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2016 田沼西中学校マスゲームレポート - Schoolnet

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2016 田沼西中学校マスゲームレポート - Schoolnet
2016 田沼西中学校マスゲームレポート
Powered by my blog “blog de takaaqui”
2016 年 9 月 10 日 栃木県佐野市立田沼西中学校で開催。
田沼西中学校マスゲームレポート 2016
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<はじめに>
突然で恐縮ですが、私は”takaaqui520”こと石田昇照(いしだ・たかあき)と申します。
北海道在住で、田沼西中学校マスゲームとの出会いは 2012 年、フジテレビ系列で放送され
た「FNS27 時間テレビ」の中で、非常に短い時間ではありましたが存在を知ることとなっ
たのが始まりです。
その翌年(2013 年)、現地へお邪魔しまして初めて拝見させていただいて以来、2014 年、2015
年、そして 2016 年と4年連続で見学させていただいたのですが、いつも感じているのは生
徒の皆さんの純朴さ、先生方、在校生の皆さん、卒業生の皆さんとの繋がりが強く、団結力
の強さと伝統を守る大切さを感じ取ることができ、感動したことです。。
このレポートは、私のブログ「blog de takaaqui」で実際に掲載した内容を一部修正して紙
面化したものです。拙い文章力ではありますが、どうか皆さんの思い出としていただければ
と存じます。
田沼西中学校マスゲームレポート 2016
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2015 田沼西中マスゲームレポート
掲載日:2015 年 9 月 12 日~16 日
先週土曜日、栃木県佐野市にある田沼西中学校で行われた、運動会「伝統のマスゲーム」が、
大成功で終了しました。43 回目の「伝統の継承」は、大きなミスやトラブルもなく、しっ
かりと受け継がれました。
今年のメインテーマは「煌(きらめき)」。このメインテーマのみならず、3部構成のタイト
ルにもすべて「火」という字が付きます。伝統を継承すること、地元・田沼地区への情熱、
人々の心にともされる熱い気持ちなどが込められているだけでなく、今年のリオデジャネイ
ロオリンピックで日本人選手が過去最多のメダルを獲得し、熱い感動を与えたことも込めら
れていました。そのオリンピックはいよいよ4年後、我が国・東京で開催されることとなり、
更なる熱い感動が見られることでしょう。
今年のマスゲームも、見どころ満載の内容となりました。
特に注目なのが、3年生ダンスチームメンバーのアクト。今年の3年生が昨年 12 月末、東
京で行われた「全国小中学校リズムダンスふれあいコンクール」で見事、全国優勝を果たし、
それ以来様々な場所で見せてきて絶賛されたというダンスが、このマスゲームでも見られま
した。もちろん、これまでマスゲームの伝統を受け継いできた先輩方の熱い協力もありまし
たし、先生方の熱いバックアップもありました。これを見守る地元地域の方々も、楽しみに
されていたと思います。
今回の田沼西中学校伝統のマスゲームを振り返ってみましょう。
私ごとですが前日夜、羽田空港からリムジンバスで佐野へ向かったのですが、首都高速道路
で事故が発生したために迂回を余儀なくされ、その影響で大渋滞が続きましたが、出発から
1時間少々後に東北自動車道に入りました。このまま何事も起きなく到着かと思ったら、埼
玉県の久喜あたりから雷を伴った激しい雨が。佐野に到着したときは上がっていたので大丈
夫かなと思ったら、バスから降りるや否や激しい雨再び...まさに踏んだり蹴ったりの移動で
した。
しかし、うれしいことに翌日は見事な晴天に恵まれました。朝からかなり蒸すような暑さの
中、田沼西中学校へと向かいました。お世話になっているマスゲーム担当の先生をはじめ、
校長先生や知り合った先生方との再会を果たしましたが、それだけではありませんでした。
これまでの卒業生たちも続々と集結。その中で、4年前に初めて当地でマスゲームを見学し
たときにお会いした卒業生の方と再会することが出来ました。久々の再会、本当にうれしか
ったです。
田沼西中学校マスゲームレポート 2016
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マスゲームは午後のプログラムでトリを飾ります。昼休みを終えてから、校舎の裏口からは、
屋上などの特等席でこの瞬間を見届けようと、長蛇の列ができてました。特に今年は本当に
長い列だったと思いました。
右端が校舎の裏口で、そこからずっと続いて、植木の裏を経て左端のところまで長い列。保
護者の方、卒業生の方はもちろん、地元の方々も加わっての行列を見て、改めてこの地域に
なくてはならない一大行事であるのを再認識しました。
私もこの行列に加わり、4回目にして初めて、校舎の屋上から今回のマスゲームを見守るこ
ととなりました。
そして、エレクトーン奏者のオープニング演奏でマスゲームは始まりました。開始に当たり、
3年生のマスゲーム実行委員代表が、今回のマスゲームの説明がありました。演技時間が1
時間ほどという時間にかけてきた情熱が感じられ、代々受け継いできた伝統を受け継ぐ決意
表明がうかがえました。
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まずオープニングは、田沼西中学校の校章を人文字で表現。
続いて、この人文字の後には女子生徒のダンスが彩りました。
グラウンドにできた7つの輪。これは、田沼西中学校の校区内にある7つの小学校を表しま
す。今回もそれぞれの小学校からやってきた子供たちが、マスゲームの輪に加わって盛り上
げました。そしてみんなの手には風船が。
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※上から全景、下彦間小学校、山形小学校、三好小学校、飛駒小学校、田沼小学校、閑馬小
学校、戸奈良小学校。1年生が出身小学校別にエスコートしていった。
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7つの小学校は、大きな学校もあれば、全校生徒が数える程度しかいない小規模校もありま
す。7つの小学校を卒業してきた子供たちが、田沼西中学校に集まって3年間を過ごします。
昨今の世の中は、少子化の影響で学校の統廃合や小中一貫教育への移行が進んでいますが、
今回のこの時、生徒代表から田沼西中学校がこの先、小中一貫校へ移行する予定であること
が述べられました。これから先、校舎をどうするのかなど様々な決め事がありますが、田沼
西中学校・伝統のマスゲームは、小中一貫教育になってからも継続してほしいと願う人々が
多く、かく言う私もその一人ですが、43 年間にわたって積み上げられてきた様々な想いや
情熱を、これからも受け継いでほしいと願って止みません。
輪を作った田沼西中学校の生徒さんと小学校の皆さんは、東日本大震災、熊本地震、台風に
よる被害を受けた各地の復興を願い、卒業生有志(主にマスゲーム実行委員を経験した生徒
たち)が準備した風船を飛ばしました。復興だけでなく、田沼西中学校の校区は一つだとい
う思いも含まれているのでしょう。
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その後、小学生たちはグラウンドを後にしました。
残った田沼西中学校の生徒たちは、マスゲームの象徴である塔を取り囲むように集まりまし
た。これは何を意味するのか?
マスゲームの象徴である塔を、オリンピックの聖火台に見立てた演出。8月にブラジル・リ
オデジャネイロで行われたオリンピックでは、このブログでも書きましたが、日本選手団が
過去最高となる 41 個のメダルを獲得(金メダル 12 個を含む)という快進撃を見せてくれまし
た。そして4年後はいよいよ我が国・日本の東京で開催されることとなります。田沼西中学
校の生徒たちは4年後、1年生は 17 歳(高校2年生)、2年生は 18 歳(高校3年生)、3年生
は 19 歳(大学1年生か社会人)になり、この中には何らかの形で東京 2020 に携わる人が出る
かもしれません。オリンピックの感動を自分の力に変えて進む姿勢と情熱を表現した演出は、
恐らく今回のマスゲームで初めてだったと思います。
そして、塔に立った生徒たちは5つの輪をオリンピックのマークに見立てて、田沼西中学校
にあろう「輪」をこのように表現しました。
「友情の輪」「感謝の輪」「勇気の輪」「協力の輪」「地域の輪」
これが田沼西中学校になくてはならない「輪」であります。これらの「輪」を大事にしてい
る姿が見られました。その後、すぐに YOSAKOI ソーラン・ソーラン節へ。
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太鼓奏者の力強い演奏にこたえるかのように、力強い踊りを見せてくれました。ソーラン節
を踊るのにかなりの心拍数だとのこと。猛暑の中での練習でも、生徒たちはひるむことなく
必死に練習し、その成果は大きな形となりました。
ソーラン節の人文字は「キラメケ明日」でした。猛暑の中で生まれた熱気は、田沼西中学校
の生徒たちがマスゲームに懸ける情熱が垣間見えた雰囲気でした。しかし熱気はとどまるこ
とを知りません。このあと、女子生徒の華麗なダンスに男子生徒の力強い組体操が続きます
が、その前に太鼓奏者による力強い演奏が。これを見守る人々みんなにも、マスゲームの成
功を願う情熱が宿っています。
第1部の演技は、YOSAKOI ソーランで終了となりました。
第2部へのつなぎとして、太鼓奏者による尺八と太鼓の演奏が行われました。尺八の演奏曲
は「上を向いて歩こう」。今年お亡くなりになられた永六輔さんが作り上げた名曲を演奏。
みんな静かに耳を澄ませて聞いていました。そして大太鼓の演奏。途中でエア太鼓の場面も
ありましたが、力強い太鼓の演奏はマスゲームの盛り上げを引き立てる存在です。
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太鼓奏者による尺八と大太鼓の演奏が終わり、場内からは割れんばかりの拍手。
続いては女子生徒によるダンス。最初はいきなり、昨年 12 月に東京都内で行われた「全国
小中学校リズムダンスふれあいコンクール」の自由曲部門で優勝を果たした、「Wonderful
Dancers」によるダンスでした。
表情が豊かで、ダンスの中にバレエや組体操の技を入れるなど、アイデアあふれるダンス内
容は見ごたえのあるものでした。ところどころでかわいらしさがあったり、ところどころで
力強さも見えました。日本一にふさわしいダンスは、見ていた人々の心をしっかりとつかみ
ました。
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その後、1年生、2年生のダンスがあって、最後はおなじみの「クリスタルチルドレン」。
ダンスに関して言えば、恐らく今までで一番の上出来だったと思うほど、キレの良さと表情
の良さが引き立ってました。
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女子のダンスで華やかな舞が見られた後は、男子の力強い組体操です。
ここまでは定番中の定番の技で決めていきましたが、ここから先は本当に体を張った技へと
進んでいきます。しかし組体操と言えば、昨年大阪府のある学校で起きてしまった出来事を
思い出してしまうところです。一番の見せ場である巨大なピラミッドの技をするときに転落
事故が起きてしまい、マスコミがこぞって報道しました。このことから田沼西中学校のマス
ゲームにも影響が出るのではと思われましたが、大技は例年通り行っていきました。ケガと
隣り合わせという状況の中でしっかりとした対策を取りつつ練習を積み重ね、大技はケガ人
が出たりトラブルが発生したりすることなく、大成功となりました。
成功するのには本当に難しいという大技。これが決まった時は、見ていた人々みんなが大歓
声を上げたとともに、ホッとした気持ちに包まれました。ここにも、伝統を受け継ぐ熱い気
持ちの表れが見られました。
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男子の組体操が成功してすぐに第3部突入。塔の演技を行う3年生を筆頭に、塔を囲って布
の演技をする1年生と2年生も準備に入ります。
女子生徒が塔によじ登ります。女子生徒がてっぺんまで上るのに体力などが要求されます。
そのため、マスゲームの塔で演技を夢見る女子生徒たちは、腹筋や背筋などのしっかりとし
た体力が求められます。男子生徒が組体操で体を張るのであれば、女子生徒はこの塔で体を
張るというわけです。マスゲームのクライマックスを飾る第3部が始まりました。
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2年ぶりのパラバルーンも彩りに加わって、グラウンドに大きな花が咲いたような感じで華
やかとなりました。でもこのあと、もっときれいな姿に変わっていこうとは、知る由があっ
たかなかったか...。
前半が終わって後半に入る時の姿。確かに今年度の田沼西中学校の全校生徒数は前年度より
も減ってしまいましたが、いかにも多いように、スケール大きく見せようとした演出に驚き
です。これがこのあと...
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布の演技をしている1年生と2年生が数々の扇として表現。これは本当に美しく感じて、恐
らく4年間見てきた中では一番の美しさじゃないかと思うほど。スケールの大きさを感じま
した。一方、カラフルに彩られた塔も生きているかのような動きに。
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左右に揺れて、左右に振って、思いっきり反る演技。塔で一つでも上の段で演技するのを夢
見ていた女子生徒たちが、万感の思いを胸に演じきっている姿。でもこれは塔の下で演技す
る男子生徒や、塔を囲って演技する女子生徒も同じ思いだったと思います。塔で演技する大
切さも含め、このマスゲームに懸ける熱き思いがふんだんに現れた姿だったと思います。
そして、この先この塔での演技を夢見るであろう、塔の周囲で布を使って演技する1年生と
2年生も、同じ思いを胸に演技しているように感じました。
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塔の左右に「光」と「音」の人文字で、黄色い布を使っての波状運動。マスゲームの指導で
は「布が活きている」ということを重点的にと言うのがありますが、この運動こそが一番の
見せ場。体いっぱい使って演じてました。
そして最後は、全校生徒による波紋行進。
この時になると、わずか1時間半ほどの演技時間に費やした多くの練習時間での苦労を思い
出しつつ、感極まり始める瞬間でしょう。満足できた、満足できない、もっと改善点がある
のでは?などといろいろな想いが入り混じると思いますが、43 年間も受け継がれた伝統を
守った達成感に包まれているのは確かでしょう。
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左から2年生、3年生、1年生と整列。
前にいる6人の生徒たちは、今年度3年生の実行委員の皆さんです。
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見てくださったたくさんの方々への感謝の気持ちを込めながら、「伝統のマスゲーム」はい
よいよ最後のサプライズへ!
マスゲーム自体が終わり、生徒代表からの感謝の気持ちが述べられたあと、生徒たちはグラ
ウンドの西側を向いて座りました。
そういえば、昨年のエンディングでは最後に打ち上げ花火がありましたけど、今回のエンデ
ィングでも打ち上げ花火がありました。昨年に続き、最後の最後で驚きの見せ場がありまし
た。
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これは、田沼西中学校の生徒さんの中の親御さんに花火師の方がいらっしゃって、その方が
最後の演出を買って出てくださったのです。昨年よりもスケールのある花火だったように思
います。
そして最後は、エレクトーン生演奏を担当された齊藤先生と、太鼓と尺八の生演奏をされた
瀧川さんへの感謝の気持ちを伝えました。合わせて、この場にはおられませんでしたが花火
師の方にも感謝をという挨拶も。
こうして、2016 年の田沼西中学校「伝統のマスゲーム」は、大成功のうちに幕を閉じまし
た。長きにわたってたくさんの時間が費やされてきた期間は、この時を迎えるためのもので
した。その間、ダンスや組体操などの猛練習、3年生が一つでも塔の高いところで演技した
いという熱い気持ちをもって練習に臨み、自分の限界を通り越してまで努力する姿があった
り、今年初めてマスゲームに参加した1年生をどのように指導していくのか、みんなを引っ
張らなければならないというプレッシャーも多かれ少なかれあったとしても、何としても
40 年以上続けて受け継がれてきた伝統を守るために、精一杯の努力の結晶がこの場で最高
の結果として現れたと思います。そしてこの先、田沼西中学校は「小中一貫教育校」として
生まれ変わるとのことで、そうなったとしても伝統の受け継ぎが中学生だけでなく小学生に
も広がり、「伝統のマスゲーム」のすそ野はさらに広がることでしょう。でもその前にこの
「伝統のマスゲーム」の存続を願ってやみませんが。
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最後に...
田沼西中学校・伝統のマスゲームが終わると、この学校では各クラスの団結力が試されるで
あろう「三大行事」が続きます。1つ目は今回の「運動会」、2つ目は 10 月下旬に行われ
る学校祭「あそ野祭」での合唱コンクール、そして最後は、11 月に行われる「駅伝大会」
と続くわけですが、生徒たちはこのあと行われる「あそ野祭」での合唱コンクールの練習が
続いていきます。まさに"芸術の秋"、"スポーツの秋"が続いていくとともに、学年の覇権争
いの中で、競争というよりも素晴らしさを競い合うとともに、お互いに素晴らしさを見せて
学校を盛り上げていく姿が見られていくことでしょう。
まったく縁もゆかりもない私が学校に問い合わせて行ったら、担当の先生をはじめとする皆
さんが真心こめて出迎えてくださり、その後「伝統のマスゲーム」のことを Twitter でつぶ
やいたら、田沼西中の生徒さんをはじめ関係者の方々からのレスポンスが止まらず、誰しも
が「ぜひ来年も来てください!」というメッセージまで頂いて、これは本当に「行ってよか
った」と思えるような感じになりました。それ以降、毎年こうして現地へ行って見学して、
より多くの方々と出会って触れ合うことができて、いろいろな形で繋がりができて、行くた
びに「ぜひ来年もまた!」という声をかけてもらったりと、本当に感謝の気持ちでいっぱい
です。しかしながら、私がこうして毎年訪問させていただくことが、皆さんへの大きなプレ
ッシャーになってしまうような気がしたり、訪問のたびにいろいろとお気遣いを頂いたりし
て、私としても心苦しく思ったり恐縮したりという思いを感じてますが、逆にこのことで皆
さんが少しでも成長できるきっかけができると感じれば、うれしいことに越したことはない
と思います。
教育の面でも、生徒たちの良き箇所を先生方が引き出して伸ばしていくという姿勢が見られ
たり、良きところは褒めたり延ばしたりして、悪いところは厳しく叱り飛ばすというスタイ
ルを貫いているのをすごく感じます。
特にそう感じたのが、生徒たちのダンスを見てでした。3年前から毎年出場している「全国
小中学生リズムダンスふれあいコンクール」では、伝統のマスゲームでのパフォーマンスを
通じて自分たちのダンスが全国でどこまで通用するのかという気持ちだけでなく、自分たち
のダンスをたくさんの方々に見てもらいたいという気持ちを見せつけて、昨年 12 月末の行
われた大会では初めての全国優勝を果たしました。生徒たちの必死なる努力に対する先生方
のご指導のみならず、親御さんからも手厚いサポートがあったからこその結果だと思います。
今年のマスゲームでも、ダンスのキレの良さだけでなく、表情の豊かさがふんだんに現れて
いました。
今回のマスゲームの冒頭、田沼西中学校の校区にある7つの小学校に通う小学生が、田沼西
中学校の生徒たちが作る輪に加わって、一緒に風船を飛ばすシーンがありましたが、その際
に田沼西中学校と校区内にある7つの小学校が統合されて、小中一貫教育となる予定という
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話がありました。少子化による影響の波がここ田沼西地区にも及ぶこととなりそうですが、
この先小中一貫教育となった際、どのように変わるのか、田沼西中学校が 40 年以上培って
きた伝統は引き続き受け継がれていくのかなど、気になる点もいくつか出てくると思います。
40 年以上培った伝統は、学校に限らず地域まで広がっているのは間違いないと思いますの
で、この先は学校、地域、自治体が一体となって、田沼西中学校などが作り上げてきた良き
ところを維持するだけでなく、更に進化させたものを作り上げてほしいと願っています。
今年も伝統のマスゲームには、先生方をはじめ多くの方々の協力がありましたが、その中で
もひときわ大きな存在感として、過去行われた伝統のマスゲームを実際に経験したり、マス
ゲーム実行委員を経験した卒業生たちがいます。当日、彼らも含めた田沼西中学校の卒業生
たちが、後輩の晴れ舞台を一生懸命支えようと頑張っている姿がありました。これは運動会
当日のみならず、練習の時から支え続けていて、卒業生たちは高校、大学、社会人で多忙と
いうさなか、貴重な時間を割いてまでサポートしていたとのこと。マスゲームの最中でも的
確なアドバイスを送ったり、道具の整理をしたりと、確かに裏方という存在ではありますが、
彼らの存在があるからこそ後輩たちが頑張ることができたと思いますし、"縁の下の力持ち"
こそが伝統のマスゲームを大きく支えていると思いますが、私たちは生徒たちの頑張り、先
生方のご指導だけでなく、彼らの支えという力も称賛するべきだと思います。
もちろん、生徒たちの頑張りの中で一生懸命準備にあたった体育委員、マスゲーム実行委員
のメンバーたちも、先輩方が作り上げてきた伝統を守ろうと、プレッシャーに負けることな
く一生懸命頑張っていましたし、その頑張りにしっかりと応え続けた先生方や親御さんのサ
ポートも称賛に値すると思います。
行くたびに田沼西中学校に関わるすべての皆さんから温かく出迎えていただき、人々の心を
動かしてくれる演技を拝見させていただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これか
らも「伝統のマスゲーム」は必ず見に行く所存でありますし、もし私に力があれば、皆さん
の力になれるような何かが出来ればという願望もありますが、それは私自身の努力が必要に
なるので成長しなきゃと思ってます。
田沼西中学校の先生方、生徒の皆さん、PTA 関係者の皆さん、保護者の皆さん、卒業生の
皆さん、地域の皆さん、今回も大変お世話になりました。毎年本当にありがとうございまし
た。心より厚く御礼申し上げます。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
これで今年の田沼西中学校マスゲームレポートを終了いたします。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
<2015 田沼西中学校マスゲームレポート
田沼西中学校マスゲームレポート 2016
これにて完>
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