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水質基準の項目について
水質基準の項目について 試験項目 一般細菌 水道法水質基準 解 説 汚水、雑排水、土壌、空気中に広く存在する。水道水(タ ンク水)に検出した場合は、汚水、異物等の混入やタンク 1 mL中 100 以下で の清掃不足、容量過大による残留塩素消失などが考え あること られる。井戸水から検出した場合は汚水混入や消毒設 備の故障、降雨等による変動などが考えられる。塩素消 毒、または、煮沸消毒により除去できる。 腸内細菌の一種で、人を含む温血動物の糞便に由来す る。大腸菌が検出されることは、消化器系病原菌に汚染 されている可能性を意味する。塩素消毒、または煮沸消 毒により除去できる。 大腸菌 検出されないこと 亜硝酸態窒素 亜硝酸態窒素は極めて低濃度でも影響があることが分 0.04mg/L以下であ かってきたことから、平成26年4月1日に単独で基準が ること 定められた。 硝酸態窒素及び 亜硝酸態窒素 汚水、雑排水等が混入し、その中の有機窒素化合物が 10mg/L以下である 分解して生じたアンモニアが酸化することによって生じ こと る。11mg/ℓ以上は乳児に対してメトヘモグロビン血症(チ アノーゼ)を起こすことがある。 塩化物イオン いわゆる塩素イオンのこと。下水、汚水、工場排水等の 200mg/L以下であ 混入により増加するので汚染の指標となる。200mg/L を ること 超えると塩味を感じることがある。 有機物等(全有機 3mg/L以下である 水の有機物等による汚れの度合を示す。下水の混入な 炭素(TOC)の量) こと どによっても増加する。 pH 値 飲料水としては、中性付近の弱酸性~弱アルカリ性が適 5.8 以上 8.6 以下で している。降雨、地層の影響、汚染物質の混入により変 あること 化する。 味 異常でないこと 地質や海水による場合もあるが、汚水、雑排水、薬品、 油等の混入や藻類の繁殖により異常味を生じることがあ る。 臭気 異常でないこと 汚水、雑排水、薬品、油等の混入や、藻類の繁殖により 発生する。消毒のための塩素臭は、異常臭ではない。 5度以下であること 着色の度合いを数値で表したもの。汚水の混入などによ り増加することがあるが、ほとんどは、給水管のサビが原 因である。 2度以下であること 水に浮遊する微小粒子を、濁りの程度で表したもの。汚 水、雑排水の混入や給水管のサビ等により増加すること がある。 色度 濁度