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【広報誌】「神奈川県弁護士会新聞2016年8月号」
う予言も実にリアルで恐 ろしい。 責任は安倍政権ばかり にあるわけではない。私 た ち が、﹁ 安 全 保 障 関 連 法廃止﹂﹁憲法を守れ﹂﹁戦 争はいやだ﹂と口にする とき、あえて無視してい る現実がある。それは、 憲法9条の下で、日米安 保条約とも米軍基地とも ﹁死刑を考える日﹂ 映画と講演会 神奈川県のアウトライ ンと天秤をモチーフに した神奈川県弁護士会 のロゴマークです。 山山 ゆ り 学生時、 深夜番組で﹁ス タートレック﹂をよく見 ていた。エンタープライ ズ号の艦長がピカードの シリーズだったと思う。 1回につき3000円を ︵会員 櫻井 みぎわ︶ 岡県弁護士会から、委員 会に参加する日当として ルを収めていた▼当時の ルールを宣告してトラブ 規定している﹂と端的に 際は﹁規約第何条はこう 活性化策﹂について、静 支給している旨の報告が 彼は艦内で乗員が揉めた なされる等、インパクト 私は﹁格好いい﹂とは思 だろうか。 平成 年9月3日︵土︶ 時 分∼ 神奈川県弁護士会館 映画 ﹁ふたりの死刑囚﹂ ︵鎌田麗香監督︶ 講演 死刑廃止に向けた日弁連の取り組み の国の絶望として受け止 日 時 場 所 内 容 氏は講演を締めくくった。 める知性と感受性をどこ のある報告もあった。理 も覚えていた。ルールあ いつつも、結 構な違和 感 者や相手方など立場の違 自分は弁護士となり依頼 年度関東十県会定時懇談会 事者経験者等であれば、 が一新されている中で、 りきのドライな論法でな その新たな問題意識のも に見聞きしたことがある 議題や報告内容等は過去 難題解決へ向けて 活発な意見交換 の理事者及び会員が参加 にも思えたのだ▼その後 時懇談会が開催された。 い別の説得法があるよう という事実である。もは かもしれないが、新年度 さ れ た。 そ し て、﹁ 敗 戦 になって各会とも理事者 の否認﹂の大きな代償と 6月 日、開港記念会 館で白井聡氏を講師に迎 に向き合うことなく、先 を﹁永続敗戦﹂と呼ぶ。 米従属を深めてきたこと 白井氏は、戦後、日本 が﹁敗戦﹂を否認し、対 のとなるだろうというの ての憲法改正も現実のも が、今後更に集大成とし 衛権の行使は容認された その結果として集団的自 き、どう立ち上がるかが 上がらなければならない ずれガレキの中から立ち って突き進んでおり、い は、再び、破局へと向か 暗く絶望的である。我々 平成 う 様 々 な 人 と 接 し、 ﹁そ に進むことはできないは 否認し続け、歴史を踏ま 白井氏によれば、日本で が白井さんの分析である。 大切だ。いまや個人の倫 う当然の事理を幾度も痛 などという説得は往々に えれば﹂ ﹁常識的には﹂ なされ、参加者には非常 とドライな説明を口にす 抱えている問題・課題等 終了後の懇親会では、橋 る▼ルールと結論を示す して空振る。そして、ピ 本信行会員が素晴らしい ことは異なる人間同士の に参考になったのではな 各会の運営の参考にする 手品を披露し、会場を大 を持ち寄り、問題提起・ ことを主な目的とした会 いに盛り上げた。 0円︵税込︶としたこと 分で200 葉県弁護士会から、相談 ﹁法律相談センターの 活性化策﹂について、千 マが取り上げられた。 す方策﹂等といったテー 策 ﹂﹁ 総 会 出 席 者 を 増 や た。 在意義の大きさを実感し の懇談会を通じてその存 ができる場である。今回 揮して自由に意見交換等 がそれぞれに存在感を発 まれて、中小規模の各会 ットホームな雰囲気に包 を持ちつつも、いわばア ー の 活 性 化 策 ﹂﹁ 委 員 会 このように、関東十県 会定時懇談会は、緊張感 が弁護士﹂と思うように たが、むしろ﹁そこから 辛い所﹂と思いがちだっ する▼﹁そこが弁護士の れまた当然の事理を痛感 護士と艦長は違う﹂とこ も勿論いる。そんな時﹁弁 が、そうはいかない方々 くれる方々も多くいる。 有効で、これで納得して 料を1コマ さ れ、 ま た、﹁ 委 員 会 の ︵大﨑 徹︶ トラブル処理には確かに で法律相談の件数が劇的 ︵副会長 苑田 浩之︶ 努力している。 の 活 性 化 策 ﹂﹁ 若 手 支 援 に上昇した旨の報告がな はこう﹂ ﹁判例はこう﹂ 議である。今回の懇談会 カード艦長の如く﹁法律 で は、﹁ 法 律 相 談 セ ン タ 報告・意見交換等を行い、 いかと思われる。懇談会 懇親会を支えた。 運営を担って懇談会及び 感する。今迄の人生が違 とでの議論は大変有意義 して、ひたすら対米従属 ずである。白井氏はその 日のもとにさらされた えて東アジアの国々と向 は、冷戦体制の下、アメ 憲法改正に至る過程に おいては、テロや軍事紛 理こそが問われている。 加した。当会の事務局も 事前に資料を読み込ん で万全の準備をしていた し、特に開催会である当 を深めるという実にいび が、相も変わらず、誰も リカと衝突することも避 き合うことを怠り、アメ リカの意向によって、戦 争などの予兆があえて見 自分自身や将来の人たち えば思考も価値観も違っ 日弁連及び関弁連からの え、憲法問題シンポジウ つな国の形が出来上がっ 出版2013年︶で、第 責任も取らず、何の反省 ま、旧支配勢力︵ファシ 争責任も問われないま 逃され︵泳がされ︶、﹁有 て当然。故に﹁普通に考 6月 日、横浜ロイヤ や、これらの欺瞞と真摯 ルパークホテルにおいて ム﹁戦後日本と﹃平和憲 ことを私たち一人ひとり 回 もなされないまま、国の スト︶が政治の中枢に再 事﹂は作り出され、既成 髙橋健一郎副会長のメリ れぞれに人は違う﹂とい 法﹄を考える︱﹃永続敗 た。これが﹁永続敗戦レ 角川財団学芸賞、第4回 けてきた、私たち一人ひ 登 場 し、 ﹁敗戦﹂の事実 に恥ずかしくない生き方 関東十県会定時懇談会 ハ リ あ る 司 会 進 行 の も は、関東十県会の各会が、 と、充実したやり取りが なものであった。 平成 まで持ち合わせているの 30 会からは多数の会員が参 自衛隊とも共存してきた 13 来賓、関東十県会の各会 戦﹄を終わらせるために ジーム﹂である。 に心の底から訴えている。 ︱﹂を開催した。白井氏 いま直視しなければな ﹁無責任の体系﹂は、3・ は、著書﹁永続敗戦論︱ ら な い の は、﹁ 敗 戦 ﹂ を いける本大賞を受賞し 中枢で回り続けている。 の原発事故で、再び白 た、新進気鋭の社会思想 は曖昧にされ、丸山真男 事実を追う形での憲法改 日がくるだろう。そのと が﹁無責任の体系﹂と呼 怜悧な白井氏の見据え 戦レジーム﹂は純化され、 る日本の将来は限りなく とりの姿勢である。 戦後日本の核心﹂ ︵太田 28 私たちは、この若い社 会思想学者の絶望を、こ URL http://www. kanaben.or.jp/ 安 倍 政 権 の 下、﹁ 永 続 敗 回石橋湛山賞、第 28 発 行 所 神奈川県弁護士会 横浜市中区 日本大通9番地 ☎ 045 211 7707 年度関東十県会定 白井聡 氏 をしたいと思う、と白井 定時懇談会の様子 11 正が叫ばれるだろうとい 12 25 28 24 学者である。 35 んだ国のありようが温存 30 神奈川県弁護士会新聞 2 0 1 6 年 8 月 号( 第 3 4 3 号 ) (1) 憲 法 問 題 シ ン ポ ジ ウ ム 戦後日本と 『平和憲法』 を考える 規制緩和をさせない取組を 労働法制は、働く人の 生命、健康、生活を護る 思わせる相談もあった反 気が上向いたとは思えな 日には﹁労働時間規制を い相談も相変わらず多か 緩和﹂が推し進められて 正に断固反対する会長声 った。 面、解雇や雇止め等、景 明﹂を発表し、労働法制 緩和する労働基準法の改 規制緩和に反対する取組 いる。当会は、一昨年3 日には﹁労働法制規 制緩和に強く反対する会 月 長声明﹂を、昨年3月 人権保障規定であるが、 ッ テ ル が 貼 ら れ、 ﹁規制 日に 戦後 年と横浜軍事裁判 70 専門職派遣として昨秋の 派遣法改正前の派遣期間 制限に違反して長年働か されてきた派遣労働者か 年 第9回 としても、俘虜虐待とは り機銃掃射して殺害した 年第一東京 ことを命じ、指揮し、許 第二復員官となり、同 務官となり、同年 月、 鶴鎮守府臨時軍法会議法 となった。同年8月、舞 潜 水 戦 隊 司 令 官︵ 中 将 ︶ 刑はなく、最も重い第8 昭和 年 月 日に言 い渡された判決には絞首 言いがたい。 月、高等試験司法科 弁護士会に入会したが、 容しまたは参加し且つ右 年3月、解除により退職 年3月海軍法務中尉 事実を隠蔽し、虚構の事 し、同年5月、横浜弁護士 合格後、同 し、800名以上の俘虜 同 実を発表し、その捕獲人 隻を魚雷等にて撃破 人が起訴された大型 事件が309号潜水艦の 及び生存者より略奪、殴 第1部長︵中将︶と、連 員及び氏名、虐待、殺害 会に入会した ︵当時 歳︶ 。 ︵少将︶及び病気のため 吉住によると、この事 件で、日本海軍の潜水艦 は、 ﹁敵の商船を撃沈し、 海上に浮かんでいる敵国 射して殺害した﹂とのこ 人を潜水艦上より機銃掃 とである。 この裁判の被告人らに は、 人の日本人弁護人 理由概要である。 妨害したというのが起訴 連合国政府の情報収集を 等に関する日本政府及び 計 門職派遣にも導入された 商船襲撃事件である。 打、虐待または殺害する ら、派遣法改正により専 派遣期間制限を口実に雇 第6艦隊司令長官︵中 将︶は、同艦隊所属の第 う、派遣法改正に伴う相 引き続き、関連委員会 で協力して、労働法制を の生存者を殺害し且つ略 合国船舶を撃破して、そ 談もあった。 規制緩和させない取組を で、第6艦隊所属の複数 の潜水艦が、トラック島、 がついたが、横浜弁護士 クエゼリン島の西南太平 会からは、吉住達一郎が 洋及びマライ・ペナン島 付近のインド洋等の海域 であった。 弁護人となった。 だと言い張った。 し大本営側は、偽造文書 て出してきた。これに対 令書なるものを証拠とし た。すると検事側は、命 出していないと反論し 側は、そのような命令は 行ったと主張し、大本営 この裁判で、潜水艦側 は、大本営に命令されて において、米国汽船4隻、 吉住英 務めた 会長を 護士会 横浜弁 年に 年及び 吉住は、昭和4年、 後半の無料法律相談会 では、セミナー参加者の 英国汽船6隻、オランダ ート結果でも、概ね好評 る。 奪、殴打虐待等をなすこ ︵会員 佐藤 正知︶ とを計画謀議し、昭和 年3月より同 年8月ま 継続していく所存であ 潜水艦長及び海軍軍令部 8潜水戦隊司令官、第 止めをされそうだとい 汽船、ノルウェー汽船合 潜水艦による商船襲撃事件と 吉住達一郎 会員 間部 俊明 を行ってきたが、改正派 中には、実際には一般 事務であるのに、 業種 遣法は、昨年9月 成立してしまった。 かかる状況下、6月 日、日弁連と各単位会主 催で、全国一斉労働相談 名の会 ホットラインを実施し た。当会では、 時か 時間実 件の相談を受け 時まで 員が担当し、午前 施し、 ら午後 た。全国一斉共通番号の フリーダイヤルというこ ともあり、遠方からの相 談もあった。 相談内容は、労働問題 全般にわたり、辞職させ 載 うち、相談を希望された 方に対し法律相談を実施 した。土曜日の午後開催 ということもあり、盛況 とはいえない状況であっ たが、予想外に士業の参 加者の占める割合が高 く、セミナーの質疑応答 三の長 船乗組員は、俘虜とは言 上に浮かんでいる敵国商 かし、商船を撃沈後、海 罪のリスクがあった。し 令が出たかどうかで、重 第6艦隊司令長官︵中 男とし 将︶は、侯爵であり、命 て、明 年 4月6 治 日、横 区で生 浜市中 況の敵国人を潜水艦上よ まれた。 えないし、このような状 昭和 は重労働 年、第6艦隊 司令長官︵中将︶は同 年、第8潜水戦隊司令官 分離され312号事件の 被告人となった海軍軍令 部長は同 年だった。 吉住は、判決から 年 が経過した昭和 年3月 15 日、横浜地方検察庁に 10 てもらえないという、景 気回復に伴う人手不足を れないために事業者が普 段から準備すべきことに ついて説明した。 不動産問題について は、松岡明生会員が、賃 借人に通常損耗の原状回 復義務を負担させること が で き る か に つ い て、 数々の裁判例の紹介をは さみながら説明した。 事業再生については、 横山朗会員が、私的再生 談会やセミナー等を実施 支援を図るため、各種相 置かれがちな中小企業の 法律相談センターで は、今後も、法的弱者に 言しておく。 が数多く飛んだことも付 と 民 事 再 生︵ 法 的 再 生 ︶ では、高度かつ鋭い質問 について、具体的なケー スを踏まえて、それぞれ の手続の流れ、相違点、 メリット・デメリットを 説明した。 14 これに﹁既得権益﹂とレ 士業・事業者様向け・経営に関するセミナー&法律相談会 全国一斉労働相談 経営者のお悩みについて 分かりやすく解説 6月 日、当会会館に お い て、﹁ 士 業・ 事 業 者 様向け・経営に関するセ ミナー&法律相談会﹂が 開催された。 前半のセミナーでは、 いずれも事業者が直面し やすい法律問題である労 働問題、不動産問題、事 業再生を取り上げた。 やすい講義内容であっ おいて、調査担当の椎村 透 検 事 に 対 し、﹁ 全 般 的 にみて刑の軽かったの は、裁判が行われたのが、 比較的後だったからだろ 年3 日に言い渡された石 たしかに、昭和 う﹂と述べている。 月 垣島海軍警備隊事件︵2 人のうち 人に絞 37号事件︶で、起訴さ れた ろう。 名 ︵次回へ続く︶ もあり、検証が必要であ 体に無理があった可能性 とは、この事件の起訴自 に無罪が言い渡されたこ し、309号事件で えるかもしれない。しか ことと比べると、そう言 首刑が言い渡されている 42 20 26 いずれも専門的な分野 労働問題については、 杉原弘康会員が、様々な ながらも、端的で分かり 類型の解雇の裁判例を踏 11 26 していく所存である。 ︵会員 山田 英男︶ 21 12 20 10 12 38 13 33 23 26 11 10 連 44 11 18 10 12 た。参加者からのアンケ 24 10 18 27 10 12 13 20 23 45 25 当日の様子 13 まえて、解雇が無効とさ 当時の横浜地裁特号法廷 16 13 41 12 解説する杉原弘康会員 (2) 神奈川県弁護士会新聞 2 0 1 6 年 8 月 号( 第 3 4 3 号 ) 23 後 援 を 受 け て、﹁ 女 性 の れた。 いう感想が自治体を通じ 各地の弁護士会が実施し 治体から紹介され、今日 談が寄せられており、﹁自 たが、コンスタントに相 るという状態ではなかっ 権利110番﹂が実施さ ﹁女性の権利110番﹂ て寄せられていた。 これに対し、今年は、 は、毎年、男女共同参画 常時電話がふさがってい 日から同月 ている。当会では6回線 の電話を待ちわびてい 日︶にあわせて、全国 週間︵6月 の臨時電話を設置し、午 た﹂という声が多数聞か 待機し、女性の権利一般 れた。昨年に比べ相談件 聞く機会もあった。神奈川県 理事者室 り 多いし、発言・意見等を 求められることも多い。 もう会議はうんざりとい う状態である。 し か し、 最 近、﹁ 会 議 も悪くない﹂と考えつつ ある自分に気づく。会議 いし、誤解がなくなるこ に顔を合わせれば話も早 には人がいる。人が直接 問題代表者会議、関弁連 ある。当会の総会、 議会、日弁連全国給費制 もちろん無駄な会議は 整理しなければならない 会員集会、日弁連 部事務局会議、関弁連地 し会議内容の合理化・活 とも多い。会議の出席者 区別懇談会、司法記者懇 性化等も必要であろう。 正副理事長等懇談会、関 これら以外に私 が出席してきた会 談会、市民会議、東弁等 それでもやはり﹁会議も の定期総会、関弁 議 は、 当 会 外 の 交流会、関東十県会正副 同士顔見知り程度にはな 方々が関わる会議 会長会議等である。 れるし、思わぬ人脈がで に絞っても、例えば、横 自分に言い聞かせて私は 東十県会定時懇談会、日 浜市空家等対策関係団体 会議に向けた準備等に 膨大な時間・労力等を費 弁連全国広報担当者連絡 理事者は多くの会議に 出席する。毎週の理事者 連絡会、法テラス神奈川 連の定期弁護士大 会は約6∼7時間の長丁 今日も会議に臨むのであ 会もある。 ノリティの方からの相談 場、常議員会も毎月あり、 連絡協議会、神奈川県大 やすことも多い。司会や る。 きることもある。 も受け付けていたが、当 規模災害対策士業連絡協 報告者等を務めることも となった。 き、充実した電話相談会 会の相談においては性的 担当する各委員会の会 議会、関弁連災害対策協 生に至るまでを話してくれ た。非常に勇気のいることだ ったと思う。 次々と始まる裁判の原稿に 追われるうち、その裁判に多 くの人生が関わっているとい うことさえ忘れがちになる。 通常は淡々と判決まで報道し て終わりということが多い。 裁判という手続きを通して全 て終わりではなく、その節目 が彼らのその後にどんな影響 を与えたのか。報道とそして 司法が彼らにできることを考 えつつ、取材していきたい。 ︵朝日新聞 横浜総局 古田 寛也︶ て、多数決で変更 間の運動によっ れた制度が、短期 時間をかけて築か れがある。 重大な事態につながる恐 自体を揺るがすような、 を初めとする重要な制度 傾向が進めば、民主主義 では、どうすればいい のか。今の当会のように、 に映ったりするかもしれ り、場合によっては失礼 たり前で退屈であった 勉強にもなる。 論を聞くのは心地よく、 を払った上でなされる議 品位を保ち、相手に敬意 常議員会では、積極的 に議論が行われている。 う ︵感覚的決定の容易性︶ 。 ないかと、ひそかに思っ きるからではないかと思 は目隠しをしていてもで 質問であれば、究極的に 異なり、YES/NOの 定される事項の範囲が広 なった結果、多数決で決 アクセスが非常に容易に 原因の一つは、 IT化が進み、情報への ける真の民主主義社会の ることは、現代社会にお 思う ︵多数決事項の拡張︶ 。 を、若手も共有する。こ がったからではないかと 実現を担っているのでは こと﹂を基礎づける論理 上げてきた﹁当たり前の うして、長年かけて築き で説明をして下さる、そ に年長者の先生方が論理 若手が質問をして、それ ない。しかし、常議員会 ここ最近、世界的に、 寧な説明がされている。 敬愛すべき民主主義 も、﹁ 熟 慮 な き 決 定 ﹂ の ている。 もう一つは、どう思う れが大切だと思料する。 若手の質問というの 常議員会や会員メーリ は、年長の先生方には当 かと質問される場合とは ングリストで行われてい では、若手に対しても丁 く。 向があるように聞 される、という傾 悪 く な い ﹂。 こ の よ う に マイノリティの方からの 議、正副委員長会議等も 会議、関弁連災害対策本 副会長 苑田 浩之 会議も悪くない? よ 相談はなかった。 法的アドバイスを提供で 要としている人に適切な 数は減少したものの、必 件で ︵会員 野口 杏子︶ なお、今年はこの11 体から紹介された相談者 0番で全国的に性的マイ 今年の2倍以上の 絡 が あ っ た。 ﹁判決後どんな 弁護士会が開いたシンポジウ どのけがを負わせた男性が少 中で初公判や結審、判決を全 辛い思いで過ごしたか知って い ﹂。 一 方 で、 か つ て 別 の 事 国の読者に向けて次々に書い ムだ。相手に後遺症が残るほ 年院で担当教官と出会い、更 につながらなかった﹂と あ っ た が、﹁ 電 話 し た の 69 れたためか、相談件数が 昨年は、複数のテレビ や新聞などで取り上げら 件であった。 が多く、全相談件数は 報をしたことから、自治 今年は、県下の各自治 体にチラシを設置して広 た。 に関する相談を受け付け で、常時約 前 名の会員が 32 時から午後3時ま 29 だ 会員 飛田 桂(66期) 23 10 10 件の加害者側だった人の声を 当日の様子 欲しい。風化させてほしくな 多 る そんなある日、約1年前の ひき逃げ事件の被害者から連 6月 日、当会と日弁 連の共催で、神奈川県の 刑事裁判以外にも、数多の裁 ビーシッター事件﹂のような た﹁川崎中1殺害事件﹂や﹁ベ 人が起訴され、一審が終わっ ような裁判が相次ぐ。少年3 地裁では全国の注目を集める 始まった。新潟と違い、横浜 移して裁判を傍聴する日々が 場所を県警本部から裁判所に 担当を命じられた。日中の居 1年。今春にデスクから司法 初任地の新潟で1年余りを 過ごし、その後横浜に来て丸 け﹂ ﹁横浜の司法担当は本紙に 載るチャンスだ。ドンドン書 「待ちわびていた」の声 判が開かれている。不慣れな 生と関 人 わ くの 女性の権利110番 ていった。 教えて下さい! 常議員会 の い ま 神奈川県弁護士会新聞 2 0 1 6 年 8 月 号( 第 3 4 3 号 ) (7) 7月1日、弁護士 人 がプロペラ機で島に降り 立った。 島に分かれ、南北 ㎞以 上あり、9割が山で、海 バルトブルーの海や奇岩 だ。車で6時間回り、コ えば絶滅に瀕するツシマ 切なものだと思う。たと もの、感じるものは、大 いる悩みを聞いた。 ち、ヤマネコをはじめと の景観、古墳、ウニ丼な 明媚な景観を持つ魅力的 ∼10 2日目は朝から豪雨。 する固有の生態系と風光 危険な山道をどうにか抜 岸線は複雑に入り組む。 け、野生生物保護センタ ヤマネコはもう な島、それが国境の島、 どを味わった。 ㎞であ 対馬だ。しかしなぜか国 開されているヤマネコと を聞いて、島の酒食をい 島に行って、島の人の話 わりを意味すると思うの やめたら、それはもう終 韓国からわずか り、釜山から1∼2時間 対面できたが、道路の冠 環境委員会調査旅行、 今回の目的地は対馬であ 内的アピールが上手くな 水によりセンターに何時 ーに辿り着き、保護・公 島に行って、島の景色 0頭しか残っていない。 を見て、島の空気を吸う。 知ること、伝えることを る。8年前にも訪れたが、 の航路で韓国人観光客が く、年々過疎化も進んで 多数訪れている。 いる。 た。 3日目も不安定な天気 リングを行い、実情を聴 だったが、7世紀の山城 の石垣が残る山に登り、 き、3台の車に分乗して 島 を 走 っ た。﹁ ツ シ マ ヤ し、前半はスコアレス。 頂上から溺れ谷の極上の しかし後半、負傷退場か マネコを守る会﹂会長ら ク。雨が降っても鏡のよ 5月 日から 日にか けて、スペインにてMu ら選手交代までの数的不 景観を眺め渡した。午後 ndi avocat︵世 利の間に遂に失点。0︱ は浅茅湾でのシーカヤッ 界の弁護士の意︶という と酒を酌み交わし、ヤマ を、一同無人島まで漕ぎ サッカー大会が開催され な島で、平地が多くあっ 対馬と違い、コンパクト ある。当会は、福岡との ップとも呼ばれる大会で ンは言わずと知れた強豪 地の利がある上、スペイ 翌日第2戦のムルシア は開催地の州のチーム。 ︱1で惜敗した。 作ったが決めきれず、0 を進め、何度も決定機を 点。その後は優勢に試合 定されている。 次回大会は、2年後に予 た。今大会の雪辱を期す さを実感した大会となっ れる展開が続き、前半は 分待望のチ 2の完敗となった。 え切れず2失点し、0︱ 章らが立て続けに得点 は続き、松原範之、滝沢 ーム初得点。後半も優勢 旧暦8月の十五夜︵今年 芋も栗も待ち遠しい。 食欲の秋の話ではない。 かみ、前半 010年大会覇者の強敵 し、大会初勝利は4︱0 凌いだものの、後半は耐 予選最終日はコートジ である。確実に勝点を獲 ボアール。リーグ最下位 得すべく、守備を固めて は9月 日︶の中秋の名 旧暦9月の十三夜︵同 月 の こ と を﹁ 芋 名 月 ﹂、 けで苦戦が予想された 月 日︶のことを﹁栗名 が、 真っ向勝負を挑んだ。 倒的に押し込む展開が続 最終戦は中国の大成。 要。相手は前日まで2分 前日の勢いそのままに圧 を逃れるには勝利が必 の完勝となった。 ︵会員 西 雄一郎︶ 歳以上中 つの方法である。 るため、考えたり決めた りしたことが正しくな な決定は避け、健康な状 態になるまで可能な限り 保留すること。 翌日は韓国のソウル。 である。一方的に攻めら 試合開始からペースをつ 連合チームで 参加した。 心のマスターカテゴリに 35 3試合ある予選リーグ は、メンタルクリニック の初戦はコスタリカ。2 を紹介してもらうのも一 けらかんとした雰囲気 1で惜敗した。 のカウンター戦術を徹底 渡り、究極の癒しを味わ 22 最終日は早朝の船に乗 た。法曹関係者のみが参 り、隣の壱岐に上陸した。 加でき、法曹ワールドカ うに穏やかな奇跡の海 った。 ネコ保護活動の苦労や、 獣害によって森が荒れて 強いときは精神科を受診 することを勧めるが、精 神科の医師が心療内科も タルヘルス不調の状態で 誰かに相談しよう。メン こと。一人で抱え込まず、 標榜していることが多い 心の不調は誰にでも起 こり得ることと理解する のが現状である。 心療内科や精神科はど うしても敷居が高いと感 談窓口﹄を活用してみる のもよいかもしれない。 の身体症状が続いている 13 今回は 人が初上陸だっ 続き、なかなか改善され ときは、とりあえず内科 法曹世界サッカー 態となった。 だ。︵会員 畑中 隆爾︶ 古くから大陸中継地と して栄えた歴史文化を持 活はない。日頃から趣味 そうにないときは、躊躇 を受診してみよう。それ 第18回 Mundi avocat 我々は対馬市役所と長 崎県対馬振興局とでヒア ただく。そうやって知る 対馬は広い。上島と下 や運動をし、ストレスを せずに専門家に相談する 国際交流で チーム結束 間も留め置かれる非常事 弁護士のメンタルヘルス こころの不調が続いたら かりべクリニック院長 産業医 苅部 千恵 じるときは、以前にも述 されていた。ストレスを 感じたときは、家族、友 べきである。心療内科か 治療が大切である。 らの症状が身体の病気に メンタルヘルス不調に おいても早期発見、早期 よるものではないと否定 は、判断力が低下してい 甘く見てはいけないとい ストレスにより、うつ 病などの心の病が引き起 人、同僚、上司などに気 精神科を受診しよう。 べた﹃メンタルヘルス相 先 日、﹃ キ ラ ー ス ト レ ス﹄というテレビ番組が 場合はどうすればいいの 法などがその番組で紹介 しかしながら、ストレ ス負荷が大きく、メンタ 二夜にわたり放映され うことだろう。 こされることがあるだけ 軽に相談することで、ス ルヘルスの不調が続いた た。筆者の周囲でもそれ また、 ﹁倦怠感﹂ ﹁動悸﹂ く、後で大きな後悔をす か? 目安としては少な くとも2週間以上不調が ﹁食欲不振﹂﹁胃痛﹂など ることがよくある。重大 でなく、命をも脅かされ された場合や、ストレス との関連が疑われるとき 15 浅茅湾でのシーカヤック なりの反響があり、現代 これまで述べてきたよ うに、ストレスがない生 のストレスに対する関心 ることすらある。そのメ の深さを実感した。 80 80 50 16 トレスを上手にコントロ 身体症状が主なときは 心療内科を、精神症状が 失点から流れが傾き、結 ものの、アンラッキーな 一進一退の攻防が続いた 得点し、守備も危なげな む 3 得 点。更に後半は 4 ン及川健一郎の得点を含 き、前半だけでキャプテ にある。 ッキー。ツキはすぐそこ も見られたら何となくラ 月﹂と呼ぶのだ。両方と 果は0︱3。残念ながら えた。 最終結果は であったが、国際交流と チーム中 りの2連勝で全日程を終 下位の順位決定リーグに 進むこととなった。 休養日1日を挟んで次 の相手は、モロッコのラ 位。結果は厳しいもの 直後に、相手の苦し紛れ チームの結束の素晴らし バト。試合は、前半開始 のキックからまさかの失 大関 亮子 吉田 正穂 大﨑 徹 新倉 武 田丸 明子 三浦 靖彦 古西 達夫 く7︱0の大勝。尻上が デスク 記 者 13 10 20 38 城山頂上にて 11 ールことが大切である。 34 国境の島 ∼対馬∼ を再び旅する カニズム、対処法、治療 コートジボアールチームとの記念撮影 公害・環境問題委員会調査旅行 4回 第 (8) 神奈川県弁護士会新聞 2 0 1 6 年 8 月 号( 第 3 4 3 号 )