 SWSE インスタンスを設定してく
ださい。
■
Apache-based Web Server を使用した UNIX プラットフォーム(Linux を含む): 同じマシンに
Apache-based Web Server の複数のインスタンスをインストールできます。これらの Web サーバーインス
タンスに対して SWSE の複数のインスタンスをインストールすることもできます。異なるポートを使用して
個々の Web サーバーインスタンスと通信するように、各 SWSE インスタンスを設定してください。
■
IIS を使用した Microsoft Windows プラットフォーム:
プラットフォーム 同じマシンに Web サーバーの単一インスタンス
のみインストールできます。このマシンには SWSE の複数のインスタンスをインストールできますが、別のメ
モリスペースで実行できるように設定しないと、SWSE の複数のインスタンスを同時に実行できません。
SWSE の別のインスタンスがすでにインストールされ設定されているマシンに、SWSE のインスタンスを新し
くインストールした場合は、そのインスタンスを設定する前に、Siebel アプリケーションの仮想ディレクトリ
を作成するバッチファイルを編集して、新しいインスタンスの仮想ディレクトリの名前が一意になるようにする
必要があります。仮想ディレクトリは、バッチファイル eapps_virdirs.bat または eapps_virdirs_sia.bat
によって作成されます(Siebel Industry Applications の場合)。これらのファイルは、SWSE 論理プロファ
イルディレクトリ内にあります。
SWSE を設定する前に該当するバッチファイルを編集し、仮想ディレクトリの不要なエントリを削除すること
もできます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
225
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ Web サーバーのインストール
Web サーバーのインストール
SWSE をインストールする前に、サポートされている Web サーバーソフトウェアを指定のマシンにインストール
し、設定して、起動します。このタスクについてはベンダーのマニュアルに従ってください。この章にある関連する
情報も参照してください。
最良のパフォーマンスとスケーラビリティを実現するには、Web サーバーを専用のマシンに配置します。
Web サーバーの設定タスクについては、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」
にも記載されています。
Apache-Based Web Server 用の httpd.conf ファイルの編集
Apache-based Web Server の場合、SWSE で使用する Web サーバーを設定するには、その Web サーバーの設
定ファイル httpd.conf を編集する必要があります。このファイルには、Web サーバーに対する指示が記載されて
います。httpd.conf に記載されている指示については、http://www.apache.org を参照してください。
httpd.conf ファイルは、Web サーバーのインストールディレクトリまたはインスタンスディレクトリの下の conf
サブディレクトリにあります。パスの例を次に示します(正確なパスはこの例とは異なる場合があります)。
■
IBM HTTP Server の場合、httpd.conf ファイルは、/usr/IBMIHS/conf などのディレクトリにあります。
■
HP Apache Web Server の場合、httpd.conf ファイルは、/opt/hpws/apache32/conf などのディレクト
リにあります。
■
Oracle HTTP Server の場合、httpd.conf ファイルは、/vol2/smithjones/dohs/web/ohs/conf などの
ディレクトリにあります。
Apache-Based Web Server に対する文字セットエンコードの指定
Apache-based Web Server には、デフォルトの文字エンコードとして AddDefaultCharset ISO-8859-1 が
httpd.conf 設定ファイルに付属している場合があります。非常駐のユーザーインターフェイス言語の場合は、この設
定が原因で、起動ポップアップ、
[バージョン情報]ボックス、ヘルプページなどの一部の静的コンテンツが正しく表
示されなくなります。西ヨーロッパ言語以外の言語の場合は、次の手順を実行して、この設定をリセットします。
異なる文字エンコード設定を指定するには
1
vi などのテキストエディタを使用して、httpd.conf ファイルを開きます。
2
AddDefaultCharset ISO-8859-1 という行を検索し、その行の先頭にシャープ記号(#)を付けてコメント
にします。
3
ファイルを保存します。
4
サーバーを再起動します。
226
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ Web サーバーのインストール
Apache-Based Web Server に対する SWSE ポート番号の指定
SWSE に別のポートを指定する場合は、httpd.conf ファイルで次の変更を行う必要があります。
SWSE に異なるポート番号を指定するには
■ httpd.conf ファイル内の次の 2 行を変更します。
Listen:PortNumber
ServerName:PortNumber
ここで、各項目は次のようになります。
■
Listen = Web サーバーマシンの IP アドレスです。
■
ServerName = マシン名です。
■
PortNumber = ポート番号です。
次に例を示します。
72.20.167.154:16131
sdch70a012.oracle.com:16131
Sun Java System Web Server のドメイン名の追加
Sun Java System Web Server のインストールでは、/etc/hosts または resolve.conf のいずれかにドメイン名
を追加します。
Sun Java System Web Server での Web サーバーのリスニングポート番号の検索
SWSE の設定時に、使用する Web サーバーのリスニングポート番号の指定を要求するメッセージが表示されます。
この番号は、次の手順に従って検索できます。
Sun Java System Web Server で Web サーバーのリスニングポート番号を検索するには
1
使用する Web サーバーインスタンスの config サブディレクトリにある server.xml ファイルを開きます。
2
port=port_number の行を検索します。
ここで、
■
port_number = 使用するリスニングポートの番号です。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
227
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE のインストール
SWSE のインストール
このトピックでは、ご使用の Web サーバーマシンに SWSE をインストールする手順について説明します。
インストールプログラムにより、 Siebel ディレクトリ構造がセットアップされ、必要なファイルおよびコンポーネ
ントが Web サーバーの所定の位置にコピーされます。
最初に、221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」および 226 ページの「Web サーバーのインス
トール」で説明されている要件およびタスクを確認してください。89 ページの「展開タイプ別のインストールおよ
び設定方法」、およびその他の該当するトピックも参照してください。
リモートマシンからインストールする場合、または X-connectivity ソフトウェアを使用して Windows マシンから
UNIX マシンにアクセスする場合は、35 ページの「リモートサーバーマシンからのインストール」も参照してください。
インストール後、SWSE 設定ウィザードが起動するので、SWSE 論理プロファイルの適用と SWSE インスタンス
の設定を行うことができます。
インストール後の SWSE 論理プロファイルの作成について、および SWSE インスタンスの設定については、231
ページの「SWSE の設定」を参照してください。
自動モードまたはコンソールモードでインストールする場合は、第 12 章「自動モードまたはコンソールモードでの
インストールと設定」も参照してください。
備考: 次の手順は基本製品のインストールに適用されます。パッチインストールの手順については、My Oracle
Support の「Siebel Maintenance Release Guide」を参照してください。17 ページの「Siebel リリースのイン
ストールについて」も参照してください。
SWSE をインストールするには
1
Web サーバーのインスタンスをインストールまたは作成し(Sun Java System Web Server の場合は、イン
ストールされている既存のソフトウェア上での仮想 Web サーバーをインスタンス化できます)、リスニングす
るポート番号を記録します。
2 (オプション)既存の SWSE をアンインストールします。詳しくは、221 ページの「SWSE のインストールと
設定に関する要件」を参照してください。
3 (AIX のみ)次のコマンドを実行します。
のみ)
/usr/sbin/slibclean
詳しくは、221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」を参照してください。
4
新しいシェルを開いて、現在のソフトウェアバージョンの Siebel イメージの場所に移動します。次に、インス
トーラがあるディレクトリに移動します。
たとえば、Solaris の場合は、Siebel_Image/Solaris/Server/Siebel_Web_Server_Extension に移動し
ます。
ここで、
■
5
Siebel_Image = 次のようなバージョン固有の Siebel ネットワークイメージのディレクトリです。
/Siebel_Install_Image/8.1.1.0
Siebel の環境変数をすべて設定解除します。
228
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE のインストール
6
製品をインストールするディレクトリとそのディレクトリに対する権限を確認します。読み取り、書き込み、お
よび実行の権限が必要です。221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」と 226 ページの
「Web サーバーのインストール」も参照してください。
7
SWSE インストーラを起動するには、次のコマンドを入力します。必要に応じて、127 ページの「Siebel イン
ストーラおよびウィザードのコマンドラインオプション」で説明したフラグを追加します。
./setupUNIX_OS
ここで、
■
UNIX_OS = aix(AIX )、hp (HP-UX )、linux (Linux )、sol(Solaris)など、ご使用の UNIX オペ
レーティングシステムです。
[Siebel Web Server Extension の InstallShield ウィザードへようこそ]画面が表示されます。
8 [次へ]をクリックして続行します。
同一マシン上に同じバージョンの他の Siebel コンポーネントがインストールされている場合は、それらのコン
ポーネントが検出されたことを示すメッセージが表示されます。それ以外の場合は、229 ページのステップ 10
に進みます。
9
SWSE を初めてインストールするか、または既存のインスタンスに新しい言語を追加するかによって、次の中
の適切なアクションを実行します。
■
SWSE ソフトウェアの新しいインスタンスをインストールするには、デフォルトの[なし]を選択し、[次
へ]をクリックします。
■
既存のインスタンスに新しい言語をインストールするには、表示されているインスタンスを選択し、[次へ]
をクリックします。229 ページのステップ 11 に進みます。
10 デフォルトのインストールディレクトリをそのまま使用するか、デフォルトとは異なる任意のインストールディ
レクトリへの完全修飾パスを指定して[次へ]をクリックします。
デフォルトの SWSE インストールディレクトリは、/siebel/sweapp です。
注意: SWSE をインストールするディレクトリとして Web サーバーのインストールディレクトリを指定しな
いでください。指定すると、後で設定エラーになります。
11 SWSE 用にインストールする言語を 1 つまたは複数選択し、[次へ]をクリックします。
SWSE は、少なくとも 1 つの言語でインストールされます。これらの言語を使用してアプリケーションを実行
するには、言語をインストールする必要があります。インストールする最初の言語は、プライマリ(基本)言語
として機能し、この言語を使用してサーバーメッセージおよびログが表示されます。
複数の言語をインストールした場合は、SWSE を設定するときに、展開するインストール済み言語およびプラ
イマリ言語として使用するインストール済み言語を指定できます。
接続元の AOM に必要なすべての言語のスーパーセットを SWSE にインストールして展開する必要があります。
企業内にインストールされているすべての言語をインストールして展開することをお勧めします。
後で別の言語を追加インストールできます。既存のインストールに言語を追加する場合、基本インストールの後
にインストールしたすべてのパッチリリースを再インストールする必要があります。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
229
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE のインストール
言語のインストールと展開については、次の項を参照してください。
■
25 ページの「RDBMS のインストールおよび設定の計画」
■
92 ページの「Siebel Enterprise Server のインストールおよび設定の要件」
■
101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」
■ 『 Siebel Global Deployment Guide』
インストーラプログラムは、インストールの前提条件が満たされているかを確認する妥当性チェックを実行しま
す。条件が満たされていない場合、その旨を通知するメッセージが表示されます。インストーラを終了し、要件
を再確認して、インストールを再開してください。
言語を既存のインストールに追加する場合は、230 ページのステップ 14 に進みます。
インストーラは SWSE をインストールする場所を表示します。インストールするソフトウェアに必要なディス
クスペースも表示します。
12[次へ]をクリックし、SWSE ファイルをインストールディレクトリ内にコピーします。または、設定を変更す
るには、[戻る]をクリックして選択を変更し、[次へ]をクリックするとこの画面に戻ります。
インストーラにより、指定したファイルのインストールが進められ、その進捗状況が表示されます。
すべての SWSE ファイルがインストールされると、Siebel Web Server Extension の Siebel 設定ウィザー
ド(SWSE 設定ウィザードとも呼ばれます)がインストーラにより起動されます。
13 次のアクションのいずれかを行います。
■
■
続けて SWSE を設定し、SWSE 論理プロファイルを適用します。詳しい手順については、231 ページの
「SWSE の設定」を参照してください。
SWSE 設定ウィザードを終了し、後で設定します。設定が終了するまで、SWSE は使用できないので注意
してください。
設定を完了するか、取り消すと、インストーラにより次のメッセージが表示されます。
「InstallShield ウィザードは Siebel Web Server Extension を正常にインストールしました。
InstallShield ウィザードを終了するには[完了]をクリックします。」
14 インストーラを終了するには、[完了]をクリックします。
230
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE の設定
SWSE の設定
このトピックでは、SWSE を設定して動作させる方法を説明します。SWSE は、次の 2 つの異なるフェーズで設定
します。
■
■
論理プロファイルの作成および設定 このタスクは、 Siebel Gateway Name Server と Siebel
SWSE 論理プロファイルの作成および設定:
Enterprise を設定した後、Siebel 設定ウィザードで実行できます。このウィザードは、Siebel Gateway
Name Server をインストールすると作成され、インストール後に自動的に起動します。232 ページの
「SWSE 論理プロファイルの作成」を参照してください。
インストールした SWSE への SWSE 論理プロファイルの適用:
論理プロファイルの適用 このタスクは、SWSE 設定ウィザードで実
行できます。このウィザードは、 SWSE をインストールすると作成され、SWSE のインストール後、自動的に
起動します。237 ページの「SWSE 論理プロファイルの適用」を参照してください。
複数の SWSE インスタンスに対し同じ SWSE 論理プロファイルを使用できます。また、異なる設定要件のある一
連の SWSE インスタンスに対し、複数の SWSE 論理プロファイルを作成し使用することもできます。すべての
SWSE 論理プロファイルを保持すること、および各プロファイルの適用先 SWSE インスタンスを書き留めておくこ
とをお勧めします。
SWSE 論理プロファイルで指定された設定を変更するには、SWSE 論理プロファイルの設定タスクをもう一度実行
し、同じ名前または異なる名前を指定します。SWSE 論理プロファイルを設定し、既存の論理プロファイルの場所
を指定すると、その既存のプロファイルが新しいプロファイルに置き換わります。その後、該当する各 SWSE に論
理プロファイルを再適用する必要があります。
備考: eapps.cfg ファイルの設定は手動で編集できます。手動で編集することが適切な場合もあります。ただし、
このファイルが SWSE 論理プロファイルと同期しなくなる可能性があります。SWSE 論理プロファイルを再作成ま
たは再適用すると、手動で追加した eapps.cfg ファイルへの変更が失われる可能性があります。
Siebel Enterprise を設定した後、SWSE 論理プロファイルをライブモードで直接作成すると、前のタスクで定義
した一時データから暗号化タイプが導出されます。
SWSE 論理プロファイルをオフラインモードで作成すると、eapps.cfg ファイルの ConnectString パラメータに
対して暗号化タイプが None に設定されます。None は、Enterprise の設定で暗号化タイプとして None を選択し
た場合、暗号化なしの SISNAPI(None と同じ)、SSL 3.0 を使用する SISNAPI、または Enhanced SSL を使用
する SISNAPI と互換性があります。
備考: Enterprise の設定で暗号化タイプを RSA に設定した場合は、Siebel Server と SWSE との間で暗号化設
定の互換性を保つために、 SWSE 論理プロファイルをライブモードで作成することをお勧めします(必要な場合)。
暗号化タイプの設定、および Secure Sockets Layer(SSL)の設定については、『Siebel セキュリティガイド』
を参照してください。
最初に、221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」を確認してください。次の各項も参照してくだ
さい。
■
89 ページの「展開タイプ別のインストールおよび設定方法」
■
129 ページの「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定について」
■
135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」
■
141 ページの「設定タスクの実行」
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
231
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE の設定
ここでは、次のサブトピックについて説明します。
■
232 ページの「SWSE 論理プロファイルの作成」
■
232 ページの「SWSE 論理プロファイルの作成に関する設定」
■
237 ページの「SWSE 論理プロファイルの適用」
■
238 ページの「SWSE 論理プロファイルの適用に関する設定」
SWSE 論理プロファイルの作成
このトピックは、231 ページの「SWSE の設定」の一部です。
ここでは、SWSE 論理プロファイルを作成する手順について説明します。手順は、SWSE 論理プロファイルを初め
て作成するか、別の設定を使用して同じプロファイルを再作成するか、あるいは追加プロファイルを作成するかに関
係なく同じです。
SWSE 論理プロファイルを作成するには
1
2
Siebel Enterprise Server のインストール後、Siebel 設定ウィザードを終了した場合は、135 ページの
「Siebel 設定ウィザードの起動」で説明されている方法を使用してこのウィザードを再起動します。
ライブモードとオフラインモードのどちらで設定するか指定し、[次へ]をクリックします。
オフラインモードで設定すると、設定内容は XML ファイルに保存されます(このファイルを後で適用します)。
このモードでは、選択の検証が限定的に実行されます。詳しくは、129 ページの「Siebel Enterprise Server
と関連コンポーネントの設定について」を参照してください。
3 [新しい設定を作成]を選択し、[次へ]をクリックします。
4 [Siebel Web Server Extension の論理プロファイルの設定]タスクを選択し、[次へ]をクリックします。
5
後述のサブトピックの説明に従い、入力を行います。[次へ]をクリックし次の画面に移動します。設定が完了
するまで、これらを行います。
SWSE 論理プロファイルの作成に関する設定
このトピックは、231 ページの「SWSE の設定」の一部です。
233 ページの表 17 に、SWSE 論理プロファイルを作成するときに、Siebel 設定ウィザードで要求される設定を示
します。ウィザードには、これらの設定の詳細を示すヘルプテキストが表示されます。
表では、これらのパラメータは、パラメータ名およびそのパラメータが表示される eapps.cfg ファイルのセクショ
ン名で識別できます。たとえば、[/SiebelApp_lang] には、ドイツ語の Siebel Call Center アプリケーション
を示す [/callcenter_deu] などを指定します。
これらのパラメータの追加情報、および eapps.cfg ファイル内のその他のパラメータの追加情報については、次を
参照してください。
■ 『Siebel セキュリティガイド』
232
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE の設定
■ 『Siebel システム管理ガイド』
また、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」のトピックも参照してください。
表 17 SWSE 論理プロファイル用の設定
Siebel 設定ウィザードの
パラメータ
パラメータ
eapps.cfg ファイルの
コメント/説明
SWSE 論理プロファイル名
なし
デフォルトでは、この場所は、インストールし
た Siebel Enterprise Server 製品(Siebel
Gateway Name Server など)のホームディ
レクトリの下の admin/Webserver フォルダ
になります。
たとえば、Windows の場合、デフォルトの
SWSE 論理プロファイルの場所は、
C:¥sba81¥gtwysrvr¥admin¥Webserver で
す。
SWSE を設定する場合は、237 ページの
「SWSE 論理プロファイルの適用」の説明に従っ
て、この場所を後で指定します。
Siebel Enterprise 名
[/SiebelApp_lang]
ConnectString
ConnectString 値の一部が、Siebel
Enterprise 名を表します。
サーバーメッセージとログの言語
[swe]
Language
サーバーメッセージおよびログに使用するプラ
イマリ言語を示します。Siebel Enterprise
Server ソフトウェアの設定時に選択した言語
と同じプライマリ言語を指定します。
101 ページの「複数言語を使用したインストー
ルおよび展開について」も参照してください。
アプリケーション固有の統計の
収集
[swe]
AllowStats
アプリケーション固有の統計情報を収集するか
どうかを指定します。
圧縮タイプ
[/SiebelApp_lang]
ConnectString
SWSE と Siebel Server との間の通信で使用
する圧縮のタイプを指定します。
ConnectString 値の一部が、圧縮タイプを表
します。
可能な値: None または ZLIB
HTTP 1.1 準拠のファイアウォー
ル/ Web 圧縮の有効化
[defaults]
DoCompression
詳しくは、248 ページの「Siebel アプリケー
ション対応の HTTP 圧縮の有効化」を参照して
ください。
ログインセッションのタイムアウ
ト値
[defaults]
GuestSessionTimeout
デフォルト値: 900
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
233
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE の設定
表 17 SWSE 論理プロファイル用の設定
Siebel 設定ウィザードの
パラメータ
パラメータ
eapps.cfg ファイルの
コメント/説明
アクティブセッションのタイムア
ウト値
[defaults]
SessionTimeout
デフォルト値: 300
HTTP ポート番号
[defaults]
HTTPPort
該当する Web サーバーが Web ブラウザの接続
のために使用するポート番号を指定します。
デフォルト値: 80
HTTPS ポート番号
[defaults]
HTTPSPort
該当する Web サーバーが Web ブラウザの安全な
接続のために使用するポート番号を指定します。
デフォルト値: 443
完全修飾ドメイン名
高対話性または従業員ユーザーの
ログイン名およびパスワード
[defaults]
EnableFQDN
FQDN
ウィザードで FQDN を指定すると、その値が
[defaults]
AnonUserName
AnonPassword
エンドユーザーに従業員アプリケーションのロ
グインページを表示する匿名セッションを開始
する Siebel ユーザー ID を示します。
FQDN パラメータに保存され、EnableFQDN が
TRUE に設定されます。
従業員アプリケーションは、[defaults] セク
ションで定義される、これらのパラメータを使
用します。
EncryptedPassword パラメータは、
eapps.cfg ファイルでパスワードが暗号化され
ているかどうかを指定します。
匿名ユーザーについては、221 ページの
「SWSE のインストールと設定に関する要件」を
参照してください。
パスワード暗号化
[defaults]
EncryptedPassword
eapps.cfg ファイルに保存されるすべてのパス
ワードを暗号化するかどうかを指定します。デ
フォルトでは、EncryptedPassword は TRUE
です。
暗号化されたパスワードの管理については、
『Siebel セキュリティガイド』を参照してくだ
さい。
234
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE の設定
表 17 SWSE 論理プロファイル用の設定
Siebel 設定ウィザードの
パラメータ
標準対話性または担当者ユーザー
のログイン名およびパスワード
eapps.cfg ファイルの
パラメータ
コメント/説明
[/SiebelApp_lang]
AnonUserName
AnonPassword
エンドユーザーに顧客アプリケーションのログ
インページを表示する匿名セッションを開始す
る Siebel ユーザー ID を示します。
この匿名ユーザーは、Siebel アプリケーション
の公開ビューにアクセスする権限を持っている
必要があります。
顧客アプリケーションの場合に限り、これらの
パラメータは、eapps.cfg ファイル内のアプリ
ケーション固有のセクションで定義されます。
これらの値は、(従業員アプリケーションが使用
する)[defaults] セクションで定義される値を
上書きします。
EncryptedPassword パラメータは、
eapps.cfg ファイルでパスワードが暗号化され
ているかどうかを指定します。
匿名ユーザーについては、221 ページの
「SWSE のインストールと設定に関する要件」を
参照してください。
Siebel エンタープライズセキュリ
ティトークン
[/SiebelApp_lang]
SiebEntTrustToken
Web サーバー上の静的ファイルの更新に使用す
るパスワードを示します。
EncryptedPassword パラメータは、
eapps.cfg ファイルでパスワードが暗号化され
ているかどうかを指定します。
このトークンについては、251 ページの
「Siebel エンタープライズセキュリティトークン
を使用した SWSE 上での Web サーバーの静的
ファイルの更新」を参照してください。
Web サーバー固有統計: Web
サーバーのデフォルトの統計ページ
[defaults]
statspage
デフォルト値: _stats.swe
デフォルト値を変更し、Web サーバーの統計情
報が別のファイル名で保存されるようにするこ
とをお勧めします。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
235
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE の設定
表 17 SWSE 論理プロファイル用の設定
Siebel 設定ウィザードの
パラメータ
パラメータ
eapps.cfg ファイルの
コメント/説明
エンタープライズで SSL
なし
Siebel Server と SWSE との間の通信で SSL
を使用するかどうかを指定します。SWSE の
SSL の設定は、該当する Web サーバーに接続
する Siebel Server の SSL の設定と互換性が
ある必要があります。
(Secure Sockets Layer)を導入
詳しくは、232 ページの「SWSE 論理プロファ
イルの作成」を参照してください。
このオプションを選択した場合に限り、残りの
SSL 関連のパラメータも設定するようウィザー
ドにより要求されます。
SSL および [ConnMgmt] セクションで定義さ
れる SSL 関連のパラメータについては、
『Siebel
セキュリティガイド』を参照してください。
証明書ファイル名
認証機関(CA)発行の証明書ファ
イル名
[ConnMgmt]
CertFileName
照してください。
[ConnMgmt]
CACertFileName
照してください。
プライベートキーファイルの名前
およびパスワード
[ConnMgmt]
KeyFileName
KeyFilePassword
ピア認証の有効化
[ConnMgmt]
PeerAuth
ピア証明書を確認
236
[ConnMgmt]
PeerCertValidation
詳しくは、『Siebel セキュリティガイド』を参
詳しくは、『Siebel セキュリティガイド』を参
詳しくは、『Siebel セキュリティガイド』を参
照してください。
詳しくは、『Siebel セキュリティガイド』を参
照してください。
詳しくは、『Siebel セキュリティガイド』を参
照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE の設定
SWSE 論理プロファイルの適用
このトピックは、231 ページの「SWSE の設定」の一部です。
ここでは、インストールされている特定の SWSE のインスタンスに対して論理プロファイルを適用する手順につい
て説明します。各 SWSE に対して同じ手順を実行します。
備考: SWSE と Web サーバーが Gateway Name Server(標準)以外の別のマシンにある場合は、232 ページ
の「SWSE 論理プロファイルの作成」の説明に従ってプロファイルを作成した後、次のタスクを実行するために、プ
ロファイルフォルダを Web サーバーマシンにコピーするか、フォルダへのリモートアクセスを提供する必要があり
ます。たとえば、Windows の場合は、プロファイルフォルダをリモートマシンの適切なドライブにマップします。
SWSE 論理プロファイルを適用するには
1
インストールしたこの SWSE インスタンスに使用する SWSE 論理プロファイルを決定します。
2
論理プロファイルフォルダがリモートマシン上にある場合は、そのフォルダに対するアクセス権を確認します。
3
負荷分散機能を使用する場合、 lbconfig.txt ファイルを作成し、SWSE 論理プロファイルフォルダ内にその
ファイルを配置したことを確認します。詳しくは、167 ページの「Siebel アプリケーションの負荷分散の設定」
を参照してください。
4
SWSE のインストール後、SWSE 設定ウィザードを終了した場合は、135 ページの「Siebel 設定ウィザードの
起動」で説明されている方法を使用してこのウィザードを再起動します。
5
ライブモードとオフラインモードのどちらで設定するか指定し、[次へ]をクリックします。
オフラインモードでの設定では、後で適用する設定内容が保存されます。このモードでは、選択の検証が限定的
に実行されます。詳しくは、129 ページの「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定について」
を参照してください。
6
SWSE 論理プロファイルを適用するタスクを選択し、[次へ]をクリックします。
7
後述のサブトピックの説明に従い、入力を行います。[次へ]をクリックし次の画面に移動します。設定が完了
するまで、これらを行います。
備考: SWSE 論理プロファイルを適用するタスクが完了すると、Web サーバーが自動的に停止し再起動します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
237
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE の設定
SWSE 論理プロファイルの適用に関する設定
このトピックは、231 ページの「SWSE の設定」の一部です。
238 ページの表 18 に、SWSE を設定するとき、つまり SWSE 論理プロファイルを適用するときに、SWSE 設定ウィ
ザードで要求される設定を示します。ウィザードには、これらの設定の詳細を示すヘルプテキストが表示されます。
これらの設定の追加情報、および eapps.cfg ファイル内のその他のパラメータの追加情報については、次を参照し
てください。
■ 『Siebel セキュリティガイド』
■ 『Siebel システム管理ガイド』
表 18 SWSE 設定用の設定
SWSE 設定ウィザードの
パラメータ
導入する言語
コメント/説明
選択する各言語は、インストール済みの言語である必要があります。展開す
る言語ごと、アプリケーションごとに、eapps.cfg ファイル内に個別のセ
クションが作成されます。たとえば、Siebel Call Center の場合、[/
callcenter_lang] という名前のセクションが使用されます。
ConnectString 値の一部が、展開する言語の 3 文字のコードを表します。
初期設定の後に新しい言語をインストールした場合は、 SWSE 設定ウィ
ザードを再度実行し、[SWSE 設定の言語サポートの追加]オプションを選
択すると、その言語を展開できます。
詳しくは、101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開につ
いて」を参照してください。
ロードバランサーの選択
Siebel のネイティブな負荷分散機能の使用、サードパーティ製の負荷分散
機能の使用、または負荷分散機能の未使用(Siebel Server を 1 つだけ展
開する場合)のいずれかを指定します。
詳しくは、167 ページの「Siebel アプリケーションの負荷分散の設定」を参
照してください。
Siebel Server ホスト名(Siebel
Server)
238
Siebel Server マシンのホスト名を示します。Siebel Server を 1 つだけ
展開する場合はこれを指定します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE の設定
表 18 SWSE 設定用の設定
SWSE 設定ウィザードの
パラメータ
コメント/説明
Siebel Connection Broker
ポート
ポートを示します。Siebel Server を 1 つだけ展開する場合はこれを指定
Siebel Server マシンの Siebel Connection Broker(SCBroker)の
します。SCBroker のデフォルトポート番号は 2321 です。
備考: このポートは、Web サーバーと Siebel Server 間のすべての通信に
使用されます。SCBroker に指定したポート番号が、他のアプリケーション、
他の Siebel コンポーネント(Siebel Gateway Name Server など)、また
は他の Siebel Server インスタンスで占有されていないことを確認します。
SCBroker コンポーネントについては、『Siebel Deployment Planning
Guide』および『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。
SCBroker ポート番号を後で変更する必要がある場合は、Siebel Server
Manager を使用して Static Port Number パラメータ(エイリアス
PortNumber)の値を指定します。
サードパーティロードバランサー
のホスト名または仮想 IP アドレス
サードパーティ製の負荷分散機能を使用する場合、これを指定します。
サードパーティ製ロードバラン
サーのネットワークポート番号
サードパーティ製の負荷分散機能を使用する場合、これを指定します。
Siebel Web Server Extension
の論理プロファイルの場所
232 ページの「SWSE 論理プロファイルの作成」で作成した SWSE 論理プ
ロファイルの場所を示します。
Web サーバーのインスタンスの
この SWSE がインストールされる Web サーバーインスタンスの場所。
場所
Web サーバーの再起動
変更を完了するために、Web サーバーを今すぐ再起動するかどうかを指定
します。
ここで、Web サーバープロセスを再起動しない場合は、Siebel Business
Applications をユーザーがブラウザから使用できるようにする前に再起動
する必要があります。
Web サーバーの停止と再起動については、221 ページの「SWSE のインス
トールと設定に関する要件」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
239
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE および Web サーバーのインストー
ル後のタスク
SWSE および Web サーバーのインストール後の
タスク
展開での必要に応じて、次のインストール後のタスクを実行します。
■
241 ページの「SWSE のインストールの確認」
■
241 ページの「SWSE のログファイルの確認」
■
242 ページの「Web サーバーの設定」
■
243 ページの「Web サーバーでの仮想ディレクトリの確認」
■
243 ページの「カスタム仮想ディレクトリの作成」
■
244 ページの「SWSE および仮想ディレクトリの権限の設定」
■
244 ページの「Web サーバーでのユーザー権限の付与」
■
246 ページの「Linux プラットフォームに対する IBM HTTP Server の設定」
■
246 ページの「最適なパフォーマンスを得るための HP Apache Web Server の設定」
■
247 ページの「SWSE を受け入れるための Sun Java System Web Server の設定」
■
248 ページの「Siebel アプリケーション対応の HTTP 圧縮の有効化」
■
248 ページの「SWSE 設定ファイル(eapps.cfg)の編集」
■
249 ページの「Web サーバーのデフォルトの HTTP ポートおよび HTTPS ポートの設定」
■
251 ページの「Siebel エンタープライズセキュリティトークンを使用した SWSE 上での Web サーバーの静的
ファイルの更新」
240
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE および Web サーバーのインストー
ル後のタスク
SWSE のインストールの確認
このトピックは、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」の一部です。
Siebel Web Server Extension (SWSE)を Web サーバーホストにインストールする間に作成された物理ディレ
クトリを表示して、eapps.cfg 設定ファイルなどのファイルの場所を確認します。
次のリストは、Web サーバーに SWSE をインストールしたときに作成される物理ディレクトリとファイルを示し
ます。これらのフォルダのいくつかは、最初のログインまで作成されません。リストで、language は、英語に対
応する ENU などのようにインストールした言語を表します。
SWEApp : SWSE の最上位レベルディレクトリ。
_uninst: SWSE ソフトウェアをアンインストールするために必要なファイルが含まれています。
eappweb : アンインストーラプログラムが含まれています。
admin: SWSE の設定中に使用されるモデルファイルが含まれています。
base.txt: このインストールのバージョン情報が含まれているファイル。
lang.txt: バージョンと言語の情報が含まれているファイル。ここで、lang は enu、cht など、インス
トール済みの言語を表す 3 文字のコードです。
bin : SWSE 設定ファイル(eapps.cfg)と SWSE 機能に必要なライブラリが含まれています。
lang:: 言語固有のファイルおよびスクリプト。これらのファイルおよびスクリプトは設定でき
ません。
install_script
locale: 実行時エラーに関する情報を持つリソースファイルが含まれています。これらの言語固有のファ
イルおよびスクリプトは設定できません。
log: Siebel Server での SWSE と Application Object Manager との通信エラーをレポートします。
public: 各言語固有のサブディレクトリに、ブラウザを SWSE および Siebel Server のサブディレクト
リにリダイレクトするために使用する、デフォルトの HTML ファイル(default.htm)が含まれています。
lang:言語固有のファイル。
SWSE のログファイルの確認
このトピックは、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」の一部です。
SWSE は、Siebel Server との接続の試行の結果として、1 つまたは複数のログファイルを生成します。これらの
ログファイルは、SWSE_ROOT/log にあります。
これらのファイルには、選択されているログレベルに従って、エラー、警告、全般情報が記録されます。 Web サー
バーの障害や SWSE の無効な設定などのイベントは、これらのログに記録されます。ログファイルを分析して、
SWSE の問題を解決する手がかりを見つけることができます。
ログファイルの確認と、 Web サーバーと SWSE の監視については、『Siebel システム監視および診断ガイド』を
参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
241
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE および Web サーバーのインストー
ル後のタスク
Web サーバーの設定
このトピックは、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」の一部です。
ここでは、SWSE で使用する Web サーバーを設定する手順について説明します。記載されている他のインストール
後タスクも Web サーバーの設定に関係しています。
Web サーバーの他の設定タスクについては、226 ページの「Web サーバーのインストール」を参照してください。
これらのタスクを実行するサポート対象の Web サーバーとオペレーティングシステム(SWSE をインストールす
る環境)のバージョン情報については、Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and
Supported Platforms 」を参照してください。
Apache-based Web Server の場合、SWSE で使用する Web サーバーを設定するには、その Web サーバーの設
定ファイル httpd.conf を編集する必要があります。このファイルの場所については、226 ページの「Web サー
バーのインストール」を参照してください。
Apache-based Web Server を Siebel アプリケーションで使用する場合は、次のガイドラインに従って、
httpd.conf ファイルにパラメータを設定してください。
■
必須
■
セクション <worker.c> が、次のようになっていることを確認します。
<IfModule worker.c>
ThreadLimit N
StartServers 1
ServerLimit 1
MaxClients N
MinSpareThreads 1
MaxSpareThreads N
ThreadsPerChild N
MaxRequestsPerChild 0
</IfModule>
ここで、
N = 平均的な同時ユーザー数の倍の数値です。
■
■
■
User と Group の値は、適切な権限を持つ既存のユーザーに対応している必要があります。最も重要なこと
は、ユーザーには、さまざまな SWSE ディレクトリに対する適切な権限が必要なことです。
推奨
■
UseCanonicalName は OFF に設定します。Web サーバーの負荷を分散する場合は、
UseCanonicalName を OFF に設定する必要があります。
■
KeepAliveTimeout を 15 秒に設定します。
■
MaxKeepAliveRequests=0 を設定して、パフォーマンスを最大にします。
オプション
Apache-based Web Server の CGI 機能を使用しない場合は、CGI モジュールをロードする行をコメントに
できます。この行をコメントにすることで子プロセスが常に 1 つになるため、Web サーバープロセスの追跡が
簡単になります。
242
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE および Web サーバーのインストー
ル後のタスク
■
IBM HTTP Server
LoadModule cgid_module modules/mod_cgid.so
■
HP Apache Web Server または Oracle HTTP Server
LoadModule cgi_module modules/mod_cgi.so
Web サーバーでの仮想ディレクトリの確認
このトピックは、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」の一部です。
Siebel Web Server Extension の設定時に作成された仮想ディレクトリを確認します。仮想ディレクトリは、イ
ンストールした Siebel Business Application 用の Web サーバーにインストールされます。たとえば、英語
(ENU)を使用した Siebel eService の eservice_enu ディレクトリがあります。
Apache-based Web Server で仮想ディレクトリを確認するには
■ Web サーバー設定ファイル httpd.conf を開きます。242 ページの「Web サーバーの設定」も参照してください。
次に示す例は、Siebel Business Applications の仮想ディレクトリ構造の一部です。
Alias /callcenter_enu /vol1/siebel/sweapp/public/enu
Alias /sales_enu /vol1/siebel/sweapp/public/enu
Sun Java System Web Server で仮想ディレクトリを確認するには
■ Web サーバー設定ファイル obj.conf を開きます。このファイルは、Web サーバーのインストールディレクト
リの Sun_Java_System_Web_Server_install/web/https-localhost/config にあります。
次に示す例は、Siebel Business Applications の仮想ディレクトリ構造の一部です。
NameTrans fn="pfx2dir" from="/callcenter_enu" dir="/export/home/siebel/sweapp/
public/enu"
NameTrans fn="pfx2dir" from="/sales_enu" dir="/export/home/siebel/sweapp/public/
enu"...
カスタム仮想ディレクトリの作成
このトピックは、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」の一部です。
仮想ディレクトリは、インストールした SWSE に SWSE 論理プロファイルを適用すると自動的に作成されます。
ただし、場合によっては、たとえば、Web のシングルサインオン(Web SSO )などの機能をテストできるように
し、存在する Application Object Manager をポイントできるように独自の仮想ディレクトリを作成できます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
243
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE および Web サーバーのインストー
ル後のタスク
SWSE および仮想ディレクトリの権限の設定
このトピックは、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」の一部です。
221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」の説明にあるとおり、権限を設定する必要があります。
244 ページの「Web サーバーでのユーザー権限の付与」、および関連トピックを参照してください。
Web サーバーでのユーザー権限の付与
このトピックは、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」の一部です。
UNIX 上で稼動している Web サーバーに SWSE をインストールした後は、次の手順を実行します。
すべてのプラットフォームについて権限を変更するには
■ Web サーバー管理者に、SWSE のすべてのディレクトリとファイルに対する読み込み権限と実行権限があるこ
とを確認します。
■
SWSE プロセスオーナー(httpd daemon など)に、SWSE_ROOT/public ディレクトリに対する再帰読み
込み、書き込み、実行の各権限があることを確認します。このディレクトリには、 Web イメージの発行機能お
よびファイルキャッシュ機能に関するファイルが格納されています。
Apache-based Web Server で権限を変更するには
1
Web サーバーを実行しているログインに、SWSE とともにインストールされたスクリプトに対して次の権限が
あることを確認します。Oracle HTTP Server では、スクリプト OHS_ROOT/opmn/bin/opmnctl にこれら
の権限を適用する必要があります。
■
Web サーバーの起動と停止に対する読み込み、書き込み、実行の各権限。
■
ログファイルパスに対する書き込み権限。
■
SWSE_ROOT/public 内のファイルに対する読み書き権限。
注意: ポート 1 から 1024 を使用する場合は、Web サーバーを起動するためのルート権限が必要です。ルート
権限がない場合や不要な場合は、 1025 以上のポート番号を使用します。次のコマンドを使用して、ポートが使
用可能なことを確認します。
netstat -a | grep port_number
2
228 ページの「SWSE のインストール」で説明されているように、SWSE をインストールします。Web サー
バー設定ファイルを変更できるユーザーアカウントでインストールプログラムを実行します。
備考: ルート権限を使用して Web サーバーをインストールした場合は、SWSE のインストールでもルート権
限が必要です。
3
Web サーバーの httpd daemon が使用するアカウントに、次の権限があることを確認します。
■
SWSE_ROOT/log ディレクトリに対する書き込み権限。通常、確認するには、該当するディレクトリに対
する権限を変更する必要があります。
■
SWSE_ROOT/public および SWSE_ROOT/public/enu ディレクトリ内のすべてのファイルに対する再
帰読み込み権限と書き込み権限。
244
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE および Web サーバーのインストー
ル後のタスク
Sun Java System Web Server で権限を変更するには
1
Sun Java System Web Server の必要なバージョンが、Oracle Technology Network の「Siebel
System Requirements and Supported Platforms」で説明されているように、インストールされているこ
とを確認します。
2
正しいバージョンの Sun Java System Web Server をインストールした後は、Sun Java System Web
Server 管理コンソールを使用して Web サーバーインスタンスを作成します。管理コンソールは、次の場所に
あります。
Sun_Java_System_Web_Server_install/https-admserv
ここで、
■
Sun_Java_System_Web_Server_install = Sun Java System Web Server のルートディレクトリです。
3
このディレクトリで、./start を実行して Admin Web サーバーを起動します(実行していない場合)。
4
Internet Explorer ブラウザのインスタンスを開き、次の URL を入力します。
http://MachineName:PortNumber/https-admserv
ここで、各項目は次のようになります。
■
MachineName = Web サーバーが置かれているローカルマシン名です。
■
PortNumber = Admin Web サーバーのポート番号です。
Sun Java System Web Server の管理コンソールが、ブラウザのウィンドウに表示されます。
5
Web サーバーの管理コンソールで、[Add Server]を選択します。次の値を入力して、Web サーバーの新し
いインスタンスを定義します。
Server Name.: この値には任意の名前を指定できますが、通常は machine_name.domainname.com のよ
うにホストコンピュータの名前を指定します。
Server Port: この Web サーバーを実行するポート番号です。
ポート 1 から 1024 を使用する場合は、Web サーバーを起動するためのルート権限が必要です。ルート権限が
ない場合や不要な場合は、 1025 以上のポート番号を使用します。次のコマンドを使用して、ポートが使用可能
なことを確認します。
netstat -a | grep port_number
Server Identifier: 任意の名前を指定できますが、通常は machine_name として識別されます。
Server User: 通常は、選択したポートと Web サーバーインスタンスの制御担当ユーザーに基づいて、ルー
トユーザーまたはシステムユーザーになります。
MTA Host: デフォルトをそのまま使用します。
6
Sun Java System Web Server の httpd daemon が使用するアカウントに、次の権限があることを確認し
ます。
■
SWSE_ROOT/log ディレクトリ内のすべてのファイルとサブディレクトリに対する再帰読み込み、書き
込み、および実行の各権限。
■
SWSE_ROOT/public ディレクトリ内のすべてのファイルとサブディレクトリに対する再帰読み込み、書
き込み、および実行の各権限。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
245
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE および Web サーバーのインストー
ル後のタスク
Linux プラットフォームに対する IBM HTTP Server の設定
このトピックは、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」の一部です。
サポート対象の Linux プラットフォームに、IBM HTTP Server をルートとしてインストールして実行する場合は、
httpd.conf ファイルで次の指示を実行し、Web サーバーがコアダンプを作成する場所を指定する必要があります。
このディレクトリは、大量のコアダンプファイルを格納する可能性を考慮して十分な大きさである必要があります。
ユーザーとして実行する IBM HTTP Server の子プロセスには、このディレクトリに対する書き込み権限が必要です。
CoreDumpDirectory "directory_name"
directory_name は、コアダンプを格納するディレクトリです。
221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」に記載されているインストールユーザーの要件も参照
してください。
最適なパフォーマンスを得るための HP Apache Web Server の設定
このトピックは、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」の一部です。
最適なパフォーマンスで、 Siebel Business Applications を HP Apache Web Server 上で実行するには、次の
設定変更を実行します。
1
/etc/privgroup ファイルを編集します。このファイルがない場合は作成します。次のエントリをこのファイル
に追加します。
apache_group_name RTPRIO
ここで、
■
apache_group_name = HP Apache Web Server を所有するユーザー名が含まれているグループ名です。
2
ファイルを保存して終了します。
3
シェルで、次のコマンドを実行します。
setprivgrp -f /etc/privgroup
4
ファイル $APACHE_ROOT/bin/startapa の先頭に、次のエントリを追加します。
rtprio 127 -$$
5
ファイルを保存して終了します。
246
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE および Web サーバーのインストー
ル後のタスク
SWSE を受け入れるための Sun Java System Web Server の設定
このトピックは、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」の一部です。
Solaris で実行している Sun Java System Web Server の場合は、 SWSE のインストール後に、SWSE インス
トーラが Web サーバーの設定ファイルに加えた変更を受け入れるように、Web サーバーを設定する必要がありま
す。この設定を行わないと、Siebel のインストールスクリプトで加えた変更が、後で加えた Web サーバーの設定へ
の変更によって上書きされます。
Sun Java System Web Server が SWSE で加えた変更を確実に受け入れるには
1 [Sun Java System Web Server Administration]ページに移動します (詳しくは、Sun Java System
Web Server のマニュアルを参照してください)。
2
該当するボタンをクリックして、 SWSE をインストールしたサーバーインスタンスを表示します。
そのインスタンスの[Server Preferences]ページが表示されます。
3
この[Server Preferences]ページの右上にある[Apply]をクリックします。
次の警告メッセージを示す別のページが表示されます。
WARNING: The configuration files have been edited by hand. Use this button to
load the latest configuration files.
4 [Load Configuration Files]をクリックします。次のメッセージが表示されます。
Success! The most recent config files have been loaded.
このメッセージは、Sun Java System Web Server がインストーラによる変更を受け入れたことを示しています。
Sun Java System Web Server が参照する eapps.cfg ファイル
Siebel インストーラはインストール時に、Sun Java System Web Server 設定ファイル magnus.conf に参照を
追加します。このファイルは、サーバー情報、オブジェクトファイル設定、DNS 参照、ACL などの Web サーバー
のグローバル設定を指定します。
通常、インストーラは、次の例に示すような行を magnus.conf に追加します。
Init fn="swe-init" config-file="SWSE_ROOT/bin/eapps.cfg" siebel-home="SWSE_ROOT"
ここで、
■
SWSE_ROOT = SWSE がインストールされるルートディレクトリです。
magnus.conf を検索するには
■ 次のパスに移動します。
Sun_Java_System_Web_Server_install/https-your_server_instance_name/config
ここで、
■
Sun_Java_System_Web_Server_install = Sun Java System Web Server のルートディレクトリ
です。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
247
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE および Web サーバーのインストー
ル後のタスク
Siebel アプリケーション対応の HTTP 圧縮の有効化
このトピックは、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」の一部です。
eapps.cfg ファイルの DoCompression パラメータの値を設定することによって、 SWSE が HTTP トラフィック
を圧縮するかどうか、またはいつ圧縮するかを指定できます。実行可能な場合に HTTP トラフィックを圧縮すると、
帯域幅の消費が大幅に減少します。この機能は HTTP 1.1 ではサポートされていますが、HTTP 1.0 ではサポート
されていません。
DoCompression パラメータの値の設定については、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
SWSE 設定ファイル(eapps.cfg)の編集
このトピックは、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」の一部です。
SWSE 設定プロセスでは、 SWSE_ROOT/bin の eapps.cfg ファイルを更新します。この同じファイルがすべての
アプリケーション用に使用されます(eapps_sia.cfg など、その他のファイルも使用できます)。
eapps.cfg ファイルには、Application Object Manager の ID と接続性の情報、およびログインおよびセキュリ
ティ設定といった SWSE の設定中に入力した設定情報が含まれています。
SWSE 論理プロファイルを再作成し、再適用することで、eapps.cfg ファイル内の設定を変更できます。SWSE 論
理プロファイルを再適用するだけで、eapps.cfg ファイル内の設定を変更できる場合もあります。詳しくは、231
ページの「SWSE の設定」を参照してください。
また、eapps.cfg ファイル内の選択したオプションのパラメータを手動で追加または変更して、すべての Siebel ア
プリケーションまたは選択したアプリケーションに適用することもできます。たとえば、Siebel アプリケーション
のパフォーマンスを調整するために、これを行う場合があります(手動で編集した eapps.cfg ファイルは、SWSE
論理プロファイルと同期しなくなる可能性があります)。
eapps.cfg ファイルの構造とパラメータについては、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。『Siebel
セキュリティガイド』も参照してください。
eapps.cfg ファイルを編集するには
1
選択したテキストエディタを使用して、SWSE_ROOT/bin にある eapps.cfg ファイルを開きます。
2
必要な変更を行います。ファイルを保存して閉じます。
3
次のものを停止して再起動します。
■
Web サーバーを停止します。
■
Web サーバーを起動します。
221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」の Web サービスの開始および停止に関する情報も
参照してください。
eapps.cfg ファイル内のセキュリティパラメータおよび認証パラメータについては、『Siebel セキュリティガイド』
を参照してください。
248
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE および Web サーバーのインストー
ル後のタスク
Web サーバーのデフォルトの HTTP ポートおよび HTTPS ポートの
設定
このトピックは、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」の一部です。
Web サーバーのデフォルトの HTTP ポートと HTTPS ポートは、それぞれ 80 と 443 です。SWSE を Web サー
バーに展開するときに、デフォルト以外のポート番号を使用する場合は、次の手順を使用してポートを設定します。
デフォルトのポートを HTTP と HTTPS に設定するには
1
248 ページの「SWSE 設定ファイル(eapps.cfg)の編集」の説明に従って、eapps.cfg file ファイルを開きます。
2 [defaults] セクションを検索します。
3
HTTPPort と HTTPSPort の番号を、希望するポート番号に変更します。次に例を示します。
HTTPPort = 81
HTTPSPort = 444
備考: または、SWSE 論理プロファイルを再作成して再適用することで、これらのポートを更新します。
4 (Apache-based Web Server)次の操作を実行して HTTP ポートを設定します。
a
任意のテキストエディタを使用して、Web サーバーの httpd.conf ファイルを開きます。
b
Listen セクションを検索し、HTTP ポート番号を 249 ページのステップ 3 で設定した番号に変更します。
次に例を示します。
Listen HostIP:81
ここで、
❏
c
HostIP = Web サーバーの IP アドレスです。Oracle HTTP Server および HP Apache Web Server
では、この要素(および区切り文字)はオプションです。
ServerName 値を Listen の ServerName 値と同じ値に変更します。次に例を示します。
ServerName HostIP:81
ここで、
❏
HostIP = Web サーバーの IP アドレスです。Oracle HTTP Server および HP Apache Web Server
では、この要素(および区切り文字)はオプションです。
5 (IBM HTTP Server)次の操作を実行して HTTPS ポートを設定します。
a
任意のテキストエディタを使用して、Web サーバーの httpd.conf ファイルを開きます。
b
Virtual Directories セクションの前に次のセクションを追加して、SSL を有効にします。
LoadModule ibm_ssl_module modules/mod_ibm_ssl.so
Listen HostIP:444
ここで、
❏
HostIP = Web サーバーの IP アドレスです。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
249
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE および Web サーバーのインストー
ル後のタスク
c
httpd.conf ファイルの最後の Virtual Directories セクションの前に、次のセクションを追加します。
<VirtualHost HostIP:444>
SSLEnable
DocumentRoot $home/$build/web/htdocs/en_US
ErrorLog logs/ssl_error_log
CustomLog logs/ssl_access_log common
</VirtualHost>
Keyfile $home/$build/web/ssl/key.kdb
6 (HP Apache Web Server)次の操作を実行して HTTPS ポートを設定します。
a
任意のテキストエディタを使用して、Web サーバーの ssl.conf ファイルを開きます。
b
次のセクションの HTTPS ポート番号を、249 ページのステップ 3 で設定したポート番号に変更します。次
に例を示します。
Listen 444
<VirtualHost _default_:444>
SSLEngine on
7 (Oracle HTTP Server)次の操作を実行して HTTPS ポートを設定します。
a
任意のテキストエディタを使用して、Web サーバーの ssl.conf ファイルを開きます。
b
次のセクションの HTTPS ポート番号を、249 ページのステップ 3 で設定したポート番号に変更します。次
に例を示します。
Listen 444
<VirtualHost _default_:444>
SSLEngine on
c
任意のテキストエディタを使用して、Web サーバーの httpd.conf ファイルを開きます。
d
Virtual Directories セクションの前に次のセクションを追加して、SSL を有効にします。
<IfDefine SSL>
LoadModule ossl_module modules/mod_ossl.so
</IfDefine>
8 (Sun Java System Web Server)次の操作を実行して HTTP または HTTPS ポートを設定します。
a [Sun Java System Web Server Admin]コンソールを使用して、[Preferences]画面に移動します。
b [Edit Listen Sockets]タブをクリックし、ポート番号を 249 ページのステップ 3 で設定した新しい値に変
更します。
250
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE および Web サーバーのインストー
ル後のタスク
Siebel エンタープライズセキュリティトークンを使用した SWSE 上
での Web サーバーの静的ファイルの更新
このトピックは、240 ページの「SWSE および Web サーバーのインストール後のタスク」の一部です。
Siebel エンタープライズセキュリティトークンは、Siebel 管理者が Web サーバー上でアプリケーションイメージ
ファイルやカスケードスタイルシートファイルなど静的ファイルを更新するのに使用できるパスワードです。
Siebel Tools を使用して Siebel アプリケーションをカスタマイズした後、開発者が Siebel Server 上で
(webmaster サブディレクトリに)これらのファイルの更新したバージョンを配置している場合があります。
管理者が Web サーバーを再起動するたびに、Web サーバーは Siebel Server にアクセスして静的ファイルを更新
します。ただし、SWSE ディレクトリの Web サーバー静的ファイルが更新されるたびに Web サーバーを再起動す
る必要はありません。代わりに、 SWSE を設定したときに指定した Siebel エンタープライズセキュリティトーク
ンを使用できます。特に複数の Web サーバーを展開している場合は、このトークンをコマンドラインで入力するこ
とで、静的ファイルを更新できます。
Siebel エンタープライズセキュリティトークンの値は、232 ページの「SWSE 論理プロファイルの作成」で説明さ
れているように、SWSE 論理プロファイルの設定時に設定します。この値は、SWSE インストール用 eapps.cfg
ファイルの SiebEntSecToken パラメータの値として定義されます。デフォルトでは、この値は暗号化されます。
備考: eapps.cfg でパスワードが暗号化されている場合、値を変更するには、SWSE 設定ウィザードで SWSE を
再設定して新しいパスワードを指定するか、encryptstring ユーティリティを使用してパスワードを暗号化して
から eapps.cfg ファイルに手動で追加します。 eapps.cfg ファイルのパスワードを直接変更できるのは、暗号化が
使用されていない場合のみです。
EncryptedPassword パラメータは、eapps.cfg ファイルでパスワードが暗号化されているかどうかを指定しま
す。詳しくは、232 ページの「SWSE 論理プロファイルの作成に関する設定」を参照してください。『Siebel セキュ
リティガイド』も参照してください。
各言語固有のアプリケーションについては、静的ファイルがキャッシュされる SWSE のディレクトリは、
eapps.cfg ファイルの WebPublicRootDir パラメータの設定によって決まります。
(以前のいくつかのリリースでは、Siebel エンタープライズセキュリティトークンは、Web 更新プロテクトキーと
いう名前でした。対応する以前のパラメータ名(現在は SiebEntSecToken)は WebUpdatePassword です。)
Web サーバー上の静的ファイルを更新するには
1
Web ブラウザセッションを開始します。
2
ブラウザに次の URL を入力します。
http://host:port/application/
start.swe?SWECmd=UpdateWebImages&SWEPassword=EnterpriseSecurityToken
ここで、各項目は次のようになります。
■
host = Web サーバーマシン名です。
■
port = Web サーバーのリスニングポート番号(デフォルトのポート 80 を使用する場合は不要)です。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
251
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE インストールのトラブルシューティ
ング
■
application = callcenter_enu 、sales_deu などの、この Web サーバーをホストとする Siebel アプリ
ケーションです。
■
EnterpriseSecurityToken = SiebEntSecToken パラメータによって eapps.cfg ファイルで定義され
る、Siebel エンタープライズセキュリティトークンの暗号化されていないバージョンです。
次に例を示します。
http://siebel:81/sales_deu/start.swe?SWECmd=UpdateWebImages&SWEPassword=siebel
SWSE インストールのトラブルシューティング
このトピックでは、SWSE をインストールおよび設定するときに発生する可能性がある問題を解決するための提案
を示します。
■
問題:
問題 インストール後に Siebel Web クライアントを起動すると、次のメッセージが表示されます。
「ページを表示できません」
原因:
原因 次のいずれかの可能性があります。
■
Web サーバーインスタンスが停止しています。
■
仮想ディレクトリがインストールされていないか、正しく設定されていません。
■
Web サーバーのポートが eapps.cfg ファイルで正しく指定されていません。
■
Siebel Server コンポーネントまたはコンポーネントグループが有効になっていません。
解決策:
解決策 次の項目を順番に確認し、問題を解決します。
■
Web サーバーのインスタンスが実行されていることを確認します。
■
ブラウザと Web サイトの接続を更新します。
■
eapps.cfg ファイル内の Web サーバーのポート情報が正しいことを確認します。
■
仮想ディレクトリのローカルパスが正しいこと、つまり次のようになっていることを確認します。
SWSE_ROOT/public/language
■
eapps.cfg ファイルに指定されている匿名ユーザー(AnonUserName パラメータおよび AnonPassword
パラメータ)が、正しい権限が設定された Siebel データベースにも定義されていることを確認します。定
義されていない場合、エンドユーザーはホームページにアクセスできません。221 ページの「SWSE のイ
ンストールと設定に関する要件」も参照してください。
■
Siebel アプリケーションの接続文字列が正しいことを確認します。値は次のようになります(負荷分散機
能が展開されていない場合)。
ConnectString = siebel.TCPIP.none.none://SiebelServerHost:2321/
EnterpriseServerName/ProductNameObjMgr_language
■
252
必要な Siebel Server コンポーネントおよびコンポーネントグループが有効になっていることを確認します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE インストールのトラブルシューティ
ング
■
問題:
問題 Siebel アプリケーションの応答が停止し、空白ページまたは「ページが見つかりません」が表示されま
す。または Siebel アプリケーションがタイムアウトになります。
原因:
原因 Siebel Business Applications の eapps.cfg ファイルの [defaults] セクション内で適切なパラ
メータを使用していません。
解決策:
解決策 eapps.cfg ファイルの [defaults] セクションに、AnonUserName、AnonPassword、HTTPPort、
および HTTPSPort の有効な値があることを確認します。また、SessionTimeout および
GuestSessionTimeout に適切な値が設定されていることを確認します。これらのパラメータ、およびその他
のパラメータの設定については、232 ページの「SWSE 論理プロファイルの作成」を参照してください。
■
問題:
問題 Siebel Web クライアントにアクセスできません。ブラウザのステータスバーに「SWESubmitOnEnter
が未定義です」などのメッセージが表示され、ログインページが表示されたまま応答が停止します。または、
Siebel Web クライアントのログページが正しく表示されません。たとえば、イメージが表示されません。
原因:
原因 SWSE プラグインを実行しているユーザーに、SWSE_ROOT/public/lang ディレクトリに対する適切
な権限がありません。
解決策:
解決策 Web サーバーを停止します(詳しくは、221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」
を参照してください)。権限が、221 ページの「SWSE のインストールと設定に関する要件」に記載されている
要件を満たしていることを確認します。Web サーバーを再起動します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
253
Siebel Web Server Extension のインストールと設定 ■ SWSE インストールのトラブルシューティ
ング
254
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
9
Siebel モバイル Web クライアントの
インストール
この章では、Siebel モバイル Web クライアント、Siebel Developer Web Client および Siebel サンプルデータ
ベースのインストール方法、および Siebel アプリケーションの起動方法について説明します。次のトピックが含ま
れています。
■
255 ページの「Siebel クライアントのインストールについて」
■
257 ページの「Siebel クライアントのインストールプロセス」
■
257 ページの「Siebel クライアントのインストール前のタスク」
■
260 ページの「Siebel モバイル Web クライアントと Developer Web Client のインストール」
■
264 ページの「Siebel サンプルデータベースのインストール」
■
267 ページの「ENU 以外のレポジトリとシードデータの Siebel サンプルデータベースへのインポート」
■
268 ページの「Siebel クライアントのインストール後のタスク」
■
270 ページの「Siebel アプリケーションへのログイン」
■
272 ページの「Siebel クライアントのショートカットおよび起動オプション」
■
277 ページの「Siebel モバイル Web クライアントでの Siebel QuickStart の使用」
アンインストールの手順については、329 ページの「Siebel クライアントおよび Siebel Tools のアンインストール」
を参照してください。
Siebel クライアントのインストールについて
Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」で説明するオ
ペレーティングシステムおよびハードウェアへの Siebel モバイル Web クライアントおよび Developer Web
Client のインストールがサポートされています。これらのクライアントは、サポートされている Microsoft
Windows プラットフォーム上でのみ、インストールおよび実行が可能です。Siebel クライアントタイプについて
は、『Siebel Deployment Planning Guide』を参照してください。
Siebel モバイル Web クライアントおよび Developer Web Client のインストーラプログラムは、Oracle
Universal Installer フレームワークに基づいており、以前のリリースのインストーラとはさまざまな点で異なりま
す。これらの相違の大半は、Siebel Tools インストーラにも該当します。次の相違があります。
■
インストーラ実行可能プログラムの場所が Siebel ネットワークイメージ内で変更されました。サブディレクト
リの追加されたレベルに配置されるようになりました。インストーラを起動する実行可能プログラムは
oui.exe になりました。
■
siebel.ini ファイルは使用されなくなりました。
■
インストールタスクのフローが Oracle Universal Installer フレームワークの標準に準拠するように変更されま
した。Oracle Universal Installer と共通の画面が最初に表示され、次に、Siebel クライアントに特に関連する
画面が続きます。Oracle Universal Installer の一般的な機能については、オンラインヘルプを利用できます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
255
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel クライアントのインストールについて
■
1 つ以上の Siebel 言語パックを既存のクライアントインストールに追加するタスクが変更されました。このタ
スクのために選択する特別なオプションはありません。言語展開オプションの概要については、101 ページの
「複数言語を使用したインストールおよび展開について」を参照してください。
■
Siebel クライアントがインストールされるデフォルトのディレクトリが変更されました。新しいデフォルトの
インストール場所は D:¥Siebel¥8.1¥Client_1 です。この場所または同様の場所が Oracle ホームのパスとし
てクライアントインストーラで指定されます(1 つ以上の既存のインストールがある場合は、新しいインストー
ルのデフォルトディレクトリに、 D:¥Siebel¥8.1¥Client_2 など、次の整数が指定されます)。
■
Siebel アプリケーションのショートカットの作成先プログラムグループ名が変更され、Oracle ホームの名前
が使用されるようになりました。この名前がインストールされているインスタンスの名前です。新しいプログラ
ムグループは Siebel8_home1¥Siebel Web Client 8.1 です。Oracle ホームの場所のプログラムグループ名
は直接指定できません(1 つ以上の既存のインストールがある場合は、新しいインストールに対するデフォルト
の Oracle ホームに、 Siebel8_home2 など、次の整数が指定されます)。
■
29 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードが実行する言語」で説明されているサポート対象言語で、
インストーラのユーザーインターフェイスを実行できます。
■
このインストーラでは、[標準]、[コンパクト]、[カスタム]のインストールタイプが適用されなくなりました。
■
インストーラに、Siebel クライアント固有の前提条件チェックが表示されるようになりました。
■
Siebel クライアントをインストールするとき、Oracle Universal Installer に関連する追加のフォルダが複数
作成されます。
■
Siebel Packager ユーティリティは廃止されました。
■
ActiveX コントロールの事前展開は無効になりました。
■ [コントロール パネル]の[プログラムの追加と削除]によるアンインストールは提供されません。インストー
ルしたインスタンスをアンインストールするには、Oracle Universal Installer を実行し、製品を削除するオ
プションをクリックします。詳しくは、329 ページの「Siebel クライアントおよび Siebel Tools のアンインス
トール」を参照してください。
このマニュアルでは、インストールがエンドユーザーではなく、管理者によって実行されるものとみなしています。
備考: 同じシステムで Siebel クライアントの複数のインスタンスのインストールまたは実行が可能です。既存の基
本インストールに適用されるメンテナンスリリースを除いて、それぞれの異なる Siebel クライアントバージョンを
個別の場所にインストールする必要があります。高対話性アプリケーションで使用される ActiveX コントロールの
バージョンは、メンテナンスリリースを含む各 Siebel 製品リリースにより異なります。17 ページの「Siebel リ
リースのインストールについて」も参照してください。
インストール後にモバイル Web クライアントユーザーをサポートするには、Siebel Remote Server への接続も
確認します。詳しくは、162 ページの「Siebel Server のインストール後のタスク」を参照してください。『Siebel
Remote and Replication Manager 管理ガイド』も参照してください。
Siebel クライアントソフトウェアのアンインストールについては、329 ページの「Siebel クライアントおよび
Siebel Tools のアンインストール」を参照してください。
256
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel クライアントのインストールプロセス
Siebel クライアントのインストールプロセス
Siebel クライアントのインストールとセットアップは、 Siebel 管理者が実行する次のタスクで構成されます。イン
ストーラを起動した後、モバイル Web クライアントまたは Developer Web Client のインストールを選択できま
す。Siebel クライアントまたはサンプルデータベースをインストールする場合は、言語パックもインストールします。
1
インストール前のタスクを確認します。257 ページの「Siebel クライアントのインストール前のタスク」を参
照してください。
2
Siebel クライアントをインストールします。260 ページの「Siebel モバイル Web クライアントと Developer
Web Client のインストール」を参照してください。
3 (オプション)Siebel サンプルデータベースをインストールします。264 ページの「Siebel サンプルデータ
ベースのインストール」を参照してください。
4
インストールを検証します。268 ページの「Siebel クライアントのインストール後のタスク」を参照してくだ
さい。
5
必要に応じて、モバイル Web クライアントまたは Developer Web Client の設定パラメータの値を変更しま
す。詳しくは、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。
6
Siebel アプリケーションにログインします。モバイル Web クライアントユーザーの場合は、Siebel Server
からのローカルデータベースのダウンロードも必要です。270 ページの「Siebel アプリケーションへのログイ
ン」を参照してください。
Siebel クライアントのインストール前のタスク
Siebel クライアントインストーラを実行する前に、このトピックの問題とタスクを確認します。
インストールの管理者権限
Siebel モバイル Web クライアントおよび Developer Web Client のインストールまたはアンインストールには、
管理者権限が必要です。
管理者権限の設定については、 Siebel クライアントソフトウェアをインストールする Microsoft Windows のバー
ジョンに応じたオペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
Siebel クライアントソフトウェアのアンインストールについては、329 ページの「Siebel クライアントおよび
Siebel Tools のアンインストール」を参照してください。
ディレクトリの命名規則
デフォルトでは、Siebel クライアントインストーラは、インストールディレクトリを D:¥Siebel¥8.1¥Client_1
に設定します。別の場所にインストールするように指定することもできますが、一般にはデフォルトの場所をお勧め
します。
バージョン番号とインストール対象コンポーネントの両方が記述されているインストールディレクトリ名を使用しま
す。ディレクトリ名には、 Windows 互換の長いファイル名に該当する文字を使用できます。ただし、インストール
ディレクトリにはスペースを使用しないでください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
257
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel クライアントのインストール前のタスク
このマニュアルでは、Siebel クライアントをインストールするディレクトリは、多くの場合
SIEBEL_CLIENT_ROOT と呼ばれます。デフォルト以外のディレクトリにインストールする場合は、この章の以
降の部分で適宜ディレクトリ名を置き換えてください。
注意: Siebel Tools などの他の Siebel コンポーネントは、D:¥Siebel¥8.1¥Client_1 など、Siebel クライアン
トをインストールしたディレクトリにはインストールしないでください。各コンポーネントを個別のディレクトリに
インストールするか、D:¥Siebel¥8.1 のサブディレクトリなど、最上位レベルのディレクトリのサブディレクトリ
にインストールしてください。サンプルデータベースをインストールする場合は、Siebel モバイル Web クライア
ントと同じディレクトリにインストールします(または、サンプルデータベースをモバイル Web クライアントの
ディレクトリではなく Siebel Tools のディレクトリにインストールすることもできます)。複数の Siebel コンポー
ネント(別のデータソースにアクセスする)を同じマシンにインストールする場合は、ディレクトリの命名規則を決
定してからインストールを開始してください。
Siebel Tools のインストールについては、第 10 章「Siebel Tools のインストール」を参照してください。
Siebel サンプルデータベースのインストールについては、264 ページの「Siebel サンプルデータベースのインス
トール」を参照してください。
Siebel クライアントの要件と推奨事項
Siebel クライアントのインストールを開始する前に、Oracle Technology Network の「Siebel System
Requirements and Supported Platforms」で説明しているハードウェア、システムソフトウェア、およびサー
ドパーティ製のソフトウェアの要件と推奨事項を確認してください。
Siebel Developer Web Client の限定サポート
Siebel Developer Web Client は、エンドユーザーの実装ではサポートされていません。このクライアントタイプ
は、開発、トラブルシューティングおよび制限された管理目的の使用シナリオでのみサポートされています。
備考: 一部の Siebel 7.x リリースでは、Developer Web Client は専用 Web Client と呼ばれていました。
Developer Web Client のデータベース接続ソフトウェア
Siebel データベースに直接接続する Siebel Developer Web Client コンピュータには、ベンダーに固有の適切な
データベース接続ソフトウェアをインストールする必要があります。Oracle Technology Network の「Siebel
System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
備考: Siebel クライアントをインストールする前に、データベース接続ソフトウェアの正しいバージョンがインス
トールされている必要があります(関連する siebel.ini ファイルの設定が変更されていない場合)。
詳しくは、268 ページの「Siebel クライアントのインストール後のタスク」を参照してください。
258
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel クライアントのインストール前のタスク
データベース接続ソフトウェアをインストールしたら、次のように設定します。
■
Oracle データベースでは、Oracle クライアントソフトウェアをインストールして設定し、Siebel データベー
スに接続します。接続文字列とテーブルオーナー情報を、付録 A「展開計画ワークシート」のワークシートに記
録します。Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」
で指定されているバージョンのドライバを使用します。
Oracle クライアントの場合は、開発環境データベース用にバイナリ並べ替え順を使用します。この設定は、
Developer Web Client が十分なパフォーマンスで動作するために必要です。
詳しくは、31 ページの「Siebel アプリケーションのロケールの指定」を参照してください。46 ページの
「Siebel アプリケーション向け Oracle データベースの設定」と『Siebel データベースアップグレードガイド』
も参照してください。
■
IBM DB2 では、DB2 クライアントソフトウェアをインストールして設定し、Siebel データベースに接続しま
す。接続文字列とテーブルオーナー情報を、付録 A「展開計画ワークシート」のワークシートに記録します。
Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」で指定さ
れているバージョンの ODBC ドライバを使用します。
■
IBM DB2 for z/OS では、DB2 Connect を使用して、Developer Web Client から Siebel データベースに
接続します。詳しくは、『Implementing Siebel Business Applications on DB2 for z/OS 』を参照してく
ださい。
その他のサードパーティ製のソフトウェア
Siebel アプリケーションが完全に動作するためには、ローカルクライアントにいくつかのサードパーティ製のソフ
トウェア製品をインストールする必要があります。サードパーティ製のソフトウェアについては、Oracle
Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
Siebel Web クライアントを実行する Web ブラウザ環境の要件については、『Siebel システム管理ガイド』を参照
してください。
備考: クライアントマシンには、Siebel Business Applications の展開で使用する標準的な各種の添付ファイル
を表示するために必要なすべてのソフトウェアを必ずインストールしてください。
ブラウザセッションの終了
Siebel クライアントソフトウェアをインストールする前に、クライアントマシンのすべてのブラウザセッションを
終了することをお勧めします。
Siebel Web クライアントを実行する Web ブラウザ環境の要件については、『Siebel システム管理ガイド』を参照
してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
259
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel モバイル Web クライアントと Developer
Web Client のインストール
Siebel モバイル Web クライアントと
Developer Web Client のインストール
このトピックでは、Siebel モバイル Web クライアントと Developer Web Client をインストールする方法につい
て説明します。Siebel モバイル Web クライアントと Developer Web Client 用にユーザーのマシンにインストー
ルされるソフトウェアは同じです。どちらのタイプのクライアントをインストールおよび実行する場合でも、 1 つの
インストーラで必要なソフトウェアが提供されます。
Siebel クライアントタイプの一般情報については、『Siebel Deployment Planning Guide』を参照してください。
インストールを開始する前に、257 ページの「Siebel クライアントのインストール前のタスク」を確認してください。
個々の Siebel クライアントは、1 つの Siebel Enterprise 内で使用するように設計されています。テストの目的
で、複数の Enterprise を 1 つのマシンでサポートするには、各クライアントインスタンスを個別のディレクトリ
にインストールしてください。詳しくは、257 ページの「ディレクトリの命名規則」を参照してください。
Siebel クライアントインストーラのフロー
Siebel モバイル Web クライアントおよび Developer Web Client のインストーラは、次の操作を行います。
■
クライアントコンピュータをチェックして、必要なコンポーネントがすでにインストールされているかどうかを
確認します。
■
必要なすべての ODBC データソースを作成します。
■
Siebel クライアントソフトウェアと指定された言語パックをインストールします。
■
Siebel アプリケーションとユーティリティのショートカットを作成します。
■
データをインストールログファイルに書き込み、このログファイルを表示できるようにします。
■
Siebel クライアントで使用される ActiveX コントロールを事前に展開します。
ActiveX コントロールの事前展開
このトピックで後述されている Siebel クライアントインストールが完了すると、predeploy.htm ファイルがブラ
ウザウィンドウにロードされます。このファイルは、高対話性モードの Siebel クライアントで使用される ActiveX
コントロールをダウンロードします(クライアントが使用できるように ActiveX コントロールをクライアントマシ
ンにダウンロードすることを、ここでは「ActiveX コントロールの事前展開」と呼びます)。
predeploy.htm ファイルは、SIEBEL_CLIENT_ROOT¥bin ディレクトリに配置されます。
SIEBEL_CLIENT_ROOT は、クライアントのインストールディレクトリを示します。
Siebel クライアントで使用される ActiveX コントロール、関連するブラウザの設定および predeploy.htm ファイ
ルの詳細については、『Siebel システム管理ガイド』のブラウザ設定の章を参照してください。
260
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel モバイル Web クライアントと Developer
Web Client のインストール
Siebel クライアントのインストール手順
次の手順で、Siebel モバイル Web クライアントまたは Developer Web Client と言語パックをインストールします。
インストール言語は、インストールクライアントマシンの現在の地域設定に対応する言語です。
備考: 次の手順は基本製品のインストールに適用されます。パッチインストールの手順については、My Oracle
Support の「Siebel Maintenance Release Guide」を参照してください。17 ページの「Siebel リリースのイン
ストールについて」も参照してください。
Siebel モバイル Web クライアントまたは Developer Web Client ソフトウェアをインストールする
には
1
Windows エクスプローラで、現在のソフトウェアバージョンの Siebel イメージの場所に移動します。次に、
インストーラがあるディレクトリに移動します。
この場合は、Siebel_Image¥Windows¥Client¥Siebel_Web_Client¥Disk1¥install に移動します。
ここで、
■
2
Siebel_Image = D:¥Siebel_Install_Image¥8.1.1.0 などのバージョン固有の Siebel ネットワーク
イメージのディレクトリです。
oui.exe をダブルクリックして Siebel クライアントインストーラを起動します。
[ようこそ]画面が表示されます。
3
実行するタスクに適したアクションを実行します。次のいずれかを実行します。
■
■
4
新規インストールを実行する場合、または既存のインストールに Siebel 言語パックを追加する場合は、
[次へ]をクリックします。ホームの詳細の指定画面が表示されます。次のステップに進みます。
インストールしたソフトウェアインスタンスをアンインストールする場合は、製品の削除をクリックしま
す。このタスクは、329 ページの「Siebel クライアントおよび Siebel Tools のアンインストール」で説明
しています。
ホームの詳細の指定画面で、インストール名を入力し、インストール場所を指定して、[次へ]をクリックしま
す(後で参照できるように、インストール名と場所を書き留めます)。言語パックを追加している場合は、既存
のインストールの名前およびパスを指定します。
■
デフォルトのインストール名は、 Siebel8_home1 または同様の値です。この値は、Siebel アプリケー
ションクライアントのショートカットの作成先親プログラムグループとして使用されます。
■
デフォルトのインストールパスは、D:¥Siebel¥8.1¥Client_1 または同様の値です。デフォルトのパスを
そのまま使用するか、直接入力または[参照]ボタンを使用して別の場所を指定します。
Oracle ホームおよびパスの要件については、255 ページの「Siebel クライアントのインストールについて」お
よび 257 ページの「ディレクトリの命名規則」を参照してください。
製品固有の前提条件チェック画面が表示されます。
5
前提条件チェックの結果を確認し、不足している前提条件を修正します。次に[次へ]をクリックします。
[言語の選択]画面が表示されます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
261
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel モバイル Web クライアントと Developer
Web Client のインストール
6
インストールする言語を選択し、[次へ]をクリックします。次に進むためには、少なくとも 1 つの言語を選択
する必要があります。言語を追加している場合、すでにインストールした言語は選択不可になります。
■
新規インストールの場合は、次のステップに進みます。
■
言語の追加インストールの場合は、263 ページのステップ 17 に進みます。
7 [次へ]を再度クリックします。
8
9
インストールしている Siebel Web クライアントのタイプ([モバイル Web クライアント]または[開発者
Web クライアント])を指定します。[次へ]をクリックします。
■
Siebel モバイル Web クライアントの場合は、次のステップに進みます。
■
Siebel Developer Web Client の場合は、262 ページのステップ 10 に進みます。
モバイル Web クライアントのインストールのみ: [Remote Server 情報]画面で、Siebel Remote
Server コンポーネントを実行している Siebel Server の名前を指定します。次に[次へ]をクリックします。
263 ページのステップ 17 に進んでください。
Siebel Remote Server コンポーネントは、Siebel モバイル Web クライアントマシンのローカルデータベー
スの初期化および同期化に使用されます。
10 Developer Web Client のインストールのみ: [Siebel Database Server]画面で、Siebel 製品に使用して
いるデータベースサーバーのタイプを選択します。次のいずれかを選択し、[次へ]をクリックします。
■
Oracle Database Server
■
Windows および UNIX 対応 IBM DB2 UDB
■
IBM DB2 UDB for z/OS
備考: 選択に応じて、Siebel クライアントインストーラは、適切なデータベース接続ソフトウェアがインス
トールされていることを検証します。そうでない場合は、Siebel クライアントインストーラを終了して必要な
ソフトウェアをインストールし、クライアントインストーラを再起動する必要があります。
11 Developer Web Client のインストールのみ: [データベース ID]画面に次の情報を入力し、[次へ]をク
リックします。262 ページのステップ 10 の[Siebel Database Server]画面で指定したデータベースの情報
を指定します。
■
Oracle データベースの場合は、データベースエイリアスとテーブルオーナーを指定します。
■
IBM DB2 の場合は、データベースエイリアスとテーブルオーナーを指定します。
■
IBM DB2 for z/OS の場合は、データベースエイリアス(DB2 Connect で定義)とテーブルオーナーま
たはスキーマ修飾子を指定します。
付録 A「展開計画ワークシート」でワークシートに指定したデータを入力します。
12 Developer Web Client のインストールのみ: [ファイルシステムサーバー情報]画面で、ネットワークベー
スの Siebel File System のディレクトリパスを、直接入力するか、[参照]ボタンを使用して指定します。次
に[次へ]をクリックします。
備考: Siebel File System のパスには、UNC 共有名(¥¥SRV1¥siebfile など)またはマップドライブ
(K:¥siebelFS など)を使用できます。
13 Siebel Developer Web Client のインストールのみ: [Remote Server 情報]画面で、[次へ]をクリック
してデフォルトをそのまま使用します(この画面は主にモバイル Web クライアントのインストール用です)。
262
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel モバイル Web クライアントと Developer
Web Client のインストール
14 Developer Web Client のインストールのみ: [Enterprise Server 情報]画面で、この Siebel クライアン
トが管理目的で接続する Siebel Gateway Name Server のアドレスと Enterprise Server の名前を指定し
ます。次に[次へ]をクリックします。
[Gateway Name Server のアドレス]は、Siebel Gateway Name Server がインストールされているマシ
ンのネットワーク名または IP アドレスです。特定のポート番号を入力するには、
[Gateway Name Server の
アドレス]の文字列にコロンと希望のポート番号を付けます。
Enterprise Server 名は、このクライアントのサーバーデータベースをサポートする Siebel Server がインス
トールされている名前です。
15 Developer Web Client のインストールのみ: [サーバーリクエストブローカー情報]画面で、[ Request
Server 名]を指定して[次へ]をクリックします。この値は、Server Request Broker コンポーネントが動
作している Siebel Server の名前です。このコンポーネントは、動的割り当てや他の対話操作に使用します。
16 Developer Web Client のインストールのみ: [検索サーバー情報]画面で、検索サーバー製品を使用する場
合は、検索サーバーが動作するサーバーマシンの次の情報を入力し、[次へ]をクリックします。
■
検索サーバーホスト名。デフォルト値は localhost です。
■
検索サーバーポート番号。デフォルト値は 2048 です。
備考: 検索サーバー製品を実装する場合のシステムの要件とその他の情報については、
『Siebel Search 管理ガ
イド』を参照してください。
17[概要]画面で情報を確認します。特に、インストールに関するすべてのディスクスペースの要件を満たしてい
ることを確認してください。[インストール]をクリックし、クライアントソフトウェアのインストールを開始
します。
Siebel クライアントのインストールはこれで終了です。Siebel クライアントのソフトウェアが 261 ページの
ステップ 4 で指定したディレクトリにインストールされます。
Siebel アプリケーションのショートカットが、261 ページのステップ 4 で指定したプログラムフォルダに作成
されます。ショートカットについては、272 ページの「Siebel クライアントのショートカット」を参照してく
ださい。
18 インストールで困難な状況が発生した場合は、インストールログを確認し、すべてのコンポーネントが正常にイ
ンストールされていることを確認してください。ログは次の場所に作成されます。
■
SIEBEL_CLIENT_ROOT¥cfgtoollogs¥oui
■
C:¥Program Files¥Oracle¥Inventory¥logs
インストールセッションに関連するログファイルの名前は、installActionsdate_time.log ファイルです。
date_time は、ファイルの作成日時を示します。たとえば、 installActions2007-05-30_10-28-04PM.log
のようになります。作成されたファイルの各セットでは、通常、最も古い最大のログファイルが、インストール
されている基本製品を表します。
19 WordPad のようなテキストエディタを使用して、SIEBEL_CLIENT_ROOT¥base.txt ファイルを開きます。
このファイルには、完了したインストールのバージョン番号およびビルド番号が記載されています。同様に、
enu.txt、jpn.txt など、 lang.txt という名前のファイルを検証します。
正しくインストールされたことを確認するには、268 ページの「Siebel クライアントのインストール後のタス
ク」も参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
263
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel サンプルデータベースのインストール
Siebel サンプルデータベースのインストール
サンプルデータベースには、Siebel Business Applications の動作を理解するうえで役立つさまざまな種類のデー
タの例が含まれています。ここでは、Siebel モバイル Web クライアントのサンプルデータベースをインストール
します。このデータベースは、 Siebel モバイル Web クライアントで使用されるローカルデータベースと同様に、
SQL Anywhere に基づくものです。
備考: Siebel サンプルデータベースのインストールはオプションで、Siebel モバイル Web クライアントに適用さ
れます。サンプルデータベースをインストールする前に、260 ページの「Siebel モバイル Web クライアントと
Developer Web Client のインストール」で説明されているようにモバイル Web クライアントをインストールしま
す(サンプルデータベースは、 Developer Web Client とともにインストールすることもできます)。
Siebel Call Center の uagent.cfg(ファイルの場所は SIEBEL_CLIENT_ROOT¥bin¥enu )など、アプリケー
ション設定ファイルの [Sample] セクションにある ConnectString パラメータの値は、次の例のようになります
(実際は 1 行です)。この例では、Siebel Mobile Web Client インストールディレクトリにサンプルデータベース
がインストールされていると想定しています。
ConnectString = D:¥Siebel¥8.1¥Client_1¥sample¥UTF8¥sse_samp.dbf
-q -m -x NONE -gp 4096 -c40m -ch60m
モバイル Web クライアントとともにインストールされたサンプルデータベースは、Siebel Tools でも使用できま
す。サンプルデータベースを設定するには、アプリケーション設定ファイルの [Sample] セクションから
ConnectString パラメータの値をコピーし、tools.cfg ファイル(SIEBEL_TOOLS_ROOT¥bin¥enu にある)
の相当するパラメータの値に貼り付けます。または、サンプルデータベースをモバイル Web クライアントのディレ
クトリではなく Siebel Tools のディレクトリにインストールすることもできます。Siebel Tools のインストール方
法については、第 10 章「Siebel Tools のインストール」を参照してください。
Siebel クライアントおよび Siebel サンプルデータベースのインストールと使用に関するプラットフォームの要件
については、Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」
を参照してください。
サンプルデータベースをインストールした後、272 ページの「Siebel クライアントのショートカットおよび起動オプ
ション」で説明されているように Siebel Demo アプリケーションを実行できます。同じトピックで説明されている
ように、ショートカットをカスタマイズすることもできます。
詳しくは、257 ページの「Siebel クライアントのインストール前のタスク」のディレクトリ名に関するサブトピッ
クを参照してください。
英語(ENU)以外の言語パックをインストールする場合は、267 ページの「ENU 以外のレポジトリとシードデータ
の Siebel サンプルデータベースへのインポート」も参照してください。
備考: 次の手順は基本製品のインストールに適用されます。パッチインストールの手順については、My Oracle
Support の「Siebel Maintenance Release Guide」を参照してください。17 ページの「Siebel リリースのイン
ストールについて」も参照してください。
264
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel サンプルデータベースのインストール
Siebel サンプルデータベースをインストールするには
1
Windows エクスプローラで、現在のソフトウェアバージョンの Siebel イメージの場所に移動します。次に、
インストーラがあるディレクトリに移動します。
この場合は、Siebel_Image¥Windows¥Client¥Siebel_Sample_Database に移動します。
ここで、
■
Siebel_Image = D:¥Siebel_Install_Image¥8.1.1.0 などのバージョン固有の Siebel ネットワーク
イメージのディレクトリです。
注意: このインストールプログラムは、ドライブ名にマップされたネットワークドライブから実行しなければ
なりません。マップされていないネットワークドライブからインストールしようとすると、インストーラは処理
する必要があるファイルを見つけられずに失敗します。
2
install.exe をダブルクリックして、サンプルデータベースインストーラを起動します。
3 [設定言語の選択]画面から、インストールを実行する言語を選択し、[OK]をクリックします。
デフォルトのインストール言語は、インストールマシンの現在の地域設定に対応する言語です。
4
既存のサンプルデータベースがすでにインストールされている場合は、このインストールに言語パックを追加す
ることもできます。既存のインストールがない場合は、次のステップに進みます。
■
Siebel サンプルデータベースの新しいインスタンスを(サンプルデータベースが存在していない Siebel ク
ライアントインストールに)インストールする場合は、[次へ]をクリックして次のステップに移動します。
■
既存の Siebel サンプルデータベースインストールに言語を追加する場合は、次の手順を実行します。
❏
❏
言語を追加する既存のサンプルデータベースインストールを示す行の横のチェックボックスを選択し、
[次へ]をクリックします。
インストールする各言語の横のチェックボックスを選択し、[次へ]をクリックして 266 ページのス
テップ 9 に進みます。
5 [ようこそ]画面の[次へ]をクリックします。
6 [セットアップ形式]画面で、サンプルデータベースのインストールディレクトリを指定します。Siebel モバイ
ル Web クライアントをインストールしたディレクトリと同じディレクトリを指定します。Siebel モバイル
Web クライアントのデフォルトのインストール場所は、D:¥Siebel¥8.1¥Client_1 または同様の場所です。
注意: サンプルデータベースは、Siebel モバイル Web クライアントをインストールしたのと同じ場所にイン
ストールする必要があります。
■
デフォルトのディレクトリを使用するには、[次へ]をクリックします。
■
Siebel クライアントをデフォルト以外の場所にインストールしている場合は、[参照]をクリックして別の
対象ディレクトリを選択し、[次へ]をクリックします。
パス名の要件については、257 ページの「ディレクトリの命名規則」を参照してください。
7 [セットアップ形式]画面を表示したままで、実行するインストールのタイプを選択します。
■
標準:
標準 サンプルデータベースとオプションのコンポーネントをインストールします。ほとんどのユーザー
にはこのオプションをお勧めします。266 ページのステップ 9 に進みます。
■
コンパクト:
コンパクト サンプルデータベースとオプションのコンポーネントをインストールします。266 ページの
ステップ 9 に進みます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
265
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel サンプルデータベースのインストール
■
カスタム:
カスタム サンプルデータベースをインストールし、オプションのコンポーネント、つまり Sample Files
と Sample Search Index をインストールするかどうかを指定できます。これらのオプションはデフォル
トで選択されます。266 ページのステップ 8 に進みます。
備考: Siebel サンプルデータベースの標準のインストーラでは、現時点では、[セットアップ形式]のオプ
ションに関係なく同じコンポーネントがインストールされます。カスタマイズされたインストールでは、これら
のオプションで別の要素がインストールされることがあります。
8 [カスタム]インストールでは、[コンポーネントの選択]画面からインストールするオプションのコンポーネン
トを選択します。この画面は、265 ページのステップ 7 で[カスタム]インストールを選択した場合に限り表
示されます。
9 [言語を選択してください]画面で、インストールする言語(言語パック)を選択します。
既存のインストールの言語パックをインストールする場合は、266 ページのステップ 11 に移動してください。
インストール先のマシンにインストールのための十分なディスクスペースがあることを確認し、[次へ]をク
リックします。
備考: サンプルデータベースをインストールした後、要件に応じて、指定した ENU 以外の言語のレポジトリ
データとシードデータをインポートしなければならない場合があります。詳しくは、267 ページの「ENU 以外
のレポジトリとシードデータの Siebel サンプルデータベースへのインポート」を参照してください。
10 プログラムフォルダの選択画面で、Siebel Demo アプリケーションのショートカットを入れるプログラムフォ
ルダ名を入力し、[次へ]をクリックします。
モバイル Web クライアントまたは Developer Web Client のインストール用に以前に作成したショートカッ
トと同じ場所を指定できます。デフォルトでは、このフォルダ名は Siebel8_home1¥Siebel Web Client 8.1
のようになります。
Siebel Demo アプリケーションのショートカット(Siebel Call Center Demo - ENU など)が、このステッ
プで指定したプログラムフォルダに作成されます。
このステップで[次へ]をクリックすると、ファイルの転送が開始されます。セットアッププログラムは、ファ
イルをローカルハードディスクにコピーします。[セットアップ状況]ダイアログボックスのステータスバーは、
インストールの進捗状況を示します。
セットアッププログラムが、基本サンプルデータベースインストールでインストールされたものに追加して、そ
れぞれ指定された言語のファイルをローカルハードディスクにコピーします。
[セットアップ状況]ダイアログボックスのステータスバーは、インストールの進捗状況を示します。
指定したすべての言語パックをインストールした後、次のステップに進みます。または、既存の Siebel サンプ
ルデータベースインストールの言語パックをインストールしている場合は、インストーラを終了します。残りの
手順は省略してください。
11[イベントログ]画面に表示される情報を確認して[次へ]をクリックします。
このログには、サンプルデータベースのインストール時にインストーラが実行した手順の詳細が含まれます。
12[セットアップの完了]画面の[完了]をクリックします。
Siebel サンプルデータベースのインストールはこれで終了です。詳しくは、272 ページの「Siebel クライアン
トのショートカット」を参照してください。
正しくインストールされたことを確認するには、268 ページの「Siebel クライアントのインストール後のタス
ク」を参照してください。
266
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ ENU 以外のレポジトリとシードデータの Siebel
サンプルデータベースへのインポート
ENU 以外のレポジトリとシードデータの Siebel
サンプルデータベースへのインポート
デフォルトでは、各言語パックとともに Siebel モバイル Web クライアントにインストールした SRF ファイルに
は、この言語の正しいフィールドラベルを表示するのに必要なローカリゼーション文字列が格納されています。さら
に、Siebel サンプルデータベースにインストールした各言語パックのデモユーザーデータもインストールされます。
ただし、Siebel クライアントとサンプルデータベース用に ENU 以外の言語をインストールした後でも、サンプル
データベースに含まれているのは、ENU レポジトリデータとシードデータのみです。ENU 以外の言語のサンプル
データベースを使用してモバイル Web クライアントを起動することはできません。
サンプルデータベースで ENU 以外のサポートされている言語を使用するには、ENU 以外の(特定の言語の)デー
タをサンプルデータベースにインポートする必要があります。
ENU 以外のデータをインポートした後、ENU 以外の言語のサンプルデータベースを使用してモバイル Web クライアン
トを起動し、ENU 以外のシードデータを Siebel アプリケーションコンテキストで表示できます。Siebel Tools クライ
アントを使用してサンプルデータベースに接続することで、ENU 以外のレポジトリデータを表示することもできます。
ENU 以外のローカリゼーション文字列をインポートするには、samp.bat バッチファイルを実行します。
注意: samp.bat バッチファイルは、最初に ENU レポジトリデータとシードデータを Siebel サンプルデータベー
スから削除し、次に指定された言語のレポジトリデータとシードデータを挿入します。
samp.bat ファイルは、SIEBEL_CLIENT_ROOT¥sample¥UTF8 に配置されます。SIEBEL_CLIENT_ROOT
は、Siebel クライアントとサンプルデータベースをインストールしたディレクトリです。
samp.bat バッチファイルを使用するための構文は次のとおりです。
samp SIEBEL_CLIENT_ROOT ODBC_DATA_SOURCE LANGUAGE
ここで、各項目は次のようになります。
■
SIEBEL_CLIENT_ROOT = Siebel クライアントとサンプルデータベースをインストールしたディレクトリです。
■
ODBC_DATA_SOURCE = サンプルデータベースで使用する ODBC データソースです。
■
LANGUAGE = レポジトリデータとシードデータをインストールする言語の 3 文字のコードです。
たとえば、DOS コマンドウィンドウで次のようなコマンドを使用して、samp.bat を実行します。
samp "D:¥Siebel¥8.1¥Client_1" "SEAW Samp Db default instance" DEU
備考: レポジトリデータとシードデータをサンプルデータベースにインポートする前に、SQL Anywhere データ
ベースエンジンが実行されていることを確認します。英語でサンプルデータベースを最初にインストールした後、
Siebel Demo アプリケーションを開始した場合は、SQL Anywhere データベースエンジンが実行されています。
SQL Anywhere データベースエンジンは、Windows セッション中に Siebel モバイル Web クライアントが最初に
サンプルデータベースに接続される場合に起動します。設定パラメータ AutoStopDB が FALSE(デフォルト)の場
合は、データベースエンジンは、ユーザーが Siebel アプリケーションからログアウトした後も実行を続けます。
AutoStopDB が TRUE の場合は、ユーザーがログアウトするとデータベースエンジンは終了します。AutoStopDB は、
Siebel Call Center の uagent.cfg などのアプリケーション設定ファイルの [Sample] セクションで定義されます。
Siebel アプリケーションの設定ファイルパラメータの指定については、『Siebel システム管理ガイド』を参照して
ください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
267
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel クライアントのインストール後のタスク
Siebel クライアントのインストール後のタスク
Siebel クライアントインストーラを実行したら、次の項目を確認し、関連するタスクを実行して、Siebel クライア
ントのインストールが正しく行われたことを確認します。
■
268 ページの「Siebel VB または Siebel eScript のライセンスがない状態での Siebel クライアントの設定」
■
268 ページの「Siebel クライアントのディレクトリ構造の確認」
次に、270 ページの「Siebel アプリケーションへのログイン」で説明されているように、Siebel アプリケーション
を開始します。
Siebel VB または Siebel eScript のライセンスがない状態での
Siebel クライアントの設定
このトピックは、268 ページの「Siebel クライアントのインストール後のタスク」の一部です。
デフォルトでは、Siebel クライアントには Siebel VB または Siebel eScript が有効化されています。アプリケー
ション設定ファイルのパラメータ EnableScripting が TRUE に設定されています。このパラメータが TRUE に設
定されていても、Siebel VB または Siebel eScript のライセンスがない場合、クライアントは起動しません。クラ
イアントを実行する前に Siebel VB または Siebel eScript をオフにする必要があることを示すエラーメッセージ
が返されます。
Siebel VB または Siebel eScript のライセンスがない状態で Siebel クライアントを設定するには
■ Siebel Call Center の uagent.cfg など、Siebel クライアントが使用する設定ファイルで、
EnableScripting を FALSE に設定します。この設定ファイルは、
SIEBEL_CLIENT_ROOT¥bin¥LANGUAGE ディレクトリにあります。
Siebel クライアントのディレクトリ構造の確認
このトピックは、268 ページの「Siebel クライアントのインストール後のタスク」の一部です。
Siebel クライアントインストーラは、個々の Siebel クライアントにディレクトリを作成します。Windows エク
スプローラを使用して、コンピュータのディレクトリ構造を確認します。代表的な Siebel クライアントのインス
トールディレクトリ構造の例(一部)と、個々のディレクトリの説明を次に示します。
備考: オブジェクトフォルダには SRF ファイルが含まれます。ウィルススキャンソフトウェアで SRF ファイルを
監視すると、Siebel クライアントのパフォーマンスを著しく低下させることがあります。ご使用のコンピュータに
ウィルススキャンソフトウェアがインストールされている場合は、SRF ファイルをスキップするように設定してく
ださい。これらのファイルはバイナリデータファイルなので、ウィルス感染のリスクは低いです。したがって、これ
らのファイルはスキャン対象から外しても通常は問題ありません。または、SRF ファイルを他のファイルより頻度
を少なくしてスキャンすることもできます。
■
SIEBEL_CLIENT_ROOT: D:¥Siebel¥8.1¥Client_1(デフォルト)のような Siebel クライアントインス
トールのディレクトリです。このインストールディレクトリには、次に示すディレクトリが格納されます。名前は
インストールプロセスで変更できます。詳しくは、257 ページの「ディレクトリの命名規則」を参照してください。
268
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel クライアントのインストール後のタスク
■
bin: すべてのバイナリファイル(*.exe, *.dll など)、設定ファイル(*.cfg)、ユーザー設定ファイル、およ
び言語固有のファイルが含まれます。
■
charts: チャート生成用のファイルが含まれます。
■
fonts : フォントファイルが含まれます。
■
isstempl: Customer Order Management CDA アプリケーションのテンプレートと、新しく作成された
プロジェクトのエンジンファイルが含まれます。
■
lex : スペルチェックプログラムが使用する辞書ファイルが含まれます。
■
local: ローカルデータベースが格納される場所です。
■
locale: 言語固有のファイルを格納します。
■
log: 同期など、クライアントの動作のログファイルが含まれます。
■
msgtempl: クライアントが使用するメッセージファイルを格納します。
■
objects: コンパイル済みの Siebel レポジトリ(SRF)ファイルと言語に固有のファイルが含まれます。
■
public: HTML、ActiveX、Java、JavaScript の各ファイル、およびクライアントが使用するイメージファ
イルが含まれます。
■
sample: サンプルデータベースがインストールされる場所です。
■
sqltempl: SQL スクリプトが含まれます。これらのファイルは、変更しないでください。
■
temp: 使用中のレポートファイルが含まれます。
■
upgrade: ユーザーから受領した Siebel Anywhere アップグレードファイルが含まれます。
■
webtempl: Siebel アプリケーション Web テンプレートが含まれます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
269
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel アプリケーションへのログイン
Siebel アプリケーションへのログイン
このトピックでは、次の Siebel クライアントタイプを使用して Siebel アプリケーションにログインする基本的な
方法を説明します。
■
Siebel Developer Web Client
■
Siebel モバイル Web クライアント
■
Siebel Web クライアント
ログインする前に、このマニュアルまたは関連ドキュメントで説明されている要件を確認してください。次の点にも
注意してください。
■
Siebel モバイル Web クライアントまたは Developer Web Client を実行するには、Siebel クライアントイ
ンストールディレクトリでの読み込みおよび書き込みユーザー権限が必要です。
ユーザー権限の設定については、アプリケーションがインストールされている Microsoft Windows バージョ
ンのオペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
■
第 7 章「Siebel データベースの設定」で説明されているように、Siebel データベースをインストールした後、
基本的な Siebel アプリケーションのライセンスキーを Siebel データベースに入力するまでは、Siebel アプリ
ケーションを使用できません。
Siebel Developer Web Client または Siebel Tools クライアントを使用して、最初にライセンスキーを入力
します。それ以降の追加のライセンスまたはオプションのモジュール用のライセンスは、Siebel Web クライア
ント、Siebel Developer Web Client または Siebel Tools クライアントを使用して入力できます。
備考: Oracle のライセンスコードのサイトで、Siebel Business Applications 製品のライセンスキーの情報
を確認できます。詳しくは、http://licensecodes.oracle.com/siebel.html を参照してください。『Siebel ア
プリケーション管理ガイド』も参照してください。
■
Siebel アプリケーションへのログインに使用するユーザー名とパスワードは、Siebel データベースで定義され
ている有効な役割と部署の従業員のものでなければなりません。管理者が Siebel 管理者として(ログイン画面
のサーバーデータベースオプションを使用して)Siebel アプリケーションにログインした後にのみ、他のユー
ザーがログインできるようになります。SADMIN ユーザー名を使用して、またはデータベース管理者が定義し
た他の資格証明を使用してログインします。次に、管理者(自分または他の管理者)は、定義した役割と権限、
およびアクセス制御ポリシーに適した他の設定を使用して、ユーザーを従業員として設定できます。
従業員の設定については、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。
■
Web ブラウザは、Siebel アプリケーションを実行できるように正しく設定されている必要があります。高対話
性アプリケーションと標準対話性アプリケーションでは、要件が異なります。高対話性アプリケーションは、ク
ライアント状態チェック機能を使用して、要件が満たされていることを確認できます。
高対話性および標準対話性のブラウザの設定については、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。
Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」も参照し
てください。
■
Siebel 高対話性アプリケーションの各セッションは、独自の Internet Explorer プロセス内のブラウザで開始
する必要があります。この要件は、Siebel アプリケーションがブラウザセッションを使用してセッション
Cookie を管理する方法に基づいています。
270
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel アプリケーションへのログイン
Siebel アプリケーションを新しいウィンドウで起動するリンクまたはショートカットを開く機能は、サポート
されていません。これは、新しいウィンドウが元のブラウザウィンドウと同じブラウザプロセスで実行されるた
めです。ターゲットウィンドウが別のブラウザウィンドウとプロセスを共有していない限り、アプリケーション
URL をアドレスフィールドに直接貼り付けたり、同じブラウザウィンドウでリンクまたはショートカットを開
いたりできます。ブラウザスクリプトを使用する場合、window.open メソッドを使用したアプリケーション
の起動はサポートされていません。ただし、window.location.href メソッドは使用できます。
Siebel Developer Web Client を使用して Siebel アプリケーションにログインするには
1 [Siebel Call Center]など、プログラムフォルダの Siebel ショートカットの 1 つをダブルクリックします。
2
有効なユーザー ID とパスワードを使用してログインします。
3
サーバーデータベースを指定し、[OK]をクリックします。
備考: 最初にサーバーデータベースにログインするときに、サイトのライセンスキー番号を入力するように
メッセージが表示されます。 Oracle のライセンスコードのサイトで、Siebel Business Applications 製品の
ライセンスキーの情報を確認できます。詳しくは、http://licensecodes.oracle.com/siebel.html を参照して
ください。『Siebel アプリケーション管理ガイド』も参照してください。
4
表示されるダイアログボックスにライセンスキー番号を入力し、[ OK]をクリックします。
警告メッセージのダイアログボックスが表示される場合は、[OK]をクリックし、表示されるダイアログボッ
クスにライセンスキー番号を入力してください。
備考: 後で追加のライセンスキーなどにアクセスする必要がある場合は、
[ライセンスキー]ビューからアクセスで
きます。
このビューにアクセスするには、
[管理 - アプリケーション]
画面、
[ライセンスキー]
ビューの順に移動します。
Siebel モバイル Web クライアントを使用して Siebel アプリケーションにログインするには
1 [Siebel Call Center]など、プログラムフォルダの Siebel ショートカットの 1 つをダブルクリックします。
2
有効なユーザー ID とパスワードを使用してログインします。
3
ローカルデータベースを指定し、[OK]をクリックします。
備考: ローカルデータベースに初めてログインすると、Siebel Server に接続し、ローカルデータベースをダ
ウンロードするように求めるプロンプトが自動的に表示されます。この操作は、システム管理者がローカルデー
タベースを抽出した後のみ、実行する必要があります。
『Siebel Remote and Replication Manager 管
Siebel Remote とローカルデータベースの抽出については、
理ガイド』を参照してください。
Siebel Web クライアントを使用して Siebel アプリケーションにログインするには
1
Web ブラウザを開きます。
2
Siebel アプリケーションの URL に移動します。
3
有効なユーザー ID とパスワードを使用してログインします。
接続先の Siebel アプリケーションは、特定のデータベースを使用するようにすでに設定されています。このク
ライアントを使用する場合は、接続先のデータベースを指定する必要はありません。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
271
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel クライアントのショートカットおよび起動
オプション
Siebel クライアントのショートカットおよび起動
オプション
このトピックでは、Siebel クライアントをインストールするときに Siebel プログラムフォルダにインストールさ
れるショートカットに関する情報と、これらのショートカットで使用されるコマンドラインオプションについて説明
します。
ショートカットは、Siebel サンプルデータベースのインストール時にも作成されます。また、カスタムショート
カットを作成し、Siebel サンプルデータベースとともにインストールされる定義済みのショートカットで指定され
るもの以外に、デモユーザーを使用して Siebel アプリケーションにアクセスする方法についても説明します。
Siebel サンプルデータベースに付属している Siebel アプリケーションごとのデモユーザーについては、『Siebel
Demo Users Reference』を参照してください。
ここでは、次のサブトピックについて説明します。
■
272 ページの「Siebel クライアントのショートカット」
■
274 ページの「Siebel クライアントの起動オプション」
■
276 ページの「カスタム Siebel アプリケーションショートカットの作成」
Siebel クライアントのショートカット
このトピックは、272 ページの「Siebel クライアントのショートカットおよび起動オプション」の一部です。
Siebel クライアントおよびサンプルデータベースインストーラは、インストールしたモジュールのショートカット
を Siebel プログラムフォルダに作成します。 Siebel アプリケーションでは、インストールする言語ごとに個別の
ショートカットがインストールされます。インストールされるショートカットは、インストール時の選択と、インス
トール時の siebel.ini ファイルの設定により決定されます。ほとんどのショートカットはプログラムグループにイ
ンストールされ、一部がスタートアップグループにインストールされます。
ショートカットのカスタマイズについては、274 ページの「Siebel クライアントの起動オプション」および 276
ページの「カスタム Siebel アプリケーションショートカットの作成」を参照してください。
クライアントインストーラによりインストールされた Siebel アプリケーションのショートカットはここに一覧表示
されています。ショートカットを実行して Siebel アプリケーションを起動すると、Siebel データベース(Siebel
Developer Web Client の LAN 接続ユーザーの場合)、ローカルマシン上の初期化されたローカルデータベース
(モバイル Web クライアントの場合)、またはローカルマシン上のサンプルデータベース(インストールされている
場合)に接続できます。 Demo アプリケーションのショートカットは、定義済みのデモンストレーションユーザー
を使用してサンプルデータベースに接続します。
各アプリケーションのショートカットは、そのアプリケーションの Siebel 設定ファイルをロードします。たとえ
ば、Siebel Call Center は uagent.cfg ファイルを使用します。
272
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel クライアントのショートカットおよび起動
オプション
Siebel アプリケーションショートカット
次に、Siebel Business Applications の Siebel クライアントプログラムグループにインストールされる Siebel
アプリケーションのショートカットを示します。Siebel Industry Applications には別のアプリケーションショー
トカットがインストールされます。すべての Demo アプリケーションでサンプルデータベースを使用します。
■
Siebel Call Center
■
Siebel Call Center Demo
■
Siebel Employee Relationship Management Administration
■
Siebel Employee Relationship Management
■
Siebel Employee Relationship Management Demo
■
Siebel Marketing
■
Siebel Marketing Demo
■
Siebel Partner Manager
■
Siebel Partner Manager Demo
■
Siebel Partner Portal
■
Siebel Sales
■
Siebel Sales Demo
■
Siebel Service
■
Siebel Service Demo
ユーティリティおよび同期プログラムのショートカット
次に、Siebel Business Applications の Siebel クライアントプログラムグループにインストールされる追加の
ショートカットを示します。これらのショートカットは、ユーティリティまたは同期プログラムを実行します。
Siebel Industry Applications ハンドヘルド製品には、別の同期ショートカットがインストールされます。
■
Siebel Remote: Siebel Remote スタンドアロン同期プログラム(siebsync.exe)を開始します。詳しく
は、『Siebel Remote and Replication Manager 管理ガイド』を参照してください。
■
Siebel TrickleSync: Siebel TrickleSync プログラム(autosync.exe)を開始します。このショート
カットは、プログラムグループとスタートアップグループの両方に作成されます。詳しくは、
『Siebel Remote
and Replication Manager 管理ガイド』を参照してください。
■
Siebel Sales Handheld Sync: Siebel Sales Handheld Sync 同期プログラム(syncmanager.exe)
を開始します。
■
Siebel Service Handheld Sync: Siebel Service Handheld Sync 同期プログラム
(syncmanager.exe)を開始します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
273
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel クライアントのショートカットおよび起動
オプション
Siebel クライアントの起動オプション
このトピックは、272 ページの「Siebel クライアントのショートカットおよび起動オプション」の一部です。
272 ページの「Siebel クライアントのショートカット」で説明されているアプリケーションのショートカットは、
siebel.exe と呼ばれる実行可能プログラムを実行し、それに続いてさまざまな起動オプションを実行します。たと
えば、Siebel Call Center - ENU のショートカットはインストールの場所によって次の例のように定義されます。
この例で使用されているオプションは、設定ファイルを指定する /c だけです。
"D:¥Siebel¥8.1¥Client_1¥BIN¥siebel.exe" /c CFG_FILE_PATH¥uagent.cfg
Demo アプリケーションのショートカットは、サンプルデータベースおよびユーザーとパスワードの情報も指定し
ます。たとえば、Siebel Call Center Demo - ENU のショートカットは次に示すように定義できます。
"D:¥Siebel¥8.1¥Client_1¥BIN¥siebel.exe" /c CFG_FILE_PATH¥uagent.cfg /d sample /u
CCHENG /p CCHENG
前の例で、CFG_FILE_PATH は設定ファイルのフルパスを表します。このファイルは、SIEBEL_CLIENT_ROOT
ディレクトリの BIN¥LANGUAGE にあります。LANGUAGE は言語コード(英語の場合は ENU など)を示します。
たとえば、Siebel Call Center Demo - ENU の実際の定義は次の例のようになります。
"D:¥Siebel¥8.1¥Client_1¥BIN¥siebel.exe" /c
"D:¥Siebel¥8.1¥Client_1¥bin¥ENU¥uagent.cfg"
siebel.exe プログラムは MS-DOS からも実行できます。この場合は、起動オプションをコマンドラインに直接入
力できます。カスタムショートカットの作成については、276 ページの「カスタム Siebel アプリケーションショー
トカットの作成」を参照してください。
使用可能な起動オプションについて、274 ページの表 19 で説明します。
表 19 Siebel クライアントの起動オプション
起動オプション
/c config_file
説明
必須。Siebel Sales の siebel.cfg や Siebel Call Center の uagent.cfg など、使用
する設定ファイルのパスとファイル名を指定します。
/d data_source
設定ファイルで定義されている接続先のデータソースを指定します。Demo ショート
カットは、「/d sample」を指定してサンプルデータベースにアクセスします。
/l language
■
/u および /p を使用して有効な Siebel ユーザーを指定せず、/d を使用して有効なデー
タソースを指定しなかった場合は、ログイン画面でデータソースを指定できます。
■
/u と /p を使用し、/d を使用しなかった場合は、ローカルデータベースが想定さ
れます。
英語の場合の ENU のような、このクライアントセッションで使用する言語の 3 文字の
コードを指定します。適用可能な言語パックがクライアントにインストールされている
必要があります。
/l を使用して有効な言語を指定しなかった場合は、設定ファイルから言語が取得されます。
274
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel クライアントのショートカットおよび起動
オプション
表 19 Siebel クライアントの起動オプション
起動オプション
説明
/u username
ユーザー名を指定します。 Demo ショートカットは、事前に定義されたデモユーザーを
/u および /p オプションを使用して指定します。
/u および /p を使用して有効な Siebel ユーザーを指定しなかった場合は、ログイン画
面からログインする必要があります。
Siebel サンプルデータベースに付属している Siebel アプリケーションごとのデモユー
ザーの一覧については、『Siebel Demo Users Reference』を参照してください。
注意: /u および /p オプション(とくに /p オプション)を使用してライブな製品シス
テムにアクセスする場合は、セキュリティの問題を考慮する必要があります。これらの
値は暗号化されません。
/p password
/u を使用して指定されたユーザーのパスワードを指定します。
/b browser_exe
実行可能プログラムが Siebel クライアントセッションで使用するブラウザのパスと
ファイル名を指定します。
/b オプションは、Siebel アプリケーションでサポートされていないブラウザが現在の
デフォルトブラウザとなっている場合にのみ必要です。たとえば、Siebel Call Center
のような高対話性アプリケーションを実行している場合は、サポートされているバー
ジョンの Microsoft Internet Explorer を使用する必要があります。このブラウザが
デフォルトのブラウザでない場合は、/b を使用してブラウザを明示的に指定します。
Siebel Business Application がサポートしているブラウザについては、Oracle
Technology Network の「Siebel System Requirements and Supported
Platforms」を参照してください。
/s spool_file
指定された出力ファイルへの SQL のスプールを指定します。このオプションは、トラ
ブルシューティングの目的に有効です。詳しくは、『Siebel パフォーマンスチューニン
グガイド』を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
275
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel クライアントのショートカットおよび起動
オプション
カスタム Siebel アプリケーションショートカットの作成
このトピックは、272 ページの「Siebel クライアントのショートカットおよび起動オプション」の一部です。
272 ページの「Siebel クライアントのショートカット」で説明した Siebel Business Applications のショート
カットをカスタマイズする必要がある場合は、ショートカットプロパティを修正し、[ターゲット]フィールドの値
を変更してカスタマイズできます。一般に、既存のショートカットを変更したり最初からショートカットを作成する
のではなく、既存のショートカットをコピーして名前を変更し、そのコピーを変更します。ショートカットを作成ま
たは変更する場合は、次の注意点を考慮する必要があります。
■
Start in のラベルが付けられているショートカットプロパティに表示されている場所は変更しないでください。
変更すると、アップグレードウィザードを実行したときに問題が生じる場合があります。
■
ショートカットのターゲット値を定義する場合は、274 ページの「Siebel クライアントの起動オプション」で
説明されているオプションの使用についてのガイドラインに従います。
272 ページの「Siebel クライアントのショートカット」で説明されている Demo ショートカットを使用してアクセ
スする Siebel サンプルデータベースには、定義済みのデモユーザーが数多く含まれています。たとえば、
CCHENG は Siebel Call Center Demo ショートカットのデモユーザーです。その他多くのデモユーザーが、既存
の Demo ショートカットでは示されないサンプルデータベースで使用できます。各デモユーザーは、特定の定義済
み権限を持つユーザーとして示されるため、特定の Siebel アプリケーションを表すことが意図されています。
Siebel サンプルデータベースに付属している Siebel アプリケーションごとのデモユーザーの一覧については、
『Siebel Demo Users Reference』を参照してください。
ユーザーおよび権限については、『Siebel セキュリティガイド』のアクセス制御の説明を参照してください。
使用可能なすべての権限を表示するには
■ [管理 - アプリケーション]画面、[権限]ビューの順に移動します。
276
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel モバイル Web クライアントでの Siebel
QuickStart の使用
Siebel モバイル Web クライアントでの Siebel
QuickStart の使用
Siebel QuickStart は Siebel モバイル Web クライアントのアプリケーション機能で、有効にすると、起動時にモ
バイルユーザーのマシンに Siebel アプリケーションをプレロードして、クライアントの起動に必要な時間を短縮し
ます。Siebel QuickStart は、最初は Siebel アプリケーションのログイン画面から有効にし、ロードします。有効
にすると、同じアプリケーションに対するすべての後続のログインセッションと Siebel アプリケーションセッショ
ンに影響します。
Siebel QuickStart には、次に示す 2 つの主要なコンポーネントがあります。
■
Siebel QuickStart エージェント:
エージェント エージェントは、ユーザーが Windows にログインしたときにプレロー
ドされる Siebel アプリケーション、またはアプリケーションからログアウトした後もロードされた状態の
Siebel アプリケーションを表します。
■
Siebel QuickStart Service: この Windows サービスは、ユーザーが Windows にログインしたときに
QuickStart エージェントを起動します。このサービスは、デフォルトで自動的に実行されます。ユーザーが、
前の Siebel アプリケーションセッション(同じまたは前の Windows セッション)のログイン画面で
[Siebel QuickStart を有効にする]を選択した場合、サービスは Siebel QuickStart エージェントを起動し
て Siebel アプリケーションをプレロードします。
備考: Siebel QuickStart は、ローカルデータベースに接続するときにのみ、Siebel モバイル Web クライアント
で使用できます。サンプルデータベースには適用されません。また、Siebel Web クライアントや Developer
Web Client には適用されません。
Siebel QuickStart は、同じタイプの Siebel アプリケーションセッションの以降のインスタンス、つまり同じユー
ザーとして同じアプリケーションを実行し、同じ起動オプションを使用するインスタンスに適用されます。別のタイ
プの Siebel アプリケーションセッションの Siebel QuickStart を有効にする前に、ユーザーは既存のアプリケー
ションセッションの Siebel QuickStart を無効にする必要があります。
QuickStart による速度の向上は、最初の Siebel ログインでは有効になりません。QuickStart は、同じタイプの
Siebel アプリケーションセッションの以降のログインで有効になり、その状態は、ユーザーが QuickStart を無効
にするまで維持されます。
リソースを節約するために、 Windows サービス Siebel QuickStart Service は、アプリケーションセッション中
にシャットダウンされます。次に Windows を再起動したときにサービスが再起動されます。このトピックで説明
したように、ユーザーが QuickStart を無効にしなければ、QuickStart エージェントは Windows セッション中も
実行されたままになります。 QuickStart エージェントは、ローカルシステムアカウントで実行され、ユーザーが
Siebel アプリケーションからログアウトし、システムトレイの Siebel アイコンから QuickStart を無効にしない
限り、ユーザーが Windows からログアウトして再びログインしても、実行されたままです。
Siebel QuickStart(エージェント)が有効で、Windows サービス Siebel QuickStart Service が無効になって
いる場合、ユーザーがアプリケーションを終了した後も Siebel アプリケーションはロードされた状態になっている
ため、ユーザーがアプリケーションを再起動するときにすばやくアクセスできます。ただし、ユーザーが Windows
からログアウトした場合、 Windows に再びログインしても Siebel アプリケーションはプレロードされません。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
277
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel モバイル Web クライアントでの Siebel
QuickStart の使用
ユーザーが QuickStart を無効にするか、Siebel アプリケーションからログアウトしなければ、次の Siebel モバ
イル Web クライアントの使用例では、QuickStart エージェントが実行され、以降の Windows セッションでも実
行されたままになります。すべてのケースが適用されるのは、Siebel QuickStart Service が[自動]または[マ
ニュアル]に設定されている場合だけです。
■
ユーザーが Siebel アプリケーションを初めて起動し、ローカルデータベースを初期化した後。
■
ユーザーがコマンドラインからログイン資格情報を指定して Siebel アプリケーションを起動した後。
■
ユーザーが Siebel アプリケーションを起動して、ログイン画面で[QuickStart を有効にする]をオンにした後。
■
ユーザーが前の Siebel アプリケーションセッション(および前の Windows セッション)で[QuickStart を
有効にする]を指定して、 Windows にログインした後。
Siebel QuickStart は、暗号化された Siebel ユーザー名とパスワードを SIEBEL_CLIENT_ROOT¥bin の
mwc_storage.cfg ファイルに保存します。このファイルは変更しないでください。このファイルで使用される暗
号化については、『Siebel Remote and Replication Manager 管理ガイド』を参照してください。
Siebel QuickStart の有効化と無効化
次の Siebel QuickStart エージェントおよび Windows サービス Siebel QuickStart Service の有効化と無効化
の手順で説明します。
Siebel QuickStart を有効にするには
1
モバイル Web クライアントおよびローカルデータベースを使用して Siebel アプリケーションを起動します。
たとえば、該当する言語の Siebel Call Center のショートカットをダブルクリックします。
2
Siebel ログイン画面で[Siebel QuickStart を有効にする]チェックボックスをオンにしてログインします。
ユーザーが無効にしない限り、 QuickStart エージェントは以降の Windows セッションでメモリにロードさ
れ、ユーザーが次に Windows にログインすると再びロードされます。Siebel QuickStart Service を無効に
すると、以降の Windows セッションでのみ、エージェントはメモリにロードされた状態になります。
Siebel QuickStart をログイン画面から無効にするには
1
モバイル Web クライアントを使用して Siebel アプリケーションを起動します。たとえば、該当する言語の
Siebel Call Center のショートカットをダブルクリックします。
2
Siebel ログイン画面で[Siebel QuickStart を有効にする]チェックボックスがオンになっている場合はオフ
にして、ログインします。
この Siebel アプリケーションセッションでは QuickStart エージェントはロードされず、明示的に指定しない
限り、それ以降もロードされません。Siebel QuickStart Service を無効にすることもできます。
278
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel モバイル Web クライアントでの Siebel
QuickStart の使用
Siebel QuickStart をシステムトレイから無効にするには
■ システムトレイの Siebel アイコンを右クリックし、[起動時に無効にする]を選択します。このオプションは、
Siebel アプリケーションが実行されていないか、QuickStart を使用して起動されなかった場合にのみ使用で
きます。
QuickStart エージェントを終了します。明示的に指定しない限り、それ以降はエージェントはロードされませ
ん。Siebel QuickStart Service を無効にすることもできます。
Windows サービス Siebel QuickStart Service を無効にするには
1 [コントロール パネル]、[管理ツール]、[サービス]の順に移動します。
2 [Siebel QuickStart Service]を選択し、[操作]、[プロパティ]の順にクリックします。
3
このサービスのスタートアップの種類を[自動]から[無効]に変更します。
ログイン時に、Siebel QuickStart Service が自動的に実行されなくなります。再び有効にするには、スター
トアップの種類を[自動]に戻します。
システムトレイの Siebel アイコンのオプション
Siebel アプリケーションが実行されている場合、または QuickStart エージェントがロードされている場合は、アイ
コンがシステムトレイに表示されます。このアイコンを右クリックすると、いくつかのオプションが表示されます。
■
終了:
終了 現在の Windows セッションで QuickStart エージェントを終了します。このオプションは、
QuickStart エージェントがロードされ、Siebel アプリケーションが実行されていない場合にのみ使用できま
す。QuickStart が有効になっている場合は、次にユーザーが Siebel アプリケーションを同じ方法で起動した
とき、または Windows を起動したときに、エージェントが再びロードされます。
■
起動時に無効にする:
起動時に無効にする 次にユーザーが Siebel アプリケーションまたは Windows を起動したときに、Siebel
QuickStart を無効にします。前のトピックで説明した方法で QuickStart エージェントも終了します。このオ
プションは、QuickStart エージェントがロードされ、Siebel アプリケーションが実行されていないか、
Siebel QuickStart Service を使用して起動されなかった場合にのみ使用できます。このオプションにより、
Siebel QuickStart Service も無効になります。
■
バージョン情報:
バージョン情報 Siebel アプリケーションに関する情報を表示します。このオプションは、Siebel アプリケー
ションまたは QuickStart エージェント、あるいはその両方が実行されている場合に使用できます。
■
ヘルプ:
ヘルプ Siebel オンラインヘルプを表示します。このオプションは、Siebel アプリケーションまたは
QuickStart エージェント、あるいはその両方が実行されている場合に使用できます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
279
Siebel モバイル Web クライアントのインストール ■ Siebel モバイル Web クライアントでの Siebel
QuickStart の使用
Siebel QuickStart でのビューのプレキャッシュの使用
QuickStart エージェントがロードされると、siebel.cfg などの設定ファイルの [Preload] セクションのパラメー
タを使用して指定されたビューが、Siebel アプリケーションの起動時にプレロード(プレキャッシュ)されます。
以降のアプリケーションセッションでは、プレキャッシュされたビューへの移動が迅速になります。
[Preload] セクションで、プレキャッシュするビューの名前を、View1、View2 などの設定パラメータの値として
指定します。
設定ファイルパラメータの指定については、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。
QuickStart および AutoStopDB 設定パラメータ
Siebel QuickStart を使用している場合は、ローカルデータベースで設定パラメータ AutoStopDB を FALSE に設
定することも指定できます。
このパラメータが TRUE の場合は、ユーザーがログアウトすると、SQL Anywhere データベースエンジンが終了し
ます。FALSE(デフォルト)の場合は、ユーザーが Siebel アプリケーションからログアウトした後も、データベー
スエンジンは実行を続けます。
AutoStopDB パラメータは、Siebel Call Center の uagent.cfg などのアプリケーション設定ファイルの
[Local] セクションで指定します。
QuickStart 機能と SQL Anywhere データベースエンジンの実行を持続する機能は、同じ Windows セッションで
Siebel アプリケーションを 2 回以上起動し、終了したときに、いずれも同様のパフォーマンスの向上が得られます。
詳しくは、
『Siebel システム管理ガイド』および『Siebel パフォーマンスチューニングガイド』を参照してください。
280
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
10 Siebel Tools のインストール
この章では、Windows 環境に Siebel Tools をインストールする方法について説明します。次のトピックが含まれ
ています。
■
281 ページの「Siebel Tools のインストールについて」
■
282 ページの「Siebel Tools のインストールプロセス」
■
283 ページの「Siebel Tools のインストール要件」
■
284 ページの「Siebel Tools クライアントのインストール」
■
287 ページの「Siebel Tools のインストール後のタスク」
アンインストールの手順については、329 ページの「Siebel クライアントおよび Siebel Tools のアンインストール」
を参照してください。
Siebel Tools のインストールについて
Siebel Tools は、Siebel アプリケーションを設定するための統合環境です。Siebel Tools インストーラは、
Siebel Business Rules Developer のインストールにも使用できます。
Siebel Tools のインストーラプログラムは、Oracle Universal Installer フレームワークに基づいており、以前の
リリースのインストーラとはさまざまな点で異なります。インストーラの変更の概要については、255 ページの
「Siebel クライアントのインストールについて」を参照してください。 Siebel Tools インストーラに固有の変更に
は、次の内容が含まれます。
■
Siebel Tools がインストールされるデフォルトのディレクトリが変更されました。新しいデフォルトのインス
トール場所は D:¥Siebel¥8.1¥Tools_1 です。この場所または同様の場所が Oracle ホームのパスとして
Siebel Tools インストーラで指定されます(1 つ以上の既存のインストールがある場合は、新しいインストー
ルのデフォルトディレクトリに、D:¥Siebel¥8.1¥Tools_2 など、次の整数が指定されます)。ディレクトリ名
には、Windows 互換の長いファイル名に該当する文字を使用できます。ただし、インストールディレクトリに
はスペースを使用しないでください。
■
Siebel Tools のショートカットの作成先プログラムグループ名が変更され、Oracle ホームの名前が使用される
ようになりました。この名前がインストールされているインスタンスの名前です。新しいデフォルトのプログラ
ムグループは Tools1 8.1 です(1 つ以上の既存のインストールがある場合は、新しいインストールに対するデ
フォルトの Oracle ホームに、Tools2 など、次の整数が指定されます)。
■
Siebel Tools および Siebel Business Rules Developer は、単一のインストールタスクではインストールさ
れなくなりました。 Siebel Tools および Siebel Business Rules Developer のインストールに関連するその
他の要件については、283 ページの「Siebel Tools のインストール要件」を参照してください。
■ [コントロール パネル]の[プログラムの追加と削除]によるアンインストールは提供されません。インストー
ルしたインスタンスをアンインストールするには、Oracle Universal Installer を実行し、製品を削除するオ
プションをクリックします。詳しくは、329 ページの「Siebel クライアントおよび Siebel Tools のアンインス
トール」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
281
Siebel Tools のインストール ■ Siebel Tools のインストールプロセス
Siebel Tools および Siebel Business Rules Developer については、Siebel Bookshelf の次のマニュアルを参
照してください。
■ 『Using Siebel Tools 』
■ 『Configuring Siebel Business Applications』
■ 『Siebel Business Rules Administration Guide 』
Siebel Tools のインストールプロセス
Siebel Tools のインストールプロセスには次の複数のタスクがあります。記載されている順に実行します。
1
インストール要件を確認します。283 ページの「Siebel Tools のインストール要件」を参照してください。
2
Siebel Tools をインストールします。284 ページの「Siebel Tools クライアントのインストール」を参照して
ください。
3
インストール後のタスクを実行します。287 ページの「Siebel Tools のインストール後のタスク」を参照してく
ださい。
a
Siebel データベースに接続し、ライセンスキーを入力します。287 ページの「Siebel Tools のインストール
が正常に完了したことの確認」を参照してください。
b
インストールディレクトリの構造を確認します。287 ページの「Siebel Tools ディレクトリ構造の確認」を
参照してください。
c
Siebel Tools ディレクトリへの書き込みおよび読み取りアクセス権を確認します。289 ページの「Siebel
Tools ディレクトリへの書き込みおよび読み取りアクセス権の確認」を参照してください。
d
ODBC データソースを確認します。290 ページの「Siebel Tools ODBC データソースの確認」を参照して
ください。
4 (オプション)Siebel Business Rules Developer をインストールします。284 ページの「Siebel Tools クラ
イアントのインストール」を参照してください。
282
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Tools のインストール ■ Siebel Tools のインストール要件
Siebel Tools のインストール要件
Siebel Tools をインストールする前に、次の要件を確認してください。
■
ご使用の Siebel Tools クライアントプラットフォームが Oracle Technology Network の「Siebel System
Requirements and Supported Platforms」で定義されている要件を満たしている必要があります。
■
実装に必要なすべてのサードパーティのソフトウェア(選択した RDBMS のデータベース接続ソフトウェアを
含む)がインストールされている必要があります。Oracle Technology Network の「Siebel System
Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
■
第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール」および第 6 章「Siebel Enterprise
Server と関連コンポーネントの設定」の説明に従い、 Siebel Enterprise Server ソフトウェアをインストー
ルして設定している必要があります。
■
第 3 章「RDBMS の設定」および第 7 章「Siebel データベースの設定」の説明に従い、 Siebel データベースを
作成し、Siebel スキーマとシードデータをインストールしている必要があります。このデータベースは、
Siebel Tools のプロジェクトレポジトリを格納します。
ローカルデータベースは、必要に応じて、各開発者ユーザーに対して初期化することもできます。詳しくは、
『Configuring Siebel Business Applications』および『Using Siebel Tools』を参照してください。
備考: Siebel Tools クライアントは、Siebel モバイル Web クライアントでインストール可能な Siebel サン
プルデータベースのデモンストレーションデータにアクセスすることもできます。詳しくは、264 ページの
「Siebel サンプルデータベースのインストール」および関連トピックを参照してください。
■
開発環境の場合、Siebel データベースの並べ替え順はバイナリに設定する必要があります。バイナリに設定し
なければ、レポジトリのコンパイルやマージを行えません。
■
Siebel Tools クライアントのインストールまたはアンインストールには、管理者権限が必要です。管理者権限
の設定については、Siebel クライアントソフトウェアをインストールする Microsoft Windows のバージョン
に応じたオペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
Siebel Tools クライアントソフトウェアのアンインストールについては、329 ページの「Siebel クライアント
および Siebel Tools のアンインストール」を参照してください。
Siebel Business Rules Developer のインストール要件
Haley Systems の HaleyAuthority 製品に基づく Siebel Business Rules Developer は、Siebel Tools インス
トーラを使用してインストールできます。Siebel Business Rules Developer のインストールには、次の要件が適
用されます。Siebel Business Rules Developer については、『Siebel Business Rules Administration
Guide 』を参照してください。281 ページの「Siebel Tools のインストールについて」も参照してください。
■
マシンに同時に存在できる Siebel Business Rules Developer のインスタンスは 1 つのみです。
■
Siebel Business Rules Developer をインストールして実行する前に、次のインストールを完了しておく必
要があります。
■
Siebel Tools(現在のバージョンのインスタンスを少なくとも 1 つ)
■
Siebel モバイル Web クライアントまたは Siebel Developer Web Client(現在のバージョンのインスタ
ンスを少なくとも 1 つ)
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
283
Siebel Tools のインストール ■ Siebel Tools クライアントのインストール
■
Microsoft IIS Web サーバー
■
Microsoft .NET Framework
次に進む前に、アンインストールした Siebel ソフトウェアバージョンのディレクトリを削除します。
サードパーティ製ソフトウェアに固有のバージョン要件については、Oracle Technology Network の
「Siebel System Requirements and Supported Platforms」を参照してください。
■
Siebel Business Rules Developer をインストールする場合は、Siebel Tools のインストールで指定した内
容と同じ Oracle ホームおよびインストール場所を指定します。
■
Siebel Business Rules Developer のアンインストールについては、329 ページの「Siebel クライアントお
よび Siebel Tools のアンインストール」を参照してください。
Siebel Tools クライアントのインストール
このトピックでは、Siebel Tools クライアントをインストールする方法について説明します。
備考: 次の手順は基本製品のインストールに適用されます。パッチインストールの手順については、My Oracle
Support の「Siebel Maintenance Release Guide」を参照してください。17 ページの「Siebel リリースのイン
ストールについて」も参照してください。
Siebel Tools をインストールするには
1
Windows エクスプローラで、現在のソフトウェアバージョンの Siebel イメージの場所に移動します。次に、
インストーラがあるディレクトリに移動します。
この場合は、Siebel_Image¥Windows¥Client¥Siebel_Tools¥Disk1¥install に移動します。
ここで、
■
2
Siebel_Image = D:¥Siebel_Install_Image¥8.1.1.0 などのバージョン固有の Siebel ネットワーク
イメージのディレクトリです。
oui.exe をダブルクリックして Siebel Tools クライアントインストーラを起動します。
[Welcome ]画面が表示されます。
3
4
インストールするモジュールを指定します。次のいずれかを選択し、[ Next]をクリックします。
■
Siebel Tools
■
Siebel Business Rules Developer
実行するタスクに適したアクションを実行します。次のいずれかを実行します。
■
■
284
新規インストールを実行する場合、または既存のインストールに Siebel 言語パックを追加する場合は、
[Next ]をクリックします。[Specify Home Details]画面が表示されます。次のステップに進みます。
インストールしたソフトウェアインスタンスをアンインストールする場合は、[Deinstall Products]をク
リックします。このタスクは、329 ページの「Siebel クライアントおよび Siebel Tools のアンインストー
ル」で説明しています。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Tools のインストール ■ Siebel Tools クライアントのインストール
5 [Specify Home Details ]画面で、インストール名を入力し、インストール場所を指定して、[Next]をク
リックします(後で参照できるように、インストール名と場所を書き留めます)。Siebel Business Rules
Developer をインストールしている場合、または Siebel Tools に言語パックを追加している場合は、既存の
インストールの名前およびパスを指定します。
■
デフォルトのインストール名は、 Tools1 または同様の値です。この値は、 Siebel Tools のショートカット
の作成先プログラムグループで使用されます。
■
デフォルトのインストールパスは、D:¥Siebel¥8.1¥Tools_1 または同様の値です。デフォルトのパスを
そのまま使用するか、直接入力または[Browse ]ボタンを使用して別の場所を指定します。
Oracle ホームおよびパスの要件については、281 ページの「Siebel Tools のインストールについて」を参照し
てください。
6
■
新規インストールまたは言語の追加インストールの場合は、次のステップに進みます。製品固有の前提条件
チェック画面が表示されます。
■
Siebel Business Rules Developer のインストールの場合は、286 ページのステップ 13 に進みます。
前提条件チェックの結果を確認し、不足している前提条件を修正します。次に[次へ]をクリックします。
[言語の選択]画面が表示されます。
7
インストールする言語を選択し、[次へ]をクリックします。次に進むためには、少なくとも 1 つの言語を選択
する必要があります。言語を追加している場合、すでにインストールした言語は選択不可になります。
備考: Siebel Tools は英語(ENU)言語パックとともにインストールする必要があります。他の言語パックも
インストールできます。このステップで選択される言語固有のファイルが、使用するワークステーションにコ
ピーされます。
■
新規インストールの場合は、次のステップに進みます。
■
言語の追加インストールの場合は、286 ページのステップ 13 に進みます。
8 [Siebel Database Server]画面で、Siebel 製品に使用しているデータベースサーバーのタイプを選択しま
す。次のいずれかを選択し、[次へ]をクリックします。
■
Oracle Database Server
■
Windows および UNIX 対応 IBM DB2 UDB
■
IBM DB2 UDB for z/OS
9 [データベース ID]画面に次の情報を入力し、[次へ]をクリックします。285 ページのステップ 8 の[Siebel
Database Server]画面で指定したデータベースの情報を指定します。
■
Oracle データベースの場合は、データベースエイリアスとテーブルオーナーを指定します。
■
IBM DB2 の場合は、データベースエイリアスとテーブルオーナーを指定します。
■
IBM DB2 for z/OS の場合は、データベースエイリアス(DB2 Connect で定義)とテーブルオーナーま
たはスキーマ修飾子を指定します。
付録 A「展開計画ワークシート」でワークシートに指定したデータを入力します。
10[ファイルシステムサーバー情報]画面で、ネットワークベースの Siebel ファイルシステムのディレクトリパ
スを、直接入力するか、[参照]ボタンを使用して指定します。次に[次へ]をクリックします。
備考: Siebel ファイルシステムのパスには、UNC 共有名(¥¥SRV1¥siebfile など)またはマップドライブ
(K:¥siebelFS など)を使用できます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
285
Siebel Tools のインストール ■ Siebel Tools クライアントのインストール
11[Remote Server 情報]画面で、Siebel Remote Server コンポーネントを実行している Siebel Server の
名前を指定します。次に[次へ]をクリックします。
Siebel Remote Server コンポーネントは、Siebel モバイル Web クライアントマシンのローカルデータベー
スの初期化および同期化に使用されます。
12[Enterprise Server 情報]画面で、この Siebel Tools クライアントが管理目的で接続する Siebel Gateway
Name Server のアドレスと Enterprise Server の名前を指定します。次に[次へ]をクリックします。
[Gateway Name Server のアドレス]は、Siebel Gateway Name Server がインストールされているマシ
ンのネットワーク名または IP アドレスです。特定のポート番号を入力するには、
[Gateway Name Server の
アドレス]の文字列にコロンと希望のポート番号を付けます。
Enterprise Server 名は、このクライアントのサーバーデータベースをサポートする Siebel Server がインス
トールされている名前です。
13[概要]画面で情報を確認します。特に、インストールに関するすべてのディスクスペースの要件を満たしてい
ることを確認してください。[インストール]をクリックし、Siebel Tools または Siebel Business Rules
Developer ソフトウェアのインストールを開始します。
Siebel Tools のインストールはこれで終了です。Siebel Tools のソフトウェアが 285 ページのステップ 5 で
指定したディレクトリにインストールされます。Siebel Business Rules Developer が Rule サブディレクト
リにインストールされます。
Siebel Tools または Siebel Business Rules Developer のショートカットが、285 ページのステップ 5 で指
定した Oracle ホームに対応するプログラムフォルダに作成されます。
14 インストールで困難な状況が発生した場合は、インストールログを確認し、すべてのコンポーネントが正常にイ
ンストールされていることを確認してください。ログは次の場所に作成されます。
■
SIEBEL_TOOLS_ROOT¥cfgtoollogs¥oui
■
C:¥Program Files¥Oracle¥Inventory¥logs
インストールセッションに関連するログファイルの名前は、installActionsdate_time.log ファイルです。
date_time は、ファイルの作成日時を示します。たとえば、 installActions2007-05-30_10-28-04PM.log
のようになります。作成されたファイルの各セットでは、通常、最も古い最大のログファイルが、インストール
されている基本製品を表します。
15 WordPad のようなテキストエディタを使用して、SIEBEL_TOOLS_ROOT¥base.txt ファイルを開きます。
このファイルには、完了したインストールのバージョン番号およびビルド番号が記載されています。同様に、
enu.txt、jpn.txt など、 lang.txt という名前のファイルを検証します。
正しくインストールされたことを確認するには、287 ページの「Siebel Tools のインストール後のタスク」も参
照してください。
286
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Tools のインストール ■ Siebel Tools のインストール後のタスク
Siebel Tools のインストール後のタスク
Siebel Tools のインストールプログラムを実行した後に、次のタスクを実行します。
■
287 ページの「Siebel Tools のインストールが正常に完了したことの確認」
■
287 ページの「Siebel Tools ディレクトリ構造の確認」
■
289 ページの「Siebel Tools ディレクトリへの書き込みおよび読み取りアクセス権の確認」
■
290 ページの「Siebel Tools ODBC データソースの確認」
Siebel Tools のインストールが正常に完了したことの確認
このトピックは、287 ページの「Siebel Tools のインストール後のタスク」の一部です。
Siebel データベースに接続し、Siebel Tools のライセンスキーを入力して、インストールが正常に完了したことを
確認します。
インストールが正常に完了したことを確認するには
1
Siebel Tools を開始し、Siebel データベースにログオンします。
Siebel Tools に最初にログオンすると、ライセンスキー番号を入力していない場合は入力するように要求され
ます。
備考: Oracle のライセンスコードのサイトで、Siebel Business Applications 製品のライセンスキーの情報
を確認できます。詳しくは、http://licensecodes.oracle.com/siebel.html を参照してください。『Siebel ア
プリケーション管理ガイド』も参照してください。
2
ライセンスキー番号を入力していない場合は、表示されるダイアログボックスにライセンスキー番号を入力し、
[OK]をクリックします。
Siebel Tools ディレクトリ構造の確認
このトピックは、287 ページの「Siebel Tools のインストール後のタスク」の一部です。
Siebel Tools のインストールでは、次の最小限のディレクトリが作成されます。これらのディレクトリ、これらの
ディレクトリに含まれるファイルおよびサブディレクトリ、および他のさまざまなファイルは、
D:¥Siebel¥8.1¥Tools_1 などの、インストール中に指定したディレクトリに作成されます。
備考: オブジェクトフォルダには SRF ファイルが含まれます。ウィルススキャンソフトウェアによる SRF の監視
は、Siebel Tools クライアントのパフォーマンスを著しく低下させることがあります。ご使用のコンピュータに
ウィルススキャンソフトウェアがインストールされている場合は、SRF ファイルをスキップするように設定してく
ださい。これらのファイルはバイナリデータファイルなので、ウィルス感染のリスクは低いです。または、 SRF
ファイルを他のファイルより頻度を少なくしてスキャンすることもできます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
287
Siebel Tools のインストール ■ Siebel Tools のインストール後のタスク
adm
Siebel Tools で作成され、Siebel ADM で使用される SIF ファイルが格納されます。
admpkgr
ADM パッケージャユーティリティが格納されます。
bin
すべてのバイナリファイル(.exe 、.dll、.cfg 、.dsn 、.enu、.bat)とユーザー設定ファイルが
含まれます。
classes
language
言語固有の DLL ファイルが含まれます。
dll
Siebel Tools プログラムのライブラリファ
イルが含まれます。
bin
Siebel Tools バイナリファイルが含まれます。
exe
Siebel Tools 実行可能ファイルが含まれます。
Java コードファイルが含まれます。
examples
examples¥src
examples¥src¥com
examples¥src¥com¥siebel
examples¥src¥com¥extra
examples¥src¥com¥integration
examples¥src¥com¥integration¥mq
Java コードファイルの例です。
examples¥src¥com¥integration¥servlet
Java コードファイルの例です。
ddktempl
Dynamic Developer Kit(DDK )フ ァ イ ル で す。詳 し く は、『Siebel Web UI Dynamic
Developer Kit Guide(Siebel Web UI ダイナミック開発者キットガイド)』を参照してください。
help
Siebel Tools ヘルプファイルです。
language
local
インストールした言語のヘルプファイルです。
ローカルの抽出されたデータベースです。
files
ローカルファイルの添付ファイルです。
inbox
Siebel Tools では使用しません。
outbox
Siebel Tools では使用しません。
locale
インストールした言語のテキストファイルで、製品のバージョン情報が格納されます。
log
Siebel Tools の操作によるログファイルです。
msgtempl
メッセージファイルです。
objects
Siebel Tools が使用するコンパイル済みの定義ファイル、siebel.srf ファイルがある場所です。
Siebel Tools オブジェクトコンパイラを使用して作成される SRF ファイルのデフォルトの場所
でもあります。
public
アップロードスタイルシートファイルとカスケーディングスタイルシートファイルの HTML ファ
イルおよびグラフィックファイルです。
reppatch
メンテナンス更新ウィザードが使用する XML ファイルの場所です。メンテナンスウィザードによ
り生成されるすべてのログファイルは、reppatch¥log にも作成されます。
アップグレード後ウィザードのルールの設定と、ログファイル生成の設定のために同じフォルダ
が使用されます。
288
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Tools のインストール ■ Siebel Tools のインストール後のタスク
rule
sample
Siebel Business Rules Developer がインストールされる場所です(このサブディレクトリは、
Siebel Business Rules Developer をインストールした場合にのみ作成されます)。
インストールしている場合には、サンプルデータベース(sse_samp.dbf )がインストールされ
る場所です。
files
サンプルファイルの添付ファイルがインス
トールされる場所です。
inbox
Siebel Tools では使用しません。
outbox
Siebel Tools では使用しません。
scripts
Java スクリプトの場所です。
sqltempl
特定の Siebel Tools 操作で使用する SQL 文の一部です。
temp
一時作業領域です。
upgrade
Siebel Tools では使用しません。
webtempl
Siebel Web テンプレート(.swt )ファイルの場所です。
Siebel Tools ディレクトリへの書き込みおよび読み取りアクセス権の
確認
このトピックは、287 ページの「Siebel Tools のインストール後のタスク」の一部です。
Siebel Tools をインストールした後で、Siebel Tools ユーザーに Tools ディレクトリのデータの書き込み/読み取
りに必要な権限があることを確認します。
権限設定を確認するには
1
Siebel Tools ルートディレクトリを選択し、それを右クリックします。
2 [プロパティ]を選択し、[共有]タブに移動します。
3
Siebel Tools ユーザーに読み取りおよび書き込みアクセス権があることを確認します。
また、ユーザーアカウントプロパティで、Siebel Tools ユーザーがグループメンバーシップのセクションで制限
ユーザーとして定義されていない必要があります。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
289
Siebel Tools のインストール ■ Siebel Tools のインストール後のタスク
Siebel Tools ODBC データソースの確認
このトピックは、287 ページの「Siebel Tools のインストール後のタスク」の一部です。
Siebel Tools インストーラは、290 ページの表 20 に示す ODBC データソースを作成します。デフォルトでは、
Siebel Tools がインストールされているマシンのすべてのユーザーアカウントに表示できるシステムデータソース
として作成されます。
表 20 Siebel Tools ODBC データソース
データソース
使用目的
SSD ローカルデータベースのデ
ローカル SQL Anywhere データベースに接続します。
フォルトインスタンス
SSD
DB2 データベースに接続します。
SSD デフォルトインスタンス
Oracle データベースに接続します。
Oracle データベースの場合は、レジストリキーが次のように設定されていることを確認します。これらの値は、
ODBC ドライバが正しく動作するために必要です。
PacketSize = 0
EnableScrollableCursors = 0
ColumnsAsChar = 1
ColumnSizeAsCharacter = 1
290
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
11 Siebel Charts のインストール
この章では、Siebel Business Applications で使用できるように Siebel Charts をインストールする方法と、イ
ンストール後のタスクについて説明します。この章では、次のトピックについて説明します。
■
291 ページの「Siebel Charts のインストールプロセス」
■
291 ページの「Siebel Charts のインストール」
■
293 ページの「Siebel Charts の設定」
■
294 ページの「Web クライアントに合わせた Siebel Charts サーバーの変更」
Siebel Charts のインストールプロセス
Siebel Charts は、Visual Mining 社のサードパーティ製品 NetCharts Server を使用し、Siebel Business
Applications でチャートを生成および表示する機能を提供します。
Siebel Charts の設定は、インストールの一部として行われます。ファイルをターゲットマシンにコピーする前に、
インストーラで設定関連の情報を指定します。
Siebel Charts サーバーのインストールには複数の手順があり、示されている順に実行する必要があります。
1
インストール前提条件を確認します。一般的な要件については、第 2 章「Siebel Business Applications のイ
ンストールの準備」を参照してください。また、Oracle E-Delivery の製品メディアパック内の Siebel
Business Applications Third-Party Bookshelf にある Visual Mining, Inc. 社提供の『NetCharts
Server Installation Guide』も参照してください。
2
Siebel Charts サーバーをインストールします。291 ページの「Siebel Charts のインストール」を参照してください。
3
Siebel Charts サーバーを設定します。293 ページの「Siebel Charts の設定」を参照してください。
4 (オプション)Web クライアントに合わせて Siebel Charts サーバーを変更します。294 ページの「Web クラ
イアントに合わせた Siebel Charts サーバーの変更」を参照してください。
Siebel Charts のインストール
Siebel Charts は、ローカルエリアネットワーク内の任意のサーバーマシンにインストールできます。ただし、その
サーバーは Siebel Server に対して ping を実行できるサーバーマシンである必要があります。通常は、Siebel Server
マシン上にインストールします。Siebel Charts を Siebel Server マシン上にインストールしない場合は、Siebel
Server と同じサブネット上にインストールします。Siebel Charts には、追加のライセンスキーは必要ありません。
備考: このトピックは、Oracle E-Delivery の製品メディアパックの Siebel Business Applications Third-
Party Bookshelf に用意されている Visual Mining, Inc. 社提供のインストール手順を補足するものです。この手
順の代わりになるものではありません。
Siebel Charts サーバーでは、特定のポートが使用可能である必要があります。それらのポートが他のアプリケー
ションによって使用されている場合、Charts サーバーは正しく起動しません。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
291
Siebel Charts のインストール ■ Siebel Charts のインストール
Siebel Charts サーバーにデフォルトで使用されるポートを次に示します。
■
8001: このポートは、Web ブラウザが Siebel Charts サーバーに接続するために使用します。このポートは
インストール時に指定され、変更が可能です。
■
8002: このポートは、シャットダウンリクエストに使用されます。実際に使用されるポートは、インストー
ル時に指定されたポート番号に 1 を足した番号になります(デフォルトでは 8001+1=8002)。
■
1099: このポートは、(Java RMI による)管理コンソールへのアクセスに使用されます。
デフォルトでは、ポート 1099 も Siebel 管理サーバーに使用されます。Siebel 管理サーバーと Siebel Charts
サーバーの両方を使用する場合は、それらを別のマシンにインストールするか、Siebel 管理サーバーのインストー
ルおよび設定時に別のポート番号を指定する必要があります。管理サーバーの設定については、182 ページの
「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーの設定」を参照してください。
Siebel Charts ソフトウェアは Siebel モバイル Web クライアントおよび Developer Web Client とともにイン
ストールされます。クライアント内でチャートがアクセスされると、関連付けられた Windows サービスが自動的
に開始されます。
Siebel Charts をインストールするには
1
インストール前提条件を確認します。Siebel Business Applications Third-Party Bookshelf にある Visual
Mining, Inc. 社提供の『NetCharts Server Installation Guide 』を参照してください。
2
ルート権限でサーバーにログオンします。
3
新しいシェルを開いて、現在のソフトウェアバージョンの Siebel イメージの場所に移動します。次に、インス
トーラがあるディレクトリに移動します。
たとえば、Solaris の場合は Siebel_Image/Solaris/Server_Ancillary/
Visual_Mining_Netcharts_Server/language/unix に移動します。
ここで、各項目は次のようになります。
■
Siebel_Image = 次のようなバージョン固有の Siebel ネットワークイメージのディレクトリです。
/Siebel_Install_Image/8.1.1.0
■
language = 使用している Siebel Business Applications 製品の言語を表す 3 文字のコードです。たと
えば、英語の場合は enu になります。
4
Siebel Charts をインストールするディレクトリを作成します(たとえば、/usr/local/netcharts など)。こ
のディレクトリは、292 ページのステップ 6 で指定します。
5
ご使用の UNIX オペレーティングシステムのインストーラプログラムを実行するコマンドを実行します。この
ファイルは、次のいずれかになります。
NetChartsServer4.6SiebelEdition.aix.bin
NetChartsServer4.6SiebelEdition.hp.itanium.bin
NetChartsServer4.6SiebelEdition.linux.bin
NetChartsServer4.6SiebelEdition.solaris.sparc.bin
6
プロンプトが表示された場合は、292 ページのステップ 4 で作成したインストールディレクトリ(/usr/local/
netcharts など)を指定して、Enter キーを押します。
7
インストーラを使用して画面から画面に移動するときは、適用可能なすべてのデフォルトを使用し、すべてのラ
イセンス契約に同意します。
292
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Charts のインストール ■ Siebel Charts の設定
Siebel Charts の設定
Siebel Enterprise を設定する際に、Siebel Charts サーバー(NetCharts)との接続に関連するいくつかのパラ
メータの設定を要求するメッセージが表示されます。
Siebel Enterprise のインストールおよび設定の手順については、第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コン
ポーネントのインストール」および第 6 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定」を参照してく
ださい。
Siebel Charts ソフトウェアのインストール後は、使用している UNIX プラットフォームに関係なく Siebel
Charts サーバーを設定する必要があります。
Siebel Charts を設定するには
1
Siebel Charts のインストールディレクトリに移動します。たとえば、次のディレクトリです。
$NETCHARTS_SERVER_HOME/root/projects
2
新しいサブディレクトリ Siebel.chart を作成します。
3
新しい Siebel.chart サブディレクトリ内に、vi を使用して新しいファイルを作成し、次の 3 文字を、大文字、
改行なしで入力します。
CDL
4
Siebel.cdx. というファイル名で保存します。
5
チャートにフォントが定義されていない場合やチャートに定義されているフォントがサーバーマシンで使用可能
でない場合に NetCharts で使用される、デフォルトのフォントを指定します。
設定ファイル内の DefaultChartFont パラメータと、Application Object Manager コンポーネントの
Application Default Chart Font パラメータが、使用しているマシン上で使用可能なフォントに設定され
ていることを確認します。たとえば、Verdana-10-Normal や hp_roman8(HP-UX の CSY 言語)などです。
備考: NetCharts サーバーコンソールには、ロードした拡張フォントを含め、システム上の特定のフォントの
検証に使用できるツールが用意されています。このコンソールの例のリンクからは、フォントの選択、または
I18N を選択できます。フォントの選択では、カスタムフォントを選択し、チャートのテキスト領域を生成する
ためのフォントを指定できます。同様に、I18N では、サーバーで使用可能な文字の完全なマップを表示できま
す。指定フォントで構成できない各文字については、文字の代わりに正方形が表示されます。
6
Sun Java System Web Server を使用している場合は、Web サーバーで JavaScript を使用できることを確
認します。JavaScript が無効な場合、NetCharts は動作せず、次のエラーメッセージが表示されます。
リクエストをチャートのサーバーに送信中にエラーが発生しました。
備考: nohup(nohup ./NetChartsServerControl start)を指定して NetCharts サーバーを起動すると、
アカウントの所有者がログオフしたときに NetCharts Server プロセスが終了するのを防ぐことができます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
293
Siebel Charts のインストール ■ Web クライアントに合わせた Siebel Charts サーバーの変更
Web クライアントに合わせた Siebel Charts
サーバーの変更
インストールスクリプトは、 Siebel Charts サーバーの場所の入力を要求するメッセージを表示します。このとき、
デフォルトの localhost 値が表示されています。クライアントアプリケーションをインストールしてから、Server
Administration UI を使用し、Enterprise に対して指定されている Siebel Charts サーバーを変更することがで
きます。
備考: チャートの使用に関する一部の Siebel Enterprise の設定は、Siebel 設定ウィザードを使用して、初期設定
または設定変更できます。詳しくは、141 ページの「設定タスクの実行」を参照してください。
Web クライアントに対して Siebel Charts サーバーを指定するには
1
Siebel 管理者としてログインします。
2 [管理 - サーバー設定]画面、[エンタープライズ]ビューの順に移動します。
3 [プロファイル設定]タブをクリックします。
4
指定サブシステムとして[ Datasource (ServerDataSrc)]を選択します。
5
画面の最下部にある[プロファイルパラメータ]リストで、DSChartServer パラメータの値を Siebel
Charts サーバーを実行しているマシンのホスト名およびポート番号を示す値に設定します。このパラメータ
は、Siebel Charts サーバー接続文字列を指定します。
パラメータ値は次の形式を使用する必要があります。
Charts_server_hostname:port_number
第 6 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定」で説明されているように、Siebel Server
の設定時には、最初に Siebel Charts サーバーの接続文字列を指定します。
6
DSChartImageFormat パラメータの値を png、jpg、または gif に設定します。デフォルトは png です。
第 6 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定」で説明されているように、Siebel Server
の設定時には、最初に Chart 画像の形式を指定します。
備考: Siebel モバイル Web クライアントでは、Siebel アプリケーションの設定ファイル(Siebel Call
Center の場合は uagent.cfg など)で同等のパラメータである ChartImageFormat を設定します。
294
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
12 自動モードまたはコンソールモードでの
インストールと設定
この章では、GUI モードではなく、自動モードまたはコンソールモードを使用して Siebel Business
Applications サーバー製品をインストールして設定する方法について説明します。次のトピックが含まれています。
■
295 ページの「自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定について」
■
301 ページの「自動モードでのインストールと設定」
■
307 ページの「コンソールモードでのインストールと設定」
自動モードまたはコンソールモードでのインストール
と設定について
パフォーマンスやセキュリティ上の理由などで、GUI モードではなく、自動モードまたはコンソールモードのいず
れかを使用して Siebel Business Applications サーバー製品をインストールすることもできます。自動モードお
よびコンソールモードは、設定にも適用できます。
備考: Siebel クライアント製品の自動インストールはサポートされていません。
GUI モードでのインストールおよび設定の手順については、以前の第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コン
ポーネントのインストール」や第 6 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントの設定」などの章で説明し
ています。
127 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードのコマンドラインオプション」も参照してください。
ここでは、次のトピックについて説明します。
■
296 ページの「自動モードまたはコンソールモードでのインストールの説明」
■
296 ページの「自動モードまたはコンソールモードでのインストールの対象製品」
■
297 ページの「インストールモードと設定モードの組み合わせ」
■
300 ページの「インストール応答ファイルと設定応答ファイルについて」
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
295
自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定 ■ 自動モードまたはコンソールモードでのイ
ンストールと設定について
自動モードまたはコンソールモードでのインストールの説明
このトピックは、295 ページの「自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定について」の一部です。
ここでは、自動モードとコンソールモードについて説明します。
■
自動モード:
自動モード 自動インストールモードは、複数のサーバーをインストールする際にパフォーマンスを向上させ
るために使用できます。このモードは、サイレントインストールモードと呼ばれることもあります。また、イン
ストール中のユーザー入力がユーザー環境で許可されていない場合(安全な環境の場合など)にも、自動インス
トールモードを使用します。
自動インストールでは、すべての必要なパラメータをあらかじめパッケージ化しているため、このインストール
を行うコマンドを実行するだけです。
必要に応じて、自動モードでの設定を実行することもできます。設定が必要な製品に自動設定がセットアップさ
れていない場合は、インストール後に手動で(GUI モードまたはコンソールモードを使用して)設定ウィザー
ドを起動する必要があります。
注意: 自動モードでのインストールおよび設定では、直接フィードバックやエラー通知は提供されません。そのため、
開発環境で設定をテストしてから、本番環境でシステム全体に展開することが非常に重要です。自動インストールま
たは設定を実行する製品の、GUI によるインストールおよび設定について十分理解しておくことをお勧めします。
■
コンソールモード:
コンソールモード 複数のサーバーをインストールする際のパフォーマンスを向上させる場合や、WAN または
VPN 経由でインストールする場合は、コンソールインストールモードを使用できます。
使用する環境によっては、 GUI モードでインストールすると、大量の帯域幅を使用し、WAN または VPN 経由
での GUI を使用したインストールにおいて望ましくない遅延時間が生じることがあります。コンソールモードイ
ンストールにより、Java ベースの GUI を使用しないテキストだけのユーザーインターフェイスが提供されます。
注意: コンソールモードのインストールを実行する場合は、siebel.ini ファイルの設定を変更して、設定ウィ
ザードが GUI モードで起動されないようにする必要があります。これを行わない場合は、インストーラからの
応答が停止します。インストール後に、適用可能な任意のモードで設定ウィザードを手動で起動できます。
備考: リモートマシンからインストールする場合、または X-connectivity ソフトウェアを使用して Windows
マシンから UNIX マシンにアクセスする場合は、35 ページの「リモートサーバーマシンからのインストール」
も参照してください。
自動モードまたはコンソールモードでのインストールの対象製品
このトピックは、295 ページの「自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定について」の一部です。
自動モードおよびコンソールモードでのインストールは、次に示す製品を含む多くのサーバーベースの Siebel 製品
で実行できます。
自動モードおよびコンソールモードでのインストールは、次に示す製品で実行できます。この章の設定関連の情報
は、これらの製品だけに適用されます。この章では、特に Siebel Enterprise Server と Siebel Web Server
Extension (SWSE)について詳しく説明します。
■
Siebel Enterprise Server
Siebel Enterprise Server コンポーネントには、Siebel Gateway Name Server、Siebel Server、データ
ベース設定ユーティリティ、および EAI コネクタがあります(この章の Enterprise Server の設定に関する説
明は、データベース設定ユーティリティおよび EAI コネクタには該当しません)。
296
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定 ■ 自動モードまたはコンソールモードでのイ
ンストールと設定について
■
Siebel Web Server Extension (SWSE)
■
Siebel 管理エージェント
■
Siebel 管理サーバー(Windows のみ)
備考: クライアントベースの Siebel 製品(Siebel モバイル Web クライアントおよび Siebel Tools)は、GUI
モードでインストールする必要があります。
インストールモードと設定モードの組み合わせ
このトピックは、295 ページの「自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定について」の一部です。
297 ページの表 21 に、インストールモードと設定モードのすべての可能な組み合わせと、各組み合わせの要件を示
します。どの組み合わせが適しているかは、ニーズに応じて異なります。
表 21 インストールモードと設定モードの組み合わせ
インストール
モード
設定
モード
GUI モード
GUI モード
コメント/要件
GUI モードは、Siebel Business Applications のデフォルト
のインストールおよび設定方法です。
GUI によるインストールでは、製品の siebel.ini ファイルをデ
フォルトのままで使用するか、編集して使用します。
(siebel.ini
ファイルは、すべてのインストールモードで必要です)。
GUI による設定は、インストール後に自動的に起動します。
コンソールモード
GUI によるインストールでは、製品の siebel.ini ファイルをデ
フォルトのままで使用するか、編集して使用します。
備考: GUI による設定が起動した後に、これを取り消す必要が
あります。または、インストール前に製品の siebel.ini ファイ
ルを編集して、GUI による設定が起動しないようにします。
インストール後に、コンソール設定を手動で起動する必要があ
ります。
自動モード(実行モード) GUI によるインストールでは、製品の siebel.ini ファイルをデ
フォルトのままで使用するか、編集して使用します。
備考: GUI による設定が起動した後に、これを取り消す必要が
あります。または、インストール前に製品の siebel.ini ファイ
ルを編集して、GUI による設定が起動しないようにするか、自
動設定が自動的に起動するように設定します。
自動設定には、siebel.ini の変更に加え、設定応答ファイル
(XML )も必要です。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
297
自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定 ■ 自動モードまたはコンソールモードでのイ
ンストールと設定について
表 21 インストールモードと設定モードの組み合わせ
インストール
モード
設定
モード
コメント/要件
コンソールモード
GUI モード
コンソールインストールでは、製品の siebel.ini ファイルを使
用します。
備考: インストール前に製品の siebel.ini ファイルを編集して、
GUI による設定が起動しないようにする必要があります。
インストール後に、GUI による設定を手動で起動する必要があ
ります。
コンソールモード
コンソールインストールでは、製品の siebel.ini ファイルを使
用します。
備考: インストール前に製品の siebel.ini ファイルを編集して、
GUI による設定が起動しないようにする必要があります。
インストール後に、コンソール設定を手動で起動する必要があ
ります。
自動モード(実行モード) コンソールインストールでは、製品の siebel.ini ファイルを使
用します。
備考: インストール前に製品の siebel.ini ファイルを編集して、
GUI による設定が起動しないようにするか、自動設定が自動的
に起動するように設定する必要があります。
自動設定には、siebel.ini の変更に加え、設定応答ファイル
(XML )も必要です。
298
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定 ■ 自動モードまたはコンソールモードでのイ
ンストールと設定について
表 21 インストールモードと設定モードの組み合わせ
インストール
モード
設定
モード
自動モード
GUI モード
コメント/要件
自動インストールにはインストール応答ファイル( siebel.ini)
が必要です。このファイルは、インストーラのレコードモード
を使用して作成します。
備考: インストール応答ファイルを生成すると、GUI による設
定が起動されなくなります。
インストール後に、GUI による設定を手動で起動する必要があ
ります。
コンソールモード
自動インストールにはインストール応答ファイル( siebel.ini)
が必要です。このファイルは、インストーラのレコードモード
を使用して作成します。
備考: インストール応答ファイルを生成すると、GUI による設
定が起動されなくなります。
インストール後に、コンソール設定を手動で起動する必要があ
ります。
自動モード(実行モード) 自動インストールにはインストール応答ファイル( siebel.ini)
が必要です。このファイルは、インストーラのレコードモード
を使用して作成します。
備考: インストール応答ファイルを生成すると、GUI による設
定が起動されなくなります。設定を手動で起動するか、自動設
定を自動的に起動するように設定できます。
自動設定には、siebel.ini の変更に加え、設定応答ファイル
(XML )も必要です。
備考: 製品をインストールした直後に自動設定する場合は、以
前の製品のインストールで生成した設定応答ファイルを使用す
る必要があります。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
299
自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定 ■ 自動モードまたはコンソールモードでのイ
ンストールと設定について
インストール応答ファイルと設定応答ファイルについて
このトピックは、295 ページの「自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定について」の一部です。
このトピックでは、インストール応答ファイル(siebel.ini ファイル)および設定応答ファイルに関する基本的な情
報について説明します。
インストール応答ファイル(siebel.ini ファイル)
Siebel Business Applications サーバー製品のインストーラは、siebel.ini ファイルからデータを読み取って、イ
ンストールへの入力を制御および提供します。インストール可能な各製品には、Siebel ネットワークイメージにデ
フォルトの siebel.ini ファイルが用意されています。このファイルは、GUI によるインストールに適しています。
その代わりに、自動インストールで使用できるように自動的にセットアップされたインストール応答ファイルを生成
することもできます。インストール応答ファイルを生成するには、インストーラをレコードモードで実行し、出力
ファイルを指定します。インストール応答ファイルを生成すると、適用可能製品の設定ウィザードが GUI モードで
起動されなくなります。インストーラをレコードモードで実行するときは、実際のインストールは実行されません。
通常、インストーラをレコードモードで実行して更新 siebel.ini ファイルを生成した後は、siebel.ini ファイルを
手動で編集する必要なく、このファイルを使用して自動インストールを実行できます。
自動設定が自動的に起動するように設定する場合は、設定ウィザードが実行モードで起動され、使用する設定応答
ファイルが指定されるように siebel.ini ファイルを編集する必要があります。
インストーラをレコードモードで実行する方法については、127 ページの「Siebel インストーラおよびウィザード
のコマンドラインオプション」を参照してください。
また、GUI インストールまたはコンソールインストールで使用されるデフォルトの siebel.ini ファイルを編集する
こともできます。たとえば、自動設定が起動するようにファイルを編集できます。コンソールインストールを実行す
る場合、GUI による設定が起動しないようにデフォルトの siebel.ini ファイルを編集する必要があります。
siebel.ini ファイルを手動で編集する方法については、302 ページの「自動インストールおよび自動設定用の
siebel.ini ファイルの編集」を参照してください。
各製品の siebel.ini ファイルには、作成した Siebel ネットワークイメージのタイプが反映されます。イメージアプ
リケーションのタイプは、 Siebel Industry Applications(業種別アプリケーション)または Siebel Business
Applications(業種共通アプリケーション)です。詳しくは、69 ページの「Siebel インストールメディアファイル
の取得」を参照してください。
siebel.ini ファイルを手動で変更する場合、変数を含む値は変更しないでください。
備考: siebel.ini ファイルは、変更する前にコピーを作成し、関連するモジュールを識別する一意の場所に保存しま
す。後で参照が必要となる場合に備えて、各コピーを保持します。この推奨事項は、インストーラのレコードモード
を使用して siebel.ini ファイルを生成する場合と siebel.ini ファイルを手動で編集する場合の両方に適用されます。
300
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定 ■ 自動モードでのインストールと設定
設定応答ファイルの設定
Siebel Enterprise Server や Siebel Web Server Extension(SWSE )などの適用可能な製品では、必要に応
じて自動設定を実行(設定ウィザードを実行モードで起動)できます。たとえば、自動インストールでは自動設定を
組み合わせて使用することがよくあります。
自動設定を実行する場合、 XML 設定応答ファイルを使用します。設定応答ファイルを生成するには、設定ウィザー
ドをオフラインモードで実行します。
■
自動設定を手動で起動する場合、コマンドラインから設定ウィザードを実行モードで起動し、設定応答ファイル
を指定します。
■
自動インストールから自動設定を自動的に起動する場合は、設定ウィザードが実行モードで起動され、設定応答
ファイルの場所が指定されるようにインストール応答ファイル(siebel.ini)を設定する必要があります。この
設定を行うには、siebel.ini ファイルを手動で変更する必要があります。詳しくは、302 ページの「自動インス
トールおよび自動設定用の siebel.ini ファイルの編集」を参照してください。
オフラインモードと実行モードの使用など、設定ウィザードの実行方法については、129 ページの「Siebel
Enterprise Server と関連コンポーネントの設定について」および関連トピックを参照してください。
自動モードでのインストールと設定
このトピックでは、Siebel 製品を自動モードでインストールおよび設定する手順について説明します。
自動モードでのインストールには、いくつかのシナリオが可能です。自動インストールは自動設定と組み合わせて実
行することも、単独で実行することもできます。また、GUI またはコンソールによるインストールから起動するこ
とも、コマンドラインから起動することもできます。
Siebel Business Applications 製品の自動インストールのセットアップを開始する前に、インストールと設定の要
件を決定する必要があります。295 ページの「自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定について」
を確認します。たとえば、297 ページの表 21 に記載されている情報は、プロセス全体の決定に役立ちます。
307 ページの「コンソールモードでのインストールと設定」も参照してください。
自動インストールおよび設定のプロセス
自動インストールおよび設定には、次の順序で複数のタスクを実行する必要があります。
1
302 ページの「インストール応答ファイルと設定応答ファイルの生成」.
2 (オプション)302 ページの「自動インストールおよび自動設定用の siebel.ini ファイルの編集」
3
306 ページの「コマンドラインからの自動インストールの実行」.
4
自動設定が siebel.ini ファイルで設定されていない場合、プロセス全体では、設定ウィザードを手動で起動す
る必要もあります。135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
301
自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定 ■ 自動モードでのインストールと設定
インストール応答ファイルと設定応答ファイルの生成
このトピックは、301 ページの「自動モードでのインストールと設定」の一部です。
製品の自動インストールを実行する前に、インストール応答ファイルを生成します。また、自動設定を実行する場合
は、設定応答ファイルを生成する必要があります。
■
インストール応答ファイルを生成するには、インストーラをレコードモードで実行します。このタスクによって
出力される siebel.ini ファイルを使用して、自動インストールを実行します。デフォルトでは、レコードモー
ドを使用して siebel.ini ファイルを出力すると、設定ウィザードが起動されなくなります。
■
設定応答ファイルを生成するには、設定ウィザードをオフラインモードで実行します。このタスクによって出力
される XML ファイルを使用して、自動設定を実行(設定ウィザードを実行モードで起動)します。
自動インストール後に自動設定を自動的に起動するには、インストール前にさらに siebel.ini ファイルを編集して
おく必要があります。302 ページの「自動インストールおよび自動設定用の siebel.ini ファイルの編集」を参照して
ください。
備考: 製品をインストールした直後に自動設定する場合は、以前の製品のインストールで生成した設定応答ファイ
ルを使用する必要があります。
インストール応答ファイル( siebel.ini ファイル)および設定応答ファイルについては、300 ページの「インストー
ル応答ファイルと設定応答ファイルについて」を参照してください。また、297 ページの表 21 に記載されている情
報も参照してください。
自動インストールおよび自動設定用の siebel.ini ファイルの編集
このトピックは、301 ページの「自動モードでのインストールと設定」の一部です。
ここでは、さまざまな目的に応じて siebel.ini ファイルを編集する方法について説明します。
インストーラのレコードモードによる Siebel.ini ファイルの変更
自動インストールを実行する場合、レコードモードを使用して siebel.ini ファイル(インストール応答ファイル)
を生成済みで、インストール後に設定ウィザードを手動で実行するときは、このタスクをスキップできます。
レコードモードの使用によって出力された siebel.ini ファイルには、インストーラの実行中に行った設定が保存さ
れます。このファイルには、自動インストールをサポートするための次の変更が加えられています。
■
[Dialog] セクションで、Uninst で始まるキーを除くすべてのキーが no に設定されます。この設定で、すべ
てのプロンプトが無効になります。
■
[Behavior] セクションで、Silent キーが yes に設定されます。この設定では、エラー表示する代わりにす
べてのエラーがログ出力されます。
■
設定関連のすべてのキーは no に設定されます。これにより、設定ウィザードが起動しなくなります。インス
トール後にウィザードを手動で起動する必要があります。または、自動設定を自動的に起動する場合は、次に示
すように、ファイルに手動で変更を加える必要があります。
302
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定 ■ 自動モードでのインストールと設定
siebel.ini ファイルの編集
必要に応じて、インストールする製品の siebel.ini ファイルの一部を変更できます。
コンソールモードでのインストールでは、GUI による設定を無効化し、自動設定を設定するために、siebel.ini
ファイルを変更する必要があります。
次の手順では、コンソールモードでのインストール用に、設定キーを no に手動で設定する方法について示します。
詳しくは、302 ページの「自動インストールおよび自動設定用の siebel.ini ファイルの編集」を参照してください。
この手順では、自動設定が自動的に起動するように設定する方法についても示します。設定応答ファイルの場所が指
定され、設定ウィザードが該当する各設定タスクの実行モードで起動されるように、siebel.ini ファイルを変更する
必要があります。
たとえば、Siebel Enterprise Server の場合、siebel.ini ファイルは Siebel_Image/UNIX_OS/Server/
Siebel_Enterprise_Server にあります。
ここで、各項目は次のようになります。
■
Siebel_Image = /Siebel_Install_Image/8.1.1.0 などのバージョン固有の Siebel ネットワークイメージ
のディレクトリです。
■
UNIX_OS = AIX、HPUX 、Linux 、Solaris など、ご使用の UNIX オペレーティングシステムです。
siebel.ini ファイルを変更するには
1
現在のソフトウェアバージョンの Siebel イメージの場所に移動します。インストーラと siebel.ini ファイルの
ある製品ディレクトリに移動します。Siebel Enterprise Server および SWSE の siebel.ini ファイルは、
Siebel イメージ内の次の場所にあります。
■
Siebel Enterprise Server : UNIX_OS/Server/Siebel_Enterprise_Server/siebel.ini
■
Siebel Web Server Extension : UNIX_OS/Server/Siebel_Web_Server_Extension/
siebel.ini
ここで、
■
UNIX_OS = AIX、HPUX 、Linux 、Solaris など、ご使用の UNIX オペレーティングシステムです。
2
既存の siebel.ini ファイルのバックアップコピーを作成します。
3
テキストエディタを使用して、インストールする製品の siebel.ini ファイルを変更し、この手順の残りの部分
で説明するような変更を加えます。
注意: siebel.ini ファイルを変更するときは、インストーラの実行時にユーザーの入力が検証されないため、
正しい値を入力していることを確認してください。
4
製品のインストールルートディレクトリを siebel.ini ファイルで現在定義されているディレクトリから変更す
るには、[Defaults.Unix] セクションを検索し、RootDirectory を目的のディレクトリに設定します。
備考: 全製品をインストールする場合は、製品をインストールする場所を指定します。メンテナンスリリース(パッ
チリリースとも呼ばれます)をインストールする場合は、パッチを適用する既存のインストールの場所を指定しま
す。パッチをインストールする場合で、既存のインストールが複数あるときは、[Defaults.Instance] にある
RootDirectory もパッチを適用するインスタンスに設定します。パッチインストールについては、My Oracle
Support の「Siebel Maintenance Release Guide」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
303
自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定 ■ 自動モードでのインストールと設定
5
インストールする製品を siebel.ini ファイルで現在定義されている製品から変更する場合は、
[Defaults.ProductSelection] セクションを検索し、インストールする製品を yes に設定します。
6
インストールする言語を siebel.ini ファイルで現在定義されている言語から変更する場合は、
[Defaults.LanguageSelection] セクションを検索し、インストールする言語を yes に設定します。たと
えば、英語とフランス語の両方をインストールする場合は、次の行を含めます。
[Defaults.LanguageSelection]
ENU = yes
FRA = yes
自動設定の場合は、304 ページのステップ 8 に進みます。
7
コンソールインストールの場合は、GUI による設定を無効にするか、自動設定を設定する必要があります。
GUI による設定を無効にすると、インストール後に設定ウィザードが起動されなくなります。更新する
siebel.ini ファイルの [RunAfter.Unix.UNIX_OS](UNIX_OS はご使用の UNIX オペレーティングシステ
ム)で識別される関連セクションを検索し、Config で始まるキーを設定します(他のキーには、この変更を加
えないでください)。
備考: GUI によるインストールを実行する場合、これらの変更はオプションです。自動インストールの場合は、
このステップでの変更は不要です。インストーラをレコードモードで実行して、インストール応答ファイルを生
成したときに自動的に処理されます。自動設定の場合は、304 ページのステップ 8 を参照してください。
たとえば、AIX の場合は次のキーを設定します。
■
Siebel Enterprise Server(Siebel Server とともに Siebel 管理エージェントがインストールされます)
[RunAfter.Unix.AIX]
ConfigGateway.AIX = no
ConfigServer.AIX = no
ConfigAgent.AIX = no
■
Siebel Web Server Extension
[RunAfter.Unix.AIX]
Config.SWSE.AIX = no
備考: インストール後に、これらのキーで制御される個々のモジュールを設定するには、設定ウィザードを手
動で実行する必要があります。詳しくは、135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」を参照してください。
8
自動設定の場合は、Siebel Enterprise Server インストーラ(Siebel Server とともに Siebel 管理エージェ
ントがインストールされる)の siebel.ini ファイルの [RunAfter.Unix.UNIX_OS](UNIX_OS はご使用の
UNIX オペレーティングシステム)セクションに新しいキーを追加します。この新しいキーは、Siebel
Enterprise および SWSE 論理プロファイルを設定するためのものです。以前は、インストーラをレコード
モードで実行した場合、出力した siebel.ini ファイルで既存のキーが no に設定されました。
たとえば、AIX の場合は次のキーを設定します。
[RunAfter.Unix.AIX]
ConfigGateway.AIX = yes
ConfigEnterprise.AIX = yes
ConfigSWSEProfile.AIX = yes
ConfigServer.AIX = yes
ConfigAgent.AIX = yes
304
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定 ■ 自動モードでのインストールと設定
9
自動設定の場合は、更新している siebel.ini ファイルの [RunAfter.Unix.UNIX_OS](UNIX_OS はご使用の
UNIX オペレーティングシステム)で、キーに対応するセクションを検索します。次のようにセクションを変更
し、[ConfigEnterprise.UNIX_OS] および [ConfigSWSEProfile.UNIX_OS] という新しいセクションを
追加します。
これらのセクションを更新または追加し、設定ウィザードを実行モードで起動して必要な設定タスクを実行しま
す。たとえば、AIX の場合は次のキーを設定します。
■
Siebel Enterprise Server(Siebel Server とともに Siebel 管理エージェントがインストールされます)
[ConfigGateway.AIX]
Condition = $(SiebelSelected)=yes,$(Patch)=no
Execute = $(SiebelRoot)/gtwysrvr/bin/ssincfgw
Arg = -args MODE=EXECUTE REPEAT=FALSE
IN_RESPONSE_FILE=full_path_to_XML_configuration_response_file_for_Gateway
WorkingDirectory = $(SiebelRoot)/gtwysrvr/bin
[ConfigEnterprise.AIX]
Condition = $(SiebelSelected)=yes,$(Patch)=no
Execute = $(SiebelRoot)/gtwysrvr/bin/ssincfgw
Arg = -args MODE=EXECUTE REPEAT=FALSE
IN_RESPONSE_FILE=full_path_to_XML_configuration_response_file_for_Enterprise
WorkingDirectory = $(SiebelRoot)/gtwysrvr/bin
[ConfigSWSEProfile.AIX]
Condition = $(SiebelSelected)=yes,$(Patch)=no
Execute = $(SiebelRoot)/gtwysrvr/bin/ssincfgw
Arg = -args MODE=EXECUTE REPEAT=FALSE
IN_RESPONSE_FILE=full_path_to_XML_configuration_response_file_for_SWSE_profile
WorkingDirectory = $(SiebelRoot)/gtwysrvr/bin
[ConfigServer.AIX]
Condition = $(SiebelSelected)=yes,$(Patch)=no
Execute = $(SiebelRoot)/siebsrvr/bin/ssincfgw
Arg = -args MODE=EXECUTE REPEAT=FALSE
IN_RESPONSE_FILE=full_path_to_XML_configuration_response_file_for_Siebel_Server
WorkingDirectory = $(SiebelRoot)/siebsrvr/bin
[ConfigAgent.AIX]
Condition = $(SiebelSelected)=yes,$(Patch)=no
Execute = $(SiebelRoot)/siebsrvr/mgmtagent/bin/ssincfgw
Arg = -args MODE=EXECUTE REPEAT=FALSE
IN_RESPONSE_FILE=full_path_to_XML_configuration_response_file_for_Mgmt_Agent
WorkingDirectory = $(SiebelRoot)/siebsrvr/mgmtagent/bin
■
Siebel Web Server Extension
[Config.SWSE.AIX]
Condition = $(SiebelSelected)=yes,$(Patch)=no
Execute = $(SiebelRoot)/SWEApp/bin/ssincfgw
Arg = -args MODE=EXECUTE REPEAT=FALSE
IN_RESPONSE_FILE=full_path_to_XML_configuration_response_file_for_SWSE
WorkingDirectory = $(SiebelRoot)/SWEApp/bin
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
305
自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定 ■ 自動モードでのインストールと設定
コマンドラインからの自動インストールの実行
このトピックは、301 ページの「自動モードでのインストールと設定」の一部です。
ここでは、コマンドラインから自動インストールを実行する方法について説明します。siebel.ini ファイルを使用す
る準備が整ったことを確認したら、コマンドラインから自動インストールを実行します。実行する前に、次のガイド
ラインに注意してください。
■
インストールに使用するために作成した Siebel イメージが必要です(デフォルトの siebel.ini ファイルとイン
ストーラソフトウェアは、 Siebel イメージにあります)。Siebel イメージの作成方法については、第 4 章
「ネットワークでの Siebel インストールイメージの作成」を参照してください。
■
インストール中のデータエントリエラーは、$SIEBEL_ROOT ディレクトリにあるインストールログファイル
log.txt に収集されます。追加のセットアップ初期化ログファイルを作成するには、-log logfile オプション
の使用を検討します。
■
必要に応じて、自動設定をインストーラで起動するように設定したり、302 ページの「自動インストールおよび
自動設定用の siebel.ini ファイルの編集」で説明しているように、siebel.ini ファイルにその他の変更を加える
ことができます。
備考: ここでは、自動モードを使用して Siebel Enterprise Server または SWSE をインストールする手順を示し
ます。自動モードでのインストールは、他のサーバー製品(適用可能な場合)でも同様です。
自動モードでインストールするには
1
UNIX_OS/Server/Siebel_Enterprise_Server ディレクトリ(例)に移動して、次のように入力します。
./setupUNIX_OS -is:javaconsole -console -args
SS_SETUP_INI=installer_siebel.ini_path
ここで、各項目は次のようになります。
■
UNIX_OS (ディレクトリパス用)= AIX 、HPUX 、Linux、Solaris など、ご使用の UNIX オペレーティ
ングシステムです。
■
UNIX_OS(コマンド用)= aix(AIX )、hp (HP-UX)、linux(Linux)、sol(Solaris)など、ご使用の
UNIX オペレーティングシステムです。
■
installer_siebel.ini_path = ファイル名を含むインストーラ siebel.ini ファイルへのフルパスです(こ
の場合は、別のファイル名が使用されます)。
たとえば、Solaris では次のようになります。
./setupsol -is:javaconsole -console -args SS_SETUP_INI=/export/home/
Siebel_Install_Image/8.1.1.0/Solaris/Server/Siebel_Enterprise_Server/
siebel_unattend.ini
2
自動設定が siebel.ini ファイルで設定されていない場合は、設定ウィザードを手動で起動する必要があります。
135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」を参照してください。
306
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定 ■ コンソールモードでのインストールと設定
コンソールモードでのインストールと設定
このトピックでは、Siebel 製品をコンソールモードでインストールおよび設定する手順について説明します。
コンソールモードでのインストールには、いくつかのシナリオが可能です。ここでは、一般的に、GUI による設定
を無効化し、インストール後に GUI またはコンソールによる設定を手動で起動する場合を想定して説明します。
Siebel Business Applications 製品のコンソールモードでのインストールのセットアップを開始する前に、インス
トールと設定の要件を決定する必要があります。295 ページの「自動モードまたはコンソールモードでのインストー
ルと設定について」を確認します。たとえば、297 ページの表 21 に記載されている情報は、プロセス全体の決定に
役立ちます。
備考: コンソールモードのインストールまたは設定のプロンプトは、第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コ
ンポーネントのインストール」およびその他の章で説明している Java ベース GUI のプロンプトと同じです。ただ
し、コンソールモードでのインストールおよび設定では、[参照]ボタンなどの GUI コントロールが提供されないた
め、「[次へ]をクリックします」など、表示される GUI ベースの応答の代わりに、適切なコマンドライン応答を代
用する必要があります。
301 ページの「自動モードでのインストールと設定」も参照してください。
コンソールモードでのインストールおよび設定プロセス
コンソールモードでのインストールおよび設定には、次の順序で複数のタスクを実行する必要があります。
1
307 ページの「コンソールモードインストール用の siebel.ini ファイルの編集」.
2
308 ページの「コマンドラインからのコンソールモードインストールの実行」.
3
自動設定が siebel.ini ファイルで設定されていない場合は、設定ウィザードを手動で起動する必要もあります。
135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」を参照してください。
コンソールモードインストール用の siebel.ini ファイルの編集
このトピックは、307 ページの「コンソールモードでのインストールと設定」の一部です。
コンソールインストールを開始する前に、siebel.ini ファイルの一部を編集して、GUI モードでの設定が自動的に
起動しないようにする必要があります。この手順を実行しないと、インストーラからの応答が停止します。または、
自動設定が自動的に起動するように siebel.ini ファイルを設定することもできます。
siebel.ini ファイルの変更方法については、302 ページの「自動インストールおよび自動設定用の siebel.ini ファイ
ルの編集」を参照してください。
設定を無効にした場合は、インストール後に、コンソールモードまたは GUI モードで設定ウィザードを起動します。
135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」を参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
307
自動モードまたはコンソールモードでのインストールと設定 ■ コンソールモードでのインストールと設定
コマンドラインからのコンソールモードインストールの実行
このトピックは、307 ページの「コンソールモードでのインストールと設定」の一部です。
ここでは、コマンドラインから自動インストールを実行する方法について説明します。
次の手順は、Siebel アプリケーションをコンソールモードでインストールする方法について説明します。このト
ピックは、Siebel Enterprise Server および Siebel Web Server Extension に適用されます。
必要に応じて、302 ページの「自動インストールおよび自動設定用の siebel.ini ファイルの編集」で説明しているよ
うに、インストーラによって自動設定が起動されるように設定することもできます。
コンソールモードでインストールするには
1
新しいシェルを開いて、現在のソフトウェアバージョンの Siebel イメージの場所に移動します。メインインス
トーラのあるディレクトリに移動します。
たとえば、Solaris の場合は、Siebel_Image/Solaris/Server/Siebel_Enterprise_Server に移動します。
ここで、
■
2
Siebel_Image = 次のようなバージョン固有の Siebel ネットワークイメージのディレクトリです。
/Siebel_Install_Image/8.1.1.0
次のコマンドを実行します。
./setupUNIX_OS -is:javaconsole -console -args
SS_SETUP_INI=installer_siebel.ini_path
ここで、各項目は次のようになります。
■
UNIX_OS = aix(AIX )、hp (HP-UX )、linux (Linux )、sol(Solaris)など、ご使用の UNIX オペ
レーティングシステムです。
■
installer_siebel.ini_path = 307 ページの「コンソールモードインストール用の siebel.ini ファイルの編
集」で編集したインストーラ siebel.ini ファイルへのフルパス(ファイル名を含む)です。
備考: コマンドの等記号(= )の前後にスペースは入れません。
たとえば、AIX の場合は次の値を入力します。
./setupaix -is:javaconsole -console -args SS_SETUP_INI=/export/home/
Siebel_Install_Image/8.1.1.0/AIX/Server/Siebel_Enterprise_Server/siebel.ini
必要に応じて、コマンドにはフラグを追加できます。詳しくは、127 ページの「Siebel インストーラおよび
ウィザードのコマンドラインオプション」を参照してください。
コンソールモードインストールユーザーインターフェイスが表示されます。特定のプロンプトについては、第 5
章「Siebel Enterprise Server と関連コンポーネントのインストール」およびその他の該当する章を参照してく
ださい。
3
自動設定が siebel.ini ファイルで設定されていない場合は、設定ウィザードを手動で起動する必要があります。
135 ページの「Siebel 設定ウィザードの起動」を参照してください。
308
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
13 サーバー環境の検証
この章では、Environment Verification Tool (EVT)を使用してシステムを検証する方法について説明します。
次のトピックが含まれています。
■
309 ページの「Environment Verification Tool について」
■
311 ページの「EVT 設定ファイルについて」
■
313 ページの「EVT ユーティリティの起動」
■
314 ページの「クエリーモードでの EVT の実行」
■
315 ページの「オプションの EVT コマンドラインフラグ」
■
317 ページの「利用可能な EVT 出力形式」
■
317 ページの「EVT 出力テキストの変更」
Environment Verification Tool について
Environment Verification Tool(EVT )は、Siebel Business Applications 環境の設定を検証する際にシステ
ム管理者の役に立つツールです。システム管理者はこの EVT ユーティリティを使用して、Siebel Enterprise をイ
ンストールした後の開発環境またはテスト環境、あるいはその後のロールアウトまたはアップグレードにおけるエ
ラーや潜在的な問題を識別できます。
Siebel アプリケーション環境の検証に EVT を使用することをお勧めします。
EVT は、Siebel Server、Siebel Gateway Name Server、および Siebel Web Server Extension(SWSE)
のインストールソフトウェアに含まれています。このユーティリティは、サポートされている Siebel Enterprise
Server のプラットフォームごとに提供されています。
EVT では、さまざまなオペレーティングシステムユーティリティや Siebel コマンドラインユーティリティを使用し
て、Siebel コンポーネントのインストールおよび設定に関する情報を照会します。
EVT は、Siebel ソフトウェアを実行しているコンピュータが正しく設定されており、Oracle Technology
Network の「Siebel System Requirements and Supported Platforms」に準じているか検証します。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
309
サーバー環境の検証 ■ Environment Verification Tool について
EVT で確認できる製品
EVT は、Siebel Business Applications モジュールおよび一部のサードパーティ製品に対して実行できます。
■
Siebel Gateway Name Server
■
Siebel Server
■
Siebel Web Server Extension
■
Web サーバー(Microsoft IIS、IBM HTTP Server、HP Apache Web Server、Oracle HTTP Server、
Sun Java System Web Server)
■
データベース
EVT チェックグループ
EVT エンジンは、設定ファイル(evt.ini)によって制御されます。このファイルは Siebel Business
Applications の各バージョンに固有なので、このファイルを使用して、異なるバージョンのソフトウェアに対して
ユーティリティを実行することはできません。このファイルは、実行する必要があるデフォルトのチェックを識別
し、さまざまなチェック間の依存ロジック(オペレーティングシステム固有のチェック、データベース固有のチェッ
クなど)も提供します。また、 evt.ini ファイルをカスタマイズすれば、同様に他の問題を確認できます。
カスタマイズしたチェックを作成する場合は、そのために元の evt.ini ファイルのコピーを作成し、誤って EVT の
機能に影響を与えないようにします。
EVT を使用して、次のチェックグループの設定を検証できます。
■
環境チェック(ENV)
■
Siebel Server チェック(SVR )
■
データベースクライアントチェック(DBC)
■
Web サーバーチェック(Web)
■
データベースサーバー(RDBMS)チェック(DBS )
■
内部チェック(INT)
■
ネットワーク設定チェック( NET)
■
動作設定チェック(OS)
■
その他のチェック(OTH)
310
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
サーバー環境の検証 ■ EVT 設定ファイルについて
EVT 設定ファイルについて
EVT は、設定ファイル(evt.ini)を使用して、実行する必要があるチェック、および各チェックで確認する設定を
確定します。Siebel の各リリースには、そのリリースに固有の対応する設定ファイルが用意されています。この
ファイルは、Siebel Server の $SIEBSRVR_ROOT ディレクトリの bin サブディレクトリ、または SWSE の
SWSE_ROOT ディレクトリの下にあります。
evt.ini ファイルでは、[CheckX] セクションにチェックグループごとのチェック定義が含まれています。各チェッ
クのセクションに使用されるパラメータについては、evt.ini ファイルを参照してください。チェックの定義には、
311 ページの表 22 に示すパラメータを使用できます。この表には、チェック依存のパラメータ(PARAMNAME、
PARAMVALUE など)は示されていません。
表 22 EVT チェック定義形式
パラメータ
説明
CHECKID
各チェック定義の固有の ID です。
CHECKGROUP
このチェックによって検証されるアプリケーション環境のエリアです。
CHECKNAME
実行するチェックの名前です。
SERVERTYPE
チェックを実行できるサーバータイプです。サーバータイプには、Siebel
Server、Siebel Gateway Name Server、SWSE を搭載した Web サーバー、
またはデータベースサーバー( RDBMS)があります。値については、315 ペー
ジの「オプションの EVT コマンドラインフラグ」を参照してください。
SERVERTYPE では、複数の値をカンマで区切って指定できます。たとえば、
SERVERTYPE=DBSERVER,SIEBSRVR,SWSE のように指定します。
OSTYPE
このチェックに適用できるオペレーティングシステムです。OSTYPE では、複数
の値をカンマで区切って指定できます。たとえば、
OSTYPE=AIX,HPUX,LINUX,SOL,W32 のように指定します。
現在のリリースでサポートされているオペレーティングシステムのリストについ
ては、Oracle Technology Network の「Siebel System Requirements and
Supported Platforms 」を確認してください。
DEPENDENCY
この機能は、Oracle データベースを使用している場合に Oracle クライアント
バージョンが正しいかを確認するなどの条件ロジックを .ini ファイルに実装する
ために使用されます。
DEPENDENCY では、複数の値をカンマで区切って指定できます。たとえば、
DEPENDENCY=Check1,Check231 のように指定します。
PRIMARY
このチェックを出力の一部として出力する必要があるかどうかを決定します。依
存関係を満たすためだけに実装されたチェックがその次のチェックを続行しない
ようにしている場合、そのチェックは出力されません。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
311
サーバー環境の検証 ■ EVT 設定ファイルについて
表 22 EVT チェック定義形式
パラメータ
説明
RESULTMODE
RESULTMODE の値は、チェックの評価方法を指定します。次のいずれかの値を
使用してください。
ERRORLEVEL
■
evaluate: テキスト比較を実行して値が同じ場合 TRUE を返します。
■
inverted: evaluate の逆です。evaluate が TRUE を返す場合、
Inverted は FALSE を返します。
■
versioncheck: ドット区切りのバージョン文字列を含むバージョン文字
列を評価します。
■
invertedversioncheck : versioncheck の逆です。Versioncheck が
TRUE を返す場合、Invertedversioncheck は FALSE を返します。
このパラメータは、2 つの値(WARN と FAIL)を使用して、特定のチェックに
よる障害が重大な障害であるか、単なる警告であるかを決定します。
重大な障害は、どのような形であっても Siebel ソフトウェアの障害になる誤った
設定ですが、警告は、パフォーマンスが低下しても必ずしもソフトウェア障害に
なるとは限らない誤った設定に適用されます。
.ini ファイル内のパラメータには、実際の値ではなくエイリアスを設定する必要があります。たとえば、
PARAMNAME=Lang、PARAMVALUE=ENU などのようにします。
evt.ini ファイル内で # (ポンド記号)を使用すれば、特定の行をコメントにすることができます。
また、311 ページの表 22 で説明したパラメータを使用して、ビジネス要件に基づいて .ini ファイルに新しいチェッ
クを追加することもできます。チェックを追加する場合は、ファイルをコピーして、コピーした新しいファイルに変
更を行います。次に、315 ページの「オプションの EVT コマンドラインフラグ」で説明しているように、-f オプ
ションを使用して EVT を実行し、新しい設定ファイルを使用するようにします。
312
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
サーバー環境の検証 ■ EVT ユーティリティの起動
EVT ユーティリティの起動
EVT 実行可能プログラムは、$SIEBSRVR_ROOT の bin サブディレクトリの下にインストールされます。コマン
ド名は、Windows の場合は evt.exe、UNIX オペレーティングシステムの場合は evt となります。
環境のどの部分を確認したいかに基づいて、さまざまなオプションを選択してこの実行可能ファイルを実行できます。
備考: EVT の使用については、 My Oracle Support の「477105.1」(ドキュメント ID)を参照してください。
このドキュメントは、以前は「 Siebel Technical Note 467」として発行されていました。
evt.ini ファイルの編集方法およびコマンドラインオプションの使用方法を確認するには、次のトピックを確認して
ください。
■
311 ページの「EVT 設定ファイルについて」
■
315 ページの「オプションの EVT コマンドラインフラグ」(コマンドの例を含む)
■
317 ページの「利用可能な EVT 出力形式」
■
317 ページの「EVT 出力テキストの変更」
evt.ini ファイルには、承認されたすべてのチェックが含まれています。チェックを追加したり、既存のいずれかの
チェックを変更する必要がある場合は、ファイルのコピーを作成し、新しいファイルに変更を加えます。次に、 -f
オプションを使用して EVT を実行し、新しい設定ファイルを使用するようにします。
EVT を起動するには
1
EVT 実行可能プログラムの権限が 755 に設定されていることを確認します。
2
$SIEBEL_ROOT に移動し、使用するシェルの種類に従って次のコマンドのいずれかを実行し、Siebel 環境変
数を設定します。
Bourne シェルまたは Korn シェル
. ./siebenv.sh
ヒント: 最初のピリオドと ./siebenv.sh の間にスペースがあることを確認してください。
C シェル
source siebenv.csh
3
$SIEBSRVR_ROOT/bin を現在のディレクトリにします。
4
次のように、EVT コマンドを入力します。
./evt
備考: 315 ページの「オプションの EVT コマンドラインフラグ」に説明されているように、必要なフラグを追
加できます。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
313
サーバー環境の検証 ■ クエリーモードでの EVT の実行
クエリーモードでの EVT の実行
EVT は、クエリーモードでも実行できます。このモードは、インストール情報を照会する必要がある他のユーティ
リティとのインターフェイスをとるようになっています。
クエリーモードで実行するには、-q フラグを使用する必要があります。-q フラグとともに、正しい書式でクエリー
文字列を指定する必要があります。
備考: クエリーモードでは、EVT は -h 以外のすべてのオプションを無視します。
クエリー文字列は、プラス記号( +)で区切られた name=value ペアで構成されます。
このモードでの EVT の出力は、pass[] または fail[] で、該当する場合は、角括弧内にパラメータの現在の値が
表示されます。UNIX の例を次に示します。
例
% evt -q "Checkname=VAR+ParamName=SIEBEL_ASSERT_MODE+ParamValue=0"
fail[]
SIEBEL_ASSERT_MODE が 0 に設定されておらず、現在の値が [NULL] なので、このコマンドは fail[] を返します。
例
% evt -q "Checkname=UNDEFVAR+ParamName=SIEBEL_ASSERT_MODE"
pass[]
このコマンドは、pass[] を返します。SIEBEL_ASSERT_MODE が定義されていないため、UNDEFVAR で、変数が定
義されているかどうかをチェックします。予想通り、このチェックはパスし、現在の値は [NULL] のままになります。
314
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
サーバー環境の検証 ■ オプションの EVT コマンドラインフラグ
オプションの EVT コマンドラインフラグ
315 ページの表 23 で説明するように、各種オプションを指定して EVT ユーティリティを実行できます。
備考: -e、-g、-s、-u、および -p オプションを指定しなかった場合、EVT は、ENU ディレクトリの下の設定
ファイルから情報を照会しようとします。
表 23 EVT で使用されるコマンドラインフラグ
フラグ
説明
-h
EVT ユーティリティで使用できるすべてのフラグのリストとともにヘルプメッセージを出力します。
-g
Siebel Gateway Name Server の名前です。指定されていない場合、EVT は、Siebel Server 設定
ファイル(enu/siebel.cfg など)から Siebel Gateway Name Server の名前を取得します。
-s
Siebel Server の名前です。指定されていない場合、EVT は、ディレクトリツリーからサーバーの名前
を決定します。
-e
Enterprise Server の名前です。指定されていない場合、 EVT は、Siebel Server 設定ファイル
(enu/siebel.cfg など)から Enterprise Server の名前を決定します。
-u
Server Manager にログインするために使用するユーザー名です。デフォルトのユーザー名は sadmin
です。
-p
Server Manager にログインするためのパスワードです。デフォルトのパスワードは sadmin です。
備考: いずれかの srvrmgr パラメータが正しく指定されていない場合、EVT は、Siebel Server パラ
メータを確認できません。根本的な原因の詳細を出力するには、-d SHOWERRORS フラグを使用します。
-o
出力の形式です。EVT は、TEXT(デフォルト)、TEXTFILE 、HTML、HTMLFILE の形式で出力を生
成できます。詳しくは、317 ページの「利用可能な EVT 出力形式」を参照してください。
-d
デバッグモードでスクリプトを実行します。サポートされているデバッグレベルは、最低の冗長レベル
から始まり、冗長さの順に示されます(この後に示すこのフラグの例を参照してください)。
DEFAULT: (デフォルト)通過/失敗/未実行のチェックのみを出力します。
EXPLAIN: 確認された内容の説明および理由を出力します。チェックを実行できない場合、説明は得
られません。チェックを実行してエラーが検出された場合は、とるべき是正措置がレポートされます。
SHOWERRORS : EXPLAIN と同じ情報を出力しますが、さらに、チェックが実行できなくなったと
きの検出されたエラーを出力します。たとえば、特定のファイルの検証を含むチェックが実行されてい
たのに、そのファイルが存在していない場合、SHOWERRORS は実行を妨げたエラーを示します。
SHOWCOMMENTS : SHOWERRORS と同じ情報を出力しますが、さらに、どのようにチェックが
実施されたかに関する詳細情報を出力します。この出力は、基本的にデバッグ情報(Got value A
from file X など)です。
EVTLOG: SHOWCOMMENTS と同じ情報を出力しますが、さらに、EVT の実行ログを出力します。
この出力は、主に EVT 開発者に役立ちます。
-l
レポートの書き込み先の出力ディレクトリです。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
315
サーバー環境の検証 ■ オプションの EVT コマンドラインフラグ
表 23 EVT で使用されるコマンドラインフラグ
フラグ
説明
-t
確認するサーバーのタイプ:
■
Siebel Server [SIEBSRVR]
■
Siebel Gateway Name Server [GTWYNS]
■
データベースサーバー(RDBMS )[DBSERVER]
■
Siebel Web Server Extension [SWSE]
たとえば、-t SWSE が指定されている場合、EVT は Web サーバー関連のチェックと、あらゆるタイプ
のサーバーで実行できるチェック( JRE 用など)を実行します。
evt.ini ファイルの場所です。EVT を起動すると、このファイルの存在を確認できます。デフォルトで
-f
は、evt.ini ファイルは、EVT 実行可能プログラムと同じディレクトリに置かれます。evt.ini ファイル
が別のディレクトリに置かれているか異なる名前が付いている場合は、このフラグを使用して evt.ini
ファイルの場所を指定する必要があります。
-q
EVT をクエリーモードで実行します。314 ページの「クエリーモードでの EVT の実行」を参照してくだ
さい。
-w
Web サーバーがインストールされた場所(UNIX での SWSE 関連チェックに必要)です。
例1
EVT を起動し、独自の .ini ファイルを使用して、HTML 出力を生成します。
evt -f evt_cust.ini -o HTML > output.htm
例2
EVT を起動し、独自の .ini ファイルを使用して、実行されたコマンド、開かれたファイルの HTML 出力などの詳細
を生成します。
evt -f evt_cust.ini -o HTML -d SHOWCOMMENTS > output_debug.htm
316
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
サーバー環境の検証 ■ 利用可能な EVT 出力形式
利用可能な EVT 出力形式
EVT は、次の出力形式をサポートしています。
■
TEXT: すべての出力をコンソール、端末、または DOS ウィンドウに直接出力します。-q オプションを指定す
ることで EVT がクエリーモードで実行される場合は、この形式が唯一の操作モードになります。EVT で使用で
きるフラグの説明については、315 ページの「オプションの EVT コマンドラインフラグ」を参照してください。
■
TEXTFILE : すべての出力をログファイルに出力します。ファイル名の形式は、
evt.hostname.timestamp.log です。ログは、現在のディレクトリに作成されます。指定されたディレクト
リにログを作成するには、-l log_dir オプションを使用します。ここで、log_dir は目的のディレクトリへの
パスです。
■
HTML: HTML 出力をコンソール、端末、または DOS ウィンドウに出力します。この形式は、主に、出力を
処理またはファイルにリダイレクトできる別のプログラムまたはユーティリティに出力をリダイレクトするため
に使用されます。
■
HTMLFILE: HTMLFILE 出力形式では、現在のディレクトリに HTML ファイルが作成されます。ファイル名
は、evt.hostname.timestamp .htm の形式になります。
■
hostname は、EVT を実行しているマシンの名前です。
■
timestamp は、経過秒数(1970 年 1 月 1 日から起算)です。この値は、単にファイル名の一意性を維持
するためにのみ使用します。
以前に生成された出力ファイルは、定期的に削除することをお勧めします。
EVT 出力テキストの変更
EVT では、出力レポートでユーザー指定の文字列がサポートされます。デフォルトでは、EVT 出力レポートはメッ
セージテンプレートを使用して生成されます。ただし、ユーザーは他の文字列をレポートの一部として使用するよう
に指定できます。サポートされるユーザー定義出力タグは次のとおりです。
■
USERPASSEDSTRING: 内部メッセージテンプレートを上書きし、このチェックが通過した場合の独自の
メッセージを指定できます。
■
USERFAILEDSTRING: 内部メッセージテンプレートを上書きし、このチェックが失敗した場合の独自の
メッセージを指定できます。
■
USERNOTEXESTRING : 内部メッセージテンプレートを上書きし、このチェックが未実行の場合の独自の
メッセージを指定できます。
ユーザー定義メッセージには、 EVT によって定義されるプレースホルダを含めることができます。プレースホルダ
は、両側に 2 つのアンダースコアを使用して指定します。チェックの実行中に、プレースホルダは送信されます。
チェックを実行すると、次のプレースホルダが定義されます。
■
CURRENTVALUE : チェックされるパラメータの現在の値です。
■
PASSEDSTRING: システム定義の「チェック通過」メッセージです。
■
FAILEDSTRING: システム定義の失敗メッセージまたはエラーメッセージです。
■
NOTEXESTRING: システム定義の「チェック未実行」メッセージです。
■
CHECKID: 現在実行中のチェックの ID 番号です。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
317
サーバー環境の検証 ■ EVT 出力テキストの変更
たとえば、ユーザー定義チェックが次のようになっていたとします。
[Check241]
CHECKNAME=OSVERSION
OSTYPE=AIX
PARAMVALUE=5200-02
USERFAILEDSTRING=[__CHECKID__] バージョン __CURRENTVALUE__ はサポートされなくなりました。John
Smith([email protected])さんに連絡してシステムを __PARAMVALUE__ にアップグレードして
ください。
この例では、チェック実行時にプレースホルダに値が入力されると、前述の定義されているエラーの
USERFAILEDSTRING タグが出力レポートに次のように表示されます。
[Check241] バージョン 5100-02 はサポートされなくなりました。John Smith
([email protected])さんに連絡してシステムを 5200-02 にアップグレードしてください。
318
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Business Applications の
14 Siebel
アンインストール
この章では、Siebel アプリケーションをアンインストールする手順について説明します。次のトピックが含まれています。
■
319 ページの「Siebel アプリケーションのアンインストールについて」
■
321 ページの「以前のバージョンの Siebel アプリケーションのアンインストール」
■
322 ページの「Siebel Enterprise Server ソフトウェアのアンインストール」
■
325 ページの「Siebel Web Server Extension のアンインストール」
■
326 ページの「Siebel 管理サーバーのアンインストール」
■
327 ページの「Siebel 管理エージェントのアンインストール」
■
328 ページの「Siebel Strong Encryption Pack のアンインストール」
■
329 ページの「Siebel クライアントおよび Siebel Tools のアンインストール」
■
330 ページの「Siebel Charts のアンインストール」
■
330 ページの「アンインストールのトラブルシューティング」
Siebelアプリケーションのアンインストールについて
この章のトピックでは、 Siebel Business Applications ソフトウェアのアンインストール方法について説明しま
す。さまざまなサーバーベースソフトウェアモジュールとクライアントベースソフトウェアモジュールの手順を個別
に説明します。各モジュールをアンインストールする場合は、該当するすべての要件を確認してください。
注意: 正しくアンインストールするためには、この章で説明する、サポートされている方法を使用する必要があり
ます。Siebel 製品のディレクトリを削除して製品をアンインストールしないでください。
この章では、一般的に、現在のソフトウェアバージョンである 8.1.1 (または適用可能なバージョン 8.1.1.x )の
アンインストール方法を説明します。以前のリリースのアンインストールについては、321 ページの「以前のバー
ジョンの Siebel アプリケーションのアンインストール」を参照してください。
フルアンインストールが正常に完了した後で、マシンの再起動が必要なことがあります。その後で、残りのインス
トールディレクトリを安全に削除できます。
トラブルシューティングの提案については、330 ページの「アンインストールのトラブルシューティング」を参照し
てください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
319
Siebel Business Applications のアンインストール ■ Siebel アプリケーションのアンインストール
について
アンインストールのシナリオ
アンインストールが必要または適切な理由はさまざまです。次に例を示します。
■
インストールプロセスと設定プロセスを理解することを主な目的としてソフトウェアをインストールしました。
開発や展開などで使用するソフトウェアをインストールするため、このソフトウェアを削除する必要があります。
■
インストール時に設定を間違えたので、アンインストールし再インストールして修正します。
■
Siebel Server など、以前にインストールしたソフトウェアコンポーネントが不要になりました。または、
ハードウェアをアップグレードし、ソフトウェアを新しいサーバーに移動する予定です。
■
最初のインストール時に含めた言語またはオプション製品が必要なくなりました。インストールされているすべて
の項目には、ディスク容量や将来的なパッチリリースに含まれるデータ量などという形で保守コストが伴います。
言語および一部のオプション製品(Siebel Server のオプションコンポーネントなど)を選択的にアンインス
トールすることはできませんが、すべてアンインストールし、不要な項目を除いて再インストールすることが理
想的です。複数の製品をすでにインストールしている場合は、このようなアンインストールが実行できないか、
実行することが無意味なことがあります。
備考: 不要な言語をインストールし、展開した場合は、代わりに Siebel Server 設定を削除し、展開言語を減
らして再作成するか、展開言語を減らすように SWSE 論理プロファイルを再作成し、インストールされている
SWSE インスタンスごとにプロファイルを再適用できます。これらのタスクの場合、アンインストールは必要
ありません。165 ページの「インストールおよび設定後の Siebel Server コンポーネントの実行準備」、231
ページの「SWSE の設定」、および関連トピックを参照してください。
注意: 既存のインストールをアンインストールすることが適切または必要かどうかの判断については、このマニュ
アルでは説明しません。一部のアンインストールシナリオには、設定データ損失などの問題を避けるために考慮すべ
き重要な要素を示します。
新バージョンの Siebel Business Applications に移行(アップグレード)する場合は、『Siebel データベース
アップグレードガイド』の手順も参照してください。新しいデータベースプラットフォームに移行する場合は、
Oracle アドバンストカスタマサービスの営業員に連絡し、Oracle のアプリケーションエキスパートサービスのサ
ポートを依頼してください。
クラスタ化されたノードに対する特殊な要件は、このマニュアルで説明するインストールプロセスとアンインストー
ルプロセスとは異なる場合があります。詳しくは、
『Siebel Deployment Planning Guide 』を参照してください。
アンインストールに含まれる展開のシナリオまたはタスクについては、『Siebel Business Applications への移
行』、『Siebel システム管理ガイド』、および他の関連マニュアルを参照してください。
パッチリリースのアンインストールについては、該当する My Oracle Support の「Siebel Maintenance
Release Guide」を参照してください。
320
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のアンインストール ■ 以前のバージョンの Siebel アプリケーション
のアンインストール
アンインストールの制限
次のような一部の項目は、選択的にアンインストールできません。
■ [カスタム]インストールタイプを使用して個別に選択できるインストール可能なコンポーネント、または[標
準]や[コンパクト]のインストールを使用してインストールしたコンポーネントは、選択的にアンインストー
ルできません。これらのインストールタイプの選択肢は、Siebel モバイル Web クライアントおよび Siebel
Tools のインストーラに適用されません。
このような特定のコンポーネントをアンインストールする場合は、そのコンポーネントがインストールされている
ソフトウェアをアンインストールし、必要なコンポーネントを指定して再インストールする必要があります。また
は、不要なコンポーネントを無効化し、必要なコンポーネントのみを使用してアプリケーションを展開できます。
備考: Siebel 管理エージェントが Siebel Server インストールの一部として含まれている場合は、選択的にア
ンインストールできません。 Siebel 管理エージェントを個別にアンインストールできるようにするには、
Siebel Server インストールから除外し、個別にインストールします。327 ページの「Siebel 管理エージェン
トのアンインストール」も参照してください。
『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。
Siebel Server コンポーネントの有効化と無効化については、
■
Siebel 言語パックは、選択的にアンインストールできません。
特定の言語パックをアンインストールする場合は、その言語パックがインストールされているソフトウェアをア
ンインストールし、必要な言語パックを指定して再インストールする必要があります。
または、不要な言語パックを無視し、必要な言語のみを使用してアプリケーションを展開できます。たとえば、
このトピックですでに説明したように、展開言語を減らして指定するために、Siebel Server または SWSE 設
定を削除し、再作成することができます。
言語パックは、必要に応じて、後で既存のインストールに追加できます。
複数言語環境については、101 ページの「複数言語を使用したインストールおよび展開について」を参照してく
ださい。『Siebel Global Deployment Guide 』も参照してください。
以前のバージョンの Siebel アプリケーションの
アンインストール
以前のバージョンの Siebel Business Applications をアンインストールするには、次に示すそのバージョンのマ
ニュアルのアンインストール方法に従う必要があります。バージョンごとに、利用可能な最新のレビジョンを常に使
用してください。
■
バージョン 8.0、7.8.x 、または 7.7.x のアンインストールについては、使用しているオペレーティングシステ
ム用の『Siebel インストールガイド』のバージョン 8.0 、7.8 、または 7.7 を参照してください。
■
Resonate Central Dispatch(バージョン 7.7 では使用されない)のアンインストールについては、使用して
いるオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』のバージョン 7.8 または 7.7 、またはご使
用のプラットフォームの以前のバージョンの『Siebel Server インストールガイド』を参照してください。
■
バージョン 6.x.x、7.0.x、および 7.5.x のアンインストール情報については、ご使用のプラットフォームに適し
『Siebel Web クライアント管理ガ
たバージョンの『Siebel Server インストールガイド』を参照してください。
イド』、『Siebel Tools Reference』、またはこれらのバージョンの該当する他のタイトルも参照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
321
Siebel Business Applications のアンインストール ■ Siebel Enterprise Server ソフトウェアの
アンインストール
Siebel Enterprise Server ソフトウェアの
アンインストール
このトピックでは、バージョン 8.1 の Siebel Enterprise Server ソフトウェアをアンインストールする方法につ
いて説明します。アンインストール可能な Siebel Enterprise Server ソフトウェアコンポーネントは、インス
トールできるコンポーネントと同じで、Siebel Gateway Name Server、Siebel Server、データベース設定ユー
ティリティ、および EAI コネクタです。
アンインストールする前に、319 ページの「Siebel アプリケーションのアンインストールについて」も参照してください。
Siebel Enterprise Server コンポーネントは、単一のマシンにインストールされていることも、異なるコンポーネ
ントが複数のマシンにインストールされていることもあります。
Siebel Server をアンインストールするには、Siebel Gateway Name Server から対応する物理設定データも削
除する必要があります。このとき、次の要件に従います。
■
Siebel Server をアンインストールする場合は、このマシンで実行中の Siebel Server サービスを停止し、
Siebel Gateway Name Server サービスをインストールしたマシン上で実行する必要があります。
アンインストーラが Siebel Server 設定ウィザードを起動します。既存の設定を安全に削除するウィザードタ
スクにより、Gateway Name Server から Siebel Server 設定データが削除され、ローカルサーバーマシン
から Siebel Server サービスが削除されます。
■
Siebel Enterprise Server 全体をアンインストールする場合は、すべてのアンインストール中に Siebel
Gateway Name Server サービスを実行する必要があります。Siebel Gateway Name Server は、最後に
アンインストールする必要があります。アンインストーラが Siebel Gateway Name Server サービスを自動
的に停止します。
アンインストーラが Siebel 設定ウィザードを起動します。既存の設定を削除するウィザードオプションには複
数のタスクがあり、該当するタスクを次の順に実行します。
■
■
Siebel Web Server Extension 論理プロファイルディレクトリを削除するタスク(このオプションは便
宜上提供されています。ファイルが必要な場合に、このオプションを使用しないでください。使用する場合
は、先に進む前にディレクトリをバックアップしてください)。
■
Siebel Enterprise Server 設定データを Gateway Name Server から削除するタスク(このオプション
は、すべての Siebel Server のアンインストールと設定解除が完了している場合にのみ選択してください)。
■
物理的な Siebel Gateway Name Server を削除するタスク。このタスクは、Siebel Gateway Name
Server サービスをローカルサーバーマシンから削除します(このオプションは、他のすべての Siebel
Enterprise Server コンポーネントのアンインストールと設定解除が完了している場合にのみ選択してく
ださい)。
Siebel Enterprise Server コンポーネントが完全に設定されていないときにアンインストールを実行できる場
合があります。アンインストーラが Siebel 設定ウィザードを起動したときに、設定済みまたは未設定の項目に
応じて、このウィザードを取り消し、アンインストールを安全に続行できます。設定済み項目の設定は、すべて
削除してください。
備考: Siebel Gateway Name Server が未設定である場合、対応するサービスが作成されないため、Siebel
Gateway Name Server サービスを実行するという要件は該当しなくなります。Siebel Gateway Name
Server を以前に設定していた場合は、設定を解除せずにアンインストールすると、対応するサービスは削除さ
れません。
322
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のアンインストール ■ Siebel Enterprise Server ソフトウェアの
アンインストール
■
Siebel Enterprise Server 全体をアンインストールする場合は、データベース設定ユーティリティをインス
トールした Siebel Server も最後にアンインストールしてから、Siebel Gateway Name Server をアンイン
ストールします。この Siebel Server をアンインストールするときに、データベース設定ユーティリティもア
ンインストールします。
備考: データベース設定ユーティリティと Siebel Server をアンインストールする前に、 DBSRVR_ROOT
ディレクトリの summary.html、summary.txt などのファイル、および SIEBSRVR_ROOT の下にある
log ディレクトリのファイルをバックアップしておくことをお勧めします。
■
Siebel Server とデータベース設定ユーティリティが同じマシンにインストールされている場合は、データ
ベース設定ユーティリティをアンインストールする予定がない限り、Siebel Server をアンインストールしな
いでください。データベース設定ユーティリティは、同じマシンに Siebel Server がインストールされていな
いと動作しません。この Siebel Server をアンインストールする場合は、データベース設定ユーティリティも
同時にアンインストールする必要があります。
■
EAI コネクタコンポーネントはオプションであり、複数のマシンにインストールできるため、このコンポーネント
は、通常は不要になった場合にいつでも安全にアンインストールできます。Siebel Enterprise Server 全体をアン
インストールする場合は、EAI コネクタコンポーネントをアンインストールしてから、最後に Siebel Server と
Siebel Gateway Name Server をアンインストールします。または、同じマシンにインストールされている Siebel
Enterprise Server コンポーネントをアンインストールするときに EAI コネクタもアンインストールします。
■
Siebel Enterprise Server ソフトウェアをアンインストールする場合は、次の手順に従ってアンインストーラ
プログラムを使用します。アンインストールするユーザーは、インストールを実行したユーザーと同じユーザー
または同じグループ内のユーザーである必要があります。
■
Siebel Enterprise Server のインストールについては、第 5 章「Siebel Enterprise Server と関連コンポー
ネントのインストール」を参照してください。
Siebel Enterprise Server コンポーネントをアンインストールするには
1
Siebel Server をアンインストールする場合は、Siebel Server サービスを停止します。
2
Siebel Gateway Name Server プロセスが実行中であることを確認します。
3
新しいシェルを開きます。
4
インストールされている Siebel Enterprise Server ソフトウェアの $SIEBEL_ROOT/_uninst/ses ディレ
クトリに移動して、次のコマンドを入力します。
uninstaller optional_arguments
ここで、
■
optional_arguments = アンインストーラに対する任意の有効な引数(コンソールモードで実行するため
の -is:javaconsole -console など)です。
次に例を示します。
uninstaller -is:javaconsole -console
コマンドにはさらに引数を追加できます。詳しくは、127 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードの
コマンドラインオプション」を参照してください。
備考: 不完全なインストールや正しく実行されていないインストールをアンインストールする場合、および適
切な _uninst ディレクトリがない場合は、Oracle テクニカルサービスにお問い合わせください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
323
Siebel Business Applications のアンインストール ■ Siebel Enterprise Server ソフトウェアの
アンインストール
Uninstaller 画面が表示され、このディレクトリにインストールされている製品が一覧表示されます。
備考: Siebel Gateway Name Server をアンインストールする場合は、アンインストールを続行する前に、
この Siebel Gateway Name Server からサービスを受けているすべての Siebel Server がアンインストール
されていることを確認してください。
5
Uninstaller 画面でアンインストールする製品を選択し、[次へ]をクリックします。$SIEBEL_ROOT にイン
ストールされているコンポーネントに応じて、次の項目の 1 つ以上を選択できます。
■
Gateway Name Server
■
Siebel Server
■
データベース設定ユーティリティ
■
EAI コネクタ
備考: すべてのサーバー製品を一度にアンインストールするか、または製品を個別にアンインストールできま
す。このトピックですでに説明したガイドラインを参照してください。
アンインストーラの確認画面が表示されます。
6
アンインストールする製品を確認し、[次へ]をクリックします。
[アンインストーラ進捗]画面が表示され、ファイル削除の進行状況が示されます。
Siebel Gateway Name Server または Siebel Server をアンインストールしている場合は、[Siebel 設定
ウィザード]画面が表示され、そこで設定データを削除できます。詳しくは、このトピックですでに説明したガ
イドラインを参照してください。
7
必要に応じて、アンインストールするコンポーネントの設定データを削除します。このタスクが必要ない場合
は、[取消]をクリックします。
設定データが削除されると、アンインストーラに次のメッセージが表示されます。
InstallShield ウィザードは Siebel Enterprise Server を正常にアンインストールしました。
InstallShield ウィザードを終了するには[完了]をクリックします。
8 [完了]をクリックします。
324
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のアンインストール ■ Siebel Web Server Extension のアンイン
ストール
Siebel Web Server Extension のアンインス
トール
Siebel Web Server Extension (SWSE)をアンインストールするプロセスは、Siebel Server のアンインス
トールに似ています。
SWSE をアンインストールすると、その SWSE を設定したときに作成された、Siebel アプリケーションの Web
サーバー仮想ディレクトリも削除されます。SWSE のインストールについては、第 8 章「Siebel Web Server
Extension のインストールと設定」を参照してください。
SWSE をアンインストールすると、アンインストーラにより SWSE 設定ウィザードが起動されます。このウィザー
ドから、既存の SWSE 設定を削除するウィザードタスクを選択します。
Siebel Web Server Extension をアンインストールするには
1
新しいシェルを開きます。
2
インストールされている SWSE ソフトウェアの $SIEBEL_ROOT/_uninst/eappweb ディレクトリに移動し
て、次のコマンドを入力します。
uninstaller optional_arguments
ここで、
■
optional_arguments = アンインストーラに対する任意の有効な引数(コンソールモードで実行するため
の -is:javaconsole -console など)です。
次に例を示します。
uninstaller -is:javaconsole -console
コマンドにはさらに引数を追加できます。詳しくは、127 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードの
コマンドラインオプション」を参照してください。
備考: 不完全なインストールや正しく実行されていないインストールをアンインストールする場合、および適
切な _uninst ディレクトリがない場合は、Oracle テクニカルサービスにお問い合わせください。
SWSE 設定ウィザードが表示され、そこで設定データを削除できます。
3
必要に応じて、SWSE の設定データを削除します。このタスクが必要ない場合は、[取消]をクリックします。
設定データが削除されると、アンインストーラに次のメッセージが表示されます。
「InstallShield ウィザードは Siebel Web Server Extension を正常にアンインストールしました。
」
InstallShield ウィザードを終了するには[完了]をクリックします。
4 [完了]をクリックします。
SWSE のアンインストールについては、326 ページの「SWSE アンインストール後の Web サーバーの復元」を参
照してください。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
325
Siebel Business Applications のアンインストール ■ Siebel 管理サーバーのアンインストール
SWSE アンインストール後の Web サーバーの復元
SWSE をアンインストールした後は、次の手順に従って Web サーバーを復元できます。
Web サーバーを復元するには
1
インストール時に作成されたすべてのバックアップ設定ファイル(次に例を示します)を、Web サーバーディ
レクトリの下にある元の場所にコピーします。
config_file_name_backup_timestamp.bak
次に例を示します。
obj_conf_020714204932.bak
■
■
Solaris
❏
start
❏
config/mime.types
❏
config/obj.conf
❏
config/magnus.conf
AIX、HP-UX、および Linux
❏
conf/httpd.conf
❏
conf/mime.types
LANG 変数をシンボリックリンクが示す実際のディレクトリにリセットします。環境変
のみ)
2 (HP-UX のみ)既存の
数 LANG がシンボリックリンクであるディレクトリ名に設定されていると、アンインストーラは失敗します。
備考: LANG 変数を univ.utf8 に設定することはできません。このように設定すると、アンインストーラは失
敗します。
3
SWSE のインストールによって Web サーバーに作成された追加のファイルを削除します。特に SWSE の以前
のバージョンをアンインストールする場合は確実に削除してください。
たとえば、IBM HTTP Server では、Web サーバーのインストールディレクトリの modules サブディレクト
リから libmod_swe.so というライブラリファイルを削除する必要があります。削除しないと、最新バージョ
ン(現在のバージョンなど)の SWSE を後でインストールするときに、既存のファイルが新しいバージョンの
ファイルによって上書きされません。
Siebel 管理サーバーのアンインストール
Windows プラットフォームで Siebel 管理サーバーをアンインストールするには、[プログラムの追加と削除]に
移動し、[Siebel Management Server with Diagnostic Tool full uninstall]を選択します。[追加と削除]を
クリックします。表示される指示に従ってアンインストールを完了します。
インストールについては、121 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール」を
参照してください。
326
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のアンインストール ■ Siebel 管理エージェントのアンインストール
Siebel 管理エージェントのアンインストール
このトピックでは、Siebel 管理エージェントをアンインストールする方法について説明します。
備考: このトピックの指示は、個別にインストールした Siebel 管理エージェントのインスタンスをアンインストー
ルする場合にのみ適用します。 Siebel 管理エージェントを Siebel Server インストールの一部としてインストール
した場合は、管理エージェントを選択的にアンインストールできません。Siebel Server をアンインストールする
と、管理エージェントもアンインストールされます。
インストールについては、121 ページの「Siebel 管理エージェントおよび Siebel 管理サーバーのインストール」を
参照してください。
Siebel 管理エージェントをアンインストールするには
1
新しいシェルを開きます。
2
インストールされている Siebel Management Agent ソフトウェアの $SIEBEL_ROOT/_uninst/
managementagent ディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。
uninstaller optional_arguments
ここで、
■
optional_arguments = アンインストーラに対する任意の有効な引数(コンソールモードで実行するため
の -is:javaconsole -console など)です。
次に例を示します。
uninstaller -is:javaconsole -console
コマンドにはさらに引数を追加できます。詳しくは、127 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードの
コマンドラインオプション」を参照してください。
備考: 不完全なインストールや正しく実行されていないインストールをアンインストールする場合、および適
切な _uninst ディレクトリがない場合は、Oracle テクニカルサービスにお問い合わせください。
Uninstaller 画面が表示され、このディレクトリにインストールされている製品が一覧表示されます。
3
Uninstaller 画面で Siebel 管理エージェント製品を選択し、[次へ]をクリックします。
アンインストーラの確認画面が表示されます。
4
アンインストールする製品を確認し、[次へ]をクリックします。
[アンインストーラ進捗]画面が表示され、ファイル削除の進行状況が示されます。
5
アンインストーラにアンインストーラ成功画面が表示された後、[完了]をクリックします。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
327
Siebel Business Applications のアンインストール ■ Siebel Strong Encryption Pack のアンイ
ンストール
Siebel Strong Encryption Pack のアンイン
ストール
Siebel Strong Encryption Pack(SSEP)をアンインストールするプロセスは、Siebel Server のアンインス
トールに似ています。
Siebel Strong Encryption Pack は Siebel Server または Siebel Web Server Extension のインストール済み
インスタンスにインストールされている場合があります。インストールについては、『Siebel セキュリティガイド』
を参照してください。
Siebel Strong Encryption Pack をアンインストールするには
1
新しいシェルを開きます。
2
インストールされている Siebel Strong Encryption Pack ソフトウェアの $SIEBEL_ROOT/_uninst/
encryption ディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。
uninstaller optional_arguments
ここで、
■
optional_arguments = アンインストーラに対する任意の有効な引数(コンソールモードで実行するため
の -is:javaconsole -console など)です。
次に例を示します。
uninstaller -is:javaconsole -console
コマンドにはさらに引数を追加できます。詳しくは、127 ページの「Siebel インストーラおよびウィザードの
コマンドラインオプション」を参照してください。
備考: 不完全なインストールや正しく実行されていないインストールをアンインストールする場合、および適
切な _uninst ディレクトリがない場合は、Oracle テクニカルサービスにお問い合わせください。
アンインストーラにより、次のメッセージが表示されます。
InstallShield ウィザードは Siebel Strong Encryption Pack を正常にアンインストールしました。
InstallShield ウィザードを終了するには[完了]をクリックします。
3 [完了]をクリックします。
328
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Siebel Business Applications のアンインストール ■ Siebel クライアントおよび Siebel Tools の
アンインストール
Siebel クライアントおよび Siebel Tools のアン
インストール
このトピックでは、Siebel モバイルまたは Developer Web Client のソフトウェア、Siebel Tools、および
(Haley Systems の HaleyAuthority に基づく)Siebel Business Rules Developer をアンインストールする方
法について説明します。
インストールについては、第 9 章「Siebel モバイル Web クライアントのインストール」および第 10 章「Siebel
Tools のインストール」を参照してください。
備考: Siebel サンプルデータベースをインストールした場合は、その Siebel サンプルデータベースを個別にアン
インストールしてから、 Siebel クライアントをアンインストールします。それ以外の場合、サンプルデータベース
はアンインストールできません。サンプルデータベースをアンインストールするには、[コントロール パネル]の
[プログラムの追加と削除]から[Siebel Uninstallation Manager]を実行します。
Siebel クライアントのインスタンスを削除するには
1 [スタート]、[すべてのプログラム]、[Oracle - Siebel8_home1](または類似した Oracle ホーム識別子)、
[Oracle Installation Products ]、[Universal Installer]の順に選択します。
2
製品の削除をクリックします。
3
アンインストールするインストール済の Siebel モバイルまたは Developer Web Client のインスタンスを示
す Oracle ホーム( Siebel8_home1 など)を選択します。
4 [削除]をクリックします。
Siebel Tools または Siebel Business Rules Developer をアンインストールするには
1 [スタート]、[すべてのプログラム]、[Oracle - Tools1](または類似した Oracle ホーム識別子)、[Oracle
Installation Products]、[Universal Installer]の順に選択します。
2
製品の削除をクリックします。
3
次のいずれかを実行します。
■
同じ Oracle ホームにインストールされている Siebel Tools および Siebel Business Rules Developer
のインスタンスをアンインストールするには、アンインストールするインストール済の Siebel Tools のイ
ンスタンスを示す Oracle ホーム(Tools1 など)を選択します(項目を展開すると、Oracle ホームに含ま
れている項目を確認できます)。
■
Siebel Tools はアンインストールせずに、Siebel Business Rules Developer をアンインストールする
には、アンインストールするインストール済の Siebel Business Rules Developer のインスタンスが組
み込まれている Oracle ホーム(Tools1 など)を展開します。Oracle ホーム自体を選択しないでくださ
い。選択すると Siebel Tools もアンインストールされます。Siebel Business Rules Developer のイン
スタンスを選択します。
4 [削除]をクリックします。
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
329
Siebel Business Applications のアンインストール ■ Siebel Charts のアンインストール
Siebel Charts のアンインストール
このトピックでは、Siebel Charts(Visual Mining NetCharts)をアンインストールする方法について説明します。
インストールについては、第 11 章「Siebel Charts のインストール」を参照してください。
Siebel Charts をアインストールするには
1
新しいシェルを開きます。
2
Visual Mining NetCharts のインストールフォルダ(アンインストールするデータが格納されているフォル
ダ)に移動します。
3
次のようなコマンドを入力します。
Uninstall_NetChartsServer_Siebel_Edition -f /export/home/qa2/Charts -i console
インストールした有効なパスが指定されるように、このコマンドを変更してください。環境に応じて、必要な場
合はコマンドの先頭に ./ を追加します。
4
アンインストールコマンドでは削除されなかった Visual Mining NetCharts のインストールフォルダをすべて
削除します。
5
UNIX マシンでサービスを再起動します。
アンインストールのトラブルシューティング
以前のインストールで正しく指示に従っていた場合は、アンインストールは通常簡単です。このトピックでは、アン
インストールの失敗から回復する方法について説明します。
失敗したアンインストールからの回復
サーバーベース Siebel 製品のアンインストールプロセスで問題が発生した場合は、アンインストールを再度実行で
きます。再実行により、バックアップディレクトリ(Siebel Enterprise Server の場合は ses_BAK)内の、アン
インストーラで作成されたバックアップを使用して元のインストール状態が復元されます。次に、障害の原因に処置
を施し、アンインストールプロセスを完了するために 3 回目のアンインストールを実行できます。
備考: 回復メカニズムは、アンインストールプロセスが失敗した場合にしか利用できません。正常に終了したアン
インストールを元に戻すために回復メカニズムを利用することはできません。
330
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
A
展開計画ワークシート
Oracle の Siebel Business Applications 製品ファミリの展開で新しい Siebel Enterprise Server をインストー
ルするたびに、展開チームの各メンバー用にこのワークシートをコピーする必要があります。ここでは、次のトピッ
クについて説明します。
■
331 ページの「チームリーダー用概要」
■
332 ページの「Enterprise Server 名およびインストールディレクトリ」
■
333 ページの「Siebel アカウント、ホスト名、静的 IP アドレス」
■
334 ページの「クラスタ展開に関するデータ」
■
335 ページの「ポートおよび RDBMS の詳細に関するデータ」
注意: ユーザーは、このワークシートや類似のドキュメント、あるいはユーザーが作成または採用した情報ストア
に記録されている機密情報(アカウントパスワードなど)のセキュリティを確保する必要があります。
チームリーダー用概要
第 1 項: 展開チームのメンバー
展開チームリーダー
Siebel 管理者
システム管理者
データベース管理者
第 2 項: 展開の概要
コンポーネント名
バージョン
コードページ/
Unicode
所有者
ユーザー数
サーバー OS
データベースサーバー
)
(RDBMS :
Siebel Server
Web サーバー
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
331
展開計画ワークシート ■ Enterprise Server 名およびインストールディレクトリ
Enterprise Server 名およびインストールディレ
クトリ
インストールする Siebel Enterprise Server ごとにコピーを作成します。
ODBC データソースは、Siebel Enterprise Server インストーラにより自動的に作成されます。詳しくは、25
ページの「RDBMS のインストールおよび設定の計画」を参照してください。
第 3 項: サーバー名
Siebel Enterprise 名
ODBC データソース名
プライマリ言語
展開するその他の言語
備考: さまざまなサーバーに異なる言語を展開する可能性があります。展開する言
語およびその言語が展開されるサーバーをすべて記録します。
コンポーネント名
ネットワークホスト名
インストールディレクトリ
Siebel Gateway Name
Server
Siebel Server
データベース設定ユーティ
リティ
Web サーバーと Siebel
Web Server
Extension(SWSE)
備考: インストールした SWSE インス
タンスの設定用に作成する SWSE 論理プ
ロファイルの格納場所もすべて記録しま
す。
Siebel File System
ディレクトリ
332
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
展開計画ワークシート ■ Siebel アカウント、ホスト名、静的 IP アドレス
Siebel アカウント、ホスト名、静的 IP アドレス
インストールする Enterprise Server ごとにコピーしてください。
備考: 要件は、このトピックに記載されているユーザーアカウントによって異なります。たとえば、高対話性ユー
ザーまたは従業員ユーザーは、 Siebel データベース内で従業員として定義する必要があります。
第 4 項: Siebel アカウント情報
ログイン/ユーザー ID
パスワード
Siebel サービスオーナー
SADMIN
Siebel 管理者
匿名ユーザー
高対話性ユーザーまたは従業員ユーザー
標準対話性ユーザーまたは担当者ユーザー
セキュリティユーザー
Siebel 診断ツールユーザー
第 5 項: ホスト名および静的 IP アドレス
サーバー名
静的 IP /ホスト名
サブネットマスク
Siebel Gateway Name
Server
ロードバランサーの仮想 IP
(サードパーティのロードバラ
ンサーを使用する場合)
Siebel Server
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
333
展開計画ワークシート ■ クラスタ展開に関するデータ
クラスタ展開に関するデータ
共有ディスクのパーティションごとにコピーを作成してください。リソースグループのクラスタ化は任意です。
第 6 項: クラスタリソースグループ
リソースグループ
ネットワーク名
IP アドレス/マシン名
Siebel Gateway Name Server
Siebel File System
Siebel データベース
第 7 項: クラスタ構成
サーバータイプ
ネットワーク
ホスト名
クラスタ IP
リソースグループ IP
アドレス
アドレス
サブネット
Siebel Gateway
Name Server ノード 1
Siebel Gateway
Name Server ノード 2
Siebel File System
ノード 1
Siebel File System
ノード 2
クラスタグループ
334
ハートビート IP アドレス
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
ハートビートサブネット
展開計画ワークシート ■ ポートおよび RDBMS の詳細に関するデータ
ポートおよび RDBMS の詳細に関するデータ
第 8 項: ポート番号
インストールする Enterprise Server ごとにコピーしてください。
備考: 使用するデータベースが IBM DB2 for z/OS の場合、Siebel データベースインストール専用の展開計画
ワークシートは、Siebel Bookshelf の『Implementing Siebel Business Applications on DB2 for z/OS』に
あります。
Siebel Gateway Name
Server
リモートユーザー用の
Synchronization Manager
リクエストマネージャ(オプション)
Siebel Connection Broker
Siebel 管理サーバー
その他のポート
第 9 項: データベース情報
項目(該当する場合)
値
RDBMS OS プラットフォーム、バージョン
およびパッチ
RDBMS OS プラットフォーム、バージョン
およびパッチ
データベースサーバー
ホストインスタンス名
データベース名
ポート番号
テーブルオーナーおよびパスワード
テーブルスペース名、使用方法(データまたは
インデックス)、およびページサイズ
テーブルスペース名、使用方法(データまたは
インデックス)、およびページサイズ
テーブルスペース名、使用方法(データまたは
インデックス)、およびページサイズ
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
335
展開計画ワークシート ■ ポートおよび RDBMS の詳細に関するデータ
336
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
索引
起動 313
クエリーモードでの実行 314
説明 309
利用可能な EVT 出力形式 317
EVT。「Environment Verification Tool」を参照
記号
$SIEBEL_HOME 37
$SIEBEL_ROOT 37
A
ActiveX コントロール 260
ADM。「Siebel アプリケーション配置マネージャ
(ADM)」を参照
AIX
IBM DB2 ユーザープロセス数の拡張 65
Siebel Gateway Name Server を自動起動するた
めの設定 159
Siebel Server を自動起動するための設定 172
AutoStopDB 設定パラメータ 280
C
CURSOR_SHARING パラメータ 47
D
DB_FILE_MULTIBLOCK_READ_COUNT パラ
メータ 48
DB2。「IBM DB2」を参照
Developer Web Client
アンインストール 329
インストール 260
カスタムショートカットの作成 276
起動オプション 274
ショートカット 272
ユーティリティおよび同期プログラムのショート
カット 273
ログイン 271
ログインする前の問題 270
E
eapps.cfg ファイル
SWSE 論理プロファイル 231
編集 248
Enterprise Server 名およびインストールディレクト
リ用ワークシート 332
Environment Verification Tool
EVT 設定ファイル 311
EVT チェックグループ 310
EVT で確認する製品 310
EVT のオプションのコマンドラインフラグ 315
G
Gateway Name Server。「Siebel Gateway
Name Server」を参照
GUI を使用しないインストール
インストールコマンド用追加フラグ 127
コマンドラインからの自動インストールの実行 306
コンソールモードインストール用の siebel.ini の
編集 307
コンソールモードでのインストール 308
コンソールモードのインストールおよび設定 307
コンソールモードのインストールおよび設定のプロ
セス 307
自動インストールおよび設定 301
自動インストールおよび設定のプロセス 301
自動インストール用の siebel.ini ファイルの
編集 302
自動モードでのインストール 306
障害発生または無応答のインストーラ 295
使用理由 295
H
HP Apache Web Server 219
httpd.conf ファイルの編集 226
権限の変更 244
最適なパフォーマンスを得るための設定 246
HP-UX
Siebel Gateway Name Server を自動起動するた
めの設定 160
Siebel Server を自動起動するための設定 174,
176
HTTP
Siebel アプリケーション対応の圧縮の有効化 248
Web サーバーのポートの設定 249
httpd.conf ファイル
IBM HTTP Server および HP Apache Web
Server での編集 226
ポート番号の変更 227
HTTPS、Web サーバーのポートの設定 249
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
337
索引 ■ I
I
IBM DB2
DB2set のパラメータ 56
EXTSHM パラメータ 56
ODBC ステートメントハンドルの不足 65
言語の選択 57
ストアドプロシージャとユーザー定義関数のインス
トール 205
設定ガイドライン 54
設定パラメータの設定 59
設定プロセス 54
断片化の管理 67
データベースオブジェクトの作成 67
データベースオブジェクトの説明 67
データベースオブジェクトのバッファプールの
設定 61
データベースオブジェクトのログスペースのガイド
ライン 66
データベースオブジェクトのログファイルのアーカ
イブのガイドライン 66
データベースの作成 58
データベースマネージャ設定パラメータのガイドラ
イン 55
テーブルスペースの作成 62
デフォルト保存パラメータの上書き 63
ユーザープロセス数の拡張 65
IBM DB2 for z/OS
展開計画ワークシートについて 335
マニュアルの使用 27
IBM DB2 UDB。「IBM DB2」を参照
IBM HTTP Server 219
httpd.conf ファイルの編集 226
権限の変更 244
Image Creator ユーティリティ。「Siebel Image
Creator ユーティリティ」を参照
L
LANG 環境変数 31, 32, 177
lbconfig.txt ファイル
SWSE 論理プロファイル 222, 237
生成 168
LC_ALL 環境変数 32
Linux
Siebel Gateway Name Server を自動起動するた
めの設定 161
Siebel Server を自動起動するための設定 174,
176
M
magnus.conf、検索 247
MEMORY_TARGET パラメータ 48
Microsoft IIS 219
338
N
NetCharts。「Siebel Charts サーバー」を参照
NLS_DATE_FORMAT パラメータ 48
NLS_LANG 環境変数 31
NLS_SORT 環境変数 31
NLS_SORT パラメータ 48
O
ODBCINI 環境変数 177
OPEN_CURSORS パラメータ 48
OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE パラ
メータ 48
OPTIMIZER_INDEX_COST_ADJ パラメータ 48
OPTIMIZER_MODE パラメータ 48
Oracle HTTP Server 219
Oracle Universal Installer 255, 281
Oracle データベース
init.ora ファイルの設定 47
Redo ログのサイズ設定 49
アクティブ/パッシブ RAC サポート 53
一時テーブルスペースの作成 50
インストールのログファイルの確認 211
オプティマイザー統計の収集 46
言語の選択 47
設定ガイドライン 46
設定の説明 46
設定プロセス 46
データベースオブジェクトの設定 52
データベースのサイズ設定 50
テーブルスペースの作成 49
デフォルト保存パラメータの上書き 51
並べ替え順と日付形式のガイドライン 47
パラメータ 48
P
PATH 環境変数 122
predeploy.htm ファイル 260
R
RDBMS
インストールおよび設定の計画 25
データベース接続の計画 27
RDBMS、設定
IBM DB2 設定パラメータの設定 59
IBM DB2 データベースオブジェクトの作成 67
IBM DB2 データベースの作成 58
IBM DB2 データベースマネージャ設定パラメータ
のガイドライン 55
IBM DB2 テーブルスペースの作成 62
IBM DB2 の ODBC ステートメントハンドル不足の
防止 65
IBM DB2 のガイドライン 54
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
索引 ■ S
IBM DB2 の言語の選択 57
IBM DB2 の設定 54
IBM DB2 の断片化の管理 67
IBM DB2 プロセス 54
IBM DB2 ユーザープロセス数の拡張 65
IBM DB2 用の DB2set のパラメータ 56
IBM DB2 用の EXTSHM パラメータ 56
Oracle データベース一時テーブルスペースの
作成 50
Oracle データベースオブジェクトの設定 52
Oracle データベーステーブルスペースの作成 49
Oracle データベースのアクティブ/パッシブサ
ポート 53
Oracle データベースのオプティマイザー統計の
収集 46
Oracle データベースのガイドライン 46
Oracle データベースの言語の選択 47
Oracle データベースのサイズ設定 50
Oracle データベースの設定 46
Oracle データベースのデフォルト保存パラメータ
の上書き 51
Oracle データベースの並べ替え順と日付形式のガ
イドライン 47
Oracle データベースのプロセス 46
Siebel Server のデータベース接続 107
デフォルトの IBM DB2 保存パラメータの上
書き 63
Redo ログ、サイズ設定 49
S
samp.bat バッチファイル 267
Siebel Business Applications
1 つのバージョンのインストールについて 23
インストールプロセス 21
新バージョンへの移行 320
複数のバージョンのインストールについて 23
Siebel Business Applications、アンインストール
Developer Web Client 329
Siebel Charts 330
Siebel Enterprise Server 322
Siebel Strong Encryption Pack 328
Siebel Tools 329
Siebel Web Server Extension 325
Siebel 管理エージェント 327
Siebel 管理サーバー 326
説明 319
モバイル Web クライアント 329
Siebel Business Rules Developer 281
Siebel Charts サーバー、アンインストール 330
Siebel Charts サーバー、インストール
Web クライアント用に Siebel Charts サーバーを
変更 294
インストール 291
インストールプロセス 291
設定 293
Siebel Collaboration 134
Siebel Developer Web Client。「Developer
Web Client」を参照
Siebel EAI コネクタ、インストール
サーバー要件の確認 101
Siebel Enterprise Server、アンインストール 322
Siebel Enterprise Server、インストール
インストールの確認 115
サーバー要件の確認 92
プロセス 88
ログファイルの確認 115
Siebel File System
Siebel データベースの設定 214
設定 41
Siebel Gateway Name Server、アンインス
トール 322
Siebel Gateway Name Server、インストール
インストール後タスクのリスト 115
インストールのトラブルシューティング 179
クラスタ化の要件 99
サーバーが実行されていることを確認 158
サーバーの起動 157
サーバー要件の確認 98
自動起動するための設定 158
ソフトウェアインストールの確認 115
Siebel Gateway Name Server 認証 95
Siebel Image Creator ユーティリティ
インストール用の Siebel イメージの作成 77
説明 69
Siebel QuickStart
設定パラメータ 280
説明 277
ビューのプレキャッシュの使用 280
有効化と無効化 278
Siebel Self-Service Applications 11
Siebel Server、アンインストール 322
Siebel Server、インストール
Search 製品 100
一時ディスクスペース 100
インストールのトラブルシューティング 179
既存のインストールへの新しい製品の追加 100
クラスタ化の要件 99
言語ロケールの要件 99
サードパーティ製アプリケーション 100
サーバー要件の確認 98
自動起動するための設定 172
データベース接続の設定 107
データベースの要件 100
ネットワーク接続の確認 107
複数の Siebel 言語パック 99
Siebel Tools、アンインストール 329
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
339
索引 ■ S
Siebel Tools、インストール
Siebel Tools のインストール 284
Tools ODBC データソースの確認 290
インストールが正常に完了したことの確認 287
インストール後のタスク 287
インストールプロセス 282
管理者権限 283
ディレクトリ構造の確認 287
ディレクトリへの書き込みおよび読み取りアクセス
権の確認 289
要件 283
Siebel Web Server Extension、アンインス
トール 325
Siebel Web Server Extension、インストール
HTTP 圧縮の有効化 248
Siebel Gateway Name Server および
Enterprise Server の確認 221
Siebel Web Server Extension のインス
トール 228
Siebel エンタープライズセキュリティトークンにつ
いて 251
SWSE ディレクトリの権限の設定 223
SWSE を受け入れるための Sun Java System
Web Server の設定 247
Web サーバーのアンインストール 226
Web サーバーの静的ファイルの更新 251
Web サーバーの設定 242
Web サーバー要件の確認 221
新しい仮想ディレクトリの作成 243
インストール後のタスク 240
インストールディレクトリの確認 241
インストールと設定のプロセス 220
インストールのトラブルシューティング 252
インストール要件 221
仮想ディレクトリの確認 243
サービスされる Web クライアント 219
推奨されている Web サーバートポロジ 24
設定ファイルの編集 248
デフォルトの HTTP ポートおよび HTTPS ポートの
設定 249
ドメイン名の要件 227
ユーザー権限の付与 244
ログファイルの確認 241
Siebel Web Server Extension、設定
論理プロファイルの設定 231, 232
論理プロファイルの適用 231, 237
Siebel Web Server Extension 設定ウィ
ザード 231
Siebel Web クライアント
ログイン 271
siebel.ini ファイル
コンソールモードインストール用の編集 307
自動インストール用の編集 302
SIEBEL_CODEPAGE 環境変数 31
340
SIEBEL_HOME 環境変数 177
SIEBEL_LANGUAGE 環境変数 29, 138
SIEBEL_ROOT 環境変数 37, 93, 177
SIEBEL_SERVER_ROOT 37
SIEBEL_UNIXUNICODE_DB 環境変数 163,
164, 177
Siebel アカウント、ホスト名、静的 IP アドレス用ワー
クシート 333
Siebel アプリケーション配置マネージャ
(ADM) 121
Siebel インストールメディア、取得 69
Siebel エンタープライズセキュリティトークン、
説明 251
Siebel 管理エージェント
インストール 121
設定 182
Siebel 管理エージェント、アンインストール 327
Siebel 管理サーバー
インストール 121
設定 182
Siebel 管理サーバー、アンインストール 326
Siebel 管理フレームワーク 121
Siebel クライアント
ENU 以外のデータの Siebel サンプルデータベース
へのインポート 267
Siebel VB または Siebel eScript のライセンスが
ない状態での設定 268
Siebel サンプルデータベースのインストール 264
インストール後のタスク 268
インストールについて 255
インストールの管理者権限 257
インストールプロセス 257
インストール前のタスク 257
カスタムショートカットの作成 276
サードパーティ製のソフトウェア 259
ショートカットおよび起動オプション 272
ディレクトリ構造の確認 268
ディレクトリの命名規則 257
データベース接続ソフトウェア 258
モバイル Web クライアントと Developer Web
Client のインストール 260
要件と推奨事項 258
ログイン 270
Siebel 言語パック
Siebel Server へのインストール 99
複数のインストールおよび展開 101
Siebel サービスオーナーアカウント、作成 42
Siebel サンプルデータベース
ENU 以外のデータのインポート 267
インストール 264
Siebel 診断ツール 121
Siebel 設定ウィザード、使用する言語について 29
Siebel 専用 Web クライアント。「Developer Web
Client」を参照
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
索引 ■ T
Siebel ディレクトリ構造、計画
RDBMS のインストールおよび設定の計画 25
Siebel Business Applications バージョンのイン
ストール 23
Siebel File System の設定 41
Siebel イメージの作成 77
Siebel サービスオーナーアカウントの作成 42
Siebel 設定ウィザードが使用する言語 29
サーバー命名規則 36
ファイルシステムの作成 38
ファイルとディレクトリの命名規則 37
Siebel データベース
IBM DB2 のストアドプロシージャとユーザー定義
関数のインストール 205
Siebel File System の設定 214
Siebel データベースの設定 206
インストールの確認 119
インストールのトラブルシューティング 212
インストールのログファイルの確認 211
許容可能なインストールエラー 212
グローバルタイムゾーンのサポート 202
コンポーネントのインストール 206
システム属性の確認 213
テーブルオーナーアカウントと管理者アカウントの
作成 202
複数言語シードデータのインストール 206
レポジトリのインポート 214
レポジトリのインポートに関する許容可能なエ
ラー 218
レポジトリのインポートのトラブルシューティ
ング 218
レポジトリのインポートのログファイルの確認 218
レポジトリへの新しい言語のインポート 214
Siebel モバイル Web クライアント。「モバイル Web
クライアント」を参照
Solaris
Siebel Gateway Name Server を自動起動するた
めの設定 161
Siebel Server を自動起動するための設定 174,
176
Sun Java System Web Server 219
Siebel Web Server Extension を受け入れるため
の設定 247
権限の変更 245
SWSE。「Siebel Web Server Extension」を参照
T
TEMP 環境変数 28
TMP 環境変数 28
U
UNIX、UNIX のロケール 32
UTC 202
V
Visual Mining NetCharts。「Siebel Charts サー
バー」を参照
W
Web Server Extension。「Siebel Web Server
Extension」を参照
Web サーバー、インストール 226
Z
z/OS、IBM DB2
マニュアルの使用 27
あ
アンインストール
Developer Web Client 329
Siebel Business Applications 319
Siebel Charts 330
Siebel Enterprise Server 322
Siebel Tools 329
Siebel Web Server Extension 325
Siebel 管理エージェント 327
Siebel 管理サーバー 326
Web サーバー 226
アンインストールプロセスのトラブルシューティ
ング 330
以前のバージョンの Siebel リリース 321
新バージョンの Siebel Business Applications へ
の移行 320
モバイル Web クライアント 329
い
インストール、GUI を使用しない。「GUI を使用しない
インストール」を参照
インストール、コンソールモード。「コンソールモードの
インストール」を参照
インストール、自動。
「自動インストール」を参照
インストールディレクトリ、マニュアルで参照 37
か
ガイドライン、IBM DB2 の設定 54
ガイドライン、Oracle データベースの設定 46
開発環境データベース、レポジトリ名の並べ替え 58
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
341
索引 ■ き
き
せ
協定世界時(UTC) 202
く
クラスタ化
Siebel Gateway Name Server の要件 99
Siebel Server の要件 99
ファイルシステムの前提条件 41
クラスタ展開データに関するワークシート 334
グローバルタイムゾーン、サポート 202
ち
地域(テリトリー)
、説明 57
チームリーダー用概要ワークシート
331
て
け
言語
IBM DB2 の選択 57
Oracle データベースの選択 47
Siebel Server の言語要件 99
レポジトリへの新しい言語のインポート 214
こ
コードセット、コードページの相違点 57
コマンドライン、自動インストールの実行 306
コンソールモードノインストール
siebel.ini ファイルの編集 307
インストールおよび設定 307
インストールおよび設定のプロセス 307
インストールコマンド用追加フラグ 127
コマンドラインからのインストールの実行 308
コンソールモードでのインストール 308
さ
サードパーティ製のソフトウェア
Siebel Server 100
Siebel クライアント 259
サーバー、命名規則 36
し
システム属性、Siebel データベースインストールの
確認 213
自動インストール
siebel.ini ファイルの編集 302
インストールおよび設定 301
インストールおよび設定のプロセス 301
インストールコマンド用追加フラグ 127
コマンドラインからのインストールの実行 306
自動起動
Siebel Gateway Name Server の設定 158
Siebel Server の設定 172
新バージョンの Siebel Business Applications へ
の移行 320
342
設定ウィザード。「Siebel 設定ウィザード」を参照
設定。「システム属性」を参照
専用 Web クライアント。「Developer Web
Client」を参照
ディレクトリの命名規則 37
データベース接続、設定 107
データベース設定ウィザード、Siebel データベースの
設定 197
データベース設定ユーティリティ
Siebel データベースの設定手順 198
インストールの確認 119
インストールプロセス 198
インストール前のタスク 200
説明 197
データベース設定ウィザード 197
テリトリー、説明 57
展開計画ワークシート
Enterprise Server 名およびインストールディレク
トリ 332
Siebel アカウント、ホスト名、静的 IP アド
レス 333
クラスタ展開に関するデータ 334
チームリーダー用概要 331
ポートおよび RDBMS の詳細に関するデータ 335
と
トラブルシューティング
Siebel Gateway Name Server のインス
トール 179
Siebel Server のインストール 179
Siebel Web Server Extension のインス
トール 252
Siebel データベースのインストール 212
アンインストールプロセス 330
レポジトリのインポート 218
な
並べ替え順、説明
58
に
認証、Siebel Gateway Name Server
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
95
索引 ■ ね
ね
ネットワーク接続、確認
も
107
は
ハードウェア、インストールの準備
25
ふ
ファイル
命名規則 37
ファイルシステム
クラスタ化の前提条件 41
作成の説明 38
ファイルシステムディレクトリの命名 40
負荷分散、サードパーティ製
サーバーの監視 171
設定 169
複数言語シードデータ
Siebel データベースのインストール 206
れ
へ
ヘルプ
Siebel Gateway Name Server インストールのト
ラブルシューティング 179
Siebel Server のインストールのトラブルシュー
ティング 179
Siebel Web Server Extension のインストールの
トラブルシューティング 252
アンインストールプロセスのトラブルシューティ
ング 330
データベース設定ユーティリティのインストールの
トラブルシューティング 212
レポジトリのインポートのトラブルシューティ
ング 218
ほ
ポートおよび RDBMS の詳細データに関するワーク
シート 335
保存パラメータ
Oracle データベースのデフォルト保存パラメータ
の上書き 51
デフォルトの IBM DB2 保存パラメータの上
書き 63
め
モバイル Web クライアント
QuickStart および AutoStopDB 設定パラ
メータ 280
Siebel QuickStart でのビューのプレキャッシュの
使用 280
Siebel QuickStart の使用 277
Siebel QuickStart の有効化と無効化 278
アンインストール 329
インストール 260
カスタムショートカットの作成 276
起動オプション 274
システムトレイの Siebel アイコンのオプ
ション 279
ショートカット 272
ユーティリティおよび同期プログラムのショート
カット 273
ログイン 270, 271
レポジトリ
Oracle データベースのレポジトリのインポートに
関する許容可能なエラー 218
新しい言語のインポート 214
インポート 214
インポートのログファイルの確認 218
レポジトリのインポートのトラブルシューティ
ング 218
ろ
ログファイル
Oracle データベースのレポジトリのインポートに
関する許容可能なエラー 218
Oracle データベースへのレポジトリのインポート
の確認 218
Siebel Enterprise Server のインストールの
確認 115
Siebel Web Server Extension インストールの
確認 241
Siebel データベースインストールの確認 211
ロケール
Siebel 設定ウィザードが使用する言語 29
UNIX のロケール 32
論理プロファイル、SWSE に対する適用 231, 237
論理プロファイル、SWSE の設定 231, 232
メディア、インストールで取得 69
わ
ワークシート。「展開計画ワークシート」を参照
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
343
索引 ■ わ
344
UNIX 用 Siebel インストールガイド バージョン 8.1
Fly UP