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(平成28年7月15日)(PDF形式:653KB)

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(平成28年7月15日)(PDF形式:653KB)
会議録(速報版)
総
務
財
政
委
員
会
記
録
1.会議の日時
平成28年7月15日(金)午前10時1分~午後0時35分
2.会議の場所
第2委員会室
3.会議の議事
下記のとおり
4.出席委員の氏名
下記のとおり
協議事項
1.委員会運営について
(会計室)
1.事業概要の説明聴取
(選挙管理委員会・人事委員会・監査委員)
1.事業概要の説明聴取
(企画調整局)
1.事業概要の説明聴取
(市長室・行財政局)
1.事業概要の説明聴取
出席委員(欠は欠席委員)
委員長
山下
副委員長
軒
原
順
委
高
橋
としえ
今
井
まさこ
大かわら
平
野
章
三
安
達
和
平
田
謙
治
員
てんせい
子
彦
-1-
野
鈴子
昌
司
むらの
誠
一
藤
武
光
原
会議録(速報版)
議
事
(午前10時1分開会)
○委員長(山下てんせい)
ただいまから総務財政委員会を開会いたします。
本日は,常任委員長会議において確認されました委員会運営方針の提示と,所管局・室の事業
概要の説明聴取のため,お集まりいただいた次第であります。
最初に,委員各位の座席についてでありますが,正副委員長で相談の結果,お手元に配付いた
しております定席表のとおりといたしましたので御了承願います。
次に,写真撮影についてお諮りいたします。
自由民主党さんから,本委員会の模様を写真撮影したい旨の申し出がありますので,許可いた
したいと存じますが,御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○委員長(山下てんせい)
御異議がありませんので,許可することに決定いたしました。
○委員長(山下てんせい)
それでは,協議事項によりまして,まず,委員会運営についてであり
ます。
本件につきましては,6月24日の常任委員長会議において協議いたしました結果,お手元に配
付いたしております運営方針が確認されましたので,これに基づいて委員会を運営してまいりた
いと存じます。
それでは,これより順次,各局の審査を行います。
委員各位におかれましては,会計室が入室するまでこの場においてしばらくお待ち願います。
(午前10時2分休憩)
(午前10時3分再開)
(会計室)
○委員長(山下てんせい)
これより会計室関係の審査を行います。
それでは,事業概要について,当局の説明を求めます。
室長,着席されたままで結構です。
○小島会計室長
おはようございます。それでは,座ってやらせていただきます。それでは,会計
室の事業概要につきまして,お手元の資料により御説明申し上げます。
1ページをお開きください。
まず,事業概要でございます。会計室の所管事務は,第1に一般会計,特別会計の現金・有価
証券の出納・保管及び決算の調製等の会計事務,第2に3企業会計,具体的には下水道事業・港
湾事業・新都市整備事業の各会計の現金・有価証券の出納・保管の事務,第3に支出負担行為の
確認事務,第4に公共料金一括支払いの事務でございます。
また,公金の収納・支払いにつきましては,本市の指定金融機関である三井住友銀行が取り扱
っております。
次に,組織及び人員でございます。会計室は,会計管理者の補助組織として,会計管理者が兼
務する会計室長のもとに会計課長,担当係長2名を置き,管理・出納担当及び審査担当の体制で
会計事務を処理しております。
-2-
会議録(速報版)
次に,2ページをお開きください。
会計室関係の予算につきまして御説明いたします。
金額につきましては,1万円未満を省略して御説明いたします。
まず,歳入予算でございます。歳入合計額は,一番下の欄にございますように,50億3,166万
円でございます。
その内訳としましては,まず,第15款使用料及手数料,第2項手数料,第1目証紙収入としま
して1億3,153万円を計上いたしております。これは建築確認,産業廃棄物処理業許可申請等の
手数料でございます。
次に,第22款諸収入,第7項雑入,第1目預金利子としまして,歳計現金の預金利子5,000万
円を計上いたしております。
次に,第5目償還金としまして,会計室分48億5,000万円を計上いたしております。これは会
計室で公共料金を一括支払いした後,各局の予算から振りかえにより受け取る収入でございます。
次に,3ページをごらんください。
歳出予算でございます。歳出合計額は,一番下の欄にございますように,49億1,384万円を計
上いたしております。
これは,第2款総務費,第1項総務費,第2目総務管理費としまして,会計事務の管理執行に
要する経費を計上いたしております。説明欄に記載しておりますように,公共料金一括支払いの
処理費,公金受入手数料等の経費を計上いたしております。
次に,4ページをお開きください。
平成27年4月1日から平成28年3月31日までの1年間の会計事務取扱件数を掲げております。
金銭会計事務につきまして,公金受入件数が803万2,972件,支出命令書審査件数が26万3,666件
でございます。
以上で会計室の事業概要の説明を終わらせていただきます。何とぞよろしく御審議のほどお願
い申し上げます。
○委員長(山下てんせい)
当局の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
事業概要の説明も含めて,会計室の所管事項について御質疑はございませんか。
(なし)
○委員長(山下てんせい)
では,御質疑がなければ,会計室関係の審査はこの程度にとどめたい
と存じます。
当局,どうも御苦労さまでした。
それでは,委員の皆様に申し上げます。
ここで,次の選挙管理委員会・人事委員会及び監査委員が入室するまでの間,約5分間休憩し
たいと存じます。
(午前10時7分休憩)
(午前10時8分再開)
(選挙管理委員会・人事委員会・監査委員)
○委員長(山下てんせい)
ただいまから総務財政委員会を再開いたします。
これより選挙管理委員会・人事委員会及び監査委員関係の審査を行います。
-3-
会議録(速報版)
それでは,事業概要について当局の説明を求めます。
では局長,着席されたままで結構です。
○井上選挙管理委員会事務局長
それでは,お手元にお配りをしております事業概要により,選挙
管理委員会事務局,人事委員会事務局,監査事務局の平成28年度事業概要について,順次御説明
を申し上げます。
まず,私からは,選挙管理委員会事務局の事業について御説明を申し上げます。
1ページをお開きください。
1ページには,組織図を掲げております。選挙管理委員会事務局は市と各区にあり,相互に連
携をとりながら事務を行っております。
2ページをお開きください。
2ページの上段には,職員配置表を掲げております。職員数は14名です。
次に,事業の概要ですが,平成28年度は,先日の7月10日に行われました参議院議員通常選挙
の管理執行のほか,選挙人名簿の調製,選挙に関する啓発等の事務を行ってまいります。
3ページをごらんください。
平成28年度予算について御説明申し上げます。なお,金額につきましては1万円未満を省略し
て申し上げます。
まず,歳入ですが,第16款国庫支出金,第3項委託金4億4,484万円は,在外選挙人名簿登録
事務に対する委託金及び参議院議員通常選挙の執行等に対する委託金でございます。
第17款県支出金,第2項補助金140万円は,明るい選挙推進のための常時啓発事業に対する補
助金でございます。
以上,歳入合計4億4,624万円となっております。
次に,歳出ですが,第2款総務費,第5項選挙費7億7,055万円は,委員報酬,事務局職員の
給料,選挙管理システムの再構築経費,明るい選挙推進のための常時啓発事業,そして参議院議
員通常選挙の執行に要する経費等でございます。
以上で選挙管理委員会事務局の事業概要の説明を終わらせていただきます。何とぞよろしく御
審議のほどお願い申し上げます。
○梅村人事委員会事務局長
人事委員会事務局長の梅村でございます。どうぞよろしくお願いいた
します。
引き続きまして,人事委員会事務局の平成28年度事業概要について御説明申し上げます。
5ページをお開きください。
5ページには,組織図を掲げております。本委員会事務局には調査課と任用課があり,調査課
は事務局の庶務,委員会の議事,給与等勤務条件の報告及び勧告,措置要求の審理,審査請求の
審査,労働基準監督機関の職権行使等を担当しております。任用課は競争試験,職員の選考等を
担当しております。
6ページをお開きください。
上段に職員配置表を掲げており,職員数の合計は17名となっております。
次に,事業の概要を記載しております。公平審査,職員の苦情処理,労働基準監督,給与の調
査,報告及び勧告,職員の採用試験・選考,職員の昇任選考等の事務を行っております。
右の7ページには,平成28年度予算を掲げております。
歳出予算といたしまして,第2款総務費,第6項人事委員会費で2億1,062万円を計上してお
-4-
会議録(速報版)
り,その内訳は委員の報酬及び費用弁償,事務局職員の給料等並びに公平審査,労働基準監督,
給与勧告,競争試験・選考等に要する経費でございます。
以上で人事委員会事務局の事業概要についての説明を終わらせていただきます。何とぞよろし
く御審議のほどお願い申し上げます。
○鈴木監査事務局長
監査事務局長の鈴木でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
引き続きまして,監査事務局の平成28年度事業概要について御説明申し上げます。
9ページをお開きください。
9ページには,組織図を掲げております。監査事務局には第1課,第2課及び第3課がござい
ます。第1課と第2課は財務監査,行政監査,決算審査等を担当し,第3課は主として工事監査
を担当しております。
10ページをお開きください。
上の段に,職員配置表を掲げております。職員数の合計は24名でございます。
次に,事業の概要を記載しております。地方自治法等の規定に基づき,監査,決算審査及び基
金運用状況審査,健全化判断比率等審査,出納検査,外部監査にかかわる事務を行っております。
続きまして,11ページをごらんください。
平成28年度予算について御説明申し上げます。
歳出予算でございますが,第2款総務費,第7項監査委員費は2億9,857万円で,その内訳は,
非常勤の委員の報酬及び費用弁償,常勤の委員及び事務局職員の給料等,監査,決算審査,出納
検査,外部監査等に要する経費でございます。
以上で監査事務局の事業概要の説明を終わらせていただきます。何とぞよろしく御審議のほど
お願い申し上げます。
○委員長(山下てんせい)
当局の説明は終わりました。
これより質疑を行います。事業概要の説明も含めて,選挙管理委員会,人事委員会及び監査委
員の所管事項について御質疑はございませんか。
○委員(むらの誠一)
選管にお伺いしたいと思います。
きょうは,第1回目なので,事業概要説明というのはわかるんですけども,先ほど,ちょっと
触れていただいたように,本来,7月1日の選挙,今回,18歳,19歳が初めて有権者になったわ
けで,今回の選挙の総括といいますか,いわゆる報告があってしかるべきではないかなと私は思
うんですわ,本来―― 当然こうやって質問が出るんだろうけれども,10日に行われて,どういう
事故があったとか,なかったとか,その辺が本来は報告という形で私はあるほうが望ましいんで
はないかと,まず申し上げておきたいと思います。
それで,先ほど申し上げたように,今回は18歳,19歳が新たに有権者になって,総務省も,い
わゆる抽出検査ではなくて,いわゆるきちっとした投票率の数字を出すということで,全国的に
は新聞も載っておったと思うんですけれど,ちょっと私が見逃してたら恐縮なんですが,市内の,
いわゆる18歳,19歳の投票率というのを,ちょっと詳細に教えていただきたいということと,そ
れから今回,どういうことを啓発されて,その効果,今後の課題等,その辺についてお伺いをし
たいと思います。
○井上選挙管理委員会事務局長
まず,総括ですけれども,今回,西区と東灘区におきまして,期
日前投票所におきまして二重投票という,あってはならないトラブルがございました。これにつ
いては,大変申しわけなく思っておりまして,今後このようなことが二度とないように,従事者
-5-
会議録(速報版)
に対する事前の研修の徹底,あるいは従事者間の連携については,さらに強化をしていきたいと
思ってます。
あと,御質問にもありました18歳につきましては,神戸市全体の投票率が,これは新聞報道も
しておりますように,神戸市では52.65%ということで,前回の51.91%からいたしますと0.7ポ
イント伸びたということになっております。そういった中において,今回,初めて18歳に選挙権
が引き下げられたということがありまして,我々のほうでも,総務省の依頼も受けまして,これ
は,今回はあくまで抽出調査でありますけれども,市内全区,平均的な投票所1カ所をピックア
ップいたしまして,抽出調査を行いました。
その結果,18歳の方の投票率が46.67%,19歳の方の投票率が40.37%,平均いたしますと43.7
6%という数字が出ております。これについては,この数字を総務省にも報告をいたしまして,
全国的には,これも新聞に出ておりましたですけども,18歳が51.17,神戸市は46.67ですけども,
全国的には51.17,19歳は39.66%,神戸市は40.37でありました。平均いたしますと,全国平均
が45.45%,神戸市は43.76という,こういう数字が出ております。
この結果につきましては,平均が,先ほど申し上げましたように52%ということで,それから
いきますと,約9ポイント近く下回っておるということがありますので,必ずしも満足できる数
字ではないかと思っております。
ただ,前回,3年前の参議院議員選挙で,このときは,まだ二十歳の選挙権でありましたです
けども,そのときが,先ほど申し上げましたように,平均投票率が51.91%という中で,二十歳
の方の投票率は33.1%ということになっておりましたので,それからいうと10ポイントほど上が
っているという結果になっております。十分満足できる数字ではありませんですけれども,一定
の啓発効果はあったのかなというふうにも思っています。
そういった中で,神戸市としてどのような啓発なりを行ってきたかということですけれども,
1つには,18歳,19歳,新しく選挙権を得られた方に直接ダイレクトメールで,選挙権の意義で
ありますとか,あるいは投票の仕方とかいったようなダイレクトメールを全員の方に送らせてい
ただきました。
また,7月号の広報紙KOBEの特集で記事を掲載する,あるいは18歳をなめるなという,こ
れは挑発的なキャッチコピーなんですけれども,こういったポスターを使った啓発でありますと
か,あるいはいわゆる出前授業ということで,高校に対する出前授業を行ったり,あるいは選挙
物品,直接の投票箱とか,模擬の投票用紙等を貸し出しをいたしました。そういう選挙物品の貸
し出し事業等も行いまして,啓発を行ってきたところであります。
先ほど申し上げましたように,まだまだ始まったばかりであり,今後さらに啓発をしていく必
要があると思っておりますけれども,これからも選挙管理委員会としましては,出前授業など,
教育委員会での主権者教育の推進をサポートしていくとともに,ダイレクトメールによる啓発,
あるいは若い大学生等に,実際に選挙事務,投票所とか,開票事務等に携わっていただくことに
よります体験型の啓発にも積極的に取り組んでいきたいと考えております。
以上です。
○委員(むらの誠一)
今,抽出でということをお聞きしましたけれども,18歳で神戸市,46.67,
19歳で40.37ですかね,19歳のほうでは,若干全国平均を上回ってはいるけれども,18歳ではか
なり下回っている。全国平均でも全国が45.45なのが,神戸市では43.76と,初めてのことですか
ら,先ほど答弁あったように,今後もやり続けていく必要があるんだろうと思うんですけれども
-6-
会議録(速報版)
ね,今回の啓発策というか,その中に若い当事者の方々であるとか,いわゆる意見なんかを取り
入れていったのかどうなのかということをお伺いをしたいと思います。
○井上選挙管理委員会事務局長
神戸市には明るい選挙推進協議会という,啓発運動体がございま
す。その中に,昨年度,今回の若い方に対する啓発の懇話会を設けまして,神戸市の明るい選挙
推進協議会の委員の中から青少年団体の方,あるいは教育委員の方等,5名参加いただきまして,
その方を中心に御議論をいただきました。その方の―― 前提といたしまして,昨年は若い方の意
見も聞こうということで懇談会等も行った上で,去年開催をいたしまして,そういった中で,先
ほど申し上げましたような施策を打ってきたということにしておりますので,直接若い方との意
見を我々が聞いたということではないですけども,そういう明るい選挙推進運動協議会のメンバ
ーの方が若い方の意見をお聞きいただいた上で,昨年度懇話会を設け,その提言をもとに,いろ
いろ我々としては事業を取り組むと,そういう形で取り組んでおります。
以上です。
○委員(むらの誠一)
今,御答弁いただいた中で,若い方から直接ではなくて,そういう若い方
と日ごろ接している団体の長であるとか,そういう方々,やっぱりそこは大きく違うと思うんで
すよ。私は,直接,当事者というか,若い世代の方々に積極的に考えていただく,直接意見を聞
く,そういう場を設けていく必要があるんではないかなというふうに思います。これは市政全体
でも若い意見を取り入れていく中で,やはり若い方と接している旧来の団体の方々の意見だけで
はね,私はやっぱり限界がありますし,それが若い方の意見を反映されてるかというと,私は疑
問を持ちますね,いろいろ―― 個別には言いませんけれども,全体的にね。そういう意味では,
本当に若い方々の新鮮なというか,生の意見を積極的に今後の選挙の投票率のアップ,それから
若い人たちに選挙に関心を持ってもらうというものに取り入れていただきたいというふうに思い
ます。
私もテレビで見てて,これはひょっとして神戸市でやってたら恐縮なんですけれども,旧来で
あれば,投票所に行って投票すると証紙というのを,申告というかね,何も言わなければもらえ
ませんけど,須磨の場合はね,くださいと言えばもらえますね。例えば,投票所の外に,投票し
た後に写メというか写真を撮る,そこに選挙行ってきましたとか,一緒に写真に写り込むような,
何かキャラが写ってたりとか,そういうようなものがあって,一緒に,顔を入れてもいいんです
けれども,写真を撮って,それを拡散して,私選挙行ってきたよ,皆さんも行きましょうみたい
なことを,どこかが取り組んでたというのをテレビで見たんですね。これは,なかなかおもしろ
いなというふうには思ったんですけれども,そういったような―― これが若い人たちからの意見
なのか,いわゆる選管の中から出てきてた意見なのかわかりませんけれども,とにかく今までと
は違うような―― 私にはなかった発想ですけれども,ぜひそういう若い方々の生の声がダイレク
トに,予算もかかりますけれども,ぜひ民主主義の根幹ですから,ぜひお願いをしたいと思いま
すけれども,ちょっとコメントがあればお願いします。
それと,先日―― 当たり前なんですけど,私も選挙に行ってきて,全国比例の名前が余りにも
小さくて,ちょっとあれはいかがか,確かに多いですから,多いので,あの箱,アルミの箱の中
に張り出すとなると,確かにあの字の大きさにならざるを得ないのかなとは思いましたけれども,
しかし,私でも見にくかったですし,高齢者であれば,なお見にくいんではないか,ルビも打っ
てますしね,事前にきちっと全国比例の候補者を決めておっても,その方の名前を確認するのに,
私もちょっと探したぐらいなので,その辺も,ちょっと工夫ができないのかどうなのか,あわせ
-7-
会議録(速報版)
てお伺いをしたいと思います。
○井上選挙管理委員会事務局長
今,むらの委員が御指摘のように,若い方の直接の声を聞いてい
くというのは,私も必要があると思っております。今回,投票事務あるいは開票事務に全区で約
130名程度,大学生に従事をいただいたという実績も出ておりますので,例えば,そういったよ
うな方に,選挙に参加してどうやったというような声を聞くのも1つかもしれませんし,また今
回,外国語大学に期日前投票所を設けております。外大の学生にも参加いただきましたので,外
大の学生さんあたりの声を聞いていくというのも1つかもしれませんし,いろいろ手法はあろう
かと思いますので,今後積極的にそういった動きはしていきたいと思っております。
それと,先ほどの比例の名簿ですけども,これ私も直接,小さいという苦情は聞きました。実
際,私が見ましても,確かに,私ももう,ちょっと目が見えにくくなってきているせいもありま
して,確かに小さいなと感じたところでございます。
これにつきましては,今回は,あくまで比例ということで,総務省あるいは県の選挙管理委員
会で作成したものを我々も張っておるという格好になっておりますので,そういったような声が
あった旨を県選管通じて,国等にも伝えていきたいと思っております。
以上です。
○委員(むらの誠一)
よろしくお願いします。
最後にって先ほど申し上げて,ちょっと思い出したんですけど,抽出ではなくて,いわゆる各
区の今回18歳,19歳の正確ないわゆる投票率というのは,最終的には出るんでしょうか。
○井上選挙管理委員会事務局長
今回は,あくまで速報値を国が出したいということで,抽出調査
をいたしました。全ての調査につきましては,これは出します。ただ,時間を少しいただきたい
と思っておりますので,8月下旬ぐらいまでには何とか,ちょっと事務の作業もございますが,
いずれにしろ,詳しい調査結果は出ますので,また御報告申し上げます。
○委員(むらの誠一)
ありがとうございます。今回の選挙,お疲れさまでございました。
以上です。
○委員長(山下てんせい)
他に御質疑はございませんか。
(なし)
○委員長(山下てんせい)
他に御質疑がなければ,選挙管理委員会・人事委員会及び監査委員関
係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。
当局,どうも御苦労さまでした。
委員の皆様に申し上げます。
それではここで,次の企画調整局が入室するまでの間,約5分間休憩いたしたいと存じます。
(午前10時27分休憩)
(午前10時30分再開)
(企画調整局)
○委員長(山下てんせい)
ただいまから,総務財政委員会を再開いたします。
これより企画調整局関係の審査を行います。
それでは,事業概要について,当局の報告を求めます。
局長,着席されたままで結構です。
○大谷企画調整局長
企画調整局長の大谷でございます。
-8-
会議録(速報版)
隣におりますのは,医療・新産業担当理事の今西でございます。どうぞよろしくお願いいたし
ます。それでは,座らせていただきます。
平成28年度事業概要につきまして御説明を申し上げます。
お手元にお配りしております事業概要の1ページをお開きください。
阪神・淡路大震災から20年が経過し,企画調整局では,平成28年度を神戸創生元年と位置づけ,
神戸をしっかりとした成長軌道に乗せ,新しいステージへと押し上げるため,市政の基本的施策
の企画立案,新たな行政課題への対応,施策の総合的・計画的な執行を確保するための各局間の
事業調整など,各局と連携・協調しながら,これからの神戸の成長を支えるさまざまなプロジェ
クトに取り組んでまいります。具体的な事業の内容につきましては,後ほど説明をさせていただ
きます。
2ページをお開きください。
2ページから11ページにかけまして,5月1日現在の企画調整局の機構図及び分掌事務を掲げ
ております。その中でも,部局等をまたがる横断的なプロジェクト組織として,8ページ,9ペ
ージには神戸エンタープライズプロモーションビューローを,10ページ,11ページには医療産業
都市推進本部事務局組織を記載しております。
なお,お手元にお配りしておりますとおり,6月20日付,30日付の退職及び7月1日付の採用
によりまして,機構図に一部変更がございますので,後ほど御参照ください。
12ページをお開きください。
3.職員配置表でございますが,企画調整局は医療・新産業本部と合わせ5つの部から構成さ
れており,合計欄に掲げておりますとおり,平成28年5月1日現在で総数182名の体制となって
おります。
13ページをごらんください。
4.予算の概要につきまして御説明申し上げます。なお,1,000円単位以下は省略させていた
だきます。
平成28年度予算の歳入の合計は,表の最下段に掲げておりますように,18億7,847万円,歳出
の合計はその右側,89億9,550万円でございます。
次のページをお開きください。
14ページ,15ページには歳入予算の説明を,16ページ,17ページには歳出予算の説明を,さら
に18ページには債務負担行為の説明をそれぞれ掲げておりますので,後ほど御参照ください。
続きまして,19ページをごらんください。
5.事務事業の概要につきまして,御説明申し上げます。
(1)地方創生の推進でございますが,ア.神戸創生戦略の推進では,平成27年度に策定した神
戸創生戦略を着実に推進するため,人口減少社会に対応した先進的で実効性のある取り組みを進
めてまいります。また,政策調査を拡充し,神戸市を取り巻く社会経済情勢や国の動向,海外や
国内の他都市の先進的取り組み等について,客観的データや情報を収集・分析する体制を充実さ
せ,全市的な政策・施策の企画立案に寄与してまいります。
イ.移住促進に向けた都市プロモーションの展開では,市外在住の若年層を主なターゲットと
して,市内での移住体験事業や,テレビドラマの放映を契機としたプロモーション,兵庫県と連
携した首都圏での情報発信等により,移住を検討している方への後押しを図ってまいります。
ウ.大学との連携の推進では,全国有数の大学集積都市である神戸の魅力を広く発信し,若手
-9-
会議録(速報版)
人材の流入・育成・定着に取り組むほか,大学が持つ多様な資源や学生の活力をまちづくりや地
域課題,市政課題の解決に生かすため,大学と行政との連携を強化した事業を展開してまいりま
す。
次に,(2)協働と参画によるまちづくりの推進でございますが,ア.神戸2020ビジョンの推進
では,神戸2020ビジョンについて,全体目標の実現に向けたアンケートなど,各種調査の実施や
結果の分析を行うとともに,市民への周知を図ってまいります。
20ページをお開きください。
イ.市民・職員協働プロジェクトチームの設置では,特定の課題に対応するため,外部の有識
者や若手職員を積極的に登用し,課題解決に向けた検討や取り組みを官民一体となって行ってま
いります。
ウ.公民連携(PPP)の推進では,市と事業者が対等なパートナーとして,おのおのの強み
を生かすことのできる効果的・効率的な公民連携を進めてまいります。
次に,(3)G7神戸保健大臣会合開催に向けた取り組みでございますが,ア.G7神戸保健大
臣会合推進事業の推進では,G7神戸保健大臣会合の成功に向け,市民の歓迎機運の醸成や神戸
の魅力,産業の発信,阪神・淡路大震災の支援に対する感謝の発信など,官民一体となって取り
組んでまいります。
イ.G7神戸保健大臣会合を契機とした神戸医療産業都市の発信では,保健医療分野の国際的
な注目が神戸に集まる中,神戸医療産業都市の先進性やポテンシャルを広くPRしてまいります。
次に,(4)神戸医療産業都市の推進でございますが,ア.ヘルスケアサービス開発支援事業~
リサーチコンプレックス事業の推進~では,休養・栄養・運動など,市民の生活に近いヘルスケ
ア分野において産学民協働による新たなヘルスケアサービスの開発を促進する仕組みを構築して
まいります。
21ページに参りまして,イでは,がん・免疫をテーマとした国際シンポジウムを開催し,最先
端の研究を行う神戸医療産業都市を世界に発信してまいります。
ウ.融合連携強化に向けた調査検討では,神戸医療産業都市に集積する各機関の連携を強化す
る新たな推進体制の構築に向けた調査検討を行ってまいります。
エ.スーパーコンピューティング拠点形成の推進では,スーパーコンピューター京の運用及び
ポスト京の設置に向けた支援など,世界最高水準のスーパーコンピューティング拠点の形成を支
援してまいります。
オ.神戸アイセンターを核とする再生医療拠点の整備支援では,国家戦略特区プロジェクトで
ある(仮称)神戸アイセンターの整備を支援し,iPS細胞を用いた世界初の網膜治療を初めと
する再生医療の実用化等を加速してまいります。
カ.メディカルクラスター(高度専門病院群)の連携推進では,メディカルクラスターを構成
する各医療機関によるICTシステムの連携や海外患者受け入れのワンストップ窓口設置の検討,
臨床研究推進のための基盤整備支援を行ってまいります。
キ.インシリコ創薬の推進では,IT技術を導入した新しい創薬手法であるインシリコ創薬の
推進に向け,創薬アプリケーションの開発や人材育成など,体制の構築を支援してまいります。
22ページをお開きください。
ク.医療機器等の事業化促進では,神戸発の医療機器等の開発・事業化促進に向けた総合的な
サポートを行う医療機器等事業化促進プラットホームの運営を支援してまいります。
-10-
会議録(速報版)
ケ.神戸医療産業都市の戦略的広報の展開では,市民向けの神戸医療産業都市・京コンピュー
ターの一般公開等,受け手の興味・関心に応じた届ける広報を展開してまいります。
コ.神戸医療産業クラスターの形成推進では,医療産業クラスターの活性化や形成促進,先制
医療の実現につなげるための活動支援などを通じて,研究基盤の強化を図ってまいります。
サでは,国際的な社会貢献のため,WHO神戸センターの運営を支援してまいりますとともに,
シでは,医療関連企業等が集積する我が国最大のバイオメディカルクラスターに成長した神戸医
療産業都市における中核施設の運営を支援してまいります。
ス.神戸医療産業都市への企業誘致の推進では,展示会の出展等を通じて神戸医療産業都市の
魅力を国内外に発信し,医療関連企業の誘致を積極的に進めるとともに,産学官の連携や企業間
の交流会などを通じて進出企業の定着と成長を促進してまいります。
23ページに参りまして,セ.スーパーコンピューター京及びFOCUSを活用した企業集積の
推進では,スーパーコンピューター関連企業の集積と市内企業の活性化を目指すため,①展示
会・学会への出展や,②スーパーコンピューターの産業利用講習会の開催に取り組んでまいりま
す。
なお,参考といたしまして,神戸医療産業クラスターに立地する主な施設の概要及び配置図を
23ページ中段から26ページまで掲げておりますので,後ほど御参照ください。
次に,27ページをお開きください。
(5)企業誘致の推進でございますが,ア.企業誘致の推進では,新たな活力を生む成長産業等
の集積を促進し,将来の安定成長の産業基盤づくりを進めるため,官民一体となって企業誘致に
取り組んでまいります。また,誘致インセンティブとして,①神戸エンタープライズゾーン条例
による不均一課税の実施や,②雇用創出型製造業集積促進補助制度による製造業の設備投資に対
する補助,③企業拠点(本社機能)移転補助制度を引き続き行ってまいります。
28ページをお開きください。
イ.外国・外資系企業の誘致では,政府の日本再興戦略における外国企業誘致の抜本強化等の
動きを踏まえ,①外国・外資系企業のオフィス賃料補助制度を引き続き実施するとともに,29ペ
ージに参りまして,②海外トップセミナーの実施等では,海外企業に対して市長みずからが海外
でセールスを行うトップセミナーを開催するなど,海外への情報発信に取り組んでまいります。
ウ.都心地域への立地促進では,①都心オフィス活性化事業として,都心・三宮再整備の動き
に合わせ,不動産事業者等と連携しながら,企業の流出入動向を分析し,戦略的な誘致活動を展
開するとともに,②都心地域オフィス等立地促進事業にも取り組んでまいります。
(6)革新的な企業・創業支援等の展開でございますが,ア.チーフ・イノベーション・オフィ
サーの配置では,スタートアップの育成・支援施策を強力に推進するため,IT関連業界に関す
る最新情報の把握やネットワークの構築,施策の検討及び実施に関する指導や助言等を行う人材
を民間より登用いたします。
イ.世界トップレベルのアクセラレータの誘致,連携では,シリコンバレーを中心に世界的に
活動するアクセラレータによる日本初となるアクセラレーションプログラム実施することで,国
内外のスタートアップや投資家などを神戸に引きつけるとともに,本市が取り組むスタートアッ
プ支援施策を世界に向けて発信いたします。
30ページをお開きください。
ウ.神戸スタートアップオフィス事業等の推進では,国内外の優秀なスタートアップに対する
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会議録(速報版)
活動拠点の提供や,アクセラレータによる支援などを通じて,次の段階への成長を促すとともに,
スタートアップ支援施策に賛同する個人・法人からふるさと納税を活用した寄附金を募り,支援
施策の充実を図ってまいります。
エ.世界的スタートアップ都市への派遣交流で学ぶ若手IT人材育成事業では,シリコンバレ
ーを初めとする世界的なITイノベーションの中心地に,神戸での起業を志す学生などを派遣し,
現地との交流プログラムの実施により,若者の起業家マインドの醸成を図ってまいります。
オ.連携交流拠点の調査検討では,神戸医療産業都市への進出企業や地場企業,研究機関等が
集いイノベーション創出を目指す連携交流拠点の整備に向けた調査・検討を行ってまいります。
カ.アフリカ・ルワンダとのICT分野における経済連携・交流事業では,国家戦略としてI
CT産業の成長を促進するアフリカ・ルワンダと市内ICT産業の新たなビジネス機会の創出を
図る取り組みを実施してまいります。
キ.シアトル拠点を活用した経済交流では,アメリカのシアトル市に神戸シアトルビジネスオ
フィスを設置し,米国西海岸におけるIT分野等での経済・人的交流を促進してまいります。
次に,(7)デザイン都市神戸の推進でございますが,ア.デザイン都市・神戸創造会議の開催
では,まち,暮らし,物づくりの3つの基本的方針に基づき,デザイン都市・神戸の推進に関し
て提言を行うデザイン都市・神戸創造会議を開催いたします。
31ページに参りまして,イ.+designプロジェクトの実施では,デザイン都市・神戸創
造会議の意見を踏まえ,市民が身近なところでデザイン都市としての魅力やたたずまいを感じる
ことができるよう,市庁舎空間の見直しなどに取り組んでまいります。
ウ.デザイン都市・神戸の発信では,市民,クリエイターと本市が連携しながら,都市の魅力
向上や社会課題の解決に取り組むとともに,その取り組みや効果を多くの市民が身近に感じられ
るよう,さまざまな媒体を通じたデザイン都市・神戸の広報を実施してまいります。
エ.では,ユネスコ・創造都市ネットワークを活用し,連携・交流事業を推進するとともに,
オ.では,デザイン都市・神戸のシンボルであるデザイン・クリエイティブセンター神戸を運営
してまいります。
次に,(8)オープンガバメントの推進でございますが,市が保有するデータを2次利用可能な
形式で公開するなど,オープンデータを推進し,行政の透明性・信頼性の確保を図るとともに,
オープンガバメント社会の構築を支援してまいります。
32ページをお開きください。
(9)情報化の推進でございますが,ア.情報化の推進等では,豊かで快適な市民生活の実現に
向け,CIO(情報化統括責任者)を中心とした庁内ICT環境の再構築等の取り組みを進めて
まいります。
イ.社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)の運用及び市民サービスの向上では,引き続
きマイナンバーカードの交付事務や制度の普及啓発を行うとともに,区役所窓口での総合窓口の
設置に向け,必要な検討を行ってまいります。
(10)都市の活性化でございますが,ア.都心・三宮再整備の推進では,都心・三宮周辺地区の
再整備を進めるに当たり,新たな施策・事業の企画立案に向けた調査・検討を行うとともに,周
辺の公共施設について,今後のあり方を検討してまいります。
イ.市街地西部地域の活性化の推進では,①市街地西部地域活性化に向けた検討及び事業化支
援として,市街地西部地域の魅力に磨きをかける新たなプロモーションに取り組むとともに,引
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会議録(速報版)
き続き民間事業者からの提案による活性化プロジェクト事業に取り組んでまいります。
また,②兵庫運河周辺地域活性化の推進では,イオンモール開業に合わせた夜間ライトアップ
など,兵庫運河を核とした地域づくりの実現に取り組んでまいります。
33ページに参りまして,③地域の魅力を生かした活性化推進事業では,アニメーションに関連
した地域活性化イベントなどを開催してまいります。
ウ.港都神戸グランドデザインの推進では,港都神戸グランドデザインの実現に向け,情報発
信など,協創の取り組みを進めてまいります。
(11)特別自治市の推進に向けた活動では,新たな大都市制度特別自治市の推進に向け,国等関
係諸機関に対する要望・提案活動を行うとともに,積極的な広報を行うなど市民理解の向上を図
ってまいります。
(12)広域行政・広域連携の推進でございますが,ア.指定都市との連携では,指定都市市長会
において大都市行財政制度等の共同調査研究を行うとともに,国等関係諸機関に対し要望・提案
活動を行ってまいります。
イ.関西圏における広域連携では,関西広域連合における取り組みなどを通じて,府県域を越
えた広域的な行政課題に関西が一体となって取り組むほか,ウ.近隣市町との協調や,エ.兵庫
県との協調を引き続き進めてまいります。
オ.市長会では,兵庫県市長会,近畿市長会,全国市長会において,国・県等に対し要望活動
等を行ってまいります。
34ページに参りまして,カ.大都市企画主管者会議では,大都市に共通する都市問題等につい
て,指定都市間で情報交換等を行ってまいります。
(13)事務事業等の調整でございますが,ア.事務事業の総合調整では,引き続き部局間の調整
を行うとともに,イ.外郭団体相互間の事業調整では,効率的な事業執行に向け,団体相互間の
事業調整を行ってまいります。
(14)統計でございますが,ア.統計調査では,各種法令による統計調査等を実施してまいりま
す。また,主要な統計調査の実施年度を表にまとめておりますので,後ほど御参照ください。
35ページに参りまして,イ.統計解析及びウ.統計資料整備では,各種統計資料の収集・解析
を行うとともに,神戸市統計書などを発行してまいります。
最後に,(15)その他主な事務事業でございますが,ア.阪神・淡路大震災復興基金では,兵庫
県とともに阪神・淡路大震災復興基金を通じて実施してきた復興対策について,被災地の課題解
決に向けた取り組みを実施してまいります。
イ.東京オリンピック・パラリンピック関連事業では,東京オリンピック・パラリンピックの
経済効果の誘引や,神戸の発信に向けた取り組みを実施してまいります。
ウ.国際的視野に立った政策形成・人材育成では,国内外の知見を取り入れた政策の調査・研
究や政策提言を支援し,幅広い知見を備えた人材の育成を図ってまいります。
また,エでは阪神・淡路大震災に関する資料の整理・保存作業を進めるほか,オ.歴史的資料
の収集・保存等を文書館で行うとともに,新修神戸市史生活文化編の編集を行ってまいります。
カ.東京事務所では,国等とのパイプ役として各省庁からの情報収集や関係国会議員への情報
提供などに取り組むとともに,兵庫県東京事務所との連携をさらに強化し,首都圏における効果
的・効率的な活動の充実を図ってまいります。
以上,平成28年度事業概要につきまして御説明申し上げました。何とぞよろしく御審議のほど
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会議録(速報版)
お願い申し上げます。
○委員長(山下てんせい)
当局の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
事業概要の説明も含めて,企画調整局の所管事項について御質疑はございませんか。
○委員(むらの誠一)
数点お伺いをします。
まず,初めのところで,1ページで,特に平成28年度は人口減少社会に対応する神戸2020ビジ
ョン及び神戸創生戦略を全体目標であるということで,ずっとあって,全市を挙げて関連事業に
取り組むというふうに決意が述べられております。
先日といいますか,28年の6月7日の日経新聞に内閣府が新婚さんに最大18万円を支給すると
いう補助事業を発表されました。ちょっと紹介させていただきますと,内閣府は減少傾向が続く
結婚件数を底上げするため,所得が比較的低い新婚カップルの支援に乗り出す。夫婦の1年間の
合計所得が300万円未満の世帯に,結婚に伴う住居費や引っ越し費用などを最大18万円支援する。
政府が日本一億総活躍プランで掲げた結婚支援策の柱となる。内閣府は今年度の少子化対策予算
の中から約11億円を充てる。結婚件数,婚姻件数の増加を促すことで,政府目標の希望出生率1.
8の実現につなげる。内閣府の支援プログラムの実施を決めた自治体に住み,4月1日以降に結
婚した新婚カップルが対象になる。内閣府はこの制度で約8,100世帯を支援する方針。これは,
国が必要経費の4分の3を持ってくれると。残りの4分の1を自治体が負担する。それから,内
閣府は若年層の経済的な不安が結婚を阻む一因になっていると判断,低所得の新婚カップルの支
援に踏み切るということが,これ新聞であります。ちょっと,事前にお聞きしたら,当然内閣府
のほうからそういった補助事業についてという資料もいただいておりますけれども,当然,私も
本会議等で質問させていただいて,2020ビジョンで神戸市の現状というものがしっかりと分析さ
れてるわけですけれども,やはり結婚したくても,なかなかお金というか,そういった問題で踏
み切れないというような方々が多いというようなデータもありますし,これはもう当然,4分の
3国が持っていただける,それから政府が景気対策でてこ入れするときに,車なんかを,裾野が
広いということで,車の販売を促進するときにエコカー減税,それからエコカーの補助金,あの
補助金制度なんかをすると,かなり一気にふえるんですね。車を買おうかなと,来年買おうかな
と思ってた人が,この際,このチャンスに車を買おうという形で,これはもう立証されてます。
だからこそ,政府もいろいろと考えた中でこういう補助制度をつくってきたんだろうと思います
けれども,当然,神戸市としては,出生率が全国平均を下回ってますし,この補助事業を積極的
に活用して促す。それから,神戸はウエディングのまちというのを標榜しておりますから,産業
の育成というか,支援というか,そういう観点でも,ウエディング業界も大変これを神戸市が補
助事業としてやっていただけたら,うれしいんではないかと,歓迎するんではないか。むしろ,
やらないということになると,何でやってくれへんねんというような話になるんではないかとい
うふうに思いますけれども,この辺についてお伺いをしたいと思います。
○大谷企画調整局長
神戸市の課題として,今,先生おっしゃっておられました件については,全
く同じ認識でございまして,そういった意味では,いろんな事業に取り組んでいく必要があると
いうふうに考えてございます。
今,お話ございました結婚新生活支援事業費補助金というのが,実はまだ,神戸市としては申
請してないということでございますけれども,現在の状況につきましては,関連するこども家庭
局あるいは住宅都市局とあわせまして,私ところとあわせまして,具体的にどういった形にする
-14-
会議録(速報版)
かということについて―― 対応するかということについて,庁内で検討してるというのが今の現
状でございます。
この間に,いろいろと全国の状況でありますとか,実際,申請された都市での,言ったら申し
込み状況とか,そういったのは,少し調べてみたんですが,実際のところで,私ども把握してお
りますのは,割と大きな都市というのは手挙げてないということもあるんですけれども,一方で
は,申請されたところでも,実際,じゃあ申し込まれてる方というのは,比較的少ないというよ
うな現状もあるような都市もあるんですが,そういった意味では,もし私ども神戸市としてこの
事業を申請するということであれば,もう少しそういった意味では,せっかくやるのであれば,
なるべく政策効果が上がる形で,何か今の既存制度と合わせわざで,例えば何かやるとか,そう
いったこともひっくるめて,何かそういったことが工夫できるのかどうか,そういったことを今
いろいろ検討しているところでございまして,結論につきましては,もう少しお時間を頂戴した
いと思ってございます。
○委員(むらの誠一)
ぜひ,積極的に取り組んでいただきたいと思いますけれども,参考までに,
じゃあ,想定されるデメリットというのがあるのか,ちょっとお聞きしたいと思います。
○大谷企画調整局長
想定されるデメリットといいまして,あくまでも,ある意味では私どもの推
測的な部分もあるんですけれども,聞いておりますと,例えば,費用対効果って,素直に申し上
げまして,18万円と1回限りということでございますので,そういった費用対効果,それとそう
いった制度をつくってやる,行政の,いわゆる事務の負担がどの程度あるのかとかいう,そうい
った問題もないわけではないというふうに思ってるんですけど,そういったことでやるというこ
とであれば,そういったことをさらに上回るような何かメリットといいますか,先ほど申し上げ
ましたような,何か合わせわざで,もう少し実効性が上がるような形で何かできないかなという
のが正直な私どもの今の思いということで御理解いただければと思います。
○委員(むらの誠一)
当然,この国の事業というのは,基本,全国一律ですから,これにどうい
うものをあわせていくかというのは,当然知恵の絞りどころというか,出しどころだと思います
ので,その辺は当然やっていただきたいと思いますけれども,これにかわる,代替案として,い
やいや,神戸市としてはこれを活用しなくても,これにかわるような効果,こういうもので対応
できるんですと,当然やってないですから,私もこういう効果があるということを明確に申し上
げられませんけれども,少なくとも,政府としても,それなりの方々がきちっと考えて,それか
ら先ほど申し上げたように,過去の経済対策なんかで,いわゆるそういう効果があるということ
でやってるんだろうと思いますので,ぜひ前向きにしっかりと進めていただきたいということを
お願いしておきたいと思います。これは,要望でとどめたいと思います。
続いて,ちょっと次に,きょう,神戸新聞にルワンダに駐在員派遣というのが記事に載ってお
りました。きょうの事業概要説明の中にも,ICTの―― 30ページですね,アフリカ・ルワンダ
とのICT分野における経済連携の交流事業という形で,私も新聞等でこのルワンダとのICT
分野における経済連携交流事業というのは目にしてますし,けさの新聞でも改めて,だからこの
事業概要説明を具体化するという形で神戸情報大学院の大学に事業を委託して,同大職員1人を
15日からら2カ月間駐在させるということが新聞に載ってます。私としては,きょう,総務財政
委員会,企画の審査があるわけですから,それに合わせてきちっと,そのときに発表していただ
けたらよかったんではないかなというふうに,我々が新聞でぽんと知ってというのは―― これは
私の意見ですわ,せっかくきょう常任委員会があるんですから,この常任委員会で,この事務事
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会議録(速報版)
業,事業概要の説明に合わせてこういうことをやりますというふうにしていただけたら,一番よ
かったのかなと。それに合わせて質疑させていただけたらよかったのかなとは思いますけれども。
国家戦略として国がアフリカの支援というか,そういうものに取り組んでるというのは,私も
聞いておりますが,なぜ,ルワンダなのか,それから具体的にこれを推し進めることによって,
ここには市内ICT産業に新たなビジネス機会を創出するというふうに記載されてますけれども,
もうちょっと具体的にどういうような,イメージができないんですね,どういう神戸市にメリッ
トがあるのか,ちょっと,その辺を御説明をいただきたいと思います。展望も含めて。
○今西理事
ルワンダとの交流につきましては,この5月にも市長と私もルワンダに行ってまいり
ました。ルワンダの交流のきっかけになっておりますのは,ABEイニシアチブということで今
の政府が進めております。アフリカの留学生を日本に招いて,そして日本を理解していただいて,
将来の日本とのいろんな経済的な取引なんかも含めて,いろんなアフリカとの関係をつないでい
こうというようなことでございます。
その関係で,神戸情報大学院大学,北野のほうにありますけれども,そこのほうが多くのアフ
リカの留学生を受け入れをされているということがございます。特に,ルワンダの留学生を多く
受け入れをいただいてございます。ITの関係の技術を学んでいただいて,そしてアフリカに帰
って,現実にかなりの成果を上げておられる方々も出てきているというような状況になってござ
います。
そういうような,アフリカとの関係が神戸にあるというお話をもとに,既にこの情報大学院大
学とルワンダのいろんなICTの関係が既に進んでいるという状況がある中で,私どもアフリカ
に行かせていただくということになりましたのは,アフリカ版のダボス会議がルワンダで開かれ
るということがございまして,そのサイドイベントを行うので,政府のほうのイベントに参加を
していただきたいということで,私ども行かせていただいたということでございます。
このときに,実際にルワンダとの交流を進めるに当たって,アフリカのルワンダのICTのレ
ベルっていうのは一体どの程度なんだろうということもやはり見きわめる必要があるというふう
に思ってございますので,既に私どもの課長級を昨年ルワンダにも派遣をして,一定の情報は得
ておりますけれども,実際に民間の方々10人―― 10社程度の方々を一緒に同行して,アフリカで
のビジネスマッチングをして,そのルワンダのICTの水準といったものも見きわめさせていた
だいて,経済交流が可能なのかどうかということもさせていただきました。
今回,民間の方々の評価というのは,大変ルワンダのICTの技術的に高いという,非常に私
どもの予想以上の民間企業の方々の評価がございまして,もう民間の方々自身は,私どもがきっ
かけをつくったことによって,再度ルワンダのほうに行って,具体的なビジネスの交渉をしたい
ということで,もう既に行かせていただいたときに,次のアフリカへの出張ということも決めら
れた方もいらっしゃるというような状況でございました。
実際に,水準自身も非常に高く,逆に私どものほうのITの企業も委託先としても,やはりコ
ストが安い,さらにすばらしいソフトがあるということで導入もしたいというようなことで,今
後もそういうような技術の交流が進んでいく,またビジネスにつながっていくというふうに私ど
も思ってございます。そういうような,今後のビジネスマッチングの企業を,どういう企業があ
るかということも含めて,駐在を2カ月間お願いをする形で,今後のビジネスマッチングの発展
につなげたいというのが今の現状ということで,今回派遣することになったということでござい
ます。
-16-
会議録(速報版)
○委員(むらの誠一)
私初めて詳しくお聞きして,なるほどなというふうに思いました。
そうすると,市内企業がルワンダとの,ICT関係でビジネスになって,それが神戸にもその
経済効果というか,税収も含めてですけれども,そういったことが期待できるという,いわゆる
先ほど安倍政権として,アフリカに対して,日本を理解をしていただく,そういう方々が本国に
帰ってという話もあって,そういう貢献というのもありますけれども,やはり神戸に実利として
のメリットというものもあるというような,簡単に言うとそういうことでいいのかどうか,確認
の答弁をお願いします。
○今西理事
先生おっしゃるとおりでございますけども,その経済効果がどれぐらいの波及効果の
額があるのか,また実際にビジネスマッチングによってどれぐらいの経済交流になるのかという
のは,まだ不明なところもありますけれども,少なくとも,ルワンダの状況というのは,今私ど
もが企業として十分ビジネスの相手としてやっていける水準にあるというふうには理解をしてい
ます。
○委員(むらの誠一)
機会があれば,ぜひ私もアフリカのルワンダなんかっていうのは,行った
こともありませんけれども,今,今西さんの話を聞いてると,そうかと,やはり一遍行ってみた
いなと,見てみたいなということも思いました。ぜひ,頑張って進めていただきたいというふう
に思います。
最後に,情報化推進等という形で,32ページに載っております。これも私,本会議で教育委員
会に対しての質疑の中で,教育委員会と各学校との情報の共有であるとか,そういったものにつ
いて,アナログで,電話でとか聞くんではなくて,ICTというか,そういう共有というか,効
率化というのはできないんだろうか,それは当然,教育委員会事務の負担の軽減であるとか,そ
れから各学校の担当の先生方の負担の軽減であるとか,ここにさまざまな施策や事業に積極的に
ICTを活用できるようと,それから庁内ICT,またこれは市長部局のみなのか,やはり教育
委員会にも,そういったものも取り入れていくといいますか,促していくというか,かかわって
いくというか,その辺,どのように考えたらいいでしょうか。
○大谷企画調整局長
情報化の推進の取り組みにつきましては,一応,市長部局と教育委員会は仕
組みとしては違うんですけれども,基本的にはよく連携して,共有しながら,そういった意味で
は,ベースとしては目指すところというのは共通している部分あるわけでございますので,そう
いった意味では,よく情報を密に交換しながら,連携して取り組んでいるということでございま
す。
○委員(むらの誠一)
この分野というのは,私が聞いてるというか,見聞きしてる限りでは教育
委員会というのはおくれてるんではないかなというふうに感じておりますので,ぜひそこも含め
て,しっかりと推進をしていただきたいということをお願いしておきたいと思います。
以上です。
○委員(今井まさこ)
市のエネルギー政策について,幾つかお聞きしたいんですけれども,まず
1つは,やっぱり原発の問題なんですけれども,福島の原発事故から5年以上がたちましたけれ
ども,安全宣言がされても,若い方を中心に,やはり放射能汚染を心配して,もとのところには
戻っていないというのが実態だと思うんです。このことから,事故を起こせば,取り返しのつか
ないことになることは明らかではないかというふうに思います。
福島の原発事故以降,原発は要らないという人たちが大変多くなっています。各紙の世論調査
でも,脱原発の声は50%以上を超えています。今,こうした市民の声を反映させて,関西電力に
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会議録(速報版)
強く脱原発を働きかけるべきだと考えるんですけれども,いかがでしょうか。
○大谷企画調整局長
神戸市の立場といいますか,考え方につきましては,先般,関電の株主総会
で市長も表明しましたように,基本的には多様なエネルギーをやっぱり採用しながら,ベストミ
ックスを目指していくということでございまして,そういった立場で臨んでいるところでござい
ます。
以上です。
○委員(今井まさこ)
国のベストミックスということで言えば,幾つかやっぱり問題があると思
うんですね。原発再稼働が前提になっておりますし,石炭火力発電所は2020年までに日本中で50
基近く建設すると,そのうち2基は神戸市にというふうなことであると思うんで,立ち位置をや
っぱり変えるべきじゃないかというふうに思います。そういう意味では,ぜひ変えていただきた
いというふうに思います。
原発問題については,やはり国内で動いているのはたった1カ所しかありません。関西圏内で
は動いておりません。そういう意味では,今がチャンスだと,本当に電気が足りないなんていう
声はどこからも聞こえてきておりませんのでね,脱原発に踏み出すという意味では,今が一番い
いチャンスだというふうに思いますので,ベストミックスという問題も含めてですけれども,改
めてもう1度,脱原発についての考え方はいかがでしょうか。
○大谷企画調整局長
答弁繰り返すことになりますけれども,基本的に神戸市のスタンスは,市長
も本会議で申し上げたとおりでございますし,それを今のところは堅持してございます。
以上です。
○委員(今井まさこ)
それは要望だけにとどめていきたいと思うんですけれども,2つ目に聞き
たいんですけれども,再生可能エネルギーへの転換をぜひ図っていただきたいということなんで
すけれども,市全体の再生可能エネルギーの導入割合は2020年までに10%というものを掲げてお
られますね。現時点では―― 平成26年では3.8%,ということはあと3年強ですけれども,3倍
近く引き上げていかなければならないと,これに対してはどのように市として対策を立てるのか,
関西電力についてどのように働きかけていかれるのかということをお聞きしたいのと,もう1つ
なんですけれども,市の事務事業の再生可能エネルギーの導入を2020年までには30%に引き上げ
ると,これもちゃんと書いてあるんですね。現在,これも26年ですけれども,27.7%に到着して
います。ということでは,まあ頑張ってるんかなというふうに思うんですけれども,水道局とし
ては水力であったり,環境局としては,太陽光パネルやバイオガスなどですね,教育委員会では
学校の屋上に太陽光パネルを設置したりと,いろいろ局ごとに,いろんな取り組みがあると思う
んですね。環境局だけが号令を出すというわけではないと思うんで,やっぱりここの企画として,
全ての分野が自然,そういう再生可能エネルギーをどう取り上げていくんかというのを,やっぱ
りここで大きく働きかけていただきたいということで2点お聞きしたいんですけれど。
○大谷企画調整局長
今,委員おっしゃいましたように,基本的には,環境局さんで対応をなさっ
ているということでございますけれども,私どもとしましては,確かに再生可能エネルギーにつ
きましては,そういったのにシフトしていくというのは,いろんなところで申し上げております
し,今,2020ビジョンでもそういった記述もしてございますし,そういった中で,1つ,今お話
あったような話含めまして,例えば,水素の関係の件につきましても,神戸市としては,これか
らしっかりと対応していきたいなというふうに考えておるところでございます。
以上です。
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会議録(速報版)
○委員(今井まさこ)
再生可能エネルギーの担当は環境局が号令をかけるということになるんで
すか。やっぱり,いろんな部局,またがってますので,水道局は水道局なりに考えて水力を,い
ろいろ考えられてつくっておられておりましたけれども,そういう部局をまたがってるところは
やっぱりここが号令をかけていくというか,そういうふうなことをしていかないといけないんじ
ゃないんかなというふうに思うんですけど,いかがでしょうか。
○大谷企画調整局長
確かに,複数の局にまたがって取り組んでいくべき事業でございますので,
そういった意味では,おっしゃるとおりなんですが,ただ,その取りまとめというのは,この問
題に関しては環境局さんが中心になっておやりになっていて,私どものほうもそれに参画して一
緒にやらせていただくというスタンスでございます。
○委員(今井まさこ)
ちょっと話を戻しますが,再生可能―― 市全体のエネルギー導入を10%に
というのを掲げておられるんですね。これも環境局だけの責任になるんですか。それとも,やっ
ぱり神戸市全体がそのことを関西電力に働きかけるとか,また補助金をいろんな意味で出してい
くとかいうことになるわけではないんですか。
○大谷企画調整局長
そういった意味での取りまとめというのを環境局さんでおやりになってると
いうことでございますので,その中で,例えば,当然,庁内とか,対外的な役割分担というのも
ある部分ありますので,そういった中で,例えば,いろんなところに働きかけする部分で企画調
整局がやったほうがいいところについてはそういう役割分担しますけれども,基本的には環境局
さんが目標なり,おまとめになって,庁内として,全庁的に取り組んでいるということで御理解
いただければというふうに思っております。
○委員(今井まさこ)
私もこの前までは環境局のほうにおりましたから,いろいろ質問もしたり
してきたんですけれども,やっぱり一部局からこういう目標を立てても,やっぱりそれを積極的
にやろうという,そういう各部局が出てこないとなかなか難しいという問題があると思うんで,
そういう意味では,やっぱりこの企画調整局というのかな,そこがしっかりと旗振りをぜひして
いただきたいということを要望して終わります。
以上です。
○委員長(山下てんせい)
○委員(平野昌司)
○今西理事
他に御質疑はございませんか。
まず,先日破綻したKIFMECの病院がその後どうなっているのか。
先生が言われておりますが,破綻したということでございますので,KIFMECの
運営をしていた医療法人ということでお答えを申し上げさせていただきますと,KIFMECの
医療法人自身は3月の30日に破産申請を行ってございます。現在,その破産の手続がなされてい
る最中であるというふうにお聞きをしてございます。
○委員(平野昌司)
もともと,私もこの病院が非常に厳しいときから質問もさせていただいた。
そして神戸市として何かの対応をするのかということも聞いておりましたが,実は,きょうのこ
ういう事業内容のあれでも,KIFMEC病院あるいはKIFMEC構想いうのは,当時はやっ
ぱりかなり目玉であった。ところが,今回のこの事業概要では,見事にもう抹殺されてるという
ことなんですね。これは,KIFMEC病院が破綻ということになったら,医療産業にとってど
れだけ大きな影響があるのかというのは,私は私なりに理解しとんですが,当局は,どういう認
識で理解されとんですか。
○今西理事
KIFMECといいますのは,当然,病院の名称で,その目指しておられましたとこ
ろは,神戸医療産業都市自身が国際的な貢献を行うということでございますので,神戸でないと
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会議録(速報版)
治せない患者さんを引き受けて治そうということとか,海外の医療の関係の技術の向上を行うと
いうことをその主目的としてやられたわけでございますが,その趣旨ということだというふうに
思ってございます。
残念ながら,先生おっしゃいますように,KIFMECの運営をしておりました医療法人が結
果的に倒産というような状況になってございますので,現在はそういった趣旨を継ぐことができ
るような病院選定というのが今行われているという状況でございます。
既に,一定の譲渡先の選定も終わって,そういった詳細を今詰めているというような状況だと
いうふうにお聞きをしてございますので,新たなところがそういう機能を発揮していただくとい
うような状況になることを私どものほうとしては,一緒になって考えてまいりたいというふうに
思っております。
○委員(平野昌司)
今のお話を聞きますとね,あくまで神戸市はそういう状況でというふうに聞
いておりますというような格好で,どうも受け身なんですよね。これは,僕は神戸の医療産業に
とって,国際医療病院ということも含めて,国際医療展開というのは大きな核になるもんだと思
うんですが,これがまさしく潰れたわけですよ。そしたら,それを再建するか,変わった形で誰
かに受けてもらうか,これはやっぱり神戸市行政がもっと積極的に働くべきではないかなと。と
にかく議論にもない,させないように,もう全部情報も出してこない,一体これはどうなってる
んだと。これだけ見たら,もうKIFMEC病院も含めて,KIFMEC構想いうものが全く医
療産業都市構想からなくなってしまうわけですね。これでいいのかと。神戸市が一体どこまでや
る気なのか,何をもって国際医療病院化するのか,これが全然見えてこないんですが,それはど
うでしょうか。
○今西理事
先ほど申し上げましたように,医療産業都市の目的といいます中に,もちろん経済発
展ということと,それから市民福祉の向上,そして国際貢献ということが入っているわけでござ
います。その国際貢献の中で,私どもとしても海外の,神戸でないと治せないという患者を受け
るためのワンストップ窓口も今後設けていくということも言わせていただいてございますし,国
際貢献というものも,きっちりやるということを思ってございます。
ただ,そういった受け皿となる病院が必要ということは,それはもう先生おっしゃるとおりで
ございますので,KIFMECの医療法人にかわる医療法人がそういう役割をちゃんと果たして
いただけるように,私どもとしても,できるだけ努力はしているということでございます。
ただ,建物の所有者は神戸市ではございません。そういう中で,神戸市として要請というか,
主体的に,いわゆる全てを決めるということができませんので,それについては関係機関といろ
んな調整をさせていただいているというところでございます。
○委員(平野昌司)
債権者でSPCであるとか,あるいはSMBCの銀行であるとか,いろんな
ところ含めて,あそこにあの病院をつくって融資もした,何もした,そして医療産業の核になる
ものであったと,これ皆さん認識しとるわけですよ。だから,これについて神戸市が建物の所有
者でないというだけで,何か傍観するような格好じゃなくて,土地の所有者でもあるし,神戸市
はこれを何とかせないかん,これは医療産業の核になるものなんだということを含めたら,もっ
と債権者と突っ込んだ話で,再建を考えないかんわけです,国際医療病院化として。この動きが
全く見えないんです。これについてどうでしょうか。
○今西理事
先生は,ちょっとそういうふうにおっしゃっていますけれども,私ども基本的に関係
先が非常に多いということもございまして,そういった情報をつまびらかに各段階で明らかにす
-20-
会議録(速報版)
るというのは大変難しい状況もございますけども,私どもとしては,最大限の努力をして,あの
病院の再建といいますか,再開ということを目指してやらせていただいているということです。
○委員(平野昌司)
去年,何かの機会に,市長にこのKIFMEC病院が非常に厳しいよという
ことを申し上げて,どうするんだと言うたら,慎重に慎重にと言うだけですよ,答えは。結論か
ら言うたら,市長がみずから国際医療病院だと,何とかせえというようなものが伝わってこない,
我々議会にも全く伝わってこない。いわゆる破綻をしました,その後の整理をどうしたかという
ことを含めて,これも我々には全く情報として入ってこない。こういう委員会で聞く以外入って
こない。これで果たして医療産業の核になる国際医療展開ができるのかと。市長みずからやっぱ
り旗振って,これ何とかせえと,議会にもばんとわかるような,はね返りがわかるような施策が
打てないんでしょうか。
○今西理事
KIFMECの経営のことにつきましては,先生とも何度も委員会等で―― 予算特別
委員会とか,決算特別委員会でもお話をさせていただいてございますけれども,病院自身は経営
自身がやはり大変患者がなかなか―― いろいろな報道がされたということもございまして,私ど
ももできるだけ通常の診療をやって,経営のベースをきっちりとした上で,例えば海外の患者を
受け入れるというようなことができないかというようなことは,私どもだけではなくて,心配を
しております医療産業の井村先生とか,関係の先生方みんな心配をしてございましたので,それ
が非常にKIFMECがそのまま残っていただくというのは,大変大事だということで,いろい
ろとアドバイスもさせていただきましたけども,なかなか経営の方針といいますか,田中先生自
身もなかなかお受けをいただけなかったということもございまして,結果としては,大変残念な
感じになったというふうに思ってございます。
ただ,田中先生は残されております財産というのは,病院の経営自身は非常に行き詰まりまし
たけれども,海外とのいろんな交流とか,目指しておられた患者を救うんだというような精神と
いうのは,大変重要な視点だというふうに思ってございますので,それが生かされるように,本
当にそれについては努力をさせていただいてるというつもりでございます。
○委員(平野昌司)
私は,アイセンターがいち早くぽんと公設民営でやった,その前にKIFM
EC構想で田中先生の問題は,当局は全く手出しをしなかった。要は,田中先生が一人で苦しん
で,SPCを構築して,何とか病院をつくろうとした,結果的に破綻したけども,そういう病院
をつくろうとしたと。そのときには,神戸市もKIFMEC病院が国際医療病院の拠点になりそ
うだということで,ぼんとええとこどりだけされたと。これを本来病院の経営は土地も建物も,
全部含めて経営しなさいというたら,大抵の病院はほとんどできないと思うんですよ,今の御時
世は。多くの民間病院も含めて大変経営的に苦しいんですよ。土地建物が全部行政で,機械も全
部出してくれてる,中央市民病院とは別ですよ。これ全部,あなた全部やりなさいと言われたら
大変しんどい,そのしんどいのを国際医療病院に,非常に大きな神戸市の核になるものに期待を
して,それにあなたに任すということでは,ちょっと酷ではないかなと。今からでも遅くはない
ですから,例えば神戸市が公設民営でやりたいと,やろうと,この後の後じまいを。公設で何ら
かの格好でやろうという形で,ぼんと乗り出して,そこで国際医療病院化にするような検討をそ
れぞれの知恵絞ってやるということをやっぱりするぐらいのことでないと,これ破綻を―― そし
て国際医療病院が大事です,KIFMECの田中先生の持ってた考え方は非常に大事ですと言う
ばっかりで,現実的に果たして誰がやるの,そしてそれをやるとこが出てくるのですか。果たし
て国際医療病院化できるんですか。こういう問題が全く解決してないと思うんですよ。メディカ
-21-
会議録(速報版)
ルツーリズムが議会から何回言うても,全く動きが出てこない。これも全部,この辺に起因しと
んですが,これについて,御答弁を。
○今西理事
今,先ほど最初から御答弁申し上げましたように,現在,KIFMECの医療法人に
ついては,選定作業が済んで,具体的な交渉というふうな状況に入ってきてございます。私ども
も,医療産業都市に資する病院であってほしい,そういう内容でないと,なかなか土地をお貸し
するということの意味もありませんし,医療産業都市に出てきていただくものの必要性がないと
いうことで,それについては何度も働きかけをしてきてございますし,今,交渉されてる医療法
人というのがそういう役割を十二分に果たしていただける―― 私どもとしては―― ものであると
いうふうに理解のもとで進めていただいているというような状況だと思ってございます。
○委員(平野昌司)
確かに,今のKIFMECは何らかの格好で神戸市が歯どめをかけてるから,
極端に言うたら,ハゲタカファンドみたいなので,ばんとあの病院を買い取ってまうとか,こう
いうところは今防げてますよ。だけど,果たして神戸市が思ってるところが,国際医療病院化に
して徹底してやれるのか,あるいはやろうとしてるのか,これはやっぱり市長ないし当局の,も
っと強い姿勢をやっぱりシグナルとして送ってもらわんと,我々信頼できないんですよ。我々議
会―― 議会と言うたら,皆さんの合意とれてないからね,共産党反対してますけどやね―― 議会
は,この問題はあんまり軽々にやってもらったら,もともとこの医療産業の一番大事な国際展開
は,全く進んでない国際展開ができませんよと,だから例えば,SPCの皆さんや債権者の皆さ
んも含めて,神戸市のいわゆる医療産業をどこへ持っていくんですか,債権者として十分それに
対して理解をしてくださいよというのは,我々からも語りかけたいぐらいですよ。それを前提に,
神戸市の強い政策的な,やっぱりリーダーシップというんですか,それが今感じないし,これを
してもらわん限り,この問題は我々は納得できない。これについて,一遍本気に考えてもらわな
いかん。
もう1つ,医療産業について,神戸市当局の若い皆さんも含めて何とかしようやないかという
ふうな声が出てこないんかと。神戸の一番大きな目玉じゃないですか,これからの―― 震災後の。
これがもうありとあらゆるところでも人がいない,今でも,患者もいない,そういうような寂し
いまちですよ,医療産業都市構想いうのは。本来なら,レストランがあって,そこで白衣を着た,
あるいはいろんな患者のあれがおるとか,あるいはそういうバーみたいなところへいろんな人間
が語り合ってるというようなのがあってしかるべきなんですよ。例えば,低侵襲のだって,今大
変経営的に厳しいというのを聞いてますし,チャイルド・ケモもどうなのかと,いろんなところ
でこうなったときに,一体,本当に医療産業都市構想,前へ進んでるのという疑問をも呈したい
ぐらいなんですが,今西理事に。
○今西理事
軽々に考えてるというようなことは全くそういうことはございません。私ども,私も
就任してから,このKIFMECの病院の問題というのは最大の課題でございます。あれをいか
に再建をするか,もしくは病院として,いかに本来の機能を発揮するという形の役割を果たせる
ような形に持っていくかというのは,非常に最大の課題だということで取り組んできてございま
すし,まだそれは道半ばでございますけれども,本気度ということをおっしゃいましたけれども,
最大限の力を入れて,それを何とか実現をさせていきたいというふうに思ってございます。
メディカルクラスターのお話もございましたけれども,さまざまな病院の経営状況のお話とい
うのも,心配なところもあるということも現実でございますけれども,ただ,それについてもそ
の病院ごとに,さまざま相談に乗らせていただいて,できるだけいい状態になるように,最大の
-22-
会議録(速報版)
努力を,それもしているということでございます。
メディカルクラスターに関しましては,そういういろんな手法の問題とかもあって,なかなか
少し難しい経営のところもございますけれども,医療産業都市全体として見るならば,いろんな
国の方からも,大変評価をされているというクラスターだというふうに思ってございますし,そ
の成果も,再生医療を中心として,今着々と出てきているというふうに私ども理解をしてござい
ますので,非常に寂しいとかいうようなことではなくて,今まさに,これからが成果が出てくる
と,そういうようなクラスターになってきたというふうに理解をしています。
○委員(平野昌司)
再生医療で言うたらアイセンターだけですよ,ほかにもっともっと再生医療
というのは広がらないかんわけですよ。だから,これについても,やっぱり医療産業が自画自賛
でなくて,例えば,どこのあれが進出しましたということは,我々には報告あるけど,撤退しま
した,何で撤退したかいう報告はない。例えば,このKIFMECの病院がこうなりました,今
現在こういうことになってますというような報告がない。
例えば低侵襲なんか,行けば行くほど,皆さん大変だと,もう経営的に非常に厳しいというこ
とを言われるんですが,これをどこでも知る場所もなければ,どうしたらいいのという相談する
場所もない。当局だけがそれわかっとるんだったら,我々議会は一体,結果論だけ知らされてや
るのかと。これはやっぱりちょっと問題やと思うんですよ。もっとね,きちっとオープンに開示
して,それでどうしたらいいのかという議論も我々にさせてもらわんと,この医療産業について
は,このままではもう当局は自画自賛しとうだけで,我々としてはこんな寂しい医療産業ないや
ないかということは絶えず思ってるんですよ。今の医療産業いうのは,非常にしっかりして頑張
ってると思われる方がおられたら,それはそれでいいんですが,私はそう思わないんです。そう
思うてない人もたくさんおるということを理解してほしいんですよ。もう少し情報開示をきちっ
として,もう少し目に見える政策展開,強いリーダーシップが出ないんか,お伺いしたいんです。
○今西理事
先生がおっしゃられるのは,病院の経営状況の開示ということなのかもしれませんが,
低侵襲も含めて,民間の病院の経営状況というものでございますので,私どものほうでそういう
ような状況を全て把握するという,当然病院側としても開示を,私どものほうにする義務がある
というわけではございませんので,そういう状況は,私どもも求めることはありますけれども,
開示をされるということではございません。ですから,病院の関係では,民間病院であるという
ことで,私どもが全て何か経営の情報を全て持ってるというような状況にはないということは御
理解をいただきたいと思います。
それから,再生医療の関係ではアイセンターだけということを先生おっしゃいましたけれども,
私ども,もともと医療産業都市では18年前の構想を始めたときから再生医療の関係については取
り組んできて,体性幹細胞のiPSが今非常に脚光を浴びてございますが,体性幹細胞を使った,
例えば膝軟骨ですとか,角膜ですとか,それとか,いわゆる難治性骨折の治療ですとか,さまざ
まな実は体性幹細胞の治療方法がもう実用化の一歩手前まで来ているというような状況であると
いうことは,先生も御承知かと思います。そういうような形で,いわゆる18年間,私どものメデ
ィカルドクターも初めとするさまざまな関係者が努力してきたものが,いよいよ,幅広く,いろ
んな方々に治療を受けていただけるような状況までなってきているということは,大変大きな成
果があらわれてきてるんではないかなというふうに思ってございます。
○委員(平野昌司)
前にも1遍言うたことあるんですが,この神戸の医療産業都市構想いうのは,
全国でも初めてこういう発想があったと,国に対しても高く評価されたと,確かにおもしろい構
-23-
会議録(速報版)
想だという中で,いろんな特区構想を含めて,国から提案があったと,これは神戸があったから
そうなったんですが,それが神戸市が唯一うまくとれたのがアイセンターの50床の病院だけやと,
あとはほとんど特区構想のせっかくの恩典が生かされていないと―― これは内閣府で言われた話
ですよ,私が。それを見て,ほかの都市は,結構特区構想,いろんなことで検討して入って,今
や,神戸市のおはこじゃないんですよ,この医療産業構想いうのは。あるいは,世界的にも皆ま
ねされてるんですよ。それに勝ち抜くだけの政策展開とか,強いあれがあるのか,あるならある
で,これが目に見えて出してくれるんですね,これをお伺いしたいんです。
○今西理事
いろいろな関係で,いわゆる私どものほうとしては再生医療,そして医薬品,そして
医療機器の開発という形で取り組みをさせていただいてる上に,やはりいわゆる医療というもの
から予防という,健康という形でリサーチコンプレックスとか,そういう予防的なところまでい
ろんな形で産業化をやって市内企業の活性化も含めてやりたいということで段階的に拡充をして
いっているという状況がございます。
基本的には,医療の世界の場合は,なかなか成果までたどり着くまでに,規制産業でございま
すので,時間がかかるというところはございます。やっと医療機器も,メディカロイドという,
川崎重工とシスメックスが手術用ロボットを,いわゆる製造を行うというような形に,もうそれ
の試作機ができるという状況まで来ておりますし,まさに今まで培ってきたいろんなものがやっ
と実を結びつつあるという状況でございますので,今後,そういうような製品が出てくるように,
私どもとしても積極的に努力をしていきたいと思いますし,先生も御承知のとおり,いろいろ今
までやってきたことが,いよいよ段階的に芽が開いてきているというような状況だというふうに
私どもは認識をしております。
○委員(平野昌司)
最後です,1年間この委員会におりますから,これからじっくりと,毎回聞
かせていただきます。問題があれば,その都度,また御報告をお願いします。
以上でございます。
○委員長(山下てんせい)
他に御質疑はございませんか。
(なし)
○委員長(山下てんせい)
他に御質疑がなければ,企画調整局関係の審査はこの程度にとどめた
いと存じます。
当局,どうも御苦労さまでした。
委員の皆様に申し上げます。
それでは,ここで次の市長室及び行財政局が入室するまでの間,約5分間休憩いたしたいと存
じます。
(午前11時37分休憩)
(午前11時39分再開)
(市長室・行財政局)
○委員長(山下てんせい)
では,ただいまから総務財政委員会を再開いたします。
これより市長室・行財政局関係の審査を行います。
それでは,事業概要について当局の説明を求めます。
では,長田室長。
○長田市長室長
市長室長の長田でございます。
-24-
会議録(速報版)
○委員長(山下てんせい)
○長田市長室長
着席されたままで結構です。
はい。委員の先生方におかれましては,御指導のほど,何とぞよろしくお願い申
し上げます。
それでは,市長室の平成28年度の事業概要につきまして御説明申し上げます。
お手元にお配りしております事業概要の1ページをお開きください。
1ページは,市長室の組織図を掲げております。
2ページをお開きください。
市長室の職員配置表を掲げております。平成28年5月1日現在の職員数は合計47名でございま
す。
次に,7ページをお開きください。
市長室の予算でございます。1万円未満は省略いたしますので,あらかじめ御了承願います。
平成28年度予算総括表の一番下の欄にございますように,歳入合計1億4,344万円,歳出合計
8億914万円となっております。
8ページから9ページには予算内訳を記載しておりますので,後ほどごらんください。
次に,13ページをお開きください。
(1)秘書事務でございます。市長・副市長の秘書等に関する事務,篤志者に対する感謝状贈呈,
叙勲・表彰等の事務を行っております。
14ページをお開きください。
(2)国際交流でございます。
1国際交流の推進として,平成27年度に策定した神戸市国際交流推進大綱に基づき,神戸市が
国際都市としてさらなる発展を続けていくため,民間国際交流団体,外国人支援団体等と連携・
協力して国際的な競争力を高めるとともに,外国人が住みやすいまちづくりを進めてまいります。
(1)相互利益型の国際交流の推進では,①姉妹都市等交流として,姉妹友好都市8都市,親善
協力都市2都市との友好親善関係を維持・強化するとともに,相互にメリットのある経済交流な
どへの重点化を一層進めてまいります。今年度は,マルセイユ姉妹都市提携55周年記念事業,フ
ィラデルフィア親善協力都市提携30周年記念事業を実施いたします。
②経済交流に向けた国際協力として,市内企業の海外展開など経済交流につながるような取り
組みや,震災を経験した神戸の責務である防災分野での貢献など,JICA等の事業を活用した
国際協力を推進してまいります。
15ページに参りまして,(2)効果的なシティプロモーションの推進では,①海外ビジネスコー
ディネーターの配置として,シンガポールと英国・ロンドンにおいて民間事業者と連携し,情報
収集・発信等を通じてビジネス交流を促進するとともに,②海外メディアの招聘による情報発信
として,国ごとのニーズに合わせて神戸のセールスポイントを海外にわかりやすくPRし,ビジ
ネス交流や神戸への投資等を促進します。
③神戸にゆかりのある海外在住者により設立された会員組織Kobe
nal
Internatio
Clubを通じた神戸情報の収集・発信を行うとともに,④留学生支援・連携として,
留学生の同窓会組織とのネットワーク構築による情報発信や奨学金の支給,住宅の提供等を行い
ます。
16ページをお開きください。
(3)国際友好交流の推進では,①外国賓客の接遇として,神戸へのさまざまな賓客の訪問を受
-25-
会議録(速報版)
け入れ,諸外国との交流を深めるとともに,神戸市のPRを図ります。
②外国公館・国際親善団体との交流として,在関西の総領事館を初め各種外国機関との交流や
神戸への領事館等の誘致活動を行うとともに,国際親善団体に対する活動支援を行います。
(4)多文化共生を支える基盤づくり等の推進では,①多言語による情報提供・相談窓口の充実
として,神戸国際コミュニティセンター及び神戸アジア交流プラザを運営し,日本人市民と外国
人市民の交流の場を設けるとともに,外国人市民への市政・生活情報の提供等を行います。17ペ
ージに参りまして,外国人市民への生活相談・専門相談,ワンストップサービスによる情報提供
を神戸国際コミュニティセンターで実施するとともに,区役所窓口における多言語による通訳支
援等の生活支援を行います。
②日本語学習の支援として,日本語文化サポーターによるボランティア活動を通じた支援を行
うとともに,18ページをお開きいただきまして,日本語教室の開催支援を外国人支援NPOと連
携して行います。
③防災対策の充実として,避難所や防災に関する情報を防災カード等を通じて多言語で提供す
るとともに,外国人コミュニティ等と連携して,災害時における通訳ボランティア制度の運営等
を行います。
④多文化理解・人権啓発として,神戸国際交流フェアの開催や国際協力・国際交流団体が主催
する事業の活動支援,国際理解を深めるための市民講座の開催などを行います。
19ページに参りまして,⑤教育環境の充実として,外国人学校に対する助成を行うとともに,
⑥外国人市民の協働と参画として,外国人クラブに対する支援,外国人市民の意見を市政に反映
するための外国人市民会議を開催します。
20ページをお開きください。
2海外移住と文化の交流センターの管理運営では,海外移住の歴史と意義を継承するとともに,
在住外国人支援の拠点及び地域と連携した国際芸術交流の場として,多文化共生の推進,地域の
活性化を図ってまいります。
3海外事務所として,友好都市の中国・天津市及び上海市の2都市に海外事務所を設置してお
り,友好都市交流の推進やシティセールス,ポートセールス活動,市内企業のビジネス機会の創
出支援等を行います。
21ページに参りまして,4公益財団法人神戸国際協力交流センターと連携し,国際協力や市民
の国際交流,多文化共生の実現等に関する事業を引き続き推進してまいります。
22ページをお開きください。
(3)広報・情報発信でございます。
1戦略的な広報の展開として,市の主要な施策について,ターゲット・タイミング・発信内容
等を総合的に検討し,計画的かつ機動的な広報を行います。今年度は市民の防災意識の向上と子
育てにあたたかいまちを指定事業として取り組むほか,広報専門官による国内外への情報発信を
初め民間の力も活用し,各部局が実施する事業の広報効果を高めるための支援を行ってまいりま
す。
2記者発表・資料提供・取材協力として,市長定例会見や広報官会見,プレスブリーフィング
等による情報発信に加え,3多様な媒体による情報発信として,広報紙,23ページに参りまして,
神戸市ホームページやフェイスブック・ツイッター等多様な媒体を活用した市政情報の発信に取
り組んでまいります。
-26-
会議録(速報版)
4BE
KOBE事業として,阪神・淡路大震災20年を機に生まれた,「神戸は,人の中にあ
る」という思いを込めたロゴマークBE
KOBEの理念が市民に広く浸透するよう努めてまい
ります。
24ページをお開きください。
5KOBE
PR
アンバサダーとして,市内在住等の外国人をKOBE
PR
アンバサダ
ーに任命し,外国人ならではの視点で神戸の魅力やまちの情報を国内外に発信します。
そのほか,6総合インフォメーションセンターの運営として,総合的な観光情報をワンストッ
プサービスで提供するとともに,7デジタルアーカイブの活用,8市政情報の掲示・展示等,引
き続き積極的な市政情報の発信に努めてまいります。
以上で市長室の平成28年度の事業概要についての御説明を終わらせていただきます。
○岸本行財政局長
行財政局長の岸本でございます。委員の先生方におかれましては,御指導のほ
ど何とぞよろしくお願い申し上げます。座らせていただきます。
それでは,行財政局の平成28年度事業概要につきまして御説明申し上げます。
お手元にお配りいたしております事業概要の1ページをお開き願います。
1ページから9ページにかけまして,行財政局の組織図を掲げております。
恐れ入ります,10ページをお開き願います。
行財政局の職員配置表でございます。平成28年5月1日現在の行財政局の職員数は合計で855
名となっております。
次に11ページをごらん願います。
行財政局の事業の概要につきまして御説明申し上げます。
まず,行財政改革の推進として,神戸2020ビジョンの実効性を担保し,市民サービスの質の向
上を図るため,神戸市行財政改革2020の8つの基本指針に掲げました組織の最適化,行政経営シ
ステムの改革,公営企業・外郭団体等の改革,市民本位の行政サービスの提供,財政面における
財政の健全化と透明性の向上,歳入の確保,歳出の見直し,公有財産の適正管理に基づきまして,
毎年度アクションプランを更新し,改革の取り組みを進めてまいります。
次に,市民表彰として,市民が行った日常生活における身近な善行等を花時計賞として表彰し
ております。
また,平和啓発事業として,平和の意義を改めて考える機会を設けるとともに,戦災関連資料
の収集を引き続き行い,その一部をインターネット上の神戸災害と戦災資料館というホームペー
ジで公開いたしております。
内部管理業務としては,本庁舎及び集中管理車の管理を行っております。今年度は,神戸市役
所本庁舎のあり方に関する懇話会を開催し,老朽化が進む本庁舎のあり方につきまして,各界の
有識者から幅広く御意見を伺ってまいります。
文書事務では,公印の集中管理,庁内文書の適正管理等を行っております。
12ページをお開き願います。
事務改善では,会議や決裁の効率化,庁内イントラネットの活用等,事務の簡素化・短縮化・
迅速化に取り組んでまいります。
次に,公正な職務執行の確保では,職員の適正な職務執行及び倫理意識の啓発を図るとともに,
行政手続条例を適正に執行し,行政運営における公正の確保と透明性の向上を図ってまいります。
また,各部局の事務事業を内部監察し,必要な改善・指導を行うほか,自主監査要綱等の運用
-27-
会議録(速報版)
を行っております。
次に,法務事務として,課題解決及び政策実現のための法的手法等の調査,研究及び助言,条
例等の審査,審査請求に関する事務を行っております。
次に,職員等に関する事務として,組織の管理及び職員の定数管理等の人事事務,職員の意欲
と能力の向上を目指し,神戸市人材育成基本計画を実践する人材育成,13ページに参りまして,
職員の勤労意欲の向上等を図るための職員表彰,このほかに,安全衛生管理,職員に対する給与
の支給,労働組合との交渉,職員の公務上の災害に対する補償等を実施しております。
職員の福利厚生では,職員寮の管理運営,年金・医療給付などを行っております。
また,総務事務センターによる事務の集約化やICTの利活用を通じて,人事・給与・福利厚
生・共通物品などの総務事務の効率化を図ってまいります。
次に,財政に関する事務として,市財政全般の企画,調整等を行うとともに,新たな地方公会
計制度に対応するための整備を進めてまいります。
14ページをお開き願います。
神戸の成長・発展に必要となる施策を計画的に展開するため,適正な予算配分と効率的な執行
管理を行うとともに,市債の発行及び管理を適正に行ってまいります。このほか,市民向けパン
フレットやホームページなどを通じて,市の財政に関する広報を行っております。
次に,財産に関する事務として,公有財産の管理,保全及び処分とともに,財産区有財産の管
理及び処分を行っております。
また,不動産の取得及びこれに伴う損失補償事務,不動産評価審議会の事務局としての調整,
公共用地の先行取得の計画策定等を行っております。
このほか,安全安心な公共施設を次世代に適切に承継していくため,公共施設等総合管理計画
に基づきましてファシリティーマネジメントを推進してまいります。
次に,契約事務として,公共工事や物品の購入などの入札事務等の経理契約を厳正・公正に執
行するとともに,透明性・客観性・競争性の高い入札・契約制度の改善に努めてまいります。
次に,市税の賦課徴収として,個人の市民税,法人の市民税などの市税の賦課徴収を行ってお
ります。
15ページに参りまして,市税収入の確保と収入率の向上を図るため,滞納整理を効率的に推進
してまいります。
次に,職員研修・提案制度として,行政課題や市民ニーズに的確に対応できる職員を育成し,
職員が能力を最大限に発揮できる組織づくりを行うため,職員研修等を実施いたします。また,
職場におけるすぐれた業務改善の取り組み事例を表彰し,改善活動の奨励等を図るほか,職員か
らのすぐれた提案を募集し,実施に向けた検討を行います。
最後に公立大学法人神戸市外国語大学に関する事務として,自律的・効率的な運営による魅力
的な大学づくりに向けた取り組みを支援するほか,特に今年度においては,模擬国連世界大会の
開催を初めとする創立70周年記念事業の展開に合わせた支援も行ってまいります。
続きまして,16ページをお開き願います。
平成28年度予算の概要につきまして御説明申し上げます。100万円未満は省略いたしますので,
あらかじめ御了承願います。
まず,一般会計につきまして,歳入歳出予算のうち,歳入予算から御説明申し上げます。
第1款市税は,市民税以下8税目で2,714億5,900万円を計上いたしております。
-28-
会議録(速報版)
17ページに参りまして,第2款地方譲与税では46億7,800万円を計上いたしております。これ
は国税として徴収されたものについて,地方に譲与されるものでございます。
第3款利子割交付金は3億3,400万円を,第4款配当割交付金は25億8,700万円を,第5款株式
等譲渡所得割交付金は7億9,100万円を,第6款地方消費税交付金は261億100万円を,第7款ゴ
ルフ場利用税交付金は4億1,100万円をそれぞれ計上いたしております。
第8款特別地方消費税交付金は,存目として計上いたしております。
18ページをお開き願います。
第9款自動車取得税交付金は8億1,000万円を,第10款軽油引取税交付金は61億2,400万円をそ
れぞれ計上いたしております。
なお,第3款利子割交付金から第10款軽油引取税交付金までは,いずれも県税として徴収され
たものについて,市町村に交付されるものでございます。
第11款地方特例交付金は9億6,100万円を,第12款地方交付税は547億3,200万円を,第13款交
通安全対策特別交付金は5億2,700万円をそれぞれ計上いたしております。
第15款使用料及手数料は本庁舎等の使用料で3,500万円を,第16款国庫支出金は財政調査の委
託金を,第17款県支出金は石油貯蔵施設立地対策等補助,県税徴収委託金などで22億9,800万円
をそれぞれ計上いたしております。
19ページに参りまして,第18款財産収入は31億200万円を計上しており,内訳は一般土地の貸
地料,一般市有土地及び建物売却代,公債基金の預金利子等でございます。
第19款寄附金は行財政局に対する寄附金として7,300万円を,第20款繰入金は下水道事業会計
以下5会計からの繰入金と公債基金からの繰入金で168億8,300万円をそれぞれ計上いたしており
ます。
第21款繰越金は,存目として計上しております。
第22款諸収入は,文書集中管理の収入,宝くじ収入等で76億2,100万円を計上いたしておりま
す。
20ページをお開き願います。
第23款市債は753億6,900万円を計上しており,説明欄に掲げておりますが,各事業に充当する
もの及び臨時財政対策債でございます。
以上,歳入合計で4,748億9,900万円を計上いたしております。
次に,21ページをお開き願います。
歳出予算につきまして御説明申し上げます。
第1款議会費は,議員費,職員費,運営費を合わせまして21億3,400万円を計上いたしており
ます。
第2款総務費,第1項総務費は職員の給料,一般事務費等で334億2,800万円を,第3項徴税費
は賦課徴収費等で28億4,000万円を,第4項財産管理費は市有財産の管理・保全等に要する経費
などで4億2,300万円をそれぞれ計上いたしております。
第13款教育費,第10項外国語大学費は,公立大学法人神戸市外国語大学への運営費交付金等で,
11億6,200万円を計上いたしております。
第15款諸支出金,第1項繰出金は,説明欄にございます市場事業費以下,22ページにかけて記
載をいたしております18会計に対する歳入不足額及び負担区分などに基づく繰り出しで,1,823
億9,900万円を計上いたしております。
-29-
会議録(速報版)
第2項過年度支出は市税等の過年度返還金で18億円を,第3項雑出は公債基金から生じた預金
利子等の積立金で39億5,700万円をそれぞれ計上いたしております。
第16款予備費は,各費目の不足に備えるため7億円を計上いたしております。
以上,歳出合計で2,288億4,600万円を計上いたしております。
23ページをお開き願います。
債務負担行為でございます。地方債の共同発行によって生ずる連帯債務のほか5件でございま
す。
市債につきましては,民生施設整備事業以下,24ページにかけて記載いたしております臨時財
政対策債までの31件におきまして,それぞれ限度額等の発行条件を掲げてございます。
一時借入金でございますが,借入最高額として900億円を計上いたしております。
次に,25ページをごらん願います。
公債費につきまして御説明申し上げます。
歳入歳出予算のうち,歳入予算でございますが,第1款繰入金は公債元利償還金,一時借入金
利子等に充当するために,各会計及び公債基金から繰り入れるもので,2,408億500万円を計上い
たしております。
第2款市債は,公募債などの借換債で701億1,300万円を計上いたしております。
以上,歳入合計で3,109億1,800万円を計上いたしております。
26ページをお開き願います。
歳出予算でございますが,第1款公債費は,公債元利償還金,一時借入金利子,公債基金への
積立金等で3,109億1,800万円を計上いたしております。
以上で行財政局の平成28年度事業概要の御説明を終わらせていただきます。何とぞよろしく御
審議のほどお願い申し上げます。
○委員長(山下てんせい)
当局の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
事業概要の説明も含めて,市長室及び行財政局の所管事項について御質疑はございませんか。
○委員(大かわら鈴子)
神戸市役所本庁舎のあり方に関する懇話会というのが6月の17日に1回
目が行われたということでお聞きをしています。ちょっと,資料も見させていただいているんで
すけども,この懇話会自体の位置づけがどういうものになっているのかということ,まずお伺い
したいと思います。
○岸本行財政局長
この懇話会でございますけども,御承知のとおり,現在の2号館は昭和32年,
3号館が昭和41年,1号館が平成元年ということで,2号館が築59年,3号館が築50年を迎えよ
うとしておるという中で,やはり築年数がこれだけきておりますし,震災も受けておりますので,
建てかえも含めて,この庁舎についてあり方を検討していく時期に来ているのではないかという
位置づけでございます。
その中で,特にこの三宮周辺地区の再整備の基本構想の地区内にこの庁舎もあるわけでござい
ますので,現在のような行政機能のみの単独の建物にするのではなくて,人の流れを導いていけ
るような民間のにぎわい施設との合築も考えられるのではないかというようなこともありまして,
今回,それぞれの専門の委員の皆さん方に入っていただいて,懇話会というものを立ち上げて,
今申しましたような状況の中で,どういったような庁舎が望ましい,あるいはこの近辺にはどう
いった役割を求められているかというようなものを幅広く意見を聞いていこうという懇話会を立
-30-
会議録(速報版)
ち上げさせていただいております。
○委員(大かわら鈴子)
庁舎のあり方自体ということなんですけども,その建てかえということ
でも言われましたけども,建てかえの場合,現地建てかえということが基本的には,ということ
でも話をされるんですか,それとも場所をどっかへ移すとか,そういう話もあるんですか。
○岸本行財政局長
今回の場合は,まず,この懇話会で庁舎を建てかえる,建てかえないという結
論を出していただくというものではございません。それはもう最終的に判断をすることになると
思います。今申しましたように,基本的には,やはり庁舎の敷地の問題とか,いろんなことも考
えて,1号館がこうあるわけですし,危機管理センターの4号館を建てているわけですので,こ
の今の市役所のところで建てかえる,あるいは改修する,どういった形になるかも含めて考えて
いきたいというふうに考えております。
○委員(大かわら鈴子)
それでは,今,この懇話会で,さまざまな専門家の先生方も入られてる
ということなんですけれども,そういう出された意見の扱いというのは,どういうふうになるの
か,最終的にそれをまとめて,提言みたいな形になるのか,どうするのか,それからスケジュー
ル的にはどうなるのかという点をお伺いします。
○岸本行財政局長
まだ,前回初めて行ったところでございます。最終的には懇話会という形で会
長を決めてさせていただいておりますので,懇話会からの,どういった形になるかというのはあ
りますけども,一定の御提言という形でいただければというふうに考えております。
○委員(大かわら鈴子)
ちょっと要綱なんかも見させていただいたんですけども,今回,委員に
なられている専門家の方だとか,要綱の中では,市民及び事業者というくくりもあるんですが,
市民の代表ということについてはどうなんでしょうか。見当たらないのかなというふうに思うん
ですけど。
○岸本行財政局長
今回は,特に,先ほど申しましたように,都市の再整備という,このエリアの
中で庁舎が入っておりますので,行政部分だけではなくて,やっぱりウオーターフロントへの動
線にもなっているところにこの庁舎があるわけでございますので,そういった要素も含めて,さ
まざまな皆さんから専門の分野でいろいろお話を頂戴できればということでございます。
市民のということでありますけれども,その部分につきましては,この本委員会の正副委員長
に御無理をお願いいたしまして,入っていただくことになってますので,そういった中でもさま
ざまな御意見を頂戴できればというふうに考えております。
○委員(大かわら鈴子)
正副委員長ということで,議会からということでは,それはもちろん入
れていただいたら,それは大事やと思うんですけども,やっぱり日常的に利用される市民の方々
の声というのも重要だと思うんですね,人の流れであるとか,その動線であるとか,そういうこ
とも含めて御意見をいただきたいということであれば,実際の利用者の声ということが必ず必要
になってくるのではないかと思うんですけども,そのあたりいかがでしょうか。
○岸本行財政局長
1号館のときもそうだったんですけども,庁舎の建てかえにつきましては,建
てかえと,あるいはどうするかということが決まりましても,相当やっぱり慎重に,さまざまな
面から検討して,かなり,少し時間をかけて従来もやっておりますし,他都市なんかも,やっぱ
り庁舎の建てかえ,あるいは庁舎の改善というようなことになった場合には,やはり市民理解を
得ることが大事ですので,かなり丁寧にやられております。
今回は,まず行政庁舎だけじゃなくて,さまざまな,今の三宮の再整備の中に,先ほど申しま
したように,1つの大きな動線上にある施設ですので,まずは専門家の皆さん方にいろんな見地
-31-
会議録(速報版)
から御意見をいただければと思ってます。
市民の皆さん方からのというとは,また必要に応じて,その折々に,どういった形でそういう
御意見をいただく機会をつくるのか,つくらないかも含めて検討をしていく必要があろうと思っ
てます。それは,この委員会の中ででも,庁舎の問題については市民の理解を得ることが大切で
あるというような御意見を委員さんのほうからもいただいておりますので,我々も十分その辺を
認識しながら進めていきたいというふうに考えております。
○委員(大かわら鈴子)
市民理解を得るということはもちろん大切だし―― なんだけども,それ
がただ,決まったことを説明するということで終わってしまってはあかんと思うんですよね。や
っぱり市民の意見を吸い上げて,それを生かしていくというスタンスが必要だと思うんですね。
これ,あり方に関する懇話会の,ちょっとその内容,さまざま出された意見なんかも見させてい
ただいてるんですけども,まだちゃんと議事録ができてないということで,メモ程度のあれを見
させていただいてるんですが,やっぱりこの中でも,専門家の皆さん方からも,やっぱり市民が
積極的に参加できて交流できる施設がいいであるとか,市民の目線ということが大事だというこ
ともたくさん出されています。やっぱり,そういうことが出てくるということになっているんだ
からね,それだったら実際に利用される市民を直接ここに入っていただいて,一緒に議論をして
いくということで,いいものをつくり上げるということになるんではないんでしょうか。もう1
度お伺いします。
○岸本行財政局長
先ほど申しましたように,今回の懇話会の一番のといいますか,もちろん今お
っしゃったように,市民の皆さんの御意見もというスタンス,それは根っこにはあるわけでござ
いますけども,今回,特にさまざまな,その分野での知見を持たれてる方をあえて委員に選ばせ
ていただいたのは,行政施設の建てかえ,あるいは改築,あるいは見直しということに加えて,
今回,三宮の再整備の中で,やはりにぎわいの施設,あるいはウオーターフロントへの動線の中
で,この庁舎,あるいは東遊園地も含めて,どういったものが求められているのか,あるいはど
ういったものがあるのかというようなこと,その辺について,まずは専門的な,そういう皆さん
方の知見をいただいて,御意見をいただくところからスタートしてみようということで始めたと
ころでございますので,その辺は御理解いただきたいというふうに思います。
○委員(大かわら鈴子)
おっしゃってることはよくわかるんですが,ただ,やっぱり事業者目線,
それから行政目線だけということになってしまったらね,実際に利用される市民の方々にとって
どうなのかというところが抜け落ちてたら,もうやっぱり片手落ちだと思うんですね。だからそ
れはつくり上げていくときに,ちゃんと盛り込んでいくべきだと思います。これ,第1回目とい
うことで,まだまだこれから先,ずっと重ねていかれるんだと思うんですけども,やはりしっか
りと市民の意見を聞く場,それもよくネットで意見募集するとかね,こういうものだけではなく
て,ちゃんと市民の意見を吸い上げる,そういう場を持って,検討する,それをどう生かしてい
くかということを考えていくという場が必要だというふうに思います。要望しておきます。
以上です。
○委員(平野章三)
ちょっと1点だけ,給与の人事評価制度なんですが,27年度の末ぐらいに,
いろいろ御担当の方と前向きな,ちょっと御意見交流しとったんですが,人事異動がばっと――
その方々がばっとかわられて,動きがちょっとわからない。これ,非常に神戸市の中の空気は,
今よくない状況だと私は把握しとんですが,せめてやっぱり人事評価をうまく打ち出して,やっ
ぱり職員の意欲湧かさないかんと思うんですが,これ,これから今年度やるということになると
-32-
会議録(速報版)
思うんで,まだ具体的には動いてはないと思うんですが,局長として,この方向性はどの程度考
えてはるのか,ちょっとお聞きしたい。
○岸本行財政局長
特に人事評価については,従来からやってきておりますし,それを給与あるい
は勤勉手当に反映するというようなことにも取り組んでいこうとしておるわけでございます。
課長以上への勤勉手当への反映というのは,平成24年度からこの反映を開始いたしました。そ
ういった中で,委員のほうからは,本会議におきましても,もう少し,やっぱり今おっしゃいま
したように,士気高揚や,いろんな面からしたら,その分については,他都市ではもう少し評価
幅を広げているところもあるんだから,その辺は十分検討してはどうかという御指摘をいただい
ておるところでございます。
我々も,先ほども言いましたように,24年度から開始いたしまして,まだ新しい制度でござい
ますので,職員の思い,あるいは他都市の状況も改めて今調べ直しておるところでございます。
いずれにしても,これを入れることによって,全体の士気が上がったり,頑張った職員につい
て評価されるという,そういうのが最大発揮されるというのがこの趣旨でございまして,これを
やることによって,より組織ががたがたするというのは,本意ではございませんので,今まさに
中で検討をさせていただいておりますので,委員のほうの御指摘も踏まえて,もう少し検討の時
間を頂戴できればというふうに考えております。
○委員(平野章三)
まだできてないと思いますが,係長クラスがやっぱり実戦部隊ですから,や
っぱりその辺まで,ちょっと動かないかんと思うんですよね。組合の問題があるんで,逆に言う
と,もう並行して動くべきやと思うんですけど,これ以上言いませんけど,ちょっとよろしくお
願いしますわ。
○委員(今井まさこ)
神戸市所有の土地についてお伺いしたいんですけれども,統廃合とか,移
転とかいうことが今いろいろ行われてるんですけれども,その跡地について,どのような段取り
で,スタンスというか,次の活用方法が決まるのか,一般論としてお聞きしたいんですけれども。
○岸本行財政局長
土地の関係でございますね。基本的には,それぞれの所管の局が跡地について
どうしていくのかというのを,今現在は各局のほうでの,こういう土地が今回出ると,出るとい
いますか,跡地としてあるというときに,各局に照会をかけて,市の事業,あるいは市の中で利
用,こういった形で使う必要がありますかというようなことを,まず庁内で調整をして,それが
なければ,基本的には現在のところは売却というようなことが普通になっております。個々――
ケース・バイ・ケースありますけども,基本はそういう考えでやらせていただいております。
○委員(今井まさこ)
先日,一般質問の中で,垂水養護と青陽西養護学校の統廃合による移転に
ついて聞いたんですけれども,その際,保護者の方々の思いとしては,機能をぜひ残してほしい
と,ぜひ分校にしてほしいという要望があるということを紹介したわけですけれども,教育委員
会としては残念ながら分校としての機能を残すことは検討していないというふうな答弁だったと
いうふうに思うんですけれども,今後,2つの跡地については,教育委員会はもう使わないとい
うことで,各部局に声をかけて,その声かけたけどどうなったのか,かけてるのかかけてないの
か,まだ子供たちがいますのでね,どうでしょうか,いかがでしょうか。
○岸本行財政局長
今の件につきましては,1つは,そういう分校とおっしゃいましたけれども,
そういう事業をどうするかということについては,まず各局の権限でやはり考えられることだろ
うというふうに思っております。
土地の部分につきましても,教育委員会の関係につきましては,基本的に教育委員会のほうが
-33-
会議録(速報版)
一義的にどうされるかというのは,お考えになることになっておりますので,我々,全体の土地,
あるいは管財のほうで土地に関して,さまざまな知識ございますので,相談等がありました場合
には,当然我々も乗っていきますけれども,基本的に教育委員会の用地でございますので,教育
のほうでお考えになるというふうに考えております。
○委員(今井まさこ)
大変大きな広大な土地ですのでね,ぜひ地域の人たちは,垂水養護の場合
は,隣に体育館があるんですけれども,その体育館をもっと大きいに,もっと活用しやすいもの
にしてほしいとか,プールをつくってほしい,体育館も同じですけども,そういうような要望が
あるんですね。そういう要望というのは,どこの段階で声を上げるべきなのか,そこら辺がよく
わからないんですけれども,市民の皆さん,今の段取りを聞いていきましたら,結局は各部署が
使うか使わないかを決めると,それで,それがなければ各部局に声をかけるということになって
るんですけれども,やっぱり地域の人たちにとっては,昔からあった小学校であったり,幼稚園
であったり,いろいろなものがあると思うんですけれども,そういうものは残してほしいとか,
また違う市民に使えるものにしてほしいとかいう,そういう要望はあると思うんですね。そうい
う声はどこの段階で反映されるんでしょうか。
○岸本行財政局長
もちろん,私どもの施設があったところの土地でございますので,その時点に
おいて建物の所有,あるいは事業をやっている部局があるわけでございます。ですから,それに
一定の変更が伴うということであれば,それは地元の皆さん方のお考えとか,こういう要望があ
るというのは,当然その事業実施者のほうで把握をしておると思います。その上で,そういう御
意見も頂戴していることも含めて,それぞれの所管局のほうで一義的には判断をされるんだろう
というふうに思ってます。
○委員(今井まさこ)
垂水養護の場合でしたら,大変地の利がいいということもありまして,き
っと神戸市はマンションに売るでとかいうふうな意見も出てるんですね。そういう意味では,本
当に,やっぱり声というのかな,市民の皆さんの声を,やっぱり酌み取った上で,どう活用して
いくのかということを,やっぱりきちんと反映できるような仕組みというか,そういうものがな
いといけないと思うんですね。ただ,誰かが個人的にプールつくってほしいと言った声が行政に
生きるわけではないと思うんですね。そういう意味では,本当に跡地については検討委員会とか,
そういうもの,特に大きいところなどについてはそういうものをすべきだというふうに思うんで
すけれども,そういう何か仕組みづくりというのは考えられないんでしょうか。
○岸本行財政局長
土地の関係につきましては,それぞれやっぱり地域に隣接しておりますので,
今までも各所管のところも,さまざまな事情も当然つかんだ上,あるいは配慮した上で判断をし
ていると思いますし,我々も我々のところに相談があれば,そういった要素も含めて考えること
になろうかと思います。
それは,今でも各局の中で調整をしておりますし,我々のところに相談があれば,当然我々も
専門的な分野から意見を出したりもしておりますので,それをさらに十分な形にと,あるいは市
民の皆さんに御理解をいただけるようにということだと思いますので,一層努力はしてまいりた
いというふうに考えております。
○委員(今井まさこ)
一層の努力ということで,ぜひお願いしたいんですけれども,ただみんな
心配しているのは,教育委員会がもう使わないということが決まって,管財に回ってきたと,そ
の時点でもうどこか行き先が決まってたとかね,そんなことは絶対ないですよね。もう,そこか
ら言うたら,一般競争入札というのかな,そういうものが始まるということになっていくんです
-34-
会議録(速報版)
か。だから,いろんなうわさがあったりして,マンションが建ついううわさもありますし,病院
が来るでというふうな話もありますしね,そういうのを本当に市民の皆さんは心配してて,運動
も起こしたいなというふうに思っていらっしゃるんですけれども,現時点では,そこはまだ何も
決まっていないということでよろしいんですか。
行財政局財政部長
手続面でお話しさせていただきますと,局長が御答弁させていただいたと
おり,それぞれ各局が持っています行政財産については,その用途廃止ということが前提になっ
た上で管財課,いわゆる行財政局のほうに移管をされるということになります。その上で,一般
競争入札なりという形で処分をしていくということになろうというふうに考えてます。
○委員(今井まさこ)
市民の皆さんの声,本当に聞いていただきたいということで,この質問,
以上とさせていただきます。
○委員長(山下てんせい)
○委員(むらの誠一)
他に御質疑はございませんか。
私からは市長室について,行財政局はちょっと次回に回させていただきた
いと思います。
23ページのBE
KOBE事業についてなんですけれども,これ阪神・淡路大震災20年を機に
生まれた,これ多分,過去に本会議等でも,このBE
KOBEについては取り上げられたこと
があったんではないかなと。ただ,私ちょっと詳細は今記憶してないんで恐縮なんですけれども,
今回,改めてこの事業概要説明を受けた上で,ちょっと質問させていただきたいんですが,20年
を機に生まれたというのは,これどっから生まれてきたんでしょうか,まずちょっと,誰が発想
したのか,まずお伺いしたいと思います。
○長田市長室長
今もお話がございましたように,平成27年ですか,震災の20年の事業を展開した
わけでございますが,この震災20年の神戸からのメッセージ発信プロジェクトというものを神戸
が世界に貢献する都市になると―― なっていこうと,こういうことで市民メッセージとして発信
しようというプロジェクトを行ったわけでございます。
具体的に申し上げますと,この中で震災以降,市民の方々が行っていらっしゃった復興への取
り組みでありますとか,あるいは被災地への支援,こういった中で,いろんなことを教訓,経験
をしていただいた,そういったノウハウを紹介するようなウエブサイトを設置をいたしました。
そこで75人の方にインタビューをしたような記事なり,あるいはアンケート結果を公開したわけ
でございます。
平成27年の1月には,神戸の人たちの心の中にある,人のために力を尽くすと,こういうこと
を思いを集約したロゴマークをBE
KOBEということで公開したというのが経緯でございま
す。
そういう意味では,どこからということにつきましては,今申し上げたような震災20年のプロ
ジェクトの中で携わっていただいた,あるいはお声をお聞きした方々の中からそういったものが
生まれてきたと。これは,何も上から,行政のほうが市民の方に押しつけると,こういうもので
はないというふうに思っておりますので,いわゆる神戸市民であることを誇りに思う,こういう
合い言葉,よく,もちろん世界的にはI
LOVE
New
Yorkは世界的に有名でござい
ますが,いわゆるシビックプライドの醸成を目指していくということで,市民の皆様方からの盛
り上がりというものをいただきながら,市民全員で共有するような,そういうものになっていけ
ればと,こういう思いでございます。
○委員(むらの誠一)
私はね,これ批判するというか,足を引っ張るつもりもないし,だけど,
-35-
会議録(速報版)
まず過去に,私も議員やってて,今まで横文字の活用について,いろんな委員からも,日本なん
だから,日本語をわかりやすく,横文字使い過ぎやないかというような質疑も過去にあって,そ
のときにどういう答弁を皆さんしてきたかということなんですね。
例えば,がんばろう神戸というのは震災以降,すごく市民に認知をされた言葉ですね,神戸,
それからがんばろう,日本語です。それから,例えば世界に認められてる,もったいない,これ
はマータイさんでしたかね,これ世界的にも有名になった。それから,ほかにもたくさんありま
す。津波なんかも,世界でも通用する言葉になってると。このBE
KOBEというのは,私は
市民というのは,お年寄りも市民ですね,当然だと思うんですけれども,このお年寄りの方々に,
神戸市の高齢者の方々に,このBE
KOBEというのは,ストンと入ると思いますかね。私は
これを広めていくための手法を検討するというふうに書いてあるけれども,押しつけでないにし
ても,これを広げていく後押しをする必要性が私はあるのかなというふうに思います。
このBE
KOBEという横文字のロゴを皆さんに浸透させていくのか,「神戸は,人の中に
ある」という―― いろんないい言葉というのはたくさんありますけれども,あえてこの,「神戸
は,人の中にある」という言葉を,お年寄りも含めて皆さん方に浸透させていくのかね,ちょっ
と,その辺,私はこの効果とか,目的とかがいまいちよくわからないんですね。だからちょっと,
その辺,改めてお聞かせいただきたいと思います。
○長田市長室長
確かに,このBE
KOBEという,これいわゆるロゴマークなり合い言葉とい
うことでございますが,委員,御指摘いただいておりますように,高齢者の方々中心に,わかり
にくいというような御意見が,私は実は直接聞いたことはございませんが,推測として,そうい
った御意見をお持ちの方もいらっしゃるんではないかというふうに私も感じております。
ただ,せっかく震災20年のプロジェクトの中から出てきたロゴマーク,合い言葉でございます
ので,やはりそれは私どもも大事にしながら,ただ確かに,この意味合いとしましては,先ほど
人のために力を尽くすというような思いを集約したと申し上げましたけども,直訳すれば,神戸
であれとか,あるいは神戸らしくありたいというような訳し方もできるようでございますし,あ
るいは神戸とともにというような意味合いを持っているというような方もいらっしゃいますので,
そういう意味では,このBE
KOBEがこういう言葉だということに決めつけずに―― 限定せ
ずに,やはり皆様それぞれがお持ちでいらっしゃる神戸への思いと,こういうものを英語でわか
りにくいということであれば,日本語ではこういう意味だと,自分なりに理解をしていただきな
がら,全体としては,このBE
KOBEというシビックプライド,こういったものの醸成のも
とに,やはり神戸市民であるという誇りをいつまでも持ち続けていくと,こういう運動につなげ
ていけたらというふうに思っております。
○委員(むらの誠一)
当然,神戸にプライドを持つとか,私もずっと神戸に住んでますしね,当
然,震災も経験してますし,がんばろうという言葉とともに立ち上がってきて復興してきたとい
う,そういう意味での思いというのは,共有はできると思うんですけれども,やはり過去から言
ってるように,そうであれば,どなたでもわかる日本語を使うべきだと,私は思うんですね。先
ほど言ったように直訳すればとか,こういう意味も包含しますとかいうようなことをおっしゃっ
てるけれども,現実的に我々,地域の超高齢社会の中で,お年寄りの方々なんかとも接する機会
というのはあるわけですけれども,このBE
KOBEというものをお年寄りの方々に理解して
いただくというのは,大変難しいと思いますよ,現実的に。
それから,このBE
KOBEというものが,何か私の机のところにも,バッジ置いてました
-36-
会議録(速報版)
けれどね,そのときは何か皆もバッジつけてましたけど,多分今いらっしゃる方々で,このBE
KOBEのバッジつけてらっしゃる方,ちょっといらっしゃいますか―― 少ない,何人ぐらい
いらっしゃるんですかね。夏やからということもあるのかもわからないけど,私は,確かにデザ
イン都市・神戸ですし,横文字を全て否定するつもりもありません。しかし,やはり広く市民に
ということであれば,やはりお年寄りというのも,当然な市民ですから,そういう方々にも,す
とっと,簡単に理解していただいて,同じ思いを共有していただけるような言葉,それからロゴ,
そういうものにしていただきたいということだけ,強く要望しておきたいと思います。
以上です。
○委員(大かわら鈴子)
済みません,ちょっと一言だけ。
先ほどの今井委員の質問にちょっと関連してお聞きをしたいんですけども,先ほど管財課のほ
うの土地も一般競争入札にかけるんやというような話もありましたけども,やっぱり,ちょっと
今跡地なんかがたくさんできてきたら,管財課に行ってしまったら,すぐ売却をされると,やっ
ぱりそういうような印象を持ってしまっているんですが,管財課に返ってきたところでも,地域
のそういう,今言ってた要望やとか,そういうことをしっかりと聞く,検討すると,全庁的に検
討するという,そういう場をちゃんと持つべきではないかと思うんだけど,その辺,いかがでし
ょうか。
○岸本行財政局長
基本的に我々の1つの,私の仕事として,収入の確保というのがありましてね,
もちろん今までも震災後,市有地の売却ということで,行革の中でかなりやってまいりました。
それは,今後とも必要な分については,私自身はやらざるを得んなと思っております。
ただ,個々の土地そのものをどうするかということについては,丁寧にやる必要があると思っ
てます。それこそが,まさに先ほど申しましたように,まずは各局のほうで,その土地の生い立
ちとか,今までの使い方とか,そういうのを局が一番わかってるわけでございますので,そうい
ったところは十分吟味をされて,それで用途を廃止されたり,あるいはもう全庁的にも,やはり
新たなことでは,自分の局も,よその局もなかなかないんだということになれば,我々としては,
やはり売却をするというのも1つのベースになるんだろうというふうに私は考えてます。
そのときに,やはり丁寧にやっていくんだということについては,当然,一層丁寧にやってい
きますし,庁内の情報共有を進めるということも,さらに進めていきたいというふうには考えて
おります。
○委員(大かわら鈴子)
ちょっと気になったのが,先ほどから担当部局,持ってる局がそこで検
討して,なければというような話でしたので,ちょっと気になったんですけども,実際に兵庫な
んかでもそうなんですけどもね,学校統廃合たくさんやって,跡地ができた,後をどないするか
という話で必ず問題になるんですよね。やっぱりそういうところがすぐに売却をされて,結局は
コミュニティーが壊れたりとか,地域が疲弊をしていったりとか,そういうところもたくさんの
事例が出てきてますからね,貴重な財産であるということを認識をされてると思うんですけども,
そういう意味で言えば,しっかりと市民の要望,地域での要望というのを吸い上げて,全庁的に
いかに活用していくかということをまず検討をしていただきたいというふうに要望しておきます。
○委員長(山下てんせい)
他に御質疑はございませんか。
(なし)
○委員長(山下てんせい)
他に御質疑がなければ,市長室・行財政局関係の審査はこの程度にと
どめたいと存じます。
-37-
会議録(速報版)
当局,どうも御苦労さまでした。
なお,委員各位におかれては,市長室・行財政局が退室するまでしばらくお待ち願います。
(午後0時33分休憩)
(午後0時34分再開)
○委員長(山下てんせい)
それでは,委員派遣についてお諮りいたします。
来る8月4日木曜日に,東京におきまして,東京で活躍中の神戸にゆかりのある政界,経済界,
官界等の方々に対して,神戸医療産業都市などの主要プロジェクトや神戸の魅力をPRし,神戸
への関心を高めていただき,神戸経済の活性化につなげるため,神戸の集いが開催されます。議
長及び副議長が出席予定ですが,本委員会委員長につきましても出席の要請がありましたので,
出席することといたしたいと存じますが,御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○委員長(山下てんせい)
それでは,さように決定いたしました。
次に,本委員会の行政調査についてでありますが,本年度も他都市の施策,事業を調査するた
め,8月24日から8月26日までの3日間の日程で実施したいと存じますが,御異議ございません
か。
(「異議なし」の声あり)
○委員長(山下てんせい)
それでは,さように決定いたしました。
なお,調査先等は正副委員長に御一任いただきたいと存じますので,御了承願います。
詳細な日程につきましては,決まり次第お知らせいたしますので,よろしくお願いいたします。
○委員長(山下てんせい)
本日,御協議いただく事項は以上であります。
本日の委員会は,これをもって閉会いたします。
(午後0時35分閉会)
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