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平成27年10月から年金制度が変わります (PDFファイル)
が 制度 済 共 ます り わ 変 1 組合員である皆様に適用される共済年金制度は、平成 27 年 10 月から厚生年金保険に統一されることになりました。 昨年の「地方共済」秋号(273 号)において、共済年金と厚生 年金保険の制度的な差異は、基本的には厚生年金保険に揃えて解 消されることをご説明いたしましたが、組合員の方の共済年金制 度が平成 27 年 10 月からどのように変わるのか、個別事項につい て今号から数回に分けて解説いたします。 〇年金制度の適用に年齢制限が設けられます 平成 27 年 10 月以降、組合員である方は厚生年金保険の被保険者となり、厚生年金保険が適用されます。厚生年金 保険に加入できる年齢は 70 歳までとされていることから、保険料の徴収も 70 歳までとなります。 すなわち、70 歳以降は、厚生年金保険被保険者でなくなることから、保険料は徴収されません。 なお、短期給付(医療保険)については、これまでの適用関係と同じで変更はありません。 [適用制度と掛金(保険料)徴収の関係] 平成 27 年 9 月 30 日において 70 歳未満の組合員の方は、同年 10 月 1 日に厚生年金保険の被保険者の資格を取得 します。 (年金制度の適用が共済年金制度から厚生年金制度に変わります。) 平成 27 年 10 月 ▼ 長期給付(年金) ● ● 短期給付(医療保険) ● ● ● :共済組合法による掛金を徴収 ● :厚生年金保険法による保険料を徴収 〇給付額の算定基礎に標準報酬が用いられます 平成 27 年 10 月から、現在の健康保険制度や厚生年金制度において採用されている「標準報酬制」が導入されるこ とになりました。 共済組合は、現在、基本給に手当率 制度改正のイメージ (1.25)(※) を乗じた額を基礎として、 短期給付(医療保険)の支給の一部や長 期給付(年金)の給付額を算定していま すが、この算定基礎について、平成 27 年 10 月からは、民間の健康保険や厚生 年金保険と同じように「標準報酬制」を 適用することになります。併せて、その 給付の基礎となる保険料(掛金・負担金) の算定の基礎につきましても、給料月額 を基礎とする方式から標準報酬月額を基 礎とする方式に変更となります。 ※ 特別職に係る手当率は1.0となります。 04 Spring 2013 No.275 春号 短期給付 短期給付 給付額の算定基礎 給付額の算定基礎 手当率制 標準報酬制 (給料月額) ×1.25(手当率) (これまでとは仕組みが変わります) 長期給付 長期給付 (厚生年金保険給付) 保険料は、毎月の標準報酬月額と、期末・勤勉手当の額(標準期末手当等の額または 標準報酬制とは… 標準賞与の額)を基に、保険料率(掛金率・負担金率)を乗ずることにより、計算され ます。 標準報酬月額は、毎年4月から6月までの報酬の平均額を基に、原則、年 1 回決定します。(「定時決定」といいます。 ) こうして決定された標準報酬月額につきましては、その年の 9 月から翌年の 8 月までの各月の標準報酬月額とされ、 標準期末手当等の額または標準賞与の額とともに、保険料や給付額の計算に用いることになります。これらの仕組みを 「標準報酬制」といいます。 4 月の報酬 実際の手当 6 月の報酬 期末・勤勉手当︵⑥月・⑫月︶ 超勤手当、 扶養手当等 標準期末手当等の額 または標準賞与の額 実際の手当 給料 標準報酬月額 5 月の報酬 ︻等級表︼に当てはめる 超勤手当、 扶養手当等 4月∼6月の報酬の平均額 給料 実際の手当 給料 超勤手当、 扶養手当等 … 保険料や 給付額の 算定基礎 ※ 定時決定の他に、組合員の資格を取得した場合に、その時点の報酬の額により標準報酬を決定する「資格取得 時決定」や、定期昇給等で報酬が大きく変動した場合に標準報酬月額を改定する「随時改定」等があります。 ※ 経過措置として、平成 27 年 10 月前から引き続いて同月以降も組合員である方の場合、同月から平成 28 年 8 月 までの間の標準報酬月額は、平成 27 年 6 月の報酬を基に決定されます。 ※ 期末勤勉手当については、短期給付では、年度累計額が 540 万円を超えるときは 540 万円が標準期末手当等の 額の上限とされ、長期給付では、一度の期末・勤勉手当の支給ごとに、支給額が 150 万円を超えるときは、150 万円が標準賞与の額とされます。 〇産休期間中の掛金(保険料)は免除されます 次世代育成の観点から、現在の育児休業期間だけでなく、新たに産前・産後休業期間中の短期給付(医療保険)の掛 金及び長期給付(年金)の掛金(保険料)が免除されることとなります。 なお、この措置は平成 24 年 8 月 22 日から2年以内に政令で定める日から施行されることとなっていますが、まだ 政令が公布されていせん。 就 業 掛金(保険料)負担 産前・産後休業 掛金(保険料)負担 育児休業中 掛金(保険料)免除 復帰後 掛金(保険料)負担 免除 春号 Spring 2013 No.275 05