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18PF06 - 海外農業開発コンサルタンツ協会

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18PF06 - 海外農業開発コンサルタンツ協会
カンボジア王国
プロジェクト・ファインディング調査報告書
カンボジア王国
農業生態系を考慮した参加型小・中規模
港親鳥業開発事業
平成.19年3月
社団法人
海外農業開発コンサルタンツ協会
Otdar
.・・・J.I
・ム・・首
they
Mo且o
●
PREK
KFIIEhGt
バッタンバン
農業生産性
向上プロジェ
クト
意志技術
センター
プロジェクト
凡例
-流域境界
・・・・・-・・州境界
州首都
●
妥莞野望聖㌫諾是認
ープレクトノット川流域A兼縫合m尭計画調査
く=⊃流域5&漉,捗水甚本計画調査
カンボジアの充填区分と既存の主要港丑開発車兼
カンボジア王国
プロジェクト・ファインディング調査報告書
農業生態系を考慮した参加型
小・中規模港蔽農業開発事業
カンボジアの流域区分と既存の主要港概開発事業
1.
目 次
序言‥‥‥‥‥‥‥‥‥.‥‥‥‥…‥.‥‥‥_.-‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥.
2.
背景
2.1
2.2
2.3
3.
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
■
■
●
●
●
●
●
●
●
●
●
■
●
●
●
●
■
●
●
●
●
●
●
■
●
●
■
●
●
●
●
●
●
●
●
●
■
●
国家戦略開発計画 2006-2010…‥.‥‥‥.………………‥
農業・水資源開発.戦略2006-2010..‥…....…‥‥‥‥...…‥
水資源と潅蔽管理および土地支援プログラム‥‥‥‥‥……‥
これからの港離農業開発の必要性と課題‥.…‥…‥‥‥.………‥
3.1
潅離農業開発の必要性と可能性.‥‥‥‥,…‥…………‥
3.2
港概開発における課題.....……‥.…..‥.‥‥‥....‥….
3.3
●
●
●
●
2
2
2
3
2ー
23
23
既存・実施予定の港蔽農業開発プロジェクトのプログラムデザ
インにおける位置づけ-----------・--.-・
4.
●
23
農業生態系を考慮した参加型小・中規模潅概農業開発事業∴‥……….
25
4.1
背景と基本構想.‥‥‥‥‥…‥.‥‥‥.‥‥‥‥.‥‥‥‥‥.
25
4.2
事業の概要‥`‥‥‥‥‥‥‥.‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
26
付属資料-1
農業生態系分析(Agro-EcosystemAnalysis
付属資料-2
調査団日程及び面談者リスト
付属資料-3
調査団員並びに経歴
-1-
:
AEA)の活用
1.
序
言
本報告書は、社団法人
海外農業開発コンサルタンツ協会が派遣し」 ヵンボジ
ア王国において実施したプロジェクトファインディング調査の結果をとりまと
めたものである。
調査は平成18年10月9日から27日までの間、以下の団員により実施された
一
一
団長/水資源・澄渡開発
児玉
正行(日本工営株式会社地方整備部)
農業開発
水口
洋二(日本工営株式会社環境技術部)
調査団は調査期間中に資料収集および相手国政府関係機関との協議を実施す
ると共に、カンボジア政府と関係ドナー機関で組織されている「農業・水資源ワ
ーキング・グループ」から情報収集をおこなった。
調査を実施した案件は次の通
りである。
①農業生態系を考慮した参加型小・中規模港離農業開発事業
これらの案件の調査結果は次章に示してあり、
-また、調査団貞の略歴、調査行
軽,面会者リストはそれぞれ付属資料-2と3に示すとおりである。
調査団は,調査実施に際し、カンボジア王国の政府関係機関並びに在カンボジ
アJICA事務所関係者の方々から多大なご助言及び御協力を頂き,調査業務を円
滑に遂行することができた。これら関係機関並びに関係者に深い感謝の意を表し
ます。
平成19年3月
プロジェクト・ファインディング調査団
-1-
2.
背景
2. 1
国家戦略開発計画2006-2010
農業はカンボジアの国民総生産(GDP)の約40%を占める基幹産業である。国民の
約80%が農村部に居住し、その半分以上は貧困ラインを下回っている。カンボジア
政府(以下力政府と呼ぶ)は国家戦略開発計画2006-2010
(NSDP 2006-2010、以下、
単にNSDPと呼ぶ)を策定し,閣議で承認された後(2006年1月) 2006年8月にス
タートさせた。同計画では、
Ⅰ貧困の削減と経済発展)を目的とし、農業・水資源
セクターにおいては、農業とアグリ・ビジネスの開発、水資源と摩救の開発・管理
および土地管理が重要な分野として位置づけられている。
カ政府計画局では、
NSDPの成果を国家的見地からモニターするためにハイ・レベ
ルの指標を下記のように設定している。しかしながら、下記目標を達成する方策に
ついてはNSDPでは具体的に決められているわけではなく、各セクター担当の省に委
ねられている。
NSDPにおける農業・水資源セクターにおける目壕
指壕
単位
米の生産高
2005年(推定)
百万トン
米の単収量
2010日壕
4.17
トン′ha
5.5
1.97
.2.4
潅蔽面積(補助濯蔽地区
を含む)
米の耕作地に対する
百分率
20
25
土地登記の済んだ耕作
也
耕作地に対する百分
率
12
24
出典
2.2
Agriculture
and
Strategy
(2006-2OIO),
Draft,
ll September
2006
一農業・水資源開発戦略2006-2010
上記国家戦略開発計画に基づき、農林水産省と水資振気象省は、局長クラスの職
員と関係ドナー代表者からなる農業・水資振ワーキング.グループ(以下TWGAWと
呼ぶ)を設立し、農業・水資源セクターに関わる開発戦略の検討を行っている。
TWGAWでは、セクターの現状分析を行った後、
NSDPの目的である(貧困の削減,
食糧の確保と経済発展)に寄与するため農業・水資源セクターの包括的目標を、
(農
業生産の強化、作物多様化の推進、水資源開発と管理の改善〉と設定した。さらに」
この包括的目標を達成するために、以下の5つの開発戦略プログラムからなる「農
業・水資源開発戦略2006-2010」を策定した。
①_農業と水資振セクター組織の能力向上と法制度整備プログラム
②食糧確保-の支援プログラム
③農業と市場価値に結びついたアグリ・ビジネスの開発-の支援プログラム
④水資源と港概管理・土地-の支援プログラム
⑤農業・水資源に関する研究・ 教育・普及-の支援プラグラム
-2-
上記戦略及びプログラムは、国内の水資源,土地資源さらに人的資渡や市場性を
適正に評価した上で、最適且つ持続的な農業開発を推進し、貧困削減に貢献するこ
とを目指し、この分野に関係する各国ドナーからの今後の支援の方向性や内容を定
めるものと理解する。これらのプログラムを実施するために必要なコンポーネント
群がプログラムごとに暫定的に提案されているこ
これらコンポーネントの内容を詳細に検討し、プログラム計画書(以下PDDと呼
ぶ)を作成する作業は、プログラムごとにプログラム・デザイン・チーム(以下、PDDチャムと呼ぶ)を作って実施することになっている。上記の内②に関するプロ
グラム計画書はFAOによって既に作成されている。また、
担する,残りの3つはAnsAII)や、
WB、
ADB、
④についてはJICAが分
AFDなどの共同作業によって作成され
ることが決まった(2006年9月)。
水資源と港離管理および土地支援プログラム
2.3
「水資源と港赦管理および土地支援プログラム」のためのプ占グラム・デザイ
ン・チーム(以下、
PDDチームと呼ぶ)は10月初めに結成され作業を始め、
にはドラフト報草書を作成した(Final
Program
of
December
Draft
Design
I)ocument
2006、以下Draft
for
Water,
Draft
Progress
Irrigation
Report
Nanagenent
12月
for
and
Development
Land
Program
Reportと呼ぶ)。
Reportを基に2006年12月までのPDDチーム活動の概要を以下に記す。特
に断らない限りPDDチームが作成したI)raft
Reportからの抜粋であるが、
Draft
Reportは英文で作成されているため、日本語に翻訳する過程で調査団の廃釈と意訳
が含まれていることをあらかじめお断りするi
2.3.1プログラムの目標
「水資源と港概管理および土地支援プログラム」の目標は,前述の「農業・水資
源開発戦略2006-2010」において、将来(中期)の農業開発のため,水資源と土地資
源の持続的な活用と管理を流嘩単位で行い、さらに水に起因するハザードの影響を
軽減することとされている。
2. 3.
2農業現状分析
同プログラム作成の初めに水資源と港概管理・土地の現状分析を行っている。農
業の現状分析の概要は次のとおり。
(1)
土地利用
土地利用の状況■は1995年から比較している_。
分類
1995(百万ha)
面積
森林
低木
%
l996(百万ha)
面積
%.
資料なし
10.6
58.8
資料なし
1.2
6.6
-
i):
2000(百万ha)
%
■一面積
10.3
.2.7
2004(百万ba)
%
面積
57.2
ll.1
61.6
15.0
1.3
7.2
耕作地
居住地、施設
漁業特許地
農業特許地
地雷地帯
合計
出典: Draft
2.2-
12.2
資料なし
資料なし
2.2
12.2
2.4
13.4
2∴9
16.0
0.7
3.8
1.0
5.5
1.0
5.5
2.5
0.l
0.013
0.07
0.4
2.2
--0.1
Vorld
Bank,
Report,
1.0
5.5
0.5
0.5
2.8
I.2
6.6
0.1
0.6
0.1
0.6
18.0
100
18.1
100-
資料なし
Report、原典はForestry
Environmental
0.5
0.5
Statistics,
May
2005,
2093,
Toyard
2004
for
strategy
Rural
Poverty
Reduction,
2005など
なお、上表では森林の面積が1996年から2004年までに増えているが、調査団が
農林水産省付のJICA専門家に伺ったところでは、森林の開発は相当な速度で進ん
でいるというのが現地に長くいる関係者の実感であるとのことであった。
作物別の土地利用状況は以下の通り。
分類
1995(千ba)
2000(fha)
2004(チha)
2005(千ba)
コメ
2,086
2,318.5
2,346.9
2,443.5.
副次作物
工業作物
143.4
154.2
183.9
81.1
76.7
57.1
合計
出典:
(2)
2,286.5
Draft
2,553.8
MAAF,
Report、原典はDPSIC、
216.0
224.2
2,607.5
2,883.7
2006
食用作物
コメの作付面積と単収は以下の通りである。
項目
作付け面積
雨期作
乾期作
単収
雨期作
乾期作
出典: Draft
単位
1995(千ba)
2000(千ba)
2004(千ba)
2005(千ba)
ha
2,170.9
2,318.4
2,346.9
2,443.5
ha
1,936.9
2,058.7
2,048.4
2,121.6
ba
234.0
259.8
298.5
321.9
トン/ha
トン′ha
2.35
2.12
2.60
2.48
1.67
1.95
1.70
2.26
トン/ha
3.04
3.19
3.50
3.90
2005-6,
Statistics,
Report、原典はDPS
MAAF
コメ以外の食用作物の面積は次の通り。
分類
1995(千ba)
2000(fha)
2004(fha)
2005(fha)
メイズ
キャッサバ
51.6
71.5
91.2
14.2
16.3
22.7
30.0
スウィートポテト
野菜
緑豆
10.3
7.4
7.3
0.84
41.7
34.0
32.6
35.7
25.6
25.0
39.1
■60.5
143.4
154.2
192.9
217.04
9.9
10.4
19.2
17.2
大豆
黒ゴマと白ゴマ、
サトウキビ
16.5
33.3
84.9
118.7
8.7
19.2
64.5
79.2
8.5
8.0
6.8
0.6
タバコ
ジュート
13.6
10.0
1.7
8.0
0.9
0.2
0.6
0.5
58」
旦主J
177.7
重畳
ピーナッツ
小計
出典:
Draft
MAFF,
Report、原典はStatistic
Year
Book,
2005-6
-4-
NIS,
2005,
°ept. ofPlanning
90.0
and
・224.2
statistics,
(3)
稲作の形態(本項目は調査団の調査と見解である)
カンボジアにおける稲作は次の6つに分類される。
①早稲水琴;5-6月から8-9月、生育期間は120日以下
②中生水稲;7-8月から11-12月、生育期間は120日から-150日
③晩生水稲;
7-8月から12-翌年1月生育期間は150日以上
④乾期水稲;1-2月から4-5月,生育期間は120日以下
⑤浮き稲;雨期から乾期にかけて耕作されている、生育期間は150日以上
⑥陸稲;丘陵地などコメの不足地帯で雨期に栽培される畑地の稲。
上の内で①から③がいわゆる雨期作水稲で、水田の大部分で耕作され港概が行わ
れている。
④乾期作は雨期作の10%程度である。水がある程度保障されている地域
に限られている_。また、減水期稲も乾期水稲に分類される。浮磯は水位上昇た合わ
せ_て急速に飾間が伸びる特性を利用して深水湛水地域で栽培されてV.、る。
なお、カンボジアで潅概の意味は、降雨の無い日が続き作物生育に障害が発生し
そうになってから施される意味合いが強い。これは、いわゆる補給港蔽と呼ばれ、
作物の健全な生育に必要な水量のうち降雨でまかなえない分を供給する意味とは
異なる。
3・ 3水資源と水利用の現状分析
写・
水資源と水利用関係の現状分析の概要は次のとおり。
(1)
水資源
カンボジアにおける主要な水資顔としては以下の河川と湖沼が上げられている。
I.
2.
3.
名称;項目
メコン川;
カンボジアにおける長さ
流域面積
セサン川;
全流域面積
カンボジアにおける流域面積
指壕
486kn
l56,000km2
17,968km2
7,773kn2
セコン)]r;
全流域面積
29,600kn2
カンボジアにおける流域面積
-514kn2
4.
スレポツク川;
全流域面積
30,240k血2
カーンポジアにおける流域面積
12,762km2
5.
トンレ.サツプ湖;
2,600-15,000km2
水面積
水量.
7百億トン
雨期(5月-10月)
80%は雨期に集中する
出典:DraftReport
カンボジアの人口は2001年の統計で1千3百10万人、国土ほ181,035kn2であるo
付図-1
(調査団作成)に示すとおり、カンボジアの国土18万1千km2はおよそ
40の流域に区分されている。河川工学の定義とは意味がやや異なるが、行政的な経
-5-
経と継続性を重視した区分であると羅識する。同図に示したプロジェクトは現在実
施中あるいは実施が決まっている主要な藩政開発プロジェクト(調査プロジェクト
と実施プロジェクト)である。
(JICAが実施中の港漉技術センター■プロヴュクトと
カンダル・スタンプロジュクトは表示していない)。
(2)
水利用
カンボジアにおける水利用の状況を次のように整理している。
数値(百万トン)
セクター
割合(%)
1.
農業
455
2.
生活用水
136
17
3.
牧畜
商工業.観光
その他
100
13
4.
5.
出典:
(3)
Draft
56
4
.30
79
合計
Report、原典はEnvironmental
10
100
一750
Report,
2004
##
カンボジアにおける港蔽システムの面積については、行われた調査やその年代に
よって異なる多くの数値があり、
TVGAWの報告書でも下記の通り列挙するにとどめ
ているのが現状である。
項目
Halcrov
(1994)
水資源気
象省
(2000)
メコン
委員会
2001
メコン委
貞会
(2002)
北西部港概
世界銀行
セクタープ
(2006)
-ロジュクト
(2005)
潅概システムの数
841
946
1012
1,000
3,000
946
雨期濯概面積(ha)
資料なし
256,120
248,842
258,908
資料なし
220,000
乾期港概面積(ha)
資料なし
143,490
181,506
184,566
資料なし
250,000
合計濯概面積(ba)
資料なし
399,610
392,117
402,493
資料なし
470,000
出典:
Draft
Report
水資源気象省の資料によると、下表の通り港淑面積は1998年から2005年までに
約225,000ha増加したというが上の表とは大きく異なる。なお、同省が発表する潅
概面積は雨期と乾期を合わせた値と推察する。■
1998
濯概面積
(ha)
出典:
407,QO6
Draft
1999
412,963
2000
428,486
2001
484,870
2002
509,030
2003
560,149
2004
588,107
2005
632,043
Report
カンボジアにおける港蔽システムは主に次の4つに分琴されている.
①
自然河川や湖沼から自然に取水するシステム。貯水池を持たないために主と
して雨期の補給港概に機能する。乾期の潅概可能面積はごく限られている。
②
自然河川や湖溶からポンプで取水するシステム。ポンプは政府により、可搬
式のポンプであったり、台船か陸地のポンプ場に設置されている。ポンプの
⊥51:
運転と維持管理は農民か水利組合に任されている。そのため、ポンプが壊れ
ても修繕費がないと壊れたまま放置されている。
③河川に貯水池を持つ港蔽システム。雨期の港概と乾期の初期に機能する。
④トンレ・サップ湖やバサック川あるいはメコン川などが増水したときに貯水
(トヌープ港淑と呼ばれている)
し,乾期に重力かポンプで濯赦する。
I
どこの濯淑システムでも用水路の密度が非常に疎らであるため、農家は用水を自
分の農地までもってくるために自分で用水路を建設する必要が生じている。また、
用水を水路から圃場に揚水するために、個人の農家や小さな農民グループは小型の
可搬式ポンプを用いるのが典型的な港概システムの姿である。
なお、カンボジアで港概面積という場合には豊水年に最大轟蔽できる面積を指し
ている場合が多く、わが国のように10年に一度の渇水年で准概できる面積を指す
1
ものではないことに注意する必要がある。
(4)
現在実施中の援助プロジェクト
水資源と港蔽関係で大きな寄与をしているドナーはADB, JICAとAFI)である。実
施中の主要なプロジェクトは以下の通り。
ドナ
プロジェクト名
AFD
内容′目的
受益面積
■期間
(USS)
チニット港蔽システ
3,900.000
ム修復
AFD
対象州
概算費用
一名
プレイ.ヌツプ絵中埠
4.560,000
コンポント
康先地区における港救.農
ム
業の推進
シアヌーク
海沿いの低平地を守り、住
改修
2,960ha
2001-2∞7
12.00Oha
2002-、2∝)8
35.000ha,10-12
2004-2010
民による堤防の維持管理の■
を推進する○
AD8/
北西部港蔽セクター
AFD
プロジェクト
AD8
トンレサツプ低平地
安定化プロジェクト
JICA
4.800,000
北西部地帯
∫:,:[三'ii;=二†二
スキーム
パγタンパン農薬生
トンレサツ
プ湖流域
3.200.000
バッタンバ
産性向上プロジエク
ン
コミューンペースの農村開
発計画
31コミューン
コンビンブイ地区の農業生
産性を向上させる
10,500ha
20O3-2006
6つの輪中堤の改修、
6polders
2003-2007
-10.000ha
4,900ha
June2001-
ト(BAPEP)
AFD
プレイ.ヌツプ輪中墳
4,300.0∝I
シアヌーク
改修
FWUCの組織化
AFDノA
チニット港蔽システ
AFD‡
DB
ム修復
2.600.000
JーCA
♯蔽技術センタープ
8.000,000.
JICA
ロジエクト(Tらc)
港蔽技術センタープ
コンボント
コンボントム州の貧困削減
June2007
ム
カンダル
2001-20【冶
水資源気象省職長の能力向
上
3.000,000
ロジュクト2
カンダル、
2008-2009
水資源気象省職員の能力向
プルサツ
上、農民の水管理と3次水
ト、タケウ
路圃場水路の維持管理能力
向上
プレクトノット川流
JーCA
5.000.000
域農業総合開発計画
調査
KOICA
全国水資源開発マス
コンポン.
スプ-、カ
ングルL
全国
タープラン
出典:
1
Draft
プレクトノット川流域の農
2006-2008
業開発マスタ-プランと 康
先導蔽システムのF/S
2006-2008
水資源開発のマスタープラ
ン、優先案件のF/ら
Reportと調査団が収集した情報による。
「カンボジアの港蔽・水資源」
水資源気象省専門家
-7-
宮崎
雅夫
2002年3月
(5)
近い将来実施が確実な援助プロジェクト
AI)BやAFD、
JICA、
UNDP、
WFPなどは貧困削減を目的とした農業・農村開発や港敢
闘発プロジェクトの実施を公約している。その主要なものは以下の通り。
ドナー
名
ADD
分類'
調査
活動-
期間
北西部液救セクタープロジェクトに類似したプロジェクトであるが対象地
2○07■
域は異なる.
AFD
実施プロジ
メコンHYCOSプロジェクト(メコン季長会とWMOが共同実施)を通じ
2006
エクト
て、水資夜気条省の気象水文親軸サービスを支援する.
JICA
調査
流域#親.排水基本計画調査(実施予定)
2006I2009
JICA
実施プロジ
バッタンバン農業生産性強化プロジェクト2
2006-2009
∪NDP
エクト
地域プロジ
メコン委負会と関係4カ国の国内メjン委員会の環境管理能力(水資源管
2005-2008∫
エクト
帆/FP
理)を強化する.予算USD1.000.000(600,000が地域活動、4カ由に100,000
ずつ)
実施プロジ
農村道路や用水路、ため池などの農村基幹施設を建辞するのをF○○dー○r
エクト
Workを遵じて支援する○実施期間は地方開発省○
2004-mid2007
慢性的な栄養不足を改善するため、港蔽施設を修復すること<.農業生産を控
May2002-
除させ、水利組合の能力強化を図る.
Decernber2007
-出典:DraftReportと調査団が収集した情報による○
2. 3.
4土地所有登録
ポル・ポト時代に破壊された土地所有制度を修復するために1989年から作業が
開始された。農家は5年の連続した耕作の後、
5haまでを、居住地としては2,000
平方メートルまでを申請できることになった。しかしながら、資本主義の圧力によ
り、土地所有権の不安定、不平等、土地なし農民の増加などが農業生産性の停滞や
社会不安の要因になりつつある。
土地管理・都市計画・建設省(WLWUPC)は1998年に設立され、土地管理と調整
プロジェクト(L帆P,世銀や6TZ他のドナーが支援している)の枠組みの中で土地
登録を実施してきた。
ているが,
2002年から20q7年の間に11州で約百万件の登録を目標にし
-ケ月約2万件の登録をおこなっており、おそらく達成できると思われ
ている(フェーズ1)0
2007年から2012年までと2012年から2017年までを夫々フ
ェーズ2とフェーズ3として業務を継続し,カンボジア全土の土地登録を完Tした
いと考えている。
2. 3.
5経済活動占有地と社会救済占有地
2001年に制定された土地法では私的な経済活動のため農埠を占有することが認
められた.認可の権限時農林水産省に付与され、今までに約1,233,
169haの農地が
合計56社の内外の私企業に与えられたが,系統だった土地調査が行われないまま
一名-
付与された。
20b6年9月末時点で、
10社により75,
306haのみが農業生産活動に使
用されている。
多くのこれらの土地では、占有権が付与される以前に入植した農民との立ち退き
交渉が難しい。さらに,系統だった土地調査が行われていないため,土地の境界も
あいまいである。これらの問題のため土地紛争が生じやすくなっている。土地法の
細則は2005年10月に公布されたが実施速度は非常に遅い。
土地無し島民の増加を抑えるため、社会救済占有地というものが考えられ、公有
地を土地無し農民に分配する方策が取られている。これにより使用されていない経
済占有権の土地を土地無し農民に分配することができる。しかし、土地無し農民の
資格審査など、複雑な手続きのためこの適用はなかなか進んでいない。
2.3.6閉居分析
pDDチームはTWGAWの検討結果を検討した結果、本プログラム■の中心問題を、
「水
資源と土地資渡が十分に活用されていないこと」とし、以下の問題系統図を作って
いる。
水資源と土地資源が十分
に活用されていない
水資源が効率的に利
用されていない
水資源と土地資
源が別々に、しか
も非効率的に利
用されている
ていること
港瓶用水の管理が貧
由であること
水資源の開発が流域
管理アブヮ-チで計
水資源と土地
資源の国家レ
ベルでの給合
的な開発計画
がないこと
土地資源が効率的に
利用されていない
土地あるいは土壌の荒廃が
始まっていること
洪水や早魅による土地の荒
廃が起こらていること
農地のポテンシャルが未開
発であること
農地利用-のアクセスが惑
いこと
画されていないこと
農地の所有権(耕作権)が
不安定なこと
中心問題から掘り下げて問題分析を行った。その結果次の9つの直接原因が浮か
び上がってきた。
①水資源と土地資源の国家レベルでの総合的な開発計画がないこと
②水資渡の開発が流域管理アプローチで計画されていないこと
③水資源施設が不足していること
④港淑用水の管理が貧弱であること
-9-
⑤土地あるいは土壌の荒廃が始まっていること
⑥淡水や皐魅による土地の荒廃が起こっていること
⑦農地のポテンシャルが未開発であること
⑧農地利用-のアクセスが悪いこと
⑨農地の所有権(耕作権)が不安定なこと
2.3.7課題の抽出
間唐分析に基づいて、目的分析を経て以下の課題が抽出された。
①水資源および土地資源管理サブセクターの評価をおこなうこと(国レベルで
の開発ポテンシャルを含む)
②流域管理アプローチで水資渡・港救排水・土地資源の開発計画の作成するこ
と
③流域管琴アブt,-チで水資源施設の改修・改善・新規建設を実施すること
④洪水と早魅の被害の軽減すること
⑥受益者農民の参加型による、持続的で効率的な潅軟施疲および用水の維持管
理の促進すること
⑥ ウオーター∴ハーベストや節水濯淑法、さらに農業生態系システムに基づい
た畑作法などの導入による農業用水と農地の生産性の改善すること
⑦経済活動占有地と社会救済占有地の管理を改善すること
⑧農地所有権の保全を強化・推進すること
2.3.8プログラムコンポーネントの検討
上記の課題を解決するために必要な活動・投入などを検討し、
8個のコンポーネ
ントとにまとめた。
①水資源および土地資源管理サブセクターを評価するコンポーネント
②水資源・港概排水・土地資源の開発計画を検討・立案するコ.ンポーネント
・③水資源施設の改修・改善・新規建設するコン■ポーネント
④洪水・畢魅の管理に関するコンポーネント
⑤受益者農民の参加型による持続的で効率的な港救施殴および用水の維持管理
促進するコンポーネント
⑥
ウオーター・ハーベストや節水濯淑法、さらに農業生態系システムに基づい
た畑作法などの導入による農業用水と農地の生産性を改善するコンポーネン
ト
⑦経済活動占有地と社会救済占有地の管理を改善するコンポーネント
⑧農地所有権の保全を強化・推進するコンポーネント
各コンポーネントの内容についてはロジカル・フレーム・ワーク(英文)にまと
められている。以下に概要を示す。
-10-
(1)
・水資源および土地資源管理サブセクター評価コンポーネント(国レベルでの開発ポ
テンシャルを含む)
1)
対象地域
カンボジア国全体。水資源気象省と農林水産省が成果の利用者になる。
2)
目的
水資源と土地サブセクターの評価を行い、農業開発に寄与できるポテンシャルを
検討して,
3)
主な活動
_国レベルの総合的な開発計画を立案する。
①資料収集(気象・水文, 地形・標高・勾配、土壌,土地利用、土地分級,早
魅・洪水被害、港概地区インベントリー、土地登録プログラム(LMAP)の進
捗状況、経済活動占有地と社会救済占有地の分布状況、国全体をカバーする
衛星画像など
②上記①の資料を活用して,水資源および土地資源サブセクターの現況分析,
過去と現在の業凍分析、教訓の分析、水と土地の開発ポテンシャルの分析、
各種主題図の作成など
③開発ポテンシャルを評価するための指標・ガイドラインの設定
④各プログラムコンポーネントの実施計画(短期(5年)と長期(15年))一立案・
4)
主な成果
①水資源および土地資渡サブセグタ-の現況分析結果
②同サブセクターにおける過去と現在の業溝分析結束
③コンポーネント(2)-(7)を実施することが望ましい流域/地域を抽出する
④コンポーネント(2)-(7)を実施する優先地域選定のためのガイ下ラインある
いは基準
⑤コンポーネント毎の短期(5年)と長期(15年)
5)
_Q)実施計画
外部条件
①社会動乱が発生しないこと
②省庁間の協力関係が保たれていること
③水資源気象省と農林水産省の政策と戦略が大きく変化しないこと
(2)
水資渡・港渡排水・土地資源の開発計画コンポーネント
1)
対象地域
河川凍域(複数)。コンポーネント(1)の結果を俺まえて選定される。
2006年から
2010年の間の対象地域としては5個程度とする。対象流域はロンポーネント(1)の
結果を参考にして選定される。
2)一 月的
主要な流域単位毎の水資源と農業の開発計画を立案する。
3)
主な活動
①主要省庁間でステアリング・コミシティーを組織し、ワーキング・グル「プ
ー11-
を組織・活動する
②基礎資料を収集し整理・分析する(気象・水文、地形・標高・勾配、土壌、
土地利用,土地分級、地質,土地所有状況,行政界、道路,市場施設、航空
写真、耕作活動、農業生産、生計など)
③卑要な野外調査を実施する、対象項目は気象水文調査、土壌調査、港概イン
ベントリー調査、市場調査など
④衛星画像から土地利用を把握する
⑤代表的な村などでRRA
(簡易農村調査法)などにより、社会・経済調査を行
い、開発-の間者分析、保有資源の分析などを行う
⑥開発の構想、開発計画、必要な支援活動の策定
⑦事業の実施計画の立案
4)
主な成果
Q主要省庁でスタディ・チームが結成される
②調査対象流域の自然・社会条件が評価され、開発ポテンシャルが分析される
③対象流域における港概を含む適切な農業開発計画と必要な支援活動計画
④事業と活動の実施計画
⑤事業と活動の費用
⑥計画立案作業を通じて水資源気象省と農林水産省め職員の能力が強化される
5)
外部条件
①社会動乱が発生しないこと
②政府の政策が劇的に変化しないこと
③関係省庁の協力関係が保たれていること・
④地雷地帯でないこと
(3)
水資源施設の改修・改善・新規建設コンポーネント
1)
対象地域
2006年から2010年の5年間で港液面積約50,
000haの水資源と琴淑施設の改修・
改善・新規建設を行うと設定している。対象流域はロンポーネント(1)と(2)の結果
を参考にして選定される。
2)
3)
目的
・水資源串よび濯蔽施設の改修・改善・新規建設を行う。
主な活動
①詳細設計に関わる調査や設計作業のためのガイドラインの制定
②水資源および港淑施設の改修・改善・新規建設に係る詳細な調査と喪計、入
札図書の作成
③工事業者の選定と契約締結
④工事管理ガイドラインの制定
⑤建設工事
-12-
⑥施設の維持管理ガイドラインやマニュアルの制定
⑦水利組合の設立と強化
⑧圃場水路と関連構造物の設計と建設工事の実施
4)
主な成果
_
G)ため池、頭首工、用排水路と関連構造物などが修復・改善・建設_される
@水資源施設と港救施設の設計と工事に関する水資源気象省お羊び州水資源気
象局の能力が強化される
③水資渡管理た関する水資渡気象省および州水資漁気象 局の能力が強化される
④圃場水路と関連構造物が建設され、水利組合が維持管理をおこなう。
5)
外部条件
①水資海気象省と農林水産所の政策が劇的に変化しないこと
②政府から建設工事と維持管理-の予算が円滑に配分されること
③建設工事が社会不安や経済不安で中断しないこと
(4)
洪水・渇水の管理に関するコンポーネント
1)
対象地域
対象流域はコンポーネント(1)の結果を参考にして選定される。
2)
目的
洪水や早魅による生活-の影響が一般生活者は.もとより沿岸生活者においても
軽減される
3)
活動
①気象水文観測機器を設置し観測システムを強化する
②洪水ハザードマップを作成する
③洪水警報システムを構築する
④施設による洪水管理・制御,非施設による洪水管理など多方面からの洪水管
理・制御に関する基本構想を検討する
⑤洪水管理・制御施設を設計、建設する
⑤非構造物洪水管理計画を策定する
⑥住牢参加をも含む,洪水管理・制御施設の維持管理計画を策定する
⑦水資源気象省とⅧoのバンコク事務所との連絡システムを構築する
⑧
≠レビやラジオを通じた情報公開システムを構築する
⑨排水ポンプや角水ポンプの維持管理を強化し、燃料の供給を安定化させる
4)
成果
①水資源気象省や州水資顔気象局の職員の洪水予警報に関する知識と能力が強
化される
②水資源気象省や州水資源気象局の職員のハザードマップ作成と公開に関する
知識と■能力が強化される
③洪水管理・制御施設が建設される
-13_
④洪水管理・制御施設にたいする破壊行為を禁じ声規則が公示される
⑤水資源気象省や州水資渡気象局の職員の洪水管理・制御施設の緊急修復工事
の能力が強化される
⑥水資源気象省が Ⅷoよりグローバル長期予報情報を得て早魅を予想し、農家
に公開することができるようになる
⑦水資源気象省や州水資源気象局が緊急事億に対応する能力が強化される
5)
外部条件
①農地の劇的な転用が起こらないこと
②水資源気象省と農林水産所の政策が劇的に変化しないこと
③政府から建設工事と維持管理-の予算が円滑に配分されること
④建設工事が社会不安や経済不安で中断しないこと
(5)
農民参加による港蔽施設および用水の維持管理コンポーネント
1)
対象地域
港概面積約50,000haと設定している。コンポーネント(1)と(2)の結果を参考に
して選定される。
2)
目的
港概システムの維持管理が円滑に行われるように、農民および水利組合の能力を
強化する。
3)
活動、
①水利組合の教育・訓練(用水配分計画作成や施設の維持管理計画作成など)
②飾水潅救や総合的な畑作に関するガイドラインの作成と公開,セミナーやワ
ークシ白ップの開催
③圃場用排水施設の維持管垣マニュアルやガイドラインの作成と公開、セミナ
4)
ーやワークショップの開催
成果
_
①水利組合や農民グル⊥プの管理能力が向上する
②農民の節水潅淑や総合的な畑作に関する能力が向上する
③農民の圃場用排水嘩設の維持管理能力が向上する
5)
外部条件
①農地の劇的な転用が起土らないこと
②水資源気象省と農林水産所の政策が劇的に変化しないこと
③政府カチら建設工事と維持管理-の予算が円滑に配分されること
④社会動乱が発生しないこと
農業用水と農地の生産性を改善するコンポーネント
(6)
1)
対象地域
コンポーネント(1)の結果を参考にして選定される。
-14-
目的
2)
ウオーター・ハーベストや節水港救法、さらに農業生態系システムに基づいた畑
作法などの導入により農業用水と農地の生産性を改善する。
3)一括動
①関係局、関係行政組織(例;.コミューン)から職員を選定しワーキング・グ
ループを結成する
② ワーキング・グループの活動計画および外部からの支援計画を作成する
③対象地区(例・,コミューンと_その港概地区)に関する基礎データ(気象水文、
土壌,地形・\標高・勾配など)を収集・分析する
④ ウオーター・ハ-べスティング施設や港赦施設の計画を検討する
⑤住民とのワークシ_ヨッブを通じて農業生態系システム分析を実施する
⑥農民が適切な土地利用を計画できるよう支援する
⑦適切な節水港蔽法や畑作法を提案する
⑧ ⑦を普及させるために農業普及計画を立案する
⑨農業改良普及員の能力強化計画とカリキュラムを提案し、実地の訓練を施す
4)
成果
①関係省庁が集まってワーキング・チームを作る
②ため池などウオーター・ハ-べスティング施設が計画される
③ため池などウオーター・ハ-ベスティング施設が建設あるいは改修される
④農業生態系システムに基づく土地利用計画が提案される'
⑤農業改良普及員の節水潅概や総合的な畑作に関する知識が強化される
⑥農家が、農業改良普及員により節水港淑や総合的な畑作の訓練を受ける(帝
動は他のプログラム例えば「(3)農業と市場価値に結びついたアグリ・ビジネ
スの開発-の支援プログラム」などが期待されている
外部条件
5)
①社会動乱が発生しないこと
_
-
②
、政府の政策が劇的に変更されないこと
③農業生産資材の価格が暴騰しないこと
④農業生産物の価格が大幅に低落しないこと
⑤実施に当たり他の開発プログラムとの調整・協力ができること・
⑥厳しい畢魅や洪水に見舞われないこと
⑦農業改良普及員が協力的に参加すること
(7)
経済活動占有地と社会救済占有地の管理を改善するコンポーネント
1)
対象地域
国全体の私有地と既存め経済活動占有地(以下El£と呼ぶ)および社章救済占有
地(以下SLCと呼ぶ)の候補に上がっている土地,そして土地無し農民と占有権保
有者
-15-
2)
目的
ELCとされながら遊休状態にある農地を貧農や土地無し農民に分配し(低価格の
賃借しも含む)、耕作を行わせる。 (占有地の中に住んでいる人々-の悪影響を起こ
さないこと)
3)
活動
Draft
4)
Reportに記述されていない
成果
①不当に奪われた土地がSLCにな,り、貧農や土地無し農民に貸し出される
② ELC権をキャンセルされた農地が公有地管理の枠組みのなかでSLCになる
③ sLC化により荒廃した森林情報をアップデートし再分類するために、農林水
産省と土地管理・都市計画・建設省の共同チームが活動する
④カンボジア政府と外国の開発パートナーの支援により、
ELC技術事務局が効
率的なELC管理システムを設立する
5)
外部条件
①社会動乱が発生・しないこと
②政府わ政策が劇的に変更されないこと
③遊休ELCをキャンセルしSLCとした後貧民分配するという政策が変化しない
こと
④ ELCの効率的な利用政策に変化がないこと
農地所有権保全強化・推進コンポーネント
(8)
1)
対象地域
何らかの協同組合に所属している貧農が所有している約1,
boo, ooo個の農地区画
(プロット)。
目的
貧農の農地保有権が守られて安心して適切な耕作ができる。.
活動
①農民組合などを通じて土地登録プログラムの有用性を宣伝し,農民の認識を
高める
②土地法20011、土地政策の枠組み、土地紛争の解決メカニズムなどを農民組
合員に沓及させる
4)
成果
①協同組合を通じて土地登記システム-の認識を高める
②農民グループの交渉能力が強化されて_、土地紛争に対処できるようになる
5)
外部条件
①.社会動乱が発生しないこと
②政府の政策が劇的に変更されないこと
③土地所有権の嘩全と登録プログラムに対する政府の政策が変化しないこと
-16-
④裁判制度改革-の政策に変化がないこと
2.3.9コンポーネントの相互関係
上記8つのコンポーネントの相互関係を以下に図示する。コンはポーネントは独
立したものではあるがお互いに関係を持っている。コンポーネント(3)の成果を持
線的なものとするには(5)と(6)の成果を必要とする。 (6)は単独でも、逆に(3)や(5)
と並行して実施することもできる。コンポーネント(7)と(8)の成果は(3)-(6)の成
果に影響を与える。
ー17-
2.3. 10
実施のためのメカニズム
(1)
目療年次と目標
「農業・水資娠開発戦略2006-2010」は目標年次を2、010年としている。したがっ
て上述のコンポーネントの目標年次も2010年とすろ。
コンポーネントを実施する重要な政府機関である水資源気象省では,
に「戦略的開発2006-2010」を作成し,
2006年2月
2010年を目標とした以下の数値を設定して
いる。
①詞飾工や水路などの基幹施設の整備と水利組合の管理システムの改善を伴う
港軟開発を毎年10, 000ha
②ため池や水路の路線変更など施設の改善と農業普及などのソフト方面をサッ
トにした天水田/畑の開発を毎年10,
000ha
上記の設定に基づいて、各コンポーネントの目標値を以下の通り設定してVL、る。
①水資源および土地資源管理サブセクターを評価するコンポーネント
目標-全国レベルで調査を2007年におこなう
②水資源・港蔽排水・土地資源の開発計画を検討・立案するコンポーネント
目標-2008年までに5つの流域でおこなう
③水資源施設の改修・改善・新規建改するコンポーネント
目標-50,000ha
(Ilo,000ha/年火5年)
④洪水・早魅の管理に関するロンポーネント
コンポーネント(1)の成果を参考にして決める
⑤受益者農民の参加型による持続的で効率的な濯蔽施設および用水の維持管理
促進するコンポーネント
このコンポーネントはコンポーネント(3)と(6)と連結して実施されるとし、
独自の目標は設置していない
⑥ ウオーク∵ ・ハーベストや節水港救法、さらに農業生態系システムに基づい
た畑作法などの導入による農業用水と農地の生産性を改善するコンポーネン
ト
目標-50,000ba
(=10,000ha/年×5年)
⑦経済活動串有地と社会救済占有地の管理を改善するコンポーネント
2010年までにSLCを250,000haにする
⑧農地所有権の保全を強化・推進するコンポーネント
2010年までに50%の農家の所有権を保全する
(2)
実施スケジュール
付図-2に各コンポーネントの実施スケジュールを示す。コンポーネント(1)が最
初に実施されるものとされている。その成果を踏まえてコンポーネント(2)と(4)が
実施される。 (2)に続いて(3)が実施される。コンポーネント(5)から(8)の実施は(1)
とは離してできる限り早く実施するものとしている。
-18-
(3)
実施機関
提案されているコンポーネントの実施には多くの政府機関・ドナー・その他の組
織が関係する。それらの各コンポーネント-の関与の度合いを下のように図声して
いる。
組織名
コンポーネント
①
②
③
㊨
⑤
⑥
⑦
農林水産省/州農業局
2
2
2
2
2
1
2
経済財務省
B
B
ち
B
B_
良
B
土地管理.都市計画.建設省
3
環境省
3
3&4
計画省
3
3
3&4
3&4
3&4
3
3&4
3
E]
3&4
3&4
⑧、
2
a
1
3&4
4
4
4
4
4
El
水資源気象省/州水資源気象局
・1
1
1
1
2
2
3
地方開発省
3
3
3
3
3
2
農民水利組合
2
2
農業協同組合
2
2
F
ド
外国の開発パートナー
注1=主体となつて実施
2=副として実施
3=支援する
4=モニターする
F
_3■
3
F
4
E)
1
1
3
3
2■
2
F
F
F
F
B=予算配分する
F=必要に応じて技術および財政支援をする
中央省庁レベルから上表で2や3に分類されている支援を円滑に得るq)は困難で
あることが多い。これを解決するため、州レベルでの琴府機関を強化して業務の調
整を行うことを提案している(本簸告書2.2に記載した「農業と水資源セクター組
織の能力向上と法制度整備プログラム」に州レベルの能力向上を期待している)。
実施費用
2. 3. 11
・
8つの土ンポーネントを実施するための費用をus‡144.7百万ドルと見積もって
いる。
コンポーネント
コンポーネント①水資源および土地資源管理サブセクターを評価する
コンポーネント②水資源.港救排水.土地資源の開発計画を検討.立案する
費用(USS)
1,000,000
1,000,000
コンポーネント③水資源施設の改修.改善.新規建設する
100,000,000
コンポーネント④洪水.早魅の管理
コンポーネント⑤受益者参加型による持続的で効率的な港概施設および用
・15,200,000
_水の維持管理促進
コンポーネント⑥農業用水と農地の生産性を改善
コンポーネント3
と6に含まれる
25,000,000
コンポーネント⑦経済活動占有地と社会救済占有地の管理を改善
1,500,000
コンポーネント⑧農地所有権の保全を強化.推進
1,000,000
合計
144,700,000
ー19-
資金ソースとしてはカンボジア政府の自己資金とドナーからの開発援助資金を
期待している。民間資金にも期待したいところであるが、民間資金の投入はプログ
ラムの成果として発生するものであると考えている。
2.3.12
モニタリングと評価
コンポーネントの成果をモニターし評価するために指標を設定している(付属資
料-1参照)。
農林水産省と農業省が中心になってモ土クーを行い、計画省に報告することを提
案している。ドナーからの資金のモニターは各ドナーが定めた手順によるとしてい
る。
2. 3. 13
プログラムデザインの完成作業
このプログラムデザイン作業を完成させるために2007年初めから作業チームを
結成することを提言している。 2006年度の作業では政府職員の参加が少なかったこ
とを反省し, 2007年度作業では政府職員の一層の参加を勧告している。
以上がpDDチームが作成したDraft
Reportの概要説明である。
-20_
3.
これからの港救農業開発の必要性と課額
3.1
准難関発の必要性と可能性
3. 1.
1港離農業の将来性
カンボジアの国土面積は181,035kn2で、その約16%が農地として利用されている。
カンボジアの国民一人当た.りのGDi,はUS‡328(2004年)と極めて低い中で、農業セ
クターはGDPの1/3を占めている。人口の85%は農村部に居住し、貧困層の75%が
農業を主体とした世帯となっており,農業は同国経済の基幹として位置付けられて
いる。
カンボジア人の主食はコメであり、かつ同国農業の主要作物で、コメ生産の拡大によ
る食糧安全保障の実現が農業セクターの優先的課題として取り上げられている。
水田面積は約244万ha(2005
6.0
年)と算定されるが,降雨依存
5.0
型の農業が広く営まれているた
I.0
め,作況は気象変動の影響を受
3.0
け易く,農業生産性は低く不安
定である。 198P年から2005年
2.0
までの26年間におけるコメの
1.0
単位収量及び生産量を右図に示
0.0
8081
す。
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朗1.・ S由b'smJ
8788899091
Yearbook
929394
95969798990001
020304O5
2005官
コメの生産量は1999年に、
1960年代で最も生産量が多かった1969年の381万トンを始めて超え、その後は2002
年に以外は400万トンを上回っている。
2005年には単位収量と生産量は過去26年間
で最高を記録したが、雨期の十分な降雨に拠るところが大きかった。
1967年ごろのカンボジアの水田面積が約250万haであったこと,また、今後の
人口増加と経済発展により、都市近郊の水田が減少して行くことなどを考慮すれば,
新規の水田開発には限界がある。上図で示すとおり,農耕地の外延的拡大が伸び悩ん
でいる現在、生産量の向上は単位収量の改善に頼らざるを得ない状況にある。単収を
増加させてゆくためには、新品種の導入,乾期作の増加、肥料などの投入量の増加
が必要である。新品種の導入とは主としてIRI系統の品種Q)導入であり肥料の投入
などが欠かせない。しかしながら、肥料投入後の潅概が保証されなければ農民iま施
肥をためらうであろう.また、乾期作を増やすには港概用水の確保が絶対条件であ
る。近年、
SRI
(System
of
Rice
lntensification)など新しい栽培方法の導入も
試みられているが、これには節水濯軟が重要な技術となっている。節水港蔽を実現
するためには,必要なときに速やかに十分な水を供給することが肝要である。結局、 ■
今後単収を確実に増加させていくためには港軟を中心とした基盤整備を推進する
ことが重要である。
-21-
3. I.
2港救開発の将来性
カンボジアの濯救施設は、設計・施工に問題を含んだ建設および維持管理の欠如,
年以上にわたる戦乱による破壊のため十分に機能していない。
20
2005年のコメの作付面
積は244万haであったが,濯赦面積は雨期と乾期を合わせてもその19%にあたる釣
40万haに過ぎない。
1975年以降に建設された港概施設の多くは、流域全体の水資源を効率的に利用する
思想で計画されたものではない。また,水路内の水位が田面よりも低いなど技術的な問
題があることから、各水田-の重力による自然配水が困難なと_ころも多い。こうした状
況を改善するために、水資源気象省は各ドナーに濯叔排水施設の整備を要望しており、
ADB、世銀.1韓国などは施設改修事業を実施している。しかし、これらめほとんどは
短期的かつ単独の施設改修という視点で実施されてきており、流域の水資源を包括した
長期的な水利用計画に基づいたものではないため,流域の水資源や農地などのポテンシ
ャルを有効に活かせないばかりでなく、他の地域-の水配分ができなくなるなど、各地
域のもつ資源が有効に活用できていない。
メコン事務局が1993年から1994年にかけて行った調査(Irrigation
Rehabilitation
Study
in
Cambodia)報告書付属書に記載されているデータをもと
'に州毎に検討してみると、潅概開発のポテンシャルの高い州は、プレイベン、タケ
ウ、コンポンチャム、カンダル、バッタンバン、コンポントム、プルサッ.ト,パン
ティミエンチェイ,シェムリェップの9州などである。
右図に2005
年の全国_ 24州
コメの栽培面報と生産t(2005)
生産高でも上
98765432
の州はコメの
卿∞.t'a.8..;'8
示す。上の9つ
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積と生産量を
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これらの州
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川は約20本あり、代表的なものはシソフォン/モンコルポレイ、バッタ㌢バン,モ
ンルセイ,プルサット,プレクトノット、セン、スタウン、スヴァイ.・ドン・ケオ、
スレンなどである。これらの多くは港軟水源として現在利用されているか、そのポ
テンシャルを持っている。
近い将来,コンポーネント(1)が実施され流域ごとの特性を把握した上で対象流
域を選ぶことに越したことは無いが、コンポーネント(1)の実施が困難であるなら
「流
ば、これらの流域を対象に調査・実革を行えば大きな間違いはないであろう。
-22-
域港救・排水基本計申調査」ではバッタンバン、モン/レセイ,プルサット、さらに
ポリボ流域が対象地域に選ばれている。これらの流域はトンレサップ潮流域の西半
分の大部分を占め、上流域では年間降雨約2,
000mを超える高地部が存在し、高い
水資源ポテンシャルを有している。
3,2
港蔽開発における課題
カンボジアは、メコン川、トンレ・サップ川やバサック川流域以外では、水資源
が量的にも季飾的にも限られた土地である。現状では、メコン川、トンレ_・サ ップ
川やバサック川から用水が供給できる水田は国全体としては僅かである。メコン川
本流の水資源を直接利用することは、技術的にも、流域諸国との詞撃という点でも
困難を伴うものであり、短期的な開発はほとんど不可能である。メコン川本流の大
規模な水資海関発が短期的に実現しなければ,国内の水田の大部分は国内を流れる
中小河川に依存せざるを得ない。アンコール・ワットの西バライ貯水池などの歴史
的遺産を見ても分かる通り、農民の最大のニ∵ズは港蔽用水であり、水資源の供
給・一管理なくしては農業の強化・増産は難しい。水源の不足は港概施設の改修だけ
では克服できない大きな問題であり、貯水池、ため池などの建設が醜く望まれる。1960年代に多くの流域で大規模な水資源開発計画が計画されたが、内戦などで実
施されなかった。また、その後の内外の事情の変化を考慮した兎直しが行われてい
る計画も少ない。
クメール・ルージュ時代に建設された水路の利用可能性を合理的に検討して、利
用するのか廃棄するのかなどの見直しが行われないまま、道路で塞いだり、農民が
勝手に水路内で水稲栽培を行っている状態である。
流域単位の営農計画、水源計画、基幹潅蔽施殴の整備計画等のマスタープランを
策定した上で、これらの既存施設の復旧を計画することにより.、より効果的な事業
の実施が可能となる。現在,日本をはじめ各ドナーが既存施設の改修の援助を行っ
ている。しかしながら、
ADB,世銀、韓国、中国などの他のドナーは、流域単位の
マネタープランを策定しないまま、短期的な視点のみから既存施設の改修事業を実
施している。
主要な河川流域における気象・水文データや潅概地区の詳細な地形図等の資料の
蓄積が不十分であるため、L精度の高い水源計画や港蔽計画を策草することが困難で
ある。
なお、一般にカンボジアの潅概システム時2′次水路の密度が低く、 3次水路にい
たってはほとんど建設されていないため、用水の円滑な配分i_こ重大な支障となって
いる。農民の自助努力によるポンプ港概が出来る水田も水路近くに限られている-。
3.3
既存・実施予定の港概農業開発プロジュク・トのプログラムデザインにおける位置づ
け
今後実施されるプロジェクトは全て(調査であろうと実施プロジェクトであろう
ー23-
と)この「水資渡と港概管理・土地支援プログラム」の見地からの位置づけが求め
られるであろう。試みに現在実施中の主なプロジェクトを見ると次の通りとなろう。
コンポt-ネント(1)にあたるものはまだ実施されていないし、実施予定にもあが
っていない。農林水産省からJICA案件として提案されている「農業開発のための
±地・水ゾーニング調査」がこれにふさわしいと見られるがこ実施について■は不透
明(2006年10月時点)。
JICAが2007年初めから開始する予定である流域潅蔽排水基本計画基本調査がコ
ンポーネント(2)にあたる。また、現在JICAが実施中のプレクトノット川流域農業
開発調査も第1年次(2005年)には流域ベースのマスタープランを作成しているQ)
でコンポーネント(2)とみなせる。
=・ンポーネント(3)に.あたるプロジェクトはカンボジア政府の予算やドナーの援
助資金で 実施されているが散発的であり、流域ベースの計画に基づいているかどう
か不明である。 JICAが実施中の潅概技術センタープロジェクトは政府職員の能力蘇
化が主たる内容であり、
「農業と水資源セクター組織の能力向上と法制度整備プロ
ダラL_」に位置づけされると考えるが,カンダル州やタケウ州、プルサット州で施
設の建設・改修も実施することになっている。この部分はコンポーネント(5)と考
えることができる。
コンポーネント(4)にあたるものは流域ベースではないがカンボジア政府の予夢
やADBの資金援助で実施されている。ただし,流域単位での位置づけがされている
かどうかは不明。また,いわゆる非構造物洪水管理計画が含まれているかどうかは
不明。
ADBの北西部港蔽セクタープロジ3:クトはコンポーネント(L5)に類似していると
考えられるが、未だ調査段階で実施は2007年からである。
2007年に開始される予
定のADBの水資源管理セクタープロジェクトもコンポーネント(5)に類似している
ようである。北西部港概セクタープ_ロジュクトは流域の水資源や土地資源の評価は
しているが、マスタープランは件らないで現地踏査と住民とのワークショヅプの結
果に基づいて多くの港蔽地区の中から計画対象地区を選定している。
-24-
4.
農業生態系を考慮した参加型小・中規模溝離農業開発事業
4.1
背景と草本構想
カンボジア国政府はトンレサップ湖およびその周辺地域を貧困削減、経済発展におい
て非常に重要な地域としており、同地域の自然資源を考慮にいれた現実的かつ着実な開
発を進めていくことが地域発展の重要な課題と認識している。同地域は内戦終結後も開
発から取り残され、農村インフラ整備も遅れた,貧困度の高い地域の1つである。他の
地方と同様、この地域の主要産業は農業であり、主要作物はコメであり、同様に濯淑設
備の多くはボルボト時代に建設されたもので、老朽化が著しく、施設の設計・施工に技
術的な問題もあり、実際の濯蔽率は10%以下と低い。新たに水資源開発や港淑開発計
画を策定しようにも、気象・水文観測データなどの基礎資料が不十分である。さらに、
営農技術が低く,.それを補う普及体制も不十分である.また農民の資金不足により、肥
料や農薬の利用も困難であることから、農産物の単位収量が低く変動も大きいため、市
場-の安定的供給ができない。
一方でトンレサップ湖西岸地域の上流域は,
-年間降雨量が湖周辺の低平地部に比べ
30%多い2,000mmを超える高地部であり,高い水資源ポテンシャルを有している。こ
れを有効に利用し、農地資源を適切に活用するための中・長期的な流域濯淑・排水マス
タヤプランが策定・実施されることにより、農業生産性を向上し地域の貧困削減を実現
することが期待される。
JICAで2007年から実施が予定されている「流域港痕・排水基本計画調査」の作
業内容は、バッタンバン川流域、モン・ルセイ川流域、プルサット川流域、ポリボ
川流域での准親閲発マスタープランを策定し、優先地区の詳細計画(おそらく
PreF/SかF/S精度と推察する).を立案するものと推定される。優先地区での事業実
施は日本の援助スキームや他のドナーの援助が期待される。ただし、優先地区と七
て選ばれるのは何百とある既存港概システムの内の5-8地区程度と推測する。然
しながら、一残された港概システムの開発も流域全体の視点に立ちながら継続される
べきである。
残された地区の中から10地区程度を選び、各地区ごとの特性を考慮した港概農
業開発を策定する。対象地区は10地区程度とし一地区当たり1-2.コミューンの大
きさとする。地区ごとに,ウオーター・ハーベスト(例.;ため池)や節水港蔽法(SRI
法など)、さらに農業生態系システム分析(AEA)や濯蔽農業生態系システム分析
(ISAEA)に基づいた畑作法などの導入による農業用水と農地の生産性を改善する
濯赦農業を計画し実施する。
(農業生態系システム分析については付属資料-1を参
照)
先述の通り、水資源を確率で保障するという考え方がないカンボジアでは,港蔽
面積は過大になっている傾向があるoこの間題を解決するために、地区ごとの港淑
地区をゾーン分けする方法を採る(用水が豊富にある地区(例;確率80%).、不十分
な地区(例;50%)、天水田地区というように)。
-25-
4.2
事業の概要
(1)
事業の目的
小・中規模港蔽地区の港概施設の改修・改善・新規建設を行い、参加型の維持管
理体制を強化し、農業用水と農地の生産性を改善することで、地域の食糧安定と生
計改善に貢献する。
(2)
事業の対象地域
バッタンバン川流域、モン・ルセイ川流域、プルサット川流域、ポリボ川流域で
「流域港概・排水基本計画調査」で選定される優先計画地区以外の地区を対象とし、
合計面積を約10,
(3)
000haとする。
主な活動
①関係局、関係行政組織(例;コミューン)から職員を選定しワーキング・グ
ループを結成する
②先行事業の結果(例;流域港叔・排水基本計画調査など)を踏まえて、第一
次候補地区■(約20地区)を予備選考する。
③候補地区(例;コミューンとその潅概地区)に関する基礎データ(気象水文、
土壌、_地形・標高・勾配など)を収集・分析する。
④第一次候補地区でRRAを実施する。
⑤第2次候補地区(約、10地区)を選定する。
⑥住民とのワークショップを通じてAEAやⅠ・sAEAを実施する。
地区ごとの適切な土地利用計画を策定する。
⑦水源施設(ウオーターハ-ベスティング施設も含む)および潅軟施設の改修・
改善・新規建設に係る詳細な調査と設計、入札図書の作成
⑧工事管理ガイドラインの制定
⑨工事業者の選定と契約締結
⑳建設工事
⑪基幹施設や圃場用排水施設の維持管理マニュアルやガイドラインの作成と公
開、セミナーやワークショップの開催
⑫水利組今の設立と強化
⑬圃場水路と関連構造物の設計と建設工事の実施
⑭水利組合の教育・訓練(用水配分計画作成や施設の維持管理計画作成など)
⑮適切な節水港概法や総合的な畑作法を提案し、ワーキング・グループあるい
はファー-マ・ライールド・スクールの組織・蓮営を通じて普及を図る
⑰農業改良普及員の能力強化計画とカリキュラムを提案し、実地の訓練を施す
(4)
主な成果
.①ため池、頭首工,用排水路と関連構造物などが修復・改善・建設される
②水資源施設と港蔽施設の設計と工事に関する水資源気象省および州水資琴気
象局の能力が強化される
-26-
③
_水資渡管理に関する、水資源気象省および州水資源気象局の能力が強化される
④圃場水路と関連構造物が建設され,水利組合が維持管理をおこなう。
①水利組合や農民グループの管理能力が向上する
②_農民の節水港蔽や総合的な畑作に関する能力が向上する
③農民の圃場用排水施設の維持管理能力が向上する
④農業生態系システムに基づく土地利用計画が提案・実施される
⑤農業改良普及員の節水港蔽や稔合的な畑作に関する知識が強化されるノ
⑥農家が、一農業改良普及員により節水港概や総合的な畑作の訓練を受ける- (宿
動は他のプログラム例えば「(3)農業と市場価値に結びついたアグリ・ビジネ
スの開発-の支援プログラム」などが期待されている)
(5)
事業実施機関
水資海気象省と農林水産省と水利組合が役割を分担する。
水資源気象省は基幹施設(ため池,頭首工、幹線一三次水路まで)-の調査設計・
施工管理を担当する。農林水産省は農業開発計画、営農・普及指導(コメ作、畑作、
畜産など)を担当する。水利組合は圃場用排水施設の建設および濯概施設全体の維
持管理に責任を持つ。
(6)
実施方法と体制
水資源気象省と農林水産省が本事業の実施機関である。
水資源気象省の主な任務は以下の通り。
①農業省と共に、他の政府機関も召集して、ステアリング・コミッティーを
組織し、事業全体の管理を行う。
②基幹施設の設計・工事を行う。
③基幹施設の工事のためコントラクターを雇用し、工事管理を行う。.
④水利組合の結成・トレーニングを行う
⑤圃場用排水施設建設に必要な資材の調達を行い、圃場用排水施設建設工事
の管理を行う。
⑥一事業による社会環境?の影響を調査・モニタリングし、必要な対策を準じ
る。
⑦事業全体の管理と資金供出機関-の報告・折衝
@日本およびカンボジアのコンサルタント各々を雇用して上記任務の遂行
のための支援・助言を得、あるいは必要に応じて代行させる。
農林水産省の主な任務は以下の通り。
①水資源気象省と共に、他の政府機関も召集して、ステアリング・コミッテ
ィーを組織し、事業全体の管理を行う。
②地区ごとの港淑農業開発計画を作成する。
③適正な土地利用および営農法を提案する。
④営農指導普及員のトレーニングを行う。
-27-
⑤営農普及・
FFS活動を行う。
⑥ 日本およびカンボジアのコンサルタント/NGOを雇用して上記任務の遂行
のための支援・助言を得、あるいは必要に応じて代行させるo
日本のコンサルタント(以下、コンサルタントと呼ぶ)は以下の業務を担うo
①対象地区ごとの調査と港離農業開発計画の立案
②水文調査、地質・土質調査,地形測量、土壌分析調査などの再委託とその
指垂・監督
③ RRAワークショップ、
AEAあるいはISAEAワークショップの再委託とその
指導・監督
④環境社会配慮調査・ モニタリング・評価と対策の提言
⑤基幹施設の計画・設計,入札図書の作成
⑥基幹施設の工事管理-の支援と助言
⑦圃場用排水施設計画・設計のためのガイドラインやマニュアルの作成
⑧圃場用排水施設設計図書の審査と勧告
⑨圃場用排水施設工事-の助喜
⑳港概施設維持管理マニュアルの作成と州政府職員-のトレーニング
⑪事業全体の管理と資金供出機関-の報告・折衝のための支援と助言
L⑳水資源気象省/州局および農業省/州局職員のカウンターパート-Q)技術
藤転
なお、上記の再委託は下記のカンボジアコンサルタント/NCO
(水資源気象省/農
業省に雇用される)を除くカンボジア国内外の組織に委託する■こととする。
カンボジアコンサルタント/NGOは以下の業務を担う。
①圃場用排水施設の設計
②圃場用排水施設工事の管理と助言
③水利組合結成・トレーニング実施マニュアルの作成
④水利組合結成・トレーニング実施
⑤営農普及・FFS
(ファーマーズ・フィールド・スクール),のためのマニュ
アル作成
⑥営農普及員-のトレーニング実施
,⑦営農普及・FFS活動の管理と助言
⑧ 日本コンサルタント-の業務に関する報告と助言・勧告め受け入れ
本事業の基幹施設の工事はカンボジア国内外の建設業者に請け負わせる。圃場用
排水路施設は,資材(セメント、砂,石、コンクリートパイプ、ゲートなど)を政
府が供与し、工事は水利組合が実施する。
-28_
(7)
事業実施期間
本事業は2007年からJICAで実施される予定の「流域港・概排水基本計画調査」
の次の事業として、詳細調査・設計、さらに実施も含む事業である。したがい、事
業の開始は、
「流域港・概排水基本計画調査」で優先地区の計画が立案された後で
実施されることが望ましい。したがい、本事業の開始は2009年1月とする。
実施期間臥詳細調査と設計に規模の小さい地区では半年、大きい地区やま1年
半、基幹施設工事に規模の小さい地区で1年、大きい地区では3年、開場濯赦施設
と農業普及などに2年,合計5年とする(圃場潅蔽施設と農業普及などは工事上重
複して実施される)。
(8)
事業費用
事業費用を約30億円と見積もる。これには、コンサルタント雇用費、再委託業
務費、カンボジア政府職員・水利組合役員-の参加手当て、建設工事費などを含む。
ため池や頭首工建設で発生する用地買収費や補償費は含まれていない。
(9)
事業評価
以下の項目を事業評価の指標とすべきと考える。指標の具体的な数値については,
事業開始直後に農業経済調査や社会経済調査を行って決定することとする。
①濯概面積:
1/5-1/2年確率早魅年での実港概面積を10,
000haとする,
② コメの単収増加、
③営農普及員-のトレーニング実施回数と参加人員(延べ人数と実質人数)
④ FFSの開催日数と参加者の数(延べ人数と実質人数)
⑤畑作物の生産量増加,
⑥水利組合の鹿成数と組合員の占める割合(人数および面積)、
⑦組合費e)徴収率,
⑧組合員の農業収入増加,
⑨組合員の生計費増加、
-29-
付属資料
付属資料-1農業生態系分析(Agro-Ecosystem
付属資料-2
調査団日程及び面談者 リスト
付属資料-3
調査団員並びに経歴
Analysis
:
A弘)の活用
カンボジア国
農業生態系を考慮した参加型
小・中規模潅j飯島業開発事業
農業生態系分析(Ago-Eco細m
Analvds
AEA)の活用
:
今回捷奏する小・中規模港淑事業に、下記に説明する農業生態系分析(Aln)手法を導入して∴よ
り地域の現状に基づいた農業開発計画を策定することを提案する。
(1)農業生態系分析仏EA)とは
農業生態系分析(AJiA)は、 1970年代にタイのチェンマイ大学にて開発された、地域農業及び
生計システムの分析手法である。これまでに多くの途上国で,農業開発プロジェクトの研
究・開発に用いられている。カンボジアにおいても、
2002年に導入され、農業普及局によ
って農業普及計画策定のための地域ニーズ分析手法として活用され、これまで8羊17県350
Seilaプログラム、他ドナー、 ■国際機関及びNGOなどの支援の基で
実施されている。
以上のコミューンにて、
(2)港叔システム-の適用事例
AnsAlD支援にて実施中のCambodiaAnsbAnAgriculttd
Extension
Prqjcct(CAAEP)は,
ADD
支援のNordl West蜘Sectw
Projcctと共同で、既存濯叔システムを有するlコミュー
ンに対してAEAを行い、濯淑システムの流域全体(溶液地区及び非港敵地区を含む)に対
する農業開発・ 普及計画を作成した。同プロジェクトでは,その経験を基に濯叔システム
を含んだ地区に対するAEA実施マニュアルを2006年に放りまとめ、現在各県の関係機関
-の同マニュアルの配布・普及準備を行っている。
(3)琴定するAEAの活動内容
本事業にて導入を想定するAEAは、
CAAEPの手法に基づいて、地域資療の評価を住民参
加によって実施し、地域に最適且つ持続的な農業開発計画を策定することを想定する。.具
体的には、以下の活動を対象村落にて行う。
①
既存二次資料の収集と事前調査
>既存資料の収集(農業、気象・水文、人口,社会経済関係)及び各種地図(地形図、
土壌図、土地利用図、水系及び流域界,行政界、村落、道路ネットワーク)
>
②
事前調査(現地踏査、土壌評価、廃液システムの簡易マップ、 RRA対象住民選定)
RJu調査の実施
濯敵対象となる地区、濯淑システムの上流域及び非濯淑地区内、それぞれに居住又は
農地を有している住民を参加者として、以下の活動を含む廟易農村調査(RRA調査)
を実施する。
>、村落の歴史的変容の把握(歴史プロファイルの作成)
>
季節毎の食料内容、生計活動の変化の把握(季節カレンダーの作成)
>
地域の資線分布状況及び濯淑・非港故地区の空間情報の把握(資源マップの作成)
>
>
地域の地形及び標高別の自然及び農業条件の変化の把握(トランセクトの実施)
資源の村落域内でどのように使われているかを把握(フローダイアグラムの作成)
>
村落内の豊かさを図る基準及び貧困度合いの把握(豊かさ分析の実施)
付属資料-1
1/2
カンボジア国
農業生態系を考慮した参加型
小・中規模濯就農業開発事業
>
日常生活におけるジェ_ンダー格差の把握(ジェンダータスク分析の実埠)
>
住民の生活に影響を与える関係者の把握(ベン相関図の作成)
>-プロジェクトによって影響を受ける人々の影響分析(PAP分析の実施)
>
(4)
地域が関る間膚の重要性評価(ランキング法による間債分析)
AEA結果の計画-の反映
AEA結果を基に対象地域及び濯激辛業のSWOT分析を行い、・整理された結果を以下に
示すように計画反映させながら、地域の農業農村開発計画を策定する。
>
小規模港淑事業を実施する際の留意点の整理及び設計思悲-の反映
>
地域ポテンシャルを活用した最適農業開発計画の策定
>
地域が抱える間居に対応した社会開発計画の策定
>
事業の持続性及び地域環境の適正管理を目指した環境保全対策の検討
付属資料I1
2j2
カンボジア国
農業生態系を考慮した参加型
小・中規模濯蔽農業開発事業
調査団日程及び面談者リスト
調査行程
日
年月日
出発地
活動内容.
宿泊地
順
児玉三__-::/:-車行.ニー-1
平成1By年10月09日
(月)
2
平成18年10月10日
3
平成18年10月11日
4
平成18年10月12日
5
平成18年10月13日
6
平成18年10月14日
7
プノンペン
出発、プノンペン到着
(火)
プノンペン
水資源気象省表敬′JⅠCA専門家と打ち合わせ
(水)
プノンペン
JⅠCAカンボジア事務所表敬、農林水産省にて
東京
打ち合わせ
(木)
フリンペン
水資源気象省_にで情報収集
(金)
プノンペン
水資源気象省にで情報収集
(土)
プノンペン
北西部港蔽セクタープロジェクトとトンレサ
平成18年10月15日
(日)
プノンペン
資料整理
8
平成18年10月16日
(月)
プノンペン
問題分析
9
平成18年10月17日
(火)
プノンペン
問題分析
10
平成18年lO月l8日
(水)
プノンペン
問題分析
ll
平成18年10月l9日
(木)
・プノンペン
12
平成18年10月20日
(金)
プノンペン
課題の抽出p
13
平成18年10月21日
(土)
プノンペン
課題の抽出
14
平成18年10月22日
(日)
プノンペン
課題の抽出
15
平成18年10月23日
(月)
フリンペン
課題の抽出
16
平成18年10月24日
プノンペン
事業の横猿
プノンペン
事業の構想
17
平成18年lO月25日
_(火)
(水)
18
平成18年10月26日
(木)
19
平成l8年10月27日
(金)
ツプ低平地安定化プロジエク.トにて情報収集
機中拍
TVGAV会蔑に出席,問題分析
プノンペン出発.
帰着
水口-, 洋二
1
平成18年10月10日
(水)
2
平成18年10月11日
3
プノンペン
出発、プノンペン到着
(水)
プノンペン
JⅠCAカンボジア事務所表敬、農林水産省にて
平成18年10月12日
(木)
プノンペン
情報収集
農林水産省にて情報収集
4
平成18年10月1叩
(金)
フリンペン
農林水産省にて情報収集
5
平成18年1o月14日
(土)
プノンペン
協蔑結果の取りまとめ
6
平成1一時事0月15日 (_日)
プノンぺン
資料整理
7
平成l8年10月16日
プノンペン
TVGAV会議に出席
8
平成18年10月事7日,I (火)
平成18年10月18日
(水)
フリンペン
問題分析
プノンペン
問題分析
プノンペン
TVGAV会議に出席,問題分析
_9
10
(月)
平成18年10月19日
(木)
ll
平成18年10月20日
(金)
12
平成18年10月21日
(土)
東京
機中拍
問題分析、プノンペン出発
帰着
付属資料-2
1r2
農業生態系を考慮した参加型
カンボジア国
小・中規模港概農業開発事業
面談者,リスト
1.
カンボジア国水資源気象省 伽inistry
Mr.
Veng
Dr.
Tlleng
Sakhon
Secretary
Tara
Director,
Pich
森山
2.
Vesna
借弘
Department
Mr.
Kith
Seng
DepartJnent
(Ministry
Director
Water
of
Resources
Planning
Of
JICA派遣専門家仏dvisor
カンボジア国農林水産省
MeteorologyAdOWRAM)
and
ManageLnent
and
ion
Director,
氏
Resources
Water
State
of
Conservat
Mr.
of
of
Agriculture,
of
Planing,
to
and
International
Cooperation
Fisheri色s)
lnternational
Cooperation
MOWRAM)
Forestryand
Statistics
and
°ept.
荒木.康紀
3.
5.
JICA派遣専門家(Advisor to仙岨F)
カンボジア国公共事業省
Mr.
4.
氏
Mao
Phanarith
GIS
JICAカンボジア事務所
田中 智子 氏
Expert
and
Mapping
Editor
Supervisor
+
Mechanical
Engineer
企画調整旦
TVGAW
Lauring
Mr..Jens.
Mr.
Sebastian
Mr.
Bone
Kmdsen
Balmisse
AusAid
AFD
Secretariat
Cooperation,
Mr.
Din
Mr.
Hoeung
Somethearith
Hun
TWGAWt
Department
Planing
of
and
lnternational
MOVRAM
Secretariat
TVGAW,
I.and
Secretariat
TWGAV,
Farming
Titling
System
and
Legislative
Affairs
I)evelopment
付属資料-2
2/2
カンボジア国
農業生態系を考慮した参加型
小・中規模港叔農業開発事業
調査団旦並びに経歴
児玉
水口
正行
洋二
1949年12月
16日生
1972年3月
三重大学農学部農業土木学コース卒業
1972年4月
日本工営(樵)入社
2007年3月
日本工営社員
1966年9月
24日生
1989年3月
東京農工大学農学部農学科卒業
1991年3月
東京農工大学農学部鹿学研究科修士課程修了
1991年4月
日本工営(秩)入社
2007年3月
日本工営社員
付属資料-3
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