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国際協力銀行(JBIC)について

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国際協力銀行(JBIC)について
資料7
国際協力銀行(JBIC)について
平成17年12月16日
国際協力銀行の沿革及び組織の概要
○
○
沿革
組織の概要
昭和 25 年 12 月 28 日
日本輸出銀行設立
所在地
東京都千代田区大手町 1-4-1(東京メトロ竹橋駅)
昭和 27 年 4 月 1 日
日本輸出入銀行と名称を変更
昭和 36 年 3 月 16 日
海外経済協力基金設立
平成 7 年 3 月 31 日
日本輸出入銀行と海外経済協力
設立目的
「国際協力銀行は、一般の金融機関と競争しないことを旨
としつつ、我が国の輸出入若しくは海外における経済活動
の促進又は国際金融秩序の安定に寄与するための貸付
け等並びに開発途上にある海外の地域の経済及び社会
の開発又は経済の安定に寄与するための貸付け等を行
い、もって我が国及び国際経済社会の健全な発展に資す
ることを目的とする。」(国際協力銀行法第一条)
基金の統合について閣議決定
資本金
7 兆 8,767 億円(平成 17 年 3 月末現在)
平成11 年10 月1 日
国際協力銀行設立
出融資保証残高
20 兆 8,989 億円(平成 17 年 3 月末現在)
平成 15 年 8 月 18 日
金融庁検査
平成 15 年 9 月 30 日
年間事業評価書を初めて公表
職員数
872 名(平成 17 年 3 月末現在)
役員
(総裁 1 名、副総裁 2 名、理事 7 名、監事 2 名)
本支店等
本店、大阪支店、海外駐在員事務所(26 ヵ所)
1
業務の概要
国際協力銀行
JBIC: Japan Bank for International Cooperation
国際金融等業務
海外経済協力業務
○ 日本の輸出入もしくは海外における経済活動の促進、または
国際金融秩序の安定に寄与することを主目的。
○ この目的のために実施される市場金利に準じた条件(非
ODA)による公的融資。OOF(Other Official Flow)に分類。
○ 途上国の経済社会基盤整備や経済の安定等を主目的。
○ この目的のために実施される市場金利より譲許的な条件によ
る融資。ODA(Official Development Assistance)に分類。
①輸出金融
日本企業が、発電・通信設備、船舶などのプラントや技術を輸出する際
に必要な資金の貸付等。
円借款
経済・社会基盤の整備を進める開発途上国に対して、低金利で返済
期間の長い資金を提供し、開発途上国の「自助努力」による経済発展、
経済的自立を支援。
②輸入金融
石油、LNG、鉄鉱石等重要物資を輸入する際に必要な資金の貸付等。
③投資金融
日本企業が海外で現地生産、資源開発等の事業を行う際に必要な資
金の貸付等。
政策金融改革の基本方針(JBIC 部分抜粋)
(11 月 29 日 経済財政諮問会議)
④事業開発等金融(アンタイドローン)
わが国の貿易、投資等海外経済活動の為の環境整備や、途上国等の
構造調整等に資する日本からの資材料調達を条件としない資金協力。
⑤保証
民間金融機関の融資や途上国政府等の公債発行等に対する保証。
なお、航空機等の輸入金融については融資から保証へ移行。
⑥出資
海外で事業を行う日本企業に対する支援や、日系合弁企業等に対する
出資。
「2.政策金融の各機能の分類
(7)国際協力銀行分野
① 海外経済協力機能(円借款)は、民にはない政府開発援助(ODA)
機能を重視し、他の政策金融と別の機能として残す。
② 国際金融機能(貿易金融、投資金融、アンタイドローン)は、国策上
必要な資源確保・国際競争力確保を除き、撤退する。
」
(注)「輸出金融」と「輸入金融」とをあわせて「貿易金融」と呼ばれている。
2
平成17年度 資金計画
(単位:億円)
計
(資金運用)
国際金融等業務
輸出金融
輸入金融・投資金融
事業開発等金融(アンタイドローン)
保証
出資
海外経済協力業務
円借款
小計
(資金調達)
一般会計出資金
財政融資資金借入金
国際協力銀行債券
財投機関債
政府保証外債
貸付回収金等
小計
国際金融等勘定
海外経済協力勘定
11,300
2,310
6,880
2,050
60
6,900
6,900
18,200
11,300
2,310
6,880
2,050
60
11,300
6,900
6,900
6,900
1,744
8,301
5,275
2,600
2,675
2,880
18,200
3,831
5,275
2,600
2,675
2,194
11,300
1,744
4,470
686
6,900
3
平成16年度 業務実績
(単位:億円)
輸出金融
輸入金融
投資金融
融資
国際金融等業務
事業開発等金融(アンタイドロ−ン)
保証
出資
小計
円借款
海外経済協力業務 海外投融資
小計
合計
承諾額
年度末残高
1,148
14,017
585
7,753
7,168
35,736
119
27,492
2,160
9,035
22
1
11,203
94,034
7,986
113,359
1,596
7,986
114,955
19,189
208,989
4
ODA の定義と国際協力銀行の業務
1. DAC(Development Assistance Committee「開発援助委員会」)は、ODA を以下の3要件を満たす資金の流れと定義
① 政府ないし政府の実施機関によって供与
② 開発途上国の経済開発や福祉の向上に役立つことを主な目的
③ 資金協力については、供与条件が緩やか(グラント・エレメントが 25%以上のもの)
(注)グラント・エレメント(Grant Element:G.E.)とは借款条件の緩やかさを示す指数。贈与の場合には、100%となる。
金利が低いほど、融資期間が長いほど、グラント・エレメントは高く(借入人の開発途上国にとって有利)となる。
2.国際協力銀行の実施する融資業務と DAC 分類
① ODA の定義を満たす融資が海外経済協力業務(円借款)
② それ以外(OOF : Other Official Flow その他の公的資金の流れ)が、国際金融等業務
(参考1) 海外経済協力業務(円借款)の融資条件
10年据え置き、30年償還
金利 30年固定 1.3%が一般的な条件
(15年度承諾案件の平均金利 1.33%、平均償還期間 31 年 10 カ月)
(参考2) 国際金融等業務の融資条件
例えば、輸出金融については、10年程度の貸付期間 円金利 2.17%(17年11月15日以降適用)、
投資金融については、7∼15年程度の貸付期間 ドル金利 5.0075%(17年11月25日現在)が一般的な条件
(基準となる金利(国債流通利回りやLIBOR:London Inter Bank Offered Rate:ロンドン銀行間市場金利)に一定の金利を上乗せ)
5
兆円
出融資保証実績の推移
4.0
3.5
国際金融等業務
(保証除く)
3.0
2.5
保証
2.0
海外経済協力業務
1.5
1.0
0.5
0.0
平成9年度
平成10年度
平成11年度
平成12年度
平成13年度
平成14年度
平成15年度
平成16年度
(注)いずれも承諾額ベース。なお、平成11年9月末までの実績は、旧日本輸出入銀行、旧海外経済協力基金の実績。
6
地域別融資実績
16年度フローベース(承諾実績)
ストックベース(16年度末残高)
国際金融等業務
その他, 11.8%
国際金融等業務
東アジア ,
7.8%
東アジア ,
11.1%
その他, 19.6%
東南アジア ,
14.3%
中南米, 16.8%
南アジア, 0.1%
中央アジア・
コーカサス,
3.0%
中東欧・ロシ
ア, 9.0%
アフリカ, 0.1%
東南アジア ,
27.4%
中南米, 17.3%
アフリカ, 3.5%
中東, 12.4%
中東, 33.8%
海外経済協力業務
海外経済協力業務
中南米, 2.7%
アフリカ, 0.7%
中東, 12.4%
その他, 0.0%
東アジア ,
10.8%
中東欧, 6.0%
中央アジア・
コーカサス,
4.0%
南アジア,
21.6%
南アジア, 2.6%
中央アジア・
コーカサス,
2.9%
中東欧・ロシ
ア, 6.6%
東南アジア ,
41.9%
その他, 0.5%
中南米, 5.3%
アフリカ, 7.6%
中東, 4.5%
中東欧, 0.5%
中央アジア・
コーカサス,
1.6%
南アジア,
20.2%
東アジア ,
15.8%
東南アジア ,
44.0%
7
日本輸出入銀行と海外経済協力基金の統合について
○ 平成7年3月 31 日
「日本輸出入銀行と海外経済協力基金の統合について」 閣議決定
「日本輸出入銀行と海外経済協力基金とを統合する。統合は、4年後とし、この間、経済協力開発機構、世界銀行、国際
通貨基金等の国際機関及び関係諸国の理解を得るよう努める。」
○ 平成9年9月 24 日
「特殊法人等の整理合理化について」閣議決定
「「日本輸出入銀行と海外経済協力基金の統合について」(平成7年3月 31 日閣議決定)は、既定方針どおり実施する。」
○ 平成 11 年2月9日
「国際協力銀行法案」閣議決定、国会提出
○ 平成 11 年4月 16 日 「国際協力銀行法」成立
○ 平成 11 年 10 月1日 国際協力銀行設立
(参 考)
・ 統合に伴う主な作業
- 海外関係機関への説明(OECD、世界銀行、IMF等の国際機関及び関係諸国)
- 本店機能の合理化(22部→21部、2研究所→1研究所)
- 海外事務所の統廃合(統合前35カ所→現在26カ所)
・ 主な課題
- 国際金融等業務と海外経済協力業務との間の一層のシナジー効果の進展
8
現行組織図
○ 本 店
760人
監 事
特命審議役
( 11人)
秘書役
( 10人)
法規担当審議役
( 10人)
人事部
( 20人)
総務部
( 32人)
○ 支 店 (大阪支店)
24人
広報室
総
裁
副
総
裁
財務部
( 47人)
管理部
( 36人)
金融業務部
( 26人)
国際金融第1部
( 42人)
検査部
国際金融第2部
( 35人)
1人
2人
7人
2人
国際金融第3部
( 28人)
資源金融部
( 35人)
企業金融部
( 45人)
理
事
( 10人)
総裁
副総裁
理事
監事
共
通
部
門
経理室
国
際
業
金
務
融
等
中堅・中小企業支援室
開発業務部
( 19人)
開発第1部
( 31人)
開発第2部
( 29人)
開発第3部
( 28人)
開発第4部
( 24人)
債権管理システム部
( 35人)
プロジェクト開発部
( 27人)
海
外
業経
務済
協
力
○ 統合後入行職員の割合
情報システム室
開発事業評価室
プロジェクトファイナンス部 ( 22人)
開発セクター部
( 21人)
審査部
( 39人)
国際審査部
( 25人)
環境審査室
( 18人)
開発金融研究所
( 43人)
○ 海外駐在員事務所
97人
北京(6人)、香港(3人)、バンコク(6人)、
ハノイ(4人)、ジャカルタ(7人)、
クアラルンプール(2人)、マニラ(7人)、
シンガポール(1人)、ヤンゴン(1人、開設準備中)、
コロンボ(3人)、ダッカ(2人)、
イスラマバード(2人)、ニューデリー(6人)、
シドニー(1人)、モスクワ(3人)、
フランクフルト(3人)、ロンドン(4人)、
パリ(8人)、カイロ(3人)、ナイロビ(2人)、
ニューヨーク(4人)、ワシントン(6人)、
ブエノスアイレス(2人)、リマ(2人)、
メキシコシティー(3人)、リオデジャネイロ(4人)、
ドバイ(2人、開設準備中)
産業調査室
共
通
部
門
統合後(11年10月)
入行プロパー職員
数
17年度定員
プロパー職員のうち
統合後入行職員の
割合
215人
869人
25%
(注)17年10月1日現在
9
海外事務所の統廃合(統合前35ヵ所→現在26ヵ所)
旧海外経済協力基金
国際協力銀行
旧日本輸出入銀行
旧海外経済協力基金
国際協力銀行
旧日本輸出入銀行
<海外駐在員事務所>
バンコク
バンコク
バンコク
シンガポール
ジャカルタ
ジャカルタ
ジャカルタ
シドニー
シドニー
マニラ
マニラ
マニラ
フランクフルト
フランクフルト
ニューデリー
ニューデリー
ニューデリー
モスクワ
モスクワ
北京
北京
北京
ナイロビ
ナイロビ
パリ
パリ
パリ
カイロ
カイロ
ロンドン
ロンドン
ロンドン
ニューヨーク
ニューヨーク
ワシントン
ワシントン
ワシントン
(平成14年度に閉鎖)
ロスアンゼルス
南米地域担当(リオ)
リオデジャネイロ
リオデジャネイロ
メキシコ
メキシコ
香港
香港
(平成17年度に閉鎖)
アンデス(ボゴタ)
ブエノスアイレス
クアラルンプール
クアラルンプール
ブエノスアイレス
ダッカ
ダッカ
リマ
イスラマバード
イスラマバード
コロンボ
コロンボ
ハノイ
ハノイ
ヤンゴン
ヤンゴン
計17海外事務所
計26海外事務所
(注)アンデス(ボゴタ)は17
年度に閉鎖し、17年12月1
日現在、26海外事務所。但
し、17年度中にドバイに新
設予定。
計18海外事務所
10
海外の公的融資を実施する主な経済協力関係機関
国
機関名
融資
融資以外の主要業務
ODA業務
ODA以外の業務
保証
出資
無償
技術協力
日本
国際協力銀行
○
○
○
○
−
−
米国
米国輸出入銀行
−
○
○
−
−
−
海外民間投資公社
−
○
○
−
−
−
フランス開発庁(注2)
○
○
○
○
−
−
経済協力振興投資公社
−
○
○
○
−
−
輸出信用保証局
−
○
○
−
−
−
英連邦開発公社
−
○
−
○
−
−
復興金融公庫(注3)
○
○
○
○
−
−
ドイツ投資開発公社
−
○
○
○
−
−
輸出開発公社
−
○
○
○
−
−
中国
中国輸出入銀行
○
○
○
−
−
−
韓国
韓国輸出入銀行
○
○
○
−
−
−
フランス
英国
ドイツ
カナダ
(注1)米国、英国、カナダは、現在、ODAの融資を行っていない。
(注2)政府全額出資の政府機関であり、無償・技協の一部も実施(無償・技協は主に外務省が直接実施)。
(注3)無償の一部も実施。
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