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オフィス家具の3Rシステム化可能性調査

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オフィス家具の3Rシステム化可能性調査
平成18年度経済産業省委託調査
平成18年度環境問題対策調査等(3Rシステム化可能性調
査事業-オフィス家具の3Rシステム化可能性調査)報告書
平成 19 年3月
目
次
オフィス家具の3Rシステム化可能性調査概要 ..................................................... 1
第1章
1.調査目的.....................................................................................................................1
2.調査概要.....................................................................................................................1
3.調査実施体制 .............................................................................................................1
使用済みオフィス家具製品の排出、回収・リサイクル等の実態 ........................... 3
第2章
第1節
排出事業者向けアンケート調査結果概要 ........................................................... 4
第2節
産業廃棄物中間処理業者向けアンケート調査結果 ........................................... 21
第3節
鉄スクラップ業者向けアンケート調査結果...................................................... 31
第4節
中古オフィス家具卸・販売業者向けアンケート調査結果 ................................ 41
第5節
産業廃棄物収集運搬業者向けアンケート調査結果 ........................................... 50
第6節
解体業者向けアンケート調査結果 .................................................................... 58
使用済みオフィス家具製品のマテリアルフロー............................................... 65
第3章
第1節
使用済みオフィス家具製品のマテリアルフロー作成方法 ................................ 65
第2節
使用済みオフィス家具のマテリアルフロー...................................................... 81
第3節
使用済みオフィス家具製品のマテリアルフローから読み取れる課題(まとめ)
........................................................................................................................................ 83
効率的な3Rの推進方策について........................................................................ 84
第4章
1.材料リサイクルの促進 ............................................................................................. 84
2.リユースの推進........................................................................................................ 88
3.リデュース・長寿命化の推進 .................................................................................. 95
材
参考資料
第1章
オフィス家具の3R システム化可能性調査概要
1.調査目的
本調査は、オフィス家具関連業界以外の引取りに係る使用済みオフィス家具製品の流通
実態を把握し、それを踏まえて、使用済みオフィス家具の3R推進に向けた効率的な回
収・リサイクルシステムの方向性を検討することを目的とした。
2.調査概要
使用済みオフィス家具の回収・リサイクル等の流通実態及び課題抽出に関する調査
を行うとともに、その調査結果を踏まえてオフィス家具の3R推進に向けた効率的な
回収・リサイクルシステムの方向性を検討した。
使用済みオフィス家具製品の排出実態ならびに回収・リサイクル等に関する実態に
ついては、排出事業者、回収・リサイクルに関わる各種主体へのアンケート調査を実
施し、その結果を基に実態把握及び3R推進に向けた課題抽出に努めた。
また、アンケート調査結果を踏まえ、使用済みオフィス家具製品のマテリアルフロ
ーを作成した。
これらの調査結果を踏まえ、使用済みオフィス家具製品の効率的な回収・リサイク
ルシステムの方向性の検討を行った。検討にあたり、参考となる先進事例調査を行い、
得られた知見を加味した。また、重点的に推進すべき施策を検討した。
3.調査実施体制
この「オフィス家具の3R システム化可能性調査」は、委員会形式で実施した。委員名簿
は、次ページに示したとおりである。
オフィス家具の3Rシステム化可能性調査検討委員会は、計3回開催した。第1回は調査
の進め方とアンケート調査票についての議論を主として行い、第2回はアンケート調査結
果報告とマテリアルフローの一次案さらには効果的な3Rの推進方法・体制案について検
討を行い、第3回で報告書案について検討を行った。
<3Rシステム化可能性調査事業年間スケジュール>
H18
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10
月
11
月
12
月
H19
1月
2月
1.調査研究
家具3R
調査の実施
2.委員会
9/22 第1回
1
11/30
第2回
2/19
第3回
3月
オフィス家具の3Rシステム化可能性調査検討委員会
委員名簿
(五十音順、敬称略)
委
員
○
阿
部
祐
爾
株式会社岡村製作所
環境対策部
酒
巻
髙
一
社団法人日本オフィス家具協会
菅
野
隆
夫
コクヨファニチャー株式会社
田
中
和
明
株式会社イトーキ
土
井
洪
二
社団法人全国産業廃棄物連合会
益
田
文
和
東京造形大学
森
岡
桂
一
プラス株式会社
長
沢
伸
也
早稲田大学大学院
アジア太平洋研究科
健一郎
株式会社イトーキ
顧問
杉
設計開発部
2
部長
部長
事業部
部長
教授
コーポレート本部
オブザーバー
小
専務理事
環境管理部
デザイン学科
部長
管理部
副部長
教授(委員長)
第2章
使用済みオフィス家具製品の排出、回収・リサイクル等の実態
本章では、アンケート調査を通じて把握した使用済みオフィス家具製品の排出、回収・
リサイクル等について概観する。はじめに、アンケート調査の実施目的、調査対象、調査
方法、実施時期、回収率を示した。
○調査の目的
不要なオフィス家具の排出、回収、処理等の流通実態を把握し、オフィス家具の3R(リ
デュース、リユース、リサイクル)の推進を図るための効率的な回収・リサイクルシステ
ムの方向性を検討することを目的に、本調査を実施した。
○調査対象
以下の7種類の関連事業者を調査対象とした。調査対象数及び調査対象の抽出方法は以
下に示したとおりである。
①排出事業者(東証1部上場企
業、大学・高専、行政機関)
②産業廃棄物中間処理業者
③産業廃棄物収集運搬業者
④鉄スクラップ業者
⑤中古オフィス家具卸・販売業者
⑥引越業者
⑦解体業者
調査対象数
2,374
1,664
967
750
76
67
1,503
調査対象の抽出方法、構成
以下のデータベースから構成。
・ 東証1部上場企業:東京商工リサー
チのデータベースで全数抽出
・ 大学・高専:全国試験研究機関名鑑
のデータベースで全数抽出
・ 行政機関:グリーン購入ネットワー
ク会員名簿から全数抽出
東京商工リサーチのデータベースを活
用し、左記業種に該当する事業者を全数
抽出。
Web 公開情報から該当企業を全数抽出。
社団法人全国解体工事業団体連合会の
名簿から全数抽出。
○調査方法
郵送配布郵送回収法
○調査実施期間
「①排出事業者」~「⑥引越業者」:2006 年 10 月 23 日(月)~11 月6日(月)
「⑦解体業者」
:2006 年 11 月 27 日(月)~12 月8日(金)
3
○回収状況
排出事業 中間処理 収集運搬 スクラッ 中古家具
引越業者 解体業者
者
業者
業者
プ業者
販売業者
7,401
2,374
1,664
967
750
76
67
1,503
発送数(a)
865
343
193
123
117
16
5
68
回収数(b)
回収率(b/a)
11.7%
14.4%
11.6%
12.7%
15.6%
21.1%
7.5%
4.5%
766
343
152
65
117
16
5
68
有効回答数(c)
有効回答率(c/a)
10.3%
14.4%
9.1%
6.7%
15.6%
21.1%
7.5%
4.5%
(注 1)中間処理業者向けアンケート調査で得られた回収票の中に、中間処理の許可を有
していない事業者や中間処理の許可に関し無回答の事業者がいたことから、これ
らの事業者を除外した 152 件を有効回収数とみなし、分析を行った。
(注2)収集運搬業者向けアンケート調査で得られた回収票の中に、中間処理の許可を
有している事業者がいたことから、この事業者を除外した 65 件を有効回収数とみ
なし、分析を行った。
全体
以降、アンケート発送先別に、アンケート調査結果の概要をとりまとめた。
第1節
排出事業者向けアンケート調査結果概要
1.回答企業の属性
(1)本社所在地(F1)
本社所在地は、「東京都」と回答した割合が 28.0%と最も多く、次いで「近畿」(12.2%)、
「東北」(7.6%)「中部」「九州・沖縄」(いずれも 7.3%)となっている。三大都市圏に本
社所在地を持つ団体が全体の半数以上を占めている。
本社所在地(n=343)
無 回 答
九州・沖縄 1.7%
北海道
7.3%
四 国
4.7% 東 北
7.6%
2.9%
中 国
7.0%
近 畿
12.2%
東京都
28.0%
大阪府
6.4%
北関東
4.1%
愛知県
4.1%
南関東
6.7%
中 部
7.3%
4
(2)業種(F2)
今回は、大学・高専、行政機関にも送付したことから、回答数の多かった業種は「その
他」(33.2%)、「教育、学習支援業」
(22.4%)、
「製造業」(15.7%)となっている。
(排出事業者 343 件の内訳は、企業が 142 件、大学・高専が 83 件、行政機関が 118 件で
あった。)
業種(n=343)
電気・ガス・熱供給・
水道業
0.9%
建設業
2.7% 製造業
15.7%
情報通信業
2.1%
その他
33.2%
運輸業
0.9%
卸売・小売業
4.9%
金融・保険業
6.3%
不動産業
0.6%
教育、学習支援業
22.4%
サービス業(他に分
類されないもの)
9.3%
(3)従業員数、床面積(F3)
従業員数、床面積の平均値はそれぞれ 2,162 人、136,680 ㎡であった。
従業員数、床面積の積上げ値は 672,462 人、33,622,197 ㎡であり、全国値 31,561,764 人、
1,028,205,000 ㎡に対するカバー率は、それぞれ 2.1%、3.3%であった。
従業員数の分布状況(n=343)
5000人以上
8.2%
無 回 答
9.3%
100人未満
4.4%
100~300人未満
17.5%
3000~5000人未
満
8.2%
300~500人未満
10.8%
2000~3000人未
満
8.7%
500~1000人未満
14.9%
1000~2000人未
満
18.1%
5
床面積の分布状況(n=343)
5000㎡未満
6.7%
無 回 答
28.3%
5000~10000㎡
未満
10000~20000㎡
8.2%
未満
10.8%
500000㎡未満
3.8%
100000~50000
0㎡未満
11.1% 50000~100000
㎡未満
9.6%
20000~30000㎡
未満
9.9%
30000~50000㎡
未満
11.7%
(4)環境問題や社会的責任への取組状況
①環境経営・環境マネジメントシステムの実践状況(問1)
環境経営・環境マネジメントシステムを実践している割合が全体の6割超(64.4%)を占
めた。
環境経営・環境マネジメントシステムの実践状況(n=343)
64.4
1
0%
20%
40%
60%
32.7
2.9
80%
100%
環境経営・環境マネジメントシステムを実践している
環境経営・環境マネジメントシステムを実践していない
無 回 答
②廃棄物発生抑制・リサイクル推進等への取組の環境報告書等での公表状況(問2)
廃棄物発生抑制・リサイクル推進等への取組を環境報告書等で「公表している」と回答
した割合が半数強(51.6%)、「現在は公表していないが公表する予定はある」と回答した割
合が 12.2%となっている。
廃棄物発生抑制・リサイクル推進等への取組の環境報告書等での公表状況(n=343)
51.6
1
0%
20%
12.2
40%
60%
32.4
3.8
80%
100%
公表している
現在は公表していないが、公表する予定はある
公表していないし、今後も公表する予定はない
無 回 答
6
③企業の社会的責任(CSR)を専門的に扱う組織の整備状況(問3)
CSR を専門的に扱う「組織を整備している」と回答した割合が全体の 30.6%に上った。
「現在は組織が未整備であるが、今後は整備する予定である」と回答した割合が 18.1%あ
り、将来的には約半数の事業者が CSR を専門的に扱う組織を整備する予定であるといえる。
CSR を専門的に扱う組織の整備状況(n=343)
1
30.6
0%
18.1
20%
40.5
40%
60%
10.8
80%
100%
組織を整備している
現在は組織が未整備であるが、今後は整備する予定である
現在は組織が未整備であり、今後も整備する予定はない
無 回 答
④企業の社会的責任の遂行結果の公表状況(問4)
企業の社会的責任の遂行結果を「公表している」と回答した割合が全体の 26.8%、「現在
は公表していないが、公表する予定はある」と回答した割合が 17.8%あり、組織整備と同
様に、将来的には約半数の事業者が企業の社会的責任の遂行結果を公表する予定であると
いえる。
企業の社会的責任の遂行結果の公表状況(n=343)
1
0%
26.8
17.8
20%
42.9
40%
60%
12.5
80%
公表している
現在は公表していないが、公表する予定はある
公表していないし、今後も公表する予定はない
無 回 答
7
100%
(5)オフィス家具の調達形式(F4)
「すべて購入している」と回答した割合が高く、全体の 76.7%を占めている。リース・
レンタルで対応している割合は全体の 17.8%(17.2%+0.6%)であった。
オフィス家具の調達形式(n=343)
76.7
1
17.2
5.5
0.6
0%
20%
40%
60%
80%
100%
すべて購入している
購入とリース・レンタルで対応しているものがある
すべてリース・レンタルで対応している
無 回 答
2.不要なオフィス家具の排出状況
(1)不要なオフィス家具を排出する場合(問5)
不要なオフィス家具の排出場面としては、「破損等必要となる機能が充足できなくなっ
たものを排出する」場合が最も多く、回答者全体の 94.2%を占めた。
「内装やレイアウト変更等の時に不要になったものを排出する」が 35.6%、「引越時に不
要になったものを排出する」が 29.7%となっており、一度に大量のオフィス家具を排出す
る場合も比較的多いと考えられる。
不要なオフィス家具を排出する場面(n=343)(複数回答)
0
20
単位:%
40
60
破損等必要となる機能が充足できなくなったものを
排出する
80
100
94.2
内装やレイアウト変更等の時に不要になったものを
排出する
35.6
引越時に不要になったものを排出する
29.7
新しい家具一式を購入とともに不要になったものを
排出する
12.2
リース切れになったものを引き上げてもらう
12.2
減価償却期間を超えたので排出する
2.3
その他
2.6
8
(2)不要なオフィス家具の年間排出量(問6)
不要なオフィス家具の年間排出量の1社あたり単純平均値を示すと、次のようになる。
(1)で指摘した一度に大量のオフィス家具を排出する場合とそうでない場合の排出傾
向を比較すると、前者の排出台数、排出重量が平均を大きく上回っていることがわかる。
回答事業者の1社あたり単純平均値(年間値)
排出台数(台)
排出重量(kg)
保有台数(台)
97
2,688
3,165
机・テーブル類
114
1,254
3,350
いす類
70
3,510
2,349
収納家具類・棚類
30
494
459
ローパーティション
277
5,643
8,826
オフィス家具合計
562
13,927
11,148
引越、レイアウト等の要因
125
932
7,751
その他の要因
(注)オフィス家具合計は机・テーブル類、いす類、収納家具・棚類、ローパーティショ
ンの和にはならない。(オフィス家具合計のみを回答した団体があるため)
(3)不要なオフィス家具の回収主体(問7)
不要なオフィス家具の回収主体として、回答の多かった回収主体は、
「産業廃棄物中間処
理業者」(61.2%)であった。
その他としては、「解体業者」「リース会社」が挙げられていた。
不要なオフィス家具の回収主体(n=343)(複数回答)
0
10
単位:%
30
40
20
20.4
オフィス家具メーカー
引越業者
60
70
61.2
産業廃棄物中間処理業者
中古オフィス家具卸・販売業者
50
12.5
10.2
21.6
その他
9
(4)オフィス家具回収主体の選定理由(問8)
オフィス家具回収主体の選定理由として回答率の高いものは、
「契約どおり、適切に処理してくれるため」(51.3%)
「廃棄物収集運搬・処理費用が安価なため」(35.9%)
「普段からよく利用している取引業者であるため」(35.6%)
であった。
オフィス家具回収主体の選定理由(n=343)(複数回答)
単位:%
0
10
20
30
40
50
契約どおり、適切に処理してくれるため
51.3
廃棄物収集運搬・処理費用が安価なため
35.9
普段からよく利用している取引業者であるため
35.6
廃棄物処理費用の根拠について説明や書類を提出でき
るため
19.0
新品を購入したため、そのメーカーが引取ってくれたた
め
16.0
中古販売や廃棄処理されるものも引取ってもらえ便利だ
から
5.8
工期、運搬計画がすぐれているため
4.4
引越業者が、その他の機器と一緒に引取ってくれたため
3.5
メーカー等からの紹介を受け、回収主体を決定している
好条件で購入した中古オフィス家具卸・小売業者がいた
ため
2.6
1.5
その他
13.1
(5)不要なオフィス家具を排出する際の課題(問9)
不要なオフィス家具を排出する際の課題として回答率の高いものは、
「廃棄物処理費用が高価である」(46.6%)
「中古家具として売りたいが情報がないもしくは手間がかかる」(18.1%)
「回収後に適正な処理をしてくれるのか不安である」(11.7%)
であった。
なお、廃棄物収集運搬・処理費用の平均値は 18.2 万円/tとなっている。
10
60
不要なオフィス家具を排出する際の課題(n=343)(複数回答)
0
単位:%
20
30
10
40
50
46.6
廃棄物処理費用が高価である
中古家具として売りたいが情報がないもしくは手間がか
かる
18.1
回収後に適正な処理をしてくれるのか不安である
11.7
回収業者を探す場合どの業者に依頼したらよいかわか
らない
6.1
回収業者が希望する日時に取りに来てくれない
2.3
その他
13.1
3.オフィス家具の修理について
(1)修理依頼経験(問 11、問 11-1)
オフィス家具の修理依頼の有無についてたずねたところ、6割強の事業者(65.0%)が修
理依頼経験を有している。
オフィス家具の修理依頼経験の有無(n=343)
65.0
1
0%
20%
修理を依頼したことがある
30.3
40%
60%
4.7
80%
修理を依頼したことがない
100%
無 回 答
修理依頼経験を有する割合をオフィス家具の種類別にみると、「いす類」に関する割合が
最も高く 78.9%となっている。次いで、
「机・テーブル類」に関する割合が 57.8%となって
いる。
オフィス家具の種類別にみた修理依頼経験が有る割合(上段:件数、下段:構成比%)
ロ
パ
そ
の
他
テ
ィ
シ
ョ
ブ
ル
類
収
納
家
具
類
・
棚
類
ー
い
す
類
ー
机
・
テ
ー
件
数
ン
223
100.0
合 計
129
57.8
176
78.9
87
39.0
33
14.8
(注)構成比は、オフィス家具の修理経験を有する事業者(223 件)に対する割合。
11
9
4.0
※アンケート調査から得られた修理内容例(問 11-2)
家具の種類
修理内容例
机
・引出しのローラー部分破損、レール交換
・カギが回らない、カギの修理
テーブル
・塗装補修
・天板のキズを補修
いす
・油圧部分の油モレ
・ガスシリンダー交換
・キャスター交換
・座・背の張替え
・肘掛破損のため部品交換
・ばね交換
・回転いすの折れた溶接部分の補修
収納家具類(キャビネット、ロッカー等) ・扉の開閉不具合、蝶番の修理
・カギ交換
・へこみ、ゆがみ直し
ローパーティション
・結合部の組み直し
・汚れた部材をクリーニングして再利用
・補強、レベル調整
(2)修理を依頼した際の問題(問 11-3)
修理を依頼した際の問題を尋ねたところ、「特に問題はなかった」との回答が全体の
45.3%と最も多かった。
修理を依頼した際の問題としては、「修理料金が高かった」(31.8%)、「修理箇所の部品
がみつからなかったため、修理できなかった」が 21.5%となっている。
修理を依頼した際の問題点(n=223)(複数回答)
0
10
単位:%
20
30
40
50
45.3
特に問題はなかった
31.8
修理料金が高かった
修理箇所の部品がみつからなかったため、修理できな
かった
21.5
故障・破損が完全には修復しなかった
6.7
依頼してもすぐに修理してもらえなかった
6.3
4.9
修理の依頼先がわかりにくかった
6.3
その他
(注)%はオフィス家具の修理経験を有する事業者(223 件)に対する割合。
12
(3)修理を依頼しない理由(問 11-4)
修理を依頼しない理由としては、
「修理料金が高いため」が 36.5%と最も高く、次いで「故
障・破損が完全には修復しないと思ったため」が 33.7%と多くなっている。
修理を依頼しない理由(n=104)(複数回答)
0
10
単位:%
20
30
修理料金が高いため
40
50
36.5
故障・破損が完全には修復しないと思ったため
33.7
修理するまでの間、使えないと業務に支障があるため
16.3
修理の依頼先がわかりにくいため
8.7
依頼してもすぐに修理してもらえないため
3.8
その他
40.4
(注)%はオフィス家具の修理経験のない事業者(104 件)に対する割合。
4.中古オフィス家具の購入・引渡状況について
(1)中古オフィス家具の購入状況
①中古オフィス家具の購入経験(問 12、問 12-1)
中古オフィス家具を購入したことがある割合は、回答者全体の 8.7%であった。大半は中
古オフィス家具の購入経験がない。
中古オフィス家具の購入経験の有無(n=343)
1
0%
8.7
89.5
20%
40%
60%
80%
中古オフィス家具を購入したことがある
中古オフィス家具を購入したことはない
無 回 答
1.7
100%
中古オフィス家具購入経験のある事業者に、購入品目をたずねたところ、「机・テーブル
類」「いす類」「収納家具類・棚類」の購入率は5割を超えている。
13
購入経験のある中古オフィス家具の種類(n=30)
そ
の
他
ロ
パ
テ
ィ
シ
ョ
ブ
ル
類
収
納
家
具
類
・
棚
類
ー
い
す
類
ー
机
・
テ
ー
件
数
ン
30
100.0
合 計
22
73.3
18
60.0
15
50.0
4
13.3
3
10.0
(注)構成比は、中古オフィス家具の購入経験を有する事業者(30 件)
に対する割合。
②中古オフィス家具を購入する理由(問 12-2)
中古オフィス家具を購入する理由としては、
「購入金額が安価である」(93.3%)
「購入後の想定使用年数内であれば十分に使用できる」(60.0%)
を挙げる事業者が多い。
「環境に配慮した企業として中古オフィス家具を購入している」と
回答した事業者は 10.0%にとどまっている。
中古オフィス家具を購入する理由(n=30)(複数回答)
0
20
単位:%
40
60
80
100
93.3
購入金額が安価である
購入後の想定使用年数内であれば十分に使用できる
60.0
現在使用している他の家具の色・デザインとの調和が図
れる
10.0
環境に配慮した企業として中古オフィス家具を購入してい
る
10.0
同一の色・規格の製品について希望するロットが手に入
る
0.0
その他
6.7
(注)%は中古オフィス家具の購入経験を有する事業者(30 件)に対する割合。
③中古オフィス家具を購入しない理由(問 12-3)
中古オフィス家具を購入しない理由としては、
「新品に比べ、耐久性、品質等の点で不安がある」(49.8%)
「他のオフィス家具の色・デザインとの調和が図れない」
(33.9%)
「同一色・規格の製品について希望するロットが手に入らない」(30.6%)
「品質保証が付与されていない」
(29.0%)
を挙げる事業者が多い。
14
中古オフィス家具を購入しない理由(n=307)(複数回答)
0
単位:%
20
30
10
40
50
新品に比べ、耐久性、品質等の点で不安がある
49.8
他のオフィス家具の色・デザインとの調和が図れない
33.9
同一色・規格の製品について希望するロットが手に入ら
ない
30.6
品質保証が付与されていない
29.0
中古オフィス家具の取扱業者の問合せ先に関する情報
がない
25.4
中古オフィス家具の取扱業者の信用度合に関する情報
がない
15.6
新品のほうが見栄えが良い
9.1
その他
12.4
(注)%は中古オフィス家具の購入経験のない事業者(307 件)に対する割合。
(2)中古オフィス家具の引渡状況(問 13)
①中古オフィス家具の引渡経験(問 13-1)
不要になったオフィス家具の中古オフィス家具としての引渡経験を有する団体は全体の
14.3%であった。
中古オフィス家具の引渡経験(n=343)
1
0%
14.3
72.9
20%
引渡したことがある
40%
10.5
60%
引渡したことはない
80%
わからない
2.3
100%
無 回 答
引渡先は以下のとおり。
「中古オフィス家具卸・販売業者」以外にも、
「引越業者」
「オフ
ィス家具メーカー」が中古オフィス家具を引取っている。
15
中古オフィス家具の引渡先(n=49)
ィ
5
10.2
5
10.2
卸中
・古
小オ
売フ
業
ス
家
具
そ
の
他
ィ
ス
家
具
メ
引
越
業
者
ー
49
100.0
合 計
カオ
フ
ー
件
数
26
53.1
19
38.8
(注)構成比は、中古オフィス家具の引渡経験を有する事業者(49 件)に対する割合。
②査定や鑑定の不満・不都合な点(問 13-2)
「特に不満や不都合はなかった」との回答が 49.0%と多かったが、
「査定・鑑定結果(金
額)が思っていた金額よりも安かった」への回答割合も 26.5%に上っている。
査定や鑑定の不満・不都合な点(n=49)(複数回答)
0
10
単位:%
20
30
40
特に不満や不都合はなかった
49.0
査定・鑑定結果(金額)が思っていた金額よりも安かった
26.5
査定・鑑定結果(金額)の情報を得るまでに時間がか
かった
6.1
査定・鑑定を行える主体を探すのに苦労した
2.0
査定・鑑定金額が大きく異なるため販売先の決定に苦労
した
2.0
査定・鑑定に費用がかかった
50
0.0
その他
16.3
(注)%は中古オフィス家具の引渡経験を有する事業者(49 件)に対する割合。
③中古オフィス家具を引渡したことがない理由(問 13-3)
「中古家具として引渡せるようなものがないと思うから」が 64.0%と最も高く、次いで
「適正処理すれば十分でありリユースの必要性を感じないため」(21.6%)、「どこに引渡し
(販売し)たらいいのかわからなかったから」
(18.8%)となっている。
16
中古オフィス家具を引渡したことがない理由(n=250)(複数回答)
0
10
単位:%
30
40
20
50
60
70
64.0
中古家具として引渡せるようなものがないと思うから
適正処理すれば十分でありリユースの必要性を感じない
ため
21.6
18.8
どこに引渡し(販売し)たらいいのかわからなかったから
小ロットなので、見返りが少ないわりに手続きが面倒なた
め
13.2
2.0
査定・鑑定結果に満足できなかったから
18.4
その他
(注)%は中古オフィス家具の引渡経験がない事業者(250 件)に対する割合。
5.リファービッシュ家具の利用について
(1)リファービッシュ家具の利用意向(問 14)
リファービッシュ家具の利用意向に関しては、利用したいと考える団体の割合が高かっ
た。「積極的に利用しようと思う」と回答した割合は 3.8%であったが、
「条件が合えば、利
用しようと思う」と回答した割合が 72.3%に上っている。
リファービッシュ家具の利用意向(n=343)
1
3.8
0%
72.3
20%
19.8
40%
60%
積極的に利用しようと思う
利用しようとは思わない
80%
4.1
100%
条件が合えば、利用しようと思う
無 回 答
(2)リファービッシュ家具を利用したい理由(問 14-1)
リファービッシュ家具を利用したい理由として、
「環境配慮製品を購入したいから」
(55.9%)
「新品に比較すれば安く入手できるから」(52.9%)
を挙げる団体が多かった。
17
リファービッシュ家具を利用したい理由(n=261)(複数回答)
0
10
20
単位:%
30
40
50
60
環境配慮製品を購入したいから
70
55.9
新品に比較すれば安く入手できるから
52.9
中古オフィス家具と異なり、品質保証を受けられそうだか
ら
13.8
6.9
ユニークな取組であり、興味があるから
従来品にない機能性・付加価値性があるから
5.4
オフィス空間のイメージアップにつながるから
4.6
その他
4.6
(注)%はリファービッシュ家具の利用意向を有する事業者(261 件)に対する割合。
(3)リファービッシュ家具を利用しない理由(問 14-2)
リファービッシュ家具を利用しない理由として、
「同じデザイン・色・形状の製品を揃えるのが難しそうだから」(60.3%)
「新品と変わらない料金ならば新品の方が使い勝手がよいから」(39.7%)
「新品と違って、品質保証を受けられない恐れがあるから」(33.8%)
を挙げる団体が多かった。
リファービッシュ家具を利用しない理由(n=68)(複数回答)
0
10
20
単位:%
30
40
同じデザイン・色・形状の製品を揃えるのが難しそうだか
ら
70
39.7
33.8
新品と違って、品質保証を受けられない恐れがあるから
27.9
新品よりも耐久性、品質が劣るから
単品で購入した場合、オフィス内での利用方法がないか
ら
その他
60
60.3
新品と変わらない料金ならば新品の方が使い勝手がよ
いから
新品ではないことから、費用対効果の面で新品に劣るか
ら
50
25.0
11.8
8.8
(注)%はリファービッシュ家具の利用意向を有しない事業者(68 件)に対する割合。
18
6.自社から排出される不要なオフィス家具の3R推進に向けて協力できること(問 10)
自社から排出される不要なオフィス家具の3R推進に向け、今後協力できることとして、
「引越・内装変更時にも新品への買替えを安易に行わず、既存のオフィス家具をできるだ
け使用する」が 78.4%と最も高く、次いで、「故障・破損時に新品への買替えを安易に行わ
ず、修理・洗浄等を行いできるだけ長く使用する」が 66.2%、「オフィス家具の中に機密書
類や情報媒体を残さない」が 53.6%となっている。
「不要になったオフィス家具を安易に産業廃棄物として排出せず、査定・鑑定主体に依
頼し、継続使用が可能なオフィス家具についてはできるだけ自社内で再使用し、自社で使
用できないものは中古オフィス家具として販売する」や「材料リサイクル率の高い主体に
優先的に委託する」については回答率がそれぞれ 23.0%、14.3%と低い結果となっているが、
これは、査定・鑑定主体を行える中古販売業者・ディーラーや材料リサイクルに熱心な中
間処理業者の存在を認知していないことが原因として考えられる。
自社から排出される不要なオフィス家具の3R推進に向けて協力できること(n=343)
(複数回答)
0
20
単位:%
40
60
80
引越・内装変更時にも新品への買替えを安易に行わな
い
78.4
故障・破損時に新品への買替えを安易に行わない
66.2
53.6
オフィス家具の中に機密書類や情報媒体を残さない
不要なオフィス家具を安易に産業廃棄物として排出しな
い
23.0
わかる範囲内で分別等しリサイクルしやすい状態で引き
渡す
16.9
材料リサイクル率の高い主体に優先的に委託する
14.3
購入記録を購入時点で作成しておき排出時に引取主体
に渡す
4.4
3.2
その他
19
7.オフィス家具の3R推進に向けた意見、要望(問 15)
オフィス家具の3R推進に向けた意見、要望として、以下のものが挙げられた。
オフィス家具の 3R 推進に向けた意見、要望
○民間企業
・どこでどういう物が必要とされているか、どういう物が余っているかのネットワークの
構築が必要。また、促進するためには、ある程度、値段を付けて買い取りをしないと、
出す気にならず、産廃にしてしまう。リサイクル業者も安く仕入れたいのは分かるが、
ただ同然では出せない。
・新品を安くという考えより良いものを長くが今後大切と思います。ただ企業ではポジシ
ョンが上になればなる程、前任者のものは使いたくないこともある。また、品物がそろ
ってなかったり結果的に料金もあまり変わらなかったりで今ひとつです。特に中古引取
業者はこちらはタダでも良いと思っているのに逆に運賃等でこちらが支払うハメになっ
てしまうこともある。3R推進であれば採算を二の次にして進めて頂きたい。
・紙ゴミのリサイクルのように明確で分かりやすいシステムができれば推進を検討致した
い。
・現在使用の机、いす、ワゴン、脇机等は平成4年~6年に建物のリニューアル時に購入
したものであるが、現在までの約 14 年間、故障や破損の発生件数が少ない。特に消耗頻
度が高いいすについても耐久性がよいように思われる。最近エコ製品が多くなってきて
いるが耐久性の面での品質強化を望みます。
・オフィス家具については、購入してまだ日が経過しない品が多く、現状廃棄しているの
は 30 年以上も前の家具が多い。
・
「MOTTAINAI」の発想からも廃棄処分にするには忍びないことが多々あります。中古業
者には「無料」でよいと言っても、対応してくれないのが実状です。
(売却先がない)
○大学等教育機関
・特に再利用(リユース)を可能な限り推進したい。
・地方都市では取扱店がなく、情報も少ないのが現状です。
○行政機関
・産業廃棄物の処分業者が破砕等を行う前に古物商等への売却をするのが有効と考えます。
そうした制度面での見直しも必要だと思われます。
・各部署において、必要商品、不要備品等の情報を共有し、安易に新品を買わず、利用で
きる物品については、出来るだけ使うようにする。情報の共有が大切。
・事務機器業界で、製品材料(特にプラスチック類)の明示があると廃棄時にまとめるこ
とが容易である。
・家具や事務機器類のボルト類の規格統一があると修理しやすいと思います。
・家具等の物品購入する場合、複数業者から見積もり又は入札により購入することになり、
購入のための仕様書を作らなければならない。同じ機能性を持つ家具であれば、低価格
の物を購入しなければならない。企業等と違い、イメージアップのための模様替え等は、
経費投下しても得る利益がないため難しい。
20
第2節
産業廃棄物中間処理業者向けアンケート調査結果
1.回答者の属性
(1)本社所在地(F1)
本社所在地として回答率の高いところは「南関東」(16.4%)、「中部」
(13.8%)、
「九州・
沖縄」(13.2%)であった。
本社所在地(n=152)
九州・沖縄
13.2%
北海道
4.6% 東 北
7.2%
四 国
2.0%
東京都
9.2%
中 国
9.9%
北関東
4.6%
近 畿
7.9%
南関東
16.4%
大阪府
4.6%
愛知県
6.6%
中 部
13.8%
(2)営業地域(F2)
営業地域として回答率の高いところは「南関東」(31.6%)、「中部」「東京都」(いずれも
27.6%)、「北関東」(21.7%)「九州・沖縄」(20.4%)となっている。本社所在地の回答結
果と概ね符合している。
営業地域(n=152)
0
北海道
10
単位:%
20
30
7.2
東 北
16.4
27.6
東京都
北関東
21.7
南関東
31.6
中 部
27.6
愛知県
14.5
12.5
大阪府
近 畿
19.1
中 国
四 国
40
17.1
7.9
九州・沖縄
20.4
21
(3)売上高(F3)
売上高の回答率が高いところは「1億円以上 10 億円未満」(51.9%)、次いで「10 億円以
上 100 億円未満」が 43.4%である。
売上高(n=152)
無 回 答
2.0%
100億円以上1000
億円未満
0.7%
1億円未満
2.0%
10億円以上100億
円未満
43.4%
1億円以上10億円
未満
51.9%
(4)業務内容(F4)
産業廃棄物収集運搬の許可を有している事業者が多く、回答者全体の 94.1%を占めてい
る。一方、産業廃棄物処分業(最終処分)の許可を有している事業者は回答者全体の 18.4%
にとどまっており、産業廃棄物の収集運搬と産業廃棄物処分業(中間処理)の許可を基に
業務を行っている事業者が多いといえる。
古物商の許可を有している事業所も回答者全体の 39.5%に上っている。
業務内容(n=152)
0%
20%
産業廃棄物収集運搬業の許可
40%
60%
80%
100%
4.6
94.1
1.3
100.0
産業廃棄物処分業(中間処理)の許可
産業廃棄物処分業(最終処分)の許可
古物商の許可
持っている
18.4
61.8
39.5
持っていない
22
19.7
47.4
無 回 答
13.2
都道府県の産業廃棄物協会への加盟状況をみると、所属している割合が回答者全体の約
8割(82.2%)を占めている。
都道府県の産業廃棄物協会への加盟状況(n=152)
82.2
1
0%
20%
12.5
40%
所属している
60%
80%
所属していない
5.3
100%
無 回 答
(5)産業廃棄物年間取扱量、オフィス家具の割合(シェア)(問1)
オフィス家具以外も含めた産業廃棄物年間取扱量の1社あたり平均値は、327,609tであ
った。産業廃棄物年間取扱量の積上げ値は 45,471,455tであり、これはわが国の産業廃棄
物排出量全体 417,156 千t(平成 16 年度値、環境省「産業廃棄物の排出及び処理状況等(平
成 16 年度)」
)の 10.9%に相当する。
産業廃棄物全体に占めるオフィス家具の割合(シェア)がゼロと回答した事業者は、回
答者全体の 46.7%であった(換言すると、オフィス家具取扱事業者は 53.3%であった)。
2.不要なオフィス家具の回収・受入状況
(1)回収・受入元の種類(問2)
回収・受入元としての回答が多かった順に並べると、「オフィス家具排出事業者(事業
場)」「産業廃棄物中間処理業者」「オフィス家具メーカー」「中古オフィス家具卸・販売業
者」となる。
「その他」として、「解体業者」「解体現場」「リース会社」等が挙げられた。
回収・受入元の種類(n=81)(複数回答)
0%
20%
40%
60%
オフィス家具排出事業者(事業場)
80%
77.8%
56.8%
産業廃棄物中間処理業者
42.0%
オフィス家具メーカー
39.5%
中古家具卸・販売業者
61.7%
その他
(注)%はオフィス家具取扱事業者(81 件)に対する割合。
23
(2)不要なオフィス家具の回収・受入を進める上での課題(問3)
不要なオフィス家具の回収・受入を進める上での課題として、「3月前後に使用済みオフ
ィス家具の回収・受入が集中するため、回収・受入人員の確保や保管スペースの確保に苦
労する」( 22.2%)、「搬出にあたりビルオーナーへの相談・許可を得る必要がある」
(19.8%)が上位に挙げられた。
不要なオフィス家具の回収・受入を進める上での課題(n=81)(複数回答)
0%
10%
20%
3月前後に集中するため人員や保管スペース確保
に苦労する
30%
40%
50%
22.2%
搬出にあたりビルオーナーへの相談・許可を得る必
要がある
19.8%
依頼以外のオフィス家具を引き受け過積載になって
しまう
9.9%
機密書類や情報媒体の処理が不十分だったため苦
情を受ける
4.9%
43.2%
その他
(注)%はオフィス家具取扱事業者(81 件)に対する割合。
3.回収・受入したオフィス家具の解体・分別状況
(1)解体・分別実施の有無、実施場所(問4、問5)
回収・受入したオフィス家具の解体・分別を行っていると回答した事業者の割合が回答
者全体の 54.6%を占めた。
解体・分別実施の有無(n=152)
54.6
1
0%
20%
解体・分別を行っている
28.3
40%
60%
解体・分別を行っていない
解体場所は、
「自社」が 79.5%と圧倒的に多い。
24
17.1
80%
100%
無 回 答
解体場所(n=83)
ィ
(
そ
の
他
(
)
66
79.5
者理同 管業オ
等業業 場者フ
者他 所
の 社
事ス
解再
業家
体生廃
場具
場資棄
排
所源物
の出
保事
業処
、
、
83
100.0
合 計
の用配
引済送
取みセ
後オン
保フタ
管
場ス等
所家
具使
)
自
社
ー
ィ
件
数
1
1.2
3
3.6
3
3.6
2
2.4
無
回
答
13
15.7
(注)%は解体・分別を実施している事業者(83 件)に対する割合。
(2)解体対象及び解体の程度(問6)
主要なオフィス家具は概ね解体対象となっており、金属系、木質系、樹脂系等の素材別
に分離するところまで解体している場合が多い。
解体の程度(%)
最低限の 積載効率 素材別に その他
分離
向上
分離
84.3
18.6
21.4
90.0
5.7
机・テーブル類
83.1
21.7
20.3
84.1
7.2
いす類
80.7
29.9
91.0
6.0
収納家具類・棚類
-
69.9
31.0
82.8
6.9
ローパーティション
-
(注)%は解体・分別を実施している事業者(83 件)に対する割合。
回答率
(%)
(3)廃プラスチックの分別状況(問7)
廃プラスチックに関しては、「廃プラスチックとそれ以外の素材を可能な限り分別して
いる」と回答した割合が 49.4%と最も高く、次いで「廃プラスチックとそれ以外の素材を
厳密に分別している」と回答した割合が 31.3%となっている。
「廃プラスチックは分別していない」と回答した割合は 10.8%にとどまっている。
廃プラスチックの分別状況(n=83)
1
0%
31.3
20%
49.4
40%
60%
10.8
80%
廃プラスチックとそれ以外の素材を厳密に分別している
廃プラスチックとそれ以外の素材を可能な限り分別している
廃プラスチックは分別していない
無 回 答
25
8.4
100%
(4)再生資源の引渡状況(問8、問9)
再生資源の年間引渡量の1社あたり単純平均値は、12,296tであった。
また、引渡の対象となっている再生資源は、次のとおりである。
引渡の対象となっている再生資源(n=83)(複数回答)
0
単位:%
40
60
20
80
100
80.7
鉄スクラップ
67.5
非鉄金属スクラップ
63.9
廃プラスチック(マテリアル)
30.1
廃プラスチック(ケミカル)
59.0
廃プラスチック(サーマル)
53.0
木質系材料(マテリアル、ケミカル)
57.8
木質系材料(サーマル)
33.7
繊維系材料(マテリアル、ケミカル)
39.8
繊維系材料(サーマル)
32.5
無機材料
34.9
その他
(5)オフィス家具の分別・解体・リサイクルを進める上での課題(問 10)
オフィス家具の分別・解体・リサイクルを進める上での課題として回答率の高かったも
のは、「複合素材の部材については分別が難しい(特に、樹脂)」(48.2%)「より分別するこ
とで販売できる再生資源もあるが、分別コストに見合うだけの売価が得られない」
(38.6%)
「ガラス繊維混合のプラスチック素材は、再生利用することが難しい」
(30.1%)等である。
素材別の分別に取り組んでいるものの、複合素材の部材やガラス繊維混合のプラスチック
素材等はリサイクルが難しいようである。
オフィス家具の分別・解体・リサイクルを進める上での課題(n=83)(複数回答)
0
10
単位:%
20
30
40
複合素材の部材については分別が難しい(特に、樹
脂)
48.2
販売できる再生資源もあるが見合うだけの売価が
得られない
38.6
ガラス繊維混合のプラスチック素材は、再生利用が
難しい
30.1
解体しにくい部品があることでシュレッダーに回って
しまう
18.1
分別解体スペースが確保できずシュレッダーに回っ
てしまう
RPF製造業者が所在しないため、リサイクルが進
まない
その他
26
50
9.6
4.8
9.6
4.オフィス家具起源の廃棄物の焼却・埋立処分状況(問 11~問 13)
(1)産業廃棄物の年間焼却・埋立量(問 11)
オフィス家具を含む産業廃棄物の1社あたり年間焼却量、年間埋立処分量は、次のとお
りである。
1社当たり年間焼却・埋立量(平均値)
自前処理分
委託処理分
合計
6,908,505
3,657,125
6,712,734 kg
焼却量
1,885,200
3,888,156
4,004,517 kg
埋立処分量
7,438,849
6,778,753
9,910,249 kg
合 計
(注)平均値はセルごとに算出したため、縦、横の合計は和になっていない。
すなわち、焼却量(自前処理分)+焼却量(委託処理分)と焼却量合計の値は一致し
ない。また、自前処理分(焼却量)+自前処理分(埋立処分量)は自前処理分合計の
値と一致しない。
(2)オフィス家具起源の廃棄物の焼却・埋立処分状況(問 12、問 13)
オフィス家具起源の廃棄物のうち、
「木質系材料」「布地系材料」は焼却の割合が高く、
「廃
プラスチック」は埋立処分の割合が高くなっている。
オフィス家具起源の廃棄物の焼却・埋立処分状況(n=83)
0
木質系材料(合板、木質繊維材等)
10
20
30
40
28.9
5.9
布地系材料(羊毛、皮革、綿)
27.6
9.2
18.4
廃プラスチック(塩化ビニル等)
焼却灰
その他
単位:%
11.8
7.2
9.2
27
33.6
上段: 焼却している も の
下段: 埋立処分している も の
5.オフィス家具の3R推進に向けて有効と考えられる対策案(問 14)
オフィス家具の3R推進に向けて有効と考えられる対策メニューのうち、有効と考えら
れる割合の高い対策は、
「解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進」(36.8%)
「材料・部品の標準化・規格の統一に伴う修理体制の充実」(30.3%)
「中古部品の活用(再販、製品の生産に再利用等」(28.9%)
「廃棄物・リサイクル関係者とメーカー設計者の情報連携推進」(28.3%)
「良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進」(27.0%)
となっている。
オフィス家具の3R推進に向けて有効と考えられる対策案(n=152)(複数回答)
0
10
20
単位:%
30
36.8
解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進
30.3
材料・部品の標準化・規格の統一に伴う修理体制の充実
28.9
中古部品の活用(再販、製品の生産に再利用等)
28.3
廃棄物・リサイクル関係者とメーカー設計者の情報連携推進
27.0
良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進
25.0
洗浄後も再使用できる等再使用を容易にする製品設計の改善
23.0
使用材料の低減、部品点数の低減、軽量化等
20.4
中古家具卸・販売業者とメーカー設計者の情報連携の推進
19.1
シュレッダーにかける前での素材別分別の徹底
17.8
いす等、リサイクルが難しい製品分野でのリサイクル推進
15.8
修理サービスの改善、修理依頼の推進
14.5
中古オフィス家具オークションの推進
13.8
オフィス家具のクリーニングサービスの改善、利用推進
13.2
廃棄物・リサイクル関係者や排出事業者に対する情報提供
中古オフィス家具販売に関するガイドラインの策定
12.5
リファービッシュ家具利用の推進
12.5
11.8
中古オフィス家具の査定・鑑定基準の策定
5.9
中古オフィス家具の査定・鑑定サービスの推進
その他
40
2.0
自由回答で得られた意見として以下のものが挙げられた。
○製品設計の改善
・容易に分解可能な構造にし、修理や分別等を容易にする
・解体の容易性のため、テーブル・椅子等で大型ボルトを使用しない構造設計
・回収物が解体しやすい設計にしてほしい
・材料リサイクルの推進の観点から記述させて頂きます。オフィス家具の中には、金属性
材料+木質系材料もしくは金属製材料+プラスチック系材料で製品化されているものが
ありますが、それぞれ異なった材料を縫合するにあたって、簡単に取り外しができない
平ビス等が使用してあり、分別にかなりの時間を費やします。例えば、平ビス頭部に六
28
角ネジが切ってあれば六角レンジにより簡単に手分別ができ、リサイクル率が向上する
ものと思います。縫合する部材にもひと工夫欲しいものです。
・DfEとEPRのバランスある推進と研究。エンドオブパイプ型管理の研究、技術情報
の公開
○中古オフィス家具の流通促進に関する仕組み
・オフィス家具の中古買取後、現物渡しではなく、修理を行い新品同様の機能を持たせて
販売する。(当方の近郊で販売されている中古オフィス家具は、現物渡しのため、破損及
び機能性の劣化が目立つ商品が多い為。)
・廃棄物業者としてはマニフェストで回収された物を再使用できない。リユースに廻すし
かけ又は、リユース出来るものは廃棄物業者に出さない仕組があると良い。
・廃家具を販売するにしても希望する商品でない場合、焼却になる。ガイドラインとか法
律とかしめつけはやめてくれ。
○経済性の向上に資するしくみづくりの必要性
・新品の製造に関しては工場等にてラインで行うはず。効率化が進み価格も下値に近いは
ず。リユース等にて中古業者が販売するまでには最終的に清掃等の手間をかける分新品
との差がなくなり手間をかける分損と見る品物がかなりの数廃棄にまわってしまう。リ
サイクル・リユースの考え方は大切であるが、リサイクルするには手間(つまりお金)
がかかる事を調査の対象として考えてみてほしい。
・収集運搬、保管、整理分別等に金がかかり、利益を生み出す資源とは考えにくい。発展
途上国への寄贈か?
○リデュースに関する提案
・外観の問題以外は機能的には問題がないものが多いと思うのでそうじのしやすい構造、
表面を磨いたりするノウハウが確立すればオフィス家具の寿命が延びると予想されま
す。
・メーカーによる規格の統一化。
○排出者の協力
・排出者はリサイクル精度の向上とそれに伴うコストへの理解
・排出事業者が素材別の排出ができるようなリサイクルフローが必要
・リサイクル商品購入の推進
・国からもっと積極的に金銭面を支出し大々的に国民にリサイクル等推進する様働きかけ、
意識をもっと高める様な施策が必要だと思う。
6.オフィス家具の3R推進に向けた意見、要望(問 15)
オフィス家具の3R推進に向けた意見、要望として、以下のものが挙げられた。
○制度的改善の必要性
・産廃と一廃との垣根を無くし、産廃中間処理経由でのリサイクルルートを容易にするこ
とが必要(木製部分は一般廃棄物なので、現状の法律では分離してそれぞれ別ルートに
出さなければならない) 一般廃棄物の収集運搬が各市町村別なので、全ての地域で業
が行えず、リサイクルが進まない要因となっている。
・私共は産業廃棄物収集運搬・最終処分業者です。オフィス家具のメーカー、倉庫からの
使用済みの家具は受入出来ますか。今のところ取引は全くなく、会社等より出る物は事
業系一廃になるので取扱出来ません。
29
・ぜひ、広域再生利用の運用を(3R)
・法的整備をしてほしい
○利用者の行動改善の必要性
・リデュース、リユースについては中古品イメージの払拭がまず必要と個人的には感じま
す。そのためにも様々な行政主導での広報や支援が不可欠と思います。
・古いスチール製事務机、ロッカー等については、長期使用の為リサイクル品を利用する
企業(オフィス)は少なくなっている。数年前よりデザイン、素材等かなり変化した為
だと思う。素材、デザイン、規格の統一化、標準化を考慮した製品の製造及び購入に対
し、3R対象製品の製造・購入という優遇制度を導入する事により、各企業の3R促進
と社外への3RのPRが可能となるのではないでしょうか? 学校や家庭の勉強机・イ
ス等、子供の成長を考慮したサイズ調整可能品の製造・購入の促進
・ある排出事業者は、不要となったオフィス家具(什器)類をストックし、社内の他部署
へアナウンスをかけ必要な部署へ転用する社内のリユース制度を確立しています。全て
の排出事業者がそうしたスペースを設けられるとは考えにくいですが、リユースの一例
として挙げさせて頂きました。
・排出者の環境及び3R意識の向上"
○製品開発面での取組の必要性
・安物の家具が多すぎる為、あきがくる。3Rを推進するにはそれなりの品質のものであ
る事、机の上だけでやたらに法律をつくらない事。
・長く使える物、長く使いたい気持ちにさせる物、丈夫な物、デザインにあきのこない物
を作らないとリデュース、リユースの気持ちが芽生えない。
・廃棄物の増加をできるだけおさえられるような製品開発が必要である。また、中古の販
売ルートの確立等リユースの推進も大切である。
・製造から廃棄までを考えると、素材(使用する)を単一的な素材の利用と解体しやすい
作りが必要と思います。
○中古家具市場形成の必要性
・中古販売されているオフィス家具が他の分野のリユース品に比べ)値段が高い様に感じ
られます。マーケット形成に際し、明確な基準が必要かと存じます。"
・リサイクル業者の養成
・中古市場を確立するべき。3R のうち、リユースがもっとも有効的な環境負荷低減対策に
なると思います。しかし、オフィス家具の中古市場は在庫が多く、程度のよい美品しか
引き取り対象にならないのが実情のようです。上記 12.のようにオークション等が活発
に機能するようになれば、ローコストで目的達成に近づけるのではないでしょうか。
○オフィス家具の3Rプロセスの改善策
・処理依頼を受けた物の中には、製品としてまだまだ使用に耐えうる状態の物が多く散見
されます。(業務上、それらの物を処分しない訳には参りませんので、処理を遂行してお
りますが・・・)排出段階で本当に不要なのか又それらを必要としている方が居ないの
か精査が必要でないかを常々感じております。
・各部品における材質の明記
30
第3節
鉄スクラップ業者向けアンケート調査結果
1.回答者の属性
(1)本社所在地(F1)
本社所在地の回答割合が高かったのは、「中部」(14.5%)「南関東」(13.7%)「中国」
(11.1%)「北関東」(10.3%)である。
本社所在地(n=117)
無 回 答
9.4%
九州・沖縄
7.7%
北海道東 北
1.7% 6.0%
東京都
8.5%
四 国
3.4%
北関東
10.3%
中 国
11.1%
近 畿
2.6%
南関東
13.7%
大阪府
3.4%
中 部
14.5%
愛知県
7.7%
(2)営業地域(F2)
営業地域の回答割合が高かったのは、「南関東」「中部」(いずれも 24.8%)「北関東」
(20.5%)「東京都」(19.7%)「中国」
(16.2%)であり、本社所在地の結果と符合している。
営業地域(n=117)
0
北海道
単位:%
20
10
30
3.4
東 北
12.8
東京都
19.7
北関東
20.5
南関東
24.8
中 部
24.8
愛知県
大阪府
近 畿
10.3
8.5
9.4
中 国
四 国
九州・沖縄
16.2
8.5
12.0
31
(3)売上高(F3)
売上高規模でみると、
「10 億円以上 100 億円未満」と回答した割合が 52.1%と最も多く、
次いで「1億円以上 10 億円未満」が 30.8%となっている。
売上高(n=117)
1000億円以上, 0.9
100億円以上1000
億円未満, 2.6
無 回 答, 12.0
1億円未満, 1.7
1億円以上10億円
未満, 30.8
10億円以上100億
円未満, 52.1
(4)業務内容(F4)
日本鉄リサイクル工業会への加盟状況をみると、「加盟している」割合が 60.7%となって
いる。
日本鉄リサイクル工業会への加盟状況(n=117)
60.7
1
0%
20%
加盟している
22.2
40%
60%
加盟していない
17.1
80%
100%
無 回 答
産業廃棄物収集運搬業の許可を有する事業者は回答者全体の 76.9%に上っている。
産業廃棄物処分業(中間処理)の許可を有する事業者数も回答者全体の 67.5%に上って
いる。産業廃棄物処分業(最終処分)の許可を有する事業者数は回答者全体の 1.7%に過ぎ
ず、回答事業者は鉄スクラップのリサイクルを主体に一部中間処理を行う能力は有してい
るものの、最終処分を自前で行う能力は有していないようである。
各都道府県産業廃棄物協会への所属状況は回答者全体の約半数(49.6%)である。
32
産業廃棄物収集運搬業、処分業の許可保有状況(n=117)
0%
20%
40%
60%
80%
76.9
産業廃棄物収集運搬業の許可
産業廃棄物処分業(最終処分)の許可 1.7
17.1
68.4
持っている
持っていない
14.5
8.5
67.5
産業廃棄物処分業(中間処理)の許可
100%
15.4
29.9
無 回 答
各都道府県産業廃棄物協会への所属状況(n=117)
49.6
1
0%
20%
27.4
40%
所属している
60%
所属していない
23.1
80%
100%
無 回 答
2.不要なオフィス家具の回収・調達状況
(1)再生資源原料等の調達量、オフィス家具の割合(問1)
回答事業者の再生資源原料等の調達量は、平均で 33,283t/年である。
オフィス家具を全く調達していない事業者の割合は 25.6%であった。
(2)調達元の種類(問2)
調達元として回答の多かった順に並べると、
「オフィス家具排出事業者(事業場)」「鉄ス
クラップ卸売業者」「産業廃棄物中間処理業者」「引越業者」「中古家具卸・販売業者」「オ
フィス家具メーカー」となっている。
「その他」として、「解体業者」「解体現場」「リース会社」等が挙げられた。
33
調達元の種類(n=117)(複数回答)
0.0
20.0
単位:%
40.0
60.0
オフィス家具排出事業者(事業場)
51.3
46.2
鉄スクラップ卸売業者
産業廃棄物中間処理業者
34.2
引越業者
31.6
中古家具卸・販売業者
26.5
オフィス家具メーカー
24.8
その他
28.2
3.回収・調達したオフィス家具の分別・解体状況
(1)回収・調達したオフィス家具の分別・解体経験(問3)
回収・調達したオフィス家具の分別・解体を行っている事業者の割合は、全体の 67.5%
であった。
回収・調達したオフィス家具の分別・解体経験(n=117)
67.5
1
0%
20%
行っている
21.4
40%
60%
行っていない
11.1
80%
100%
無 回 答
(2)分別・解体の対象及び解体の程度(問4、問5)
①分別・解体の対象、解体の程度(問4)
オフィス家具の主要製品である「机・テーブル類」「いす類」「収納家具類・棚類」
「ロー
パーティション」のいずれに関しても、分別・解体の対象としている事業者が多い。
解体の程度に関しては、
「シャーリング加工」の後再生資源として引き渡す場合もしくは
「プレス加工」を行いシュレッダー加工業者に回している割合が多くなっている。
34
分別・解体の対象、解体の程度(n=79)(複数回答)
解体の程度(%)
ガス切断 プレス加工 シ ャ ー リ ン ク ゙ シ ュ レ ッ タ ゙ ー
回答率
加工
加工後、
(%)
素材別の
分別
97.5
5.2
36.4
51.9
22.1
机・テーブル類
98.7
5.1
39.7
42.3
21.8
いす類
96.2
3.9
32.9
63.2
17.1
収納家具類・棚類
83.5
7.6
39.4
39.4
28.8
ローパーティション
(注)%は解体・分別を実施している事業者(79 件)に対する割合。
その他
15.6
16.7
14.5
16.7
②廃プラスチックの分別程度(問5)
オフィス家具に限定せずに回答事業者における廃プラスチックの分別程度を尋ねたとこ
ろ、「廃プラスチックとそれ以外の素材を可能な限り分別している」と回答した割合が最も
高く 57.0%に上っている。
「廃プラスチックとそれ以外の素材を厳密に分別するとともに、廃プラスチックも素材
別等に分別している」と回答した割合は 11.4%であった。
一方、「廃プラスチックは分別していない」と回答した割合も 29.1%存在する。
廃プラスチックの分別程度(n=79)
11.4
1
0%
57.0
20%
29.1
40%
60%
2.5
80%
100%
廃プラスチックとそれ以外の素材を厳密に分別している
廃プラスチックとそれ以外の素材を可能な限り分別している
廃プラスチックは分別していない
無 回 答
(注)%は解体・分別を実施している事業者(79 件)に対する割合。
4.オフィス家具起源の再生資源の引渡状況
(1)オフィス家具起源の再生資源の引渡経験(問3)
オフィス家具起源の再生資源の引渡を行っている事業者の割合は全体の 57.3%であった。
オフィス家具起源の再生資源の引渡経験(n=117)
57.3
1
0%
20%
行っている
28.2
40%
60%
行っていない
35
14.5
80%
無 回 答
100%
(2)引渡対象となる再生資源の種類、販売量(問6)
有価で引渡対象となる再生資源として「鉄くず」「アルミニウムくず」等が挙げられる。
オフィス家具起源でないものも含む再生資源原料等の調達量の積上げ値は 1,514,867t
であり、全国ベースでの金属くず排出量 10,039 千t(環境省「産業廃棄物の排出及び処理
状況等(平成 16 年度)」
、平成 16 年度値)に対し、15.1%を占めている。
引渡対象となる再生資源の種類、販売量
回答数(社)
1社平均販売量(t)
57
24,193
鉄くず
45
913
アルミニウムくず
31
1,241
その他
67
26,577
合計
(3)再生資源の販売先(問7)
有価で販売できる再生資源の販売先としては、「鉄鋼業(電炉メーカー)」が 91.0%と最
も多く、次いで「アルミ精錬業」(37.3%)「シュレッダー業者」(29.9%)「非鉄金属製造業」
(20.9%)となっている。
再生資源の販売先(n=67)(複数回答)
0
20
40
単位:%
60
37.3
アルミ精練業
29.9
シュレッダー業者
非鉄金属製造業
その他
100
91.0
鉄鋼業(電炉メーカー)
金属製品製造業
80
20.9
4.5
14.9
(注)%は、問3で「オフィス家具起源の再生資源の引渡」を『1.行っている』と回答し
た件数(67 件)を母数にした割合。
(4)逆有償での再生資源の引渡経験、逆有償での再生資源引渡量(問 8、問 8-1)
逆有償で再生資源の引渡を行っている事業者の割合は回答者全体の 28.4%であった。
1社当たりの逆有償での再生資源引渡量は以下のとおりである。
36
逆有償での再生資源の引渡経験、逆有償での再生資源引渡量
回答数(社)
7
3
8
6
8
2
5
2
4
19
廃プラスチック(マテリアル)
廃プラスチック(ケミカル)
廃プラスチック(サーマル)
木質系材料(マテリアル、ケミカル)
木質系材料(サーマル)
繊維系材料(マテリアル、ケミカル)
繊維系材料(サーマル)
無機材料
その他
合 計
1社平均再生資源引渡量(kg)
62,230
333
1,149,428
164,577
76,000
0
1,300
0
98,000
996,113
(5)逆有償で引渡している再生資源の販売先(問9)
逆有償で引渡している再生資源については、「プラスチック再生業」「木くず再生業者」
(いずれも6社、31.6%)「廃プラスチック製品製造業」「RPF製造業者」「パーティクル
ボード業」「ガラスくず再生業者」(いずれも2社、10.5%)となっている。
逆有償で引渡している再生資源の再生資源引渡先(n=19)
0
単位:%
20
10
プラスチック再生業
40
31.6
木くず再生業者
31.6
廃プラスチック製品製造業
10.5
RPF製造業者
10.5
パーティクルボード業
10.5
ガラスくず再生業者
10.5
繊維くず再生業者(反毛業者)
30
0.0
その他
31.6
(注)%は、再生資源を逆有償で引渡している事業者数(19 件)を母数にした割合。
5.オフィス家具起源の廃棄物の焼却・埋立状況
(1)産業廃棄物の年間焼却量、埋立処分量(問 10)
オフィス家具以外も含めた産業廃棄物の1社あたり年間焼却量、年間埋立処分量は、次
のとおりである。
産業廃棄物の1社あたり年間焼却量、埋立処分量(平均値)
自前処理分
委託処理分
合計
293,243
119,031
221,603 kg
焼却量
188,643
656,846
559,585 kg
埋立処分量
465,269
702,909
704,705 kg
合 計
(注)平均値はセルごとに算出したため、縦、横の合計は和になっていない。
すなわち、焼却量(自前処理分)+焼却量(委託処理分)と焼却量合計の値は一致し
ない。また、自前処理分(焼却量)+自前処理分(埋立処分量)は自前処理分合計の
値と一致しない。
37
(2)オフィス家具起源の廃棄物の焼却・埋立状況(問 11~問 12)
オフィス家具から排出される「木質系材料」については、埋立処分の割合が高い。
オフィス家具起源の廃棄物の焼却・埋立状況(n=84)
0%
20%
廃プラスチック(塩化ビニル等)
40%
25.0%
布地系材料(羊毛、皮革、綿)
その他
29.8%
20.2%
木質系材料(合板、木質繊維材等)
焼却灰
60%
14.3%
56.0%
21.4%
上段: 焼却して いる も の
下段: 埋立処分して いる も の
2.4%
4.8%
4.8%
6.使用済みオフィス家具の再資源化を進める上での課題(問 13)
使用済みオフィス家具の再資源化を進める上での課題として、
「販売できる再生資源もあるが見合うだけの売価が得られない」
(36.8%)
「複合素材の部材については分別が難しい(特に樹脂)」(34.2%)
「解体しにくい部品があることでシュレッダーに回ってしまう」
(32.5%)
が上位に挙げられている。
使用済みオフィス家具の再資源化を進める上での課題(n=117)
0%
20%
販売できる再生資源もあるが見合うだけの売価が得
られない
36.8%
複合素材の部材については分別が難しい(特に、樹
脂)
34.2%
解体しにくい部品があることでシュレッダーに回って
しまう
32.5%
ガラス繊維混合のプラスチック素材は、再生利用が
難しい
分別解体スペースが確保できずシュレッダーに回っ
てしまう
RPF製造業者が所在しないため、リサイクルが進ま
ない
その他
38
40%
20.5%
7.7%
3.4%
6.0%
60%
7.オフィス家具の3R推進に向けて有効と考えられる対策案(問 14)
オフィス家具の3R推進に向けて有効と考えられる対策メニューのうち、有効と考えら
れる割合の高い対策は、
「解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進」(55.6%)
「良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進」(32.5%)
「洗浄後も再使用できる等再使用を容易にする製品設計の改善」(31.6%)
「材料・部品の標準化・規格の統一に伴う修理体制の充実」(29.9%)
「使用材料の低減、部品点数の低減、軽量化等」(29.1%)
となっている。
オフィス家具の3R推進に向けて有効と考えられる対策案(n=117)
0
20
単位:%
40
60
55.6
解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進
32.5
良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進
31.6
洗浄後も再使用できる等再使用を容易にする製品設計の改善
29.9
材料・部品の標準化・規格の統一に伴う修理体制の充実
29.1
使用材料の低減、部品点数の低減、軽量化等
23.1
廃棄物・リサイクル関係者とメーカー設計者の情報連携推進
中古部品の活用(再販、製品の生産に再利用等)
20.5
いす等、リサイクルが難しい製品分野でのリサイクル推進
20.5
シュレッダーにかける前での素材別分別の徹底
20.5
廃棄物・リサイクル関係者や排出事業者に対する情報提供
17.1
修理サービスの改善、修理依頼の推進
17.1
13.7
中古家具卸・販売業者とメーカー設計者の情報連携の推進
12.8
オフィス家具のクリーニングサービスの改善、利用推進
12.0
リファービッシュ家具利用の推進
中古オフィス家具販売に関するガイドラインの策定
11.1
中古オフィス家具オークションの推進
11.1
6.0
中古オフィス家具の査定・鑑定基準の策定
5.1
中古オフィス家具の査定・鑑定サービスの推進
自由回答で得られた意見として以下のものが挙げられた。
・エンドユーザが分別排出してもらうとありがたい。カタログ等で分別できますとPRさ
れているが、排出時にユーザーがそのことを認識しているのか? メーカーのHPでオ
フィス家具の素材を見ることができればリサイクル率も高くなる。
・企業は経営合理性で動いており、分別解体が如何に容易でコストのかからないものであ
るかが重要と思われます。
39
・3Rを優先するのであれば法で義務付けないとコスト優先に必ずなってしまう。
・自動車の中古車(大型商用車、4輪、2輪)市場を参考に、新しいマーケットの設立と運
営 ①そのまま転売(国内外)、②修理して再販(国内外)、③売れない物はスクラップ
処理
・家具メーカーにおいて、ユーザーが廃棄時に一般的に処理費を払う様な、木質製品等は
無償引取し、修理、安価での再販等のルートが確立されれば、一番良いと思う。金属製
の製品については、ほぼ資源としての活用がなされていると思います。
・金属部品以外の部品はできるだけ使わない。
8.オフィス家具の3R推進に向けた意見、要望(問 15)
オフィス家具の3R推進に向けた意見、要望として、以下のものが挙げられた。
・オフィス家具に限らずリユースの市場を活性化させる為には新品と中古品の間に税制上
の区別を設け、中古品利用に対するインセンティブを付与する事が良いと思います。
・排出者がもっとオフィス家具の3Rを考えるべき。当社はオフィス家具に限らず、オフ
ィス用品、家電備品、OA、電話機、パソコン等を3Rしています。
・オフィス家具のリサイクルは、金属製家具であれば、ほぼリサイクルが成立していると
思いますが、それ以外の木やプラが主の製品は、廃掃法が実体と見合わず、処理業者が
非常に限られリサイクルがすすまないと思います。法律の整備が必要だと思います。
・複合素材での家具作りをやめ、木質、金属プラ等、単独素材での家具作りをすることに
より3R率が上がると思います。
40
第4節
中古オフィス家具卸・販売業者向けアンケート調査結果
1.回答者の属性
(1)本社所在地(F1)
本社所在地の回答結果は、次のとおり、「東京都」が 43.6%(7社)と最も多くなってい
る。
本社所在地(n=16)
北海道
6.3%
四 国
近 畿 6.3%
6.3%
東 北
6.3%
大阪府
12.5%
愛知県
6.3%
東京都
43.6%
中 部
6.3%
南関東
6.3%
北関東
0.0%
(2)営業地域(F2)
営業地域として若干高い回答社数となっている地域は「東京都」(9社、56.3%)「大阪府」
(7社、43.8%)「南関東」(6社、37.5%)である。
営業地域(n=16)
0
20
北海道
単位:%
40
60
25.0
東 北
31.3
東京都
56.3
18.8
北関東
南関東
37.5
中 部
12.5
愛知県
25.0
大阪府
43.8
近 畿
中 国
四 国
九州・沖縄
31.3
6.3
12.5
18.8
41
(3)売上高(F3)
売上高規模をみると、
「1億円以上 10 億円未満」「1億円未満」への回答が多い。
売上高(n=16)
無 回 答
6%
10億円以上100億
円未満
12%
1億円未満
31%
1億円以上10億円
未満
51%
(4)業務内容(F4)
中古オフィス家具卸・販売業者は古物商の許可のほかに、産業廃棄物収集運搬業、産業
廃棄物の中間処理の許可を有している事業者もいるが、最終処分の許可を有している事業
者は皆無である。産業廃棄物協会に所属している事業者は1社のみであった。
業務内容(n=16)
0%
20%
40%
古物商の許可
37.5
100%
56.3
6.3
6.3
81.3
産業廃棄物処分業(最終処分)の許可
持っている
80%
100.0
産業廃棄物収集運搬業の許可
産業廃棄物処分業(中間処理)の許可
60%
12.5
87.5
持っていない
12.5
無 回 答
中古オフィス家具販売業者の団体である再生家具協議会への加盟状況は4割弱(37.5%)
となっている。
再生家具協議会への加盟状況(n=16)
1
0%
37.5
20%
加盟している
50.0
40%
60%
加盟していない
42
12.5
80%
無 回 答
100%
2.中古オフィス家具の回収・調達状況
(1)中古オフィス家具の回収・調達量(問1)
中古オフィス家具の回収・調達量をとりまとめると、次のとおりである。
中古オフィス家具の回収・調達量(n=16)
台数(台)
重量(kg)
積上げ値
1社平均値
積上げ値
1社平均値
113,528
7,569
2,806,200
701,550
中古オフィス家具調達量合計
39,241
2,803
1,248,200
312,050
机・テーブル類
47,362
3,383
549,100
137,275
いす類
20,957
1,612
786,000
196,500
収納家具類・棚類
5,962
497
76,900
19,225
ローパーティション
6
3
146,000
48,667
その他
(注)1社平均値についてはオフィス家具の種類別に回答数が異なるため、合計は種類別
の値の和とはならない。
(2)中古オフィス家具の調達元(問2)
中古オフィス家具の調達元としては「オフィス家具ユーザー」が多いが、「オフィス家具
メーカー」「引越業者」「中古オフィス家具卸・販売業者」「中古オフィス家具オークショ
ン」も挙げられた。
調達元の種類別回答数、回答率(複数回答)
回答率(%)
社数
回答率
14
87.5
オフィス家具ユーザー
11
68.8
オフィス家具メーカー
9
56.3
引越業者
11
68.8
中古オフィス家具卸・販売業者
8
50.0
中古オフィス家具オークション
5
31.3
その他
(3)中古オフィス家具の回収を進める上での課題(問3)
中古オフィス家具の回収を進める上での課題として、「搬出にあたりビルオーナーへの
相談・許可を得る必要がある」
(62.5%)
「3月前後に集中するため人員や保管スペース確保
に苦労する」(50.0%)「1ケ所あたりで引取れる量が少ないため、効率が悪い」(31.3%)
が挙げられた。
中古オフィス家具の回収を進める上での課題(n=16)
0
10
20
単位:%
30
40
50
60
搬出にあたりビルオーナーへの相談・許可を得る必
要がある
3月前後に集中するため人員や保管スペース確保
に苦労する
50.0
1ヶ所あたりで引取れる量が少ないため、効率が悪
い
31.3
依頼以外のオフィス家具を引き受け過積載になって
しまう
機密書類や情報媒体の処理が不十分だったため苦
情を受ける
その他
43
70
62.5
6.3
0.0
25.0
3.中古オフィス家具の再利用状況
(1)補修・部品交換等の実施状況(問4、問7)
①補修・部品交換等の実施の有無(問4)
中古オフィス家具の販売前に補修・部品交換等を実施している事業者が多い。
補修・部品交換等の実施の有無(n=16)
81.3
1
0%
20%
12.5
40%
は い
60%
いいえ
6.3
80%
100%
無 回 答
②補修・部品交換内容(問7)
補修・部品交換内容として回答率の高いものに、「クリーニング」
(81.3%)
「レタッチ(簡
単な補修」(75.0%)「部品の取替え」
(68.8%)が挙げられている。
補修・部品交換内容(n=16)
0
10
20
30
単位:%
40
50
60
70
80
81.3
クリーニング
75.0
レタッチ(簡単な補修)
68.8
部品の取替え
いす等張り地の替え
その他
90
12.5
18.8
(2)中古オフィス家具販売量(問5)
中古オフィス家具販売台数、販売重量の結果をまとめると、次のようになる。
中古オフィス家具販売台数、販売重量(n=16)
手を加えない場合
補修等を行う場合
積上げ値
1社平均値
積上げ値
1社平均値
10,657
1,184
31,335
2,849 台
机 ・ テ ー ブ 販売台数
ル類
11,000
1,233,700
411,233 kg
11,000
販売重量
13,929
1,741
33,645
3,059 台
いす類
販売台数
10,000
535,300
178,433 kg
10,000
販売重量
9,913
1,101
16,275
1,480 台
収 納 家 具 販売台数
類・棚類
19,200
763,560
254,520 kg
19,200
販売重量
2,570
367
3,000
429 台
ロ ー パ ー テ 販売台数
ィション
0
75,650
25,217 kg
0
販売重量
6,033
2,011
7,100
1,775 台
その他
販売台数
0
146,000
48,667 kg
0
販売重量
43,102
4,310
40,200
40,200 台
合
計
販売台数
8,305
2,754,210
918,070 kg
91,355
販売重量
(注)1社平均値についてはオフィス家具の種類別に回答数が異なるため、合計は種類別
の値の和とはならない。
44
(3)中古オフィス家具の販売先(問6)
中古オフィス家具の販売先としては、「オフィス家具ユーザー(中小企業)」が最も多い
が、「オフィス家具ユーザー(大・中堅企業)」
「一般消費者向けリサイクルショップ・質屋
等」にも販売されている。同業他社への販売も行われているようである。
中古オフィス家具の販売先(n=16)
単位:%
0
10
20
30
40
50
60
70
80
87.5
オフィス家具ユーザー(中小企業)
37.5
オフィス家具ユーザー(大・中堅企業)
中古家具卸・販売業者
31.3
一般消費者向けリサイクルショップ・質屋等
31.3
6.3
アンティークショップ等
海 外
その他
90
0.0
12.5
(4)中古オフィス家具の売れ残り量(問8)
中古オフィス家具の売れ残り量は、1社平均で販売量全体の 4.5%である。
(5)中古オフィス家具売れ残り時の対応状況(問9、問 9-1)
中古オフィス家具売れ残り時の対応状況をみると、産業廃棄物処理業者への処理委託や
鉄スクラップ業者への引渡しに加え、中古オフィス家具として販売も行われていることが
わかる。
対処先の種類別回答率
他の中古オフィス家具卸・販売業者に販売
中古オフィス家具オークションで販売
産業廃棄物中間処理業者にそのまま処理委託
部品抜き出し、解体後、産業廃棄物中間処理業者
鉄スクラップ業者にそのまま処理委託
部品抜き出し、解体後、鉄スクラップ業者に引渡
その他
回答率(%)
社数
回答率
1
6.3
1
6.3
3
18.8
4
25.0
5
31.3
6
37.5
2
12.5
鉄スクラップ等再生資源の引渡先としては、「鉄スクラップ卸売業」「非鉄金属スクラッ
プ業」「その他の再生資源卸売業」が挙げられる。
引渡料金については有償の場合もあれば逆有償の場合もあるようである。
45
鉄スクラップ等再生資源の引渡先の種類及び料金の傾向
回答率(%)
料金(社数)
社数 回答率
有償 逆有償
7
87.5
2
5
鉄スクラップ卸売業
1
12.5
0
1
非鉄金属スクラップ卸売業
5
62.5
4
1
その他の再生資源卸売業(プラスチック)
4
50.0
3
1
その他の再生資源卸売業(木くず)
3
37.5
2
1
その他の再生資源卸売業(その他)
0
0.0
0
0
その他
(6)中古オフィス家具の販売を進める上での課題(問 10)
中古オフィス家具の販売を進める上での課題としては、「納期内にニーズに合うだけの
家具を調達できないことがある」(75.0%)を挙げた事業者が最も多く、次いで「土地代が
高いため、販売・保管スペース設置に限界がある」(56.3%)を挙げている。
中古オフィス家具の販売を進める上での課題(n=16)
単位:%
0
20
40
60
納期内にニーズに合うだけの家具を調達できないこ
とがある
75.0
土地代が高いため、販売・保管スペース設置に限界
がある
56.3
需要が少ない、価格との折り合いがつかず、販売が
進まない
31.3
引取る製品の品質が悪く販売量を増やしたくても増
やせない
12.5
鑑定・査定の基準が明確でない
12.5
その他
12.5
46
80
4.オフィス家具の3R推進の有効策(問 11)
オフィス家具の3R推進に向けた有効な対策案について質問した結果、「洗浄後も再使
用できる等再使用を容易にする製品設計の改善」を挙げた事業者が全体の 62.5%(10 社)
に上った。
他に回答率の高い対策案として「いす等、リサイクルが難しい製品分野でのリサイクル
推進」「解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進」「材料・部品の標準化・規格の統一
に伴う修理体制の充実」
(いずれも 43.8%、7社)が挙げられた。
オフィス家具の3R推進の有効策(n=16)
0
10
20
単位:%
30
40
50
60
70
62.5
洗浄後も再使用できる等再使用を容易にする製品設計の改善
いす等、リサイクルが難しい製品分野でのリサイクル推進
43.8
解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進
43.8
材料・部品の標準化・規格の統一に伴う修理体制の充実
43.8
37.5
中古家具卸・販売業者とメーカー設計者の情報連携の推進
良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進
25.0
中古オフィス家具の査定・鑑定基準の策定
25.0
中古オフィス家具オークションの推進
25.0
使用材料の低減、部品点数の低減、軽量化等
25.0
中古オフィス家具販売に関するガイドラインの策定
18.8
リファービッシュ家具利用の推進
18.8
廃棄物・リサイクル関係者とメーカー設計者の情報連携推進
12.5
廃棄物・リサイクル関係者や排出事業者に対する情報提供
12.5
中古オフィス家具の査定・鑑定サービスの推進
12.5
中古部品の活用(再販、製品の生産に再利用等)
12.5
修理サービスの改善、修理依頼の推進
12.5
オフィス家具のクリーニングサービスの改善、利用推進
12.5
シュレッダーにかける前での素材別分別の徹底
6.3
その他
6.3
47
自由回答で得られた意見として以下のものが挙げられた。
・当社はリサイクルオークションを行っていますので、もっと積極的にご利用いただけれ
ばと思います。
・最近の机はコード化等部品が多く、これらの欠損が中古としての価値を低下させていま
す。また、プラスチック部品の色やけや白化も問題です。以前はOAチェア等それなり
の機構を備えた椅子はかなり高く売れたので布地張替も可能でしたが、最近は部品の価
格下落や中古業者乱立やネット販売の価格競争で手間賃が出ない情況です。メーカーと
してもリユースより材料リサイクルに廻ったほうが良いでしょうから長持ちより価格競
争力を取るのではないでしょうか。メーカーが中古品としても商品価値が高い製品を作
ることを誇りにするようになればリユースがし易くなるでしょう。
・パーティション、チェア等の布物については現状ではクリーニングにコストがかかりす
ぎてしまう為、再販が難しく、スチール製品に比べ廃棄の割合が増してしまう。材質、
容易なクリーニング方法が改善できれば産廃は減るのではないか。収納の場合、各メー
カーにより連結部材等がまちまちな為、ある程度統一されていた方が再販し易い。
・メーカーの素材別分別は無意味
・メーカーは利益追求のため、すべて使い捨てしてもらうことが良いわけで、国はマニフ
ェスト(ゴミ)、PSE 家電リサイクル法等を作り、メーカーよりの考え。まだまだ使用で
きるものでも捨てられてしまう。地球にやさしい、資源を大切にとか言っても、お金を
持っているメーカーには伝わらないのでは。ポーズでハイブリッドカーに乗ったり、又
オフィス家具のリユースに力を入れているメーカーもあるとは聞きますが、私たちは少
しでも使えるものはリユースしようと、コツコツやるしかありません。"
・大企業を中心に3R化、意識を変えていくのがまず第一歩かと考えます。最近の通信販
売等による木製の安価で短寿命な商品の拡販には、環境に対する危うさを感じます。
・経営者が節約思考でリサイクルに出さず、5~10 年と倉庫におき、出て来た時は使用に耐
えないものになった。外国品で出て来たために使用に耐えない物に粗悪品。お客様の物
を知らない人が多く、100 円ショップの感覚で品物を見ている。机、イスで 1 時間以内で
配達を頼む人もちらほらある。
48
5.オフィス家具の3R推進に向けた意見、要望(問 12)
オフィス家具の3R推進に向けた意見、要望として、以下のものが挙げられた。
・オフィス家具を産廃扱としていることに疑問
・マニフェストに大きな手間をかけていることに疑問
・搬出作業で近代ビルのエレベータ効率の悪さを感じる"
・3R の情報をもっと入手したい
・兵庫県で市場(オークション)が主流です。市場を育てる方策を考えて欲しい。
・オフィス家具は、リユースにもっとも適していると思ってこの商売をやっています。リ
サイクルはまた燃料を使い、資源を消費するわけですから、リユースできるものはリユ
ースするべきです。モデルチェンジを少なくすることで寿命が長くなる・リユースしや
すくなる・部品の交換ができる。木目・白黒のデザイン・グレー色・ニューグレー・ホ
ワイト等のデスクの中で木目・白黒・グレーは現在多く(多分 98%)が廃棄されている
と思う。これから 50 年間は、スチール机のカラーは一部(オリジナルデザイン等)を除
き、ニューグレー・ホワイトにするといいと思います。"
≪リユースに関して≫
・中古オフィス家具販売の特徴は当然ながら商品が中古であることです。この当然のこと
が実は他の業界の人に仲々理解できないのではないでしょうか。中古品とは、ユーザー
が何かの事情で不要となった物を廃棄した時、はじめて商材として市場に流れます。我々
事業者が販売の機会を得てから注文し仕入れることが基本的に出来ないということが新
品業者と決定的に違う所です。その上発生源は大手企業が主体ですからまとまった量が
一時期に集中して発生します。もし、この大量に発生した廃棄品を全てリユースしよう
とすると、広大な倉庫に長期間在庫しなければなりません。中古品の販売価格の 60~70%
はこの保管料と修理・運送の手数料といえます。近年のリサイクル流行で多くの新参が
みられ、また、新参業者は比較的、大規模に始めますので、従来に比べるとリユース量
は格段に増えていると思います。又、販売市場も広がっていると思われます。しかし、
これは、中古業者が追い風を受けているということでは決してありません。ユーザーが、
使用している家具を扶養とする事態が起きない限り商材が発生しないのなら、業者はせ
っかくの販売機会を失うことが起こります。また 100%理想的なリユースを出来る在庫収
容力を持った時、業界は、その在庫負担だけでなく、不要品が発生しなくなると売る商
品が悪くなるのです。現在、中古オフィス家具販売店は大型化が進み、又都心等での出
店が目立っておりますので、活況を呈しているように見えますが実際は『生き残りゲー
ム』になっています。特に、従来の古参業者は小規模ですので、販売に関しては対象と
なる小企業の不振から販売が伸びず、その上、仕入に事欠く状況です。新参の大規模に
やっている業者も動きは活発に見えていますが、新品の低価格化に引きずられる販売価
格の引き下げとタイトな仕入状況に苦しむことになると思われます。資源・環境を考え
ると3Rが重要であることは論を待ちません。また、市場経済が自由競争によることも
否定しません。しかし、3Rの数値的評価の向上だけを求めることが良いかどうか疑問
を感じます。現在『いざなぎ』景気を超えた好況ということになっておりますが、実態
は大部分が不況を感じております。成長率は 1/5 で『なべ底不況』や『円高不況』の時よ
り低い成長率というのに、数字が伸びれば好況ということになってしまいます。統計を
取ることは必要とは思いますが、その数字に押しつぶされ廃業している業者も多いので
す。
49
第5節
産業廃棄物収集運搬業者向けアンケート調査結果
1.回答者の属性
(1)本社所在地(F1)
本社所在地の分布は以下のとおりである。
本社所在地(n=65)
九州・沖縄
9.2%
北海道
3.1%
四 国
6.2%
東 北
10.8%
東京都
10.8%
中 国
9.2%
北関東
7.7%
近 畿
10.8%
愛知県
7.7%
南関東
12.3%
中 部
12.3%
(2)営業地域(F2)
回答率の高い順にみると、「南関東」(32.3%)「東京都」
(29.2%)「中部」(27.7%)「北
関東」(26.2%)となっている。
営業地域(n=65)
0
北海道
10
20
単位:%
30
6.2
15.4
東 北
29.2
東京都
26.2
北関東
32.3
南関東
27.7
中 部
13.8
愛知県
大阪府
10.8
15.4
近 畿
16.9
中 国
四 国
九州・沖縄
40
12.3
16.9
50
(3)売上高(F3)
売上高の回答結果より、「1億円以上 10 億円未満」と回答した割合が 69.0%と高くなっ
ている。
売上高(n=65)
1億円未満
6%
10億円以上100億
円未満
17%
1億円以上10億円
未満
77%
(4)業務内容(F4)
今回は、産業廃棄物収集運搬業の許可のみを有している事業者 65 社を対象とした。
(回答サンプルには産業廃棄物処分業(中間処理)もしくは(最終処分)の許可を有する
事業者も存在したが、別途、中間処理業者向けアンケート調査を実施しており、棲み分け
を図るため、純粋に産業廃棄物収集運搬業の許可を持っている事業者のみを対象とするこ
ととした。)
業務内容(n=65)
0%
20%
40%
60%
80%
100%
100.0
産業廃棄物収集運搬業の許可
産業廃棄物処分業(中間処理)の許可
72.3
27.7
産業廃棄物処分業(最終処分)の許可
72.3
27.7
持っている
持っていない
無 回 答
各都道府県の産業廃棄物協会への所属状況をみると、約半数(49.3%)の事業者が所属し
ている。
各都道府県の産業廃棄物協会(n=65)
55.4
1
0%
20%
所属している
33.8
40%
60%
所属していない
51
10.8
80%
無 回 答
100%
(5)産業廃棄物年間取扱量、オフィス家具の取扱割合(問1)
回答企業における産業廃棄物年間取扱量の積上げ値は、745,589tであった。これは産業
廃棄物年間排出量全体 417,156 千t(平成 16 年度値、環境省「産業廃棄物の排出及び処理
状況等(平成 16 年度)」
)の 0.2%に相当する。
産業廃棄物取扱量の1社あたり平均値は 12,637tであった。
オフィス家具を全く取扱っていない事業者の割合は 49.2%であった。
(換言すると、オフ
ィス家具取扱事業者の割合は 50.8%。)
2.不要なオフィス家具の回収状況
(1)調達元の種類(問2)
調達元の種類に関しては、「オフィス家具排出事業者(事業場)」が最も多く、次いで、
「引
越業者」「中古家具卸・販売業者」「オフィス家具メーカー」等が挙げられた。
調達元の種類(n=33)(複数回答)
回答率(%)
69.7
オフィス家具排出事業者(事業場)
23 社
30.3
引越業者
10 社
30.3
中古オフィス家具卸・販売業者
10 社
21.2
オフィス家具メーカー
7社
45.5
その他
15 社
(注)%はオフィス家具取扱事業者数(33 件)を母数にした割合。
(2)オフィス家具の回収を進める上での課題(問3)
オフィス家具の回収を進める上での課題を回答率の高い順に並べると、「搬出にあたり、
ビルオーナーへの相談・許可を得る必要がある」が 24.2%、「依頼以外のオフィス家具を引
き受け過積載になってしまう」「3月前後に集中するため、回収人員の確保や保管スペース
の確保に苦労する」(いずれも 12.1%)となっている。
オフィス家具の回収を進める上での課題(n=65)(複数回答)
0%
10%
20%
搬出にあたりビルオーナーへの相談・許可を得る必
要がある
依頼以外のオフィス家具を引き受け過積載になって
しまう
機密書類や情報媒体の処理が不十分だったため苦
情を受ける
3月前後に集中するため人員や保管スペース確保
に苦労する
その他
52
30%
40%
24.2%
12.1%
9.1%
12.1%
33.3%
3.回収したオフィス家具の処理委託状況
(1)回収したオフィス家具の引渡先(問4)
回収したオフィス家具の引渡先としては、「産業廃棄物中間処理業者」「鉄スクラップ業
者」を挙げた事業者が多かった。
回収したオフィス家具の引渡先(n=33)(複数回答)
回答率(%)
75.8
産業廃棄物中間処理業者
24 社
75.8
鉄スクラップ業者
24 社
33.3
その他
11 社
(注)%はオフィス家具取扱事業者数(33 件)を母数にした割合。
(2)引渡先の選定(問5、問 5-1)
引渡先の選定は、「回収元に自社の推薦している業者を選定していただいている」と回答
した割合が最も高く、全体の 51.5%を占めた。次いで、「回収元に引渡先選定に関してアド
バイス、相談に乗っている」が 39.4%となっており、産業廃棄物収集運搬業者が引渡先の
選定に大きな影響を与えている様子がうかがえる。
引渡先の選定(n=33)(複数回答)
0%
20%
40%
回収元に自社の推薦している業者を選定していただ
いている
51.5%
回収元に引渡先選定に関してアドバイス、相談に
乗っている
39.4%
15.2%
回収元が選定し、その指示に従っているだけである
その他
60%
9.1%
(注)%はオフィス家具取扱事業者数(33 件)を母数にした割合。
産業廃棄物収集運搬業者が回収元に推薦している業者は、「契約どおり、適切に処理して
くれる業者」(76.0%)、「リサイクル率が高い業者」(64.0%)、「普段からよく利用してい
る取引業者」
(64.0%)の順となっている。
53
産業廃棄物収集運搬業者が回収元に推薦している業者(n=25)(複数回答)
0
20
単位:%
40
60
80
76.0
契約どおり、適切に処理してくれる業者
リサイクル率が高い業者
64.0
普段からよく利用している取引業者
64.0
処理委託費用が安価な業者
32.0
20.0
依頼すると迅速に引取ってくれる業者
その他
4.0
(注)%は前ページの「回収元に自社の推薦している業者を選定していただいている」も
しくは「回収元に引渡先選定に関してアドバイス、相談に乗っている」に回答した
事業者数(25 件)を母数にした割合。
(3)回収したオフィス家具の保管・引渡の際の課題(問6)
「他の産業廃棄物と比べて、オフィス家具の収集運搬には人手を必要とする」と回答し
た割合が最も高く、全体の 63.6%を占めた。次いで、「オフィス家具は比重の低いものが多
く、収集運搬費用がかかってしまう」が 36.4%と続いている。
回収したオフィス家具の保管・引渡の際の課題(n=33)(複数回答)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
他の産業廃棄物と比べて、収集運搬には人手を必
要とする
63.6%
比重の低いものが多く、収集運搬費用がかかってし
まう
排出は2~4月に発生するため、業者を探すのが大
変である
ストックヤードがいっぱいで自社で保管しなければ
いけない
その他
36.4%
6.1%
3.0%
15.2%
(注)%はオフィス家具取扱事業者数(33 件)を母数にした割合。
54
70%
4.オフィス家具の3Rの推進方策(問7、問 7-1)
オフィス家具の3Rの推進方策の中で回答率の高かったものは、「良質の鉄くず、プラス
チックの多い製品等の分別収集の推進」(35.4%)「材料・部品の標準化・規格の統一に伴う
修理体制の充実」(32.3%)「洗浄後も再使用できる等再使用を容易にする製品設計の改善」
(26.2%)となっている。
オフィス家具の3Rの推進方策(n=65)
0
10
20
単位:%
30
40
35.4
良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進
32.3
材料・部品の標準化・規格の統一に伴う修理体制の充実
26.2
洗浄後も再使用できる等再使用を容易にする製品設計の改善
いす等、リサイクルが難しい製品分野でのリサイクル推進
23.1
解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進
23.1
修理サービスの改善、修理依頼の推進
23.1
21.5
中古部品の活用(再販、製品の生産に再利用等)
中古家具卸・販売業者とメーカー設計者の情報連携の推進
20.0
中古オフィス家具オークションの推進
20.0
18.5
オフィス家具のクリーニングサービスの改善、利用推進
廃棄物・リサイクル関係者とメーカー設計者の情報連携推進
15.4
シュレッダーにかける前での素材別分別の徹底
15.4
中古オフィス家具販売に関するガイドラインの策定
12.3
使用材料の低減、部品点数の低減、軽量化等
12.3
廃棄物・リサイクル関係者や排出事業者に対する情報提供
12.3
9.2
リファービッシュ家具利用の推進
中古オフィス家具の査定・鑑定基準の策定
7.7
中古オフィス家具の査定・鑑定サービスの推進
7.7
1.5
その他
55
自由回答で得られた意見として以下のものが挙げられた。
・産廃業者(引取業者)
、排出事業者のリサイクル意識の向上
・リサイクル(オークション制度)の推進
・現状のオフィス家具(複合材のもの)はほとんど埋立されている。リサイクル業者とメ
ーカー設計者が情報交換できるといい。
・自動車のように、高価なモノと違い果たしてリユース・リデュースするだけの価値が残
存しているのか疑問。
・家電リサイクル法みたいに家具販売にリサイクル料を回収し、リサイクル施設をもっと
多く出せるように企業を助成する。
・材料リサイクル(マテリアルリサイクル)を考えるより、①リユース、②リデュースを
優先して対策案を考えるのが将来の為になると思います。
・リサイクル、リユース、リデュースと3Rは、名前ばかり聞くが実際現状としてはまだ
まだ日本全国的に遅れていると自分は考えています。産業廃棄物処分業者から見ても、
もっとメーカーさんレベルの所から話したい部分もたくさんあります。
・家電リサイクル法のようなメーカー側の介入が必要ではないですか。オフィス家具メー
カーがどこまで・・・
・現在、再利用可能品は古物商等でカバーされており、廃棄物として出される物の3Rは
結構大変ではないかと考える。
・解体時に思うが、オフィス家具はデザインだけで欠損しているわけでもないのでもった
いなく思います。
・現在、品物が増えているのが現状です。製品を作る側も買う側も長い時間の扱いが出来
るよう努力をし、活用するのが一番だと思われます。汚れている品が有れば、美しい品
に変えていく必要が有る事と思い、何度も何度もという意志のもとで、再利用に行けば、
産廃物の問題も案外気づくのではないでしょうか?
・まず、リユースの推進は家具の長寿化にはよい事だと思いますが、それを行う為に廃掃
法上での(一廃区分が)問題が起こると思いますので、慎重に策定してほしい。家具に
愛着がないのでしょうから、安いものでも高いものでも愛着を持つそして愛着のある廃
棄を行うといった気持ちを持たせる事が大事と思います。しかし大量生産、廃棄に伴う
我々処理業者は、単一素材、塩ビ系なし、簡易解体できるものといった 15 番の施策が有
効と思います。
56
5.オフィス家具の3R推進に向けた意見、要望(問8)
オフィス家具の3R推進に向けた意見、要望として、以下のものが挙げられた。
・一廃と産廃の複合物の処理を産廃に位置づけてほしい。
・行政サイドで3Rを推進するのであれば、もっと利用出来やすいシステムを作り(必ず
利用しなければならない様なシステム)をしなければ意味が無い。
・リサイクルに前向きに取組む業者が少しづつ増えてこれば良い。下手に制度化しても、
もともとの単価の安い物が多いだけに上手に機能しない。メーカー回収義務をやっても、
今まで失敗した家電リサイクルや車リサイクルと同じようになってしまう。国が関与す
べき案件ではない。
・新しく作成する時点から部品的に取りかえれるような物にしたらよいと思います。背も
たれ、ひじ、腰掛等、また、いすの車も取り替えれたらリサイクルにしても活用が多い
と思います。もちろん、材料も考えなくてはいけないと思いますが・・・。
・単一製品の使用(スチールならスチールのみの製品)、プラスチックとスチールを混ぜて
使用しない。
・産業廃棄物処理業としては、リサイクルのルートはあってもリユース、リデュースのル
ートが確立していないので、その辺のルート作りを推進していきたい。
・回収業者として考えていることは(感じることは)
①まだまだ使用可能な品物が多いこと
②時間をかけて分別するが「金属」以外の構成物届が材料の混合とか接着等でリサイ
クルにまわしにくいこと
③他人の使用痕跡が残りやすい”いす”はリユースにもまわりにくいしリサイクルする
にも分別が大変。その辺を考えていただければと思います。
・使用不可(機能柱に)の判断が現在では外観重視と見受けられます。”リユース化”中古
のイメージを改め、消費者や使用者に機能不可になるまでの使用の推進に努めて頂きた
い。ヨーロッパの様に修理をして何代も受け継がれていく美徳を中古のイメージから変
え、物の大切さ、その美徳感を意識改革していく必要があると感じます。
・当社の考え方は、廃棄になった物を資源化することを最重要としている。故に中古品等
の扱いは行わない。すでにリサイクル業者が再販可能な物は先に出したあとに作業を行
っている。産廃業者としては再販等を行うことではなく、あくまでも資源として価値の
有るものにすることとしている。
・今後業界の流れを知りたい。(メーカ及び問屋筋の)海外諸国での生産が多くなるので非
常にむずかしい性分性質との見分けが必要なので。
57
第6節
解体業者向けアンケート調査結果
1.回答者の属性
(1)本社所在地(F1)
本社所在地として回答率の高いところは「九州・沖縄」(30.8%)、「東北」(27.8%)であ
った。
本社所在地(n=68)
無 回 答
10.3%
東 北
27.8%
東京都
1.5%
九州・沖縄
30.8%
四 国
中 国
7.4%
4.4% 近 畿
1.5%
北関東
1.5%
南関東
中 部
1.5%
11.8%
大阪府
1.5%
(2)業務内容(F2)
一般廃棄物収集運搬業の許可を有している事業者は比較的多く、一部に一般廃棄物処分
業(中間処理)の許可を有している事業者も存在する。
産業廃棄物収集運搬業や産業廃棄物処分業(中間処理)の許可も有している事業者が多
い。古物商の許可を有している事業者も2割弱存在する。
業務内容(n=68)
0%
20%
一般廃棄物収集運搬業の許可
32.4
一般廃棄物処分業(中間処理)の許可 4.4
持っている
33.8
13.2
42.6
8.8
35.3
55.9
17.6
持っていない
11.8
22.1
35.3
52.9
58
100%
32.4
75.0
産業廃棄物処分業(中間処理)の許可
80%
27.9
39.7
66.2
産業廃棄物収集運搬業の許可
古物商の許可
60%
63.2
一般廃棄物処分業(最終処分)の許可
産業廃棄物処分業(最終処分)の許可
40%
29.4
無 回 答
(3)解体廃棄物取扱量、オフィス家具の割合(シェア)
(問1)
解体廃棄物取扱量の1社あたり平均値は、2,063tであった。解体廃棄物取扱量の積上げ
値は 94,874tである。
オフィス家具の割合(シェア)がゼロと回答した事業者は回答者全体の 29.4%に達した
(換言するとオフィス家具取扱事業者の割合は 70.6%)。
2.不要なオフィス家具の解体・分別状況
(1)オフィス家具の解体・分別を行っている施設(問2)
オフィス家具の解体・分別を行っている施設としては、「解体現場」のほかに、「自社施
設」「他社施設もしくは自治体施設」も挙げられた。
オフィス家具の解体・分別を行っている施設(n=48)(複数回答)
0%
20%
40%
60%
80%
43.8%
解体現場
自社施設
31.3%
29.2%
他社施設もしくは自治体施設
その他
18.8%
(注)%はオフィス家具取扱事業者数(48 件)を母数にした割合。
(2)オフィス家具と他の解体廃棄物との解体状況(問3)
オフィス家具と他の解体廃棄物を一緒に解体するのか分離して解体するかについて尋ね
た結果、「他の解体廃棄物と分離しオフィス家具の解体を行っている」と回答した割合が
60.4%と高かった。
オフィス家具と他の解体廃棄物との解体状況(n=48)
27.1%
1
0%
60.4%
20%
40%
60%
12.5%
80%
100%
他の解体廃棄物と一緒に一度解体している
他の解体廃棄物と分離し、オフィス家具の解体を行っている
無 回 答
(注)%はオフィス家具取扱事業者数(48 件)を母数にした割合。
(3)解体・分別の程度(問4)
解体・分別を機械だけで行っているか、機械と手を使い解体しているか尋ねた結果、「機
59
械と手を使って解体している」と回答した割合が 62.5%と最も高かった。
「手だけで解体」と回答した割合も 20.8%存在する。
解体・分別の程度(機械や人手の使用の程度)
(n=48)
6.3%
1
62.5%
0%
20%
20.8%
40%
機械だけで解体
60%
機械と手を使って解体
10.4%
80%
手だけで解体
100%
無 回 答
(注)%はオフィス家具取扱事業者数(48 件)を母数にした割合。
解体・分別の程度を素材からみると、「素材の種類別に分離」している割合が 52.1%と最
も高く、「有価で売却できる素材と逆有償で処理費用を払う素材に分離」するまでを行って
いる事業者も 20.8%と一定程度、存在する。
解体・分別の程度(素材からみた程度)(n=48)
1
20.8%
0%
52.1%
20%
40%
18.8%
60%
8.3%
80%
100%
有価で売却できる素材と逆有償で処理費用を払う素材に分離
金属系、木質系、樹脂系等の素材の種類別に分離
素材の種類別にも、有価か逆有償別でも分離していない
無 回 答
(注)%はオフィス家具取扱事業者数(48 件)を母数にした割合。
(4)廃プラスチックの分別状況(問 4-1)
廃プラスチックに関しては、「廃プラスチックとそれ以外の素材を可能な限り分別して
いる」と回答した割合が 64.0%と最も高く、次いで「廃プラスチックとそれ以外の素材を
厳密に分別している」と回答した割合が 16.0%となっている。
「廃プラスチックは分別していない」と回答した割合は 4.0%にとどまっている。
廃プラスチックの分別状況(n=25)
1
0%
16.0
64.0
20%
40%
4.0
60%
80%
16.0
100%
廃プラスチックとそれ以外の素材を厳密に分別している
廃プラスチックとそれ以外の素材を可能な限り分別している
廃プラスチックは分別していない
無 回 答
(注)%は「素材の種類別に分離」する事業者数(25 件)に対する割合。
60
(5)再生資源の引渡状況(問5、問6)
オフィス家具起源以外も含めた再生資源の引渡量の1社あたり単純平均値は、2,758tで
あった。また、引渡している再生資源の種類への回答結果は、次のとおりである。
再生資源の引渡状況(n=35)
回答件数 回答率(%)
25
71.4
鉄スクラップ
17
48.6
非鉄金属スクラップ
14
40.0
廃プラスチック(マテリアル)
5
14.3
廃プラスチック(ケミカル)
9
25.7
廃プラスチック(サーマル)
14
40.0
木質系材料(マテリアル、ケミカル)
9
25.7
木質系材料(サーマル)
7
20.0
繊維系材料(マテリアル、ケミカル)
5
14.3
繊維系材料(サーマル)
5
14.3
無機材料
12
34.3
その他
(注)回答率は再生資源を何らか引渡している事業者数 35 件に対する割合。
(6)オフィス家具の分別・解体・リサイクルを進める上での課題(問7)
オフィス家具の分別・解体・リサイクルを進める上での課題として回答率の高かったも
のは、「より分別することで販売できる再生資源もあるが、分別コストに見合うだけの売価
が得られない」(66.7%)「複合素材の部材については分別が難しい(特に、樹脂)」(50.0%)
「ガラス繊維混合のプラスチック素材は、再生利用することが難しい」
(33.3%)等である。
素材別の分別に取り組んでいるものの、複合素材の部材やガラス繊維混合のプラスチック
素材等はリサイクルが難しいようである。
オフィス家具の分別・解体・リサイクルを進める上での課題(n=48)(複数回答)
0.0%
10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0%
販売できる再生資源もあるが見合うだけの売価が得ら
れない
66.7%
複合素材の部材については分別が難しい(特に、樹脂)
50.0%
ガラス繊維混合のプラスチック素材は、再生利用が難し
い
33.3%
RPF製造業者が所在しないため、リサイクルが進まない
22.9%
解体しにくい部品があることでシュレッダーに回ってしま
う
その他
12.5%
4.2%
(注)%はオフィス家具取扱事業者数(48 件)を母数にした割合。
61
3.オフィス家具起源の廃棄物の焼却・埋立処分状況(問8~問 10)
(1)年間焼却・埋立量(問8)
オフィス家具以外を含む産業廃棄物全体の1社あたりの年間焼却量、埋立処分量は、次
のとおりである。
産業廃棄物の1社あたり年間焼却・埋立量(n=48)
自前処理分
委託処理分
合計
316,315
83,079
291,358 kg
焼却量
1,648,460
7,531
842,631 kg
埋立処分量
1,254,548
545,503
1,353,324 kg
合 計
(注)平均値はセルごとに算出したため、縦、横の合計は和になっていない。
すなわち、焼却量(自前処理分)+焼却量(委託処理分)と焼却量合計の値は一致し
ない。また、自前処理分(焼却量)+自前処理分(埋立処分量)は自前処理分合計の
値と一致しない。
(2)オフィス家具起源の廃棄物の焼却・埋立処分状況(問9、問 10)
オフィス家具起源の廃棄物のうち、「木質系材料」「布地系材料」は焼却されている割合
が高い。
オフィス家具起源の廃棄物のうち、「廃プラスチック」「焼却灰」は埋立処分されている
割合が高い。
オフィス家具起源の廃棄物の焼却・埋立処分状況(n=48)
0%
20%
木質系材料(合板、木質繊維材等)
60%
56.3%
12.5%
布地系材料(羊毛、皮革、綿)
33.3%
10.4%
12.5%
廃プラスチック(塩化ビニル等)
焼却灰
その他
40%
50.0%
29.2%
上段: 焼却して いる も の
下段: 埋立処分して いる も の
4.2%
4.2%
(注)%はオフィス家具取扱事業者数(48 件)を母数にした割合。
4.オフィス家具の3R推進に向けて有効と考えられる対策案(問 11、問 11-1)
オフィス家具の3R推進に向けて有効と考えられる対策メニューのうち、有効と考えら
れる割合の高い対策は、
「解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進」(30.9%)
「材料・部品の標準化・規格の統一に伴う修理体制の充実」(30.9%)
「中古部品の活用(再販、製品の生産に再利用等」(29.4%)
「良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進」(26.5%)
「洗浄後も再使用できる等再使用を容易にする製品設計の改善」(26.5%)
となっている。
62
オフィス家具の3R推進に向けて有効と考えられる対策案(n=68)(複数回答)
0
10
20
単位:%
30
40
解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進
30.9
材料・部品の標準化・規格の統一に伴う修理体制の充実
30.9
29.4
中古部品の活用(再販、製品の生産に再利用等)
良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進
26.5
洗浄後も再使用できる等再使用を容易にする製品設計の改善
26.5
いす等、リサイクルが難しい製品分野でのリサイクル推進
25.0
修理サービスの改善、修理依頼の推進
25.0
22.1
使用材料の低減、部品点数の低減、軽量化等
廃棄物・リサイクル関係者とメーカー設計者の情報連携推進
20.6
中古家具卸・販売業者とメーカー設計者の情報連携の推進
20.6
16.2
中古オフィス家具オークションの推進
14.7
廃棄物・リサイクル関係者や排出事業者に対する情報提供
11.8
シュレッダーにかける前での素材別分別の徹底
中古オフィス家具販売に関するガイドラインの策定
10.3
中古オフィス家具の査定・鑑定サービスの推進
10.3
オフィス家具のクリーニングサービスの改善、利用推進
10.3
リファービッシュ家具利用の推進
10.3
中古オフィス家具の査定・鑑定基準の策定
8.8
自由回答で得られた意見として以下のものが挙げられた。
○製品設計の改善
・リデュース・リユースに耐える製品をつくるのが一番(高くても)
○リサイクル、リユースの推進
・有害物を含んでいる PC 製品と共に、リサイクル・リユースの推進をする事が大事。廃家
電リサイクル法は、全国末端までその意識が浸透しているのか疑問である。
○オフィス家具の3R推進に向けた啓発活動の必要性
・コストがかかるのでシュレッターに回した方が安くつく。
・地方では、オフィス家具の解体分別はまだ多くありません。通常の解体と同一です。
63
5.オフィス家具の3R推進に向けた意見、要望(問 12)
オフィス家具の3R推進に向けた意見、要望として、以下のものが挙げられた。
○リサイクルショップ経由の再利用
・オフィス家具に付いては程度がよい物はリサイクルショップ等へ持ち込むが、壊れたり
キズ物についてはほとんど使用不可である。
・不要なオフィス家具はあまり処分致しておりません。少々の場合はリサイクルショップ
に依頼して居ります。
○その他
・見た目で良品なら再商品化できるのですが、8割程度は分別解体に廻って処理していま
す。
・前問(問 11)で上げられている事すべての推進が私の要望です。
64
第3章
使用済みオフィス家具製品のマテリアルフロー
第1節
使用済みオフィス家具製品のマテリアルフロー作成方法
第2章で把握したアンケート調査結果を基に、関係者へのインタビュー調査結果を加味
し、使用済みオフィス家具製品のマテリアルフローを作成した。本節では、使用済みオフ
ィス家具製品のマテリアルフローの作成方法を示した。
1.使用済みオフィス家具製品排出量の拡大推計
使用済みオフィス家具製品の排出量は、オフィス家具ユーザー(排出事業者)から排出
されるものと解体業者から排出されるものの和で算出することとした。
使用済みオフィス家具製品の排出量=
(オフィス家具ユーザーからの排出量)+(解体業者からの排出量)
使用済みオフィス家具は、オフィス家具ユーザーから排出されるものが主流であるが、
関係者へのインタビュー結果から、ビルオーナーがオフィス家具の排出者になる場合もあ
ることが確認された。多くは、ビル建替え・解体時にオフィス家具が排出される場合であ
り、その場合には解体業者を経由して排出されることから、オフィス家具ユーザーからの
排出量に解体業者からの排出量を加えることで、使用済みオフィス家具製品の排出量総量
を算出することとした。
オフィス家具ユーザー(排出事業者)からの排出量は 11,674,000 台、308,190t、解体
業者からの排出量は 4,364,770 台、115,230tと推計できたため(それぞれの推計プロセス
については後述)、わが国における使用済みオフィス家具製品の排出量は 16,038,770 台、
423,420tと推計された。
わが国における使用済みオフィス家具製品の排出量
排出台数(台)
排出重量(t)
11,674,000
308,190
オフィス家具ユーザーからの排出量(a)
4,364,770
115,230
解体業者からの排出量(b)
16,038,770
423,420
合計(a+b)
65
2.オフィス家具ユーザーから排出される量の拡大推計
(1)推計方法
オフィス家具推計方法として従業員数からのアプローチと延べ床面積からのアプローチ
の2種類を想定した。
(案1)従業員数シェアから拡大推計を行う方法
①オフィス家具ユーザーからの排出台数(もしくは保有台数)と従業員数の単回帰式を、
アンケート調査結果から作成する。
②全国の従業員数は 31,561,764 人(事業所・企業統計調査)であり、①で作成した単回
帰式に 31,561,764 人を代入し、オフィス家具排出台数(もしくは保有台数)を推計す
る。
③オフィス家具ユーザーからの排出台数にオフィス家具1台あたり重量(アンケート調
査結果から算出、26.4kg/台)を乗じ、オフィス家具排出重量を算出する。保有台数
の場合は、保有台数に占める排出台数の割合(アンケート調査結果から算出、2.8%)
を乗じ、オフィス家具排出重量を算出する。
(案2)床面積シェアから拡大推計を行う方法
①オフィス家具ユーザーからの排出台数(もしくは保有台数)と延べ床面積の単回帰式
を、アンケート調査結果から作成する。
②工場敷地以外の全国の建物の床面積は 1,028,205,000 ㎡(法人建物調査)であり、①で
作成した単回帰式に 1,028,205,000 ㎡を代入し、オフィス家具排出台数(もしくは保有
台数)を推計する。
③オフィス家具ユーザーからの排出台数にオフィス家具1台あたり重量(アンケート調
査結果から算出、26.4kg/台)を乗じ、オフィス家具排出重量を算出する。保有台数
の場合は、保有台数に占める排出台数の割合(アンケート調査結果から算出、2.8%)
を乗じ、オフィス家具排出重量を算出する。
66
(2)推計結果
まず、オフィス家具排出台数(保有台数)と従業員数、延べ床面積の相関関係を分析し
た。その結果、排出台数 vs.従業員数、保有台数 vs.従業員数、保有台数 vs.延べ床面積で一
定の相関があることが確認された。
排出台数 vs.従業員数
従業員数(人)
35,000
30,000
y = 3.0474x + 730.54
2
R = 0.851
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
排出台数(台)
保有台数 vs.従業員数
18,000
16,000
14,000
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
従業員数(人)
y = 0.0757x + 387.56
2
R = 0.8091
0
50,000
100,000
保有台数(台)
150,000
200,000
保有台数 vs.延べ床面積
延べ床面積(㎡)
900,000
800,000
700,000
600,000
500,000
400,000
300,000
200,000
100,000
0
y = 4.828x + 8281.9
2
R = 0.8665
0
50,000
100,000
保有台数(台)
67
150,000
200,000
①従業員数からのアプローチ
総務省「平成 16 年企業・事業所統計調査」によれば、全産業の従業員数は、31,561,764
人である。この値を従業員数と台数の回帰式にあてはめ、オフィス家具排出台数を推計す
ると、次のようになる。
・オフィス家具排出台数 vs.従業員数の回帰式から推計する場合
オフィス家具排出台数:10,356,700 台
・・・(a)
→31,561,764=3.0474x+730.54 でxを求めると、x=10,356,700
・オフィス家具保有台数 vs.従業員数の回帰式から推計する場合
オフィス家具排出台数:11,674,000 台
・・・(b)
→31,561,764=0.0757x+387.56 でxを求めると、x=416,927,000
すなわち、オフィス家具保有台数は、416,927,000 台と算出される。
別途、本アンケート調査結果よりオフィス家具排出台数はオフィス家具保有台数
の 2.8%に相当することが確認された。そのため、オフィス家具保有台数に 2.8%
を乗じることで、オフィス家具排出台数(b)は 11,674,000 台と推計される。
②延べ床面積からのアプローチ
国土交通省「平成 15 年法人建物調査」によれば、工場敷地を除く全建物の総延べ床面積
は、1,028,205,000 ㎡である。この値を延べ床面積とオフィス家具保有台数の回帰式にあて
はめ、オフィス家具排出台数を推計すると、次のようになる。
オフィス家具排出台数:5,963,030 台
・・・(c)
→1,028,205,000=4.828x+8281.9 でxを求めると、x=416,927,000
すなわち、オフィス家具保有台数は、416,927,000 台と算出される。
別途、本アンケート調査結果よりオフィス家具排出台数はオフィス家具保有台数
の 2.8 % に 相 当 す る こ と が 確 認 さ れ た 。 そ の た め 、 オ フ ィ ス 家 具 保 有 台 数
212,965,350 台に 2.8%を乗じることで、オフィス家具排出台数(c)は 5,963,030
台と推計される。
日本オフィス家具協会(JOIFA)が推定したオフィス家具の再資源化フローによれば、
2003 年度の不要家具の総台数が 1,508 万台とされている。解体業者からの排出台数は
4,371,590 台と推計され、オフィス家具ユーザーからの排出量との和が 16,045,590 台と近
似していることやマテリアルフロー全体の整合性を鑑み、
(b)の 11,674,000 台が最も妥当
であると考えられた。そのため、ここでは、排出量を 11,674,000 台と推計した。
また、本アンケート調査結果よりオフィス家具1台あたりの重量は 26.4kg/台と算出さ
れた。この値を基に重量換算すると、オフィス家具ユーザーからの排出重量は、308,190t
と推計される。
68
3.オフィス家具ユーザーからの排出量の流通ルート別の比率推計
オフィス家具の回収主体シェアの結果(問7)とオフィス家具の排出台数(排出重量)
の結果(問6)を合わせ、流通ルート別の比率を算出した。
オフィス家具ユーザーの回答は、台数基準のものと重量基準のものが並存していたため、
それぞれの基準から算出した流通ルート別の比率を足し合わせることが必要であった。
そのため、台数基準の回答数値に1台あたりのオフィス家具重量 26.4kg/台を乗じ、す
べてのデータを重量で足し合わせられる状態とし、流通ルート別の比率を再算出した。
その結果、オフィス家具メーカーへの排出量(業界引取りルート)が 23.1%、産業廃棄
物中間処理業者等それ以外の主体への排出量(他業界引取りルート)が 76.9%となった。
オフィス家具協会 JOIFA 推計に基づく、業界引取りルート:他業界引取りルート=2:8
であり、今回の推計結果は若干、業界引取りルートの割合が高い(23.1%)ものの、ほぼ同
様の傾向を得た。
この比率を基に、重量換算や台数換算を行った結果を以下に示す。
オフィス家具ユーザーからの排出量の流通ルート別比率ならびに流通量
オフィス家具
メーカー
23.1%
2.6%
産業廃棄物
中間処理業者
50.2%
中古オフィス家
具卸・販売業者
20.7%
71,190t
8,010t
154,710t
2,696,690
303,520
5,860,350
引越業者
その他
合計
3.4%
100%
63,800t
10,480t
308,190t
2,589,020
396,970
11,674,000 台
なお、マテリアルフローを作成するにあたっては、オフィス家具ユーザー以外の主体へ
のアンケート調査から得られたデータを活用することも可能であるが、オフィス家具ユー
ザーから得られた各種データは回答サンプル数が 343 件と最も多く、信頼性の高い数値で
あると考えられることから、オフィス家具ユーザーから各主体に排出される量については、
オフィス家具ユーザーから得られた各種データを可能な限り、採用することとした。
また、上表中の「その他」は、オフィス家具ユーザーから直接鉄スクラップ業者に流通
する流れと捉えられ、マテリアルフローでも、そのような記載とした。
69
4.産業廃棄物中間処理業者におけるインプット、アウトプット量の推計
(1)推計方法
①産業廃棄物中間処理業者へのインプット総量
前述のオフィス家具ユーザーから産業廃棄物処理業者へ排出される量 5,860,350 台、
154,710tを、オフィス家具ユーザーから産業廃棄物中間処理業者へのインプット総量とす
る。
②インプットルート別流通量
まず、個々の企業のオフィス家具取扱量にルート別シェア回答結果を乗じて、各社のイ
ンプットルート別流通量を算出する。
次に、各社のインプットルート別流通量を積上げ、産業廃棄物中間処理業者全体のイン
プットルート別シェアを算出する。
さらに、①で得られたオフィス家具ユーザーから産業廃棄物中間処理業者へのインプッ
ト量を基に、産業廃棄物中間処理業者へのインプット量合計や、他のルートから産業廃棄
物中間処理業者へのインプット量を逆算する。
③再生資源引渡量、焼却量、埋立処分量
再生資源引渡量、焼却量、埋立処分量のいずれのデータへの記載がある事業者を対象に、
産業廃棄物取扱量全体に占めるオフィス家具のシェアを乗じ、オフィス家具起源の再生資
源引渡量、焼却量、埋立処分量を算出する。
次に、これら事業者のデータを積上げ、オフィス家具起源の再生資源引渡量、焼却量、
埋立処分量の構成比を算出する。
さらに、①で設定した産業廃棄物中間処理業者へのインプット量を乗じ、再生資源引渡
量、焼却量、埋立処分量を算出する。
④再生資源の種類別引渡量
個々の企業の再生資源引渡量及び種類別シェア回答結果を用い、産業廃棄物中間処理業
者全体の再生資源の種類別引渡量を積上げる。
この値を基に、産業廃棄物中間処理業者全体の再生資源の種類別流通比率を算出する。
さらに、③で算出した再生資源引渡量を乗じ、再生資源の種類別流通量を算出する。
(2)推計結果
①インプット総量
オフィス家具ユーザーから産業廃棄物中間処理業者へのインプット量 154,710tをその
ままインプット量とみなす。後述するように、ユーザーからのインプット量は産業廃棄物
中間処理業者からみるとインプット量全体の 71.4%を占めるものであり、逆算すると、産
業廃棄物中間処理業者へのインプット総量は、216,680t(=154,710t÷71.4%)と算出
される。
70
<参考:産業廃棄物中間処理業者アンケートから推計されたインプット総量>
産業廃棄物中間処理業者へのアンケート調査結果から積上げたオフィス家具取扱量(a)
は 1,249,756t、1社あたりのオフィス家具取扱量は、8,927tである。
別途、産業廃棄物取扱量全体に占めるオフィス家具取扱量の割合は 2.7%であった。オフ
ィス家具取扱量の割合がゼロの事業者の割合が回答者全体の 42.4%にも達した。
環境省資料より、産業廃棄物中間処理業者数は 11,321 社(平成 16 年4月1日現在)で
あるので、1社あたりのオフィス家具取扱量を乗じ拡大推計すると、インプット量(b)は
58,219,704t(=8,927t/社×11,321 社×(100%-42.4%))と推計される。
(a)も(b)もオフィス家具排出量の推計値 439,870tを大きく上回ってしまうため、今
回は本手法で推計される値は採用しないこととした。
②インプット総量の流通ルート別比率
オフィス家具の回収主体シェアの結果(問2)とオフィス家具の排出重量の結果(問1)
を合わせ、流通ルート別の比率を算出した。
オフィス家具
排出事業者
62.5%
オフィス家具
メーカー
12.3%
中古家具卸・
販売業者
12.1%
産業廃棄物
中間処理業者
12.4%
その他
合計
0.7%
100%
マテリアルフロー作成にあたり、産業廃棄物中間処理業者からのインプット部分はダブ
ルカウントになる恐れがあることから、この部分を除く流通ルートで全体の構成比が 100%
となるように調整した。これを基に、インプットルート別の流通量を算出すると、次のよ
うになる。
産業廃棄物処理業者へのインプット総量の流通ルート別比率ならびに流通量
オフィス家具
オフィス家具
中古家具卸・
その他
合計
排出事業者
メーカー
販売業者
71.4%
14.1%
13.8%
0.7%
100%
154,710t
30,550t
29,900t
1,520t
216,680t
③再生資源引渡量、焼却量、埋立処分量
推計方法に基づき算出した再生資源引渡量、焼却量、埋立処分量の構成比はそれぞれ、
48.1%、7.6%、44.3%であった。
これより、『①インプット量』で設定した 216,680tを乗じて、再生資源引渡量 104,220
t、焼却量 16,470t、埋立処分量 95,990tと算出した。
再生資源引渡量:104,220t=216,680t×48.1%
焼却量
: 16,470t=216,680t×7.6%
埋立処分量
: 95,990t=216,680t×44.3%
④再生資源の種類別引渡量
個々の企業の再生資源引渡量及び種類別シェア回答結果を用い、再生資源の種類別引渡
量の積上げ値を得た後、再生資源の種類別引渡量合計値を 100%とし、産業廃棄物中間処理
71
業者全体の再生資源の種類別流通比率を算出した。
再生資源引渡量は上述の③で示したように 104,220tであることから、インプット量に対
する構成比に乗じて重量を算出すると、以下のようになる。
鉄スクラップ
35.8%
37,270t
木質系材料
(非サーマル)
11.7%
12,130t
非鉄金属
スクラップ
11.1%
11,700t
木質系材料
(サーマル)
17.8%
18,640t
廃プラスチック
(マテリアル)
4.0%
4,120t
繊維系材料
(非サーマル)
1.2%
1,300t
廃プラスチック
(ケミカル)
0.3%
430t
繊維系材料
(サーマル)
1.1%
1,080t
廃プラスチック
(サーマル)
6.3%
6,500t
無機材料
9.4%
9,750t
その他
1.3%
1,300t
合計
100%
104,220t
マテリアルフローに上述の再生資源引渡量を記載する際には、重量に加え、産業廃棄物
中間処理業者からの排出量 100 に対する比率を記載することとした。③より、再生資源引
渡量は、産業廃棄物中間処理業者からの排出量 100 に対し、48.1 であることから、比率を
再算出すると、次のようになる。
鉄スクラップ
17.2%
木質系材料
(非サーマル)
5.6%
産業廃棄物中間処理業者からの再生資源種類別比率
非鉄金属
廃プラスチック
廃プラスチック 廃プラスチック
スクラップ
(マテリアル)
(ケミカル)
(サーマル)
5.4%
1.9%
0.2%
3.0%
木質系材料
繊維系材料
繊維系材料
無機材料
(サーマル)
(非サーマル)
(サーマル)
8.6%
0.6%
0.5%
4.5%
その他
0.6%
合計
48.1%
5.鉄スクラップ業者におけるインプット、アウトプット量の推計
(1)推計方法
①インプット総量
鉄スクラップ業へのインプット総量の流通ルートをみると、後述するようにオフィス家
具排出事業者からの流通割合が最も高いが、この中には、オフィス家具ユーザーからの流
通に加え、解体業者からの流通が含まれている。解体業者からの流通量を推計した後、オ
フィス家具排出事業者全体の流通量を算出し、この値から鉄スクラップ業へのインプット
総量を逆算することも可能であるが、解体業者からの回収数よりも産業廃棄物中間処理業
者からの回収数が多いことから、ここでは産業廃棄物中間処理業者からの流通量を基に、
鉄スクラップ業者へのインプット総量を逆算することとした。
前述のように、産業廃棄物中間処理業者から鉄スクラップ業者に流通する鉄スクラップ
の量は 37,270tであり、この値を産業廃棄物中間処理業者から鉄スクラップ業者へのイン
プット量として固定する。後述するインプットルート別流通比率の結果を基に逆算し、鉄
スクラップ業者へのインプット量全体を算出する。
72
②インプットルート別流通量
個々の企業のオフィス家具取扱量及びルート別シェア回答結果を用い、各社のインプッ
トルート別取扱量の積上げ値を得た後、ルート別取扱量の合計値を 100%とし、鉄スクラッ
プ業者全体のインプットルート別流通比率を算出する。
これに①で算出した鉄スクラップ業者へのインプット総量を乗じ、インプットルート別
流通量を算出する。
③再生資源販売・引渡量、焼却・埋立処分量
再生資源引渡量、焼却量、埋立処分量のいずれのデータへの記載がある事業者を対象に、
オフィス家具のシェアを乗じ、オフィス家具起源の再生資源引渡量、焼却量、埋立処分量
を算出する。
次に、これら事業者のデータを積上げ、オフィス家具起源の再生資源引渡量、焼却量、
埋立処分量の構成比を算出する。
さらに、①で算出した鉄スクラップ業者へのインプット総量を乗じ、再生資源引渡量、
焼却量、埋立処分量を算出する。
(2)推計結果
①インプット総量
産業廃棄物中間処理業者から鉄スクラップ業者へのインプット量は 37,270tである。こ
の部分は後述するように鉄スクラップ業者のインプット量の 25.9%に相当することから、
逆算すると、143,900t(=37,270t÷25.9%)となる。
今回はこの値を鉄スクラップ業者へのインプット総量とする。
<参考:鉄スクラップ業者アンケートから得られたインプット総量>
鉄スクラップ業者へのアンケート結果から積上げたオフィス家具取扱量(a)は 56,948
t、1社あたりのオフィス家具取扱量は、640tである。
なお、再生資源原料等調達量全体に占めるオフィス家具取扱量の割合は、1.8%であった。
オフィス家具取扱量の割合がゼロの事業者の割合が回答者全体の 26.4%に達した。
平成 16 年度事業所・企業統計調査より、再生資源卸売業者数は 3,674 社であるので、1
社あたりのオフィス家具取扱量を乗じ拡大推計すると、インプット量(b)は 1,731,103t
(=640t/社×3,674 社×(100%-26.4%))と推計される。
(b)はオフィス家具排出量の推計値を大きく上回っている点が課題である。
73
②インプットルート別流通量
個々の企業のオフィス家具取扱量及びルート別シェア回答結果を用い、各社のインプッ
トルート別流通量の積上げ値を得た後、ルート別流通量の合計値を 100%とし、鉄スクラッ
プ業者全体のインプットルート別流通比率を算出した。
産業廃棄物
中間処理業者
18.1%
引越業者
7.1%
オフィス家具
メーカー
7.0%
鉄スクラップ
卸売業者
30.3%
オフィス家具
排出事業者
30.1%
その他
中古家具卸・
販売業者
7.2%
合計
0.3%
100%
マテリアルフロー作成にあたり、鉄スクラップ卸売業者からのインプット部分はダブル
カウントになる恐れがあることから、この部分を除く流通ルートで全体の構成比が 100%と
なるように調整した。これを基に、インプットルート別の流通量を算出した。
鉄スクラップ業者へのインプット量の流通ルート別比率ならびに流通量
産業廃棄物
オフィス家具
オフィス家具
中古家具卸・
中間処理業者
メーカー
排出事業者
販売業者
25.9%
10.0%
43.2%
10.3%
37,270t
14,390t
62,160t
14,820t
引越業者
10.2%
14,680t
鉄スクラップ
卸売業者
0.0%
-
その他
0.4%
580t
合計
100%
143,900t
上述の「オフィス家具排出事業者」には、オフィス家具ユーザーと解体業者が含まれて
いるため、オフィス家具排出事業者からのインプット量 62,160tをオフィス家具ユーザー
からの流通量と解体業者からの流通量に按分する必要があり、以下の方法で按分を行った。
まず、オフィス家具ユーザーから鉄スクラップ業者への流通量は、オフィス家具ユーザ
ーへのアンケート調査結果から得られた 10,480tをそのまま採用した。これは、オフィス
家具ユーザーからの回答数 343 件は解体事業者からの回答数 68 件を大きく上回り、オフィ
ス家具ユーザーからのデータの信頼性は高いと考えられるからである。
次に、「オフィス家具排出事業者」からのインプット量の残り(51,680t=62,160-10,480
t)および「その他」からの流通分(580t)を足し合わせたものを、解体業者からの流通
分と推計した。具体的には、51,680+580=52,260tを解体業者からの流通分と推計した。
74
鉄スクラップ業者へのインプット量の流通ルート別比率ならびに流通量(按分後)
産業廃棄物
中間処理業者
37,270t
オフィス家具
メーカー
14,390t
オフィス家具
ユーザー
10,480t
鉄スクラップ
卸売業者
14,680t
-
(注)太枠部分が按分部分。
引越業者
中古家具卸・
販売業者
14,820t
解体業者
合計
52,260t
143,900t
③再生資源販売・引渡量、焼却・埋立処分量
(1)の推計方針に基づき、再生資源販売・引渡量比率、焼却・埋立処分量比率を算出
し、鉄スクラップインプット量 143,900tに乗じることで、鉄スクラップ業からの再生資源
販売・引渡量、焼却・埋立処分量が算出できる。結果を以下に示す。
鉄スクラップ業者からの再生資源の種類別引渡量、焼却・埋立処分量
アルミニウム
再生資源
鉄スクラップ
その他
くず
販売量合計
86.8%
6.8%
2.2%
95.8%
124,900t
廃プラスチック
(マテリアル)
0.0%
0t
繊維系材料
(非サーマル)
0.0%
0t
9,790t
廃プラスチック
(ケミカル)
0.0%
0t
繊維系材料
(サーマル)
0.0%
0t
焼却量
埋立処分量
2.1%
3,020t
1.7%
2,450t
3,170t
廃プラスチック
(サーマル)
0.3%
430t
137,860t
木質系材料
(非サーマル)
0.0%
0t
無機材料
その他
0.0%
0t
焼却・埋立処分
量合計
3.8%
5,470t
75
0.0%
0t
合計
100%
143,900t
木質系材料
(サーマル)
0.1%
140t
再生資源
引渡量合計
0.4%
570t
6.中古オフィス家具卸・販売業者におけるインプット、アウトプット量の推計
(1)推計方法
①インプット総量
オフィス家具ユーザーの排出総量 308,190tのうち、中古オフィス家具卸・販売業者に流
通する割合は 20.7%であることから、オフィス家具ユーザーから中古オフィス家具卸・販売
業者へのインプット量は、63,800tと算出される。ここでは、この値 68,350tをオフィス
家具ユーザーから中古オフィス家具卸・販売業者と設定する。これは産業廃棄物中間処理
業者のインプット総量算出の場合と同様に、中古オフィス家具卸・販売業者の回答数 16 件
よりもオフィス家具ユーザーの回答数 343 件がはるかに多く、オフィス家具ユーザーへの
アンケート結果は信頼性が高いと考えられるためである。
中古オフィス家具販売業者へのアンケート調査結果より、オフィス家具ユーザーからの
流通シェアが 74.8%と把握されており、逆算してインプット量を算出する。
②インプットルート別流通量
個々の企業の中古オフィス家具調達量及びルート別シェア回答結果を用い、各社のイン
プットルート別調達量の積上げ値を得た後、ルート別調達量の合計値を 100%とし、中古オ
フィス家具卸・販売業者全体のインプットルート別流通比率を算出する。
①で算出したインプット総量に、このインプットルート別流通シェアを乗じて、インプ
ットルート別流通量を算出する。
③中古オフィス家具販売量
中古オフィス家具販売量は、中古オフィス家具卸・販売業者へのインプット量から産業
廃棄物中間処理業者へ処理委託される量ならびに鉄スクラップ業者に引渡される量を差し
引いて算出する。
中古オフィス家具販売量の算出にあたっては、別途、中古オフィス家具卸・販売業者向
けアンケート調査の中で得られた中古オフィス家具の売れ残り比率を用いて算出すること
も可能であるが、中古オフィス家具卸・販売業者からの回答数 16 件よりも産業廃棄物中間
処理業者の回答数 152 件、鉄スクラップ業者の回答数 117 件がはるかに多く、これらの主
体へのアンケート結果のほうが信頼性が高いと考えられるため、ここでは、上述の方法で
中古オフィス家具販売量を算出することとした。
(2)推計結果
①インプット量
オフィス家具ユーザーから中古オフィス家具卸・販売業者へのインプット量は、63,800
tであり、後述するように、中古オフィス家具卸・販売業者の仕入先としての排出事業者
の割合は 74.8%であることから、中古オフィス卸・家具販売業者へのインプット量合計は、
85,300t(=63,800t÷74.8%)となる。
76
②インプットルート別流通量
個々の企業の中古オフィス家具調達量及びルート別シェア回答結果を用い、各社のイン
プットルート別調達量の積上げ値を得た後、ルート別調達量の合計値を 100%とし、中古オ
フィス家具卸・販売業者全体のインプットルート別流通比率を算出した。
オフィス家具
ユーザー
67.8%
中古オフィス家
具オークション
3.8%
オフィス家具
メーカー
11.6%
その他
引越業者
8.5%
中古家具卸・
販売業者
5.5%
合計
2.7%
100%
マテリアルフロー作成にあたり、中古家具卸・販売業者及び中古オフィス家具オークシ
ョンからのインプット部分はダブルカウントになる恐れがあることから、この部分を除く
流通ルートで全体の構成比が 100%となるように調整した。これを基に、インプットルート
別の流通量を算出した。
中古家具卸・販売業者へのインプット量の流通ルート別比率ならびに流通量
オフィス家具
オフィス家具
中古家具卸・
引越業者
ユーザー
メーカー
販売業者
74.8%
12.8%
9.4%
―%
63,800t
10,920t
8,010t
中古オフィス家
その他
合計
具オークション
3.0%
100%
―%
2,570t
85,300t
③中古オフィス家具販売量
中古オフィス家具卸・販売業者から産業廃棄物中間処理業者に流通する量は、産業廃棄
物中間処理業者へのアンケート調査結果より 29,900tと把握されている。また、中古オフ
ィス家具卸・販売業者から鉄スクラップ業者に流通する量は、鉄スクラップ業者へのアン
ケート調査結果より 14,820tと把握されている。今回は、これらの数値を用いることとし
た。中古オフィス家具販売量は、インプット量 85,300tからこれらの数値を差し引き、
40,580t(=85,300-29,900-14,820)と算出される。
77
7.解体業者からの排出量の推計
(1)推計方法
①排出総量
解体業者から鉄スクラップ業者への鉄スクラップ流通量 52,260tを起点に、解体業者か
らの再生資源引渡量シェアの数値を用い、解体業者から引渡される再生資源量を逆算する。
別途、解体業者から中古オフィス家具販売業者に流通する量は、中古オフィス家具卸・
販売業者へのアンケート調査結果から 2,570tと算出されている。
自社での焼却量、最終処分量は後述するように、4,780t、16,580tと算出された。
産業廃棄物中間処理業者への焼却・埋立処分委託量は 1,520tであり、これらを積上げる
ことで、解体業者からの排出総量を算出する。
②再生資源引渡量
個々の事業者における再生資源引渡量のデータと、再生資源等の引渡量のシェアの値を
用いて、再生資源の種類別引渡量の積上げ値を得た後、種類別引渡量の合計値を 100%とし、
解体業者全体の種類別引渡量シェアを算出する。
鉄スクラップ流通量 52,260tを起点に、再生資源ごとの引渡量シェアを用いて引渡量を
逆算する。
③焼却・埋立処分量
焼却・埋立処分量(委託分)については、産業廃棄物中間処理業者へのアンケート調査
結果から得られた流通量 1,520tを採用することとした。これは、解体業者のアンケート回
答数 68 件よりも産業廃棄物中間処理業者のアンケート回答数 152 件のほうが多く、産業廃
棄物中間処理業者のデータの信頼性が高いためである。
自前処理分については、解体業者へのアンケート調査結果から得られた焼却量、埋立処
分量のデータを積み上げ、1社あたりの焼却量、埋立処分量を算出し、さらに、全国の解
体事業者数(1,503 社)を乗じて算出する。
(2)推計結果
①排出総量
鉄スクラップ業者に流通する量 52,260tは、解体業者から引渡される再生資源引渡量の
58.2%を占める(解体業者へのアンケート調査結果)。逆算すると、解体業者から引渡され
る再生資源の全体量は 89,780t(=52,260÷58.2%)となる。
別途、解体業者から中古オフィス家具販売業者に流通する量は、中古オフィス家具卸・
販売業者へのアンケート調査結果から 2,570tと算出されている。
自社での焼却量、最終処分量は後述するように、4,780t、16,580tと算出された。
産業廃棄物中間処理業者への焼却・埋立処分委託量は 1,520tであり、これらを積上げる
と、115,230tと算出される。
78
解体業者の排出総量
再生資源
引渡量
89,780t
中古オフィス
家具販売量
2,70t
自社
最終処分量
16,580t
自社焼却量
4,780t
焼却・埋立処分
委託量
1,520t
合計
115,230t
②再生資源引渡量シェア
(1)の推計方針に基づき、再生資源引渡量シェアを算出すると、次のようになる。
解体業者から鉄スクラップ業者に流通する量は、鉄スクラップアンケート結果より
52,260tと算出されており、この値を固定することで、他の再生資源引渡量が算出できる。
再生資源引渡量の合計は、89,780tとなる。
58.2%
非鉄金属
スクラップ
14.5%
廃プラスチック
(マテリアル)
0.4%
廃プラスチック
(ケミカル)
0.2%
廃プラスチック
(サーマル)
0.5%
52,260t
木質系材料
(非サーマル)
3.4%
3,050t
13,050t
木質系材料
(サーマル)
2.4%
2,150t
360t
繊維系材料
(非サーマル)
0.2%
180t
180t
繊維系材料
(サーマル)
0.2%
180t
450t
鉄スクラップ
無機材料
19.9%
17,870t
③焼却・埋立処分量
自前処理分について、解体業者向けアンケート調査結果から得られた焼却量、埋立処分
量のデータを積み上げ、1社あたりの焼却量、埋立処分量を算出した結果を以下に示す。
1社あたりの焼却量、埋立処分量(自前処理分)
自前処理分
2,513 kg
焼却量
8,709 kg
埋立処分量
10,666 kg
合 計
(注)合計だけの記入者がいるため、合計は焼却量、埋立処分量の和にはならない。
さらに、全国の解体事業者数(1,503 社)を乗じ、焼却・埋立処分量を拡大推計した。
自前処理分は以下の表から焼却量を 4,780t、埋立処分量を 16,580tと設定した。
焼却量、埋立処分量(拡大推計結果)
自前処理分
4,780 t
焼却量
16,580 t
埋立処分量
21,360 t
合 計
79
8.その他特記事項
(1)引越業者向け及び産業廃棄物収集運搬業者向けアンケート調査結果をマテリアルフ
ローの作成に用いなかった理由
引越業者向けアンケート調査結果は、マテリアルフローの算出に用いる予定であったが、
回収数が5件にとどまり、数量の予測に利用することが可能なデータがほとんど得られな
かったため、マテリアルフローの作成に回答結果を活用することができなかった。
今回のマテリアルフロー作成にあたり、商流に関わる主体のみを対象とすることを前提
とした。産業廃棄物収集運搬業者は、物流上は使用済みオフィス家具に大きく関わる主体
であるものの、使用済みオフィス家具を産業廃棄物として中間処理、最終処分する主体と
してオフィス家具排出事業者との間で契約する主体にはなり得ない。すなわち、商流には
直接関与していない主体であることから、産業廃棄物収集運搬業者の結果をマテリアルフ
ローの作成には活用しなかった。
ただし、オフィス家具の3Rの推進方策を検討していくにあたり、産業廃棄物収集運搬
業者の意向や実態を把握することが重要であることから、産業廃棄物向けアンケート調査
を実施した。
(2)引越業者のインプットデータとアウトプットデータの乖離について
1.~7.で得られたデータを基にマテリアルフロー図を作成した結果、引越業者のイ
ンプット量がアウトプット量と比べて 14,680t過小であることが確認された。
この原因として、引越業者へのアンケート調査結果も加味してデータの精査を行えなか
ったことが考えられる。引越業者から鉄スクラップ業者に引渡される量 14,680tは、鉄ス
クラップ業者へのアンケート調査結果から把握した数値であり、引越業者から中古オフィ
ス家具販売業者への引渡量 8,010tは中古オフィス家具販売業者へのアンケート調査結果
から把握し、さらに、オフィス家具排出事業者からの引受量 8,010t はオフィス家具排出事
業者へのアンケート調査結果から把握した数値を引用している。
引越業者へのアンケート調査結果も加味できれば、インプットとアウトプットのバラン
スを修正することも可能であったが、今回調査においては引越業者から有意な回答結果を
得ることができなかったため、留意点としてこの点を付記し、マテリアルフロー図に記載
することとした。
80
第2節
使用済みオフィス家具のマテリアルフロー
第1節の作成方法に基づき、作成したマテリアルフローを以下に示す。
81
82
第3節
使用済みオフィス家具製品のマテリアルフローから読み取れる課題(まとめ)
第2節に示した使用済みオフィス家具製品のマテリアルフローの結果から、オフィス家
具の再生利用量は 40,580t(9%)、再資源化量は 242,900t(56%)、焼却・埋立処分量は
154,620t(35%)と推計された。
他の製品と比較して、3Rへの取組は進んでいると考えられるが、マテリアルフローか
ら読み取れる課題として、次の点が挙げられる。
・産業廃棄物中間処理業者が取扱う使用済みオフィス家具のうち半分以上(51.9%)は、焼
却・埋立にまわっており、分別・解体の容易化の一層の推進を図ることで、リサイクル
率の向上に寄与しうる。
仮に、産業廃棄物中間処理業者からの再生資源引渡量を現在の 48.1%から 60%≪主要家
電製品のリサイクル率程度≫にまで引き上げると、再資源化量は、242,900t(56%)か
ら 268,670t(62%)にまで増加する。すなわち、再資源化量にして約 25,770t、再資
源化率の構成比を6%程度上昇させる効果を有しているといえる。内訳をみても、鉄ス
クラップの再資源化量が 124,900tから 134,120tと約 9,220t増加するほか、非鉄金属
スクラップの再資源化量が 37,710tから 40,600tへと約 2,890t、廃プラスチックの再
資源化量が 12,450tから 15,180tへと約 2,730t増加する。
・中古オフィス家具卸・販売業者が有価物として買取ったものの一部が売れ残り等を理由
に産業廃棄物中間処理業者に処理委託されているが(29,900t)、より良質の中古オフィ
ス家具を収集できるような仕組みを導入することで、中古オフィス家具としての販売量
を増加させ、産業廃棄物中間処理業者に処理委託されている部分を減少させることがで
きるものと考えられる。
83
第4章
効率的な3Rの推進方策について
本章では、第2章のアンケート調査結果、第3章のマテリアルフローの結果、さらには、
オフィス家具3Rに関連する主体へのインタビュー調査結果等を踏まえ、3R の課題を整理
するとともに、効率的な3Rの推進方策について検討した。
1.材料リサイクルの促進
材料リサイクルの促進のための課題及びその対応策を下表に示す。
<材料リサイクルの課題と対応策>
(課題)
(対応策)
解体・分別困難な部品・部材の存在
設計の改善(解体容易性等)
中間処理業者による解体・分別促進の必要性
中間処理業者に関する情報提供システムの構築
排出事業者のCSR対応ニーズ
(1)リサイクルの課題
①解体・分別困難な部品・部材の存在
使用済みオフィス家具のリサイクル推進に関する課題として、解体・分別が困難な部品・
部材の存在が指摘できる。
アンケート調査結果からも、産業廃棄物中間処理業者や鉄スクラップ業者が分別・解体・
リサイクルを進める上での課題として、「複合素材や再生利用の困難な素材の存在」が挙げ
られている。また、3R推進に向けた有効な対策案として、同じアンケート調査結果から
「解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進」が回答率上位に挙げられている。
<産業廃棄物中間処理業者や鉄スクラップ業者向けのアンケート結果*>
・分別・解体・リサイクルを進める上での課題
-「複合素材の部材については分別が難しい(特に樹脂)」(48.2%、34.2%)
-「ガラス繊維混合のプラスチック素材は再生利用が難しい」(30.1%、20.5%)
-「解体しにくい部品があることでシュレッダー業者に回ってしまう」(18.1%、7.7%)
・3R推進に向けた有効な対策
-「解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進」(36.8%、55.6%)
-「良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進」(27.0%、32.5%)
*上記の括弧内の数字は、左側が中間処理業者向け、右側が鉄スクラップ業者向けのアンケート結果を示す。
使用済み製品の多くは 10 年程度以前に製造されたものであり、現在市場に出ているオフ
ィス家具は解体容易性の高い部品・部材を以前よりも多く使用していることから、上記の
84
課題は少しずつ改善される傾向にあるといえる。しかし、解体容易性の高い部品・部材の
採用割合も限られているとともに、個々の部品の解体容易性の高度化の余地もまだあるた
め、解体困難な部品・部材の存在という課題は、依然として残っていくと考えられる。
また、プラスチック等はそもそも分別が難しく、実際、分別回収があまり進んでいない。
特に、イス、ローパーティションに関しては、プラスチックの比率が高く、机に比べ、さ
らなる解体・分別を推進する余地が残っている。
さらに、良質の鉄くず(SUS 等)を分別回収すれば、その分高く、電炉メーカーや合金メ
ーカーに販売できる(SUS の場合、普通の鉄くずの3倍の価格)。アルミも同様である(ア
ルミくずは、普通の鉄くずの7倍の価格)。これら金属の分別回収を徹底し、高価格で販売
することによる収入増によって、他のリサイクルのコストを補填し、リサイクルをトータ
ルで推進することが可能となると考えられる。
<分別回収によるリサイクル推進の余地が大きい分野>
・良質の鉄くずの分別回収→高品質な鉄のリサイクル(電炉メーカー、合金メーカー等)
・プラスチックの多い製品(イス等)の分別回収 →廃プラのリサイクル
・アルミ等の分別回収→アルミ等のリサイクル(アルミ精錬業者等)
・木屑の回収→合板、バイオマス
②中間処理業者による解体・分別促進の必要性
使用済みオフィス家具の処理・リサイクルを行う場合、通常まず中間処理業者で解体・
分別されることになるが、中間処理業者の中には、分別・解体を十分に行う業者から、分
別・解体を余り行わず大部分を焼却・埋立に流してしまう業者まで、様々な業者が含まれ
る。
特に、繁忙期である3月前後においては、解体・分別が十分に行われない傾向がある。
また、この時期は、排出事業者、オフィス家具メーカー、引越業者等から、使用済みオフ
ィス家具が中間処理業者を経由せずに直接シュレッダー業者に回されてしまうことがある。
こうしたから、中間処理業者等が解体・分別をより促進させれば、埋立・焼却処分の比
率(シュレッダー業者から埋立・焼却に回される部分も含む)が下がり、非鉄金属、樹脂、
木屑、石膏ボードのリサイクル率を高めること余地があると考えられる。
③排出事業者の CSR 対応ニーズ
排出事業者(ユーザー)でも、CSR への対応から、リサイクル率等の向上を要求してく
る可能性がある。そうしたニーズに対応するため、中間処理業者等の情報を把握しておく
必要がある。
また、こうした排出事業者(ユーザー)は、リサイクル率向上や適正処理のためであれ
ば、コストアップも受容する傾向にある。
85
なお、このことは、排出事業者向けアンケートにおいて、オフィス家具回収主体の選定
理由(問8)として回答率が最も高いものは、
「契約どおり、適切に処理してくれるため」
(51.3%)であり、「廃棄物収集運搬・処理費用が安価なため」(35.9%)を上回っていたこ
とと、CSR をより推進したい排出事業者の中には、使用済み製品のリサイクル率向上に伴
うコストアップを受け入れる企業が出始めている(中間処理業者へのインタビュー結果)
ということからうかがえる。
(2)解決の方向性
こうした課題に対する方策として、「オフィス家具メーカーが引き続き解体容易性等の
設計改善に努め、解体・リサイクル率の向上に寄与すること」、及び、「解体・リサイクル
向上への取組意向・能力の高い中間処理業者に使用済み家具が流れやすくすること」が挙
げられる。
オフィス家具メーカーにおいては、すでに解体容易化等のための設計の工夫が広範に行
われているが、さらなる改善の余地があると考えられることから、今後も引き続きの努力
が望まれる。
但し、各メーカーが解体容易性をいくら改善しても、解体・リサイクル向上への取組意
向・能力の高い中間処理業者が取り扱わなければ、効果が発揮できない。そのため、こう
した中間処理業者へ使用済みオフィス家具が流通するような措置が必要となる。(上記の
ような中間処理業者の取扱量が増加すればリサイクル率も向上するはずである。
)
従って、リサイクル率向上のため、解体・リサイクル向上への取組意向・能力の高い中
間処理業者の情報を、排出事業者、オフィス家具メーカー及びメーカー販社やディーラー
に伝える情報提供システムの構築が望まれる。
また、中間処理業者の得意分野や稼動状況等を把握し、適切に中間処理業者を活用すれ
ば、リサイクル率向上に役立てることができる。
このように、中間処理業者に関する情報を、排出事業者やオフィス家具メーカーに十分
に伝えることにより、より適切な(分別・解体度の高い)
、もしくはより付加価値の高い処
理ルートを活用できる可能性があるのである。また、CSR への関心が高くなりつつある排
出事業者は、こうした取組に伴うコスト上昇を進んで負担していくことが期待される。
(3)リサイクルの促進方策
①設計の改善(解体容易性等)
上記のとおり、各オフィス家具メーカーが、リサイクル促進に向けた設計改善への努力
を引き続き行っていくことが期待されている。
日本オフィス家具協会(JOIFA)としては、こうした各メーカーの環境配慮設計への取
組を支援することが望まれる。
例えば、リサイクル性を客観的に評価する尺度として、「解体性容易率」や「単一素材分
86
解可能率」等の導入が期待されるが、当面は客観的な評価が比較的容易である「単一素材
分解可能率」に関して以下の項目の検討を早急に実施する必要があると考えられる。
・「単一素材分解可能率」の定義
-単一素材、製品の部品数、除外すべき部品等の定義
・「単一素材分解可能率」の基準
-例えばグリーン調達適合製品とするための基準数値の設定
・対象商品
-当面の対象例:指定4品目(机・イス・収納家具・棚)
<単一素材分解可能率の検討(例)>
単一素材分解可能率は製品部品数に占める単一素材まで分解が可能な部品数の割合で示
す指標。製品の設計段階における単一素材まで分解が可能な部品数の割合で示す。単一素
材まで分解可能であることは、マテリアルリサイクルが容易になるとともに、回収した部
品のリユース(再使用)につながる。
なお、この指標は製造事業者各々にマテリアルリサイクルのシステムを確立させ、資源
の有効利用を促すことを目的としたものであり、必ずしも単一素材まで分解することを目
的とするものではない。
・単一素材分解可能率(%)=単一素材まで分解可能な部品数/製品部品数×100
②中間処理業者に関する情報提供システムの構築(業者情報の提供)
産業廃棄物処理振興財団や全国産業廃棄物連合会のデータベースを用いても、使用済み
オフィス家具の中間処理の実施が可能な業者を簡易に検索することはできない状況にある。
この意味からも、使用済みオフィス家具の中間処理の実施が可能な業者の情報提供シス
テムを構築することは意義のあることといえる。当面、日本オフィス家具協会(JOIFA)
を中心に、以下のことを検討していくことが可能と考えられる。
第1段階:中間処理業者に関するリストの作成
・JOIFA 内で、中間処理業者に関する基準を作成の上、その基準に合致する中間処理業者
のリストを作成する。
・その際、各会員メーカーが取引のある、解体・リサイクル向上への取組意向・能力の高
い中間処理業者の情報を提供し、共有化する。
・また、必要に応じ、全国の中間処理業者に関する調査を行う。
第2段階:中間処理業者に関する情報提供システムの構築
・排出事業者、オフィス家具メーカー及びメーカーの販社等の問い合わせに従い、適切な
情報を提供する体制を整える。
87
・JOIFA の HP 上の掲載や全国産業廃棄物連合会のデータベースや産廃情報ネットとの連
携等、広報を充実させる。
第3段階:効率的な中間処理・リサイクルルートの安定
・解体・リサイクル向上への取組意向・能力の高い中間処理業者の取扱量が増加すること
により、解体・リサイクル率が向上する。
・他の中間処理業者にもいい意味での刺激を与え、社会全体の解体・リサイクル率がさら
に上昇する。
2.リユースの推進
リユースの推進のための課題及びその対応策を下表に示す。
<リユースの課題と対応策>
(課題)
(対応策)
中古オフィス家具市場の健全な発展
ガイドライン・各種基準の策定
排出事業者から中古市場へのルートの量的・質的拡大
中古オフィス家具販売業者の紹介
マッチングサービスの促進
再使用容易化のための設計の改善
設計への要望のフィードバック
中古家具のリファービッシュ化
(1)リユースの課題
①中古オフィス家具市場の健全な発展
使用することにより劣化した中古オフィス家具が市中に出回ると、オフィス家具メーカ
ー側にも責任を問われる場面も生じうる。
消費生活用製品安全法でも、滅失・毀損の事故に関して以下のように言及されている。
◆消安法において、『製品事故』(法第2条第4項)とは、消費生活用製品の使用に伴い生
じた事故のうち、
1)一般消費者の生命又は身体に対する危害が発生した事故、あるいは、
2)消費生活用製品が滅失し、又はき損した事故であって、一般消費者の生命又は
身体に対する危害が発生するおそれのあるもの、
のいずれかであって、消費生活用製品の欠陥によって生じたものでないことが明らかな事
故以外のものをいいます。
(資料)経済産業省「新しい消費生活用製品安全法について」
リユースを推進することが社会的に望まれているものの、中古オフィス家具の流通が拡
88
大することによりこうした製品事故が発生する可能性が高まることのないよう、また、ユ
ーザーの中古オフィス家具市場への信頼性が低下することがないよう、中古オフィス家具
市場の健全な発展を促すための措置が必要とされる。
②排出事業者から中古市場へのルートの量的・質的拡大
リユース推進のための課題の一つとして、使用済みオフィス家具の中古市場への供給(排
出事業者からの引渡し)に拡充の余地があることが挙げられる。
これには、1)排出事業者から産業廃棄物処理業者へ引渡される分のうち中古市場へ回し
てもよい部分がまだかなりあると考えられることと、2)中古業者が調達した使用済みオフ
ィス家具の中でも売れ残りが発生し結局産業廃棄物処理業者に回さざるをえなくなること
の2つの側面がある。
1)排出事業者から使用済みオフィス家具の中古市場への引渡しに関する問題
排出事業者は、使用済みオフィス家具の処理を産業廃棄物処理業者に一括して委託する
傾向にあり、中古市場に供給することの検討を行わない場合もかなりあると考えられる。
実際に、中古オフィス家具の引渡経験のある排出事業者は少なく(アンケート調査では
14.3%)、中古オフィス家具として引渡したことがない理由として、「どこに引渡し(販売
し)たらいいのかわからなかったから」を挙げる排出事業者が2割弱(18.8%)存在する。
また、アンケート調査(排出事業者向け)によれば、使用済みオフィス家具の排出時の
課題としては、「廃棄物処理費用が高価である」という回答が最も多く、「中古家具として
売りたいが情報がないもしくは手間がかかる」という回答が次に多かった。
こうしたことから、例えば、排出時点で中古家具として販売できるオフィス家具を査定・
鑑定してもらい、中古オフィス家具として販売できるものは販売し、それ以外のものを廃
棄物として処理処分することを推進することができれば、産廃ルートに回る廃棄物を減少
させ再利用を促進させうるとともに、廃棄物処理費用の低減にも寄与しうる。
<排出時の課題
-排出事業者向けアンケート調査結果->
・「廃棄物処理費用が高価である」(46.6%)が最も多い。
・次いで、「中古家具として売りたいが情報がないもしくは手間がかかる」が 18.1%、「回
収後に適切な処理をしてくれるのか不安である」が 11.7%。
また、排出事業者側に問題がないとしても、中古オフィス家具販売業者側に以下の課題
があるため、排出事業者が中古商品としての価値を査定・鑑定する動きが大きく広がらな
い側面もあると考えられる。
・ 中古オフィス家具販売業者に関する情報は、排出事業者のみならず、排出事業者と絶え
ず接しているオフィス家具ディーラーや引越し業者等にも伝わっていないことが多い。
89
・ 中古オフィス家具販売業者が直接、排出事業者のもとへ出向き、査定・鑑定するのは、
時間的・コスト的にも限界がある。
2)中古オフィス家具市場での売れ残りの問題
顧客(買い手)のニーズに沿った中古オフィス家具を調達できなかったり、在庫の量を
多く抱えているものの買い手が見つけられなかったり等、需給のマッチングの難しさが中
古家具業界の主な課題となっている。特に、オフィス家具の場合、色やデザイン、量等、
マッチングさせなければならない点が多い。
さらに、インタビュー調査では中古オフィス家具業界の問題点として、以下のことが指
摘された。
・ 使用済みオフィス家具の発生源は大手企業が主体なのでまとまった量が一時期に集中
して発生する。従って、長期間在庫が必要となる(中古品の販売価格の 60~70%は保管
料と修理・運送の手数料が占める)
。
・ 良質の商品(使用済みオフィス家具)を入手することが難しい。これには、不要品(使
用済みオフィス家具)がほとんど発生しなくなることがあること、不用品が必ずしも市
場価値が高いとは限らないこと等の事情が影響している。
・ 上記のことから、納期内に顧客ニーズに合うだけの中古オフィス家具を調達できないこ
とがある、粗悪品まで引き取ってしまうと在庫が嵩張りかえって売れ残ってしまう等の
問題が発生している。
3R の観点から見た場合、中古オフィス家具販売業界の問題は、主に、調達能力と在庫ス
ペースの不足等の業界の特徴及び中古オフィス家具の需給マッチングの困難性等が要因と
なり、顧客ニーズに沿った商品を揃えることができずに売れ残ってしまい、それが結局産
業廃棄物処理のルートに回ってしまうことといえよう。
中古オフィス家具販売業者も、良質な製品をより多く調達することができるようになれ
ば、売れ残りが少なくなるとともに、産廃処理される割合も小さくなる。即ち、
「排出事業
者→中古オフィス家具市場のルート」を量的のみならず、質的・時期的にも拡充すること
により、良質の商品を中古オフィス家具販売業者に提供し、中古市場を活性化させる余地
があると考えられる。
③再使用容易化のための設計の改善
クリーニング性能、リユースを考えたオフィス家具の設計・製造は未だ普及してないとい
える。しかし、例えば、洗浄容易性を向上させるような設計を行えば、リユースを促進さ
せる可能性がある。
アンケート調査においても、中古オフィス家具販売業者に対してオフィス家具の3R推進
に向けた有効な対策案について質問した結果、「洗浄後も再使用できる等再使用を容易に
90
する製品設計の改善」を挙げた事業者が全体の 62.5%に上った。
<リユース促進を可能にする設計の例
-インタビュー調査より->
イスの布地は抗菌性等の機能性やデザイン性に留意した設計になっているにもかかわら
ず、パッドをとりはずして洗える等の設計になっていない。パーティション等も水洗いす
ることで再使用することが可能になるが、現状製品では水洗いすることでのりの部分がは
がれてしまい浮いてきてしまうことから水洗いができない状況になっている。このように、
部品交換は不要であるがクリーニングすることで中古オフィス家具として流通可能なもの
もあることから、クリーニング性を考えたオフィス家具の商品設計が必要である。
(2)課題解決の方向性
①中古オフィス家具市場の健全な発展
既述のとおり、使用することにより劣化した中古オフィス家具が市中に出回り、製品事
故が発生した場合、オフィス家具メーカー側にも責任を問われることがあるとともに、中
古オフィス家具市場への信頼性をも低下させる可能性がある。
こうしたことを防止するための対策として、各種基準・ガイドラインの策定といった取
組を行うことが望ましいと考えられる。
②排出事業者から中古市場へのルートの量的・質的拡大
既述のとおり、排出事業者が、使用済みオフィス家具の処理を産廃処理業者に処理を委
託する前に、中古商品としての価値を査定・鑑定してもらう機会があれば、一部は産廃ル
ートに回らず再利用される可能性がある。
排出事業者がこうした措置を講じない理由として、不要オフィス家具を中古として販売
したい場合に販売先等に関する情報がなかったり、不慣れで手間がかかるためであると考
えられるため、排出事業者等に、中古家具販売業者を紹介できるようなシステムを構築す
ることが有効と考えられる。
さらに、こうした「排出事業者→中古オフィス家具市場のルート」を量的のみならず、
質的・時期的にも拡充することにより、良質の商品を中古オフィス家具販売業者に提供し、
中古市場を活性化させる余地があると考えられる。
このための対策としては、中古オフィス家具販売業者の紹介のほか、マッチングサービ
スの推進が考えられる。
③再使用容易化のための設計の改善
再使用容易化のための設計・製造を促進するための方策としては、中古家具販売業者と
オフィス家具メーカーが連携し、リユースを推進しうる製品設計に向けた取組を進めてい
くことが有効と考えられる。例えば、オフィス家具メーカーの設計担当者及び中古オフィ
91
ス家具販売業者等が情報交換を行うこと等が想定される。
④中古家具のリファービッシュ化
上記のほか、使用済みオフィス家具の機能を向上させるとともに環境価値を付加させる
により、より価値の高い製品(リファービッシュ家具)にしてから販売することも、リユ
ースの促進のための一つの対策と考えられる。
(3)リユースの推進方策
①ガイドライン・各種基準の策定
上記のような状況に対応するため、日本オフィス家具協会(JOIFA)が、2003 年 5 月に
作成した「中古家具取扱いに関する考え方」に記載されている項目に関して再考するとと
もに、販売後の製品の取扱いに関する考え方や具体的な各種基準(製品別・価格別耐用年
数等)等について検討していくことが望まれる。
<検討項目(案)>
・製品別・価格別の耐用年数や保証期間に関する考え方
・中古家具に対する PL 法対応策
-中古家具を回収・販売する際のチェック項目の必要性
(不具合が発生する場合は修理を行う、修理済みの目印を付ける、等)
-部品を供給する等のメーカー側の協力可能性
・販売後の状況の確認方法
販売後の状況の確認方法に関していえば、中古家具に欠陥が見つかった場合、下記の事
情から責任主体の特定が難しい。
<中古家具に欠陥が見つかった場合の責任主体の特定が難しい理由>
・以前の使用者の使用状況や改造・修理の状況が確認しにくいので、改造・修理の実施の
有無が特定しにくい。
・販売業者の修理・点検の内容が確認しにくい、さらに修理の履歴が不明確なことが多々
ありえる。
・改造、修理が原因で PL 事故が発生したとしても、その改造、修理がどの時点で実施され
たのか判断しにくい。
・製品が複数の者に譲渡されているため、製品の安全性確保に必要不可欠な警告表示や簡
易版の使用説明書が紛失している等の事情で誤使用が発生することがありえ、その場合
の責任主体の特定が難しい。
資料:JOIFA「中古家具取扱いに関する考え方」
(2003 年 5 月)
92
一つの解決方法の例として特定の製品に IC タグを取り付けることが考えられる。
<例:IC タグの実証実験(案)>
・製造年月日を入力する。
・IC タグを付け、履歴を入れる。製造業者は、一次販売までしか追跡できないため、二次
販売以降は中古家具販売業者に協力してもらう。
(協力内容の例)
→販売した際の月日や状況等の履歴を入力してもらう。
→不具合がある場合は、修理を行う等の対応をしてもらう(品質管理を行う)。
②排出事業者から中古市場へのルートの量的・質的拡大のための対応策
1)中古オフィス家具販売業者の紹介
排出事業者から中古オフィス家具販売業者へのアクセスを円滑化するため、排出事業者
に中古オフィス家具販売業者の情報をより多く提供していくことが必要であるが、それに
は、中古業者側の課題にも対応することが重要である。既述のとおり、中古業者側に以下
の課題があるため、排出事業者が中古商品としての価値を査定・鑑定する動きが大きく広
がらないという側面があると考えられる。
・ 中古オフィス家具販売業者に関する情報は、排出事業者のみならず、排出事業者と絶え
ず接しているオフィス家具ディーラーや引越し業者等にも伝わっていないことが多い。
・ 中古オフィス家具販売業者が直接、排出事業者のもとへ出向き、査定・鑑定するのは、
時間的・コスト的にも限界がある。
このことから、査定・鑑定のためのコストを最小限化し、中古オフィス家具販売業者の
紹介の機会を増加させる方法として、以下のことが考えられる。
・中古オフィス家具の業界団体(「再生家具普及協議会」等)等が、例えば、中古オフィス
家具販売業者のリストを HP 等で公開する。また、各業者とも HP 等を充実させ、品揃
えや得意分野等の情報(コンテンツ)を質量ともに拡充する。
・排出事業者(またはディーラーや引越し業者)は、リストを見て、業界団体経由もしく
は直接中古オフィス家具販売業者に問い合わせる。問い合わせを受けた中古業者は、ユ
ーザーからの携帯電話での画像送付、デジカメ画像の電子メール送付、チェックリスト
(台数、製造年月日等)記入後送付等の方法により、自社内で査定・鑑定を行う。
2)マッチングサービスの促進
需要側と供給側のニーズをマッチングさせていく取組の一つとして中古家具オークショ
ンが挙げられる。また、マッチングを行うに当たり他業界と連携し、新規需要を開拓する
例も見られる。
93
今後、こうした取組を増やし、需給マッチングを行いやすくする環境を整備していくこ
とが期待される。
<中古オフィス家具オークションの事例
-インタビュー調査->
・中古家具オークション会場は 1,000 坪の工場内にある。オークションは週1回開催され、
参加するリサイクルショップ(中古家具販売業者)は 30~40 社/回である。北は秋田か
ら南は大阪ぐらいまでのリサイクルショップが集積する。リサイクルショップの特徴と
して、オフィス家具専業が多いこと、中小企業等の法人を再販先にしていること、等が
挙げられる。同社の場合、全国 200 社のリサイクルショップをオークション参加会員と
している。オークションには、リサイクルショップに加え、仲卸も参画している。
<事業所等からのオフィス家具回収と新規開業事業者の家具調達マッチング事例
-インタビュー調査->
・中古オフィス家具のみならず、コピー機や電話等を揃えた「起業支援セット」を販売す
ることで、中古オフィス家具の販売促進を図っている。
・中古オフィス家具販売業者が不動産業者数社と連携し、オフィス探し代行サービスも実
施することで、中古オフィス家具販売促進を図っている。
・新規開業事業者向け販売機能を円滑にさせるためには、通常、1)品揃え、2)スピード、
3)価格が重要なポイントとなるが、
「起業支援セット」のような標準化タイプを導入する
ことで、オフィス家具回収機能とのマッチングを容易化している。
③設計への要望のフィードバック
オフィス家具メーカーの設計担当者及び中古オフィス家具営業担当者等が情報交換を行
うことが再使用容易化のための設計・製造を促進するための方策の一つとして考えられる
が、その際、メーカー側及び中古オフィス家具販売業者側の双方から歩み寄りコミュニケ
ーションを深めていく努力をすることが重要である。
今後の課題として、こうした中古オフィス家具販売業者の要望のフィードバックの場を
設定することの可能性について検討していくことが挙げられる。
④中古家具のリファービッシュ化
使用済みオフィス家具に新たな付加価値(デザイン性等)を付与することにより、再使
用される可能性が高まることがあると考えられる。
こうしたリファービッシュ家具は、まず自治体の社会福祉施設等に使用されることが予
想される。
また、排出事業者へのアンケート調査結果からリファービッシュ家具の利用意向は高い
(条件付利用者を含め 72.3%)。リファービッシュ家具を利用したい理由として、環境配慮
94
製品の購入を挙げる事業者は多く、国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グ
リーン購入法)の遵守や環境マネジメントシステム、CSR 等の普及の流れを鑑みると、今
後はリファービッシュ家具の購入促進が期待される。
そのため、中古家具のリファービッシュ化の推進を検討していくことが望まれる。
<リファービッシュ家具への取組事例
-インタビュー調査->
・オフィス家具のリファービッシュを手がけるデザイナーとの出会いにより、デザイン的
に優れたリファービッシュ家具の製作が可能になった。
・新品よりも高価であればリファービッシュ家具は購入してもらえないのが実態であり、
仮に大量に製作できたとしても売れ残りのリスクもあり、早期の事業化は難しいと考え
ている。
・オフィスを丸ごと変換するようなプロジェクトの中でリファービッシュ家具の利用を図
ったり、希少価値のある部材をワンポイントに使ったリファービッシュ家具を製作する
ことで、将来的に事業化が図れるかもしれない。
3.リデュース・長寿命化の推進
リデュース・長寿命化の推進のための課題及びその対応策を下表に示す。
<リデュース・長寿命化の課題と対応策>
(課題)
(対応策)
廃棄理由の多様化
修理・クリーニングサービスのさらなる充実
部品の種類の多様性
材料・部品の標準化・規格統一による修理基盤強化
(1)リデュースの課題と解決の方向性
①廃棄理由の多様化
機能面だけでなく、デザイン面や外観の劣化の問題により、オフィス家具を排出してし
まう企業も多い。このことから、顧客ニーズに合わせた修理・クリーニングサービスをさ
らに充実させることが長寿命化の推進につながると考えられる。
②部品の種類の多様性
オフィス家具製品の場合、単価が安いこと、部品の数・種類が多くメーカー間で相違が
大きいことから、ユーザーが部品交換・修理をするよりも新品を購入することの方を選択
する傾向が比較的強い。従って、メーカー間の部品共通化を進め部品の数・種類を削減し
ていくことが、新品を購入するのではなく部品交換・修理をさせるインセンティブを与え
ることにつながると推測される。
95
(2)リデュースの推進方策
①修理・クリーニングサービスのさらなる充実
修理サービスのみならず、デザイン重視の顧客も多いことから、クリーニングサービス
をさらに充実させることも、長寿命化に資すると考えられる。
例えば、排出量に応じ、修理・デザイン方法を提案する(例:一定の個数が集まれば同
一色に塗装する、一個だけであればクリーニングだけで対応する、もしくはリファービッ
シュ化を提案する)ようなコンサルタントサービス(ワンストップサービス)と組み合わ
せるのも一案である。
こうしたサービスを実施する場合、排出事業者(ユーザー)のニーズにきめ細かにかつ
迅速に応じるため、排出事業者と接触機会を多く有する業者(オフィス家具メーカー、販
売業者、引越し業者等)が、中古業者、修理・クリーニング業者、産廃業者、リファービ
シュに対応している業者等との交流・連携を深め、関連サービスに関する情報が円滑に流
通させていくことが重要である。
以下は、顧客に様々なサービスを提供しているオフィス家具販売業者(ディーラー)の
取組事例である。
<オフィス家具販売業者の例
-インタビュー調査->
・顧客が新品のオフィス家具を購入しようとする意思がある場合、予算が十分あれば、新
品を購入することを勧めることにしている。但し、その場合、環境配慮型オフィス家具
製品の購入を提案することとしている。顧客の購入予算が十分でなければ、クリーニン
グサービスを受け、現在の家具を継続して使用することを提案している。(クリーニング
サービスは洗浄剤等を用い現場にて行っている。)
・顧客が中古オフィス家具の購入も視野に入れている場合、中古製品を中古オフィス家具
販売業者から調達し販売することもある。
・新品購入後は、10 年後に再度同社から購入していただくために、修理やクリーニングの
サービスを継続的に行っている。その際、修理の下請け業者を活用している。
・新品購入の際、もしくは一部の家具を入れ替える際、顧客が不要な家具の中古市場での
販売を要望する場合は、中古オフィス家具販売業者を顧客に紹介している。(中古業者の
紹介は、規模によって紹介先を変えている。即ち、不用品が 10~20 本の場合は、中規模
の業者、大量に出てきたときは、大手の業者を紹介する。また、机 2 本、イス 2 本しか
出ない場合は、大手の中古業者には断れてしまうので、2~3 人で行っている中古業者に
紹介する。)
②材料・部品の標準化・規格統一による修理基盤強化
上述の通り、オフィス家具製品の単価が安いこと、部品数が多いことが、部品交換・修
理をするよりも新品を購入する傾向にある主な理由であり、材料・部品の標準化・規格統
96
一が修理のための基盤を強化することにつながると考えられる。
対応策として、例えば、各オフィス家具メーカーが材料・部品の標準化・規格統一に向
けて努力していくとともに、日本オフィス家具協会(JOIFA)がそれを支援していくこと
が考えられる。
4.まとめ
以上、使用済みオフィス家具製品の効率的な3Rの推進方法・体制案を、3Rの種類別
に検討したが、日本オフィス家具協会(JOIFA)において取組の優先度の高いものは、第
一に「材料リサイクルの促進」、第二に「リユースの推進」である。マテリアルフローの結
果からも、材料リサイクルの一層の促進と中古家具流通の推進が重要であることが示唆さ
れた。「材料リサイクルの推進」に関しては、JOIFA がオフィス家具メーカー、産業廃棄物
処理業者、排出事業者との連携を通じて推進していくべきものが多いのに対し、
「リユース
の推進」に関しては、中古家具販売業者が主体的に取組むべきものが多い。そのため、優
先度を第一に「材料リサイクルの促進」、第二に「リユースの推進」とした。
「材料リサイクルの促進」、「リユースの推進」いずれも段階を踏みながら対策を進めて
いく必要がある点では、短期的対応策が最も優先度が高く、次いで、中期的対応策となる。
このような優先度を加味し、取組主体も明示した推進方策案を以下に示した。
効率的な3R の推進方策案(優先度を加味したもの)
材料リサイクルの促進
リユースの推進
リデュース・長寿命化の
推進
短 期 的 ・設計の改善(解体容易性) ・ガイドライン・各種基
対応策
JOIFA による各メーカ
準の策定
ーの取組支援
JOIFA による対応
中 期 的 ・中間処理業者に関する情 ・中古オフィス家具販売 ・修理・クリーニングサ
業者の紹介
ービスのさらなる充
対応策
報提供システムの構築
JOIFA が全国産業廃棄
中古家具販売の業界
実
メーカー、販売業者、
物連合会、産業廃棄物処
団体による対応
引越業者による対応
理振興財団等と連携し ・設計への要望のフィー
ドバック
て実施
メーカーと中古家具
販売業者の交流
長期的
・マッチングサービスの ・材料・部品の標準化・
対応策
促進
規格統一による修理
基盤強化
中古家具販売業者に
よる対応
メーカーによる対応
・中古家具のリファービ
ッシュ化
メーカー、中古家具販
売業者による対応
(注)下線をひいた取組が優先度の高い取組。
97
産業廃棄物中間処理業者、鉄スクラップ業者、解体業者のところで出された“材料リサ
イクルの促進”「設計の改善(解体容易性)」については、既にオフィス家具メーカーで取
り組んできた部分もあり、継続的に取り組んでいく意義・重要性が高く、取組へのハード
ルも低いと考えられることから、短期的対応策に位置づけた。
“材料リサイクルの促進”「中間処理業者に関する情報提供システムの構築」については、
上述の設計の改善にオフィス家具メーカーと積極的に連携し、分別・解体・リサイクルに
取り組んでいく中間処理業者に関する情報提供という点で、次の段階の取組、すなわち、
中期的対応策と位置づけた。
“リユースの推進”「ガイドライン・各種基準の策定」は、比較的早急に実施していかな
ければならない課題であることから、短期的対応策と位置づけた。
“リユースの推進”「中古オフィス家具販売業者の紹介」は、中古オフィス家具販売業者
の取組を支援する形で実施されるものであり、
「設計への要望のフィードバック」もオフィ
ス家具メーカーと中古オフィス家具販売業者の協力を要する取組であり、複数の関係業界
を巻き込む必要があることから、中期的対応策と位置づけた。
“リユースの推進”「マッチングサービスの促進」、
「中古家具のリファービッシュ化」は、
浸透していくのに時間を要するということで長期的対応策とした。
“リデュース・長寿命化の推進”に関しては、排出事業者の安易に買い替えを行わない
取組を支援するためには「修理・クリーニングサービスのさらなる充実」が図られていく
必要があるが、多少時間をかけて行っていくものと考え、これを中期的対応策とした。
“リデュース・長寿命化の推進”「材料・部品の標準化・規格統一による修理基盤強化」
に関しては、オフィス家具メーカーへのヒアリングによると、材料・部品の標準化・規格
統一、とりわけ部品の標準化・規格統一には長期間を要するとの話もあり、長期的対応策
に位置づけた。
98
参考資料
排出事業者向けアンケート調査票
産業廃棄物中間処理業者向けアンケート調査票
鉄スクラップ業者向けアンケート調査票
中古オフィス家具卸・販売業者向けアンケート調査票
産業廃棄物収集運搬業者向けアンケート調査票
解体業者向けアンケート調査票
引越業者向けアンケート調査票
排出事業者向け
不要なオフィス家具の排出実態に関するアンケート調査票
貴社の環境問題や社会的責任への取組状況についておうかがいします
はじめに、貴団体の環境問題や社会的責任への取組状況についておうかがいします。
問1 貴団体では、廃棄物発生抑制・リサイクル推進等につながる環境経営・環境マネジ
メントシステムを実践していますか。どちらかあてはまる番号に○をつけてください。
1.環境経営・環境マネジメントシステムを実践している
2.環境経営・環境マネジメントシステムを実践していない
問2 貴団体では、廃棄物発生抑制・リサイクル推進等への取組を環境報告書等に記載し、
公表していますか。最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.公表している
2.現在は公表していないが、公表する予定はある
3.公表していないし、今後も公表する予定はない
問3 貴団体では、企業の社会的責任(CSR)を遂行する観点から、CSRを専門的に
扱う組織を整備されていますか。最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.組織を整備している
2.現在は組織が未整備であるが、今後は整備する予定である
3.現在は組織が未整備であり、今後も整備する予定はない
問4 貴団体では、企業の社会的責任の遂行結果を持続可能報告書等に記載し、公表して
いますか。最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.公表している
2.現在は公表していないが、公表する予定はある
3.公表していないし、今後も公表する予定はない
不要なオフィス家具の排出状況についておうかがいします
ここでは、不要になったオフィス家具の排出状況についておうかがいします。
問5 貴団体において、不要なオフィス家具を排出する場合は、どのような場合ですか。
あてはまる番号すべてに○をつけてください。
1.デザイン・外観が陳腐化したと感じたため、新しいオフィス家具一式を購入するとと
もに、不要になったものを入替わりに排出する
2.引越時に不要になったものを排出する
3.内装やオフィス内レイアウトの変更等の時に、不要になったものを排出する
4.破損、故障、老朽化等、必要となる機能が充足できなくなったものを排出する
5.リース切れになったものを引き上げてもらう
6.減価償却期間を超えたので排出する
7.その他(
)
1
問6 貴団体における近年の排出量はどの程度ですか? 排出のあった年度を具体的にご
記入ください。また、オフィス家具の種類別に、排出台数もしくは排出重量を以下の記
入欄にご記入ください。あわせて、同年度における全社での保有台数もご記入ください。
記入年度:
年度
種類
排出台数(台)
排出重量(kg)
保有台数(台)
1.机・テーブル類
2.いす類
3.収納家具類・棚類
4.ローパーティション
5.その他
(
)
合
計
(注 1)全保有台数の把握が困難な場合、1人あたり●台、△㎡あたり●台とご記入ください。
(注 2)重量のご記入が難しい場合には、弊社のほうで換算いたしますので、排出台数のみご記
入いただきますようお願い申し上げます。
問7 上記オフィス家具の回収主体としてあてはまる番号すべてに○をつけていただき、
回収主体別の回収量のシェアをご記入ください。
回収主体の種類
回収量のシェア
(台数基準・重量基準) ←どちらかに○
1.オフィス家具メーカー
%
2.引越業者
%
3.産業廃棄物中間処理業者
%
4.中古オフィス家具卸・販売業者
%
5.その他(
)
合
%
計
100
2
%
問8 オフィス家具の回収主体の選定理由はどのようなものですか。あてはまる番号すべ
てに○をつけてください。
1.普段からよく利用している取引業者であるため
2.廃棄物収集運搬・処理費用が安価なため
3.中古家具として販売されるものも産業廃棄物として処理されるものもまとめて引取っ
てもらえて便利だから
4.工期、運搬計画がすぐれているため
5.契約どおり、適切に処理してくれるため(不法投棄等を行わない業者であるため)
6.廃棄物処理費用の根拠について、きちんと説明や書類を提出できるため
7.新品を購入したため、そのメーカーが引取ってくれたため
8.引越業者が、その他の機器と一緒に引取ってくれたため
9.よい条件で購入してくれた中古オフィス家具卸・小売業者がいたため
10.オフィス家具メーカー、引越業者、リース会社、中古オフィス家具卸・販売業者等か
らの紹介を受け、回収主体を決定している
11.その他(
)
問9 不要なオフィス家具を排出する際の課題としてどのような点が挙げられますか。あ
てはまる番号すべてに○をつけてください。
1.廃棄物処理費用が高価である
2.回収業者が希望する日時に取りに来てくれない
3.回収後に適正な処理をしてくれるのか不安である
4.自社で回収業者を探す場合に、どの業者に依頼したらよいかわからない
5.中古家具として売りたいが、情報がないもしくは手間がかかる
6.その他(
)
問 10 今後、オフィス移転や内装・レイアウトの大幅変更に伴って不要なオフィス家具を
排出することもあろうかと思いますが、自社から排出される不要なオフィス家具の3R
推進に向けて協力できることはどのようなことですか。あてはまる番号すべてに○をつ
けてください。
1.故障・破損時に新品への買替えを安易に行わず、修理・洗浄等を行いできるだけ長く使
用する
2.引越・内装変更時にも新品への買替えを安易に行わず、既存のオフィス家具をできるだ
け使用する
3.不要になったオフィス家具を安易に産業廃棄物として排出せず、査定・鑑定主体に依頼
し、継続使用が可能なオフィス家具についてはできるだけ自社内で再使用し、自社で使
用できないものは中古オフィス家具として販売する
4.購入年月日や製品型番等に関する購入記録を購入時点で作成しておき、排出時に引取主
体に渡す
5.オフィス家具の中に機密書類や情報媒体を残さない
6.材料リサイクル率の高い主体に優先的に委託する
7.わかる範囲内で分別・解体し、リサイクルしやすい状態で引き渡す
8.その他(
3
オフィス家具の修理についておうかがいします
以降、オフィス家具の修理依頼状況や、今後の修理依頼意向についておうかがいします。
問 11
貴団体では、オフィス家具の修理を依頼したことがありますか。
1.修理を依頼したことがある
→問 11-1~問 11-3 にお進みください
2.修理を依頼したことがない
→問 11-4 にお進みください
問 11-1 どのようなオフィス家具について修理を依頼しましたか。あてはまる番号すべて
に○をつけてください。
1.机・テーブル類
2.いす類
3.収納家具類・棚類
4.ローパーティション
5.その他(
)
問 11-2
修理内容はどのようなものでしたか。修理対象物と併せてご記入ください。
修理対象物
修理内容
(例)いす
キャスターが回転しなくなったので、キャス
ターを交換した。
問 11-3 修理を依頼した際の問題としてどのようなことがありましたか。あてはまる番号
すべてに○をつけてください。
1.修理箇所の補充部品がみつからなかったため、修理できなかった
2.修理の依頼先がわかりにくかった
3.依頼してもすぐに修理してもらえなかった
4.修理料金が高かった
5.故障・破損が完全には修復しなかった
6.その他(
)
7.特に問題はなかった
問 11-4 修理を依頼しない理由はどのようなことですか。あてはまる番号すべてに○をつ
けてください。
1.修理料金が高いため
2.修理の依頼先がわかりにくいため
3.依頼してもすぐに修理してもらえないため
4.修理するまでの間、使えないと業務に支障があるため
5.故障・破損が完全には修復しないと思ったため
6.その他(
)
4
中古オフィス家具の購入・引渡状況についておうかがいします
次に、中古オフィス家具の購入・引渡状況についておうかがいします。
問 12 貴団体では、中古オフィス家具を購入した経験がありますか。どちらかあてはまる
番号に1つ○をつけてください。
1.中古オフィス家具を購入したことがある
→問 12-1~問 12-2 へお進みください
2.中古オフィス家具を購入したことはない
→問 12-3 へお進みください
問 12-1 どのようなオフィス家具について中古オフィス家具を購入しましたか。あてはま
る番号すべてに○をつけてください。
1.机・テーブル類
2.いす類
3.収納家具類・棚類
4.ローパーティション
5.その他(
)
問 12-2 新品ではなく、中古オフィス家具を購入する理由はどのようなものですか。あて
はまる番号すべてに○をつけてください。
1.購入金額が安価である
2.購入後の想定使用年数内であれば耐久性などからみて十分に使用できる
3.現在使用している他のオフィス家具の色・デザインとの調和が図れる
4.同一の色・規格の製品について、希望するだけのロットが手に入る
5.環境に配慮した企業として、中古オフィス家具を購入している
6.その他(
)
問 12-3 中古オフィス家具を購入しない理由はどのようなことですか。あてはまる番号す
べてに○をつけてください。
1.新品のほうが見栄えが良い
2.新品に比べ、耐久性、品質等の点で不安がある
3.品質保証が付与されていない
4.他のオフィス家具の色・デザインとの調和が図れない
5.同一の色・規格の製品について、希望するだけのロットが手に入らない
6.中古オフィス家具の取扱業者の問合せ先に関する情報がない
7.中古オフィス家具の取扱業者の信用度合に関する情報がない
8.その他(
)
問 13 今度は、中古オフィス家具の引渡状況についておうかがいします。貴団体では、不
要になったオフィス家具を中古オフィス家具として引渡したことがありますか? 最も
あてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.引渡したことがある
→問 13-1~問 13-2 へお進みください
2.引渡したことはない
→問 13-3 へお進みください
3.わからない
→問 14 へお進みください
5
(問 13 で「1.引渡したことがある」と回答した方におうかがいします)
問 13-1 引渡した先はどこですか。あてはまる番号すべてに○をつけてください。
1.オフィス家具メーカー
2.引越業者
3.中古オフィス家具卸・小売業
4.その他(
)
問 13-2 引渡す際に査定や鑑定を受けたと思いますが、不満や不都合はありましたか。あ
てはまる番号すべてに○をつけてください。
1.査定・鑑定結果(金額)が思っていた金額よりも安かった
2.査定・鑑定結果(金額)の情報を得るまでに思ったより時間がかかった
3.査定・鑑定を行える主体を探すのに苦労した
4.査定・鑑定先により査定・鑑定金額が大きく異なるため、中古オフィス家具販売先の
決定に苦労した
5.査定・鑑定に費用がかかった
6.その他(
)
7.特に不満や不都合はなかった
(問 13 で「2.引渡したことはない」と回答した方におうかがいします)
問 13-3 引渡したことがないのはどのような理由からですか。あてはまる番号すべてに○
をつけてください。
1.どこに引渡し(販売し)たらいいのかわからなかったから
2.小ロットなので、見返りが少ないわりに手続きが面倒なため
3.廃棄物として適正に処理すれば十分であり、リユースの必要性を感じないため
4.査定・鑑定結果に満足できなかったから
5.中古家具として引渡せるようなものがないと思うから
6.その他(
)
6
リファービッシュ家具についておうかがいします
以降、リファービッシュ家具の利用意向についておうかがいします。
“リファービッシュ”の英語の直訳は「磨き直し」ですが、単に中古品の再商品化では
なく、製品の機能アップと環境価値の付加などにより、より価値の高い製品を供給するこ
とを意味しています。
近年、オフィス家具メーカーと大学が連携し“リファービッシュ家具”の試作が行われ
ております。
ハイブリッド型
リファービッシュ家具の例
4
問 14 リファービッシュ家具が現在よりも身近で利用しやすいものになった場合、貴団体
ではリファービッシュ家具を利用しようと思いますか。最もあてはまる番号に○をつけ
てください。
→問 14-1 へお進みください
1.積極的に利用しようと思う
2.条件が合えば、利用しようと思う
3.利用しようとは思わない
→問 14-2 へお進みください
(問 14 で「1.積極的に利用しようと思う」
「2.条件が合えば、利用しようと思う」と
回答した方におうかがいします)
問 14-1 リファービッシュ家具を利用したい理由はどのようなことですか。あてはまる番
号すべてに○をつけてください。
1.環境配慮製品を購入したいから
2.ユニークな取組であり、興味があるから
3.新品に比較すれば安く入手できるから
4.オフィス空間のイメージアップにつながるから
5.従来品にない機能性・付加価値性があるから
6.中古オフィス家具と異なり、品質保証を受けられそうだから
7.その他(
)
7
問 14-2 リファービッシュ家具を利用しようとは思わない理由としてあてはまる番号すべ
てに○をつけてください。
1.リファービッシュ家具を単品で購入した場合、オフィス内での利用方法がないから
2.同じデザイン・色・形状のリファービッシュ製品を揃えるのが難しそうだから
3.新品とさほど変わらない料金であれば、新品のほうが使い勝手がよいから
4.従来品にはない機能性・付加価値性があっても新品ではないことから、費用対効果の
面で新品に劣るから
5.新品よりも耐久性、品質が劣るから
6.新品と違って、品質保証を受けられない恐れがあるから
7.その他(
問 15
)
オフィス家具の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進に向けてご意見、
ご要望などございましたら、ご自由にご記入ください。
8
最後に、貴団体及びご回答者についてお伺いします。
F1
貴団体の本社所在地は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.北海道
2.東北(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島県)
3.東京都
4.北関東(群馬、栃木、茨城県)
5.南関東(埼玉、千葉、神奈川県)
6.中部(新潟、富山、石川、福井、長野、山梨、静岡、岐阜県)
8.大阪府
7.愛知県
9.近畿(滋賀、三重、奈良、和歌山、兵庫県、京都府)
10.中国(岡山、広島、山口、鳥取、島根県)
11.四国(香川、愛媛、徳島、高知県)
12.九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄県)
F2
貴団体の業種は?
1.
建設業
4.
情報通信業
2.
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
8. 不動産業
製造業
5.運輸業
3.
電気・ガス・熱供給・水道業
6.
卸売・小売業
9. 飲食店、宿泊業
12. 複合サービス事業
7.
10.医療、福祉
金融・保険業
11.教育、学習支援業
13.サービス業(他に分類されないもの)
14.その他(
F3
)
貴団体の直近の従業員数、全事業所の延べ床面積は?
以下の空欄にご記入ください。
従業員数(人)
延べ床面積(㎡)
F4
貴団体におけるオフィス家具の調達形態について最もあてはまる番号に1つ○をつ
けてください。
1.すべて購入している
2.購入しているものとリース・レンタルで対応しているものがある
3.すべてリース・レンタルで対応している
F5
貴団体における使用済みオフィス家具の廃棄物収集運搬・処理費用はどれくらいです
か。2005 年度(平成 17 年度)の実績を、以下の空欄にご記入ください。
万円/年
※有価物として引取ってもらうものがある場合は、廃棄物処理費用から有価物売却費用を
差し引いてご記入ください。
F6
ご回答いただきましたあなたのご連絡先を以下の空欄にご記入ください。
貴団体名・貴事業所名
ご芳名・ご所属
電話番号・E-mail
お忙しい中、ご協力ありがとうございました
9
産業廃棄物中間処理業者向け
不要なオフィス家具の解体・分別等に関するアンケート調査票
不要なオフィス家具の回収・受入状況をおうかがいします
問1 貴社における 2005 年度の産業廃棄物取扱量はどの程度ですか? また、産業廃棄物
全体に占めるオフィス家具の割合(シェア)は概ねどの程度ですか? 以下の空欄にご
記入ください。
回答欄
貴社における産業廃棄物取扱量
t/年
%
産業廃棄物全体に占めるオフィス家具の割合(シェア)
問2 貴社におけるオフィス家具の回収・受入元(中間処理契約上の相手方)としてあて
はまる番号すべてに○をつけてください。また、オフィス家具における回収・受入元別
の割合(シェア)をご記入ください。
回収・受入元の種類
回収・受入元別の割合(シェア)
1.オフィス家具排出事業者(事業場)
%
2.オフィス家具メーカー
%
3.中古家具卸・販売業者
%
4.産業廃棄物中間処理業者
%
5.その他(
%
)
合
計
100
%
問3 不要なオフィス家具の回収・受入を進める上での課題はどのようなことですか。あ
てはまる番号すべてに○をつけてください。
1.使用済みオフィス家具の排出・回収依頼は、オフィス家具排出事業者(事業場)から
受けるが、搬出にあたり、ビルオーナーへの相談・許可を得る必要がある
2.排出・回収依頼を受けたもの以外の不要なオフィス家具を引き受け、過積載になって
しまう
3.オフィス家具内に残存する機密書類や情報媒体の処理が不十分であったために、依頼
者から苦情を受ける
4.3月前後に使用済みオフィス家具の回収・受入が集中するため、回収・受入人員の確
保や保管スペースの確保に苦労する
5.その他(
)
1
回収・受入したオフィス家具の解体・分別状況をおうかがいします
問4 貴社では、回収・受入したオフィス家具の解体・分別を行っていますか。最もあて
はまる番号に1つ○をつけてください。
1.解体・分別を行っている
→問5~にお進みください
2.解体・分別は行っていない
→問 11 にお進みください
問5 貴社では、回収・受入したオフィス家具の解体・分別をどこで行っていますか。あ
てはまる番号すべてに○をつけてください。
1.自社
2.オフィス家具メーカーの配送センター等、使用済みオフィス家具の引取後保管場所
3.同業他社(廃棄物処理業者、再生資源業者等)の解体場所
4.オフィス家具排出事業者(事業場)の保管場所
5.その他(
)
問6 貴社で解体を行っているものはどのようなものですか? また、どの程度、解体し
ていますか。あてはまる番号、記号すべてに○をつけてください。
オフィス家具の種類
解体の程度
1.机・テーブル類
a.
天板とそれ以外を分離
b.
積載効率が向上するような大きさに切断もしくは分解
c. 金属系、木質系、樹脂系等の素材別に分離
2.いす類
d.
その他(
a.
脚とそれ以外を分離
b.
積載効率が向上するような大きさに切断もしくは分解
)
c. 金属系、木質系、樹脂系等の素材別に分離
3.収納家具類・棚類
d.
その他(
a.
積載効率が向上するような大きさに切断もしくは分解
b.
金属系、木質系、樹脂系等の素材別に分離
)
c. その他(
4.ローパーティション
)
a.
積載効率が向上するような大きさに切断もしくは分解
b.
金属系、木質系、樹脂系等の素材別に分離
c. その他(
5.その他(
)
)
a.
積載効率が向上するような大きさに切断もしくは分解
b.
金属系、木質系、樹脂系等の素材別に分離
c. その他(
)
2
問7 貴社では廃プラスチックの分別をどの程度行っていますか。また、その理由はどの
ようなことですか。最もあてはまる番号に1つ○をつけていただき、その理由を具体的
にご記入ください。
廃プラスチックの分別の程度
理由
1.廃プラスチックとそれ以外の素材を
厳密に分別するとともに、廃プラスチック
も素材別等に分別している
2.廃プラスチックとそれ以外の素材を
可能な限り分別している
3.廃プラスチックは分別していない
問8 貴社における 2005 年度の再生資源等(焼却処理や埋立処分されるものを除く)の引
渡量をご記入ください。
kg
引渡量
問9 貴社において引渡している再生資源等(焼却処理や埋立処分されるものを除く)の
種類についてあてはまる番号すべてに○をつけていただき、引渡量のシェアをご記入く
ださい。
再生資源等の種類
引渡量のシェア
1.鉄スクラップ
%
2.非鉄金属スクラップ
%
3.廃プラスチック(マテリアル)
%
4.廃プラスチック(ケミカル)
%
5.廃プラスチック(サーマル)
%
6.木質系材料(マテリアル、ケミカル)
%
7.木質系材料(サーマル)
%
8.繊維系材料(マテリアル、ケミカル)
%
9.繊維系材料(サーマル)
%
10.無機材料
%
11.その他(
%
)
合
計
100
3
%
問 10 回収・受入したオフィス家具の分別・解体・リサイクルを進める上での課題はどの
ようなことですか。あてはまる番号すべてに○をつけてください。
1.使用済みオフィス家具の排出は、新品のオフィス家具購入需要にあわせて排出される
ことが多く、2~4月に集中的に発生するため、分別・解体するスペースが十分に確
保できず、シュレッダーに回ってしまう
2.解体しにくい部品があることで、シュレッダーに回ってしまう
(クッションのウレタンの取り外し、ガスシリンダーや機構部分の解体等)
3.より分別することで販売できる再生資源もあるが、分別コストに見合うだけの売価が
得られない
4.複合素材の部材については分別が難しい(特に、樹脂)
5.ガラス繊維混合のプラスチック素材は、再生利用することが難しい
6.RPF(プラスチックと紙から成る固形燃料)製造業者が近隣に所在しないため、プ
ラスチックリサイクルが進まない
7.その他(
)
オフィス家具起源の廃棄物の焼却・埋立状況をおうかがいします
全員におうかがいします。ここでは、オフィス家具を含め貴社で取扱う産業廃棄物全般
のうち、焼却や埋立処分にまわるものについて、おうかがいします。
問 11 貴社が取扱う産業廃棄物のうち、焼却や埋立処分にまわる量はどの程度ですか。自
前処理分と委託処理分に分け、2005 年度の実績をご記入ください。
自前処理分
委託処理分
合計
焼却量
kg
埋立処分量
kg
合
kg
計
問 12 オフィス家具起源の廃棄物のうち、焼却しているものはどのようなものですか。あ
てはまる番号すべてに○をつけてください。
1.廃プラスチック(塩化ビニルを除く)
2.木質系材料(合板、木質繊維材等)
3.布地系材料(羊毛、皮革、綿)
4.その他(
)
問 13 オフィス家具起源の廃棄物のうち、埋立処分しているものはどのようなものですか。
あてはまる番号すべてに○をつけてください。
1.廃プラスチック(塩化ビニル等)
2.木質系材料(合板、木質繊維材等)
3.布地系材料(羊毛、皮革、綿)
4.焼却灰
5.その他(
)
4
オフィス家具のリデュース、リユース、リサイクルの推進方策等をおうかがいします
問 14 オフィス家具のリデュース、リユース、リサイクルの推進に向けて、有効と考えら
れる対策案を考えてみました。貴社からみて有効と考えられる番号すべてに○をつけて
ください。
≪材料リサイクルの推進≫
1.いすやパーティション等、リサイクルが難しい製品分野でのリサイクル推進
2.シュレッダーにかける前での素材別分別の徹底
3.解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進
4.廃棄物・リサイクル関係者とメーカー設計者の解体容易化に向けた情報連携の推進
5.廃棄物・リサイクル関係者や排出事業者に対する情報提供(解体マニュアルの配布等)
6.良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進
≪リユースの推進≫
7.汚れの洗浄後も再使用できる等、再使用を容易にするための製品設計の改善
8.中古家具流通促進に向けた中古家具卸・販売業者とメーカー設計者の情報連携の推進
9.中古オフィス家具販売に関するガイドラインの策定
10.中古オフィス家具の査定・鑑定基準の策定
11.中古オフィス家具の査定・鑑定サービスの推進
12.中古オフィス家具オークションの推進
13.中古部品の活用(再販、製品の生産に再利用、修理に再利用等)
≪リデュース・長寿命化の推進≫
14.使用材料の低減、部品点数の低減、軽量化等
15.材料・部品の標準化・規格の統一に伴う修理体制の充実
16.修理サービスの改善、修理依頼の推進
17.オフィス家具のクリーニングサービスの改善、クリーニングサービスの利用推進
18.リファービッシュ家具*利用の推進
19.その他(
)
(注)“リファービッシュ”の英語の直訳は「磨き直し」ですが、単に中古品の再商品化で
はなく、製品の機能アップと環境価値の付加などにより、より価値の高い製品に生
まれ変わった家具のことを、“リファービッシュ家具”と呼んでいます。
問 14-1
問 14 の対策案について、具体的なイメージがございましたらご記入ください。
5
問 15 オフィス家具の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進に向けてご意見、
ご要望などございましたら、ご自由にご記入ください。
6
最後に、貴社及びご回答者についてお伺いします。
F1
貴社の本社所在地は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.北海道
2.東北(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島県)
3.東京都
4.北関東(群馬、栃木、茨城県)
5.南関東(埼玉、千葉、神奈川県)
6.中部(新潟、富山、石川、福井、長野、山梨、静岡、岐阜県)
8.大阪府
7.愛知県
9.近畿(滋賀、三重、奈良、和歌山、兵庫県、京都府)
10.中国(岡山、広島、山口、鳥取、島根県)
11.四国(香川、愛媛、徳島、高知県)
12.九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄県)
F2
貴社の営業地域は?
あてはまる番号すべてに○をつけてください。
1.北海道
2.東北(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島県)
3.東京都
4.北関東(群馬、栃木、茨城県)
5.南関東(埼玉、千葉、神奈川県)
6.中部(新潟、富山、石川、福井、長野、山梨、静岡、岐阜県)
8.大阪府
7.愛知県
9.近畿(滋賀、三重、奈良、和歌山、兵庫県、京都府)
10.中国(岡山、広島、山口、鳥取、島根県)
11.四国(香川、愛媛、徳島、高知県)
12.九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄県)
F3
貴社の直近の売上高は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.
1,000 億円以上
2.
100 億円以上 1,000 億円未満
3.
10 億円以上 100 億円未満
4.
1億円以上 10 億円未満
5.
1 億円未満
F4
貴社の業務内容は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
産業廃棄物収集運搬業の許可を
1.持っている
2.持っていない
産業廃棄物処分業(中間処理)の許可を
1.持っている
2.持っていない
産業廃棄物処分業(最終処分)の許可を
1.持っている
2.持っていない
各都道府県産業廃棄物協会に
1.所属している
2.所属していない
古物商の許可を
1.持っている
2.持っていない
F5
ご回答いただきましたあなたのご連絡先を以下の空欄にご記入ください。
貴社名・貴事業所名
ご芳名・ご所属
電話番号・E-mail
お忙しい中、ご協力ありがとうございました
7
鉄スクラップ業者向け
オフィス家具のリサイクル等に関する実態調査票
不要なオフィス家具の回収・調達状況をおうかがいします
問1
貴社における 2005 年度の調達量(再生資源原料等)はどの程度ですか?
達量全体に占めるオフィス家具起源の割合(シェア)は概ねどの程度ですか?
また、調
オフィ
ス家具起源の調達量(再生資源原料等)のうち、解体されずに引取るものの割合(シェ
ア)は概ねどの程度ですか?
以下の空欄にご記入ください。
回答欄
貴社における再生資源原料等の調達量
t/年
調達量全体に占めるオフィス家具起源の割合(シェア)
%
オフィス家具起源のうち、解体されずに引取るものの
割合(シェア)
%
問2
貴社におけるオフィス家具の調達元(契約上の相手方)としてあてはまる記号すべ
てに○をつけてください。また、調達量全体に占める調達元別の割合(シェア)をご記
入ください。
調達元の種類
調達元別の割合(シェア)
1.産業廃棄物中間処理業者
%
2.オフィス家具メーカー
%
3.オフィス家具排出事業者(事業場)
%
4.中古家具卸・販売業者
%
5.引越業者
%
6.鉄スクラップ卸売業者
%
7.その他(
)
合
問3
%
計
100
%
貴社では、調達したオフィス家具の分別・解体や、オフィス家具起源の再生資源の
引渡をおこなっていますか?
それぞれ最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
回収・調達したオフィス家具の分別・解体
1.行っている
→問4~問5へ
2.行っていない
オフィス家具起源の再生資源の引渡
1.行っている
→問6~問9へ
2.行っていない
1
回収・調達したオフィス家具の分別・解体状況をおうかがいします
ここでは、問3.で『回収・調達したオフィス家具の分別・解体』で「1.行っている」
と回答した方だけにお伺いします。
「2.行っていない」と回答した方は、次ページの問6
にお進みください。
問4 貴社ではどのような分別・解体を行っていますか? オフィス家具の種類別に、あ
てはまる番号、記号すべてに○をつけてください。
オフィス家具の種類
解体の程度
1.机・テーブル類
a. ガス切断
b. プレス加工
c. シャーリング加工
d. シュレッダー加工の後、素材別の分別
e. その他(
)
2.いす類
a. ガス切断
b. プレス加工
c. シャーリング加工
d. シュレッダー加工の後、素材別の分別
e. その他(
)
3.収納家具類・棚類
a. ガス切断
b. プレス加工
c. シャーリング加工
d. シュレッダー加工の後、素材別の分別
e. その他(
)
4.ローパーティション
a. ガス切断
b. プレス加工
c. シャーリング加工
d. シュレッダー加工の後、素材別の分別
e. その他(
)
5.その他(
) a. ガス切断
b. プレス加工
c. シャーリング加工
d. シュレッダー加工の後、素材別の分別
e. その他(
)
問5 貴社では廃プラスチックの分別をどの程度行っていますか。また、その理由はどの
ようなことですか。最もあてはまる番号に1つ○をつけていただき、その理由を具体的
にご記入ください。
廃プラスチックの分別の程度
理由
1.廃プラスチックとそれ以外の素材を
厳密に分別するとともに、廃プラスチック
も素材別等に分別している
2.廃プラスチックとそれ以外の素材を
可能な限り分別している
3.廃プラスチックは分別していない
2
再生資源等の引渡状況をおうかがいします
ここでは、問3.で『オフィス家具起源の再生資源の引渡』で「1.行っている」と回
答した方だけにお伺いします。「2.行っていない」と回答した方は、次ページの問 10 に
お進みください。
問6 2005 年度における貴社の再生資源販売量(有価で販売している量)は全体でどのく
らいですか。具体的に重量でご記入ください。
再生資源の種類
再生資源販売量(重量)
1.鉄くず
kg
2.アルミニウムくず
kg
3.その他(
合
kg
)
kg
計
問7 オフィス家具起源の再生資源の販売先はどのようなところですか。あてはまる番号
すべてに○をつけてください。
1.鉄鋼業(電炉メーカー)
4.金属製品製造業
2.シュレッダー業者
3.アルミ精練業
5.非鉄金属製造業
6.その他(
)
問8 貴社では逆有償で再生資源の引渡(逆有償で引き渡しているが、焼却や埋立にはま
わらない)を行っていますか。どちらかあてはまる番号に○をつけてください。
1.逆有償で再生資源の引渡を行っている
→問 8-1、問9へお進みください
2.逆有償での再生資源の引渡は行っていない
→問 10 へお進みください
問 8-1 2005 年度における貴社の再生資源引渡量(逆有償で引き渡しているが、焼却や埋
立にはまわらないものの量)は全体でどのくらいですか。具体的に重量でご記入くださ
い。
再生資源の種類
再生資源引渡量(重量)
1.廃プラスチック(マテリアル)
kg
2.廃プラスチック(ケミカル)
kg
3.廃プラスチック(サーマル)
kg
4.木質系材料(マテリアル、ケミカル)
kg
5.木質系材料(サーマル)
kg
6.繊維系材料(マテリアル、ケミカル)
kg
7.繊維系材料(サーマル)
kg
8.無機材料
kg
9.その他(
kg
)
合
kg
計
3
問9 オフィス家具起源の再生資源の引渡先はどのようなところですか。あてはまる番号
すべてに○をつけてください。
1.プラスチック再生業
2.木くず再生業者
3.繊維くず再生業者(反毛業者)
4.廃プラスチック製品製造業
5.RPF製造業者
6.パーティクルボード業
7.ガラスくず再生業者
8.その他(
)
以降は、すべての方におうかがいします。
オフィス家具起源の廃棄物の焼却・埋立状況をおうかがいします
問 10 貴社が調達する再生資源原料等のうち、焼却や埋立処分にまわる量はどの程度です
か。自前処理分と委託処理分に分け、2005 年度の実績をご記入ください。
自前処理分
委託処理分
合計
焼却量
kg
埋立処分量
kg
合
kg
計
問 11 オフィス家具起源の廃棄物のうち、焼却しているものはどのようなものですか。あ
てはまる番号すべてに○をつけてください。
1.廃プラスチック(塩化ビニルを除く)
2.木質系材料(合板、木質繊維材等)
3.布地系材料(羊毛、皮革、綿)
4.その他(
)
問 12 オフィス家具起源の廃棄物のうち、埋立処分しているものはどのようなものですか。
あてはまる番号すべてに○をつけてください。
1.廃プラスチック(塩化ビニル等)
2.木質系材料(合板、木質繊維材等)
3.布地系材料(羊毛、皮革、綿)
4.焼却灰
5.その他(
)
オフィス家具の再資源化を進める上での課題をおうかがいします
問 13 使用済みオフィス家具の再資源化を進める上での課題はどのようなことですか。あ
てはまる番号すべてに○をつけてください。
1.使用済みオフィス家具の排出は、新品のオフィス家具購入需要にあわせて排出される
ことが多く、2~4月に集中的に発生するため、分別・解体するスペースが十分に確
保できず、シュレッダーに回ってしまう
2.解体しにくい部品があることで、シュレッダーに回ってしまう
(クッションのウレタンの取り外し、ガスシリンダーや機構部分の解体等)
3.より分別することで販売できる再生資源もあるが、分別コストに見合うだけの売価が
得られない
4.複合素材の部材については分別が難しい(特に、樹脂)
5.ガラス繊維混合のプラスチック素材は、再生利用することが難しい
6.RPF(プラスチックと紙から成る固形燃料)製造業者が近隣に所在しないため、プ
ラスチックリサイクルが進まない
7.その他(
)
4
オフィス家具のリデュース、リユース、リサイクルの推進方策等をおうかがいします
問 14 オフィス家具の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進に向けて、有効
と考えられる対策案を考えてみました。貴社からみて有効と考えられる番号すべてに○
をつけてください。
≪材料リサイクルの推進≫
1.いすやパーティション等、リサイクルが難しい製品分野でのリサイクル推進
2.シュレッダーにかける前での素材別分別の徹底
3.解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進
4.廃棄物・リサイクル関係者とメーカー設計者の解体容易化に向けた情報連携の推進
5.廃棄物・リサイクル関係者や排出事業者に対する情報提供(解体マニュアルの配布等)
6.良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進
≪リユースの推進≫
7.汚れの洗浄後も再使用できる等、再使用を容易にするための製品設計の改善
8.中古家具流通促進に向けた中古家具卸・販売業者とメーカー設計者の情報連携の推進
9.中古オフィス家具販売に関するガイドラインの策定
10.中古オフィス家具の査定・鑑定基準の策定
11.中古オフィス家具の査定・鑑定サービスの推進
12.中古オフィス家具オークションの推進
13.中古部品の活用(再販、製品の生産に再利用、修理に再利用等)
≪リデュース・長寿命化の推進≫
14.使用材料の低減、部品点数の低減、軽量化等
15.材料・部品の標準化・規格の統一に伴う修理体制の充実
16.修理サービスの改善、修理依頼の推進
17.オフィス家具のクリーニングサービスの改善、クリーニングサービスの利用推進
18.リファービッシュ家具*利用の推進
19.その他(
)
(注)“リファービッシュ”の英語の直訳は「磨き直し」ですが、単に中古品の再商品化で
はなく、製品の機能アップと環境価値の付加などにより、より価値の高い製品に生
まれ変わった家具のことを、“リファービッシュ家具”と呼んでいます。
問 14-1
問 14 の対策案について、具体的なイメージがございましたらご記入ください。
5
問 15 オフィス家具の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進に向けてご意見、
ご要望などございましたら、ご自由にご記入ください。
6
最後に、貴社及びご回答者についてお伺いします。
F1
貴社の本社所在地は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.北海道
2.東北(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島県)
3.東京都
4.北関東(群馬、栃木、茨城県)
5.南関東(埼玉、千葉、神奈川県)
6.中部(新潟、富山、石川、福井、長野、山梨、静岡、岐阜県)
8.大阪府
7.愛知県
9.近畿(滋賀、三重、奈良、和歌山、兵庫県、京都府)
10.中国(岡山、広島、山口、鳥取、島根県)
11.四国(香川、愛媛、徳島、高知県)
12.九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄県)
F2
貴社の営業地域は?
あてはまる番号すべてに○をつけてください。
1.北海道
2.東北(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島県)
3.東京都
4.北関東(群馬、栃木、茨城県)
5.南関東(埼玉、千葉、神奈川県)
6.中部(新潟、富山、石川、福井、長野、山梨、静岡、岐阜県)
8.大阪府
7.愛知県
9.近畿(滋賀、三重、奈良、和歌山、兵庫県、京都府)
10.中国(岡山、広島、山口、鳥取、島根県)
11.四国(香川、愛媛、徳島、高知県)
12.九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄県)
F3
貴社の直近の売上高は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.
1,000 億円以上
2.
100 億円以上 1,000 億円未満
3.
10 億円以上 100 億円未満
4.
1億円以上 10 億円未満
5.
1 億円未満
F4
貴社の業務内容は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
日本鉄リサイクル工業会に
1.加盟している
2.加盟していない
産業廃棄物収集運搬業の許可を
1.持っている
2.持っていない
産業廃棄物処分業(中間処理)の許可を
1.持っている
2.持っていない
産業廃棄物処分業(最終処分)の許可を
1.持っている
2.持っていない
各都道府県産業廃棄物協会に
1.所属している
2.所属していない
F5
ご回答いただきましたあなたのご連絡先を以下の空欄にご記入ください。
貴社名・貴事業所名
ご芳名・ご所属
電話番号・E-mail
お忙しい中、ご協力ありがとうございました
7
中古オフィス家具卸・販売業者向け
中古オフィス家具に関するアンケート調査票
中古オフィス家具の回収・調達状況をおうかがいします
問1 貴社における 2005 年度の中古オフィス家具の回収・調達量はどの程度ですか?
下の空欄にご記入ください。
台数(台)
以
重量(kg)
貴社における中古オフィス家具調達量
机・テーブル類
いす類
収納家具類・棚類
ローパーティション
その他(
)
(注)重量のご記入が難しい場合には、弊社のほうで換算いたしますので、台数のみご記入いた
だきますようお願い申し上げます。
問2 貴社における中古オフィス家具の調達元としてあてはまる記号すべてに○をつけて
ください。また、調達元別の調達量のシェアを以下にご記入ください。
調達元の種類
調達量のシェア(%)
(台数基準・重量基準) ←どちらかに○
1.オフィス家具ユーザー
2.オフィス家具メーカー
3.引越業者
4.中古家具卸・販売業者
5.中古オフィス家具オークション
6.その他(
)
合
計
100
問3 中古オフィス家具の回収を進める上での課題はどのようなことですか。あてはまる
番号すべてに○をつけてください。
1.中古オフィス家具の排出・回収依頼は、オフィス家具ユーザーから受けるが、搬出に
あたり、ビルオーナーへの相談・許可を得る必要がある
2.排出・回収依頼を受けたもの以外の不要なオフィス家具を引き受け、過積載になって
しまう
3.1ヶ所あたりで中古オフィス家具として引取れる量が少ないため、効率が悪い
4.オフィス家具内に残存する機密書類や情報媒体の処理が不十分であったために、依頼
者から苦情を受ける
5.3月前後に中古オフィス家具の回収が集中するため、回収人員の確保や保管スペース
の確保に苦労する
6.その他(
)
1
中古オフィス家具の販売等、再利用の実施状況をおうかがいします
問4 貴社における中古オフィス家具の販売内容で、それぞれの内容ごとにどちらかあて
はまる番号に○をつけてください。
販売状況
回答欄
補修・部品交換等の手を加えず、販売している
1.はい
2.いいえ
補修・部品交換等を行い、販売している
1.はい
2.いいえ
問5
2005 年度の中古オフィス家具販売量はどのくらいですか。具体的にご記入ください。
補修等の手を加えない場合
補修等を行う場合
机・テーブ
販売台数
台
ル類
販売重量
kg
いす類
販売台数
台
販売重量
kg
収納家具
販売台数
台
類・棚類
販売重量
kg
ローパーテ
販売台数
台
ィション
販売重量
kg
その他
販売台数
台
販売重量
kg
(
)
問6 中古オフィス家具の販売先はどのようなところですか。あてはまる番号すべてに○
をつけてください。
1.オフィス家具ユーザー(大・中堅企業)
2.オフィス家具ユーザー(中小企業)
3.中古家具卸・販売業者
4.アンティークショップ等
5.一般消費者向けリサイクルショップ・質屋等
6.海外
7.その他(
)
(問4で「補修・部品交換して中古家具として販売している」と答えた方にお伺いします)
問7 補修・部品交換の内容はどのようなものですか。あてはまる番号すべてに○をつけ
てください。
1.クリーニング
2.レタッチ(簡単な補修)
3.部品の取替え
4.いす等張り地の替え
5.その他(
)
2
問8 2005 年度の中古オフィス家具の売れ残り量はどのくらいですか。具体的にご記入く
ださい。
中古オフィス家具売れ残り量
販売量全体の
(台数基準・重量基準) ←どちらかに○
%
問9 中古オフィス家具が売れ残った場合、どのようにしていますか。あてはまる番号す
べてに○をつけてください。また、売れ残り量全体に占める割合(シェア)を具体的に
ご記入ください。
売れ残り量全体に占める割合(シェア)
(%)
(台数基準・重量基準) ←どちらかに○
1.他の中古オフィス家具卸・販売業者に販売
%
2.中古オフィス家具オークションで販売
%
3.産業廃棄物中間処理業者にそのまま処理委託
%
4.有用な部品の抜き出し、簡易な解体等の後、
産業廃棄物中間処理業者に処理委託
5.鉄スクラップ業者等にそのまま引渡
→問 9-1 へお進みください
6.有用な部品の抜き出し、簡易な解体等の後、
鉄スクラップ業者等に引渡→問 9-1 へ
7.その他(
%
%
%
)
合
計
%
100
(問9で、「5.鉄スクラップ業者等にそのまま引渡」、「6.有用な部品の抜き出し、簡易
な解体等の後、鉄スクラップ業者等に引渡」と回答した方におうかがいします)
問 9-1 どのような事業者に引き渡していますか。また、それは、有償ですか、逆有償です
か。以下の回答欄にご記入ください。
事業者の種類
引渡時の料金
1.鉄スクラップ卸売業
a.有償
b.逆有償
2.非鉄金属スクラップ卸売業
a.有償
b.逆有償
3.その他の再生資源卸売業(プラスチック)
a.有償
b.逆有償
4.その他の再生資源卸売業(木くず)
a.有償
b.逆有償
5.その他の再生資源卸売業(その他)
a.有償
b.逆有償
6.その他(
)
a.有償
b.逆有償
問 10 中古オフィス家具の販売を進める上での課題はどのようなことですか。あてはまる
番号すべてに○をつけてください。
1.引取る製品の品質が悪く、販売量を増やしたくても増やせない
2.製品のクリーニングやレタッチ(簡単な補修)、部品の入れ替えができないため、販売
量が増えない
3.土地代が高いため、販売スペースや保管スペース設置に限界がある
4.納期内に顧客ニーズに合うだけの中古オフィス家具を調達できないことがある
5.中古家具需要が少ない、もしくは需要者の購入希望価格との折り合いがつかないため、
販売が進まない
6.部品の標準化が遅れているため、部品の再利用が進まない
7.品質保証制度が整備されていないため、製品の再利用が進まない
8.本来的には汚れを洗浄することで再利用が可能になる製品が、洗浄することで機能劣
化をきたす等、再利用を進めにくい製品設計になっている
9.鑑定・査定の基準が明確でない
10.その他(
)
3
%
オフィス家具のリデュース、リユース、リサイクルの推進方策等をおうかがいします
問 11 オフィス家具の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進に向けて、有効
と考えられる対策案を考えてみました。貴社からみて有効と考えられる番号すべてに○
をつけてください。
≪材料リサイクルの推進≫
1.いすやパーティション等、リサイクルが難しい製品分野でのリサイクル推進
2.シュレッダーにかける前での素材別分別の徹底
3.解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進
4.廃棄物・リサイクル関係者とメーカー設計者の解体容易化に向けた情報連携の推進
5.廃棄物・リサイクル関係者や排出事業者に対する情報提供(解体マニュアルの配布等)
6.良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進
≪リユースの推進≫
7.汚れの洗浄後も再使用できる等、再使用を容易にするための製品設計の改善
8.中古家具流通促進に向けた中古家具卸・販売業者とメーカー設計者の情報連携の推進
9.中古オフィス家具販売に関するガイドラインの策定
10.中古オフィス家具の査定・鑑定基準の策定
11.中古オフィス家具の査定・鑑定サービスの推進
12.中古オフィス家具オークションの推進
13.中古部品の活用(再販、製品の生産に再利用、修理に再利用等)
≪リデュース・長寿命化の推進≫
14.使用材料の低減、部品点数の低減、軽量化等
15.材料・部品の標準化・規格の統一に伴う修理体制の充実
16.修理サービスの改善、修理依頼の推進
17.オフィス家具のクリーニングサービスの改善、クリーニングサービスの利用推進
18.リファービッシュ家具*利用の推進
19.その他(
)
(注)“リファービッシュ”の英語の直訳は「磨き直し」ですが、単に中古品の再商品化で
はなく、製品の機能アップと環境価値の付加などにより、より価値の高い製品に生
まれ変わった家具のことを、“リファービッシュ家具”と呼んでいます。
問 11-1
問 11 の対策案について、具体的なイメージがございましたらご記入ください。
4
問 12 オフィス家具の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進に向けてご意見、
ご要望などございましたら、ご自由にご記入ください。
5
最後に、貴社及びご回答者についてお伺いします。
F1
貴社の本社所在地は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.北海道
2.東北(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島県)
3.東京都
4.北関東(群馬、栃木、茨城県)
5.南関東(埼玉、千葉、神奈川県)
6.中部(新潟、富山、石川、福井、長野、山梨、静岡、岐阜県)
8.大阪府
7.愛知県
9.近畿(滋賀、三重、奈良、和歌山、兵庫県、京都府)
10.中国(岡山、広島、山口、鳥取、島根県)
11.四国(香川、愛媛、徳島、高知県)
12.九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄県)
F2
貴社の営業地域は?
あてはまる番号すべてに○をつけてください。
1.北海道
2.東北(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島県)
3.東京都
4.北関東(群馬、栃木、茨城県)
5.南関東(埼玉、千葉、神奈川県)
6.中部(新潟、富山、石川、福井、長野、山梨、静岡、岐阜県)
8.大阪府
7.愛知県
9.近畿(滋賀、三重、奈良、和歌山、兵庫県、京都府)
10.中国(岡山、広島、山口、鳥取、島根県)
11.四国(香川、愛媛、徳島、高知県)
12.九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄県)
F3
貴社の直近の売上高は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.
1,000 億円以上
2.
100 億円以上 1,000 億円未満
3.
10 億円以上 100 億円未満
4.
1億円以上 10 億円未満
5.
1 億円未満
F4
貴社の業務内容は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
古物商の許可を
1.持っている
2.持っていない
再生家具普及協議会に
1.加盟している
2.加盟していない
産業廃棄物収集運搬業の許可を
1.持っている
2.持っていない
産業廃棄物処分業(中間処理)の許可を
1.持っている
2.持っていない
産業廃棄物処分業(最終処分)の許可を
1.持っている
2.持っていない
各都道府県産業廃棄物協会に
1.所属している
2.所属していない
F5
ご回答いただきましたあなたのご連絡先を以下の空欄にご記入ください。
貴社名・貴事業所名
ご芳名・ご所属
電話番号・E-mail
お忙しい中、ご協力ありがとうございました
6
産業廃棄物収集運搬業者向け
不要なオフィス家具の回収等に関するアンケート調査票
不要なオフィス家具の回収状況をおうかがいします
問1 貴社における 2005 年度の産業廃棄物取扱量はどの程度ですか? また、産業廃棄物
全体に占めるオフィス家具の割合(シェア)は概ねどの程度ですか? 以下の空欄にご
記入ください。
回答欄
貴社における産業廃棄物取扱量
t/年
%
産業廃棄物全体に占めるオフィス家具の割合(シェア)
問2 貴社におけるオフィス家具の回収元としてあてはまる番号すべてに○をつけてくだ
さい。また、回収元別の回収量のシェアを以下にご記入ください。
回収元の種類
回収量のシェア(%)
1.オフィス家具排出事業者(事業場)
2.オフィス家具メーカー
3.引越業者
4.中古オフィス家具卸・販売業者
5.その他(
)
合
計
100
問3 オフィス家具の回収を進める上での課題はどのようなことですか。あてはまる番号
すべてに○をつけてください。
1.オフィス家具の排出・回収依頼は、オフィス家具ユーザーから受けるが、搬出にあた
り、ビルオーナーへの相談・許可を得る必要がある
2.排出・回収依頼を受けたもの以外の不要なオフィス家具を引き受け、過積載になって
しまう
3.オフィス家具内に残存する機密書類や情報媒体の処理が不十分であったために、依頼
者から苦情を受ける
4.3月前後にオフィス家具の回収が集中するため、回収人員の確保や保管スペースの確
保に苦労する
5.その他(
)
1
回収したオフィス家具の処理委託状況をおうかがいします
問4 貴社では、回収したオフィス家具をどのような先に引渡していますか。あてはまる
番号すべてに○をつけてください。また、引渡先別の割合(シェア)を具体的にご記入
ください。
引渡先の種類
割合(シェア)
1.産業廃棄物中間処理業者
%
2.鉄スクラップ業者
%
3.その他(
%
)
合
100
計
%
問5 引渡先の選定にはどの程度かかわっていらっしゃいますか。あてはまる番号すべて
に○をつけてください。
1.回収元が選定し、その指示に従っているだけである
2.回収元に引渡先の選定に関してアドバイスをしている、もしくは相談に乗っている
3.回収元に自社の推薦している業者を引渡先として選定していただいている
4.その他(
)
問5-1 問5で、2、3に○をつけた方にお伺いします。どのような業者を回収元に推薦
していますか、もしくは選定していますか。あてはまる番号すべてに○をつけてくださ
い。
1.処理委託費用が安価な業者
2.依頼すると迅速に引取ってくれる業者(自社倉庫での保管時間が短くてすむ)
3.契約どおり、適切に処理してくれる業者(不法投棄等を行わない業者であるため)
4.リサイクル率が高い業者
5.普段からよく利用している取引業者
6.その他(
)
問6 回収したオフィス家具の保管・引渡の際の課題はどのようなことですか。あてはま
る番号すべてに○をつけてください。
1.使用済みオフィス家具の排出は2~4月に集中的に発生するため、処理業者を探すの
が大変である
2.オフィス家具は比重の低いものが多く、収集運搬費用がかかってしまう
3.中間処理業者や鉄スクラップ卸売業のストックヤードがいっぱいで、自社で保管しな
ければいけないことも多い
4.他の産業廃棄物と比べて、オフィス家具の収集運搬には人手を必要とする
5.その他(
)
2
オフィス家具のリデュース、リユース、リサイクルの推進方策等をおうかがいします
問7 オフィス家具のリデュース、リユース、リサイクルの推進に向けて、有効と考えら
れる対策案を考えてみました。貴社からみて有効と考えられる番号すべてに○をつけて
ください。
≪材料リサイクルの推進≫
1.いすやパーティション等、リサイクルが難しい製品分野でのリサイクル推進
2.シュレッダーにかける前での素材別分別の徹底
3.解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進
4.廃棄物・リサイクル関係者とメーカー設計者の解体容易化に向けた情報連携の推進
5.廃棄物・リサイクル関係者や排出事業者に対する情報提供(解体マニュアルの配布等)
6.良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進
≪リユースの推進≫
7.汚れの洗浄後も再使用できる等、再使用を容易にするための製品設計の改善
8.中古家具流通促進に向けた中古家具卸・販売業者とメーカー設計者の情報連携の推進
9.中古オフィス家具販売に関するガイドラインの策定
10.中古オフィス家具の査定・鑑定基準の策定
11.中古オフィス家具の査定・鑑定サービスの推進
12.中古オフィス家具オークションの推進
13.中古部品の活用(再販、製品の生産に再利用、修理に再利用等)
≪リデュース・長寿命化の推進≫
14.使用材料の低減、部品点数の低減、軽量化等
15.材料・部品の標準化・規格の統一に伴う修理体制の充実
16.修理サービスの改善、修理依頼の推進
17.オフィス家具のクリーニングサービスの改善、クリーニングサービスの利用推進
18.リファービッシュ家具*利用の推進
19.その他(
)
(注)“リファービッシュ”の英語の直訳は「磨き直し」ですが、単に中古品の再商品化で
はなく、製品の機能アップと環境価値の付加などにより、より価値の高い製品に生
まれ変わった家具のことを、“リファービッシュ家具”と呼んでいます。
問 7-1
問7の対策案について、具体的なイメージがございましたらご記入ください。
3
問8 オフィス家具の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進に向けてご意見、
ご要望などございましたら、ご自由にご記入ください。
4
最後に、貴社及びご回答者についてお伺いします。
F1
貴社の本社所在地は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.北海道
2.東北(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島県)
3.東京都
4.北関東(群馬、栃木、茨城県)
5.南関東(埼玉、千葉、神奈川県)
6.中部(新潟、富山、石川、福井、長野、山梨、静岡、岐阜県)
8.大阪府
7.愛知県
9.近畿(滋賀、三重、奈良、和歌山、兵庫県、京都府)
10.中国(岡山、広島、山口、鳥取、島根県)
11.四国(香川、愛媛、徳島、高知県)
12.九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄県)
F2
貴社の営業地域は?
あてはまる番号すべてに○をつけてください。
1.北海道
2.東北(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島県)
3.東京都
4.北関東(群馬、栃木、茨城県)
5.南関東(埼玉、千葉、神奈川県)
6.中部(新潟、富山、石川、福井、長野、山梨、静岡、岐阜県)
8.大阪府
7.愛知県
9.近畿(滋賀、三重、奈良、和歌山、兵庫県、京都府)
10.中国(岡山、広島、山口、鳥取、島根県)
11.四国(香川、愛媛、徳島、高知県)
12.九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄県)
F3
貴社の直近の売上高は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.
1,000 億円以上
2.
100 億円以上 1,000 億円未満
3.
10 億円以上 100 億円未満
4.
1億円以上 10 億円未満
5.
1 億円未満
F4
貴社の業務内容は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
産業廃棄物収集運搬業の許可を
1.持っている
2.持っていない
産業廃棄物処分業(中間処理)の許可を
1.持っている
2.持っていない
産業廃棄物処分業(最終処分)の許可を
1.持っている
2.持っていない
各都道府県産業廃棄物協会に
1.所属している
2.所属していない
F5
ご回答いただきましたあなたのご連絡先を以下の空欄にご記入ください。
貴社名・貴事業所名
ご芳名・ご所属
電話番号・E-mail
お忙しい中、ご協力ありがとうございました
5
解体業者向け
不要なオフィス家具の解体・分別等に関するアンケート調査票
不要なオフィス家具の解体・分別状況をおうかがいします
問1 貴社における 2005 年度の解体廃棄物量はどの程度ですか? また、解体廃棄物全体
に占めるオフィス家具の割合(シェア)は概ねどの程度ですか? 以下の空欄にご記入
ください。
回答欄
貴社における解体廃棄物量
t/年
解体廃棄物全体に占めるオフィス家具の割合(シェア)
%
問2 貴社ではオフィス家具の解体・分別をどこで行っていますか。あてはまる番号すべ
てに○をつけてください。
1.解体現場
2.自社施設
3.他社施設もしくは自治体施設
4.その他(
)
問3 貴社ではオフィス家具を他の解体廃棄物と一緒に解体していますか、それとも分離
して解体していますか。どちらかあてはまる番号に○をつけてください。
1.他の解体廃棄物と一緒に一度に解体している
2.他の解体廃棄物と分離し、オフィス家具の解体を行っている
問4 オフィス家具はどの程度まで手間をかけて解体・分別していますか。最もあてはま
る番号に1つ○をつけてください。
(1)機械や人手の使用の程度
1.機械だけで解体
2.機械と手を使って解体
3.手だけで解体
(2)素材からみた解体・分別の程度
1.有価で売却できる素材と逆有償で処理費用を払う素材に分離
→問5へお進みください
2.金属系、木質系、樹脂系等の素材の種類別に分離
(有価で売却できるものと逆有償で処理費用を払うものに分離する以上に、細かい区分
で分離する)
→問 4-1 へお進みください
3.素材の種類別にも、有価か逆有償かといった別でも分離していない
→問7へお進みください
1
問 4-1 貴社では廃プラスチックの分別をどの程度行っていますか。また、その理由はどの
ようなことですか。最もあてはまる番号に1つ○をつけていただき、その理由を具体的
にご記入ください。
廃プラスチックの分別の程度
理由
1.廃プラスチックとそれ以外の素材を
厳密に分別するとともに、廃プラスチック
も素材別等に分別している
2.廃プラスチックとそれ以外の素材を
可能な限り分別している
3.廃プラスチックは分別していない
問5 貴社における 2005 年度の再生資源等(焼却処理や埋立処分されるものを除く)の引
渡量をご記入ください。
kg
引渡量
問6 貴社において引渡している再生資源等(焼却処理や埋立処分されるものを除く)の
種類についてあてはまる番号すべてに○をつけていただき、引渡量のシェアをご記入く
ださい。
再生資源等の種類
引渡量のシェア
1.鉄スクラップ
%
2.非鉄金属スクラップ
%
3.廃プラスチック(マテリアル)
%
4.廃プラスチック(ケミカル)
%
5.廃プラスチック(サーマル)
%
6.木質系材料(マテリアル、ケミカル)
%
7.木質系材料(サーマル)
%
8.繊維系材料(マテリアル、ケミカル)
%
9.繊維系材料(サーマル)
%
10.無機材料
%
11.その他(
%
)
合
計
100
2
%
問7 オフィス家具の分別・解体・リサイクルを進める上での課題はどのようなことです
か。あてはまる番号すべてに○をつけてください。
1.使用済みオフィス家具の排出は、新品のオフィス家具購入需要にあわせて排出される
ことが多く、2~4月に集中的に発生するため、分別・解体するスペースが十分に確
保できず、シュレッダーに回ってしまう
2.解体しにくい部品があることで、シュレッダーに回ってしまう
(クッションのウレタンの取り外し、ガスシリンダーや機構部分の解体等)
3.より分別することで販売できる再生資源もあるが、分別コストに見合うだけの売価が
得られない
4.複合素材の部材については分別が難しい(特に、樹脂)
5.ガラス繊維混合のプラスチック素材は、再生利用することが難しい
6.RPF(プラスチックと紙から成る固形燃料)製造業者が近隣に所在しないため、プ
ラスチックリサイクルが進まない
7.その他(
)
オフィス家具起源の廃棄物の焼却・埋立状況をおうかがいします
ここでは、オフィス家具を含め貴社で取扱う解体廃棄物全般のうち、焼却や埋立処分に
まわるものについて、おうかがいします。
問8 貴社が取扱う解体廃棄物のうち、焼却や埋立処分にまわる量はどの程度ですか。自
前処理分と委託処理分に分け、2005 年度の実績をご記入ください。
自前処理分
委託処理分
合計
焼却量
kg
埋立処分量
kg
合
kg
計
問9 オフィス家具を解体した際に発生する廃棄物のうち、焼却しているものはどのよう
なものですか。あてはまる番号すべてに○をつけてください。
1.廃プラスチック(塩化ビニルを除く)
2.木質系材料(合板、木質繊維材等)
3.布地系材料(羊毛、皮革、綿)
4.その他(
)
問 10 オフィス家具を解体した際に発生する廃棄物のうち、埋立処分しているものはどの
ようなものですか。あてはまる番号すべてに○をつけてください。
1.廃プラスチック(塩化ビニル等)
2.木質系材料(合板、木質繊維材等)
3.布地系材料(羊毛、皮革、綿)
4.焼却灰
5.その他(
)
3
オフィス家具のリデュース、リユース、リサイクルの推進方策等をおうかがいします
問 11 オフィス家具のリデュース、リユース、リサイクルの推進に向けて、有効と考えら
れる対策案を考えてみました。貴社からみて有効と考えられる番号すべてに○をつけて
ください。
≪材料リサイクルの推進≫
1.いすやパーティション等、リサイクルが難しい製品分野でのリサイクル推進
2.シュレッダーにかける前での素材別分別の徹底
3.解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進
4.廃棄物・リサイクル関係者とメーカー設計者の解体容易化に向けた情報連携の推進
5.廃棄物・リサイクル関係者や排出事業者に対する情報提供(解体マニュアルの配布等)
6.良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進
≪リユースの推進≫
7.汚れの洗浄後も再使用できる等、再使用を容易にするための製品設計の改善
8.中古家具流通促進に向けた中古家具卸・販売業者とメーカー設計者の情報連携の推進
9.中古オフィス家具販売に関するガイドラインの策定
10.中古オフィス家具の査定・鑑定基準の策定
11.中古オフィス家具の査定・鑑定サービスの推進
12.中古オフィス家具オークションの推進
13.中古部品の活用(再販、製品の生産に再利用、修理に再利用等)
≪リデュース・長寿命化の推進≫
14.使用材料の低減、部品点数の低減、軽量化等
15.材料・部品の標準化・規格の統一に伴う修理体制の充実
16.修理サービスの改善、修理依頼の推進
17.オフィス家具のクリーニングサービスの改善、クリーニングサービスの利用推進
18.リファービッシュ家具*利用の推進
19.その他(
)
(注)“リファービッシュ”の英語の直訳は「磨き直し」ですが、単に中古品の再商品化で
はなく、製品の機能アップと環境価値の付加などにより、より価値の高い製品に生
まれ変わった家具のことを、“リファービッシュ家具”と呼んでいます。
問 11-1
問 11 の対策案について、具体的なイメージがございましたらご記入ください。
4
問 12 オフィス家具の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進に向けてご意見、
ご要望などございましたら、ご自由にご記入ください。
5
最後に、貴社及びご回答者についてお伺いします。
F1
貴社の本社所在地は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.北海道
2.東北(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島県)
3.東京都
4.北関東(群馬、栃木、茨城県)
5.南関東(埼玉、千葉、神奈川県)
6.中部(新潟、富山、石川、福井、長野、山梨、静岡、岐阜県)
8.大阪府
7.愛知県
9.近畿(滋賀、三重、奈良、和歌山、兵庫県、京都府)
10.中国(岡山、広島、山口、鳥取、島根県)
11.四国(香川、愛媛、徳島、高知県)
12.九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄県)
F2
貴社の業務内容は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
一般廃棄物収集運搬業の許可を
1.持っている
2.持っていない
一般廃棄物処分業(中間処理)の許可を
1.持っている
2.持っていない
一般廃棄物処分業(最終処分)の許可を
1.持っている
2.持っていない
産業廃棄物収集運搬業の許可を
1.持っている
2.持っていない
産業廃棄物処分業(中間処理)の許可を
1.持っている
2.持っていない
産業廃棄物処分業(最終処分)の許可を
1.持っている
2.持っていない
古物商の許可を
1.持っている
2.持っていない
F3
ご回答いただきましたあなたのご連絡先を以下の空欄にご記入ください。
貴社名・貴事業所名
ご芳名・ご所属
電話番号・E-mail
お忙しい中、ご協力ありがとうございました
6
引越業者向け
不要なオフィス家具の3Rに関するアンケート調査票
不要なオフィス家具の回収状況をおうかがいします
問1 貴社における 2005 年度のオフィス家具の回収量はどの程度ですか?
にご記入ください。
台数(台)
以下の空欄
重量(kg)
貴社におけるオフィス家具回収量
机・テーブル類
いす類
収納家具類・棚類
ローパーティション
その他(
)
(注)重量のご記入が難しい場合には、弊社のほうで換算いたしますので、台数のみご記入いた
だきますようお願い申し上げます。
問2 貴社におけるオフィス家具の回収元としてあてはまる記号すべてに○をつけてくだ
さい。また、回収元別の回収量のシェアを以下にご記入ください。
回収元の種類
回収量のシェア(%)
(台数基準・重量基準) ←どちらかに○
1.オフィス家具ユーザー
2.その他(
合
)
計
100
問3 オフィス家具の回収を進める上での課題はどのようなことですか。あてはまる番号
すべてに○をつけてください。
1.オフィス家具の排出・回収依頼は、オフィス家具ユーザーから受けるが、搬出にあた
り、ビルオーナーへの相談・許可を得る必要がある
2.排出・回収依頼を受けたもの以外の不要なオフィス家具を引き受け、過積載になって
しまう
3.オフィス家具内に残存する機密書類や情報媒体の処理が不十分であったために、依頼
者から苦情を受ける
4.3月前後に中古オフィス家具の回収が集中するため、回収人員の確保や保管スペース
の確保に苦労する
5.自社内にオフィス家具の査定・鑑定を行える人材が不足している
6.その他(
)
1
回収したオフィス家具の仕分け状況をおうかがいします
問4 貴社では、回収したオフィス家具をどのような種類に仕分けしていますか。あては
まる番号すべてに○をつけてください。また、仕分け先別の割合(シェア)を具体的に
ご記入ください。
仕分け先の種類
割合(シェア)
(台数基準・重量基準)
←どちらかに○
中古オフィス
1.中古家具卸・販売業者に販売→問 4-1 へ
%
家具として販
2.中古家具オークションで販売
%
売
3.その他(
産業廃棄物と
4.産業廃棄物中間処理業者に引渡し→問 4-2 へ
%
して引渡し
5.鉄スクラップ業者に引渡し→問 4-2 へ
%
%
)
6.その他(
%
)
合
100
計
%
問 4-1 中古オフィス家具として販売する場合の中古家具卸・販売業者の選定理由はどのよ
うなものですか。あてはまる番号すべてに○をつけてください。
1.中古オフィス家具の引取価格が高価なため
2.中古オフィス家具として引取ってもらえる品目の幅が広いため
3.中古家具として販売されるものも産業廃棄物として処理されるものもまとめて引取っ
てもらえて便利だから
4.依頼すると迅速に引取ってくれるため(自社倉庫での保管時間が短くてすむ)
5.その他(
)
問 4-2 引渡先の選定にはどの程度かかわっていらっしゃいますか。あてはまる番号すべて
に○をつけてください。
4.回収元が選定し、その指示に従っているだけである
5.回収元に引渡先の選定に関してアドバイスをしている、もしくは相談に乗っている
6.回収元に自社の推薦している業者を引渡先として選定していただいている
4.その他(
)
問5 回収したオフィス家具の仕分けを進める上での課題はどのようなことですか。あて
はまる番号すべてに○をつけてください。
1.使用済みオフィス家具の排出は2~4月に集中的に発生するため、仕分け先を探すの
が大変である
2.オフィス家具はかさばるものが多く、多くの保管スペースを必要とする
3.仕分け先のストックヤードがいっぱいで、自社で保管しなければいけないことも多い
4.他の産業廃棄物と比べて、オフィス家具の仕分けには人手を必要とする
5.その他(
)
2
中古オフィス家具の販売状況をおうかがいします
問6 貴社では、中古オフィス家具として販売する際に、補修・部品交換等を行っていま
すか。どちらかあてはまる番号に○をつけてください。
1.補修・部品交換等を行い、販売している
→問 6-1 にお進みください
2.補修・部品交換等の手を加えず、販売している
→問7にお進みください
(問6で「1.補修・部品交換等を行い販売している」と答えた方にお伺いします)
問 6-1 補修・部品交換の内容はどのようなものですか。あてはまる番号すべてに○をつけ
てください。
1.クリーニング
2.レタッチ(簡単な補修)
3.部品の取替え
4.いす等張り地の替え
5.その他(
問7
)
2005 年度の中古オフィス家具販売量はどのくらいですか。具体的にご記入ください。
販売台数(台)
販売重量(kg)
机・テーブル類
いす類
収納家具類・棚類
ローパーティション
その他(
)
問8 中古オフィス家具の販売を進める上での課題はどのようなことですか。あてはまる
番号すべてに○をつけてください。
1.自社で引取る製品の品質が悪く、販売量を増やしたくても増やせない
2.製品のクリーニングやレタッチ(簡単な補修)、部品の入れ替えができないため、販売
量が増えない
3.自前では販売先を持っていないことや、中古オフィス家具卸・販売業者をあまり知ら
ないため、販売が進まない
4.中古家具需要が少ない、もしくは需要者の購入希望価格との折り合いがつかないため、
販売が進まない
5.中古オフィス家具を保管するスペースが少ない
6.中古オフィス家具を保管する費用が大きい
7.部品の標準化が遅れているため、部品の再利用が進まない
8.品質保証制度が整備されていないため、製品の再利用が進まない
9.本来的には汚れを洗浄することで再利用が可能になる製品が、洗浄することで機能劣
化をきたす等、再利用を進めにくい製品設計になっている
10.鑑定・査定の基準が明確でない
11.その他(
)
3
オフィス家具のリデュース、リユース、リサイクルの推進方策等をおうかがいします
問9 オフィス家具のリデュース、リユース、リサイクルの推進に向けて、有効と考えら
れる対策案を考えてみました。貴社からみて有効と考えられる番号すべてに○をつけて
ください。
≪材料リサイクルの推進≫
1.いすやパーティション等、リサイクルが難しい製品分野でのリサイクル推進
2.シュレッダーにかける前での素材別分別の徹底
3.解体容易性に配慮した製品設計の一層の推進
4.廃棄物・リサイクル関係者とメーカー設計者の解体容易化に向けた情報連携の推進
5.廃棄物・リサイクル関係者や排出事業者に対する情報提供(解体マニュアルの配布等)
6.良質の鉄くず、プラスチックの多い製品等の分別収集の推進
≪リユースの推進≫
7.汚れの洗浄後も再使用できる等、再使用を容易にするための製品設計の改善
8.中古家具流通促進に向けた中古家具卸・販売業者とメーカー設計者の情報連携の推進
9.中古オフィス家具販売に関するガイドラインの策定
10.中古オフィス家具の査定・鑑定基準の策定
11.中古オフィス家具の査定・鑑定サービスの推進
12.中古オフィス家具オークションの推進
13.中古部品の活用(再販、製品の生産に再利用、修理に再利用等)
≪リデュース・長寿命化の推進≫
14.使用材料の低減、部品点数の低減、軽量化等
15.材料・部品の標準化・規格の統一に伴う修理体制の充実
16.修理サービスの改善、修理依頼の推進
17.オフィス家具のクリーニングサービスの改善、クリーニングサービスの利用推進
18.リファービッシュ家具*利用の推進
19.その他(
)
(注)“リファービッシュ”の英語の直訳は「磨き直し」ですが、単に中古品の再商品化で
はなく、製品の機能アップと環境価値の付加などにより、より価値の高い製品に生
まれ変わった家具のことを、“リファービッシュ家具”と呼んでいます。
問 9-1
問9の対策案について、具体的なイメージがございましたらご記入ください。
4
問 10 オフィス家具の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進に向けてご意見、
ご要望などございましたら、ご自由にご記入ください。
5
最後に、貴社及びご回答者についてお伺いします。
F1
貴社の本社所在地は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.北海道
2.東北(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島県)
3.東京都
4.北関東(群馬、栃木、茨城県)
5.南関東(埼玉、千葉、神奈川県)
6.中部(新潟、富山、石川、福井、長野、山梨、静岡、岐阜県)
8.大阪府
7.愛知県
9.近畿(滋賀、三重、奈良、和歌山、兵庫県、京都府)
10.中国(岡山、広島、山口、鳥取、島根県)
11.四国(香川、愛媛、徳島、高知県)
12.九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄県)
F2
貴社の営業地域は?
あてはまる番号すべてに○をつけてください。
1.北海道
2.東北(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島県)
3.東京都
4.北関東(群馬、栃木、茨城県)
5.南関東(埼玉、千葉、神奈川県)
6.中部(新潟、富山、石川、福井、長野、山梨、静岡、岐阜県)
8.大阪府
7.愛知県
9.近畿(滋賀、三重、奈良、和歌山、兵庫県、京都府)
10.中国(岡山、広島、山口、鳥取、島根県)
11.四国(香川、愛媛、徳島、高知県)
12.九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄県)
F3
貴社の直近の売上高は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
1.
1,000 億円以上
2.
100 億円以上 1,000 億円未満
3.
10 億円以上 100 億円未満
4.
1億円以上 10 億円未満
5.
1 億円未満
F4
貴社の業務内容は?
最もあてはまる番号に1つ○をつけてください。
産業廃棄物収集運搬業の許可を
1.持っている
2.持っていない
産業廃棄物処分業(中間処理)の許可を
1.持っている
2.持っていない
産業廃棄物処分業(最終処分)の許可を
1.持っている
2.持っていない
各都道府県産業廃棄物協会に
1.所属している
2.所属していない
古物商の許可を
1.持っている
2.持っていない
F5
ご回答いただきましたあなたのご連絡先を以下の空欄にご記入ください。
貴社名・貴事業所名
ご芳名・ご所属
電話番号・E-mail
お忙しい中、ご協力ありがとうございました
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