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環境ソリューションビジネスの強化

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環境ソリューションビジネスの強化
参考資料 6
環境ソリューションビジネスの強化
「ものづくり」から「ソリューションサービス」へ
○ 蓄積された個別技術・ノウハウをシステム化するソリューションサービスに大きなビジネス
蓄積された個別技術・ノウハウをシステム化するソリュ ションサ ビスに大きなビジネス
チャンス。
○ 個別技術・ノウハウをシステム化するソリューションサービスの展開。
「サービス」も強みへ
製品が強み
工場が強み
➜ 製品自体が強み。
製品
➜ (例)ハイブリッド
カー等の省エネ
カ
等の省 ネ
製品
技術戦略マップ
➜サービスも対象へ
工場
➜ (例)省エネ工場・
(例)省エネ工場
製鉄所
省エネ大賞・省エネ性能評価
➜ サービスも対象へ
アジアへの省エネモデル事業等協力
アジアへの制度整備支援
➜サービスも対象へ
➜サービスも対象へ
技術が強み
サービスも強み
サ
ビスも強み
➜ 個別技術が強み。
技術
➜ 工場におけるノウ
ハウが強み。
➜ (例)コジェネレー
ション等の省エネ
技術
サービス
サ
➜ 個別技術・ノウハ
ウをシステム化す
る提案力が強み
る提案力が強み。
➜ (例)ESCO事業
1
環境ソリューションビジネスの事例
■「環境ソリ
■「環境ソリューションビジネス研究会」(H20.9∼H21.3)参加企業の事例を整理
シ ンビジネス研究会 (H20 9 H21 3)参加企業の事例を整理
¾ 整理の視点①:顧客の事業規模
‹ 店舗・営業所、工場・ビル、コンビナートまで、様々な規模の事業が展開
店舗 営業所 工場 ビル ンビナ トまで 様々な規模の事業が展開
‹ 民間事業に加え、公共・地域全体のエネルギー供給といった大規模事業も
¾ 整理の視点②:ソリューションの対象
整理の視点②:ソリュ ションの対象
‹ エネルギーや水資源といったインフラ、工場や事業所における製造・プロセス工程、店舗・
オフィスにおける省エネルギー化において事例あり
従来事業と環境ソリューションビジネスを比較
(事業者名:五十音順)
‹ オムロン CO2 ½工場
‹ 三洋電機 エコストアS
‹ ダイキン エアネットⅡサービスシステム
‹ ダイセル化学工業・横河電機 次世代化学工場・知的生産支援コンサルティング
‹ 千代田化工建設
建
ピ
ピンチテクノロジーによる省エネ共同事業
ジ
省
事
‹ 東京電力 ESCO事業
‹ パナソニック電工 あかり安心サービス
‹ 三菱重工業 エコ・エネルギー都市の実現
‹ 三菱商事 バリューチェーンビジネス(例・太陽光発電)
2
環境ソリューションビジネスの対象と規模
大規模
(公共、地域全体)
三菱商事
多様な技術の組み合わせによる
公共性の高いインフラ導入を支援。
三菱重工業
(凡例)
自社で製品を製造可能
【省エネ技術】【遠隔監視・制御】
エネルギー供給側から見た広範囲での省エネ化・エネルギー利用最適化。
大規模
(コンビナート)
千代田化工建設
自社で製品を製造しない
【ピンチテクノロジー】
【低位熱発電】【遠隔監視・制御】
【低位熱発電】【遠隔監視
制御】
顧客の
の事業規
規模
工場間のエネルギー融通による地域レベルでのエネルギー利用の最適化。
ダイセル化学工業、横河電機
【知的生産システム】
生産プロセスの効率向上による省力化・エ
ネルギー利用の最適化。
ダイキン
【遠隔監視・制御】
【遠隔監視
制御】
((工場、ビル等)
場 ビ 等)
【省エネ診断技術】
エネルギー使用の診断に基づく省エネ機
器導入支援。
オムロン
中規模
東京電力(ESCO)
遠隔監視・制御
によるエネル
ギーマネジメン
ト。
【インバーター】
【遠隔監視・制御】
遠隔監視・制御によるエネルギー
使用の最適化
使用の最適化。
三洋電機
【統合管理システム】
個別機器の連携制御による省エネ化。
Panasonic電工(あかり安心)
小規模
照明器具を貸与することで廃棄時の手
間を省くとともに適切なリサイクルを実
現。
(店舗、営業所等)
インフラ
製造・プロセス工程
ソリューションの対象
店舗・オフィス
※ 研究会資料・プレゼンテーションを基に事務局作成
3
【事例整理1】 オムロン CO2 1/2工場
○ 機器の監視(モニタリング)・管理サービスのシステムを低コスト・迅速に構築。
【供給者のメリット】
【供給者のメリ
ト】 ・エネルギー監視端末とインターネットサーバによる、安価かつ迅速なエネルギーモニタリングシス
エネルギ 監視端末とインタ ネ トサ バによる 安価かつ迅速なエネルギ モニタリングシス
テムを核とする新たなサービス領域を開拓。
【需要者のメリット】 ・エネルギーの使われ方が可視化され、生産性とエネルギーのムラとムダを排除。
メーカー
供給者
素材
部品生産
組立
工場
自社ビル(オフィス)
ユー
ーザー
需要者
従来
倉庫
販売
運転・メンテナンス 処理・リサイクル
制御
制御
制御
制御
制御
制御
制御
制御
制御
メンテナー
機器毎に制御
・フルワイヤレス技術+インターネッ
技術
トサーバーを用いた安価かつ迅速
なモニタリングシステムを構築。
・制御システムとの組合せで空調コ
ントロール等も可能
部品生産
組立
ユ
ユーザー
需要者
環境
境ソリューション
ンビジネス
工場
自社ビル(オフィス)
倉庫
【個別機器毎に制御】
・ 工場、ビル、倉庫等毎
に電力・動力等設備を設
置。あらかじめ設定され
た性能を個別に発揮す
る制御。
・ 企業全体のCO2排出
量は把握されず。
【既存技術】
個別制御システム
購入
販売
・ 工場、ビル、倉庫等の
個別のCO2排出量や
運転の最適化基準が不
明確。
環境負荷低減
を実現
運転・メンテナンス 処理・リサイクル
◆省エネ化
◆最適化
運転・メンテナンス
転
処理・リサイクル
【データセンター】
・ デマンド+二次(電力
盤、動力盤)両方をリア
ルタイムにモニタリング。
エネルギー監視
ネルギ 監視
・ 各機器を無線ネット
端末(無線)
ワークで接続し、計測
数値をASPで管理。
エネルギー監視
・ CO2排出量が、制御
端末(無線)
単位毎(工場単位・ビ
処理
メンテナー
ル単位等)でも全体で
エネルギー監視
もWEBを使って簡単に
端末(無線)
把握できる。
・
制御システムとの組合
データセンター
運転・メンテナンス 処理・リサイクル
購入
せで空調コントロール
(ASP)
等も可能。
【新技術】
エネルギー監視端末
計測センサー、データ転送(無線)
データセンター(ASP)
デ
タセンタ (ASP) 等
メーカー
供給者
素材
処理
従来のビジネス
ソリューションビジネス
・ 工場、ビル、倉庫等の
工場 ビル 倉庫等の
個別指導による環境負
荷低減と業務効率化を
実現
・エネルギーの使われ方
が明確化。生産ボトル
ネックを解消し生産性
とエネルギーのムダム
ラの排除が実現。
※ 研究会資料・プレゼンテーションを基に事務局作成
4
【事例整理2】 三洋電機 エコストアS
○ 今まで個別に制御してきた店舗機器を店舗統合管理システムで一括制御。
【供給者のメリット】
【供給者のメリ
ト】 ・店舗全体で総合的な省エネと最適制御を実現するサービスを提供する、新たなマーケットを開拓。
店舗全体で総合的な省エネと最適制御を実現するサ ビスを提供する 新たなマ ケ トを開拓
【需要者のメリット】 ・店舗全体で最適な運転が常に実現されることで、費用対効果の向上、省エネ化の進展、機器の長寿
命化を実現。
メーカー
供給者
素材
部品生産
組立
メーカーA(空調室内機)
メーカーB(冷凍機)
メ
カ B(冷凍機)
制御
制御
従来のビジネス
【個別機器毎に制御】
・ あらかじめ設定された
性能を個別に発揮する
制御。店舗特性や、他の
機器と連動した制御は
想定せず
想定せず。
制御
メンテナー
機器毎に制御
ユー
ーザー
需要者
従来
メーカーC(ショーケース)
運転・メンテナンス 処理・リサイクル
販売
・ 個別には最適であって
も、店舗全体として最
適なのか、更に無駄を
省く余地が無いのか
省く余地が無いのか、
不明
処理
【既存技術】
個別制御システム
従来、個別制御されていた店舗機
器を、統合コントローラで一括制御
部品生産
組立
運転・メンテナンス 処理・リサイクル
環境負荷低減
を実現
販売
運転・メンテナンス
転
処理・リサイクル
◆省 ネ化
◆省エネ化
メーカーA(空調室内機)
メーカーB(冷凍機)
ユ
ユーザー
需要者
環境
境ソリューション
ンビジネス
【統合コントローラ】
・ 店舗内の全ての機器
を「統合コントローラ」で
一括管理。
・ 各機器を通信ネット
ワークで接続し、運転
状態をリアルタイムで
取得することにより、接
処理
続機器を一元管理・連
メンテナー
携運転。
・ 機器毎の最適運転を
確保しながら省エネを
実現。
運転・メンテナンス 処理・リサイクル
【新技術】
統合管理システム
センサー、インターネット、無線技術、
データサーバー
デ
タサ バ
等
メーカー
供給者
素材
購入
店舗統合
管理システム
メーカーC(ショーケース)
購入
ソリューションビジネス
・ 店舗全体の機器を連携
制御することで、最適
性能を発揮
※ 研究会資料・プレゼンテーションを基に事務局作成
5
【事例整理3】 ダイキン エアネットⅡサービスシステム
○ 機器運転・作動状況等の監視・管理サービスを中心に、製造販売とメンテナンスを統合。
【供給者のメリット】 ・メンテナンス分野を囲い込むことで事業領域を拡大。
メンテナンス分野を囲い込むことで事業領域を拡大
・壊れる前の対応が可能となり、トラブル対応リスクを圧縮。
・顧客の求める性能を提供でき、環境負荷をより低減したサービスの提供を実現。
【需要者のメリット】 ・メンテナンス・修理で発生する維持管理コスト(人員・機器等)を削減。
・最適性能が常に実現されることで、費用対効果の向上、省エネ化の進展、機器の長寿命化を実現。
メー
ーカー
供給者
素材
部品生産
【既存技術】
インバーター
組立
メンテナンス
販売
処理・リサイクル
メンテナー(従来)
ユーザー
需要者
従来
メーカー(従来)
【製品引渡時のみの判断】
・その装置は正常に作動し
ているか?
・その装置の性能は顧客
の要望にかなっている
要望にかな
る
か?
不連続
機器運転・作動状況等の監視・管
理サービスを新たに事業化するこ
とで、製造∼販売∼メンテナンスを
統合
部品生産
メーカー
ー
ユーザー
需要者
環境
境ソリューション
ンビジネス
供給者
素材
組立
従来(外部委託)
不連続
購入
メンテナンス
処理・リサイクル
販売
メンテナンス
処理・リサイクル
モニタリング
タリング
【既存技術】
インバーター
【新技術】
遠隔監視・制御
センサー、インターネット、無線技術、データサーバー 等
メーカー∼メンテナーの統合
メ
カ ∼メンテナ の統合
購入
メンテナンス
【メンテナンス】
・顧客からの通報待ち。
→壊れてからの対応であ
り、修理完了又は代替機
設置まではサービスが停
止。
従来のビジネス
・ 維持管理のためのコス
ト負担(人員・設備
等々)
・ 故障時のリスク(設備
の停止による不利益、
修繕費の発生)
・ 運転状況が不明なため、
エネルギーの無駄がど
こにどれだけあるのか
不明。
環境負荷低減
を実現
◆省エネ化
【24時間監視(モニタリン
グ)】
・その装置の正常作動を管
理。
・顧客からの通報がなくても
対応。
→壊れる前に交換等も可能。
・・・その製品の性能が顧客
の要望にかなっているかも
含めて判断可能。
◆機器の長寿命化
ソリューションビジネス
・ 維持管理コスト、故
障時のリスク対応を
圧縮、定常化可能
・ 運転状況の無駄を特
定し、改善(最適性
能の実現)
処理・リサイクル
※ 研究会資料・プレゼンテーションを基に事務局作成
6
【事例整理4】 ダイセル化学工業・横河電機 次世代化学工場・知的生産支援コンサルティング
○ 部門毎に個別制御してきた生産ライン機械等を統合生産センター(IPC)で一括制御。
【供給者のメリット】 ・従来のハード・ソフト販売を超えて問題発掘手法・問題解決手法・システム化手法を付加価値にす
従来のハ ド ソフト販売を超えて問題発掘手法 問題解決手法 システム化手法を付加価値にす
ることで、工場全体で総合的な省エネと最適制御を実現する競争力あるサービスを提供し、新たなマーケットを開拓。
【需要者のメリット】 ・工場全体で最適な運転が常に実現されることで、費用対効果の向上、省エネ化の進展、機器の長寿
命化を実現。
メーカー
供給者
素材
部品生産
組立
有機エリア
セルロースエリア
セルロ
スエリア
ユー
ーザー
需要者
従来
エネルギーエリア
販売
部品生産
組立
有機エリア
セルロースエリア
ユ
ユーザー
需要者
環境
境ソリューション
ンビジネス
メーカー
供給者
素材
エネルギーエリア
【部門毎に制御】
・ 生産する製品別に稼働
量を決定。部門を超えて
工場全体での生産性や
エネルギー効率化は
ギ 効率
制御
制御
制御
部門毎に制御
従来、部門毎に個別制御されてい
た工場生産ライン機械等を、工場
運転最適化システムを用いた統合
生産センター(IPC)で一括制御
従来のビジネス
運転・メンテナンス 処理・リサイクル
メンテナー
処理
・ 生産ライン機械は製品
別に運営されるために
最適化されており、工
場全体が機能として最
適な状態なのかに基づ
いた問題の発掘・解決
及びシステム化はなさ
れていない
【既存技術】
個別運転制御
購入
運転・メンテナンス 処理・リサイクル
環境負荷低減
を実現
販売
運転・メンテナンス
転
処理・リサイクル
◆エネルギ 全体
◆エネルギー全体
最適化・省エネ化
【統合生産センター(IPC)】
・ 工場内で部門毎に制御
されている全ての生産ラ
イン機械を「工場運転最
適化システム」で一元管
理・コントロール。
統合生産セン
・ 同時に、工場運転の高
ター(IPC)
度管理、アラーム集約等
処理
の業務も集約。作業負荷
メンテナー
を軽減しながら生産ライン
の無駄を圧縮
の無駄を圧縮。
・ 安定生産、品質改善、コ
運転・メンテナンス 処理・リサイクル ストダウン、生産性向上、
購入
総原価の圧縮を実現。
【新技術】
工場運転最適化システム
設備管理、高度運転支援
アラーム集約
アラ
ム集約
非定常運転自動化 等
ソリューションビジネス
・ 工場機能の最適化を実
現することにより、ト
ラブル・作業負荷の低
減、品質向上、生産性
向上、総原価圧縮を実
現することで、最適性
能を発揮
※ 研究会資料・プレゼンテーションを基に事務局作成
7
【事例整理5】 千代田化工建設 ピンチテクノロジーによる省エネ共同事業
○ 単
単一工場では限界のある省エネ化を
工場では限界のある省エネ化を、複数工場による共同実施で更なる省エネ化を実現。
複数工場による共同実施で更なる省エネ化を実現
【供給者のメリット】 ・複数企業に対して限界を超えた省エネ化ソリューションを提供。
【需要者のメリット】 ・更なる省エネ化によるエネルギーコスト圧縮・環境負荷低減・差別化の実現。
メー
ーカー
供給者
素材
部品生産
個別省エネ
ソリューション
ソリ
シ ン
組立
販売
メンテナンス
個別省エネ
ソリューション
ソリ
シ ン
個別メーカー
メンテナー
処理業者
個別メーカー
需要者
従来
個別メーカー
個別メーカー
個別省エネ
ソリューション
リ
従来のビジネス
処理・リサイクル
ユーザー
個別省エネ
ソリューション
・個別対象毎にソ
個
象毎
リューションを提供す
るため、ある程度省
エネ化が進んだ企業
では、更なる省エネ
化に限界がある。
コンビナート全体
での更なる省エネ
化の実現
省エネ化への取組を進める企業・工場を複数組み合わせ、共同実施す
ることで更なる省エネ化を実現。
メーカー
ー
部品生産
組立
販売
メンテナンス
処理・リサイクル
・コンビナート全体を俯瞰
した上で個別企業に対す
る省エネソリューションを
提供
提供。
・単一企業では限界に
あった省エネ化の更なる
進展を実現。
コンビナート全体を俯瞰し、データを構造化
複数工場間での低温廃熱等の熱エネルギ を相互融通
複数工場間での低温廃熱等の熱エネルギーを相互融通
【新技術】
ピンチテクノロジーによる省エネ共同事業
ユーザー
需要者
環境
境ソリューション
ンビジネス
供給者
素材
個別メーカー
メンテナー
個別メーカー
処理業者
個別メーカー
・ 個別企業に対する省エネソ
リ
リューション提供。
シ ン提供
ソリューションビジネス
・ 複数企業による省エネ共
同事業化による更なる省
エネ化を進展させ、エネ
ルギーコスト圧縮・環境
負荷低減等を実現
個別メーカー
※ 研究会資料・プレゼンテーションを基に事務局作成
8
【事例整理6】 東京電力 ESCO事業
○ 省CO2の電力供給と、省エネルギー・負荷平準化によって、供給サイド・需要サイドが
協調し、低炭素社会へ貢献。
【供給者のメリット】 ・需要サイドへのエネルギー施設設置や事業投資を通じた新たなエネルギービジネスへの事業拡大。
【需要者のメリット】 ・環境負荷低減を電力供給サイドと協調することにより実現性の高いプランに基づいた取組が可能。
供給者
素材
部品生産
組立
販売
メンテナンス
従来のビジネス
処理・リサイクル
メー
ーカー
電力の供給・省エネ等にかかる製品・機器の個別販売
ユーザー
需要者
従来
個別メーカー
個別メーカー
メーカー(従来)
メーカー(従来)
メーカー(従来)
メーカー(従来)
個別メーカー
個別メーカー
メーカー(従来)
従
メーカー(従来)
従
メーカー(従来)
メーカー(従来)
メンテナー
メンテナー
メンテナー
・電力はどのメーカー
でも必須であり、ある
意味需要サイドを平
等に(差別化せずに)
ビジネスを展開
処理業者
処理業者
処理業者
省CO2の電力供
給・需要を実現し、
、
低炭素社会の実現
に貢献
省エネを実現するエネルギー施設を顧客敷地内に設
置(設計、建設、資産所有)することで、電力の上流か
ら下流まで包括的に取扱うビジネスを推進
ら下流まで包括的に取扱う
ジネ を推進
メーカー
ー
部品生産
組立
販売
発電事業
上流部分である電力供給と省エネ機器を提供
一体的に実施
ユーザー
需要者
環境
境ソリューション
ンビジネス
供給者
素材
個別メーカー
個別メーカー
メーカー(従来)
メーカー(従来)
メーカー(従来)
メーカー(従来)
個別メーカー
個別メ
カ
個別メーカー
個別メ
カ
メ
メーカー(従来)
カ (従来)
メ
メーカー(従来)
カ (従来)
メーカー(従来)
メーカー(従来)
・ 電力供給と販売。
・省エネ等にかかる製品・機
省エネ等にかかる製品 機
器の開発・販売。
メンテナー
メンテナー
メンテナー
処理業者
処理業者
処理業者
・上流部分である発電・電
力供給及び省エネ機器の
提供を継続しながら、それ
らを受ける需要サイドの最
適運営を支援
適運営を支援。
・需要サイドに出資も行い、
得られた追加的な利益を
確保。
⇒電力の需給両サイドで
協調したビジネス(エネル
ギーソリューション)による
ギ
ソリュ ション)による
利益を確保。
ソリューションビジネス
・ 需要・供給両サイドの協調
によって事業を展開する
ことにより、需要サイド
で生まれるメリット(省
CO2化・省エネ化)、
高効率化によって生まれ
る追加的利益を創出。
需要サイドにおける最適運転までをサービス化することによって
生まれる追加的利益を確保
※ 研究会資料・プレゼンテーションを基に事務局作成
9
【事例整理7】 パナソニック電工 あかり安心サービス
○ 製造販売から照明機能提供サービスへとシフトし、製造販売・交換・廃棄物処理までの全
行程を統合。
行程を統合
【供給者のメリット】 ・交換・廃棄といった下流分野を捕捉することで事業領域を拡大。
・企業との包括契約で大口長期契約が確保され、事業採算性が向上。
【需要者のメリット】 ・交換・修理で発生する維持管理コスト(人員・機器等)を削減。
・廃棄物処理コストのゼロ化を実現。
廃棄物
化
現。
メー
ーカー
供給者
素材
部品生産
組立
メンテナンス
販売
処理・リサイクル
従来のビジネス
【照明器具メーカー】
・規格を満たす製品を生
産・販売のみ。
照明器具の下流部分(メ
・照明器具の下流部分(メ
ンテ・廃棄)には関わらず。
メンテナー(従来)
ユーザー
需要者
従来
照明器具メーカー(従来)
不連続
照明器具を貸与することで、照明
機能(明るさ等)を提供するサービ
スへ移行。廃棄時の手間も省き適
切なリサイクルが実現。
部品生産
組立
購入
メンテナンス
処理・リサイクル
販売
メンテナンス
処理・リサイクル
【メンテナンス・廃棄】
・定期的な交換業務→廃
棄物処理費及び責任は
照明器具を購入したメー
カーの責任。
環境負荷低減
を実現
【販売から貸与へ】
・需要サイドが所有権を持
つ形から、供給サイドが所
有権を持つ形に移行。
メーカー
ー
照明器具メーカー∼メンテナー∼廃棄物処理の統合
ユーザー
需要者
環境
境ソリューション
ンビジネス
供給者
素材
従来(外部委託)
不連続
→ 照明機能提供サービス
として上流から下流までを
統合的に取り扱う新しいソ
リューションサービスを提供。
→ 廃棄物処理コストは供
給サイドが負担、需要サイド
のコスト軽減及び確実なリ
サイクル実現に寄与。
購入
メンテナンス
・ 維持管理のためのコス
ト負担(人員・設備
等々)
・ 故障時のリスク(設備
の停止による不利益、
修繕費の発生)
◆省エネ化
◆着実なリサイク
ル実現
ソリューションビジネス
・ 維持管理コスト、故
障時のリスク対応を
圧縮、定常化可能
・ 運転状況の無駄を特
定し、改善(最適性
能の実現)
処理・リサイクル
※ 研究会資料・プレゼンテーションを基に事務局作成
10
【事例整理8】 三菱重工業 エコ・エネルギー都市の実現
○ 都市・工場・施設等におけるエネルギー需給を全体で一括管理することにより、省エネ
化・環境負荷を低減した運用を実現。
【供給者のメリット】 ・エネルギー機器売りから都市・工場・施設を包括的に管理するビジネスへの拡大。排出権の獲得。
【需要者のメリット】 ・省エネ化・環境負荷低減の実現とコスト圧縮や排出権獲得等による競争力強化。
メー
ーカー
供給者
素材
部品生産
販売
組立
水
販売
販売
【既存技術】
個別機器
個別メーカー
メーカー(従来)
メーカー(従来)
【既存技術】
個別機器
メンテナー
メンテナー
メンテナー
個別メーカー
メーカー(従来)
カ (従来)
メーカー(従来)
従来
ユーザー
需要者
従来
燃料
従来のビジネス
処理・リサイクル
都市・工場・施設へのエネルギー機器販売
販売
【既存技術】
個別機器
【既存技術】
個別メーカー
個別機器
メーカー(従来)
メーカー(従来) 個別メーカー
メーカー(従来)
メーカー(従来)
電力
メンテナンス
販売
処理業者
処理業者
処理業者
・個別企業に対する
個
業
す
エネルギー機器提供。
・個々の企業は個別
に電力・燃料・水を購
入。廃棄物処理を実
施。
当該地域全体での
省エネ化・環境負
荷低減の実現
エネルギー機器の提供及び都市・工場・施設における省エネ化・環境負
荷低減運用サービスを包括的に提供するビジネスを展開
部品生産
組立
発電事業
販売
・上流部分であるエネル
ギーを一括で引受し、当
該都市・工場・施設に対し
て包括的な制御の下エネ
ルギーを供給。
・当該都市・工場・施設か
ら排出される廃棄物等も
包括的に管理。
都市・工場・施設へのエネルギー機器販売+制御
インプット(エネルギー)∼アウトプット(廃棄物等)を包括管理
メーカー
ー
【新技術】
施設管理システム(制御・遠隔監視)
エネルギー
電力
ユーザー
需要者
環境
境ソリューション
ンビジネス
供給者
素材
燃料
水
販売
廃棄物等
【既存技術】
個別機器
個別メーカー
メーカー(従来)
メ
カ (従来)
メーカー(従来)
エネルギー
販売
廃棄物等
【既存技術】
個別機器
個別メーカー
メーカー(従来)
メーカー(従来)
エネルギー
販売
廃棄物等
【既存技術】
個別機器
個別メーカー
メーカー(従来)
メーカー(従来)
エネルギー
販売
・ エネルギー機器販売
・省エネ等にかかる個別の製
省エネ等にかかる個別の製
品・機器の開発。
廃棄物等
【既存技術】
個別機器
メンテナー
メンテナー
メンテナー
処理業者
処理業者
処理業者
ソリューションビジネス
・ エネルギー(インプッ
ト)及び廃棄物(アウト
プット)双方を包括管理
することで、当該地域全
体での省エネ化・環境負
荷低減を実現。
個別メーカー
メーカー(従来)
メーカー(従来)
※ 研究会資料・プレゼンテーションを基に事務局作成
11
【事例整理9】 三菱商事 バリューチェーンビジネス(太陽光発電)
○
素材生産 製品販売 需要創出までバリューチェーン全体を強化しながらビジネスを展開
素材生産、製品販売、需要創出までバリュ
チェ ン全体を強化しながらビジネスを展開。
【供給者のメリット】 ・個別企業毎のマーケティングや需要創出に係る労力・コストを大幅に圧縮。
【需要者のメリット】 ・環境負荷低減設備に投資しようとする際に伴うリスク(供給の不安定性)を緩和。
メー
ーカー
供給者
素材
部品生産
ユーザー
需要者
従来
素材開発・生産
メーカー(従来)
メーカー(従来)
不連続
組立
メーカー
ー
ユーザー
需要者
環境
境ソリューション
ンビジネス
供給者
素材
メンテナー
メンテナー
メンテナー
モジュールメーカー
モジュールメーカー
モジュールメーカー
新技術による素材生産や機器販
売、発電事業への参画による需要
創出までバリューチェーン全体を
包括してビジネスを推進
部品生産
組立
メンテナンス
販売
不連続
素材開発・生産
メーカー(従来)
メーカー(従来)
不連続
モジ
モジュールメーカー
ルメ
モジ
モジュールメーカー
ルメ カ
カ
モジュールメーカー
メンテナンス
販売
発電事業
処理業者
処理業者
処理業者
メンテナー
メンテナー
メンテナー
購入
・ 素材
素材・製品・機器の単なる
製品 機器の単なる
トレーダー。
・発電事業に参画し需要を
創出。
・素材・機器製造事業に出
資し供給の安定化を図る。
・新技術R&Dを推進し、省
エネ・省資源・コストダウン
を実現。
⇒バリューチェーン全体を
強化し、更に需要を創出。
処理業者
処理業者
業者
処理業者
不連続
メンテナンス
地球全体での環境
負荷低減を図り、
社会の持続可能な
発展を実現する
処理・リサイクル
+ 発電事業
不連続
・太陽光発電のマー
ケ トと う新規事業
ケットという新規事業
領域に参入している
個別の企業毎にマー
ケティングや需要創
出を実施
不連続
購入
素材開発・生産から需要創出までの
バリューチェーン全体でのビジネス展開
展
従来のビジネス
処理・リサイクル
処理・リサイクル
ソリューションビジネス
・ 川上から川下までのバ
リューチェーン全体にわ
たり事業を展開、需要創
出、供給安定化、新技術
のR&Dに取組み、地球
のキャパシティに配慮し
たソリューションを提供
すると共にビジネスの競
争力強化を図る。
※ 研究会資料・プレゼンテーションを基に事務局作成
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環境ソリューションビジネス推進上の課題
ソリューション提供
環境ソリューション・ビジネス
(ソリューション・プロバイダー)
顧客
②マーケティング・プロジェクト案件形成
■顧客ニーズに対応した提案に関する課題
・機器メンテナンスが面倒だと考える多数のユーザーに対して、
顧客ニーズに合致した提案ができていない。
■社内体制に関する課題
潜在顧客
潜在顧客
・「見える化」の先の具体的な取組みについて、顧客ニーズに
「見える化 の先の具体的な取組みについて 顧客ニ ズに
・メーカーでは、製品の販売拡大に直接つなが
メ カ では 製品の販売拡大に直接 なが
潜在顧客
合致した提案ができていない。
らないビジネスは評価されない風土や評価制度
■顧客メリットの見える化、提供に関する課題
となっているため、社員の取組が進まない。
・ソリューションビジネスの環境負荷低減効果の評価手法やわ
■環境配慮の取組の高度化に関する課題
・個別事業部門毎に垣根があり、ソリューショ
かりやすい評価事例(LCA等)が不足している。
ン提供に最適な体制の構築が困難である。
・環境負荷が「見える化」された後の次の
・環境ソリューションに必要な設備等をファイナンスリースし
取組について、ユーザーが取り組むため
・これまで国内市場対応がほとんどであったた
た場合の資産のオフバランス化手法が限定的である(リース
た場合の資産のオフバランス化手法が限定的である(リ
ス
め 海外展開に必要な人材が十分ではない
め、海外展開に必要な人材が十分ではない。
のインセンティブ(環境配慮の価値化
のインセンティブ(環境配慮の価値化、
会計基準が変更になったため、顧客に経済的メリットがでる
顧客の製品・サービスの高付加価値化、
・環境マネジメント全般(省エネ、化学物質管
ような会計におけるオフバランス方式の開発を期待)。
コスト削減等)が不足している。
理、廃棄物処理・リサイクル等)に係る人材が
・複数事業所がグループとしてソリュー
退職等によって少なくなっているという現状が ■ビジネスモデル構築に関する課題
・我が国では従来はサービスは無償であり、ビジネスとなって
ある。
ションを受けられるような体制作り(協
議会、窓口幹事会社)ができていない。
いなかったため、サービスに対価を支払ってもらうというこ
■ビジネスモデル構築に関する課題
とがマインド的に難しい。
とが
インド的に難し 。
・インハウスのエンジニアを活用してでき
インハウスの ンジ アを活用してでき
・これまでメーカーサイドの品質保証への関与が
これまでメ カ サイドの品質保証への関与が
・ユーザーが複数事業者にまたがる場合の費用負担の考え方、
ることは外部から調達しようとはしない。
薄かった製品におけるソリューション提供が困
データの共有化のためのルール作りができていない。
■設備投資負担に関する課題
難である。
・特に現況のように経済環境の先行きが不透
・ビジネスモデルに関する知財確保が困難であり、 ・既存設備(例えば、自家発電設備)についても所有者替えを
して自らの保有設備に取り込み、ビジネス展開していく場合、
明な中では、一定程度の回収期間が必要な
ソリューション提供のソフト部分において模倣
設備投資にはなかなか踏み込まない。
設備の使用履歴がどこまで明確にされるか、どの程度の価値
されやすい。
を持つ設備なのかを判断できないと難しい。
・企業毎の設備投資による環境改善効果を示
■技術的制約に関する課題
■海外展開における課題
すような経営指標(≠投下資本利益率)がな
・複数機器の統合制御のようなケースを考えた場
・コンサルティング(ソフト部分)だけで利益確保できるよう
い。
合、例えば規格化、標準化がなされておらず、
な契約が現状できていない。
他社製品とのネットワーク化が難しい等、環境
③需要側
ソリューション・ビジネスの推進に資する技術
■国内市場における課題
開発の方向性が示されていない。
・特に、水・廃棄物分野においては、これまで公共セクター自らが事業を行うケースがほとんどであっ
■アライアンス構築等に関する課題
たため、PFI等の制度はあるものの、ソリューションを提供しようとする事業者が実績を得る機会が
・企業間の垣根があり、ソリューショ
企業間 垣根があり
極
極めて少ない。
な
ン提供に最適な体制の構築やビジネ ・行政の現場人員の削減等につながるため、民営化・民間委託の拡大へのインセンティブが少ない。
ソリューション提供に
ソリューション提供に
ス規模の拡大が困難である。
■海外展開における課題
必要なリソースを
・プロジェクト化できる案件があって ・アジア各国において、環境関連制度(環境規制、省エネ推進等)が十分に整備されていない。
必要なリソースを
保有する他の事業者
も、自社で対応出来る技術シーズを ・大気・水質等、規制対応が主軸となる環境負荷への取組みについては金銭的にメリットがな
保有する他の事業者
持たない場合に、他社とのアライア
い場合、顧客自らでは取組まない。
ンス形成を進めにくい
ンス形成を進めにくい。
環境負荷低減に係る国際的なル ルが未整備である
・環境負荷低減に係る国際的なルールが未整備である。
・海外展開を行う上での、事業基盤や ・相手国側に、ソリューション提供の窓口となる公的機関(「海外版」省エネセンター、
連携のためのネットワークが脆弱で
NEDO)がなく、モデル事業的な導入(海外展開)ができない。
①供給側
供給側(体制等)
(体制等)
ある。
④ビジネス環境(グローバル化、資源・エネルギー制約(⇒我が国・諸外国の環境政策・規制)、経営マインド等)
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