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救急救命士科
解剖学・生理学を体験 どうして心臓は動いているの 解剖・生理学とは 解剖学 人体の構造を 学ぶ 生理学 人体の機能を 学ぶ 心臓が動く理由 全身に血液を運び、身体の隅々まで 酸素や栄養素やホルモンなどを搬送し、 二酸化炭素、代謝産物などを運び去る ことにより、生体の恒常性(ホメオス ターシス)を保ち、生命維持のための 重要な役割があるため 心臓が動くために必要なもの • 心臓 • 動脈 • 毛細血管 • 静脈 • リンパ管 心臓について • 役割 血液を肺と全身に送り出すポンプ • 大きさ 握り拳くらい • 場所 左右の肺の間、縦隔内にあり、前には 胸骨・肋骨、後ろには食道、胸部大動 脈がある 心臓の解剖 冠動脈 刺激伝導系 洞結節 房室結節 ヒス束 右左脚 プルキンエ線維 正常心電図 • 洞調律(Sinus) 心停止時の心電図 • 心室細動(VF) 除細動 (電気ショック) • 無脈性心室頻拍(pluslessVT) が必要!! 心停止時の心電図 • 無脈性電気活動(PEA) • 心静止(Aysistole) •脈拍数 正常:成人 60~80回/分 除脈:心拍数が60回/分以下 頻脈:心拍数が100回/分以上 ❖新生児、幼児、小児は成人より回数は 多くなる •血圧 収縮期血圧と拡張期血圧がある 正常値:収縮期血圧 100~130mmHg 拡張期血圧 50~80mmHg ❖男性より女性のほうが少し低い ❖加齢と共に上昇傾向 血液循環 静 脈 血 全身 肺 大静脈 肺静脈 大静脈弁 肺静脈弁 右心房 左心房 三尖弁 僧帽弁 右心室 左心室 肺動脈弁 大動脈弁 肺動脈 大動脈 肺 全身 動 脈 血 体循環 • 体循環とは、酸素・栄養等の運搬のた め血液が心臓から全身の各組織に送ら れ、二酸化炭素や廃棄物を心臓に戻す 流れのこと • 酸素化されたヘモグロビンを含む動脈 血を抹消組織に送り、酸素を放出し二 酸化炭素を回収する 左心室 動脈系 各組織 静脈系 右心房 肺循環 • 肺循環とは全身から戻ってきた血液が 心臓から肺に送られ、ガス交換の後に 心臓に戻る流れのこと • 二酸化炭素を肺で放出しヘモグロビン の酸素化をする 右心室 肺動脈 肺 肺静脈 左心房 血液 体内の血液量 • 成人:体重の約8% 例)60kgの人であれば4800ml 成分 • 赤血球 • 白血球 • 血小板 体内の血液分布 ①肝臓 ②腎臓 骨格筋 ③脳 ④肺 ⑤心臓 皮膚 約25% 約20% 約20% 約15% 約10% 約5% 約5% 血管 • 機能 血液の運搬 抹消組織での栄養物と廃棄物との交換 血圧と血流量の調節 • 構造 毛細血管を除いて3層構造 (内膜・中膜・外膜) • 動脈 静脈壁より厚い(特に中膜) 大動脈は心臓から駆出された血液が 流れたときには拡張し、血液が抹消 に移動するにつれ受動的に戻る弾性 がある 静脈 • 壁は薄く伸展しやすく、血液を大量に 留めることができる。全血液量の 60%は常に静脈にあるため容量血管 ともよばれる • 重力に抗して血液を心臓に戻すため太 い静脈には弁がついていて逆流を防ぐ 毛細血管 • 血液と組織の間で拡散と濾過により、 物質交換およびガス交換が行われる • 交換する物質は各器官によって異なる 各器官による物質交換 消化管 消化管で吸収した糖、アミノ酸などの栄 養分や水分を門脈を通して運び出し、肝 臓、心臓を経て全身に送っている 腎臓 尿を作り排出する。水分、電解質、代謝 産物の体内での恒常性の維持 その他 • 末梢組織の代謝で組織に産生される水 素イオンを運び出し、pHを保つ • アドレナリンやインスリンなど神経伝 達物質やホルモンを産生臓器から標的 臓器まで運ぶ • ナトリウム、カリウム、カルシウム、 塩素など各種イオンを末梢組織に供給 する • 末梢組織での血流の維持、調節、生体 防御として白血球や免疫グロブリンな どを全身に運ぶ • リンパ系は血管から漏出した血漿を血 管内に戻す