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Arup Newsletter 2013-09-17 アラップ東京事務所・発行 アヒルの子が白鳥へ? ザハの五輪プール、長く愛される資産へと転身 2020 年 東京オリンピック・パラリンピック、ついに決定しました。忙しくなる方も大勢いらっしゃるのではないで しょうか? さて、振り返って、2012 年のロンドン・オリンピック。その際に競泳が行われたアクアティクス・センターは、東京 オリンピックのメインスタジアムの設計者としても話題のザハ・ハディド氏によるものです。オリンピックで 17500 人を収容したこの施設は、現在常設の 2500 席の施設へと改修工事が行われています。 ロングスパンかつ曲面を成す屋根、取り外し可能な観客席、そしてアラップのエンジニアによると、意外と難し かったのは、滑らかなコンクリート形状による飛び込み台だったとか・・・ロンドン・オリンピックの興奮を思い出し ながら、東京オリンピックへと思いを馳せたいと思います▼ http://www.arup.com/Projects/London_2012_Aquatics_Centre.aspx?sc_lang=ja-JP ケンプラッツでも、日本語、たくさんの写真とともに紹介しています(コラム連載 11 回目)▼ http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20130909/631550/ テート・モダンに巨大な“無限階段”現る!? オランダの画家 マウリッツ・エッシャーの“無限階段”という絵を、美術の教科書等でご覧になった方はたくさん いらっしゃると思います。しかしそれは二次元の世界。実際にあの空間を作るのは難しい・・・ ところが、ロンドンの美術館として有名な、テート・モダンの前庭に、このエッシャーの“無限階段”が出現しまし た。巨大な木造階段、いくつもの階段が組み合わされ、総段数 187 段、高さ 7.7m に及びます。今年のロンド ン・デザイン・フェスティバルの目玉となるインスタレーション、ロンドン・デザイン・フェスティバルの会期中、9 月 13 日から 1 か月公開されます。 一見すると、アーティスティックで複雑な形態ですが、単純明快なエンジニアリングの原理原則が展開されてい ます。アラップは dRMM と協働し、構造、材料、防火のエンジニアリングを担当しました▼ http://www.arup.com/News/2013_08_August/12_August_Endless_Stair_at_Tate_Modern.aspx 自転車シェアのシステムを広げます 海外の都市で、自転車のシェアシステムを見たことはありませんか?公共で共有する自転車を、好きなところで 借りて、好きなところで乗り捨てるものです。 このシステムが、アイルランドにもあります。首都ダブリンでの自転車シェアの成功を受けて、地方都市にもこの システムが広がっています。アラップは、事前調査、計画、入札サポートなどを行っています。入札によって選 ばれた契約者は、自転車の供給から運営までを 5 年間行います。 登録した人は一回につき 30 分間無料で自転車が借りられるそうです▼ http://www.arup.com/News/2013_09_September/02_September_Public_Bicycle_Sharing_system_extends_acro ss_Ireland.aspx オーストラリア メルボルン新駅のコンペで H & de M と協働 オーストラリアのメルボルン、フリンダース・ストリート駅舎の建て替え国際設計コンペがありました。 アラップは、オーストラリアの設計事務所 ハッセルと、ヘルツォーク・ド・ムーロンのチームをサポートし、見事に 満場一致で最優秀となりました。 フリンダーズ・ストリート駅は交通の要所であり、その歴史的な外観を残したまま、21 世紀にふさわしい機能を 備えることになります。 アラップは様々な分野のエンジニアリングを担当しています。コンペへの提出資料などはこのニュース内のリン クからアクセス可能です▼ http://www.arup.com/News/2013_08_August/9_August_Winning_design_for_Flinders_Street_Station.aspx 水資源のケーススタディ・カタログ“Managing Water Use in Scarce Environments” 発行 世界的な水資源問題に取り組む 2030 Water Resources Group(2030 WRG)は、2030 年までに水資源の需給 バランスに 40%程度の差が生じると予測しています。 このたび、アラップは 2030 WRG の指名を受け、世界各地 40 を超える取り組みの調査、分析を行いました。 水資源問題において不可欠な官民の協働体制や、データ集積やモニタリング関する取り組みなど、ケーススタ ディから得られた多くの知見が示されています。 リンクからケーススタディ・カタログのダウンロードも可能です▼ http://www.arup.com/News/2013_09_September/03_September_worldwide_water_scarcity_assesments_for_20 30_Water_Resources_Group このニュースレターは、アラップのスタッフと名刺交換させていただいた方にお送りしています。ご不要の方は、 お手数ですが下記の(2) のリンクより、「配信停止」のお手続きをお願い致します。 アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、技術等が ございましたら、お気軽にお問い合わせください。 (1) お問合せ・ご意見、メールアドレス変更→ [email protected] (2) 配信停止・新規登録→ https://a.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=arup (3) 本ニュースレターのバックナンバー(PDF 版)は、arup.com 日本語トップページの『トピックス』より→ http://www.arup.com/japan 編集・発行: Arup 東京事務所 菊地 雪代 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町24-4 東武 富士ビル3F 電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan 本ニュースレターは、arup.comの内容を中心に要訳・ご紹介しています。 Copyright(c) 2013 Arup / 本メールに掲載された内容の無断複製・転載を禁じます。 Arup Newsletter 2013-08-19 アラップ東京事務所・発行 スペインの“デザイナーズ病院” PPP(官民連携)の未来は? スペインで最近活躍が目覚ましい建築家、ラファエル・デ・ラオス氏。彼が設計したモストレス病院は、低コスト、 短工期の中でも様々な環境配慮の仕掛けを作り、豊かな空間、先端医療に対応した機能を実現しています。 このプロジェクトは、マドリード州の PPP(官民連携)事業により整備された 7 つの医療施設の一つであり、日本 でも注目が集まる病院 PFI(民間資金による社会資本整備)の手法を用いて行われたものです。アラップは、出 資者に対する医療サービスの品質保証のコンサルティングや PFI 事業の進め方に関するアドバイザリー業務 を担当しました。 成長が続くアジアなどの新興国のインフラ整備手法として期待されるPPP。スペインでも近年急速に採用が広 まっているそうです。アラップのプロジェクトページにて日本語で紹介しています▼ http://www.arup.com/Projects/Mostoles_hospital.aspx?sc_lang=ja-JP ケンプラッツでも、日本語、たくさんの写真とともに紹介しています▼ http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20130809/627829/ メキシコシティのスカイラインを変える 5 棟の高層建築 アラップは過去 30 年間に、世界 45 か国以上で 650 棟を超える高層建築プロジェクトに携わってきました。 現在はメキシコの首都、メキシコシティで 5 件のプロジェクトが進行中です。 建築家ベンジャミン・ロマーノと協働している、三角形のデザインが特徴的な「トレ・レフォルマ」は高さ 245m に 及び、完成するとラテンアメリカで最も高いタワーとなります。地震多発地域でもあるため、要求される耐震性能 は高く、2500 年に 1 度の大地震を想定した構造設計が行われました。ラテンアメリカ初の LEED プラチナ認証 も目指しています。 他の 4 棟についても、レゴレッタなどの建築家と協働し、さまざまなデザインに取り組んでいます▼ http://www.arup.com/News/2013_07_July/29_July_tall_building_design_in_Mexico_City アメリカ セントルイス美術館の新・東館がオープン 1904 年セントルイス万博の常設パビリオンとして建てられたセントルイス美術館。キャス・ギルバート設計のこの 美術館に、新たに 21 のギャラリーを備えた東館が増築されました。 東館の最大の特徴は、自然光を用いた照明計画です。アラップは、設備、セキュリティ、音響、照明などの設計 を担当し、新たに開発した環境制御装置“ライト・スプレッダー”によって光、音、空気をコントロールし、美術作 品に適した環境を作り出しています。内部の意匠の特徴であるコンクリートの格子天井、その 680 の格子一つ 一つに“ライト・スプレッダー”が仕込まれています。 デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツと HOK、アラップの協働。新旧の建築をいかにシームレスに一体 化させるかに注力しました▼ http://www.arup.com/News/2013_06_June/29_June_St_Louis_Art_Museum_unveils_new_East_Building 南米コロンビア・バランキージャの歴史地区再生 カリブ海に面した港湾都市バランキージャは、歴史的景観が美しい街です。一方、不十分な治水計画、世界 最低水準の緑地率、狭い道路と屋台による大渋滞などとさまざまな問題を抱えています。 これらの都市環境を改善し、歴史的な旧市街を再興すべく、都市計画事業が始まりました。第一段階として、ア ラップを中心に既存インフラ、交通システム、資金繰りなどの評価を 3 カ月で行い、計画に向けたビジョンとコン セプトの構築を行います。 都市計画の資金は、英国外務省のプロスペリティ・ファンド、およびコロンビア政府の政策投資銀行の拠出に よって賄われています▼ http://www.arup.com/News/2013_07_July/11_July_Barranquilla_Historic_Centre_masterplan_begins 一般公開データを活用して、将来の都市を考える ビッグデータの活用が話題になったり、“統計学が最強の学問”と言われたり、何かと「データ活用」が議論にな る昨今。2012 年に 2.8 ゼタ(1兆の 10 億倍)バイトだった全世界のデータ量は、20 年には 14 倍の 40 ゼタバイ トに膨らむという試算もあります。 都市における将来の経済成長を考える上でも、一般に公開されているデータを活用すること、パートナーとの 協約が不可欠であるとの報告書をアラップがまとめました。 報告書はイギリスの 29 の都市を対象にしており、リンクから報告書のダウンロードが可能です▼ http://www.arup.com/News/2013_07_July/3_July_Cities_of_the_future_will_need_to_make_smart_use_of_ope n_data 本ニュースレターは月 1 回、E メールにて配信しています。受信をご希望の方は、下記(2)のリンクより、メール アドレスをご登録下さい。 これからも、アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、 技術等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 (1) お問合せ・ご意見 → [email protected] (2) ニュースレター配信登録 → https://a.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=arup (3)本ニュースレターのバックナンバー (PDF データ版)は、arup.com 日本語トップページの『トピックス』から ご覧下さい → http://www.arup.com/japan 編集・発行: Arup 東京事務所 菊地雪代 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 24-4 東武 富士ビル 3F 電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan 本ニュースレターは、arup.com の内容を中心に要訳・ご紹介しています。 Copyright(c) 2013 Arup / 本内容の無断複製・転載を禁じます。 Arup Newsletter 2013-07-16 アラップ東京事務所・発行 米カンザスシティーの新しいアイコン。モシェ・サフディ設計のホール シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズの設計でますます有名になったモシェ・サフディ。彼の設計による新しい ホールが、アメリカのカンザスシティーに完成しました。 サイズの異なるアーチが連続するマッシブな部分と、 ガラスの屋根をケーブルで支持する透明感のある部分 とが融合しした外観。 この外殻の中には2つのコンクリートのホールを内包しています。 コンクリートと金属の 対比が美しいだけでなく、工期短縮にもこれが一役買っています。 アラップは構造設計、設備設計、 火災安全設計を担当し、このたび米国コンサルタント技術者協会(ACEC) からの最高立案者に贈られる“グランド・コンセプター賞”を受賞しました。ケンプラッツにて日本語・写真付きで 紹介しています▼ http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20130709/623269/?P=1 アラップのプロジェクトページとニュースページでも日本語で紹介しています▼ http://www.arup.com/Projects/Kauffman_Center_for_the_Performing_Arts.aspx?sc_lang=ja-JP http://www.arup.com/News/2013_04_April/24_April_Kauffman_Center_wins_top_award.aspx?sc_lang=ja-JP 北京の CCTV が ENR 2013 年世界ベスト・オフィス・プロジェクト賞に! 三次元のループ形状で有名な北京の CCTV 本社屋が、 米国の建設業界紙 ENR の選ぶ 2013 年ベスト・オ フィス・プロジェクトに選定されました。 審査において評価されたのは、中国の建築基準の範囲外である複雑なデザインとその建築許可を得るための 取り組み、そして、二棟のタワーを連結するという極めて高難度の施工です。片持ちで持ち出されたタワーの 36 階を連結する作業は、変形の影響が最小限となるよう、2つのタワーの温度が一致し、風のない日の夜明け に行われました。 言わずと知れた OMA 設計のこの建物。 アラップは構造設計、設備設計、セキュリティ・コンサルティング等を サポートしました。このほかにも、様々な賞を受賞しています▼ http://www.arup.com/News/2013_06_June/17_June_CCTV_Headquarters_named_the_Global_Best_Office_Pro ject.aspx 航空路を可視化して見えた世界旅行 まるで星空のように、無数の点と線が描かれた 1 枚の世界地図が公開されました。これは、世界中を行き交う 58,000 を超える航空路をビジュアル化したものです。1 枚の地図が世界のつながりを表し、欧州やアメリカ東海 岸などの航空の要所が浮かび上がっています。 ここでアラップが使ったのは GIS(Geographic Information Systems)という技術。 これによって、グローバル化する私たちの仕事や生活を、より効果的にするためのヒントを見つけるなど、今後 成長が期待される場所の特定が可能になるとされています。 国際的にも注目度が高く、BBC や MSN UK 等の Web ページでも公開されています▼ http://www.arup.com/News/2013_05_May/31_May_Flight_path_images_map_global_travel 上海万博跡地で、LEED ND プラチナ取得 LEED-ND (neighbourhood development) は、アメリカの環境性能評価システムである LEED の中で、地域開 発の評価に特化しています。このたび、アラップがコンサルティングを行った、上海万博跡地の再開発にて LEED の最高レベルであるプラチナ認証を取得しました。 LEED-ND は開発の段階によって申請が3段階に分かれており、今回は「ステージ2」(2段階目)での認証取 得です。アメリカ以外の国で、LEED-ND のプラチナ認証は初の快挙です。中国ではまだ珍しい市民参加型の 街づくりの手法を取り入れ、環境対策に関する協議を重ねてきました。 約21万㎡の敷地で、全体の完成は2015年の予定です▼ http://www.arup.com/News/2013_06_June/25_June_Shanghai_Expo_UBPA_becomes_first_LEEDND_Platinum_pre-certified_development.aspx シェールガス開発の環境アセスメントを受注 英国、ランカシャー州でシェールガス開発を進めるカドリーラ・リソーシスは、環境アセスメントの実施者として、 アラップを指名しました。 シェールガス開発においては、環境評価を行うだけでなく、地域社会の十分な理解を得ることが不可欠です。 技術的な蓄積、市民との合意形成に関しても多くの経験をもつアラップには、大きな期待が寄せられています。 今後の計画合意に向けて、ランカシャー州議会との討議が始まったばかり。プロジェクトは 2014 年 3 月まで続 く予定です▼ http://www.arup.com/News/2013_06_June/14_June_Cuadrilla_appoints_Arup_to_conduct_independent_EIAs 本ニュースレターは月 1 回、E メールにて配信しています。受信をご希望の方は、下記(2)のリンクより、メール アドレスをご登録下さい。 これからも、アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、 技術等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 (1) お問合せ・ご意見 → [email protected] (2) ニュースレター配信登録 → https://a.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=arup (3)本ニュースレターのバックナンバー (PDF データ版)は、arup.com 日本語トップページの『トピックス』から ご覧下さい → http://www.arup.com/japan 編集・発行: Arup 東京事務所 菊地雪代 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 24-4 東武 富士ビル 3F 電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan 本ニュースレターは、arup.com の内容を中心に要訳・ご紹介しています。 Copyright(c) 2013 Arup / 本内容の無断複製・転載を禁じます。 Arup Newsletter 2013-06-15 アラップ東京事務所・発行 BIM を活用した SOM の超高層 250 West 55th Street ニューヨーク・マンハッタンに、ボストン・プロパティーズ新社屋となる 40 階建タワーが完成しました。意匠設計 は SOM、アラップは構造設計を担当しました。 一見、クラシカルな外観ですが、このプロジェクトでは、設計初期から施工に至るまで Revit や Tekla などの BIM を用いた情報管理を行いました。施工者、サブコンともデータを共有し、詳細まで 3D で設計・検証するこ とで、質疑応答や納まり等の調整にかかる手間が、劇的に削減されました。 構造形式は粘性ダンパーを組み合わせたアウトリガー構造。風による振動をダンパーで制御することで、鉄骨 量を 10%、コストにして 500 万ドルを削減しました▼ http://www.arup.com/News/2013_04_April/30_April_High_performance_structural_design_delivered_on_tower オーヴ・アラップが自身の最高傑作と自負する「ダラムの歩行橋」 1986 年に世界遺産登録された、 大聖堂とダラム城で有名なイギリスのダラム市に、弊社の創業者オーヴ・ア ラップが手掛けた橋(歩行橋)があります。橋の完成は 1963 年。世界遺産登録より 20 年以上前ですが、古くか ら美しい景観を守ってきたダラム市においては、橋の建設に対して一般からも随分と注目が集まったそうです。 オーヴ・アラップが提案したのは、川の両岸で橋を半分ずつ建設し、その後橋脚から橋を回転させて川を渡し、 橋桁の中心部を接合するという大胆なアイデア。デザインだけでなく、施工方法にもこだわりました。 オーヴ・アラップが考える「面白い仕事」とは?彼が目指した「トータル・デザイン」を体現したこの橋の詳細を、 ケンプラッツにて日本語・写真付きで紹介しています▼ http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20130610/619370/?P=1 アラップのプロジェクトページでも日本語で紹介しています▼ http://www.arup.com/Projects/Kingsgate_footbridge.aspx?sc_lang=ja-JP PPP 分野でベスト・テクニカル・アドバイザーを受賞 アラップでは、PPP(官民パートナーシップ)プロジェクトにおける技術的アドバイスも行っています。 このたび、その業績が称えられ、2013 年パートナーシップ・アワードのベスト・テクニカル・アドバイザー賞を受 賞しました。プロジェクト・ファイナンス分野において最も栄誉ある賞として知られています。 下記のプロジェクトが評価対象になりました; ・トルコ、ボスポラス-ユーラシアトンネル PPP ・ポーランド、ポズナン 廃棄物処理場 PPP ・コロンビア、エル・ドラド国際空港 PPP ・南アフリカ、大規模風力・太陽光エネルギープロジェクト、などなど・・・ これら以外にも、世界中でエネルギー、水関連プロジェクト、道路、学校、病院などの PPP を手掛けています▼ http://www.arup.com/News/2013_05_May/24_May_Arup_named_best_technical_adviser.aspx また、受賞対象とは別の PPP として、ジンバブエにて電力グリッドから完全に独立した、世界初の道路料金所 にも携わっています。電力需要の 80%以上を、屋根の太陽光発電でまかなっています。 ジンバブエ政府が進める輸送網拡充政策の一環で、この PPP にグループ・ファイブ(南ア株式市場上場企業) とともに参画しています▼ http://www.arup.com/News/2013_05_May/01_May_Worlds_first_offgrid_power_supply_for_standalone_toll_plazas 「もっとビールが飲みたい」!? カールスバーグの工場 デンマーク発のビール、カールスバーグ UK の、工場移転の設計と PM にアラップが携わりました。 工場プロ ジェクトにも、たくさん携わっています。雨水利用、太陽光パネルの活用など、省エネルギーへの配慮はもちろ ん忘れません。 この 2000 万ポンド(約 30 億円)のプロジェクト、1 時間に 6 万本ものボトリングを行い、外注されていて効率の 悪かった業務を集約することで、年間 1600 万マイル(2560 万 km)ほどにあたる輸送手間やコスト、エネルギー を削減しました。 日本ではサントリーが国内販売をしているカールスバーグ。この UK 工場ではサン・ミゲルやフレスカという清涼 飲料水なども製造しています▼ http://www.arup.com/News/2013_04_April/08_April_Carlsberg_UK_Bottling_facility_project_completes A2 マガジン no.13 できました ビジネス系の広報誌である A2 マガジンの最新号が、ホームページ上からダウンロード可能となっています。今 回は「復元力のある都市」がテーマです。 異常気象、天変地異、政治や経済の急激な変化によって、私たちは決断を迫られ、環境に即適応していくこと が求められています。シリコン・バレーの企業がよりコミュニティの活気のある都市や環境配慮されたビルに移っ ているという話もあります。 また建築に使われている材料の再利用など、隠れた資源(都市鉱山)等についても語られています▼ http://arup.com/Publications/A2_magazine.aspx 本ニュースレターは月 1 回、E メールにて配信しています。受信をご希望の方は、下記(2)のリンクより、メール アドレスをご登録下さい。 これからも、アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、 技術等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 (1) お問合せ・ご意見 → [email protected] (2) ニュースレター配信登録 → https://a.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=arup (3)本ニュースレターのバックナンバー (PDF データ版)は、arup.com 日本語トップページの『トピックス』から ご覧下さい → http://www.arup.com/japan 編集・発行: Arup 東京事務所 菊地雪代 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 24-4 東武 富士ビル 3F 電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan 本ニュースレターは、arup.com の内容を中心に要訳・ご紹介しています。 Copyright(c) 2013 Arup / 本内容の無断複製・転載を禁じます。 Arup Newsletter 2013-05-15 アラップ東京事務所・発行 「イスラムの伝統建築+バイオミミクリー+環境」を融合、アブダビのツインタワー オイルマネーによって建設ラッシュが続くアラブ首長国連邦のアブダビに、異彩を放つツインタワーが完成しま した。アル・バハール・タワーズ。アブダビ投資評議会の本部で英国アエダスの設計、アラップのエンジニアリン グです。 これまで都市に次々とビルが建つ中で、クライアントは、中東の文化を反映し、環境やエネルギーに配慮した 建築を作るべきだと考えるようになったと言います。このプロジェクトでは、砂漠地帯の強い日射をどのようにコ ントロールするかに着目し、イスラム建築の伝統的要素「マシュラビーヤ(木格子)」をヒントに可動式のファサー ドを作りました。 昆虫の巣か砂漠の植物か・・・?外壁が呼吸し、建築が意志を持ったかのようなユニークなプロジェクトです。 ファサードの詳細を、ケンプラッツにて日本語・写真付きで紹介しています▼ http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20130509/614569/ アラップのプロジェクトページでも日本語で紹介しています▼ http://www.arup.com/Projects/Abu_Dhabi_Investment_Council_Headquarters.aspx?sc_lang=ja-JP 英国リーズ市のアリーナ イギリスの主要な文化の中心地である都市・リーズに、市内初となるアリーナが誕生します。住宅街に近接した 狭隘な敷地にありながら、高度な音響空間を実現したこのアリーナは、完成時には世界でも 5 本の指に入る音 楽イベント施設と目されています。また、独特の扇形内部形状は、どの席からもステージを見やすくできていて、 会場の一体感を生み出します。 1 万 3500 人を収容し、総工費は 6000 万ポンド(約 94 億円)。アラップは当初から計画、技術アドバイザーとし て携わり、各建設会社と連携しながらプロジェクトを進めてきました。 外観は未来的な雰囲気。現在、内装工事が進められ、2013 年 7 月に開業を迎えます▼ http://www.arup.com/Home/News/2013_04_April/19_April_Leeds_Arena_site_handover_complete.aspx Arup Journal 1/2013 できました Arup Journal 1/2013 http://www.arup.com/Home/Publications/Periodicals/The_Arup_Journal.aspx 今回はアメリカのプロジェクトをメインに掲載しています。例えば・・・; - ニューヨーク 地下鉄 7 号線 延伸 高層ビルが密集し、岩盤の硬いニューヨークで地下トンネルを掘ることは、ご想像の通りの至難の業です。日本 のトンネル技術は世界一と言われますが、アラップの「トンネル・エンジニア」たちも奮闘しています。工事写真 多数。 - スタンフォード大学、ビジネススクール校舎 LEED のプラチナ認証を受けた校舎。ここから世界で活躍する人材が巣立つのですね。スタンフォード大学と アラップの関係は長く、25 年に及びます。 - ヨルダン、「スター・トレック」をテーマに開発? イスラエルと国境を接するアカバ市は、ヨルダン唯一の港でスキューバダイビングなどの観光も盛んです。ここ に「スター・トレック」をテーマにしたアトラクション施設を含む開発が行われます・・・ マテリアライジング展 力学や幾何学、印象、記憶といった不過視的なシステムを、理知的に形象化することが可能になりつつある今 日のトレンドを紹介する展覧会。 この展覧会に、弊社のエンジニア 後藤一真と天野裕が出典します。二人は、ジオメトリックエンジニアとして、 様々な建築形態の実現や、多領域に渡るソリューション提供の相互連携を担っています。 ○日時/場所:平成 25 年 6 月 8 日~6 月 23 日 10:00~17:00、東京芸術大学美術館陳列館(東京都台東区 上野公園 12-8) ○詳細:下記のウェブサイトをご確認ください▼ http://materializing.org/ 「女川町仮設住宅プロジェクト」JSCA シンポジウム 東日本大震災で被災された方の仮設住宅として、坂茂氏の設計で「女川町仮設住宅プロジェクト」が作られ、 アラップ東京事務所は構造設計を担当しました。 このたび、一般社団法人日本建築構造技術者協会のシンポジウム「東日本大震災の復興プロジェクトにみる 構造設計のあり方」において、弊社の担当者だった徳渕正毅がプレゼン&パネリストとして参加します。 ○日時/場所:平成 25 年 5 月 30 日(木) 17:30~20:00(受付開始 17:00)、日本大学理工学部駿河台校舎1 号館 CST ホール ○参加方法:下記のウェブサイトより、お申し込み方法、参加費をご確認下さい▼ http://www.jsca.or.jp/jscabbs2/InfoBbsDispC.php?Group=7&Category=3&Bbs=2&Item=90 『女川町仮設住宅』のarup.com内、紹介ページ▼ http://www.arup.com/Home/Projects/Multi-storey_Container_Temporary_Housing.aspx 本ニュースレターは月 1 回、E メールにて配信しています。受信をご希望の方は、下記(2)のリンクより、メール アドレスをご登録下さい。 これからも、アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、 技術等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 (1) お問合せ・ご意見 → [email protected] (2) ニュースレター配信登録 → https://a.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=arup (3)本ニュースレターのバックナンバー (PDF データ版)は、arup.com 日本語トップページの『トピックス』から ご覧下さい → http://www.arup.com/japan 編集・発行: Arup 東京事務所 菊地雪代 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 24-4 東武 富士ビル 3F 電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan 本ニュースレターは、arup.com の内容を中心に要訳・ご紹介しています。 Copyright(c) 2013 Arup / 本内容の無断複製・転載を禁じます。 Arup Newsletter 2013-04-15 アラップ東京事務所・発行 ザ・シャード レンゾ・ピアノ氏の超高層 ロンドンのタワーブリッジからも近い、ロンドン・ブリッジ駅近傍に、天を衝くようなガラスのタワーが建っています。 建物自体は昨年夏に上棟しており、ロンドン・オリンピックの際にもマラソンの背景でテレビに映っていたのでお 気づきになった方もいらっしゃるかもしれません。 ロンドンの街の印象とはちょっと異なる、幾何学形状かつ光を反射する塔 - 「ザ・シャード(破片)」と名付け られたタワーは、レンゾ・ピアノの設計です。グランドオープンまでまだ時間がかかりますが、今年の 2 月に展望 台部分がオープンしました。アラップは、火災安全設計、設備設計を担当しました。 ケンプラッツでは日本語・写真付きで紹介しています(コラム連載6回目)▼ http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20130410/610809/ [関連ウェブページ] Arup Journal (2/2012 号): p93-97 掲載▼ http://www.arup.com/Home/Publications/The_Arup_Journal.aspx 生きている建築?!世界初の“植物が制御するファサード” ドイツ・ハンブルグで開催されている IBA(国際建築展)にひときわ目を引くファサードが登場しました。一見普 通の 2.5mx0.7mの外皮ガラスパネル、実は中に微細な藻が植えられています。藻の光合成を利用し、日射の 制御とエネルギーの創出を行おうという、世界初の試み、“バイオリアクター(生物反応)・ファサード”です。 パネルは、藻が成長すると日射遮蔽装置へと姿を変え、吸収した日射熱は温水の熱源となります。藻は成長 する過程で二酸化炭素を吸収し、炭化水素を生産しますが、これが、石油の代わりとなる “バイオマスエネル ギー”となります。蓄熱したり温水を作ったりという一連のエネルギーの管理は、自動制御されています。 この極めてオーガニックなシステムが、次世代の建築の展望を開くのか、興味津々・・・ アラップが Colt International、SSC Ltd とともに開発に 3 年をかけたバイオリアクター・ファサードは、4 月 25 日 より稼働予定です▼ http://www.arup.com/Home/News/2013_03_March/22_March_Hamburg_debut_for_first_bio_reactive_facade.a spx 住宅改修と地域再生に関するレポートを発行 イギリスでは 2050 年までに CO2 排出量を 80%削減(1990 年比)という目標が掲げられ、住宅分野でも省エネ 改修が急務となっています。 そこで、アラップはサステイナビリティ協会の支援を受け、各国の住宅改修プロジェクトについて調査を実施し ました。公的機関をはじめ、プロジェクトの担い手に向けて、プロジェクトの進め方や財源に焦点を当てた内容 となっています。 リンクからレポートのダウンロードが可能です▼ http://www.arup.com/Home/News/2013_03_March/06_March_Arup_launches_housing_retrofit_report.aspx 絶妙なバランスを保つ岩の彫刻 公開 風化した 2 つの岩が積み上げられただけの彫刻‘One Rock on top of Another Rock’。よく見ると、何の支えも なく、その均衡を保っています。総重量 60 トンにも及ぶこの彫刻を支えるのは、“重力のつり合い”です。まさに 力学の原理、エンジニアリングの原点ともいえます。 この至極単純ともいえる解は、レーザー光線を用いた形状検出技術(LiDAR)、3D プリンタによる 1/20 模型と いった最新鋭の技術によって導かれました。この静寂さ、緊張感のあるバランス、日本的にも感じられます。 スイス人アーティスト、ペーター・フィッシュリ&故ダヴィッド・ヴァイスとアラップの協働によって、この彫刻が実現 しました。3 月 8 日から、ロンドンのハイド・パークで公開されています▼ http://www.arup.com/Home/News/2013_03_March/13_March_Rock_on_rock_sculpture_launches.aspx アラップの料理レシピ本 全世界に散らばるさまざま国籍のスタッフから集められた、自慢の料理レシピ 110 品をまとめた冊子『The Arup Global Cookbook』が完成しました。これは、恵まれない若者の自律を支援するイギリスの団体『プリンス・トラスト』 をサポートする一環で、冊子の売上げは全額寄付されます。 イントラネットを通じて全スタッフにレシピを公募し、東京事務所からも代表の彦根をはじめ、5 名が参加してい ます。フルカラー約 150 ページ、料理と応募スタッフの写真がふんだんに掲載されています。 PDF 版は、ダウンロードにてどなたでもご購入いただけます。(来所された方には、ハードコピーもご覧いただ けます)▼ http://www.lulu.com/shop/arup-midlands-million-makers/the-arup-global-cookbook/ebook/product20558340.html 本ニュースレターは月 1 回、E メールにて配信しています。受信をご希望の方は、下記(2)のリンクより、メール アドレスをご登録下さい。 これからも、アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、 技術等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 (1) お問合せ・ご意見 → [email protected] (2) ニュースレター配信登録 → https://a.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=arup (3)本ニュースレターのバックナンバー (PDF データ版)は、arup.com 日本語トップページの『トピックス』から ご覧下さい → http://www.arup.com/japan 編集・発行: Arup 東京事務所 菊地雪代 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 24-4 東武 富士ビル 3F 電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan 本ニュースレターは、arup.com の内容を中心に要訳・ご紹介しています。 Copyright(c) 2013 Arup / 本内容の無断複製・転載を禁じます。