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沿岸部に津波監視カメラ
(3)市報ひがしまつしま 2014 年 3 月 1 日号 特集 震災から3年 ~「防災・減災都市の実現」へ向けた取組み~ 災害発生時における備蓄倉庫から物資 を配布する主な流れ(イメージ) 防災備蓄倉庫の整備計画 防災拠点備蓄基地(1カ所) 防災拠点備蓄基地(1カ所) 避難者の多い避難所への物資の補充を目的 とした基地です。津波浸水区域外の高台にある 鷹来の森運動公園内に整備しました。東日本大 震 災 では 約70%の 住 家 で 半 壊 以 上 の 被 害 が あったことから、市防災備蓄計画では全人口の 3分 の2(約29,000人)の3日 間 各3食にあ たる 258,000食の備蓄を見込んでいます。この基地 ではその約半分を備蓄します。 備蓄数量は、 全体備蓄数 の約半数。 地域防災備蓄倉庫 (14カ所) 分散備蓄倉庫 (10カ所) 小・中学校、 高等学校に避難した 避難者などに物資を配布 小・中学校、高等学校以外の避難施設に 避難した避難者や在宅避難者に物資を配布 地域防災備蓄倉庫(14カ所) 多くの避難者を受け入れた際、速やかに物資 を支給するために市内にあるすべての小中高 校敷地内に整備します。また、備蓄スペースと して、余裕教室なども有効活用します。 分散備蓄倉庫(10カ所) 曲 市 浜 (5G無線リンク) (920MHz) 超音波波高計 (無線リンク装置) 沿岸津波監視 システムB を途切れることなく見ることができます。津波が想定される場合、市民の皆 さんに早期に情報を提供するとともに、避難を呼びかけていきます。 (5G無線リンク) 東松島市役所 住民見守り ▲津波監視カメラで沿岸部の状況を常に監視し、防犯や 災害の事前監視として活用 活用イメージ:観光情報(将来拡張用) 沿岸津波監視システム スマートフォン等の モバイル機器 (無線リンク装置)映像記録 市 装置等 ホームページ (5G無線リンク) ■問 復興政策課復興政策班 ☎内線1243 野 蒜 所内に設置した管理システム端末で遠隔操作をしたり、リアルタイムの映像 市では、平成 年に策定した東松 島 市 地 域 防 災 計 画 に 基 づ き、大 規 接確認しなければならず、危険を伴うものでしたが、監視カメラによって市役 模災害に備えた防災用品の備蓄を 所屋上に4種類計7台を設置しました。沿岸部のカメラは高さ約15メートルのコ これまで災害時に沿岸部の情報を得るためには、市職員や消防団員が直 岸 沿岸津波監視 システムA て商用電源を使用しない完全独立電源型です。大曲、浜市、野蒜地区と市役 ンクリート支柱に取り付け、水平360度、上下160度の範囲で常時撮影します。 海 進 め て い ま し た。し か し、東 日 本 大 津波 監視カメラは太陽光パネルと蓄電池を組み合わせた全国の自治体でも初め 海 18 活用イメージ:防犯・防災 暴風雨 めの津波監視カメラを市内4カ所に設置し、4月から本格的に運用を開始します。 岸 震災では想定をはるかに上回る被 市は、地震などが発生した際に沿岸部の状況を正確、かつ安全に把握するた 害を受け、長期間にわたる断水と停 沿岸部に津波監視カメラ 電、物 流 機 能 の 停 止 に よ り、備 蓄 体 10 制のあり方について、多くの課題が 24 浮き彫りになりました。 こうした震災での課題と教訓を 踏 ま え、平 成 年 月 に「東 松 島 市 防 災 備 蓄 計 画」を 策 定 し ま し た。こ の計画では、東日本大震災発災直後 の約3日間は、国や県の支援物資が 届 か な か っ た こ と か ら、「発 災 か ら 3日分」を想定した食糧などの備蓄 大 ・紙おむつ ・簡易トイレ ・生理用品 ・発電機 ・投光機 ・組立かまどセット など のあり方について定めています。 発災直後の被害や混乱を最小限に抑えるた め、 市民個人やご家庭、 各自主防災組織や事業 所では常に災害時に必要な物資を備蓄してお %が浸水し、 自助、 共 くことが大切です。 東日本大震災では、 大津波 の影響により市域の約 助による備蓄品の多くが流失しました。その ため支援物資が到着するまでの間、避難所で は物資不足に陥りました。 岸 このような経験を教訓に、市では発災直後 から3日間、避難所などに物資を円滑に支給 できるように、上記の備蓄倉庫および備蓄用 品を整備しています。 ■問 防災課危機対策班 ☎内線1162 海 36 地域防災備蓄倉庫・分散備蓄倉庫1カ所あたりの主な備蓄品目と数量 ・調理不要食 5,000食 ・飲料水5,000リットル ・毛布 500枚 ・粉ミルク 「災害発生から3日間」 を想定し物資確保 学校以外の避難所に避難した市民に支給す るために、市内8地域ごとに津波の浸水危険の 少ない場所および市役所本庁舎などに整備し ます。また、備蓄スペースとして、既存倉庫など も有効活用します。 備蓄数量は、 全体備蓄数 の約半数を 施設ごとに 按分。 東松島市役所 津波監視システムの特徴 役 ソーラーパネルで発電し、 完全独立電源で24時間常時駆動(商用電源は使用しない) 市 震災での教訓を活かした防災備蓄計画を着実に実行 震 災 か ら 3 年 所 屋上 パソコン等 ▲カメラ映像を観光情報として提供(将来拡張) 活用イメージ:住民サービス(将来拡張用) ほとんど光がない状態でも、 リチウム蓄電池に蓄電しながら最低3日間は駆動する 高性能なメインカメラ(360° 水平回転、 36倍EX光学ズーム、 夜間撮影可能等) 4種類7台のカメラの設置(①メイン②赤外線③魚眼レンズ④HDネットワークカメラ) (WiFi) (WiFi) 浜市海岸部に波高計を設置することにより、 より精度の高い海面情報を把握できる 市役所末端で、カメラの各種操作(上下左右、 ズーム操作) が簡単に行える 市役所端末で、簡易な故障情報に加え、 バッテリーの容量もリモートで監視できる ▲WiFiホットスポットとしてのインフラ利用(将来拡張)