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半期報告書 - Morningstar

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半期報告書 - Morningstar
EDINET提出書類
オープンウェーブ・システムズ・インク(E05918)
半期報告書
【表紙】
【提出書類】
半期報告書
【提出先】
関東財務局長
【提出日】
平成24年3月27日
【中間会計期間】
自 2011年7月1日 至 2011年12月31日
【会社名】
オープンウェーブ・システムズ・インク
(Openwave Systems Inc.)
【代表者の役職氏名】
上席副社長兼最高財務責任者
アン・K・ブレナン
(Anne K. Brennan, Senior Vice President and Chief Financial Officer)
【本店の所在の場所】
アメリカ合衆国、94063 カリフォルニア州
レッドウッド・シティ、シーポート・ブルバード 2100
(2100 Seaport Boulevard, Redwood City, California 94063, U.S.A.)
【代理人の氏名又は名称】
弁護士 石 井 禎
【代理人の住所又は所在地】
東京都千代田区永田町二丁目13番10号プルデンシャルタワー
東京青山・青木・狛法律事務所
ベーカー&マッケンジー外国法事務弁護士事務所
(外国法共同事業)
【電話番号】
(03)5157-2700
【事務連絡者氏名】
弁護士 永 井 卓
弁護士 阿 部 諭
【連絡場所】
東京都千代田区永田町二丁目13番10号プルデンシャルタワー
東京青山・青木・狛法律事務所
ベーカー&マッケンジー外国法事務弁護士事務所
(外国法共同事業)
【電話番号】
(03)5157-2700
【縦覧に供する場所】
該当事項なし
注(1) 本書において、文脈上別段の指示がある場合を除き、「当社」又は「オープンウェーブ」とは、文脈に応じてオープン
ウェーブ・システムズ・インク又はオープンウェーブ・システムズ・インク及びその子会社を指す。
注(2) 別段の記載がある場合を除き、本書に記載の「ドル」はアメリカ合衆国ドルを指す。本書において便宜上記載されている
日本円への換算は、1ドル=81.19円の換算率(平成24年3月1日現在の東京外国為替市場における対顧客電信直物売買相場仲値)
により換算されている。
注(3) 本書中の表で計数が四捨五入されている場合、合計は計数の総和と必ずしも一致しない。
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半期報告書
第一部 【企業情報】
第1 【本国における法制等の概要】
2011年7月1日から2011年12月31日までの間(以下「当半期」という。)、2011年12月26日提出の当社の有価証券報告書に記
載された内容に重要な変更はなかった。
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第2 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
(上段:1株当たり金額を除き千ドル)
(下段:1株当たり金額を除き百万円)
2009年12月31日
に終了した半期
2010年6月30日
に終了した年度
2010年12月31日
に終了した半期
2011年6月30日
に終了した年度
2011年12月31日
に終了した半期
99,584
183,304
81,439
155,546
88,264
8,085
14,882
6,612
12,629
7,166
収益合計
(1,267)
(7,381)
(5,775)
(26,317)
(4,221)
(103)
(599)
(469)
(2,137)
(343)
1,203
(5,857)
(4,464)
(35,248)
(7,749)
98
(476)
(362)
(2,862)
(629)
営業利益(損失)
純利益(損失)
77,886
72,759
70,533
42,945
36,535
6,324
5,907
5,727
3,487
2,966
201,739
188,609
172,252
147,817
112,449
16,379
15,313
13,985
12,001
9,130
純資産
総資産
自己資本率
38.60%
38.58%
40.95%
29.05%
32.49%
0.93
0.86
0.84
0.86
0.43
76
70
68
70
35
0.01
(0.07)
(0.05)
(0.42)
(0.09)
(6)
(4)
(34)
(7)
(2,523)
(9,224)
(5,886)
(21,485)
(14,178)
(205)
(749)
(478)
(1,744)
(1,151)
(17,424)
(22,174)
(330)
5,788
(1,415)
(1,800)
(27)
470
1株当たり純資産
基本及び希薄化後1株
当たり純利益(損失)
営業活動に使われた
純キャッシュ・フロー
投資活動に使われた
純キャッシュ・フロー
財務活動による
純キャッシュ・フロー
1
670
54
250
788
822
2,028
294
20
64
67
165
24
71,848
60,935
55,541
47,266
34,052
5,833
4,947
4,509
3,838
2,765
期末現金及び現金同等物
従業員数
596名
584名
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585名
536名
441名
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2 【事業の内容】
当半期中に重要な変更はなかった。
3 【関係会社の状況】
(1) 親会社
当社に親会社はない。
(2) 主な子会社
下記の子会社が当社の子会社ではなくなった。その他、重要な変更はなかった。
北アイルランド:
オープンウェーブ・システムズ(アイルランド)リミテッド
BT1 2FJ ベルファスト、ドニゴール・ストリート 103/111、
チャールズ・ハウス
オープンウェーブ・システムズ(NI)リミテッド
BT1 2FJ ベルファスト、ドニゴール・ストリート 103/111、
チャールズ・ハウス
休眠会社
10,526.00
ポンド
100%
休眠会社
10,000.00
ポンド
100%
休眠会社
3,006.00
ユーロ
100%
スペイン:
ソロミオ・スペイン S.L.
28046 マドリッド、パセオ・デ・ラ・カステラーナ 95、
トッレ・ヨーロッパ、11階
4 【従業員の状況】
当社は2011年12月31日現在、441名の従業員を有している。そのうち、研究・製品開発業務に126名、専門サービス並びにメン
テナンス及びグローバル・サポート部門に170名、販売・マーケティング・顧客サポート業務に81名、また総務業務に64名が従
事している。欧州の一部の従業員を除き、当社の従業員で団体労働協約に加入している者はいない。
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第3 【事業の状況】
1 【業績等の概要】
収益
当社には、ライセンス、メンテナンス・サポート、サービス及び特許の4種類の異なる収益源がある。ライセンス収益は、主に
通信事業会社に対する当社ソフトウェア製品のライセンス供与に関連して発生する。メンテナンス・サポート収益は、通信事業
会社に対するサポート・サービスの提供から発生する。サービス収益は、主に通信事業会社に対する実装及び統合に関するコン
サルティングの提供によるものである。特許収益は、当社の知的所有権のライセンス供与からもたらされる。サービス収益には、
ソフトウエア・ライセンス、専門サービス、第三者ソフトウェア及びハードウェアから成るパッケージ・ソリューション要素の
金額が一部含まれる場合もある。
収益の大半は顧客数社への売上から生じており、その売上は単一の業界セグメントに集中している。下記の期間において、
当社の重要な顧客は以下の3社であった。
12月31日に終了した半期における
総収益に占める割合
2011年
2010年
スプリント・ネクステル
21%
24%
ブイグテレコム
5%
1%
マイクロソフト
17%
−
顧客:
2011年及び2010年12月31日に終了した四半期及び半期、当社は、米国を拠点とする顧客に対する売上により収益の相当部分
を稼得したが、いずれの期間においても、売上は主にスプリント・ネクステルに対するものであった。また、2011年9月30日に終
了した四半期、当社はマイクロソフトに対する特許権のライセンス供与により15.0百万ドルを認識した。当社は市場を拡大して
いく予定であるが、かかる目標が達成される保証はない。
次表は、主要な収益情報を示したものである。
(単位:千ドル)
12月31日に終了した半期
2011年
増減率
2010年
収益:
ライセンス収益
$ 19,492
$ 22,404
-13%
メンテナンス及びサポート収益
20,872
27,906
-25%
サービス収益
32,874
27,128
21%
特許権
15,026
4,001
276%
$88,264
$81,439
8%
ライセンス収益
22%
28%
メンテナンス及びサポート収益
24%
34%
サービス収益
37%
33%
特許権
17%
5%
100%
100%
収益合計
収益合計に占める割合:
収益合計
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ライセンス収益
2011年12月31日に終了した四半期及び半期のライセンス収益は、前年同期比でそれぞれ5%及び13%減少した。当該期間に
おけるライセンス収益は、主に2011年度第4四半期初頭よりライセンス注文が減少したことにより、減少した。
メンテナンス及びサポート収益
2011年12月31日に終了した四半期及び半期のメンテナンス及びサポート収益は、前年同期比でそれぞれ27%及び25%減少し
た。かかる減少は、主に一部の顧客がサポートサービスの予算を削減し、サービスの更新が減少したことに起因している。
サービス収益
2011年12月31日に終了した四半期のサービス収益は、前年同期比で1%増加した。この若干の収益増加は、プロジェクトのメ
ンテナンス更新に関連し、ベンダー特有の客観的証拠(以下「VSOE」という。)が設定され、サービス収益3.5百万ドルが生成さ
れたことに主に起因するものと考えられる。VSOEが設定されたことにより、メンテナンス期間に亘り収益の認識が繰り延べられ
ていたサービス収益及び関連費用が、当該四半期に認識された。かかる収益の増加は、前年度から様々なプロジェクトが終了し
収益が減少したことにより相殺された。
2011年12月31日に終了した半期のサービス収益は、前年同期比で21%増加した。かかる増加は、主として、2012年度第1四半
期に出荷されたハードウェアの受注額4.7百万ドル及び前段に記載の2012年度第2四半期におけるサービス収益3.5百万ドルに
起因する。また、2011年度第1四半期は、複数の大型プロジェクトが完了したこともあり、11.2百万ドルという異例に低いサービ
ス収益となっていたことにも起因する。
特許収益
2012年度第1四半期、当社は第三者とライセンス契約を締結し、特許権の大半について15.0百万ドルでライセンス供与する
こととし、かかる額の支払いを2012年度第2四半期に受けている。2011年度第1四半期、当社は、ライセンス料4.0百万ドル及び
2010年9月22日以降の特許権の対象となる製品と関連サービスの国内売上による将来のロイヤルティを対価とするライセンス
契約を締結した。当社は、今後も知的所有権の収益化を図っていくが、かかる取組が成功するという保証はない。
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収益原価
次表では、収益原価及び粗利益率を収益分野別に示している。
(単位:千ドル)
12月31日に終了の半期
2011年
2010年
増減率
収益原価:
ライセンス
メンテナンス及びサポート
サービス
収益原価合計
(単位:千ドル)
$
1,284
$
920
40%
6,854
8,133
-16%
28,600
20,481
40%
$ 36,738
$ 29,534
24%
12月31日に終了の半期
2011年
2010年
関連収益分野別粗利益率:
ライセンス
93%
96%
メンテナンス及びサポート
67%
71%
サービス
13%
25%
100%
100%
58%
64%
特許権
粗利益率合計
ライセンス収益の原価
ライセンス収益の原価は、主に第三者に支払うライセンス料並びに買収で取得した開発済み技術及び技術関連の無形固定
資産の償却で構成される。
2011年12月31日に終了した四半期のライセンス収益の原価は、前年同期比で19%減少した。ライセンス収益原価が0.3百万
ドル減少したのは、技術関連の無形固定資産が2011年12月31日終了四半期に全額償却されたことに起因する。2011年12月31日に
終了した四半期、かかる減少は、販売されたライセンスの構成が変わり、第三者のコンポーネントを含む製品によるライセンス
収益が増えたことにより、相殺された。
2011年12月31日に終了した半期のライセンス収益の原価は、前年同期比で40%増加した。ライセンス収益原価の増加は主
に、2012年度第1四半期、当社の大半の製品に比べ第三者のコンポーネントを多く含む製品の収益によるロイヤルティが増加し
たことに起因する。かかる増加は、前段で記述した償却費用の減少0.3百万ドルにより相殺された。
メンテナンス及びサポート収益の原価
メンテナンス及びサポート収益の原価は、通信事業会社へのサポート担当人員に対する報酬と関連諸経費で構成されてい
る。
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2011年12月31日に終了した四半期及び半期のメンテナンス及びサポート費用は、前年同期と比較し、それぞれ21% 及び
16%減少した。メンテナンス及びサポート収益の原価は、2012年度に人員数が前年比で25%減少し、人件費が削減されたことを
主因として減少した。メンテナンス及びサポートに係る粗利益率の低下は、契約収益の減少に起因する。
サービス収益の原価
サービス収益の原価は、専門サービス業務に携わる人員の報酬及び外部コンサルタント経費、再販用に購入されるハード
ウェア並びに関連諸経費で構成されている。
2011年12月31日に終了した四半期のサービス収益の原価は、前年同期比で28%増加した。かかる増加は、「サービス収益」
に記載した大型プロジェクトに関連する繰延費用が認識されたことに起因する。サービスの粗利益率は、利益率の低いかかるプ
ロジェクトにより、また当該期間におけるその他のプロジェクト所要時間が増加したことにより低下した。
2011年12月31日に終了した半期のサービス収益の原価は、前年同期比で40%増加した。これは、同期間中、サービス収益が
21%増加したことに起因する。サービス収益の増加は、2011年9月30日に終了した四半期にスプリント・ネクステルにおいて設
置した第三者ハードウェア、また、「サービス収益」で前述した2011年12月31日終了四半期における大型プロジェクトに関連す
る繰延費用の認識に起因している。サービスの粗利益率は、2011年12月31日に終了した四半期、前述の要因により、また、2011年9
月30日終了四半期に認識されたスプリント・ネクステルのハードウェア設置に係る利益率が低かったことにより、マイナス影
響を受けた。
特許収益の原価
オープンウェーブは、モバイル・インターネット産業における知的所有権に投資し、特許権を受けている。知的所有権の開
発に係る費用は、発生した年度に亘り研究開発費用として計上されてきているが、知的所有権を開発する主な目的は、エンター
プライズ・ソフトウェアとして販売することにある。特許権に係るその他の費用は、営業費用の特許取組費用に別途反映されて
いる。その結果、特許権に係る粗利益率は100%となっている。
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営業費用
次表は、2011年及び2010年の12月31日に終了した半期の営業費用を示している。
12月31日に
終了した半期
(単位:千ドル)
2011年
2010年
増減率
営業費用:
研究・開発費
$
17,120
$
21,869
-22%
販売及びマーケティング費
15,763
22,178
-29%
一般管理費
11,122
11,342
-2%
特許取組費用
4,996
727
588%
事業再構築及びその他関連費用
6,746
1,564
331%
$ 55,747
$ 57,680
-3%
研究・開発費
19%
27%
販売及びマーケティング費
18%
27%
一般管理費
13%
14%
営業費用合計
収益比:
研究・開発費
研究・開発費は主として、ソフトウェア開発者の給与及び給付費用、請負開発活動費、関連施設コスト、ソフトウェア開発に
使用されるコンピュータ機器関連費用で構成されている。
2011年12月31日に終了した四半期の研究・開発費用は、前年同期比で26%減少した。かかる減少は、主に、2012年度第1四半
期に開始した事業再構築取組の結果、約14%の平均人員数が削減され人件費及び出張費が約1.2百万ドル減少したこと、また、臨
時社員費用が1.4百万ドル減少したことに起因する。
2011年12月31日に終了した半期の研究・開発費用は、前年同期比で22%減少した。かかる減少は、主に、2012年度第1四半期
に開始した事業再構築取組の結果、約14%の平均人員数が削減されことに関連し、人件費及び出張費が約2.2百万ドル、施設費用
及びIT費用が0.7百万ドル減少したこと、また、臨時社員費用が1.7百万ドル減少したことに起因する。
販売及びマーケティング費
販売及びマーケティング費には、当社の販売及びマーケティング担当人員の給与及び給付費用、販売手数料、出張費、及び関
連施設費用が含まれる。また販売及びマーケティング費には、販売展示会費用、広報宣伝費、販促材料費及びその他の市場開発プ
ログラム費用も含まれる。
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2011年12月31日に終了した四半期の販売及びマーケティング費は、前年同期比で38%減少した。かかる減少は、主に、2012年
度第1四半期に開始した事業再構築の結果、平均人員数が約36%減少したことにより、人件費関連費用及び販売手数料が2.4百万
ドル、施設及びIT費用が0.3百万ドル減少したことに起因する。また、マーケティング及びリクルーティング費用が0.5百万ドル、
出張費が0.8百万ドル、臨時社員費用が0.2百万ドル、前年同期と比べて減少している。
2011年12月31日に終了した半期の販売及びマーケティング費は、前年同期比で29%減少した。かかる減少は、主に、2012年度
第1四半期に開始した事業再構築の結果、平均人員数が約36%減少したことにより、人件費関連費用及び販売手数料が2.8百万ド
ル、施設及びIT費用が0.5百万ドル減少したことに起因する。また、マーケティング及びリクルーティング費用が0.5百万ドル、出
張費が1.3百万ドル、採用費用が0.8百万ドル、臨時社員費用が0.3百万ドル、前年同期と比べて減少している。
一般管理費
一般管理費は、主として当社の財務、人事、法務、情報サービス及び管理職の給与及び給付費用、出張費並びに施設費用で構
成されている。また一般管理費には、法律事務所及び会計事務所に対する報酬、貸倒引当金、事業の運営に使用されるコンピュー
タ機器及びソフトウェアの関連費用が含まれる。
2011年12月31日に終了した四半期の一般管理費は、前年同期比で5%増加した。かかる増加は、主として貸倒関連費用の増加
0.3百万ドルに起因する。
2011年12月31日に終了した半期の一般管理費は、前年同期比で2%減少した。かかる減少は、主として、2012年度第1四半期に
開始した事業再構築取組により、前年同期比で平均人員数が41%減少し、また複数の比較的小規模のオフィスを閉めた結果、人
件費及び施設関連費用が減少したことに起因する。
特許取組費用
特許取組費用には、当社の特許権を弁護若しくは主張する上で発生する法務費用及びコンサルティング費用、並びにかかる
活動に取組む正規従業員の人件費が含まれる。
2011年12月31日に終了した四半期の特許取組費用は、前年同期比で424%増加した。特許取組費用は、主として特許訴訟に関
わる法務費用の増額分2.6百万ドルに起因して増加したが、かかる費用には、2011年8月に提訴し公表されたITC(「国際貿易委
員会」) 訴訟に係る法務費用も含まれる。
2011年12月31日に終了した半期の特許取組費用は、前年同期比で588%増加した。特許取組費用は、主として特許訴訟に関わ
る法務費用の増額分4.3百万ドルに起因して増加したが、かかる費用には、2011年8月に提訴し公表されたITC訴訟及び同じく
2011年8月に発表された非継続事業の特許権に係る和解に関連する法務費用も含まれる。
事業再構築及びその他の関連費用
2011年12月31日に終了した四半期の事業再構築及びその他の関連費用は、前年同期比で増加したが、かかる増加は、2012年
度第1四半期に発表された事業再構築計画に基づき本部施設に使用するスペースを縮小したことにより発生した施設費用1.4百
万ドルを主因とする。また、施設関連の増額分は0.1百万ドル減少し、過去の施設再編に係る費用は0.5百万ドル減少した。
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2011年12月31日に終了した半期の事業再構築及びその他の関連費用は、前年同期比で増加したが、かかる増加は主に、2012
年度第1四半期に事業再構築計画を実施したことに起因する。かかる計画の実施により、人件費約5.0百万ドル及び施設費用1.4
百万ドルが新たに発生することとなったが、前年同期においては、過年度に退去した施設に関連する予想転貸条件の修正に関連
し1.0百万ドルが発生した。また、施設関連の増額分は0.2百万ドル減少した。当社では、2012年度事業再構築計画及びその他の効
率化計画に関連する活動により、約12.3百万ドルが年間ベースで削減できると予想する。
詳細については、「第6 経理の状況」に含まれる要約連結財務諸表に対する注記9を参照されたい。
無形固定資産の償却及びのれんの減損
次表は、無形固定資産の償却額を示したものである。
12月31日に終了した半期
(単位:千ドル)
2011年
開発済み及び主力技術
$
顧客との契約 - サポート
無形固定資産の償却合計額
2010年
553
$
812
−
17
553
829
開発済み及び主力技術は、2012年度第2四半期に全額償却された。
買収に伴う顧客との契約は、2011年度第2四半期に全額償却された。
開発済み技術及び主力技術並びに顧客とのライセンス契約の償却額は、当社の要約連結損益計算書ではライセンス収益の
原価に含まれる。当該資産は、平均耐用年数4年にわたり償却された。
買収に伴う顧客とのサポート契約の償却額は、「収益原価 ‒ メンテナンス及びサービス」に包含される。当該資産は、耐
用年数約3年にわたり償却された。
受取利息
2011年12月31日に終了した四半期の受取利息は約76,000ドル、2010年12月31日に終了した四半期では0.1百万ドルであっ
た。受取利息は若干減少しているが、これは主に金利の低下によるものである。
2011年12月31日に終了した半期の受取利息は約0.2百万ドル、前年同期は0.3百万ドルであった。受取利息の減少は、主に投
資残高の減少に起因する。
支払利息
2011年12月31日に終了した四半期の支払利息は約0.1百万ドルとなり、前年同期と比較してほぼ変動はなかった。
2011年12月31日に終了した半期の支払利息は約0.1百万ドルであり、前年同期は0.2百万ドルであった。支払利息の大半は、
2009年度第3四半期に締結した信用供与契約に関連するものである。
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半期報告書
所得税
支払所得税は、外国源泉税、外国法人税及び外国繰延税で構成されている。外国源泉税及び外国法人税はともに、当社の製品
別及び地域別の収益構成に基づいて四半期毎に変動しており、当社の四半期の実効税率の変動をもたらしている。
2011年12月31日に終了した四半期の支払所得税は2.8百万ドルで、2010年12月31日に終了した四半期の0.5百万ドルから増
加したが、かかる増加は、メディエーション及びメッセージング製品事業について当社が新戦略を追求することになったことを
発表した結果、2011年12月31日終了の四半期、外国繰延税資産の大半に対して2.5百万ドルの評価引当金を計上したことに起因
する。
2011年12月31日に終了した半期の支払所得税は3.3百万ドルで、2010年12月31日に終了した半期の1.2百万ドルから増加し
たが、かかる増加は、前述の通り、2011年12月31日終了の半期、外国繰延税資産の大半に対して評価引当金を計上したことに起因
する。
過去の営業損失を考慮して、当社では、米国連邦及び州の繰延税金資産に対する評価引当金全額を計上している。当社は、連
邦及び州の繰延税金資産の実現について50%超の可能性があると判断する十分な証拠が見つかるまで、当該評価引当金を維持
する意向である。また、外国繰延税資産の大半についても、一部海外子会社が将来の課税所得を生成することができるか不確実
であるため、評価引当金を設定している。2011年12月31日現在、当社は、一部の国において繰延税金資産0.1百万ドルを計上して
いるが、それは、かかる国々の子会社が、各繰延税金資産を実現しうる将来の課税対象利益を稼得する可能性が50%以上である
という結論に基づいたものである。
非継続事業
2008年度、当社は、クライアント・オペレーションを フランスのシャンベリを拠点とする未公開会社Purple Labsに売却し
た。2011年度第1四半期、当該売却に関連しエスクロー口座に預け入れられていた2.0百万ドルがMyriad AG (旧Purple Labs)に
引き渡された。また、残る2.2百万ドルは当社に引き渡され、要約連結損益計算書上、非継続事業の追加売却益2.2百万ドルとして
計上された。
流動性及び資金の源泉
運転資本及びキャッシュ・フロー
次表は、2011年12月31日及び2011年6月30日現在の、また2011年12月31日及び2010年12月31日に終了した半期の要約財務情
報及び統計である。
2011年6月30日現在
増減率
$ 34,535
$ 37,742
-8
%
$ 34,052
$ 47,266
-28
%
短期投資
28,523
33,947
-16
%
長期投資
7,110
15,630
-55
%
$ 69,685
$ 96,843
-28
%
(単位:千ドル)
運転資本
2011年12月31日現在
現金及び現金投資:
現金及び現金同等物
現金及び現金投資合計
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12月31日に終了した半期
2011年
営業活動に使用されたキャッシュ
$
投資活動による(使用された)キャッシュ
財務活動によるキャッシュ
2010年
(14,178)
$
(5,886)
670
(330)
$ 294
$ 822
当社は、現金及び投資の大半について、正味手取金277.8百万ドルを調達した2005年12月の普通株式の募集をはじめとする
普通株式の募集により取得した。2008年度、当社はミュージウェーブ及びクライアント・オペレーションを売却し、2008年度に
56.0百万ドル、2009年度に11.7百万ドル、2010年度に4.5百万ドル、2011年度に2.2百万ドルの手取金が発生した。また、2009年1月
23日、当社は40.0百万ドルの回転信用供与契約を結んだが、かかる契約は、当該契約に基づく借入額を25.0百万ドルに減額し、ボ
ローイング・ベースを当初の20.0百万ドルから15.0百万ドルに適格受取債権額を加算した額に変更し、満期日を2012年2月28日
まで延長するとした2012年1月23日締結の修正を含め、数度にわたり修正されている。当社は満期日をさらに延長する予定であ
るが、かかる延長が保証されているわけではない。信用供与契約を延長できなかった場合、信用状には担保が必要となる可能性
があり、担保に供された場合、現金及び現金同等物ではなく拘束性預金として計上されることになる。
2011年12月31日現在及び2011年6月30日現在、当社は、それぞれ総額18.0百万ドル及び18.2百万ドルの回転信用供与契約に
対する発行済信用状を有しており、それにより当該回転信用供与契約における利用可能な借入額は減少している。回転信用供与
契約では、当社が借入可能な回転信用供与契約の金額(以下「ボローイング・ベース」という。)を決定するために、毎月のボ
ローイング・ベースによる算出が要求されている。ボローイング・ベースによる算出額は、20.0百万ドルに信用契約において適
格と定義される売掛債権の75%を加えたものとなる。2011年12月31日現在、ボローイング・ベースは22.6百万ドルであり、回転
信用供与契約により当社が借入可能な合計額は4.6百万ドルであった。かかる金額は、22.6百万ドルのボローイング・ベースに
よる算出額と18.0百万ドルの発行済信用状の金額の差額である。2011年6月30日現在、ボローイング・ベースは32.1百万ドルで
あり、回転信用供与契約により当社が借入可能な合計額は13.9百万ドルであった。かかる金額は、32.1百万ドルのボローイング
・ベースによる算出額と18.2百万ドルの発行済信用状の金額の差額である。当社の信用状は2012年6月から2012年10月までの間
に失効する。信用状の更新を目指すが、かかる更新ができる保証はない。回転信用枠は、当社の全資産に対する包括抵当権により
保証されており、当社が当該契約の条件として充足しなければならないこの形式の信用供与契約について慣例的に行う一部の
財務制限条項及び報告制限条項を含んでいる。当該契約では、当社は、4四半期の最低EBITDA及び毎月の流動率を満たさなければ
ならない。加えて、当該契約に基づき、当社は当該銀行に対し年間財務予測を提供し、重大な法的行為に関し迅速に報告し、重要
な税金を適時に支払い、必要とされる全ての税申告及び報告書の提出を行わなければならない。さらに、事業路線の重大な変更、
事業の売却、他事業体の買収、抵当権の設定、一定基準値を超える資本支出、関係会社との取引等の重大な行為について、当社は
銀行の承認がなければ従事することができない。2011年12月31日現在、当社は負債に係る全ての約定条項を遵守している。
現在の運転資本及び営業からの予想キャッシュ・フローは、今後最低12ヶ月間は、当社の通常の営業及び資本的支出に必要
な現金需要を十分に満たすであろうと考えられるが、株式もしくは債券の売出しによる追加資金調達、又は一部資産の売却を行
なう場合もある。今後債券の追加発行により新たな資金調達が行われる場合、当該証券の所有者は普通株式の所有者より上位の
権利、優先権、特権を有する可能性があり、いずれかの債券の条件により、当社の事業運営に制限が課される可能性がある。新た
な持分証券又は転換条項付き債券の売出しの結果、当社の株主価値がさらに希薄化する可能性があり、当社が受容できる範囲の
金額又は条件による追加の資金調達ができない可能性がある。
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追加資金調達が必要となった場合に当社が追加資金調達を得られなければ、当社は、製品開発計画及びマーケティング活動
の取組みの規模を縮小しなければならなくなり、それによって当社の事業、財政状態及び経営成績が損なわれる可能性がある。
当面は、当社の事業運営及び将来買収を行う場合にはかかる買収に対する資金として十分な現金及び現金同等物を確保できる
ような方法で、当社の現金及び投資ポートフォリオを継続して管理する意向である。
運転資本
流動資産から流動負債を控除した当社の運転資本は、2011年6月30日から同年12月31日までの間に約3.2百万ドル(8%)減
少した。運転資本残高の減少は、主に、現金及び現金同等物並びに短期投資18.6百万ドルが使用されたことに起因するが、これ
は、ミリアッド(Myriad)訴訟の和解に関連する12.0百万ドルの支払いにより影響を受けたことをはじめ、営業活動において
キャッシュ14.2百万ドルが使用されたことによる。
営業活動に用いられた現金
2011年12月31日に終了した半期、営業活動に用いられた現金は14.2百万ドルであった。かかる現金の使用は、主に当期間に
おける継続事業による営業成績の結果である。2011年12月31日に終了した半期、当社は事業再構築に係る債務10.9百万ドルを支
払ったが、かかる額には、2011年8月に発表された事業再構築計画の対象となった従業員への退職手当4.0百万ドルが含まれてい
る。当社は、同計画に係る退職手当としてさらに1.0百万ドルの支払いを2012年度中に予定している。
2010年12月31日に終了した半期、営業活動に用いられた現金は5.9百万ドルであった。かかる現金の使用は、主に継続事業に
よる営業損失5.8百万ドルに充てられている。
投資活動による(用いられた)現金
2011年12月31日に終了した半期、投資活動による現金は0.7百万ドルであった。これは、主に投資商品の売却による13.2百万
ドル(投資額控除後)から成るが、有形固定資産の購入額0.5百万ドル及びミリヤッド訴訟和解に係る12.0百万ドルの支払いに
より一部相殺された。
2010年12月31日に終了した半期、投資活動に用いられた現金は0.3百万ドルであった。これは、主に固定資産の購入に用いら
れた2.6百万ドルによるものであるが、クライアント・オペレーションの売却に関連するエスクロー口座から引き渡された2.2
百万ドルにより一部相殺された。
財務活動によるキャッシュ・フロー
2011年12月31日に終了した半期の財務活動により生じた現金は0.3百万ドルであったが、これは当該期間のストックオプ
ションの行使によるものであった。
2010年12月31日に終了した半期の財務活動により生じた現金は0.8百万ドルであったが、これは当該期間のストックオプ
ションの行使によるものであった。
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オペレーティング・リース債務及び契約債務
2012年度上半期、当社の契約債務に重大な変更はなかった。よって、当社の施設リースに関する詳細については、2011年6月
30日に終了した年度の有価証券報告書の「第3 事業の状況」の「1.事業の概要」及び「第6 経理の状況」に含まれる要約
連結財務諸表に対する注記9を参照されたい。当社は現在、再構築対象とした施設について、一件を除き全てをサブリースしてお
り、総額約11.0百万ドルの契約上のサブリース収益を生成する予定であるが、その結果、これら施設に関わる2015年度までの将
来の債務純額は総額約21.5百万ドルとなる予定である。2011年6月30日に終了した事業年度以降、再構築対象となった施設に関
する債務額は減少しているが、これは主に支払が通常の事業過程においてなされたことによる。
簿外契約
当社は、財務状況、財務状況の推移、収益又は費用、経営成績、流動性、資本支出又は資本資源に対し現在又は将来において影
響を及ぼすような又は合理的に及ぼす可能性のある、また投資家にとり重大な簿外契約を有していない。
2 【生産、受注及び販売の状況】
「第3 事業の状況、1業績等の概要」を参照のこと。
3 【対処すべき課題】
「第3 事業の状況、1業績等の概要」を参照のこと。
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4 【事業等のリスク】
当社の事業、財務状況又は将来の業績に重大な影響を及ぼす可能性のあるリスク要因については、2011年6月30日に終了し
た年度の当社の有価証券報告書に記載しているが、これらのリスク要因のみが、当社が直面しているリスクではない。新たなリ
スク及び不確実性については、現在のところ経営陣は承知していない又は重要視していないが、そうしたリスクや不確実性は当
社の事業、財務状況、経営成績に重大な悪影響を及ぼし得る。これらのリスクは、以下に記載するリスク要因に関する記述を除
き、2011年6月30日に終了した年度の当社の有価証券報告書に記載したリスクから大幅な変更はなかった。本項において言及さ
れる将来に関する事項は当該半期の末日現在において判断したものであり、当社は、かかる将来に関する記述について修正する
義務若しくは修正結果を公表する義務を負うものではない。
当社が取組む製品事業の新戦略は予想通りの効果を奏さないかもしれない。かかる新戦略を追求することにより、当社の事業に
支障が生じ、経営成績及び財務成績に悪影響が及ぶ可能性がある。
2012年1月12日、当社は、収益性を上げるための取組みを促進し、コスト構造を予想収益に即したものへと戦略的に改善し、
また、より成長が期待される事業分野に資源を投入できるよう調整するため、メディエーション及びメッセージング製品事業に
ついて新たな戦略を追求することを発表した。しかしながら、かかる戦略を遂行し、期待される効果が実現できない可能性があ
る。戦略の遂行によりコストが増大し、計画が長期化する場合があり、また、当社の経営成績及びキャッシュフローが予想通りに
改善しない可能性がある。従業員関連費用のみならず、戦略により訴訟のリスクや訴訟費用が発生する可能性もある。
当社の戦略により、従業員が消耗し、貴重な知識と専門性を備えた従業員が退職し、モラルが低下し、また、顧客側も、購入判
断が遅れたり購入契約を解約する場合が発生する可能性があり、さらに、当社に対し競合他社が競争上逆転するといった、その
他の弊害を伴う可能性がある。戦略を実行することにより、従業員への要求が増えることとなり、人材を惹きつけ確保すること、
製品及びサービスを開発し向上させること、既存顧客にサービスを提供すること、販売及びマーケティング目標を達成するこ
と、会計、財務及び管理機能を遂行することが難しくなる可能性がある。
また、その他の戦略に取組み、その結果当社の事業に悪影響が及ぶ可能性があり、過去若しくは将来の戦略により期待した
効果が全て得られるとも限らない。
当社は過去において損失を計上しており、一貫した収益性を達成又は維持できない場合がある。
当社は過去において損失を計上しており、一貫した収益性を維持できない可能性がある。2006年度を除き、当社は、設立以
来、通年ベースで純損失を計上してきた。2011年12月31日現在、当社は、約21億ドルののれんの償却と減損を含む、約32億ドルの
累積損失を抱えていた。当社は、今後も引き続き知的所有権に係る取組みを遂行するため相当額の支出を見込んでいる。当社の
見通しについては、当社が対象とする市場のように急速に発展するテクノロジー市場に従事する企業が往々に直面するリスク、
支出、遅延及び困難を踏まえて検討する必要がある。
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当社のチャネル・パートナーが顧客に対する当社サービスのマーケティングと販売に成功しない場合、当社の収益と事業は悪
影響を受ける可能性がある。
従来、当社の製品とサービスは当社販売部員が直接販売していた。将来は、直接販売を行う当社人員に加え、チャネルパート
ナーを通して間接的に製品とサービスを販売していく予定である。当社の事業見通しは、新興市場や当社の地位が確立していな
い市場で製品をマーケティングし販売していくこれらチャネルパートナーの取組みと成功にかかってくるであろう。チャネル
パートナーが当社のサービスを効果的にマーケティングし販売できなければ、収益拡大の可能性は削がれ、事業が損なわれる可
能性がある。
市場リスクについての定量的及び定性的開示
(a) 外国為替に関するリスク
当社は国際的に事業を展開しているため、不利に作用し得る外国為替相場の変動リスクを抱えている。当社は、非機能通貨
建ての受取債権、支払債権及び関係会社間残高に対する外国為替相場の変動による影響を軽減するため、外国為替派生商品契約
を締結している。これらの派生商品は、当社の経営成績に対する外国為替相場の変動の影響を回避するのが目的である。これら
の派生商品については、契約開始時に合意された為替レートにより換算することが求められている。通常、外貨残高及び取引に
関連する損益は為替先物契約の損益で相殺されるため、これらの契約により為替相場の変動リスクが軽減される。当社は、売買
又は投機目的による外国為替取引契約の締結も、為替相場の変動の影響を全額相殺するような外貨リスクのヘッジも行ってい
ない。当社は為替オプション契約をヘッジとして指定しておらず、したがって、公正価値が変動する期間における収益を通じて、
これらの金融商品を公正価値に調整している。要約連結損益計算書の「その他の利益(費用)−純額」に包含される為替差損
(純額)は、2011年12月31日に終了した半期は(0.3)百万ドルであった。2011年12月31日現在、当社は下記の先物為替契約を締
結している。
通貨
名目金額
(千ドル)
対米ドルレート
満期日
オーストラリア・ドル建て
2,300
1.01
2012年1月31日
カナダ・ドル建て
4,300
0.98
2012年1月31日
ユーロ建て
3,700
0.77
2012年1月31日
日本円建て
270,000
78.17
2012年1月31日
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2011年12月31日現在、米ドルに換算したかかる先物為替契約の額面価格は14.9百万ドルであった。2011年12月31日現在、当
該契約の時価評価に伴う純未実現損失は、0.1百万ドルであった。
また2011年6月30日現在の先物為替契約の状況は以下のとおりであった。
名目金額
(千ドル)
通貨
対米ドルレート
満期日
オーストラリア・ドル建て
1,600
1.05
2011年7月29日
カナダ・ドル建て
2,100
1.01
2011年7月29日
ユーロ建て
1,250
0.69
2011年7月29日
日本円建て
200,000
80.93
2011年7月29日
2011年6月30日現在、米ドルに換算したかかる先物為替契約の額面価格は8.2百万ドルであった。2011年6月30日現在、当該契
約の時価評価に伴う純未実現損失は、0.1百万ドルであった。
(b) 金利に関するリスク
2011年12月31日現在、当社は、69.7百万ドルの現金及び現金同等物、短期及び長期投資、並びに拘束性預金及び投資を有して
いた。2011年6月30日現在のかかる額は96.8百万ドルであった。金利の変動に対する当社の市場リスクは、主にマネーマーケット
口座、譲渡性預金、社債、米国国債及びオークションレート証券に関連するものである。当社の投資先は、ムーディーズの格付で
A2以上、またスタンダード・アンド・プアーズの格付でA以上と評価されている信用度の高い発行体であり、方針によってどの
発行体に対しても信用リスクの金額を制限している。当社は、市場リスク及び信用リスクを制限することにより、元本割れのリ
スクを抑え、投資資金の安全性を確保することを全般的な方針としている。買付日時点で満期を3ヶ月未満とする流動性の高い
投資はすべて現金同等物とみなされる。満期を3ヶ月以上とする投資はすべて売却可能に区分し短期投資とみなされる。満期ま
での残存期間を1年超とする投資はすべて売却可能に区分し長期投資とみなされる。
次表は、2011年12月31日現在における予定満期別の短期投資及び長期投資の元本額を示したものである。
6月30日に終了する年度の
予定満期
(単位:千ドル)
2012年
連邦機関債
譲渡性預金
コマーシャルペーパー
社債
オークションレート証券
加重平均金利
$
2013年
2014年
以降
$ 3,798
240
2,220
-
2,460
2,459
3,197
698
-
3,895
3,896
11,584
8,792
-
20,376
20,353
-
-
5,237
5,237
4,228
$ 16,405
$15,508
$ 5,237
18/56
-
$
$
5,182
公正価値
2011年
12月31日
現在合計
1,384
1.0%
$ 取得原価
2011年
12月31日
現在合計
37,150
$
$
5,197
36,133
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半期報告書
また、2011年6月30日現在における予定満期別の短期投資及び長期投資の元本額は次表のとおりである
6月30日に終了する年度の
予定満期
(単位:千ドル)
原価価値
2011年
6月30日
現在合計
公正価値
2011年
6月30日
現在合計
2013年
2014年
以降
2,412
$ 3,499
$
240
240
-
480
480
コマーシャルペーパー
10,691
-
-
10,691
10,691
社債
20,609
7,486
-
28,095
28,097
-
-
5,237
5,237
4,382
$ 33,952
$11,225
$ 5,237
$ 50,414
$ 49,577
2012年
連邦機関証券
$
譲渡性預金
オークションレート証券
合計
加重平均金利
-
$
5,911
$
5,927
0.7%
訴訟
本半期報告書「第6 経理の状況」に含まれ、本項に組み込まれる要約連結財務諸表に対する注記8の「訴訟」を参照され
たい。注記8に記載されている事柄は、2011年6月30日に終了した年度の有価証券報告書の「第3 事業の状況 4 事業等のリス
ク」においても議論されている。
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5 【経営上の重要な契約等】
当半期中について、該当事項なし。なお、当該期間後に発生した経営上の重要な契約等については、「第6 経理の状況」に
含まれる要約連結財務諸表に対する注記の(11)「後発事象」を参照されたい。
6 【研究開発活動】
「第3 事業の状況、1 業績等の概要」を参照のこと。
7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
「第3 事業の状況、1 業績等の概要」を参照のこと。本項に組み込まれて言及される将来に関する事項は当該半期の末日
現在において判断したものであり、当社は、かかる将来に関する記述について修正する義務若しくは修正結果を公表する義務を
負うものではない。
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第4 【設備の状況】
1 【主要な設備の状況】
当半期中に重要な変更はなかった。
2 【設備の新設、除却等の計画】
該当事項なし。
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第5 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
(2011年12月30日現在)
授権株式数(株)
発行済株式総数(株)
未発行株式数(株)
記名式額面普通株式
1,000,000,000
(1株当り額面0.001ドル)
86,011,000
913,989,000
記名式額面優先株式
5,000,000
(1株当り額面0.001ドル)
0
5,000,000
② 【発行済株式】
記名・無記名
の別及び額
面・無額面の別
記名式
額面株式
(額面0.001ド
ル)
種類
発行数
(株)
上場金融商品
取引所名又は
登録認可金融商品
取引業協会名
普通株式
86,011,000
ナスダック
当社は行使価
額修正条項付
新株予約権付
社債券等を発
行している。
上記発行数は
2011年12月31
日現在の普通
株式の発行数
を示すもので
あり、行使価
額修正条項付
新株予約権付
社債券等の発
行数は含まれ
ない。
内容
普通株式1株につき1議決権を有する。
行使価額修正条項付新株予約権付社債券等
の特質:
本新株予約権は、オープンウェーブ1999年従
業員株式購入制度(以下、「ESPP」とい
う。)に基づき、制度参加者が給与の20%を
上限とする金額を給与天引きにより積み立
てる拠出金により、i)購入期間開始日の当社
普通株式の公正市場価値又はii)購入期間最
終日の公正市場価値、のいずれか低い方の値
の85%で当社普通株式を購入することがで
きる権利である。ここでいう当社普通株式の
ある日の公正市場価値とは、ナスダックにお
ける当社普通株式の終値に基づき取締役会
の裁量により決定されるものをいう。
したがって、当社株式の株価が下落した場合
には、本新株予約権の行使価額も下落し、そ
の結果、本新株予約権の行使により制度参加
者が取得することとなる普通株式数は増加
する。但し、拠出金の額は予め定められた金
額によるため、株価によって変動することは
ない。
ESPPは内国歳入法第423条に基づき適格であ
ることを意図しており、6ヶ月からなる募集
期間に6ヶ月からなる購入期間が1つ含まれ
る。
ESPPの上記目的に鑑み、本制度には行使価額
の下限及び資金調達額の下限は設けられて
いない。
ESPPには、当社の決定により新株予約権の全
部の取得を可能とする旨の条項はない。
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半期報告書
(2) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
中間会計期間
(2011年7月1日―2011年12月31日)
当該中間会計期間に権利行使された当該行使価額修正条項付新株
予約権付社債券等の数
78,928個
当該中間会計期間の権利行使に係る交付株式数
78,928株
当該中間会計期間の権利行使に係る平均行使価額等
1.394ドル
当該中間会計期間の権利行使に係る資金調達額
110,025.63ドル
当該中間会計期間の末日における権利行使された当該行使価額修
正条項付新株予約権付社債券等の数の累計
78,928個
当該中間会計期間の末日における当該行使価額修正条項付新株予
約権付社債券等に係る累計の交付株式数
78,928株
当該中間会計期間の末日における当該行使価額修正条項付新株予
約権付社債券等に係る累計の平均行使価額等
1.394ドル
当該中間会計期間の末日における当該行使価額修正条項付新株予
約権付社債券等に係る累計の資金調達額
110,025.63ドル
当該中間会計期間の末日において残存する当該行使価額修正条項
付新株予約権付社債券等の数
0個
①当該行使価額修正条項付新株予約権付社債等に表示された権利の行使に関する事項について割当予定先との間で締結する予
定の取決めの内容
前述② 〔発行済株式〕の「内容」を参照のこと
②提出者の株券の売買について割当予定先との間で締結する予定の取決めの内容
該当事項なし
③提出者の株券の賃借に関する事項について割当予定先と提出者の特別利害関係者等との間で締結される予定の取決めがある
ことを知っている場合にはその内容
該当事項なし
④その他投資者の保護を図るため必要な事項
該当事項なし
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半期報告書
(3) 【発行済株式総数及び資本金の状況】
(単位:千)
発行済株式
総数増減数
年 月 日
発行済
株式総数残高
2011年6月30日
資本金
増減額
85,640株
2011年12月31日
366
86,011株
資本金残高
増減理由
85ドル
1ドル
86ドル
制限付き株式の発行及び
従業員株式購入プランに
基づく株式発行
当社により発行された新株予約権の当半期末現在の状況は以下のとおりである。
(2011年12月31日現在)
新株予約権の残高
新株予約権の行使により
発行する株式の発行価額
新株予約権の行使により
発行する株式の資本組入額
12,362,965個
33,720,569ドル
33,720,569ドル
(4) 【大株主の状況】
当社の発行済株式総数の1%以上を所有する大株主は、次のとおりである。
(2012年2月14日現在)
氏名又は名称
住所
所有株式数
(株)
発行済株式総数
に対する所有株
式数の割合
スターボード・バリュー・
LP
10022 ニューヨーク州ニューヨーク、
レキシントン・アベニュー 599、19F
8,513,000
9.9%
ブラックロック・インス
ティテューショナル・トラ
スト・カンパニーN.A.
10022 ニューヨーク州ニューヨーク、
イースト52thストリート 40
5,026,551
5.86%
キングドン・キャピタル・
マネジメント
10019 ニューヨーク州ニューヨーク、
ウェスト57thストリート 152
4,900,001
5.67%
Sスクエアド・テクノロ
ジー・LLC
10022 ニューヨーク州ニューヨーク、
マディソン・アベニュー 515
3,931,100
4.58%
2 【株価の推移】
(下段括弧内は円)
月別
当該中間期間に
おける月別最高
・最低株価
2011年7月
2011年8月
2011年9月
2011年10月
2011年11月
2011年12月
最高
$2.53
(205)
$2.27
(184)
$1.94
(158)
$1.68
(136)
$1.95
(158)
$1.71
(139)
最低
$2.17
(176)
$1.17
(95)
$1.45
(118)
$1.40
(114)
$1.44
(117)
$1.46
(119)
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3 【役員の状況】
当社の有価証券報告書の提出後本半期報告書の提出日までに、異動はなかった。
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第6 【経理の状況】
(a) オープンウェーブ及びその子会社の添付要約連結中間財務書類は、米国証券取引委員会(SEC)に提出された2011年12月31日
に終了した3ヶ月の様式10-Qに含まれる無監査の要約連結財務諸表、2010年12月31日に終了した3ヶ月の様式10-Qに含まれる
無監査の要約連結貸借対照表及び2011年6月30日に終了した年度の様式10-Kによる年次報告書に含まれる2011年6月30日に
終了した会計期間の連結損益計算書、連結キャッシュ・フロー計算書の翻訳である。
(b) 要約連結中間財務書類は、米国において一般に公正妥当と認められる会計原則に準拠して作成されたものである。当社は、
2011年12月31日に終了した3ヶ月の様式10-Qに含まれる財務計算書に関する書類の翻訳を「中間財務諸表等の用語、様式及
び作成方法に関する規則」(昭和52年大蔵省令第38号、以下「中間財務諸表等規則」)の第76条第1項の規定に基づき、中間財
務書類として提出することを認められている。
(c) 日本語翻訳の作成に際しては、主要な金額だけが百万円単位で四捨五入され、日本円(以下「円」又は「
」)に換算されて
いる。この換算額は、1ドル=81.19円(2012年3月1日現在、東京外国為替市場における対顧客電信為替相場の仲値)の為替相
場を用いて計算されている。
(d) 前述の主要な金額は、「中間財務諸表等規則」第79条に準拠して換算されている。本項末尾に記載されている「米国と日本
国における会計原則及び会計慣行の相違」は、「中間財務諸表等規則」第77条及び第78条の規定によるものである。
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1 【中間財務書類】
(1) 要約連結貸借対照表
科目
2011年12月31日現在
(無監査)
2010年12月31日現在
(無監査)
千ドル
千ドル
百万円
2011年6月30日
現在
百万円
千ドル
百万円
資産
流動資産:
現金及び現金同等物
34,052
2,765
55,541
4,509
47,266
3,838
短期投資
28,523
2,316
43,938
3,567
33,947
2,756
売掛金(貸倒引当金控除後)
26,313
2,136
22,627
1,837
22,293
1,810
9,062
736
19,195
1,558
15,808
1,283
97,950
7,953
141,301
11,472
119,314
9,687
有形固定資産、純額
4,837
393
7,873
639
6,680
542
長期投資
7,110
577
13,876
1,127
15,630
1,269
差入保証金及びその他の資産
2,285
186
7,564
614
5,373
436
のれん
267
22
267
22
267
22
無形固定資産、純額
̶
̶
1,371
111
553
45
172,252
13,985
147,817
12,001
前払費用及びその他の流動資産
流動資産合計
資産合計
112,449
9,130
負債及び株主持分
流動負債:
買掛金
5,474
444
2,244
182
7,014
569
18,692
1,518
21,258
1,726
19,810
1,608
̶
̶
̶
̶
12,000
未払事業再構築費用
15,736
1,278
14,258
1,158
13,660
1,109
繰延収益
23,513
1,909
32,838
2,666
29,088
2,362
63,415
5,149
70,598
5,732
81,572
6,623
未払事業再構築費用、長期
6,209
504
18,547
1,506
12,515
1,016
長期繰延収益
5,365
436
7,887
640
9,370
761
925
75
4,687
381
1,415
115
75,914
6,163
101,719
8,259
104,872
8,515
85
7
85
7
85
7
3,193,288
259,263
3,189,367
258,945
3,191,775
259,140
未払費用
非継続事業に係る未払金
流動負債合計
繰延賃貸料負債及びその他
負債合計
974
契約及び偶発債務
株主持分:
普通株式
払込資本剰余金
累積その他包括損失
当期未処理損失
株主持分合計
負債及び株主持分合計
(1,766)
(143)
(2,381)
(193)
(1,592)
(129)
(3,155,072)
(256,160)
(3,116,538)
(253,032)
(3,147,323)
(255,531)
36,535
2,966
70,533
5,727
42,945
3,487
112,449
9,130
172,252
13,985
147,817
12,001
本第6章に含まれる要約連結中間財務書類注記を参照して下さい。
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半期報告書
(2) 要約連結損益計算書
12月31日に終了した3ヶ月
科目
2011年
(無監査)
千ドル
12月31日に終了した6ヶ月
2010年
(無監査)
百万円
千ドル
2011年
(無監査)
百万円
2010年
(無監査)
2011年6月30日
に終了した一年
千ドル
百万円
千ドル
百万円
千ドル
百万円
収益:
ライセンス
9,578
778
10,072
818
19,492
1,583
22,404
1,819
44,612
3,622
メンテナンス及びサポート
10,201
828
13,913
1,130
20,872
1,695
27,906
2,266
50,096
4,067
サービス
16,084
1,306
15,925
1,293
32,874
2,669
27,128
2,203
56,819
4,613
5
0
1
0
15,026
1,220
4,001
325
4,019
326
35,868
2,912
39,911
3,240
88,264
7,166
81,439
6,612
1,284
104
920
75
2,236
182
特許権
収益合計
155,546 12,629
原価:
ライセンス
メンテナンス及びサポート
389
32
481
39
3,132
254
3,981
323
6,854
556
8,133
660
16,274
1,321
14,803
1,202
11,594
941
28,600
2,322
20,481
1,663
44,853
3,642
原価合計
18,324
1,488
16,056
1,304
36,738
2,983
29,534
2,398
63,363
5,144
売上総利益
17,544
1,424
23,855
1,937
51,526
4,183
51,905
4,214
92,183
7,484
研究開発費
7,772
631
10,439
848
17,120
1,390
21,869
1,776
41,617
3,379
販売費
7,026
570
11,357
922
15,763
1,280
22,178
1,801
46,529
3,778
一般管理費
5,060
411
4,833
392
11,122
903
11,342
921
26,102
2,119
特許関連費用
3,272
266
624
51
4,996
406
727
59
事業再構築及びその他関連費
用
1,674
136
856
69
6,746
548
1,564
127
4,252
345
営業費用合計
24,804
2,014
28,109
2,282
55,747
4,526
57,680
4,683
118,500
9,621
継続事業による営業損失
(7,260)
サービス
営業費用:
(589) (4,254)
(345) (4,221)
受取利息
76
6
105
9
支払利息
(67)
(5)
(80)
(6)
(318)
(26)
185
その他利益(費用)、純額
税引前継続事業による
当期純損失
法人税費用
継続事業による当期純損失
(7,569)
2,822
(10,391)
(615) (4,044)
229
491
(844) (4,535)
15
164
13
265
(127)
(10)
(163)
(285)
(23)
145
(328) (4,469)
40
(343) (5,775)
3,280
(368) (7,749)
(363) (5,528)
266
1,172
(629) (6,700)
-
-
(469) (26,317) (2,137)
22
565
46
(13)
(466)
(38)
12
(752)
(61)
(449) (26,970) (2,190)
95
(1,925)
(156)
(544) (28,895) (2,346)
非継続事業:
税引後非継続事業による当期純
利益(損失)
税引後非継続事業の売却益(損
失)
3,411
-
-
-
-
-
-
2,236
非継続事業による純損失
当期純損失
(10,391)
(844) (4,535)
(368)
本第6章に含まれる要約連結中間財務書類注記を参照して下さい。
28/56
(7,749)
(629) (4,464)
182
277
(9,764)
(793)
(6,353)
(516)
(362) (35,248) (2,862)
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半期報告書
(2) 要約連結損益計算書(続き)
12月31日に終了した3ヶ月
科目
2011年
(無監査)
千ドル
百万円
12月31日に終了した6ヶ月
2010年
(無監査)
千ドル
百万円
2011年
(無監査)
千ドル
百万円
2010年
(無監査)
千ドル
百万円
2011年6月30日
に終了した一年
千ドル
百万円
-
-
-
-
-
-
基本的1株当たり当期純利益(損失)
継続事業
非継続事業
当期純損失
(0.12)
(10)円
ドル
-
-
(0.12)
(10)円
ドル
(0.05)
(4) 円
ドル
-
-
(0.05)
(4) 円
ドル
(0.09)
(7) 円
ドル
-
-
(0.09)
(7) 円
ドル
(0.08)
(6) 円
ドル
0.03
2円
ドル
(0.05)
(4) 円
ドル
基本的及び希薄化後1株当たり当
期純損失
継続事業
-
-
-
-
-
-
-
-
非継続事業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
85,594
85,594
84,324
84,324
85,538
85,538
84,170
84,170
当期純損失
基本的1株当たり当期純利益(損失)
の計算に使用した株式数
基本的及び希薄化後1株当たり当期
純損失の計算に使用した株式数
(0.34)
ドル
(0.08)
ドル
(0.42)
ドル
(28)円
(6)円
(34)円
-
-
84,577
84,577
補足開示:
一時的以外の減損損失合計
-
-
-
-
-
-
-
-
その他包括利益に含まれる一時的
以外の減損損失
-
-
-
-
-
-
-
-
一時的以外の純減損損失
-
-
-
-
-
-
-
-
その他の投資利益
-
-
-
-
-
-
-
-
163
13
その他費用(純額)に含まれる純
投資損失合計
-
-
-
-
-
-
-
-
(908)
(74)
本第6章に含まれる要約連結中間財務書類注記を参照して下さい。
29/56
(1,071)
(1,071)
(87)
(87)
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オープンウェーブ・システムズ・インク(E05918)
半期報告書
(3) 要約連結キャッシュ・フロー計算書
12月31日に終了した6ヶ月
2011年6月30日
に終了した一年
科目
2011年(無監査)
千ドル
2010年(無監査)
百万円
千ドル
百万円
千ドル
百万円
営業活動によるキャッシュ・フロー:
当期純利益(損失)
非継続事業の売却益
(7,749)
(629)
-
-
(4,464)
(362)
(35,248)
(2,862)
(2,236)
(182)
(2,236)
(182)
当期純利益と営業活動に用いられたキャッシュとの調
整:
減価償却費及び無形固定資産の償却費
2,748
223
3,383
275
6,896
560
株式報酬
1,219
99
1,279
104
2,483
202
399
32
605
49
1,109
90
非現金事業再構築費用
非継続事業による非現金利益
-
-
-
-
(3,411)
有形固定資産処分(益)/損
-
-
-
-
86
7
(351)
(28)
貸倒引当金繰入額(戻入益)
467
38
(213)
投資にかかる割増/割引の償却
571
46
684
市場性のない有価証券の実現損及び減損
-
-
-
(17)
56
-
(277)
1,261
102
921
75
営業活動により生じた資産及び負債の増減
(取得した資産及び負債の影響を除く):
売掛金
前払費用、差入保証金及びその他の資産
(4,487)
(364)
9,834
8,746
710
9,369
761
490
40
6,068
493
(149)
2,750
223
52
11,174
907
798
買掛金
(1,362)
(111)
未払費用
(1,608)
(131)
未払事業再構築費用
(4,630)
(376)
(6,748)
(548)
(13,882)
(1,127)
繰延収益
(9,580)
(778)
(6,207)
(504)
(8,474)
(688)
(14,178)
(1,151)
(5,886)
(478)
(21,485)
(1,744)
(530)
(43)
(2,635)
(214)
(4,045)
(328)
営業活動に用いられたキャッシュ
(1,841)
636
投資活動によるキャッシュ・フロー:
有形固定資産の取得
非継続事業の売却による収入
非継続事業に係る支出
-
-
2,236
(12,000)
(974)
短期投資による支出
(6,567)
(533)
短期投資の売却及び満期日到来による収入
19,760
長期投資による支出
-
長期投資の売却及び満期日到来による収入
拘束性預金及び投資
投資活動により生じた(用いられた)キャッ
シュ
1,604
-
670
本第6章に含まれる要約連結中間財務書類注記を参照して下さい。
30/56
(17,479)
(6,057)
1
54
2,236
182
(46,241)
(3,754)
-
23,332
7
-
182
(1,419)
1,894
65,420
5,311
(492)
(18,055)
(1,466)
57
5
6,116
497
216
18
357
29
5,788
470
(330)
(27)
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(3) 要約連結キャッシュ・フロー計算書(続き)
12月31日に終了した6ヶ月
2011年6月30日に
終了した一年
科目
2011年(無監査)
千ドル
2010年(無監査)
百万円
千ドル
百万円
千ドル
百万円
財務活動によるキャッシュ・フロー:
普通株式の発行による収入
184
15
601
49
1,628
132
従業員株式購入プラン
110
9
221
18
400
32
294
24
822
67
2,028
165
(438)
(13,669)
(1,110)
財務活動により生じたキャッシュ
現金及び現金同等物の純減少額
(13,214)
(1,073)
(5,394)
現金及び現金同等物の期首残高
47,266
3,838
60,935
4,947
60,935
4,947
現金及び現金同等物の期末残高
34,052
2,765
55,541
4,509
47,266
3,838
法人税の支払い
-
-
-
-
722
59
利息の支払い
-
-
-
-
466
38
-
-
-
-
8,984
非現金投資活動及び財務活動
短期投資及び長期投資の組替え
本第6章に含まれる要約連結中間財務書類注記を参照して下さい。
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要約連結財務諸表に対する注記
(無監査)
(1) 重要な会計方針の要約
開示の基準
ここに添付された無監査の要約連結財務諸表は、中間財務情報に適用される、米国において一般に公正妥当と認められた会
計原則、報告書様式10-Qによる四半期報告書の指針及び証券取引委員会のレギュレーションS-Xの第10条に準拠して作成されて
いる。従って、これらの財務諸表は、完全な財務諸表として、米国において一般に公正妥当と認められた会計原則によって要求さ
れるすべての情報及び注記を含んではいない。オープンウェーブの経営陣の意見では、添付の無監査要約連結財務諸表は、当社の
2011年12月31日現在及び2011年6月30日現在の財政状態、2011年及び2010年12月31日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間の経営成績
並びに2011年及び2010年12月31日に終了した6ヶ月のキャッシュ・フローを適正に表示するために必要とされ、通常繰り返し修
正されるすべての調整を含んでいる。以下の情報は、報告書様式10-Kに含まれる2011年6月30日に終了した会計期間の当社の年次
報告書において記載されている、監査済財務諸表及び注記と関連して閲覧されるべきである。
見積りの使用及び事業のリスク
米国において一般に公正妥当と認められた会計原則に準拠した要約連結財務諸表を作成するにあたって、経営陣は見積り及
び仮定の使用を求められている。この見積り及び仮定は、要約連結財務諸表日現在の資産及び負債、偶発資産及び偶発債務の開
示、並びに報告期間の収益及び費用の報告額に影響を与える。実績値はそれらの見積りと異なる可能性がある。
2012年1月12日、当社は、メディエーション及びメッセージング製品事業について新たな戦略を追求していることを発表し
た。戦略には、これら製品事業又はその一部事業を複数の第三者に売却する可能性も含まれる。2012年2月1日、当社は、ロケーショ
ン製品事業を6.0百万ドルで売却する契約を締結したことを発表したが、詳細については本注記の注記(11)「後発事象」を参照
されたい。2012年2月7日現在、当社は他の製品事業の売却に係るその他の契約を締結しておらず、また今後もその保証はない。当
社は、新たな戦略を追求することにより、知的所有権の価値を収益化することに重点を置くことができるようになるが、当社が特
許権のライセンス供与により利益を得るためには多額の法務費用が必要になることが予想される。例えば、2011年8月31日、モバ
イル機器のインターネット接続方法に係る知的所有権を保護するため、当社はアップル・インク及びリサーチ・イン・モーショ
ン・リミテッドに対し提訴したと発表した。かかる訴訟は係属中である。2012年度第1四半期、当社は、当社の大半の特許に対する
権利を15.0百万ドルでライセンス供与する契約を第三者と締結し、かかる額を2012年度第2四半期に受領した。また、2011年度第1
四半期、当社は数多くの特許権を競合他社にライセンス供与し、特許収入4.0百万ドルを計上した。特許収入を目指すことにより、
財務結果は予測不可能となり大幅な差異が生じる可能性がある。また、当社が、製品事業の一部について売却の可能性があると判
断することがあれば、かかる事業の一部は非継続事業として反映される可能性があり、そのため、財務諸表に重大な影響を及ぼす
可能性がある。
当社は、米国の顧客から収益の5割以上を得ているが、主にスプリント・ネクステルへの販売と特許権のライセンス契約で構
成されている。スプリング・ネクステルへの個々の販売が大きく、その取引時期によって、当社の収益計上の時期及び収益性の程
度が大きく変動する可能性がある。表示された全ての期間において、スプリント・ネクステルによる収益は全収益の18%から
27%を占めている。
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収益の認識
当社の重要な会計方針は、2011年6月30日に終了した年度の年次報告書様式10−Kに含まれた連結財務諸表に対する注記2に
記載された方針から重大な変更はなかった。
株式報酬
下表は、要約連結損益計算書上認識された株式報酬を報奨の種類毎に表示している。
(単位:千ドル)
12月31日に終了した
3ヶ月間
12月31日に終了した
6ヶ月間
2011
2011
2010
2010
以下に関連した株式報酬:
権利未確定株式の付与
$ 57
$ 42
$ 101
$ 98
従業員及び取締役に付与されたストッ
ク・オプション
563
582
944
1,105
従業員株式購入プラン
(13)
(6)
41
76
事業再構築に関連するストック・オプ
ション調整分
27
-
133
-
要約連結損益計算書上認識された株式報
酬
$ 634
$ 618
$ 1,219
$ 1,279
2011年及び2010年12月31日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間、ストック・オプション費用に関連した税金利得は少額であっ
た。
当社は、その全報奨に関し、必要役務提供(権利確定)期間にわたり定額法によって株式報酬を償却している。
(a) 仮定及び活動
各オプション付与の公正価値は、ブラック・ショールズ・マートン・オプション価格決定モデル及び下表に記載された仮定
を使用して、付与日現在に見積られる。
12月31日に終了した
3ヶ月間
12月31日に終了した
6ヶ月間
2011
2010
2011
2010
72.2% - 78.5%
60.6 - 62.5%
72.2% - 78.5%
60.6 - 65.4%
̶
−
̶
−
予想期間(年)
3.60 - 6.07
3.90 - 6.16
3.60 - 6.07
3.90 - 6.16
リスクフリーレート
0.6% - 1.2%
1.1 - 1.8%
0.6% - 1.2%
1.1 - 1.8%
予想変動率
予想配当
当社は、新規オプション付与に関して権利確定後のオプションの取消し及び行使実績に基づき、また未行使オプションの権
利確定期間と契約期間との平均中間点に基づき予想期間を見積もっている。オプションの予想期間についての当社の予想変動率
は、当社株価の過去の変動率、また該当する場合は、当社普通株式に係わる市場取引されているオプションのインプライド・ボラ
ティリティに基づく。オプションの予想期間についてのリスクフリーレートは、付与時において有効な米国財務省の証券利回り
曲線に基づいている。当社は、付与日現在のナスダック市場における普通株式の終値に基づき、権利未確定株式の公正価値を決定
している。
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(b) 従業員株式購入プラン
オープンウェーブ・システムズ・インク1999年従業員株式購入プラン(以下「ESPP」という。)に基づき、適格従業員は、給
与から天引きすることにより、6ヶ月の募集期間の開始日と終了日現在における当社の普通株式の公正市場価格の低い方の85%
の価格で、普通株式を購入することができる。2011年及び2010年12月31日に終了した半期において、ESPPに関連して認識された株
式報酬費用の金額は、それぞれ41,000ドル及び0.1百万ドルであった。
ESPPに関連した株式報酬費用を計上する際に使用される公正価値はブラック・ショールズ・マートン・オプション価格決
定モデルにより各募集期間について見積りが行われる。
予想期間は、各募集期間と同じく6ヶ月である。予想変動率は、適切な場合、当社普通株式における過去の株価変動率並びに
オープンウェーブ普通株式に係る市場取引されているオプションのインプライド・ボラティリティに基づいている。オプション
の予想期間におけるリスクフリーレートは、付与時において有効な米国財務省証券の利回り曲線に基づいている。各数値及び見
積りは以下の表に記載されている。
2011年12月31日に終了した
3ヶ月及び6ヶ月間
2010年12月31日に終了した
3ヶ月及び6ヶ月間
2011
2010
予想変動率
92.0%
予想配当
47.1%
−
−
予想期間 (年)
0.5
0.5
リスクフリーレート
0.1%
0.2%
(c) 株式報奨の変動
以下は、2011年7月1日から2011年12月31日までのオプションの変動を要約したものである。
(単位:1株当たり数値及び年数を除き千)
株数
加重平均
行使価格
2011年7月1日現在の残高
9,889
$ 3.21
付与されたオプション
3,993
1.80
行使されたオプション
(118)
1.57
喪失、消却又は失効
(2,131)
2.89
2011年12月31日現在の残高
11,633
2011年12月31日現在の権利確定及び見込みオ
プション
10,095
2011年12月31日現在の行使可能オプション
6,004
加重平均残存
契約期間(年)
本源的価値
の総計
$ 2.80
6.65
$ 790
$ 2.95
6.29
$ 776
$ 3.69
4.54
$ 710
2011年及び2010年12月31日に終了した半期に付与されたオプションの付与日現在の加重平均公正価値は、それぞれ0.99ドル
及び0.86ドルであった。2011年及び2010年12月31日に終了した半期に行使されたオプションの本源的価値の総額は、47,000ドル
及び0.1百万ドルであった。当社は、オプション行使時に授権株式から新たに普通株式を発行する。
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以下は、2011年7月1日から2011年12月31日までの権利未確定株式報奨の変動を要約したものである。
付与日現在の加重平均
1株当たり公正価値
株数
(単位:1株当たり数値を除き千)
2011年7月1日現在の権利未確定株式
197
$ 2.07
付与された権利未確定株式
151
1.67
権利確定された株式
(90)
1.84
̶
喪失した株式
2011年12月31日現在の権利未確定株式
̶
258
$ 1.91
2011年及び2010年12月31日に終了した半期の権利確定した株式の公正価値の合計は、いずれも0.2百万ドルであった。2011年
12月31日現在、権利未確定の全株式報奨に関連した未認識報酬費用の合計は4.5百万ドルであった。この費用は、かかる報奨が権
利確定するのに伴い、今後4年にわたり認識される予定である。
株式報酬を計上したことによる当社の経営成績への影響は、以下のとおりであった。
(単位:千ドル)
12月31日に終了した
3ヶ月間
12月31日に終了した
6ヶ月間
2011
2011
2010
2010
株式報酬区分:
メンテナンス及びサポート・サービス
$
41
$
40
$
83
$
85
サービス
49
46
103
105
研究開発
107
115
201
246
販売及びマーケティング
139
161
255
317
一般管理
271
256
444
526
事業再構築
̶
27
$
634
$
618
̶
133
$
1,219
$
1,279
最近発表された会計基準
会計基準書アップデート第2010−28号 無形固定資産−のれん及びその他(トピック350号)−「ゼロ又はマイナスの帳簿
価額を有する報告単位におけるのれんの減損テストの第2段階を実施するタイミング」(「アップデート第2010−28号」):
アップデート第2010−28号は、帳簿価額がゼロ又はマイナスを有する報告単位に対するのれんの減損テストの第2段階の実施基
準を修正するもので、定性要因がのれんに減損が生じている可能性が50%超であることを示している場合には、第2段階の実施を
求めるものである。アップデート第2010−28号は2011年12月15日より後に開始する会計年度から適用される。当該指針の適用に
よる要約連結財務状況、経営成績又はキャッシュ・フローへの影響は重大ではないと予想される。
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会計基準書アップデート第2011−04号 公正価値測定(トピック820号)−「米国会計基準(U.S. GAAP)及び国際会計基準
(IFRS)における公正価値の測定及び開示に係る規定の共通化のための改訂」(「アップデート第2011−04号」):アップ
デート第2011−04号は、公正価値測定及びこれに関連する情報の開示について、一般に公正妥当と認められた会計原則(“GAAP
”)の数多くの規定を説明するために用いられる語法を変更するなど、公正価値測定に関連する規定を改訂している。当該改訂
はまた、これまでの公正価値測定に係る規定の適用に関して、FASB(「米国財務会計基準審議会」)の意図を明確にしている。改
訂指針は、2011年12月15日より後に開始する事業年度及び当該事業年度の中間期から将来に渡り適用される。当社は2012年度第3
四半期から当該指針を適用する予定である。当該指針の適用による当社の要約連結財務書類への重大な影響はないものと予想さ
れる。
会計基準書アップデート第2011−05号 包括利益(トピック220号)−「包括利益の表示」(アップデート第2011−05号):
アップデート第2011−05号により、事業体は、包括利益合計、純利益の構成要素及びその他の包括利益の構成要素を、連続した単
一の包括利益計算書に表示するか、又は分離されているが連続する計算書のいずれかで表示することができる。さらに、アップ
デート第2011−05号は、その他の包括利益から純利益に再分類された項目について、純利益の構成要素とその他包括利益の構成
要素が表示されている計算書に再分類調整を表示することを事業体に求める。改訂指針は、2011年12月15日より後に開始する事
業年度及び当該事業年度の中間期から遡及的に適用される。当社は、2012年度第3四半期から当該指針を適用する予定である。当
該指針の適用による当社の要約連結財務書類への重大な影響はないものと予想される。
会計基準書アップデート第2011−08号 無形資産-のれん及びその他(トピック350号)−「のれんの減損テスト」(アップ
デート第2011−08号):アップデート第2011−08号は、のれんの減損テストに定性的な評価方法を適用することを認めている。
アップデート第2011−08号は、報告単位の公正価値が帳簿価額を下回る可能性が50%超であるか否かを判断するため、減損テス
トの実施前に定性的評価を行なうことを事業体に認めている。報告単位の公正価値が帳簿価額を下回ると判断された場合、現行
の2ステップによるのれんの減損テストを実施することが求められる。かかる判断が下されない場合は、2ステップによるのれん
の減損テストは必要とされない。アップデート第2011−08号は、2011年12月15日より後に開始する事業年度における年次及び期
中ののれんの減損テストに適用されるが、早期適用も認められる。当該指針の適用による当社の要約連結財務書類への重大な影
響はないものと予想される。
(2) 1株当たり当期純利益(損失)
当社は、継続事業からの1株当たり当期純利益(損失)の算出に対し逆希薄化効果があると思われる場合、潜在的希薄化効果を
持つ株式を、希薄化後1株当たり当期純利益(損失)の算出において除外している。下表は、当該期間に逆希薄化効果があると思わ
れるため、希薄化後1株当たり当期純利益(損失)の計算に含めていない潜在的普通株式を示している。
(単位:千株)
12月31日に終了した
3ヶ月間
12月31日に終了した
6ヶ月間
2011
2011
2010
2010
潜在的普通株式の影響の加重平均:
買戻し条件付の権利未確定普通株式
232
213
215
215
自己株式法を適用する以前、当社が継続事業からの純
利益を計上した場合、希薄化された発行済株式の算出
に含まれたであろうオプション
1,709
3,901
1,761
2,726
当該四半期中、予想受取金合計額が、当社の普通株式の
平均市場価格を超えたことにより希薄化株式の算出か
ら除外されたオプション
9,615
7,410
8,866
8,097
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(3) 非継続事業
2008年度中、当社は、クライアント・オペレーションをフランスのシャンベリを拠点とする非公開会社パープル・ラボス
(Purple Labs)に売却した。当該契約条件には、2008年6月に当社が受領した現金による当初取得対価20.0百万ドル、及び2008年
7月に支払われた受取手形5.8百万ドルが含まれる。
さらに、2008年6月の売却の際、パープル・ラボスが行う補償請求があればそれを確保するために、パープル・ラボスにより
2009年9月30日までの予定で4.2百万ドルがエスクロー口座に預けられた。2009年9月23日、ミリアッド・アーゲー(Myriad AG、旧
Purple Labs)(以下「ミリアッド」という。)は、4.2百万ドルを超える補償請求をしたため、資金はエスクロー口座から放出さ
れなかった。2010年9月24日、両当事者は当該エスクローのうち2.0百万ドルをミリアッドに対し、残る2.2百万ドル及び未払い利
子を当社に対し引き渡すことで合意した。当該金額は、2011年度第1四半期に非継続事業売却益として認識された。
2011年8月28日、当社は、2008年6月に当社が行なったパープル・ラボスに対するクライアント事業売却に関連し、当社とミリ
アッド間で係争中の全訴訟を終結させるため、ミリアッドとの間で契約(以下「契約」という。)を締結した。この契約により、
2008年6月のクライアント・オペレーション売却に関連して締結した知的所有権ライセンス供与契約の特定の条項が解除され、
クライアント・オペレーションの売却により譲渡された特許権と当社に所有権が残った特許権が明確になり、また、訴訟を提起
しないこととする相互の約定が明記され、当社がミリアッドに対し12.0百万ドル支払うこととされた。かかる12.0百万ドルは
2011年9月に支払われ、2011年度第4四半期に非継続事業による損失として計上された、
クライアント・オペレーションの財務成績は、各表示期間の要約連結損益計算書に非継続事業として表示されている。
非継続事業に含まれるクライアント・オペレーションの財務成績は、以下のとおりである。
(単位:千ドル)
非継続事業の売却益
非継続事業による利益合計
12月31日に終了した
3ヶ月間
12月31日に終了した
6ヶ月間
2011
2010
2011
2010
$ -
$ -
$ -
$ 2,236
$ -
$ -
$ -
$ 2,236
2011年12月31日現在、2008年6月の非継続事業の売却により、クライアント・オペレーションに帰属する資産及び負債はな
かった。
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(4) 地域別情報、事業セグメント別情報及び重要な顧客情報
当社の業務執行上の最高の意思決定者は、当社の最高経営責任者(以下「CEO」という。)である。CEOは、経営上の意思決定を
行い経営成績を評価する上で、地域別の収益が記載されている連結ベースの財務情報を検討している。
当社は、単一事業セグメントに基づいた経営体制を採用している。
当社は、主に米国における事業により、その製品を販売している。海外販売は、主に日本並びに欧州、中東及びアフリカの顧客
に対するものである。当社の地域別収益に関する情報は、以下のとおりである。
(単位:千ドル)
12月31日に終了した
3ヶ月間
2011
米国
12月31日に終了した
6ヶ月間
2010
2011
2010
$ 11,877
$ 18,817
$ 43,892
$ 37,821
米国以外の南北アメリカ
3,273
4,414
7,684
9,352
欧州、中東及びアフリカ
7,460
5,457
12,549
11,329
日本
8,880
8,357
16,638
17,554
日本以外のアジア太平洋諸国
4,378
2,866
7,501
5,383
$ 35,868
$ 39,911
$ 88,264
$ 81,439
収益合計
上記の表に記載のとおり、2011年12月31日及び2010年12月31日に終了した3ヶ月間及び6ヶ月間、当社の収益の相当部分は米
国の顧客から得ているが、その大部分はスプリント・ネクステルに対する売上と特許ライセンス契約から構成されている。当社
は再販業者を通して市場を拡大したいと考えるが、かかる目標が達成される保証はない。
米国以外に所在する当社の長期性資産は、重要でないため開示されていない。
当社の収益の大半は限られた顧客からのものであり、売上は単一の産業セグメントに集中している。下記に記載する期間中、
以下の3社が当社の重要な顧客であった。
12月31日に終了した
3ヶ月間の収益合計
に対する比率
12月31日に終了した
6ヶ月間の収益合計
に対する比率
2011
2011
2010
2010
顧客:
スプリント・ネクステル
18%
27%
21%
24%
ブイグテレコム
12%
1%
5%
1%
マイクロソフト
-
-
17%
-
38/56
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(5) 貸借対照表の構成項目
(a) 売掛金(純額)
下表は記載日現在の売掛金の内訳を示している。
2011年12月31日現在
(単位:千ドル)
売掛金
2011年6月30日現在
$ 20,128
$ 16,344
6,774
6,093
未請求売掛金
(589)
貸倒引当金
(144)
$ 26,313
$ 22,293
総売掛金に占める重要な顧客からの売掛金の比率は、以下のとおりである。
売掛金残高に対する比率
2011年12月31日現在
2011年6月30日現在
顧客:
AT&T モビリティー
14%
1%
ブイグテレコム
14%
5%
テレフォニカ・モビレス・エスパーニャ
11%
13%
伊藤忠
10%
17%
(b) のれん及び無形固定資産(純額)
下表は、2011年6月30日から2011年12月31日までののれん及び無形固定資産の増減を示している。
(単位:千ドル)
のれん
2011年6月30日
残高
償却
$
$ 267
2011年12月31日
残高
-
$
267
無形固定資産:
553
(553)
-
$ 820
$ (553)
$ 267
開発済み主要技術
無形固定資産に関連する合計償却額は、以下のとおりであった。
(単位:千ドル)
12月31日に終了した
3ヶ月間
2011
開発済み主要技術
顧客契約−サポート
無形固定資産の合計償却額
12月31日に終了した
6ヶ月間
2010
2011
$
2010
$ 144
$ 403
553
$
812
-
6
-
17
144
409
553
829
取得した開発済み主要技術及び顧客ライセンス契約の償却額は、「原価:ライセンス」に含まれている。取得した顧客サ
ポート契約の償却額は、「原価:メンテナンス及びサポート」に含まれている。
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下表は、記載日現在の無形固定資産(純額)の帳簿価額を示している。
2011年12月31日
(単位:千ドル)
開発済み主要技術
取得原価
償却累計額
2011年6月30日
帳簿価額
取得原価
償却累計額
帳簿価額
$ 19,294
$(19,294)
$ -
$ 19,294
$(18,741)
$ 553
$ 19,294
$(19,294)
$ -
$ 19,294
$(18,741)
$ 553
(c) 繰延収益
2011年12月31日現在及び2011年6月30日現在、当社の繰延収益は、それぞれ28.8百万ドル及び38.5百万ドルであった。繰延収
益の内訳は、繰延ライセンス料、新バージョンの更新、メンテナンス及びサポート料並びに専門サービス料である。繰延収益は、顧
客に対する請求額から発生するが、貸借対照表日現在において、請求額が以下の一点又は複数の項目に関連するため、収益として
はまだ認識されてない。
・製品又はサービスの検収前の請求額
・サービス提供期間未到来の新バージョン用プログラム及び/又はメンテナンス及びサポート
・将来の不特定製品の提供条項により、将来の一定期間にわたり収益認識されるライセンス契約
2011年12月31日現在及び2011年6月30日現在の繰延収益の残高に対応する売掛金は、合計でいずれも約7.6百万ドルである。
(d) 累積その他包括損失
記載日現在の累積その他包括損失の内訳は、以下のとおりである。
2011年12月31日
(単位:千ドル)
2011年6月30日
市場性のある有価証券の純未実現利益(損失):
一時的以外ではなく減損した市場性のある有価証券の未実現利益(損失)
$
(8)
$
18
一時的以外に減損した市場性のある有価証券の未実現損失
(1,009)
(855)
市場性のある有価証券の純未実現損失
(1,017)
(837)
市場性のある有価証券にかかる利息
累積外貨換算調整勘定
累積その他包括損失
$
22
16
(771)
(771)
(1,766)
$
(1,592)
包括損失には、当期純利益(損失)及び市場性のある有価証券の未実現損失の増減が含まれている。
(単位:千ドル)
12月31日に
終了した3ヶ月
2011
当期純損失
12月31日に
終了した6ヶ月
2010
$ (10,391)
2011
$ (4,535)
$(7,749)
2010
$(4,464)
その他包括利益(損失):
46
市場性のある有価証券の未実現利益(損失)の増減
包括損失合計
$ (10,345)
40/56
49
$ (4,486)
(180)
$(7,929)
134
$(4,330)
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(6) 金融商品
現金及び現金同等物
現金及び現金同等物は、現金及び購入日現在で90日以内に満期を迎える流動性の高い投資から構成される。現金同等物は、投
資格付がムーディーズのA-2以上又はスタンダード&プアーズのA1以上のうちいずれか2つを満たした短期投資からなる。当社
は、金融機関又はこれらの投資の発行体に債務不履行があった場合、貸借対照表計上額のうち連邦預金保険公社(FDIC)による保
証額を超過する分について、信用リスクを負っている。
投資
当社の投資方針は、売却可能有価証券の定義と整合性を有する。当社は随時、有価証券を売却することができるが、通常その
目的は、短期的な価格の変動による利益を生成するためではない。下表は、要約連結貸借対照表中の投資並びに現金及び現金同等
物に含まれる売却可能有価証券の内訳を示す。
(単位:千ドル)
6月30日終了年度予想償還額
2012年
連邦機関証券
譲渡性預金
コマーシャルペーパー
社債
オークションレート証券
$
2013年
公正価値
2011年12月
31日現在
総額
2011年12月
31日現在
総額
−
$ 5,182
$ 5,197
2014年以降
1,384
$ 3,798
240
2,220
−
2,460
2,459
3,197
698
−
3,895
3,896
11,584
8,792
−
20,376
20,353
−
−
5,237
5,237
4,228
$ 16,405
$ 15,508
$ 5,237
$ 37,150
$ 36,133
$
2011年12月31日現在
(単位:千ドル)
償却原価
連邦機関証券
原価
未実現利益
未実現損失
見積公正価値
$ 5,182
$ 15
$ −
$ 5,197
譲渡性預金
2,460
−
(1)
2,459
コマーシャルペーパー
3,895
1
−
3,896
20,376
10
(33)
20,353
5,237
−
(1,009)
4,228
$ 37,150
$ 26
$ (1,043)
$ 36,133
社債
オークションレート証券
2011年6月30日現在
(単位:千ドル)
償却原価
未実現利益
未実現損失
見積公正価値
連邦機関証券
$5,911
コマーシャルペーパー
10,691
−
−
10,691
480
−
−
480
28,095
14
(12)
5,237
−
(855)
4,382
$ 50,414
$ 32
$ (869)
$ 49,577
譲渡性預金
社債
オークションレート証券
$
41/56
18
$
(2)
$
5,927
28,097
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売却可能有価証券の一時的及び一時的以外の減損
当社は貸借対照表の各期日現在の未実現の損失に分類されている投資の減損につき、かかる減損が「一時的」であるか又は
「一時的以外」かを判断するために、FASB及び証券取引委員会(SEC)が発行した指針に従って検討している。有価証券の未実現
損失が一時的であると判断された場合、当社はかかる未実現損失を、損益ではなく、その他包括利益(損失)に計上する。
一時的以外の減損は、未実現損失の状態にある有価証券について償却原価が回収できないと予想された場合に発生する。か
かる状況では、(i)当社が当該有価証券を売却する意図がある、又は(ii)償却原価に対する公正価値の低下分が回復する前に当社
が当該有価証券を売却する必要性が生じる可能性が50%を超える場合、損益に計上される一時的以外の減損の額は、当該有価証
券の償却原価とその公正価値の全差額となる。これら2つの条件のいずれも存在しない場合、当該有価証券の償却原価と回収する
ことが見込まれる予想将来キャッシュ・フローの現在価値の差額のみが、損益に一時的ではない減損損失(「信用損失」)とし
て認識される。公正価値が、回収することが見込まれる予想将来キャッシュ・フローの現在価値を下回る場合、一時的以外の減損
の当該部分は信用以外の要素(「非信用損失」)に関連するものであり、株主持分のその他包括利益(損失)として計上され
る。
2011年12月31日及び2010年12月31日に終了した3ヶ月及び6ヶ月のいずれにおいても、収益における一時的以外の減損損失は
なかった。
以下の表は、未実現損失にある投資について、未実現損失総額及び公正価値を、投資カテゴリー別に、また各証券が継続して
未実現損失の状態にあった期間別に示している。
2011年12月31日現在
(単位:千ドル)
12ヶ月未満
公正価値
譲渡性預金
$
社債
12ヶ月以上
未実現損失
1,499
$
16,065
$
(33)
−
オークションレート証券
(1)
公正価値
$
(34)
未実現損失
$
公正価値
−
−
−
$ 17,564
−
合計
$
−
1,499
未実現損失
$
(1)
16,065
(33)
4,228
(1,009)
4,228
(1,009)
$ 4,228
$ (1,009)
$ 21,792
$ (1,043)
2011年6月30日現在
(単位:千ドル)
12ヶ月未満
公正価値
連邦機関証券
社債
オークションレート証券
$
2,300
12ヶ月以上
未実現損失
$
14,096
$
(12)
−
$ 16,396
(2)
公正価値
(14)
未実現損失
$
−
−
$
−
4,382
$ 4,382
合計
$
−
公正価値
$
2,300
未実現損失
$
(2)
−
14,096
(12)
(855)
4,382
(855)
(855)
$
20,778
$
(869)
2011年12月31日現在、当社の32の投資が未実現損失の状態にあった。また、2011年6月30日現在、当社の27の投資が未実現損失
の状態にあった。
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公正価値の測定
FASBは、継続的又は非継続的のいずれかで公正価値を測定する一貫した枠組みを構築しており、それにより評価法に使用さ
れる入力値が階層レベルで与えられている。以下は、公正価値を測定するための入力値の階層レベルである。
・ レベル1: 活発な市場における同一の資産又は負債の相場価格(未調整)を反映する観測可能な入力変数。
・ レベル2: 活発ではない市場における同一の資産又は負債の相場価格を反映する入力変数、活発な市場における類似した
資産又は負債の相場価格、当該資産又は負債の観測可能な相場価格以外の入力変数、相関法又はその他の方法
により観測可能な市場データから主に取得した又はそれにより確証を得た入力変数。
・ レベル3: 公正価値を決定するために使用する評価法に盛り込む当社自身の仮定を反映する観測不能な入力変数。これら
の仮定は、適切に入手可能な市場参加者の仮定と一貫性があることが要求されている。
以下の表は、継続的に公正価値で測定した、公正価値の階層レベル別の当社の金融資産及び金融負債の概要である。
2011年12月31日現在の公正価値
(単位:千ドル)
活発な市場における
同一資産の相場価格
(レベル1)
重要なその他の
観測可能な入力
変数(レベル2)
重要な観測不能
な入力変数
(レベル3)
$ 22,392
$ −
$ −
$ 22,392
500
−
−
500
2,459
−
−
2,459
3,896
−
−
3,896
18,476
−
−
18,476
3,692
−
−
3,692
1,877
−
−
1,877
1,005
−
−
1,005
−
−
4,228
4,228
4,228
$ 58,525
合計
資産
現金及び現金同等物:
マネーマーケット・ファンド
連邦機関証券
短期投資:
譲渡性預金
コマーシャルペーパー
社債
連邦機関証券
長期投資:
社債
連邦機関証券
オークションレート証券
資産合計
$
54,297
$
−
$
負債
外貨建てデリバティブ
負債合計
$
(122)
$
−
$
−
$
(122)
$
(122)
$
−
$
−
$
(122)
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2011年6月30日現在の公正価値
活発な市場における
同一資産の相場価格
(レベル1)
重要なその他の
観測可能な入力
変数(レベル2)
重要な観測不能
な入力変数
(レベル3)
$ 39,216
$ −
$ −
$ 39,216
譲渡性預金
240
−
−
240
連邦機関証券
2,414
−
−
2,414
20,602
−
−
20,602
10,691
−
−
10,691
連邦機関証券
3,513
−
−
3,513
社債
7,495
−
−
7,495
240
−
−
240
−
−
4,382
4,382
4,382
$ 88,793
(単位:千ドル)
合計
資産
現金及び現金同等物:
マネーマーケット・ファンド
短期投資:
社債
コマーシャルペーパー
長期投資:
譲渡性預金
オークションレート証券
資産合計
$
84,411
$
−
$
負債
外貨建てデリバティブ
負債合計
$ 115 $
−
$
−
$ 115 $ 115 $
−
$
−
$ 115 オークションレート証券
2011年12月31日現在、オークションレート証券4.2百万ドルが、要約連結貸借対照表の長期投資に計上されたが、2008年度か
らオークション成立がないことから非流動的であるとみなされた。当社は、3つの予想されるシナリオ((1)オークションの成立/
早期償還、(2)満期までオークション不成立、(3)デフォルト)と各シナリオの見積りキャッシュ・フローに基づき、これらオーク
ション証券の公正価値を見積もった。その他、発行体の保有する投資商品の価値並びに発行体、保険会社及び親会社の財務状況及
び信用格付け等、適宜、その他の要因も検討された。
これらのオークションレート証券は、2つの企業体により発行され、当社に代わり投資会社2社により保有されている。これら
の証券のうちの1つは、生命保険会社に関連した特別目的再保険事業体の「トリプルX」規制対象債務である。1つのオークショ
ンレート証券は連邦教育学生ローン制度に関連している。2011年12月31日現在、これらの金融商品はスタンダード&プアーズに
よる格付けでBBB、ムーディーズの格付けでAaa であった。また、これら非流動投資の額面5.7百万ドル全額が、元本及び利息の不
払いに関して第三者保険会社によって保証されている。
当社のオークションレート証券は、2011年12月31日に終了した6ヶ月における、重要な観測不能な入力変数(レベル3)を用い、
公正価値で継続的に測定された。2011年12月31日現在及び2011年6月30日現在の公正価値はそれぞれ4.2百万ドル、4.4百万ドルで
あった。
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以下の表は、2011年12月31日に終了した3ヶ月間における重要な観測不能な入力変数(レベル3)を用い、公正価値で継続的
に測定した当社のオークションレート証券の期首及び期末の残高の推移である。
重要な観測不能な入力変数
(レベル3)を用いた
オークションレート証券の残高
(単位:千ドル)
2011年6月30日現在の残高
$ 4,382
オークションレート証券の売却
−
その他包括利益に含まれる未実現損失の変動
(154)
−
一時的以外の減損
$ 4,228
2011年12月31日現在の残高
(7) 借入金
信用契約
2009年1月23日、当社とシリコンバレー・バンク(以下「同銀行」という。)は、最大40.0百万ドルの担保付き回転信用供与
契約を締結した。2010年1月20日、当社はEBITDAの定義を変更するため、シリコンバレー・バンクとの40.0百万ドルの回転信用供
与契約について2つの修正を行った。2010年4月14日、当社はかかる40.0百万ドルの回転信用供与契約について、新たに、シリコン
バレー・バンクとの間で修正を行い、有効期限を2012年1月23日まで延期し、また約定手数料を変更し、EBITDA、ボローイング・
ベース、投資等の定義についても変更を行うこととした。当社は、信用供与契約のEBITDA約定条項に基づく最低基準を修正するた
め、2011年4月26日、「権利放棄及び修正」契約を結んだ。2011年9月6日、当社は、ボローイング・ベースの定義を含め、複数の用語
の定義を修正するため、「修正」契約を結んだ。また、2012年1月23日、担保付回転信用供与契約の満期日を2012年2月28日まで延
長し、回転信用供与契約に基づく借入額を40.0百万ドルから25.0百万ドルに減額し、ボローイング・ベースを当初の20.0百万ド
ルから15.0百万ドルに適格受取債権額を加算した額に変更するため、「修正」契約を結んだ。当社は、随時、満期日まで、当該回転
信用供与契約に基づき借入れ、返済及び再借入れが可能である。2011年12月31日現在、当該回転信用供与契約は年利4%の利息が
付く。当社は、回転信用供与契約に基づき、未使用残高について毎月0.03%の手数料を支払わなければならない。発行された各信
用状については、信用状の額面金額につき年利0.75%を支払うことが要求されている。また年に1回、貸手に対し約定手数料を支
払う必要がある。2010年1月、当社は貸手に対し0.2百万ドルの約定手数料を支払った。2011年1月、当社は貸手に対し0.1百万ドル
の約定手数料を支払った。
2011年12月31日現在、当社は、総額18.0百万ドルの回転信用供与契約に対する発行済信用状を有しており、それにより当該回
転信用供与契約における利用可能な借入額が減少した。回転信用供与契約では、当社が借入可能な回転信用供与契約の金額(以
下「ボローイング・ベース」という。)を決定するために、毎月のボローイング・ベースの算出が要求されている。ボローイング
・ベースの算出額は、20.0百万ドルに信用契約において適格と定義される受取債権の75%を加えたものとなる。2011年12月31日
現在、ボローイング・ベースは22.6百万ドルであり、回転信用供与契約により当社が借入可能な合計額は4.6百万ドルであった。
かかる金額は、22.6百万ドルのボローイング・ベースによる算出額と18.0百万ドルの発行済信用状の金額の差額である。
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回転信用枠は、当社の全資産に対する一括先取特権により保証されており、当社が当該契約の条件として充足しなければな
らないこの形式の信用供与契約について慣例的に行う一部の財務制限条項及び報告制限条項を含んでいる。当該契約では、当社
は、4四半期の最低EBITDA及び毎月の最低流動比率を満たさなければならない。加えて、当該契約に基づき、当社は当該銀行に対し
年間財務予測を提供し、重大な法的行為に関し迅速に報告し、重大な税金を適時に支払い、確定申告及び報告書の提出を行わなけ
ればならない。さらに、事業路線の重大な変更、事業の売却、他事業体の買収、抵当権の設定、一定基準値を超える資本支出、又は関
係会社との取引等の重大な行為について、当社は銀行の承認がなければ実行することができない。2011年12月31日現在、当社は全
ての約定条項を順守している。
(8) 契約債務及び偶発債務
訴訟
新規株式公開集団代表訴訟
2001年11月5日、ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所に証券詐欺集団代表訴訟が提起された。新規株式公開証券訴訟事件
(In re Openwave Systems Inc. Initial Public Offering Securities Litigation, Civ. No. 21 MC 92 (SAS) (S.D.N.Y.))
に関連した、オープンウェーブ・システムズ新規株式公開証券訴訟事件(In re Openwave Systems Inc. Initial Public
Offering Securities Litigation, Civ. No. 01-9744(SAS)(S.D.N.Y.))である。これは、1999年6月11日から2000年12月6日まで
の間に、当社普通株式を購入した者全員を代表して提起された。被告は、当社及び当社の現役員又は元役員5名(以下「オープン
ウェーブ被告」という。)並びに当社の新規株式公開及び第二次株式公募の引受会社であった投資銀行数行である。時効の延長
を条件として、当該個人被告の3名に対する訴えについては再訴可能な棄却がなされた。訴状では、1933年証券法第11条及び第15
条、並びに1934年証券取引法第10条(b)項及び第20条(a)項に基づき、以下に述べる事項を株式公募届出書で開示しなかったとし
て、責任を追求している。(1)引受人は、株式公募において、特定の顧客が、引受人に支払われた過剰な手数料と引き換えに株式を
購入することを認め、(2)引受人は、特定の顧客が追加の株式を流通市場において事前に定めた価格で購入できるよう手配した。
また訂正訴状では、虚偽のアナリスト・レポートが、クレディ・スイス・ファースト・ボストン、ハンブレクト・アンド・クイス
ト、ロバートソン・スティーブンス、及びパイパー・ジャフレーにより発行されたと主張している。本件において特定の損害賠償
は請求されていない。1999年及び2000年に行われた株式公募に対する300件を超えるその他の訴訟において、類似した申立てがな
され、これらの訴訟は審理前手続きのために併合された。
2009年4月2日、全訴訟における当事者らは、裁判所の承認を求めて和解案を提出した。当該和解案では、オープンウェーブ被
告は、現金による支払いは求められない。2009年10月6日、裁判所は、オープンウェーブ被告が現金による支払を求められないこと
を含む和解案を承認した。その後、裁判所は和解案につき判決を下した。当該和解案と判決を不服として推定集団訴訟原告団によ
り複数の上訴申立てがなされた。これについて、裁判所は、原告団のいずれも上訴の根拠はないと定めた。推定集団訴訟原告団の1
人は、当人に関するかかる決定について上訴通知書を提出したが、かかる訴状は裁判所により却下されている。かかる却下のなさ
れていることから、当社は当該訴訟が終結するものと予想している。当社では損失の可能性は高くなく、また合理的な見積りも可
能ではないと考える。よって、2011年12月31日現在、引当金は計上していない。
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シモンズ v クレディ・スイス・グループ及びその他
2007年10月3日、当社株主であるというバネッサ・シモンズは、当社の1999年6月に行われた新規株式公開時に主引受会社で
あったクレディ・スイス・グループ、バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション、及びJ.P.モルガン・チェース・アンド・カ
ンパニーに対して、証券取引法第16条(b)、合衆国法典第15編第78条p(b)に違反したとして、ワシントン州西部地区連邦地方裁判
所(以下「西部地区裁判所」という。)に訴訟を提起した。当該訴訟は、第16条(b)を違反したことで取得した「短期売買利益」
を主引受会社から回収することを求めたものである。当該訴訟では、当社を名目上の被告として指名し、当社に対する請求も、当
社からの救済措置も求められていない。2008年2月25日、シモンズは修正訴状を提出し、クレディ・スイス・セキュリティーズ
(USA)、ロバートソン・スティーブンス・インク、J.P.モルガン・セキュリティーズ・インク、またバンク・オブ・アメリカ・
コーポレーションを被告として指名した。修正訴状は、最初の申立てに示されるものと実質的に類似した訴訟であると主張して
いる。
2009年3月12日、西部地区裁判所は、当該訴訟に対する判決を言い渡し、原告の要求書は、発行体に対して提起された申立を通
知せしめるには不十分であるとして、異議申立て人による棄却申立てを認めた。西部地区裁判所はまた、原告の請求が適用出訴期
限により阻まれるとして、非申立発行会社の新規株式公開に関わる訴訟について、引受会社による棄却申立を認めた。
第9巡回控訴裁判所への上訴を受け、2010年12月2日、第9巡回控訴裁判所は、原告の要求書は発行体に対して提起された申立
を通知せしめるには不十分であるとして、非申立発行会社が関わる訴訟を棄却するとした西部地区裁判所の決定を支持し、さら
に再訴不可とした。しかしながら、第9巡回控訴裁判所は、非申立発行会社の新規株式公開に関する申立を棄却するよう求めた引
受会社の主張に関する西部地区裁判所の決定については、適用出訴期限法に基づき原告の申立は時効により妨げられていないと
して、かかる決定を破棄し、差し戻した。決定を差し戻すにあたり、第9巡回控訴裁判所は、非申立発行会社及び引受会社に対し、原
告の要求書に異議を申立てるため、申立発行会社がすでに提出している趣意書と同様の趣意書を西部地区裁判所に提出するよう
勧告した。
2011年1月18日、第9巡回控訴裁判所は、再審理及び法廷での再審理の申請を全て却下した。2011年1月25日、第9巡回控訴裁判
所は、命令書の発行を延期するよう求めた引受会社の申立を認め、非申立発行会社に関わる訴訟についての命令書の発行を、連邦
最高裁判所への裁量上訴申請の提出が行なわれるまで、90日間延期することとした。2011年1月26日、第9巡回控訴裁判所は上訴人
の申立を認め、全ての訴訟における命令書は、連邦最高裁判所への裁量上訴申請の提出が行なわれるまで、その発行を90日間延期
することとした。2011年4月5日、原告は、2010年12月2日の第9巡回控訴裁判所の決定の差し戻しを求め、連邦最高裁判所に裁量上
訴申請を提出した。2011年4月15日、引受会社被告は、出訴期限の問題に関わる2010年12月2日の第9巡回控訴裁判所の決定の差し
戻しを求め、連邦最高裁判所に裁量上訴申請を提出した。
2011年6月27日、連邦最高裁判所は要求事項に係るシモンズの申請を却下し、出訴期限問題に関連する引受会社の主張を認め
た。全ての件に関する第9巡回控訴裁判所の命令書は、引受会社の申請が終結するまで引き続き延期される。引受会社の本件に係
る趣意書は2011年8月18日提出され、シモンズの趣意書は2011年9月26日に提出された。本件の口頭弁論は2011年11月29日に行な
われた。
2011年12月31日現在、損失の可能性は高くなく、また合理的な見積りも可能ではないとみなされるため、引当金は計上してい
ない。2012年2月7日現在、当社は判決その他について情報を受けていない。
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モバイル・コミュニケーションの特定機器に関する事項
2011年8月31日、当社は、ワシントンD.C.の国際貿易委員会(以下「ITC」という。)に対し、アップル・インク(Apple Inc.,
以下「アップル」という。)、リサーチ・イン・モーション・リミテッド(Research In Motion Ltd.)及びリサーチ・イン・モー
ション・コーポレーション(Research In Motion Corp. )(以下2社を総称して「RIM」という。)を答弁者とし、訴状を提出した。
かかる訴状において、当社は、スマート機器及びタブレット型コンピュータを含め、アップル並びにRIMの製品が当社の特定の特
許権を侵害する場合、かかる製品をこれらの会社が米国に輸入することを禁止するようITCに求めたものである。訴状は、各ユー
ザーのモバイル機器からインターネットにアクセスするためのテクノロジーを対象とする当社の5つの特許権をアップルとRIM
が侵害しているとしている。
オープンウェーブ・システムズ・インク 対 アップル・インク、リサーチ・イン・モーション・リミテッド.及びリサーチ・イ
ン・モーション・コーポレーション
2011年8月31日、当社は、アップル及びRIMの製品が当社の特定の特許権を侵害しているとし、デラウェア州連邦地方裁判所に
おいてもアップル及びRIMに対する訴状を提出し、訴状に明記された当社の特許権がアップルとRIMにより侵害されたこと及びこ
れらの特許権が有効であり法的強制力があることを宣言すること、特許権侵害による損害に対する賠償、並びに以後の特許権侵
害の禁止命令の発効を求めている。
当社は、日々の業務その他に関連するか、それにより生じる上記のものを含めた訴訟又は法的手続きに関与する場合がある。
訴訟は本質的に不確実なものであり、当社が不利な判決を受ける場合もある。当社が不利な判決を受けた場合、判決を受けた期間
及び/又は将来の期間における当社の財政状態、経営成績、キャッシュ・フロー又は経営に重大な悪影響が及ぶ可能性がある。
補償請求
一般的に当社のソフトウェア・ライセンス及びサービス契約には、当社の知的財産に関する第三者からの請求に対して限定
補償規定が設けられている。2011年12月31日現在、当社には損失の可能性が高いとみなされる請求が存在しないため、補償請求に
対する引当金は計上していない。従来、当該補償規定の関連費用が発生したケースは稀であったため、これらの補償規定による当
社の将来の経営成績に与える潜在的な影響額の最大値を見積もることはできない。
(9) 事業再構築及びその他の関連費用
戦略変更とコスト構造の改善を目指し、当社は複数の事業再構築計画を発表してきた。かかる計画には、2012年度第1四半期
に発表された事業再構築計画及び2002年度から2011年度にかけて発表された事業再構築計画が含まれる。
当社は事業グループ間での資源の配分を改善し、経費を削減し、経営効率を高めるため、2012年度の事業再構築計画(以下、
「2012年度事業再構築計画」という。)を実施した。そのため、2011年9月30日に終了した3ヶ月、2012年度事業再構築計画に基づ
く従業員退職手当に関連する税引前事業再構築及び関連費用約4.9百万ドルが計上された。当社はかかる費用のうち約4.0百万ド
ルを2012年度上半期に支払った。従業員退職手当の未払残高を2012年度第3四半期に支払う予定である。2012年度第2四半期、本部
として使われていたスペースの一部を削減するための再構築関連施設費用1.4百万ドルが計上された。当社は、施設関連のその他
の未払い残高1.2百万ドルのうち、0.4百万ドルを2012年6月30日までに、0.8百万ドルを2012年7月から2013年6月までに支払う予
定である。
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以下の表は、2011年6月30日から2011年12月31日までの事業再構築債務の変動を示したものである。
(単位:千ドル)
2011年6月30日
現在残高
FY02-FY06
事業再構築
計画
FY09
事業再構築
計画
FY10
事業再構築
計画
FY12
事業再構築
計画
FY11
事業再構築
計画
FY12
事業再構築
計画
施設費用
施設費用
施設費用
施設費用
退職手当
退職手当
正味負債
合計
$ 22,927
$ 2,283
$ 748
̶
$ 217
$ ̶
$ 26,175
4,905
4,761
̶
212
新規費用(1)
増額費用
(6)
194
転貸収入控除後現金支
出
(3,503)
2011年9月30日
$ 19,612
現在残高
新規費用(2)
増額費用
(126)
15
(232)
$ 1,940
$
̶
̶
(12)
3
̶
̶
̶
(138)
$
$
613
$ 2,782
$ 24,947
̶
27
1,477
̶
187
̶
1,411
171
13
3
̶
$ 1,721
(134)
$
̶
̶
(207)
482
(6,201)
$ ̶
̶
(232)
(2,123)
̶
39
転貸収入控除後現金支
出
(2,256)
2011年12月31日
$ 17,566
現在残高
(205)
$ ̶
$ 1,204
(1,837)
$ 972
(4,666)
$ 21,945
(1)新規費用の合計は、2012年度第1四半期の要約連結損益計算書において事業再構築及びその他費用に含まれている非現金
株式報酬費用約0.1百万ドルを含まない。
(2)新規費用の合計は、2012年度第1四半期の要約連結損益計算書において事業再構築及びその他費用に含まれている非現金
株式報酬費用約27.000ドルを含まない。
2011年12月31日現在、当社は現在、退去した施設のうち1ケ所を除く全てについて転貸契約を締結しているが、かかる退去し
た施設に対する第三者からの将来の転貸収入は約11.0百万ドルである。2011年12月31日現在、退出した施設に関連し、1年を超え
る取消不能なオペレーテインング・リースに基づく将来のリース支払最低額及び将来の契約転貸収入は、以下のとおりである。
(単位:千ドル)
6月30日に終了する年度
2012(残余期間)
契約による
現金債務
契約による
転貸収入
$ 11,103
将来の見積正味
現金支出
$ (3,485)
$ 7,618
2013
19,263
(6,249)
13,014
2014
1,627
(1,019)
608
2015
508
$ 32,501
(232)
$
(10,985)
276
$
21,516
当社の再構築計画の債務は、正味現在価値で計上される。正味現在価値は、時の経過とともに将来の正味の支払額に相当する
額まで増加し、時間に基づく割引計算を行なう必要がなくなる。各期間における増額費用は、当該期間における正味現在価値の増
加分を表す。上記の事業再構築対象施設に関連する負債にかかる将来の増額費用は0.5百万ドルであり、かかる額は、当該賃貸契
約期間にわたり事業再構築費用として計上される。
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(10) 法人所得税
法人税費用は、外国源泉徴収税、外国法人税及び外国繰延税から構成された。外国源泉徴収税及び外国法人税の双方は、当社
の製品及び地域別構成に基づき四半期ごとに変動しており、当社の四半期の実効税率の変動をもたらしている。
当社は、当社の営業損失の計上実績を考慮し、米国連邦及び州の繰延税金資産に対して評価引当金を全額計上した。当社は、
連邦及び州の繰延税金資産が実現する可能性が50%を超えるという結論を得るために十分な証拠を有するまで、この評価引当金
を維持する意向である。内国歳入法第382条に基づき、3年間の欠損金期間に50%を超える所有権(内国歳入法の定義による。)の
変更があった場合、法人の欠損金の繰越しは制限される。有価証券の取引がなされたために、当社の欠損金の繰越しが制限される
こととなった場合、繰越金の年間制限は、所有権変更日における当社の市場価値に連邦長期非課税レートを乗じることにより決
定される。かかる年間制限を超える金額は、当該欠損金繰越期間の残高について将来の期間に繰越すことができる。
当社はまた、2012年度第2四半期、メディエーション及びメッセージング製品事業について新たな戦略を追求すると発表した
結果生じた海外における繰延税金資産の大半についても、評価引当金2.5百万ドルを計上したが、このため、一部海外子会社では、
将来において課税所得を生成できるか不確実になった。2011年12月31日現在、当社は約0.1百万ドルの外国繰延税金資産(純額)を
計上したが、これは、外国子会社が移転価格設定を通じて将来の課税利益を稼得する可能性が50%を超えるという当社の結論に
基づいた、特定の国における実現可能な繰延税金資産からなる。
未認識の税金利得の変動は、以下のとおりである。
(単位:千ドル)
2011年7月1日現在の残高
$ 1,027
当期の税務ポジションに基づく増額分
48
出訴期間の経過
(369)
(23)
為替変動
2011年12月31日現在の残高
$
683
2011年12月31日時点の未認識の税金利得合計額は0.7百万ドルであったが、認識された場合、その全額が実効税率に影響を与
える。
当社の未認識税金利得の実現及び/又は終結の時期は極めて不確定であるが、当社は、未認識税金利得が今後12ヶ月に大幅に
変動することが合理的に可能とは考えていない。
当社は、米国連邦、州及び海外において税務申告を行っている。2009年度及び2010年度に対する米国連邦の税務申告について
は、現在、内国歳入庁において調査中である。調査の結果は不確定であるが、かかる税務調査結果が当社の財務諸表に重大な影響
を及ぼすとは予想していない。繰越欠損金により、実質的には1995年度から2010年度の全税務年度が、州税に関する調査対象であ
る(アラバマ州、マサチューセッツ州及びテキサス州は除く。)。当社のほとんどの海外税務管轄においては、いずれかの時点で、
3年から4年の税務調査対象年度を有している。
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(11) 後発事象
ロケーション事業の売却
2012年2月1日、当社は、ロケーション製品ラインに関連する事業をパーシスタント・テレコム・ソリューションズ、インク
(Persistant Telecom Solutions, Inc.)(以下「購入者」という。)に売却した。かかる契約の条件には、初期対価として現金
5.4百万ドルが含まれたが、当社はこれを2012年2月2日に受領した。さらに、購入者が賠償請求を行った場合に備え、0.6百万ドル
が1年間購入者によりエスクロー口座に預けられることとなった。当社は2012年3月31日まで購入者に対する移行業務を提供す
る。
株主権利プランの採択
2012年1月28日、当社取締役会は、当社と権利代理人としてのコンピューターシェア・トラスト・カンパニー、エヌ・エー
(Computershare Trust Company, N.A.)の間で2012年1月28日付けの税金利得保全契約(以下「本契約」という。)を採択した。
本契約は、内国歳入法第382条に基づく繰越欠損金及び含み損に関連する相当額の税金資産の保全を目的とする。同第382条に基
づき、「所有権の変更」のあった場合、繰越欠損金及び含み損の活用は制限されることとなる。所有権の変更は、当社株式の5%以
上を保有する(又は内国歳入法第382条に基づき保有するとみなされる)株主が、当社の発行済株式総数に対する合計保有率を
連続3年間にわたり50ポイント以上増加させた場合に発生する。権利は分配日まで行使できず、その失効は、先に当社がかかる権
利を買い戻すか交換していない限り、ⅰ)2015年1月29日、ⅱ)本契約で定義されるところの税金利得の保全に本契約がもはや必要
ではないと独立取締役が判断したことによる内国歳入法第382条の取消し、又は、ⅲ)当社取締役の決定により税金利得の繰越し
が行なわれないこととなる課税年度の開始日、のうち一番早い期日に到来する。
本契約の条件に基づき、2012年1月29日(以下「基準日」という。)の営業時間終了時点に登録株主である者に対し、額面当
り0.001ドルの発行済普通株式(以下「普通株式」という。)の1株に対し、優先株式購入権(以下「権利」という。)1個による
配当を分配することを宣言した。さらに、基準日と(後に定義する)分配日の間に発行される普通株式1個に対し、権利1個が自動的
に伴うこととなる。かかる権利の登録保有者は、各権利に基づき、当社の額面当り0.001ドルのシリーズA 劣後議決権付き累積型
優先株(以下「優先株式」という。)1株の10/1000株(以下「ユニット」という。)から構成されるユニットを、ユニット当り現
金15.00ドルという行使価格(以下「行使価格」という。)で当社から購入する権利を有することとなるが、契約に別段の記載の
ある特定の状況下で調整される場合がある。
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2 【その他】
(1) 決算日後の状況
要約連結財務書類注記11「後発事象」を参照のこと。
(2) 訴訟
要約連結財務書類注記8「契約義務及び偶発債務」を参照のこと。
3 【米国と日本国における会計原則及び会計慣行の相違】
本書に含まれる要約連結財務書類は、米国で一般に公正妥当と認められる会計原則に準拠して作成されたものであり、日本で
一般に公正妥当と認められる会計原則に準拠して作成されるものとは異なる。主な相違点は下記の通りである。
企業結合
米国においては、企業結合はパーチェス法により会計処理が行われる。パーチェス法の下では、被買収会社の経営成績は、買収
日から財務諸表に反映される。買収価格は、買収日の公正価値に基づき買収により取得した資産と負債に配分される。
日本においても2003年10月31日に「企業結合に係る会計基準」が公表された。この基準では、原則としてパーチェス法による
会計処理が要求されるが、一定の条件下で持分の結合と判断された場合に持分プーリング法を適用することができた。2008年12
月26日において「企業結合に係る会計基準」が改訂され(基準名「企業結合に関する会計基準」に改訂)、2010年4月1日以降に
実施される企業結合より持分プーリング法は禁止されることとなった。2009年4月1日以降開始する事業年度において最初に実施
される企業結合から早期適用することができる。
のれん及びその他の無形資産
米国においては、のれん及び耐用年数が確定できない無形資産については償却せず、減損を検討することが要求されている。ま
た、耐用年数が有限の無形資産については償却を行い、少なくとも年一回は減損を検討することが要求されている。のれん及び無
形資産の減損については少なくとも年に一度、及び、減損の兆候が見られる都度、減損を検討することが求められる。減損損失は、
帳簿価額が当該資産の公正価値を上回った部分について計上される。
日本においては、「企業結合に係る会計基準」が適用されるまでの間、のれんは5年以内の期間で、連結調整勘定は20年以内の
期間で償却されていた。「企業結合に係る会計基準」の適用後は、企業結合により発生するのれんは20年以内の期間にわたって
規則的に償却される。また「固定資産の減損に係る会計基準」に従った減損の測定及び認識が要求される。
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長期性資産の減損会計
米国においては、耐用年数が有限の無形資産を含む長期性資産の減損の検討が要求されている。保有及び使用される予定の長
期性資産については、当該資産の割引きをしない将来予測キャッシュ・フローがその帳簿価額よりも小さく、帳簿価額まで回復
しないと判断される場合、その帳簿価額と公正価値の差額が減損として認識される。処分する予定の長期性資産については、帳簿
価額又は売却費用を差し引いた公正価値のどちらかの差額を減損として計上される。
日本においては、長期性資産の減損の会計処理について、2002年8月に「固定資産の減損に係る会計基準」が公表され、2005年4
月1日以後開始する事業年度から適用となっている。この基準は、処分予定の資産を区分してはいないこと、減損の測定に公正価
値ではなく回収可能価額(資産の正味売却価額と見積将来キャッシュ・フローの現在価値のいずれか高い金額)を使用してい
ること等の差異はあるが、根本的な考え方は米国の基準と大きな差異はない。
ソフトウェア収益の認識
米国では、ソフトウェアの収益は、以下の基準を全て満たした時点で認識する。(1)取引の存在を示す明確な証拠があること、
(2)引渡しが行われたこと、(3)販売価格が固定又は決定可能なこと、(4)回収可能性が高いことである。当社は、残差法を使用し収
益を認識する。残差法の下では、未引渡構成要素のすべてにつき、公正価値に関する企業特有の客観的証拠は存在するが、契約上
の1以上の引渡構成要素について当該証拠が存在しない場合、収益は複数要素を含む契約として認識される。当社は、各公正価値
に基づき複数要素を含む契約における未引渡構成要素にそれぞれ収益を配賦している。複数要素を含む契約における各構成要素
の公正価値は、販売者特有の客観的証拠(VSOE)に基づき決定している。各構成要素に対する公正価値のVSOEによる評価は、同一の
構成要素が個別に販売される際の請求金額に制限されている。
日本においては、2006年3月30日に「ソフトウェア取引の収益の会計処理に関する実務上の取扱い」が公表された。これによれ
ば、当該取引の実在性、一定の機能を有する成果物の提供が完了し、その見返りとしての対価が成立することが必要との考え方が
示されている。
株式を基礎とした報酬(ストック・オプション等)の会計
米国においては、株式を基礎とした報酬費用は、オプション価格計算モデルを使用し算定した報酬の付与日における公正価値
により測定される。当社は、当該報酬費用を、予測される失効分を控除し、権利確定期間と一般的に同一な必要勤務期間にわたっ
て定額法で認識している。
日本においても2005年12月27日に「ストック・オプション等に関する会計基準」が公表され、会社法の施行日以後に付与され
るストック・オプション等について適用される。当該基準の適用により、ストック・オプション等については公正価値に基づく
報酬費用が認識される。
非継続事業
米国においては、売却目的保有に分類した又は処分した企業体は非継続事業として表示され、その経営成績については、個別に
報告することが求められている。税引後の非継続事業からの利益(損失)及び非継続事業の処分による利益(損失)は、損失計算書
上の「税引後の継続事業からの当期純利益/(損失)」の後に開示される。また、比較目的で表示されている過年度の金額は修正再
表示することが求められている。
日本においては、非継続事業の経営成績の区分報告、売却目的保有資産及び負債の別掲表示、過年度財務書類の修正表示は行わ
れない。
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第7 【外国為替相場の推移】
日本円と米ドルとの為替相場は、国内において時事に関する事項を掲載する2紙以上の日刊新聞紙に当半期において掲載さ
れているので、本項の記載を省略する。
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第8 【提出会社の参考情報】
当社は、当半期の開始日(2011年7月1日)から当該半期報告書提出日までの間において、次の書類を提出している。
有価証券報告書(自2010年7月1日至2011年6月30日)
平成23年12月26日関東財務局長に提出
及びその添付書類
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第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項なし。
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