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平成24年度事業報告

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平成24年度事業報告
平成24年度事業報告
一 、 経 営 対 策
1.事業概況
経済対策の効果や輸出環境の改善などにより、景気回復へ向かうことが期待されている
なかで、実働率が対前年同月比マイナスが続いており、総運送収入も平成24年12月より対
前年比がマイナスに転じています。 日車収入の対前年比が特別区武三地区で103.7%、三
多摩地区で102.1%になりまして、プラスで推移しているものの増加率も微増となり、依然
として厳しい状況が続いております。
以下は24年度の事業概況です。
・総輸送回数
特別区・武三地区
2億0,283.8万回 [対前年比 100.3%]
三多摩地区
2,918.1万回 [対前年比
99.0%]
・総輸送人員
特別区・武三地区
2億6,778.6万人 [対前年比 100.7%]
三多摩地区
3,764.2万人 [対前年比
99.0%]
19億1,521.2万キロ [対前年比
97.1%]
2億0,154.8万キロ [対前年比
98.0%]
・総走行距離
特別区・武三地区
三多摩地区
①実車率について(年間平均)
特別区・武三地区
41.9% [対前年比 102.9%]
三多摩地区
48.0% [対前年比 100.6%]
②実働車1日1車当たり(税抜)営業収入(年間平均)
特別区・武三地区
42,955円 [対前年比 103.7%]
三多摩地区
38,498円 [対前年比 102.1%]
③実働率について(年間平均)
特別区・武三地区
83.1% [対前年比
97.6%]
三多摩地区
84.6% [対前年比
97.6%]
◎以上の詳細は[資料1]の 「タクシーの輸送実績(税抜き)12ヶ月比較表」 を参照
―1―
2.平成24年度の新規許可、区域拡張及び増減車状況
(1)改正道路運送法施行の平成14年2月1日からの累積及び平成24年度の新規許可・ 区域拡張・増減車両数について
①以下については一般型タクシーのみであって、福祉車両、ハイヤー等は含まない。
②[累計]とは、 平成14年2月1日以降の累積数である。
③増減車両数については、新規許可、区域拡張による車両を含む。
(イ)新規許可
(特別区・武三)
0件
0両 (西 多 摩)
[累計] 103件 1,241両 [累 計]
(北多摩)
0件
0両 (島 嶼)
[累計]
2件
10両 [累 計]
(南多摩)
0件
0両
[累計]
3件
30両
0件
1件
0件
5件
0両
5両
0両
5両
合 計 0件
0両
[累計]
114件
1,291両
(ロ)区域拡張
(特別区・武三)
[累計]
(北多摩)
[累計]
(南多摩)
[累計]
0件
0件
0件
0件
0両
0両
0両
0両
合 計 0件
0両
[累計]
13件
155両
0件
13件
0件
0件
0件
0件
(ハ)増減車両数
(特別区・武三)
[累計]
(北多摩)
[累計]
(南多摩)
[累計]
0両
155両
0両
0両
0両
0両
(西 多
[累 (島 [累 摩)
計]
嶼)
計]
−104両
−400両
−16両
−257両
−3両
−56両
(西 多
[累 (島 [累 摩)
計]
嶼)
計]
−5両
−33両
−1両
−24両
(2)車両数(平成25年3月31日現在)
(イ)車種別車両数
総車両数
50,451両(対前年 864両減)
個人・一般型タクシー
15,564両(対前年 580両減)
法人・一般型タクシー
30,963両(対前年 129両減)
ハイヤー
3,479両(対前年157両減)
特殊(福祉等)
328両(対前年 5両増)
他(貨客)
117両(対前年 3両減)
(ロ)交通圏別車両数(一般型タクシーのみ)
(法人個人合計) (法人)
(個人)
特別区・武三地区 42,789両 27,690両 15,099両
(同上法・個比率)
(100%)
(64.7%)
―2―
(35.3%)
合 計 −129両
[累計]
−770両
北多摩地区
(同上法・個比率)
1,929両
1,749両
(100%)
(90.7%)
1,518両
1,233両
(100%)
(81.2%)
209両
209両
82両
82両
南多摩地区
(同上法・個比率)
西多摩地区
島嶼地区
(合計)
(46,527両)
(30,963両)
180両
(9.3%)
285両
(18.8%)
(15,564両)
なお、以上の他に、規制緩和以来 「福祉輸送限定」の新規許可が増加していますが、そ
の累計は1,164両となっています。
○交通圏別「福祉輸送限定」車両数
特別区・武三地区
810両(対前年43両増)
北多摩地区
157両(対前年18両増)
南多摩地区
139両(対前年10両増)
西多摩地区
57両(対前年10両増)
島嶼地区
(合計)
1両(対前年 0両)
(1,164両)
(
対前年81両増)
3.消費税増税における運賃のあり方について
現行の一般乗用旅客自動車運送事業の運賃及び料金に関する制度並びに運賃及び料金の
認可申請の審査基準等の関係通達に基づき、今後実施される消費税増税に伴い、確実に消
費税を運賃に転嫁できる体系等の検討や実施にあたっての問題点、課題等を整理いたしま
した。
4.「道路運送法」、「特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に
関する特別措置法」及び「タクシー業務適正化特別措置法」について
道路運送法、特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関す
る特別措置法及びタクシー業務適正化特別措置法の一部を改正する法律の整理試案につい
て、タクシーの現状と課題等を踏まえ、意見交換を行いました。
5.「特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置
法」に基づく地域計画について
「特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置
法」に基づき、地域協議会で作成された 「地域計画」における特定事業について、3年間
の取り組みを総括し、今後の取り組みの方向性等について意見交換を行いました。
―3―
6.「特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置
法」に基づく特定事業計画の実施について
「特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置
法」に基づき、認定を受けた特定事業計画に相まって実施する事業再構築による減車、休
車が20%完了後のモデル会社の収支を直近の実績データで原価の分析や需要動向を予測
し、引き続き収支改善策等の検証を行いました。
7.平成23年度経営分析結果の送付について
永島公認会計士に引き続き分析をお願いし、会員各位に配布いたしました。
―4―
【平成24年度公示・通達関係】
(1)平成24年4月6日付東旅協発第12号
「一般旅客自動車運送事業者の法令違反に対する自動車の使用停止処分の取扱いにつ
いて」の一部改正について
関自監旅第1144号の3
関 自 保第 370号の3
平成24年3月27日付関東運輸局長
[概要]
・標記通達中2.処分車両数及び処分期間の配分方法の一部を改正したもの。
(2)平成24年4月16日付東旅協発第29号
バリアフリー対応型乗合タクシー車両への表示について
関自旅一第3号の2
関自旅二第5号の2
平成24年4月3日付関東運輸局自動車交通部長
[概要]
・バリアフリー対応型乗合タクシー車両の基準に適合した車両を乗合タクシーとし
て運行の用に供するときは表示マークを外部に見やすいように表示することを推
奨したもの。
(3)平成24年4月16日付東旅協発第30号
一般乗用旅客自動車運送事業(福祉事業限定及びハイヤー事業限定を除く。
)におけ
るユニバーサルデザインタクシー車両の車体表示について
関自旅二第3号の2
平成24年4月3日付関東運輸局自動車交通部長
[概要]
・「標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定制度」において表示の対象となる車
両及び表示すべきマークを定め、平成24年10月1日より窓ガラス以外の車体の前
面及び後面に外部より見やすいように、塗装又はステッカーにて表示することを
徹底したもの。
また、認定を受けていない車椅子用スロープ又はリフトを備えた一般車両につ
いては、同じく表示マークを定め、表示を推奨されたもの。
(4)平成24年4月26日付東旅協発第51号
「一般乗用旅客自動車運送事業者に対する行政処分等の基準について」の一部改正に
ついて
関自監旅第32号の2
関自旅二第88号の2
関自保第 32号の2
―5―
平成24年4月13日付関東運輸局長
[概要]
・旅客自動車運送事業運輸規則等の一部を改正する省令の施行に伴い標記通達の一
部を改正し、公示したもの。
(5)平成24年4月26日付東旅協発第52号
「旅客自動車運送事業の監査方針の細部取扱いについて」の一部改正について
関自監旅第1192号の3
関自旅一第1314号の3
関自旅二第3212号の3
関自保第 420号の3
平成24年4月13日付関東運輸局長
[概要]
・標記通達の中の3.監査の重点事項の運行管理者に対する研修の受講を講習の受
講に一部を改正し、公示したもの。
(6)平成24年4月26日付東旅協発第53号
「一般乗用旅客自動車運送事業者に対する違反事項ごとの行政処分等の基準について」
の一部改正について
関自監旅第1193号の3
関自旅二第3213号の3
関自保第 421号の3
平成24年4月13日付関東運輸局長
[概要]
・旅客自動車運送事業運輸規則の改正を受け、運輸支局が行う運行管理者研修の未
受講に係る行政処分基準を廃止し、国土交通大臣が認定する講習の受講義務違反
のみとするもの。
(7)平成24年7月23日付東旅協発第171号
特別監視地域等の指定について
関自旅二第816号の3
平成24年7月13日付関東運輸局長
[概要]
・平成20年7月11日付公示 「緊急調整地域の指定等について」及び平成20年7月11
日付公示 「特別監視地域等の指定に伴い試行的に実施する増車抑制対策等の措置
について」に基づき、平成24年度の特別監視地域等を指定し、公示したもの。
(8)平成24年7月23日付東旅協発第172号
運転者の確保状況及び実働率にかかる地域の標準的な基準について
関自旅二第817号の3
関自監旅第196号の3
―6―
平成24年7月13日付関東運輸局長
[概要]
・平成20年7月11日付公示 「特別監視地域等の指定に伴い試行的に実施する増車抑
制対策等の措置について」の中の運転者の確保状況及び実働率の基準を一部改正
し、公示したもの。
(9)平成24年7月23日付東旅協発第173号
運転者の確保状況及び実働率にかかる地域の標準的な基準について
関自旅二第818号の3
関自監旅第197号の3
平成24年7月13日付関東運輸局長
[概要]
・平成21年9月30日付公示 「特定地域の指定及び特定地域における一般乗用旅客自
動車動車運送事業の適正化の推進のために監督上必要となる措置の実施について」
の中の運転者の確保状況及び実働率の基準を一部改正し、公示したもの。
(10)平成24年7月26日付東旅協発第179号
「旅客自動車運送事業運輸規則の解釈及び運用について」の一部改正について
東運整第 221号
東運輸第 1086号
東運監第 227号
平成24年7月19日付東京運輸支局長
[概要]
・高速ツアーバス等の過労運転を防止するため、交替運転者の配置基準等標記通達
の一部を改正したもの。
(11)平成24年8月30日付東旅協発第231号
特定地域におけるユニバーサルデザインタクシーの導入促進のために試行的に実施す
る特例措置の対象地域の指定について
関自旅二第971号の3
平成24年8月17日付関東運輸局長
[概要]
・平成24年8月17日付関東運輸局長公示 特定地域におけるユニバーサルデザインタ
クシーの導入促進のために試行的に実施する特例措置の対象地域を指定し、公示
したもの。
(12)平成24年8月30日付東旅協発第230号
特定地域におけるユニバーサルデザインタクシーの導入促進のために試行的に実施す
る特例措置について
関自旅二第970号の3
―7―
平成24年8月17日付関東運輸局長
[概要]
・特定地域におけるユニバーサルデザインタクシーの導入促進のために試行的に実
施する特例措置を定め、公示したもの。
(13)平成24年11月2日付東旅協発第323号
「特定地域における期間限定減車の対象地域等について」の一部改正について
関自旅二第1431号の3
平成24年10月25日付関東運輸局長
[概要]
・平成23年5月20日付標記関東運輸局長公示の一部を改正し、公示したもの。
(14)平成24年12月14日付東旅協発第374号
「旅客自動車運送事業運輸規則の解釈及び運用について」の一部改正について
東運整第221号
平成24年12月4日付東京運輸支局長
[概要]
・夜間・長距離運行する貸切バスの交替運転者の配置基準等標記通達の一部を改正
したもの。
(15)平成25年1月8日付東旅協発第395号
「一般乗用旅客自動車運送事業(1人1車制個人タクシー事業を除く。
)の許可申請の
審査基準について」の一部改正について
関自旅二第1674号の3
平成24年12月21日付関東運輸局長
[概要]
・平成13年11月22日付標記関東運輸局長公示を一部改正し、公示したもの。
(16)平成25年3月28日付東旅協発第537号
「特定地域における期間限定減車の取扱いについて」の一部改正について
関自旅二第2445号の3
平成25年3月22日付関東運輸局長
[概要]
・特定地域における期間限定減車の対象地域の減車期間を平成26年3月31日まで延
長することによる一部改正。
(17)平成25年3月28日付東旅協発第536号
「特定地域における期間限定減車の対象地域等について」の一部改正について
関自旅二第2444号の3
―8―
平成25年3月22日付関東運輸局長
[概要]
・特定地域における期間限定減車の対象地域の指定する期間を平成26年3月31日ま
で延長することによる一部改正。
―9―
― 10 ―
― 11 ―
― 12 ―
― 13 ―
― 14 ―
― 15 ―
― 16 ―
― 17 ―
二 、 広 報 対 策
1.「タクシー生誕100周年」記念キャンペーンの実施
1912年 (大正元年)8月5日に現在の東京・有楽町マリオン付近に 「タクシー自働車株
式会社(当時)」が設立、営業以来、 2012年(平成24年)で「タクシー生誕100年」を迎え
るに伴い、下記のテーマに基づき記念キャンペーンを実施いたしました。
テーマ 「おかげさまでタクシー生誕100周年」~人へ 環境へ 未来へ~
(1)PR活動の実施
○「タクシー生誕100周年」ロゴマーク入りピンバッジの作成
会員各社社長、役員及び管理者へロゴマーク入りピンバッジを作成し、PRご協力を
お願いいたしました。
○「タクシーニュース」及び「タッくんミニ情報」の発行
利用者向け広報活動をより積極的に推進するため、会員各社の協力を得て、毎月タク
シー車内の安全枕に装着しているカバーを利用し例年「忘れ物防止」
、「タクシーの日キ
ャンペーン告知内容」、「事故防止対策」などを内容とする 「タクシーニュース」及び
「タッくんミニ情報」を掲出しPRに努めておりますが、本年度は、「東京のタクシー
100年」の歴史ダイジェストや「100周年記念イベント」
、「オータムチャンスキャンペー
ン」の告知などを中心に作成、PRに努めました。
※「タクシーニュース」及び「タッくんミニ情報」掲出内容
掲 出 年 月
平成24年 4月
内 容
タクシー生誕100年ミニヒストリー ③
5月
〃 ④ 6月
〃 ⑤ 7月
100周年記念キャンペーン(全タク連作成)
8月
東京観光タクシーのスタート
9月
タッくんオータムチャンスキャンペーン
10月
〃
11月
次世代のタクシー車両(EV,HV,UD車両)
12月
六本木交差点付近でタクシーご利用の皆様へ
平成25年 1月
迎春
2月
モバイルアンケートシステム
3月
アンケート調査結果
○情報誌「タクシー展望」及び2012「東京のタクシー」の発行
業界の現況及び問題点などを取りまとめた情報誌 「タクシー展望」を平成24年9月
(№53 ・テーマ:タクシー生誕100年 —タクシー燃料 LPG活用の歴史と未来— )
、平成25
― 18 ―
年4月 (№54 ・テーマ:高齢化社会にふさわしい東京圏主要駅のタクシー利便性を考え
る)の2回発行するとともに、 2012 「東京のタクシー」(タクシー生誕100周年記念号)
を発行し、一般利用者をはじめ学識経験者、マスコミ関係等へ配布し業界の現況につい
て理解を求めるための広報活動を推進いたしました。
○「タクシー生誕100周年」記念パンフレット及び「東京のタクシー100年史」
(年表)の作成
日本でのタクシー誕生期から、 2012年(平成24年)までの歴史(ダイジェスト)や業
界の社会貢献活動など主な取り組みを掲載した 「タクシー生誕100周年」記念パンフレ
ット及びタクシー運賃、車両数の推移、景気動向及び 「業界・行政・社会」の主な動き
をとりまとめた 「東京のタクシー100年史」(年表)を作成し業界内外へ配布、PRに努
めました。
○ステッカーによるPRの実施
一般利用者に対するPR対策の一環として、タクシー車内後部ドアガラスを利用し、
広告代理店等の協力を得て 「タクシー生誕100周年」などを内容とするステッカーを貼
付、PRに努めました。
※ステッカー貼付状況
掲 出 期 間
平成24年 4月6日 ~ 5月5日
6月1日 ~ 8月5日
10月 9日~11月8日
内 容
「タクシー生誕100周年」(ニッポン放送広告入り)
「タクシー生誕100周年」(全タク連・映画広告入り)
「タクシー生誕100周年」(ニッポン放送広告入り)
○ホームページの開設
当協会ホームページを通じ「業界の現況」
、「タクシーの日キャンペーン」告知などタ
クシーに関する情報を一般利用者、マスコミ関係などへ提供するとともに、サービス改
善対策委員会が実施している 「アンケート調査」の集計結果を公開し、サービス改善及
びPRに努めました。
併せて 「タクシー生誕100周年」記念ホームページを本年1月より公開し、PRに努め
ました。
(http://www.taxi-tokyo.or.jp)
◎新規掲載:「東京観光タクシー」
(平成24年8月)
○「東旅協ニュース」及び「東旅協かわら版」の発行
各社の管理者及び乗務員等に対する広報活動を推進するため、各事業所内に 「東旅協
ニュース」を掲示及び 「東旅協かわら版」を配布し、業界内で直面している諸問題につ
いて理解を得られるようPRに努めました。
― 19 ―
※ (一社)全国ハイヤー・タクシー連合会にて下記の 「タクシー生誕100周年」記念
事業を実施されました
○「タクシー生誕100周年」ロゴマーク入りワッペン
(各協会会員事業者の乗務員ヘ配布、装着)
○「タクシー生誕100周年」ロゴマーク入りポスター及び記念切手
(各協会会員事業者ヘ配布)
○「懸賞」プレゼントの実施(7月1日~7月31日の間)
○「タクシー生誕100周年」記念シンポジウム(11月22日開催)
(2)「タクシー生誕100周年」記念イベントの開催
「タクシー生誕」 100年目にあたる本年8月5日 「タクシーの日」当日に下記イベント
を盛大に開催するとともに、「日産銀座ギャラリー」にてUDタクシー車両及びパネル
の展示、「スタンプクイズラリー」や広報委員により 「うちわ」配布などを実施いたし
ました。
◎日 時 平成24年8月5日(日)
午前10時45分~午後5時
◎場 所 JR有楽町駅前「イトシア」地上広場
《実施スケジュール》 午前10時45分~
イベント開始 【司会 小口絵理子氏 青空遊歩氏】
11時20分
○司会者挨拶
○全タク連及び東旅協会長 富田昌孝 挨拶
○来賓代表挨拶 国土交通大臣政務官 室井邦彦先生
○東京観光タクシー「出発式」 ・東旅協副会長 川鍋一朗 挨拶
・乗務員ヘ「認定証」授与及び出発
○「タッくん愛の基金」募金贈呈式 (全タク連より募金贈呈も含む)贈呈先→交通遺児等育成基金
○「氷の彫刻」(T型フォード)除幕式
○全タク連主催「懸賞」プレゼント抽選会
正 午
タクシー生誕100周年記念「ニッポン放送特別番組」公開生放送
「夏目三久 Tokyoナビゲッチュ~! スペシャル」
○タクシー100年の歩みを紹介(司会より富田会長ヘインタビュー)
○全タク連主催「懸賞」プレゼント当選者発表
○「東京観光タクシー」乗車レポート中継 等
― 20 ―
教えてタクシー100周年① (一般来場者へクイズ形式でタクシー
午後2時30分
100年を紹介)
教えてタクシー100周年② (一般来場者へクイズ形式でタクシー
午後4時30分
100年を紹介)
イベントフィナーレ
午後5時
(3)「タッくんオータムチャンスキャンペーン」の実施
本年の 「タクシー生誕100周年」を記念して、一般利用者向けに次の通りキャンペー
ンを展開し、PRに努めました。
○実施期間 平成24年9月1日(土)~10月31日(水)までの2ケ月間
○実施内容 各社タクシー車両掲出の「タッくんミニ情報」
(応募ハガキ付)
(1車両15枚掲出・約40万枚)のクイズに答え、抽選で下記の賞品をプレ
ゼントする。
・「東京観光タクシー」
(3時間コース)
20組
・タクシー生誕100周年記念「クオカード」 80名 計 100名
○ハガキ応募数 3,519通
○抽 選
・「東京観光タクシー」(3時間コース)
20組
平成24年11月8日 (木)開催の 「第3回東京観光タクシー推進協議会」冒頭にて、
安島座長ほか当日ご出席の協議会委員及び関東運輸局 内波局長、東旅協 富田会
長ほか業界関係出席者による抽選を実施
・タクシー生誕100周年記念「クオカード」
80名
平成24年11月14日 (水)開催の 「広報正副・常任委員会議」に於いて出席者による
抽選を実施
○当選者発表 「タクシー生誕100周年記念」ウェブサイトにて発表
― 21 ―
2.「タクシー防災レポート車」の運行
平成8年1月17日より「タクシー防災レポート車」がスタートし、平成25年3月現在、ニ
ッポン放送関係38社39台・レポーター138名、TBSラジオ関係30社32台・レポーター126名、
計68社71台のレポート車が選任された264名のレポーターにより運行されております。 尚、本年度は、第9次第1回(通算17回)「タクシー防災レポーター研修会」(TBSラジ
オ関係)及び第9次第2回(通算18回)「タクシー防災レポーター研修会」(ニッポン放送関
係)を下記の通り実施致しました。
また、本年度の10年以上「タクシー防災レポーター」として継続協力されている管理者及
び乗務員に対し、下記の通り「表彰」を実施致しました。
◎TBSラジオ関係
日 時 平成24年4月12日(木)
午前10時30分より正午
場 所 TBS放送センター
(1)開会の挨拶 東京乗用旅客自動車協会副会長 川野 繁
(2)挨 拶 TBSラジオ常務取締役 田中健一郎
(3)10年以上継続協力レポーター表彰及び
第9次レポーター委嘱状授与
東京乗用旅客自動車協会副会長 川野 繁
(4)講 義
①災害時・命を守るには
(公財)市民防災研究所特別研究員 岡島 醇
②災害時・ラジオとタクシーで何ができるか
TBSラジオ 防災キャスター 内山研二
(5)閉会の挨拶 東京乗用旅客自動車協会広報委員長 秋山利裕
※【導入会社】
アサヒ交通
栄泉交通
関東自動車交通
グリーンキャブ(新宿区)
グリーンキャブ(北区)
飛鳥交通第三
国産自動車交通
小松川タクシー
品川交通
品川タクシー
昭栄自動車
新星自動車
杉並交通
大東京自動車
太陽自動車
中央自動車
中京自動車
日興自動車
日興自動車交通
日本自動車交通
日立自動車交通第二
本州自動車
三ツ矢観光自動車
宮園自動車
ライオン交通
つくば観光交通
八幸自動車
実用興業
高砂自動車
洲崎交通
― 22 ―
※【10年以上継続協力表彰を授与されたレポーター】
(敬称略)
氏 名
会 社 名
レポーター委嘱年
備 考
木島康家
関東自動車交通㈱【乗務員】
平成8年
開始当初より継続
〃
〃
〃
〃
前田憲次
山中時尾
〃
小松川タクシー㈱【乗務員】
三宅国幸
品川タクシー㈱ 【乗務員】
〃
〃
小林一三
大東京自動車㈱ 【乗務員】
〃
〃
石塚吉信
【管理者】
中京自動車㈱ 〃
〃
本城政治
日本自動車交通㈱【乗務員】
〃
〃
天野 孝
㈱グリーンキャブ【乗務員】
平成9年
本橋貞次郎
つくば観光交通㈱【乗務員】
〃
草間一仁
㈱グリーンキャブ【乗務員】
平成12年
朝日昇一
関東自動車交通㈱【管理者】
平成14年
◎ニッポン放送関係
日 時 平成24年12月14日(金)
、午前10時より正午
場 所 有楽町・糖業会館ホール
(1)開会の挨拶 東京乗用旅客自動車協会副会長
川野 繁
(2)挨 拶 ニッポン放送編成局長
檜原麻希
(3)10年以上継続協力レポーター表彰及び
新規レポーター委嘱状授与
東京乗用旅客自動車協会副会長
川野 繁
(4)講 義
①切迫する首都直下地震と防災レポーターに期待するもの
東京都総合防災部防災管理課係長
②ニッポン放送の震災時の報道について
ニッポン放送報道部解説委員
森田耕次
(5)閉会の挨拶 東京乗用旅客自動車協会広報委員長
秋山利裕
川島一郎
※【導入会社】
盈進自動車
荏原交通
久留米交通
飛鳥交通
国際自動車㈱城北
三陽自動車交通
スガイ交通
第一交通
第三コンドルタクシー
大和自動車
大日本交通
大日本自動車交通
大和自動車交通
宝自動車交通三鷹営業所
宝自動車交通中野営業所
帝都自動車交通
東京協同タクシー
東京コンドルタクシー
東都交通
日本交通
コンドルキャブ
東日本交通
日の丸交通
毎日タクシー
マコト交通
丸井自動車
美鈴タクシー
三ツ矢観光自動車
南観光交通
宮園自動車
大栄交通
大同交通
ミツワ交通
― 23 ―
代々木自動車
山三交通
東京七福タクシー
東京交通
平和自動車交通
境交通
※【10年以上継続協力表彰を授与されたレポーター】
(敬称略)
氏 名
正代清徳
佐藤雅之
会 社 名
大日本自動車交通㈱【管理者】
山三交通㈱
【管理者】
レポーター委嘱年
平成14年
〃 3.マスコミ関係等の取材
【平成24年】
◎6月6日 ジャパンタイムス 「タクシー生誕100周年について」
◎6月27日 朝日新聞 〃
◎7月19日 日刊スポーツ 〃
◎7月23日 フジサンケイビジネスアイ 〃
◎8月5日開催の「タクシー生誕100周年」記念イベント
【テレビ東京 東京MXテレビ 東京新聞 朝日新聞 共同通信社 日刊スポーツ】
※7月に 「国土交通記者会」及び 「東京都庁記者クラブ」へ 「タクシー生誕100周年
記念イベント」、「東京観光タクシー出発式」開催関係資料を配布
◎8月23日 FM「NACK5」
「タクシー生誕100周年について」
◎8月24日 FM「J-WAVE」
〃
◎9月26日 共同通信社 最近のタクシーサービスについて
【平成25年】
◎1月31日 テレビグローボ
(ブラジル)東京支局「EV・HVタクシー乗り場」の現況について
― 24 ―
三 、労 務 対 策
1.特措法に基づく地域計画に関わる取り組み
「特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置
法 (平成21年10月1日施行)
」に基づく地域計画の実施事項に関し、当委員会においては、
「車両の供給過剰の解消による日車営収の増加とこれに伴う経営環境の改善及び労働条件
の向上を目指すことを基本として、日勤勤務 (1車1人)から隔日勤務への転換や定時
制・嘱託乗務員の上限年齢制の導入などの対策について、前年度に引き続き検討を進めま
した。
2.東京都最低賃金の改定への対応
東京都最低賃金は、平成24年10月1日から1時間850円(前年837円)に改定されました。
これを受けて、会員事業者に周知を図るとともに、当委員会において、今般の改定及び改
定に伴う労務管理上の対処法等について検討を行いました。
3.労働関係法令の改正等への対応
「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」の一部改正法及び 「労働契約法」の一部改
正法が第180回国会で成立し、それぞれ平成25年4月1日から施行されることとなったが
(改正労働契約法の一部は平成24年8月10日から施行)、いずれも高年齢労働者であるタク
シー乗務員の雇用に影響を与えるものであり、両改正法の内容を踏まえた適切な対応が事
業者に求められることから、法改正の内容から就業規則の規定例等を解説した小冊子を作
成し、会員事業者に配布しました。また、各事業場における定年年齢以降の継続雇用及び
継続雇用に係る有期労働契約の運用実態等を把握するための調査を実施し、当該調査結果
についても会員事業者に周知しました。
4.労務管理セミナーの開催
本年度は、下記のテーマによる労務管理セミナーを労務政策研究会と共同で開催しまし
た。
(1)『高年齢者の継続雇用と有期労働契約に係る最近の法改正と対応策について』
木村 貴弘 弁護士 (木村・多久島・山口法律事務所)
(経営法曹会議会員 第二東京弁護士会労働問題検討委員会委員)
(2)『実例にみるタクシー運転者の精神障害事案について』
東京労働局 労災補償課 信太 浩隆 監察官
5.労働時間管理の徹底
労務改善基準については、乗務員の安全確保・健康保持の観点からもその徹底を図るこ
とが重要であるため、あらゆる機会を利用してその遵守の徹底に努めました。
― 25 ―
また、時間外労働に対する割増賃金の適正な計算などに関する労働基準法等の関連法規
の理解の促進に努めました。
6.安全管理・健康管理の徹底
運輸安全マネジメントや労働安全衛生法令に基づく安全管理、健康管理の措置義務の内
容等について周知に努めました。
また、東京労働局等の主催する「東京産業安全衛生大会2012」
(平成24年7月5日)
、
「産
業保健フォーラム」(平成24年11月21日)の開催内容について会員事業者に周知を図りま
した。
7.タクシー乗務員の労働条件改善状況の検証のための賃金調査の実施
東京運輸支局より 「特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化
に関する特別措置法」の施行後の乗務員の労働条件改善状況を把握することを目的とした
賃金調査の依頼があったことから、関係会社にデータ提供を依頼し、東京運輸支局に報告
しました。
8.定時制乗務員及び女性乗務員の雇用状況調査の実施(定例調査)
労務対策等の検討に資する基礎データとして、全会員事業者を対象とした定時制乗務員
及び女性乗務員の雇用状況調査を実施しました。
9.労働基準監督署別ハイタク労務管理研究会の推進
各労働基準監督署別に組織されているハイタク労務管理研究会における活動を促進する
ため、労務改善基準告示や最低賃金、高年齢者雇用安定法、労働契約法などの関係法令に
ついて、時宜に適した課題やテーマを設定し、関係資料を作成・提供し、説明するなどの
支援を行いました。
10.労働団体との会合の開催
ハイヤー・タクシー輸送効率等政策推進委員会 (ハイタク労働6団体)
、自交総連東京
地連との懇談会をそれぞれ随時開催し、意見交換・情報交換を行いました。
― 26 ―
平成25年度労務指針
労務委員会
わが国の景気は、依然として厳しい状況にあるものの、輸出環境の改善や経済対策、金融政策の
効果などを背景に、次第に景気回復に向かうことが期待されている。しかしながら内外ともに多く
の景気の不安定要因が存在しており、先行きは不透明のままで、消費及び雇用の回復には至ってい
ない状況である。
このような情勢の中で、東京のタクシー産業は、平成23年度後半から日車運送収入の回復がみ
られるものの、対前年同月比で僅少な増加幅に止まる傾向も続いており、賃金等労働条件の改善に
十分な配分ができる状況にはなく、依然として厳しい状況が続いている。
平成25年度はこうした現状を踏まえ、以下のとおり取り組むものとする。
1 労働条件の改善・向上
タクシー乗務員の労働条件の悪化の防止、改善・向上は 「特定地域における一般乗用旅客自
動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置法」(平成21年10月1日施行)に基づく地
域計画における最重要の目標の一つであることを踏まえ、生産性の向上と成果の適正な配分に
より労働条件の向上に努める。
2 労使の信頼関係、協力関係の維持
労使間の信頼関係、協力関係の維持は、健全な労使関係にとって不可欠なものであり、各社
においては信頼関係を醸成し協力関係を保ちながら、共通の認識を基盤とした労働条件につい
ての真摯な話し合い等を行う。
東旅協としても、制度政策問題を中心に労働諸団体との懇談を随時実施し、労使の意思疎通
を図り、信頼関係の維持に努める。
3 良質な労働力の確保
(1) タクシー産業は、典型的な労働集約型産業であり、良質な労働力の確保が発展の基盤と
なる。乗務員の採用に際してはその適性を十分に考慮するとともに採用後においても適切な
研修、指導を実施する。
(2) 若年労働者については、タクシー産業の将来の発展のため積極的な雇用を図るものとす
る。そのため、若年層に魅力のある労働条件・労働環境の整備に努める。
(3) 嘱託・定時制乗務員については、有期雇用契約における上限年齢の導入等により乗務員
の年齢構成のアンバランスを改善するとともに、交通事故防止及び利用者に対する安心なサ
ービスの提供に努める。
(4) 女性乗務員については、ワークライフバランス (仕事と生活の調和)の観点を含め、女
性が働きやすい職場環境の整備に努める。
― 27 ―
4 労働関係法令の遵守の徹底
(1) 労働基準法や労働安全衛生法等の規制の内容については、正確な理解により遵守の徹底
を図る。また、社内において自主点検を行うなどにより法違反の未然防止に努める。
(2) 近年最低賃金額の引き上げ幅が大きくなっていることから、日車営収の減少等により一
部の乗務員について問題が生じている。営業効率の向上に関する教育・指導や適正な労働時
間管理を行う等の手法により最低賃金を下回る事態が生じないよう対処する。
5 改正労働法への対応
次の改正法の施行に対し、適切な対応を図る。
(1)継続雇用制度の対象となる高年齢者を限定できる仕組みの廃止等高年齢者雇用安定法の改
正
(2)有期労働契約の無期労働契約への転換の仕組みの導入等労働契約法の改正
6 労働時間の適切な管理
(1) 「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下 「労務改善基準」という。)の遵
守の徹底を図る。
(2) 労務改善基準の遵守のため、デジタルタコグラフの活用等による管理手法を確立すると
ともに、問題があると認められる乗務員に対する個別指導を行う等、きめ細かな対策を実施
する。
(3) 日勤勤務(一車一人)から隔日勤務への転換等により長時間労働の改善に努める。
7 乗務員の安全と健康の確保
運輸安全マネジメントの目的・趣旨を踏まえ、交通労働災害の防止を図る。また、乗務員の
高齢化にも配慮し、定期健康診断の確実な実施及び健診結果に基づく措置の履行等の健康管理
対策を適切に実施する。
― 28 ―
四 、 交通事故防止対策
「事業用自動車総合安全プラン2009」の事故削減目標の設定に伴う当面講ずべき施策が
すべて実行に移されることから、事故情報の活用充実並びに乗務員の指導・監督の充実強
化を図るとともに、本年度も 「交通事故半減作戦及び飲酒運転ゼロ」を大きく掲げ、関係
機関、団体と連携を密にして交通事故防止、交通円滑化等の対策を次のとおり実施してま
いりました。
1.警視庁交通部、東京乗用旅客自動車協会、東京都個人タクシー協会及び東京ハイヤー・
タクシー交通共済協同組合との連絡会議
昨年度に引き続き、第36回連絡会議が平成24年6月20日 (水)に、第37回連絡会議が平
成24年12月7日 (金)に警視庁の会議室において、都内ハイヤー・タクシーの交通事故撲
滅のため開催され、交通事故防止について意見交換を行うとともに、次の議事について、
報告・審議・検討がなされました。
○第36回連絡会議議事
(1) 警視庁
① 都内の交通事故情勢及びハイヤー・タクシー関与の交通事故について
② 客待ちタクシーの駐車取締りについて
③ 客待ち空車タクシー対策について
(2)(社)東京乗用旅客自動車協会
① 交通事故防止対策について
② 乗務員指導対策について
(3)東京ハイヤー・タクシー交通共済協同組合
交通共済最近の交通情勢と対策について
(4) (社)東京都個人タクシー協会関係
① 日個連東京都交通共済協同組合の最近の現状と事故防止活動について
② 東京都個人タクシー交通共済協同組合の最近の現状と事故防止活動について
○第37回連絡会議議事
(1) 警視庁
① 都内の交通事故情勢及びハイヤー・タクシー関与の交通事故について
② 客待ちタクシーの駐車取締りについて
③ 客待ちタクシー対策について
(2)(社)東京乗用旅客自動車協会
① 交通事故防止対策について
② 乗務員指導対策について
(3)東京ハイヤー・タクシー交通共済協同組合
交通共済の最近の情勢と対策について
― 29 ―
(4)(社)東京都個人タクシー協会関係
① 日個連東京都交通共済協同組合の最近の情勢と事故防止活動について
② 東京都個人タクシー交通共済協同組合の最近の情勢と事故防止活動について
2.運輸安全マネジメントへの対応
(1) 300台未満の事業場の運輸安全マネジメントへの取り組みを推進するとともに、第一
当事者となる死亡事故及び飲酒運転等の悪質運転の絶無を図るため、常時有効保持され
たアルコール検知器を活用した対面点呼の実施及び社内研修の充実を呼びかけました。
(2)NASVAが開催した安全マネジメントセミナー (本部が2回、東京主管支所が4
回)、安全マネジメント内部監査講習 (東京主管支所が5回)
、安全マネジメント支援ツ
ール講習 (東京主管支所が2回)を支援し、東京主管支所開催の安全マネジメントセミ
ナーには東旅協より講師を派遣するとともに東旅協会員が多数参加するよう呼掛けを行
いました。
3.平成24年度セーフティドライバー・コンテストの実施
昨年度に引き続き、警視庁は、適切な運行管理と運転者に交通ルールの遵守と運転マ
ナーの向上を呼びかけ、交通事故・交通違反を防止することを目的として、「セーフティ
ドライバー・コンテスト」を平成24年10月1日から平成25年3月31日までの6ヶ月間実施
しました。
当協会もこの趣旨に賛同し、後援団体として積極的に参加を呼びかけ、
「平成24年度セー
フティドライバー・コンテスト実施要領」に基づき周知したところ、2,865チーム(対前年
+126チーム)、14,325名(対前年+630名)が参加致しました。
参加チーム数は昨年度の記録を更新し、連帯責任による交通事故削減への関心が高い状
況が続いております。
達成率上位の優秀支部の表彰式は、警視庁交通部参事官並びに自動車安全運転センター
東京事務所長を来賓に迎え、平成25年6月7日 (金)午前10時30分から自動車会館2階大
会議室で挙行されます。
4.交通事故防止各種運動の実施
「春、秋の全国交通安全運動」、「不正改造車を排除する運動」、「夏季の交通事故をゼロ
にする運動」、「年末・年始の輸送安全総点検の実施」、「シートベルト着用の視察」及び
「事故防止責任者講習会」を当協会、ハイ・タク交通共済の共同主催 (一部は社団法人東
京都個人タクシー協会が参画)により関東運輸局東京運輸支局並びに警視庁交通部等の協
力のもとに次のとおり実施致しました。
(1)春・秋の全国交通安全運動の実施
春の全国交通安全運動(平成24年4月6日(金)〜4月15日(日)の間)並びに秋の
全国交通安全運動 (平成24年9月21日 (金)〜9月30日 (日)の間)の実施に際して、
関東運輸局東京運輸支局長通達に基づく具体的な実施事項
① 全国交通安全運動の重点目標
― 30 ―
② 自動車運送事業者の交通安全運動の推進
③ 事業用自動車等の安全運行の確保
④ 車両の安全対策の推進
⑤ 子供と高齢者の交通事故防止
⑥ 全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
⑦ 覚せい剤等薬物の使用防止
⑧ 事業用自動車の事故等の情報の活用
⑨ 広報活動の推進
を策定し、会員各位に周知するとともに、各事業場にはポスターの掲示 (総務省、国土
交通省、全タク連、東京都、警視庁作成)、チラシ、パンフレット (総務省、国土交通
省、全タク連、東京都、警視庁作成)の配布、懸垂幕、立看板の掲出、リボンの着用、
広報誌等の備え置きを行い意識の高揚を図りました。
また、車両には、シートベルト着用ステッカー、最高速度違反防止ステッカー、二輪
車事故防止ステッカーを貼付するとともに、「やさしさが走るこの街この道路 交差点
横断歩道の歩行者・自転車要注意!」及び 「心でやろう大作戦パート22 規則正しい勤
務から安全運転が生まれる 休憩を正しく取ろう!」ののぼり旗を掲出して乗務員の意
識の高揚を図り、お客様にも安全運転を呼びかけました。
(2)不正改造車を排除する運動
例年通り、平成24年6月1日 (金)から同年6月30日 (土)までの1ヶ月間を不正改
造車排除強化月間として運動が全国展開されました。
タクシー車両には不正改造車はないものの従業員の車両等に不正改造車がないよう
(一社)全国ハイヤー・タクシー連合会より通知があったのでポスターを掲げるととも
に、会員各位に周知徹底を図りました。
(3)「夏季の交通事故をゼロにする運動」の実施
夏場の暑さによる注意力の散漫、低下等事故多発の恐れもある時期であることから、
夏季におけるハイヤー・タクシーの交通事故を防止し、旅客輸送の安全を図ることを目
的として、平成24年8月1日(水)から8月31日(金)までの1ヶ月間「夏季の交通事
故をゼロにする運動」の実施要領を定め推進致しました。
実施要領に基づく重点実施事項は次のとおりと致しました。
① 安全運行の確保
② 車両の安全対策の推進
③ 子供と高齢者との交通事故防止並びに「トワイライト・オン運動」の推進
④ 正しい一時停止の徹底
⑤ 二輪車との重大事故防止(事故防止心でやろう大作戦パート19)
⑥ 最高速度違反の防止による事故防止(事故防止心でやろう大作戦パート11)
⑦ 全ての座席のシートベルトの着用義務化に伴う正しい着用の徹底
⑧ 広報啓発活動
実施要領の重点実施事項を確実に実施するため、事故防止責任者は期間中に 「やさし
― 31 ―
さが走るこの街この道路 交差点 横断歩道の歩行者・自転車要注意!」及び 「心でや
ろう大作戦パート22 規則正しい勤務から安全運転が生まれる 休憩を正しく取ろ
う!」ののぼり旗を事業場入り口に掲げ、乗務員教育を確実に展開することを呼びかけ
ました。
なお、広報啓発活動として、立看板 「夏季の交通事故をゼロにする運動実施中」を掲
出し、リボン 「交通事故をゼロにする運動実施中」を装着し、ステッカー 「この車は最
高速度制限を守っています」
、「トワイライト・オン運動実施中」を所定位置に貼付する
こととし、その点検・教育の実施、指示事項を教育記録簿に確実に記録することを推進
致しました。
⑨ 昨年度のタクシー関与の死亡事故は8月及び9月に集中したため、本運動に併せて特
別街頭指導を行うこととし、「乗務員に対する交通事故防止の呼び掛け活動実施要領」
を作成して7月30日(月)及び31日(火)の2日間、当委員会の委員全員で午後の4時
から5時までの間、都内の主要タクシー乗り場10箇所に出向き事故防止のためのチラシ
等を乗務員に手渡し事故防止の徹底を呼び掛けました。
(4)自動車輸送安全総点検の実施
年末・年始の繁忙期における安全輸送の確保を図るため、平成24年12月10日(月)か
ら平成25年1月10日(木)までの1ヶ月間、実施事項、重点項目、具体的推進事項を定
め自動車輸送安全総点検を実施致しました。 実施にあたっては、本総点検の趣旨の徹底を図るために、ポスター「自動車輸送安全
総点検実施事項」を協会で一括作成配布致しました。
各社は、具体的な計画を定めて総点検を実施するとともに「年末年始輸送安全総点検
実施」の垂れ幕、立看板、リボン等を各事業場で作成して、本運動を積極的に推進して
事故防止に努めました。
今回も昨年度に引き続き、(社)東京都個人タクシー協会と合同で「年末年始輸送安
全総点検実施中」のステッカーを作成し、車両の後部に貼付して一般車両にも安全走行
を呼びかけました。
実施結果は、「年末・年始の輸送等安全総点検実施結果報告書」を提出していただき
関東運輸局東京運輸支局に報告致しました。
また、平成24年TOKYO交通安全キャンペーンの推進に伴い、特別街頭指導を行うこ
ととし、「年末繁忙期における乗務員に対する交通事故防止の呼び掛け活動実施要領」
を作成して12月4日(火)に当委員会の委員全員で午後3時から30分間、都内の主要タ
クシー乗り場10箇所に出向き事故防止のためのチラシ等を乗務員に手渡し事故防止の徹
底を呼び掛けました。
(5)シートベルト着用状況の調査・指導
春、秋の全国交通安全運動並びに年末年始の輸送安全総点検の実施期間中、乗務員の
シートベルト着用状況並びに後部座席のシートベルトが常時着用可能状態にあるかの調
査・指導を東京運輸支局整備部門、ハイ・タク交通共済事故防止対策委員会並びに
(社)東京都個人タクシー協会、警視庁交通部交通総務課との合同で平成24年4月10日
― 32 ―
(火)、9月26日(水)、12月17日(月)のいずれも13時~15時の間、新宿駅西口地下
及び京王デパート前、東京駅丸の内北口及び八重洲口乗り場周辺で実施致しました。
調査結果は次のとおりです。
○春(4月10日)……………………調査台数184台
乗務員100%、後部100%、
クリップ止等19.0%
○秋(9月26日)……………………調査台数182台
乗務員99.4%、後部99.4%
クリップ止等10.5%
○年末(12月17日)…………………調査台数163台
乗務員100%、後部99.4%
クリップ止等25.21%
乗務員の未着用が1名いた他、乗務員のシートベルトにクリップ (安全ピン)等を挟
んでベルトを弛ませている状況は、まだ高い比率となっている。油断をするとさらに件
数が増える可能性があるのでシートベルトがまさに命綱であることをこれからも呼び掛
けて行く必要があります。なお、後部座席の着用不可能状態が2台ありました。
また、同時に2班に分かれて、警視庁交通部交通総務課が加わり、直近のタクシー関
与の死亡事故に基づく警視庁交通部作成の事故速報 (チラシ)及び東旅協とハイ・タク
交通共済作成のバンドエイドを配りながら事故防止の呼びかけを行ないました。
(6)事故防止責任者講習会の開催
東京ハイヤー・タクシー交通共済協同組合と協調して春及び秋の全国交通安全運動の実
施に際して「事故防止責任者講習会」を次のとおり開催して事故防止の徹底を図りました。
また、講習会の内容を編集した冊子 「タクシー事故の研究」を作成して各営業所に配
布し、乗務員の指導教育資料として活用方を図りました。
◎第33回事故防止責任者講習会
日 時 平成24年4月3日(火)13時30分〜15時30分
場 所 メルパルクホール
司会・進行 稲田常務理事
1.主催者の挨拶
東京乗用旅客自動車協会 富 田 昌 孝 会 長
2.講習項目・講師
(1)春の全国交通安全運動の効果的推進等について
警視庁交通部交通総務課 吉 田 知 成 管理官
(2)事故防止に関する乗務員教育について
関東運輸局東京運輸支局整備部門 遠 藤 登 専門官
(3)-特別講演-「運転中の体調変化による交通事故」
-健康管理の重要性を考える- 独協医科大学法医学講座 医学博士 一 杉 正 仁 准教授
3.事故防止責任者に期待するもの
― 33 ―
ハイ・タク交通共済 川 村 泰 利 理事長
4.交通事故防止標語の全員唱和 東京乗用旅客自動車協会 上 澤 彰 交通事故防止委員長
ハイ・タク交通共済 海 田 正 則 事故防止対策委員長
〇参加人員 293社 789名
◎第34回事故防止責任者講習会
日 時 平成24年9月11日(火)13時00分~15時40分
場 所 メルパルクホール
司会・進行 稲田常務理事
1.主催者の挨拶
社団法人東京乗用旅客自動車協会 富 田 昌 孝 会 長
2.講習項目・講師
(1)秋の全国交通安全運動の効果的推進等について
警視庁交通部交通総務課 吉 田 知 成 管理官
(2)スタッドレス装着違いによる車両の挙動について
関東運輸局保安・環境課 木 内 信 仁 専門官
(3)事故防止に関する乗務員教育について
関東運輸局東京運輸支局整備部門 遠 藤 登 専門官
(4)『特別講演』~安全運転の心理的マネジメント-気付きの重要性-
芝浦工業大学工学部共通学群 春 日 伸 予 教 授
3.事故防止責任者に期待するもの
ハイ・タク交通共済 安 田 敏 明 副理事長
4.交通事故防止標語の唱和(参加者全員)
東京乗用旅客自動車協会 上 澤 彰 交通事故防止委員長
〇参加人員 305社 804名
◎第35回事故防止責任者講習会
日 時 平成25年3月28日(木)13時00分〜15時45分
場 所 メルパルクホール
司会・進行 稲田常務理事
1.主催者の挨拶
社団法人東京乗用旅客自動車協会 富 田 昌 孝 会 長
2.講習項目・講師
(1)春の全国交通安全運動の効果的推進等について
警視庁交通部交通総務課 吉 田 知 成 管理官
(2)運転者への通達の徹底について
関東運輸局保安・環境課 久 手 俊 彦 自動車事故調査分析官
(3)事故防止に関する乗務員教育について
関東運輸局東京運輸支局整備部門 高 木 勝 義 陸運技術専門官
― 34 ―
(4)『特別講演』~高齢ドライバーのための安全運転~
実践女子大学人間社会学部 松 浦 常 夫 教 授
3.事故防止責任者に期待するもの
ハイ・タク交通共済 川 村 泰 利 理事長
4.交通事故防止標語の唱和(参加者全員)
ハイ・タク交通共済 海 田 正 則 事故防止対策委員長
〇参加人員 331社 773名
5.毎月5日は「タクシー事故ゼロの日」の設定
安全輸送については、公共交通機関として最優先課題として取り組んでまいりましたが、
「事業用自動車総合安全プラン2009」の目標向かって、更に協力に安全意識の高揚を図る
ため、タクシー生誕記念日の8月5日の5日を東旅協 「タクシー事故ゼロの日」として定
め、毎月5日は 「タクシー事故ゼロの日」のポスターを作成して死者数及び人身事故 (一
当)の半減、飲酒運転ゼロの達成と交通ルールを遵守した適性営業の更なる推進を図りま
した。
6.飲酒運転させないTOKYOキャンペーンへの参加
飲酒の機会が増加する送別会の春季 (平成24年3月15日 (木)上野駅構内ガレリア)
、
暑気払いの夏季 (平成24年7月20日 (金)スカイツリーソラマチ広場)及び忘年会の冬季
(平成24年12月20日 (木) JR東京駅丸の内北口広場)において、東京都及び警視庁が主催
する標記キャンペーンに参加し、各種団体と合同で道行く人に記念品等を手渡し飲酒運転
の撲滅等を呼びかけました。
7.運行管理者試験の実施
道路運送法関係法令の規定による旅客自動車運送事業に係る運行管理者試験について
は、(公財)運行管理者試験センターとの 「運行管理者試験業務に係る業務委託契約」に
基づき、当協会において、平成24年度においても2回の運行管理者試験 「試験申込書」の
販売を行うと共に第1回試験を平成24年8月26日 (日)早稲田大学理工学部63号館におい
て、第2回試験を平成25年3月3日 (日)に日本通運本社ビルにおいて、次のとおり実施
致しました。
(1)平成24年度第1回運行管理者試験
①日 時 平成24年8月26日(日)13時15分〜14時45分
②場 所 早稲田大学理工学部 63号館(0201教室)
新宿区大久保3-4-1
③受験結果 総申請者数782名(東旅協対応申請者数368名)
総受験者数722名(東旅協対応分受験者数336名)
欠席60名、受験率92.3%
― 35 ―
④合格発表9月25日(火)合格者429人、合格率59.4%
⑤状 況…早稲田大学を会場としての試験は5回目の実施であり、事前の準備を慎重
に行った結果、受付等も円滑に進み受験者は予定時間内に入場し、指示に
従って整然と受験し、不正行為もなく予定どおりに終了しました。
(2)平成24年度第2回運行管理者試験
①日 時 平成25年3月3日(日)午後1時15分~2時45分
②場 所 日本通運本社ビル 2階試験会場及び4階試験会場
〔港区東新橋1-9-3〕
③受験結果 総申請者数646名(東旅協対応申請者数304名)
総受験者数600名(東旅協対応分受験者284名)
欠席46名、受験率92.9%
④合格発表4月2日(火) 合格者138人、合格率23.0%
今までにない最低の合格率であった。
⑤状 況…日本通運本社ビルでの試験会場は4回目であるが、事前準備、打合せ等を
日本通運側と緊密に行った結果、会場案内、受付等も円滑に進み、受験者
は予定時間内に入場し、指示に従って整然と受験し、不正行為もなく予定
どおりに終了しました。
8.運行管理者講習及び適性診断の実施
法令で規定されている運行管理者等に対する平成24年度の基礎、一般及び特別講習の実
施時期と講習内容を東京運輸支局整備部門、自動車事故対策機構東京主管支所、バス協会、
トラック協会、ハイタク交通共済及びトラック交通共済と協議するとともに、乗務員に対
する特定診断及び一般適性診断の受診促進について、会員各位に周知を行いました。
なお、運行管理者の基礎講習等の実施結果は次のとおりです。
(1)運行管理者の基礎講習、一般講習及び特別講習
自動車事故対策機構の実施する運行管理者の講習会に運行管理者及びその代務者
の出席方の徹底を図りました。受講状況は次のとおりです。
○基礎講習(ハイ・タク関係)
前期・後期合わせて8回開催(バスと合同)
受講者合計847名(内訳:管理者15、補助者708、その他124)
講習項目…自動車運送事業の役割
運行管理者の選任等
運行管理者の業務内容
運行管理業務を行うための一般知識
(資料)関係法令、告示、関係通達
そ の 他…3日目に講習効果のための試問が行われました。
講 師…関東運輸局東京運輸支局担当官、警視庁交通部担当官並びに業界専任講師、
自動車事故対策機構職員
― 36 ―
○一般講習(研修)
年間20回開催され、受講者合計2,755名
(内訳:管理者1,758、補助者989、その他8)
(平成25年3月7日現在運行管理者数2,637名)
講習項目…主題:事故の背後にある要因とその対策
平成23年中の交通事故の発生状況
事故の背後にある要因とその対策
事故防止対策等に関する情報(安全対策情報の提供)
高齢化社会を迎えての事業用自動車運転
行政の動向(事故防止のための諸施策)
講 師…関東運輸局東京運輸支局担当官、自動車事故対策機構職員、業界専任講師
○特別講習
重大事故の発生等により運輸支局から特別講習受講の指示をされた運行管理者は、全
業種で272名であり、計画実施率90.7%となりました。
そのうち、当業界の受講者は、94名、対前年比−21.7%と大幅に減少しました。
(2)適性診断関係
本年度中の自動車事故対策機構で受診した一般適性診断受診者数は15,005人 (対前年
比+10.0%)でした。
また、法令に基づく義務の適性診断受診者数は、初任運転者が5,275人 (対前年比
+3.8%)、高齢者が7,847人 (対前年比+15.2%)
、事故惹起の特定運転者が358人 (対前年
比+8.2%)でした。
9.平成24年度事故防止対策支援推進事業について
平成24年度自動車事故対策費補助金に係る事故防止対策支援促進事業 (先進安全自動車
(ASV)の導入に対する支援、運行管理の高度化に対する支援及び社内教育の実施に対
する支援の交付申請業務の実施等について周知し、支援制度等の活用を促進した。
10.交通ボランテイア「交通安全タクシー」の運行について
深夜等の歩行者への安全への一声掛け運動や路上寝込み者の保護等を行なうための 「交
通安全タクシー」を引続き推進した。
11.交通栄誉章 (緑十字銅章)並びに交通安全功労者 (交通部長・関東交通安全協会連合会
会長)の表彰推薦について
昨年どに引続き、交通栄誉章 (緑十字銅章)については、東京交通安全協会に対して2
名、警視庁交通部に対して4名の推薦を行い、秋の叙勲に合わせて6名の方に表彰状及び
記念品が授与されました。
― 37 ―
また、交通安全功労者 (交通部長・関東交通安全協会連合会会長)については、東京交
通安全協会に1名の方を推薦し、春の叙勲に合わせてご本人に表彰状及び記念品が、奥様
に感謝状及び記念品が授与されました。
12.交通事故防止資料並びに関係通達等の徹底
上記1~11の案件以外に 「自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う一般
的な指導及び監督の実施マニュアル」を全社に配布し、安全、安心を社会に提供するため
乗務員指導の徹底を推進するとともに、関東運輸局、警視庁等から発せられた通達を次の
通り会員各位に通知して、その徹底方を図りました。
(1)酔客を対象とした交通安全広報について
(2)交通安全対策に係る要望書の送付について(お願い)
(3)交通事故防止対策の強化について(協力依頼)
(4)ゴールデンウイーク期間中における公共交通機関の安全確保の徹底について
(5)金環日食の観察における注意事項について
(6)自動車運送事業者に対する安全指導業務の実施に関する認定要領の新設及び関連通
達の改正について
(7)警視庁赤坂警察署長からの交通事故防止等に向けた協力依頼について
(8)台風4号に伴う自動車の事故防止について(事故警報)
(9)平成24年度関東地域事業用自動車安全施策目標の設定及び推進について
(10)交通死亡事故情報について(合計12回)
(11)「タクシードライバー交通安全教室」開催に伴う参加依頼について
(12)交通事故防止対策の強化について(協力依頼)
(13)法人タクシー関与の死亡事故連続発生!!本年12件目!(緊急事故警報)
(14)交通事故防止対策の強化について(再度協力依頼)
(15)タクシー事故防止の徹底について
(16)無免許運転等悪質違反における運行管理者・乗務員の関係法令順守に係る指導監督
の再徹底について
(17)タクシー関与死亡事故本年15件目が発生(緊急事故警報)
(18)降積雪期における輸送の安全確保の徹底について
(19)事業用自動車の健康状態の確認の再徹底について
(20)交通事故防止の更なる徹底と 「交通事故連続減少交通事故死者数~チャレンジ・ア
ンダー150~」への協力要請について
(21)降積雪時の交通事故の発生状況等の調査について
(22)法人タクシーの事故要因調査分析結果及び事故防止対策について
(23)積雪に伴う自動車の事故防止について(事故警報)FAX通信
(24)踏切における事故防止の徹底について
― 38 ―
五、環境・車両資材対 策
「タクシーサービスの活性化と良質なサービスが選ばれる環境づくり」
、
「安全性の維持・
向上」、「環境問題への貢献」及び「タクシー運転者の労働条件の悪化の防止、改善・向上」
等の観点並びに緊急時の対応等を図る観点から、車両資材のあり方等について検討を進め、
次の諸対策を実施しました。
1.東日本大震災における被災地 (岩手県タクシー協会)からの要請に基づくタクシーメー
ターの無償提供について
岩手県タクシー協会からタクシーメーター中古品の無償提供をお願いしたいとの要請に
基づき会員事業者に無償提供のお願いを行ったところ、8社から200器のタクシーメータ
ーの無償提供が可能との回答があり、輸送費は当協会の負担として岩手県タクシー協会へ
発送し支援を行いました。
2.「燃料価格高騰による経営危機突破全国統一行動関東ブロック総決起大会」への参加
平成23年度は原油価格が高騰し、平成24年度に入っても高止まりの傾向にあったため、
に抗議するため、当協会各支部に動員を呼び掛け、平成24年5月15日 (火)にタクシー業
界総員209名が日比谷公会堂に集まり、バス協会及びトラック協会と合同で標題の総決起
大会を決行した後、雨の中、日比谷公会堂から国会議事堂周辺を各協会会長が先頭になり
デモ行進を行い、自由民主党及び民主党の国会議員団に燃料価格の安価な提供について要
請文を手渡しました。
3.LPガス自動車保安対策会議への委員派遣
LPガスを燃料とする原動機 (液墳仕様)の取扱い及び改造LPGハイブリッド車への
対応等についてLPガス自動車構造取扱基準の改定が必要であったが、LPガス自動車構
造取扱基準の改定を検討するLPガス自動車保安対策会議の会長及び事務局の専務理事等
が物故者となっており10年間開催されずに今日に至っておりました。
全タク連及びLPガス自動車普及対策協議会 (東京都LPガススタンド協会内)では、
これらに対応するため、これまでのLPガス自動車保安対策会議の委員及び行政側 (国土
交通省及び経済産業省)に働きかけ、 10年ぶりにLPガス自動車保安対策会議の開催にこ
ぎつけました。
当協会からは全タク連の技術・環境委員会委員の保岡委員 (当協会環境・車両資材委員
会副委員長)が委員として参加し、HVのLPガス仕様への改造を数多く手がけている日
本交通 (株)の新川副委員長、横尾工場長及び事務局がオブザーバーとして参加して現行
のLPガス自動車の問題点等を検討し、改訂版 「LPガス自動車構造取扱基準及び解説」
を作成しました。
今後は、LPガスタンクの国際基準と日本のLPガス容器保安規則との整合性を検討す
る課題が残されております。
― 39 ―
4.改造LPGハイブリッド車(トヨタ:NHW20改他)の燃費性能調査結果について
改造LPGハイブリッド車(ガソリン、LPG及び電気モーター)の燃料性能について、
LPG車、HV車等との比較検証を日本交通 (株)及び境交通 (株)の108台の営業実績
に基づき実施したところ、次の結果が得られました。
① ガソリン、 LPGを満タンにした走行キロは、 1000kmから1500kmと、電気自動車の1
充電当たりの走行キロ最大で200kmとは比較にならない性能であった。
② 1km当たりの走行単価は、LPG車約15円に対して約7円50銭と約半分であった。
③ 改造後の5~6年は特に故障もなく、耐久性は現状では心配ない。
今後も、普及を促進するとともに、補助金制度の設立を国土交通省に要請していくこと
が確認されました。
5.LPガスの需給、価格対策
平成23年度は原油価格が高騰して高止まりの傾向にあったが、平成24年度は、①世界の
ファンド系の資金が石油から離れ、ニューヨークの原油価格が急落したこと、②中近東
(イラク)、北アフリカ (リビア)等が石油の増産体制に入ったこと、及び③アメリカのシ
エールガスの輸出が開始されたことにより、平成23年度に較べ価格は安定的に推移しまし
た。
6.東京都予算等に対する要望について
昨年度に引続き、平成25年度の東京都の予算等に対する要望書の中に、 「地球温暖化対
策等について」 を掲げ、①電気自動車の導入、②デジタコの導入及び③高度GPS-AV
Mシステムの導入等に対して助成を行うよう要請しました。
また、東京都においても、LPGを燃料としたハイブリッド車の開発を早急に行うよう
自動車メーカーに要望していただくよう要請を行いました。
7.整備管理者の定期研修の実施
関東運輸局技術安全部保安環境課主催の整備管理者研修テキスト検討委員会に出席し、
平成24年度整備管理者研修テキスト作成に参画しました。
また、関東運輸局東京運輸支局が開催する平成24年度選任後研修会の事務局を環境・車
両資材委員会が行い、次のとおり2日間にわたり開催しました。
・日 時:平成24年12月12日(水)
、13日(木)の2日間
午後1時~4時30分
・場 所:豊島公会堂
・研修項目:【実務編】
○ 各業態共通事項
1.車両故障時の発生状況とその防止対策について
2.車両故障防止及び整備上の情報について
3.ハイ・タク事業における「グリーン経営」認証制度について
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4.タクシーのエコドライブについて(パート2)
○ ハイ・タク関係
1.整備管理者の役割について
2.LPGを燃料とする新型タクシー車両の紹介
3.電気自動車タクシーの紹介
【法令編】
1.整備管理者の役割
2.自動車の点検整備(日常点検・定期点検)の内容
3.路上車両故障等の発生状況とその防止対策
4.車両管理上必要な関係法令
5.車両管理の内容
6.運転者等に対する指導教育(方法と実務)
7.整備に関する行政情報、整備に関連する業界情報、車両技術に関するメーカー情報
の提供
8.その他
① 平成24年度関東地域事業用自動車安全施策実施目標の設定及び推進について
② メールマガジン「事業用自動車安全通信」について
③ 自動車のリコール制度
④ 自動車運送事業者の法令違反に対する行政処分等の基準について
⑤ 世界に先駆けて、衝突被害軽減ブレーキの技術基準を策定します。
⑥ 先進安全自動車(ASV)について
・講 師:関東運輸局東京運輸支局
平成24年12月12日(水)
小笠原首席、川村、遠藤の各専門官
12月13日(木)
中村次長、野崎、高木の各専門官
・部外講師:保 岡 政 利 氏 環境・車両資材委員会副委員長
(栄泉交通株式会社社長)
2日間
・受講者:1.107名〔12月12日:471人、13日:536人〕
(内訳、整備管理者663名、補助者325名、その他19名)
8.平成24年度の国土交通省自動車交通局予算による助成金制度について
平成24年度の国土交通省自動車交通局予算において、低公害車普及拡大促進対策として、
電気自動車タクシー、プラグインハイブリッドタクシー導入時に67万円の支援、また、自
動車運送事業の安全・円滑化等総合対策事業として、
「先進安全自動車(ASV)の導入(ふ
らつき警報装置及び車線逸脱装置に対する支援 (1台5万円)
)
」
、「運行管理の高度化 (デ
ジタコ、ドラレコの導入)に対する支援 (補助対象経費の1/3、 1社80万円を限度)
」及び
「社内安全教育 (コンサルテイング)の実施に対する支援 (補助対象経費の1/3)
」が決定
されたので会員に周知を行いました。
― 41 ―
9.トヨタ・プリウスの不具合情報調査について
トヨタ・プリウスがタクシーに使用されて1000台を突破したことから、日常の整備状況
について調査し、特別の事案があれば各社に情報提供することを目的に不具合情報を調査
した結果、次のとおりであった。
(1)各装置別に不具合の発生と整備の状況について調査したところ整備を要する不具合
はいずれも、走行キロがメーカー保障の10万キロをオーバーしている車両において発
生しており、10万キロ以内における発生はなかった。
(2)日常の不具合情報は次のとおりであった。
① ヘッドライトやスモール球等のバルブ寿命が短い。6ヶ月程度で切れるものが多
い。
② タイヤの磨耗が早い。2~3万キロで交換する。
③ 外装関係の部品代が高い。
④ エンジンオイルが汚れやすい。
⑤ HVバッテリーの在庫が少ない。
等であり、結果は東京トヨペット (株)タクシー部に情報提供し、今後の保守管理
について助言を求めることとした。
10.型式別燃料費及び整備費用の調査について
境交通 (株)の 「LPG車」
、「HV車」及び 「HVのLPG改造車」の使用実態から、
1台あたりの月別の燃料費、及び整備費用 (改造費を含む。
)を平成24年4月1日から平成
24年12月31日までの間について調査したところ、「LPG車」及び 「HV車」に比較し、
「HVのLPG改造車」は20%程度ランニングコストが少ない結果となった。引き続き調
査を行い、動向を見守ることとした。
11.その他の関係通達
上記1~10の案件以外に、関東運輸局、警視庁等から発せられた通達を次のとおり会員
各位に通知して、その徹底方を図りました。
(1)「東京都内に配置するハイヤー・タクシー車両の表示等に関する取り扱いについて」
の一部改正について
(2)「不正改造車を排除する運動」への積極的な取組みについて
(3)新型インフルエンザ等対策特別措置法の交付について
(4)自動車点検整備推進運動への協力依頼について
(5)エンジンオイル劣化による車両火災防止に向けた対策について
(6)「グリーン経営認証取得講習会」の開催について
(7)日産・NV200(バネット)タクシーの一部仕様変更について
(8)平成24年度整備管理者選任前研修の実施について
(9)タクシーメーター事業者連絡会の開催について
― 42 ―
六、諸 税 等 対 策
ハイヤー・タクシー事業においては、長引く景気の低迷による需要の減退及び規制緩和に
よる車両の供給過剰が輸送人員及び車両当たりの営業収入の減少をもたらし、極めて厳しい
経営環境下にあります。
こうした状況下においても、公共交通機関として安全・安心な輸送を確保し、利用者ニー
ズに応えた質の高いサービスを提供していくためには、経営上の負担とりわけ税負担の軽減
が強く求められます。
平成24年度の税制改正大綱では車体課税の抜本改革が見送られたこと等を踏まえ、民主党
東京都総支部連合会、自由民主党東京都支部連合会、東京都議会自由民主党及び東京都議会
民主党、国土交通省、東京都等の関係当局に強力に働きかけを行いました。
1.平成25年度東京都予算等に対する要望等
平成25年度の要望については、各支部の意見要望等を加え、「平成25年度東京都予算等
に対する要望書」を作成し、平成24年9月3日 (月)に都議会自由民主党に、同年9月5
日(水)に都議会民主党に提出し、その実現を強く求めました。
2.自動車関係諸税等に関する陳情等
平成25年度の税制改正に関しては、全国ハイヤー・タクシー連合会作成の 「平成25年度
税制改正に関する要望書」に基づき、平成24年9月14日に民主党東京都総支部連合会に対
し、また、同年10月1日に自由民主党東京都支部連合会に対し、「平成25年度国家予算並
びに税制改正に関する要望書」を提出し、その内容の実現を強く求めました。
平成25年度の税制改正の基本的考え方については、平成25年1月24日に閣議決定された
「平成25年度税制改正大綱」に盛り込まれており、「消費税引上げに伴う対応」として、自
動車取得税、自動車税及び自動車重量税の見直しがなされること。また、「その他消費税
引き上げに係る措置」として、軽減税率の検討や転嫁対策を行うこととしている。
3.国土交通省が行う助成金制度について
平成24年度は次の助成金制度が実施されました。
(1)地域交通グリーン化促進事業として、電気自動車の普及拡大を図るため、観光事
業の展開等を行う運送事業者に対して車両価格の3分の1の助成を行う。
(2)安全対策として、①先進安全自動車 (ASV)の導入、②デジタコ及びドラレコ
の導入及び③社内安全教育のコンサルタントの実施について、 24年度と同様の助
成を行う。
(3)福祉タクシーの導入に対して、車両価格の3分の1を助成する。
― 43 ―
4.平成24年度の自賠責保険料について
平成24年度の自賠責保険料については、前年に引続き、特別・武三地区においては
114,490円、三多摩地区においては、 91,010円となっており変動はありませんでしたが、平
成25年度の自賠責保険料は、損害率が高いことから、特別・武三地区においては138,760円
の21.2%アップ、三多摩地区においては、109,980円の20.8%アップとなっており、より一層
の事故防止が求められています。
5.その他
当委員会の存続が専門委員長会議において審議され、平成25年3月21日 (木)の理事会
において総務委員会への統合が承認されました。
税制及び保険制度の考究や行政機関等への要望等は平成25年度以降、総務委員会が行う
こととなりました。
― 44 ―
七、乗務員指導対策
1.特別街頭指導等の実施
(1)羽田空港国際線「定額運賃専用タクシー乗り場」における街頭活動
平成24年4月23日から運用開始となった羽田空港国際線 「定額運賃専用タクシー乗り
場」について、利用客向けのリーフレットの配布及び乗務員の旅客接遇状況やトラブル
の発生状況等を把握するため、当委員会委員による街頭活動を実施し、乗り場の適正な
運用に努めました。
[実施日]平成24年4月23日~4月27日の5日間
[時間帯]13:00~14:00(23日のみ12:00~13:00)
[動 員]乗務員指導委員会・正副委員長、常任委員を動員
(2)問題地区における特別街頭指導
銀座乗禁地区及び主要駅の周辺や繁華街の交差点等における空車タクシー集中による
違法駐車等の道交法違反が社会問題化していることから、銀座・六本木等の問題地区に
おいて、平成23年9月から特別街頭指導を実施し、街頭営業の適正に努めてまいりまし
た。本年度についても問題地区を選定し、引き続き特別街頭指導を実施し、街頭営業の
適正に努めました。
【平成24年度実施状況】
(平成24年)
4月9日(月)~13日(金)の5日間
(1)六本木交差点/22:00~0:00(動員20社20名)
(2)蓬莱橋周辺/22:00~0:00(動員15社15名)
(3)東京駅八重洲北口前外堀通り/16:00~18:00(動員20社20名)
5月7日(月)~11日(金)の5日間
(1)六本木交差点/22:00~0:00(動員20社20名)
(2)蓬莱橋周辺/22:00~0:00(動員15社15名)
(3)東京駅八重洲北口前外堀通り/16:00~18:00(動員20社20名)
6月4日(月)~8日(金)の5日間
(1)六本木交差点/22:00~0:00(動員20社20名)
(2)蓬莱橋周辺/22:00~0:00(動員15社15名)
(3)東京駅八重洲北口前外堀通り/16:00~18:00(動員20社20名)
7月2日(月)~6日(金)の5日間
(1)六本木交差点/22:00~0:00(動員20社20名)
(2)蓬莱橋周辺/22:00~0:00(動員15社15名)
(3)東京駅八重洲北口前外堀通り/16:00~18:00(動員20社20名)
8月22日(水)~28日(火)の土日除く5日間
(1)六本木交差点/22:00~0:00(動員20社20名)
(2)蓬莱橋周辺/22:00~0:00(動員15社15名)
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9月21日(金)~28日(金)の土日除く6日間
○六本木交差点/23:00~1:00(動員24社24名)
10月19日(金)~26日(金)の土日除く6日間
○六本木交差点/23:00~1:00(動員24社24名)
11月2日(金)、9日(金)
、16日(金)
、22日(木)
、30日(金)
○六本木交差点/23:00~1:00(動員20社20名)
12月3日(月)~21日(金)の土日除く15日間
(1)六本木交差点/12月3日~21日の15日間
23:00~1:00(動員60社60名)
(2)帝国ホテル前/12月10日~14日の5日間
22:00~0:00(動員10社10名)
(3)リクルートギンザ8前/12月10日~14日の5日間
23:00~1:00(動員10社10名)
(4)蓬莱橋周辺/12月17日~21日の5日間
22:00~0:00(動員20社20名)
(5)東京駅八重洲北口前外堀通り/12月3日~7日の5日間
16:00~18:00(動員20社20名)
(6)多摩地区は三多摩支部の主導で実施
(平成25年)
1月21日(月)~25日(金)の5日間
○六本木交差点/23:00~1:00(動員20社20名)
2月1日(金)、8日(金)
、15日(金)の3日間
○六本木交差点/23:00~1:00(動員12社12名)
(3)
「タクシーの日」に伴う夏期特別街頭指導
8月5日 「タクシーの日」に伴う 「アンケート調査表」の配布並びに主要タクシー乗
り場における街頭営業のより一層の適正、さらに、「喫煙マナーの向上と違法駐車防止の
啓発チラシ」の配布等を目的とした特別街頭指導を実施し、利用者サービスの向上等に
努めました。
[実施日]平成24年7月25日、26日、27日、30日、31日
[時間帯]16:00~18:00
[動 員]290社(ハイヤー・福祉専業会社は除く)
[実施乗り場]東京駅八重洲北口、東京駅丸の内口(優良)
、北千住駅西口、渋谷駅
西口(優良)、錦糸町駅正面口、品川駅高輪口、池袋駅西口(優良)
、上野駅正面口
(優良)、新宿駅西口地下(優良)
、吉祥寺駅東口、以上10か所のタクシー乗り場。
多摩地区については三多摩支部において実施。
(4)東京タクシーセンターの指導事案の改善通知
東京タクシーセンター指導員による交通安全業務において違反行為が確認された事業
― 46 ―
者に対して改善通知を行い、当該乗務員に対する指導の徹底を要請しました。
(5)東旅協会員事業者による「指導協力員制度」への動員協力
東京タクシーセンターが計画する街頭指導及び交通安全業務に協力し、繁華街及び主
要ターミナル等における不適正営業車両に対する是正指導を実施することを目的に創設
された 「指導協力員制度」に基づき、東旅協会員事業者として267社 (平成25年4月1日
現在)が 「指導協力員」を申請して委嘱を受け、街頭指導の強化に積極的に協力しまし
た。
2.タクシー乗り場(及びタクシープール)等の対策
(1)羽田空港国際線「定額運賃専用乗り場」の運用
平成22年10月21日の羽田空港国際線旅客ターミナルの供用開始時より、国際線タクシ
ー乗り場においては、定額運賃適用範囲内の旅客であれば事前予約がなくても旅客との
間で定額運賃によることを特約した場合に定額運賃が適用できる運用を行ってきました。
その後、乗り場方式の定額運賃の実施から1年半近くが経過し、今後予定される羽田空
港発着枠の拡大に伴い、さらに定額運賃をアピールすることで、需要の拡大及び旅客利
便の向上を図り、もってタクシー事業の活性化を推進するため、「羽田空港国際線ゾーン
内定額運賃専用タクシー乗り場設置検討会」において協議が行われ、「当該タクシー乗り
場から定額運賃設定ゾーン内への運送の申込みについては、旅客から特約の解除の申し
出があった場合を除き、自動的に特約が成立する定額運賃専用乗り場として、平成24年
4月23日から運用する」こととなったことから、会員事業者に下記の運用に関する周知
の徹底を図り、乗り場の適正な運用に努めました。
① 羽田空港国際線タクシー乗り場から定額運賃設定ゾーン内への運送の申込みについ
ては、旅客からの特約の解除の申し出があった場合 (旅客が定額運賃ではなくメー
ター運賃による旨を明示した場合)を除き、自動的に定額運賃が適用されること。
② 世田谷区内の一部地域ついては、首都高速の利用で適用される定額運賃より一般道
の利用で適用されるメーター運賃が安くなる場合がある。このため上記①にかかわ
らず、世田谷区内への旅客については、乗務員は旅客に対し、首都高速を利用する
か (定額運賃の適用)
、一般道を利用するか (メーター運賃の適用)を確認する必要
があること。また、この場合は、旅客がいずれかの判断をするために資すると思わ
れる道路状況等の知り得た情報の提供に努めること。
③ 入構車両の条件として、首都高速距離制通行料金に対応するため、ETC装着車両
であることが加わったこと。
④ 上記以外に関する現行の運用ルールは継続して適用されること。ただし、車両番号
末尾規制については除外対象として、現行のワゴンタクシー、ジャンボタクシーの
ほか、ユニバーサルデザインタクシーが加えられたこと。
(2)銀座地区の客待ちタクシー待機列解消対策
銀座1号乗り場の入路における交通渋滞の解消対策として、東京都によるETCを活
用したショットガン方式による実証実験を平成20年度及び平成22年度に実施しましたが、
― 47 ―
この実験については、一定の成果が認められました。
東旅協としては、銀座1号乗り場の入路にあたる蓬莱橋周辺において、特別街頭指導
を実施し、渋滞解消に努めてきましたが、指導実施中は渋滞が解消されるものの、指導
を実施していない時期は、空車タクシーによる渋滞が周辺交通を阻害している状況であ
ることから、抜本的な渋滞対策として、銀座1号乗り場ショットガン方式の本格運用実
施に向けた協議を関係行政との間で進めてきました。
本年度は、銀座ショットガンシステムの運営母体である 「銀座ショットガン運営協議
会 (構成団体/東京タクシーセンター、東京乗用旅客自動車協会、東京都個人タクシー
協会)」において、本格実施に向けた導入システム及び予算措置の検討やタクシープール
となる駐車場を運営する中央区や待機場周辺の地域住民との折衝等について、関東運輸
局及び東京都の支援・協力を仰ぎながら関係者間の協議を進めました。
(3)東京駅丸の内南口前タクシー乗り場の供用開始及び南北タクシープールの新設
東京駅丸の内口駅舎保存・復原工事の完成に伴い、平成24年10月3日より丸の内南口
前タクシー乗り場が供用開始となり、それに伴い南タクシープール及び北タクシープー
ルが新設されたことを受け、新たな運用ルールに則り、違法駐車や交通妨害を引き起こ
すことのないよう会員事業者に周知の徹底を図りました。また、南口前タクシー乗り場
については、 11月5日より優良乗り場として運用することが決定され、当該優良乗り場
の積極的な活用並びに円滑な運用について会員事業者に周知を図りました。
(4)中野駅地区整備事業に係るタクシー対策
JR中野駅周辺では、中野区により駅前広場をはじめとした公共施設の整備計画が策定
され、安全・快適な都市空間を創出することを目的に平成22年度より整備事業が推進さ
れ、平成30年度以降を完了予定としています。
整備の基本方針の一つとして、「公共交通基盤の強化」が謳われており、駅の南北にタ
クシープールが新たに設置されることが計画されていますが、整備の進捗状況に対応し、
タクシーの違法客待ち駐車対策等を含めた交通対策を講じる必要があり、前年度に引き
続き、中野区とタクシー事業者団体及びバス事業者で構成されている 「中野地区整備に
係る交通協議会」及び 「タクシー分科会」において、当委員会より委員長と地区担当の
副委員長が出席し、タクシー関連施設の整備計画や交通問題等について協議を進めまし
た。
また、中野区からの違法客待ち駐車やタクシー乗務員による路上喫煙及び吸い殻のポ
イ捨て等の改善依頼について、会員事業者に乗務員への指導の徹底を要請しました。
(5)東京スカイツリー内タクシー乗り場の運用
平成24年5月22日開業の東京スカイツリーの施設内に設置が予定されていたタクシー
乗り場については、施設を管理運営する東武タウンソラマチ株式会社と協議し、周辺道
路に空車タクシーの滞留等による交通問題を生じさせないよう十分な収容台数が施設内
に確保されるよう要望してきましたが、同乗り場が 「電気自動車及びハイブリッド自動
車」専用乗り場となったことから、入構ルールや旅客への対応等、運用の詳細について
― 48 ―
会員事業者に周知を図り、乗り場の円滑な運用に努めました。
(6)新橋駅東口前タクシー乗り場の運用
新橋駅東口前タクシー乗り場については、一般タクシー乗り場と優良タクシー乗り場
が選択できる乗り場として運用しているところですが、タクシー利用者からの要望もあ
り、利便向上を図るため、平成24年8月3日より優良タクシー乗り場と一般タクシー乗
り場の位置を変更して運用されることとなったことから、会員事業者に周知を図り、乗
り場の円滑な運用に努めました。
(7)新宿駅南口地区基盤整備事業に係るタクシー対策
新宿駅南口地区の基盤整備事業については、駅前の交通渋滞 (甲州街道上)の解消、
交通機関の乗り換え機能の不足、歩行者空間のネットワーク化等を目的として、平成27
年度の施設供用を目指し、国土交通省東京国道事務所により計画が進められています。
タクシー関連施設については、計画当初の平成18年度より東京国道事務所と運用方法
や検討課題等について協議を重ねてきたところであり、関係行政及び関係団体等による
ターミナルの適正利用を図るための協議会及びワーキンググループに当委員会の担当副
会長と委員長がメンバーとして参画し、タクシー乗り場の運用方法等について、タクシ
ーの特性が理解されるよう要望を重ねるなど継続して協議を進めています。
(8)渋谷駅周辺交通対策検討会
日本を代表するターミナル駅である渋谷駅を中心とした渋谷駅周辺地区は、平成17年
12月の都市再生緊急整備地域指定や 「渋谷駅中心地区まちづくり指針2010 (平成23年3
月渋谷区策定)」等のまちづくりの方針に基づき、渋谷駅街区土地区画整理事業および鉄
道改良事業と連携した抜本的な再開発について、渋谷ヒカリエの開業や地下鉄・副都心
線と東急東横線の相互直通化 (および駅の地下化)等を皮切りにその具現化が進められ
ています。
再開発事業の推進にあたっては、渋谷駅周辺の交通の安全と円滑を確保するため、交
通環境の改善、工事中の安全対策等について関係者間で検討する必要があることから、
開発事業者、道路管理者、鉄道・交通事業者、警視庁による 「渋谷駅周辺交通対策検討
会」が設置 (第1回/2月23日)され、タクシー業界からは、東京タクシーセンター、東
京乗用旅客自動車協会、東京都個人タクシー協会が構成員として参画し、協議を進めて
います。
(9)東京国際空港の望ましいアクセスのあり方に関する検討会
東京国際空港 (羽田空港)については、平成22年10月の再拡張の際には、空港へのア
クセス交通の改善等について関係者間で具体的な検討が行われ、様々な対策等が講じら
れてきました。東京国際空港の再拡張から約2年が経過し、平成25年春に国内線の発着
枠が2万回増枠、平成26年春には国際線の発着枠が3万回増枠される予定となっている
ほか、国際線のターミナル施設の整備も進められているところです。
このような状況を踏まえ、東京国際空港 (羽田空港)のアクセスのあり方について、
― 49 ―
行政機関、事業者団体及び事業者等による検討会が発足(第1回/3月22日)し、
「深夜・
早朝時間帯における定期便の状況と対応」
「空港アクセスに係る公共交通機関の利用促進」
等についての検討が進められています。東旅協も構成員として検討会に参画し、平成25
年中に対応策を取り纏めることとしています。
3.違法駐車対策
(1)六本木地区における違法駐車対策
違法客待ち駐車等のタクシーによる交通問題については、警視庁とタクシー業界団体
との連絡会議等において、各警察署管内におけるタクシーの駐車違反関係の110番通報並
びにタクシー関与の交通事故件数について、取締り機関として看過できない状況である
との強い指摘がなされ、違法行為に対しては厳しく対処するとの方針が示されてきまし
た。
特に六本木地区については、これまで六本木交差点内のタクシー滞留問題がテレビ・
新聞等で大きく取り上げられ、社会問題化しました。本年度は、9月に駐車違反の取締
りを逃れようとした個人事業者が公務執行妨害で逮捕されるという事件が発生し、さら
に10月からは警視庁による六本木交差点内での乗降調査の実施や違反取締りが強化され
るようになるなど、タクシー業界にとって六本木地区を取り巻く状況はさらに悪化しま
した。
問題解決に向けては、街頭指導会議及び同小委員会 (東京タクシーセンター)や六本
木地区におけるタクシー営業に関する連絡会議 (警視庁)等に担当副会長と委員長が出
席し、関係行政や業界団体等と各種対策の検討を進める一方で、東旅協としては、輪番
制による特別街頭指導を毎月実施するとともに、会員事業者には交通法規の遵守につい
て乗務員に指導を徹底するよう通知したほか、警視庁が実施した乗降調査については、
違反行為が確認された無線協同組合等へ調査結果を通知し、違法駐車の是正をお願いし
ました。また、利用客に向けては、タッくんミニ情報を活用し、タクシー乗り場のご利
用をお願いするとともに、六本木地区の飲食店にタクシー乗り場ご利用のお願いチラシ
を配布し協力をお願いするなど問題の解決に努めました。
加えて、六本木交差点の抜本的な対策については、東旅協、東京タクシーセンター及
び関係行政機関により協議を重ね、「指導員による街頭指導」
、「事業者・管理者・乗務員
に対する是正の通知」、「指導協力員制度の導入」
、「監視カメラの導入」
、「タクシー乗り
場等適正運営推進制度の導入」
、「案内看板の設置、タクシー乗り場の設置」により改善
を図ることになりました。
(2)交通法規遵守のための啓発ポスター
違法駐車防止対策の一環として、乗務員個々の意識に日々働きかけるべく営業所掲出
用の「交通法規遵守の啓発ポスター」を作成し、会員事業者に活用方を依頼しました。
― 50 ―
4.各警察署管内における交通問題への対応
違法客待ち駐車等タクシーによる交通問題について、各警察署や関係行政と協議した
ほか、下記の事案について会員事業者に周知徹底を図り、その改善に努めました。
(1)中央警察署管内
東京駅八重洲北口前の外堀通りにおいて、タクシーによる道交法違反 (信号無視)が
多くみられる状況で、過去には同所でタクシーによる人身事故が発生していたことから、
乗務員に道交法の遵守について指導を徹底するよう会員事業者に要請しました。
(2)富坂警察署管内
ウインズ後楽園周辺の外堀通りでは、両車線とも客待ちタクシーが多数駐車している
状況がみられ、 110番通報が多数寄せられていたことから、違法客待ち駐車の是正につい
て、会員事業者に指導の徹底を要請しました。
(3)本所警察署管内
本所警察署管内においては、主に錦糸町駅南口タクシー乗り場に向かう客待ちタクシ
ーが京葉道路に待機列をなし、二重駐車を発生させる等、周辺交通の円滑な流れを阻害
していたほか、大相撲開催期間中のタクシー違法駐車等、 110番通報が警察に多数寄せら
れていたことから、会員事業者に指導の徹底を要請しました。
なお、本所警察署としては、錦糸町駅を重点に交差点内・横断歩道上での駐車等につ
いて継続して取締りを強化するとの立場であったことから、会員事業者に重ねて指導の
徹底を要請しました。
(4)中野警察署管内
中野駅周辺においては、中野区により大規模な整備事業が進められる中、中野駅高架
下及び中野駅北口側の中野通りにおけるタクシーの違法客待ち駐車に関する苦情報告が
中野区役所より寄せられたことから、違法客待ち駐車の是正について、乗務員に指導を
徹底するよう会員事業者に要請しました。
5.大震災発生時の防災訓練に伴う大規模交通規制
警視庁より都内で大震災が発生した場合を想定した大規模交通規制 (環状7号線の40
か所において、都心方向への車両の通行を禁止するなど、 都内の幹線道路等117か所に
おいて、一斉に午前9時頃から約10分間、車両の通行止めを行うほか、目白通り約2.5㎞
区間において車両通行止めを約20分間行い、緊急自動車等を実際に走行させる訓練を実
施)を防災の日である9月1日に実施する旨の通知を受け、規制内容について乗務員に
周知するため、規制訓練実施場所一覧及び広報用チラシを会員事業者に通知し、徹底を
図りました。
― 51 ―
6.特定特別監視地域におけるタクシー事業構造改善計画実施事項に関する取り組み状況
構造改善計画の当委員会としての実施事項に関する取り組み状況は、下記のとおりで
す。
(1)自治体等が実施する交通渋滞対策等関係施策への積極的協力
平成20年度及び平成22年度に東京都が実施した 「客待ちタクシー待機列対策に関す
る実証実験」への協力に引き続き、本格実施に向けた予算措置や検討課題等について、
関係者間で協議を進めました。
(2)主要なタクシー乗り場等の特別街頭指導の推進
本事業報告の (1.街頭指導等の実施)に記載のとおり、従来からの定期的な街頭
指導に加え、関係当局等と連絡を密にし、問題箇所の把握及び街頭指導が必要な箇所
の選定に努め、街頭指導を継続して毎月実施し、街頭営業の適正化に努めました。
(3)不適切運転者(違反多発者)の排除
不適切運転者の他社への移動が容易である現状を改善するため、運転者記録証明を
活用するよう委員会において徹底を図りました。
7.タクシー乗り場等の環境美化対策
(1)乗務員が休憩中や待機中に路上喫煙禁止場所で喫煙したり、ゴミ等のポイ捨て行為
に関する苦情が自治体や地域住民等から東タク協及び東京タクシーセンターに多数
寄せられている状況が続いていたことから、公共交通機関のプロドライバーとして
社会の模範となるよう営業所内掲示用の 「マナー向上のための啓発ポスター」を作
成し、会員事業者に活用方を依頼しました。
(2)タクシー乗り場及び待機所周辺等におけるゴミやタバコの投げ捨て行為に関する苦
情に対処するため、東京タクシーセンターにより乗務員に環境美化への啓蒙を図る
ことを目的に「タクシー乗り場等の環境美化運動」が定期的に実施されていますが、
当委員会としてもその趣旨に賛同し、乗り場周辺の清掃活動へ会員事業者及び事務
局等が参加するなど運動の推進に協力しました。
[平成24年度中に参加したタクシー乗り場]
○平成24年5月24日
羽田空港第一タクシー待機所
○平成24年11月21日
亀有駅北口タクシー乗り場
〃 南口タクシー乗り場
8.テロ対策等への対応
(1)ゴールデンウィーク期間や夏期の多客期における各種テロ対策と警備協力 (公共交
通機関の輸送の安全確保の点検等)について、会員事業者に周知徹底を図りました。
― 52 ―
(2)平成24年10月9日から10月14日にわたり国際通貨基金(IMF)
・世界銀行の年次総会
等が東京国際フォーラム、帝国ホテル、ホテルオークラを会場として開催されたこ
とから、総会等の円滑な実施のためホテル等のタクシー乗り場の運用や各種安全対
策の徹底等について万全を期すよう会員事業者に周知徹底を図りました。
(本件については、協会の協力に対し、財務省より10月24日付で感謝状を授与され
ました。)
(3)平成24年12月15日から17日にわたり 「原子力安全に関する福島閣僚会議」が開催さ
れたことから、各事業場においてテロ対策の徹底について会員事業者に周知を図り
ました。
9.交通規制の周知
東京マラソン2013 (平成25年2月24日)の開催に伴い、都心部において大規模な交通
規制が行われるため、路上駐車の抑制や迂回措置等に協力するよう交通規制内容を掲載
したリーフレットを会員事業者に送付し、周知徹底を図りました。
また、幹線道路等でのイベントや首都高速等における工事等による交通規制について、
リーフレットの配布等その周知に努めました。
平成24年度中の主な交通規制事案 (1)日比谷通り・内幸町の道路工事に伴う交通規制
平成24年4月24日~平成26年4月30日(2年間)
(2)北千住駅西口交通広場内工事に伴う交通規制
平成24年5月9日
(3)渋谷・鹿児島おはら祭パレードに伴う交通規制
平成24年5月20日
(4)第15回ツアー・オブ・ジャパン東京ステージに伴う交通規制
平成24年5月27日
(5)足立区綾瀬新橋防水扉の点検作業に伴う交通規制
平成24年7月24日
(6)新馬込橋架替工事に伴う交通規制
平成24年8月~平成27年3月
(7)第24回東京湾大華火祭の実施に伴う交通規制
平成24年8月11日
(8)第45回ふくろ祭り等の実施に伴う交通規制
平成24年9月22日
(9)IMF・世界銀行年次総会等の開催に伴う交通規制
平成24年10月9日~10月14日
(10)第34回足立の花火の実施に伴う交通規制
平成24年10月13日
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(11)第18回日本トライアスロン選手権の実施に伴う交通規制
平成24年11月11日
(12)巨人軍優勝パレードの実施に伴う交通規制
平成24年11月25日
(13)第89回東京箱根間往復大学駅伝競走に伴う交通規制
平成25年1月2日~3日
(14)渋谷区神南1-23(渋谷駅西口タクシー乗り場の入路)におけるガス工事に伴う
交通規制
平成25年2月8日~3月31日
(15)足立区綾瀬新橋防水扉の点検作業に伴う交通規制
平成25年2月19日
(16)東急東横線(代官山付近)地下化切替工事に伴う交通規制
平成25年3月15〜16日
(17)小田急線(下北沢付近)地下化切替工事に伴う交通規制
平成25年3月23日
(18)銀座・春のパレードGINZA花道に伴う交通規制
平成25年3月27日
10.苦情・要望事案等に対する対応
行政機関・病院・地域住民・利用者等から寄せられた乗務員のマナー違反や違法客待
ち駐車等のタクシーに起因する交通問題に関する苦情事案のほか、タクシーに関する要
望等について、東京タクシーセンターとの情報の共有等のほか弾力的対応を図るため、
必要に応じて会員事業者(または当該事業者)に通知しました。
平成24年度中の主な苦情・要望事案等 (1)千代田区からのタクシー乗務員による路上喫煙及び吸い殻のポイ捨て行為の改
善要請(4月、6月、9月)
及び生活環境条例・啓発チラシの配布依頼(10月)
(2)東京タクシーセンターからの芝公園タクシー調整待機所の適切な利用に関する
指導要請(5月)
(3)国立成育医療研究センターからの客待ちタクシー駐車料金の取扱いの周知依頼
(6月)
(4)日本医科大学付属病院からの客待ち駐車及び路上喫煙等に関する改善要請 (6
月)
(5)京浜急行バス㈱からのバス停先交差点付近における違法駐車の改善要請(6月)
(6)関東運輸局監査指導部からのタクシー乗務員による路上喫煙及び吸い殻のポイ
捨て行為の指導要請(7月、3月)
(7)新宿区からのタクシー乗務員による路上喫煙及び吸い殻のポイ捨て行為の改善
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要請(8月)
(8)森ビル㈱からのビル名称及び所在地の周知依頼(10月)
(9)中野区からの路上喫煙禁止エリアでのタクシー乗務員による路上喫煙及び吸い
殻のポイ捨て行為の改善要請(12月)
11.タクシー防犯対策等の徹底
都内におけるタクシー強盗の発生状況は、近年では平成20年から平成22年にかけて三
年連続で減少傾向にありましたが、平成23年については41件と前年比で2件増加、さらに
平成24年は49件と前年比で8件増加しました。
犯行内容については、依然としてナイフや包丁、傘等の凶器を使用した犯行が多く、
乗務員の安全・生命が脅かされている状勢が続いています。
このような状況下、近年、タクシーの車内防犯カメラ設置数が全国的に大幅に増加し、
平成24年3月末現在、全国では64,359台(35.7%)で、東京においては、18,986台(65.8%)
となっています。
東京タクシー防犯協力会では、こうした実情に合わせ、従来から防犯カメラ搭載車で
あることを乗客に明示するため車内表示ステッカーを配布してきたところですが、さら
に今年度は車内表示ステッカーに加え、利用客が乗車後ではなく、乗車する際に防犯カ
メラ搭載車であることを認識できる車外向け表示ステッカーとして新たな仕様で作成し
たことから、タクシー防犯のしおり及び警察への連絡カードと併せて効果的に活用し、
各種防犯対策の強化に努めるよう委員会において徹底を図りました。
さらに、幅広の防犯ガラスの全車装着の推進、タクシー強盗や乗務員を狙った犯罪事
案等事件情報の周知、 110番通報等による事件捜査への協力活動等について、東京タクシ
ー防犯協力会と連携を図り、その徹底に努めました。
― 55 ―
八 、 無 線 対 策
無線タクシーの健全な発展と合理化を推進するため、関係官庁、関東自動車無線 協会東
京支部と連携を密にし、次の諸対策を実施いたしました。
1.無線電波不感地帯の解消対策
(1)特別区に於ける無線環境は、赤坂集中基地局の無線電波不感地帯問題が重要課題で
あった。高層ビルの林立で生じている不感地帯の解消を目的に 「東京スカイツリー」への
移設を決議し、平成24年5月に開業する 「東京スカイツリー」への集中基地局の移設作業
を行い4月下旬から運用を開始した。移設により電波環境の大幅な改善が図られた。出力
向上により受信状態の安定化も図れ、併せて懸案となっていた無線電波不感地帯が解消さ
れたことにより、効率的無線配車が可能となった。
(2) 25年2月に開催された無線委員会と関自無協東京支部との合同会議において関自無
協東京支部の通信技術委員長より 「非再生中継方式」の説明がなされた。その方式はいわ
ば、電波を中継する装置のことでタクシー無線がデジタル化になったことにより導入が可
能となった。広範囲の不感地帯ではなくスポット的な不感対策に向いていると考えられる。
2.タクシー無線基地局災害対策要領について
災害発生時にタクシー無線基地局が移動局及び東旅協との通信を介して、相互の安全の
確保を図ることを目的とした要領の作成が進められ、①タクシー無線基地局における対策
②タクシー無線基地局と東旅協の連絡体制の構築 ③タクシー無線基地局とタクシー移動
局の通信 ④タクシー無線基地局と東旅協災害対策本部との通信 ⑤関係行政機関への報告
等の検討を行った。なお、非常時の具体的通信方法は継続して検討していく事とした。
3.タクシー無線基地局との連絡体制について
24年12月に開催された無線委員会と関自無協東京支部との合同会議において、災害発生
時の東旅協災害対策本部と関自無協東京支部と各タクシー無線基地局との間の連絡体制お
よび非常用通信手段、報告事項について検討がなされ、非常用通信手段としてPHS電話
機の導入を促進することとした。25年2月に再度、合同会議を開催し、各無線基地局に対
しPHS電話機の導入意志の確認を行った。
4.無線タクシー営業正常化対策
1.運行管理者・無線従事者講習会の開催
関東自動車無線協会東京支部と共催で、下記のとおり実施した。
日 時 平成24年10月25日(木)
午後1時30分
場 所 日暮里サニーホール
参加人員 338名
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講 師 (1)「タクシー事業をめぐる最近の状況について」
関東運輸局自動車交通部
旅客第二課 柳 瀬 光 輝 専門官
(2)「最近の犯罪情勢について」
警視庁通信指令本部
指令計画第二係長 澤 山 信 之 警部
(3)「最近の指導・苦情事案の傾向」
公益財団法人東京タクシーセンター
指導部 堀 直 道 部長
(4)「『安全』と『クレーム』は小さいうちに解決せよ」
クレーム処理研究会主宰 川 田 重 雄 氏
5.東京都の環境行政への協力
東京都環境局よりの光化学スモッグ緊急時の情報周知実施協力依頼に基づき関東自動車
無線協会東京支部と連絡を密にし、6月下旬に各事業者に対し無線による光化学スモッグ
予報、注意報、警告等の情報を周知し、東京都の環境行政に協力を行った。
6.タクシーを対象とした強盗事件の防止対策
東京タクシー防犯協力会主催の会議に参加し、当局の実施する諸対策に対し積極的に協
力するとともに、乗務員の安全確保のための方策について研究・検討を行い犯罪の防止に
努めた。
― 57 ―
九、ハイヤー対策
ハイヤー事業の経営基盤の安定と健全な発展を期するため、多様化する利用者ニーズに対
応した輸送サービスの推進および諸施策の研究・検討を行なうなど次の諸対策を実施いたし
ました。
1.特定地域における期間限定減車の取り扱いについて
特特定地域における期間限定減車の要件が平成23年5月20日に公示され 「ハイヤー車両
についても期間限定減車を実施できるものとする」とされた。
また、平成25年3月14日に指定の期間が平成26年3月31日まで延長されたのに伴い、各
委員に通知を行い制度の活用を図った。
2.正副委員長会議の開催
定期的に正副会長会議を開催し、ハイヤー事業の健全化を図る目的である事故防止等の
安全対策、サービスの向上、乗り場運営の適正化等を行うとともに直面する課題について
共有認識をもって委員会活動を推進することとした。
3.銀座ハイヤー乗り場の街頭指導
銀座ハイヤー乗り場における円滑な運営、秩序維持を図る為、街頭指導を下記のように
実施しました。
平成24年12月20日(木)
出動事業所(営業所) 19営業所
出動人数 ハイヤー委員会幹部 10名
委員 19名
指導時間 22時~24時
なお、中央地区の会員会社が中心に出動し街頭指導を行なった。
4.東京国際空港におけるハイヤー車両の運行・運営について
空港内ハイヤー乗り場および待機所の各月の運行・運営状況について現地調査を実施し、
その結果次のとおりでありました。
第1旅客、第2旅客ターミナルビルハイヤー乗り場、国際線乗り場
定期的に調査を実施し、二重駐車をしている場面が一時的に見受けられますが運行に支
障はありません。
5.関東運輸局との意見交換会について
関東運輸局とハイヤー委員会正副委員長により期間限定減車の期間延長措置やハイヤー
事業を取り巻く諸問題について関東運輸局を訪問し、意見交換会を行った。
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十、中小企業対策
中小企業事業者の健全な発展と合理化の推進および事業の安定化を図るため、次の諸対策
を実施いたしました。
1.中小企業関係法規対策
中小企業信用保険法に基づく特定業種指定に関わる件について
平成10年12月にハイヤー・タクシー事業が、中小企業信用保険法に規定する特定業種に
指定され、その後、数度にわたり指定期間の延長が行われており、その都度、資料を添付
して会員への周知徹底を図った。
2.日常業務自主点検の実施について
中小企業委員会及び監査業務対策室では、平成21年度からタクシー事業の業務内容を各
事業者が自主的に点検できる 「日常業務自主点検票」を作成し定期的に業務内容を点検し
ていただくようお願いしてまいりました。本年度においても法令順守の徹底を図るため
「日常業務自主点検票」に基づき関係帳票類の備え付けや帳票類の記載内容等の再確認を
監査業務対策室と連携し会員に対し行ない結果報告を取りまとめた。
平成23年と24年の各分野の比較、全体の傾向等を分析した結果報告を行なった。
また、全事業者に点検結果を配布した。
3.公益財団法人 東京タクシーセンターとの情報交換について
平成24年6月に中小企業委員会正副委員長と公益財団法人東京タクシーセンターとの情
報交換会を開催した。
公益財団法人への移行について、ランク評価制度の見直しに関する検討委員会 (報告)
、
遺失物調査関係業務、指導関係業務等についての情報交換を行った。
4.東京都中小企業従業員生活資金融資制度について
東京都では、都内在住又は在勤の中小企業に働く勤労者を対象として 「東京都中小企業
従業員生活資金融資制度」を低利な金利で実施しており多くの方に利用を進めるため中小
企業委員会委員に対しその都度、通知し周知に協力した。
5.タクシーを対象とした強盗事件の防止対策
東京タクシー防犯協力会主催の会議に参加し、当局の実施する諸対策に対し積極的に協力す
るとともに、乗務員の安全確保のための方策について研究・検討を行い犯罪の防止に努めた。
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十一、ケア輸送対策
1.「福祉有償運送運営協議会」の開催について
平成24年度においての自家用有償旅客運送の新規登録及び更新登録にあたり、都内12の
地域で13回の運営協議会が開催され、タクシー事業者代表及びその組織する団体である東
旅協代表の各委員がそれぞれ担当する各地域の運営協議会に出席し、福祉有償運送の運転
者に求められる要件、運行管理、整備管理の体制、運送の対価、タクシー営業類似行為の
防止措置及び事後チェック制度の導入等必要な事項について協議を行いました。
2.福祉有償運送運営協議会委員の推薦について
平成24年度において、都内4地区の運営協議会を主宰する地方公共団体から委員任期満
了に伴う新たな委員の推薦について依頼があり、タクシー事業者の代表及びタクシー事業
者団体の代表として引き続き7名の方々を推薦し、それぞれの運営協議会の委員として就
任していただきました。
3.「地域公共交通バリア解消促進等事業タクシー協議会」の設置、開催について
バリアフリー法により障害者・高齢者・子育て世代等の移動の円滑化が、更に進むよう
公共交通機関として車両のバリアフリー化を図っていく必要があることから、福祉タクシ
ー (ユニバーサルデザインタクシーを含む)の導入にあたり、国土交通省の 「地域公共交
通確保維持改善事業」によるバリアフリー車両の導入補助金を活用するに必要となる 「生
活交通改善事業計画」を策定するため、ケア輸送委員会において地方運輸局、地方自治体、
利用者代表、関係交通事業者及び事業者団体で構成する 「地域公共交通バリア解消促進事
業タクシー協議会」を設置し、平成24年7月20日に開催いたしました。
4.「ユニバーサルドライバー研修」の開催について
ケア輸送委員会主催によりユニバーサルドライバー研修推進実行委員会 (一般財団法人
全国福祉輸送サービス協会、一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会)において、タ
クシー乗務員接遇向上の教育研修として、開発、推進している 「ユニバーサルドライバー
研修」を平成24年12月11日開催し、57名の方々が受講されました。
5.東京福祉タクシー総合配車センターへの支援について
一般財団法人全国福祉輸送サービス協会東京支部が全国に先駆けて、高齢者や身障者の
方の利便性向上のために、平成18年10月16日より業務を開始した 「東京福祉タクシー総合
配車センター」の利用促進を図るため、同協会東京支部が実施した同センターのPR等に
前年度に引続き積極的な支援を行いました。
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6.ユニバーサルデザインタクシー車両の車体表示について
健常者に限らず、高齢者、妊産婦、子供連れ、車椅子の方など誰でもが利用できるタク
シー車両であって、流しなどの通常のタクシー営業にも活用できる構造を有するユニバー
サルデザインタクシー車両については、近年その導入が進められているところであります
が、流し営業で運行される場合にその特長を発揮するには、既存の一般タクシー利用者も
乗車可能であることが外見で判断できることが必要であります。
国土交通省では、より良いユニバーサルデザインタクシーの普及を後押しするため、
「標
準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定制度」を創設して、認定を受けた優れたユニバ
ーサルデザインタクシーについては、表示マークを定め、平成24年10月1日より窓ガラス
部分以外の車体の前面、左側面及び後面に外部より見やすいように、塗装又はステッカー
にて表示するよう指導徹底がなされました。また、認定を受けていない車椅子用スロープ
又はリフトを備えた一般車両については、同じく表示マークを定め、表示を推奨されまし
た。
7.バリアフリー対応型乗合タクシー車両への表示について
国土交通省で定めた基準に適合したバリアフリー対応型車両を乗合タクシーとして運行
の用に供するときは、バリアフリー型乗合タクシーの表示マークを外部より見やすいよう
に表示することを国土交通省より推奨されました。
8.ケア輸送サービス従事者研修の周知について
急速な高齢化社会の進展とともに、安全で安心な交通手段として福祉タクシーや介護タ
クシーはもとより一般タクシーに対しても、高齢者や障害者、療養中の利用者等様々な利
用者に対して、バリアフリーを理解した輸送サービスが広く期待されるところから、国土
交通省が通達で推奨し、「公益財団法人総合健康推進財団」が毎年実施している 「ケア輸
送サービス従事者研修」へ所属乗務員の方々を積極的に参加していただきますよう平成24
年8月及び平成25年1月に会員各社へご案内をいたしました。
9.福祉タクシー券の拡大及び統一化について
福祉タクシー券の統一化等について意見交換を行い、今後の進め方等について検討をい
たしました。
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十 二 、 サービス改善対策
業界の総合的サービス改善対策を強力に推進するため委員会を開催し、関係専門委員会
の協力の下に、次の事項について検討を行いタクシーサービス改善に努めました。
1.サービス改善諸対策
(1)エコーカードシステムの実施
タクシーの接客接遇の基本である 「挨拶 (返事)
」
、「道順の確認」
、「降車時の挨拶と
お礼」を確実に励行することによって、お客様の不快感やトラブルを未然に防止する方
策として、タクシー車内に備えているハガキ (エコーカード)で該当項目をチェックし
て投函していただくことにより、事業者がその指導結果等を確実に回答することを各無
線グループや三多摩支部の協力を得て、平成6年12月15日から継続して実施してきてお
り平成24年12月で18年が経過しました。
平成24年1月1日から12月31日までの1年間で、12,251枚が回収されており、その内容
の分析を 『2012エコーカード関係報告書』としてとりまとめ、会員各社及び関係方面に
配布し乗務員指導教育及びサービス改善の参考資料として活用されています。
(2)モバイルアンケートシステムの運用
従来のエコーカードに加え、平成23年7月よりタクシーを利用されるお客様が携帯端
末 (QRコード)から手軽にアンケートに回答することができる 「タクシーサービス顧
客満足度調査・モバイルアンケートシステム」を導入しております。
平成24年1月1日から12月31日までの1年間のモバイルシステムアンケートの受付件数
は、152件(1ケ月平均12.67件)となっています。
(3)タクシー1万人アンケート調査の実施
タクシーアンケート調査は、お客様の利用動向調査をはじめ、タクシーに関してどの
ような意見やイメージをもっているかを調査することを目的に、平成4年7月から毎年
実施しており、今回で21回目を迎えました。
責任会社及び三多摩支部の協力を得て、平成24年7月25日から7月31日の5日間各社の
管理者が60グループに分かれ、主要タクシー乗り場で8,000通を直接配布し、後日郵送に
よる回答をお願いしたものと、関東自動車無線協会東京支部所属会社・ 18グループの無
線協同組合の無線利用顧客先へ直接配布した2,000通の合計10,000通から、 1,285通(回収
率12.9%、前年13.6%)の回答を得てアンケート結果をまとめました。
なお、集計結果と分析は平成24年11月に 『タクシーに関するアンケート調査報告書』
として500部作成し、乗務員指導教育及びサービス改善の参考資料として活用していた
だくために、会員各社や関係方面に配布いたしました。
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(4)タクシー特定地域協議会で策定された地域計画の推進
平成21年10月1日施行のタクシーの適正化及び活性化に関する特別措置法に基づき、
平成24年9月に特定地域に再指定されたことを受け、平成24年11月20日 「第9回東京特
別区・武三交通圏」「第8回多摩地区三交通圏」タクシー特定地域協議会が開催されまし
た。
特措法施行後の3年間のタクシー適正化・活性化の取組みを検証するとともに、今後
も取組みを深化するため引き続き協会内の各専門委員会とも連携を図り、現行実施中の
各種タクシーサービス改善への取組みを実施いたしました。
以上
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十 三 、 災 害 対 策
平成23年3月11日の東日本大震災は、巨大津波を発生させ東北の太平洋沿岸を中心に多く
の尊い命と生活基盤を奪い、さらに福島原子力発電所の損壊は国民に大きな衝撃を与えまし
た。このため、全国的に災害対策の見直しが積極的に進められており、首都東京においても
首都直下地震や東海地震の発生が懸念されることから、公共交通機関であるハイヤー・タク
シー業界における災害発生時等の対応や東京都の指定地方公共機関である当協会の役割を果
たすべく、次の諸対策を実施しました。
1.災害対策要領の作成について
平成23年3月11日の東日本大震災を教訓に、今後の大規模災害に備えるため、平成23年
度に災害対策委員会が常設化され、災害時においてハイヤー・タクシー業界の行動指針と
なる災害対策要領の作成に取り組みました。この災害対策要領は、東京都の指定地方公共
機関である当協会並びに会員事業者、ハイヤー・タクシーの乗務員及びタクシー無線基地
局が、相互にかつ東京都をはじめとする関係行政機関等と連携し、災害発生に備えた対策
及び災害発生時の緊急対策を講じることにより、公共交通機関としての社会的責任を果た
すことを目的としております。
適用基準は、東京都において震度6弱以上の地震発生に対応することを主眼とし、津波
や風水害等の異常な自然災害や大量輸送機関の運行停止をもたらす大規模災害が発生した
場合にも、必要に応じ適用することとし、このほか行動指針となる事前対策・緊急対策・
復旧対策等につきましても、各災害対策要領策定分科会にて審議を重ねて参りました。
この災害対策要領は、東旅協事務局災害対策要領・会員事業者災害対策要領・乗務員災
害対策要領・タクシー無線基地局災害対策要領の4つの要領で構成され、平成24年8月に
「災害対策要領」として完成しました。なお、「災害対策要領」は、協会公式ホームページ
より会員事業者が閲覧できるようにしました。
2.東旅協事務局災害対策マニュアルの作成について
前年度に設置された東旅協事務局災害対策マニュアル策定分科会を主体として、「東旅
協事務局災害対策要領」に基づき、災害発生時に協会事務局が具体的にどう行動するかを
記した東旅協事務局災害対策マニュアルの作成に取り組みました。
この災害対策マニュアルは3つの対策と参照資料や被害報告書のひな型、各種連絡リス
トで構成され、3つの対策は事前・緊急・復旧からなり、事前対策は当協会の役職員の緊
急連絡体制の確立や減災対策、防災教育・訓練といった対策を講じること。災害発生時の
緊急対策は、人命を優先とした緊急安全行動をとることや、災害対策本部の設置~任務・
構成~緊急対策~解散について講じること。復旧対策は、復旧支援や社会貢献といった内
容で作成しております。このほか首都直下地震等による被害想定や緊急自動車専用路・緊
急交通路といった情報もマニュアルに盛り込みました。
作成期間には数か月を要し、3回の分科会と、1回の無線委員会と関東自動車無線協会
東京支部との合同会議において審議を重ね、 11月開催の委員会にて「東旅協事務局災害対
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策マニュアル」として完成しました。なお、平成25年4月より協会公式ホームページに
“災害対策の推進”という項目で災害対策要領とともに会員事業者が閲覧できるようにし
ました。
3.乗務員災害対応マニュアルの作成について
昨年度より設置された乗務員災害対応マニュアル策定分科会を主体として、乗務員が災
害発生時にどう行動したら良いかを出来るだけ簡潔にまとめた携行版の作成について検討
を重ねました。10月12日には関東運輸局との意見交換会を開催し、災害発生時における適
用除外規定等についての対応方を乗務員災害対応マニュアルにどのように反映させるかに
ついて意見交換を行いました。
今後は、国土交通省との調整を経て乗務員災害対応マニュアルを会員事業者に情報提供
していくこととしております。
4.防災訓練(通信訓練含む)の実施について
平成23年3月11日の東日本大震災から2年が経過した平成25年3月11日に、協会事務局
役職員が東旅協事務局災害対策マニュアルに則り、防災訓練を実施しました。 今回の防災訓練は、勤務時間外と勤務時間中に地震が発生したという2つのケースを想
定して、協会事務局の役職員が地震発生時にどのような行動をとるべきかの初動対応訓練
を中心に実施しました。訓練内容としましては、地震発生後、役職員が緊急連絡網をもと
にメールによる安否確認訓練や避難訓練を行い、役職員の安否が確認され、周囲の状況を
把握できたうえで、災害対策本部長 (会長)や副本部長 (担当副会長)への電話による伝
達訓練や、各タクシー無線基地局との通信訓練および東京都と東京都の指定地方公共機関
である当協会の防災行政無線を活用した無線通信訓練を実施して、訓練を終了しました。
今後とも定期的に防災訓練を実施し、災害時の対応能力の向上を図ることとしておりま
す。
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十 四 、 総 務 対 策
1.一般社団法人への移行について
平成20年12月1日より公益法人制度改革3法が施行されたことから、当協会では、平成
23年5月の総会において一般社団法人への移行を機関決定し、その準備を進めてまいりま
した。
具体的には、東京都や関東運輸局と調整を図りながら、総務委員会において定款変更案
及び公益目的支出計画案を作成し、理事会及び平成24年度の通常総会で承認を得て、平成
24年9月19日に東京都に新法人への移行手続 (電子申請)を行い、平成25年3月22日に東
京都公益認定等審議会の諮問・答申を経て、平成25年3月27日に認可書が交付され、平成
25年4月1日付けで一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会に移行致しました。
2.新規事業者の協会加入について
新規入会申し込みの承認については、入会申し込み後、事前に総務委員長、専務理事が
当該事業者と面談し、業界の現状や協会運営に対する説明並びに当該事業者の経営状況等
の確認を行っており、第4回理事会において、日本交通株式会社3階104号 (代表者 川
鍋一朗)の1社、第5回理事会において、日交練馬株式会社 (代表者 川鍋一朗)の1社
からの入会申し込みについて諮られ、新たに2社が会員となりました。
3.三宅島地区会員に対する会費の免除について
三宅島においては、平成12年8月に発生した伊豆諸島における火山噴火、地震自然災害
による 「全島避難指示」の解除から6年を迎えた現在も会員事業者は、未だに事業再開が
困難な現状であることから、平成12年度から実施している会費の免除について、引き続き
今年度も三宅島地区会員(7社、 10両)に対して会費を免除することが総務委員会、理事
会において了承され、平成24年度通常総会に諮り、会費免除の承認が得られました。
4.『タッくん愛の基金』特別募金運動について
『タクシーの日』キャンペーン実施に伴うイベントの一環として毎年お願いしていた『タ
ッくん愛の基金』特別募金については、今年は会員からの特別募金は取りやめ、『タッく
ん愛の基金』から、8月5日の 「タクシーの日」に財団法人交通遺児育成基金に200万円
を富田会長より贈呈しました。
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5.違反処理に関する担当責任者構成及び運営要領について
乗務員の雇用適正化に関する会員間協定書の第6項に、「総務委員会の違反処理に関す
る構成、運営要領は別に定める。」となっており、支部選出委員の一部に変更があったこ
とから、「違反処理に関する担当責任者構成及び運営要領」の1.会員間協定に関する担
当責任者構成による各地区 (東部、北部、中央、南部、西部)の各担当責任者を選任し、
乗務員の雇用適正化に関する会員間協定に関して対応にあたることとしました。
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十 五 、 タクシー活性化プロジェクトチームの活動
タクシー活性化の取組みの一つとして活動を開始したタクシー活性化プロジェクトチー
ムは今年度、「東京観光タクシー推進協議会」を3回開催し、東京観光タクシードライバ
ーの認定制度や研修の内容等の議論を行いました。24年7月 「第1回東京観光タクシード
ライバー認定研修」を行い、 99名のドライバーを認定し、同年8月5日のタクシーの日に
出発式を行いました。25年3月に行われた 「第2回東京観光タクシードライバー認定研修」
では369名のドライバーを認定し、合計468名のドライバーが都内に誕生致しました。
併せて東京観光タクシーを更に推進、定着させるため、関係方面への駐車場確保要請等、
東京観光タクシーへの優遇措置等の対応を行っております。
十 六 、 タクシー政策研究会の活動
タクシー事業は公共交通機関として位置づけられながら、これまで学術的研究に乏しく、
研究論文が少ないことなどを背景として発足した 「タクシー政策研究会」
、専修大学太田
和博教授 (交通政策論)を座長に交通経済学、交通計画論、独占禁止法等の研究者9名に
より、協会役員等との意見交換を行うなど活発な活動を行い、今年度その成果として論文
集「タクシー政策研究」創刊号を発刊いたしました。
十 七 、 スマホdeタッくん活性化特別委員会の発足
平成24年11月に 「東旅協スマホ配車特別委員会準備会 (仮称)」を設置し、利用者利便
性の向上を目的とし、一元で空車状況が把握でき、配車を行うシステムの構築を目指した
タクシー配車アプリ共通基盤化の検討を始めた。
平成25年2月に 「スマホdeタッくん活性化特別委員会」として発足し、具体策の検討を
開始した。
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