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TOPICS
( 一社 ) 埼玉建築士会 さいたま南支部 支部だより
このコーナーでは毎年さいたま南支部の仲間を紹介しています。
わが支部には
こんな人がいます
2016.06 月
高野建築設計事務所 青戸 正己さん
Q1 主にどのような仕事をされていますか?
ANS. 一般住宅から店舗や事務所、倉庫などの設計や申請業務を
しています。最近ではガソリンスタンドの設計が多くなってい
ます。
Q2 最近の仕事で楽しかったことは?
ANS. 仕事を頂く時に開店日が決まっていることがありますが、
開発の許可が必要な物件でしたが、工程どおりに進みお客様に
感謝されたことです。
Q3 最近の仕事で辛かったことは?
ANS. 複合用途建築物の建替えの仕事を頂きましたが、半年の間
に幾度の打ち合わせを行い、やっと最終図面まで仕上がったと
ころで契約解除となってしまいました。解除の理由は現テナン
トが原因によるものでした。
Q4 建築士会に望むことは何ですか?
ANS. 勉強会や見学会などの支部行事に参加してきました。
そこでは会員同士の交流もあって色々な話しを聞くことができ
ました。より多くの会員の方々が参加し、交流のできる場が増
えることを楽しみにしています。
Q5 自己 PR を簡単にお願いします
ANS. 下積みから数えて来年で 30 年になります。これからも勉
強しながら頑張っていきたいと思います。
本会の活動 概要
開催年月
6月
7月
Staff List
12
特集:さいたま南支部 武田支部長退任と新支部長紹介
アルタスエヴァ株式会社 相川 正義さん
Q1 主にどのような仕事をされていますか?
P02-P03:新支部長からの挨拶と所信表明
P04-P08:前支部長挨拶・各種支部活動の報告
P09 :支部功労者の紹介・新入会員紹介
P10-P11:本会活動への協力・埼玉建築文化賞受賞者紹介
P12 :TOPICS
CONTENTS
ANS. 住宅の設計です。
2016
Q2 最近の仕事で楽しかったことは?
ANS. 参考プラン集の作成に協力できたことです。
Q3 最近の仕事で辛かったことは?
ANS. 数年前になりますが平均睡眠時間が 4 時間というのを 3 か
月間続けたことです。
Letterzine
of
SAITAMA MINAMI
branch
Q4 建築士会に望むことは何ですか?
今年2016年の3月一杯を持って、16年に及ぶ長きに渡って
ANS. 熊本地震に何かできませんか。
さいたま南支部の支部長を勤められてきた武田 昌幸支部長
(写真右)が退任され、5月25日の支部総会で中村 徳男氏(写真左)が
Q5 自己 PR を簡単にお願いします
新支部長として承認されました。そしてこの新しい支部長体制の下、多く
ANS. 青年海外協力隊埼玉県 OB 会会員、都市計画・建築関連 OV
の会事務局長、埼玉国際青年を育てる会理事として青年海外協
力隊を応援しています。
安全がただで手に入る国 ( 税金は自衛隊や警察に使われていま
すが )、生で飲める水が非常に安価で手に入る国 ( ほとんどの国
では水道水は生では飲めませんし水道すらない国が沢山有りま
す ) といわれる日本で生まれ育った日本人が世界のあたりまえと
は何なのかを知るために青年海外協力隊を経験することは非常
に有意義だと考えています。
阪神淡路大震災、中越沖地震、東北大震災にボランティアで
行ってきました。被災地をじかに見ることは設計をする者にとっ
て非常に役立つと思います。
の支部幹事も入れ替わり、新しいさいたま南支部がこれからスタートします。
支部での活動とは別に埼玉建築士会 ( 本会 ) でも様々な活動が行われています。昨年開催された本会活動の概要は
は下記の通りです。本年度も様々な本会活動が計画されていますので、皆様も是非ご参加ください。
活動内容
関東甲信越ブロック会青年建築士協議会・群馬大会への参加
資生堂ビル見学会・懇親会
技術委員会セミナー 「省エネルギー対策の実践」 開催
9月
事業委員会
第3回埼玉建築文化賞審査会
青年委員会
平成27年度一級建築士設計製図受験者向け建物見学会 実施
女性委員会
全国女性建築士連絡協議会連絡協議会への参加
技術委員会
建物見学研修会 最高裁判所・ニコライ堂・聖橋・湯島聖堂
10月
(デザイン研究会環's)
国立近現代建築資料館展示 :ル・コルビジェ×日本
11月
技術委員会
技術委員会セミナー 「BIMの活用等に関する情報講習会」 開催
「BIMの活用等に関する情報講習会」開催
事業委員会
住宅省エネルギー施工者向け講習会開催
高校生の「建築甲子園」(埼玉大会予選)審査会
女性委員会
第3回『家政学』ウーマノミクス講座・手漉き和紙実演他 (慈光寺・都幾川公民館)
青年委員会
青年委員会主催 親睦ゴルフ大会開催(大麻生ゴルフ場)
12月
事業委員会
住宅省エネルギー設計者向け講習会(12月、1月 各1回開催) 開催
2016年
1月
事業委員会
第3回埼玉建築文化賞作品展示会・同レセプションパーティー
技術委員会
技術委員会セミナー 「すぐに役立つ住宅建築の税務知識・ローン審査の現状とその通し方」 開催
女性委員会
女性建築士新年座談会
3月
技術委員会
中大規模木造建築物の設計者養成講習会 開催
事業委員会
建築士会インスペクター養成講習会 開催
管理技術者講習会
※上記の他にも様々な活動が行われています。詳しくは埼玉建築士会広報誌『建築士埼玉』をご覧ください。
2015年
Vol.17
本会主催委員会
青年委員会・女性委員会
技術委員会
Editer 武田 昌幸 中村 徳男 飯島 知二 ArtDirector & Design
飯島 知二
HESOMAGALING Vol.17
さいたま南支部は、(一社)埼玉建築士会 全14支部の中でも最も活発な支部
活動が行われている支部の一つです。そしてその活動の多くは武田前支部長の
ご尽力により実現されてきました。
私たち支部新幹事一同、武田前支部長はじめ、
これまで支部を支えてくれ
た多くの方々のご苦労を無駄にすること無く、
より一層さいたま南支部を
会員の皆様にとって魅力的な支部にするよう、力を合わせて頑張って
いきますので、
どうかこれからも支部活動にご参加、
ご協力下さい
ますよう、心よりお願いいたします。
※新支部長を皆様に
ご紹介するため、支部
だよりの発行が例年より
遅れましたことをお詫び
いたします
新 支部長 :中村 徳男
新 副支部長:櫛田 弘毅
:石井 大
Saitama Society of Architects & Building Engineers
HESOMAGALING Vol.17
01
2016 STRATEGY CONFERENCE
これから、私の「ビジョン」をプレゼンテーションしていきますが3部構成にて考えています。
まずは南支部に入会しまして7年近くになりますが、私のことをあまり知らない方もいらっしゃると思いますので
改めまして自己紹介から始めさせていただきます。
自己紹介
座右の銘は「至誠」これは私のメンターでもあり生まれ
故 郷、山 口 県 の 思 想 家「吉 田 松 陰」先 生 の「至 誠 にして
動かざる者は、未だこれ有らざるなり」からの言葉です
が、
「誠心誠意、真心を込めて言えば人の心は動かすこ
とはできる」という意味です。
尊敬する人物にはもう一人「ウォルト・ディズニー」がい
ます。
小学校入学のお祝いに祖父から送られた「童話全集」は
私 に、絵 の 美しさ楽しさ、夢 みることの 素 晴らしさを教
えてもらい 彼 の「if you can dream it,you can do it」
∼夢 見ることができれ ば、い つ か 実 現できる。の 言 葉
は、クリエイターとして常に「夢」を叶えるための指針を
示してもらいました。
支部長(CEO) 中村
徳男
い思い」
「情熱」
「夢」
「皆を巻き込んでいくダイナミズム
た、未来の支部へのコミットメントでなくてはなりません 。
意 義 でし た。皆 様 が 今
」それをデザイン化してみようと思って出来上がったの
具体的なミッションへのトライアングルは社会&建築士
ま で 言 え な かっ た 支 部
がこのマークなのです。このレインボー色でトルネードデ
会員皆様への約束(コミットメント)でもあります。
への思いをダイレクトに
ザインは最初は奇抜に感じるかもしれませんが、何年か
の 活 動 に 生 かしてま い
輝くデザインであり、そんな支部であって欲しい。皆様
ります。
に誇りを持っていただきたい、という私の思いでもあり
「勉 強 会 は 何を受 講し
ました。
た い か」
「研 修 見 学 会 はどこに 行って、観てみ た い か」
お陰様で、支部旅行などで全国の建築士会のマーク
「どのようなことを望んでいるか」
「自分の強みは何か」
を見る機会がありましたが、遠くからでも一目瞭然、目
「疑問」
「希望」
・・などなど、支部活動に関することを直接
立ち、褪せることのないマークなんだと感じました。
その後、支部のいろいろな活動でもこのマーク&「旗
」は活躍してくれています。
今 は そ の 一 つ 一 つ の 活 動 が 私 の 財 産 で もありま す。
VISION 2020 ∼ ACTION2016
まず は、私 たち の「目
指 す べ きこと」とは な ん
新 た な 支 部 の マ ークを作りた いその 際 に「旗」と「バッ
チ」を制作したいとの依頼されました。
そ の 際 に 支 部 に か ける 熱 い 想 い や 夢 を お 訊 きしまし
た。それをシンボライズしたのがこのマークです。
デザイン作成でほぼ全国の建築士会のマークを調べま
したが、中央の三角マークを催し様々なマークがありま
02
を忘れずに邁進していきましょう。エンパワーは出会う
すべての人々や仲間を元気ずけることですが建築士とし
てのコンフィデンス(自信)にも繋がります。
Vision
なことは
や 希 望 を 与 え、勇 気 づ
「武 田 昌 幸」氏 からの 依 頼で 支 部 4 0 周 年 に 向 けての
これを我が支部のミッションとしていつでもこの思い
夢、知行合一、スピードで行動します。そのために必要
メンターとは「人々に 夢
ま ず はこの「支 部 旗」の デ ザ イン からで す。前 支 部 長
Mission
この4つに絞っています。常にチャレンジ、未来への
でしょうか? エンパワー
さいたま南支部との出会い
お 聞 き す ることで 今 後
経ってた時に普通に思われ 、どの支部よりも一目瞭然、
「聞く」
「 聴く」そして「 く」こと。
け、人が持っている素晴
らしい 生きる力を起こさ
そ の 中 で もこの「訊 く」
せる人」です。
2018 年の全国大会が埼玉県で開催されます。其の翌年
2019 年 には 支 部 50 周 年 が 控えています。全 国 大 会で
は、準備委員だけではなく南支部が中心となり皆で創り
あげていく、そんな大会イベントにしていきます。アッピー
ル、協働は勿論、我々が Acttion を起こすのです。
そして 2019 年の「50周年」も支部半世紀の軌跡、先人た
ち の 思 い、未 来 の 建 築 士 へ の 思 い を 最 大 限 に 生 かし
を大切にします。これは
心の奥底まで咀嚼し、疑
問を明確にする。という
ことです。
誠 意を込めて相手のことを理解する
私は、全会員約 150 名の皆さん全員と1対 1、お一人
したがどれも似たり寄っ
お 一 人 に個 別 に面 談させてい た だきた いと思 います。
たり、一目瞭然にその支
その た め に貴 重 な お 時 間を頂 戴した いと思 います。こ
部 を 表 現して い ると思
れからご連絡をしてまいりますがその際には宜しくお願
われるものは有りません
い致します。また、どうしても都合がつかない場合はグ
でした。
ループセッションも設けたいと思っています。
まずは、武田さんの「熱
すで に 幹 事 18 名 の 方々とは 終えました が、とても有
HESOMAGALING Vol.17
「訊く」ことに力を尽くします。
石垣の中でもキラリと光る小さな石も大切なのです。
私はリーダーシップの真髄は「人を鼓舞し、共通のビジョン
(目的)のためにチームを結束させる能力にあると思っ
ています。 いわ ゆる「 心 に火をつ ける」ファイヤーライ
ターなのです。
さあ皆さんと新たな「イノベーション」を起こしていきましょ
う。変化を創りだそう。身の丈にあった努力で少しずつ社
会を変えていきましょう。
Principle
今まで述べてきたこと
は、ルールや決まりでは
ありません、自分自身の
譲 れ な い 一 線(プリンシ
プル)でもあります。
Bold&Thoughtful∼誠実に考えに抜き、大胆に行動す
ること。 皆 さんとともに① 誠 実②挑 戦③行 動 を 持って
共に邁進していきたいと考えます。
「未来を創造し、100 年
先の未来創り」を実現していきたいと思います。
私たちの旅は始まったばかりなのです。一緒になって
さいたま南支部の「未来
創 造」に 取り組んでまい
りましょう。
ACT TO WIN!!
HESOMAGALING Vol.17
03
武田昌幸・生活改善研究室 武田 昌幸
支部長としての 16年を振り返って
工場見学と東北大震災被災地の訪問 1泊研修旅行 2015年10月2日(金)∼3日(土) 参加43名
平成12年5月10日、社団法人埼玉建築士会浦和
支部通常総会において支部長の任を仰せつかりま
した。36歳の時でした。埼玉建築士会史上最年少の
支部長誕生です。
研修 旅行
袋田の滝 研修旅行
埼玉建築士会は14支部で構成されていています。
各支部長の集まりでは私が最年少で、そのことは支
部長就任から退任までの16年間、ついに変わること
がありませんでした。
レーモンドの足跡 研修旅行
南区民祭り さいたま市長と
要は単純に私が若い(若かった)ということですが、それに対して当時の執行部には不安があったとの
ことです。しかし、それは執行部だけではなく、当然当の本人にも大きな不安がありました。
今年度の研修事業は、川口支部・県南支部との3支部合同研修見学会
『本当に引き受けても大丈夫なのだろうか?…』ひとり自宅で悩んでいました。
なにげなくテレビをつけると、俳優:松田優作が癌と壮絶に戦いながらハリウッド映画に望んでいるドキ
ュメンタリー番組をやっていました。最初はただ見ていましたが、だんだんと引き込まれていき、『よし!
俺も頑張ろう!』と決心したことを今でもよく覚えています。
赤坂の夜
私は、“親友”とは青春時代にできるものであって、成
人ましてや社会人になってからの出会いの中ではそう
そうできるものではないであろうと思っていました。
小学校課外授業にて
として企画させていただき、3支部共通の賛助会員である(株)ニチハ様のい
わき工場見学と東北大震災から4年半を経過しました被災地(石巻市・南三
ニチハいわき工場前で
陸町)を訪問してまいりました。
1日目:ニチハいわき工場は、厚物高級外壁材を主に扱っており、原版材料製造から
最終仕上げまでの製造過程をほぼ全てを見学することができました。特に凹凸のある表
勉強会での挨拶もお手のもの
面への各種パターンの印刷技術には目を見張るものがあり驚きを覚えました。滞在は約
しかし、それは違ったのです。私は建築士会において
、かけがえのない出会いを得られました。これは一生の
宝です。これまで長い間、本当にありがとうございまし
た。そして、今後ともよろしくお願いいたします。 2時間でしたが足らないくらい充実した見学をさせていただきました。
その後一路宿泊地仙台へ。途中常磐高速道において福島第一原発の影響を受けて
いる広野IC-南相馬IC間には被ばく線量を表示したモニタリングポストが設置されており
かの地に足を踏み入れてきた実感を受けはじめてきました。
武田昌幸
忘年会でのご挨拶
塔の家見学会 皆でニッコリ
誰より率先して・・・・
子供と一緒にドミノを並べ・・・・あ!
ニチハいわき工場にて
2日目:石巻市では復旧・復興途中の中心街を車窓より見学し、市街地全体が見渡
せる高台に位置する日和山公園からは、映像でしか知らない私達も当時の悲惨な状
況を思い浮かべながら現在の全体像を眺望しました。広大な被災面積に驚愕するばか
りでした。
南三陸町に向かう途中から、ご自宅が流され実際に被災体験をされた地元の報昇建
設佐藤社長様に乗車いただき、実体験をお話しいただきました。ご自宅の辺りでは高さ
平成28年度 支部総会&懇親会
22mほどの津波が押し寄せ何もできないまま、ただただ逃げることしかできなかったとい
う辛いお話をいただき目頭が熱くなる思いでした。
メモリアルとして保存が決定された防災対策庁舎周辺は、当時と様相が変わり高台
移転用地の造成で出た残土を積みあげた山の間に静かに佇んでいるようで時間の経
過を感じ取ることができましたが、参加者みんなの顔付きや気持ちが神妙に変わるのが
平成28年 支部通常総会
5月25日 15:30より、平成28年 さいたま南支部通常総会が浦
和コミュニティーセンター9階にて開催され、次期支部人事を含
めた全ての議案が承認され、正式に新しい支部執行部が誕生
しました。
総会では新しい支部長による所信表明プレゼンも披露。さら
に次期幹事への委嘱状授与や新入会員への建築士会バッジ
の授与も行われました。
親睦を深めた仙台の夜
だき、全員で黙とうを捧げることがそこでできる精一杯の事でした。
写真上 : 武田前支部長の挨拶
震災の翌年に志津川地区にオープンした「南三陸さんさん商店街」では地元の海鮮
写真下 : 中村新支部長による
所信表明プレゼン
丼を昼食にしました。天皇陛下もご訪問された仮設の商店街です。ここは表面的なにぎ
わいを唯一感じられるところです。是非皆さんにも訪れてほしい処だと思います。
写真右上: 委嘱状授与
(櫛田新副支部長)
懇親会− Unforgettable&Sail party
写真上左 :笑い声に満ちた武田前支部
長に関するクイズ大会
5月25日のさいたま南支部通常総会終了後に、懇親会−
Unforgettable&Sail partyがワイアードキッチン(浦和PARCO
6F)にて開催されました。
今回の懇親会は、武田前支部長の送別会、今期で退任され
る陰で尽力して頂いた幹事の方々への感謝&新南支部体制
の新たな船出をUnforgettableパーテイーの主旨でも開催され
ました。約50名の方々に参加していただき、和気あいあい、ナ
ットキングコールのBGMが流れる中、趣向を凝らした演出やク
イズコーナー、感謝状ならぬ卒業証書授与式。また皆さんと共
に過ごした「支部活動の振り返りVTR」で気分は最高潮に達し
ました。 笑いの絶えない懇親会は南支部の伝統でもあります。
最後となる武田さんの南支部シメでは全員が立ち上がり楽し
いひと時を締めくくりました。
写真上右 :武田前支部長と
中村新支部長の固い握手
04
はっきり見て取れました。そこに居る全員の気持ちを込めて各支部長に献花をしていた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あれから5年が経ちました。被災地の方々の声は、復興は
まだまだ進んでいない、多くの人に復興に興味を持って欲
しい、被災地に遊びでもいいから来て何かを感じ取って欲
日和山公園にて
写真下右 :同上 暑い? 抱擁
写真下 :懇親会で声をそろえて 乾杯
しい等々が聞こえてきます。時の経過とともに、日常を取り
戻すことができている人も多い反面、まだまだ困難な状況
の中、復興への長い道のりを覚悟しながらも必死に頑張っ
ている人がたくさんいます。そんな状況を目の当たりにして
参加者一人ひとりが何かを感じ取ってもらえた被災地訪問
でした。
最後にニチハ様には多大なご協力をいただきこの場をお
日和山公園より石巻市街地と太平洋を望む
HESOMAGALING Vol.17
借りして御礼申し上げます。 (文章 三島 泉)
HESOMAGALING Vol.17
05
ストローハウス を通した地域貢献活動
建築士の日 活動
小学校課外活動と公民館活動への協力
ストローハウスとは、ストローの端部にクリップを挿したものを繋げ、クリップ同士のピン接合によって様々な形を作り
上げてゆく工作のことです。
さいたま南支部では数年前から「ストローで学ぶ建築物のしくみ」と題して、小学校や公民館、地域イベント等で
主に小学生を対象にストローハウスの体験事業を展開してまいりました。
この事業を通じて小学生には、好きな形状の構造物を考えて作ることから、ものづくりの楽しさを経験してもらい、
大人の方には、ピン接合の構造物の形状を丈夫に安定させるにはどうしたらよいか、今まで関心のなかった方にも
体験を通じて構造の大切さを理解して頂くことが出来ます。そしてこの体験によって、建築士会に所属する有志あ
る建築士が、設計・工事監理に加担する重要性を再認識して頂こうという意図もあります。 (文章 石井 大)
昨年度はH27年6月25日、7月2日そしてH28年1月23日の3回を
さいたま市立向井小学校、H27年9月28日にはさいたま市立谷田小
学校での課外授業(チャレンジスクール)として、8月20日には指扇
公民館での夏休みの市民活動として、それぞれストローハウスつくり
を行いました。
子供たちにもストローハウスは少しずつ浸透し、経験したことのある
子供たちも多くなったこともあり、皆楽しく創作活動に打ち込んでいる
姿が印象的でした。 (文章 飯島 知二)
地域小学校への新しい協力活動『ドミノ倒し』
南区民祭り
「ふるさとふれあいフェア」への参加
ストローハウス活動とは別に、昨年度はさいたま市立谷田小学校からの要請を受け、小学生たちによるドミノ倒しへの協力活動も行いました。
まず9月28日に1時間ほどストローハウスつくりを行った後、ドミノ倒しの準備作業として、5班に分かれた子供たちが各々好きなスケッチを作成
しました。“このように皆さんのイメージしたもの、エスキスを実際の形にして図面化することも建築士の大切な仕事なのです” という武田支部
長のお話のもと、そのスケッチを当支部会員参加者が班ごとに一つのスケッチにまとめ上げ、これを基にドミノ倒しの図案を作成します。
私たちは皆苦心してドミノ倒しの図案を作成、その結果出来上がったのが下の5つの図案です。私達はこの図案を基に、原寸大の下絵を作り
会場床に貼り付け、そして10月26日、いよいよ本番の日を迎えました。
昨年11月7日には、浦和競馬場で開催された「第13回南区ふるさとふれあ
いフェア」に参加してまいりました。このフェアにおいてストローハウスがすっかり
名物ブースとなったようで、たいへん多くの方にご来場いただきました。
うわさを聞いて楽しみにして来てくれた親子連れ。ものすごいスピードで正20
面体を仕上げてゆく毎回常連の女の子。通常考えつかないような構造物を生
み出す少年。最初はお子さんを見守っていたはずが、いつの間にか子供そっち
のけで熱中するお父さん。やたらと賑わっているので何事かと立ち寄ってくれた
ご婦人は、楽しさのあまり大作をいくつも作りあげて帰られました。
当日は子供たちも皆頑張ってドミノ牌を並べました・・・・が、一生懸命になるあまり床に貼られた原寸大の下紙は汗で膨張・ゆがんでしまい、う
まくドミノ牌が自立しません。結果は散々でしたが、それでもみな楽しみながらも一生懸命協力して牌を並べ、最後まで頑張りました。
参加した会員からは、今回の失敗を糧に、もう一度リベンジしたい、という声も上がっていました。 (文章 飯島 知二)
ものづくりの楽しさに触れ、構造の大切さを再認識していただいたこの日、ブー
スには完成を喜ぶ声が溢れ、たくさんの笑顔に出会うことが出来ました。
(文章 石井 大)
第4回コムナーレフェスティバルに参加して
∼ストローハウスの功罪記∼
子供たちの描いたスケッチが建築士の手によりしっかりした図面に生まれ変わり、それがドミノ倒しの図案となりました。
チーム『おっさん』
06
チーム『ねこ』
チーム『プロドミノ』
チーム『ポケモンセンター』
チーム『四葉』
HESOMAGALING Vol.17
第4回コムナーレフェスティバルは『未来のあなたに会いに・・・』をテ
ーマに、参加147団体180名の基で、3月5日(土)~3月6日(日)の2日
間に亘り開催され延べ来場者15,000人を数えました。当支部は昨年
に引き続き2回目の参加で、3月5日(土)の1日間だけの参加でしたが
私たちのブースには100人の方が来場され、支部会員がその対応に
右往左往して嬉しい悲鳴を上げていました。これは「ストローハウスを作
る」が、従前より南区祭り及びさいたま市内等の小学校での活動が周
知されている効果と、今回のフェスティバルチラシに「ストローハウスで
家づくり」が掲載されたことと思います。またブースに立ち寄っていただ
いた子供たちや保護者の方々も経験があるのか器用に手を動かして、
思わず素晴らしいと感嘆する出来映えで、4面体~5面体~多面体~
不可思議な物体と、特に子供たちのその豊かな感性には驚きばかりで
なく感心して、建築家の原点(原石)を見るようでした。会場内ではストロ
ーで作られた完成品を大事そうに抱きかかえている子供たちを見るこ
とができ嬉しい思いをした一日でした。
参加していただいた支部会員の皆様、本当にお疲れ様でした来年も
宜しくお願いします。
支部
活動
後日談・・・翌6日にストローハウス作りをしたいと子供たち、親子の数組
が訪ねてきて5日のみだった事を知ると残念がっていました。 (文章 新井 斉)
HESOMAGALING Vol.17
07
様々な支部活動(2015.04月∼2016.03月)
支部活動
さいたま南支部 女性会員懇親会
昨年は、7月9日(木)にさいたま新都心のレストラン「セラフィーナ ニューヨーク」にて懇親会を
開催致しました。女性会員6名に加え、青年会員さんにも声をかけたところ、2名が参加、計8名
の懇親会となりました。ご多忙にもかかわらず、集まってくださった皆様ありがとうございました。初
めての方もいらっしゃいましたが、和やかな雰囲気の中、それぞれの話に盛り上がり、楽しい時間
を過ごすことが出来ました。これを機会に、支部の他の行事にも興味を持っていただき、参加さ
れる方が増えるとうれしいです。 (文章 唐崎 久美子)
懇親暑気払い
昨年8月7日(金) 18:00から浦和伊勢丹7階 アズーリ・クラシコで行われた支部懇
親暑気払いは事務所協会浦和支部と共済で開催され、中村新支部長によりデザイン
された案内の書面の効果もあって、例年にも増して参加者が多かったく、40名を超え
る参加者が集い盛大に開催されました。
この懇親会では座席もくじ引きによりランダムに決められ、これまであまり触れ合う機
会の無かった新しい会員の人たちと懇親を深めるすばらしい機会となりました。
(文章 飯島 知二)
退任される支部功労者の紹介
これまで30年以上の長きにわたって支部理事・幹事・副支部長としてさいたま南支部に多大なる貢献をされた片渕 重幸さんが平成
27年度一杯を持ちまして副支部長ならびに支部幹事を退任されました。今後は相談役として支部を見守っていただくことになります。
長い間本当にありがとうございました。
片渕 重幸
株式会社 片渕設計事務所
建築士会に初めて参加させていただいたのは、二十歳代中頃、1級をとってすぐだったと思います。その頃は浦和支部という
名称で、支部活動は少なかったのですが、本会の方では大宮公園の球場の全周を借り切っての建築士の日フェアー等活発な
活動が繰り広げられていました。そののちに本会で青年部がスタートして、支部でも、山際さん、竹内さん、そして私の3人で、支
部青年部が始まりました。その初めてのイベントが箱根の村野藤吾作品の視察でした。会員皆さまにご案内をしたのですが、
結果としてその3人しか集まらず、支部から補助をいただいて、3人珍道中をして来てしまったということもありました。ほかに
も本会のソフトボール大会への支部チームでの参加等多くの思い出があり、懐かしい限りです。
こう思い出せば、話は尽きないわけですが、それらの歴史をふまえ、中村新支部長へとバトンタッチした現在、
これからの新
制さいたま南支部の発展をゆったりと見守らせていただきたいと思います。
支部新入会員紹介 《正会員》
斉藤 雅弘(さいとう まさひろ)
ナカミチ塗装工業株式会社
さいたま南支部 幹事会議
さいたま南支部では、ほぼ毎月正副支部長はじめ幹事各位が集まり支部運営につ
いて協議する幹事会を行っています。幹事会は浦和コミュニティーセンター10階にて
通常19時から約2時間程度行われ、支部活動や本会活動に関する協議・連絡など
を行っています。参加する幹事は基本的に無報酬で支部活動に奉仕しています。
昨年は2015年4月21日の幹事会から計11回の幹事会が開催され、その時々の
支部活動に関する様々な協議が活発に行われました。
会員各位におかれましても支部活動にご協力いただきますようお願いいたします。 (文章 飯島 知二)
建物の安心・安全についてと減築について考
えて行きたいと思います。地震力・風圧力・水圧
などの荷重が建物の軸部分にどのような力で
伝達されまた、耐えられるかを学びたいと思い
ます。
御指導よろしくお願いします。
中野 岳人(なかの たけひと)
株式会社 ボスケデザイン
初めまして、ボスケデザインの中野岳人です。
当事務所ではガーデンデザイナーのパートナー
と共に「植物と季節をより身近に」
をモットーに季節感を四季感あふれる建築・お
庭づくりを目指しています。
東京の事務所ですが、私自身埼玉県深谷市出
身です。
よろしくおねがいします。
冬の勉強会を振り返って
定例の勉強会は、2月24日(水)浦和パルコ9階第13集会にて、第1部「木+鉄で建てる第三の工法〝テクノストラ
クチャー」、第2部「快適なあかり空間をつくる照明計画」をテーマに、パナソニック(株)エコソリュ-ションズ社の協力を
得て、同社の担当者を講師に迎えて開催されました。
勉強会は年度末の2月の開催でしたが、30名弱の会員、会員外1名、事務所協会浦和支部から4名、と多くの方が
参加いただきました。そのテーマ(企画主旨)から講座的な要素が色濃くなりますが、今回の勉強会は私たち建築士
が今後、直面するであろう電気設備や省エネ設備などの技術の進歩、さらに構造躯体(工法)の多種多様な技術革
新の方向性について、実例を紹介しつつ実践的な講座でした。また第2部での照明計画のお話は、室内空間に於け
るライティングの重要性を再認識する機会となりました。特に「照明計画に於ける。光と影、室内空間の広がり」は興
味深く、その後の質疑応答では予定時間を超え、次の予定(懇親会)の関係で質疑ストップする事態となりました。質
疑を打ち切りまして、改めて謝辞申し上げます。
第3部(?)の懇親会は、20名弱の当会会員並びに、同社の営業担当者、講師役の方が出席していただき、質疑
応答の続編が開催され大いに盛り上がり、盛況の内にお開きとなりました。
最期に、参加をしていただいた会員諸氏、事務所協会浦和支部の皆様、この場をお借りして御礼申し上げます。次
回もより実務的なテーマで勉強会を計画しますので、より多くの会員の参加を期待します。 (文章 新井 斉)
今野 洋治(こんの
ようじ)
洋建築設計室
洋(ひろ)建築設計室の今野と申します。
色々な御縁がありましてさいたま南支部に加入
させて頂くことになりました。
今後は建築士としての知識、技能、そして支部
会員様との交流をより深める為、セミナー、イベ
ントなど積極的に参加できるよう努めますので
よろしくお願い致します。
支部賛助会員セミナーと懇親忘年会
当支部では昨年度から支部の賛助会員となっていただいている企業
のアピールと、会員への情報提供を目的に、賛助会員担当者によるセミ
ナーを行っています。平成27年12月15日(火)、浦和コミュニティーセン
ター10階 第13集会室にて開催された今年度のセミナーには、31名の
参加者が集い、当支部の6社の賛助会員担当者がそれぞれの会社の
業務紹介や新しい製品紹介を行いました。
賛助会員セミナーに引き続き、毎年恒例となった支部懇親忘年会が、
事務所協会浦和支部との共催で浦和パルコ5階のさかえや浦和パルコ
本店にて開催されました。懇親忘年会には党支部から36名、事務所協
会浦和支部から12名の参加者があり、鶏鍋を囲んで楽しくお互いの懇
親を深めることができました。 (文章 飯島 知二)
08
HESOMAGALING Vol.17
鈴木 健一(すずき けんいち)
㈱アオヤマ・フォト・アート
はじめまして。私の仕事は主に、商空間の設
計、展示やショーウィンドウなどのディスプレイ
空間のデザインをしております。建築士として
はまだまだ未熟者ではございますが、今後、皆
様とご一緒できることを楽しみにしております。
よろしくお願い致します。
宮下 直子(みやした なおこ)
株式会社 宮下設計事務所
昨年度、入会させていただきました宮下です。
構造設計業務に携わっております。建築士会の
社会活動や講習等を通じて、知識情報を広げる
とともに、皆様との交流も深めていきたいと思っ
ております。若輩者でございますが、
どうぞよろ
しくお願い致します。
佐々木 努(ささき つとむ)
ささ木暮らし設計
省エネのことを強く意識し、エネルギーパス
のエージェントとしてエネルギーパス協会の手
伝いや、
自立循環型住宅研究会の関東事務局を
しております。新築の他、既存住宅の住まい方に
ついてもご相談いただいています。
まだまだ未熟ですので、皆さまのご指導よろ
しくお願いいたします。
《賛助会員》
株式会社FPコーポレーション
㈱アーバンソイルリサーチ
小澤 利光
戸谷 兼人
主に木造住宅に用いる様々なウ
レタン断熱材を製造販売させて
いただいております。
おかげさまで「FPの家」は誕生
30周年を迎え、ずっと高断熱高気
密住宅に携わって参りました。
ニチハ㈱共々、皆様のお役立ち出 (賛助会員)
ニチハ㈱
来ますよう頑張りたい所存です。 中山 世一
よろしくお願い致します。
私どもアーバンソイルリサーチは地質調査・
土壌汚染・地中障害物調査・地盤品質判定など
を承っております。
経験工学といわれる地質調査業務ですが、弊
社も昨年30周年を迎えることができました。
こ
れからも皆様と社会のお役に立ちたいと願って
おります。
HESOMAGALING Vol.17
09
建築文化賞 支部受賞者・作品紹介
本会《(一社)埼玉建築士会》活動
への支部協力
本会協力
今年度も下記の3名の方が、第3回 埼玉建築文化賞にて最優秀・優秀賞に選出されましたので紹介いたします。受賞された皆様、おめでとうございました。
※建築文化賞は本会事業です。詳しくは『建築士埼玉』をご覧ください。
「FLAT−SKT」
JR北戸田駅にほど近い計画地に店舗テナント、賃貸住居、オーナー住
宅からなる3階建ての建物として1998年に完成しました。
テナントは駅へ向かう通りに面して配置し、オーナー住宅はその上の階
にまとめました。賃貸住居は東西方向に奥行のある敷地形状を活かしプラ
イバシーと居住性を確保しました。建物は3つのプログラムに沿って分節
し、その外観は線と面を意識し、幾何学的な開口部と数種類のコンクリート
打放しと陰影のある割れ肌タイルで構成しています。
竣工後16年が経過しましたが、建物を大事に使っていただき、入居稼働
率も好調を継続しているようです。今後も重なる歳月と共に、建築と街並み
の良好な関係を築き上げてくれることを願います。
関東甲信越ブロック・青年建築士協議大会
群馬大会 大会テーマ「建築の種をまこう」
平成27年度の大会は群馬県安中市磯部「舌切り雀のお宿 磯部ガーデン」を会場に平成27年6月20日、21日に開催されました。
大会テーマは「青年建築士として5年後、10年後を考えた時、建築に子供、学生、若者は興味があるのか。建築業界を支えている建築人たちは建
築に魅力を感じているのかを問題と捉え、その打開策として若者の活躍しやすい地域・社会を青年建築士が構築する必要がある」という考えから生ま
れたものです。
各都県の活動を発表する分科会では、埼玉県代表としてさいたま南支部の大野和則さんが発表しました。埼玉建築士会全体の会員数の推移から
埼玉の将来予測と現状把握をし、建築士の明るい未来に向けて青年委員たちが各支部で活動している内容をまとめ上げ報告していただきました。発
表者には記念品として群馬建築士会よりネーム入りの大ダルマが贈呈されました。 (文章 醍醐 正幸)
「4×石洞⊂自然 週末住宅」
那須の森の中にこの週末住宅は建っています。美しさにあふれる森です
が、山間の大変厳しい自然環境下でもあります。
自ずと建物計画は自然に任
したシンプルでいて堅牢、そして明快なプログラムで計画はスタートしまし
た。生活の基盤の大床は地面の湿度から隔てるために浮かし、その大床の
四周に石洞とよぶ地元の大谷石で組み上げた構造のコアとなる小さな空
間を配します。大床を包み込む大屋根の下の大空間は集いの場です。囲炉
裏の火のもと食をとり、
リビングからひろがるデッキテラスは木々の下まで
つながる空間になっています。深い軒下の濡れ縁は風雨から建物を守ると
ともに周囲の山々を見渡す場となります。
静かに寛ぎ、時に賑やかに人が集まる自然の中に佇むシンプルな週末住
宅が完成しました。
「4×石洞⊂自然 週末住宅」
宮崎均/REP研究所
水野 通仁
※平成28年度は山梨大会、6月17日、18日、北杜市の「清里 清泉寮」にて開催。大会テーマは「建築合宿」です。
「FLAT−SKT」
資生堂銀座ビル見学会
本会技術委員会主催の事業として、当支部の新しい支部長となる中村徳男氏が
勤務する資生堂銀座本社ビルの見学会が2015年7月29日に行われました。
資生堂銀座本社ビルは、オリジナルデザインとなる「未来唐草」で構成される外装
アルミシェードが特徴的な近代を代表するオフィスビルの一つで、資生堂のデザイ
ン監修の元、竹中工務店の設計施工により2013年10月にオープンしました。
見学会には定員を超える19名の会員が各支部から参加し、中村氏のご尽力によ
り通常では見ることのできない建物内部も見学することができました。
(さいたま南支部からは6名が参加)
建物見学会の後は銀座ライオンにて懇親会も行われ、有意義な時間を過ごす事
ができました。 (文章 飯島 知二)
一級建築士事務所
rina design
大野 和則
昨年に引き続き、
このような機会をいただきありがとうございます。私た
ち
(設計・施工・施主)がたずさわった建築が多くの方の目に触れることは、
大変うれしく励みになります。
さて、
「岡部の家」
「岡部の納屋」についてです
が、同一敷地内の連作になっております。二つでワンセットですので、本来
は「岡部の○○」にして一つにまとめて応募したほうがよかったのかもしれ
ませんが、個性がはっきりしていましたので分けることに致しました。建設
場所は、埼玉県北部ののどかで平坦な集落地帯にあり、遠方には赤城山を
はじめとする山々が連なります。「家」の特徴は、2階を主階としてインナー
バルコニーを中心にLDKと水回りで囲むことによって、家事動線をコン
パクトにした設計を心がけました。窓からは、素晴らしい眺望を堪能するこ
とができます。
「納屋」の特徴は、木造大断面集成梁(間口約8.2m)を使用し
たことにより、
自動車3台が並列に駐車することができます。二つの建物と
も、木造とし単純な形態にすることでコストにも配慮しています。最後に、施
工者である株式会社匠工房の皆様、ありがとうございました。地元の建築士
として、埼玉の文化向上に少しでも貢献できるよう精進したいと思います。
一級建築士製図試験 課題建物 見学会
この数年、関東甲信越ブロックの各青年委員会は、一級建築士製図試験に臨
む受験生向けに、課題施設の見学会を実施して参りました。適当な施設が地元
に無い場合もあり、隣県同士の連携が大変必要な事業です。
埼玉建築士会も昨年、第一回目となる課題施設見学会を女性委員会のご協
力の下で実施、設計者の飯島知二氏(当支部会員)からの解説付きで、戸田市
にあるデイサービス付き高齢者向け集合住宅へ受験生を案内しました。
建築士会の人づくり、仕事づくりに繋がる事業として実施したいと考えております
ので、何卒会員の皆様にはご協力を心よりお願い申し上げます。本試験で加えら
れる特殊事情も考え、多くの施設を見学したいという受験生の要望により、東京で
三回と神奈川で二回という複数回の見学会が実施されました。是非、出題される
課題にご関心をお持ち頂き、新会員獲得の為にも施設見学会が可能な場合はお
声をおかけ頂ければ助かります。 (文章 森 大樹)
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HESOMAGALING Vol.17
H2O設計室
一級建築士事務所
森 大樹
この度、第3回埼玉建築文化賞の最優秀賞と優秀賞を戴きましたH2O
設計室の森です。
日頃クライアントの要望を満たしながら、一歩踏み込んで
建築 文化という視点を如何に作品に持たせるかをクライアントと議論しな
がら活動している私達にとって、
とても励みとなる受賞でした。
第1回では職人の技術の継承を、今回の最優秀賞ではガラス張りという
デザインの評価よりも、
日本古来の公私の空間構成の評価を継承したこと
がポイントだったと思います。一方で優秀賞を戴いた住宅は周囲の自然環
境を利用し、エネルギー消費を極力抑える為に今度は日本古来の建築形体
を守りなが ら、十字に交差する建具群を用いて自由な間取りに変化する日
本の内部空間の可変性も備えたものです。文化賞は単なるクライアントと
設計者の間で完 結した建築、そのデザインを評価するものでは無いと考え
ています。
クライアントと設計者が世に伝播する価値が問われるものと考え
て、
クライアントとの作品づくりを歩んで参りたいと思います。
HESOMAGALING Vol.17
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