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今治市新ごみ処理施設整備・運営事業 特定事業の選定(平成25年4月

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今治市新ごみ処理施設整備・運営事業 特定事業の選定(平成25年4月
今治市新ごみ処理施設整備・運営事業
特定事業の選定
平成 25 年 4 月 30 日
今 治 市
1 事業概要等
(1)事業名称
今治市新ごみ処理施設整備・運営事業
(2)対象となる公共施設等の種類
一般廃棄物処理施設
(3)公共施設等の管理者
今治市長 菅 良二
(4)事業目的
市は、
「循環型都市いまばり」の実現を目指し、既存の 4 つのごみ処理施設を集約し、可燃
ごみ処理施設・リサイクルセンターとも 1 施設での処理体制を構築することとしている。
新施設の整備にあたっては、施設整備の基本方針を定めるとともに、「安全・安心で、人と
地域と世代をつなぐいまばりクリーンセンター」を基本コンセプトに、
「廃棄物を安全かつ安
定的に処理する施設」
「地域を守り市民に親しまれる施設」「環境啓発、体験型学習及び情報
発信ができる施設」の 3 つの柱を掲げ、
「21 世紀のごみ処理施設のモデル(今治モデル)
」を
目指し、平成 30 年 3 月の竣工を目標に、新しいごみ処理施設を整備するものとする。
本事業は、新ごみ処理施設の設計・建設及び運営・維持管理について、民間事業者のノウハ
ウの活用により効率的かつ効果的に実施することにより、処理対象物の適正処理、生活環境
の保全、資源の循環とエネルギーの有効活用を積極的に図るとともに、市民に信頼される「今
治モデル」としての新しいごみ処理施設の実現に資する事業とすることを目的とする。
(5)本施設の概要
計
画 地
施 設 規 模
愛媛県今治市町谷地内他
○可燃ごみ処理施設
:174t/24h(87t/24h×2炉)
○リサイクルセンター
:41t/5h
(この他に、一時保管が主である資源ごみ
等の選別・保管施設がある。)
処理方式
○可燃ごみ処理施設
:焼却方式(ストーカ式)
○リサイクルセンター
:破砕・選別・圧縮・梱包・一時保管
○可燃ごみ処理施設
市内で発生する燃やせるごみ、併設するリサイクルセンターからの可
受入廃棄物
燃残渣、し尿処理施設で資源化された助燃剤(脱水汚泥)
○リサイクルセンター
市内で発生する燃やせないごみ、粗大ごみ、プラスチック製容器包装、
資源ごみ、有害ごみ及び危険ごみ
1
供用開始
平成 30 年 4 月
(6)事業の内容
ア 事業方式
本事業は、
「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」
(平成 11
年法律第 117 号)に準じて、DBO(Design(設計)-Build(建設)-Operate(運営))
方式により実施する。民間事業者が、市の所有となる本施設の設計、建設及び運営・維持
管理に係る業務を一括して行うものとする。
イ 契約の形態
(ア)市と民間事業者は、本事業に係る基本契約を締結する。
(イ)市は、基本契約に基づき、代表企業であるプラント整備企業又は建設JVと本事業に
係る建設工事請負契約を締結する。
なお、プラント整備企業と建設工事請負契約を締結する場合(プラント整備企業が建
屋設計企業、建屋建設企業及び埋設対策等企業を兼ねる場合は除く)
、プラント整備企
業は本事業で必要となる建屋及び埋設廃棄物対策等工事の設計・建設業務について、
要件を満たす企業に実施させなければならない。
また、建設JVと建設工事請負契約を締結する場合で、設計・建設業務について要件
を満たす企業の全てが建設JVに含まれないとき、その業務について建設JVは要件
を満たす企業に業務を実施させなければならない。
(プラント整備企業が兼ねる役割に
ついては自らが実施すること。
)
(ウ)市は、基本契約に基づいて、SPCと本事業に係る運営業務委託契約を締結する。
ウ 事業期間
(ア)設計・建設期間
:平成 26 年 4 月から平成 30 年 3 月までの 4 年間
(イ)運営・維持管理期間:平成 30 年 4 月から平成 50 年 3 月までの 20 年間
エ 事業期間終了後の措置
市は、本施設を竣工から 30 年間にわたって使用する予定であり、民間事業者は 30 年間
の使用を前提として本業務を行うものとする。継続使用の具体的な方法については、必要
に応じて民間事業者の意見を聞きながら、市が事業期間内に決定する。
なお、民間事業者は、事業期間終了時に本施設を市が定める基準を満足する状態で、市
に引継ぐものとする。
オ 事業の対象となる業務範囲
(ア)民間事業者が行う業務
①
本施設の設計に関する業務
2
1) 本施設の設計
2) 市が提示する調査結果以外に必要となる事前調査
3) 市の循環型社会形成推進交付金(以下「交付金」という。)申請支援
4) 市が行うその他許認可申請支援
※本施設の設計には、本施設を整備するために必要となる全ての設計業務を含む。
②
本施設の建設に関する業務
1) 本施設の建設(試運転及び引渡性能試験を含む。)
2) 建設工事に係る許認可申請等
※本施設の建設には、本施設を整備するために必要となる全ての建設業務を含む。
③
本施設の運営・維持管理に関する業務
1) 受付管理業務
2) 運転管理業務
3) 維持管理業務
4) 環境管理業務
5) 啓発業務
6) 情報管理業務
7) 住民対応、災害時対応等の関連業務
(イ)市が行う業務
①
本施設の設計・建設に関する業務
1) 用地の確保
2) 環境影響評価
3) 許認可申請
4) 本施設の交付金申請手続
5) 近隣対応
6) 埋設廃棄物の運搬、処分
7) 本施設の設計・建設モニタリング
8) その他上記の業務を実施する上で必要な業務
②
本施設の運営・維持管理に関する業務
1) 近隣対応
2) 運営モニタリング
3) 一般廃棄物等の搬入
4) 残渣運搬業務(焼却主灰、飛灰処理物、不燃物等の貯留・積込までは民間事業者の
業務範囲)
5) 焼却主灰の資源化業務
6) 余剰電力・資源品の売却
7) 飛灰処理物及び不燃物等の処分業務
8) その他上記の業務を実施する上で必要な業務
3
カ 民間事業者の収入
本事業における民間事業者の収入は、次のとおりとする。
(ア)本施設の設計・建設に係る対価
市は、本施設の設計業務及び建設業務に係る対価を、施設整備費としてプラント整備
企業又は建設JVに支払う。
(イ)本施設の運営・維持管理に係る対価
市は、SPCが実施する本施設の運営・維持管理業務に係る対価を、委託料として運
営・維持管理期間にわたってSPCに支払う。委託料は、消費者物価指数等に基づき、
年に 1 回改定することができる。なお、委託料は、固定料金と変動料金(一般廃棄物の
処理量等に応じて変動)で構成されるものとする。
4
2 市が直接事業を実施する場合と特定事業として実施する場合の評価
(1)評価方法
本事業をPFI等事業として実施することにより、事業期間を通じた市の財政負担の縮減を
期待できる場合、又は市の財政負担が同一の水準にある場合において公共サービスの水準の
向上を期待できる場合に、本事業を特定事業として選定する。具体的には、次により評価を
行った。
ア
特定事業として実施することの定性的評価
イ
市の財政負担見込額による定量的評価
ウ
事業者に移転するリスクの評価
エ
上記による総合的評価
市の財政負担見込額の算定に当たっては、事業者からの税収その他の収入等の適切な調整を
行い、将来の費用と見込まれる財政負担の総額を算出のうえ、これを現在価値に換算するこ
とにより評価を行った。
(2)特定事業として実施することの定性的評価
公共サービスの水準については、事業者が有する専門性やノウハウを活かし、①設計・建設
及び運営の一括発注による効率化、②長期的視点に基づく運営内容の向上、③リスク分担の
明確化による安定した事業運営、等が期待できる。
これらにより、「廃棄物を安全かつ安定的に処理する施設」、「地域を守り市民に親しまれる
施設」、
「環境啓発、体験型学習及び情報発信ができる施設」の3つの柱からなる「21世紀
のごみ処理施設のモデル(今治モデル)
」について、高い水準での実現を期待できる。
(3)市の財政負担見込額による定量的評価
ア 市の財政負担額算定の前提条件
本事業を市が直接実施する場合及び特定事業として実施する場合の財政負担額の算定に
当たり、設定した主な前提条件は、次の表のとおりである。
なお、これらの前提条件は、市が独自に設定したものであり、実際の事業者の提案内容
を制約するものではない。
5
(ア)事業費等の算出方法
項目
①利用者収入
などの算出
方法
②施設整備業
務にかかる
費用の算出
方法
市が自ら実施す
る場合の費用項
目
DBO方式で実
施する場合の
費用項目
-
-
建設費
同左
③運営・維持管
理業務にか
かる費用の
算出方法
人件費
点検補修費
用役費
同左
④資金調達に
かかる費用
の算出方法
交付金
一般財源
起債
同左
⑤施工監理費
用
⑥その他の費
用
施工監理費用
同左
-
算出根拠
・市が自ら実施する場合の費用
はプラントメーカーの見積を
もとに設定。
・DBO方式で実施する場合の
費用は市自らが実施する場合
に比べ一定割合の縮減が実現
するものとして設定。
・市が自ら実施する場合の費用
はプラントメーカーの見積を
もとに設定。
・DBO方式で実施する場合の
費用は市自らが実施する場合
に比べ一定割合の縮減が実現
するものとして設定。
・交付金については、プラント
メーカーの見積から対象額を
設定し、1/2 または 1/3 を乗
じて設定。
・起債については交付金対象内
については交付金を控除した
額に対して 95%、交付金対象
外については 95%を充当す
る。償還期間 10 年(据置 1 年)、
利率は起債の近年動向を踏ま
えて設定。
・建設費を踏まえて設定。
モニタリング費
運転資金
SPC経費
SPC利益
法人税等
・DBO方式で実施する場合の
費用については、先行事例そ
の他を踏まえて設定。
(イ)VFM検討の前提条件
項目
①割引率
値
4%
②物価上昇率
-
③リスク調整値
-
算出根拠・理由
・国土交通省その他で広く一般に用いられている値を採用
・物価変動しない場合のVFMが算定対象
・公表に際しての十分なデータが収集できないことから、
リスク移転については定性的効果として認識
※VFM(Value for Money):
支払いに対して最も価値の高いサービスを供給する考え方のこと。ここでは、市が直接実施す
る場合と特定事業として実施する場合の財政支出の差額を意味している。
※リスク調整値:
6
特定事業として実施する場合には、従来方式で市が負担していたリスク方式のいくつかは事業
者に移転する。このリスクが顕在化した場合、従来方式では市に追加費用が必要となるが、特
定事業では市に追加費用は発生しない。この差額(効果)を意味している。
イ 財政負担額の比較
前掲の前提条件に基づいて、市自らが実施する場合及びDBO方式で実施する場合の財
政負担を現在価値換算のうえ比較すると、以下のとおりである。
項目
①市自らが実施する場合
②DBO方式で実施する場合
③VFM(金額)
④VFM(割合)
値
8,627百万円
8,214百万円
412百万円
4.8%
備考
・交付金を控除済み
・交付金を控除済み
・①-②
・③÷①
(4)事業者に移転するリスクの評価
特定事業として実施する場合は、市が直接実施する場合に市が負担するリスクの一部を事業
者に移転して実施する。このため、移転するリスクを定量化したうえで財政負担の見込額に
加算することが望ましいが、現実的にはデータ的制約から十分な根拠に基づく定量化は、困
難であった。
ただし、特定事業として実施する場合に事業者が負担するリスクは、事業者が、市よりも効
果的かつ効率的に管理可能であるものを対象としており、事業者が有するリスクコントロー
ル及びリスクヘッジのノウハウを活かすことで、顕在化の抑制及び顕在時被害額の抑制が期
待できる。
(5)総合的評価
本事業は、特定事業として実施することにより、市が直接実施する場合に比べ、事業期間全
体を通じた市の財政負担額について、4.8%程度の縮減を期待することができるとともに、公
共サービスの水準の向上、効果的かつ効率的なリスク管理も期待することができる。
また、DBO方式は、市の関与度が高いことから、施設に対する近隣住民の安心感や信頼性
を高いレベルで確保することができる。
したがって、本事業を特定事業として実施することが適当であると認められるため、PFI
法第6条に準じて特定事業として選定する。
7
今治市環境衛生部環境政策課
住所
〒794-8511
愛媛県今治市別宮町 1 丁目 4 番地 1
電
話
0898-36-1632(直通)
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