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2012年1月

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2012年1月
ブラックロック
日本株厳選ファンド
(愛称:極み)
追加型投信/国内/株式
当ファンドの仕組みは次の通りです。
商 品 分 類
追加型投信/国内/株式
信 託 期 間
2006年11月24日から2012年1月18日まで(当初無期限)
決
2月10日(ただし休業日の場合は翌営業日)
算
日
運 用 方 針
投資信託財産の長期的な成長を目指した運用を行いま
す。
東証株価指数(TOPIX)をベンチマークとし、これを
上回る投資成果を目指します。
運用にあたっては、独自の調査に基づいたボトムアップ
による個別銘柄選択を行い、保有銘柄数を絞り込んだ
ポートフォリオを構築します。
子投資信託
主要運用対象
【ブラックロック国内株式銘柄厳選マザー
ファンド】
親投資信託 主としてわが国の金融商品取引所に上場
(これに準ずるものを含みます。)されてい
る株式に投資します。
子投資信託
親投資信託への投資割合には制限を設け
ません。
親投資信託
株式への投資割合には、制限を設けません。
外貨建資産の組入比率は、投資信託財産の
純資産総額の50%以下とします。
組 入 制 限
分 配 方 針
【ブラックロック日本株厳選ファンド】
ブラックロック国内株式銘柄厳選マザー
ファンド受益証券を主要投資対象としま
す。
年1回の決算時、原則として以下の方針に基づき、分配
を行います。
1. 分配対象額の範囲は、経費控除後の繰越分を含め
た利子・配当等収益と売買損益(繰越欠損補填後、評
価損益を含みます。)等の全額とします。ただし、分
配対象額が少額の場合には、分配を行わないことが
あります。
2. 分配金額は、委託会社が基準価額水準、市況動向等
を勘案して決定します。
3. 留保益の運用については特に制限を設けず、委託
会社の判断に基づき、元本部分と同一の運用を行い
ます。
運用報告書
繰上償還
(償還日:2012年1月18日)
平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、当ファンドは約款の規定に基づき、
2012年1月18日をもちまして繰上償還となりました。
ここに償還の内容をご報告を致しますとともに、
これまでのご愛顧に対し厚く御礼申し上げます。
ブラックロック・ジャパン株式会社
〒100-8217 東京都千代田区丸の内一丁目8番3号
丸の内トラストタワー本館
運用報告書に関するお問合わせ先
電話番号:03-6703-4300
(受付時間 営業日の9:00~17:00)
CONTENTS
子投資信託(償還日:2012年1月18日)
「ブラックロック日本株厳選ファンド」
◇ 基準価額の推移
◇ 運用担当者コメント
◇ ファンド状況
◇ 資産状況
親投資信託(償還日:2012年1月17日)
「ブラックロック国内株式銘柄厳選マザーファンド」
◇ 基準価額の推移
◇ 運用担当者コメント
◇ ファンド状況
◇ 運用内容
◇ 資産状況
◇ お知らせ
子投資信託 2012年1月18日
ブラックロック日本株厳選ファンド
◇基準価額の推移
■設定以来の運用実績
決
算
基
期
準
(分 配 落)
(設 定 日)
2006年11月24日
1期(2007年2月13日)
2期(2008年2月12日)
3期(2009年2月10日)
4期(2010年2月10日)
5期(2011年2月10日)
(信託終了日)
2012年1月18日
円
10,000
10,860
7,967
4,124
4,691
5,054
(償還価額)
3,781.20
価
額
税引前 期
中
分配金 騰落率
円
%
-
-
300
11.6
0
△26.6
0
△48.2
0
13.7
0
7.7
0
△25.2
東証株価指数(TOPIX) 株
式 株式先物
入 組
入 純資産
期
中 組
率
騰落率 比率等 比
%
%
%
百万円
1,552.87
-
-
-
177
1,755.90
13.1
98.0
-
357
1,286.10
△26.8
99.2
-
266
778.10
△39.5
97.7
-
118
883.50
13.5
99.1
-
128
946.63
7.1
97.8
-
107
734.98
△22.4
-
-
61
(注1)
基準価額の騰落率は税引前分配金込み。基準価額は1万口当り。
(注2)
株式組入比率等には新株予約権証券を含みます。
(注3)
株式先物組入比率=買建比率-売建比率。
(注4)
当ファンドは親投資信託を組入れますので、
「株式組入比率等」、
「株式先物組入比率」は実質組入比率を記載しています。
(注5)
東証株価指数
(TOPIX)は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象に時価総額を指数として算出したものです。T
OPIXは東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など株価指数に関するすべての権利は、東京証券取
引所が有しています。東京証券取引所は、TOPIXの算出もしくは公表の方法の変更、TOPIXの算出もしくは公表の停止、また
はTOPIXの商標の変更もしくは使用の停止を行う権利を有しています。
(注6)
純資産総額の単位未満は切捨て。
■当期中の基準価額と市況の推移
年
月
(期 首)
2011年2月10日
2月末
3月末
4月末
5月末
6月末
7月末
8月末
9月末
10月末
11月末
12月末
(信託終了日)
2012年1月18日
日
基
準
円
5,054
5,090
4,670
4,620
4,586
4,598
4,566
4,088
3,996
4,048
3,840
3,785
(償還価額)
3,781.20
価
額
騰 落 率
%
-
0.7
△  7.6
△  8.6
△  9.3
△  9.0
△  9.7
△19.1
△20.9
△19.9
△24.0
△25.1
△25.2
東証株価指数(TOPIX)
騰 落 率
%
946.63
-
951.27
0.5
869.38
△  8.2
851.85
△10.0
838.48
△11.4
849.22
△10.3
841.37
△11.1
770.60
△18.6
761.17
△19.6
764.06
△19.3
728.46
△23.0
728.61
△23.0
734.98
△22.4
株式組入
比 率 等
%
97.8
96.7
95.0
95.3
97.5
98.7
99.5
95.2
90.3
90.7
97.3
-
-
株式先物
組入比率
%
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
(注1)
基準価額は1万口当り。騰落率は期首比。
(注2)
株式組入比率等には新株予約権証券を含みます。
(注3)
株式先物組入比率=買建比率-売建比率。
(注4)
当ファンドは親投資信託を組入れますので、
「株式組入比率等」、
「株式先物組入比率」は実質組入比率を記載しています。
(注5)
東証株価指数
(TOPIX)は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象に時価総額を指数として算出したものです。T
OPIXは東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など株価指数に関するすべての権利は、東京証券取
引所が有しています。東京証券取引所は、TOPIXの算出もしくは公表の方法の変更、TOPIXの算出もしくは公表の停止、また
はTOPIXの商標の変更もしくは使用の停止を行う権利を有しています。
- -
子投資信託 2012年1月18日
ブラックロック日本株厳選ファンド
■基準価額の推移
(2006年11月24日から2012年1月18日)
120
110
100
90
80
70
60
50
40
30
2006/11/24
ベンチマーク
基準価額
2008/3/7
2009/6/22
2010/10/4
2012/1/18
(注1)
設定時を100とした指数値を使用しています。
基準価額は税引前分配金を再投資したものとして算出
しています。
(注2)
ベンチマークは、
東証株価指数(TOPIX)です。
◇運用担当者コメント
第1期(2006年11月24日から2007年2月13日まで)
市場環境
当期(2006年11月24日から2007年2月13日まで)
の
株式市場は、TOPIX
(東証株価指数)で13.1%上
昇しました。
2006年6月までの大幅な株価調整のあ
とは、一進一退の方向感に乏しい展開が続いていま
したが、海外経済・株式市場が堅調であり、日本株式
市場の出遅れ感が顕著になってきたことを受けて、
当ファンドが設定された11月下旬を底に反発し、ほ
ぼ一本調子の上昇相場となりました。特にグローバ
ルな再編期待が高まった鉄鋼セクター、原油価格の
沈静化とグローバルな物流の堅調さが確認された海
運セクター、
その他配当期待から電気・ガスセクター
等を牽引役に株式市場は堅調に推移しました。
運用経過
当ファンドでは、個別銘柄の精査に基づいた銘柄
の売買を行いました。
具体的には、
今まで保有してき
た製鉄会社を株価が堅調に推移したことから利益確
定のため一部売却し、今後の製品価格の上昇に加え
て、設備投資による増産効果も期待できる同業他社
にスイッチしました。
また、
株価の上昇した総合電機
メーカーを一部売却し、
フラッシュ・メモリー価格の
下落及び発電事業に対する懸念が株価にほぼ織り込
まれた同業他社を新規購入しました。
また、
直近の天
然ゴム市況下落による原材料安を織り込んで株価が
上昇したタイヤメーカーを全売却した一方で、自動
車会社を買い増ししました。最後に、関連子会社の会
計処理が不適正だったことに関連して、東京証券取
引所が2006年12月18日付で監理ポストに割り当てる
と発表した「日興コーディアル・グループ」について
は、事実関係が流動的かつ、先行き不透明感が高いこ
とから、全売却し、業績拡大が見込まれるネット証券
会社を新規購入しました。
ベンチマークとの差異及び主な要因
当期のファンドの基準価額は11.6%上昇し、ベン
チマークであるTOPIXを下回る結果となりまし
た。
<主なプラス要因>
良好な企業収益に加えて、グローバルな業界再編
期待から株価が堅調に推移した鉄鋼メーカーや、10
月下旬に開始されたナンバーポータビリティ制度の
下で、堅調なシェア獲得が確認された携帯電話会社、
沈静化したとはいえ引き続き高値圏で推移する素材
価格が引き続き業績に好影響を与え、かつ不透明感
の高かったサハリン沖ガス事業に一定の方向性が出
てきたことから株価が堅調に推移した大手商社等の
組入れを高位としていたことがプラス寄与しました。
<主なマイナス要因>
一方で、旺盛な需要に対応するために先行投資が
増大し、一時的に減益となることが発表された精密
機器メーカーや、引き続き目ぼしい内需回復を裏付
ける経済指標の発表が見られなかったことが嫌気さ
れた銀行、不適切な会計処理問題から大手証券会社
等の株価が軟調に推移したことがマイナス寄与しま
した。
第2期(2007年2月14日から2008年2月12日まで)
市場環境
当期(2007年2月14日から2008年2月12日まで)の
株式市場は、TOPIX(東証株価指数)で26.8%下
落しました。2007年2月末に起こった世界同時株安
の影響を受け株式市場は下落したものの、その後初
夏までは反発し上昇しました。その後は米国のサブ
プライム・ローン(信用度の低い借り手向け住宅融
資)問題が世界の金融資本市場に影響を与え始め、国
内株式市場は下落基調となり、変動性が高い市場展
開となりました。世界の金融・株式市場の下落を背景
に、リスク許容度が低下した投資家が、これまで低金
- -
子投資信託 2012年1月18日
ブラックロック日本株厳選ファンド
利で借りた円を売って高金利通貨などで運用してき
た「円キャリー取引」
を解消するために円を買い戻し
たことで円高が進み、株式市場では業績悪化懸念か
ら輸出関連株や新興国の成長にエクスポージャーが
高いセクター
(鉄鋼、
卸売り、
素材等)
が売り込まれま
した。先進国中央銀行が流動性供給を行い、
米国の連
邦準備制度理事会
(FRB)もフェデラル・ファンズ
金利の引き下げを実施したものの、根本的な問題が
解決されたわけではなく国内株式市場は2008年に
入っても引き続き軟調な展開となりました。
運用経過
当ファンドでは、個別銘柄の精査に基づいた銘柄
の売買を行いました。ポートフォリオ構築に関して
は、中長期的には緩やかな経済成長局面にあるとの
認識を受け、引き続き極端にマクロ経済に注目した
投資を避け、全体のバランスを適切に保つことに努
めました。
特に期首には、
国内個人消費の回復は限定
的と考え、BRICs諸国を中心としたグローバル
な景気拡大の恩恵を享受すると思われる銘柄の比率
の保有を高めました。
しかしながら、
夏以降のサブプ
ライム問題の台頭から円高が進むと考え、徐々に為
替感応度の高い外需関連株の比率を下げ、割安と判
断される内需株、特にディフェンシブな銘柄を割安
な水準で組み入れる一方で、比較的現金比率を高め
に保ちました。このようなオペレーションを行った
結果、ベンチマークを上回る収益率を獲得しました。
ベンチマークとの差異及び主な要因
当期のファンドの基準価額は26.6%下落し、ベン
チマークであるTOPIXを上回る結果となりまし
た。
正で、新設住宅着工が07年夏場以降大幅に落ち込ん
でいる建設業での銘柄選択がマイナス寄与しました。
また、首都圏マンション販売の減少を受けて株価が
下落した不動産会社をオーバーウェイトしていたこ
とがマイナスに寄与しました。
第3期(2008年2月13日から2009年2月10日まで)
市場環境
当期(2008年2月13日から2009年2月10日まで)の
株式市場は、2008年3月に資金繰りに行き詰まった
米大手証券ベア・スターンズが米大手銀行に救済合
併されたことを好感し、6月にかけて戻りに転じて
いましたが、その後、米住宅公社の経営悪化問題や為
替相場が円高方向に振れたことを嫌気し、再び下落
に転じました。さらに、9月中旬に米大手証券リーマ
ン・ブラザーズが破綻したことを受け、市場は世界同
時株安の展開となり、10月末にかけて日経平均株価
が一時バブル後最安値を下回る7,000円台を割り込
む場面もありました。その後、各国当局が金融機関に
対して公的資金を投じ、米自動車大手にも一定の救
済策を講じるなど、種々の政策が提示されました。こ
うした一連の動きと共に、新オバマ政権に対する期
待が好感され、相場は一時戻りに転じましたが、米国
や中国における経済対策や米国における金融安定化
策などへの期待と実勢悪に一喜一憂する展開となり、
ベンチマークである東証株価指数(TOPIX)は
39.5%の下落となりました。
<主なプラス要因>
世界的な商品市況の上昇で収益改善期待が強い卸
売業のオーバーウェイト及び銘柄選択、原油先物相
場の最高値更新などを背景に株価が上昇した石油化
学企業のオーバーウェイトがパフォーマンスにプラ
ス寄与しました。新興国市場の成長から需要が増加
し、恩恵を受けた鉄鋼でのオーバーウェイト及び銘
柄選択がプラス寄与しました。
運用経過
当ファンドでは、個別銘柄の精査に基づいた銘柄
の売買を行いました。2007年夏以降台頭してきたサ
ブプライム・ローン(信用度の低い借り手向けの住宅
ローン)問題ですが、世界経済の減速傾向が鮮明と
なってきたことから、為替感応度の高い外需関連株
に関しては銘柄入れ替えを主体とし、割安と判断さ
れる内需関連株の中では、ディフェンシブでありな
がらも、緩やかな業績改善が期待される銘柄を組入
れました。また、不安定な市場環境が想定されたため、
セクター配分では偏りを取らずまた銘柄数を増やす
ことによって分散効果が得られるポートフォリオの
構築を行いました。
<主なマイナス要因>
過払い利息の返済請求に対して、引当金の計上が
響いたその他金融業の銘柄選択、改正建築基準法改
ベンチマークとの差異および主な要因
当期のファンドの基準価額は48.2%の下落となり
ベンチマークであるTOPIXを下回りました。
- -
子投資信託 2012年1月18日
ブラックロック日本株厳選ファンド
<主なマイナス要因>
当期前半はサブプライム・ローン問題が深刻化し
ていくなかでも、新興国の成長が維持され世界経済
が堅調に推移していくことを想定していたため、卸
売業(商社株)
や新興国に関連性の高い企業を高位に
保有していましたが、秋以降の世界的な景気の冷え
込みを受けてこれらの銘柄が下落しパフォーマンス
に影響しました。
具体的には、
強気に見ていた
「丸紅」
、
「双日」等の株価が下落したことや、世界景気の減速
から自動車販売の不振が報道され業績を下方修正し
た輸送用機器の
「いすゞ自動車」
「日産自動車」や自
、
動車部品会社の
「カ ル ソ ニ ッ ク カ ン セ イ」等 の パ
フォーマンスが足かせになりました。個別の要因で
下落した銘柄の例としては、個人消費の冷えこみに
より取扱高の減少が予想され、加えて過払い金を含
む貸倒コストの負担増が懸念される
「クレディセゾ
ン」や原料となるナフサ価格の急落で在庫の評価損
が増加したことに加え、主力のハードディスクの出
荷量が急減し下方修正を余儀なくされた
「昭和電工」
等がマイナス寄与しました。
<主なプラス要因>
市場が大きく下落するなか、海外景気の減速に影
響を受けにくい内需関連やディフェンシブセクター
での銘柄選択がプラス寄与しました。具体的には電
気・ガス業での
「関西電力」
「九州電力」
、
、小売業での
「セブン&アイ・ホールディングス」
や
「しまむら」
、
医
薬品で「田辺三菱製薬」
等のオーバーウェイトがプラ
ス寄与しました。また会員増加と一人当たり単価の
上昇から好調に推移した
「ベネッセコーポレーショ
ン」もパフォーマンスに貢献しました。
の回復期待やアナリストの投資判断引き上げなどを
背景に市場は上昇基調を強め、民主党への政権交代
期待から衆議院選挙に向けて8月末には年初来高値
を更新しました。その後は、相次ぐ企業の増資発表や
米国の低金利政策を受けたドル安など、株式市場の
需給環境や企業の収益に対する先行き不安が台頭し、
株価は一旦下落へと転じたものの、日銀の追加金融
緩和策の発表をきっかけに再び反発し、日経平均株
価は年明けには期中最高値を更新する展開となりま
した。期を通してみると、ベンチマークである東証株
価指数(TOPIX)は13.5%の上昇、日経平均株価
は25.4%の上昇となりました。
運用経過
当ファンドでは、株式市場が上昇していく中で
徐々に個別企業の業績へと市場の注目点が移り変
わっていく事を想定し、高い業績成長が見込まれる
銘柄や、業績が回復し、かつ株価水準がファンダメン
タルズに対して割安である銘柄を中心に入れ替えを
行いました。具体的には、高い業績回復が見込まれる
自動車や電気機器、また太陽光発電など環境需要の
高まりから環境関連銘柄を購入する一方で、株価が
上昇し割安感が薄れた銘柄や、従来の想定を超えた
業績鈍化が見込まれた銘柄等を売却しました。
ベンチマークとの差異および主な要因
当期のファンドの基準価額は13.7%の上昇となり、
ベンチマークを若干上回りました。
<主なプラス要因>
傘下の事業子会社2社を10月に合併し、管理コス
トの削減と販促策のシナジーから収益力の改善が期
第4期(2009年2月11日から2010年2月10日まで)
待される家電量販店の「エディオン」がパフォーマン
市場環境
スに貢献したほか、ブログ事業の活性化から新規事
当期(2009年2月11日から2010年2月10日まで)
の
業の業績拡大期待が出てきた「サイバーエージェン
株式市場は、
国内外の財政・金融政策を背景とした景
ト」等の内需関連銘柄がパフォーマンスに貢献しま
気回復期待の台頭から上昇する展開となりました。 した。
期初は世界的な景気悪化や欧米金融システム不安を
また、グローバル景気の回復に伴い収益改善傾向
背景に株式市場は軟調となり、3月10日には日経平
が見られた外需関連銘柄の上昇もプラスに寄与しま
均株価が7,021円とバブル後最安値を更新しました。 した。ファンドでは「日立製作所」、
「ソニー」、
「東芝」
しかし、
国内外の財政・金融政策が発表されると早期
等の電気機器やニコン等の精密機器銘柄、及び新興
景気回復期待の台頭から海外の株式市場は反発し、 国への依存度が高い「富士重工業」や環境関連から物
国内株式市場も反転上昇する展開となりました。4
色された「本田技研工業」等の自動車株がパフォーマ
月以降は日米の経済指標が改善傾向にある事が確認
ンスに貢献しました。またファンドでは成長が期待
されるにつれ、
株式市場心理は改善し、
更に企業業績
される中小型株を組み入れたこともプラスに寄与し
- -
子投資信託 2012年1月18日
ブラックロック日本株厳選ファンド
運用経過
当ファンドでは、グローバ経済に緩やかな回復が
確認され株式市場が堅調に推移していく過程で、投
資を集中させることにより保有銘柄数の削減を行い
ました。加えて、徐々に個別企業の業績へと市場の注
<主なマイナス要因>
目点が移り変わっていくことを想定し、高い業績成
新しい自己資本比率規制の定義が本邦金融機関に
長が見込まれる銘柄や、業績が回復し、かつ株価水準
は厳しい内容となることが想定され、金融機関の増
がファンダメンタルズに対して割安であると判断さ
資懸念がくすぶる中、メガバンク銘柄の株価が軟調
れた銘柄を中心に入れ替えを行いました。具体的に
に推移しパフォーマンスに影響しました。当ファン
は、新興市場での需要増加から強気に見ていた自動
ドでは「みずほフィナンシャルグループ」と
「三井住
車関連銘柄について、期首には自動車販売台数の増
友フィナンシャルグループ」の保有がマイナスに寄
加の恩恵を受けると考えられた自動車部品関連(「東
与しました。また、情報・通信セクターではゲームソ
海理化電機製作所」、
「タカタ」、
「エフ・シー・シー」等)
フトウェアの新タイトルの発売が当期にずれ込むこ
銘柄の保有を高位に保っていましたが、その後株価
とを発表し、目先の材料が出尽くしとなった
「スク
が上昇し割安感に乏しくなってきたことから、徐々
ウェア・エニックス」や、シェア減少が続く
「KDD
に自動車メーカー(「富士重工業」、
「日産自動車」等)
I」の株価が軟調に推移し、
パフォーマンスの足かせ
へ組入れをシフトさせていきました。また単純なコ
となりました。
スト削減からグローバルな収益構造の変化まで踏み
込んだ企業改革を進めている「日立製作所」、
「HOY
第5期(2010年2月11日から2011年2月10日まで)
A」、
「パイオニア」等への投資を行いました。加えて、
市場環境
これまで典型的なディフェンシブ銘柄と考えられた
当期(2010年 2 月11日から2011年2月10日まで)
、 ものの、新興国市場での収益が拡大している「日本た
ベンチマークである東証株価指数
(TOPIX)は
ばこ産業」、
「資生堂」等への投資を行いました。
7.1%の上昇となりました。期中4月初旬までは世界
経済の回復期待から国内株式市場も堅調に推移しま
ベンチマークとの差異および主な要因
したが、その後、ギリシャ、アイルランド等欧州諸国
当期のファンドの基準価額は7.7%の上昇となり、
の財政問題が深刻化し投資家がリスク回避姿勢を強
ベンチマークを上回りました。
めたことから、
株式市場は下落に転じました。
加えて、
当初は巨額の財政出動により景気回復が期待された
<主なプラス要因>
米国においても、失業率の低下や住宅価格の持ち直
グローバル景気の回復に伴い収益改善の傾向が見
しが市場関係者の想定以上に遅れ、むしろ景気の二
られた外需関連銘柄の株価上昇がパフォーマンスに
番底懸念が台頭しました。
その結果、
為替市場におい
プラスに寄与しました。当ファンドでは「日立製作
ては、内外金利差の縮小、
投資家の安全通貨への逃避
所」、
「富士通」、
「東芝」等の電気機器メーカー及び新
姿勢から急速に円高が進展し、
ドル・円レートは15年
興国での売り上げ増加が著しい「富士重工業」、
「日産
ぶりの最高値更新を伺う展開となり、日本の輸出セ
自動車」等の自動車メーカー株の保有がパフォーマ
クターへの悪影響が懸念されました。しかしこうし
ンスに貢献しました。また、マクロ経済環境の影響を
た中、10月には日本銀行が金融資産の買い入れを含
受けにくく、持続的な成長が期待できるインター
む市場関係者の想定を上回る金融緩和策を発表し、 ネット関連銘柄の保有もプラス寄与しました。具体
また11月には米FRB
(連邦準備制度理事会)
が追加
的には携帯電話向けゲーム・ビジネスが好調な「グ
金融緩和策を発表したことを受けて米経済指標に明
リー」、宣伝広告収入が堅調だったブログサービスの
るさが見え始めたこともあり、市場センチメントは 「サイバーエージェント」の保有などがパフォーマン
好転しました。世界の主要株式市場から大きく出遅
スに寄与しました。
れていた国内株式も期末にかけて大幅に上昇する結
果となりました。
ました。具体的には親会社によるグループ企業の完
全子会社化を発表しTOBが成立した
「日立マクセ
ル」や、
在庫調整の一巡から液晶保護用フィルム等の
需要回復が見込まれる
「藤森工業」
等があげられます。
- -
子投資信託 2012年1月18日
ブラックロック日本株厳選ファンド
<主なマイナス要因>
秋頃まで低迷だった国内株式市場の影響を受け、
収益環境の悪化から業績が悪化したマネックス・グ
ループの保有や、
iPhoneの販売が好調な
「ソフ
トバンク」をアンダーウェイトとしていたことがパ
フォーマンスに影響しました。また、
「東京電力」や
「東日本旅客鉄道」
等のディフェンシブ性の高い銘柄
の保有が株式市場全体の上昇率に劣後し、マイナス
寄与となりました。
償還期(2011年2月11日から2012年1月18日まで)
市場環境
当期(2011年2月11日から2012年1月18日まで)
の
株式市場は、
3月11日の東日本大震災前、
大震災直後
の急落局面、
その回復期、
夏場以降の欧州危機と大き
く4つの局面に分けて考えられます。
まず、
大震災前
までは景気回復のスピードこそ想定よりも緩やかで
はあったものの、堅調な業績回復の見通しに支えら
れ、リーマン・ショック前の株価水準を回復する銘柄
も多く見られました。
しかし、
大震災により景気回復
の 流 れ は 一 旦 中 断 さ れ る こ と と な り、サ プ ラ イ
チェーンが分断された製造業はもとより、内需系の
銘柄も幅広く売られることとなりました。
しかし、
そ
の後企業の生産活動の回復のスピードは当初の想定
を大きく上回ることとなり、株価も徐々に回復へと
向かいました。その矢先に、夏場以降、欧州のソブリ
ンリスクが強く意識されることとなり、世界的に株
式市場は急落に見舞われました。
この間、
大震災の影
響とその回復、
景気悪化懸念、
大幅な円高などに見舞
われた製造業の株価はボラティリティが非常に高い
展開となりました。
セクター別にみると、
資源価格の
調整を受けたゴム製品、復興需要が期待できる建設
業が上昇した一方、
需給ギャップを抱える海運、
原発
事故により収益の見通しが立たない電気・ガスセク
ター、証券セクターなどの下落が大きくなりました。
期を通してみると、東証株価指数
(TOPIX)では
-22.4%と大幅に下落しました。
運用経過
当ファンドでは、高い業績成長が見込まれる銘柄
や、業績が回復しかつ株価水準がファンダメンタル
ズに対して割安であると判断された銘柄を中心に入
れ替えを行いました。
また夏場以降には、
欧州債務問
題や円高、海外経済動向が企業業績や株式市場に与
える影響を考慮し、ポートフォリオを全体的にディ
フェンシブな方向に調整しました。具体的には、単純
なコスト削減からグローバルな収益構造の変化まで
踏み込んだ企業改革を進めている「日立製作所」、復
興需要や構造改革が業績拡大につながると考えられ
る「住生活グループ」、健全なバランスシートで事業
環境の改善が期待できる「東急不動産」、新興国から
の需要に加えて震災からの復興による需要の押上げ
が期待できる「オムロン」、与信費用の削減と売上の
拡大が想定される「クレディセゾン」などへの投資を
行いました。
ベンチマークとの差異および主な要因
当期のファンドの基準価額は25.2%の下落となり、
ベンチマークを下回りました。
<主なプラス要因>
業種配分効果では、電気・ガス業やその他製品のア
ンダーウェイトがパフォーマンスにプラス寄与しま
した。
個別銘柄選択効果では、堅調な海外需要を受けて
市場予想を上回る決算を発表した工作機械用FA装
置や産業用ロボットの「ファナック」、世界景気後退
といった外部要因の影響が相対的に小さく堅調な成
長が期待できる「楽天」、円高や携帯ゲーム機3DS
の値下げなどから業績を下方修正して株価が下落し
た「任 天 堂」を 保 有 し て い な か っ た こ と な ど が パ
フォーマンスにプラス寄与しました。
<主なマイナス要因>
業種配分効果では、非鉄金属や電気機器のオー
バーウェイトがパフォーマンスにマイナス寄与しま
した。
個別銘柄選択効果では、円高や低調なPC需要の
影響から業績が下方修正された「太陽誘電」や「第一
精工」、自動車関連部品をめぐる不正な価格協定を
行っていたとして米司法省との間で罰金2億ドルを
支払うことを合意した「古河電工」、需給環境の悪化
や米国太陽電池パネルメーカー Evergreen Solarが
米国連邦倒産法第11条(Chapter 11)を申請したこと
などの悪影響が懸念された太陽電池関連の「東京製
綱」や「エヌ・ピー・シー」などがパフォーマンスにマ
イナス寄与しました。
このたび、償還を迎えるにあたりまして当ファン
ドへのご愛顧を心より御礼申し上げます。
- -
子投資信託 2012年1月18日
ブラックロック日本株厳選ファンド
◇ファンド状況
■親投資信託の株式売買金額の平均組入株式時価総
額に対する割合
■1万口
(元本10,000円)
当りの費用の明細
項
目
( a )信
託
当
報
酬
(2011年2月11日から2012年1月18日まで)
期
(投
信
会
社)
(  34)
(販
売
会
社)
(  30)
(受
託
銀
行)
(   3)
料
14
式)
(  14)
(b)売
買
委
託
手
数
(株
( c )保
管
費
用
合
項
68円
等
(b) 期中の平均組入株式時価総額
87,574千円
(2011年2月11日から2012年1月18日まで)
上記期間における利害関係人との取引はありません。
86
(注) 利害関係人とは、
投資信託及び投資法人に関する法律第11条第
1項に規定される利害関係人です。
■組入資産の明細
償還日現在における有価証券の組入はございません。
(2011年2月11日から2012年1月18日まで)
ブラックロック
国内株式銘柄厳選
マザーファンド
定
数 金
解
額 口
約
数 金
3.53
■利害関係人との取引状況
■親投資信託受益証券の設定、
解約状況
口
期
(注) (b)は親投資信託の各月末現在の組入株式時価総額の平均。
(注1)
期中の費用
(消費税等のかかるものは消費税等を含む)
は、
追
加、解約により受益権口数に変動があるため、下記の簡便法
により算出した結果です。
(a)信託報酬=期中の信託報酬/期中の平均受益権口数
(b)売買委託手数料=期中の売買委託手数料/期中の平均
受益権口数
(c)保管費用等=期中の保管費用等/期中の平均受益権口
数
なお、売買委託手数料および保管費用等は、このファンドが
組入れている親投資信託が支払った金額の内このファンド
に対応するものを含みます。
(注2)
各項目ごとに円未満は四捨五入してあります。
設
当
309,720千円
( c ) 売 買 高 比 率 (a)/(b)
4
計
目
(a) 期 中 の 株 式 売 買 金 額
額
千口
千円
千口
千円
3,251
2,115
146,644
86,164
(注)
単位未満は切捨て。
- -
子投資信託 2012年1月18日
ブラックロック日本株厳選ファンド
◇資産状況
■投資信託財産の構成
2012年1月18日現在
項
コ
ー
投
目
ル
・
資
ロ
信
ー
託
ン
財
評
等 、 そ
の
産
償
価
総
還
時
額
千円
比
率
%
他
62,118
100.0
額
62,118
100.0
(注1)
評価額の単位未満は切捨て。
(注2)
外貨建資産の組入はありません。
■資産、
負債、
元本および基準価額の状況
■損益の状況
2012年1月18日現在
項
目
(A)資
償
産
コ ー ル ・ ロ ー ン 等
未
収
利
時
136
1,034,751
金
430,295
酬
568,947
そ の 他 未 払 費 用
35,509
払
未
払
(C)純 資
解
信
産 総
約
託
報
額(A-B)
元
償
還
益
差
権
損
総
161,546,714
益
金
△100,462,597
口
数
1万口当り償還価額(C/D)
<注記事項>
期首元本額
期中追加設定元本額
期中一部解約元本額
当
等
取
収
136
△ 18,799,461
買
売
益
買
託
報
酬
損
△ 23,838,797
△ 1,471,154
(D)当 期 損 益 金(A+B+C)
△ 20,270,479
(E)前 期 繰 越 損 益 金
△ 68,991,434
△ 11,200,684
(配 当 等 相 当 額)
( 3,432,490)
(売 買 損 益 相 当 額)
(△ 14,633,174)
(G) 3,781円20銭
213,566,652円
4,929,349円
56,949,287円
5,039,336
等
(F)追 加 信 託 差 損 益 金
161,546,714口
期
136円
息
(C)信
利
当
益
(B)有 価 証 券 売 買 損 益
売
61,084,117
本
目
(A)配
受
62,118,732
債
未
項
62,118,868円
息
(B)負
(D)受
還
自2011年2月11日 至2012年1月18日
計 (D+E+F)
△100,462,597
償 還 差 損 益 金(G)
△100,462,597
(注1) 損益の状況の中で有価証券売買損益は、期末の評価換えに
よるものを含みます。
(注2) 損益の状況の中の信託報酬等には、信託報酬に対する消費
税等相当額を含めて表示しております。
(注3) 損益の状況の中で追加信託差損益金とは追加信託の際、追
加代金と元本の差額をいいます。
- -
子投資信託 2012年1月18日
ブラックロック日本株厳選ファンド
■投資信託財産運用総括表
信託期間
区
投資信託契約締結日
2006 年 11 月 24 日
投資信託契約終了日
2012 年 1 月 18 日
分 投資信託契約締結当初
受益権口数
元
本
額
投資信託契約終了時
投資信託契約終了時の状況
資
産
総
額
負
債
総
額
1,034,751円
純 資 産 総 額
61,084,117円
△15,317,606口 受 益 権 口 数
161,546,714口
差引増減又は追加信託
176,864,320口
161,546,714口
円
円
円
176,864,320
161,546,714
△15,317,606
62,118,868円
円 銭
1単位当り償還金
3,781.20
毎計算期末の状況
計
算
期
元
本
額
純 資 産 総 額
基
準
価
額
1
金
単
位
当
額
り
分
分
配
配
金
率
円
円
円
円
%
第 1 期
328,883,008
357,163,164
10,860
300
3.00
第 2 期
334,268,889
266,303,843
7,967
0
0.00
第 3 期
288,149,065
118,846,611
4,124
0
0.00
第 4 期
273,184,669
128,155,342
4,691
0
0.00
第 5 期
213,566,652
107,935,590
5,054
0
0.00
(注)
1単位当たり受益権口数 1万口
■償還金
1
万
口
当
り
償
還
金
- -
3,781円20銭
親投資信託 2012年1月17日
ブラックロック国内株式銘柄厳選マザーファンド
運 用 報 告 書
繰 上 償 還
償還日 2012年1月17日
計算期間
(2011年2月11日~ 2012年1月17日)
ブラックロック国内株式銘柄厳選マザーファンド
当ファンドは約款の規定に基づき、
2012年1月17日をもちまして繰上償還となりました。
当ファンドの仕組みは次のとおりです。
信
託
運
主
組
用
要
運
入
期
方
用
制
対
間
2005年8月29日から2012年1月17日まで(当初無期限)
針
投資信託財産の長期的な成長を目指した運用を行います。
東証株価指数
(TOPIX)をベンチマークとし、これを上回る投資
成果を目指します。
運用にあたっては、独自の調査に基づいたボトムアップによる個別
銘柄選択を行い、保有銘柄数を絞り込んだポートフォリオを構築し
ます。
象
主としてわが国の金融商品取引所に上場(これに準ずるものを含み
ます。
)
されている株式に投資します。
限
株式への投資割合には、制限を設けません。
外貨建資産の組入比率は、投資信託財産の純資産総額の50%以下と
します。
- 10 -
親投資信託 2012年1月17日
ブラックロック国内株式銘柄厳選マザーファンド
◇基準価額の推移
■設定以来の運用実績
決
算
基
期
(設 定 日)
2005年8月29日
1期(2006年2月10日)
2期(2007年2月13日)
3期(2008年2月12日)
4期(2009年2月10日)
5期(2010年2月10日)
6期(2011年2月10日)
(信託終了日)
2012年1月17日
準
価
円
10,000
14,088
15,125
11,315
5,980
6,927
7,595
(償還価額)
5,785.82
額
期
中
騰 落 率
%
-
40.9
7.4
△25.2
△47.1
15.8
9.6
東 証 株 価 指 数(T O P I X) 株
式 株式先物
入 組
入 純 資 産
期
中 組
率
騰 落 率 比 率 等 比
%
%
%
百万円
1,272.46
-
-
-
500
1,660.22
30.5
97.7
-
537
1,755.90
5.8
95.1
-
933
1,286.10
△26.8
98.2
-
712
778.10
△39.5
96.6
-
120
883.50
13.5
98.2
-
129
946.63
7.1
96.9
-
108
△23.8
731.53
△22.7
-
-
61
(注1)
基準価額は1万口当り。
(注2)
株式組入比率等には新株予約権証券を含みます。
(注3)
株式先物組入比率=買建比率-売建比率。
(注4)
東証株価指数
(TOPIX)は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象に時価総額を指数として算出したものです。T
OPIXは東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など株価指数に関するすべての権利は、東京証券取
引所が有しています。東京証券取引所は、TOPIXの算出もしくは公表の方法の変更、TOPIXの算出もしくは公表の停止、また
はTOPIXの商標の変更もしくは使用の停止を行う権利を有しています。
(注5)
純資産総額の単位未満は切捨て。
■当期中の基準価額と市況の推移
年
月
(期 首)
2011年2月10日
2月末
3月末
4月末
5月末
6月末
7月末
8月末
9月末
10月末
11月末
12月末
(信託終了日)
2012年1月17日
日
基
準
円
7,595
7,656
7,035
6,970
6,930
6,958
6,919
6,210
6,079
6,167
5,861
5,786
(償還価額)
5,785.82
価
額
騰 落 率
%
-
0.8
△ 7.4
△ 8.2
△ 8.8
△ 8.4
△ 8.9
△18.2
△20.0
△18.8
△22.8
△23.8
△23.8
東証株価指数(TOPIX)
騰 落 率
%
946.63
-
951.27
0.5
869.38
△ 8.2
851.85
△10.0
838.48
△11.4
849.22
△10.3
841.37
△11.1
770.60
△18.6
761.17
△19.6
764.06
△19.3
728.46
△23.0
728.61
△23.0
731.53
△22.7
株式組入
比 率 等
株式先物
組入比率
%
96.9
96.6
94.8
94.9
97.0
98.0
98.7
95.1
90.1
90.4
96.7
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
%
-
-
(注1)
基準価額は1万口当り。騰落率は期首比。
(注2)
株式組入比率等には新株予約権証券を含みます。
(注3)
株式先物組入比率=買建比率-売建比率。
(注4)
東証株価指数
(TOPIX)は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象に時価総額を指数として算出したものです。T
OPIXは東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など株価指数に関するすべての権利は、東京証券取
引所が有しています。東京証券取引所は、TOPIXの算出もしくは公表の方法の変更、TOPIXの算出もしくは公表の停止、また
はTOPIXの商標の変更もしくは使用の停止を行う権利を有しています。
- 11 -
親投資信託 2012年1月17日
ブラックロック国内株式銘柄厳選マザーファンド
■基準価額の推移
(2005年8月29日から2012年1月17日)
160
150
基準価額
140
130
120
110
100 ベンチマーク
90
80
70
60
50
2005/8/29
2007/3/30
2008/10/30
2010/6/11
2012/1/17
(注1)
設定日を100とした指数値を使用しています。
(注2)
ベンチマークは、
東証株価指数(TOPIX)です。
◇運用担当者コメント
第1期(2005年8月29日から2006年2月10日まで)
市場環境
当期(2005年8月29日から2006年2月10日まで)
の
日 本 株 式 市 場 は、東 証 株 価 指 数
(T O P I X)で
30.5%上昇しました。期初は、日銀による
「景気の踊
り場局面」の脱却宣言と経済指標の好転から回復期
待が高まり、国内外から資金流入を受けて内需関連
株が市場を牽引しました。9月11日に実施された衆
議院総選挙では小泉・自民党が圧勝し、
10月14日には
郵政民営化関連法案が可決・成立しました。
年末にか
けては、進行する円安を好材料として輸出関連株が
上昇し、個人投資家からの資金流入と相俟って株価
を押し上げました。その後1月のライブドアショッ
クを境に市場は大幅に調整し、一時回復するものの
継続せず、期末に向けて方向感のない動きとなりま
した。
運用経過
運用に当たっては、独自の調査に基づいたボトム
アップによる個別銘柄選択を行ない、保有銘柄数を
絞り込んだポートフォリオを構築しました。収益力
が高くリテール事業で先行しており、不良債権処理
にも目処がついたことから与信関連費用の縮小によ
る利益増額が期待できる大手銀行や、合併による価
格競争力の強化などが期待でき、利益成長を考慮す
るとバリュエーションが割安な家電量販チェーン等
を組入れました。
ベンチマークとの差異及び主な要因
当期のファンドの基準価額は40.9%上昇し、ベン
チマークであるTOPIXを上回る結果となりまし
た。
<主なプラス要因>
内需関連が堅調に推移する中、市場予想を上回る
堅調な売上を発表した上記家電量販チェーンや、他
のメガバンクと比較し利益成長とバリュエーション
面で魅力的と評価していた大手銀行のオーバーウェ
イト等がプラス寄与しました。加えて、不動産セク
ターが堅調に推移する中、バランスシートの改善と
好調な本業からの収益により株主価値が期待できる
大手マンション建設や、優先株の転換終了やビジネ
スモデルの転換による中間業績予想が上方修正され
た大手ゼネコンがパフォーマンスに貢献しました。
<主なマイナス要因>
一方で、良好な業績の上に、株式分割を発表し株価
が急騰した携帯電話会社を非保有としていたこと等
がマイナスに寄与しました。
第2期(2006年2月11日から2007年2月13日まで)
市場環境
当期(2006年2月11日から2007年2月13日まで)の
株式市場は、TOPIX(東証株価指数)で5.8%上昇
しました。2006年初のライブドアショックから4月
末まで株式市場は一旦回復したものの、米国経済の
減速懸念や利上げ継続懸念が発端となり、グローバ
ル株式、商品市況が下落しました。更に日銀総裁の村
上ファンド出資問題や企業の保守的な業績見通しが
投資家心理を冷ましたことで、日本株式市場はとり
わけ大きく調整しました。その後は、特に目ぼしい材
料に欠ける中、一進一退の方向感のない展開が続き
ましたが、11月後半を境目に、グローバルな経済環境
並びに株式市場が堅調であり、日本株式市場にも出
遅れ感が見られたことから反発し、年末を越え当
ファンドの決算期末までほぼ一本調子の上昇相場と
なりました。セクター別では、市況回復を受けた好業
績期待から海運、配当利回りへの注目が高まった電
気・ガス、世界的な再編期待から鉄鋼、好業績に加え
年末に掛けて円安に傾いたことから輸出関連銘柄の
代表格である輸送用機器セクターが堅調に推移しま
した。一方で、期を通じて上限金利問題で揺れたその
他金融は軟調な推移となりました。
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親投資信託 2012年1月17日
ブラックロック国内株式銘柄厳選マザーファンド
運用経過
当ファンドでは、個別銘柄の精査に基づいた銘柄
の売買を行いました。
具体的には、
今まで長期で保有
してきた大手都市銀行から、選別的に地方経済の経
済成長からの恩恵を受けることが期待できる地方銀
行や、ネット証券等にシフトしました。また、株価の
上昇した総合電機メーカーを一部売却し、フラッ
シュ・メモリー価格の下落及び発電事業に対する懸
念が株価にほぼ織り込まれた同業他社を新規購入し
ました。そのほか、長期保有してきた医療機器メー
カーは株価が堅調に推移したことから利益確定の売
りを行い、急成長は見込みにくいものの増配と自社
株取得など株主還元に対する取り組みに変化が見ら
れる大手医薬品メーカーを新規購入しました。また、
完成車メーカーでは業績と共に株価が堅調に推移し
た銘柄の一部売却を行ない、株価に引き続き割安感
のある同業他社にスイッチしました。
落しました。2007年2月末に起こった世界同時株安
の影響を受け株式市場は下落したものの、その後初
夏までは反発し上昇しました。その後は米国のサブ
プライム・ローン(信用度の低い借り手向け住宅融
資)問題が世界の金融資本市場に影響を与え始め、国
内株式市場は下落基調となり、変動性が高い市場展
開となりました。世界の金融・株式市場の下落を背景
に、リスク許容度が低下した投資家が、これまで低金
利で借りた円を売って高金利通貨などで運用してき
た「円キャリー取引」を解消するために円を買い戻し
たことで円高が進み、株式市場では業績悪化懸念か
ら輸出関連株や新興国の成長にエクスポージャーが
高いセクター(鉄鋼、卸売り、素材等)が売り込まれま
した。先進国中央銀行が流動性供給を行い、米国の連
邦準備制度理事会(FRB)もフェデラル・ファンズ
金利の引き下げを実施したものの、根本的な問題が
解決されたわけではなく国内株式市場は2008年に
入っても引き続き軟調な展開となりました。
ベンチマークとの差異及び主な要因
当期のファンドの基準価額は7.4%上昇し、ベンチ
運用経過
マークであるTOPIXを上回る結果となりました。 当ファンドでは、個別銘柄の精査に基づいた銘柄
の売買を行いました。ポートフォリオ構築に関して
<主なプラス要因>
は、中長期的には緩やかな経済成長局面にあるとの
良好な業績の上に、
10月下旬に開始されたナン
認識を受け、引き続き極端にマクロ経済に注目した
バーポータビリティ制度では競合他社比で堅調な
投資を避け、全体のバランスを適切に保つことに努
シェア獲得が確認された携帯電話会社や、製品品質
めました。特に期首には、国内個人消費の回復は限定
の高さから世界規模で事業拡大しており、業績も堅
的と考え、BRICs諸国を中心としたグローバル
調な完成車メーカーの株価が堅調に推移し、プラス
な景気拡大の恩恵を享受すると思われる銘柄の比率
寄与しました。
また、
年後半に業界再編のニュースか
の保有を高めました。しかしながら、夏以降のサブプ
ら株価が堅調に推移した製鉄会社や、鉄鉱石の権益
ライム問題の台頭から円高が進むと考え、徐々に為
を保有し年間を通して資源価格が高値で推移したこ
替感応度の高い外需関連株の比率を下げ、割安と判
とから利益が大幅に増大した大手総合商社等もパ
断される内需株、特にディフェンシブな銘柄を割安
フォーマンスに貢献しました。
な水準で組み入れる一方で、比較的現金比率を高め
に保ちました。このようなオペレーションを行った
<主なマイナス要因>
結果、ベンチマークを上回る収益率を獲得しました。
一方で、上限金利問題から業績の先行き見通しが
不透明であったことから投資家の失望売りを誘った
ベンチマークとの差異及び主な要因
クレジットカード会社、総じて新興市場銘柄が軟調
当期のファンドの基準価額は25.2%下落し、ベン
に推移する中でつられて売られたネット通販会社、 チマークであるTOPIXを上回る結果となりまし
液晶パネル価格の下落に伴い液晶フィルタメーカー
た。
等の株価が軟調に推移し、
マイナス寄与しました。
<主なプラス要因>
第3期(2007年2月14日から2008年2月12日まで)
世界的な商品市況の上昇で収益改善期待が強い卸
市場環境
売業のオーバーウェイト及び銘柄選択、原油先物相
当期(2007年2月14日から2008年2月12日まで)
の
場の最高値更新などを背景に株価が上昇した石油化
株式市場は、TOPIX
(東証株価指数)で26.8%下
学企業のオーバーウェイトがパフォーマンスにプラ
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親投資信託 2012年1月17日
ブラックロック国内株式銘柄厳選マザーファンド
ス寄与しました。新興国市場の成長から需要が増加
し、恩恵を受けた鉄鋼でのオーバーウェイト及び銘
柄選択がプラス寄与しました。
<主なマイナス要因>
過払い利息の返済請求に対して、引当金の計上が
響いたその他金融業の銘柄選択、改正建築基準法改
正で、新設住宅着工が07年夏場以降大幅に落ち込ん
でいる建設業での銘柄選択がマイナス寄与しました。
また、首都圏マンション販売の減少を受けて株価が
下落した不動産会社をオーバーウェイトしていたこ
とがマイナスに寄与しました。
第4期(2008年2月13日から2009年2月10日まで)
市場環境
当期(2008年2月13日から2009年2月10日まで)
の
株式市場は、
2008年3月に資金繰りに行き詰まった
米大手証券ベア・スターンズが米大手銀行に救済合
併されたことを好感し、6月にかけて戻りに転じて
いましたが、
その後、
米住宅公社の経営悪化問題や為
替相場が円高方向に振れたことを嫌気し、再び下落
に転じました。
さらに、
9月中旬に米大手証券リーマ
ン・ブラザーズが破綻したことを受け、
市場は世界同
時株安の展開となり、
10月末にかけて日経平均株価
が一時バブル後最安値を下回る7,000円台を割り込
む場面もありました。
その後、
各国当局が金融機関に
対して公的資金を投じ、米自動車大手にも一定の救
済策を講じるなど、
種々の政策が提示されました。
こ
うした一連の動きと共に、新オバマ政権に対する期
待が好感され、
相場は一時戻りに転じましたが、
米国
や中国における経済対策や米国における金融安定化
策などへの期待と実勢悪に一喜一憂する展開となり、
ベンチマークである東証株価指数
(TOPIX)は
39.5%の下落となりました。
運用経過
当ファンドでは、個別銘柄の精査に基づいた銘柄
の売買を行いました。
2007年夏以降台頭してきたサ
ブプライム・ローン
(信用度の低い借り手向けの住宅
ローン)問題ですが、世界経済の減速傾向が鮮明と
なってきたことから、為替感応度の高い外需関連株
に関しては銘柄入れ替えを主体とし、割安と判断さ
れる内需関連株の中では、ディフェンシブでありな
がらも、緩やかな業績改善が期待される銘柄を組入
れました。
また、
不安定な市場環境が想定されたため、
セクター配分では偏りを取らずまた銘柄数を増やす
ことによって分散効果が得られるポートフォリオの
構築を行いました。
ベンチマークとの差異および主な要因
当期のファンドの基準価額は47.1%の下落となり
ベンチマークであるTOPIXを下回りました。
<主なマイナス要因>
当期前半はサブプライム・ローン問題が深刻化し
ていくなかでも、新興国の成長が維持され世界経済
が堅調に推移していくことを想定していたため、卸
売業(商社株)や新興国に関連性の高い企業を高位に
保有していましたが、秋以降の世界的な景気の冷え
込みを受けてこれらの銘柄が下落しパフォーマンス
に影響しました。具体的には、強気に見ていた「丸紅」、
「双日」等の株価が下落したことや、世界景気の減速
から自動車販売の不振が報道され業績を下方修正し
た輸送用機器の「いすゞ自動車」、
「日産自動車」や自
動 車 部 品 会 社 の「カ ル ソ ニ ッ ク カ ン セ イ」等 の パ
フォーマンスが足かせになりました。個別の要因で
下落した銘柄の例としては、個人消費の冷えこみに
より取扱高の減少が予想され、加えて過払い金を含
む貸倒コストの負担増が懸念される「クレディセゾ
ン」や原料となるナフサ価格の急落で在庫の評価損
が増加したことに加え、主力のハードディスクの出
荷量が急減し下方修正を余儀なくされた「昭和電工」
等がマイナス寄与しました。
<主なプラス要因>
市場が大きく下落するなか、海外景気の減速に影
響を受けにくい内需関連やディフェンシブセクター
での銘柄選択がプラス寄与しました。具体的には電
気・ガス業での「関西電力」、
「九州電力」、小売業での
「セブン&アイ・ホールディングス」や「しまむら」、医
薬品で「田辺三菱製薬」等のオーバーウェイトがプラ
ス寄与しました。また会員増加と一人当たり単価の
上昇から好調に推移した「ベネッセコーポレーショ
ン」もパフォーマンスに貢献しました。
第5期(2009年2月11日から2010年2月10日まで)
市場環境
当期(2009年2月11日から2010年2月10日まで)の
株式市場は、国内外の財政・金融政策を背景とした景
気回復期待の台頭から上昇する展開となりました。
期初は世界的な景気悪化や欧米金融システム不安を
背景に株式市場は軟調となり、3月10日には日経平
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親投資信託 2012年1月17日
ブラックロック国内株式銘柄厳選マザーファンド
均株価が7,021円とバブル後最安値を更新しました。
しかし、
国内外の財政・金融政策が発表されると早期
景気回復期待の台頭から海外の株式市場は反発し、
国内株式市場も反転上昇する展開となりました。4
月以降は日米の経済指標が改善傾向にある事が確認
されるにつれ、
株式市場心理は改善し、
更に企業業績
の回復期待やアナリストの投資判断引き上げなどを
背景に市場は上昇基調を強め、民主党への政権交代
期待から衆議院選挙に向けて8月末には年初来高値
を更新しました。
その後は、
相次ぐ企業の増資発表や
米国の低金利政策を受けたドル安など、株式市場の
需給環境や企業の収益に対する先行き不安が台頭し、
株価は一旦下落へと転じたものの、日銀の追加金融
緩和策の発表をきっかけに再び反発し、日経平均株
価は年明けには期中最高値を更新する展開となりま
した。期を通してみると、
ベンチマークである東証株
価指数(TOPIX)は13.5%の上昇、日経平均株価
は25.4%の上昇となりました。
運用経過
当ファンドでは、株式市場が上昇していく中で
徐々に個別企業の業績へと市場の注目点が移り変
わっていく事を想定し、高い業績成長が見込まれる
銘柄や、
業績が回復し、
かつ株価水準がファンダメン
タルズに対して割安である銘柄を中心に入れ替えを
行いました。
具体的には、
高い業績回復が見込まれる
自動車や電気機器、また太陽光発電など環境需要の
高まりから環境関連銘柄を購入する一方で、株価が
上昇し割安感が薄れた銘柄や、従来の想定を超えた
業績鈍化が見込まれた銘柄等を売却しました。
等の電気機器やニコン等の精密機器銘柄、及び新興
国への依存度が高い「富士重工業」や環境関連から物
色された「本田技研工業」等の自動車株がパフォーマ
ンスに貢献しました。またファンドでは成長が期待
される中小型株を組み入れたこともプラスに寄与し
ました。具体的には親会社によるグループ企業の完
全子会社化を発表しTOBが成立した「日立マクセ
ル」や、在庫調整の一巡から液晶保護用フィルム等の
需要回復が見込まれる「藤森工業」等があげられます。
<主なマイナス要因>
新しい自己資本比率規制の定義が本邦金融機関に
は厳しい内容となることが想定され、金融機関の増
資懸念がくすぶる中、メガバンク銘柄の株価が軟調
に推移しパフォーマンスに影響しました。当ファン
ドでは「みずほフィナンシャルグループ」と「三井住
友フィナンシャルグループ」の保有がマイナスに寄
与しました。また、情報・通信セクターではゲームソ
フトウェアの新タイトルの発売が当期にずれ込むこ
とを発表し、目先の材料が出尽くしとなった「スク
ウェア・エニックス」や、シェア減少が続く「KDD
I」の株価が軟調に推移し、パフォーマンスの足かせ
となりました。
第6期(2010年2月11日から2011年2月10日まで)
市場環境
当 期(2010年 2 月11日 か ら2011年 2 月10日 ま で)、
ベンチマークである東証株価指数(TOPIX)は
7.1%の上昇となりました。期中4月初旬までは世界
経済の回復期待から国内株式市場も堅調に推移しま
したが、その後、ギリシャ、アイルランド等欧州諸国
ベンチマークとの差異および主な要因
の財政問題が深刻化し投資家がリスク回避姿勢を強
当期のファンドの基準価額は15.8%の上昇となり、 めたことから、株式市場は下落に転じました。加えて、
ベンチマークを上回りました。
当初は巨額の財政出動により景気回復が期待された
米国においても、失業率の低下や住宅価格の持ち直
<主なプラス要因>
しが市場関係者の想定以上に遅れ、むしろ景気の二
傘下の事業子会社2社を10月に合併し、管理コス
番底懸念が台頭しました。その結果、為替市場におい
トの削減と販促策のシナジーから収益力の改善が期
ては、内外金利差の縮小、投資家の安全通貨への逃避
待される家電量販店の
「エディオン」
がパフォーマン
姿勢から急速に円高が進展し、ドル・円レートは15年
スに貢献したほか、ブログ事業の活性化から新規事
ぶりの最高値更新を伺う展開となり、日本の輸出セ
業の業績拡大期待が出てきた
「サイバーエージェン
クターへの悪影響が懸念されました。しかしこうし
ト」等の内需関連銘柄がパフォーマンスに貢献しま
た中、10月には日本銀行が金融資産の買い入れを含
した。
む市場関係者の想定を上回る金融緩和策を発表し、
また、グローバル景気の回復に伴い収益改善傾向
また11月には米FRB(連邦準備制度理事会)が追加
が見られた外需関連銘柄の上昇もプラスに寄与しま
金融緩和策を発表したことを受けて米経済指標に明
した。ファンドでは
「日立製作所」
「ソニー」
、
「東芝」 るさが見え始めたこともあり、市場センチメントは
、
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親投資信託 2012年1月17日
ブラックロック国内株式銘柄厳選マザーファンド
好転しました。世界の主要株式市場から大きく出遅
れていた国内株式も期末にかけて大幅に上昇する結
果となりました。
運用経過
当ファンドでは、グローバ経済に緩やかな回復が
確認され株式市場が堅調に推移していく過程で、投
資を集中させることにより保有銘柄数の削減を行い
ました。
加えて、
徐々に個別企業の業績へと市場の注
目点が移り変わっていくことを想定し、高い業績成
長が見込まれる銘柄や、
業績が回復し、
かつ株価水準
がファンダメンタルズに対して割安であると判断さ
れた銘柄を中心に入れ替えを行いました。具体的に
は、新興市場での需要増加から強気に見ていた自動
車関連銘柄について、期首には自動車販売台数の増
加の恩恵を受けると考えられた自動車部品関連
(
「東
海理化電機製作所」
「タカタ」
、
「エフ・シー・シー」
、
等)
銘柄の保有を高位に保っていましたが、その後株価
が上昇し割安感に乏しくなってきたことから、徐々
に自動車メーカー
(
「富士重工業」
「日産自動車」等)
、
へ組入れをシフトさせていきました。また単純なコ
スト削減からグローバルな収益構造の変化まで踏み
込んだ企業改革を進めている
「日立製作所」
「HOY
、
A」、
「パイオニア」等への投資を行いました。加えて、
これまで典型的なディフェンシブ銘柄と考えられた
ものの、
新興国市場での収益が拡大している
「日本た
ばこ産業」
「資生堂」
、
等への投資を行いました。
<主なマイナス要因>
秋頃まで低迷だった国内株式市場の影響を受け、
収益環境の悪化から業績が悪化したマネックス・グ
ループの保有や、iPhoneの販売が好調な「ソフ
トバンク」をアンダーウェイトとしていたことがパ
フォーマンスに影響しました。また、
「東京電力」や
「東日本旅客鉄道」等のディフェンシブ性の高い銘柄
の保有が株式市場全体の上昇率に劣後し、マイナス
寄与となりました。
償還期(2011年2月11日から2012年1月17日まで)
市場環境
当期(2011年2月11日から2012年1月17日まで)の
株式市場は、3月11日の東日本大震災前、大震災直後
の急落局面、その回復期、夏場以降の欧州危機と大き
く4つの局面に分けて考えられます。まず、大震災前
までは景気回復のスピードこそ想定よりも緩やかで
はあったものの、堅調な業績回復の見通しに支えら
れ、リーマン・ショック前の株価水準を回復する銘柄
も多く見られました。しかし、大震災により景気回復
の 流 れ は 一 旦 中 断 さ れ る こ と と な り、サ プ ラ イ
チェーンが分断された製造業はもとより、内需系の
銘柄も幅広く売られることとなりました。しかし、そ
の後企業の生産活動の回復のスピードは当初の想定
を大きく上回ることとなり、株価も徐々に回復へと
向かいました。その矢先に、夏場以降、欧州のソブリ
ンリスクが強く意識されることとなり、世界的に株
式市場は急落に見舞われました。この間、大震災の影
ベンチマークとの差異および主な要因
響とその回復、景気悪化懸念、大幅な円高などに見舞
当期のファンドの基準価額は9.6%の上昇となり、 われた製造業の株価はボラティリティが非常に高い
ベンチマークを上回りました。
展開となりました。セクター別にみると、資源価格の
調整を受けたゴム製品、復興需要が期待できる建設
<主なプラス要因>
業が上昇した一方、需給ギャップを抱える海運、原発
グローバル景気の回復に伴い収益改善の傾向が見
事故により収益の見通しが立たない電気・ガスセク
られた外需関連銘柄の株価上昇がパフォーマンスに
ター、証券セクターなどの下落が大きくなりました。
プラスに寄与しました。当ファンドでは
「日立製作
期を通してみると、東証株価指数(TOPIX)では
所」、
「富士通」
「東芝」等の電気機器メーカー及び新
、
-22.7%と大幅に下落しました。
興国での売り上げ増加が著しい
「富士重工業」
「日産
、
自動車」等の自動車メーカー株の保有がパフォーマ
運用経過
ンスに貢献しました。
また、
マクロ経済環境の影響を
当ファンドでは、高い業績成長が見込まれる銘柄
受けにくく、持続的な成長が期待できるインター
や、業績が回復しかつ株価水準がファンダメンタル
ネット関連銘柄の保有もプラス寄与しました。具体
ズに対して割安であると判断された銘柄を中心に入
的には携帯電話向けゲーム・ビジネスが好調な
「グ
れ替えを行いました。また夏場以降には、欧州債務問
リー」、
宣伝広告収入が堅調だったブログサービスの
題や円高、海外経済動向が企業業績や株式市場に与
「サイバーエージェント」
の保有などがパフォーマン
える影響を考慮し、ポートフォリオを全体的にディ
スに寄与しました。
フェンシブな方向に調整しました。具体的には、単純
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親投資信託 2012年1月17日
ブラックロック国内株式銘柄厳選マザーファンド
なコスト削減からグローバルな収益構造の変化まで
踏み込んだ企業改革を進めている
「日立製作所」
、復
興需要や構造改革が業績拡大につながると考えられ
る「住生活グループ」
、健全なバランスシートで事業
環境の改善が期待できる
「東急不動産」
、新興国から
の需要に加えて震災からの復興による需要の押上げ
が期待できる
「オムロン」
、与信費用の削減と売上の
拡大が想定される
「クレディセゾン」
などへの投資を
行いました。
長が期待できる「楽天」、円高や携帯ゲーム機3DS
の値下げなどから業績を下方修正して株価が下落し
た「任 天 堂」を 保 有 し て い な か っ た こ と な ど が パ
フォーマンスにプラス寄与しました。
<主なマイナス要因>
業種配分効果では、非鉄金属や電気機器のオー
バーウェイトがパフォーマンスにマイナス寄与しま
した。
個別銘柄選択効果では、円高や低調なPC需要の
ベンチマークとの差異および主な要因
影響から業績が下方修正された「太陽誘電」や「第一
当期のファンドの基準価額は23.8%の下落となり、 精工」、自動車関連部品をめぐる不正な価格協定を
ベンチマークを下回りました。
行っていたとして米司法省との間で罰金2億ドルを
支払うことを合意した「古河電工」、需給環境の悪化
<主なプラス要因>
や米国太陽電池パネルメーカー Evergreen Solarが
業種配分効果では、
電気・ガス業やその他製品のア
米国連邦倒産法第11条(Chapter 11)を申請したこと
ンダーウェイトがパフォーマンスにプラス寄与しま
などの悪影響が懸念された太陽電池関連の「東京製
した。
綱」や「エヌ・ピー・シー」などがパフォーマンスにマ
個別銘柄選択効果では、堅調な海外需要を受けて
イナス寄与しました。
市場予想を上回る決算を発表した工作機械用FA装
置や産業用ロボットの
「ファナック」
、世界景気後退
このたび、償還を迎えるにあたりまして当ファン
といった外部要因の影響が相対的に小さく堅調な成
ドへのご愛顧を心より御礼申し上げます。
◇ファンド状況
■1万口
(元本10,000円)
当りの費用の明細
項
( a )売
目
買
委
託
手
数
当
料
21円
式)
(21)
(株
合
期
計
21
(注1) 期中の費用(消費税等のかかるものは消費税等を含む)は、
追加、解約により受益権口数に変動があるため、下記の簡便
法により算出した結果です。
(a) 売買委託手数料=期中の売買委託手数料/期中の平
均受益権口数
(注2) 各項目ごとに円未満は四捨五入してあります。
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親投資信託 2012年1月17日
ブラックロック国内株式銘柄厳選マザーファンド
◇運用内容
■売買及び取引の状況(2011年2月11日から2012年1月17日まで)
株式
買
株
国内
上
付
数
千株
金
134.983
(   1.076)
場
売
額
千円
株
115,381
(      -)
付
数
千株
金
250.334
額
千円
194,338
(注1)
金額は受渡し代金。
(注2)
単位未満は切捨て。
ただし、単位未満の株数のみは小数で記載。
(注3)
( )
内は、
増資割当、
株式転換、合併等による増減分で上段の数字に含まれていません。
■主要な売買銘柄(2011年2月11日から2012年1月17日まで)
株式
買
銘
柄
エヌ・ティ・ティ・ドコモ
株 数 金
千株
付
額 平均単価
千円
円
売
銘
柄
株 数 金
千株
付
額 平均単価
千円
円
0.03
4,621
154,046 日立
12
4,891
407
三菱UFJフィナンシャルG
9.7
3,708
382 東芝
10
4,280
428
トヨタ自動車
1.1
3,687
3,352 エヌ・ティ・ティ・ドコモ
0.03
4,263
142,104
ソニー
1.1
3,103
2,821 日産自動車
5.5
3,954
719
0.01
2,811
14
3,952
282
キヤノン
0.6
2,450
4,083 ファナック
0.3
3,757
12,524
セガサミーホールディングス
1.3
2,307
1,775 本田技研
1.3
3,632
2,793
みずほフィナンシャルG
18
2,249
0.808
3,598
4,453
ファーストリテイリング
0.2
2,238
9.7
3,310
341
ディー・エヌ・エー
0.7
2,229
6.1
3,275
536
サイバーエージェント
281,143 三井化学
124 SONY FH
11,192 三菱UFJフィナンシャルG
3,184 JXホールディングス
(注1)
金額は受渡し代金。
(注2)
単位未満は切捨て。
ただし、単位未満の株数のみは小数で記載。
■組入資産の明細(2012年1月17日現在)
償還日現在における有価証券の組入はございません。
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親投資信託 2012年1月17日
ブラックロック国内株式銘柄厳選マザーファンド
◇資産状況
■投資信託財産の構成
2012年1月17日現在
項
コ
投
ー
資
目
ル
・
信
ロ
託
ー
ン
財
償
価
評
等 、 そ の
産
総
還
額
千円
62,822
62,822
他
額
時
比
率
%
100.0
100.0
(注1)
評価額の単位未満は切捨て。
(注2)
外貨建資産の組入はありません。
■資産、
負債、
元本および基準価額の状況
■損益の状況
2012年1月17日現在
項
目
(A)資
償
産
コ ー ル ・ ロ ー ン 等
未
収
利
(B)負
未
払
(C)純 資
解
産
約
償
(D)受
還
益
差
権
損
1,133,836
金
1,133,836
総
金
口
数
1万口当り償還価額 (C/D)
目
(A)配
当
受
62,822,136
債
益
項
62,822,273円
137
本
自2011年2月11日 至2012年1月17日
時
息
総 額 (A-B)
元
還
等
取
受
配
の
利
他
収
106,619,978円
5,801
売
買
益
2,664,971
売
買
損
△29,229,107
△ 44,931,541
期末における元本の内訳
ブラックロック日本株厳選ファンド
1,689,953
4,942
(E)解
143,393,770円
3,251,065円
40,024,857円
金
息
△26,564,136
(D)前
<注記事項>
期首元本額
期中追加設定元本額
期中一部解約元本額
期
1,700,696円
(B)有 価 証 券 売 買 損 益
(C)当 期 損 益
5,785円82銭
益
当
益
金
106,619,978
106,619,978口
当
取
そ
61,688,437
収
期
約
繰
差
越
金 (A+B)
損
損
益
益
金
△24,863,440
△34,481,962
金
15,549,154
(F)追 加 信 託 差 損 益 金
△ 1,135,293
(G) 償
△44,931,541
△44,931,541
計 (C+D+E+F)
還 差 損 益 金 (G)
(注1) 損益の状況の中で有価証券売買損益は、期末の評価換えに
よるものを含みます。
(注2) 損益の状況の中で追加信託差損益金とは追加信託の際、追
加代金と元本の差額をいいます。
(注3) 損益の状況の中で解約差損益金とは中途解約の際、解約代
金と元本の差額をいいます。
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◇ お知らせ
ブラックロック日本株厳選ファンド
ブラックロック国内株式銘柄厳選マザーファンド
1. 文言整備を行うため、
約款変更を行いました。
(変更日 平成23年5月11日)
- 20 -
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