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『磐田信用金庫における創業・新事業支援について』(PDF形式:4.10MB)
磐田信用金庫における 創業・新事業支援について 理事長 高木 昭三 磐田信用金庫 概要 ●当金庫の基本スタンス 創業や新規事業など、 新たな取組みに対して積極的に応援 設 立 : 昭和25年5月 所在地 : 静岡県磐田市中泉578-1 店舗数 : 33店舗 役職員 : 628名 預 金 : 6,236億円 貸出金 : 3,332億円 (平成23年12月末時点) 01 営業地域の概要 ●静岡県西部の位置 営業エリア人口 当金庫の営業エリア 磐田市 浜松市 袋井市 掛川市 森 町 菊川市 御前崎市 167千人 798 85 115 19 46 34 エリア 計 1,266 静岡県計 3,749 24.1.1現在 静岡県推計人口 02 営業地域の概要 ●営業地域の概要 ■特 徴 ○主に製造業が中心に地域を下支え 静岡県製造品出荷額15兆7,931億円(全国3位) ・浜松市製造品出荷額 2兆 145億円(県内1位) ・磐田市製造品出荷額 1兆7,365億円(県内2位) [平成22年工業統計調査結果(県・浜松市確報、磐田市速報)] 山梨県に近い規模 (2兆3,209億円) 長崎県と同規模 (1兆7,400億円) 2市で静岡県内の23.4%の工業出荷額 ○輸送機器 : スズキ、ヤマハ発動機、ホンダ発祥の地 ○楽 器 : ヤマハ、河合楽器、ローランド ○光 産 業 : 浜松ホトニクス 03 営業地域の概要 ●主な産業 ○輸送用機器製造(自動車・オートバイ) ○楽器(電子楽器、ピアノ、金管楽器) “やらまいか精神”を継承! ○繊維産業(染色、別珍、コールテン) (=チャレンジ精神) ○静岡県西部地域には上場企業25社 ○製材、木材産業(天竜杉) ○農業(主に温室メロン) ○漁業(しらす) など ○本田宗一郎(ホンダ) ・ 山葉寅楠(ヤマハ) 高柳健次郎(テレビ/浜松ホトニクス) などを輩出 ○遠州地方には伝統的に ”やらまいか精神”(まずやってみようじゃないか) が受け継がれている 04 営業地域の概要 (参考資料) ●浜松地域工業発展の系譜 出典:静岡県・浜松地域新技術産業都市構想推進委員会資料より作成 05 支援体制の経緯 若手経営者の会 相談センター開設 平成7年6月 サクセス21発足 平成9年9月 情報相談センターで 経営相談を開始 平成11年2月 取引先の支援体制を充実 がんばる起業 応援ネットワーク設立 平成12年2月 第1回ビジネス・コンテスト開始 第10回ビジネス・コンテストを開催 平成23年11月 平成14年4月 経営革新計画 農商工連携 BCP等 支援業務を拡充 いわしん「経営塾」開講 平成17年9月 アジア・ブラジル業務支援デスク設立 平成22年7月 06 創業・新事業支援 –ビジネス・コンテスト- ●ビジネス・コンテストの開催 ■新規創業や経営革新などの支援事業 として、産学連携によるビジネス コンテストを平成14年より毎年開催。 ■独創的な技術やアイデアを持ちながら、 事業化に至らない個人・企業の 発掘・事業化をサポート。 ■県西部地域を対象にプランを募り、 3回の審査を通じて、各賞を決定。 07 ビジネス・コンテスト ●運営体制について ■主 催 いわしん・がんばる起業応援ネットワーク 事務局:磐田信用金庫 ※平成12年 商工会議所、大学、当金庫で組成。 ■後援機関:18機関 ヤマハ発動機(株)、浜松ホトニクス(株)、 NTN(株)磐田製作所、大塚製薬(株)袋井工場、 (株)ブリヂストン磐田工場、静岡県信用保証協会、 信金中央金庫、磐田市商工会、磐田市、袋井市、掛川市、 静岡新聞社・静岡放送、中日新聞東海本社、 日本経済新聞社浜松支局、静岡大学、静岡県立農林大学校、 FmHaro! 、ケーブル・ウィンディ 08 ビジネス・コンテスト ●募集・対象プラン ■募集部門 A部門【新規創業者部門】 静岡県西部地域で起業・創業を目指す個人の方、 グループを対象。 B部門【既存事業者部門】 新分野への進出や新製品の開発などにより、 更なる発展を目指す企業等を対象。 ■対象となるプラン例 ○新規創業、または新しいビジネスモデル によるプラン ○新分野進出や新製品開発で 更に発展を目指すプラン ○地域の活性化や課題解決につながるプラン C部門【学生チャレンジ部門】 ○革新的な連携モデルによるプランなど ビジネスの考案・創業を目指す学生の若い感性と 夢があふれるプランを募集。 【当金庫との取引の有無は問いません】 09 ビジネス・コンテスト ●各賞について 奨励賞 A・B部門 C部門 審査委員会が定めた額 C部門の中で、優秀と認められたプラン 学生特別賞 ▲写真は第10回 ビジコン 最優秀賞の㈱名倉ルーフ 最優秀賞 100万円 A・B部門の優秀プランの中で、 最も評価の高かったプラン 優秀賞 審査委員会が定めた額 C部門プランを対象 審査委員期待賞審査委員会が定めた額 C部門の中で、今後が期待されると 評価されたプラン 30万円 A・B部門において、最終選考会で 優秀と認められたプラン 特別賞 ※過去の受賞者のビジネスプランは 当金庫 ホームページでご覧いただけます。 審査委員会が定めた額 A・B部門プランを対象 10 ビジネス・コンテスト ●ビジコン開催のながれ 11 ビジネス・コンテスト ●過去の応募状況 応募総数 555件 うちA部門 新規創業者部門 232件 12 新規創業者部門アンケート ●ビジネス・コンテスト応募者アンケート 対象:過年度 A部門(新規創業者部門)の応募者 平成23年12月実施分 Q. 起業・事業化は実現しましたか? A. ■していない ⇒ 32先(55.2%) ■事業化した ⇒ 26先(44.8%) 事業化 していない 事業化した 44.8% 55.2% ●アンケート詳細 ●過年度A部門応募先数 : 177先(応募件数232件) ●集計対象先 ・内有効回答数 : 130先 : 58先 13 新規創業者部門アンケート ●起業・事業化後 発生している課題 「売上・利益・販路」といった、 販売先の確保が課題 ●起業・事業化後に 希望する支援 当金庫では ビジネス・マッチングで支援 14 新規創業者部門アンケート ●起業・事業化に 至らない理由 「経営ノウハウ、 マーケティング」など 経営者を育成することが課題 ●今後の起業・事業化 に向けた課題 各種セミナーの開催 専門家の派遣など 15 ビジネス・コンテストと取引先サポート ●取引先の課題解決に向けたサポート体制 ●経営革新等の支援 ●経営者の育成への取組み ・経営革新計画承認取得を 積極的にサポート ・いわしん若手経営者の会 「サクセス21」 ・専門家派遣制度などを有効活用 ・その他、公的支援策 ・いわしん経営塾 ・各種セミナーの開催 (省エネ診断など、取引先に紹介) お取引先 16 ビジネス・コンテストの連携支援事例① ●第9回最優秀賞:刈払いチップソーの開発・販売 ~下請け企業から脱却しメーカーを目指す~ 従来の概念を変える斬新なデザインと特殊製法による従来比3倍の強 度を持つ刈り払い用チップソーを開発。 独自の製品をもって、従来の企業形態からメーカーへの脱皮を図るとと もに限りなくエンドユーザーに近い営業体制を構築する。 【当社の経営課題】 高品質・高耐久な製品を発注元に納入することで信用を得たが、主 力商品である木工用チップソーは住宅着工件数の減少や景気の低 迷、発注元の海外進出等の理由から売上減少が顕著であり、下請 受注型の企業体質 からの脱却を含め新たな事業領域を模索。 【課題解決のための当金庫支援】 ①専門家派遣を活用した 経営革新計画承認支援。 ②平成22年しずおか グットデザイン賞受賞。 ター ン セ ホーム ら 手 大 か 公団 ! 確保 注 受 新規 企業名 : 株式会社トリガー 業 種 : 製造業(洋食器・ 刃物・手道具・金物 類製造) 資本金 : 1,000万円 従業員 : 12名 当社は木工用機械用刃 物製造業を営んでおり 鋼製丸鋸にチップ をロ ウ付した刃物(以下、 チップソー)の製造を主 力としている。 17 ビジネス・コンテストの連携支援事例② ●第10回優秀賞: 世界初!アコースティックギター用 消音器の開発と販売 当社の楽器消音技術により世界初となるギターサイレンサーを開発・販 売。普段使い慣れた自分のギターに取り付けるだけで、音量が10分の 1に消音される。 ギターのユーザー数と日本の住宅事情にマッチした本商品で、「音楽の 街 浜松」を国内外に強くアピールしていく。 【当社の経営課題】 優れた技術を持ち、新商品を開発するも、販路拡大及びPR方法に ついてノウハウがなく展示会の出展等を模索。 【課題解決のための当金庫支援】 ①専門家派遣を活用し、販路開拓を 含めた経営革新計画承認支援。 ②海外展示会出展補助金の申請支援。 賞で 受 ン ビジコ 果! PR効 企業名 : 株式会社ベストブラ ス 業 種 : 製造業(楽器製造) 資本金 : 1,000万円 従業員 : 5名 当社は平成11年に浜 松市で創業し、楽器製 造業を営み、主に自社 ブランドのトランペット やサクソフォン、金管楽 器の消音機の開発を 重ねてきた。 18 過去の受賞プラン例 ●中小企業支援策との連携支援事例 19 将来に向けた展望 ビジネス・マッチングを強化 新たな連携で新事業を創出 「中小企業支援セミナー」(年2回開催) 講義形式のセミナー ➭ビジネス・マッチングの機会へ 自治体(県)との連携 “スポーツ産業”の創造 ➭地域資源でもあるスポーツを産業化 情報営業の強化 取引先情報の整備を進め、 個社別にマッチング情報を提供 地元大手企業との連携 光産業の大学院大学学生の創業を 支援する体制を整備 “個社”・”連携”を繋いで 地域の産業支援 地域における創業・新事業展開に向け さらなるサポート体制を充実 20