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(1)太陽電池評価技術の研究開発 - 新エネルギー・産業技術総合開発機構
Ⅲ.研究開発成果について 34/123 開発項目毎 共通基盤ー事後評価分科会用資料 資料6-1 H.Kudo 第1回「太陽光発電システム共通基盤 技術研究開発」(事後評価)分科会 成 果 (1)太陽電池評価技術の研究開発 (1)太陽電池評価技術の研究開発 (独)産業技術総合研究所,(財)電気安全環境研究所 (独)産業技術総合研究所,(財)電気安全環境研究所 (2)太陽光発電システム評価技術の研究開発 (2)太陽光発電システム評価技術の研究開発 (独)産業技術総合研究所,(財)電気安全環境研究所 (独)産業技術総合研究所,(財)電気安全環境研究所 (3)太陽光発電システムのリサイクル・リユース処理技術等の研究開発 (3)太陽光発電システムのリサイクル・リユース処理技術等の研究開発 太陽光発電技術研究組合,(独)産業技術総合研究所 太陽光発電技術研究組合,(独)産業技術総合研究所 シャープ(株),旭硝子(株),昭和シェル石油(株) シャープ(株),旭硝子(株),昭和シェル石油(株) (4)太陽光発電システムの電磁環境性に関する研究開発 (4)太陽光発電システムの電磁環境性に関する研究開発 (財)電気安全環境研究所 (財)電気安全環境研究所 Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization 35/123 共通基盤ー事後評価分科会用資料 (1)太陽電池評価技術の研究開発 -説明資料- (独)産業技術総合研究所,(財)電気安全環境研究所 Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization H.Kudo 36/123 (1)太陽電池評価技術の研究開発 共通基盤ー事後評価分科会用資料 H.Kudo ◆研究開発の目的と目標 ◆研究開発の目的と目標 目的 太陽電池セル・モジュールの性能,長期信頼性および適合性に関する実 用的かつ汎用的な評価手法を開発する。長期信頼性については,複合加速 劣化試験方法について検討する。 目標 ①セル・モジュールの性能評価技術の確立(市場投入品) ⇒評価体系の整備,標準化の推進,新型太陽電池性能評価の要素研究 ②適合性評価技術の確立 ⇒世界標準の認証体系の整備 ③加速試験方法の基礎的検討 ⇒加速試験法(100倍)の要素検討と長期曝露試験データの蓄積 Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization (1)太陽電池評価技術の研究開発 37/123 校正技術 共通基盤ー事後評価分科会用資料 校正技術に関する日本の位置付け 校正技術に関する日本の位置付け WPVS国際比較へ参加し,国際整合性の確保と高精度化の確認 WPVS :World PhotoVoltaic Scale(世界太陽電池標準) • 国際持ち回り測定 • 世界12機関のうち、一次校正可能な4機関の校正値から根幹比較参照値(標準値)を決定 • 持ち回りホスト役にAISTも参画 ⇒日本の校正品質:世界トップレベルを確認 ⇒WPVS要求仕様に適合した基準器パッケージの標準化 日本の校正技術:国際トップレベルを確認 日本の校正技術:国際トップレベルを確認 WPVS決定の四機関 日本,ドイツ,アメリカ,中国 Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization H.Kudo (1)太陽電池評価技術の研究開発 38/123 校正技術 共通基盤ー事後評価分科会用資料 H.Kudo 開発した技術と構成機器- 開発した技術と構成機器-11 高平行度ソーラシミュレータ ・光線平行度:2°以内 ・視 野 角:全角 5° 標準電球群管理システム ・一度に3本のワーキング標準電球作成 ・相互比較による群管理 世界初 世界初 特許出願済 特許出願済 ・国際整合性の確保 ・国際整合性の確保 米国屋外法と直接比較可能 米国屋外法と直接比較可能 ・屋内で世界日射標準 ・屋内で世界日射標準 トレーサブル校正を実現 トレーサブル校正を実現 ・信頼度の向上 ・信頼度の向上 ・測定時間の短縮:1日⇒20分 ・測定時間の短縮:1日⇒20分 ・絶対分光放射計との連携による ・絶対分光放射計との連携による 高精度計測 高精度計測 25 NIST JEMIC1 20 JEMIC2 μW/cm2/nm JEMIC3 15 10 5 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 2200 2400 2600 2800 3000 Wavelength (nm) Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization (1)太陽電池評価技術の研究開発 39/123 校正技術 共通基盤ー事後評価分科会用資料 基準モジュール屋内校正技術 基準モジュール屋内校正技術 1.125 ロングパルス・大面積・高均一な モジュール用ソーラシミュレータ技術 Pulsed light IIrradiance (kW/m2) 1.000 ・ロングパルス :~1秒 0.875 0.750 0.625 0.500 0.375 0.250 -0.5 0.0 ・標準の大型化に対応 ・標準の大型化に対応 ・薄膜モジュールの校正可能 ・薄膜モジュールの校正可能 ・国際規格に完全適合 ・国際規格に完全適合 世界初 世界初 特許出願済 特許出願済 0.5 1.0 1.5 Pulse duration (sec) 生産現場への校正技術の普及に対応 生産現場への校正技術の普及に対応 0.4 ・高均一性:照度分布±1%以内 0.6 0.7 0.8 0.5 0.1 -0.4 -0.8 ・大面積対応 :1m x 2m -0.4 0.3 -0.4 0.4 0.5 0.8 0.9 0.9 0.8 0.3 -0.3 -0.6 -0.8 -0.1 0.0 0.3 0.5 0.6 0.4 -0.1 -0.7 -0.9 -0.7 -0.1 0.0 0.2 0.5 0.6 0.3 -0.1 -0.6 -0.9 -0.9 -0.3 -0.3 -0.1 0.1 0.2 0.0 -0.4 -0.8 -0.9 -0.3 0.2 0.0 0.2 0.2 0.3 0.2 0.0 -0.3 -0.4 1m 2m 高再現性:±1%以内 Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization H.Kudo (1)太陽電池評価技術の研究開発 40/123 太陽電池性能評価 共通基盤ー事後評価分科会用資料 H.Kudo 評価技術の実施概要 評価技術の実施概要 ◆各種新型太陽電池性能評価技術の開発ー1 各種太陽電池に特有な性質を考慮した性能評価技術の検討 ・多接合型 ・CIS系 (色素増感系,高効率結晶Si系) ◆各種新型太陽電池性能評価技術の開発-2 太陽電池I-V特性の照度依存性,温度依存性の解明 ◆外部サンプル評価,国際比較 他のNEDO事業における開発品の性能評価(約50サンプル/年) Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization (1)太陽電池評価技術の研究開発 41/123 太陽電池性能評価 共通基盤ー事後評価分科会用資料 多接合太陽電池の評価技術 多接合太陽電池の評価技術 各要素セルの分光感度特性の評価技術 JIS JIS化予定 化予定 多接合太陽電池の評価技術を確立 多接合太陽電池の評価技術を確立 各要素セルの分光感度を,“真”の値に補正可能となった 各要素セルの分光感度を,“真”の値に補正可能となった 材料・構造に関わらず各種太陽電池に適用可能となった 材料・構造に関わらず各種太陽電池に適用可能となった n SR meas = dV i dI i . (Example) dV i dI i ∑ SR i =1 n ∑ i =1 i = 0.07 SRtop+0.93 SRbot ∴SRbot = (SRmeas-0.07SRtop )/0.93 Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization 新型太陽電池の 新型太陽電池の 分光感度測定法 分光感度測定法 H.Kudo (1)太陽電池評価技術の研究開発 42/123 太陽電池性能評価 共通基盤ー事後評価分科会用資料 H.Kudo CIS CIS系太陽電池の評価技術 系太陽電池の評価技術 光照射効果の影響検討 JIS JIS化 化 検討中 検討中 デバイス 構造毎の 検証が必要 主要な影響因子の解明 主要な影響因子の解明 デバイスの材料・構造により異なる傾向を解明 デバイスの材料・構造により異なる傾向を解明 光照射/暗状態繰り返しによる蓄積効果の解明 光照射/暗状態繰り返しによる蓄積効果の解明 光照射と暗所保存によるPmax変化例 光照射効果 Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization (1)太陽電池評価技術の研究開発 43/123 太陽電池性能評価 共通基盤ー事後評価分科会用資料 I-V I-V特性の温度・照度依存性の検討 特性の温度・照度依存性の検討 新型太陽電池の 新型太陽電池の IV IV特性測定法 特性測定法 主要な影響因子の解明 主要な影響因子の解明 IV特性の直線補間による補正手法 IV特性の直線補間による補正手法 ⇒補間法の開発中 ⇒補間法の開発中 IEC IEC採用審議中 採用審議中 温度照度補正法 温度照度補正法 60891 60891, ,61853 61853 0.15 ● calculated ― measured 0.1 20°C Current [A] ・温度依存性 ・照度依存性 JIS JIS化予定 化予定 40°C 25°C 30°C 50°C 温度依存性・照度依存性の例 0.05 60°C 0 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 Voltage [V] 0.02 ● calculated ― measured 0.015 Current [A] 結晶Si/a-Si太陽 電池の特性解明 20°C 25°C 40°C 0.01 50°C 0.005 30°C 60°C 0 0 0.5 1 1.5 Voltage [V] Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization 2 2.5 3 H.Kudo (1)太陽電池評価技術の研究開発 44/123 太陽電池性能評価 共通基盤ー事後評価分科会用資料 H.Kudo 国際比較 国際比較 モジュールの国際比較 高精度な国際整合性を確認完了 高精度な国際整合性を確認完了 Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization (1)太陽電池評価技術の研究開発 45/123 複合加速試験方法 共通基盤ー事後評価分科会用資料 複合加速のモデル(温度&光照射) 複合加速のモデル(温度&光照射) Kh 複合加速係数: ⎡ Ea ⎛ 1 1 ⎞⎤ ⎢ ⎜⎜ − ⎟⎟ ⎥ Ln ⎛ Pt ⎞ k T T αt = = ⎜⎜ ⎟⎟ ⋅ e ⎣⎢ ⎝ n t ⎠ ⎦⎥ Lt ⎝ Pn ⎠ Ea:活性化エネルギー(eV)、k:ボルツマン定数、T:絶対温度(K) 光照射ストレス 温度ストレス 複合加速に効果の大きい要因について検討 複合加速に効果の大きい要因について検討 Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization H.Kudo (1)太陽電池評価技術の研究開発 46/123 複合加速試験方法 共通基盤ー事後評価分科会用資料 H.Kudo 加速劣化試験技術と加速係数の推算 加速劣化試験技術と加速係数の推算 温度ストレスの検討 光劣化 :22.8 温度劣化:8.33 光ストレスの検討 10 連続3SUN (アレニウスプロット) 1.000 3000Hr 0.995 6 4 Isct/Isc0 lnHr「寿命」 8 300Hr 30Hr 2.0 2.2 2.4 2.6 90℃ 21.1℃ 60.3℃ 111℃ 2 2.8 1/T[K] 3.0 3.2 3.4x10 0.990 連続1SUN90℃ 0.985 連続3SUN90℃ 0.980 -3 0.975 0 200 75℃ 400 600 800 加速試験結果による推定加速係数 α T(加速係数) 150 3SUN 100 αt =190 50 70 1200 光照射時間[Hr] 200 0 60 1000 環境条件: 東京の (日)平均積算日射量と平均温度 3.6 kWh・m-2/日、60℃ 3 SUN加速試験の(日)照射量: 3.0x24 kWhm-2/日=72 kWhm-2/日 80 90 100 1.光照度・温度ストレス 1.光照度・温度ストレス の加速試験と解析より の加速試験と解析より 加速係数を割り出した 加速係数を割り出した :190 :190 倍 倍 加速試験条件の例示 加速試験条件の例示 : : 33 SUN SUN,温度90℃ ,温度90℃ 試験温度[℃] Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization (1)太陽電池評価技術の研究開発 47/123 複合加速試験方法 共通基盤ー事後評価分科会用資料 H.Kudo 加速試験装置 加速試験装置 Ea/k:8,500 Kh :1.044 が得られた。 5000 3100 2500 2.加速試験法の確立に 2.加速試験法の確立に 活用可能な技術の完成 活用可能な技術の完成 <仕様例> <仕様例> 温度範囲:-40~+90℃ 温度範囲:-40~+90℃ 槽内湿度:最大RH85±5% 槽内湿度:最大RH85±5% 光照射強度:3 光照射強度:3 sun以下 sun以下 その他 その他 Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization (1)太陽電池評価技術の研究開発 48/123 長期屋外暴露試験 共通基盤ー事後評価分科会用資料 H.Kudo 長期屋外曝露試験 長期屋外曝露試験 狙い 複合加速劣化試験方法確立に向けた基礎的データを収集する。 モジュールの劣化状況データベースの作成する。 出力への影響(劣化現象:白濁現象,直列抵抗増加現象) 10年以上経過したモジュールの状況 (関電・六甲実験センタ,JQA浜松サイト) 長期曝露試験の劣化状況 北見(北海道),鳥栖(九州),宮古(宮古島) (試験モジュール:4タイプ,59台) 白濁:宮古<鳥栖<北見,抵抗:差無し 白濁:宮古<鳥栖<北見,抵抗:差無し 出力影響:低下なし 出力影響:低下なし 最長15年の 最長15年の 基礎データ取得 基礎データ取得 出力低下率(10年間換算) 出力低下率(10年間換算) 結晶系:5 結晶系:5 % % 以下、サイト間に差無し 以下、サイト間に差無し 薄膜系:5 薄膜系:5 % % 以上 以上 北見<鳥栖<宮古で低下率大 北見<鳥栖<宮古で低下率大 劣化データベース化 劣化データベース化 劣化現象発生状況 約8,000台の劣化状況調査 (四国,沖縄,栃木: 2タイプ,9形式) オマーンサイトの曝露試験 日本以上に劣化 日本以上に劣化 ・白濁現象は形式に依存 ・白濁現象は形式に依存 ・EVAの黄変は調査全型式に発生 ・EVAの黄変は調査全型式に発生 ・発熱現象は全ての型式に散見 ・発熱現象は全ての型式に散見 出力低下 出力低下 :p-Si<a-Si<a-Si/a-SiGeの順 :p-Si<a-Si<a-Si/a-SiGeの順 砂塵の影響:Max0.88,Min0.58 砂塵の影響:Max0.88,Min0.58(出力低下率) (出力低下率) 日本と異なる過酷条件での劣化状況 Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization (1)太陽電池評価技術の研究開発 49/123 適合性評価技術 共通基盤ー事後評価分科会用資料 適合性評価手法 適合性評価手法(IEC (IEC規格妥当性 規格妥当性))の開発 の開発 狙い 太陽電池モジュールが安心できる製品として具備すべき <信頼性・安全性>を確認する適合性評価技術を開発する 検討項目 1)高温高湿ストレスに対するモジュールの耐性検討 2)ホットスポット現象再現に必要な手法の開発 3)紫外線スぺクトルの影響の検討 4)機械的荷重による影響 5)温湿度ストレスへの耐性 6)実環境試験による劣化特性 7)サージ電圧への耐性 8)接地連続性の検討 9)耐火性の検討 ≪検討結果≫ ≪検討結果≫ 試験条件,方法,基準等の妥当性や必要性等を明確にした。 試験条件,方法,基準等の妥当性や必要性等を明確にした。 ≪成果の活用≫ ≪成果の活用≫ 日本国内における認証体系の整備を完了し,運用を開始した。 日本国内における認証体系の整備を完了し,運用を開始した。 Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization H.Kudo (1)太陽電池評価技術の研究開発 50/123 適合性評価技術 共通基盤ー事後評価分科会用資料 適合性評価手法の開発 適合性評価手法の開発 認証体系確立 認証体系確立 結晶系太陽電池モジュールの性能・信頼性に関する 結晶系太陽電池モジュールの性能・信頼性に関する 認証試験シーケンス図 認証試験シーケンス図 目視検査 UV試験 IEC 61215 JIS 8990 H.Kudo 温度サイクル試験 劣化特性試験 STCの特性 絶縁 コントロール 屋外曝露試験 温度係数の測定 UV NOCT★ 温度サイクル NOCTの特性 温度サイクル 高温高湿 結露凍結 機械的荷重 降雹 端子強度 ねじり 機械的荷重試験 低照度の特性 屋外暴露★ ホットスポット 結露凍結試験 ホットスポット 目視検査 STCの特性 絶縁試験 その他 その他 IEC IEC 61646/JIS 61646/JIS 8991 8991 IEC IEC 61730 61730 Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization (1)太陽電池評価技術の研究開発 51/123 適合性評価技術 共通基盤ー事後評価分科会用資料 適合性評価手法の開発例-耐火性の検討 適合性評価手法の開発例-耐火性の検討 耐火性試験(火種の大小) 燃焼状況 火炎伝播試験 耐火性 結果 クラスA 無し (火種:大) クラスB 無し 1.8m (火種:中) クラスC 有り (火種:小) Copyrights :New Energy and Industrial Technology Development Organization 火災を想定した試験法 H.Kudo