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平成27年第3回広尾町議会定例会 第3号

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平成27年第3回広尾町議会定例会 第3号
平成27年第3回広尾町議会定例会
第3号
平成27年9月11日(金曜日)
〇議事日程
1 会議録署名議員の指名
2 一般質問
〇出席議員(13名)
1番
北 藤
3番
浜 頭
5番
佐 藤
7番
利
通
2番 志
村 國
昭
勝
4番 前
崎
茂
春
一
6番 山
谷 照
夫
星 加
廣
保
8番 小
田 英
勝
9番
小 田
雅
二
10番 田
中
巧
11番
旗 手
恵
子
12番 堀
田 成
郎
13番
渡 辺
富久馬
〇欠席議員(0名)
〇出席説明員
町
副
町
長
村
瀨
優
長
野
田
充
利
会
計
管
理
者
堂
場
則
彦
兼
出
納
室
長
堂
場
則
彦
長
鈴
木
孝
俊
補 佐
田
中
靖
章
総
総
務
務
課
課 長
企
画
課
長
長
田
吉
弘
税
務
課
長
菅
原
康
博
住
民
課
長
雄
谷
幸
裕
課 長
大
林
勝
則
保 健 福 祉 課 長 補 佐
齊
藤
美 津 雄
地域包括支援センター長
菅
原
樹 美 恵
健康管理センター長
佐
藤
清
美
特別養護老人ホーム所長
厚
谷
幸
則
兼養護老人ホーム所長
厚
谷
幸
則
保
健
福 祉
- 65 -
特別養護老人ホーム次長
西
脇
秀
司
農
長
金
井
秀
司
場 長
金
井
秀
司
水 産 商 工 観 光 課 長
保
志
建
長
芳
賀
紀
夫
藤
盛
通
兼
林
町
課
営 牧
設
課
悟
建
設
課 長
補 佐
北
上
下
水 道
課 長
道
淳
一
兼下水終末処理センター長
道
淳
一
上 下 水 道 課 長 補 佐
小
川
浩
司
港
長
道
端
隆
三
国 保 病 院 事 務 長
今
井
啓
容
長
中
村
孝
夫
長
笹
原
長
澤
田
佳
幸
兼学校給食センター所長
澤
田
佳
幸
管
補 佐
松
田
哲
典
ひ ろ お 幼 稚 園 長
道
尚
子
田
英
昭
長
田
英
昭
兼 海 洋 博 物 館 長
田
英
昭
湾
課
〈 教 育 委 員 会 〉
教
育
委
教
育
管
社
兼
員
理
理
課
課 長
会
教 育
図
書
課 長
館
博
社 会 教 育 課 長 補 佐
金
曽
則
雄
図
奥
村
京
子
長
宮
脇
昭
道
長
鈴
木
孝
俊
委 員
青
木
達
彌
長
本
間
長
木
下
利
夫
長
鈴
木
孝
俊
書
館 長
補 佐
〈選挙管理委員会〉
委
員
併
書
記
〈 監 査 委 員 〉
代
併
表
監 査
書
記
司
〈 公 平 委 員 会 〉
委
併
員
書
記
- 66 -
〈 農 業 委 員 会 〉
会
長
新
海
敏
春
秀
司
併
事
務
局
長
金
井
事
務
局
次
長
早
川
修
司
〇出席事務局職員
事
務
局
長
本
間
総
務
係
長
坂
本
- 67 -
和
子
開議
午前10時00分
◎開議の宣告
1、議長(渡辺) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。
◎日程第1
会議録署名議員の指名
1、議長(渡辺) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
お
だ
会議録署名議員は、会議規則第127条の規定により、4番、前崎茂議員、9番、小田雅二議員を
指名します。
◎日程第2
一般質問
1、議長(渡辺) 日程第2、一般質問を行います。
初めに、4番、前崎茂議員、発言を許します。
1、4番(前崎) 3点にわたって質問をいたします。
まず、1点目でありますけれども、出産祝い金制度の創設について質問いたします。
本町の高齢化率は本年3月末で33.9%に上昇する一方で、少子化傾向に歯どめがかからない状況
にあります。近年は、非正規労働者の増加等により20代、30代の労働環境が悪化する中で結婚、子
育て等厳しい状況にあると言われております。加えて、出生数の減少として第2子の出生減が要因
で、第2子の壁が課題とも言われており、子育て支援等の強化が必要であると言われております。
厚生労働省が6月に公表した人口動態統計によると、平成26年の出生数は前年に比較し2万6,00
0人減の100万3,000人余りとなり、辛うじて100万人をキープしたところであります。本町に限らず、
特に自然減、社会減とともに人口減少率の高い町村は少子化に歯どめをかけるのは喫緊の課題であ
り、子育て支援とあわせて人口減少の対策を講じております。
とりわけ全国の子育て支援対策の一環として、平成17年度に出産祝い金制度を設けた福島県矢祭
町の「すこやか赤ちゃん誕生祝金制度」は、先進自治体として広く知られているところであります。
矢祭町では、第1子、第2子までは10万円、第3子は健全育成奨励金の50万円と合わせて100万円、
第4子には150万円、第5子以降は200万円を支給しております。矢祭町の誕生祝い金制度の創設よ
り、町外からの若いご夫婦の転入により出生数が増加し、社会減にもかかわらず人口減少の歯どめ
に効果を得たとのことであります。
さて、十勝管内でも、出産祝い金制度を創設し、子育て支援に取り組んでいる自治体が既に8町
村に達しております。
池田町は、平成3年度から出産祝い金として第1子5万円、第2子10万円、第3子以降は20万円
を支給し、子育て支援を行っております。中札内村では、平成4年度から第3子以降10万円の出産
祝い金を支給しており、当該2町村は管内でも先進的な事例で、10年以上も前から実施をしている
ところであります。浦幌町では平成16年度から、更別村では平成17年度から出産祝い金として第1
- 68 -
子から5万円を支給しております。士幌町は、平成19年度から少子化対策プロジェクトとして第2
子までは3万円、第3子は15万円、第4子は25万円、第5子以降は50万円の出産祝い金を支給して
おります。
さらに、昨年度から新たに3町が出産祝い金制度を相次いで実施しております。新得町では、昨
年度から第2子までは10万円、第3子は30万円、第4子には50万円、第5子以降には100万円を支
給しております。足寄町も、第2子まで10万円、第2子以降には20万円の支給をし、子育て支援を
しております。また、今年度から豊頃町では次世代育成資金支給事業を実施し、第1子10万円、第
2子20万円、第3子以降50万円の出産祝い金を支給し、加えて健全育成支援金として毎年10万円を
満6歳まで加算して支給し、子育て支援を行っております。
本町における平成元年度の出生数は132人でしたが、これに対し平成23年度は40人、平成24年度、
25年度はそれぞれ42人の出生となっており、3分の1に激減しているのが実態であります。人口減
少の著しい管内の半数近くの自治体が子育て支援策として出産祝い金制度を創設し、若い世代の応
援をしながら積極的なまちづくりを展開しておりますが、本町においても出産祝い金制度を創設す
べきと思いますが、町長の見解を求めます。
次、2点目であります。
季節労働者の冬期雇用対策について質問いたします。
昨年4月から消費税が8%に増税され、さらに国民年金等の削減や円安等に伴う物価高で家計を
直撃しており、これからの冬の生活が不安だと口にする季節労働者の方もおります。季節労働者の
冬期間の雇用と生活を支える冬期援護制度が廃止され、新たに通年雇用促進事業が実施されたもの
の、極めて不十分な内容となっております。管内においても、季節労働者の冬の雇用と生活を支え
るために、町村独自でそれぞれ冬期雇用対策事業を実施しております。
本町では、平成20年度に季節労働者冬期雇用対策事業費として307万円、延べ120人分の季節労働
者の方々にさらに平成23年度の当初予算にも430万円を計上され、延べ152人の方々に支払われたと
ころであります。この雇用対策事業に従事した方々から、冬場の仕事のないときに大変助かりまし
た、このような声が寄せられているところであります。しかし、本町において、これ以降、季節労
働者に対する雇用対策事業費は予算化されておらず、冬を目前に控えて不安を募らせております。
管内における昨年度の季節労働者の冬期間の生活を支援する雇用対策事業として、隣の大樹町で
は町単独事業として季節労働者対策事業、支障木伐採処理工事として690万円、延べ190人に支払わ
れております。
本別町では、道路側溝支障木伐採処理事業として延べ150人分、380万円、平成27年度においても
412万円が予算化されております。
上士幌町では、明渠排水路雑木処理事業として延べ235人分、313万円の冬期雇用対策事業の実績
を上げております。
また、士幌町は、町有地雑木伐採事業として延べ363人分、475万円、さらに町有建物解体工事と
して延べ75人分、事業費は610万円と、合わせて1,085万円の事業を実施しております。同町は、毎
年、同規模の緊急雇用対策事業として12月から3月にかけて、仕事のない期間の冬期雇用対策を講
- 69 -
じております。
また、幕別町では、街路清掃業務、街路除雪業務、町道支障木伐採事業など延べ518人分、340万
円の事業を行っております。
中札内村では、冬期雇用対策事業として毎年度当初予算に予算を計上しておりまして、昨年度に
おいては延べ200人、485万円を計上し、雑木処理事業を行っております。
そのほか清水町などでも、12月から翌年4月にかけて冬期就労がなくなる時期に、これらの業務
を町単独時で実施をしているところでおります。
本町においても冬期就労確保の雇用対策事業を実施してほしいとの要望が寄せられております。
まず、1点目として、本町の職種別季節労働者等の実態はどのように把握されているのか。
2点目として、先進町村の事例を参考にしながら本町においても冬期の季節労働者雇用対策を講
ずるべきと思うが、町長のご答弁を求めます。
次、3点目であります。
教員住宅の改修及び環境整備について質問いたします。
本町広尾市街地の教員住宅は、広尾小中学校39戸を有しておりますが、築35年以上経過している
住宅は全教員住宅の9割を超えております。外壁の塗装も劣化し、加えて長年適切な処理がされて
いないため、白い壁が黒ずんで変色しているところもあります。玄関前の通路も砂利等が十分敷設
されていないため、雑草が繁茂するなど教員住宅としての住環境は劣悪な状況となっております。
平成23年度からのまちづくり推進総合計画では、年間500万円の教員住宅改修工事等が計上され
ておりますが、特に要望が多かった物置やユニットバスなどの設置を中心に整備をされてきたとこ
ろであります。
今後の教員住宅の住環境整備については、住宅周辺の抜本的な整備が必要と思われます。特に従
前は花壇として整備されていた前庭部分は雑草に覆われ、年に数回草刈りを実施しているのが実態
であります。雑草を全面的に除去し、土を入れかえるなどの対策を講じなければ、個人での整備を
することは現時点では困難であると考えております。また、通路側の砂利等、凍上防止等も考慮し
た砂利等の置きかえをし、雑草が植生しにくい環境をつくらなければならない状況にもあります。
基本的には入居されている個人が平素から環境整備を図ることは論をまたないところであります。
しかし、ここ数年は期限つき採用や加配教員などの臨時教諭の配置により1年から3年以内に異動
する教員の増加傾向に伴い、膨大な雑草の繁茂している状況をもはや個人で整備するのは限界であ
ると思慮されます。
今までも再三にわたり教員住宅の環境の整備については言われてきたところでありますが、ここ
まで放置されてきた住環境の整備について、教育委員会が一定の整備をしなければならない状況に
あると考えております。本町に赴任してきた教職員が安心して住んでいただき、教育行政に専念で
きるような環境整備を配慮すべきと思いますが、教育長の見解を求めます。
1、議長(渡辺) 答弁、村瀨町長。
- 70 -
1、町長(村瀨) 前崎議員の質問にお答えをさせていただきます。
1点目の出産祝い金制度の創設でありますけれども、急速な少子化を背景に子どもを取り巻く環
境が変化する中、地域全体で子ども・子育てを支援することが重要となっております。これまでも
保護者の負担軽減を図るため、児童手当や保育料の第2子半額、第3子無料、さらに平成27年度か
らこれまでの小学生までの医療費無料化を中学生までに拡大をしております。また、町内に昨年10
月、小児科専門病院が開設をいたしましたので、乳幼児健診や小児予防接種等の業務委託を行い、
病気の予防、早期発見、適切な治療の支援対策を講じております。
今後につきましても、本町の子育て支援、人口減少対策としては若い世代が安心して子どもを産
み育てる環境を整備し、子どもの健やかな成長を支援するために保護者のニーズに応じた施策を積
極的に推進してまいりたいと考えております。
また、平成28年度に子ども・子育て支援の拠点施設となる統合保育所に併設をして子育て支援セ
ンターも開設をいたしますので、子育て中の親子の交流や育児に悩んでいる保護者の育児相談等、
子育て支援センターの機能の充実を図ってまいりたいと考えているところであります。
次、2点目の季節労働者の冬期雇用対策についてであります。
平成19年度から帯広・南十勝通年雇用促進協議会が通年雇用促進支援事業を推進しているところ
でありますけれども、北海道特有の積雪寒冷の中で、建設業関係では期待するほどの通年雇用化の
実績がなく、他の産業への転職もさらに難しいものがあります。本町としても帯広・南十勝通年雇
用促進協議会への負担金の支出をはじめ、平成20年度、平成23年度に短期雇用就労対策として明渠
排水の雑木処理工事を実施したところであります。
質問の1点目の本町の季節労働者数の職種別の実態についてであります。
平成25年の季節労働者は247名であります。産業別では農林漁業が64名、建設業が91名、製造業
が48名、運輸・郵便業が3名、そのほかが41名となっております。
2点目の雇用対策事業についてであります。
今回の9月補正におきまして、旧陶芸棟及び旧職業訓練センターの解体撤去工事を予算計上し、
議決もいただいたところでありまして、冬期における季節労働者の生活安定と就労の場を確保して
まいりたいと考えているところであります。
以上、答弁とさせていただきます。
1、議長(渡辺) 答弁、笹原教育長。
1、教育長(笹原) それでは、私のほうから教員住宅の改修及び環境整備についてのご質問にお
答えをします。
現在、広尾の小中学校の教員住宅につきましては、全39戸中、築35年以上の住宅が35戸を占めて
おり、今ご質問にもございましたけども、全体的に老朽化が進んでいる状況にあります。入居され
ている教職員からは主に寒さ対策や浴室に係る改善要望が寄せられており、毎年度、予算の範囲内
において浴室改修あるいは玄関ドア、そして内窓などの断熱改修等を実施してきているところでご
- 71 -
ざいます。今後も入居者の要望を踏まえ、緊急性、優先性を勘案しながら順次改修を進めてまいり
たいと考えております。
なお、老朽化等により入居に適さない状態となった住宅につきましては、今後、計画的な取り壊
しを検討してまいりたいと思います。
次に、住宅敷地の雑草と環境整備についてのご指摘がございましたが、教員住宅周辺の環境整備
につきましては、基本的に入居者の責任において実施することとしております。このことにつきま
しては、入居時に入居者に対しお願いをしておりますし、折に触れ、校長会議などの場におきまし
ても、随時確認をさせていただいているところでもございます。
しかしながら、それぞれの事情等により入居者みずからが草刈り等を実施することが難しい場合
もあろうかと思われますので、そのような場合には例えばシルバーセンターを紹介するなど、そう
いった適切な管理が行われるよう、今後もしっかりと働きかけをしてまいりたいというふうに思っ
ておりますので、よろしくお願いいたします。
1、議長(渡辺) 前崎議員。
1、4番(前崎) 1点目の出産祝い金制度の関係でありますけれども、この第1次質問で、福島
県の矢祭町の事例をのせてもらいましたけれども、矢祭町は2001年に合併しない町宣言をされて、
そのときに全国的に有名になった町といいますか、その後、自立をするためのまちづくりというこ
とで打ち出したのが、いわゆる「すこやか赤ちゃん誕生祝金制度」なのですね。当初から今言いま
したように、第3子で100万円とか第5子では200万円とかという金額で、多くの自治体の職員も、
ある意味、衝撃を受けたというふうに私は理解しております。
実は、平成18年度だと思うのですけれども、当時、私は森課長と一緒に、当時の総務課長なので
すけれども、津別町でこの矢祭町の根本町長が見えられて講演されたのですね。そのとき一緒に行
ってお聞きしたのですけれども、合併しないという宣言した中で、今後どうやってまちづくりをし
ていくかというようなお話をされたのですけれども、やっぱりそれだけの意気込みといいますか、
それは感じましたし、何よりも優先に、社会減というのはどこでもあることなので、やはり子育て
支援という中でまちづくりを構築したいということで、実際その後ですけれども、町外から若いご
夫婦が見えられて、そういった中で人口増、いわゆる自然増になったというような報告をされてい
たところなのです。
実際、矢祭町の、これは国勢調査の人口ですけれども、平成7年7,409人でしたけれども、平成2
6年12月1日ですね、これは住基の数字ですけれども、6,324人ということで1,000人ちょっとこの2
0年近くで減っておりますけれども、いわゆるこの出産祝い金制度によって一定程度の効果を上げ
たというふうなことで私も聞いておりますけれども、その点についてどのように認識をされている
か、お答えをいただきたいと思います。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
- 72 -
1、町長(村瀨) 議員のほうから、それぞれ先進事例についてのお話があったところであります。
私ども広尾町行政運営、そしてまちづくりについてどうやっていくかというところ、やはり先進事
例しっかりと勉強させていただいて、参考にさせていただくところというところで認識をしている
ところでございます。
1、議長(渡辺) 前崎議員。
1、4番(前崎) 十勝管内でも、先ほども言いましたけれども、池田、中札内はかなり早い時期
からやっていますけれども、急速に平成16年で6町村がこの出産祝い金制度を創設しております。
特に、その中で26年度、昨年度から実施している新得町は、いわゆる第5子以降については100
万円なのですけれども、実は第1子、第2子は10万円で第3子から30万円ですけれども、1年目に
20万円、それから1歳の誕生日に、2年目に10万円、それから第4子になりますと1年目に20万円、
2年目に15万円、3年目に15万円と。第5子についても、ずっと20万円ずつ5年に分けて支給する
というような内容になっているのですね。
実は、矢祭町の誕生祝い金プラス健全育成奨励金は第3子から50万円ずつ支給しているのですけ
れども、矢祭町のこの健全育成奨励金について、5万円ずつ10年間支給するような形になっている
のですね。ですから、今言ったように、そこで矢祭町に移っていただいて矢祭町で子育てする、そ
ういう環境整備といいますか、町ぐるみでそういった形で取り組んでおられますし、新得町もそう
いう形では100万円を5年間に分けて支給するというような形でやっておりますから、そういった
意味では手法としては類似しているのですけれども、あと今年度から始めた豊頃町なのですけれど
も、1子10万円、2子が20万円、3子以降30万円ですけれども、満1歳から6歳までプラス毎年10
万円ずつ健全育成支援金という形で支給をされております。そういった意味で、非常に少子化とい
う対策を具体的な形で講じられているというふうに思います。
あと、足寄町ですけれども、26年度からということなのですけれども、実際は地域活性化交付金
事業、これ国の交付金事業ですけれども、その中の地方創生先行型資金ですね、これは26年度から
実施しているのですから、27年4月からこの事業を展開しているのですけれども、実は26年4月1
日以降に生まれた方から適用しているのですね。遡及して実施をされているのですけれども、足寄
町は、つい1週間ほど前新聞等に出ていましたけれども、福祉基金5億円を積み立てして、そうい
った中で例えば保育料を無料にするとか、この9月の定例会に提案して10月から実施するという担
当課長のお話でしたけれども、そのほか給食費の無料化ですとかそういった意味で、本当に少子化
に対する危機意識を持って取り組んでいるということが言えるかと思うのですけれども、その点に
ついて考え方を述べていただきたいと思います。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
- 73 -
1、町長(村瀨) それぞれ事例を出されてのいろんな提案をされておりますけれども、子育ての
経済負担軽減とそれから少子化対策、やっぱりこれ分けて考えなければならないというふうに思っ
ております。親の負担軽減、これはやっぱりいろんな対策を各町村やられていますけれども、あっ
たほうがいいに決まっているわけでありまして、そこでやっぱり各町村の財政規律、そこがどうな
っているのかというところをしっかり見なければならないところでありまして、やはりそこの点に
ついては、本町においては、これまでいろんな制度だとか子育てのいろんな対策を今講じているわ
けでありますから、しっかりそのことも継続をしてやっていきたいなというふうに思っているとこ
ろであります。
1、議長(渡辺) 前崎議員。
1、4番(前崎)
広尾町の人口動態を見てみますと、平成元年度132人の出生でしたけれども、
平成4年度までは115人ということで3桁の出生数だったのですけれども、平成5年度から92人に
なりまして、平成19年度、20年度は46人、49人と。それから、23、24、25は40人、42人、42人とい
う形で約3分の1に激減してきたということで、一方で亡くなられた方、平成22年度は3桁112人
ですね。その後、24年、26年も3桁の亡くなった方が、いわゆるまさしく自然減なのですけれども、
半分以上の自然減という。
ですから、私が先ほど実際この出産祝い金制度をやっている町村の紹介をいたしましたけれども、
実は以前、私も国勢調査にかかわっておりましたけれども、広尾のいわゆる5年間における人口減
少というのは大体7.5%なのですね。7.4%から7.6%を前後しております。例えば隣の大樹町は4
%だとか、例えば中札内はほとんど微減ですよね。そういった中で、この8町村の中で、例えば浦
幌にしても、新得、足寄、豊頃、やっぱり広尾と同じようにこの5年間の国勢調査の人口減少率と
いうのは、多い町村では10%に達しております。大体広尾と同じように7%から10%の減少率なの
ですね。そういった意味では、いわゆる人口減少によってまちづくりがなかなか進めにくいという
ような形で、やはり一つの方策として当然、保育所の部分ですとか、子ども医療費の無料化の問題
ですとか、そういったことをやられていますけれども、加えてこの出産祝い金という制度のもとで
子育て支援をしようということができてきていると思うのですね。
特に、新得は少子化で高校も閉校になるというようなこともありますし、例えば足寄にしても今
年の高校入学者が激減したというようなことも含めて、やはり少子化対策というのは本当にもう喫
緊の課題であるという認識のもとに実施をされていると思うのですね。そういった意味では、広尾
線の一番南、それから浦幌、豊頃にすれば西部の町、それから東部では新得ですとか、それから北
部は足寄とか。例えば、陸別なんかは今年から給食の無料化もしましたよね。そういった意味で、
非常に多種にわたるそういった子育て支援をやっております。そういった意味では、広尾もそうい
った課題を抱えている共通する市町村として、やはり私は前向きに取り組むべきではないかと思い
ますけれども、もう一度お答えをいただきたいと思います。
- 74 -
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
1、町長(村瀨) 人口減少というのは、議員承知のとおり、広尾だけの問題ではなくて全国的な
ところで、今、喫緊の課題となっているところであります。今、地方創生ということで人口減対策
どうするのかというところ、全国の自治体が5年間の期間の中での目標を定めてつくっているわけ
であります。その中で子育て支援も大変重要な柱の一つになっているところでありまして、各町村
がそれぞれ対策を講じているところであります。先進事例は先進事例としてしっかり押さえて学ば
せていただきたいというふうに思っているところであります。
何といっても、頑張るところを応援するという国が地方創生を打ち出していますけれども、100
%応援するわけではなくて、やっぱり地方負担を求めているというところ、これもしっかり財政規
律の観点から見て計画を立てなければならないというふうに思っているところであります。
さきの25年度の決算、新聞報道されたところであります。地方債残高、広尾町127億円、類似団
体でいけば68億円とか70億円とか、そういうところであります。池田、本別、足寄、そういうとこ
ろが類似団体でありますけれども、約倍、地方債残高があるわけであります。今年、基金を繰り上
げて23億円程度繰り上げ償還をしますけれども、それでもまだ100億円近く残高が残っているわけ
であります。長期計画が32年で終わるわけでありますが、そこの時点での基金の残高が約12億円ま
で減少するという、そんな財政運営になっています。このことは今、26年ぐらいから防災対策とし
ていろんな公共施設の対策を講じた結果、やはり当初は返すよりもそれ以上に借りないでやろうと
いう財政運営を、そんな決まり事でやっていたのですけれども、どうしても喫緊の課題でやらざる
を得ない対策が講じてきたところでありまして、そういった財政運営をしっかりしなければならな
いというふうに思っているところであります。
加えて、厳しいからといって何もしなければ本当に衰退するだけでありますから、厳しい中にあ
って何ができるのかというところでございます。27年から中学生までの医療費も何とか無料化にこ
ぎつけたところであります。なかなか全ての分野で先進的な先頭を走れないわけでありますが、そ
ういった意味では財政運営も規律もしっかり守りながら、そして住民が今求めているものもしっか
り把握をしながら、対策を講じていきたいなというふうに思っているところであります。
この5年間、地方版の地域戦略を立てるわけでありますから、その中で何といっても人が減るの
をとめるのは、皆さんどこでも言われているとおり、そこで働くところがあるかどうか、それにか
かっているわけでありまして、しっかりと働く場、雇用の場を確保する、広尾で言えば第1次産業
でありますから、農林水産業、しっかりと関係団体と協議をしながら、どういう形が子どもに跡継
ぎをさせて、そして広尾で若者が食べていける、そんな産業にしていかなければならないというふ
うに思っているところであります。そこで何ができるかというところをしっかり対策を講じていき
たい、そのように考えているところであります。
1、議長(渡辺) 前崎議員。
- 75 -
1、4番(前崎) どこの町村でも近年の交付税の減額傾向ということで、財政運営にはかなり苦
慮していますけれども、ただ、平成17年度に自主・自立プランを立てたその予測から見れば、交付
税の部分というのはかなり緩やかになっていますし、当初19年度で臨時財政対策債は打ち切りだと
いうふうに当時の財務省は言っていましたけれども、現在もそれが続いているということでは、加
えて、今、地域活性化交付金がもうこの5年で10億円を超える部分が出ておりますから、そういっ
た意味では、以前のそういった財政計画から見ると多少は緩やかになってきたのかなという私は認
識をしておりますけれども、いずれにいたしましても、いわゆる子育て支援という部分においては、
私は矢祭町の200万円という、あるいは新得町の100万円という事例は出しましたけれども、これは
これとしてインパクトありますけれども、例えば池田にしても浦幌にしても更別にしても、例えば
1子、2子は5万円とか3万円とか、そういう小さな金額から子育て支援をしているという町村も
ありますし、ただ、十勝管内ではやはり新得の5子以降100万円というのが実際ありますけれども、
担当にお聞きしましたら、26年度でこの5人目以降で100万円、100万円の資格ですよね、受け取っ
たのが2人いて、今年度も1人既に受けているというような話をされていましたけれども、金額の
部分については、やはりそれぞれの町村の財政計画によって独自に判断しなければならないところ
だと思いますけれども、例えばこの間の未来塾のプレゼンテーション、私、実は2回聞いたのです
けれども、人口7,500人をキープするということで、私は残念ながら未来塾のメンバーには選ばれ
ておりませんけれども、その7,500人キープするといういろんな提示もされていましたけれども、
私はその一つとしてそういった子育て支援、こういったものも一つのテーブルに上げて検討すべき
ではないかというふうに考えております。その点でもう一度お答えをいただきたいと思います。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
1、町長(村瀨) これからの広尾町、どうしていくかというところで、今、地方創生取り組んで
いるわけであります。これまでももう大先輩の時代から過疎対策どうするのかというところに取り
組んできたところであります。そこでやっぱり、取り組んできたのですけれども、なかなか歯どめ
がかからないというところ、反省すべきは、取り組んできたのだけれども、しっかり目標値を定め
て、その目標値に向かって何をするのか、そして取り組んだ結果、振り返って何がだめで達成でき
なかったのかというところの、やっぱりそこの部分が不足をしていたというところを私たち反省し
ていかなければならないのだというふうに思っています。
いろんな未来塾の方々から提案を受けていますけれども、やはりそれをやり切るためには何を、
目標値をしっかり定めて、それに向かって何をするのかという政策展開、これが必要かなというふ
うに思っているところであります。今後もそういった観点で、広尾の地方戦略版をしっかり組み立
てていきたいというふうに思っているところであります。
1、議長(渡辺) 前崎議員。
- 76 -
1、4番(前崎) 次に、季節労働者の冬期雇用対策について再質問いたします。
今回、補正予算で提案された町有公共建物の解体工事に季節労働者の雇用の場を確保するという
ことで、大変季節労働者の方にとっては喜ばしいことだと思いますけれども、以前にも昨年もこの
季節労働者対策を取り上げたのですけれども、例えば以前、幕別町では、これ平成25年度ですけれ
ども、町の職員住宅の解体工事、これ2年間続いたのですが、それに対して冬場の多分、分別回収、
そういった部分で人手が要るということで、その部分にその季節労働者の雇用の場を確保したとい
うことだというふうに聞いておりますし、本町においても、今回たまたまこういった旧職業訓練校
等の解体がありますけれども、例えば錦町の公営住宅の解体工事していますけれども、そういった
ものも例えば冬期間に合わせて解体することによって、冬期の仕事のないときに仕事の場を確保で
きるというようなこともできるかというふうに思います。
毎年度、この問題については取り上げていますけれども、担当職員の方も、なかなか効率の問題
だとか仕事を探すの難しいとか、それは十分私も理解しております。ただ、そういった中で工夫し
ながらやっていただきたいなと思っております。
士幌町は、毎年この緊急雇用対策、先ほど26年度は1,085万円と言いましたけれども、私、20年
度から資料を持っていますけれども、大体毎年1,100万円から1,200万円の冬期間の、大体12月から
3月の間ですね、その仕事を確保しているということで、そういった何らかの工夫を今後やっぱり
職員ともどもする中で季節労働者の冬期の雇用対策を講ずるべきだと思いますけれども、その点に
ついてお答えをお願いいたします。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
1、町長(村瀨) 冬期雇用対策、国がずっとやってきた制度が打ち切られて、そしてその受け皿
として町村にという仕組みなのですけれども、そもそも国がやめた制度を各自治体が受け皿として
受ける、非常に遺憾に思っているところであります。だから、あえてその対策事業として当初予算
に計上しないという私の考え方があるのですけれども、でも、現実としては困っている方がいるわ
けであります。
今まで冬期の工事は、本当に効率が悪くて北海道では無理なわけであります。しかし、いろんな
工夫をしながら解体は冬できるわけでありますから、そういった意味では工夫をしながらそういっ
た事業を確保していきたいというふうに思っておりますけれども、冬期雇用対策として受け皿とし
て各自治体がというところは少し無理があるかなというふうに思っておりますけれども、工夫をし
ながらやっていきたいなというふうに思っているところであります。
1、議長(渡辺) 前崎議員。
1、4番(前崎) 季節労働者の雇用対策については、当初予算から見ている自治体もあれば、今
言われたように12月の補正予算でやっている町村もあります。それはそれぞれの町村の考え方だと
- 77 -
思いますけれども、少なくとも季節労働者のやっぱり冬期の生活を安定確保、維持するためにも、
ぜひ今後についても検討していただきたいと思います。
次に、教員住宅の環境整備について再質問いたします。
まず、昨年の6月にも教員住宅のいわゆる改築ですね、これについても質問いたしましたけれど
も、なかなか財源的な問題があって厳しいというようなお答えでありました。ただ、そのときもお
話ししましたけれども、例えば南十勝の大樹町ですとか中札内村とかそういったところでは、毎年
度2戸とかそういう形で計画的に改築をしたり、あるいは周辺整備、屋根の塗装ですとか外壁塗装
とか、こういうものを計画的にやられております。たまたま昨年、大樹町へ行ったときには、屋根
の塗装と外壁塗装をやっていましたけれども、私が見る限りそんなに傷んでいないのにやられてい
るということで、聞きましたら、10年とか15年に1度、そういった外壁の塗装なり屋根の塗装をや
っているというお話でありました。
丸山通北6丁目に20戸、それから公園通に10戸ありますけれども、もう当然築40年近くたってい
るわけでありますけれども、外壁といいますか、特に玄関側の部分がもう非常に黒ずんでいるので
す。やっぱり日陰の部分ですとか、そういったこともあるかと思うのですけれども、非常に環境的
に住宅としてはいかがなものかなというふうに思うところもあります。
昨年の答弁でも、やはり民間のそういったアパートに入居する方が多いというようなご説明でし
たけれども、ああいうのを見ると私もやっぱり新しい民間のアパートに行くのではないかと思うの
ですね。やはり広尾町の財産としてあるわけですから、そこの整備というのはきちんとやっていく
べきではないかなと。特に、例えば公営住宅も長寿命化対策ということで計画的に、年度例えば20
戸、30戸という形で屋根の塗装とか外壁塗装をしておりますけれども、教員住宅はそういった意味
では先ほど言いましたように、広尾市街地に限っていけば39戸ですから。そういった意味で、計画
的にやったりしても、そう年数のかかる部分ではないなというふうに思います。その点についてお
答えをいただきたいと思います。
1、議長(渡辺) 笹原教育長。
1、教育長(笹原) 前回お話をいただいた改築等のご質問もございました。確かにそういった部
分では隣の大樹町さんもそういった年次的に大きな改修、改築等もされてきているところだと思い
ます。ただ、私ども、ご存じのように、何年か前までは9つの小中学校がございまして、そこそれ
ぞれに教員住宅が配備され、そして今般、音調津の教員住宅の解体等もさせていただいております
けれども、まだまだ使用が難しい、厳しい、老朽化した、それこそ解体をしなければならない教員
住宅というのも多々あるわけでございます。改築する、新しく建て直すということも大事でありま
すけれども、そういったところの解体という部分、これらも念頭に入れて計画をしていかなければ
ならないのかなというふうに思っております。
また、先ほど来からお話ありますように、少子化などによりまして児童生徒数、相当減少してご
ざいます。あわせて教員数も減っているわけでございますけれども、そういったこれからの学校の
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そういった環境動向というのも見据えて、適正な教員住宅の必要戸数あるいは適正配置、そういっ
たものも十分検討した上でこれから進めさせていただきたいというふうに思っておりますので、よ
ろしくお願いします。
1、議長(渡辺) 前崎議員。
1、4番(前崎) 丸山通北6丁目の教員住宅、この4月では20戸のうち一応全員入居されており
ますけれども、19年、21年度については12とか13人しか入っておりませんでした。そういった中で
今回統合されて集約をされてきたことによって、あるいは期限つき採用臨時職員の増加といいます
か、そういったことも含めて、今、全戸入居されているのですけれども、ただ、公園通のほうです
ね、最近は3人、4人ということで、特に2階建ては2棟5戸あるのですけれども、どなたも入ら
れていない。特に、2階のベランダのコンクリートも剥離しているのですよね。私もあそこをたび
たび通りますけれども、もう非常に危険な状態であるのですけれども、例えばそういったものにつ
いては、今後、当然改築、改修をしなければ人が住めないような状況でありますし、その辺の、例
えば先ほど取り壊しも視野に入れているということでありますけれども、その点の計画については
どのように考えられているのか、これについてもご説明をお願いいたします。
1、議長(渡辺) 笹原教育長。
1、教育長(笹原) この解体等につきましては、教育施設ばかりではなく町全体のそういったま
だまだそういう老朽化した施設がございますので、そういったことも町全体の中でにらみながら、
私どもの教育関係にかかわります施設のそういった老朽化への対応というものも、これから考えて
いきたいというふうに思っております。
1、議長(渡辺) 前崎議員。
1、4番(前崎) あと、環境整備の関係なのですけれども、実は教員住宅周辺の、以前はきちっ
とした、前庭にはそういった区割りした花畑等もありましたけれども、今では住宅の壁際まで雑草
が繁茂しているという状況なのですけれども、それについては当然第1次質問でも、これは自己責
任でそういった環境整備はしてもらわなきゃならんという話ししましたけれども、ただ、この4月
に来てそういう草が繁茂している状況で、あなたの責任できちんと草を刈ってくださいと、これは
極端に言えばもう30年前からそういう状況だったのですね。それがだんだん悪化してきていると、
環境はますます悪化してきているということで、今の生産性の伴わない、ただ草を刈るだけなので
すね。私、一旦ある程度、機械で掘り起こさなければできないぐらいの根がもう張っていると思う
のですけれども、そういったその環境整備、抜本的な環境整備。
それともう一つは、通路側なのですけれども、当然人が通りますし車も通りますから砂利を敷い
- 79 -
ているのですけれども、砂利の敷き方が薄いために草がもうどっちが前だか後ろかわからないぐら
い生えているのですね。これは全部とは言いませんけれども、中には砂利が入って草のないところ
もあるのですけれども、その辺の区分はちょっとわかりませんけれども、やはりここも一旦、最低
でも砂利を20センチぐらい敷いた上で環境整備をしていかなければ、あの状態では除草といっても
かなり厳しいと思うのです。そういった意味では、一定程度のインフラ整備した上で自己責任とい
う形ならいいのですけれども、その点についてどのように考えておられるか、お答えいただけます
か。
1、議長(渡辺) 笹原教育長。
1、教育長(笹原) 今お話ありましたように、確かに経年的に庭の部分、伸びてきていますし、
お話ありました通路側のそういった現実、私も見させていただいておりますけれども、場所によっ
ては水がたまっていたりとか、そういう状況のところもあります。そういった部分につきましては、
やはりなかなか、例えば公営住宅やほかの施設の住宅につきましては、それぞれ入居者が環境整備
を行っているということもあるのですけれども、今お話ありましたように教員住宅、昔は世帯で住
まわれて庭や何かに畑や何かもつくったりしていたのですけれども、今はもうほとんど単身者ある
いはそういった方が多い、独身者が多いものですから、なかなか庭を手入れするとかという環境に
ありませんので、言われましたように、庭木、これまで経年的に野放しと言ったらおかしいのです
けれども、放置されてきた部分につきましては、何とかこちらのほうで今後少しでも入居者が負担
かからないような形で検討してまいりたいと思います。
それと、通路側の砂利の関係も含めまして、これらにつきましてもなかなか個人で砂利の置きか
えというのは不可能ですので、その辺も現場を見ながら検討させてもらいたいと思いますので、よ
ろしくお願いします。
1、議長(渡辺) 前崎議員。
1、4番(前崎) 以前に、私、PTAの役員やっていたときに、学校の先生が異動するとき、赴
任先に数人の役員の方とお見送りに行ったのですけれども、管内全てとは言いませんけれども、多
くの市町村の教員住宅を見てきましたけれども、築何年の老朽化の程度の差はありますけれども、
あのような形で雑草が繁茂しているという状況は広尾以外では見たことないのですけれども、ぜひ
今この教育行政についていろいろな形で取り組んでいかなければならないといった意味では、やは
り先生方にも一定の環境の整ったところに赴任してきていただくということが私は肝要だと思うの
ですね。そういった意味では、いわゆるこの自己の責任とあわせて、行政のできる部分、支援でき
る部分、そこの整合性を図りながら環境整備を図っていただきたいと思うのですけれども、最後、
再度お願いいたします。
- 80 -
1、議長(渡辺) 笹原教育長。
1、教育長(笹原) お話ありましたように、何せ住宅地にもそういった教員住宅が配備されてお
ります。周りとの環境調整もございますので、そういったところへの影響も踏まえ、やるべきとこ
ろがしっかりとその役割を果たせるように進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いしま
す。
1、議長(渡辺) 休憩します。
午前10時57分
休憩
午前11時10分
再開
再開します。
こ だ
次に、8番、小田英勝議員、発言を許します。
こ
だ
1、8番(小田) 私は、2点について質問いたします。
1点目に、広尾町所有の未利用施設についてであります。
広尾町が所有する未利用施設について、旧シーサイドパークの海洋レストハウスをはじめ、学校
統廃後の教員住宅、公民館など枚挙にいとまがありません。過般の総務常任委員会でも、国の助成
金があるうちに広尾町も対策を講じたほうがよいと提案したところであります。その後、状況につ
いてお伺いいたします。
また、国において来年度から民間の廃屋の処理にも条件つきで助成金をつけるとの報道もありま
すが、その点についてもお伺いいたします。
2点目の町営牧場のあり方についてであります。
オソウシ町営牧場において、鹿等に由来する病気が発生し、育成牛の一部が死亡、大量の病弱牛
が出たとのことであります。行政報告もありましたが、改めてその実態と今後の対策、取り組みに
ついてお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
1、議長(渡辺) 答弁、村瀨町長。
こ
だ
1、町長(村瀨) 小田議員の質問にお答えをいたします。
最初に、広尾町所有の未利用施設についての検討状況であります。
平成26年1月の総務常任委員会の所管事務調査においては、平成25年12月末現在の未利用施設の
状況、国の支援策等を説明させていただき、今後の対応としては施設の再利用についての可能性な
ども検討を行いながら、老朽化が進んでいる施設については財政状況を見ながら解体除去を検討し
ているところであります。
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また、構造や延べ床面積などにより除去費用が多額になる施設については、国の支援措置を活用
しながら計画的に除去する方向で検討したいとする内容であります。平成27年度の地方財政計画に
おける国の支援措置は、公共施設等総合管理計画に基づくものとして既存の公共施設の集約化・複
合化に係る地方債、転用事業に係る地方債、公共施設等の除去についての地方債がそれぞれ創設を
され、対象事業に対する地方債が措置される内容となっております。
また、公共施設等統合管理計画の策定に要する経費については、平成28年度までの間、特別交付
税措置が講じられる内容となっております。
これまでの老朽化対策の取り組みは、老朽化が進む公共施設については、過疎債を活用しながら
解体撤去を実施しておりまして、平成27年度は旧職業訓練センター、旧陶芸棟施設の解体撤去工事
費を計上しているところであります。
また、公共施設等統合管理計画策定に向けて、本年度は固定資産台帳の整備により所有する施設
のデータ化、全体把握を行い、計画策定に向けた作業チームの立ち上げを計画しております。
平成28年度には公共施設等統合管理計画を策定し、以降、国の支援措置を活用しながら施設の更
新、統廃合、長寿命化などの計画的な整備を図ってまいりたいと思っております。
次に、民間の空き家に対する助成の関係であります。
本年5月に適切な管理が行われていない空き家等に関する特別措置法が全面施行されたところで
あります。特別措置法では、国は、市町村が行う空き家等に関する施策の実施に要する費用に対す
る補助、地方交付税制度の拡充を講ずるものとされているところであります。補助に関しましては、
民間や企業に対する直接的な補助ではなく、市町村が除去する費用を民間に補助する場合に、補助
する額の一部を国が市町村に補助するものでありまして、除去した後にポケットパークなどの活用
をしなければならないことにもなっているところであります。
地方交付税の拡充に関しましては、市町村が行う市町村所有者特定のための費用、空き家に関す
るデータベースの整備、危険な空き家の解体・除去等に要する経費などについて地方交付税措置を
講ずるとされております。本町における空き家等の適正管理に関する条例制定の作業を現在進めて
いるところであります。
2点目であります。町営牧場の病気が発生をした後の今後の対策についてであります。
実態につきましては、6月末に管理委託しておりますJAひろおより死亡及び病気の報告があり、
7月1日に広尾町農協、農業共済組合、家畜保健所、普及センターによる対策会議を開いておりま
す。7月中旬までに4頭が死亡、27頭が体調不良により退牧し、農家の畜舎において治療中であり
ます。7月中旬以降、新たな発症は確認されておりません。
対策につきましては、家畜保健所の指導を受けながら、殺ダニ剤の塗布、全頭検査を行っており
ます。殺ダニ剤の塗布は、7月からダニの活動時期であります9月上旬まで2週間の間で実施をし
ております。全頭検査の結果は、行政報告で申し上げたとおりであります。
また、監視業務を一層強化し、牛の変化を早期に発見するよう努め、体調に少しでも変化のある
場合は速やかにNOSAI獣医師に相談し、対応する体制となっております。
草地の管理といたしまして、草刈りや牧区周りの草刈りなどを行い、ダニの待機場所を最小限に
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するよう努めているところであります。
以上、答弁とさせていただきます。
こ
だ
1、議長(渡辺) 小田議員。
こ
だ
1、8番(小田) 今回、公共施設解体撤去事業債により一部解体撤去が始まったということです。
そのことについては一歩前進だと思います。25年度からの案件が今やっとメニューにのって、来年
28年度には正式に策定してゴーするということでございます。
なかなか廃屋の処理というのは、私も農家をやっていますから、なかなか古い施設を壊すという
のはちょっと、建てるのは割と簡単に建つのです。建てる気を起こすのですよ。だけど、処分をす
るということの段になると、なかなかそこが後回しになる。そのことで、将来、広尾町がどんどん
どんどん人口が増えて、すごく人口も十分、人が住む場所だということではないですから、どうし
てもどんどんどんどん少子高齢化の波が広尾町にも押し寄せてくるということは、もうこれはどこ
の町村も同じということでなっていますから。それで、過去にもシーサイドパークが、ある程度整
理はしましたけれども、その点あと大きな施設はすごく残っていると。例えて言えばすごく、だと
いう部分で言えば、豊似の公民館もありますけれども、あれもかなり古くて、もうこんなの誰が管
理しているのというぐらい、そういうようなのがもうすごくたまってきている。
ですから、来年からこういうことをする、計画を策定するということで、これに対する国からの
いろいろ起債を手当てできそうだということで、それはそれとしていいのですけれども、すごくこ
れ、学校の統廃合がこれだけ進んだらかなりな部分が、これ再利用しようと思ってあれなのか、当
面はまあ壊れないからそのままということなのか、このまま広尾町の公共施設は、ゴーストタウン
の町かなと言われかねないような古い施設をいつまでも放置して、今やっと何だか国の対策費がで
きたからちょっと手をかけたという。これはこの一部で、かなりな戸数なり軒数なり町の総務の管
財課のほうに全部最終的には。
先ほど前崎さんの答弁の中で、最後のくだりで教育長は、いや、教員住宅の古いやつも全部、町
部局とも話を詰めながらやるということで、それはそれでそのような方向だという考え方はわかり
ましたけれども、まず私的には、もうそれは、今、村瀨町長の前からの前代からのところの負の部
分が引っ張って、今ここに来て国もそういうところが、各都道府県のそういうものがあるから何と
かせんきゃならんと、少し助成金もという、あめ玉を与えるかという、極端に言えばそういうこと
で、それに広尾町もおくればせながら乗っかっていきたいと。それは私はそのような方向で詰めれ
ばいいと思う。だけれども、膨大な施設を広尾町は抱えているのだね。これ私は、総務課のほうで
どのくらいのあれをしているのか、それ1回どれくらいの処理費がかかるか全部、ザラ場教員住宅
の古いやつから何かもあわせて、予算、仮の積算とかなんとかしてのこの話なのですか。その辺ど
の程度なのですか、押さえているのですか。今後押さえて、これから押さえるということになれば、
これからでもいいのですけれども。ある程度のつかみは押さえていると思うのですけれども、その
点、具体的なことについて、「28年度に公共施設等総合管理計画を策定し」となっていますから、
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このことについては私は言うことはありませんけれども、その点、大ざっぱな対策費はどの程度に
なるのかということも含めてお聞かせいただきたいと思います。
これも私ごとで申しわけないのですけれども、私の子どもらでも、お父さん、悪いけど、この辺
の全部きれいにする費用だけは、お金はその分ちゃんと残しておいてくださいねと私の子どもらで
すら、私も言われている。だから、なかなか財政が膨らんで云々ということあるけれども、だけれ
ども、それはそれを念頭に置きながらやらなかったら、これいつまでも、今度は特に学校施設の保
育所も統合してしまうからあれなのですけれども、それは再利用したい部分、例えば広尾の保育所
なんかでも再利用するべきでないかという、そういういろんな内部のあれはあるのですけれども、
そのことについて、ともかくこれからの公共の施設ということであれば。
まあ、町長は、口開けば、財政難により予算化がなかなか厳しい厳しいと言って今日に至る点々
々になっています。ですから、片方では過疎債とは言いながらも5億数千万円もかけて、広尾町で
はこんな立派な保育園をつくりましたのですかというようなものもぽんぽんぽんぽんと建てている。
それはそれとして私はいいとして、そうだけれども、これからはやっぱり物を建てたらもうとにか
くスクラップをすると、スクラップ・アンド・ビルドの考え方を徹底してバックボーンに据えなか
ったら、建てたはいいが後始末の費用とか、そういう枠組みもきちっと念頭に置きながらやらなか
ったら、これ何ぼでも次から次と増えて、いつまでも、いや、お金が、予算措置、財政措置ができ
ないからできないからと、結局は国のそういう補助制度みたいな起債があるようなものにしかでき
ないとかという羽目に陥らざるを得ない。ある面では、そういう起債とかなんとかそういうのを関
係なしに、例えば教員住宅であれば150∼160万円ぐらいで一つの教員住宅を潰せる時代なのでしょ
う。そうすれば、そういうものはできない部分は自己資金でもやりくりしてでもという考え方に立
たなかったら、施設の管理総合計画を策定し、以降、国の支援措置を受けながらというのは、あく
までも国におんぶにだっこの考え方だ。この辺、国におんぶにだっこの部分と自分で自賄いで何と
かやりくりして整理していかなければならない、優先度もある、その施設の名称によっては、なか
なかたががはまっている部分はあると思うのですけれども、その辺について基本的な財政のあり方
もありますから、お答えいただきたいと思います。
それと、民間の空き家のあれは、これは公共施設については、今、国もそれなりに対策を講じて
いろんなことがメニューにできるということが示されておりますが、来年度予算の中で民間でもや
っぱり困ると、行方不明になってもう空き家だけということが自治体に、そういう調査をしながら
ということなのでしょうが、広尾町でもそういう空き家が、もう行方不明で誰が管理責任がどうの
こうのという空き家はあると思うのです。その辺、実際調査をするのだと思うのですけれども、そ
のことに来年度から乗っかる空き家の云々についても調査をすべきと、実態調査が先だと思うので
すけれども、その制度を取り入れるか取り入れないかは別にして、この調査のあれをどうしていこ
うかということの何か具体的な案でもあれば再度お示しください。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
- 84 -
1、町長(村瀨) 未利用施設、古くなった施設どうするのかというところ、本当に大きな課題で
ありまして、これは広尾町ばかりでなくて各町村、壊すのには、議員おっしゃったように生産性が
伴わないわけでありますから、それよりもいろんな課題、政策課題などのほうに目を向けがちであ
ります。各町村もやっぱり古い施設どうするかというところ、多額のお金がかかるものですから、
何とか国の支援を欲しいということで、今回、国が動き出しました。これ、全国の町村が同じ課題
を持っているものですから、それぞれの町村会の要望として国に要望した結果、国が動いたという
背景があります。
そして、今回、私どももこの制度に乗っかって解体を計画的に進めるのですが、起債を認めると
いうことがありますけれども、裏はないのですね、交付税措置がない。過疎債が認められました。
過疎債といっても広尾町いろんな事業、過疎を使ってやっているものですから枠があるのですね。
だから、申請したからといって過疎債が当たるわけではないのです。そこは、どの部分でどの程度
当たるのかというのを財政サイドで見きわめながら計画的に申請をして、申請をして壊したわ、認
められなかったわ、そうしたら一般財源の持ち出しでありますから大変な状況です。そこをしっか
り見きわめながら計画的に進めていきたいというふうに思っています。今、使われていない施設が
約50あります。いろんな枠がある施設もありますけれども、そこは28年度にしっかり計画を立てて、
議員おっしゃるとおり財政状況も見きわめながら、有利な過疎債も使いながら進めていきたいと思
っております。
それから、民間の空き家対策でありますが、これも国が制度をつくってそういった空き家対策に
施策を打ち出しているところでありまして、これも広尾町で空き家が、今、相当部分あると思われ
ます。今、調査しています。そして、条例をつくらなければだめなものですから、今、条例をつく
る準備をしていまして、3月には条例提案をさせていただきたいと思っています。条例をつくって
危ない特定空き家という指定をさせていただいて、そして持ち主のわかっている方は当然指定をし
て、壊せなかったら代執行という形で町が壊して経費を請求すると。持ち主のわからない方という
のも追跡して、わからない部分については町のほうでせざるを得ないというような状況下になって
くるというふうに思っています。これも、今、条例を来年の3月に制定をして、それまでにそれぞ
れの調査などしっかりと対策を講じていきたいと思っております。
こ
だ
1、議長(渡辺) 小田議員。
こ
だ
1、8番(小田) 民間の空き家対策については、そういう国の制度がつくられるということで、
条例の改正も含めて対応していきたいということで、基本的には実態調査をまずともかく速やかに
起こしてもらって、そういう作業に向かっていただければと思います。
それで、計画を立てるということでありますから、多分、教育委員会もかなりな部分でその作業
には施設も多いですから関与すると思うのです。それで、計画的にもうしていかなかったら前の泉
町政、大野町政、村瀨町政とずっと建てた、極端に言えばシーサイドパークなんて一番でっかいよ
うなレストハウスなんかはそっくり残って、幽霊とは言いませんけれども、すごく廃屋のあれでも
- 85 -
大きな解体工事費がかかるような気もするのですけれども、その辺もうどんどんどんどん待ったな
しでやらなかったら、これもそういう町で持っている施設はひどいものだと、これ広尾町はどうな
っているのだ、金がないのなら仕方ないけれどもよと少し考えて、やっぱり建てるとき、これ解体
費も少し何とかということもあわせてやらないのかなと言われかねないようなものがかなりある。
まして、私も豊似の住民ですけれども、あれ古い公民館は、農村環境改善センターが建て上がっ
たときは、あそこもほとんどもう無用の長物ですから、その時点で建ててすぐどんどんどんどんそ
の都度消化していかなかったら、結局なるべくマイナスの予算ですからどの町長さんもやっぱりい
いようなのは、前もってしたがるということはわからないわけではないですけれども、もう村瀨町
政の段では、そういうことはもう、建てたら壊すというようなスクラップ・アンド・ビルドの考え
方を徹底していかなかったら、もうたまっていく一方だ。たまっていったら、もうどうにもいかな
い。ごみステーションもそんなもの受け取らない。ですから、その点、町内のスクラップ・アンド
・ビルドの考え方を徹底する意味、そういうような特別な教育委員会も含めて、そういう特別なだ
けのプロジェクトを立ち上げる気はないのですか。それでなかったら各省庁にまたがって云々とい
ったら、みんなそれぞれ調整するといったって一々言ったら、やっぱりそのことについてもうちょ
っとしっかりした庁内体制の構築のあり方を考えるべきだと私は思うのですけれども、その点どう
なのですか。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
1、町長(村瀨) 28年度につくる計画につきましては、それぞれ関係する所管の職員は入れて計
画をつくる予定でございます。
こ
だ
1、議長(渡辺) 小田議員。
こ
だ
1、8番(小田) 所管の担当者を交えてということで、これしっかり取り組んでいってもらいた
いと思います。いつまでもそういうのに乗ったら、後々残って後始末に大変だということがもう目
の前に来ているということであります。
次に、町営牧場のありようについてということで、私、質問いたしました。
これについては、先ほど町政の行政報告の中でも、るるお話を伺ったところであります。この町
営牧場は、私も今は広尾町農業協同組合に委託を管理しているのです。それで、その当時、委託管
理の、できるだけそういうものは委託管理をできるところがあれば委託をしていきたいということ
で、町と農協が合意のもと、そうしたら委託は農協さんで全面的に管理委託して。ただ、そのとき、
町営の直営のものを外すとなかなか委託も大変でないのということは若干ありましたけれども、そ
れは確かに町営牧場は町としても毎年約1,000万何がしかの委託料以外に支援をしているという実
態はあります。ただ、私は、この町営牧場は、今、農家も多頭化して、なかなか搾乳一本で、生乳
生産一点で進まなければならないという時代で、そういう若い牛はなかなか2年間は生産になりま
- 86 -
せんので、そういう面については町営牧場の存在価値はかなりな高いものがあって、農家も含めて
感謝しているのだと私は思います。
ただ今回、ピロプラズマによる委託牛が4頭死亡ということで、このことについては農家でも知
こ
だ
らない、私も知らなかったのです、それは。いやいや、小田さん、大変なことが起きているのだと、
オソウシ牧場大変だと、もう牛、ばたばた死んで、こんななってしまって痩せてもう骨皮になって
いると。何でそんななったのと、いや、実は、大量のそういう事故があったと。
ですから、このことについては約10戸の農家、10戸の農家さんは当事者ですからそのことはよく
十分わかっていると思うのですけれども、ただ、おおよその8割9割の農家さんは、私もそういう
話を聞いて初めてこの町営牧場、ピロプラズマで大変だと。ですから、それは結果で、あと対策を
講じてと言いながらも、勝毎でも道新でも広尾町、広尾町といったら町営牧場でそういう大変なあ
れがあると、これはもう全道版にもう十勝のあれはみんなそういうふうに大変な、町営牧場があん
なだという報道、みんな知っている。
それはそれとして、これ風評被害とまで私は言いませんけれども、これは農家はもう安心して町
営牧場に牛を預けているのですよ。それはやっぱり将来は、牛丸々太って、そして帰ってきてとい
うふうになると、それは十分な、いやいややっぱり町営牧場に入れてよかったなと、これで頑張る
ということにはなると思うのですけれども、今もオソウシには牛はいますけれども、衰弱してふら
ふらになった委託牛は畜主のところに返したということですが、ただ私、大量にそういう影響して
もう痩せてがらがらだという、そうしたら、それは経済的にはあれ、牛は、こんな骨皮筋右衛門な
ら繁殖しませんよ。発情来なくて妊娠も出ないのですよ。その経済的な損失といったら、それは農
家で言えば、農協に文句言ったら怒られるし、黙れこのやろうと言われるし、農家、町長に言うわ
けにいかんし、これはもう泣き寝入りかと。これは経済的な損失で言えば、本当に預けた農家で言
えば、俺の牛こんなにしてもらってどういうことだと、農協、町相手に損害賠償も請求したくなる
というぐらいの、口では言わないけれども、やっぱりそのぐらいの大事な牛を預かって、それでも
って自分の生活を支えるという、元種で町営牧場はあるわけですから。確かに町としても委託料の
差額が約1,000万円ほど一般会計から持ち出してすぐ差額はなるということは現実ですけれども、
町長は常日ごろ広尾町は農林水産業の、これ3本で成り立っていると、これが礎だとやっていて、
その礎の元種の、そのもとの根っこの根っこがこのオソウシのこの町営牧場だ。
だから、これは、抜本的にこれをどうして、あれは原因はもうはっきりしているわけですから。
例えばこれ、鹿に由来するということははっきりしているわけですから、ですからもう鹿、今、農
家も農協から通じて鹿を入れないように、畑作のところは山側のところは全部鹿柵びっちり回しま
すよ。侵入がゼロとは私は思いませんけれども、今、電牧は強いですから、それ4線張ったらかな
りほとんどは、90%は鹿は入りませんよ。それ、設置しないところは、わさわさもう食いちぎられ
ますよ。そういういい電牧柵の、それは鹿対策用に電牧を張っているのです。ですから、このオソ
ウシのやつはダニに由来するということですから、それがその元種を少しでも断つ方法。そうした
ら、鹿対策用の電牧でも外柵でもびゅっと回すような考え方で、ともかくそういうことの対策もし
たから、もう広尾のオソウシは安心な牧場で、信頼に足る安心な牧場だということをやっぱり具体
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的に示す必要があると思うのです。そうでなかったら、これだけ報道にもなった、いや、オソウシ
といったら牛ふらふらになって大変なものだ、オソウシなんか入れたくないと、こうなってしまっ
たら、これはやっぱり行政がその部分をカバーしなかったら、それは電牧を回せばどの程度費用か
かるかどうなのかわかりませんよ。だけれども、それを支えて処理をしてやるというのが私は町の
役割だと思うのです。それをなくして町民のためになんていう、町長いつも、もう目線は町民の皆
さん、農林漁業がと言っていることの意味合いはないと、絵そらごとと私は感ずるのです。その点
について具体的に町営牧場の抜本的な、鹿が侵入しないで安心して預けてもらうような施設づくり
というのはどう考えているか、その辺。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
1、町長(村瀨) 町営牧場の運営に関しては、それぞれ農家から牛をお預かりするわけでありま
すから、入牧をするときにはいろんな病気にかからないようにワクチンを打ちます。それから、ダ
ニ対策として入牧のときに噴霧状態で上から噴霧をします。そして、入牧期間中に2回ほどその対
策として噴霧をかけます。これまで、そういったことで死亡に至るまでの事故はなかったわけであ
ります。今年たまたまこういった死亡に至る事故があったところであります。鹿がダニを運んでと
いうところが言われているところでありまして、今後の対策やっぱりしっかりしなければならない
というふうに思っておりまして、1つにやっぱり農協はじめ、それからいろんな共済はじめ、家畜
保健所はじめ、いろんなところからやっぱり協議をしてアドバイスを受けながらしなければだめだ
というふうに思っております。
1つには、やっぱり早期発見をすれば軽く済むわけでありますね。だから、そういった日常管理
をしっかりさせること。また、あわせて、今、議員がおっしゃったように、鹿対策の柵を回したら
どうか、これも一つの案だというふうに思っています。事務方にちょっと積算をさせますと、約20
キロ近くぐるっと囲わなければだめだというところ、事業費についても1億円を超える事業費、補
助事業ありますからそれを活用しながらということになろうかと思いますけれども、そういったこ
との対策も1つ例としてありますけれども、何がやっぱり一番効果的なのかというところ、しっか
り関係機関と今後、対策会議を開かせていただいて、そこで検討させていただきたいというふうに
思っております。
こ
だ
1、議長(渡辺) 小田議員。
こ
だ
1、8番(小田) 今一番の元種の鹿をどうするかということが、殺ダニ剤を塗布するとかそうい
うことで、それは一義的な、それは標準的な衛生管理の処理をするのだと思うのですけれども、だ
けれども、どだいやっぱりそれはもともとの、そうしたら来年度そういうような、入れてもそうや
ればということは、それはもう来年のことはわかりませんけれども、だけれども抜本的にはやっぱ
り農家でも鹿を侵入させないような鹿柵を設置していますから、それは、今、町長が言うように総
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延長20キロかけたら計算したら1億何千万円かかる、だけれども広尾農協主体で鹿柵みんなこうや
っておりますけれども、それぞれ延長すればそんなのでないのかもしれませんけれども、農家の場
合は何千万円かけても広尾の場合は負担はかかりませんけれども、公共牧場のそういう。ともかく
20キロは別にして、どこでも入るということはないでしょう。ですから、その辺、一番のもとの鹿
を入れないような、そういう電牧柵がある程度有効であるとするならば、その辺、検討しますとい
うことはやらないということだから、その点やっぱり農家の皆さんに対しても、これだけ頑張って
金もかけるけれども、何せ安心して牧場に入れてくださいというような、そういうメッセージがや
っぱりなかったら、これ道新も勝毎も全部みんなピロプラズマが出て大変だと報道されている。そ
の報道されたものが、後、いや、実は薬もやりました、ちょっと防除もしました。いや、今、検討
していますけれども、なかなかお金かかるというようなことでは、やっぱり一番、常に農林漁業は
一番大事な元種だ、元だと言っている町長にしたら、わかった、何とかというような、もうちょっ
と踏み込んでやっぱり。来年町長も改選期ですから、ここで飛び上がった答弁もできないのかもし
れないけれども、今9月ですからそういうような取り組みをするのならするという方向で、来年は
骨格予算で進むということでしょうから、その点、今の時点で町長としての思いを聞かせてくださ
い。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
1、町長(村瀨) まことに不十分かもしれませんけれども、それぞれの関係機関、対策会議を開
いて、その中で何ができるのか決定をさせていただければと思っております。
1、議長(渡辺) 昼食のため、休憩します。
午前11時49分
休憩
午後
再開
1時00分
再開します。
次に、11番、旗手恵子議員、発言を許します。
1、11番(旗手) 私は、初めに介護保険制度について町長に質問します。
介護保険制度は2000年にスタートし、15年が経過しました。「みんなで支える老後の安心」を合
い言葉に、介護保険料を払うかわりに、いざというときには十分な介護が受けられるはずでした。
しかし、現実は、家族の介護負担は依然として重いこと、家族の介護のために仕事をやめる介護退
職や、介護にかかわる悲しい事件も後を絶ちません。行き場のない要介護者、介護難民をつくらな
い取り組みが求められています。
今年の4月から介護保険制度が始まって以来の見直しが行われ、介護事業者に支払われる介護報
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酬は厳しい内容となりました。
1つは、大幅なマイナス改定です。基本報酬部分は平均4.48%引き下げ、介護職員処遇改善加算
の引き上げ分と重度認知症対応関連の加算部分を加味してもマイナス2.27%となりました。
2つ目には、特定のサービスに対する集中的な減額です。デイサービスは小規模型の最大9.1%
引き下げ、特別養護老人ホームも最大6.3%もの大幅引き下げとなりました。
3つ目には、あからさまな要支援者と軽度者の切り捨てです。要支援者の通所系サービスは、介
護予防通所リハビリテーションで要支援1がマイナス25.5%、介護予防通所介護もマイナス20%以
上と、かつてない切り下げとなりました。他のサービスも要介護1、2が要介護3以上よりも引き
下げ率が多く、介護報酬上も軽度者を冷遇する扱いとなっているといいます。
北海道内の居宅介護支援事業所の「廃止・休止」と「新規・再開」の割合を調べたところ、2012
年度で「廃止・休止が」32対「新規・再開」62でしたが、2014年度は48対52、訪問介護や通所介護
など居宅サービス事業者は2012年度で32対68でしたが、2013年度に27対73と「廃止・休止」が減っ
たものの、2014年度には「廃止・休止」が35、「新規・再開」は65と「廃止・休止」が増えている
といいます。この傾向は、札幌市など大都市も地方もほぼ変わりないということです。介護報酬は
介護保険スタート時の水準から2.5%も引き下げられています。
厚労省賃金構造基本統計調査と全労連のアンケート調査によると、介護職員の給与は全産業平均
よりも月9万円も低いと言われています。介護職員の給与が低い原因は介護事業所に支払われる介
護報酬が低く抑えられているためです。今回の介護報酬引き下げで、介護事業所の運営が一層厳し
くなり、賃金、労働条件の悪化につながり、サービス内容にもマイナスとなります。介護職員の人
材不足解消に逆行するのではないでしょうか。町長の考え方をお伺いします。
次に、8月から、これまで一律1割の利用料負担を、合計所得160万円以上の人は2割負担に引
き上げられました。在宅サービス利用者の15%、施設利用者の5%の人が負担増となるといいます。
1割負担でも大きな負担となっていますが、2割となればサービスが必要でも利用できないという
事態が発生するのではないでしょうか。また、介護保険3施設、特別養護老人ホーム、老人保健施
設、介護療養型医療施設では低所得者非課税世帯には補足給付があり、自己負担が軽減されていま
したが、資産要件が導入され、厳しい提出書類の義務づけが行われています。世帯分離しても戸籍
上夫婦であれば、配偶者が住民税課税の場合は対象としない、低所得者でも預貯金が一定額あれば
対象としないという厳しい内容となっています。預金通帳コピーと銀行などへの照会、同意書の提
出の義務づけなど、厳しい要件を課しましたが、認知症などで親族の助けも望めない場合や配偶者
からコピーをとるのも難しいなど、提出書類が期限まで間に合わないなど問題が相次ぎ、厚労省は
期限までに書類が間に合わなくても支給することなど明記した通知を全国の自治体に出したという
ことです。この通知の中で配偶者の書類提出が不要な事例として、行方不明や家庭内暴力を受けて
いる場合のほか、配偶者が本人の財産を不当に処分するなどの経済的虐待、高齢者虐待も追加した
といいますが、しかしプライバシーの侵害となる事態も発生するのではないでしょうか。
本町では、補足給付が受けられなくなった方はどの程度いらっしゃるのでしょうか。補足給付が
打ち切られ、施設から退所せざるを得なくなる人やショートステイの利用を控える人が出ては大変
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です。町長は、これらの変更について、どのような対応をお考えでしょうか。
次に、要支援サービス見直し総合事業への移行について質問します。
要支援者のホームヘルプサービスとデイサービスを総合事業に移行する厚労省の狙いは、軽度者
の保険外しの第一歩にしようということと思います。そして、サービスの提供主体を現行の介護保
険事業者から住民ボランティア、無資格者によるサービスなど、多様なサービスに置きかえ、コス
トの削減を図ること、さらに地域包括ケアを構成する5つの構成要素、介護、医療、住まい、生活
支援、介護予防のうち、生活支援と介護予防を介護保険サービスから住民主体の補助サービスとし、
法的介護保険の範囲を大きく縮小し、自助、互助へと転嫁することと思います。国に対し、要支援
サービスの総合事業化の撤回を求めつつも、総合事業に移行しても現在のホームヘルプ、デイサー
ビスを必要とする全ての要支援者が利用できるよう取り組むべきと思います。
厚労省が示すガイドラインでは、現行相当サービスは現在の要支援サービスを提供している事業
者がそのまま移行することとなっています。問題は、その単価です。少なくとも現行、予防給付の
報酬単価を事業者に保障するようにしなければならないと考えますが、町長の考えをお示しくださ
い。
次に、町立病院の患者送迎バスの運行について質問します。
今、高齢者の経済状況は、厳しいものがあります。年金は減らされ、消費税の増税と物価高で、
次の年金支給日までどうやって生活しようかと苦労しています。病院に行く日も財布と相談しなが
ら決めるということもあり、患者送迎バスは本当に助かると言われています。そんな中、午後の診
療に合わせたバスの送迎を望む声が寄せられています。整形外科などの診療や眼科の検査等で午後
の診療になることもあり、タクシーで往復するのは大変といいます。一人一人の要望に100%応え
ることができないことは理解できますが、要望に沿える努力はするべきではないでしょうか。町長
はどのようにお考えでしょうか。
最後に、災害対処訓練「ノーザン・レスキュー2015」への外国軍の参加について質問します。
7月10日、陸上自衛隊北部方面隊が実施する災害対処訓練「ノーザン・レスキュー2015」に在日
米軍とオーストラリア軍が参加することが公表されました。目的は、日本海溝・千島海溝型地震対
処計画の実効性の検証とされています。訓練の前半2日間は、道や札幌市、関係機関、自衛隊とア
メリカ・オーストラリア軍が参加しての指揮機関訓練、後半は道東の自治体も参加して実動訓練を
行うとされています。
7月13日付で道総務部危機管理監から関係市町村長宛に陸上自衛隊災害対処訓練「ノーザン・レ
スキュー2015」の実施について依頼の文書が送られ、送付先に広尾町も含まれていたといいます。
本町にも訓練の依頼があったといいますが、この間の経過説明を求めます。
指定行政機関である自衛隊が災害対策基本法に定められている防災訓練を行うことは当然であり、
実際の災害に当たっては救援、救出等にあらゆる支援が生かされるべきと考えます。しかし、地域
防災を最初から他国の軍隊に依拠することは、実際に災害が発生した際の対応に支障を生じかねま
せん。道の地域防災計画にも本町の地域防災計画にも外国軍は一切位置づけされておらず、災害へ
の対処は道と市町村、関係機関が力を合わせ、地域の防災力、消防力を高める方向で努力すべきで
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はないでしょうか。外国軍の参加、中止を求めるべきではないでしょうか、質問します。
また、来年以降、十勝港を使っての訓練依頼があったときの対応について、町長はどのようにお
考えでしょうか、お伺いします。
1、議長(渡辺) 答弁、村瀨町長。
1、町長(村瀨) 旗手議員の質問にお答えをいたします。
1点目の介護報酬削減の関係についてであります。
介護報酬につきましては、全体で2.27%の減少となったところであります。内訳を見ますと、介
護職員の処遇改善の加算、月額1万2,000円を増額するために1.65%の増、中重度者や認知症の対
応など介護サービスの充実で0.56%の増となっております。しかし、サービス料金の適正化で4.48
%の大幅な減少となったため、全体では2.27%の減少となっているところであります。
本町におきましても、高齢者が増加する傾向にありますので、介護職員の人材不足解消は大きな
課題であります。国に対しまして、介護施設従事者の待遇改善、労働環境の向上など人材確保の施
策を要望してまいります。
2点目の照会同意書の関係についてであります。
今回の補足給付の資産要件や利用者2割負担は、医療介護総合確保法における介護保険法の改正
において、費用負担の公平化に関する事項として規定されたものであります。介護保険法に基づい
て食費や住居費を補助する補足給付費の支給に当たっては、資産要件として預金等を勘案するとな
っております。預貯金の額の申告に当たり、預貯金通帳の写しを求め、必要に応じて銀行等に預貯
金の照会を実施することになっております。本町の補足給付の対象者は6人であります。
3点目の要支援外しなどサービスを低下させない取り組み、国に公的介護保障を求めるべきとの
質問であります。
要支援者の訪問・通所介護を介護保険の対象から外し、市町村の地域支援事業で実施することに
なりました。広尾町は平成29年4月から地域の支援事業に移行することになりますので、民間団体
が行う在宅福祉サービス事業の支援を行いまして要支援者のサービス充実、拡充にこれまでどおり
努めてまいりたいと思っております。
国に対しましても、高齢者が安心して暮らせる介護保障制度の継続、拡充を要望してまいるとこ
ろであります。
2点目の国保病院患者の送迎バスの運行についてであります。
現在、患者送迎バスの運行は、月曜日から金曜日の午前中が市街地、月曜日、火曜日、木曜日の
午後が野塚、豊似、音調津で行っております。運行についてはバス1台、運転手1人の体制で、公
務補が用務を兼任しながら業務を行っているところであります。
午後の診療に合わせた送迎を希望する声があるとのことでありますけれども、住民の方のどのよ
うな需要があるのか、それぞれ調査をしながら検討をしてまいりたいと思っております。
3番目の災害対処訓練の「ノーザン・レスキュー」の関係でございます。
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これまでの訓練の依頼経過について説明をいたします。4月に第4普通科連隊、5月に陸上自衛
隊第5旅団長がそれぞれ来庁し、「ノーザン・レスキュー2015」の概要説明がありました。その後、
北部方面本部第5旅団司令部、第4普通科連隊、それぞれ数回来庁し、米軍との合同訓練について
の説明があったところであります。これを受けまして、6月に町長として総合的に判断をいたしま
して、米軍との合同訓練についてはお断りをさせていただきました。8月29日に広尾町と陸上自衛
隊第5旅団、広尾海上保安署、広尾消防署による合同災害対処訓練をそれぞれ実施したところであ
ります。
2点目の外国軍の参加中止についてであります。
広尾町地域防災計画では、訓練実施機関として町及び道並びに防災関係機関におきまして共同で
訓練を実施することになっているところであります。来年以降の外国軍との訓練依頼があった場合
につきましては、関係機関と協議をし、総合的に判断をしてまいりたいと思っているところであり
ます。
以上、答弁とさせていただきます。
1、議長(渡辺) 旗手議員。
1、11番(旗手) 介護保険の関係ですけれども、国は、今回の報酬の引き下げについて、介護保
険料の値上げを抑制するために実施するのだという説明をしているのです。ですけれども、報酬の
引き下げがサービスの低下になったり、町長も今お認めになりましたように、職員の待遇改善の妨
げになるということは、これは町民にとってもマイナスになりますし、介護事業者にとってもやっ
ていけないと。今でも大変な中で努力されていますので、それに水を差すような形になるのではな
いかなと思うのです。
町長もおっしゃいましたけれども、介護職員の処遇改善をしたり、重度認知症の対応を強めたり
すればプラス加算があるけれども、それ以外の部分はマイナス4.48の見直し、改定ということです
から、影響は非常に大きいと思います。
それで、中身を見ましても身体介護、訪問介護の増減率で見ましたら20分未満だとマイナス3.5
%、20分以上30分未満だとマイナス3.9、30分以上1時間未満だとマイナス4%というふうに、長
く利用すればするだけ削減率が大きいと。それから、訪問介護、身体介護の増減率を見ても、介護
予防の訪問介護を見ても週1回程度利用する人はマイナス4.7、週2回程度もマイナス4.7、週2回
を超えるとマイナス4.8というふうに、もう本当にひどいというか、そういう差をつけたという今
回の報酬改定だと思うのです。
サービスの低下につながる、こういうことは、やっぱり黙って許しておくわけにいきませんので、
3年後の次期介護保険報酬改定を待たずに、国に対しては報酬の切り下げはやめてくださいと、そ
れから国の責任で介護労働者の賃金改善をするべきだということを強く要望するべきではないかな
と思うのです。町長は今のお答えの中で、人材不足解消に非常に大きな影響になるので要望してい
くというふうにお答えになりましたけれども、切り下げ撤回を含めてきちんと国に対して要望すべ
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きでないかと思いますが、その点についてお答えをお願いします。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
1、町長(村瀨) 介護保険につきましては、これまでもいろんな問題があって現在に至っている
ところでございます。
今回の改正につきましては、それぞれ内訳で率は違いますけれども、相対的には減少するという
ことでありますから、それぞれの事業所について歳入が減るということでございます。歳入が減る
ということは、それぞれの事業所、広尾町は私どもやっていますけれども、それぞれ都会ですとか
いろんなところでは事業所を畳まざるを得ないという、そんな状況も出ているという新聞報道もさ
れているところでありますから、では、そのお年寄りたちどこへ行けばいいのという話になりまし
て、そういった問題も惹起しているところでございます。
広尾町としてもこれを受けて、特老、これで1,200万円の減収であります。それから、ショート
ステイで68万円の減収であります。これをどこで埋めるのかというと一般会計で埋めざるを得ない
のです。やっぱりこういったことが自治体が運営する中でもこうやって出てきているわけでありま
す。自治体が介護職員のスキルアップですとか加算はもう100%取っているわけでありますけれど
も、取っていてなおかつこういった減収があるわけでありますから、本当に深刻な問題であります。
しっかり町村会に問題提起をして取り組みを進めていきたいと思っております。
1、議長(渡辺) 旗手議員。
1、11番(旗手) ぜひ、この問題はしっかり取り上げていっていただきたいと思います。
それから、補足給付の関係ですけれども、広尾町で6人の方がという答弁がありました。相部屋、
特養なんかの相部屋の場合には、4月から1日当たりの光熱費も上げられているのです。それから、
新たに8月から室料も徴収されるようになっています。それの上にこの補足給付の見直しで受けら
れないということになると、負担に耐えられない人も出てくるのではないかと思うのですが、そう
いう心配はないでしょうか。
1、町長(村瀨) ちょっと時間を下さい。
1、議長(渡辺) はい。
村瀨町長。
1、町長(村瀨) 申しわけありません。実際にそういう負担の増える方がいらっしゃるそうです。
どの程度のところ、幾らになるかというところは押さえておりませんけれども、現実にそういう方
がいらっしゃるようであります。
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1、議長(渡辺) 旗手議員。
1、11番(旗手) たくさん年金をもらっていたり、それから貯金があるから大丈夫だというふう
に国は言うかもしれませんけれども、実際にこれまで現職で働いていたときに一定の貯金はしてい
たと。そして年金もそこそこもらっているとはいっても、施設に入った場合にはかなりの負担をし
ないとならないのです。それが2割負担になるということで、負担に耐えられないという人も私は
必ず出てくるのではないかなというふうに思うのです。
例えば民間の施設なんかですと、1か月に13万円とか15万円とか払うということになりましたら、
1年間そういうところに払い続けると、15万円だったら180万円ですよね。1,000万円の貯金があっ
たとして、何年それをもつかというふうに考えたら、本当にもう蓄えたものを全部出しなさいと、
そしてその金額によってその負担も多くしてもらいますよということは、これ本当に生存権にかか
わってくることになるのではないかなと思って、これ簡単なことではないなというふうに思うので
す。
年金生活の中でやりくりはみんなしていると思いますけれども、1,000万円の貯金があるからこ
んなのは影響ないのだとか大したことないのだというようなことにはならないと思いますし、一口
に収入が多いといっても年収が280万円少し上回っただけで2割負担になったという人は、重い負
担感を感じますので、利用を控えるという、そういうことが起きるのではないかと。その利用を控
えることが介護度を高めることになるのではないかなと思うのですけれども、そのことについては
どのようにお考えでしょうか。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
1、町長(村瀨) いろんな資産とか財産のある方は負担をしてもらうという、そんな趣旨でこの
改正が行われたところでありますけれども、広尾町は130人中6人が対象ということで影響を受ける
のだというふうに思っています。
負担が増えることによってサービスを利用しない、介護が増える、おっしゃったとおりだという
ふうに思っているところであります。なかなか制度ですから、やっぱり従わなければならないとい
うところがあるわけでありますけれども、そのやっぱり対象になった方々についてのそんないろん
な日常生活について、さらにしっかり見守る態勢をする、そんなところで対応していきたいなとい
うふうに思っているところであります。
1、議長(渡辺) 旗手議員。
1、11番(旗手) そういう心配もあると、サービスを控えないとならないような心配もあるとい
うことですので、やはりきちんと実態も見ながらですけれども、過度な負担とならないような運用
- 95 -
ということを町としても考えていく必要があるのではないかと、国に撤回を求めながらも、やっぱ
りそういうことも町民の皆さんが必要なサービスを受けられないというのは介護保険の本来のあり
方からいって全然違うと思いますので、町として何ができるかということも、やはり検討課題の一
つではないかと思いますが、町長はどのようにお考えでしょうか。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
1、町長(村瀨) この問題につきまして、現場のほうでそれぞれ判断をさせていただければとい
うふうに思っているところであります。
1、議長(渡辺) 旗手議員。
1、11番(旗手) それと、平成29年の4月から要支援外しの関係で地域支援事業に移行していく
ということなのですが、これももう既に今年からそういうことを始めている自治体もありますけれ
ども、国の思惑とは全く違ってほんの一部なのです。ということは、やはり町村が責任を持ってや
りなさいと言われても、その受け皿になる部分がないということで、どこもやっぱりちゅうちょし
ているというのが現実だと思います。
それで、メニューも示して総合事業に移すときには無資格でもいいよとか、本当にサービスの質
そのものを低下させるようなやり方の事例を示しているのですけれども、私もこれまでも何度も町
長にも質問してきましたし、制度の改定があったからといってサービスを低下させるようなことを
しないでほしいということで要望してきたと思って、また町長もそういうふうにしたいというふう
にお答えになっていたのですが、事がだんだん現実に進み始めると、やはりそういう案を国は示し
ていますから、安易にそっちの低いほうに流れていくということがないようにしないとならないの
ではないかなと思うのですね。
報酬の関係で、町長先ほど、事業所を畳まないとならないところも出ているということで、やは
り今の介護報酬も減らされましたけれども、今までだって十分な報酬だったかというとそうではな
いから職員の待遇、賃金だとか、そういうものもずっと抑えられてきていると思うのですね。です
から、総合事業に移行するときにも、事業者に今度はきっとお願いすることになると思うのですけ
れども、やっぱりただお願いしますではやっていけないと思うのですよ、こうやって報酬を下げら
れますから。だから、一定のものを町としても支援していくと、事業所が運営していけるだけの支
援も国に対して撤回を求めながらも町としてはそういうものを一定支援していくのだという姿勢を
見せなかったら、受ける事業所のほうもいいですよということにはならないのではないかと思いま
すが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
- 96 -
1、町長(村瀨) 以前にもご質問を受けてお答えをしているのですが、平成29年4月から支援事
業、地域の支援事業に移行する予定であります。その時点でサービスがどうなるのかというところ、
お答えをさせていただいておりますけれども、今までどおりのサービスを維持したいという考え方
を持っております。それに係る経費は国においては財源確保するという言い方をしておりますけれ
ども、どうなるかわかりません。どうなるかわからないところなのですけれども、高齢者のそうい
った介護を必要とする方の関係でありますから、今までどおりのサービスは確保してまいりたいと
思っております。広尾で言えば、社会福祉協議会にお願いをすることになります。そういった意味
では、今までどおりの財政支援していきたいなというふうに思っております。
1、議長(渡辺) 旗手議員。
1、11番(旗手) それで、3点目です。
「ノーザン・レスキュー2015」ですね。この訓練を実際に広尾町で受けるということになります
と、港湾の使用制限ですとか非常に影響が大きいものがあると思うのです。今回は、訓練の時期が
日本丸が入るとか漁業の関係でも港の忙しい時期でもありますし、そういうことがあったかと思う
のですけれども、こういう訓練がされると、相当期間、港湾の使用制限ということも考えなければ
ならないということではないかと思うのですが、その点についてはどうでしょうか。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
1、町長(村瀨) 防災訓練全体の考え方を申し上げたいのですが、米軍との防災訓練、米軍との
関係で言えば、東日本大震災で米軍がトモダチ作戦と称して大きな役割を果たしたというところ、
これはもう承知のことでございます。大災害を想定したときに外国軍との協力関係というのは、や
はり必要だというふうな判断を持っているところでございます。
しかし、そのことと防災訓練を一緒にやるということ、これは一市町村がそれぞれ判断をして防
災訓練を外国軍とやるということではなくて、やはり国として、国は中央防災会議の中で外国軍と
一緒にやると明記をされているのですけれども、都道府県においてはまだ明記されていないのです
ね。今回、北海道は、中央防災会議で明記をされているから北海道としてもやりましたというスタ
ンスなのですが、やはり都道府県レベルでしっかり交通整理をして、しっかりとした方針を出して
いただいて、そして取り組むという形でしなければ、各それぞれの市町村の判断というのは難しい
ものがあるのだというふうに思っております。
ただ、外国軍がいろいろ港湾を使用するに当たっては、やはり防災訓練となれば港湾のいろんな
事業者の方も協力していただきながら訓練をするのですが、一定程度の機能はとまるのは仕方のな
いことだというふうに思っているところであります。しかし、全体として外国軍が一緒に訓練をす
るというところ、しっかりそれぞれ都道府県が位置づけをして、整理をしていただければというふ
うに思っております。
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1、議長(渡辺) 旗手議員。
1、11番(旗手) 防災訓練といいますと、きのう、きょうの報道なんかを見ていましても、本当
にもう濁流の中に取り残された人たちが自衛隊だとか警察だとかそういうヘリコプターで救助され
る、そういう姿を見て、本当にもう大変なことだと。被害に遭われた皆さんには本当にお見舞いを
申し上げたいと思うのです。これはすごく大事なことだと思うのですけれども、そのこととこの海
外の軍隊が参加した防災訓練というのは全く位置づけが変わってきますし、道の防災計画にも町の
防災計画にも他国軍との一緒に訓練をするなんていうことは一言もうたわれていませんので、これ
はやっぱり認められないと思うのですよ、法的に言えばね、広尾町としては。
そういうことが1つと、それから今、安保関連法案もいろいろ審議されているときですけれども、
海外の軍隊の参加というのはこの安保関連法案の先取りでないのかなと、そんなふうにも思います。
防災の名をかりた軍事一体の訓練というのは認められないと私は考えますが、その点については、
町長はどのようにお考えでしょうか。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
1、町長(村瀨) 繰り返しになりますけれども、やっぱり大規模な広域的に渡る災害、これから
も想定が出ているところであります。本町に当たっては30メートルに迫る津波が来るという予測も
されているところであります。自衛隊、それから警察、消防等々、それぞれ関係団体で対応できる
ところであればいいのですが、対応できない災害等に関しましては、当然、東日本で経験した外国
軍によるいろんな救援、支援も出てくるのだというふうに思っているところであります。ですから、
100%否定するものではございませんので、よろしくお願いを申し上げます。
1、議長(渡辺) 旗手議員。
1、11番(旗手) 私は防災の名をかりた軍事一体の訓練というのは認められないと思いますし、
海外の軍隊の参加というのは拒否すべきだと申し添えまして質問を終わらせていただきます。
お
だ
1、議長(渡辺) 次に、9番、小田雅二議員、発言を許します。
お
だ
1、9番(小田) 使用済みスプレー缶あるいは簡易型のカセットコンロのボンベの缶などの処理
方法とその分別収集について質問させていただきます。そしてまた、一般的なごみの収集について
も質問させていただきたいと思います。
この数か月、大きな問題となっているのは、この使用済みスプレー缶、ボンベ等が、ごみとして
出す場合は、多くの自治体では穴を自分であけて出すということになっています。このため、この
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作業時に缶の中に残っていた液体燃料が引火して火災事故が発生し、あげくの果てに札幌のように
死亡者まで出す始末となりました。また、ごみ収集車で圧縮する機能のあるものについては、この
スプレー缶に穴があいていない場合は逆に収集車の中で爆発するという事故も起きています。
これらの事故を防ぐべく、札幌あるいは都市部の幾つかの自治体においては、火災につながるよ
うなこの穴あけ作業をしないようにと処理方法を変更する自治体が増えています。住民側としては、
大変混乱しているところであります。
広尾町ではこのような事故は発生していないと思いますし、また、十勝は全市町村が一貫して従
来の方法で変更しないでやっていくことについては、私は個人としてはいいとも悪いとも判断でき
ない状態ですが、しかし、穴あけ作業については、さらに徹底して火災防止のために行政として住
民側に周知することが必要であると思いますが、このことについてお聞きしたいと思います。
また、一般ごみの収集についても伺いたいのですが、つい2週間前に委員会でごみ処理場に調査
に行ってきました。そこでいろいろな指摘をいただいた中で、水切りということについては、広尾
町のごみは大変不徹底さが目立つというふうに指摘されました。確かに土地柄、水産物の消費が多
いためとは思いますけれども、その量ではなく水切り自体のやり方、処理に問題があるとも考えま
す。このことについても、住民側への適切な周知が必要だと思いますが、これについてもお聞きし
たいと思います。
以上です。
1、議長(渡辺) 答弁、村瀨町長。
お
だ
1、町長(村瀨) 小田議員の質問にお答えをいたします。
使用済みスプレー缶等の処理についてでございます。本町の現状としては、缶に穴をあけるなど
してガス抜きをして、燃えないごみとして出しているところであります。穴あけ作業中の家庭内で
の火災、それからごみ収集中におけるごみ収集車の爆発などの事故は起きていないところでありま
す。
南十勝環境衛生センター内では、収集してきた使用済みスプレー缶等を手による選別をした後に
破砕処理、それからガスが残っている缶は埋立処分をしているところであります。本年5月にも北
海道を通じて環境省の、不適切な方法で穴をあけると火災が発生するおそれもあることから穴あけ
をしない方向が望ましいとの要請を受けまして、南十勝衛生担当者会議で協議をしたところであり
ます。破砕処理している際に缶が破裂することが年に数回ございまして、過去に火が出たこともあ
ることから、住民の方には引き続き穴あけをお願いすることになったところであります。
あわせて、道内では穴あけによる火災が発生している現状から、風通しがよく火気のない屋外で
のガス抜き、これを住民の方に再度周知することを確認いたしました。本町では町の広報7月号で
穴あけの協力と風通しがよく火気のない屋外での穴あけを周知してきたところであります。今後も
この関係につきまして、町広報、防災無線等で穴あけの協力と作業中の注意を周知してまいります。
次に、ごみの水切りの関係であります。
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旬の魚が揚がる時期になりますと、生ごみの水分が多くなることは、ごみ収集車の業者の方から
お聞きをしているところであります。漁業の町の特性なのかもしれませんが、水分が多いことでご
み焼却施設の性能にも影響を与えている現状でもあります。今年の4月下旬には町内会の衛生部長
さんの協力もいただきまして水切り袋、わずかな枚数でありますが、全世帯に配布させていただい
たところであります。さらなる水切りのご協力を広報、防災無線等を通じて町民の皆さんにお願い
をしてまいりたいと思っているところであります。保健衛生推進協会と連携をいたしまして、ごみ
の減量、生ごみに関する講演会の開催を今後準備しているところであります。
以上、答弁とさせていただきます。
お
だ
1、議長(渡辺) 小田議員。
お
だ
1、9番(小田) 答弁いただきましたけれども、たしか環境省は穴あけしないほうが望ましいな
どと言いながら、言いっ放しという格好で、私も自治体としては大変困っている状況だと思います
し、本来的にはつくって製造して販売する企業がやはり回収する責務が基本的にはありますけれど
も、日本のこの体制の中では企業優先の中でそういうふうになっていないことについては、もうこ
こで論議のしようもないところであります。
ただ、幾つかの自治体で穴あけ作業をしないでというふうに切りかえたそのやはり根本的な理由
は、札幌のように死亡事故が起きてしまうと、それよりも、それと経費あるいは今までの従来の方
法から切りかえることで住民が混乱することについていろいろ考えたあげくだとは思うけれども、
やはり私は基本的には命のほうを優先すべきだと思うのですけれども、そのことに関して、例えば
小樽市では、消防署で穴あけ作業をできない人あるいは多くの老人にとっては危険だし、今までや
っていたとは言いながら高齢化に伴って、やはりこれからそういう事故が多くなると思うので、小
樽のようにすべきだなというふうに私は考えるのですけれども、このことについて伺いたいのです
ね。あるいはまた、十勝の首長が集まってやるときに、そういう会議があるときに、その辺も徹底
してちょっと話し合っていただくことになっているのかもしれませんけれども、その辺も私は小樽
の例を、もう既にやっているかと思うので、その辺をチェックして検討していただきたいと思いま
す。
まず、そのことを先に聞いて、あと水切りのほうを後回しというか順番に、失礼、ではなくてそ
のままいったほうがいいですね。済みません。
それで、あと水切りのほうについてお聞きしたいのですけれども、この調査したときに確かに生
ごみの80%が水だと、水分だということで、これをもう、より減らせば言われていることには、1
割ぐらい重量が重さが減るというふうにも言われていますけれども、このことについては、いわゆ
るほかの自治体の例を見ますと、いろんな水切り用具といいますか、水切りバケツですとか、いろ
んなことで工夫を凝らしたりしていますけれども、広尾町はその辺スタートした時点からどういう
ふうになっているのかちょっと私も記憶にないのですけれども、その辺、よく企業でそういうもの
をつくったときのモニターとかですね、そういうことを徹底して企業から幾つか借りて、ちょっと
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やってみると言ったらあれですけれども、そういう実験なりをして、いわゆる住民に対してそうい
う意識の喚起といいますか、そういうことも含めてやっていく必要もあると思うのですけれども、
次回講演会を予定しているということなので、その辺についてもあわせて一生懸命やっていただけ
ればと思います。
そしてあと、ごみの基本的な分別収集なのですけれども、きょうちょっと見せてもらったのです
けれども、一般的に配られている分別のポスター、そのほかにもうちょっといいのが改善版みたい
なのがあるみたいなので、それも確かに費用もかかることだけれども、私、比べてみたらやっぱり
ちょっとカラーもきれいだし、わかりやすいのではないかなと思いますし、その辺もちょっと検討
していただくべきでないかなと思うのと、もう一つ、一応ああいう表にまず大分類から始まって燃
えるごみ、燃えないごみ、資源ごみ、燃やせないごみ、いろいろありますけれども、それがあって、
そこから派生してこれがこうだ、こうだというふうに書いていますけれども、逆のインデックスか
ら、索引からスタートしてわかりやすい方法というのを、これをもうちょっとどういうふうに、1
回やってみないとわからないと思うのですけれども、例えばここにある消しゴムですね、消しゴム
というふうに調べていくと、あいうえお順に並んでいて、かきくけこの「け」は、これは何々と、
あるいは鉛筆の「え」はというふうに、よくマニュアルとかああいうので索引が後ろでも前でもい
いのだけれども、出てきているやつありますよね。近ごろこういう時代ですから、なかなかマニュ
アルもない時代でマニュアルもインターネットで調べてくれみたいな感じで、そういうことでなか
なかマニュアルのない時代で自分でわかったり聞いたり、あるいはかなりの高齢になるとちょっと
ややこしくてどうにもならないような状態というのがありますけれども、そういうふうに索引から
スタートしてずっとやっていくようなことを、他町村でやっているかどうかちょっとわかりません
けれども、その辺も検討して、よくないのであればやめたほうがいいですけれども、それもちょっ
と無責任な言い方ですけれども、一考というか、そういうこともできるのではないかと思いますの
でね。
何しろ私は現地調査したときにそういうふうに、広尾のごみは、文句というわけではないけれど
も、実際の広尾町はもう激しく言われましたね。非常に特異だみたいな感じで、ごみ出すと何か水
のように流れてくるというぐらい、広尾町がそんなにすごいのかなというふうに私もびっくりした
ことあるのですけれども、決していいことではないので、努力すればあるいは行政がきちっと指導
していけば、それだけごみの量も減らせるし、いいことでありますので、ぜひともその辺、具体的
な改善というか対策をやっていただきたいと思います。そのことについてお答えいただきたいと思
います。
1、議長(渡辺) 村瀨町長。
1、町長(村瀨) スプレー缶等の処理についてでありますけれども、現在はそれぞれ皆さんで穴
をあけて出していただいています。どうしてもお年寄りで力がなかったり、できない方は、そのま
ま出していただいています。それで処理場であいているものは破砕をする、あいていないものは埋
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立処分をするということになっています。今回、全てのものが穴をあけないでそのまま出すとすれ
ば、処理場で物すごく人件費をかけて、そこで分けてというか、穴あけていなければ全て埋立処分
にしてしまうわけでありますから、処分場の問題だとか発生するところであります。
住民に安全でしていただくこと、住民ができることはしてもらう、そのことが経費がかからない
わけですから、していただく。どうしてもできない方は処理場でほかの処分の方法に回すという、
そんな仕組みを今とっているところであります。しかし、札幌あたりの少し2、3の区ではしない
で出すという方針になったようでありますけれども、今のところそれぞれ南十勝としては今の現状
でやりたいという、そんなことでございます。
それから、水切りの問題であります。私もこの水処理の問題、聞いたことがございます。やはり
家庭で網の袋でそれぞれ処理をしていただければ自然と抜けるはずでありますから、ぜひそんな周
知の徹底もしていきたいというふうに思っておりますし、家庭で生ごみを堆肥にするという取り組
みも以前したことがございます。そういった取り組みも普及させることが生ごみを減らすことにも
なるところでありまして、そんなことも進めていきたいと思っております。
それから、どういうものを分別するかというところ、今は大きな絵のついたポスターみたいなも
のを各家庭に配布をしているところであります。非常にごみの絵でわかりやすくなっているところ
でありまして、あれが不十分なのかどうかまだそんな声は聞こえていないところでありまして、も
しあれで不十分であればいろんな対策も講じていかなければならないと思っておりますけれども、
やはり見た目でインデックスで、索引で調べる、我々はできるかもしれませんけれども、なかなか
年配の方は難しいのかなと思っていまして、目で見てこのごみはこっちというふうにわかるように
今のところはやっているところでありまして、様子を見させていただければと思っております。
お
だ
1、議長(渡辺) 小田議員。
お
だ
1、9番(小田) 1つ蛇足になるかもしれないのですけれども、目に見えるほうがいいのだけれ
ども、目に見えない全てのごみを全部写真というか絵で描くわけにいかないので、できれば例えば
石けん、私、きょう顔を洗ってきたときも石けんを使っているから、石けんなんかも使ってなくな
るだろうと思うけれども、途中で嫌になってその石けんを捨てる人は、これは何ごみだろうといっ
たときに「せ」で調べていくと出てくるというような、非常に細かいけれども、やはり分別ですか
ら、そういうものも分別してしっかりと商品ごとにしていくような体制がどうのこうのということ
を言っていますので、ただそれだけであります。
以上で、終わります。
1、議長(渡辺) 休憩します。
午後
1時56分
休憩
午後
2時05分
再開
- 102 -
再開します。
次に、3番、浜頭勝議員、発言を許します。
1、3番(浜頭) 私は、2点についてお伺いします。
まず1点目は、冬期間の子どもたちの体力づくりについてであります。
寒さの厳しい冬の北海道では、どうしても運動不足になりがちだと思われます。雪が降ったとき
の除雪等は大変ではありますが、春先から秋にかけて普通に行うことができる散歩やパークゴルフ
等は冬の間は大変難しい状況にあると思われます。それは、成長期にある子どもたちにとっても同
じかと思われます。昔であれば冬は冬で外での遊びはスポーツなどいろいろしてきた記憶がありま
すが、今では交通量も多く、冬期間に外で遊ぶのは大変危険な状況にあると思われます。今の時代、
やはり冬期間の子どもたちの体力づくりにはある程度の環境整備が必要と思われますが、どのよう
に考えているのかをお伺いします。
2点目は、コミュニティグリーンパーク及び町営野球場の現状と今後の整備についてであります。
タイトルがちょっと長いのですが、このコミュニティグリーンパーク及び野球場の整備について
は、必要に応じていろいろ整備は行ってきたと思いますが、まだ足りない部分も多々あると思われ
ます。特にトイレに関しては簡易なキャブトイレが2個程度設置されているにすぎません。各種大
会を開催するに当たっては、更衣室やトイレについての要望が多数あるとお聞きします。今後の整
備については、時には最小限、また、時には大がかりな、めり張りある整備が必要と考えますが、
今後の方針をお伺いします。
1、議長(渡辺) 答弁、笹原教育長。
1、教育長(笹原) 浜頭議員の2つのご質問にお答えをいたします。
初めに、ご質問の冬期間の子どもたちの体力づくりについてでありますが、近年、子どもたちが
屋内で電子機器等を利用した遊びが増え、冬期間に限らず野外で遊んだり運動する姿を見る機会が
減ってきておりますことは、本当に寂しい限りでもあります。
残念ながらこの状況は、スポーツ少年団の登録人数にもあらわれてきております。平成26年度が
218名、平成27年度が198名と徐々に減ってきているのが現状でございます。
また、教育委員会が主催をし、実施してまいりましたウォークラリーも、平成26年度には春の参
加者が10人、秋の参加者がゼロということで、参加人数が減少し、これもやむなく平成27年度から、
本年度から中止になっております。
しかし、冬期間におきましては、本町の町営のスキー場ですとか広尾小学校の特設スケートリン
クも、期間は短いですけれども開設をしております。そして、屋内では青少年研修センターや勤労
者体育センターの活用をしていただくなど、既存施設を利用しての体力づくりに取り組んでいただ
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いているところでもあります。
また、何より子どもたちには積極的に各少年団や部活動にも参加を願うとともに、今後、体力の
向上につながるような新たな取り組みなどを検討させていただきたいというふうに思っております。
次に、2点目のコミュニティグリーンパーク及び野球場の現状と今後の整備についてでございま
す。
初めに、コミュニティグリーンパークにつきましては、サッカー場側及びソフト場側にそれぞれ
2か所のキャブトイレを設置して管理委託業者による清掃も実施しているところであります。また、
野球場につきましても、キャブトイレを2個設置をしておりますが、利用者からトイレのにおいに
対する改善要望があり、昨年、電気工事を行いまして、トイレにファンをつけるなど改修をさせて
いただいております。
なお、大きな大会がある場合には、簡易トイレを増設するなどの対応もしてまいりたいというふ
うにも思っております。
両施設とも隣接あるいは周囲に体育館等の屋内施設がありませんので、改めて常設のトイレや更
衣室の施設整備は難しいというふうに思いますけれども、今後も清掃を行うなど、良好な環境整備
を心がけてまいりますので、よろしくお願いいたします。
1、議長(渡辺) 浜頭議員。
1、3番(浜頭) 少子化ということもありますし、スポーツ少年団の登録人数も減っていく傾向
にはあると思いますが、検討していただけるということですから大変ありがたいのですが、成長期
の子どもたちの総合的な体力づくり、それには水泳なんかは大変よいというようなことも聞いてお
りますし、かかる経費のことはちょっと横に置いておきましてお聞きするのですが、これ産業委員
会のほうで5月28日でしたかな、バイオマス発電についてということでアルムシステムさんの牧場
バイオガスプラント発電所を見学させてもらったのですが、そこでの説明の中で発電する際の副産
物としてラジエーターでお湯ができるのですと、こういう話があったのですが、そのお湯なんかで
も活用できたりすれば冬でも温水プールなんかは可能なのかなとも思いますが、今のところはこの
冬のお湯の使い道はあるということで夏の使い道が課題だと言っていましたので、ちょっと無理か
とも思いますが、お答え的には今後検討してまいります以外はないと思うのですが、この冬期間の
体力づくりのための水泳をはじめ、いろいろなスポーツ等の環境整備について、何かお考えがあれ
ば再度お聞きして1点目の質問を終わりたいと思います。
1、議長(渡辺) 笹原教育長。
1、教育長(笹原) 今、バイオマス発電を活用した温水プールの話もございました。既存の町民
プールにつきましては、夏期使用の想定となってございますので、通年使用するには温水の確保も
そうですけれども、建設自体の断熱化工事や暖房化整備など大がかりな変更も必要になるのかなと
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いうふうにも思われます。恐らく改築、建てかえ同様の事業費になるのではないかなというふうに
も思います。そういった意味で、維持費なども含めまして、改めてそういったことも調査をさせて
いただきたいなというふうに思います。
次に、子どもたちの冬期間の体力づくりについての考え方でございますけれども、即座にそうし
た専用の施設づくりというのも、これもなかなかハード面では難しいのかなというふうに思ってお
ります。本町が冬期間、行事あるいはイベントとして実施をしておりますアイスストッカーですと
か、スポーツ少年団の交流事業として行っております雪合戦など、少しでも冬場多くの子どもたち
が外で元気に遊んだり、体力向上につながるようなソフト面ですけれども、そういったきっかけづ
くりにもしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。
1、議長(渡辺) 浜頭議員。
1、3番(浜頭) いろいろ頑張れるということで1点目は了解しましたので、2点目ですね。
現状としては、できる範囲で一生懸命やっているということは大変理解するのですが、余りお金
をかけずに必要最小限というような感じで頑張っているというようなことだと思いますが、帯広・
広尾自動車道がこの忠類大樹インターまで来まして、日高方面も、この山側は天馬街道、海側はト
ンネルだとか覆道などができ、交通事情が大変よくなってきたと思うのですが、昨今では、だから
広域での各種大会なども本町で開催されたりもしているということですが、そのようなときどうし
ても他町村の施設に対して若干劣るところがあるという声を聞くのですが、今は余り経費をかけず
にできる範囲でということだとは思いますが、やはり時には長い目で見て大がかりな整備も必要と
なったりもすると思いますが、そのような考えはあるのかを聞いて終わります。
1、議長(渡辺) 笹原教育長。
1、教育長(笹原) ご質問のコミュニティグリーンパーク及び野球場の現状と今後の整備につい
てでありますけれども、野球場を利用した野球大会というのは、町内大会が年に4回、それと町外
大会は日勝少年野球大会が1回開催されております。
また、コミュニティグリーンパークを利用した大会につきましては、町内のソフトボール大会が
年に7回、70日間にわたって開催をされておりますけれども、そのほかは大会以外ではソフトボー
ルや陸上、サッカー少年団、あるいは中高のサッカー部での部活動などでの練習につきましては日
々利用、活用がされているところでございます。
お話にありましたように、今後もこうした大会や参加チームが大幅に増えたり開催されるような
ことが起きました際には、先ほど申し上げましたけれども、繰り返しになりますけれども、そうい
ったときの簡易トイレの増設など、対応を当面させていただくということでよろしくお願いしたい
と思います。
- 105 -
◎散会の宣告
1、議長(渡辺) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了しました。
明日12日から17日までは議事の都合により休会とし、18日は午前10時より本会議を開きます。
なお、議事日程は当日配付しますので、ご了承願います。
本日は、これにて散会します。
散会
- 106 -
午後 2時18分
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