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株式サマーセミナー2003 会社の概要と将来展望(発言要旨)
平成 15 年 7 月 24 日 株式サマーセミナー2003 会社の概要と将来展望(発言要旨) 本日はたくさんの方にお集まりいただきありがとうございます。 まず、会社の概要からお話申し上げます。 会社名は「日本金銭機械株式会社」 、名は体を表すではございませんが、お金を計数する、貨幣 の真偽を鑑別する(本物のお金か、偽物のお金か鑑別する)、分類、管理、保管など一連の貨幣 処理を行う機械の開発、製造、販売を行っております。 輸出が多いのも特徴の一つで、輸出比率は約 50%、ドル・ユーロをはじめ、あらゆる国のお金 に対応した機械を作っており、その国の数は 70 カ国を上回る数でございます。 会社の設立は昭和 30 年1月、最初は機械式の金銭登録機(レジスター)からスタートいたし ました。私の祖父が、戦前にナショナル金銭登録機(現 日本NCR)のサービスのエンジニア をしており、戦後独立したことがきっかけであります。当時のレジスターは高価なものであり、 それを持っていることがお店のステータスになった時代でありました。 その後、レジスターにも電子化の波が押し寄せたため、機械式レジスターの技術を活用できる いろいろな商品を手がけ、現在に繋がる各種の貨幣処理機器へと展開してまいりました。 その後、株式の公開、欧米を中心とした海外への本格進出へと繋がっています。 業績面でも、単体決算では実に 10 期連続で経常利益の最高益更新を記録するなど、常に成長を 続けております。 当社の経営理念は「成果は顧客にあり」、お客様の要望を実現することが当社の成果に結びつく ものとの認識で、お客様の要望を第一に考え、それに見合った高性能で、適正な価格の製品を 提供することを基本としています。 当社の商品は、いずれも個人の方が直接目に触れることが少ないものばかりでございますがこ の中から、特徴的なものをいくつかご説明させていただきます。 まず、紙幣識別機ユニットでございますが、現在の当社の全売上の 40 数%を占める主力製品で あります。当社の主力は米ドル、ユーロなどの外国紙幣用であり、特にカジノゲーム機向け(い わゆるスロットマシン)に強く、カジノの本場ラスベガスで約 90%、世界的にも 60%のシェア を持っています。 次に、納金機、あまり耳慣れない名前でありますが、投入したお金を自動的にカウントする金 庫のような物で、近年は納金機そのものの販売に留まらず、警備保障会社と提携し、お店の売 上金などの現金警送のシステム自体を販売する戦略を取っております。 - 1 - 遊技場向機器としては、パチンコ店でパチスロ機へのメダルの供給、回収などを自動的に行う メダル自動補給システムがございます。 今期の目標は売上高310億円、経常利益55億円を見込んでおり、中期的には売上高500億円を目 指す計画を現在進行中であります。 外部からの当社の評価の一例として、18頁に記載しております。 日経優良企業ランキングでは、総合順位で、昨年99位、一昨年65位と高い評価を受けておりま す。また、本年6月発行の「会社四季報プロ500(東洋経済新報社)」という雑誌において、 投資最適度ランキングで、株式を公開している日本株2,500銘柄中、上位39社に選ばれました。 当社は、近年無借金経営を続けていますが、日経優良企業ランキングでは、常に安全性のポイ ントが高く、この無借金経営が高評価の大きな要因であると考えております。 最後に、利益還元策について、ご説明させていただきます。 株主の皆様に対する株式配当金は、配当性向 30%を当面の目標とするとともに、配当の安定・ 継続性並びに連結業績の動向等にも配慮しながら実施することとしております。 利益の増加に伴い、年間配当額は 15 円から 33 円へと確実に配当を増加させてきました。 また、利益還元策としての株式分割も積極的に実施しており、株式公開以降の株式分割の回数 は合計8回、その分割累計は 2.14 倍に達しております。 今期の配当予想は、普通配当として前期と同様の 24 円としていますが、 当社は、従来から、利益還元については、業績の達成が明らかになった時点で、記念配当を加 算することにより実施しております。 今期の利益還元についても、予想業績の達成が明らかになった時点で、今期の配当実績である 33 円を基準として、業績の動向、配当性向、安定・継続配当等々の要因を勘案して積極的な利 益還元策を検討する所存でございます。 また、当社は平成 17 年1月で創立 50 周年を迎えることになりました。これまで、会社を発展 させることが出来たのは、ひとえに株主様のご支援の賜物と深く感謝しております。 50 周年を迎えた際には、その喜びを株主各様とともに分かち合いたいと考えており、記念の利 益還元策についても今後検討を重ねていく所存でございます。 さらに、株主優待制度についても、現在検討中であり、その内容については決定次第速やかに 公表させていただきます。 金融機関の持ち合い解消などの動きが加速する中、当社は個人の方々に多く株主になっていた だきたいと考えております。 今後とも、ご支援の程よろしくお願い申しあげます。 以上 - 2 -