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小児外科プログラム
【様式1-2】 NHO フェローシッププログラム申請書 1.研修プログラム名; 小児外科プログラム 2.診療科(専門領域) 小児外科 3.コースの概要 留学期間中、小児外科にて、日常的な疾患から、鏡視下手術や新生児疾患などの髙難 度手術、消化管造影検査などの検査を経験する。 4.短期目標 小児外科疾患の診断に必要な基礎的知識、検査法、また疾患、重症度に応じた治療法 の基本を修得することを目的とする。小児外科疾患は、日常診療で見られる鼠径ヘルニ アや虫垂炎等から、鎖肛、腸閉鎖、横隔膜ヘルニアなどの新生児外科疾患や胆道閉鎖症 など、多岐にわたるが、それらに対して専門的な検査や診断が、他の科とのチーム医療 の中で行えるようにする。また種々の鏡視下手術についても基本的な手技が行えるよう にする。 5.長期目標 小児外科学の専門知識と幅広い臨床能力を取得し、小児外科医としての全人的な育成 を行う。 小児診療におけるチーム医療の中で、小児外科医としての役割を果たせるように、問 題点を発見、解決する能力を身につける。 症例報告、臨床研究等学会発表、論文作成を行う。 6.取得手技 以下に列挙する小児外科の各疾患の診断方法を理解し、的確な診断および各疾患の重 症度、全身状態、社会的背景に応じて手術適応を決定することを習得する。 また、難易度に基づいた適切な手術手技(術者、助手)が修得できる。 *日常的な疾患:鼠径ヘルニア、停留精巣、臍ヘルニア、急性虫垂炎 これらの疾患の症状、検査法、画像所見を適切に選択・施行し、正確な診断を行う。 手術方法を正しく選択し、術前管理とともに手術を施行することが出来る。これらの 手術が術者として正確に行うことが、最終目標の1つである。 *新生児疾患:鎖肛、腸閉鎖、食道閉鎖、十二指腸閉鎖、腸回転異常、腹壁形成異常、 横隔膜ヘルニア、卵巣のう腫、嚢胞性肺疾患、等 これらの疾患の症状、検査データ、画像所見を正しく解釈し、正確な診断法を身につ ける。手術適応、時期、方法を種々のデータから正しく決定し、手術に対する術前管理を 行う。基本的には術者をサポートする助手の立場で手術に参加し、術後管理を適切に行う。 *乳幼児疾患:胆道閉鎖症、胆道拡張症、悪性腫瘍、胃食道逆流症。等 これらについても検査、画像データより正しく診断し、手術の適応、方法を身につけ る。 *鏡視下手術:虫垂切除術、鼠径ヘルニア根治術、胃食道逆流症、等 鏡視下手術の基本的な操作を身につける。上記の前2疾患については術者として適切 に行うことが1つの目標である。 7.研修期間 2 ヶ月以上 8.募集人数 1名 9。診療科の実績(主なもの) 入院数(年間) 手術総数 200 日常的な疾患 150 新生児外科疾患 10 10.診療科の指導体制 診療科医師数 常勤 3名 診療科研修の指導にあたる医師 主として研修指導にあたる医師の氏名 〃 診療科経験年数 2名 長谷川 利路 35 年 11.コンセプト 中四国地方の NHO 内で日本小児外科学会認定施設は3施設しかなく、当院はその中の 1つである。当院は豊富な手術症例があり、小児医療センターとして、関連各科が充実し ており、連携の元に小児外科専門医取得に必要な経験を効率よく期間内に経験することが 可能である。外科系志望の医師にとっては、外科学会専門医取得に必要な小児外科手術症 例を経験することが出来る。小児科志望の医師にとっては、小児外科を経験することによ って、鼠径ヘルニアの嵌頓時の整復法など、日常の診療にも役立てることが出来る。小児 外科志望の医師にとっては、専門医を取得するための症例が経験できる。 12.共通領域研修について 臨床カンファレンス(週一回)