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ミャンマー
地球を
考える
ベトナム
文化交流・経済情報を発信
ASEANとのつながり
名古屋でベトナムを学ぶ
∼日本ミャンマー友好協会
∼名古屋ベトナムネット
1970年に開催された大
2011年に大学の公開講
阪万国博覧会のナショナル・
座などでベトナム語を勉強
日本・ASEAN
(アセアン・東南アジア諸国連合)友好協力40周年である本年、日本や東南アジア諸国に
デ ー の ひ と つ「ビ ル マ・
するメンバーにより立ち上
おいて、政治、経済、文化、青少年交流、観光など幅広い分野で交流事業が実施されています。今月号で
デー」に、全国から集まっ
がったボランティアグルー
は、市民レベルで東南アジア各国の人々と関わる活動を行う当地域の団体を紹介します。
たビルマ戦線の帰還兵が
プです。名古屋でベトナム
中心となって同協会は結成
について勉強する機会が
∼この地域で活動する市民団体∼
されました。それから40年
日本との関係も強いASEAN
以上、市民レベルの草の
少 ないことから、月1回の
毎年10月に開催されるワールドコラボフェスタで
ダンスなどミャンマーの文化を紹介
ベトナム学の第一人者、冨田健次教授
(大阪大学)
の講演
ASEAN
(アセアン、東南アジア諸国連合)とは、東南アジア地域
根ボランティア団体として、政治的中立を保ちながら、様々な活
います。ベトナムの言語、歴史、文化の専門家だけでなく、ベトナム人
の10か国、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレー
動を行っています。
自助団体
「ベトナム夢 KOBE」
、在日ベトナム青年学生協会
「VYSA」
、
シア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムか
同協会は名古屋国際センターにおいて定例交流会を30年近くに
ベトナム帰国愛 知留学 生OB・OGネットワーク
「VERONET」など
らなる地域協力機構です。東南アジア域内における経済成長、社会・
わたり約160回開催し、交流活動を続けています。会長の岩内健
からベトナム人の方を招いて、様々なテーマについて学びます。遠方
二さんは、「交流の中から生まれた相互理解と友好の輪は計り知れ
の講師の中には、
「名古屋でもベトナムのことを勉強している人の輪が
ない無形の貴重な財産。ミャンマー側からも確固とした信頼と評
あるのはうれしいことなのでお手伝いします」
と言って、はるばる来て
価、感謝を受けています」と話します。
くれる方もいるそうです。今後も、ベトナムを多角的に学ぶために、講
民主化進展に伴い、日本や欧米諸国から熱い視線が注がれてい
演会を続けていくそうです。
文化的発展の促進、地域における政治・経済的安定の確保、域内
諸問題の解決を目的としています。
日本とASEANの経済関係は近年ますます強くなってきており、
2007年のASEANとの貿易総額は20兆円以上と、全体の13%を占
るミャンマー。対ミャンマー投資の情報提供などを目的に設立する
NPOの活動に参加するなど、今後も両国の文化交流・経済情報
発信を続けていきます。
カンボジア
日本ミャンマー友好協会 岩内健二会長 ささやかな国際協力を
TEL052-363-2358
∼幼い難民を考える会 あいち
タイ
同 団 体 は、東 京に本 部
在日タイ人女性のために
を置く「幼 い 難 民を考え
∼タイ女性友の会
る会」の 姉 妹 団 体として
愛 知 県 内には、1,951人
2007 年に活動をスタート
(平成24年末現在)
のタイ人
しました。愛知県を中心に
が暮らしています。
なかには
東海3県で「ささやかな国
日本人夫との関係やDV
(家
際協力」をコンセプトに活
動しており、カンボジアの
遊具教材がほとんどないカンボジアの幼稚園。
送られた人形を抱えてうれしそうな子どもたち
厳しい環境にある子どもたちの健全な成長を支援するため、保育
庭内暴力)
といった問題を抱
えたり、
日本語の読み書きが
できない、
病院でことばが
タイ料理教室 中央が大久保スリラットさん
所の運営支援や教材遊具の提供などを行っています。また、カン
わからないといった困難を
ボジアの伝統織物の復元と女性の経済的自立を支援するため、織
抱えている人もいます。
物製品の販売も行っています。
同会は、
そんなタイ人女性の支援を2002年から続けています。
現
会では、教材遊具の提供支援のため、
「みんなで布チョッキンワー
在、
会のメンバーはタイ人の大久保スリラットさんと山口ルンナティ
クショップ」という活動を実施。学校や保育園などでワークショッ
さんの2人。
仕事や家事などで忙しい中、
病院や裁判所で通訳をした
プを行い、布地を型紙に沿ってカットし、カンボジアに送ります。
り、
相談に応じたりしています。
そして、その布地を現地の女性たちが縫製し、幼稚園に教材とし
相談や支援だけでなく、
同会はタイ料理教室とタイ旧正月&仏陀誕
て届けます。ワークショップでは、同会でインターンシップとして
生祭を毎年行っています。
5月に行われるタイ旧正月&仏陀誕生祭で
活動する学生がカンボジアの状況について話をします。支部長の
は、
千葉県にあるタイのお寺の僧侶による説法のほか、
タイ舞踊やゲー
高木正彦さんは「カンボジア支援だけでなく、若者のステップアッ
ムなども行われ、
この地域のタイ人同士の交流の場となっています。
プにつながることを」と話し、学生が自主的に活動できるようにサ
今後の活動について、
スリラットさんは
「2人だけなので、
いつまで
ポートしています。今後は、名古屋外国語大学と連携し、学生た
続けられるかわからないが、
自分ができることを続けていきたい」
と
ちとともに、ウェブサイトの構築やNPO法人化などについて学び、
話してくれました。
団体を発展させていく予定です。
幼い難民を考える会 あいち http://cyraichi.blogspot.jp/
2013.8 ニック・ニュース
名古屋ベトナムネット http://758vietnam.com/
タイ女性友の会 大久保スリラットさん
TEL090-9624-8252
ベトナム
マングローブの植樹
∼南遊の会
同会が活動するホーチミ
インドネシア
ン市カンザ ー 県 のマング
30年にわたるインドネシアとの交流
ローブ林はベトナム戦争時
∼ナゴヤ・インドネシア文化協会
に大量の枯葉剤により破壊
同協会は、第二次世界大
されました。戦後、植樹活
戦中、インドネシアに駐留
動が実施され、緑が回復し
していた旧日本軍人、軍属
ましたが、植えられた樹木
の方やインドネシアに関心
の土地への適応が不十分
のある方々が中心となり、
で、この地に生息していた本来種のマングローブに植え替える必要
スタディツアーでマングローブを植える学生たち
1982年に発足。30年以上
があります。同会では2002年から毎年8月に、日本の若者と日本語
にわたり文 化 交 流を通し
を学んでいるベトナムの若者によるマングローブ植林を中心とした
て、日本人にインドネシア
地球を考える ASEANとのつながり ∼この地域で活動する市民団体∼
地球を考える ASEANとのつながり ∼この地域で活動する市民団体∼
めています。また、日本企業も多くASEAN各国に進出しています。
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ペースで講演会を開催して
インドネシアフェスティバルでの民族舞踊
スタディツアーを実施、森林再生事業に取り組んでいます。また、植
の魅力を伝えたり、留学生など日本に暮らすインドネシア人のた
樹後のメンテナンスのためマングローブの周りに生えるニッパヤシ
めの活動を続けてきました。活動を通して、インドネシア人の友
の伐採、塩田跡を森林に戻す植林をしています。交流は、日本人学
人ができ、彼らが帰国した後も家を訪問したりするなど、交流が
生が多くを学ぶだけでなく、現地の学生にとっても日本語を使う良
続いているそうです。現在は、歌や踊り、料理などが楽しめるイン
い機会となっています。
ドネシアフェスティバルを年1回、インドネシア料理教室を年2回
南遊の会 http://www.namdu.jp/ 開催しています。
* * *
本年度からは、
「TOYOTA」やアニメだけでなく、日本の違う側
面を知ってもらいたいとの想いから、インドネシアの幼稚園や保
今回紹介した団体のほかにも様々な団体が、
様々な形で東南アジ
育園などに日本の絵本を送る活動を始めます。中島苑子会長は
アの国々と関わる活動を行っています。
経済関係だけでなく、
これら
「長年続けていけるような活動にしたい」
と考えているそうです。
の団体の活動を通して、
人と人とのあたたかいつながりが増えてい
ナゴヤ・インドネシア文化協会
http://pkin-melati.jimdo.com/ くことを期待します。
日本アセアンセンター
参考
https://www.asean.or.jp/ja/ 2013.8 ニック・ニュース
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