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PDF/1.96MB - 港湾空港技術研究所

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PDF/1.96MB - 港湾空港技術研究所
《Contents》
2012/9/28 平成24年度港湾空港技術講演会
1.はじめに
港湾物流に関わる
分析・予測・評価への取り組み
(1)港湾物流に関わる研究組織
(2)港湾物流を取り巻く50年
2 港湾物流の分析・予測・評価への取り組み
2.港湾物流の分析・予測・評価への取り組み
(1)港湾物流研究のテーマ概観
(2)最近の研究事例より
国土技術政策総合研究所
港湾システム研究室長
3.今後の港湾物流の分析・予測・評価
渡部 富博
11
0
1.はじめに
S37
S47
S57
H4
S63
S38
部
S49
H24
H13
国総研港湾研究部
H13
計画基準研究室
S46
港湾システム研究室
H13
システム研究室
システム研究室
研
S38
S51
究
設計基準課(※1) 設計基準研究室
室
S63
・ 設
S50
課計
自動設計研究室
系
等
H14
港湾技術研究所 設計基準部 計画設計基準部
計
画
系
(2)港湾物流を取り巻く50年
(1)港湾物流に関わる研究組織
港湾計画研究室
港湾施設研究室
設計技術研究室
S38
S56
計算室 (※2)
S38
S63
研修資料課 (※3)
※1:S37年度は構造部 ※2:昭和56年度~計算センター ※3:昭和63年度~企画室
港湾施工システム課
2
①貿易額と輸出入港湾貨物量の推移
(兆円)
貿易額の推移(1960年~2011年)
90
83.9
輸出
80
79.0
輸入
67.4
70
60
51.7 54.260.8
50
41.5
51.5
40
40.9
33.9
32.0
30
29.4
20
7.0
10
1.5
6.8
0 1.6
60
62
64
66
68
70 72 74 76 78
80 82 84 86 88
90 92 94 962000
98 00 02 04 062010
08 10
1990
1960 1970
1980
年平均成長率 60年代 70年代 80年代 90年代 00年代
輸入
15.4% 16.8%
0.6%
1.9%
4.0%
輸出
16.9% 15.5%
3.5%
2.2%
2.7%
輸出入港湾貨物量(バルク+コンテナ)
(百万トン)
1,200
輸出
1,000
934
輸入
798
800
848
676
600
493
400
200
950
92
015
153
60
171
203
282
245
60 62 64 66 68 70 72 74 76 78 80 82 84 86 88 90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10
1960
1970 1980 1990 2000 2010
年平均成長率 60年代 70年代 80年代 90年代 00年代
輸入
18.3%
3.2%
1.7%
1.6%
0.2%
輸出
15.0%
9.8%
1.2%
1.7%
3.3%
3
②貿易額の海運(バルク・コンテナ)vs航空の推移
③世界各地域の港湾におけるコンテナ取扱個数の推移(TEUベース)
○航空のウェイトが増加 (海上比率:80年9割 → 2010年 7割強)
○海上貿易のコンテナ比率上昇(輸出 37%(‘85)→61%(‘10)、輸入16%(‘85)→48%(‘10))
(兆円)
80
60
40
[輸 出]
20
29.4兆円
0
91.5% 37.1%
0
20
'80
16 .0%
89.7%
50.2%
'85
24 .2%
41 5兆円
41.5兆円
83 9%
83.9%
60 3%
60.3%
'90
90
40.5% 77.1%
'95
52.4% 73.3%
75.6%
51.7兆円
65.3%
69.5%
65.7兆円
67.4兆円
71.8%
66.1%
65.2%
'00
86.7%
'05
50.1%
60.5%
'10
47.5%
80
5
[輸 入]
1 NY/NJ
2 ロッテルダム
3 香港
4 神戸
5 高雄
6 シンガポール
7 サンファン
8 ロングビーチ
9 ハンブルク
10 オークラント
オ クランド
1990年
港湾名
取扱量
195
190
146
146
98
92
85
82
78
78
1 シンガポール
2 香港
3 ロッテルダム
4 高雄
5 神戸
6 釜山
7 ロサンゼルス
8 ハンブルク
9 NY/NJ
10 基隆
11 横浜
13 東京
522
510
367
349
260
235
212
197
190
181
165
156
13 横浜
72
16 釜山
63
18 東京
63
39 大阪
25
46 名古屋
21
23 名古屋
90
38 大阪
43 上海
48
35
107 青島
14
8
149 広州
順位 港湾名
1 香港
2 シンガポール
3 釜山
4 高雄
5 ロッテルダム
6 上海
7 ロサンゼルス
8 ロングビーチ
9 ハンブルク
10 アントワーフ
アントワ プ
1262万
1
76.0%
60.8兆円
海運
(海上コンテナを除く)
0
航空
4
取扱量
1810
1704
754
743
628
561
488
460
425
408
14 東京
290
21 横浜
22 神戸
25 青島
28 名古屋
35 大阪
37 広州
65 寧波
71 深セン(蛇口)
232
227
212
191
147
143
90
72
2011年
順位 港湾名
1 上海
2 シンガポール
3 香港
4 深セン
5 釜山
6 寧波
7 広州
8 青島
9 ドバイ
10 ロッテルタ
ロ テルダム
ム
13 高雄
14 ハンブルク
27 東京
4.8
3.9
28
2.8
4.3
5.0
2.0
0.86 0.94
その他
4.4
欧州
3.0
2.3 2.4
1.6 1.7
1.4 1.5
1.3
1.0 1.1
北米
日本
アジア
'90 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10
注)アジア:韓国、中国、香港、台湾、タイ、フィリピン、マレーシア、シンガポール、インドネシア
資料:各年のContainerisation International Yearbook等より作成
北 米:アメリカ、カナダ
欧 州:イギリス、オランダ、ドイツ、イタリア、スペイン、ベルギー、フランス、ギリシャ、アイルランド、スウェーデン、フィンランド、デンマーク
5
⑤整備が加速したアジアの国際ハブ港湾
上海洋山新港
取扱量
5.1
1685万
3.5
2
56.9兆円
72.9%
1.3倍
9227万 2.6倍 2億4417万
3
40.9兆円
2000年
順位
1.7倍
4
④主要港のコンテナ取扱量と世界ランキング推移(単位:万TEU)
取扱量
全世界
日本 736万
2010年
2億3169万 2.2倍 5億 351万
31.5兆円
注)比率:黒文字は貿易額に占める海運比率
白文字は海運貿易額に占めるコンテナ比率
1980年
2000年
8560万 2.7倍
(日本除)
33 9兆円
33.9兆円
海上コンテナ
順位 港湾名
1990年
アジア 2363万 3.9倍
31.1兆円
53.5% 69.0%
60.9%
60
32.0兆円
91.5%
42.0兆円
41.5兆円
40
6
億TEU
(2002年~整備開始)16バース(1期~3期)供用中
・1期 16m級×5B (2005末供用) ・2期 16m級×4B (2006末供用) ・3-1期 22m×4B (2007末供用) ・3-2期 22m×3B (2009末供用)
3150
2994
2440
2257
1618
1469
1440
1302
1300
1190
964
902
455
洋山深水港 1期(手前)、2期(奥)
40 横浜
308
47 名古屋
255
49 神戸
247
大阪
-
228
(50位以下のため順位不明)
(SSICTパンフレットより)
6
釜山新港 18B供用中(1-1期(’97)、1-2期、2-1期、2-2期(‘09))
シンガポール港 パシルパンジャンCT 26B供用中(1期及び2期)
7
2.港湾物流の分析・予測・評価への取り組み
(1)港湾物流研究のテーマ概観
⑥コンテナ船の大型化の推移
14,000
※2
14000TEU
L366m
B51m
12,000
14,000
必要岸
壁水深
-18m
※1
S47
12,508
S57
H4
10,000
積載個数(
TEU)
4211TEU L294m B32.2m 必要岸
4,300
4,258
4,000
752
1960
4,950
横浜港大黒
(13m 81年2月供用)
738
1965
1970
1975
1980
1985
横浜港南本牧
(16m 01年4月供用)
神戸港PI2期
(15m 96年4月供用)
1995
2000
2005
横浜港大黒
(14m 92年10月供用)
2010
2015
は我が国の最大水深の状況
8
4040.0%
%
コンテナ流
動モデル ※5
アジア地域コンテナ流動モデル
T/S予測
H9
評
価
な
ど
港湾の費用対効果分析・経済効果分析
H1
S50
環境アセスメント手法
S49
S60
再開発
再開発・民活
港湾景観計画
S53
H3
港湾管理者財政分析
臨港道路計画
H11
9
※1:競争型モデル ※2:全品目対応貿易モデル ※3:中枢・中核国際港湾対応 ※4:スーパー中枢港湾施策対応 ※5:国際コンテナ戦略港湾対応
②コンテナ貨物流動分析例
・苫小牧港から直接輸入
40%、京浜港経由27%、釜山港経由32%
石狩新港
700
35.0%
200
600 Japan その他
3030.0%
%
500
400
25.0%
2020.0%
%
300
15.0%
China 200
Japan
Thailand
10164
Philippines
pp
267
(1.1%)
韓国
China
53
(0.2%)
50
韓国
0
(40.0
40 0%)
6908
8150
日本
(大連港、香
港、青島港)
42(0.2%)
10
25399(トン/月)
( 27.2%)
京浜港
24
(0.1%)
北米
6836
( 26.9%)
138
(0.5%)
1541
(6.1%)
中国
'00 '03 '06 '09
(資料:PIERS Dataをもとに国総研港湾計画研究室分析)
(釜山港)
6318
(24.9%)
(32.1%)
China
'00 '03 '06 '09
北海道
苫小牧港 釧路港
82(0.3%)
100
100
Taiwan
0
Hong Kong
Korea
2009
2009
小樽港
53(0.2%)
150 その他
Singapore
海外フィーダー率
コンテナ流
動モデル ※ 4
(日韓のトランシップ貨物の原産国)
(各国の海外フィーダー率推移)
2004 2005 2006 2007 2008
年
年
貨物量予測モデル ※2
【分析例】北米→北海道 コンテナ貨物の輸送経路
《PIERSデータによるアジア諸国→北米の輸送経路分析例》
2003
2003
H19
貨物量予測 ※1
国際フェリー
(2)最近の研究事例より ①積替えコンテナ貨物の分析例
5.0%
H8
コンテナ流動
モデル ※3
船舶O
D推計
S63
港湾経済効果
※1 マースクのEクラス(EMMA MAERSK等)はMAERSK LINEのHPでは11,000TEU積みと公表されている
※2 マースクが18,000TEU積みコンテナ船20隻の建造契約を韓国の大宇造船海洋に発注(2011年6月27日発表 MAERSK LINE HP情報より)するなど、今後更なるコンテナ船の大型化が進展する見込み
資料:2004年まで海事産業研究所「コンテナ船の大型化に関する考察」、2004年以降はオーシャンコマース社の情報を基に国土交通省港湾局作成資料を一部追記
1010.0%
%
統計データ
S56
1990
Panamax =パナマ運河を通行できる最大の船型(型幅=32m,全長=294m)
Over Panamax =拡張後のパナマ運河を通航可能な船(型幅=49m,全長=366m)
SCM
予
測
モ
デ
ル
4,600
2,500
1,096
国内輸送ボトルネック分析
貨物・施設整備等のデータベース構築
必要岸壁水深
-14m
2,000
0
4,700
H14
必要岸壁水深
15m
-15m
6,400
壁水深
-14m
6 000
6,000
8,468
7,060
外貿コンテナ貨物流動分析(コンテナ流調・PIERS)
貨
物
等
分
析
必要岸
壁水深
-16m
8,000
H24
バルク・内貿
H7
S51
7226TEU
L346m
B42.8m
H14
背後流動分析等(陸上出入貨物調査)
177
(0.7%)
【凡例】
直送 (本船輸送)
海外フィーダー
内航フィーダー
国内陸送
※上段:H20の(トン/月)
下段:()内は北米→北海道の全貨物量の内、
該当するルートの貨物量が占める割合
11
【参考】モデルにおける設定港湾とルートの概要
③コンテナの輸送経路予測モデル構築 ~犠牲量モデル~
総犠牲量モデルの概要
~費用+時間価値×時間 の最小経路を選択~
S1=C1+α・T1(ルート1)
(参考)貨物の時間価値
分布推計手順
S2=C2+α・T2(ルート2)
県別ルート別貨物量 県・ルート別の輸送費用(C)
輸送時間(T)
(H20コンテナ流調)
S3=C3+α・T3(ルート3)
総犠牲量
ルート3
ル
ト3
C2
C1
費用
時間価値
時間
ルート2
ルート1
α12
P1
熊本港
α23
志布志港
時間価値α
※各都道府県の輸送経路
別の選択確率を最も良く
再現する貨物の時間価
値分布を推計
P2
12
C1 C2 C3
μ
σ
2
R
α
2,724
確率密度
1,541
水島港
小名浜港
阪神港
京浜港
伊勢湾
茨城港
清水港
高松港
今治港
徳島小松島港
和歌山下津港
那覇港
発地
47都道
府県
1stポート
2ndポート
(陸送を経て積まれる最初の港)
(内航、海外Fを経て本船に積まれる港)
○国内35港
着地
⇒
○国内35港
⇒
⇒
○海外5港
⇒
対象国
13
輸出入港湾貨物量推計モデル(日本全体の港湾貨物量予測)
2.5E‐03
《前提等》 社会経済フレーム
2.0E‐03
(GDP,人口,FTA,産業構造,為替等)
北米輸出(2,724円/h・TEU)
1.5E‐03
北米輸入(1,541円/h・TEU)
《貿易額予測ブロック》
1.0E‐03
港湾施策の展開
(国際コンテナ戦略港湾 等)
対象国・地域,産業分類
①生産品価格予測サブモデル:各国での品目別産業構造、資本・労働等の
価格変化を考慮し生産品価格を予測。
5.0E‐04
②交易係数予測サブモデル:生産品価格に輸送コスト、関税を加えた購入品
0.0E+00
0
100
200
300
400
500
600
700
800
900
1 000
1,000
時間価値(円/h・TEU)
トン/月
モデルの
300,000
現況再現性
200,000
価格を為替も考慮し算出 品目別に調達する国・地域の比率(交易係数)を予測
価格を為替も考慮し算出.品目別に調達する国・地域の比率(交易係数)を予測.
③輸出入額予測サブモデル:各国・地域のGDP成長率に基づく将来最終需
要、交易係数をもとに、国・地域間貿易額予測.
実績値
産業別の対象国・地域間貿易額 (海運,航空 )
推計値
《輸出入港湾貨物量算定ブロック》
100,000
輸出入港湾貨物量(コンテナ,バルク)
輸出入コンテナ貨物量、コンテナ個数推計
1.重量金額換算率
2.価格・数量(トン)換算率
3.コンテナ化率・トン/TEU
4.空コンテナ比率
香港港
シンガ
ポール港
高雄港
釜山港
那覇港
志布志港
広島港
清水港
新潟港
茨城港
仙台塩釜
港
苫小牧港
北部九州
大阪湾
伊勢湾
0
東京湾
(北米:輸出)
伏木富山港
敦賀港
④我が国の将来港湾貨物量の予測モデルの構築
時間価値分布推計結果とモデルの再現性(北米貨物)
北米航路
輸出 輸入
7.91
7.34
1.88
2.48
0.58
0.40
69
72
新潟港
高知港
陸送
確率密度(時間価値の分布)曲線
時間価値分布の推計結果
広島港
徳山下松港
細島港
仙台塩釜港
舞鶴港
境港
大分港
P3
平均
標準偏差
決定係数
データ数
平均時間価値
(円/h・TEU)
長崎港
時間価値の分布推計
(対数正規分布型)
八戸港
大船渡港
金沢港
浜田港
伊万里港
境界時間価値(計算値)
α12,α23,・・・
経路別の選択確率
P1,P2,・・・(実績)
S = C + α ・ T
秋田港
酒田港
北部九州
利用港湾・経路
別貨物量(実績)
C3
苫小牧港
対象国
総犠牲
量S
海外フィーダー
釜山
香港
高雄
シンガポール
上海
陸上輸送
内航フィーダー
海外フィーダー
本船航路
14
トランシップコンテナ貨物
算定モデル
日本発着の港湾貨物量・コンテナ貨物取扱量
15
貿易モデルでの予測の前提条件の設定例
【参考】貿易モデルの貿易額予測ブロックの概要(イメージ)
①各国の品目別の産業構
造、資本・労働等の変化
により生産品価格が変化
産業構造変化(A,B,C国)
A国・地域
産業1 産業2 ・・・
中間 最終
総
輸出 輸入
需要 需要
生産
【実質経済成長率】
B国・地域
産業2
生産品価格
2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016~2020 2021~2025 2026~2030 備考
(日本)
産業1
GDP成長率
(ローケース)
GDP成長率
(ミドルケース)
GDP成長率
(ハイケース)
生産品価格
・・・
②為替、国際輸送費用
や関税等の変化により、
購入品価格が変化。
FOB
国際輸送費用
・保険、関税等
中間投入
FOB 国際輸送費用
付加価値
・保険、関税等
総生産
CIF
CIF
国内(日本等)
③自国を含めより安い
国・地域からの製品調達
が進み、貿易パターンが
変化し交易係数が変化
購入品価格
基本ケース
貿易パターン
が変化
購入品価格
④GDP成長等をもとに、
各国の品目別の最終需
要が変化
※自動車の生産にあたり、部品を、A国,B国,自国のC企業のいずれから
どれだけ購入するかを、購入品価格などをもとに算定。(交易係数算出)
16
2,877 実績値
ハイケース
2600
ローケース
H16年予測 (ローケース)
2000
1714
1800
1662
1600
1262
1000
800
1007
1150
:
90円/US$
ハイケース(円高):
75円/US$
ローケース(円安):105円/US$
基本ケース:国際分業の進展による調達先、輸出入額の近年の変化を将来に展開
【輸出品】
2200
2,102 1376
1280
17
(輸出関数に
よる輸出増加
額の算定)
2,246
2,246 1713
1702
1685
(without) 施策なし(港湾の整備など無し)
【Input】 国際海上コンテナ貨物の輸送コストの削減
2,552 (輸送経路予測モデルの活用)
【輸入品(中間財)】
【輸入品(消費財)】
輸入の中間財価格の低下(素材,部品等)
国内企業の製造
コストの低下
輸入の消費財
価格の低下
国内の生産品価
格の低下
(食料品,アパレル等)
国内の消費財の価格低下
【Output】
直接効果
1498
1080
1.40
輸出品価格の
低下
2300
2000
1054
1.40
【産業構造】
H16年予測 (ハイケース)
2200
1200
2.00
(with) 施策有り(港湾の整備など)
(万TEU)
3000
1400
2.00 2.00 2.00 2.00 2.00 2.00
2015年まではIMFの将来設定値。2016年以降は、国
土交通省港湾局設定。
2020年までは、政府の新成長戦略(2010年)の目標
値。2021年以降は国土交通省港湾局設定。
⑤港湾の整備・利用に関わる波及効果の分析
【推計値】 2020年 2100万~2600万TEU 、2025年 2200万~2900万TEU
※海外のトランシップ貨物量(2020年:115万TEU、2025年:115 万~185万TEU)を含む。
2400
1.16
基本ケース:「発効済」「調印済」「大筋合意」までの13ヶ国・地域の関税率2020年、2025年とも「0」
ハイケース:「交渉中」「交渉開始合意」「構想・検討段階」の主要国・地域(4ヶ国+EU諸国)の関税
率を2025年より「0」 (センシティブ分野の輸入を制限して試算した内閣府の数値を利用して分析)
国際海上コンテナ貨物量(TEUベース)の実績と推計例
2600
1.16
【経済連携】
⑤交易係数や最終需要
変化により、輸出入額も
変化
2800
1.16
【為替レート】
生産品価格
貿易パターン
が変化
1.90 1.97 2.04 1.79 1.81 1.73
設定 。
設定。
(海外) 2015年までIMF設定値。2016年以降は設定。
購入品価格
C企業
国土交通省「将来交通需要推計手法検討会議」(2010
1.40 0.97 0.96 0.95 0.95 0.94 0.89~0.93 0.86~0.89 0.82~0.85 年)にて設定したGDP
1573
A.輸出需要の増大
B.追加消費増に関わる国内需要の増大
1474
1475
一次
C.新たな需要増(輸出増大A+追加消費増B)に関わる
波及効果 国内生産額の増大とそれに関わる雇用・税収等の増大
1241
1057
波及効果の合計額
95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25
出典)港湾統計(年報)、関係資料をもとに作成
注1)2011年は予測後の実績値は1751万TEU(2011年の予測値(内挿値は約1730万TEU)。
注2)コンテナ個数には「実入り+空コンテナ」を含む。海外トランシップも含む。(2020年115万TEU、2025年115万~185万TEUを含む)
雇用者所得増によ
る消費支出の増大
二次
波及効果
(西暦年)
18
D.1次波及効果に伴う消費増(C)に関わる更なる国内
生産額の増大とそれに伴う雇用・税収等の増大
(A,B,C,Dの
合計) (=直接+1次+2次効果)
・新たな生産増 ○億円/年
・税収増
・雇用増
○億円/年
○万人/年
19
⑥国際フェリー輸送に関する研究
《国際フェリー・RORO航路の現況(2012年7月現在)》
コルサコフ
稚内
ウラジオストク
天津
東海
青島
太倉
上海
金沢
釜山
敦賀
光陽 馬山 下関 境港神戸
大阪
博多
3.今後の港湾物流の分析・予測・評価 分析・予測・評価の関わり
【データの分析・蓄積】
【船舶・航路等の解析】
《研究項目とフロー》
1.国際フェリー対応港湾における
港湾施設の要件等の検討
①船舶諸元の動向分析
②係留施設諸元等とりまとめ
2.国内輸送機関と
の連携を考慮した
国際フェリー航路網
予測ツ ル開発
予測ツール開発
3.国際フェリー航
路網拡充に伴う地
域経済へのインパ
クト評価ツ ル開発
クト評価ツール開発
①貨物流動分析
②国際フェリー航路網予
測モ デル開発
①直接効果,地域へ
の波及効果等の計
測ツール開発
(金沢ー敦賀-釜山-志布志-釜山-境)
国際フェリー・RORO航路(既設)
※サンスターライン H23.9~金沢港・馬山港寄港
(敦賀-釜山-大阪-釜山-金沢-敦賀-馬山-釜山)
・関連産業動向、
I/O分析等
①GTAPモデル(一般均衡モデル)
②貿易額予測モデル
将来の
港湾取
扱貨物
量
港湾別貨物量予測(輸送経路予測モデル)
①犠牲量モデル(海外F予測等)
○国際フェリー対応港湾の「港湾の施設の技術上の
②ロジット型モデル(T/S予測等)
基準」への盛り込み
○今後の国際物流に関わる施策の企画・立案のサポート
20
③ネットワークモデル(T/S予測等)
・ロイズ、PIERS等
港湾の施設の技術基準
港湾の基本方針
(貨物量の将来見通し)
港湾施策の立案・評価
【評価】
・施策の評価、アウトカム評価
・利用効果分析
・波及効果分析
など
21
港湾物流に関わる研究の課題・展望など(続き)
ニーズ・課題
対応・展望等
①効率的な投資、透明性、 ①限られた予算・人員・データ
成果重視
の下、行政ニーズや将来を
見越した分析・予測等を実施
②統計データなどの制約 ②限られた統計からの推計
・陸出調査の廃止など
や業務データなどの活用
予測
・貨物純流動推計、プローブデータ等の活用
分析
AISによる
分析等
政策の企画立案
&技術基準へ
【港湾貨物予測】
総量予測
《輸出入貨物関連》
船型・
寄港地分析
4.国際フェリー航路網拡充に向けた施策評価
港湾物流に関わる研究の課題・展望など
全般
経済動向等
・港湾統計,コンテナ流調,
内ユニ調査、純流動等
③国内OD推計等
光陽フェリー(H23.1開設) (光陽-下関)
長錦商船(RORO船,H23.9開設)
港湾貨物流動
・国際貿易額
・コンテナ貨物動向等
《内貿貨物関連》
志布志
DBSクルーズフェリー(H21.6開設)(ウラジオストク-東海-境港)
貿易・貨物動向
①アジア物流、国内物流等の
継続的な基礎分析と先行
的な内容の収集・分析
②東日本大震災を踏まえ、
②震災時の港湾物流
震災物流分析への対応
③温暖化対策と港湾物流 ③エコ物流等に関する分析
①先進事例やトピックス
等に対応した分析
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評価
ニーズなど
対応・展望等
①今後の社会情勢等も踏 ①北極海航路、新パナマ運
河、船の大型化や減速運航、
まえた予測精度向上
産業構造変化、TPP等を踏
※予測実績を踏まえた精度向上
まえた予測
②BCPの動向分析、震災時
②震災時の物流予測
の港湾貨物予測等
①需要予測やwithoutケース
①評価の精度向上
の想定などの精度向上
②よりわかりやすい港湾整備
②港湾の役割・アウトカム
のアウトカムと検証
③震災時の港湾の果た ③耐震強化バース、粘り強い
防波堤の評価方法
す役割評価
④CO2削減の評価高度化 23
④温暖化等への対応
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