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年報 2008年(No.39) - Hiroshima University

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年報 2008年(No.39) - Hiroshima University
<表紙の説明>
Respirology group
Suppressor of cytokine signaling 1 (SOCS1) はサイトカインシグナル伝達抑制因子であり,これまで
に肺線維化に関わることが示唆されている。我々は図の如く,SOCS1 欠損マウスにおいて,ブレ
オマイシン投与後の肺線維化および炎症反応が亢進することを明らかにした。またマウスに
SOCS1 を遺伝子導入することにより,ブレオマイシン誘発肺線維症の予後が改善すること,気管
支肺胞洗浄液中の TNF-α,TGF-β が減少することも明らかにした。この結果より SOCS1 は肺線維
化を抑制する機能をもつこと,さらには肺線維症に対する治療の標的となり得ることが示唆され
た。
Nakashima T, et al. Suppressor of cytokine signaling 1 inhibits pulmonary inflammation and fibrosis.
J Allergy Clin Immunol 121:1269-1276, 2008
Nephrology group
STAT3 は細胞増殖に関与する転写因子である。
今回,
糸球体腎炎 45 例に対し,
phosphorylated STAT3
(p-STAT3) 免疫染色を用いて腎の糸球体および間質における STAT3 活性の評価を行い,STAT3 活
性と各種パラメーターとの相関を検討した。p-STAT3 陽性細胞数は,増殖性腎炎の糸球体および
間質において有意な増加を認めた。また,p-STAT3 陽性細胞数は糸球体細胞数,PCNA 陽性細胞
数,間質の線維化スコア及び腎機能とそれぞれ相関を認めた。以上より,ヒト糸球体腎炎におけ
る STAT3 の活性化は,糸球体および間質の細胞増殖に関与していることが示された。STAT3 の活
性化と臨床的および組織学的パラメーターとの相関は,STAT3 の経路が腎疾患の病因に対し重要
な役割を担っていることを示唆するものである。
Arakawa T, et al. Activation of Signal Transducer and Activator of Transcription 3 Correlates with Cell
Proliferation and Renal Injury in Human Glomerulonephritis. Nephrol Dial Transplant 23: 3418-3426, 2008
Endocrinology group
欧米では高血圧と白血球数の間の正の関連が報告されているが,この関係は日本人では明らかで
なく,また白血球のどの分画が高血圧発症と関連するのかも知られていない。我々は高血圧の既
往のない 9,383 名を約 40 年追跡し,白血球数及びその分画が高血圧発症と関連するのかを検討し
た。白血球数,特に好中球数の増加は,特に女性において高血圧発症と統計学的有意に関連して
おり,高血圧の発症に炎症が関与していることが示唆された。図は男女別の好中球の 4 分位に対
する高血圧発症の相対リスクを示しており,女性では年齢,BMI,総コレステロール値,糖尿病,
喫煙・飲酒歴,身体活動度,収縮期血圧,閉経状態などで調整後も好中球の増加が高血圧発症の
独立した危険因子であった。
Tatsukawa Y, et al. White blood cell count, especially neutrophil count, as a predictor of hypertension in a
Japanese population. Hypertens Res 31: 1391-1397, 2008
Cardiology group
心筋血流製剤である Technetium-99m sestamibi は静注後心臓に隣接する肝臓や消化管にも集積する
ため心筋 SPECT のアーチファクトの原因となりえる。負荷心筋シンチグラフィーの一日法プロト
コールは通常,肝臓や消化管の集積が減少する 60 分後に撮像するため安静像と負荷像で3時間以
上の時間を要する。我々は 400mL の飲水で肝臓や消化管を心臓から遠ざけることにより静注後す
ぐに撮像する短縮化プロトコールの実行可能性を検証した。その結果,冠動脈有意狭窄の診断能
を下げることなく時間短縮に有用であった。またアーチファクトの出現頻度は 70 歳以上の高齢者
で有意に低かった(A)。その理由として若年者は消化管からのアーチファクトの頻度が高く(B),特
に静注後 11 分から 20 分後に撮像開始した場合に若年者で有意に高かった(C)。
Tadehara F, et al. Feasibility of the rapid protocol of one-day single isotope rest/adenosine stress
technetium-99m Sestamibi ECG-gated myocardial perfusion imaging. J Nucl Cardiol 15: 35-41, 2008
1
広島大学理念五原則
1.
2.
3.
4.
5.
平和を希求する精神
新たなる知の創造
豊かな人間性を培う教育
地域社会・国際社会との共存
絶えざる自己変革
教室憲章
広島大学大学院医歯薬学総合研究科分子内科学
1.
2.
3.
既存の知識にとらわれず,臨床分子内科学創学の志を
持つこと
国益に沿った社会貢献を目標とすること
明確な学術業績追求姿勢を持つこと
教室運営理念
広島大学大学院医歯薬学総合研究科分子内科学
1.
2.
3.
4.
5.
開示された評価基準
適材適所
診療は草の根から,研究は国際的に
高いモラルを持つ医師の養成
権威に屈しないこと
2
目
次
巻頭言(河野修興教授)
第Ⅰ部
研究活動
A.執筆
B.発表
C.研究助成金
D.賞
第Ⅱ部
教育活動
A.医学部
1.講義
2.外来・病棟実習
B.大学院生
C.学位取得者
第Ⅲ部
診療活動
1.入院患者
2.死亡例
3.特殊検査・治療
教室員・研究生・技術員名簿
医師所属学会・認定医・専門医等一覧
平成 20 年度新入局者紹介
あとがき(服部登准教授)
3
巻頭言
「仮説こそ君が命」
教授
河野
修興
平成 20 年,第 2 内科に起こった最大の変化は,1 月広島大学に循環器内
科が設置され,第 2 内科の循環器グループの諸君が木原康樹教授の下,第
1 内科循環器グループの諸君とともに同じ教室で臨床・研究・教育に励む
ことになったことです。この循環器内科から将来の広島の医学・医療を担
う人材が多数輩出されるであろう事を確信しています。長い間異なった教
室で育った人達が突然に同じ内科を運営していくことになったのですか
ら,さまざまな確執があるでしょうが,前向きに運営していかれることを
願っています。
平成 20 年は国民に対して医療崩壊が如実にあからさまになった年でし
た。
問題の本質は,戦後日本における教育不足,国家主権に対する国民の意
思不足,三権分立によりのみ成立可能な民主主義に対する理解不足という
3つの不足にあるように思えます。
医療崩壊を意味する現象は,医師不足,看護師不足,救急医療体制の不
備,産科医・小児科医不足などでした。しかし,同時に,福島県立大野病
院産婦人科医逮捕事件に見られるように,警察・検察の考え方にも理解不
能な行動が認められました。検察・警察・司法は国家の根幹を成す最重要
な存在です。市民の視点は最重要です。しかし,それだけではなく,優れ
た専門家の意見も充分に汲み取って行動していただければ日本はもっと
成長できるに違いありません。もちろん,専門家であれば誰でも良いとい
うわけではありません。
平成 16 年度に始まった卒後臨床研修制度の理念はすばらしいものでし
た。しかし,あまりにも制度上の不備が多く,国民に多大で重大な迷惑を
かける結果になっているように思います。2 年間もの間,新人医師を彼ら
4
の実力を勘案せず,一部は客観的評価を受けてもいない病院にも封じ込め
てしまいました。この制度のため,2 年間にわたり 1 万 5000 人以上もの医
師供給不全が地域に生じ,それまですでに限界まで減少していた医師数が
急激に限界を超えて医師不足による医療崩壊という「負のスパイラル」が
発生したことに異を唱えることはできないと思います。この制度の理念は
正しい,しかし結果はおかしい,と言わざるを得ません。
何故このようなことが起こったかと考えてみると,この制度を作るため
に集まった人達が知恵を出し合って,ベストのものを作ろうとした。ここ
までは良かったに違いないのですが,その後,妥協の産物になったのでは
ないでしょうか。これはあくまで小生の推定です。しかし,制度を検討し
てみると,妥協の産物としてしか評価できない面があります。公共的な審
議会や協議会ではとかく妥協が付き物ですが,妥協ばかりしていたのでは
良いものは作れない。何よりも確固とした理念が重要であると思います。
医療崩壊は今後も加速するでしょう。今後 10 年間を如何に乗り切るか?
これは極めて困難な課題です。小生に勝算はありません。このような中で,
平成 20 年 4 月から浅原利正学長に学長特命地域医療対策室長を仰せつか
りました。勝算はないのに,それを引き受けました。何ということをした
のかと,われながら不明を恥じるばかりです。
文部科学省は医科学生の定員増加方針を採ることに成功しました。しか
し,入学定員を増加された彼らの世代が一人前の医師になり,国民医療や
医学に貢献できるようになるまでには 10 年以上の歳月が必要です。しか
も,現在予定されている増加数では,「医療崩壊の負のスパイラル」を止
めるには余りにも微力です。ここはやはり英国のように,定員の 1.5 倍程
度の増員を行わなければ,おそらく効果はないでしょう。焼け石に水とい
う結果になる危険は大です。10 年後以降にも回復する期待は持てないとい
うことです。
しかし,とりあえず,今からの 10 年間如何にして医療崩壊を食い止め
ていくか?これには国民の叡智が必要です。新しい法律も必要でしょう。
国会議員の人達にどのような法律が必要かを,医師集団が示さなければな
らない時です。一つだけ私案を述べるとすれば,国民医療費を 1.5 倍に増
5
加させることは必須条件と思います。ただそれだけでは不十分でもありま
す。
医療は産業として最も効率的なもので,公共事業よりも生産関連係数は
高いことが知られています。欧米諸国では,医療は産業の核として考えら
れています。アメリカ合衆国のオバマ大統領も医療の充実を謳い,先進諸
国から高い評価を得ている所以です。我が国でも,昭和 58 年に提出され
た医療費亡国論に代わって医療費興国論が必要な時期と思われます。
話は変わりますが,第 2 内科の諸君は本当に良くやってくれています。
本稿を借りて感謝したいと思います。
しかし,第 2 内科へ教授として戻ってきて以来,一つだけ達成できてい
ない,不充分と思っていることがあります。それは科学的思考能力の醸成
です。私が尊敬する理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センター
(RCAI)のセンター長である谷口克先生は大科学者で,NKT 細胞の発見者と
して余りにも有名です。小生,昭和 59 年に日本免疫学会会員になりまし
た。その学術講演会に参加したとき,新進気鋭の谷口教授の論説を初めて
聞き,強烈なインパクトを覚えました。とにかくスマートで格好良いわけ
です。どのような内容に弁舌を振るっておられるかは全くわかりませんで
した。
振り返ってみると,その当時,わかっていたのはマクロファージ,顆粒
球,T 細胞,B 細胞,免疫グロブリンなどであり,IL-1,IL-2 などのリン
フォカイン,EGF などのサイトカイン,T 細胞レセプターなどの存在も知
られていませんでした。
そのように免疫学が未熟な時代に,小生は谷口先生の論説を聴衆の一人
としてお聞きする機会を得たわけです。今から振り返ると,無に近いデー
タから全てを語る先生の想像力と論理力には私たちの想像を絶するもの
があります。「一を聞いて,十を知る」という諺がありますが,谷口先生
は「一を聞いて,万を知る」能力があると確信しています。頭の中には生
物学・医学・免疫学に関する絵図が仮説として無数に描かれていて,新し
い実験データが出されたとき,無数の絵図の中のいくつかが有機的に結び
つくに違いありません。先生は,そのために NKT 細胞の発見が可能であ
6
ったものと思えるのです。
科学は仮説と実証の二輪車によって成り立つものです。しかも,仮説の
方がより重要です。研究と申しましても,私たちが行うべきものは科学研
究です。谷口先生には及ぶことは不可能であっても,豊かな想像力を身に
つけ大いなる仮説を立てる習慣をつけることを,第 2 内科の皆さんにお願
いしたいと思います。仮説は所詮仮説であって,それが正しいものである
必要はありません。その多くは単なる絵空事に終わるべき運命にあります。
平成 19 年 11 月 24 日開催した第 2 内科開講 60 周年記念講演会において,
日本棋院元本因坊・元名人の武宮正樹九段がお話された「清く,楽しく,
美しく」という考え方は,囲碁の世界だけではなく,科学研究においても
必須のものなのです。
誤解される向きがあると患者さんに迷惑をかける可能性もありますの
で追記しておきますが,仮説は科学の世界の話であって,臨床の場では仮
説に基づく治療を軽々に実行することは許されません。しかし,医師の診
断能力は仮説を立てる能力に比例することを知っておかなければなりま
せん。「仮説こそ君が命」です。
7
第Ⅰ部
研究活動
(平成 20 年)
A.執筆
B.発表
C.研究助成金
D.賞
注:同門会員である,同門会員でない,に関わらず,その研究が行われた
期間に分子内科学(旧第二内科)に所属していなかった先生方には,*(ア
スタリスク)を添付しました(ただし,留学中を除く)。
8
A.執
筆
[原著(英文)]
<呼吸器グループ>
1. Ishikawa N, Hattori N, Yokoyama A, Tanaka S, Nishino R, Yoshioka K,
Ohshimo S, Fujitaka K, Ohnishi H, Hamada H*, Arihiro K*, Kohno N.
Usefulness of monitoring the circulating Krebs von den Lungen-6 levels to
predict the clinical outcome of patients with advanced nonsmall cell lung
cancer treated with epidermal growth factor receptor tyrosine kinase
inhibitors.
Int J Cancer 122: 2612-2620, 2008
Krebs von den Lungen-6 (KL-6) is a high molecular weight glycoprotein
classified in the category of human MUC1 mucin. KL-6 has been reported to
serve as a sensitive marker for interstitial pneumonia; however, recent studies
have suggested that it can also be used as a tumor marker as its origin shows. To
further elucidate the clinicopathological significance of circulating KL-6 in lung
cancer, we monitored the circulating KL-6 levels in advanced nonsmall cell lung
cancer (NSCLC) patients and analyzed the association between these levels and
the clinical outcome of EGFR-TKI treatment. The pretreatment levels of
circulating KL-6 were found to be significantly higher in progressive disease
(PD) patients than disease-controlled (partial response (PR) and stable disease
(SD)) patients. Multivariate analyses revealed the circulating KL-6 level to be an
independent prognostic factor for overall survival as well as progression-free
survival. In addition to these observations, we found that changes in circulating
KL-6 levels at 2 weeks after the start of EGFR-TKI treatment from the baseline
could quite precisely discriminate PD cases from PR or SD patients and the
clinical outcome of EGFR-TKI in NSCLC patients. These results indicate that the
monitoring of circulating KL-6 levels in NSCLC patients is effective for both
selecting patients to be treated with EGFR-TKI and predicting the clinical
9
outcome of EGFR-TKI. In addition, the findings suggest that the circulating KL-6
level could be used as a clinically relevant biomarker in patients with NSCLC,
particularly those who are candidates for EGFR-TKI treatment.
10
2.
Kanehara M, Yokoyama A, Tomoda Y, Shiota N, Iwamoto H, Ishikawa N,
Taooka Y, Haruta Y, Hattori N, Kohno N
Anti-inflammatory Effects and Clinical Efficacy of Theophylline and
Tulobuterol in Mild to Moderate Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Pulmonary Pharmacology and Therapeutics 21: 874-878, 2008
BACKGROUND: The airway inflammation of chronic obstructive pulmonary disease
(COPD) demonstrates a poor response to the anti-inflammatory actions of
corticosteroids. However, long-acting beta(2)-agonists and low-dose theophylline are
reported to have a possible anti-inflammatory effect in COPD. The aim of this study
was to compare the effects of treatment between theophylline and the tulobuterol
patch (transdermal patch preparation designed to yield sustained beta(2)-agonistic
effects for 24h) on airway inflammation in addition to quality of life (QOL) and
pulmonary function in mild-to-moderate COPD. METHODS: The study subjects
consisted of 26 patients with COPD who were treated with theophylline or tulobuterol
for 8 weeks with a wash-out period of 4 weeks in a randomized open-label crossover
study. We prospectively investigated the differential cell counts and levels of
inflammatory markers in induced sputum before and after treatment with theophylline
and tulobuterol. We also examined pulmonary function and quality of life (QOL) as
assessed by St. George's Respiratory Questionnaire. RESULTS: In the induced
sputum, the total inflammatory cell count and number of neutrophils were
significantly reduced by treatment with low-dose theophylline. Neither of these
parameters was significantly changed by treatment with tulobuterol. Pulmonary
function measurements such as FEV(1), FEV(1) % pred, FVC, PEF, MEF(50), and
MEF(25) were significantly improved by the treatment with low-dose theophylline
but not tulobuterol. The total QOL scores, levels of interleukin 8 and
myeloperoxidase in the supernatants of induced sputum, and serum levels of
hypersensitive C-reactive protein were not significantly changed by either of the
treatments. CONCLUSION: These results suggest that treatment with low-dose
theophylline but not the tulobuterol patch may have anti-inflammatory effects and
improve pulmonary function in mild-to-moderate COPD.
11
3.
Nakashima T, Yokoyama A, Ohnishi H, Hamada H*, Ishikawa N, Haruta Y,
Hattori N, Tanigawa K*, Kohno N.
Circulating KL-6/MUC1 as an independent predictor for disseminated
intravascular coagulation in acute respiratory distress syndrome.
J Intern Med 263: 432-439, 2008
OBJECTIVES: Acute respiratory distress syndrome (ARDS) patients show high
levels of circulating mucin including KL-6/MUC1 (soluble MUC1 mucin).
Because cancer mucin can bind vascular endothelial cells and platelets via
selectins, mucin-selectin interactions are reported to trigger platelet aggregation
and intravascular coagulation. Therefore, we hypothesized that KL-6/MUC1 is
involved in the pathogenesis of disseminated intravascular coagulation (DIC) in
ARDS. The aim of the current study is to evaluate the association between
circulating KL-6/MUC1 and DIC in ARDS patients. DESIGN: Observational
study with structured follow-up. SETTING: Intensive care unit in Hiroshima
University Hospital. SUBJECTS: Fifty-six newly diagnosed patients with ARDS.
INTERVENTIONS: Circulating levels of KL-6/MUC1 were measured during
diagnosis and serially measured during the clinical course along with indices of
respiratory failure, inflammation, coagulation and fibrinolysis and multiple organ
dysfunction.
RESULTS:
Acute
respiratory
distress
syndrome
patients
complicated with DIC showed significantly higher levels of serum KL-6/MUC1
than patients without DIC during the clinical course. Amongst the parameters
analysed at diagnosis of ARDS, KL-6/MUC1 was an independent predictor for
DIC complication. The baseline level of circulating KL-6/MUC1 at diagnosis of
ARDS was significantly correlated with an increased DIC score following ARDS
diagnosis. Using an optimum cutoff level of KL-6/MUC1 obtained by a receiver
operating characteristic curve, the sensitivity and specificity for predicting future
DIC development in ARDS patients were 88.9% and 55.3%, respectively.
CONCLUSIONS: These results suggest that KL-6/MUC1 is associated with DIC
development in ARDS patients. Elevated levels of KL-6/MUC1 at diagnosis
could be a predictor of DIC complication in ARDS.
12
4.
Nakashima T, Yokoyama A, Onari Y, Shoda H, Haruta Y, Hattori N,
Naka T*, Kohno N.
Suppressor of cytokine signaling 1 inhibits pulmonary inflammation and
fibrosis.
J Allergy Clin Immunol 121: 1269-1276, 2008
BACKGROUND: Suppressor of cytokine signaling (SOCS) proteins are
inhibitors of cytokine signaling. Our previous study suggested that SOCS1
regulates collagen synthesis by lung fibroblasts, suggesting a role of SOCS1 in
the pathophysiology of pulmonary fibrosis. OBJECTIVES: We sought to
investigate the role of SOCS1 in pulmonary inflammation and fibrosis in vivo.
METHODS: SOCS1-haplodeficient mice treated with bleomycin (BLM) were
evaluated for pulmonary inflammation and fibrosis compared with wild-type mice.
The human study group was composed of 18 patients with interstitial lung disease.
Lung specimens obtained by means of open lung biopsy were investigated to
determine whether the severity of fibrosis was associated with decreased SOCS1
expression. Finally, we further analyzed the effect of exogenous SOCS1 on
BLM-induced lung injury based on adenoviral SOCS1 gene transfer to the lung.
RESULTS: SOCS1-haplodeficient mice treated with BLM showed markedly
enhanced pulmonary inflammation and fibrosis compared with wild-type mice.
Using human lung specimens, we found that SOCS1 mRNA levels inversely
correlated with duration of the disease. SOCS1 expression was significantly less
in lung tissue from patients with idiopathic pulmonary fibrosis (IPF) compared
with that in non-IPF patients. Moreover, SOCS1 expression was significantly less
in severe fibrotic lesions (lower lobe) than in less fibrotic lesions (upper lobe).
Adenoviral SOCS1 gene transfer to murine lungs significantly decreased
lymphocytic inflammation, pulmonary fibrosis, and mortality because of
BLM-induced lung injury. Exogenous SOCS1 inhibited expression of various
cytokines, including TNF-alpha, which might play a key role. CONCLUSIONS:
These results suggest that SOCS1 might act as a suppressor for pulmonary
fibrosis. SOCS1 might be a target of IPF treatment.
13
<腎グループ>
5.
Yorioka N, Kiribayashi K*, Naito T, Ogata S*, Yokoyama Y, Kyuden Y*,
Ogawa T*, Wada K*, Hayashi K*, Hirabayashi A*.
An oral adsorbent, AST-120, combined with a low-protein diet and RAS
blocker for chronic kidney disease.
Journal of Nephrology 21:213-220, 2008
BACKGROUND: A low-protein diet and treatment with renin-angiotensin
system (RAS) blockers can delay the progression of chronic kidney disease
(CKD). The oral adsorbent AST-120 (Kremezin) has a renoprotective effect by
reducing serum levels of uremic toxins. We investigated the influence of
AST-120 on the preservation of renal function in patients with CKD.
METHODS: Twenty-eight patients were randomized to 2 groups: 15 patients
receiving 6.0 g of AST-120 daily for 12 months plus a low-protein diet and RAS
blocker therapy (group A) and 13 patients who were not given AST-120 (group
B). All of them had shown progressive deterioration of renal function with basal
treatment. Mean baseline serum creatinine level (+/- standard deviation) was 2.4
+/- 0.8 mg/dL in group A and 2.7 +/- 0.8 mg/dL in group B. There were no
significant differences in background parameters before AST-120 therapy.
RESULTS: The change in the estimated glomerular filtration rate (eGFR) was
significantly smaller in group A than in group B. The change was also
significantly smaller in patients with a baseline serum creatinine <2.4 mg/dL and
in patients with rapid progression. After 12 months, the slope of the eGFR curve
was significantly less steep compared with baseline in group A (-1.77 vs. -0.52
ml/min per month), but there was no significant change in group B. The slope was
also significantly less steep in patients with rapid progression. CONCLUSIONS:
Adding AST-120 to a low-protein diet and RAS blocker therapy may delay the
deterioration of chronic renal failure, especially in patients with early or rapid
progression.
14
6.
Doi S, Masaki T, Shigemoto K*, Harada S*, Yorioka N.
Calcium channel antagonists reduce restenosis after percutaneous
transluminal angioplasty of an arteriovenous fistula in hemodialysis
patients.
Ther Apher Dial 12: 232-236, 2008
Percutaneous transluminal angioplasty (PTA) for stenosis of hemodialysis fistulas
is associated with a high incidence of restenosis, and improvement of the patency
rate after PTA is greatly needed. In addition, angiotensin II receptor blockers
(ARB), calcium channel antagonists (CCA) and antiplatelet agents (APA) are
commonly administered to most hemodialysis patients. This study retrospectively
examined the effect of these medications on the incidence of restenosis after
angioplasty for hemodialysis fistulae. The subjects were 92 patients--54 with
anastomotic stenosis of an arteriovenous fistula (AVF) and 38 with stenosis of the
draining veins of an arteriovenous graft (AVG)--who underwent angioplasty
between January 2001 and December 2003. The patency period was defined as
the interval from the first to the second angioplasty or surgical reconstruction. We
excluded patients who received angioplasty two or more times. The effect of each
drug on the patency of the AVF or AVG was assessed by the Kaplan-Meier
method with the log-rank test and multiple logistic regression analysis. The group
receiving CCA therapy showed a higher patency rate for both an AVF and an
AVG. Although multiple logistic regression analysis also showed that a CCA
reduces restenosis independently in an AVF, there was no significant correlation
between a CCA and patency in an AVG. Treatment with an ARB and an APA
was not associated with significantly higher patency rates for either an AVF or
AVG. A CCA may reduce the incidence of restenosis after percutaneous
intervention for stenosis of an AVF.
15
7.
Nakashima A, Kawamoto T*, Honda K.K*, Ueshima T*, Noshiro M*,
Iwata T*, Fujimoto K*, Kubo H*, Honma S*, Yorioka N, Kohno N,
Kato Y*.
DEC1 Modulates the Circadian Phase of Clock Gene Expression.
Mol Cell Biol 28: 4080-4092, 2008
DEC1 suppresses CLOCK/BMAL1-enhanced promoter activity, but its role in the
circadian system of mammals remains unclear. Here we examined the effect of
Dec1 overexpression or deficiency on circadian gene expression triggered with
50% serum. Overexpression of Dec1 delayed the phase of clock genes such as
Dec1, Dec2, Per1, and Dbp that contain E boxes in their regulatory regions,
whereas it had little effect on the circadian phase of Per2 and Cry1 carrying
CACGTT E' boxes. In contrast, Dec1 deficiency advanced the phase of the
E-box-containing clock genes but not that of the E'-box-containing clock genes.
Accordingly, DEC1 showed strong binding and transrepression on the E box, but
not on the E' box, in chromatin immunoprecipitation, electrophoretic mobility
shift, and luciferase reporter assays. Dec1-/- mice showed behavioral rhythms
with slightly but significantly longer circadian periods under conditions of
constant darkness and faster reentrainment to a 6-h phase-advanced shift of a
light-dark cycle. Knockdown of Dec2 with small interfering RNA advanced the
phase of Dec1 and Dbp expression, and double knockdown of Dec1 and Dec2 had
much stronger effects on the expression of the E-box-containing clock genes.
These findings suggest that DEC1, along with DEC2, plays a role in the finer
regulation and robustness of the molecular clock.
16
8.
Arakawa T, Masaki T, Hirai T*, Doi S, Kuratsune M, Arihiro K*, Kohno N,
Yorioka N.
Activation of signal transducer and activator of transcription 3 correlates
with cell proliferation and renal injury in human glomerulonephritis.
Nephrol Dial Transplant 23:3418-3426, 2008
BACKGROUND: Signal transducer and activator of transcription (STAT) 3 plays
an important role in the regulation of cell proliferation. However, the mechanism
of STAT3 activation in human glomerulonephritis is unclear. METHODS:
STAT3
activation
was
determined
using
immunohistochemistry
for
phosphorylated STAT3 (p-STAT3) in normal human kidney and various types of
glomerulonephritis. We also identified the cell exhibiting activated p-STAT3
expression in human glomerulonephritis and correlated STAT3 activation with
renal function and histologic injury. RESULTS: p-STAT3 staining was identified
in glomeruli and some tubules in normal human kidney. p-STAT3 positive
glomerular cells were significantly increased in lupus nephritis, IgA nephropathy
and vasculitis compared with normal kidney. p-STAT3 positive tubulointerstitial
cells were significantly increased in IgA nephropathy and vasculitis compared
with normal kidney. Glomerular and tubulointerstitial p-STAT3 staining was
significantly decreased after steroid therapy. There was a significant correlation
between the number of p-STAT3 positive cells and the number of PCNA positive
glomerular and tubulointerstitial cells in all cases of glomerulonephritis.
Furthermore, renal function inversely correlated with the number of p-STAT3
positive glomerular and tubulointerstitial cells in all cases of glomerulonephritis.
CONCLUSIONS: The present study has identified STAT3 activation in normal
human kidney and a marked increase in STAT3 activation in many forms of
glomerulonephritis. The correlation of STAT3 activation with clinical and
histologic parameters suggests that this pathway plays an important role in the
pathogenesis of kidney disease. Furthermore, localization of STAT3 activation to
individual cell types suggests that this pathway may play a pivotal role in
promoting renal inflammation and fibrosis.
17
<内分泌グループ>
9.
Nakanishi S, Yamane K, Ohishi W*, Nakashima R, Yoneda M, Nojima H,
Watanabe H, Kohno N.
Manganese superoxide dismutase Ala16Val polymorphism is associated
with the development of type 2 diabetes in Japanese-Americans.
Diabetes Res Clin Pract 81: 381-385, 2008
AIMS: Recent evidence indicates that oxidative stress may play an important role
in the pathogenesis of insulin resistance and that gene polymorphism (Ala16Val)
of manganese superoxide dismutase (MnSOD) may protect against reactive
oxygen species (ROS) function. We aimed to test the hypothesis that the
Ala16Val variant could be associated with the development of type 2 diabetes.
METHODS: We examined 523 nondiabetic Japanese-Americans who underwent
a 75g oral glucose tolerance test (OGTT) and were followed for an average of 9.9
years. Cox proportional hazard analysis, stratified by category of OGTT, was
used to determine whether the Ala16Val polymorphism was a risk factor in the
development of type 2 diabetes. RESULTS: During the follow-up period, 65
subjects developed type 2 diabetes. Compared with Ala allele carriers, subjects
with a Val homozygote showed significantly higher risk for developing diabetes
(stratified hazard ratio=2.05 [95% confidence interval 1.03-4.08]; P=0.041) after
adjustment for age, gender, systolic blood pressure, total cholesterol, body mass
index, and homeostasis model assessment. CONCLUSIONS: We demonstrated
that the MnSOD Ala16Val polymorphism might be associated with development
of type 2 diabetes among Japanese-Americans. These results suggest that
insufficient ROS scavenging might be associated with a susceptibility to glucose
intolerance.
18
10. Awaya T, Yokosaki Y*, Yamane K, Usui H*, Kohno N, Eboshida A*.
Gene-environment association of an ITGB2 sequence variant with obesity
in ethnic Japanese.
Obesity 16: 1463-1466, 2008
Mice lacking the integrin alphaMbeta2 (Mac-1, CD11b/CD18) develop an obese
phenotype on western diet rich in fat. However, no association has been found
between variations in the human genes encoding the integrin alphaMbeta2 and
obesity. This study was aimed to investigate the association between a
single-nucleotide polymorphism (SNP) (rs235326) in the gene encoding human
integrin beta2 subunit (ITGB2) with obesity. Our subject cohort comprised 651
people of Japanese ethnicity, of which 274 were Japanese Americans living in
Hawaii, and the remaining 377 were native Japanese, two populations in the same
genetic background with or without westernized life style.We genotyped the
rs235326 polymorphism using a TaqMan assay. In the Japanese-American
population, the risk of obesity was found to be 3.29-fold higher (a 95%
confidence interval of 1.25-8.67, P = 0.02) in TT homozygotes than in C carriers,
using a recessive model and logistic regression analysis that had been adjusted for
age. This association was not found in native Japanese individuals. These results
indicate that the rs235326 polymorphism in the ITGB2 gene is associated with
obesity in Japanese living in the United States whose diet has become
"westernized."
19
11. Nojima H, Watanabe H, Yamane K, Kitahara Y*, Sekikawa K*,
Yamamoto H, Yokoyama A*, Inamizu T*, Asahara T*, Kohno N.
Effect of aerobic exercise training on oxidative stress in patients with type 2
diabetes mellitus.
Metabolism 57: 170-176, 2008
The purpose of this study was to determine whether moderate-intensity exercise
training reduces oxidative stress in patients with type 2 diabetes mellitus over 12
months. The patients were divided into 3 groups: aerobic training combined with
the use of a fitness center (group A, n = 43), aerobic training only (group B, n =
44), or controls (group C, n = 16). The subjects in groups A and B were instructed
to exercise at 50% of peak oxygen uptake for more than 30 minutes on at least 3
days per week over a 12 month period. In addition, the subjects in group A were
instructed to use a fitness center and were taught how to perform aerobic training
in the indicated manner by certified fitness instructors. We measured the levels of
urinary 8-hydroxy-2'-deoxyguanosine (8-OHdG) as a parameter of oxidative
stress. Serum glycated albumin levels were reduced significantly after 6 and 12
months in groups A and B and after 12 months in group C. Urinary 8-OHdG
levels decreased after 12 months in groups A and B, but remained unchanged in
group C. There was a significant positive linear association between percentage
changes in urinary 8-OHdG and glycated albumin levels over the 12 months. In
conclusion, aerobic exercise training improved glycemic control and reduced
oxidative stress in patients with type 2 diabetes mellitus. Furthermore,
improvement in glycemic control was associated with a reduction in oxidative
stress.
20
12. Tatsukawa Y*, Hsu WL*, Yamada M*, Cologne JB*, Suzuki G*,
Yamamoto H, Yamane K, Akahoshi M*, Fujiwara S*, Kohno N.
White blood cell count, especially neutrophil count, as a predictor of
hypertension in a Japanese population.
Hypertens Res 31: 1391-1397, 2008
Although several studies have shown that high WBC count is a risk factor for
hypertension, the relationship between WBC count and the incidence of
hypertension in Japanese is poorly understood, as are the effects of WBC
components on that relationship. Our objective was to verify in a Japanese
population whether WBC or differential WBC count predicts hypertension
incidence. A total of 9,383 initially hypertension-free subjects (3,356 men and
6,027 women), whose WBC counts were within the normal range (3,000 to <
10,000 cells/mm3), were followed from 1965 to 2004. During this 40-year
follow-up, 4,606 subjects developed hypertension. After adjusting for
conventional risk factors, including smoking status, we found that elevated WBC
count was associated with hypertension incidence in a Cox regression model with
both fixed and time-varying covariates for women. For men, elevated WBC count
was a significant risk factor for hypertension only in the time-varying
Cox-regression covariate. We also observed a significant association between
increased neutrophil count and hypertension incidence among women. In a fully
adjusted model, the relative risks of hypertension incidence, from the lowest to
the highest quartiles of neutrophil count, were 1.00, 1.18, 1.28, and 1.22 in
women (p for trend < 0.001). In conclusion, elevated WBC count predicted an
increased incidence of hypertension in Japanese, especially among females.
Moreover, neutrophils were the major WBC component contributing to the
increased risk.
21
13. Yoneda M, Yamane K, Jitsuiki K, Nakanishi S, Kamei N, Watanabe H,
Kohno N.
Prevalence of metabolic syndrome compared between native Japanese and
Japanese-Americans.
Diabetes Res Clin Pract 79: 518-522, 2008
Metabolic syndrome is a condition characterized by the accumulation of multiple
risk factors for atherosclerosis. Japanese-Americans in the U.S. have a more rapid
and intense progression of atherosclerosis than native Japanese in Japan due to a
westernization of their lifestyle. We investigated the prevalence of metabolic
syndrome between 416 native Japanese (194 men and 222 women) in Hiroshima
and 574 Japanese-Americans (217 men and 357 women) in Los Angeles, aged
30-89 years. According to the criteria proposed by the Japanese Society of
Internal Medicine, the prevalence was 13.9 and 2.7% for native Japanese men and
women, and 32.7 and 3.4% for Japanese-American men and women, respectively.
According to the IDF or AHA/NHLBI criteria, the prevalence was 20.1 and 6.3%,
and 38.7 and 4.5%, or 13.4 and 14.4%, and 30.9 and 27.7%, respectively. Thus,
the prevalence of metabolic syndrome in men was significantly higher in
Japanese-American than in native Japanese by all the three criteria. However, the
prevalence
in
women
was
similar
between
native
Japanese
and
Japanese-American by the Japanese and IDF criteria, whereas it was significantly
higher in Japanese-American than in native Japanese by the AHA/NHLBI criteria.
This report demonstrates that a westernization of lifestyle can increase the
prevalence of metabolic syndrome among Japanese-Americans as compared to
native Japanese.
22
<循環器内科>
14. Tadehara F, Yamamoto H, Tsujiyama S*, Hinoi T*, Matsuo S*,
Matsumoto N*, Sato Y*, Kohno N.
Feasibility of the rapid protocol of one-day single isotope rest/stress
technetium-99m sestamibi ECG-gated myocardial perfusion imaging.
J Nucl Caridol 15: 35-41, 2008
Background: We previously developed a new rapid protocol for single-isotope
rest/adenosine stress technetium-99m sestamibi (MIBI) ECG-gated single photon
emission computed tomography (SPECT) examination. The feasibility and
limitations of this rapid protocol are unclear.
Methods and Results: We examined 422 patients who underwent rest acquisition,
which eliminates waiting time, after injection of low-dose MIBI and drinking 400
mL of water. The patients immediately underwent adenosine stress. Stress
acquisition was performed 1 hour after injection of high-dose MIBI. The
sensitivity and specificity in detecting significant coronary stenoses were 93 and
70%, respectively. The frequency of significant (moderate or severe) inferior wall
artifacts on the rest SPECT images was 16.3% among all patients. The frequency
of significant artifacts in patients aged 70 years or older was significantly lower
than that in patients aged less than 70 years (11.9 vs. 26.9%, P = .0001).
Multivariate analysis revealed that age less than 70 years and prior myocardial
infarction were predictors of significant artifacts on the rest images (P < .0001 and
P < .05, respectively).
Conclusions: The rapid protocol for one-day single isotope rest/stress MIBI MPI
provides high-quality images and good patient throughput, and is effective in
reducing the total examination time.
23
15. Okada T, Hayashi Y*, Toyofuku M*, Imazu M*, Otsuka M*, Sakuma T*,
Ueda H*, Yamamoto H, Kohno N.
One-year clinical outcomes of dialysis patients after implantation with
sirolimus-eluting coronary stents.
Circ J 72: 1430-1435, 2008
The efficacy of sirolimus-eluting stents (SESs) has not been established in
dialysis patients. This study was a non-randomized observational single-center
registry in a community hospital: data for 80 consecutive dialysis patients who
underwent percutaneous coronary intervention (PCI) with SES were compared
with those of a historical group of consecutive 124 dialysis patients treated with
bare-metal stents (BMS). After 1 year, the cumulative incidence of major adverse
cardiac events (MACE), comprising cardiac death, nonfatal myocardial infarction,
stent thrombosis, or target lesion revascularization (TLR), was 25.2% in the SES
group and 38.2% in the BMS group (p=0.048). In multivariate analysis, use of
SES remained an independent predictor of MACE at 1 year after PCI (risk ratio
0.70, 95% confidence interval 0.52-0.93, p=0.015). Rates of TLR were 21.7% in
the SES group and 30.9% in the BMS group (p=0.15). Subgroup analysis showed
that use of SES was effective in patients with small vessels, non-diabetic patients,
and patients without highly calcified lesions. In dialysis patients, the implantation
of SES was moderately effective in reducing MACE at 1 year after PCI as
compared with BMS. However, the TLR rate at 1 year was relatively higher than
previously reported.
24
16. Kitagawa T, Yamamoto H, Horiguchi J*, Hirai N*, Fujii T*, Ito K*,
Kohno N.
Usefulness of measuring coronary lumen density with multi-slice computed
tomography to detect in-stent restenosis.
Int J Cardiol 124: 239-243, 2008
BACKGROUND: A method to objectively detect in-stent restenosis (ISR) with
multi-slice computed tomography (MSCT) has not been established yet. We
aimed to evaluate the usefulness of measuring coronary lumen density with
MSCT to detect ISR. METHODS: Forty-seven coronary stented lesions in 38
patients were evaluated with 16-slice CT (collimation thickness, 0.625 mm). In
each assessable lesion, the stent lumen was visually evaluated, and reference CT
density proximal to the stent (RCTD) and minimum CT density of the in-stent
lumen (SCTD) were measured. ISR was defined as >50% diameter stenosis
measured by quantitative coronary angiography (QCA). RESULTS: Of 47 stented
lesions, 35 (74%) were assessable, and there were 12 ISR (+) and 23 ISR (-)
lesions. Mean DeltaCTD (RCTD-SCTD) of the ISR (+) group was significantly
greater than that of the ISR (-) group (196+/-101 vs. 7+/-30 HU, p<0.001).
Predictive accuracy of quantitative evaluation of ISR using our best cutoff value
of DeltaCTD was higher than that of visual evaluation (97% vs. 83%, p<0.05).
The DeltaCTD showed a higher correlation with percent diameter stenosis
(r=0.85, p<0.001) than with SCTD (r=-0.73, p<0.001). CONCLUSIONS:
Measuring differences of CT densities between reference vessel lumens and
in-stent lumens using MSCT is a convenient and useful technique to detect ISR.
25
<学内・国内・国外留学>
17. Kato T*, Sato N*, Takano A, Miyamoto M*, Nishimura H*, Tsuchiya E*,
Kondo S*, Nakamura Y*, Daigo Y*.
Activation of placenta-specific transcription factor distal-less homeobox 5
predicts clinical outcome in primary lung cancer patients.
Clin Cancer Res 15: 2363-2370, 2008
PURPOSE AND EXPERIMENTAL DESIGN: To identify novel biomarkers and
therapeutic targets for lung cancers, we screened for genes that were highly
transactivated in lung cancers using a cDNA microarray representing 27,648
genes. DLX5 gene, a member of the human distal-less homeobox transcriptional
factor family that is expressed during early embryonic development, was found to
be overexpressed in the great majority of lung cancers. Tissue microarray
consisting of archival non-small cell lung cancer samples from 369 patients was
applied to examine the clinicopathologic significance of DLX5 protein. A role of
DLX5 in cancer cell growth and/or survival was investigated through small
interfering
RNA
experiments.
RESULTS:
Northern
blot
and
immunohistochemical analyses detected expression of DLX5 only in placenta
among 23 normal tissues examined. Immunohistochemical analysis showed that
positive immunostaining of DLX5 was correlated with tumor size (pT
classification; P = 0.0053) and poorer prognosis of non-small cell lung cancer
patients (P = 0.0045). It was also shown to be an independent prognostic factor (P
= 0.0415). Treatment of lung cancer cells with small interfering RNAs for DLX5
effectively knocked down its expression and suppressed cell growth.
CONCLUSIONS: These data implied that DLX5 is useful as a target for the
development of anticancer drugs and cancer vaccines as well as for a prognostic
biomarker in clinic.
26
18. Mizukami Y*, Kono K*, Daigo Y*, Takano A, Tsunoda T*, Kawaguchi Y*,
Nakamura Y*, Fujii H*.
Detection of novel cancer-testis antigen-specific T-cell responses in TIL,
regional lymph nodes, and PBL in patients with esophageal squamous cell
carcinoma.
Cancer Sci 99: 1448-1454, 2008
We recently identified three HLA-A2402-restricted epitope peptides derived from
cancer-testis antigens (CTA), TTK protein kinase (TTK), lymphocyte antigen 6
complex locus K (LY6K), and insulin-like growth factor (IGF)-II mRNA binding
protein 3 (IMP-3) for the development of immunotherapies against esophageal
squamous cell carcinoma (ESCC). In order to evaluate their immunotherapeutic
potential in ESCC patients, we estimated by ELISPOT assay the TTK-, LY6K-, or
IMP-3-specific T-cell immune responses in tumor-infiltrating lymphocytes (TIL),
regional lymph node lymphocytes (RLNL), and peripheral blood lymphocytes (PBL)
expanded from 20HLA-A2402 (+) ESCC patients, and correlated their immune
activity with the expression levels of TTK, LY6K, and IMP-3, and MHC class I in the
tumors. Induction of TTK-antigen specific T-cell response in TIL to the
peptide-pulsed target cells was detected in 14 out of 20 (70%) cases, while LY6K or
IMP-3 specific T-cell activity was observed in 11 of 20 (55%) or in eight of 20 (40%)
cases, respectively. Furthermore, T-cell activity in RLNL and PBL was detectable in
the similar proportion of the 20 ESCC patients. Interestingly, CTA-specific T-cell
immune response was found in 13 of 14 (93%) TIL obtained from ESCC tumors with
strong MHC class I expression, while it could be observed only in two of six (33%)
TIL from ESCC tumors with weak MHC class I expression. These results strongly
suggest the pre-existence of specific T-cell responses to HLA-A24-restricted epitope
peptides from TTK, LY6K, and IMP-3 in ESCC patients. Monitoring antigen-specific
T-cell responses, as well as the expression levels of MHC class I and epitope CTA in
tumors, should be a selection index for application of cancer vaccine therapies to the
patients who are likely to show good immune response.
27
19. Hiukka A*, Westerbacka J*, Leinonen ES*, Watanabe H, Wiklund O*,
Hulten LM*, Salonen JT*, Tuomainen TP*, Yki-Järvinen H*, Keech AC*,
Taskinen MR*.
Long-Term Effects of Fenofibrate on Carotid Intima-Media Thickness and
Augmentation Index in Subjects With Type 2 Diabetes Mellitus.
J Am Coll Cardiol 52: 2190-2197, 2008
OBJECTIVES: The aim of this substudy was to ascertain whether long-term
treatment with fenofibrate reduces surrogate measures of atherosclerosis,
biomarkers of inflammation, and endothelial activation in patients with type 2
diabetes. BACKGROUND: Some fibrates may decrease cardiovascular events,
improve endothelial function, and reduce levels of acute-phase proteins. In the
FIELD (Fenofibrate Intervention and Event Lowering in Diabetes) study,
fenofibrate failed to decrease the primary end point of coronary events in patients
with type 2 diabetes. METHODS: A total of 170 patients with type 2 diabetes of
the FIELD Helsinki cohort were randomly assigned to micronized fenofibrate 200
mg/day or placebo in a double-blind design. Carotid intima-media thickness
(IMT) and the augmentation index (a measure of large artery stiffness) were
measured at baseline and at second- and fifth-year visits. Plasma levels of
interleukin (IL)-6, C-reactive protein (CRP), serum amyloid A (SAA), secretory
phospholipase A2 IIA (SPLA2), E-selectin, vascular cellular adhesion molecule
(VCAM)-1, and intercellular adhesion molecule (CAM)-1 were determined by
commercial enzyme-linked immunosorbent assay kits at the same visits.
RESULTS: IMT and the augmentation index increased similarly in both treatment
groups during the study. Plasma levels of CRP, IL-6, SPLA2, SAA, VCAM-1,
ICAM-1, and E-selectin remained unchanged in both groups. CONCLUSIONS:
Fenofibrate treatment was not associated with beneficial changes in IMT,
augmentation index, or biomarkers of inflammation and endothelial function.
28
[原著(邦文)]
<内分泌グループ>
1.
沖健司,山根公則,浅生貴子,杉廣貴史,坂下有,粟屋智一,
渡邉浩*,三田耕司*,碓井亞*,有廣光司*,河野修興
副腎腫瘍に占める機能性腫瘍はまれではない
-広島大学病院での検討広島医学 61: 95-99, 2008
多くの副腎腫瘍は,副腎とは関係のない疾患精査や健康診断などによる
画像検査で偶発的に発見される。副腎腫瘍はホルモン産生の有無から機能
性腫瘍と非機能性腫瘍に分類され,前者にはコルチゾールを分泌するクッ
シング症候群やプレクリニカルクッシング症候群,アルドステロンを分泌
する原発性アルドステロン症,カテコラミンを分泌する褐色細胞腫があり,
後者には非機能性副腎皮質腺腫,神経節神経腫,転移性副腎癌などがあげ
られる。機能性腫瘍の多くは無症状であるが,高血圧症や糖尿病などの代
謝性疾患の合併によって,予後に強く影響するため,早期に診断加療する
ことが望まれる。しかし,副腎腫瘍の多くが良性腫瘍であること,機能性
腫瘍の診断には複数の内分泌検査をした上での検討が必要であることな
どから,十分な精査をすることなく経過観察されている例も少なくない。
そこで,当院を受診した副腎腫瘍症例のうち,適切な診断方法を用いて,
機能性腫瘍と診断した症例の占める頻度を検討した。
29
[症例報告(英文)]
<呼吸器グループ>
1.
Hirata S, Hattori N, Ishikawa N, Fujitaka K, Kumagai K, Taooka Y,
Haruta Y, Yokoyama A, Kohno N.
A case of pulmonary asbestosis presenting with temporal arteritis involving
multiple medium-sized vessels.
Mod Rheumatol 18:100-4, 2008
A 76-year-old woman with pulmonary asbestosis was admitted with fever and
polymyalgia. She subsequently developed a visual disorder, hemoptysis, and
hemoperitoneum. A biopsy of the temporal artery revealed the presence of
giant-cell arteritis. CT and angiography showed hemorrhaging from the bronchial
and abdominal arteries. These observations suggested temporal arteritis in which
medium-sized vessels were involved. This case implies the association between
vasculitis and asbestosis, and suggests a problem in the classification of
vasculitides.
30
2.
Ohshimo S, Theegarten D*, Tötsch M*, Moege J*, Peitgen K*, Guzman J*,
Costabel U.*
Esophageal Sarcoidosis Presenting as Pseudodiverticulum.
Sarcoidosis Vasc Diffuse Lung Dis 25: 64-67, 2008
Sarcoidosis is a multisystem granulomatous disorder that may involve many
organs. However, the involvement of the gastrointestinal tract is very rare. This
report describes an unusual case of esophageal sarcoidosis presenting as a
pseudodiverticulum and reviews the world literature. Our case is also
characterized by unusual progression of the esophageal involvement despite
stable
disease
in
other
organs
involved.
Myotomy
improved
the
pharyngoesophageal stenosis with no recurrence to date. Physicians should be
aware of this rare manifestation, which should be suspected in any sarcoidosis
patient complaining about dysphagia.
31
<腎臓グループ>
3.
Doi T, Masaki T, Shiraki N, Kawai T, Yorioka N.
Oral mizoribine pulse therapy for steroid-dependent focal segmental
glomerulosclerosis.
Clinical Nephrology 69:433-435, 2008
A 24-year-old woman with focal segmental glomerulosclerosis was referred to
our hospital for treatment of nephrotic syndrome. Though she experienced partial
remission following treatment with prednisone and cyclosporine, she had a
relapse of nephrotic syndrome when her prednisone was tapered off to 30 mg/day.
The prednisone could not be tapered to less than 30 mg/day due to repeated
relapses. After introduction of oral mizoribine (MZR) pulse therapy, the patient's
prednisone was tapered to 15 mg/day and she had no signs of relapse for more
than 1 year. This case suggests that oral MZR pulse therapy is a good therapeutic
option for patients with steroid-dependent nephrotic syndrome.
32
<内分泌グループ>
4.
Oki K, Yamane K, Sakashita Y, Kamei N, Watanabe H, Toyota N*,
Shigeta M*, Sasano H*, Kohno N.
Primary aldosteronism and hypercortisolism due to bilateral functioning
adrenocortical adenomas.
Clin Exp Nephrol 12: 382-387, 2008
A 50-year-old male patient with a 15-year history of hypertension was referred to
our hospital for evaluation of bilateral adrenal tumors. No Cushingoid features
were observed. Computed tomographic scan showed 10-mm masses in each
adrenal gland. Preoperative endocrinological examinations revealed autonomous
cortisol and aldosterone secretion in this patient. The results of a subsequent
adrenal venous catheterization study were consistent with the presence of a left
cortisol-producing tumor and a right aldosterone-producing tumor. A left partial
adrenalectomy was performed initially, but cortisol and aldosterone over-secretion
persisted. Accordingly, the patient underwent a right adrenalectomy. Pathological
examination of the resected specimens, including immunohistochemical analysis,
demonstrated that both adenomas possibly produced cortisol and aldosterone.
This is an extremely rare case of bilateral adrenal tumors, in which the left
adrenocortical tumor produced and secreted cortisol or both cortisol and
aldosterone and the right one produced and secreted both aldosterone and cortisol,
as
confirmed
by
clinical
findings
immunohistochemical analysis.
33
and
pathological
studies
using
<循環器内科>
5.
Hirai Y, Yamamoto H, Nakano Y*, Ogi H*, Kajiwara S, Kohno N.
Disopyramide for transient high-degree atrioventricular block in a young
patient with a history of syncope.
J Cardiol 52: 59-61, 2008
Although high-degree atrioventricular (AV) block in patients with a history of
syncope usually requires pacemaker implantation, therapeutic strategies should
also be considered. A 35-year-old man presented with complaints of palpitations,
nausea and dysgeusia. Since aged 30, the patient had experienced three episodes
of syncope. Holter monitoring showed transient high-degree AV block (up to 5:4
block) associated with nausea, eructation and dysgeusia irrelevant to posture as
well as ventricular ectopic beats with palpitation. A head-up tilt test revealed
neurally mediated vasodepression but electrophysiological study showed no
abnormalities. These results indicated that his transient high-degree AV block
was functional, and syncope would have been because of neurally mediated
vasodepression, not bradycardia. After administration of disopyramide at 300mg
daily, the symptoms subsided and ventricular ectopic beats and AV block
disappeared. He has been well for 20 months.
34
[症例報告(邦文)]
<内分泌グループ>
1.
志和亜華,水木一仁*,河村智一*
furosemide 抵抗性浮腫を呈する糖尿病腎症に対する trichlormethiazide の
有用性
臨牀と研究 85: 934-938, 2008
糖尿病腎症では高率にネフローゼ症候群を合併し,早期から溢水をきたし
やすく,血清クレアチニン値が比較的低値であっても透析療法を開始せざ
るを得ないことが多い。保存的療法に反応しない溢水の場合,しばしば透
析導入の契機となる。今回,我々は体外限外濾過法(ECUM)導入を考慮
した furosemide 抵抗性浮腫を呈した糖尿病腎症において trichlormethiazide
の併用により利尿効果が得られ ECUM を免れた症例を 2 症例経験した。さ
らに,その 2 症例において外科的加療を行う機会があり,1 方は術後に
trichlormethiazide の内服が行えず利尿効果が得られなくなり急性腎不全,
肺水腫をきたし集中治療室管理となったが,もう 1 方は術後間もなく
trichlormethiazide の内服が行えたために利尿効果が持続し浮腫をきたすこ
となく経過良好であった。急性腎不全,肺水腫をきたした症例は,hANP
の併用により利尿効果が得られた。経口摂取可能後より trichlormethiazide
の内服を再開したところ術前と同等の良好な利尿効果が得られた。今回
我々が経験した症例から,furosemide 抵抗性浮腫を呈する糖尿病腎症に対
して trichlormethiazide の内服を併用することにより有効な利尿効果が得ら
れることが期待された。しかし,trichlormethiazide の内服が行えない状態
に至った場合には,ECUM もしくは hANP の投与を考慮すべきと考えられ
た。
35
<循環器内科>
北川知郎,山本秀也,冨田隆志*,蓼原太,沖本智和*,荘川知己,
平位有恒,久留島秀治*,大橋紀彦,河野修興
血液透析中の血圧低下に対して,シベンゾリンが有効であった左室中間
部閉塞性肥大型心筋症の 1 症例
心臓 40: 388-393, 2008
症例は 47 歳,女性。IgA 腎症による慢性腎不全のため,10 年前より週
3 回の血液透析(HD)を施行されていた。1 年前より透析中の血圧低下お
よび,胸部圧迫感の訴えがあったため,しばしば透析中止を余儀なくされ
ていた。ドップラー心エコー検査にて収縮期の左室中間部狭小化と同部位
における圧較差を認めた。さらに心臓 MRI,左室造影,ドブタミン負荷心
内圧測定の所見より左室中間部閉塞(midventricular obstruction;MVO)を
伴う肥大型心筋症と診断した。β 遮断薬の内服を開始したが,HD 中の血
圧低下,胸部圧迫感および左室内圧較差の改善は認めなかった(左室内最
大圧較差 72mmHg)。そこで,頻回に血中濃度測定を施行しながらシベン
ゾリン内服加療を試みた。透析日のみシベンゾリン 100mg 内服によりトラ
フ値は有効血中濃度(200-230ng/ml)に維持され,ドップラー心エコー上
左室内最大圧較差は 33mmHg まで減少し,HD 中の血圧低下が改善し,胸
部圧迫感も消失した。また,QT 延長や低血糖など,シベンゾリン内服に
よると考えられる副作用は認めなかった。
肥大型心筋症例において MVO が HD 中の血圧低下の原因として考えら
れた。シベンゾリン内服は一般的に透析患者には禁忌とされているが,頻
回の血中薬物濃度測定によりシベンゾリン内服治療導入に成功し,HD 維
持に著効した MVO 型肥大型心筋症の一例を報告した。
36
[総説(英文)]
<呼吸器グループ>
1.
Costabel U*, Ohshimo S, Guzman J.*
Diagnosis of sarcoidosis.
Curr Opin Pulm Med 14: 455-461, 2008
<腎グループ>
2.
Ito T*, Yorioka N.
Peritoneal damage by peritoneal dialysis solutions.
Clin Exp Nephrol 12: 243-249, 2008
[総説(邦文)]
<呼吸器グループ>
1.
服部登,河野修興
間質性肺炎の血清マーカー
呼吸器科 13: 297-302, 2008
2.
服部登,河野修興
特発性間質性肺炎:バイオマーカーの有用性と問題点
呼吸器科 14: 104-108, 2008
3.
石川暢久,河野修興
薬剤性肺障害
リウマチ科 40: 363-370, 2008
4.
石川暢久,河野修興
間質性肺炎のマーカー・KL-6
日本胸部臨床 67: 5026-5030, 2008
37
5.
石川暢久,河野修興
肺がんケア Q&A
ナーシングケア Q&A 72-73, 2008
6.
石川暢久,河野修興
腫瘍マーカーのバイオマーカーとしての臨床的意義
医学のあゆみ「肺癌 UPDATE」 224: 1159-1163, 2008
<腎臓グループ>
7.
頼岡德在
CKD における漢方治療の実際
治療 90: 1545-1549, 2008
8.
頼岡德在
高コレステロール血症
臨床透析 24: 197-199, 2008
9.
頼岡德在,中島歩,横山敬生
生活習慣病と慢性腎臓病(CKD)の関連
メディカル朝日 37: 50-51, 2008
10. 武政敦夫*,頼岡德在
腎不全患者のスターフルーツ中毒症に対する注意
日本透析医会雑誌 23: 252-256, 2008
<内分泌・代謝グループ>
11. 山根公則, 河野修興
糖尿病に合併した感染症の機序・種類・診断・治療(肺炎を中心に)
新時代の糖尿病学 4 日本臨牀 増刊号 66: 85-88, 2008
38
12. 亀井望*,山根公則,澤野文夫*
炎症とメタボリックシンドローム
診断と治療 96: 291-296, 2008
13. 亀井望*,山根公則,澤野文夫*
「基礎講座」サイトカイン・ケモカインとその受容体
MCP-1/MCP-1 受
容体と糖尿病
Diabetes Frontier19: 381-385, 2008
14. 米田真康, 浅野知一郎*
新規開発糖尿病治療薬の現状
非インスリン製剤
インスリンシグナル
伝達からみた創薬の動向
新時代の糖尿病学 3 日本臨牀 増刊号 66: 406-409, 2008
15. 沖健司,山根公則
糖尿病関連諸検査―高感度 CRP
新時代の糖尿病学 2 日本臨牀 増刊号 66: 394-398, 2008
16. 大野晴也,浅野知一郎*
糖代謝概論 - 糖輸送担体
新時代の糖尿病学 1 日本臨牀 増刊号 66: 99-102, 2008
<循環器内科>
山本秀也,木原康樹
不安定プラークの診断と治療:マルチスライス CT からの検討
CIRCULATION Up-to-date 2008
3: 396-406, 2008
39
[著書(邦文)]
<呼吸器グループ>
1.
服部登,河野修興
BAL 法の臨床応用
気管支肺胞洗浄(BAL)の手引き 5-7, 2008
2.
春田吉則,河野修興
Ⅲ閉塞性肺疾患,気管支の異常
B. 嚢 胞 性 肺 疾 患 , 気 管 支 異 常
Mounier-Kuhn 症候群
別冊日本臨床 新領域別症候群シリーズ No.8 呼吸器症候群(第 2 版)Ⅰ
―その他の呼吸器疾患を含めて― 708-712, 2008
<腎臓グループ>
3.
頼岡德在,中島歩
IgA 腎症:IgA 腎症治療において抗血小板・抗凝固療法はどのように行う
のでしょうか?
2008-2009 EBM 腎臓病の治療 20-30, 2008
<循環器内科>
4.
山本秀也
心腫瘍 類上皮血管種
別冊日本臨床 領域別症候群シリーズ No.7 497-499, 2008
5.
蓼原太
心血管腫,心血管肉腫
別冊日本臨床 領域別症候群シリーズ No.7 439-442, 2008
40
[研究班報告書(邦文)]
<呼吸器グループ>
1.
河野修興
「毒ガスの後遺症とその予後に関する研究」平成 18 年度における研究の
まとめ
厚生労働省受託研究「毒ガスの後遺症とその予後に関する研究」平成 18
年度研究報告書 1-2, 2007
2.
河野修興
「毒ガスの後遺症とその予後に関する研究」平成 19 年度における研究の
まとめ
厚生労働省受託研究「毒ガスの後遺症とその予後に関する研究」平成 19
年度研究報告書 1-2, 2008
3.
服部登,妹尾直,風呂中誠,谷本琢也,河野修興
分担研究報告書
ブレオマイシン肺線維症モデルマウスにおける RNA 干
渉を利用した PAI-1 発現抑制による抗線維化作用の検討
厚生労働科学研究
研究調査班
4.
難治性疾患克服研究事業
びまん性肺疾患に関する
平成 19 年度研究報告書 152-155, 2008
服部登,妹尾直,風呂中誠,谷本琢也,河瀬成穂,河野修興
分担研究報告書
抗線維化作用を有する薬剤探索の試み―ブレオマイシ
ン肺線維症に対するトラニラスト(リザベン®)及びアンブロキソール(ム
コソルバン®)の効果の検証―
厚生労働科学研究
特発性肺線維症の予後改善を目指したサイクロスポ
リン+ステロイド療法ならびに N アセチルシステイン吸入療法に関する
研究
平成 19 年度研究報告書 92-96, 2008
41
5.
石川暢久,服部登,河野修興
Gefitinib 使用患者における血清 KL-6 値モニタリングの意義に関する研究
厚生労働科学研究「薬剤性肺障害の発現状況の国際比較に関する研究」平
成 19 年度総括・分担研究報告書 19-30, 2008
6.
大成洋二郎,服部登,河野修興
毒ガス傷害者の気道炎症の検討
厚生労働省受託研究「毒ガスの後遺症とその予後に関する研究」平成 19
年度研究報告書 53-60, 2008
<腎臓グループ>
7.
頼岡德在,正木崇生,土井俊樹
厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)各個研究報告書
「難治性ネフローゼ症候群,ループス腎炎に対するミゾリビンパルス療法
の有効性に関する検討」
厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業
する調査研究
8.
平成 17~19 年度
進行性腎障害に関
総合研究報告所 298-301, 2008
頼岡德在,正木崇生
厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)各個研究報告書
抗 Thy-1.1 腎炎進展における STAT3 シグナルの関与
厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業
する調査研究
9.
平成 17~19 年度
進行性腎障害に関
総合研究報告書 298-300,2008
頼岡德在,上野敏憲
厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)各個研究報告書
「ネフローゼ症候群に対するステロイド薬と免疫抑制薬併用療法におけ
る感染症合併に関する検討」
厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業
する調査研究
平成 17~19 年度
進行性腎障害に関
総合研究報告書 298-302, 2008
42
10. 頼岡德在,上野敏憲
厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)各個研究報告書
「ネフローゼ症候群に対するステロイド薬と免疫抑制薬併用療法におけ
る感染症合併に関する検討」
厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業
する調査研究
平成 19 年度
進行性腎障害に関
総括・分担研究報告書 298-303, 2008
43
[その他]
1.
河野修興
広島大学医学部長に就任して
広仁会会報 74: 4, 2008
2.
河野修興
考えに考え,考え抜くこと
Hiroshima Bimes News 13: 12, 2008
3.
河野修興
大野病院事件に思う(上)
日本時事評論 1664: 4-5, 2008
大野病院事件に思う(下)
日本時事評論 1665: 3, 2008
4.
河野修興
大野病院事件で
メディファクス 5468: 2, 2008
5.
河野修興
第 11 回西日本コメディカル学生剣道大会開催に当たって
第 11 回西日本コメディカル学生剣道大会プログラム : 2, 2008
6.
河野修興
同級生交歓
文藝春秋 8 月号
7.
河野修興
産業医要請に思う
日本医事新報 4367: 41, 2008
44
8.
河野修興
医療費興国論
日本医事新報 4398: 57-58, 2008
9.
河野修興
団塊の世代諸氏へ
-医療崩壊の診断と処方箋-
medical forum CHUGAI 12: 38-39, 2008
10. 河野修興
私のターニングポイント(転機)
Arthritis -運動器疾患と炎症- 6: 64, 2008
11. 河野修興
「医療崩壊」は国民の不幸
明日への選択 10 月号 16-17, 2008
12. 河野修興
シオノギ製薬
特発性肺線維症について
専門医からのメッセージ
http://www.shionogi.co.jp/IPF/patient/message/index.html
13. 頼岡德在
日常診療における慢性腎臓病(CKD)の管理
三次地区医師会会報 No.133, 2008
14. Iwamoto H, Yokoyama A, Shiota N, Shoda H, Haruta Y, Hattori N,
Kohno N.
Tiotropium bromide is effective for severe asthma with noneosinophilic
phenotype.
Eur Respir J 31:1379-1380, 2008
45
B.発
表
Ⅰ.国際学会
シンポジウム
The 13th Congress of the Asian Pacific Society of Respirology
(2008.11.19~11.22 Bangkok)
1.
Serum markers in acute exacerbation of IPF.
○Hattori N
一般演題
11thAsian Pacific Congress of Nephrology
(2008.5.5~5.8 Kuala Lumpur)
2.
Mizoribine suppresses the progression of experimental peritoneal fibrosis in
a rat model.
○Takahashi S, Arakawa T, Kawai T, Ueno T, Masaki N, Yorioka N
3.
Can catheter insertion by SMAP preserve renal function.
○Katsutani M*, Esaki T*, Yorioka N
4.
Occult adrenocortical insufficiency in peritoneal dialysis patients.
○Kuratsune M*, Esaki T*, Hirabayashi A*, Yorioka N
American Thoracic society international Conference 2008
(2008.5.16~5.21 Toronto)
5.
Disruption of Bach1 gene, a HO-1 gene repressor, reduces hyperoxic lung
injury in mice.
○Tanimoto T, Hattori N, Furonaka M, Senoo T, Kohno N
46
6.
Effect of suplatast tosilate on bleomycin-induced lung fibrosis in mice.
○Furonaka M, Hattori N, Tanimoto T, Senoo T, Ishikawa N, Fujitaka K,
Taooka Y*, Haruta Y, Kohno N
7.
Endogenous IL-12 is essential for the down-regulation of airway
hyperresponsiveness in a mouse model of bronchial asthma with prolonged
antigen exposure.
○Onari Y, Yokoyama A*, Haruta Y, Nakashima T, Iwamoto H,
Ishikawa N, Fujitaka K, Taooka Y*, Hattori N, Kohno N
8.
Successful suppression of plasminogen activator inhibiter-1 by RNA
interference in mouse model of bleomycin-induced lung injury.
○Senoo T, Hattori N, Tanimoto T, Furonaka M, Kohno N
The Endocrine Society's 90th Annual Meeting
(2008.6.15~6.18 San Francisco)
9.
CT histogram analysis is useful for diagnosis of adrenocortical adenoma.
○Oki K, Asao T, Sugihiro T, Sakashita Y, Yamane K, Arihiro K*,
Mita K*, Kohno N
10. Hypothyroidism with high serum CA 125 concentration and severe ascites:
Case Report and literature review.
○Shiwa T, Oki K, Yamane K, Kamei N, Fujikawa R*, Kohno N
11. The SNP upstream of INSIG2 is associated with prevalence of dyslipidemia
in Japanese American women.
○Hirano M, Oki K, Kamei N, Asao T, Awaya T, Yamane K, Kohno N
12. Successful treatment by double filtration plasmapheresis and insulin
withdrawal in an uncontrolled diabetic patient due to insulin antibodies.
47
○Kishimoto R*, Oki K, Yamane K, Kamei N, Awaya T, Sakashita Y,
Ago R, Yorioka N, Kohno N
9th WASOG Meeting & 11th BAL International Conference
(2008.6.19~22 Athens)
13. Significance of bronchoalveolar lavage for the diagnosis of idiopathic
pulmonary fibrosis.
○Ohshimo S, Bonella F*, Cui A*, Kohno N, Guzman J*, Costabel U*
The 18th Congress of INTERASMA Japan/North Asia
(2008.7.14~15 Osaka)
14. The state of asthma control in asthmatics with gastro-esophageal reflux
disease.
○Miyamoto S, Haruta Y, Iwamoto H, Onari Y, Murai H, Hattori N,
Oishi H*, Nakamura M*, Hayashi T*, Yokoyama A*, Kohno N
18th European Respiratory Society Annual Congress
(2008.10.4~10.8 Berlin)
15. Serum KL-6 as a marker for bronchiolitis obliterans syndrome after lung
transplantation.
○Ohshimo S, Sommerwerck U*, Kamler M*, Bonella F*, Cui A*,
Jakob HG*, Kohno N, Guzman J*, Teschler H*, Costabel U*
ASN 41th Renal week
(2008.11.5~11.8 Philadelphia)
16. Plasma adrenomedullin associates with blood pressure during hemodialysis
with acetate containing dialysate but not with acetate-free dialysate.
○Kuratsune M*, Esaki T*, Hirabayashi A*, Yorioka N
48
<循環器内科>
一般演題
The 19th Annual Scientific Sessions of the American Society of
Echocardiography
(2008.6.7~6.11 Toronto)
17. Value of Strain and Strain Rate Imaging in Predicting Adverse Outcomes in
Patients with Chronic Pulmonary Arterial Hypertension.
○Utsunomiya H, Nakatani S*, Nishihira M*, Okada T, Kanzaki H*,
Kyotani S*, Yamamoto H, Nakanishi N*, Kohno N, Kitakaze M*
The 81th Scientific Sessions of the American Heart Association
(2008.11.8~11.12 New Orleans)
18. Intensive statin therapy decreases lipid-rich coronary plaques as detected by
64-slice computed tomographic angiography.
○Kitagawa T, Yamamoto H, Ohashi N, Kunita E, Utsunomiya H,
Ishida T*, Tadehara F, Teragawa H*, Nakano Y*, Shokawa T,
Kihara Y*
19. Usefulness of 64-slice Multidetector-Row Computed Tomography in the
Simultaneous Evaluation of Aortic Valve Area and Coronary Artery Disease
in Patients with Aortic Valve Sclerosis.
○Utsunomiya H, Yamamoto H, Kunita E, Ohashi N, Kitagawa T,
Okada T, Nishioka K*, Shokawa T, Nakano Y*, Teragawa H*,
Tadehara F, Ishida T*, Kihara Y*
20. Tricuspid E/Ea is a Powerful Predictor of Cardiac Events in Patients with
Chronic Pulmonary Hypertension.
○Utsunomiya H, Nakatani S*, Okada T, Kanzaki H*, Kyotani S*,
Yamamoto H, Nakanishi N*, Kihara Y*, Kitakaze M*
49
Ⅱ.国内学会総会
シンポジウム
第 48 回日本呼吸器学会総会
(2008.6.15.~6.17 神戸)
1.
Krebs von den Lungen-6(KL-6)is a Serologic and Prognostic Biomarker
and a Possible Therapeutic Target for IPF (International Symposium)
○Kohno N
第 28 回日本糖質学会年会
(2008.8.18. つくば)
2.
KL-6 の発見から臨床応用まで
○河野修興
特別企画
第 51 回日本腎臓学会学術総会
(2008.5.30~6.1. 福岡)
3.
生活習慣病と慢性腎臓病(CKD)の関連
○頼岡德在,中島歩,横山敬生
ワークショップ
第 67 回日本癌学会学術総会
(2008.10.28~10.30 名古屋)
4.
Cancer-testis Antigen LY6K is a Serologic Biomarker and a Therapeutic
Target for Lung and Esophageal Carcinomas
○Ishikawa N, Takano A, Miyagi Y*, Yasui W*, Inai K*, Hosokawa M*,
Tsuchiya E*, Kohno N, Nakamura Y*, Daigo Y*
50
5.
Secreted Lung Cancer-derived Growth Factor, LASEP1 as a Serological
Biomarker and a Therapeutic Target
○Takano A, Nishino R, Ishikawa N, Miyagi Y*, Tsuchiya E*, Kohno N,
Nakamura Y*, Daigo Y*
6.
Eme1 protein levels predict the response to cisplatin in human cancer cells
○Tomoda Y, Katsura M*, Hosoya N*, Kohno N, Miyagawa K*
一般演題
第 18 回臨床内分泌代謝:Update
(2008.3.15~3.16 高知)
7.
インスリンを中止し経過を追った抗インスリン抗体陽性患者の 1 例
○杉廣貴史,浅生貴子,坂下有,小田賀明,沖健司,中島玲子,
粟屋智一,渡邉浩*,山根公則,河野修興
8.
副腎外原発悪性褐色細胞腫の一例
○浅生貴子,沖健司,杉廣貴史,粟屋智一,渡邉浩*,山根公則,
有廣光司*,三田耕司*,碓井亞*,河野修興
9.
カテコラミン依存性コルチゾール分泌が疑われた AIMAH の 1 例
○朝倉岳彦*,沖健司,浅生貴子,杉廣貴史,坂下有,小田賀明,
中島玲子,米田真康,渡邉浩*,山根公則,河野修興
日本医工学治療学会
第 24 回学術大会
(2008.4.18~4.20 千葉)
10. SMAP 法出口部作製における術式・術後ケアの工夫と術後出口部感染
の関連について(第 2 報)
○勝谷昌平*,江崎隆*,頼岡德在
51
第 81 回日本内分泌学会学術集会
(2008.5.16~5.18 青森)
11. CT ヒストグラムによる副腎皮質腺腫と非皮質腺腫の鑑別
○沖健司,浅生貴子,杉廣貴史,坂下有,小田賀明,中島玲子*,
米田真康,粟屋智一,渡邉浩*,山根公則,河野修興
12. クッシング症候群を呈した副腎 black adenoma の一例
○浅生貴子,沖健司,杉廣貴史,粟屋智一,渡邉浩*,山根公則,
三田耕司*,碓井亞*,有廣光司*,河野修興
第 51 回日本糖尿病学会年次学術集会
(2008.5.22~5.24 東京)
13. 日系米人において血清総および高分子量アディポネクチンの低値は
メタボリックシンドローム発症の予知因子である
○中島玲子*,浅生貴子,杉廣貴史,坂下有,小田賀明,沖健司,
米田真康,粟屋智一,亀井望,中西修平,渡邉浩*,山根公則,
河野修興
14. メタボリックシンドロームが動脈硬化に及ぼす影響の日本人・日系米
人間の相違点
~ハワイ・ロサンゼルス・広島スタディより~
○小田賀明,杉廣貴史,浅生貴子,坂下有,沖健司,米田真康,
中島玲子*,河面智之,粟屋智一,渡邉浩*,山根公則,河野修興
15. 日系米人における 2 型糖尿病発症予知因子としてのメタボリックシン
ドローム
○坂下有,中島玲子*,杉廣貴史,浅生貴子,小田賀明,沖健司,
米田真康,粟屋智一,渡邉浩*,山根公則,河野修興
52
16. マクロファージ成熟アッセイの確立による血清の血管合併症誘発能
の評価
○大野晴也,崔興龍*,櫛山暁史*,米田真康,迫田秀之*,
藤城緑*,中津祐介*,張君*,郭瑩*,江川真希子*,鎌田英明*,
浅野知一郎*
17. 日系米人における糖尿病有病率の推移と食生活の変化
~ハワイ・ロサンゼルス・広島スタディより~
○杉廣貴史,浅生貴子,坂下有,小田賀明,沖健司,中島玲子*,
米田真康,粟屋智一,渡邉浩*,山根公則,河野修興
18. 当院の糖尿病患者における LDL-コレステロール直接測定法
○越智直美,小田清*
19. trichlormethiazide が著効した furosemide 抵抗性浮腫の糖尿病腎症患者
において術後に内服の開始可否により異なった経過をたどった 2 症例
○志和亜華,水木一仁*,河村智一*
第 51 回日本腎臓学会学術総会
(2008.5.30~6.1 福岡)
20. 病理組織学的活動性の高い IgA 腎症に対するステロイド療法の検討
○桐林慶*,土井盛博,平井隆之*,奥本賢,網本大*,平林晃*,
横山敬生,荒川哲次,川合徹,高橋俊介,内藤隆之,正木崇生*,
頼岡德在
21. 高度肥満症例の腎組織像
○加藤滋子*,Nazneen Arifa*,中嶋有美子*,西野友哉*,田口尚*,
頼岡德在,古巣朗*
53
22. ラット腹膜繊維化モデルにおけるミゾリビンの腹膜繊維化抑制効果
○高橋俊介,荒川哲次,川合徹,上野敏憲,中島歩,正木崇生*,
河野修興,頼岡德在
23. PPAR-γ アゴニストは片腎尿管結紮モデルにおいて腎間質繊維化を減
少させる
○川合徹,正木崇生*,荒川哲次,土井盛博,土井俊樹,横山敬生,
河野修興,頼岡德在
24. Angiotensin Ⅱ刺激下培養ヒト腹膜中皮細胞における 15d-PGJ2 の
Fibronectin,Connective tissue growth factor 産生抑制効果
○横山敬生,正木崇生*,桐林慶*,河野修興,頼岡德在
25. ヒト糸球体腎炎における STAT3 活性の検討
○荒川哲次,正木崇生*,平井隆之*,倉恒正利*,河野修興,
頼岡德在
第 20 回日本アレルギー学会春季臨床大会
(2008.6.12~6.14 東京)
26. 成人喘息患者の治療薬に対する意識調査
○大成洋二郎,春田吉則,宮本真太郎,中川三沙,池上靖彦*,
櫻井譲司*,上綱雅一*,前田晃宏*,高橋淳*,寺田満和*,
保澤総一郎*,河野修興
27. 実地医家における喘息診療と患者自己判断での治療中止の実態
○宮本真太郎,春田吉則,中川三沙,大成洋二郎,池上靖彦*,
櫻井譲司*,前田晃宏*,高橋淳*,寺田満和*,保澤総一郎*,
林鷹治*,河野修興
54
第 31 回日本呼吸器内視鏡学会学術集会
(2008.6.13~6.14 大阪)
28. 当院における胸部腫瘍性病変に対する気管支鏡下肺生検,擦過,洗浄
細胞診施行例の検討
○金原正志,妹尾直,大成洋二郎,風呂中誠,大下慎一郎,
石川暢久,藤高一慶,長尾早江子,春田吉則,村井博,服部登,
河野修興
29. 当院におけるびまん性肺疾患に対する胸腔鏡下肺生検の検討
○吉岡宏治,石川暢久,秋田慎,河瀬成穂,田中惣之輔,妹尾直,
大成洋二郎,平田信太郎,金原正志,風呂中誠,藤高一慶,
春田吉則,峠岡康幸,服部登,河野修興,大朏祐治*
第 48 回日本呼吸器学会学術講演会
(2008.6.15~6.17 神戸)
30. Significance of Circulating KL-6/MUC1 as Prognostic Factor in Surgically
Resected Non-small Cell Lung Cancer
○Yoshioka K, Hattori N, Ishikawa N, Tanaka S, Akita S, Kawase S,
Fujitaka K, Taooka Y*, Haruta Y, Kohno N
31. COPD as a Systemic Disease:Subclinical atherosclerosis in COPD
○Iwamoto H, Kitahara Y*, Hattori N, Yokoyama A*, Hara H*,
Kohno N
32. Gefitinib 使用患者における血清 KL-6 値モニタリングの意義
○石川暢久,服部登,横山彰仁*,吉岡宏治,田中惣之輔,
河瀬成穂,藤高一慶,濱田泰伸*,河野修興
55
33. 毒ガス障害による軽症,中等症 COPD 患者における徐放性テオフィリ
ンの臨床効果
○金原正志,大成洋二郎,岩本博志,塩田直樹,春田吉則,
服部登,横山彰仁*,河野修興
34. 長期抗原曝露による慢性喘息モデルマウスの気道過敏性における
Interleukin-12 の検討
○大成洋二郎,横山彰仁*,春田吉則,岩本博志,中島拓,
石川暢久,藤高一慶,峠岡康幸*,服部登,河野修興
35. ブレオマイシン肺線維症モデルマウスにおける RNA 干渉を利用した
PAI-1 の発現抑制による抗線維化作用の検討
○妹尾直,服部登,風呂中誠,石川暢久,藤高一慶,春田吉則,
村井博,河野修興
36. 原発性肺癌における血清可溶性 Interferon Alpha, Beta and Omega
Receptor 2 の臨床的意義
○田中惣之輔,石川暢久,秋田慎,河瀬成穂,藤高一慶,
峠岡康幸*,春田吉則,服部登,河野修興
37. 血清 NSE の推移による小細胞肺癌治療効果の予測
○谷脇雅也,藤高一慶,石川暢久,春田吉則,村井博,服部登,
河野修興
38. 低肺機能は糖尿病境界型の発症の有意な危険因子か?
○山根高,春田吉則,服部登,原圴*,河野修興
56
39. 喘息患者における胃食道逆流症(GERD)と喘息コントロール状態と
の関係についての検討
○宮本真太郎,春田吉則,中川三沙,岩本博志,大成洋二郎,
村井博,服部登,大石秀夫*,中村雅之*,林鷹治*,横山彰仁*,
河野修興
40. 同所性マウス肺癌モデルを用いたシメチジンの抗腫瘍効果の検討
○秋田慎,服部登,河瀬成穂,妹尾直,谷本琢也,石川暢久,
藤高一慶,春田吉則,峠岡康幸*,河野修興
41. ブレオマイシン肺線維症モデルに対するアンブロキソールの抑制効
果
○河瀬成穂,服部登,峠岡康幸*,妹尾直,谷本琢也,風呂中誠,
石川暢久,藤高一慶,春田吉則,河野修興
42. 気管支喘息患者における気道炎症,呼吸機能についての検討
○中川三沙,大成洋二郎,塩田直樹,春田吉則,石川暢久,
藤高一慶,熊谷和彦,服部登,横山彰仁*,河野修興
第 53 回日本透析医学会学術集会・総会
(2008.6.20~6.22 神戸)
43. 透析導入基準の妥当性の検討:医師アンケート調査からの視点
○土井俊樹,新井英之*,木戸亮*,木村友則*,佐田憲映*,
冨永直人*,西野克彦*,森永貴理*,山本卓*,柴垣有吾*,
長谷川毅*,大西良浩*,福原俊一*
44. 2 型糖尿病を有する血液透析患者の糖・脂質代謝に対する telmisartan
の効果
○桐林慶*,杉屋直子,平井隆之*,頼岡德在
57
45. rHuEPO 製剤から Darbepoetin-α(ネプス)に変更時の初回投与量決定
に関する検討
○丹治知恵*,碓井公治*,本丸忠生*,浅井真理子*,福間真悟,
川岡孝一郎*,山下哲正*,山下和臣*,藤田潔*,重本憲一郎*,
原田知*,土井俊樹,吾郷里華,頼岡德在
46. タバチエールシャントに対する経皮的血管形成術(PTA)の検討
○川合徹,川合直*,草野由恵*,川合淳*,土井盛博,平井隆之*,
内藤隆之*,頼岡德在
47. 血液透析患者における1週間平均血圧の検討~第1報~
○内藤隆之*,吾郷里華,土井俊樹,正木崇生*,中島歩,
頼岡德在,安井節子*,仁多田寿子*,落合真理子*,浜口直樹*
48. 血液透析患者における1週間平均血圧の検討~第2報~
○吾郷里華,正木崇生*,内藤隆之*,土井俊樹,安井節子*,
仁多田寿子*,落合真理子*,浜口直樹*,頼岡德在
49. 維持血液透析患者の生命予後に影響する因子の検討
○牧敬子,土井盛博,頼岡德在
50. 腎不全患者のスターフルーツ中毒症に関する啓蒙活動
○武政敦夫*,丸林誠二*,今津通教*,頼岡德在
51. 血液透析療法中に IgG4 関連疾患を合併した1例
○平林晃*,倉恒正利*,頼岡德在
52. Darbepoetin alpha による慢性貧血改善効果に関する検討
○平井隆之*,杉屋直子,中島歩,高杉敬久*,頼岡德在
58
第 40 回日本動脈硬化学会総会・学術集会
(2008.7.10~7.11 つくば)
53. Impact of metabolic syndrome on atherosclerosis is different by life
style-Data from Hawaii-Los Angels-Hiroshima Study ○Oda Y, Sakashita Y, Oki K, Yoneda M, Awaya T, Jitsuiki K*,
Nakanishi S, Watanabe H*, Yamane K, Kohno N
第 45 回日本臨床分子医学会学術集会
(2008.7.24~7.25 神戸)
54. ob/ob マウス肝における TORC2 発現量の増加と LKB1-AMPK・SIK
pathway の亢進
○米田真康,仲谷和記*,大野晴也,中津祐介*,迫田秀之*,
櫛山暁史*,鎌田英明*,浅野知一郎*
第 36 回日本救急医学会総会
(2008.10.13~10.15 北海道)
55. APRV,HFOV を用いた重症 ARDS に対する呼吸管理戦略の検討
○近藤丈博,大田浩平*,木田佳子*,石田誠*,大谷直嗣*,
田村朋子*,山賀聡之*,貞森拓磨*,武田卓*,岩崎泰昌*,
廣橋伸之*,谷川攻一*
第 67 回日本癌学会学術総会
(2008.10.28~10.30 名古屋)
56. Evaluation of serum levels of KL-6 and KL-6 carrying sialyl Lewis in
patients with lung cancer treated with EGFR-TKI
○Yoshioka K, Ishikawa N, Tanaka S, Inata J*, Fujitaka K, Hattori N,
Kohno N
59
57. KL-6/MUC1 is a Serologic Biomarker and a Therapeutic Target for Lung
Cancers
○Tanaka S, Ishikawa N, Yoshioka K, Fujitaka K, Haruta Y, Murai H,
Hattori N, Kohno N
第 49 回日本肺癌学会総会
(2008.11.13~11.14 北九州)
58. 肺癌の臨床病期と血清脂質・糖質マーカーに関する検討
○大下慎一郎,藤高一慶,金原正志,風呂中誠,石川暢久,
春田吉則,村井博,宮田義浩*,服部登,岡田守人*,河野修興
59. Gefitinib 治療を受けた非小細胞肺癌患者における血清 KL-6 及び sialyl
Lewis a を発現した KL-6 値の検討
○吉岡宏治,石川暢久,友田義崇,金原正志,風呂中誠,
稲田順也*,藤高一慶,春田吉則,村井博,服部登,河野修興
60. 75 歳以上の進行非小細胞肺がんの検討
○田中惣之輔,石川暢久,妹尾直,長尾早江子,藤高一慶,
春田吉則,村井博,服部登,河野修興
61. 当院における小細胞肺癌に関する臨床的検討
○河瀬成穂,石川暢久,田中惣之輔,吉岡宏治,大成洋二郎,
大下慎一郎,藤高一慶,春田吉則,村井博,服部登,河野修興
第 29 回日本アフェレシス学会学術大会
(2008.11.21~11.23 広島)
62. 正常 LDL コレステロール値を示す血液透析患者の閉塞性動脈硬化症
における LDL アフェレシス療法の効果
○桐林慶*,平井隆之*,中島歩,高杉敬久*,川合徹,川合淳*,
頼岡德在
60
63. 当院における顆粒球除去療法(GCAP)および白血球除去療法(LCAP)の
安全性の検証
○荒川哲次,白木伸明,上野敏憲,土井俊樹,吾郷里華,内藤隆
之*,戸梶めぐみ*,斉藤秀敏*,頼岡德在
第 58 回日本アレルギー学会
秋季学術大会
(2008.11.27~11.29 東京)
64. 重症気管支喘息患者に対するブデソニド高用量の臨床効果の検討
○大成洋二郎,春田吉則,中川三沙,宮本真太郎,石川暢久,
熊谷和彦,河野修興
65. 喀痰好酸球と気流制限の経年的変化
○塩田直樹,横山彰仁*,春田吉則,中川三沙,大成洋二郎,
岩本博志,山根高,河野修興
66. PPI 治療により喘息改善効果が期待できる GERD 合併喘息患者につい
ての検討
○宮本真太郎,春田吉則,中川三沙,岩本博志,大成洋二郎,
石川暢久,熊谷和彦,林鷹治*,村井博,服部登,横山彰仁*,
河野修興
67. 気管支喘息患者における呼吸機能,気道炎症についての検討
○中川三沙,大成洋二郎,塩田直樹,春田吉則,石川暢久,
熊谷和彦,横山彰仁*,河野修興
61
第 20 回分子糖尿病学シンポジウム
(2008.12.13 東京)
68. IRS-1 結合蛋白としての Prolyl isomerase Pin1 の同定とインスリン感受
性における意義
○米田真康,中津祐介*,迫田秀之*,藤城緑*,櫛山暁史*,
堀家なな緒*,大野晴也,崔興龍*,張君*,郭瑩*,鎌田英明*,
浅野知一郎*
62
<循環器内科>
ランチョンセミナー
Complex Catheter Therapeutics 2008
(2008.1.31~2.2 神戸)
69. Utilization of multislice computed tomography for the detection and
characterization of noncalcified coronary plaque.
○Kitagawa T
ワークショップ
第 56 回日本心臓病学会学術集会
(2008.9.8~9.10 東京)
70. マルチスライス CT を用いた急性冠症候群の責任および非責任病変の
包括的性状評価と責任病変予測因子に関する検討
○北川知郎,山本秀也,蓼原太,荘川知己,木原康樹*
一般演題
第 72 回日本循環器学会総会・学術集会
(2008.3.28~3.30 福岡)
71. Usefulness of Transient Ischemic Dilation in Adenosine Stress Myocardial
Perfusion SPECT for Detection of Triple-vessel Disease.
○Tadehara F, Yamamoto H, Shokawa T, Okada T, Hirai Y, Dohi Y*,
Kitagawa T, Ohashi N, Yamazato R, Utsunomiya H, Kunita E,
Kohno N
72. Is An initial shock energy level of 200 J appropriate for ventricular
fibrillation with use of monophasic defibrillators ?
○Shokawa T, Tanigawa K*, Yamanoue T*, Yamamoto H, Tadehara F,
Kitagwa T, Kihara Y*
63
73. Pulmonary Artery Mapping for Differential Diagnosis of Atrial Tachycardia.
○Hirai Y, Yamamoto H, Nakano Y*, Ogi H*, Yamamoto Y*,
Suenari K*, Ueda S*, Kohno N
74. Postural
Variability
of
Intra-cardiac
Electrograms
in
Implantable
Cardioverter-difibrilator.
○Hirai Y, Yamamoto H, Nakano Y*, Ogi H*, Suenari K*, Ueda S*,
Kohno N
75. Comprehensive Characterization of Non-Calcified Coronary Plaque Using
64-Slice Computed Tomography in Patients with Acute Coronary Syndrome.
○Kitagawa T, Yamamoto H, Ohashi N, Tadehara F, Shokawa T, Kohno
N, Hirai N*
76. Reliability of Non-Calcified Coronary Plaque Findings by 64-Slice
Computed Tomography Compared with Intravenous Ultrasound.
○Kitagawa T, Yamamoto H, Ohashi N, Tadehara F, Shokawa T,
Kohno N, Hirai N*
77. Atorvastatin Therapy Decreases Lipid-Rich Coronary Plaques as Detected
by 64-Slice Computed Tomographic Angiography.
○Kitagawa T, Yamamoto H, Ohashi N, Tadehara F, Shokawa T,
Kohno N, Hirai N*
78. The Influence of Epicardial Adipose Tissue on Calcified Coronary Plaque as
Assessed Using 64-Multislice Computed Tomography.
○Ohashi N, Yamamoto H, Kitagawa T, Tadehara F, Shokawa T, Hirai
Y, Kohno N, Hirai N*
64
79. The Impact of Visceral Adipose Tissue and Adiponectin on Cardio-Ankle
Vascul ar Index (CAVI) in Healthy Men.
○Ohashi N, Fujikawa R*, Ito C*
80. Accuracy of Color Code PlaqueTM for Characterizing Coronary Plaque
With 64-row Multidetector Computed Tomography: Comparison With
Integrated Backscatter Intravascular Ultrasound.
○Kunita E, Fujii T*, Tsujiyama S*, Maeda K*, Tasaki N*, Urabe Y*
81. Usefulness of 64-Slice Computed Tomography to Diagnose Coronary
In-Stent Restenosis.
○Kunita E, Fujii T*, Tsujiyama S*, Maeda K*, Tasaki N*, Urabe Y*
第 56 回日本心臓病学会学術集会
(2008.9.8~9.10 東京)
82. 院外 VF(心室細動)症例において完全社会復帰例の 95%は病院到着前
に心拍再開していた!
○荘川知己,谷川攻一*,岡田武規,西岡健司*,中野由紀子*,
寺川宏樹*,蓼原太,山本秀也,石田隆史*,木原康樹*
83. Myocardial Bridge と冠動脈 compression の関連性
—マルチスライス CT による検討—
○山里亮,國田英司,宇都宮裕人,岡俊治,大橋紀彦,北川知郎,
山本秀也,木原康樹*
84. 64 列冠動脈マルチスライス CT の使用状況と問題点
-広島 CT
angiography Research Project (H-CARP)多施設登録調査より
○國田英司,山本秀也,藤井隆*,沖本智和*,平井章三*,
寺川宏樹*,木原康樹*
65
第 105 回日本内科学会総会
(2008.4.11~4.13 東京)
85. 急性冠症候群における責任および非責任病変の非侵襲的性状評価
-マルチスライス CT を用いた検討-
○北川知郎,山本秀也,大橋紀彦,蓼原太,荘川知己,河野修興
86. 腹部内臓脂肪と冠動脈石灰化との関連について
○大橋紀彦,山本秀也,北川知郎,蓼原太,荘川知己,平位有恒,
河野修興
日本不整脈学会学術大会
(2008.5.31~6.2 横浜)
87. 肺動脈マッピングによる心房頻拍の起源推定
○平位有恒,山本秀也,中野由紀子*,尾木浩*,山本佳征*,
末成和義*,上田茂之*,木原康樹*
第 48 回日本核医学会学術総会
(2008.10.24~10.26 千葉)
88. Tc-99m sestamibi の心筋 washout rate の亢進は慢性血液透析患者の心不
全死の予測因子となりえる
○蓼原太,寺川宏樹*,木原康樹*,白形昌人*
第 92 回日本循環器学会中国・四国合同地方会
(2008.6.6~6.7 下関)
89. 救命士によるエピネフリン投与後に除細動に成功し社会復帰し得た
除細動抵抗性 Vf の一例
○山里亮,荘川知己,平位有恒,石田隆史*,山本秀也,蓼原太,
寺川宏樹*,中野由紀子*,岡田武規,西岡健司*,木原康樹*
66
90. 冠動脈プラークの経時的変化および PCI 治療戦略決定に MDCT が有
用であった1症例
○國田英司,土肥由裕*,北川知郎,蓼原太,岡田武規,
西岡健司*,荘川知己,中野由紀子*,寺川宏樹*,山本秀也,
石田隆史*,木原康樹*
91. 心膜脂肪と冠動脈硬化の関連について
○大橋紀彦,山本秀也,北川知朗,蓼原太,荘川知己,
木原康樹*
67
Ⅲ.国内学会地方会
教育講演
第 47 回日本肺癌学会中国・四国支部会
(2008.7.18 高知)
1.
肺癌診療:患者説明のためのエビデンス『肺癌の診断方法とその精度,
副作用』
○藤高一慶
2.
毒ガス傷害者の予後調査
○向田賢市,行武正刀*,森田直樹*,近藤圭一*,河野修興,
服部登,村井博,春田吉則,風呂中誠,金原正志,大成洋二郎
第 61 回広島医学会総会
(2008.11.29~11.30 広島)
3.
糖尿病と動脈硬化
○中西修平
第 38 回日本腎臓学会西部学術大会
(2008.9.26~9.27 愛知)
4.
遺伝子解析にて確定診断を行った LCAT 欠損症の一例
○平塩秀磨,上野敏憲,心石敬子,白木伸明,内藤隆之*,
頼岡德在,田口尚*
シンポジウム
第 17 回中国腎不全研究会
(2008.9.28 広島)
5.
当院における高齢者の腹膜透析の対策と工夫
○勝谷昌平*,山内崇宏*,頼岡德在
68
一般演題
第 8 回日本内分泌学会中国支部学術集会
(2008.3.1 米子)
6.
発症年齢を考慮したバセドウ病に対する放射性ヨード治療
‐広島
大学病院での検討‐
○坂下有,沖健司,米田真康,山下裕代*,浅生貴子,杉廣貴史,
小田賀明,中島玲子,粟屋智一,渡邉浩*,山根公則,河野修興
第 98 回日本内科学会中国地方会
(2008.5.31 宇部)
7.
難治性消化管出血を伴う Henoch-Schönlein 紫斑病に対し血液凝固第
XIII 因子製剤とステロイド剤が奏功した一例
○河瀬成穂,熊谷和彦,石川暢久,藤高一慶,長尾早江子,
春田吉則,峠岡康幸*,服部登,河野修興
8.
近位筋優位の筋痛が出現し MPO-ANCA 陽転化を認めた間質性肺炎の
1例
○中川三沙,田中惣之輔,大成洋二郎,金原正志,石川暢久,
藤高一慶,春田吉則,長尾早江子,服部登,河野修興
第 47 回日本肺癌学会中国・四国支部会
(2008.7.18~7.19 高知)
9.
小細胞肺癌の治療後の瘢痕より発生した腺扁平上皮癌の一例
○朝倉岳彦*,藤高一慶 ,石川暢久,春田吉則,村井博,
宮田義浩*,服部登,岡田守人*,河野修興
10. ゾレドロン酸水和物が原発巣に対し抗腫瘍効果をあらわした肺腺癌
の1例
○小高礼子*,長尾早江子,大下慎一郎,金原正志,風呂中誠,
石川暢久,藤高一慶,春田吉則,村井博,服部登,河野修興
69
第 43 回日本呼吸器学会中国四国地方会
(2008.7.18~7.19 高知)
11. 肺腺癌定位照射後に同一肺葉内に肺小細胞癌が出現した多発癌の 1 例
○毛利麻衣子*,秋田慎,石川暢久,藤高一慶,春田吉則,村井博,
服部登,河野修興
12. Impulse oscillation system を用いた気管支喘息患者の末梢気道病変の検
討
○森下佳恵,大成洋二郎,中川三沙,石川暢久,藤高一慶,
熊谷和彦,長尾早江子,春田吉則,村井博,服部登,河野修興
13. 慢性過敏性肺臓炎の一剖検例
○水本正*,風呂中誠,石川暢久,藤高一慶,長尾早江子,
熊谷和彦,春田吉則,村井博,服部登,河野修興
第 20 回中国・四国臨床アレルギー研究会
(2008.8.30 岡山)
14. 実地医家における喘息診療と患者自己判断での治療中止の実態
○宮本真太郎,春田吉則,中川三沙,大成洋二郎,池上靖彦*,
櫻井譲司*,前田晃宏*,高橋淳*,寺田満和*,保澤総一郎*,
林鷹治*,河野修興
第 38 回日本腎臓学会西部学術大会
(2008.9.26~9.27 愛知)
15. 腎機能増悪を機に MPO-ANCA 陽性が認められた保存期腎不全の一例
○山内崇宏*,勝谷昌平*,頼岡德在
70
16. SMAP 法による CAPD カテーテル挿入術の 3 年半後に CAPD を導入し
た1例
○白木伸明,心石敬子,平塩秀磨,牧敬子,上野敏憲,横山敬生,
内藤隆之*,頼岡德在
17. 腎生検にて偶然発見された腎血管筋脂肪腫の一例
○牧敬子,平塩秀磨,心石敬子,白木伸明,横山敬生,頼岡德在
18. 塩酸ブホルミン内服にて乳酸アシドーシスをきたした一例
○江崎隆*,倉恒正利*,平林晃*,大野晴也,頼岡德在
19. ネフローゼ症候群の加療中にリステリア感染による肝膿瘍を来たし
た1例
○上野敏憲,平塩秀磨,心石敬子,白木伸明,土井俊樹,
吾郷里華,横山敬生,内藤隆之*,頼岡德在
第 17 回中国腎不全研究会
(2008.9.28 広島)
20. HIT に対してアルガトロバンを用いた症例の保険請求シミュレーショ
ン
○牧敬子,平塩秀磨,心石敬子,上野敏憲,白木伸明,荒川哲次,
横山敬生,頼岡德在
21. 腎機能低下症例に対するリネゾリドの影響について
○山内崇宏*,勝谷昌平*,頼岡德在
71
22. 当院におけるノロウイルス感染症の検討と感染症対策
○武政敦夫*,丸林誠二*,今津通教*,山本真一*,相原直樹*,
柏村晋吾*,後藤豊子*,横洲武*,西本幸子*,国原裕二*,
高田紀美子*,和田律穂*,上田不二子*,入学規子*,武田順子*,
柳生昭美*,頼岡德在
23. 副甲状腺摘出術後に持続した二次性副甲状腺機能亢進症にシナカル
セト投与が有効であった 1 症例
○清水優佳*,小野京香*,山下哲正*,山下和臣*,藤田潔*,
丹治知恵*,碓井公治*,重本憲一郎*,原田知*,頼岡德在
24. シナカルセトの臨床効果に関する検討(腺腫の有無による検討)
○平井隆之*,中島歩,高杉敬久*,頼岡德在
25. 血液透析患者における皮膚灌流圧(skin perfusion pressure : SPP)測定
について
○桐林慶*,中島歩,平井隆之*,松見勉*,高杉敬久*,頼岡德在
26. スタイレットを使用しない CAPD カテーテル挿入の経験
○勝谷昌平*,山内崇宏*,頼岡德在
27. カテーテル位置異常修復術の経験
○江﨑隆*,倉恒正利*,平林晃*,中尾達也*,頼岡德在
28. 血液浄化療法を要した,高齢の溶連菌感染後急性糸球体腎炎(PSAGN)
の一例
○佐々木健介*,久傳康史*,正木崇生*,藤原謙太*,
佐々木なおみ*,小野哲也*,頼岡德在
72
29. 尿留置カテーテル自己抜去が契機となり治療に苦慮する血流感染症
を来たしたと推察された高齢保存期腎不全患者の一例
○永井巧雄*,内藤隆之*,小川貴彦*,頼岡德在
30. 尿所見異常を認めず不明熱・急性腎不全を反復した高齢患者の一例
○倉恒正利*,江﨑隆*,平林晃*,頼岡德在
第 99 回日本内科学会中国地方会
(2008.11.8 米子)
31. VRCZ+L-AMB 併用療法が奏効した侵襲性肺アスペルギルス症の1例
○小川寛子*,大下慎一郎,河瀬成穂,石川暢久,藤高一慶,
熊谷和彦,春田吉則,村井博,服部登,河野修興
32. 特発性 CD4 陽性 T リンパ球減少症に合併した難治性肺膿瘍の一例
○田中瞳*,妹尾直,大下慎一郎,長尾早江子,石川暢久,
藤高一慶,春田吉則,村井博,服部登,河野修興
33. 上腹部痛を契機にコレステロール塞栓症が疑われた 2 型糖尿病の 1 症
例
○門前裕子*,志和亜華,米田真康,越智直美,浅生貴子,
杉廣貴史,沖健司,粟屋智一,中西修平,山根公則,河野修興
34. カ テ コ ラ ミ ン 受 容 体 と バ ソ プ レ ッ シ ン 受 容 体 の 関 与 が 疑 わ れ た
AIMAH の 1 例
○毛利麻衣子*,沖健司,越智直美,浅生貴子,志和亜華,
中西修平,山根公則,三田耕司*,有廣光司*,河野修興
35. 家族性大腸腺腫症に合併した副腎腫瘍の1例
○門前まや*,沖健司,志和亜華,越智直美,杉廣貴史,米田真康,
粟屋智一,中西修平,山根公則,河野修興
73
36. ステロイド減量中に阻害型 TSH 受容体抗体が陽性化した甲状腺機能
低下症の 1 例
○森下佳恵*,沖健司,志和亜華,越智直美,坂下有,小田賀明,
粟屋智一,中西修平,山根公則,河野修興
日本糖尿病学会中国四国地方会第 46 回総会
(2008.11.14~11.15 宇部)
37. 血清 HDL コレステロール低値は 2 型糖尿病発症の危険因子である
○中西修平,山根公則,粟屋智一,米田真康,沖健司,小田賀明,
坂下有,杉廣貴史,浅生貴子,河野修興
38. CKD と動脈硬化に対する糖尿病の影響
○小田賀明,前田修作,平野雅俊,杉廣貴史,浅生貴子,
坂下有,沖健司,粟屋智一,中西修平,山根公則,河野修興
39. 日系米人糖尿病患者における栄養摂取状況と IMT の関連の検討
○杉廣貴史,浅生貴子,坂下有,小田賀明,沖健司,大野春也,
米田真康,粟屋智一,中西修平,山根公則,河野修興
第 61 回広島医学会総会
(2008.11.29~11.30 広島)
40. Impulse oscillation system(IOS)による喘息・COPD 患者の中枢・末梢気
道抵抗の解析(第 1 報)
○春田吉則,中川三沙,大成洋二郎,石川暢久,藤高一慶,
熊谷和彦,長尾早江子,村井博,服部登,河野修興,寺田満和*,
保澤総一郎*
74
<循環器内科>
一般演題
第 92 回日本循環器学会中国・四国合同地方会
(2008.6.6~6.7 下関)
41. 救命士によるエピネフリン投与後に除細動に成功し社会復帰し得た
除細動抵抗性 Vf の一例
○山里亮,荘川知己,平位有恒,石田隆史*,山本秀也,蓼原太,
寺川宏樹*,中野由紀子*,岡田武規,西岡健司*,木原康樹*
42. 冠動脈プラークの経時的変化および PCI 治療戦略決定に MDCT が有
用であった1症例
○國田英司,土肥由裕*,北川知郎,蓼原太,岡田武規,
西岡健司*,荘川知己,中野由紀子*,寺川宏樹*,山本秀也,
石田隆史*,木原康樹*
43. 心膜脂肪と冠動脈硬化の関連について
○大橋紀彦,山本秀也,北川知朗,蓼原太,荘川知己,木原康樹*
第 11 回せとうち心臓 CT 勉強会
(2008.7.12 高松)
44. Myocardial Bridge と冠動脈 compression の関連性
—マルチスライス CT による検討—
○山里亮,國田英司,宇都宮裕人,岡俊治,大橋紀彦,北川知郎,
山本秀也,木原康樹*
75
第 15 回日本心血管インターベンション学会 第 5 回日本心血管カテーテル
治療学会中国・四国合同地方会
(2008.9.6 岡山)
45. 左内胸動脈バイパスグラフトへの末梢保護を行ないながら左鎖骨下
動脈狭窄へのステント留置が成功した慢性血液透析患者の一例
○蓼原太,山本秀也,寺川宏樹*,荘川知己,西岡健司*,
岡田武規,光波直也*,三上慎佑*,梶原賢太*,山里亮,
木原康樹*
第 93 回日本循環器学会中国地方会
(2008.11.29 呉)
46. The sooner, the better, 広島ウツタインのデータから
○荘川知己,谷川攻一*,岡田武規,北川知郎,西岡健司*,
中野由紀子*,寺川宏樹*,蓼原太,山本秀也,石田隆史*,
木原康樹*
47. 心サルコイドーシスの完全房室ブロックに対してステロイド剤が著
効した1症例
○門前まや*,岡田武規,宇都宮裕人,平位有恒,山本秀也,
西岡健司*,荘川知己,蓼原太,中野由紀子*,寺川宏樹*,
石田隆史*,木原康樹*,山辺高司*
48. 間質性肺炎と肺静脈閉塞症(PVOD)との鑑別診断が困難で治療に難渋
した肺高血圧症の一例
○岡俊治,岡田武規,山本秀也,宇都宮裕人,三玉敦子*,
西岡健司*,荘川知己,中野由紀子*,蓼原太,寺川宏樹*,
石田隆史*,木原康樹*
76
Ⅳ.研究会
他
第 9 回真菌症フォーラム
(2008.2.9 福井)
1.
ANCA 関連血管炎に合併したノカルジア症の 2 例
○倉恒正利*,平林晃*,頼岡德在
第 20 回腎と脂質研究会
(2008.3.8 東京)
2.
角膜混濁と蛋白尿を契機に診断された LCAT 欠損症の一例
○平塩秀磨,上野敏憲,心石敬子,白木伸明,正木崇生,
頼岡德在,田口尚*
第 13 回バスキュラーアクセスインターベンション治療研究会
(2008.3.10 東京)
3.
特殊型バルーンの適応
○土井盛博,牧 敬子,川合徹,川合直*,内藤隆之*,頼岡德在
第 14 回日本腹膜透析研究会
(2008.9.12~9.13 札幌)
4.
腹腔鏡下腹膜透析カテーテル位置整復術を行った 3 例
○倉恒正利*,江﨑隆*,平林晃*,永田秀之*,頼岡德在
第 12 回アレルギー・気道上皮細胞研究会
(2008.12.6 東京)
5.
慢性喘息モデルマウスの気道過敏性における Interleukin-12 の検討
○大成洋二郎,横山彰仁*,春田吉則,岩本博志,中島拓,石川暢
久,藤高一慶,村井博,服部登,河野修興
77
C.研究助成金
I
平成 19-20 年度
文部科学省科学研究
基盤研究一般(B) No.19390224
「間質性肺炎・薬剤性肺障害の臨床像とゲノム解析の日欧比較研究」
研究代表者:河野修興
平成 19-21 年度
基盤研究一般(C) No.19590898
「セレクチンリガンドを有する KL-6/MUC1 分子の臨床病理学的意義」
研究代表者:横山彰仁
平成 19-20 年度
基盤研究一般(C) No. 19590896
「難治性呼吸器疾患に対して RNA 干渉の治療応用を試みる基礎的研究」
研究代表者:服部登
平成 19-20 年度
基盤研究一般(C)
No.19590899
「肺癌の縦隔リンパ節転移抑制を目指す治療法開発のための基礎的研究」
研究代表者:近藤丈博
平成 20 年度
基盤研究一般(C) No. 20590924
「肺癌の人種的な差異の解明と新たな治療戦略の開発」
研究代表者:石川暢久
平成 19-20 年度
若手研究(B) No.19790584
「腹膜硬化症に対する骨髄幹細胞を用いた再生療法」
研究代表者:中島歩
78
II
厚生労働省科学研究
厚生労働省科学研究費補助金
疾病・障害対策研究分野
難治性疾患克服研究
「特発性肺線維症の予後改善を目指したサイクロスポリン+ステロイド療
法ならびに N アセチルシステイン吸入療法に関する臨床研究」
主任研究者:工藤翔二*
分担研究者:河野修興
厚生労働省科学研究費補助金
疾病・障害対策研究分野
難治性疾患克服研究
「びまん性肺疾患に関する調査研究」
主任研究者:杉山幸比古*
分担研究者:河野修興
厚生労働省科学研究費補助金
健康安全確保総合研究
医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総
合研究
「薬剤性肺障害の発現状況の国際比較に関する研究」
主任研究者:久保惠嗣*
分担研究者:河野修興
厚生労働省科学研究費補助金
疾病・障害対策研究分野
難治性疾患克服研究
「進行性腎障害に関する調査研究」
主任研究者:富野康日己*
研究協力者:賴岡德在
79
厚生労働省科学研究費補助金
疾病・障害対策研究分野
循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
「日本人における動脈硬化性大動脈弁膜疾患の発症・進展予防に関する研
究 (JASS:Japanese aortic stenosis study)」
研究責任者:山本一博*
分担研究者:山本秀也 他
厚生労働省科学研究費補助金
疾病・障害対策研究分野
循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
「多列 CT を用いた冠動脈プラークの性状判定と冠動脈イベント発症との
関連についての多施設・前向き追跡調査」
研究責任者:木原康樹*
分担研究者:山本秀也
他
厚生労働省科学研究費補助金
総合的プロジェクト研究分野
効果的医療技術の確立推進臨床研究
「糖尿病における血管合併症の発症予防と進展抑制に関する研究(JDC
Study)」
主任研究者:山田信博*
分担研究者:山根公則
80
III
厚生労働省受託研究
「毒ガス従事者等に対する健康診断及び毒ガス障害に関する調査研究事
業」
班長:河野修興
Ⅳ
その他
日本透析医会研修委員会学術研究助成事業
平成 20 年度学術研究助成
「骨髄幹細胞を用いた腹膜硬化症に対する再生療法」
研究代表責任者:頼岡德在
平成 20 年度財団法人土谷記念医学振興基金助成金
「マルチスライス CT による冠動脈イベントの予知と予防
-特にメタボリック症候群との関連性について-」
研究代表者:山本秀也
平成 20 年度財団法人土谷記念医学振興基金助成金
「日本人と日系人における質的脂質プロファイルの解明を通した,心血管
疾患の新規予防因子の発見」
研究代表者:中西修平
分担研究者:杉廣貴史,平野雅俊
平成 20 年度財団法人緑風会研究助成金
「腹膜中皮細胞障害に関与する遺伝子の網羅的解析と機序の解明」
研究代表者:心石敬子
平成 20 年度財団法人緑風会研究助成金
「シスプラチン感受性に影響を及ぼす DNA 修復タンパク Eme1 に関する
研究」
研究代表者:友田義崇
81
D.賞
1.
広島大学学長表彰
河野修興
2.
広島大学医学部教員顕彰
石川暢久
3.
2008 年度(第 27 回) 日本癌学会奨励賞(基礎) 肺癌の新規血清診断バイ
オマーカーの同定と臨床応用に関する研究
石川暢久
4.
第 5 回腎臓・透析医のための臨床研究デザイン塾
iHOPE International 賞
福間真悟
5.
第 5 回腎臓・透析医のための臨床研究デザイン塾
最優秀グループ賞
福間真悟,江里口理恵子*,草野裕樹*
6.
平成 20 年度広島大学エクセレント・スチューデント・スカラシップ
大学院成績優秀学生
北川知郎
7.
平成 20 年度上原記念生命科学財団
ポストドクトラルフェローシップ
北川知郎
82
海外留学助成金
第Ⅱ部
教育活動
(平成 20 年)
A.医学部
1.講義
2.外来・病棟実習
B.大学院生
C.学位取得者
83
A.医
1.
学
部
講義
総
呼
吸
論
:河野・頼岡・山根
器
:河野・服部・村井・春田・藤高・石川
内分泌・代謝
:山根・中西・粟屋
腎 臓 内 科
:頼岡・横山
アレルギー・膠原病 :春田・熊谷
2.外来・病棟実習
【実習のスケジュール】
<呼吸器内科・膠原病内科>
月
火
水
8:30
症例検討会 (入院棟カンファレンス室 2)
9:30
病棟回診(6 階西病棟)
11:00
学生実習オリエンテーション(6 階西病棟)
12:15
医学原論講義(臨床研究棟 4 階)
13:30
内科診断学小講義(6 階西病棟カンファレンス室)
14:30
病棟実習(6 階西病棟)
8:30
外来実習
13:00
病棟実習(6 階西病棟)
16:00
呼吸器カンファレンス(6 階西病棟カンファレンス室)
9:00
膠原病小講義(6 階西病棟カンファレンス室)
10:30
病棟実習(6 階西病棟)
12:15
腎臓内科ランチョンセミナー(臨床研究棟 4 階)
13:30
病棟実習(6 階西病棟)
15:00
肺機能検査小講義(6 階西病棟カンファレンス室)
16:00
画像小講義(6 階西病棟カンファレンス室)
84
木
金
8:30
気管支鏡見学 (外来棟 1 階放射線科 8 番)
12:15
呼吸器内科ランチョンセミナー(臨床研究棟 4 階)
13:30
病棟実習(6 階西病棟)
16:00
呼吸器カンファレンス (6 階西病棟カンファレンス室)
8:30
外来実習
12:15
昼食会(臨床研究棟 4 階)
13:30
病棟実習(6 階西病棟)
16:00
実習報告(臨床研究棟 4 階)
<腎臓内科・内分泌代謝内科>
月
火
水
8:30
症例検討会 (入院棟カンファレンスルーム 2)
9:30
病棟回診(9 階東・西病棟)
11:00
学生実習オリエンテーション(9 階東・西病棟)
12:15
内分泌代謝内科ランチョンセミナー(臨床研究棟 4 階)
13:30
内科診断学小講義(6 階西病棟)
14:30
病棟実習(9 階東・西病棟)
8:30
外来実習
13:30
病棟実習(9 階東・西病棟)
16:00
頸動脈エコー(内科外来)
9:00
腎生検見学 (9 階東病棟)
11:00
糖尿病小講義(9 階西病棟)
12:15
腎臓内科ランチョンセミナー(臨床研究棟 4 階)
13:00
腎臓内科・病棟回診 (9 階東病棟)
16:00
画像小講義(6 階西病棟カンファレンス室)
85
木
金
8:30
病棟実習(9 階東・西病棟)
12:15
呼吸器内科ランチョンセミナー(臨床研究棟 4 階)
14:00
内分泌代謝カンファレンス・回診(9 階西病棟)
16:00
病棟実習 (9 階東・西病棟)
8:30
外来実習
12:15
昼食会(臨床研究棟 4 階)
13:00
病棟実習(9 階東・西病棟)
16:00
実習報告(臨床研究棟 4 階)
86
B.大
氏
河面
究
題
学
院
生
名
研
目
智之
コレトリコンボを用いた高脂血症患者の脂質プロフィー
(H14年4月〜)
ル分析の有用性についての研究
奥本
慢性透析患者の動脈硬化進展に関与する要因についての
賢
(H15年4月〜)
研究
谷本
間質性肺炎,高濃度酸素による肺傷害に関する研究
琢也
(H15 年 4 月〜)
平田
信太郎
MTX 肺炎における DLST の意義
(H15 年 4 月〜)
風呂中
誠
間質性肺炎の新規治療に関する研究
(H15 年 4 月〜)
岩本
博志
COPD と動脈硬化の関連についての検討
(H16 年 4 月〜)
大成
洋二郎
長期抗原曝露における気道トレランスの検討
(H16 年 4 月〜)
金原
正志
高齢慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に対する気管支拡張
(H16 年 4 月〜) 剤の有用性に関する研究
川合
徹
マウス尿管結紮モデルにおける腎線維化機序についての
(H16 年 4 月〜) 検討
高野
淳
肺癌の新規診断マーカーならびに治療標的分子の開発
(H16 年 4 月〜)
高橋
俊介
ラット腹膜線維化モデルにおける線維化抑制機序につい
(H16 年 4 月〜) ての研究
西野
亮平
肺癌の新規バイオマーカーならびに治療標的分子の開
(H16 年 4 月〜) 発と臨床応用に向けての検討
横山
敬生
ヒト腹膜中皮細胞における腹膜線維化機序についての
(H16 年 4 月〜) 研究
吾郷
理華
ギャップ結合の制癌剤感受性に及ぼす影響
(H17 年 4 月〜)
87
沖
健司
CYP11B2 遺伝子多型と動脈硬化症の研究
(H17 年 4 月〜)
塩田
直樹
誘発喀痰と呼気凝集液に関する研究
(H17 年 4 月〜)
妹尾
直
間質性肺炎に対する線溶系を応用した遺伝子治療の開発
(H17 年 4 月〜)
友田
義祟
ヒト癌細胞における DNA 修復分子と抗癌剤感受性との相
(H17 年 4 月〜) 関に関する研究
吉岡
宏治
間質性肺炎の日欧比較研究
(H17 年 4 月〜)
小田
賀明
アディポカインの糖代謝に与える影響
(H18 年 4 月~)
坂下
有
メタボリックシンドロームの発症と予知因子に関する研究
(H18 年 4 月~)
田中
惣之輔
肺癌の日欧比較研究
(H18 年 4 月~)
土井
俊樹
ラットにおけるアルドステロンによる腎組織障害の研究
(H18 年 4 月〜)
宮本
真太郎
気管支喘息における線溶系の気道過敏性,気道リモデリン
(H18 年 4 月~) グに及ぼす影響についての研究,線溶系を応用した気管支
喘息の遺伝子治療の開発
山根
高
COPD 発症に関する疫学研究
(H18 年 4 月~)
秋田
慎
肺癌に対する新規治療の研究
(H19 年 4 月~)
浅生
貴子
Preclinical Cushing 症候群における糖代謝異常についての検
(H19 年 4 月~) 討
上野
敏憲
ラット腹膜硬化モデルにおける,間葉系幹細胞投与による
(H19 年 4 月~) 腹膜線維化についての検討
大野
晴也
糖輸送担体に結合する蛋白質の同定と,代謝に及ぼす影響
(H19 年 4 月~) に関する研究
88
河瀬
成穂
肺線維症に対する新規治療の研究
(H19 年 4 月~)
白木
伸明
慢性腎臓病患者における動脈硬化進展および腎障害進展
(H19 年 4 月~) に関与する候補遺伝子検索のための遺伝子解析
杉廣
貴史
HDL-C の分画,粒子サイズと動脈硬化との関係
(H19 年 4 月~)
杉屋
直子
閉経後透析患者の内因性性ホルモンと骨代謝,動脈硬化の
(H19 年 4 月~) 関係
向田
賢市
COPD 患者における呼気水を用いた治療介入研究
(H19 年 4 月~)
心石
敬子
腹膜中皮細胞障害に関与する遺伝子の網羅的解析と機序
(H20 年 4 月~) の解明
濱井
宏介
肺癌細胞の浸潤,転移に対する Plasminogen activator (H20
年 4 月~)
inhibitor-1(PAI-1)の関与及び PAI-1 抑制剤の効果の検討
平塩
透析患者におけるテロメア不安定性機構の解明
秀磨
(H20 年 4 月~)
平野
雅俊
生活習慣が脂質代謝に及ぼす影響に関する研究
(H20 年 4 月~)
前田
修作
糖尿病における酸化ストレスと血管合併症に関する研究
(H20 年 4 月~)
益田
健
癌の新たな診断法と治療開発に関する研究
(H20 年 4 月~)
89
C. 学
位
取
得
者
学位取得者一覧(2008 年)
1. 倉恒
正利
平成 8 年
2. 中島
玲子
平成 11 年 広大医卒
(内分泌グループ) 甲-4631
3. 米田
真康
平成 11 年 広大医卒
(内分泌グループ) 甲-4635
4. 粟屋
智一
平成 9年
東邦大卒
(内分泌グループ) 甲-4677
5. 中島
拓
平成 13 年 広大医卒
(呼吸器グループ) 甲-4681
6. 荒川
哲次
平成 10 年 広大医卒
(腎グループ)
甲-4706
7. 中島
歩
平成 7 年
山梨医科大卒 (腎グループ)
甲-4708
8. 谷脇
雅也
平成 12 年 広大医卒
(呼吸器グループ) 乙-4042
9. 蓼原
太
平成元年
広大医卒
(循環器グループ) 乙-4000
10. 岡田
武規 平成 8 年
広大医卒
(循環器グループ) 乙-4040
11. 立川
佳美 平成 10 年 広大医卒
(内分泌グループ) 乙- 4050
広大医卒
90
(腎グループ)
甲-4459
倉恒
正利
平成 8 年
広大医卒
甲-4459
2008/2/28
Kuratsune M, Masaki T, Hirai T*, Kiribayashi K*, Yokoyama Y, Arakawa T,
Yorioka N, Kohno N.
Signal transducer and activator of transcription 3 involvement in the
development of renal interstitial fibrosis after unilateral ureteral
obstruction.
Nephrology 12: 565-71, 2007
BACKGROUND: In vitro studies suggest that the signal transducer and activator
of transcription (STAT) plays a critical role in renal fibrosis. However, the process
of STAT activation in vivo remains unclear. This study in rats aimed to localize
STAT3 activation within the kidney and examine the in vivo relationship between
STAT3 activation and renal fibrosis. METHODS: Unilateral ureteral obstruction
(UUO) was induced in the rats and the kidneys examined 3 or 7 days after
obstruction. Activation of STAT3 in western blot and immunohistochemical
analyses was identified by the phosphorylated form of STAT3 (pSTAT3).
RESULTS: Myofibroblasts were identified by alpha-smooth muscle actin
expression and were upregulated in obstructed kidneys. pSTAT3 was localized
mainly in tubular epithelial cells of collecting ducts in normal and obstructed
kidneys and interstitial cells in obstructed kidneys. After UUO, western blotting
showed a fourfold increase in pSTAT3, with a peak at day 7. Immunostaining
showed a sixfold increase in pSTAT3 at day 7 in tubular epithelial cells and a
2500-fold increase at day 7 in interstitial cells. CONCLUSION: STAT3 was
activated in rat tubular epithelial cells and myofibroblasts after UUO, suggesting
that STAT3 may contribute to the progression of interstitial fibrosis.
-------------------------------------------------------------------------------------------------学位取得にあたり思うこと
平成 8 年卒
倉恒
正利
言い古された表現ではありますが,
「学位とは臍のゴ
マのようなものである」という表現があります。その
こころは,
「あっても何の足しにもならないが,無いと
おかしい」ということのようです。私は,初期研修の
91
2年間を含めまして,都合5年間をすべて市中病院での臨床のみに明け暮
れておりましたため,「大学院」「学位」「研究」などには全く無縁であり
無関心でありました。しかし,先輩の諸先生方は,どうやら順番に帰学す
るらしいことはなんとなく知っておりましたため,「大学院」の声を掛け
て頂きました折には,ついにその順番がきたのか程度の心づもりでありま
した。「大学院」で「学位」をとるためにはどのように「研究」を行うの
かなどということに全く予備知識を持ち合わせていませんでした。実際,
当時は”Review”と”original article”と”case report”の違いすら認識できており
ませんでしたし,impact factor の意味も理解できておりませんでした。大
学院の入学試験時の集団面接で,河野教授から「研究は大風呂敷を広げる
のではなく,できるかぎり小さく限定して行わないと成功しない」との至
言を頂いたときも,いかに的を射た言葉であるのかすら理解できませんで
した。もし当時の自分にアドバイスができるなら,「まったく無装備のま
までいきなり”operation desert storm” の地上部隊に応召するようなものだ
ぞ」と伝えたいと痛切に思います。
帰学したときに,半期先に帰学されていた桐林慶先生・同期入学の内藤
隆之先生とともに,3人で尾形聡先生の指導を仰ぎました。当時は西病棟
2階の,旧 肺機能検査室が物置倉庫 兼 腎グループ用の研究室であり,
クリーンベンチもそこにありました。尾形先生は,ちょうど finish の直前
であったのではないかと記憶しますが,腹膜中皮細胞の培養を通じて,ベ
ンチワークのイロハから指導いただきました。また,ガラスのピペットの
手洗い・オートクレーブ・綿栓詰め・乾熱滅菌といった一連の作業を3人
でやっていたことは,懐かしい思い出であります。
1年後に正木崇生先生がオーストラリアから帰国され,UUO モデルおよ
び OX-7 を用いた THY1.1 モデルでの研究テーマを頂き,平井隆之先生と
始めることとなりました。腎グループでは初めての試みであり,まずは器
具・試薬の購入から始まりました。頼岡教授にはオートプロセッサーやミ
クロトーム,後にはディープフリーザーを買っていただきましたが,その
置き場所の確保も知恵と工夫と折衝が必要でした。備品費を節約するため
に,家内も呆れるほど百円均一ショップを回っては様々なサイズの耐熱タ
92
ッパーウェアをまとめ買いしました。一外科で廃棄処分が決まった旧式の
オートプロセッサーの消耗品のうち,使えそうな備品を分けていただいた
こともありました。ウェスタンブロッティングのセットを買い増ししてい
ただいたところ置き場所がなくなり,ホームセンターで組み立て式のラッ
クを買ってきて,窓際に設置したこともありました。当然ながら手も動か
していました。当初は免疫染色を1クール行うだけで手一杯でしたが,気
づいたときには1日に2クールこなすようになっていました。ウェスタン
ブロッティングで泳動がうまく走らず,一晩に6回も流したこともありま
した。1歳の長男を背負い紐で背中にくくりつけて,あやしながらウェス
タンブロッティングをしたのは後にも先にも私くらいではないでしょう
か。
様々な思い出がありますが,すべてがつらいものではないのは,おそら
く私が桐林先生・内藤先生・平井先生と同じ時代に実験をしていたという
ことと無縁ではないと思います。また,私の finish の際の,最後のサポー
トをしてくれた横山敬生先生にも,大きな感謝をしております。担当して
いただきました頼岡教授,指導教官であられました河野教授,そして副査
をしていただきました服部登准教授にも,この場を借りてお礼を申し上げ
たいと思います。
最後になりますが,最近「学位って」「大学院とは」と他科の年下のド
クターにときどき聞かれることがあります。今の私は,決まってこのよう
に答えます。「少なくとも私には,医学が科学であり,論理的客観的な思
考を構築・展開することが必要であることを実感するためには不可欠な期
間でした」恐ろしいほど無知であった私が,少しは変わることができたの
は,もちろん研究テーマの構築から最終まで指導して頂きました正木先生
なくしてはありえません。私もそれなりに努力したのでしょうが,しかし
真の功労者として,常に協力し私の健康管理を行ってくれた愚妻に心から
感謝しつつ,拙稿を終えたいと思います。
93
中島玲子
平成 11 年
広大医卒
甲-4631
2008/3/23
Nakashima R, Kamei N, Yamane K, Nakanishi S, Nakashima A, Kohno N.
Decreased total and high molecular weight adiponectin are independen
t risk factors for the development of type 2 diabetes in Japanese-Ame
ricans.
J Clin Endocrinol Metab 91: 3873-3877, 2006
CONTEXT: Adiponectin is a hormone secreted by adipocytes that acts as an
antidiabetic adipokine. Adiponectin exists as multimers in plasma, and high
molecular weight (HMW) adiponectin is particularly thought to be the active form
of the protein. OBJECTIVE: The aim of the study was to assess whether
decreased total and HMW adiponectin are independent risk factors for the
development
of
type
2
diabetes.
DESIGN:
Study
subjects
were
Japanese-Americans enrolled in the Hawaii-Los Angeles-Hiroshima study
between 1992 and 2002. Duration of follow-up was an average of 5.4 yr.
PARTICIPANTS: We investigated 321 men and 445 women who were
nondiabetic Japanese-Americans. Glucose tolerance was evaluated according to
1997 American Diabetes Association criteria, and 112 subjects developed type 2
diabetes during the follow-up period. MAIN OUTCOME MEASURE: The
influence of baseline total and HMW adiponectin on the development of type 2
diabetes was the main outcome measure. RESULTS: Subjects who developed
type 2 diabetes had significantly decreased plasma total and HMW adiponectin
compared with those who did not develop the disease (P < 0.001, respectively). In
a Cox proportional hazards model, both decreased total and HMW adiponectin
levels were independent risk factors for the progression to type 2 diabetes after
adjusting for sex, age, body mass index, waist-to-hip ratio, homeostasis model
assessment, and classification of 75-g glucose tolerance test (hazards ratio: total,
0.600, P = 0.018; HMW, 0.614, P = 0.001, respectively). Dividing tertiles of
adiponectin, hazards ratios in the lowest vs. highest tertile were total, 1.787 (95%
confidence interval, 1.006-3.173); and HMW, 2.493 (95% confidence interval,
1.342-4.632), after similar adjustments. CONCLUSIONS: Decreased total
adiponectin is an independent risk factor for the progression to type 2 diabetes in
Japanese-Americans. Moreover, HMW adiponectin more closely associates with
the progression to type 2 diabetes when compared with total adiponectin.
94
-------------------------------------------------------------------------------------------------学位取得にあたり思うこと
平成 11 年卒
中島
玲子
はじめに河野修興教授,山根公則先生ならびに,多く
の先生方のご指導により学位を取得することができま
したことを,心より感謝申し上げます。
本論文で測定したアディポネクチンは脂肪細胞から分
泌される生理活性物質で,今でこそテレビの健康番組
などでも取り上げられておりますが,1996 年に大阪大
学などのグループにより新しく発見されました。アディポネクチンは糖尿
病やメタボリックシンドロームと強い関連をもち,特に高脂肪・高単純糖
質の食習慣によりその関連が強くなることが報告されていました。日本人
で血中のアディポネクチンが低値の集団ほど 2 型糖尿病発症するという報
告がありましたが,生活習慣が日本人よりも早期から高度に欧米化してい
る日系米人ではより強い関連が考えられ,亀井望先生が手掛けられていた
研究を引き継ぐ形で日系米人の検体を用いてアディポネクチンの測定を
はじめました。実際に日系米人では血清アディポネクチン値と 2 型糖尿病
発症との関連が日本人の結果よりも顕著となっており,さらにアディポネ
クチンの活性型である高分子量アディポネクチン値と 2 型糖尿病発症との
関連は私達がはじめての報告となりました。論文掲載後には多くの論文に
引用していただきまして,大変光栄な思いとともに,学会発表に比べて文
書で発表する責任の重さを感じました。今回の研究を通して,実験手技だ
けでなく,研究を組み立てて遂行する過程を学ばせていただき,また中西
修平先生にご指導いただいた統計学は,以後の研究をする上でも役立って
おります。
本論文は第 2 子の産休中に投稿していましたが,出産して退院した日にメ
ールで revise が届いていました。締め切りが 1 ヶ月以内と迫っていた為,
産後の弱った体で何とか reviewer への返事を仕上げたことは忘れられない
思い出になりました。また育児をしながら,研究・仕事を続けられている
のも全面的にサポートしてくれている家族のおかげだと感謝しています。
95
4 月からは厚生堂長崎病院に勤務しています。8 月には思わぬ急病にかか
り入院生活を送りましたが,その際には同僚の先生方,バックアップして
いだたいた大学の先生方のおかげで療養に専念させていただき,無事に復
帰することができました。第二内科のあたたかさをあらためて痛感し,こ
れから微力ながらお返しさせていただきたいと思っております。今後とも
ご指導ご鞭撻賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。
96
米田
真康
平成 11 年
広大医卒
甲-4635
2008/3/23
Yoneda M, Yamane K, Jitsuiki K, Nakanishi S, Kamei N, Watanabe H,
Kohno N.
Prevalence of metabolic syndrome compared between native Japanese and
Japanese-Americans.
Diabetes Research and Clinical Practice 79: 518-522, 2008
Metabolic syndrome is a condition characterized by the accumulation of multiple
risk factors for atherosclerosis.
Japanese-Americans in the U.S. have a more
rapid and intense progression of atherosclerosis than native Japanese in Japan due
to a westernization of their lifestyle.
We investigated the prevalence of
metabolic syndrome between 416 native Japanese (194 men and 222 women) in
Hiroshima and 574 Japanese-Americans (217 men and 357 women) in Los
Angeles, aged 30-89 years. According to the criteria proposed by the Japanese
Society of Internal Medicine, the prevalence was 13.9% and 2.7% for native
Japanese men and women, and 32.7% and 3.4% for Japanese-American men and
women, respectively.
According to the IDF or AHA/NHLBI criteria, the
prevalence was 20.1% and 6.3%, and 38.7% and 4.5%, or 13.4% and 14.4%, and
30.9% and 27.7%, respectively.
Thus, the prevalence of metabolic syndrome in
men was significantly higher in Japanese-American than in native Japanese by all
the three criteria.
However, the prevalence in women was similar between
native Japanese and Japanese-American by the Japanese and IDF criteria,
whereas it was significantly higher in Japanese-American than in native Japanese
by the AHA/NHLBI criteria. This report demonstrates that a westernization of
lifestyle
can
increase
the
prevalence
of
metabolic
syndrome
among
Japanese-Americans as compared to native Japanese.
--------------------------------------------------------------------------------------------------
97
学位取得にあたり思うこと
平成 11 年卒
米田
真康
この度,河野修興教授,山根公則先生をはじめ,多
くの先生方のご指導を賜り,学位を取得することがで
きましたことを心より感謝申し上げます。
私の大学院時代前半の研究は,広島大学分子内科学(内
科学第二)教室で今日まで受け継がれてきました,日
系米人を対象とした医学調査「ハワイ・ロサンゼルス・
広島スタディ」のメタボリックシンドロームに関する疫学研究です。この
日系米人医学調査は,1970 年に開始され,およそ 40 年の長期に渡って,
諸先輩方の御尽力により,生活習慣が急速にかつ高度に欧米化された日系
米人の膨大な数のサンプルとデータが蓄積されてきました。遺伝的には同
じ日本人でありながら,生活習慣という後天的因子により疾病構造が大き
く変化することを,様々な解析により見出し,数多くの知見をこれまで報
告してきた「伝統的」な研究です。私自身は現地での調査に直接参加いた
しておりませんが,2004 年ロサンゼルスのデータを解析し,学位論文をま
とめるという機会をいただきました。そして,この医学調査にはまだまだ
私達の知らない未発掘の知見が埋没していると思われ,あたかもピラミッ
ドなどの古代遺跡を探索する「宝探し」のような夢のある研究と言えます。
しかしながら,この「伝統的」で「宝探し」の研究にはそれゆえの大きな
問題も生じてきています。対象とする日系米人の方々は年々高齢化し,広
島在住日本人と比較し平均年齢が 10 才以上離れるようになってきました。
また,受診する対象者の人数も徐々に減少しており,高齢化のための心血
管疾患発症などによる受診の中断がその原因と推察されます。まさに,こ
の研究の存続に関わる問題であるとともに,受診中断となった日系米人の
疾患発症状況,そして死因を調査することが,「ハワイ・ロサンゼルス・
広島スタディ」にとって残された最大かつ不可欠の課題であり,今後この
医学調査・疫学研究に携わる者の責務であると思います。
私自身は,大学院 3 年の途中から,インスリンシグナルの研究で有名な浅
野知一郎教授の赴任した医化学(生化学第二)教室へ移り,研究の対象を
98
日系米人から,肥満糖尿病マウスや遺伝子組み換え培養細胞へと替え,現
在も基礎実験に没頭しております。日系米人を襲った生活習慣の欧米化,
なかでも高脂肪食が,肝臓や骨格筋,脂肪組織におけるインスリン感受性
の低下(インスリン抵抗性)を惹起する分子機構を解明することを研究の
テーマとしています。これまでの日系米人の医学調査から得られた疫学デ
ータにおいて,「なぜそうなったのか」という理由を基礎実験にて実証し
ていくこと,すなわち,「宝探し」から出てきた結果(事実)に,分子生
物学的考察(根拠)を示したいと考えております。
「ハワイ・ロサンゼルス・広島スタディ」は広島大学のいわば「財産」で
あり,我々はこのような素晴らしい研究ツールを手にしている数少ない大
学の一つに在籍しているわけです。私を含め,後輩の大学院生たちは,こ
の研究に携わることのできる幸運に感謝し,サンプルの収集やデータの解
析に心血を注ぎ,そして自分が導き出した結果に誇りを持って,広島から
世界へと新たな知見を発信し続けて欲しいと切に願っています。
最後になりましたが,大学院 4 年間そして現在に至るまで,多くの先輩,
同僚,後輩の先生方からお力添えを賜りましたことに,心から厚く御礼申
し上げます。この医師不足が深刻ななか,研究に専念させていただきまし
て,誠にありがとうございました。これからは一人の医師として,臨床そ
して研究に自分の力を十二分に発揮し,医療社会に貢献して参りたいと考
えております。今後とも引き続きご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上
げます。
99
粟屋
智一
平成 9 年
東邦大卒
甲-4677
2009/5/22
Awaya T, Yokosaki Y*, Yamane K, Usui H*, Kohno N, Eboshida A*.
Gene-environment Association of an ITGB2 Sequence Variant With Obesity
in Ethnic Japanese.
Obesity 16: 1463-6, 2008
Mice lacking the integrin alphaMbeta2 (Mac-1, CD11b/CD18) develop an obese
phenotype on western diet rich in fat. However, no association has been found
between variations in the human genes encoding the integrin alphaMbeta2 and
obesity. This study was aimed to investigate the association between a
single-nucleotide polymorphism (SNP) (rs235326) in the gene encoding human
integrin beta2 subunit (ITGB2) with obesity. Our subject cohort comprised 651
people of Japanese ethnicity, of which 274 were Japanese Americans living in
Hawaii, and the remaining 377 were native Japanese, two populations in the same
genetic background with or without westernized life style.We genotyped the
rs235326 polymorphism using a TaqMan assay. In the Japanese-American
population, the risk of obesity was found to be 3.29-fold higher (a 95%
confidence interval of 1.25-8.67, P = 0.02) in TT homozygotes than in C carriers,
using a recessive model and logistic regression analysis that had been adjusted for
age. This association was not found in native Japanese individuals. These results
indicate that the rs235326 polymorphism in the ITGB2 gene is associated with
obesity in Japanese living in the United States whose diet has become
"westernized."
-------------------------------------------------------------------------------------------------学位取得にあたり思うこと
平成 9 年卒
粟屋智一
この度は公衆衛生学教室の烏帽子田教授および河野
教授をはじめ,多くの先生方の御指導により学位を取
得できましたことを心より感謝申し上げます。大学院
への道を勧めていただき,ロスハワイのデータに関し
て御指導いただいた山根公則先生,日本人のサンプル
100
を集めるのに協力いただいた広島総合病院の碓井裕史先生,特に,研究の
知識が全くなくピペットマンをさわったこともなかった私に一から教え
ていただいた横崎恭之先生にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げま
す。
私は,研修医を終えた後に内分泌グループに所属し,福岡の北九州総合
病院で救急医療をメインに個々の患者を対象に診療しておりました。その
後,厚生労働省医薬品医療機器審査センター(現
医薬品機構)で審査業
務を行っております。審査業務を携わっていた当初は日々の業務をこなす
のに精一杯でしたが,そのうち個々を対象とした医療だけでなく,集団を
対象とした医療や Public Health について,いろいろ考えさせられました。
そういった中,河野教授から厚生労働省出身の烏帽子田教授のもとで勉強
することを勧められ,公衆衛生学教室に大学院生として所属することとな
りました。
研究は遺伝子多型解析ですが,このきっかけは厚生労働省での抗血小板
薬について関心をもったことから始まります。アスピリンが抗血小板薬で
冠動脈疾患や虚血性脳血管疾患のスタンダード薬であることは公知のこ
とですが,数年前まで解熱鎮痛薬としてしか承認されていませんでした。
実際,冠動脈疾患等には小児用アスピリンを適応外使用しており,日本は
抗血小板薬の後進国と考えられていたようです。私が医薬品審査業務に携
わった頃にはアスピリンは抗血小板薬として承認されておりましたが,当
時クロピドグレルなど欧米では多数使用されていた他の抗血小板薬はほ
とんど承認されておらず,FDA の関係者がその現況に驚いていていました。
その際に海外では使用されている抗血小板薬の一つ GP IIb/IIIa 阻害薬を知
りました。大学院生になった後,この抗血小板薬について調べていた際に,
インテグリンである GP IIb/IIIa 遺伝子の変異が糖尿病の発症と関与すると
いう報告を読み,遺伝子多型について興味を持ち研究を始めました。結局
GP IIb/IIIa の遺伝子は変異 allele 頻度が少なくデータになりませんでした
が,その他のインテグリンの多型に関して論文にすることができました。
この研究が成立したのは,インテグリンのスペシャリストである横崎恭之
先生に御指導いただいたことをはじめ,遺伝子変異と疾患の関係を調べる
101
のに適した集団である日系米人のサンプルを収集に御尽力いただいたグ
ループの先輩方など多くの先生方の恩恵であり,本当に感謝しております。
現在は,広島大学病院臨床研究部の所属で,厚生労働省の頃の経験を生
かして治験や臨床試験に携わっております。その治験や臨床試験は直接患
者さんへメリットが生まれる可能性がある重要な研究ですが,日本ではイ
ンフラ整備が遅れています。2007 年より国も重点的取り組み事項(アクシ
ョンプラン)として「新たな治験活性化 5 カ年計画」を策定し臨床研究の
整備を進めており,広島大学病院も拠点医療機関として参画しております。
また,最近ヘルシンキ宣言や臨床研究倫理指針(厚生労働省)の改定が行
われ,倫理委員会での審査が複雑になります。このように臨床研究への環
境は着々と変化していきますが,今後は臨床研究に関わりつつ,一方では
広島大学病院の内分泌・糖尿病内科で外来・病棟で診療を行っており,さ
まざまな方面から患者さんへの役に立てるよう精進し得た知識や経験を
社会に還元していきたいと思っております。これからも様々にご支援ご鞭
撻賜りますよう何卒お願い申し上げます。
102
中島
拓
平成 13 年
広大医卒
甲-4681
2008/5/22
Nakashima T, Yokoyama A*, Onari Y, Shoda H*, Haruta Y, Hattori N,
Naka T*, Kohno N.
Suppressor of cytokine signaling 1 inhibits pulmonary inflammation a
nd fibrosis.
J Allergy Clin Immunol 121: 1269-76, 2008
BACKGROUND: Suppressor of cytokine signaling (SOCS) proteins are
inhibitors of cytokine signaling. Our previous study suggested that SOCS1
regulates collagen synthesis by lung fibroblasts, suggesting a role of SOCS1 in
the pathophysiology of pulmonary fibrosis. OBJECTIVES: We sought to
investigate the role of SOCS1 in pulmonary inflammation and fibrosis in vivo.
METHODS: SOCS1-haplodeficient mice treated with bleomycin (BLM) were
evaluated for pulmonary inflammation and fibrosis compared with wild-type mice.
The human study group was composed of 18 patients with interstitial lung disease.
Lung specimens obtained by means of open lung biopsy were investigated to
determine whether the severity of fibrosis was associated with decreased SOCS1
expression. Finally, we further analyzed the effect of exogenous SOCS1 on
BLM-induced lung injury based on adenoviral SOCS1 gene transfer to the lung.
RESULTS: SOCS1-haplodeficient mice treated with BLM showed markedly
enhanced pulmonary inflammation and fibrosis compared with wild-type mice.
Using human lung specimens, we found that SOCS1 mRNA levels inversely
correlated with duration of the disease. SOCS1 expression was significantly less
in lung tissue from patients with idiopathic pulmonary fibrosis (IPF) compared
with that in non-IPF patients. Moreover, SOCS1 expression was significantly less
in severe fibrotic lesions (lower lobe) than in less fibrotic lesions (upper lobe).
Adenoviral SOCS1 gene transfer to murine lungs significantly decreased
lymphocytic inflammation, pulmonary fibrosis, and mortality because of
BLM-induced lung injury. Exogenous SOCS1 inhibited expression of various
cytokines, including TNF-alpha, which might play a key role. CONCLUSIONS:
These results suggest that SOCS1 might act as a suppressor for pulmonary
fibrosis. SOCS1 might be a target of IPF treatment.
--------------------------------------------------------------------------------------------------
103
学位取得にあたり思うこと
平成 13 年卒
中島
拓
この度,私は河野修興教授,直接研究のご指導を賜り
ました横山彰仁助教授(当時,現高知大学医学部血液・
呼吸器内科学教室教授)をはじめとした分子内科学の
諸先生方のおかげで学位を取得することが出来ました。
本当にありがとうございました。
ハードな研修が有名な呉共済病院で研修医時代を過ご
した私は,呼吸器内科研修中にはほぼ毎週のように患者さんが亡くなって
いかれる現状を目の当たりにし,呼吸器内科専攻を志望しました。亡くな
られた方のお見送りにオーベンと共に深々と頭を下げながら,ご遺族の方
に「この病院で診てもらえて良かった」と感謝の言葉を頂けば頂くほど,
自分の無力さと様々な呼吸器疾患に現行の治療では全く歯が立たないこ
とを痛感し,研究をすることで少しでも呼吸器学の進歩に寄与したいとい
う思いが芽生えました。さらに一症例を熟考しながら呼吸器内科医として
の専門性を高めたいと思っておりましたので,それらの夢を全て,医員大
学院という形で叶えて頂いた河野教授には大変感謝致しております。
私は医師 3 年目で大学院に進学した「“超”若手大学院生」でした。研修医
を終えたばかりの平成 15 年 4 月,研修医に毛の生えた私の胸には,分不
相応な第二内科のバッジが燦然と輝いておりました。そして,それが時を
同じくして 4 月に愛媛大学より広島大学講師として赴任して来られた恩師
横山彰仁先生との出会いの時でもありました。かねてより,無事学位を取
得した暁には,横山先生の鬼神の如き激務ぶりをこの項にご紹介しようと
計画していたのですが,光栄にも第二内科 60 周年誌に「恩師を語る」と
してご掲載賜りましたので,よろしければそちらもご覧下さい。
若手大学院の長所,短所とはどういったものであったでしょうか。実は短
所に関してはそう思い当たりません。臨床経験は確かに乏しいのですが,
病棟ではたくさんの先輩方と安心して診療していました。忙しい病棟で共
に戦い抜いた先輩方とは,あたかも同じクラブの部員のようでもあり,河
野教授のおっしゃる「同じ釜の飯を食った」という言葉がピッタリあては
104
まります。ICU に呼吸器内科医として赴いた時は「呼吸器の専門家」とし
て意見を求められ,ヒヤヒヤした覚えもあった気がします。若いので雑用
は回って来やすかったのかもしれません,しかし自分だけ・・・というの
はあまりなかったように思います。長所はどうでしょうか。若さゆえやる
気に満ち溢れ,溢れ出したやる気は完全に空回りしていました。大学院 1
年でまだ何のテーマもないのに,連日あてもなく遅くまで医局に残ってい
ました。サッカーで言えば,シュートも蹴った事が無いフォワードがボー
ルも来ないのにゴール前に詰めているようなものです。そんな空回りした
思いに光を与えて下さったのは横山先生でありました。「ICU で ARDS 症
例を調べよ」との臨床テーマを授かり,躍起になって検討しました。長い
時間がかかりましたが,生まれて初めての論文として形になり感慨深いも
のがありました。もう一つ,基礎実験でのテーマが決まり,初めて大西広
志先生(当時愛媛大学)にマウス喘息モデルを習いに伺った時は,目の前
に全く知らなかった新たな道が突如開けた気がして,大変興奮したのを思
い出します。実際には喘息モデルは 3 年間で暗礁に乗り上げ,しかし,幸
運な事に肺線維症モデルの大家でいらっしゃる服部登先生が赴任してこ
られたことで実験テーマの変更がスムースに運び,この度の学位論文とし
て報告することができました。
人生のほとんどを臨床に捧げる医師が,数年もの歳月をかけ大学院で実
験し,一編の論文を作成することの個人的,社会的意義はどれ程あるの
か・・・,あまり無いのかもしれません。しかし,真に理想的な医師が存
在するとすれば,目の前の患者を救う手段を探し,手段がなければ自らの
手で見つけ出す,そんな医師ではないでしょうか。そうした意味では,理
想の医師は科学者でもなければなりません。そして今,我々があたりまえ
のように行っている治療がいかに多くの先人達の汗と涙の積み重ねの上
になりたっているか,ポスドクであればそれを知っています。それでも明
らかになっていない事は山積みです。私は,臨床医には,患者と接さない
研究者は感じない疑問を毎日のように感じるチャンスがあるのだと思っ
ています。研究者魂を持つ臨床医として,臨床医としてしか見出せない疑
問を明らかにしていくことが,自分を育てて下さった分子内科学への恩返
105
しになると信じております。
横山先生には「拓がうまくいけば,若手大学院生制度は続いたのになぁ」
とよくからかわれました。残念ながら,若手大学院生はあれから出ていま
せん。この原因は決してこの制度がこけたのではなく,日本全域に暗雲の
如く立ち込める深刻な医師不足にあるに違いない,そう念じながら,若手
大学院生が次々と現れてくる日を心待ちにしています。
106
荒川
哲次
平成 10 年
広大医卒
甲-4706
2008/9/25
Arakawa T, Masaki T, Hirai T*, Doi S, Kuratsune M*, Arihiro K*, Kohno N,
Yorioka N.
Activation of signal transducer and activator of transcription 3 correl
ates with cell proliferation and renal injury in human glomerulonephr
itis.
Nephrol Dial Transplant 23: 3418-26, 2008
BACKGROUND: Signal transducer and activator of transcription (STAT) 3 plays
an important role in the regulation of cell proliferation. However, the mechanism
of STAT3 activation in human glomerulonephritis is unclear. METHODS:
STAT3
activation
was
determined
using
immunohistochemistry
for
phosphorylated STAT3 (p-STAT3) in normal human kidney and various types of
glomerulonephritis. We also identified the cell exhibiting activated p-STAT3
expression in human glomerulonephritis and correlated STAT3 activation with
renal function and histologic injury. RESULTS: p-STAT3 staining was identified
in glomeruli and some tubules in normal human kidney. p-STAT3 positive
glomerular cells were significantly increased in lupus nephritis, IgA nephropathy
and vasculitis compared with normal kidney. p-STAT3 positive tubulointerstitial
cells were significantly increased in IgA nephropathy and vasculitis compared
with normal kidney. Glomerular and tubulointerstitial p-STAT3 staining was
significantly decreased after steroid therapy. There was a significant correlation
between the number of p-STAT3 positive cells and the number of PCNA positive
glomerular and tubulointerstitial cells in all cases of glomerulonephritis.
Furthermore, renal function inversely correlated with the number of p-STAT3
positive glomerular and tubulointerstitial cells in all cases of glomerulonephritis.
CONCLUSIONS: The present study has identified STAT3 activation in normal
human kidney and a marked increase in STAT3 activation in many forms of
glomerulonephritis. The correlation of STAT3 activation with clinical and
histologic parameters suggests that this pathway plays an important role in the
pathogenesis of kidney disease. Furthermore, localization of STAT3 activation to
individual cell types suggests that this pathway may play a pivotal role in
promoting renal inflammation and fibrosis.
107
-------------------------------------------------------------------------------------------------学位取得にあたり思うこと
平成 10 年卒
荒川
哲次
この度は河野教授および頼岡教授をはじめ,多くの先
生方の御指導により学位を取得できましたことを心よ
り感謝申し上げます。また,大学院入学から卒業まで
長きにわたり,各種実験デザインや論文作成などあら
ゆることに対し,的確かつ丁寧な御指導をいただいた
正木先生,動物の扱い方や各種実験手技などを御指導
いただいた倉恒先生,平井先生,土井先生にこの場を借りて深く御礼申し
上げます。
思い起こせば,2004 年 4 月,私は広島大学大学院分子内科学に臨床大学院
生として入学致しました。帰学当初はいわゆる医員大学院生として病棟業
務もあり,久しぶりの大学病院勤務に戸惑うことも多く,基礎実験をなか
なか本格的に開始することが出来ませんでした。その後,病棟業務に慣れ
始めた夏ごろから基礎実験を本格的に開始することとなりましたが,初め
ての動物・初めての手技ばかりであり,よく分からないままに実験を行い,
よく分からないまま時間が過ぎて行った,と言った感じでした。失敗も多
く,とりわけマウスの扱いに慣れず,散々噛まれて何度となく痛い思いを
したのを思い出します(今でも少しトラウマになっていますが・・・)。
そうこうしているうちに徐々に実験手技にも慣れ,その後,動物実験自体
は少しずつ順調に行えるようになったのですが,肝腎のポジデータがなか
なか出ず,予備実験の繰り返しでどんどん時間が過ぎていってしまいまし
た。4 年もあれば何かデータが出るだろうといった,入学前の無知が故の,
何の根拠の無い楽観的な目論見はもろくも崩れ,気がついてみれば 3 年生
の後半になっても 1 つもポジデータが無いと言う悲惨な有様になって途方
に暮れたのを思い出します。
そんな悲惨な状態の中,正木先生にアドバイスを頂き,4 年の初め頃より
動物実験に見切りをつけて,腎臓内科で施行した腎生検のパラフィン標本
を用いた実験を開始することとなりました。以前,倉恒先生,平井先生が
108
動物モデルにて転写因子の STAT3 の発現を評価し,その結果を論文にされ
ており,両先生方の論文をベースとし,ヒト腎生検のパラフィン切片にて
STAT3 の発現を評価する実験に取り組むことと致しました。腎生検標本は
16G 針による針生検のため組織が非常に少なく,切り出しに苦労しました
が,各種腎炎を計 50 例あまり切り出して免疫染色などを施行し,最終的
に増殖性腎炎にて STAT3 の活性が上昇しているという結果を得ることが
出来,そしてその実験結果にてこの度学位を頂くことが出来ました。
今改めて思い返しますと,大学院在学中は本当に多くの先生方に多大な御
指導を頂き,そしてその御指導がなければ到底今回のような結果は得られ
なかったであろうと痛感しております。多くの先生方に賜りました御厚情
に少しでも報いられるように,これからも精一杯努力いたす所存ですので,
これからも変わらぬ御指導・御鞭撻の程,何卒宜しくお願い申し上げます。
本当に有難うございました。
109
中島
歩
平成 7 年
山梨医科大卒
甲-4708
2008/9/25
Nakashima A, Kawamoto T*, Honda KK*, Ueshima T*, Noshiro M*, Iwata T*,
Fujimoto K*, Kubo H*, Honma S*, Yorioka N, Kohno N, Kato Y*.
DEC1 modulates the circadian phase of clock gene expression.
Mol Cell Biol. 28: 4080-92, 2008
DEC1 suppresses CLOCK/BMAL1-enhanced promoter activity, but its role in the
circadian system of mammals remains unclear. Here we examined the effect of
Dec1 overexpression or deficiency on circadian gene expression triggered with
50% serum. Overexpression of Dec1 delayed the phase of clock genes such as
Dec1, Dec2, Per1, and Dbp that contain E boxes in their regulatory regions,
whereas it had little effect on the circadian phase of Per2 and Cry1 carrying
CACGTT E' boxes. In contrast, Dec1 deficiency advanced the phase of the
E-box-containing clock genes but not that of the E'-box-containing clock genes.
Accordingly, DEC1 showed strong binding and transrepression on the E box, but
not on the E' box, in chromatin immunoprecipitation, electrophoretic mobility
shift, and luciferase reporter assays. Dec1-/- mice showed behavioral rhythms
with slightly but significantly longer circadian periods under conditions of
constant darkness and faster reentrainment to a 6-h phase-advanced shift of a
light-dark cycle. Knockdown of Dec2 with small interfering RNA advanced the
phase of Dec1 and Dbp expression, and double knockdown of Dec1 and Dec2 had
much stronger effects on the expression of the E-box-containing clock genes.
These findings suggest that DEC1, along with DEC2, plays a role in the finer
regulation and robustness of the molecular clock.
-------------------------------------------------------------------------------------------------学位取得にあたり思うこと
平成 11 年卒
中島 歩
河野 修興 教授,頼岡 德在 教授,加藤 幸夫 教授(歯
学部生化学)をはじめ,多くの先生方のお世話になり
学位を取得することができましたことを,心より感謝
申し上げます。
私は大学院へ入学する以前より臨床研究に興味を持ち,
頼岡教授にご指導を頂いて臨床研究を続けておりまし
110
たので,大学院では基礎研究を一から学びたいという気持ちが強く,河野
教授,頼岡教授のご高配を賜り,歯学部生化学教室で研究をさせて頂きま
した。基礎教室で研究をさせて頂くにあたって,後輩の先生方の研究に役
立つ技術や考え方を吸収することを目標として,一日一日の生活を大切に
することを誓いました。
歯学部生化学教室では,概日リズム(24 時間で発現量が変動する時計遺伝
子)に関する研究と,骨髄(間葉系)幹細胞の研究が柱となっており,両
方の実験をさせて頂きました。生化学に在籍していた大学院生やポスドク
は,歯科医師や薬剤師が多く,私より年下ばかりでしたが,常に謙虚な姿
勢で接することを心がけました。時計遺伝子の研究では,経時的な RNA
やタンパクの採取で,4 時間おきのサンプリングを 60 時間以上も続け,自
分の時計遺伝子が壊滅的なダメージを受けることが多々ありましたが,学
位審査の時に論文を見て頂いた菊地 章 教授(医学部生化学)から,自分
のガッツを称賛して頂きました。もちろん様々な失敗や,研究を行う上で
の挫折なども経験しましたが,自分自身で納得ができる生活ができたと思
います。
学位論文は,
新規の時計遺伝子 DEC1 の機能解析を行ったもので,① DEC1
が時計の転写調節領域である E-box を持つ時計遺伝子の位相を選択的かつ
直接的に制御すること ② DEC1 が他の時計遺伝子よりも早いタイミング
で E-box に結合すること ③ DEC1 ノックアウトマウスでは行動周期が変
化することを示し,DEC1 の分子時計系における役割を明確にすることが
できました。この内容は,2007 年度生物時計学会のシンポジウムに選出し
て頂き,Mol Cell Biol 誌に掲載されました。また,平成 20 年 4 月 15 日付
の中国新聞の第一面で報道され,共同通信を通して全国的にも報道して頂
きました。さらに,新しい実験手技である ChIP on chip (ChIP-on-chip はク
ロマチン免疫沈降と DNA マイクロアレイを一連に行う研究であり,クロ
マチン免疫沈降した DNA 断片がゲノム上のどの位置に相当するかを網羅
的に解析する方法である) を教室内では初めて成功し,腎臓における時計
遺伝子が制御する遺伝子を解析し,衝撃的な遺伝子をピックアップするこ
とができましたので,この研究も継続させて頂いております。
111
また,大学院 3 年生次に初めて作成した申請書‘腹膜硬化症に対する骨髄
幹細胞を用いた再生療法’が,日本学術研究会科研費(若手 B)に選出さ
れました。研究する上で,人・物・金が大切といわれておりますが,近年,
論文で要求される実験レベルが急激に上昇しており,人・物・金が不足し
ている研究室は衰退せざるを得ないことを実感しました。研究をする上で
は常に情報を更新し,自分達の成果で研究費を獲得し,さらに研究を発展
させる繰り返しが重要であることが分かりました。
基礎の教室で生活させて頂いて,基礎の研究者がどのように研究を計画し,
展開させていくかを学び,私たち臨床に携わる研究者が吸収すべき点とす
べきでない点を理解することができました。現在は,大学院生活で得た経
験を活かして,後輩の大学院生と一緒にがんばっております。これからも
ご支援ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
112
谷脇
雅也
平成 12 年
広島大卒
乙-4042
Taniwaki M, Takano A, Ishikawa N, Yasui W*, Inai K*, Nishimura H*,
Tsuchiya E*, Kohno N, Nakamura Y*, Daigo Y*.
Activation of KIF4A as a prognostic biomarker and therapeutic target
for lung cancer.
Clin Cancer Res 15: 6624-6631,2007
PURPOSE AND EXPERIMENTAL DESIGN: To identify molecules that might
be useful as diagnostic/prognostic biomarkers and as targets for the development
of new molecular therapies, we screened genes that were highly transactivated in
a large proportion of 101 lung cancers by means of a cDNA microarray
representing 27,648 genes. We found a gene encoding KIF4A, a kinesin family
member 4A, as one of such candidates. Tumor tissue microarray was applied to
examine the expression of KIF4A protein and its clinicopathologic significance in
archival non-small cell lung cancer (NSCLC) samples from 357 patients. A role of
KIF4A in cancer cell growth and/or survival was examined by small interfering
RNA experiments. Cellular invasive activity of KIF4A on mammalian cells was
examined using Matrigel assays. RESULTS: Immunohistochemical staining
detected positive KIF4A staining in 127 (36%) of 357 NSCLCs and 19 (66%) of
29 small-cell lung cancers examined. Positive immunostaining of KIF4A protein
was associated with male gender (P = 0.0287), nonadenocarcinoma histology (P =
0.0097), and shorter survival for patients with NSCLC (P = 0.0005), and
multivariate analysis confirmed its independent prognostic value (P = 0.0012).
Treatment of lung cancer cells with small interfering RNAs for KIF4A suppressed
growth of the cancer cells. Furthermore, we found that induction of exogenous
expression of KIF4A conferred cellular invasive activity on mammalian cells.
CONCLUSIONS: These data strongly implied that targeting the KIF4A molecule
might hold a promise for the development of anticancer drugs and cancer
vaccines as well as a prognostic biomarker in clinic.
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113
学位取得にあたり思うこと
平成 12 年卒
谷脇
雅也
この度,河野修興教授のはからいにて平成 16 年から
平成 19 年の 3 年間,東京大学医科学研究所の中村祐輔
教授のもとで肺癌の最先端の研究をする機会を与えて
いただき,またその業績で学位取得できましたことを,
両教授ならびに医科研でのチームリーダーであった醍
醐弥太郎准教授,同じ呼吸器グループの石川暢久助教,
高野淳先生に心より感謝いたしております。
東京大学医科学研究所は,東京都港区白金台という東京都でも一等地に
あります。周辺ではセレブな人達が人生を謳歌し,プラチナストリートと
呼ばれる研究所前の通りには高級外車が多数見受けられ,高級店が建ち並
び,有名人を見かけることもしばしばでした。朝から終電のない 24 時す
ぎまで研究に没頭している私たち医科研の研究生にはあまり関係の無い
ことでしたが,今までに経験したことのない刺激的な環境でした。
平成 16 年 4 月 1 日より医科研に研究生として派遣されましたが,当時 4
年間の臨床経験しかなかった私は実験の知識が乏しかったため,カンファ
レンスの内容もほとんど理解できず,周りには医師以外に実験の世界で生
きている方々も多く,まるで言葉の通じない外国に来たような錯覚に陥り
ました。そのような厳しい状況の中でしたが,先に医科研で研究されてい
た石川先生のご助力により研究テーマが決定し,周りのことも少しずつ理
解できるようになりました。私が初めに行った研究は,小細胞肺癌の遺伝
子発現プロファイルの解析でした。具体的には,医局からの小細胞肺癌剖
検検体を用いて,Laser Microbeam Microdissection(LMM)法により癌部の
みを抽出し,マイクロアレイ解析を行うというものです。この LMM 法を
行うため,約半年間,朝から晩までコンピューター画面の前で癌組織を囲
い,レーザーで切除するという日々が続きました。ほとんど人との会話も
なく精神的にもつらい実験でしたが,そのおかげで世界初の純粋な小細胞
肺癌の遺伝子発現プロファイルを作製することができ,ものすごい達成感
を味わったことを記憶しています。このプロファイルから,学位論文にも
114
なった肺癌の新規治療標的分子である KIF4A の同定にいたりました。
KIF4A は肺癌に高レベルに発現する新規の癌精巣抗原であり,癌細胞増殖,
浸潤,予後に関わる治療標的として非常に有望な分子です。この KIF4A を
含め,他の小細胞肺癌に対する治療標的分子,腫瘍マーカー候補も多数同
定されており,小細胞肺癌の診断,治療に貢献できたのではないかと考え
ております。これら遺伝子の解析にあたっては,高野先生に多大なご助力
をいただきました。
医科研での研究は決して楽なものではありませんでしたが,その分得ら
れたものは非常に大きく,私にとって財産となる知識であり経験です。ハ
ワイでの国際学会,国内での癌学会など多数の学会発表も経験させていた
だきました。また,医科研で知り合いになった他大学の優秀な先生方や実
験のプロフェッショナルな方々も,私にとって貴重な人脈となっておりま
す。これからも,学んだ知識を活かして少しでも呼吸器疾患の診断,治療
に貢献できるよう精進していくつもりです。
115
蓼原
太
平成元年
広大医卒
乙- 4000
2008/1/24
Tadehara F, Yamamoto H, Tsujiyama S*, Hinoi T*, Matsuo S*, Matsumoto N*,
Sato Y*, Kohno N,
Feasibility of the Rapid Protocol of One-Day Single Isotope Rest/Adenosine
Stress Technetium-99m Sestamibi ECG-Gated Myocardial Perfusion
Imaging
J Nucl Cardiol 15: 35-41, 2008
Background: We previously developed a new rapid protocol for single-isotope
rest/adenosine stress technetium-99m sestamibi (MIBI) ECG-gated single photon
emission computed tomography (SPECT) examination. The feasibility and
limitations of this rapid protocol are unclear.
Methods and Results: We examined 422 patients who underwent rest acquisition,
which eliminates waiting time, after injection of low-dose MIBI and drinking 400
mL of water. The patients immediately underwent adenosine stress. Stress
acquisition was performed 1 hour after injection of high-dose MIBI. The
sensitivity and specificity in detecting significant coronary stenoses were 93 and
70%, respectively. The frequency of significant (moderate or severe) inferior wall
artifacts on the rest SPECT images was 16.3% among all patients. The frequency
of significant artifacts in patients aged 70 years or older was significantly lower
than that in patients aged less than 70 years (11.9 vs. 26.9%, P = .0001).
Multivariate analysis revealed that age less than 70 years and prior myocardial
infarction were predictors of significant artifacts on the rest images (P < .0001 and
P < .05, respectively).
Conclusions: The rapid protocol for one-day single isotope rest/stress MIBI MPI
provides high-quality images and good patient throughput, and is effective in
reducing the total examination time.
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116
学位取得にあたり思うこと
平成元年卒
蓼原
太
この度は河野修興教授および山本秀也先生のご配慮
で,遅ればせながら学位を取得させていただいたこと
に心より御礼申し上げます。
平成元年に広島大学医学部を卒業後第二内科に直接
入局し,志あって 2 年間健康医学の仕事に携わりまし
た。その後 2 年の臨床研修を含め 4 年間,現在の東広
島医療センターで臨床経験を積んだ後,第二内科の医員として帰局しまし
た。4 年余りの大学病院医員の生活では,煩雑な病棟業務とともに初めて
負荷心筋シンチグラフィーを経験しました。臨床研究は薬物負荷を併用し
た MRI による虚血性心疾患の診断について行い,日本循環器学会総会や国
際学会で発表しましたが,心残りとして論文作成に至らずに大学を後にし
ました。挫折感を持ちながらも 2000 年の 4 月よりマツダ病院に赴任した
のちは当時米国留学された山本秀也先生の後を引き継ぎ心臓カテーテル
治療に専念する傍ら,心筋シンチグラフィーの臨床研究に取り組み始めま
した。そうした活動の中で
その後私に多大な力となっていただいた当時
デュポン社の岡本法暁氏,日本大学の松本直也先生をはじめとする多くの
学外の先生と交流を持つようになりました。それも束の間 2002 年の 12 月
には,循環器内科医長が抜けた呉共済病院を引き継がれた辻山修司先生を
サポートする形で急遽,呉共済病院に赴任しました。そこでは過去 5 年間
の急性心筋梗塞患者の心筋シンチグラフィーのデータを掘り起こし数題
の学会発表を重ねた結果,当時の山木戸道郎院長に 13 年目を迎えていた
古いガンマカメラを更新していただきました。今回学位取得に至った論文
のアイデアはそのときに生まれました。
40 年近い歴史のある負荷心筋シンチグラフィーは負荷時と安静時の心
筋血流イメージを撮像することと核種の性状より,一日で行うプロトコー
ルは 4-5 時間かかります。ところが,米国の Lewin 先生がテクネシウム製
剤静注後すぐに 480ml の水を飲んで撮像し,90 分以内でやり終えるウルト
ラファストプロトコールを開発したことを聞きました。その Lewin 先生と
117
日本大学の松本直也先生が親しく,日大駿河台病院でも松本先生がそのプ
ロトコールを始めている話を聞きつけ,すぐに呉共済病院の RI 担当放射
線技師を連れて,日大駿河台病院RI検査室の見学に行きました。その後
呉共済病院で技師といろいろ検討を重ね実行可能なプロトコールに改良
し,2004 年 4 月から詳細にデータを取り始めました。3 ヶ月後には岡本法
暁氏を通じて,米国より Lewin 先生を広島の心臓核医学の研究会に呼び寄
せ,ウルトラファストプロトコールについて拙い英語でしたがディスカッ
ションを行いました。その後 1 年あまりで充分な症例を重ね,診断精度も
含め臨床上問題なく行えることがわかり,またアーチファクト出現に傾向
があることを見つけ出し,2006 年 9 月モントリオールでの米国心臓核医学
会(ASNC)で発表しました。また以前岡本法暁氏を通じて 1 年前に心臓
核医学の研究会で広島へ講演に来ていただいたマサチューセッツ・ゼネラ
ル・ホスピタル(MGH)心臓核医学検査部門のチーフである Yasuda 先生か
「ASNC に行くなら直前にボストンへ見学に来ないか」というメールを戴
き,日本の心臓核医学で著名な先生たちがかつて留学した MGH を見学す
るチャンスを得ました。また山本秀也先生から ASNC で発表した内容で学
位をとることと,再び大学へ帰局することを勧められ,河野教授にも快諾
していただき 10 月に広島大学病院の助教として帰局いたしました。
7 年ぶりに帰ってきた医局は,教室のレイアウトが改善されコミュニケ
ーションが取りやすく,スタッフは横山彰仁先生,服部登先生が加わって
さらにアカデミックとなっており,さらに臨床および研修医・学生教育に
も重点がおかれ,いろんな面で大変関心しました。また私がかつて大学に
いた当時の研修医の先生方は,早々と学位取得し立派な研究者となってい
る姿をみて複雑な気持ちとなりましたが,山本秀也先生はじめ多くの先生
方のご指導を賜り論文を完成させ,学位を取得しました。
いままでの経過を振り返れば,前半のチャンスをものにできず,苦しい
試合展開でしたが,あきらめずに出来ることをコツコツしてきた結果,最
後のチャンスをものにすることができました。もちろん周囲の多くの応援
があって始めて出来たことですが,いまはこの勢いを保ちながら更なる勝
ち越しを狙っていこうと思います。
118
河野教授をはじめ多くの先生方のおかげで第二内科の循環器グループ
は,今年新設された循環器内科学へ 4 月から異動させていただきました。
今後は,今まで培ってきた人とのつながりを大切にしながら循環器内科学
教室および広島の循環器内科診療の発展のため,微力ながら尽力したいと
思います。
最期に家族をはじめ,本当に多くの方々に支えられ今日に辿り着けたこ
とに深く感謝いたします。
119
岡田
武規
平成 8 年
広大医卒
乙-4040
2008/9/25
Okada T, Hayashi Y*, Toyofuku M*, Imazu M*, Otsuka M*, Sakuma T*,
Ueda H*, Yamamoto H, Kohno N.
One-year clinical outcomes of dialysis patients after implantation with
sirolimus-eluting coronary stents.
Circ J 72: 1430-5, 2008
The efficacy of sirolimus-eluting stents (SESs) has not been established in
dialysis patients. This study was a non-randomized observational single-center
registry in a community hospital: data for 80 consecutive dialysis patients who
underwent percutaneous coronary intervention (PCI) with SES were compared
with those of a historical group of consecutive 124 dialysis patients treated with
bare-metal stents (BMS). After 1 year, the cumulative incidence of major adverse
cardiac events (MACE), comprising cardiac death, nonfatal myocardial infarction,
stent thrombosis, or target lesion revascularization (TLR), was 25.2% in the SES
group and 38.2% in the BMS group (p=0.048). In multivariate analysis, use of
SES remained an independent predictor of MACE at 1 year after PCI (risk ratio
0.70, 95% confidence interval 0.52-0.93, p=0.015). Rates of TLR were 21.7% in
the SES group and 30.9% in the BMS group (p=0.15). Subgroup analysis showed
that use of SES was effective in patients with small vessels, non-diabetic patients,
and patients without highly calcified lesions. In dialysis patients, the implantation
of SES was moderately effective in reducing MACE at 1 year after PCI as
compared with BMS. However, the TLR rate at 1 year was relatively higher than
previously reported.
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120
学位取得にあたり思うこと
平成 8 年卒
岡田
武規
このたびは河野教授をはじめ多くの先生方の御指導
を賜り,学位を取得することができましたことを心よ
り感謝申し上げます。
私は,内科研修の後に平成 10 年からあかね会土谷総
合病院に赴任し,林先生の厳しい指導のもと連日夜遅
くまで心臓のカテーテル治療に従事いたしました。毎
日カテーテルの手技を覚えることで精一杯で,論文を読んで勉強する時間
もなく,連日日常業務に追われる日々を過ごしていました。忙しいことを
言い訳にして,学会で発表する機会はあっても,論文を書く努力を怠って
いました。
研究生になってはいましたが,学位についても自分とは無縁のものであ
り,学位を取得しても自分の人生には何の利益もないものと考えていまし
た。そんな折,山本先生から大学に帰学する機会をいただきましたが,明
確な目的もなく帰学しましたので,連日病棟業務をこなすだけの毎日でし
た。
非常に幸運なことに,帰学後豊福先生から透析患者におけるカテーテル
治療後の予後というテーマをいただきました。透析患者の冠動脈病変は非
透析患者と比べて,高度石灰化のような複雑病変が多く,経皮的冠動脈形
成術後の再狭窄率も高く,予後不良でした。薬剤溶出性ステントの登場に
より,非透析患者ではカテーテル治療後の再狭窄率は著明に低下し,透析
患者の予後も改善されるのではないかとの期待もあり,この研究を行いま
した。土谷総合病院は透析患者も多く,日常臨床でもその予後を改善した
いという強い気持ちを持っていましたので,興味をもって研究を継続する
ことができました。
同様の内容の論文が他施設から発表され,私の論文はもうアクセプトさ
れないのではないかと落ち込んだこともありましたが,豊福先生は日常業
務で御多忙のところ,メールでのやり取りを通して,根気強く最後まで御
指導いただきました。山本先生も論文の書き方について,表現方法,統計
121
など細部まで熱心に御指導いただきました。いつもは厳しい山本先生です
が,論文がアクセプトされたときに私に見せてくれた笑顔は今でも忘れら
れません。
学位を取得した今思うことは,論文を書くことにより,様々な利益を得
ることができたと思います。主には①知識の向上,②モチベーションの向
上の二つだと思います。まずは,知識の向上ですが,論文を書く過程にお
いてその分野に関する多くの文献を読み,知識を積み上げ,新たな知見を
生み出すべく熟慮し,論文を書き,査読者との質疑に答えていくといった
経験を積むことで自らの知識を向上することができると思います。②モチ
ベーションの向上ですが,学位という資格,博士という称号を得たことで
背筋が伸びる思いがし,日々の仕事に取り組む一つの大きな原動力となり
ます。同じ分野で活躍する他施設の先生方から自分の仕事を知っていただ
くことができ,積極的なディスカッションが可能となりました。
平成 20 年 1 月 1 日広島大学大学院循環器内科学教室が開設され,木原
教授が着任されました。今後は新しい体制で診療及び研究に当たりますが,
今まで多くの方々から御指導いただいたことを少しでも役立てていきた
いと思います。
最後になりましたが,日々不規則な勤務状況のなかでも不平,不満を言
わずに支えてくれた家族と,この研究を行うにあたり,多大な御協力をい
ただいた土谷総合病院の先生方にもこの場をお借りして改めて御礼を申
し上げます。
122
立川
佳美
平成 10 年
広大医卒
乙- 4050
2008/11/27
Tatsukawa Y*, Hsu WL*, Yamada M*, Cologne JB*, Suzuki G*, Yamamoto H,
Yamane K, Akahoshi M*, Fujiwara S*, Kohno N.
White blood cell count, especially neutrophil count, as a predictor of
hypertension in a Japanese population.
Hypertension Research, 31: 1391-1397, 2008.
Although several studies have shown that high WBC count is a risk factor for
hypertension, the relationship between WBC count and the incidence of
hypertension in Japanese is poorly understood, as are the effects of WBC
components on that relationship. Our objective was to verify in a Japanese
population whether WBC or differential WBC count predicts hypertension
incidence. A total of 9,383 initially hypertension-free subjects (3,356 men and
6,027 women), whose WBC counts were within the normal range (3,000 to <
10,000 cells/mm3), were followed from 1965 to 2004. During this 40-year
follow-up, 4,606 subjects developed hypertension. After adjusting for
conventional risk factors, including smoking status, we found that elevated WBC
count was associated with hypertension incidence in a Cox regression model with
both fixed and time-varying covariates for women. For men, elevated WBC count
was a significant risk factor for hypertension only in the time-varying
Cox-regression covariate. We also observed a significant association between
increased neutrophil count and hypertension incidence among women. In a fully
adjusted model, the relative risks of hypertension incidence, from the lowest to
the highest quartiles of neutrophil count, were 1.00, 1.18, 1.28, and 1.22 in
women (p for trend < 0.001). In conclusion, elevated WBC count predicted an
increased incidence of hypertension in Japanese, especially among females.
Moreover, neutrophils were the major WBC component contributing to the
increased risk.
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123
学位取得にあたり思うこと
平成 10 年卒
立川佳美
このたび,河野修興教授,山根公則先生,山本秀也
先生をはじめ多くの先生方の御指導で,学位を取得す
ることができました。心より感謝を申し上げます。
私は 2 年間の研修後,関連病院で臨床医として 4 年
間勤務しておりました。このときの上司の先生に「臨
床は何歳になってもできるが,研究を始めるのは若い
うちだ」というお言葉をいただきました。その頃の私は臨床の面白さと子
育ての忙しさとで自分が研究を行うことになるとは考えておりませんで
した。その後,広島銀行健保診療所に産業医として勤務し始めてまもなく,
医局の先生から大学の抄読会に参加しないかというお話があり,参加する
ことになりました。読み慣れない英語論文を紹介することは考えていたよ
りも難しく,今まであまり理解しようとしていなかった統計解析について
も,理解する必要があると考えるようになりました。その翌年(2004 年)
から放射線影響研究所(放影研)に研究員として勤務することになりまし
た。放影研の名前は知っていましたが,どのような研究を行っているのか
についてほとんど知識がなく,不安で一杯でした。放影研では,研究テー
マを考えるところから始まりました。いくつか考えたテーマの中の一つが,
「高血圧と炎症」でした。これは大学の抄読会で読んだ JAMA の論文が基
になりました。この論文では C 反応性蛋白(CRP)がその後の高血圧発症
を予知することを報告しており,とても興味深く,印象に残ったものの一
つでした。放影研は長期追跡調査を行っており,約 40 年間にわたる白血
球数のデータがあることを知ったこと,産業医の業務で,病院通院者では
なく,一般集団の健診データを目にする機会が多くあり,その際に非喫煙
者にも関らず白血球数が多く,そういう人たちには心血管危険因子を持っ
ている人が多いと感じていたことから,最終的に「白血球数と高血圧発症」
について研究を行うことに決まりました。その後は全く研究の経験のない
私にとって,勉強になることばかりでした。データセットの作成やデータ
クリーニングの方法など疫学研究を行っていく手順について,一から放影
124
研の先生に教えていただきました。統計解析は統計部の Hsu 先生が行って
くださることになりました。統計についての知識がほとんどなく,英語も
うまく話せない私に対し,Hsu 先生は嫌な顔ひとつせず,丁寧に指導して
くださいました。途中第 2 子出産のため,3 ヶ月間お休みをいただきまし
たが,その後多くの先生方のご指導により論文を仕上げることができまし
た。
研修医で第 1 子を出産し,臨床医として働くことをあきらめかけていた
私に第 2 内科に入局し,臨床医として勤務する機会を与えてくださったこ
と,抄読会への参加を勧めてくださったこと,更に研究する機会を与えて
くださったことなど,今振り返ると,私はこれまで多くの先生方のご支援
でここまでくることができたのだと深く感じます。
最後になりますが,いつもあたたかくご指導いただきました大学の先生
方,放影研の先生方,支え続けてくれた家族に心から感謝いたします。こ
れからもご指導ご鞭撻賜りますよう何卒お願い申し上げます。
125
第Ⅲ部
診療活動
(平成 20 年)
1. 入院患者
2. 死亡例
3. 特殊検査・治療
126
1. 入院患者
(平成 20 年 1 月 1 日〜12 月 31 日までに当科へ入院した患者)
主病名による入院回数
延べ症例数
平均入院期間(日)
1283
18.1
514
21.6
胸部悪性腫瘍
232
26.6
原発性肺癌
215
30.7
悪性中皮腫
11
31.5
悪性リンパ腫
2
25.0
胸腺癌
2
23.5
転移性肺腫瘍
1
36.0
平滑筋肉腫
1
13.0
胸部異常陰影
81
6.7
間質性肺炎
67
18.5
睡眠時無呼吸症候群
22
2.7
肺炎(感染性)
12
27.7
慢性呼吸不全
7
21.3
気道出血
6
16.0
気胸
6
5.8
慢性閉塞性肺疾患
5
17.6
気管支喘息
5
12.4
慢性過敏性肺臓炎
4
67.5
家族性肺線維症
4
25.5
喀痰細胞診 class IV
3
2.7
放射線肺炎
2
33.0
好酸球性肺炎
2
19.0
胸水貯留
2
10.5
肺膿瘍
1
28.0
患者総数
呼吸器・膠原病
合計
呼吸器
127
胸腺腫
1
27.0
肺動脈血栓塞栓症
1
16.0
気管切開術後
1
14.0
肺胞出血
1
13.0
伝染性単核球症
1
10.0
非結核性抗酸菌症
1
3.0
気管支拡張症
1
3.0
アレルギー性気管支肺
1
3.0
13
5.0
サルコイドーシス
7
3.0
強皮症
4
15.0
リウマチ性多発筋痛症
2
9.5
Wegener 肉芽腫症
1
274.0
ループス腸炎
1
60.0
皮膚筋炎
1
26.0
成人型 Still 病
1
24.0
アレルギー性肉芽種性血管炎
1
11.0
混合性結合織病
1
9.0
不明熱
1
7.0
腎膿瘍
1
24.0
憩室炎
1
13.0
慢性腎不全
1
12.0
正常圧水頭症
1
3.0
一過性脳虚血発作
1
2.0
351
16.2
慢性腎不全
118
15.3
PD 腹膜炎
16
20.6
1
11.0
アスペルギルス症
膠原病
関節リウマチ
その他
腎臓
合計
原発性糸球体腎炎
128
IgA 腎症
75
6.9
IgA 腎症以外
27
8.7
ネフローゼ症候群
33
50.3
ループス腎炎
14
9.5
糖尿病性腎症
19
16.4
ANCA 関連腎炎
11
22.7
その他
38
11.8
214
16.4
136
16.5
1 型糖尿病
7
20.7
2 型糖尿病
123
17.4
糖尿病性ケトアシドーシス
3
18.7
糖尿病性昏睡
1
5.0
その他の糖尿病
2
14.5
15
11.4
原発性アルドステロン症
8
12.0
バセドウ病
8
10.8
非機能性副腎皮質腺腫
8
10.1
下垂体機能低下症
6
21.0
褐色細胞腫
5
18.2
低血糖
4
43.5
尿崩症
4
12.0
ACTH 単独欠損症
3
24.0
プレクリニカルクッシング症候群
3
8.7
副腎皮質機能不全
2
11.5
中枢性甲状腺機能低下症
2
3.5
肥満症
1
25.0
成長ホルモン分泌不全症
1
22.0
急性膵炎
1
22.0
甲状腺クリーゼ
1
17.0
低 Na 血症
1
12.0
内分泌・代謝
合計
糖尿病
副腎腫瘍
129
ACTH 非依存性副腎皮質大結節性過形成術後
1
10.0
クッシング症候群
1
9.0
ラトケ嚢胞
1
7.0
副甲状腺機能亢進症
1
3.0
高 Ca 血症
1
3.0
2. 死亡例
症例
解剖
原発性肺癌
14
2
間質性肺炎
4
1
肺膿瘍
1
0
慢性呼吸不全
1
1
慢性腎不全
3
1
23
5
合計
130
3. 特殊検査・治療
呼吸器
症例数
原発性肺癌(新規)
92
手術(外科転科)
21
化学療法 and/or 放射線治療
74
7
緩和的治療
297
気管支ファイバー
157
うち生検あり
呼気水
49
誘発喀痰
25
(呼吸器のみ)
53
(腎・循環器含む)
107
ポリソムノグラフィー(PSG)
腎臓
125
腎生検
新規透析導入
21
血液透析
12
腹膜透析
9
腹膜透析に血液透析の併用を導入
3
腹膜透析から血液透析へ変更
3
内分泌,代謝
頸動脈エコー(内膜中膜複合体肥厚度測定)
180
脈波伝播速度
180
持続皮下インスリン注入療法(CSII)
3
成長ホルモン補充療法(在宅自己注射)
3
糖尿病リハビリテーション(運動療法)
14
120 回
糖尿病教室
131
22
内分泌腺腫瘍
38
手術(外科転科)
12
I治療
131
教室員・研究生・技術員
名簿
(平成 20 年 4 月~平成 21 年 3 月)
氏
名
卒 業 年
官
職
辞令年月日
河野
修興
昭和 53 年
教
授
平成 12.11. 1
頼岡
徳在
昭和 47 年
服部
登
昭和 62 年
准教授
平成 19. 4. 1
山根
公則
昭和 59 年
診療准教授
平成 16. 4. 1
村井
博
昭和 63 年
春田
吉則
平成元年
〃
平成 19. 6. 1
熊谷
和彦
平成 4 年
〃
平成 16. 7. 1
長尾
早江子
平成元年
藤高
一慶
平成 5 年
〃
平成 17.10. 1
石川
暢久
平成 6 年
〃
平成 17.10. 1
中西
修平
平成 8 年
〃
平成 20. 2.25
粟屋
智一
平成 9 年
近藤
丈博
平成 10 年
横山
敬生
平成 10 年 腎臓病制御学講座助教 平成 20. 4. 1
大下
真一郎
平成 10 年
荒川
哲次
平成 10 年
透析内科助教
平成 20. 6. 1
米田
真康
平成 11 年
医科学助教
平成 20. 4. 1
腎臓病制御学講座教授 平成 17.10. 1
講
師
助
教
臨床研究部助教
救急部助教
助
教
平成 19. 4. 1
平成 19. 4. 1
平成 19. 4. 1
平成 19. 4. 1
平成 20. 4. 1
<循環器内科>
山本
秀也
蓼原
太
荘川
知己
昭和 63 年
講
師
平成 17. 4. 1
平成元年
助
教
平成 18.10. 1
平成 6 年
〃
132
平成 19. 4. 1
【医科診療医】
氏
名
卒 業 年
氏
名
卒 業 年
誠
平成 7 年
岡田
武規
平成 8 年
金原
正志
平成 8 年
大成洋二郎
平成 11 年
妹尾
直
平成 11 年
上野
敏憲
平成 12 年
白木
伸明
平成 12 年
心石
敬子
平成 13 年
平塩
秀磨
平成 14 年
福間
真吾
平成 14 年
平成 14 年
越智
直美
平成 15 年
風呂中
牧
敬子
志和
亜華
平成 16 年
【大学院】
氏
名
卒 業 年
入 学 年 月 日
智之
平成 9 年
平成 14. 4. 1
風呂中
誠
平成 7 年
平成 15. 4. 1
奥本
賢
平成 9 年
〃
香河
和義
平成 10 年
〃
谷本
琢也
平成 10 年
〃
平田信太郎
平成 10 年
〃
金原
正志
平成 8 年
高野
淳
平成 9 年
〃
平位
有恒
平成 9 年
〃
川合
徹
平成 10 年
〃
高橋
俊介
平成 10 年
〃
西野
亮平
平成 10 年
〃
横山
敬生
平成 10 年
〃
岩本
博志
平成 11 年
〃
大成洋二郎
平成 11 年
〃
吾郷
里華
平成 11 年
塩田
直樹
平成 11 年
〃
妹尾
直
平成 11 年
〃
吉岡
宏治
平成 11 年
〃
平成 12 年
〃
河面
沖
健司
平成 16. 4. 1
平成 17. 4. 1
133
北川
知郎
平成 12 年
〃
友田
義崇
平成 13 年
〃
河野
秀和
平成 11 年
田中惣之輔
平成 11 年
〃
土井
俊樹
平成 11 年
〃
大橋
紀彦
平成 12 年
〃
小田
賀明
平成 12 年
〃
坂下
有
平成 13 年
〃
宮本真太郎
平成 13 年
〃
山根
高
平成 13 年
〃
向田
賢市
平成 10 年
上野
敏憲
平成 12 年
〃
白木
伸明
平成 12 年
〃
杉屋
直子
平成 13 年
〃
秋田
慎
平成 14 年
〃
浅生
貴子
平成 14 年
〃
宇都宮裕人
平成 14 年
〃
大野
晴也
平成 14 年
〃
河瀬
成穂
平成 14 年
〃
國田
英司
平成 14 年
〃
杉廣
貴史
平成 14 年
〃
心石
敬子
平成 13 年
岡
俊治
平成 18. 4. 1
平成 19. 4. 1
平成 20. 4. 1
平成 14 年
〃
平塩
秀磨
平成 14 年
〃
益田
健
平成 14 年
〃
山里
亮
平成 14 年
〃
濱井
宏介
平成 15 年
〃
平野
雅俊
平成 15 年
〃
前田
修作
平成 15 年
〃
134
【非常勤講師】
氏
河盛
名
卒 業 年
所
属
隆造
昭和 43 年 順天堂大学大学院医学研究科内科学・代謝内
分泌学
曽根
三郎
昭和 48 年 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究
部分子制御内科学分野
河野
茂
昭和 49 年 長崎大学医学部第二内科
岡
芳知
昭和 49 年 東北大学大学院医学系研究科分子代謝病態学
濱田
希臣
昭和 50 年 市立宇和島病院循環器内科
【研究生】
氏
名
卒 業 年
氏
野村
洋平
平成 12 年
中川
杉山
文
平成 16 年
名
三沙
卒 業 年
平成 15 年
【教務補佐員】
坂本有規子
【技術補佐員】
土本
真実
【事務補佐員】
沢井
水江
吉岡
純
三宅
晶子
鍵屋
美紀
越
明子
正岡
宙理(2008 年 12 月 12 日より産休)
井坂
信義
池本はるか(2008 年 12 月 1 日より)
兼田
祐子(腎臓病制御学講座)
松葉
135
美鈴(腎臓病制御学講座)
医師所属学会・認定医・専門医・社会貢献活動等一覧
河野
修興(昭和 53 年
①広島大学
広島大学医学部卒業)
関連
広島大学医学部長
広島大学学長特命地域医療対策室長
広島大学学長選考会議学内委員
広島大学日系移民環境影響医科学プロジェクト研究センター長
広島大学入学者選抜制度検討 WG 委員
広仁会館館長
日本・ケベック高齢化社会の医療と福祉の問題と対策 2008 組織委員会委員
広島大学医学部医師会理事
広島大学病院運営会議委員
広島大学病院医科領域運営委員会委員
広島大学病院評価委員会委員
広島大学病院受託臨床研究審査委員会委員
広島大学病院人事交流委員会委員
広島大学病院脳死臓器移植レシピエント適応評価委員会
広島大学病院医科領域卒後臨床研修管理委員会委員
広島大学病院人事委員会委員
広島大学病院臨床修練委員会委員
広島大学病院仕様策定委員会委員
広島大学校友会設立発起人及び設立後の役員(理事)
財団法人広島大学後援会選考委員会委員
②省庁,放影研,広島県,広島市
関連
財団法人医学教育振興財団評議員
財団法人放射線影響研究所広島地元連絡協議会委員
日本学術振興会科学研究費委員会専門員
国家公務員共済組合連合会ガス障害認定審査委員会委員
136
財団法人広島県健康福祉センター副会長・特定健診等専門委員会委員長
広島県社会福祉審議会臨時委員
広島県社会福祉審議会身体障害者福祉専門分科会審査部会臨時委員
広島県健康管理手当等審査事務嘱託医
広島県食品機能開発研究会理事
広島県薬物乱用対策推進本部本部員
広島県医療審議会保健医療計画部会委員
広島県がん対策推進協議会委員
県立広島病院地域医療支援病院運営委員会委員
広島県医療審議会委員
広島地方社会保険事務局広島地方社会保険医療協議会委員
広島県地域保健対策協議会常任理事
広島県地域保健対策協議会地域医療研修部会・医療従事者確保検討部会委員
広島県地域保健対策協議会メタボリックシンドローム予防特別委員会委員長
広島県スポーツドクター協会顧問
広島市社会福祉審議会臨時委員
広島市成人病検診精度管理協議会委員
広島市連合地区地域保健対策協議会救急医療体制検討委員会委員長
③医師会
関連
広島県医師会代議員
広島県医師会「被爆医療関連施設」懇話会委員
広島県医師会広島医学会賞選考委員会委員
広島県医師会 IPPNW 広島県支部副支部長
広島県医師会救急医療体制検討 WG 広島地区救急医療対策検討部会会長
④学会
関連
日本内科学会(認定医,指導医,評議員,中国地方会評議員(幹事),総務委
員会委員,認定医制度審議会中国地方委員会世話人)
137
日本呼吸器学会(専門医,指導医,理事,代議員,中国・四国支部長,呼吸器
治療薬検討委員会委員長,「薬剤性肺障害の評価、治療についてのガイドライ
ン」作成委員会委員,将来計画委員会委員,専門医制度審議会資格審査委員長,
「呼吸器領域に係る重篤副作用対応マニュアル」作成委員会,びまん性肺疾患
学術部会プログラム委員,肺移植検討委員会委員)
日本肺癌学会(会員,理事,評議員,将来計画委員会委員)
日本癌学会(会員,評議員)
日本臨床腫瘍学会(暫定指導医,評議員)
日本アレルギー学会(会員,評議員)
日本老年学会(専門医,評議員)
日本腎臓学会(専門医)
日本感染症学会(会員)
日本リウマチ学会(会員)
日本呼吸器内視鏡学会(会員,評議員)
日本結核病学会(会員,中国四国地方会評議員)
日本癌治療学会(会員,評議員)
日本循環器学会(会員)
日本糖尿病学会(会員)
日本透析医学会(会員)
日本医師会認定産業医
日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会(評議員)
American College of Chest Physicians (フェロー)
American Thoracic Society(会員)
European Respiratiory Society(会員)
Asian Pacific Society of Respirology(会員)
肺・心肺移植関連協議会委員
日本循環器学会・日本呼吸器学会心肺同時移植適応検討小委員会委員
肺・心肺移植関連学会協議会中央肺移植適応検討委員会委員
肺移植実施例評価委員会委員
138
⑤学術誌
関連
「呼吸」編集幹事
「THE LUNG perspectives」編集アドバイザー
「COPD Frontier」編集アドバイザー
⑥その他
大久野島毒ガス傷害研究会会長
中国泰安市泰山医学院客員教授
学術基金運営委員財団法人土谷記念医学振興基金評議員
頼岡
德在(昭和 47 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医,中国支部評議員),日本腎臓学会(専門医,法人評議
員),日本透析医学会(理事,腎不全総合対策委員会委員長,評議員),日本ア
フェレシス学会(専門医,理事,評議員),日本医工学治療学会(会員,理事,
評議員),日本糖尿病学会(会員)
,日本透析医会(会員)
,日本高血圧学会(会
員)
,日本東洋医学会(会員)
,日本和漢薬学会(会員)
,日本リウマチ学会(会
員)
,International Society of Nephrology(会員)
,American Society of Nephrology
(会員),International Society for Apheresis(会員),European Renal Association
(会員),National Kidney Foundation(会員),International Society for Peritoneal
Dialysis(会員)
中国腎不全研究会理事
腎と脂質研究会世話人
IgA 腎症研究会助成選考委員会
139
服部
登(昭和 62 年
京都大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医,指導医,中国支部評議員),日本呼吸器学会(専門医,
中国・四国支部評議員),日本呼吸器学会専門医制度審議会
資格審査委員
日本癌学会(会員),日本肺癌学会(会員,中国・四国支部評議員),日本呼
吸器内視鏡学会(会員),日本臨床腫瘍学会(会員),がん治療認定医機構(暫
定教育医),日本糖尿病学会(会員),日本透析医学会(会員)
厚生労働省
毒ガス傷害者認定検討委員
広島県地域保健対策協議会がん対策推進協議会がん検診部会委員
広島県地域保健対策協議会がん対策推進協議会肺がん対策ワークショップ委員
広島県地域保健対策協議会メタボリックシンドローム予防特別委員会委員
広島県健康管理手当等審査事務嘱託医
広島県在外被爆者医療審査会委員
広島大学附属学校(広島地区)感染症対策委員
山根
公則(昭和 59 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医,指導医,中国支部評議員)
,日本糖尿病学会(専門医,
研修指導医)
,日本内分泌学会(専門医,研修指導医),日本病態栄養学会(評
議員)
,日本甲状腺学会(会員)
,日本動脈硬化学会(会員)
,日本肥満学会(会
員),日本老年医学会(会員),日本糖尿病合併症学会(会員),日本体質医学
会(会員),日本肺癌学会(会員),日本循環器学会(会員),日本透析医学会
(会員),American Diabetes Association(会員)
広島県地域保健対策協議会
広島県医師会
糖尿病対策推進会議
広島県教職員健康診査
日本糖尿病協会
メタボリックシンドローム予防特別委員会委員
一般審査会
広島県支部
委員
代議員
広仁会(広島大学医学部同窓会)
広島大学校友会
委員
幹事
幹事
140
村井
博(昭和 63 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医,指導医,中国支部評議員)
,日本呼吸器学会(専門医,
中国・四国支部評議員),日本肺癌学会(会員,中国・四国支部評議員),日
本アレルギー学会(会員),日本感染症学会(会員),日本呼吸ケア・リハビ
リテーション学会(会員)
春田
吉則(平成元年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医,指導医,中国支部評議員),日本呼吸器学会(専門医,
中国・四国支部評議員,代議員),日本アレルギー学会(専門医,指導医,代
議員),日本感染症学会(会員),日本肺癌学会(会員,中国・四国支部評議
員),日本臨床腫瘍学会(会員),日本老年医学会(会員),日本糖尿病学会
(会員),日本透析医学会(会員), American College of Chest Physicians (フ
ェロー),産業医(有)
長尾
早江子(平成元年
熊本大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本呼吸器学会(会員),日本老年医学会(会員),
日本肺癌学会(会員),日本循環器学会(会員),日本糖尿病学会(会員),日
本透析学会(会員)
熊谷
和彦(平成 4 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本呼吸器学会(会員),日本リウマチ学会(会員)
日本アレルギー学会(会員),日本呼吸器内視鏡学会(会員),日本肺癌学会
(会員),日本糖尿病学会(会員),日本透析学会(会員)
藤高
一慶(平成 5 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医,指導医),日本呼吸器学会(専門医),日本呼吸器内
視鏡学会(専門医,指導医),日本肺癌学会(会員),日本癌学会(会員),
日本癌治療学会(会員),がん治療認定医機構(暫定教育医),日本臨床腫瘍
学会(暫定指導医),日本糖尿病学会(会員)
,日本透析医学会(会員)
,日本
老年医学会(会員)
141
石川
暢久(平成 6 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医,指導医),日本呼吸器学会(専門医),日本アレルギ
ー学会(会員),日本肺癌学会(会員),日本呼吸器内視鏡学会(専門医,指
導医),日本癌治療学会(会員),がん治療認定医機構(暫定教育医,がん治
療認定医),日本臨床腫瘍学会(暫定指導医),日本循環器学会(会員),日
本糖尿病学会(会員),日本透析医学会(会員),日本老年医学会(会員)
中西
修平(平成 8 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医),日本糖尿病学会(専門医),日本内分泌学会(会員)
,
日本肺癌学会(会員),日本循環器学会(会員),日本透析医学会(会員)
粟屋
智一(平成 9 年
東邦大学医学部卒)
日本内科学会(専門医),日本糖尿病学会(会員),日本内分泌学会(会員),
日本甲状腺学会(会員),日本臨床薬理学会(会員),American Society of Human
Gentics(会員)
近藤
丈博(平成 10 年
新潟大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本呼吸器学会(会員),日本癌学会(会員),
日本呼吸器内視鏡学会(会員),日本肺癌学会(会員),日本病理学会(会員)
日本循環器学会(会員)
,日本呼吸療法医学会(会員),日本集中治療医学会(会
員),日本救急医学会(会員),産業医(有)
横山
敬生(平成 10 年
東京医科大学卒業)
日本内科学会(専門医),日本腎臓学会(専門医)
,日本透析医学会(専門医),
日本アフェレシス学会(会員),日本肺癌学会(会員),日本糖尿病学会(会員),
日本循環器学会(会員)
142
大下
慎一郎
(平成 10 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医),日本呼吸器学会(専門医),日本肺癌学会(会員),
日本呼吸器内視鏡学会(専門医),日本癌治療学会(会員),日本癌学会 (会
員) ,日本臨床腫瘍学会(会員),産業医(有)
,American College of Physicians
(Member),World Association of Sarcoidosis and Other Granulomatous Diseases
(Member)
荒川
哲次(平成 10 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医,専門医),日本腎臓学会(専門医),日本透析医学会(専
門医),日本肺癌学会(会員),日本糖尿病学会(会員),日本循環器学会(会
員),日本アフェレーシス学会(会員)
米田
真康(平成 11 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本糖尿病学会(専門医),日本内分泌学会(会員)
,
日本動脈硬化学会(会員),日本肥満学会(会員),日本循環器学会(会員),
日本透析医学会(会員),日本臨床分子医学会(会員)
福間
真悟(平成 14 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本腎臓学会(専門医),日本透析医学会(専門医),国際
腎臓学会(会員)
牧
敬子(平成 14 年
佐賀医科大学卒業)
日本内科学会(認定医),日本腎臓学会(会員),日本透析医学会(会員)
越智
直美(平成 15 年
久留米大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本糖尿病学会(会員),日本内分泌学会(会員)
志和
亜華(平成 16 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本糖尿病学会(会員),日本内分泌学会(会員),
日本肺癌学会(会員),日本循環器学会(会員),日本透析医学会(会員)
143
<循環器内科>
山本
秀也(昭和 63 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医,指導医,中国支部評議員),日本循環器学会(専門医,
中国支部評議員),日本心臓病学会(特別正会員),日本心血管インターベン
ション学会(指導医),日本心不全学会(会員),日本心エコー学会(会員),
日本老年医学会(会員),American College of Physicians(会員),American College
of Cardiology(フェロー)
蓼原
太(平成元年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本循環器学会(専門医),日本心臓病学会(会員),
日本核医学会(認定医)
,日本心血管インターベンション学会(指導医)
,日本
心臓核医学会(会員),日本不整脈学会(会員),American Society of Nuclear
Cardiology(会員)
荘川
知己(平成 6 年
山口大学医学部卒業)
日本内科学会(専門医,指導医)
,日本循環器学会(専門医),日本心臓病学会
(会員),日本心血管インターベンション学会(会員),日本肺癌学会(会員)
,
日本糖尿病学会(会員),日本透析医学会(会員),日本救急医学会(会員)
岡田
武規(平成 8 年
広島大学医学部卒業)
日本内科学会(認定医),日本循環器学会(会員),日本心臓病学会(会員),
日本心血管インターベンション学会(会員)
144
平成 20 年度新入局者紹介
①
②
③
④
氏名(ふりがな):卒業年次
学歴・職歴(卒業高校,大学,大学院,勤務病院)
趣味,特技,座右の銘,尊敬する人など
所属グループ,第二内科に入局しての抱負
①大江
健:平成 18 年卒
②広島城北高校卒
広島大学医学部薬学科卒
広島大学医学部卒
平成 18 年 4 月- 広島大学医学部附属病院内科研修
平成 20 年4月- 国立病院機構呉医療センター後期研修
③趣味:音楽
特技:なし
座右の銘:二兎追うものは一兎をえず
④内分泌グループ
現在,国立呉医療センターに勤務し,三年目の大江健と申します。入局一年目です。呉医療セン
ターでは望月久義先生をはじめ,諸先輩方にいろいろとご指導を頂き,日々忙しい毎日を送って
います。当院では,糖尿病を中心に,外来,病棟診療に携わっています。また救急外来での当直
は大変ですが,呼吸器,消化器疾患など,専門外の症例を多数経験でき,他科の先生方にいろい
ろとご指導をいただき,大変勉強になっています。まだまだ病院の戦力になっているとは言えず,
諸先生方にはいろいろとご迷惑をおかけするとは思いますが,今後ともご指導の程よろしくお願
い申し上げます。
①尾崎
紀仁(おさき
のりひと):平成 18 年卒
②鳥取西高等学校卒
広島大学医学部卒
平成 18 年 4 月- 広島大学医学部附属病院卒後臨床研修
平成 20 年 4 月- 尾道総合病院
③趣味:サッカー,車
好きな食べ物:ハンバーグ,カレーなど一般的に子供が好きな食べ物
座右の銘:なるようになる
尊敬する人:坂本竜馬
④呼吸器グループ
今年入局しました。
研修医の時とは違い,責任の重さに潰されそうになっていますが,
周りの方々に支えられながら,充実した後期研修をさせていただいております。
これからも一生懸命,勉強していきたいと思いますので,
今後とも御指導の程よろしくお願いいたします。
145
①清原大輔(きよはら
だいすけ)
平成 18 年卒
②東京医科歯科大学歯学部中退→広島大学医学部入学→落ちこぼれて
留年の連続→12 年目でお情けで卒業→国試は取りあえずストレートで
合格→広島大学病院の救急,ER,ICU メインのコースで2年間研修。
救命センターでは当直,ICU に入った患者を含めたら一年近く救命セン
ターで研修させていただきました。みっともない人生をやり直すべく必
死ではありました。あまりお役には立てませんでしたが。
③趣味:スピード。スリル。車(レーシングカート)スキーなどは前の
大学でやっておりましたが今はご無沙汰です。以前はパソコンお宅でもありましたがコンピュー
タが家電製品化してからはあまり興味がなくなりました。
安芸高田市にいる間にスキーをもう一度やってみたいとは思っております。
尊敬する人物:河野修興教授,救命センターの谷川攻一教授,循環器科の末成和義先生
疲れるが頼りになる人物:石川暢久先生。大学病院の某科で口論になったときに勝手に名前を使
わせていただきました。すみません!
④呼吸器グループ
最後まで進路に迷いましたが,いざとなったとき呼吸器科の名前を持ち出すと相手の顔色が変
わったのを思い起こし,組織というものは大事だなと思い呼吸器科に入局させていただきました。
自分を含めて高々2年の研修を終えた程度の医者など蟻のような存在です。内科に進むのであれ
ば,今にも潰れそうなしょぼくれた科よりも自分が誇りに思えて,自分もその名に恥じない医師
になるべく努力するよう励ましてプレッシャーをかけてくれる呼吸器科がベストと考えました。
現在安芸高田市の JA 厚生連吉田総合病院にて勤務させていただいております。午前中は上部消
化管内視鏡,腹部エコー,外来,検診,午後は病棟,老健の診察をやっております。大腸内視鏡
にも挑戦するつもりです。手持ちの武器は多いほど良いですから。
江の川沿岸に広がった田園地帯ですが,病院を中心に町の施設が集中しており,日常生活は広島
市内よりも便利です。車さえ持っていれば月2回ほど市内に出れば十分です。ここでは未熟であ
っても医師として扱ってくれますし,院長,副院長も「こいつは大丈夫だろうか?」と思いなが
らも私が苦しんでいるときは自分一人のために一緒に回診していただいたりもします。最初の病
院が吉田総合病院で本当に良かったと思っています。
自治医大の先生が常に二人勤務しており,彼らのたくましさはとても良い刺激になります。
はっきり言ってお勧めです。
①清水
優佳(しみず
ゆか):平成 17 年卒
②島根県立三刀屋高等学校卒
島根大学医学部卒
平成 18 年 4 月‐呉共済病院総合診療科研修
平成 20 年 4 月‐一陽会原田病院
③趣味:ホルン,食べること
特技:どこでも寝られること
座右の銘:努力は必ず報われる
尊敬する人:主人
④腎臓グループ所属
医師になっての 2 年間は学ぶことが多かった反面,患者さんに対して自分ができることが少なか
ったように思います。これからは患者さんのためになることを少しでも多くできるよう,腎臓の
ことをもっと深められるようさらに学んで行きたいと思っています。まだまだ未熟者ではありま
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すが,精一杯頑張りますので,御指導の程,よろしくお願い致します。
①永井
巧雄
②広島工業大学付属広島高校卒業
兵庫医科大学卒業
平成 18 年 大阪大学医学部付属病院研修
平成 20 年
県立広島病院
③趣味:読書 お酒 麻雀
特技:剣道
座右の銘:鳴かぬなら鳴くまでまとうホトトギス
尊敬する人:ホジュン(今読んでる本の主人公です)
④腎臓内科グループ
広島県出身で中学高校は,広島工業大学付属高校で学び,関西の4年生大学に行きました。あた
りまえのように都会の渦にどっかり巻き込まれましたが,巻き込まれつつ医学に興味をもち,兵
庫医科大学に行き平成 18 年に卒業,医師国家試験に合格しました。
2 年間初期研修を関西で行い 3 年目から県立広島病院で腎臓内科レジデントとして有意義な研修
が行えています。こっそり第 2 内科というでかい医局に入り,こっそりと存在していますが,日々
歯車として車輪を磨いております。今後とも宜しくお願いいたします。
①中桐
壽恵:平成 18 年卒
②都立青山高校卒
大分大学医学部卒
平成 18 年 4 月-広島大学医学部附属病院研修
平成 20 年 4 月-広島市立安佐市民病院代謝内分泌科
③趣味:読書,本屋めぐり
尊敬する人:母
④代謝内分泌グループ
入局して1年目です。何もかもが初めてでわからないことばかりです
が,数多くの先生方にご指導いただき研修と勉強の日々を送っています。これからもご指導,ご
鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
①中村
有美(なかむら
ゆみ):平成 18 年卒
②広島大学附属高校卒
平成 18 年愛媛大学医学部卒
平成 18 年 4 月-広島大学医学部附属病院研修
平成 20 年 4 月-市立安佐市民病院
③趣味:
特技:
呼吸器内科
晴れた日に散歩すること,犬と戯れる
早起き
④呼吸器グループ
今年度入局いたしました。安佐市民病院にて江川先生,菅原先生をはじ
めとする先輩方に日々ご指導頂き,研修させていただいております。症例は数多いですが,一つ
一つの症例から学ぶ姿勢を忘れないように頑張る所存です。
今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします
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①福原
和秀(ふくはら
かずひで):平成 18 年卒
②修道高等学校卒
昭和大学医学部卒
平成 18 年 4 月~掛川市立総合病院
平成 20 年 4 月~国立病院機構
③趣味:
特技:
座右の銘:
初期臨床研修
呉医療センター呼吸器科
旅行
脱臼整復
全力投球
④呼吸器グループ
大学時より広島を離れておりましたので,久しぶりに故郷で医療に従事することに喜びを感じて
おります。第二内科の活発な勉強会などに参加させて頂き,呉医療センターでは日々楽しく勉強
させて頂いております。頑張っていきますので,今後とも御指導御鞭撻の程よろしくお願いいた
します。
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あとがき
准教授(研究委員長)
服部
登
広島大学大学院分子内科学(旧第二内科)の年報 No.39 が出来上がりま
した。本年も無事に発行することが出来,大変喜ばしく思っております。
2008 年は,今年の漢字に「変」が選ばれたことが象徴するように,様々
な変革がありました。アメリカのサブプライムローン問題に端を発した未
曽有の世界的な不況で,株価暴落や円高が進むという世界的な経済情勢の
変動がありました。また,政治の世界では,日本の首相も在任 1 年を待た
ずに再び交代し,アメリカの大統領も「変革(change)」をスローガンにし
たオバマ氏が当選するという変化がありました。食品偽装問題や冷凍ギョ
ーザへの農薬混入で,国民の食品の安全性に対する意識も大きく変化しま
した。そのような中,北京オリンピックでの日本人の活躍や,4 人の日本
人がノーベル賞を受賞するという快挙なども大きく印象に残る一年だっ
たのではないでしょうか。
学内に目を向けますと,循環器内科の独立という変化があり,診療面で
は電子カルテの導入という大きな変化もありました。一方,研究面では,
本年の業績を見ますと各グループとも順調に大学院生が学位を取得して
おります。海外での学会発表の増加もあり,執筆物,学会発表とも昨年以
上の業績だったのではないかと思います。
深刻な医師不足が全国的に叫ばれていますが,我が第二内科の医局も例
外ではありません。大学病院も人員が減っておりますが,関連病院の皆様
にも人手不足で大変なご苦労をおかけしていることも重々承知いたして
おります。現在の臨床研修制度のもとで,いったん減少した入局者数を増
やすということは簡単ではありませんが,未来への投資という意味で,研
修医はもちろん,学生にもきめ細やかな教育を行い,少しでも多くの若い
世代に第二内科の分野に興味を持ってもらえるよう努力しているところ
です。幸い 2008 年は 8 名の入局者があり,来年度には全体で 15 名が入局
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予定というありがたい状況です。この勢いが今後とも続くことを祈ってや
みません。
よい変化もあれば悪い変化もある一年ではありましたが,このような業
績集を無事に発行できるのは同門会の皆様方のお陰でもあります。本年の
多大なるご協力に厚く御礼申し上げますと共に,今後のご指導を引き続き
お願い申し上げて本稿を終えたいと思います。
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