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講義資料[PDF:5.78MB]
地域活性化における観光の重要性
センター⻑
沢登次彦
※記載内容の無断転載および許可無く複製することを固く禁じます。
じゃらんリサーチセンターとは?
• ビジョン:もっと「お出かけ」したくなる世の中に。
• 旅⾏・レジャーの動向を掴み、国内旅⾏市場の活性化を⽬的に活動
調査
実験
2
本⽇のプログラム
■現状把握:国内観光宿泊動向「じゃらん宿泊旅⾏調査」より
■課題:地域の「価値創造/共創意識」不⾜
■地域が⾃⽴、持続するための⽅策
①価値創造:ターゲティング、地域の商品開発⼒の向上
②需要創造:観光産業としての、需要創造⽀援(イノ
ベーション)
③環境創造:地域コ・クリエーション(共創)の仕組み
④組織創造:持続的な成⻑を起こす組織、存在が必要
3
■はじめに
国内人口減少局面において、観光は“パイの奪合い”に?!
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/html/nc112120.html
総務省 平成24年版「情報通信⽩書」より
4
■はじめに
5
観光宿泊マーケットの動向
「じゃらん宿泊旅⾏調査2015」より
6
「じゃらん宿泊旅⾏調査」とは…
「じゃらん宿泊旅⾏調査」は毎年7⽉発表。
⽇本全国で⾏われている観光宿泊旅⾏の動向を
調査する⽬的で、11回⽬を迎える経年調査で
す。
「じゃらん宿泊旅⾏調査」の特徴
①観光宿泊旅⾏(出張・帰省・修学旅⾏などは除く宿泊旅⾏)に特化
②経済波及効果を把握できる質問項⽬設計(費⽤項⽬など)
③上記内容を都道府県単位で分析(県別カルテ)、
さらに都道府県よりもう⼀段階詳細な観光地単位で分析可能
④2014年度(2014年4⽉〜2015年3⽉)の動向の最新版
7
調査⽅法の概要(本調査)
調査⽅法
インターネット調査
調査サンプル
⼀般調査(全国の外部モニター)
調査時期
2015年4⽉1⽇(⽔)〜21⽇(⽕)
調査対象
2014年4⽉〜2015年3⽉末までの国内宿泊旅⾏
集計対象数
(出張・帰省・修学旅⾏などを除く)
15,474名 (旅⾏件数ベース30,743件)
※集計・分析手法について
はじめにH26年10月1日現在の人口推計(総務省統計局発表)および1次調査結果を用いて、全国の宿泊旅
行者の母集団を推計した。
次に、2次調査の集計・分析にあたり、推計された宿泊旅行者の母集団における都道府県・性年代別構成比
に基づいてウェイトバックを行い、構成比のずれを補正している。
8
■量的変化を把握 1)旅⾏実施率と平均旅⾏回数の変化
旅⾏実施率は前年度⽐で0.6Pダウン。
平均旅⾏回数も0.05回減少して2.79回。
・延べ宿泊数=2億5,397万泊
→延べ宿泊数=⼈⼝×旅⾏実施率(=実宿泊旅⾏者数)×年間平均回数×泊数
※宿泊数の設問形式を今回から変更したため、13年度以前の延べ宿泊数(斜体の部分)とは直接比較できない
3.5 <右軸>
<左軸>
延べ宿泊数
(億泊/億人/回)
実宿泊旅行者数
宿泊旅行実施者の年間平均旅行回数
85 宿泊旅行実施率
(%)
80 3.0 2.84 29,024
2.5 2.73 2.79 2.73 26,778
24,686
2.64 23,987
2.71 2.84 75 23,445
24,972
(※)
2.0 1.5 2.79 25,397
(万泊)
65.4 66.1 64.7 63.8 63.1 70 65 60.3 1.0 0.5 56.7 57.6 55.8 6,350
5,819
5,561
5,489
5,354
60 57.5 56.9 5,491
5,420
(万人)
0.0 04年度
05年度
06年度
07年度
08年度
09年度
10年度
11年度
12年度
13年度
55 50 14年度
9
【参考】性・年代別
旅⾏実施率
20〜34歳男性で旅⾏実施率が⼤きく改善
全体
男性
女性
20~34歳
35~49歳
50~79歳
男性
女性
男性
35~49歳
女性
男性
50~79歳
女性
20~34歳
(%)
(ポイント)
14年度 13年度 12年度 05年度
57.5
55.8
66.1
56.9
54.9
53.3
64.4
55.0
60.0
58.2
67.7
58.8
57.5
57.4
64.0
59.1
54.7
52.7
63.5
54.5
59.0
56.8
68.6
57.4
51.3
52.8
61.4
54.1
64.0
62.3
66.7
64.3
53.1
51.8
62.2
53.7
56.3
53.7
64.8
55.3
57.6
54.4
67.4
56.2
60.3
59.0
69.7
58.5
14-13年度 14-05年度
▲ 0.6
▲ 9.2
0.1
▲ 9.4
▲ 1.2
▲ 8.9
1.6
▲ 4.9
▲ 0.2
▲ 9.0
▲ 1.6
▲ 11.2
2.8
▲ 7.3
0.3
▲ 2.4
0.6
▲ 8.5
▲ 1.0
▲ 9.5
▲ 1.4
▲ 11.2
▲ 1.8
▲ 11.2
1次調査回答者ベース
10
2)国内旅⾏の費⽤総額
1回あたり旅⾏費⽤は2400円の⼤幅増加(現地⼩遣い400円増)
国内旅⾏の費⽤総額は7.5兆、前年⽐2.0%成⻑
※現地小遣い: 宿泊費・交通費以外の現地で使用した金額合計
100,000円
総額
68,600円
80,000円
60,000円
総額
49,200円
40,000円
現地小遣い
16,400円
20,000円
総額
46,800円
総額
47,600円
総額
46,800円
現地小遣い
16,000円
現地小遣い
17,000円
現地小遣い
15,700円
宿泊・交通
32,800円
宿泊・交通
30,800円
宿泊・交通
30,600円
〔1 4 年度〕
〔13年度〕
〔12年度〕
総額
44,300円
総額
45,400円
現地小遣い
15,200円
現地小遣い
16,300円
交通費
15,400円
交通費
14,300円
交通費
14,300円
宿泊費
15,700円
宿泊費
14,800円
宿泊費
14,700円
〔14年度〕
〔13年度〕
〔12年度〕
0円
全旅行者
総額
65,900円
総額
65,000円
現地小遣い
22,400円
現地小遣い
22,600円
パック 費
46,600円
パック費
43,500円
パック費
42,400円
〔14年度〕
〔13年度〕
〔12年度〕
現地小遣い
22,100円
個人旅行
パック旅行
旅行件数ベース
11
3)現地⽀出の詳細
主宿泊地における現地到着から退出までの消費額
買い物は平均5500円、飲⾷⽀出多くランチでも単価が
1490円 ※ツアー、宿泊プランにあらかじめ含まれていた内容以外での現地での追
消費の内訳。現地での交通費、主宿泊地以外の宿泊地や移動中の消費
は含まない。
現地での追加消費行動、平均回数・金額は旅行件数ベース
宿泊プラン・ツアー以外でいずれかの消費行動を実施した・計 84.3%
飲食
買い物
体験・観光
、
ト ツ
観
祭戦
り
コ
、
49.0
20.4
52.1
24.2
38.7
7.0
5.1
16.2
4.5
6.0
5.3
平均回数(回)
-
1.7
1.8
1.6
1.7
1.3
1.3
1.4
1.6
1.3
1.3
平均金額(円)
5,500
900 1,490
950 3,090 4,610 2,600 3,280 4,650 1,790 5,330
現地での追加
消費額推計(億円)
4,073
455 2,159
610 3,107
現地での追加消費行動
4,073
731
7,063
12
278 1,010
501
206
か何
も
た実
施
し
な
っ
ンス
サポ
ー
ー
テ 寄健
・ り 康
マ温 ・
泉美
サ 容
エ
ジス立
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)
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ドポ
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、
ー
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ム種
光
に体 遊施
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加プ
に
ロ
行
グ
ッ
ツ
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飲
むな
ど
で
お
酒
、
夕
食
を
食
べ
る
ー
を喫
食茶
べ・
るス
イ
、
昼
食
を
食
べ
る
ー
朝
食
を
食
べ
る
ー
単位(%)
い直
物売
を所
すな
るど
で
買
15.7
金額は十の位
までの四捨五入
576
2,571 →総額 13,708 億円
4)宿泊旅⾏の⽬的 ※複数回答
「⾷べる旅」が⽬的として最多で、さらに増加の傾向
40
(%)
30
35.5
33.2
12年度 全体
13年度 全体
30.3
14年度 全体
27.6
20
17.5
13.7
14.1
12.7
9.1
10
6.2
5.5
4.8
4.7
1.3
1.8
リス
ンキ
ス
ポ ・
ス
ツ ノ
ボ
フそ
の
テ他
ニス
スポ
な
どツ
グド
ラ
イ
ブ
・
ツ
マ
ゴ
ル
リ
ン
友
人
・
親
戚
を
訪
ね
る
旧
跡
の
観
光
物パ
園
ク
博
物遊
館園
な
ア
ウ
ト
レ
27.6
13.7
12.7
6.2
4.7
4.8
17.5
1.3
2.5
1.8
5.5
14.1
5.4
10.2
28.1
14.1
13.3
6.9
4.5
5.3
17.7
1.3
2.3
1.8
6.2
14.2
5.6
9.9
27.9
14.5
13.3
6.7
4.3
5.2
17.8
1.4
2.4
1.6
5.3
14.5
6.1
ー
ー
ー
(
、
、
(
)
)
、
34.3
果各
物種
狩体
り験
な
ど手
作
り
都
市
散
、
32.8
策ま
ち
あ
る
き
)
29.3
(
12年度 全体
釣ア
り ウ
ト
登ド
山ア
な
ど海
水
浴
、
35.1
)
33.1
ー
30.3
賞ス
ポ
コ
ンツ
サ観
戦
ト や
等芸
能
鑑
のお
参祭
加り
・ や
見イ
物ベ
ン
ト
へ
ー
(
13年度 全体
ッ
9.1
、
35.5
(
33.2
、
30.3
、
1 4 年度 全体
ト 買
い
動マ
物
ー
ど地テ
、
名
所
然花
観見
賞や
紅
葉
な
ど
の
自
温
泉
や
露
天
風
呂
ー
を地
食元
べの
る美
味
し
い
も
の
宿
で
の
ん
び
り
過
ご
す
ー
、
)
0
5.4
2.5
そ
の
他
旅行件数ベース
13
5)宿泊旅⾏の同⾏形態
⼀
⼈
旅
ど 職
そ
団 場
の
体 や
他
夫
れ ⼩
れ 中
親
そ
婦
家 学
家 学
連
の
⼆
族 ⽣
族 ⽣
れ
他
⼈
旅 以
旅 以
家
の
で
⾏ 下
⾏ 上
族
家
の
の
の
旅
族
ク
旅
⼦
⼦
⾏
旅
ル
⾏
連
連
⾏
な
友
人
と
の
旅
行
旅 サ
ー
恋
人
と
の
旅
行
⾏
(%)
〔14年度〕 全体
15.9
7.3
24.5
11.9
4.2 8.2
8.9
13.9
3.8 1.4
〔13年度〕 全体
15.4
7.0
24.8
11.7
4.3 8.4
9.1
13.8
3.8 1.7
〔12年度〕 全体
14.5
7.2
24.1
12.7
4.3 7.9
9.2
13.8
4.4 1.8
〔11年度〕 全体
14.1
7.4
24.5
12.6
4.0 8.0
8.8
14.3
4.5 1.9
〔10年度〕 全体
13.1
15.3
4.7 1.8
〔04年度〕 全体
10.5
7.2
8.1
24.4
22.4
12.8
14.6
14
3.9 7.8
4.3 7.3
9.0
8.6
15.3
5.8 3.0
旅行件数ベース
【参考】増える⼀⼈旅
男性はどの世代でも⼀⼈旅が増加
特に20代では調査開始時と⽐べると激増
■性・年代別「一人旅」の割合の推移
(%)
14年度 13年度 12年度 11年度 10年度
30~39歳
性
・
年
代
別
40~49歳
50~59歳
60~79歳
14-04年度の差
15.9
15.4
14.5
14.1
13.1
10.5
+5.4pt
男性
27.3
26.8
24.0
24.6
22.1
11.0
+16.3pt
女性
13.8
12.4
10.9
11.6
11.0
9.1
+4.7pt
男性
23.1
22.9
21.1
19.2
18.8
11.0
+12.1pt
女性
9.6
9.2
7.7
8.1
8.5
11.2
-1.5pt
男性
23.9
21.8
20.9
18.4
17.8
11.6
+12.3pt
女性
10.4
10.0
8.5
8.5
9.6
11.1
-0.6pt
男性
21.6
20.3
19.0
21.9
15.6
9.7
+11.9pt
女性
11.1
10.5
11.9
11.7
10.0
8.8
+2.4pt
男性
15.2
15.4
14.9
13.5
12.7
10.2
+5.0pt
女性
9.7
11.5
10.7
8.4
9.6
13.0
-3.3pt
全体
20~29歳
04年度
※各性年代のおこなった旅行件数ベース
15
6) 新たな旅⾏者のニーズ
予算オーバーでもやりたいことをやる58%
項目別
★
★
★
★
★
★
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
⑮
⑯
⑰
⑱
⑲
⑳
㉑
㉒
㉓
㉔
㉕
事前に立ち寄り先などの計画をたてる
費用はできるだけ抑える
時間に追われず、ゆったりとした旅行行動をとる
旅先での旅行行動(飲食や体験プログラム等)は現地で決める
見学・見物など見て楽しむ
時間的に効率のよい旅行行程や行動をとる
一度も行ったことがない宿や飲食店を選ぶ
地域らしさを感じられるものを選ぶ
旅行先でやりたいことがあれば、多少予算がオーバーしてもやる
有名でなくても、自分なりにこだわったものを選ぶ
旅先での予期せぬ出来事を楽しむ
格安の宿を選ぶ
なるべく色々な場所をたくさん廻る
1ヶ所でじっくり過ごす
老舗・歴史のあるものを選ぶ
洗練された感じのものを選ぶ
旅行先の風土や生活習慣を体験する
テレビや雑誌で人気、有名なものを選ぶ
地元の人に積極的に話しかけて情報を聞いたり交流する
高級感のあるラグジュアリーな宿を選ぶ
ネタになりそうなことに挑戦する
地域のためになること、貢献できることを選ぶ
暮らすように旅をする
将来の移住やライフスタイルの参考になりそうな旅行をする
旅行者同士が交流・出会える宿を選ぶ
16
旅行件数ベース
(意識した・計順に並び替え)
前年度との *今回加えた項⽬
意識した・
計(%) 差(ポイント) ※全30項⽬のうち、
79.0
72.2
69.0
67.3
66.3
65.9
59.3
59.1
58.1
55.2
54.8
54.4
52.6
52.2
47.9
43.7
37.5
37.2
36.4
36.2
36.0
35.3
31.5
28.3
25.9
2.5
1.8
▲ 3.0
1.5
▲ 3.2
▲ 1.8
2.7
▲ 2.7
*
▲ 3.4
2.0
*
▲ 2.4
▲ 1.3
▲ 3.5
▲ 4.1
*
▲ 5.4
▲ 1.8
*
▲ 0.8
▲ 2.6
*
*
*
次⾴のクラスター
分析に使⽤した25
項⽬を抜粋
1回分の
旅行件数ベース
【「じゃらん宿泊旅⾏調査」県別カルテご紹介】
【主な⽤途】
・都道府県単位情報が⼀枚で分かります
・全国との⽐較ができます
・過去との⽐較ができます
県別カルテのご紹介
※お⼿元の県別カルテをご参照下さい
18
県別カルテのご紹介
19
課題設定と未来に向けての可能性
20
「じゃらん宿泊旅行調査」と「地域状況」から見る4つの課題
1.地域で「新しい価値創造(進化)」が少ない
・宿泊動向をみるとここ10年での旅⾏離れは顕著。
・経済事情だけでなく、余暇の中の価値が問われている。
・地域資源を持つ各地域も、過去からの資源を守るとともに、新しい価値
創造を「⾃ら」起こしていく必要性を感じる。
2.「消費につながる受け⼊れ整備」が遅れている
・⼈が訪れることとともに、喜んで消費をしてくれる地域づくりが地域経
営にとって重要。着地での情報発信など、消費につながる整備が急務。
3.地域が「未来に向けて⼀枚岩」になれていない
・地域⽬標達成に向け、エゴをひっこめ、「共創」しているか?
・ビジョン実現に向け、⾏政、観光協会、地域リーダーがそれぞれの専⾨
性を活かして役割を決め、共創していく必要性を感じる。
4.「地域経営を⾏う存在」の⽋如
・観光振興に置いて、地域の持続的な成⻑の為には、責任を持ち、本業と
して、観光地域経営を⾏う組織の必要性を感じる。
21
未来に向けて取り組む3つの方策と2つの基盤
「価値創造」×「需要創造」×「消費創造」
「環境創造」+「組織創造」
①「価値創造(イノベーション)」
地域⾃ら商品開発が進む、マーケティングプロセスが必要
②「需要創造(イノベーション)」
地域の新しい価値と消費者を結ぶマッチングの最⼤化の⽀援
③「消費創造(イノベーション)」
地域を訪れた⼈に喜んで消費してもらう質の⾼い観光地づくりが必要
④「環境創造(イノベーション)」
継続的に価値創造を⽣み出す共創環境を創る
⑤「組織創造(イノベーション)」
モニタリング強化(KPI、PDCAマネジメント)と推進⺟体の明確化
22
■地域成⻑につながる全体像
需要創造:地域と消費者のマッチングの最⼤化
⼀
般
消
費
者
旅
⾏
検
討
者
⾏
動
マッチング
(地域消費
の最⼤化)
消費者の「旅⾏市場」の
受
⼊
環
境
整
備
価値
創造
:
魅⼒的
な商品
開発
地
域
地域の「共創環境」と
「推進⺟体」を創る
現状把握
23
①「価値創造(イノベーション)」
ここにしかない価値を持つ
「地域⾃ら」商品開発が進む、
マーケティングプロセスが必要
24
■地域資源を活かした商品開発を⾃ら⾏う
カスタマー視点
地域側の視点
地域発の商品開発(価値創造)
認知
知ってもらう
関心
興味・関心を持ってもらう
欲求
価値に共感してもらう
記憶/検索
価値を頻繁に連想してもらう
行動
来訪してもらう
満足
また来たいと思ってもらう
25
■地域発の商品開発を進めるフレーム
例:1泊2⽇の新しい過ごし⽅を創る
カスタマー視点
地域側の視点
①
・地域資源の棚卸/発掘/再発見
②
・観光資源化=地域資源+行動ソフト
③
・消費者視点での現状把握(いつ、どこの、誰に)
④
・ターゲットを意識した「目玉資源+周辺資源」組み合わせ
⑤
・ターゲットを意識した「1泊2日のストーリー構築」
26
①地域資源の棚卸、発掘、再発⾒
<実施内容>
地域資源を徹底的に、付箋などに書いて
出し切る。
<実施効果>
●相互作用で、多くの魅力ある地域資源が
生まれる
●地域の自信と誇り(ご当地愛)が芽生え、
商品開発に対するモチベーションとなる。
27
①地域資源の棚卸、発掘、再発⾒
新潟県
燕三条
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①地域資源の棚卸、発掘、再発⾒
資源一覧
新潟県
燕三条
表紙
全部で369個もの
地域資源が
棚卸しされました
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②観光資源化=地域資源+⾏動ソフト
例
例
行動ソフト × 資源
= 観光資源化
・見る
・自然
・学ぶ
・体験
・食べる
・イベント
・参加する
・食
・出会う
・文化/施設
・歩く
・人的資源
・癒される
・産業資源
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②観光資源化=地域資源+⾏動ソフト
長野県
木島平村
31
②観光資源化=地域資源+⾏動ソフト
長野県
資源
コンテス
トで優勝
した美味
しいお米
木島平村
× 行動ソフト = 観光資源化
トレッキング
で楽しむ
森林で楽しむ
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新米で握った
おにぎりをお弁
当にして提供
→大自然の中
で食べてもらう
③消費者ニーズの把握(いつ、どこの、誰に)
地域側
カスタマー側
地域側
のやりた
いこと
観光客
の興味/
関心度
チューニング
カスタマーを意識した地域ならではの
観光資源が抽出される。
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③消費者ニーズの把握(いつ、どこの、誰に)
高知県
中芸地区
【 夕日が海に沈もうとする瞬間、気温と水温の差によって海面に
夕陽が写り、まるでだるまの形のように見えることで呼ばれる
美しい「 だるま夕日」は、冬場に数回、条件がそろうことで、
中芸エ リ アの太平洋沿いの町でも観ることが出来る】
【 夕日が海に沈もうとする瞬間、気温と水温の差によって海面に
夕陽が写り、まるでだるまの形のように見えることで呼ばれる
美しい「 だるま夕日」は、冬場に数回、条件がそろうことで、
中芸エ リアの太平洋沿いの町でも観ることが出来る】
よく知っている, 8.2 だいたい知って
いる, 13.3 興味はない, 13.6 <提示画像>
知らない, 56.7 聞いたことがあ
る, 21.8 あまり興味はな
い, 17.0 興味があるが、
行ってみたいとま
では思わない, 24.8 34
興味があり、行っ
てみたい, 44.7 ③消費者視点で観光資源の可能性を知る
「認知度」と「興味度」を把握しそのギャップを明らかにすることで
観光資源の「宝」を発⾒することができる。
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④「⽬⽟資源+周辺資源」組み合わせ
■いつ
周辺資源
季節
周辺資源
周辺資源
■どこ
発地
目玉
資源
周辺資源
周辺資源
■だれ
周辺資源
周辺資源
属性
周辺資源
36
④「⽬⽟資源+周辺資源」組み合わせ
高知県
中芸地区
37
④「⽬⽟資源+周辺資源」組み合わせ
高知県
38
中芸地区
⑤地域資源「1泊2⽇のストーリー構築」
タイトル
発地
属性
季節
1日目
13時
14時
15時
16時
17時
10時
11時
12時
13時
14時
2日目
39
⑤地域資源「1泊2⽇のストーリー構築」
奈良県
40
十津川村
⑤地域資源「1泊2⽇のストーリー構築」
奈良県
十津川村
41
新しく⽣まれた、
地域の魅⼒を活かした過ごし⽅を
プロモーションすることで
地域に⼈と感動を呼びます。
42
42
奈良県十津川村
奈良県十津川村
②「需要創造(イノベーション)」
観光産業による
地域の新しい価値と消費者を結ぶ
マッチングの最⼤化の⽀援
45
地域と消費者をつなぐリボン(マッチング)の最⼤化が必要
地域価値を集客・流通にのせる機能
⼀
般
消
費
者
旅
⾏
検
討
者
⾏
動
マッチ
ング
地
域
消
費
魅
⼒
的
な
価
値
創
造
需要を創り、マッチングの最⼤化につなげる
産業界の⽀援が必要
46
地
域
が目指していること
47
◆「マジ☆部」が⽬指していること◆
20歳前後の若者に、様々な豊かな
レジャー観光体験、地域体験を
0円でしてもらうことで
地域・観光産業の将来需要を創る
48
20歳前後?
無料?
なぜ?
49
若者に「無料」で観光レジャー・地域を体験してもらう
事例:雪マジ!19
最初の取組は、
スキー市場から、でした。
50
51
スノーアクティビティ⼈⼝は、この20年で半分に縮⼩
52
⽇本の⼭エリアにとっては冬季の⼤切な産業
■⼭あいの地域は、「農業」「林業」「観光業」などがメイン
■冬は「農業」「林業」は休業、「観光」もオフシーズン
■オフシーズンの「冬」に都⼼部から⼈がやってくるのが
スノーアクティビティ市場(雇⽤の受け⽫にも)
春
夏
冬
秋
通常の観光のオンシーズン
農業・林業もオンシーズン
スノーアクティビティ
冬でも誘客シーズン
53
53
世界的に⾒てもユニークな観光資源「⽇本の雪⼭」
■「⽕⼭列島」の「島国」⽇本は、北から南まで⼭だらけ
■四⽅を海に囲まれ湿度の⾼い雲が⼭に当たり、良質な雪を降らせる
■細⻑い列島のため、平野部(都⼼)から⼭までのアクセス⾄近
■最近は、海外からも「⽇本の雪」を求めて千客万来
400以
上
約17
54
54
スノーアクティビティ参加率(⼈⼝⽐)
■年齢が上がれば参加率が下がる構造=若い時に始めた⼈が徐々に辞める
30
全体
参加率
20
10
0
10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代
年齢
出典「レジャー白書」:日本生産性本部
55
市場活性化=三⾓形の⾯積の最⼤化
■⼩学校で習う三⾓形の⾯積の公式:底辺×⾼さ÷2
参加率
19歳でした!
ここが
(⾼校卒業したあとに迎える冬。
⼤学⽣なら1年⽣)
年齢
56
「19歳」に訪れる「3つの変化」=「3つの壁」
同行者が
費用負担が
アクティビティが
家族から仲間へ
親から自分へ
スキーからボードへ
57
19歳の「3つの壁」を越え、
エントリー年代の最⼤多数を獲得し
三⾓形(市場)の最⼤化を⽬指すには?
58
59
「19歳」をつかまえて参加⼈⼝の拡⼤へ
現
状
創
る
世
界
60
雪⼭にフリーミアムを!
■スキー場は、人が増えてもコストが変動しない構造
■スキー場は、来場すれば、飲食、レンタル、宿泊など
付帯収入が上がる
■動かしたいのは、「価格相場観がなく」「価値のわかっていな
い」潜在層のため「0円」
■9割が翌年もリピートへ!
61
平均『雪マジ!19』利⽤回数
62
3.3回×15.6万⼈
実は、スキーに限らず
汎⽤性のある法則でした…!
63
加齢とともに新しいことへの挑戦<経験・知恵
意欲・好奇⼼
挑戦する⼼
総量
経験
知恵
年齢
64
若者⾏動⽀援プラットフォーム
若者に様々な豊かなレジャー観光、地域体験を
0円でしてもらうことで
地域・観光産業の将来需要を創る
65
66
67
68
69
70
あらためて
71
⼈⽣はこうして決まっていく
72
価値観形成期に働きかければ
地域と観光が⼤好きな⼈を増やせる
73
みなさまと連携して
観光と地域の未来を創りたい
74
「遊び・体験予約」サービス開始!
75
④「環境創造(イノベーション)」
継続的に新しい価値創造を⽣み出す
地域コ・クリエーション(共創)
環境を創る
76
地域の連携を拡⼤し、イノベーションを⽣み出す環境とは
「地域コ・クリエーション」
みんなゴト化 × 地域イノベーション
= 地域コ・クリエーション(共創)
地域内外の⼈たちが繋がり合い、
⾃分ゴト・みんなゴトで、
新たな仕組みや事業を共創する地域づくり
キーワード
関係の質
やりたい
サイクル
北極星
未来思考
77
「関係の質」の変化が「結果の質」をもたらす
「組織の成功循環モデル」
関係の質
結果の質
思考の質
⾏動の質
元MIT教授 ダニエル・キム
78
問題処理のパターン
創造のパターン
ギャップアプローチ
完了せねばならぬ
状態
ポジティブアプローチ
共有ビジョン
アクセルポイント
純粋な⽬的
現状との
ギャップ
(夢、価値観)
「やりたい」
達成意欲
サイクル による⾏動
「やらねば」 回避動機
( プレッシャー)
(≒プレッシャー)
サイクル による⾏動
⾃⼰肯定・
効⼒感
逃避による
活動の低下
前進と
達成感
処理と
「⽚づいた」感
何としてでも、
避けたい結末
ブレーキポイント
成果
成果
要求水準
Time
Time
79
※オーセンティックワークス作を元に、JRCで⼀部改訂
「やりたい」サイクルを創る根幹=北極星(未来思考)
ありたい未来
(北極星)
をイメージ
する
ありたい
未来
(最⾼の実現
したい状態)
想いの⼒を
呼び覚まし
成り⾏き
の未来
現状
80
未来に向けて取り組む3つの方策と2つの基盤
再掲
「価値創造」×「需要創造」×「消費創造」
「環境創造」+「組織創造」
①「価値創造(イノベーション)」
地域⾃ら商品開発が進む、マーケティングプロセスが必要
②「需要創造(イノベーション)」
地域の新しい価値と消費者を結ぶマッチングの最⼤化の⽀援
③「消費創造(イノベーション)」
地域を訪れた⼈に喜んで消費してもらう質の⾼い観光地づくりが必要
④「環境創造(イノベーション)」
継続的に価値創造を⽣み出す共創環境を創る
⑤「組織創造(イノベーション)」
モニタリング強化(KPI、PDCAマネジメント)と推進⺟体の明確化
81
■最後に
世の中が変わっても、地域が元気であり続け、
いま以上に輝くために、守ることと、変えること。
私たちは、⽇本中の「変わる決意」に伴⾛していきます。
82
ご清聴ありがとうございました
【お問合せ先】
株式会社リクルートライフスタイル
じゃらんリサーチセンター
TEL:03-6835-6250
83
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