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229 ポーカーの役の出る確率
229_ポーカーの役の出る確率 ポーカーの役の出る確率 [説明] ポーカーを考え出したのが誰であるかはわかっていない.最初のうちはフラッシュ の価値を多少誤っていたが,確率に従って厳密に,いろいろな役の順位付けをしていった. 役の順位は,52 枚のカードを 5 枚ずつ配って,異なった手がいくつできるかという計算か ら始められる.取り出し方の総数は次のようになる. 52 C5 = 52 ⋅ 51 ⋅ 50 ⋅ 49 ⋅ 48 = 2,598,960 (通り) 5 ⋅ 4 ⋅ 3 ⋅ 2 ⋅1 [1] ロイヤル・ストレート・フラッシュ(最高役)(Royal flush)=64 万 9740 回に1回 起り得る場合の数は,の各スーツに 1 通りずつあるから,合計 4 通り.従って, その起る確率は, p1 = 4 1 = 2,598,960 649, 740 この役は,毎日 10 回ずつ一生ポーカーを続けたとしても 20 万回くらいしかやれないか ら生涯お目にかかれない手ということになる. [2] ストレート・フラッシュ(Straight flush)=7 万 2193 回に1回 5 枚が連続したカードでかつ同じスーツとなる役であるが,連続したカードとは, 「A2345」, 「23456」,・・・・・・, 「10JQKA」までの 10 通りであるとする. 「JQKA2」, 「QKA23」, 「KA234」はストレートとは扱わないことにする.ただし,「10JQKA」はロイヤル・ス トレート・フラッシュになってしまうので除くことになるから,(10 − 1) × 4 = 36(通り). p2 = 36 3 1 = 7 2,598,960 216,580 72,193 [3] フォア・カーズ(Four of a kind)=4165 回に 1 回 同じ数字が 4 枚揃う役であるが,どの数字が 4 枚揃うかで 13 C1 通り.その各々に対して 残り1枚は,残りの 48 枚のカードのどれでも良いから 48 通り.したがって,起り得る場 合の数は, 13 C1 × 48 C1 = 624 (通り). p3 = 624 1 = 2,598,960 4,165 -1- http://www.geocities.jp/ikemath [4] フル・ハウス(Full house)=694 回に 1 回 同じ数字が 3 枚と 2 枚の合計 5 枚揃う役である. 揃う数字の決め方が 13 C 2 通り,その各々 に対して,同じ数字は各 4 枚ずつあるから,その出方は 4 C3 × 4 C 2 通りある.よって,起 り得る場合の数は, 13 P2 × 4 C3 × 4 C 2 = 3, 744 (通り) p4 = 3, 744 6 1 = 7 2,598,960 4,165 694 [5] フラッシュ(Flush)=509 回に 1 回 同じスーツが 5 枚揃う役.どのスーツが揃うかで,4 通り.その各々に対して,各スー ツ は 13 枚 ず つ あ る か ら そ の 出 方 は 13 C5 通 り あ る . し た が っ て , 場 合 の 数 は , 4 × 13 C5 = 5,148 通りとなるが,この中に,ロイヤル・ストレート・フラッシュとストレー ト・フラッシュの 4 + 36 = 40 通りが含まれているから引いて 5,108 通りとなる. p5 = 5,108 1, 277 1 = 7 2,598,960 649, 740 509 [6] ストレート(Straight)=255 回に 1 回 異なるスーツで 5 枚が連続した数字になる役.連続した数字の決め方はストレート・フ ラッシュで考えたように 10 通りあって,その各々に対して,同じ数字は各 4 枚ずつある からその出方で ( 4 C1 )5 通りある.ただし,その中にロイヤル・ストレート・フラッシュと ストレート・フラッシュの 4 + 36 = 40 通りが含まれているから,起り得る場合の数は, 10 × ( 4 C1 )5 − 40 = 10, 200 (通り). p6 = 10, 200 5 1 = 7 2,598,960 1, 274 255 -2- 229_ポーカーの役の出る確率 [7] スリー・カーズ(Three of a kind)=47 回に 1 回 同じ数字が 3 枚揃い,残り 2 枚はそれぞれ異なる数字となる役.どの数字が 3 枚出るか の決め方が 13 通り,その出方で 4 C3 通り,残り 2 枚の数字の決め方が 12 C 2 通り,その出 方で ( 4 C1 ) 2 通りある.よって,場合の数は, 13 × 4 C3 × 12 C 2 × ( 4 C1 ) 2 = 54,912 (通り) . p7 = 54,912 88 1 = 7 2,598,960 4,165 47 [8] ツー・ペア(Two pair)=21 回に 1 回 2 種類の数字が各 2 枚ずつ揃う役.2 種類の数字の決め方が 13 C 2 通り,その出方が ( 4 C 2 ) 2 通り,残り 1 枚の出方が 44 C1 通りある.よって,場合の数は 13 C 2 × ( 4 C 2 ) 2 × 44 C1 = 123, 552 (通り)となる. p8 = 123,552 198 1 = 7 2,598,960 4,165 21 [9] ワン・ペア(One pair)=2.4 回に 1 回 同じ数字が 2 枚で残り 3 枚がすべて異なる数字の役.どの数字が 2 枚出るかの決め方で 13 C1 通り,その出方が 4 C 2 通り,残りの 3 種類の数字の決め方が 12 C 3 通り,その出方が ( 4 C1 )3 通り.よって,場合の数は 13 C1 × 4 C 2 × 12 C3 × ( 4 C1 )3 = 1, 098, 240 (通り). p9 = 1, 098, 240 352 1 = 7 2,598,960 833 2.4 -3- http://www.geocities.jp/ikemath [10] 役なし(No pair/High card)=2 回に 1 回 [1]~[9]からどれかの役がつく場合の数は,その総和で 1, 296, 420 通りあるから, p10 = 1 − 1, 296, 420 1,302,540 1, 277 1 = = 7 2,598,960 2,598,960 2,548 2 u 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC 【ポーカーの特徴】 ポーカーは,ハンドの強さを競うゲームである.相手をフォルドさせれば,ハンドの強 さに関わらず勝つことが出来ることから,ブラフ(ベットすることによって弱い手を強く 見せて相手をフォルドさせようとすること)に代表される心理戦の占める割合の高いゲー ムであるという説明がなされる場合もあるが,実際には戦術におけるブラフの要素はそれ ほど高くない.勝ったときの儲けを大きくし,負けたときの被害を最小にするための総合 的な戦術がより重要である.また,他のプレイヤー達の仕種,表情,賭けたチップの枚数 等から他のプレイヤー達のハンドの強さを予想し,自分の賭けるチップの枚数を決める. このゲームでは相手を惑わす為に,わざと驚いて見せたり,嘘(いわゆる口三味線)をつ いたりする事が認められているが,実際のゲームにおいては相手の表情などを読んで自分 のアクションの判断にする場面も,巷間信じられているほどには多くない. 【ポーカーの種類】 ポーカーには主に以下の三種類がある. 1.クローズド・ポーカー 最も古い形のポーカーで,各プレイヤーは自分の手札を全て隠してプレイをする.カ ードが配られたらまずベット(賭け)をし,次にカード交換を行う.そして再びベット をし,最後に全員がハンドを公開して勝敗を決める. 2.スタッド・ポーカー(オープン・ポーカー) スタッド・ポーカーはより近代的なポーカーである.まず初めに各プレイヤーに何枚 かの手札(枚数はポーカーの種類ごとに異なる)が裏向きに配られる.プレイヤー達は 自分の手札をこっそりと見る.次に各プレイヤーに表向きにカードが一枚ずつ配られる. ここでまず一度ベットをする.ベットが終わったら再び各プレイヤーに札が表向きに一 枚ずつ配られ,ベットが行われる.以下同様にカード配布とベットとが交互に行われ, 最後のベットが終わったら,全員最初に配られた裏向き札を明かし,勝敗を決める. 3.フロップ・ポーカー 最も新しいタイプのポーカーである.フロップ・ポーカーの特徴は,中央にフロップ と呼ばれる表向きの札が置かれる事である.この札は全てのプレイヤーの共通の手札と みなされる.フロップが高位の札であれば自分にとって得であるが,同時に他の人にも 得になる事に注意されたい.プレイヤーは裏向きの手札+フロップでハンドを作る. u ポーカーにもいろいろの種類がある.スティーブ・マックウィーン扮するハスラーが, 精も根もつき果てるすさまじいばかりのポーカーを闘う往年の名画“シンシナティ・キッ ド” (米国 1965 年)は感動に値する.是非,レンタルビデオでもよいから 1 度は見てもら いたいものである. -4-