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2008 年世界医師会(WMA)ソウル総会について
記者会見資料 08 年 10 月 29 日 2008 年世界医師会(WMA)ソウル総会について 1. 会期:2008 年 10 月 15 日(水)~18 日(土) 2. 場所:ソウル、韓国 3. 日本医師会参加者:唐澤会長以下 9 名 4. 総会次第 10 月 15 日(水) 16 日(木) 理事会、医の倫理、財務、社会医学各委員会 準会員会議 学術集会(テーマ:健康と人権) 17 日(金) 理事会(継続)、総会式典 18 日(土) 総会全体会議 5. 参加医師会数等 ・41 医師会および国際赤十字、世界歯科医師会など 21 団体。 ・出席人数 373 名(日本からは 30 名参加、韓国医師会から 135 名参加) 6. 会長就任および次期会長選挙(10 月 17 日、18 日) ・新会長にイスラエル医師会のヨラム・ブレイシャー氏が就任した。 ・次期会長には、ダナ・ハンソン氏(カナダ医師会元会長)が選出された。 7. 総会での主な議決事項 (1)医の倫理関係 1)新たに採択された文書 ① プロフェッショナル・オートノミーと臨床上の独立性に関する WMA ソウル宣言 2)修正案が採択された既存文書 ① ヘルシンキ宣言 修正案が 4 分の 3 以上の票決で採択された。これをもって、東京総会から懸案とな っていた事項が決着した。 ② 死刑執行への医師の関与に関する WMA 決議 (2)社会医学関係 1)新たに採択された文書 ① 食事からのナトリウム摂取量の削減に関する WMA 声明 ② 世界的な水銀負荷の縮小に関する WMA 声明 ③ アフガニスタンに対する医療プロジェクト用のケシに関する WMA 決議 ④ オタワ条約(対人地雷の移動、生産、貯蔵、使用の禁止およびその廃絶についての協定) を支持する WMA 決議 ⑤ 人間医学および獣医学の連携に関する WMA 決議 2)修正案が採択された既存文書 ① 抗微生物薬の耐性に関する WMA 声明 ② 女性と子どものヘルスケアへのアクセス及び医療専門職における女性の役割に関する WMA 決議 ③ 核兵器に関する WMA 声明 (3)財務企画関係 1)世界医師会雑誌(WMJ) WMJ 編集長であるアピニス氏より、各国医師会が発信する情報について投稿を受け付け ると同時に、倫理ならびに公衆衛生に関する記事を充実させ、来年の WMJ 発行回数を 4 回 から 6 回に増やしたい旨の報告があった。 1 記者会見資料 08 年 10 月 29 日 2)今後の総会開催予定地 2009 年 10 月:インド・ムンバイ 学術集会テーマは「多剤耐性結核(MRD-TB)とその流行から得られた教訓」 2010 年 :カナダ・バンクーバー 学術集会テーマは「健康と環境」 2011 年 :ウルグアイ 2012 年 :タイ 3)今後の理事会開催地について 2009 年 5 月:イスラエル・テルアビブ 4)新規加盟の承認 ウクライナ、コートジボワール、セネガル、マリ、キプロス、アルバニア、アンゴラ、 ポーランド各医師会の加盟を承認した。(WMA の加盟医師会数は 94 となった) (4)緊急動議 世界経済の停滞に鑑み、医療分野に関連した経済危機に関する決議が緊急動議され、採択さ れた。 (5)学術集会 学術集会は 16 日、「健康と人権」をテーマに開催され、基調講演と 3 つのトピック(健康と 人権―社会的見地から、健康と人権―環境の見地から、医の倫理と人権擁護について)について、 計 10 名の演者による講演が行われ活発な議論が行われた。本会からは、手塚参与が「健康と人 権-社会的見地から」というトピックのなかで、 「複合大気汚染と人権」を題材に講演を行った。 2