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Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーションガイド

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Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーションガイド
Cisco File Engine 511 ハードウェア
インストレーション ガイド
Text Part Number: OL-7219-01-J
このマニュアルに記載されている仕様および製品に関する情報は、予告なしに変更されることがあります。このマニュアルに記載されている表現、情報、
および推奨事項は、すべて正確であると考えていますが、明示的であれ黙示的であれ、一切の保証の責任を負わないものとします。このマニュアルに記
載されている製品の使用は、すべてユーザ側の責任になります。
対象製品のソフトウェア ライセンスおよび限定保証は、製品に添付された『Information Packet』に記載されています。添付されていない場合には、代理
店にご連絡ください。
FCC クラス A 適合装置に関する記述: この装置はテスト済みであり、FCC ルール Part 15 に規定された仕様のクラス A デジタル装置の制限に適合してい
ることが確認済みです。これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。この装置は、無線周波エネル
ギーを生成、使用、または放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレ
ビの受信障害が起こることがあります。住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き起こす可能性があります。その場合には、ユーザ側の負担で干渉防
止措置を講じる必要があります。
FCC クラス B 適合装置に関する記述: このマニュアルに記載された装置は、無線周波エネルギーを生成および放射する可能性があります。シスコシステ
ムズの指示する設置手順に従わずに装置を設置した場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。この装置はテスト済みであり、FCC
ルール Part 15 に規定された仕様のクラス B デジタル装置の制限に適合していることが確認済みです。これらの仕様は、住宅地で使用したときに、このよ
うな干渉を防止する適切な保護を規定したものです。ただし、特定の設置条件において干渉が起きないことを保証するものではありません。
シスコシステムズの書面による許可なしに装置を改造すると、装置がクラス A またはクラス B のデジタル装置に対する FCC 要件に適合しなくなること
があります。その場合、装置を使用するユーザの権利が FCC 規制により制限されることがあり、ラジオまたはテレビの通信に対するいかなる干渉もユー
ザ側の負担で矯正するように求められることがあります。
装置の電源を切ることによって、この装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、シスコシステムズの装置またはその周辺機
器が干渉の原因になっていると考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。
・干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。
・テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動させます。
・テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動させます。
・テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続します (装置とテレビまたはラジオがそれぞれ別個のブレーカーまたはヒューズで制
御されるようにします)。
米国シスコシステムズ社では、この製品の変更または改造を認めていません。変更または改造した場合には、FCC 認定が無効になり、さらに製品を操作
する権限を失うことになります。
シスコシステムズが採用している TCP ヘッダー圧縮機能は、UNIX オペレーティング システムの UCB (University of California, Berkeley)パブリック ド
メイン バージョンの一部として、UCB が開発したプログラムを最適化したものです。All rights reserved. Copyright © 1981, Regents of the University of
California.
ここに記載されている他のいかなる保証にもよらず、各社のすべてのマニュアルおよびソフトウェアは、障害も含めて「現状のまま」として提供されま
す。シスコシステムズおよびこれら各社は、商品性や特定の目的への適合性、権利を侵害しないことに関する、または取り扱い、使用、または取引によっ
て発生する、明示されたまたは黙示された一切の保証の責任を負わないものとします。
いかなる場合においても、シスコシステムズおよびその代理店は、このマニュアルの使用またはこのマニュアルを使用できないことによって起こる制約、
利益の損失、データの損傷など間接的で偶発的に起こる特殊な損害のあらゆる可能性がシスコシステムズまたは代理店に知らされていても、それらに対
する責任を一切負いかねます。
CCSP、CCVP、Cisco Square Bridge のロゴ、Follow Me Browsing、StackWise は、Cisco Systems, Inc. の商標です。Changing the Way We Work, Live, Play,
and Learn、iQuick Study は、Cisco Systems, Inc. のサービスマークです。Access Registrar、Aironet、ASIST、BPX、Catalyst、CCDA、CCDP、CCIE、CCNA、
CCNP、Cisco、Cisco Certified Internetwork Expert のロゴ、Cisco IOS、Cisco Press、Cisco Systems、Cisco Systems Capital、Cisco Systems のロゴ、Cisco Unity、
Empowering the Internet Generation、Enterprise/Solver、EtherChannel、EtherFast、EtherSwitch、Fast Step、FormShare、GigaDrive、GigaStack、HomeLink、Internet
Quotient、IOS、IP/TV、iQ Expertise、iQ のロゴ、iQ Net Readiness Scorecard、LightStream、Linksys、MeetingPlace、MGX、Networkers のロゴ、Networking
Academy、Network Registrar、Packet、PIX、Post-Routing、Pre-Routing、ProConnect、RateMUX、ScriptShare、SlideCast、SMARTnet、StrataView Plus、TeleRouter、
The Fastest Way to Increase Your Internet Quotient、TransPath は、米国および一部の国における Cisco Systems, Inc. または関連会社の登録商標です。
このマニュアルまたは Web サイトで言及している他の商標はいずれも、それぞれの所有者のものです。
「パートナー」という用語を使用していても、シ
スコシステムズと他社とのパートナー関係を意味するものではありません。(0502R)
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
Copyright © 2005 Cisco Systems, Inc.
All rights reserved.
C O N T E N T S
はじめに xi
目的 xi
対象読者 xii
マニュアルの構成 xii
表記法 xiii
関連資料 xiv
マニュアルの入手方法 xv
Cisco.com xv
Documentation DVD (英語版) xv
マニュアルの発注方法(英語版)
xv
シスコシステムズマニュアルセンター xvi
シスコ製品のセキュリティの概要 xvii
シスコ製品のセキュリティ問題の報告 xvii
テクニカル サポート xviii
シスコ テクニカル サポート Web サイト xviii
Service Request ツールの使用 xix
問題の重大度の定義 xix
その他の資料および情報の入手方法 xx
CHAPTER
1
Cisco File Engine 511 アプライアンスの概要 1-1
はじめに 1-2
機能の説明 1-3
中央集中型のネットワーク モニタリングおよび管理 1-3
中央集中型の管理 1-3
File Engine の管理 1-3
ハードウェアの機能 1-4
前面パネルのコントロール ボタン 1-4
LED インジケータ 1-5
入力 / 出力ポートとコネクタ 1-6
イーサネット ポート 1-7
シリアル ポート 1-8
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
iii
Contents
CHAPTER
2
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスを設置するための準備 2-1
安全上の警告 2-2
安全に関する注意事項 2-4
ESD(静電気放電)に対する保護 2-5
ラックへの設置における安全に関する注意事項 2-5
CHAPTER
3
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスの設置方法 3-1
必要な工具および部品 3-1
FE-511 の設置 3-2
2 支柱ラックへのシャーシの設置 3-2
4 支柱ラックへのシャーシの設置 3-4
卓上へのシャーシの設置 3-9
ケーブルの接続 3-10
電源の接続とシステムのブート 3-11
LED のチェック 3-11
File Engine の削除または交換 3-12
CHAPTER
4
ハードウェア オプションの取り付け 4-1
カバーとベゼルの取り外し 4-2
アダプタの取り付け 4-3
DIMM の取り付け 4-4
ハード ディスク ドライブの取り扱い 4-6
FE-511 へのハード ディスク ドライブの取り付け 4-6
取り付けの完了 4-7
File Engine カバーとベゼルの取り付け 4-8
APPENDIX
A
技術仕様 A-1
メモリの仕様 A-1
機能および仕様 A-2
APPENDIX
B
システム ハードウェアのトラブルシューティング B-1
基本項目のチェック B-2
接続およびスイッチのチェック B-3
APPENDIX
C
File Engine のメンテナンス C-1
設置環境のメンテナンス C-2
温度 C-2
湿度 C-2
高度 C-3
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
iv
OL-7219-01-J
Contents
ほこりと微粒子 C-3
腐食 C-3
静電気放電 C-3
電磁干渉と無線周波数干渉 C-4
磁気 C-4
電源の中断 C-5
電源保護装置の使用方法 C-6
サージ プロテクタ C-6
電力コンディショナ C-6
無停電電源装置 C-6
INDEX
索引
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
v
Contents
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
vi
OL-7219-01-J
F I G U R E S
図 1-1
FE-511 の前面図 1-2
図 1-2
FE-511 の背面(ファイバ チャネル アダプタの取り付け時) 1-2
図 1-3
FE-511 前面パネル 1-4
図 1-4
前面パネルの LED 1-5
図 1-5
背面パネルの LED 1-5
図 1-6
FE-511 背面パネルのポートとレセプタクル 1-6
図 1-7
イーサネット ポート コネクタ 1-7
図 1-8
シリアル ポート コネクタ 1-8
図 3-1
ラックマウント ブラケット 3-2
図 3-2
ラックへのシャーシの設置 3-3
図 3-3
ラックマウント キット 3-4
図 3-4
クリップ ナットまたはケージ ナットの取り付け 3-5
図 3-5
内側スライド レールの取り外し 3-5
図 3-6
内側スライド レールの File Engine への取り付け 3-6
図 3-7
スライド レールのラックへの取り付け 3-7
図 3-8
内側スライド レールの挿入 3-8
図 3-9
FE-511 背面パネルのポートとレセプタクル 3-10
図 4-1
File Engine カバーの取り外し 4-2
図 4-2
File Engine のベゼルの取り外し 4-3
図 4-3
システム ボード DIMM コネクタ 4-4
図 4-4
DIMM の取り付け 4-5
図 4-5
SATA ハード ディスクの FE-511 への取り付け 4-7
図 4-6
File Engine カバーの取り付け 4-8
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
vii
Figures
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
viii
OL-7219-01-J
T A B L E S
表 1-1
前面パネルのコントロール ボタン 1-4
表 1-2
前面パネルの LED の説明 1-5
表 1-3
背面パネルの LED の説明 1-6
表 1-4
背面パネルのポートとレセプタクル 1-7
表 A-1
FE-511 メモリ仕様 A-1
表 A-2
FE-511 ハードウェアの仕様 A-2
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
ix
Tables
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
x
OL-7219-01-J
はじめに
ここでは、
『Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド』の目的、対象読者、マ
ニュアルの構成、および手順や情報を記述するための表記法について説明します。
この章には、次の項があります。
•
目的、xi ページ
•
対象読者、xii ページ
•
マニュアルの構成、xii ページ
•
表記法、xiii ページ
•
関連資料、xiv ページ
•
マニュアルの入手方法、xv ページ
•
シスコ製品のセキュリティの概要、xvii ページ
•
テクニカル サポート、xviii ページ
•
その他の資料および情報の入手方法、xx ページ
目的
このインストレーション ガイドでは、設置場所を準備する方法、装置ラックに File Engine を設置
する方法、システム ハードウェアを維持およびトラブルシューティングする方法について説明しま
す。このマニュアルに記載されているハードウェアの設置手順が完了したあとは、該当する関連マ
ニュアルを使用して、システムを設定してください (xiv ページの「関連資料」を参照)。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
xi
はじめに
対象読者
対象読者
このインストレーション ガイドは、インターネットワーキング装置とケーブル接続に精通してお
り、電気回路や配線手順に関する基本知識のある読者を対象としています。
File Engine およびそれと連携して動作するルータのソフトウェア設定を含め、
設置を完了するには、
ネットワーキングの基本原則、ルータの設定、特に Web ページ プロトコルに精通している必要が
あります。
警告
この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
マニュアルの構成
このマニュアルは、次の章で構成されています。
章
タイトル
内容
第1章
Cisco File Engine 511 ア プ ラ 物理的な特性と Cisco File Engine 511 の機能概要について
イアンスの概要
説明する。
第2章
Cisco File Engine FE-511 アプ 安全性に関する考慮事項、設置の概要、実際に設置する
ライアンスを設置するため 前に実行しておく必要のある手順について説明する。
の準備
第3章
Cisco File Engine FE-511 アプ ハードウェアの設置方法と外部ネットワーク インター
ライアンスの設置方法
フェイス ケーブルの接続方法について説明する。
第4章
ハードウェア オプションの ハード ディスク ドライブの取り外しおよび交換方法に
取り付け
ついて説明する。
付録 A
技術仕様
付録 B
システム ハードウェアのト ハードウェアの設置に関するトラブルシューティング手
ラブルシューティング
順を説明する。
付録 C
File Engine のメンテナンス
Cisco File Engine 511 の機能の仕様を説明する。
File Engine を良好な状態で維持するための手順を示す。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
xii
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はじめに
表記法
表記法
コマンドの説明では、次の表記法を使用しています。
表記
説明
太字
コマンドおよびキーワードは太字で示しています。
イタリック体
ユーザが値を指定する変数は、イタリック体 で示しています。
[ ]
角カッコの中の要素は、省略可能です。
{x | y | z}
必ずどれか 1 つを選択しなければならない必須キーワードは、波カッコ
で囲み、縦棒で区切って示しています。
[x | y | z]
どれか 1 つを選択できる省略可能なキーワードは、角カッコで囲み、縦
棒で区切って示しています。
ストリング
引用符を付けない一組の文字。ストリングの前後には引用符を使用しま
せん。引用符を使用すると、その引用符も含めてストリングとみなされ
ます。
出力例では、次の表記法を使用しています。
表記
説明
screen フォント
システムが表示する端末セッションおよび情報は、screen フォントで示
しています。
太字の screen フォント ユーザが入力しなければならない情報は、太字の screen フォントで示
しています。
イタリック体の screen ユーザが値を指定する変数は、イタリック体の screen フォントで示し
ています。
フォント
^
^ 記号は、Ctrl キーを表します。たとえば、画面に表示される ^D という
キーの組み合わせは、Ctrl キーを押しながら D キーを押すことを意味し
ます。
< >
パスワードのように出力されない文字は、かぎカッコ(< >)で囲んで
示しています。
[ ]
システム プロンプトに対するデフォルトの応答は、角カッコで囲んで示
しています。
!, #
コードの先頭に感嘆符(!)またはポンド記号(#)がある場合には、コ
メント行であることを示します。
注釈、注意、および安全上の警告は、次の表記法を使用しています。
(注) 「注釈」です。役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。
注意
「要注意」の意味です。 機器の損傷またはデータ損失を予防するための注意事項が記述されていま
す。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
xiii
はじめに
関連資料
警告
安全上の重要事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業
を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
これらの注意事項は保存しておいてください。
関連資料
Cisco Wide Area File Services(WAFS)マニュアル セットには、他に次のものがあります。
• 『Release Notes for Cisco WAFS 3.0』
• 『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco Content Networking Product Series』
• 『Cisco WAFS 3.0 Quick Installation Guide』
• 『Cisco WAE 511 Hardware Installation Guide』
• 『Cisco WAE 611 Hardware Installation Guide』
• 『Cisco WAE 7326 Hardware Installation Guide』
• 『Cisco WAFS 3.0 Configuration Guide』
• 『Cisco WAFS 3.0 Command Reference』
• 『Cisco WAFS 3.0 User Guide』
• 『Cisco WAFS 3.0 Online Help』
• 『Cisco WAFS MIB Quick Reference』
• 『Cisco WAFS System Messages Reference』
• 『NIST Net Installation and Configuration Note』
• 『Cisco WAFS Benchmark Tool for Microsoft Office Applications Installation and Configuration Note』
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
xiv
OL-7219-01-J
はじめに
マニュアルの入手方法
マニュアルの入手方法
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、Cisco.com でご利用いただけます。また、テクニ
カル サポート、およびその他のリソースをさまざまな方法で入手することができます。ここでは、
シスコ製品に関する技術情報を入手する方法について説明します。
Cisco.com
次の URL から、シスコ製品の最新資料を入手することができます。
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
シスコの Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com
シスコの Web サイトの各国語版へは、次の URL からアクセスできます。
http://www.cisco.com/public/countries_languages.shtml
シスコ製品の最新資料の日本語版は、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp
Documentation DVD (英語版)
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属の Documentation DVD パッケージでご
利用いただけます。Documentation DVD は定期的に更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が
得られます。この Documentation DVD パッケージは、単独で入手することができます。
Cisco.com(Cisco Direct Customers)登録ユーザの場合、Cisco Ordering tool または Cisco Marketplace
から Documentation DVD (Product Number:DOC-DOCDVD=)を発注できます。
Cisco Ordering tool:
http://www.cisco.com/en/US/partner/ordering/
Cisco Marketplace:
http://www.cisco.com/go/marketplace/
マニュアルの発注方法(英語版)
英文マニュアルの発注方法については、次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/es_inpck/pdi.htm
シスコ製品の英文マニュアルは、次の方法で発注できます。
•
Cisco.com(Cisco Direct Customers)に登録されている場合、Ordering tool からシスコ製品の英文
マニュアルを発注できます。次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/partner/ordering/
•
Cisco.com に登録されていない場合、製品を購入された代理店へお問い合わせください。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
xv
はじめに
マニュアルの入手方法
シスコシステムズマニュアルセンター
シスコシステムズマニュアルセンターでは、シスコ製品の日本語マニュアルの最新版を PDF 形式で
公開しています。また、日本語マニュアル、および日本語マニュアル CD-ROM もオンラインで発
注可能です。ご希望の方は、次の URL にアクセスしてください。
http://www2.hipri.com/cisco/
また、シスコシステムズマニュアルセンターでは、日本語マニュアル中の誤記、誤植に関するコメ
ントをお受けしています。次の URL の「製品マニュアル内容不良報告」をクリックすると、コメ
ント入力画面が表示されます。
http://www2.hipri.com/cisco/
なお、技術内容に関するお問い合わせは、この Web サイトではお受けできませんので、製品を購
入された各代理店へお問い合わせください。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
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はじめに
シスコ製品のセキュリティの概要
シスコ製品のセキュリティの概要
シスコでは、無償のオンライン Security Vulnerability Policy ポータルを次の URL で提供しています。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html
このサイトから、次のタスクを実行できます。
•
シスコ製品におけるセキュリティ上の脆弱性を報告する。
•
シスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける。
•
シスコからのセキュリティ情報を入手するために登録を行う。
シスコ製品のセキュリティ勧告および注意の最新リストは、次の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/go/psirt
勧告および注意事項が変更された際に、リアルタイムで確認したい場合は、次の URL から Product
Security Incident Response Team Really Simple Syndication (PSIRT RSS)にアクセスできます。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_psirt_rss_feed.html
シスコ製品のセキュリティ問題の報告
シスコでは、安全な製品を提供することを目指しています。製品のリリース前に社内でテストを実
施し、すべての脆弱性を迅速に修正するように努めております。お客様がシスコ製品の脆弱性を発
見したと思われる場合は、次の PSIRT にご連絡ください。
ヒント
•
緊急度の高い問題 — [email protected]
•
緊急度の低い問題 — [email protected]
お客様が第三者に知られたくない情報をシスコに送信する場合は、Pretty Good Privacy (PGP)また
は PGP と互換性のある製品を使用して情報を暗号化することを推奨します。PSIRT は、PGP バー
ジョン 2.x ∼ 8.x と互換性のある暗号化情報を取り扱うことができます。
無効な暗号鍵または失効した暗号鍵は使用しないでください。PSIRT と通信する際は、次の公開鍵
サーバの一覧に記載されているうち、最新の作成日付を持つ有効な公開鍵を使用してください。
http://pgp.mit.edu:11371/pks/lookup?search=psirt%40cisco.com&op=index&exact=on
緊急度が高い問題の場合、次の電話番号で PSIRT に問い合わせることができます。
•
1 877 228-7302
•
1 408 525-6532
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はじめに
テクニカル サポート
テクニカル サポート
シスコ テクニカル サポートでは、シスコシステムズとサービス契約を結んでいるお客様、パート
ナー、リセラー、販売店を対象として、評価の高い 24 時間体制のテクニカル サポートを提供して
います。Cisco.com のシスコ テクニカル サポート Web サイトでは、広範囲にわたるオンラインでの
サポート リソースを提供しています。さらに、Technical Assistance Center(TAC)では、電話での
サポートも提供しています。シスコシステムズとサービス契約を結んでいない場合は、リセラーに
お問い合わせください。
シスコ テクニカル サポート Web サイト
シスコ テクニカル サポート Web サイトでは、オンラインで資料やツールを利用して、トラブル
シューティングやシスコ製品およびテクノロジーに関する技術上の問題の解決に役立てることが
できます。シスコ テクニカル サポート Web サイトは、1 年中いつでも利用することができます。次
の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/techsupport
シスコ テクニカル サポート Web サイト上のツールにアクセスする際は、いずれも Cisco.com のロ
グイン ID およびパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ログイン ID またはパスワードを
取得していない場合は、次の URL で登録手続きを行ってください。
http://tools.cisco.com/RPF/register/register.do
(注)
テクニカル サポートにお問い合わせいただく前に、Cisco Product Identification (CPI)ツールを使用
して、製品のシリアル番号をご確認ください。CPI ツールへは、Documentation & Tools の下にある
Tools & Resources リンクをクリックすることにより、シスコ テクニカル サポート Web サイトから
アクセスできます。Alphabetical Index ドロップダウン リストから Cisco Product Identification Tool
を選択するか、Alerts & RMAs の下にある Cisco Product Identification Tool リンクをクリックしま
す。CPI ツールは、製品 ID またはモデル名、ツリー表示、または show コマンド出力のカット&ペー
スト(特定の製品に対して)による 3 つの検索オプションを提供します。検索結果には、シリアル
番号のラベルの場所が強調された製品の説明図が表示されます。テクニカル サポートにお問い合わ
せいただく前に、製品のシリアル番号のラベルを確認し、メモなどに控えておいてください。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
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OL-7219-01-J
はじめに
テクニカル サポート
Service Request ツールの使用
オンラインの TAC Service Request ツールを使えば、S3 および S4 の問題について最も迅速にテクニ
カル サポートを受けられます (ネットワークの障害が軽微である場合、あるいは製品情報が必要
な場合)。状況をご説明いただくと、TAC Service Request ツールが推奨される解決方法を提供しま
す。これらの推奨リソースを使用しても問題が解決しない場合は、TAC の技術者が対応します。
TAC Service Request ツールは次の URL からアクセスできます。
http://www.cisco.com/techsupport/servicerequest
問題が S1 または S2 であるか、インターネットにアクセスできない場合は、電話で TAC にご連絡
ください (運用中のネットワークがダウンした場合、あるいは重大な障害が発生した場合)。S1 お
よび S2 の問題には TAC の技術者がただちに対応し、業務を円滑に運営できるよう支援します。
電話でテクニカル サポートを受ける際は、次の番号のいずれかをご使用ください。
アジア太平洋:+61 2 8446 7411(オーストラリア:1 800 805 227)EMEA:+32 2 704 55 55 米国:1
800 553-2447
TAC の連絡先一覧については、次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/techsupport/contacts
問題の重大度の定義
すべての問題を標準形式で報告するために、問題の重大度を定義しました。
重大度 1 (S1)―ネットワークがダウンし、業務に致命的な損害が発生する場合。24 時間体制であ
らゆる手段を使用して問題の解決にあたります。
重大度 2 (S2)―ネットワークのパフォーマンスが著しく低下、またはシスコ製品のパフォーマン
ス低下により業務に重大な影響がある場合。通常の業務時間内にフルタイムで問題の解決にあたり
ます。
重大度 3 (S3)―ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用が機能し
ている場合。通常の業務時間内にサービスの復旧を行います。
重大度 4 (S4)―シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションにつ
いて、情報または支援が必要で、業務への影響がほとんどまたはまったくない場合。
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xix
はじめに
その他の資料および情報の入手方法
その他の資料および情報の入手方法
シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざ
まな資料をオンラインおよび印刷物で入手することができます。
•
Cisco Marketplace は、さまざまなシスコの書籍、参考資料、およびロゴ入り商品を提供してい
ます。Cisco Marketplace には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/go/marketplace/
•
Cisco Press では、ネットワーク、トレーニング、認定関連の出版物を幅広く発行しています。
初心者から上級者まで、さまざまな読者向けの出版物があります。Cisco Press の最新の出版情
報などについては、次の URL からアクセスしてください。
http://www.ciscopress.com
• 『Packet』は、シスコシステムズが発行するテクニカル ユーザ向けの季刊誌で、インターネッ
トやネットワークへの投資を最大限に活用するのに役立ちます。『Packet』には、ネットワーク
分野の最新動向、テクノロジーの進展、およびシスコの製品やソリューションに関する記事を
はじめ、ネットワークの配置やトラブルシューティングのヒント、設定例、お客様の事例研究、
認定やトレーニングに関する情報、および多数の詳細なオンライン リソースへのリンクが盛り
込まれています。『Packet』には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/packet 日本語版『Packet』は、米国版『Packet』と日本版のオリジナル記事
で構成されています。日本語版『Packet』には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/news/packet/
• 『iQ Magazine』は、シスコのテクノロジーを使って収益の増加、ビジネス効率の向上、および
サービスの拡大を図る方法について学ぶことを目的とした、シスコシステムズが発行する成長
企業向けの季刊誌です。この季刊誌は、実際の事例研究や事業戦略を用いて、これら企業が直
面するさまざまな課題や、問題解決の糸口となるテクノロジーを明確化し、テクノロジーの投
資に関して読者が正しい決断を行う手助けをします。『iQ Magazine』には、次の URL からアク
セスしてください。
http://www.cisco.com/go/iqmagazine
• 『Internet Protocol Journal』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担
当するエンジニア向けに、シスコシステムズが発行する季刊誌です。『Internet Protocol Journal』
には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/ipj
•
シスコシステムズは最高水準のネットワーク関連のトレーニングを実施しています。トレーニ
ングの最新情報については、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/learning/index.html
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
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C H A P T E R
1
Cisco File Engine 511 アプライアンス
の概要
この章では、Cisco File Engine 511(FE-511)アプライアンスの基本機能の概要と、File Engine ハー
ドウェア、主なコンポーネント、前面および背面パネルのインジケータとコントロールについて説
明します。
この章には、次の項があります。
•
はじめに、1-2 ページ
•
機能の説明、1-3 ページ
•
中央集中型のネットワーク モニタリングおよび管理、1-3 ページ
•
ハードウェアの機能、1-4 ページ
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
1-1
第1章
Cisco File Engine 511 アプライアンスの概要
はじめに
はじめに
FE-511(図 1-1 を参照)は、セグメントレベルのファイルおよびメタデータのキャッシング、プロ
トコル固有の遅延の短縮、WAN 転送レベルの最適化、ポリシーベースの事前配置、グローバルな
ロッキングとコヒーレンシ(一貫性)、ネイティブなエンドツーエンドの CIFS/NFS サポート、Web
ベースの中央集中型の制御と管理、ブランチ ファイル サーバの交換などのファイル ベースのサー
ビスを提供するインターネット ファイル配信装置です。
FE-511 の前面図
115770
図 1-1
FE-511 は、AC 入力電源用に設定されており、単一の AC 入力電源装置を備えています。
File Engine は、統合 2 ポート イーサネット コントローラを搭載しています。このコントローラは、
10 Mbps、100 Mbps、または 1000 Mbps ネットワークへ接続するためのインターフェイスを提供し
ます。
File Engine には、RJ-45 レセプタクル付きの 2 個の 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-TX イーサ
ネット ポートがあります。どちらのイーサネット ポートも、速度モードの自動検知と、イーサネッ
ト LAN 上でのデータの送信と受信を同時に実行できる全二重操作をサポートしています。
図 1-2 は、ファイバ チャネル アダプタを取り付けた状態の FE-511 の背面を示しています。
FE-511 の背面(ファイバ チャネル アダプタの取り付け時)
124656
図 1-2
FE-511 は、小規模から中規模のエンタープライズ ネットワークにサービスを提供するベースエン
ドの File Engine です。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
1-2
OL-7219-01-J
第1章
Cisco File Engine 511 アプライアンスの概要
機能の説明
機能の説明
File Engine は、次の WAFS コンポーネントを 1 つまたは複数実行できます。
•
Cisco Edge File Engine(EdgeFE)は、リモート サイトとブランチ オフィスでクライアント要
求を処理するクライアント側のファイルキャッシュ モジュールです。
•
Cisco Core File Engine(CoreFE)は、データ センタに常駐し、1 つ以上のファイル サーバまた
は Network Attached Storage(NAS; ネットワーク接続ストレージ)File Engine に接続し、リモー
トにある Edge File Engine の代わりに WAN 最適化ファイル要求を実行するサーバ側のコンポー
ネントです。
•
Cisco WAFS File Engine Manager は、Cisco WAFS File Engine の制御とモニタリングを可能にす
る Web ベースの管理モジュールです。
•
Cisco WAFS Central Manager は、すべての File Engine をリモートで管理およびモニタリング
します。
各 File Engine は、EdgeFE、CoreFE、または WAFS Central Manager として設定できます。リソース
や容量が適切であれば、これらの File Engine コンポーネントを同一のアプライアンス上で同時に稼
動することも可能です。たとえば、比較的小規模な構成では、1 つの File Engine アプライアンスを
CoreFE および WAFS Central Manager の両方として設定することができます。大規模な構成の場合
には、各種コンポーネントを個別のアプライアンス上で稼動する必要があります。
中央集中型のネットワーク モニタリングおよび管理
Cisco WAFS の Web ベースの管理ツール(Central Manager および File Engine Manager)を使用する
ことで、IT 管理者は、使用量の割り当て、バックアップ、障害の回復、復元、アクセス コントロー
ル、およびセキュリティなどのポリシーを、File Engine ごとに中央で集中的に定義、モニタリング、
および管理することができます。また、IT 管理者は次のことも実行できます。
•
リモートでの、個々の File Engine または File Engine のグループのプロビジョニング、設定、お
よびモニタリング
•
包括的な統計、ログ、およびレポーティングによるシステム パフォーマンスと利用率の最適化
•
SNMP ベースのモニタリング、トラップとアラート、デバッグ モードなどのツールを使用した
トラブルシューティング タスクの実行
中央集中型の管理
Central Manager によって、FE に関する情報の表示や、FE に対する選択した操作の実行など、FE-511
アプライアンスをネットワーク全体に渡って管理できます。また、Central Manager を使用すること
で、ユーザは、ロードバランシングやフェールオーバーを目的に CoreFE クラスタを作成し管理し
たり、コンフィギュレーションの配布を容易にするために Edge FE グループを作成し管理すること
ができます。Central Manager を使用して、EdgeFE と CoreFE 間の接続、EdgeFE のキャッシュに格納
されているファイルの有効度を判別するコヒーレンシ ポリシー、およびスケジュールされた時刻に
選択されたファイルを EdgeFE キャッシュに予防的に移動する事前配置ポリシーを定義できます。
さらに、Central Manager を使用して、EdgeFE および CoreFE のグループを管理したり、ユーザを管
理したりするために、各 FE に必要となるライセンスを配布することもできます。
File Engine の管理
FE Manager により、コンポーネントの起動と停止、FE 設定パラメータの操作など、FE-511 を完全
に管理できます。また、FE Manager を使用して、各種システム統計を表示するグラフの生成、メン
テナンス ユーティリティの実行、イベント ログの表示も行えます。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
1-3
第1章
Cisco File Engine 511 アプライアンスの概要
ハードウェアの機能
ハードウェアの機能
ここでは、FE-511 の前面および背面パネルのコントロール、ポート、および LED インジケータを
図示し、それぞれについて説明します。
前面パネルのコントロール ボタン
図 1-3 は、FE-511 の前面図を示しています。表 1-1 で、前面パネルのコントロール ボタンについて
説明しています。
図 1-3
FE-511 前面パネル
124658
1
3
1
CD イジェクト ボタン
2
電源制御ボタン
表 1-1
3
2
リセット ボタン
前面パネルのコントロール ボタン
項目
説明
CD イジェクト ボタン
ドライブから CD を取り出します。
電源制御ボタン
File Engine をオンにします。
リセット ボタン
File Engine をリセットし、Power-on Self-Test(POST; 電源投入時セルフ
テスト)を実行します。ボタンを押すときに、ペンか伸ばしたペーパー
クリップの先などを使用する必要があるかもしれません。
(注)
これは、ハードウェア リセット ボタンであり、装置を工場出
荷時のデフォルトのソフトウェア設定に戻すわけではありま
せん。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
1-4
OL-7219-01-J
第1章
Cisco File Engine 511 アプライアンスの概要
ハードウェアの機能
LED インジケータ
図 1-4 は、前面パネルの LED の位置を示しています。表 1-2 で、それぞれの機能について説明して
います。
図 1-4
前面パネルの LED
3
2
4
5
115772
1
1
CD-ROM ドライブ アクティビティ
4
ハード ディスク ドライブ アクティビティ
2
システム エラー
5
電源
3
システム ロケータ(CoFilentent Engine モデ
ルではサポートされていない)
表 1-2
前面パネルの LED の説明
カラー
ステート
説明
CD-ROM ドラ イ ブ ア ク グリーン
ティビティ
点灯
CD-ROM ドライブは使用中です。
システム エラー
点灯
システム エラーが発生しました。
LED
オレンジ
ハード ディスク ドライ グリーン
ブ アクティビティ
フラッシュ 関連付けられたハード ディスク ドライブは
使用中です。
電源
点灯
グリーン
電力は File Engine に供給中です。
フラッシュ File Engine はスタンバイ モードです。
図 1-5 は、背面パネルの LED の位置を示しています。表 1-3 で、それぞれの機能について説明して
います。
図 1-5
背面パネルの LED
2
115803
1
4
3
1
イーサネット 1 リンク
3
イーサネット 2 アクティビティ
2
イーサネット 1 アクティビティ
4
イーサネット 2 リンク
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
1-5
第1章
Cisco File Engine 511 アプライアンスの概要
ハードウェアの機能
表 1-3
背面パネルの LED の説明
インジケータ
カラー
ステート
説明
イーサネット 1 リンク
グリーン
点灯
イーサネット LAN の速度は 1000BASE-TX です。
消灯
イーサネット LAN の速度は 10BASE-T または
100BASE-TX です。
イ ー サ ネ ッ ト 1 ア ク グリーン
ティビティ
点滅
イーサネット ポート 1 の 10/100/1000BASE-T イ
ンターフェイスにアクティブなリンク接続があ
ります。
イ ー サ ネ ッ ト 2 ア ク グリーン
ティビティ
点滅
イーサネット ポート 2 の 10/100/1000BASE-T イ
ンターフェイスにアクティブなリンク接続があ
ります。
イーサネット 2 リンク
点灯
イーサネット LAN の速度は 1000BASE-TX です。
消灯
イーサネット LAN の速度は 10BASE-T または
100BASE-TX です。
グリーン
入力 / 出力ポートとコネクタ
File Engine は装置の背面で次の I/O コネクタをサポートしています。
警告
•
イーサネット コネクタ
•
シリアル コネクタ
•
ファイバ チャネル コネクタ(オプションのアダプタ上)
•
ビデオおよびオーディオ コネクタ(オプションのアダプタ上)
感電を避けるため、Safety Extra-Low Voltage (SELV; 安全超低電圧)回路を Telephone-Network
Voltage(TNV; 電話網電圧)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が含まれ、
WAN ポートには TNV 回路が含まれています。一部の LAN ポートと WAN ポートはどちらも
RJ-45 コネクタを使用します。ケーブルを接続するときには十分に注意してください。
図 1-6 は、FE-511 背面パネルのポートと レセプタクルの位置を示しています。
図 1-6
FE-511 背面パネルのポートとレセプタクル
2
3
4
115773
1
8
7
5
6
1
AC 電源レセプタクル
5
イーサネット 2 レセプタクル
2
マウス ポート
6
USB ポート(非サポート)
3
キーボード ポート
7
モニタ ポート
4
イーサネット 1 レセプタクル
8
シリアル ポート
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
1-6
OL-7219-01-J
第1章
Cisco File Engine 511 アプライアンスの概要
ハードウェアの機能
(注)
Cisco WAFS ソフトウェアは、File Engine と一緒に、キーボードまたはマウス(Personal System 2
[PS/2]または Universal Serial Bus[USB])を使用することはサポートしていません。ただし、キー
ボードとマウスは、POST および設定またはセットアップ ユーティリティ用に、BIOS によってサ
ポートされています。
表 1-4 は、背面パネルのポートとレセプタクルについて説明しています。
表 1-4
背面パネルのポートとレセプタクル
項目
説明
AC 電源レセプタクル
AC 電源コードを、このプラグに接続します。
イーサネット 1 ポート
この 10/100/1000BASE-T ポートは、速度を自動検知し、全二重機能が
あり、File Engine をイーサネット LAN へ接続します。
イーサネット 2 ポート
この 10/100/1000BASE-T ポートは、速度を自動検知し、全二重機能が
あり、File Engine をイーサネット LAN へ接続します。
シリアル ポート
コンソールまたは端末に接続する標準のシリアル ポートです。
イーサネット ポート
FE-511 は、統合 2 ポート イーサネット コントローラを搭載しています。このコントローラは、10
Mbps、100 Mbps、または 1000 Mbps ネットワークに接続するためのインターフェイスを備えてお
り、イーサネット LAN 上でのデータの送信と受信を同時に実行できる全二重(FDX) 機能を提供し
ます。
イーサネット ポートにアクセスするには、カテゴリ 3、4、または 5 Unshielded Twisted-Pair(UTP;
シールドなしツイスト ペア)ケーブルを、装置の背面の RJ-45 コネクタに接続します。
(注)
100BASE-TX/1000BASE-TX イーサネット標準の要件として、ネットワーク内のケーブル接続には
カテゴリ 5 またはそれ以上を使用することが規定されています。
図 1-7 は、イーサネット RJ-45 ポートのピン番号の割り当てを示しています。
図 1-7
イーサネット ポート コネクタ
LED
83195
LED
8
1
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
1-7
第1章
Cisco File Engine 511 アプライアンスの概要
ハードウェアの機能
シリアル ポート
FE-511 には、装置の背面に配置された 1 個の標準シリアル ポート コネクタがあります。
図 1-8 は、装置の背面の 9 ピン、オス型 D シェル シリアル ポート コネクタのピン番号の割り当て
を示しています。このピン番号の割り当ては、業界標準に準拠しています。
図 1-8
シリアル ポート コネクタ
5
83193
1
6
9
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
1-8
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2
Cisco File Engine FE-511 アプライア
ンスを設置するための準備
この章には、File Engine を扱う前に理解しておく必要がある安全に関する重要な情報が記載されて
います。設置担当者自身の安全を確保するとともに、File Engine を潜在する損傷からより安全に保
護するために、次のガイドラインに従ってください。
この章には、次の項があります。
(注)
•
安全上の警告、2-2 ページ
•
安全に関する注意事項、2-4 ページ
設置作業を開始する前に、File Engine に付属の『Regulatory Compliance and Safety Information for the
Cisco Content Networking Product Series』をお読みください。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
2-1
第2章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスを設置するための準備
安全上の警告
安全上の警告
File Engine を設置する前に、次の安全上の警告に留意してください。
警告
この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
警告
設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。
警告
オン / オフ スイッチのあるシステムの場合は、作業する前に、電源をオフにし電源コードを外して
ください。
警告
この装置には、複数の電源装置が接続されている場合があります。すべての接続を取り外し、装置
の電源を完全に遮断する必要があります。
警告
この装置は、出入りが制限された場所に設置することを想定しています。出入りが制限された場所
とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用してサービス担当者
のみが立ち入ることができ、その場所の管理責任者によって管理されている場所を意味します。
警告
感電を避けるため、Safety Extra-Low Voltage (SELV; 安全超低電圧)回路を Telephone-Network
Voltage(TNV; 電話網電圧)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が含まれ、
WAN ポートには TNV 回路が含まれています。一部の LAN ポートと WAN ポートはどちらも
RJ-45 コネクタを使用します。ケーブルを接続するときには十分に注意してください。
警告
この製品は設置する建物にショート(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されてい
ます。このため、屋内配線には必ず、米国では 120 VAC、15A 、その他の国では 240 VAC、10 A
以下のヒューズまたは回路ブレーカーを使用してください。
警告
この装置は、アース接続する必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正し
く取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっき
りしない場合には、電気検査機関または電気技師に確認してください。
警告
雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行わないでく
ださい。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
2-2
OL-7219-01-J
第2章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスを設置するための準備
安全上の警告
警告
電源に接続されている装置を扱う場合は、事前に指輪、ネックレス、腕時計などの装身具を外して
おいてください。これらの金属が電源やアースに接触すると、金属が過熱して大やけどをしたり、
金属類が端子に焼き付くことがあります。
警告
装置を取り付ける、または交換するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。
警告
安全カバーは製品の重要な一部です。 必ず安全カバーを取り付けた状態で製品を操作してくださ
い。安全カバーを所定の位置に取り付けずに製品を操作すると、安全承認が無効になります。また、
火災や感電事故の原因にもなります。
警告
ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危
険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への Electromagnetic Interference(EMI; 電
磁干渉)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の空気の流れを適切な状態に保つことです。必ずす
べてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーをスロットに正しく取り付けた状態
で、システムを運用してください。
警告
バッテリを不適切に交換すると、爆発の恐れがあります。メーカーが推奨するタイプのバッテリま
たはその同等品だけを交換用として使用してください。使用済みのバッテリは、メーカーの指示す
る方法で廃棄してください。
警告
この製品を廃棄処分する際には、各国の法律または規制に従って取り扱ってください。
警告
この装置をラックに搭載するときや、ラック内の装置の保守を行うときは、人身事故を防ぐため、
システムを常に安定に維持するように細心の注意を払う必要があります。安全を確保するために、
次のガイドラインに従って作業してください。
•
装置がラック内に 1 つだけの場合は、この装置をラックの最下段に搭載してください。
•
既に他の装置があるラックに搭載する場合は、最も重いコンポーネントをラックの最下段にし
て、重いものから順番に下から上へと搭載してください。
•
ラックにスタビライザが付属している場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置
を搭載するか、ラック内の装置の保守を行ってください。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
2-3
第2章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスを設置するための準備
安全に関する注意事項
安全に関する注意事項
人身事故、感電、火災、および装置への損傷を防ぐため、システムで作業するときには、次の注意
事項に留意してください。
•
サービス マークに注意し、その指示に従ってください。お使いのシステムのマニュアルに記載
されている場合を除き、いかなるシスコ製品にも保守作業は行わないでください。三角形の中
に稲妻印の付いたマークのあるカバーを開けたり、取り外したりすると、感電する恐れがあり
ます。このサービス マークで指示された区画内のコンポーネントの保守は、資格のあるサービ
ス技術員だけが行うことができます。
•
次の状況のいずれかが発生した場合は、製品の電源コードを電源コンセントから抜き、部品を
交換するか、担当の認定サービス プロバイダーに連絡してください。
− 電源ケーブル、延長コード、またはプラグが損傷している。
− 製品の上に物が落下した。
− 製品に水が入った。
− 製品が落下したか、損傷した。
− 操作手順に従っても、製品が正しく動作しない。
•
システム コンポーネントをラジエータや熱源の近くに置かないでください。また、通気口をふ
さがないでください。
•
システム コンポーネントの上に食べ物や液体をこぼさないでください。また、液体をこぼした
ままの状態で製品を決して操作しないでください。
•
システム コンポーネントの開口部に物を押し込まないでください。開口部に物を押し込むと、
内部コンポーネントがショートして火災、または感電を引き起こす恐れがあります。
•
製品と一緒に使用できるのは、シスコの認定を受けた機器だけです。
•
カバーを取り外したり、内部コンポーネントに触れるときは、事前に、製品の温度を十分下げ
てください。
•
適切な外部電源を使用してください。製品には、電源の定格ラベルで指定されているタイプの
電源からのみ電力を供給してください。必要な電源のタイプがわからない場合は、サービス担
当者または近くの電力会社に問い合わせてください。
•
認定された電源ケーブルだけを使用してください。File Engine 用の電源ケーブル、またはお使
いのシステム用の AC 電源オプション用の電源ケーブルがない場合は、設置する国で使用が認
定されている電源ケーブルを購入してください。電源ケーブルは、必ず、製品の定格、および
製品の電源定格ラベルに記載されている電圧と電流の定格に適合するものを使用してくださ
い。ケーブルの定格電圧と電流は、製品に記載されている定格よりも大きくなければなりませ
ん。
•
感電を防ぐため、システム コンポーネントおよび周辺装置の電源ケーブルは、正しくアースさ
れた電源コンセントに差し込んでください。正しいアースを確保するために、これらのケーブ
ルには三つ又プラグが付いています。アダプタ プラグを使用したり、アース用端子をケーブル
から取り外したりしないでください。延長コードを使用する必要がある場合は、正しくアース
されたプラグが付いている 3 線式のコードを使用してください。
•
延長コードと電源ストリップの定格をよく確認してください。延長コードまたは電源ストリッ
プに接続されているすべての製品の定格電流の合計(アンペア)が、その延長コードまたは電
源ストリップの定格電流の上限値の 80% を超えないようにしてください。
•
家庭用電気製品、または家庭用電気製品用に販売されている電圧変換機やキットと、製品を一
緒に使用しないでください。
•
一時的に急激に起こる電力の上昇または低下から製品を保護するには、サージ抑制装置、電力
コンディショナ、または Uninterruptible Power Supply(UPS; 無停電電源装置)を使用してくだ
さい。
•
ケーブルと電源コードは注意深く配線してください。人が踏んだり、つまずいたりしないよう
に、ケーブルと電源コードの経路を考えて配線し、コンセントに差し込んでください。システ
ム コンポーネントのケーブルまたは電源コードの上には何も置かないでください。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
2-4
OL-7219-01-J
第2章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスを設置するための準備
安全に関する注意事項
•
電源ケーブルまたはプラグを改造しないでください。設置場所に変更を加える場合には、資格
を持った電気技術者または電力会社に相談してください。国または地方自治体の配線規則に必
ず従ってください。
ESD(静電気放電)に対する保護
静電気は、File Engine 内部の精密なコンポーネントに損傷を与えることがあります。静電気による
損傷を防ぐには、お使いのシステムの電子コンポーネントに触れる前に、必ず自分の体から静電気
を放電してください。シャーシ上の塗装されていない金属面に触れることで、静電気を放電できま
す。
また、次の手順に従って、ESD による損傷を防止することができます。
•
輸送用カートンを開梱し、静電気の影響を受けやすいコンポーネントを取り出すときは、シス
テムにそのコンポーネントを取り付ける準備ができるまで、帯電防止用梱包材の中からコン
ポーネントを取り出さないでください。帯電防止包装を開く直前に、必ず、自分の体から静電
気を放出してください。
•
静電気の影響を受けやすいコンポーネントを輸送するときは、まず帯電防止容器に入れるか、
帯電防止包装を施してください。
•
静電気の影響を受けやすいコンポーネントはすべて、帯電の心配のない場所で取り扱ってくだ
さい。可能であれば、帯電防止用フロア パッドまたは作業台パッドを使用してください。
ラックへの設置における安全に関する注意事項
File Engine をラックに設置する前に、次の注意事項を確認してください。
•
装置をラックに設置する際は、2 人以上で作業してください。
•
室温が 35 °C(95 °F)より低いことを確認してください。
•
通気口をふさがないでください。通常、空気が適切に流れるように、15 cm(6 インチ)の空間
を設けます。
•
装置の設置は、ラックの最下段から開始するように計画してください。
•
最も重い装置をラックの最下段に設置します。
•
ラックから一度に複数の装置を引き出さないでください。
•
設置の際は、容易に作業できるように、ラックのドアとサイド パネルを取り外します。
•
File Engine は、正しくアースされたコンセントに接続してください。
•
ラックに複数の装置を設置するときは、電源コンセントに過負荷がかからないようにしてくだ
さい。
•
ラックに取り付けられた装置の上には、重量が 50 kg(110 ポンド)を超える物を載せないでく
ださい。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
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2-5
第2章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスを設置するための準備
安全に関する注意事項
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2-6
OL-7219-01-J
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3
Cisco File Engine FE-511 アプライア
ンスの設置方法
この章では、FE-511 を装置ラックに設置する方法について説明します。また、卓上や作業台の上に
FE-511 を設置するための一般的な手順についても説明します。この章には、次の項があります。
•
必要な工具および部品、3-1 ページ
•
FE-511 の設置、3-2 ページ
•
ケーブルの接続、3-10 ページ
•
電源の接続とシステムのブート、3-11 ページ
•
LED のチェック、3-11 ページ
•
File Engine の削除または交換、3-12 ページ
設置作業を開始する前に、シャーシに付属の『Regulatory Compliance and Safety Information for the
Cisco Content Networking Product Series』をお読みください。
警告
設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。
必要な工具および部品
スライド レール式ラックマウント キットおよびケーブル管理アセンブリは、輸送用容器のアクセ
サリ ボックスに収納されています。ラックマウント キットを使用すると、48.26 cm(19 インチ)幅
の 4 支柱装置ラックに FE-511 を設置できます。
輸送用容器には、2 支柱ラックに FE-511 を設置するためのアングル ブラケットも入っています。
File Engine をラックに設置するには、次の部品と工具が必要です。
•
マイナス ドライバ
•
プラス ドライバ
•
ラックマウント キット× 1
•
マニュアル
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
3-1
第3章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスの設置方法
FE-511 の設置
FE-511 の設置
FE-511 を目的とする場所に置きます。装置は、必要に応じて、ラックに取り付けることもできれば、
上部が固い平面で安定した台の上に置くこともできます。装置を装置ラックに設置する予定ではな
い場合は、3-9 ページの「卓上へのシャーシの設置」に進んでください。
ラックには、垂直方向に 4.44 cm(1.75 インチ)間隔でマークが付いています。この間隔をラック ユ
ニット(RU)と呼びます。1 RU の装置とは、高さ 4.44 cm(1.75 インチ)であることを意味します。
警告
この装置をラックに搭載するときや、ラック内の装置の保守を行うときは、人身事故を防ぐため、
システムを常に安定に維持するように細心の注意を払う必要があります。安全を確保するために、
次のガイドラインに従って作業してください。
•
装置がラック内に 1 つだけの場合は、この装置をラックの最下段に搭載してください。
•
既に他の装置があるラックに搭載する場合は、最も重いコンポーネントをラックの最下段にし
て、重いものから順番に下から上へと搭載してください。
•
ラックにスタビライザが付属している場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置
を搭載するか、ラック内の装置の保守を行ってください。
2 支柱ラックへのシャーシの設置
File Engine を、シャーシの側面に付いているブラケットを使って、2 本のラックの支柱に取り付け
ます。このブラケットは 48.26 cm(19 インチ)幅の装置ラック用で、ブラケットごとに 4 個ずつ
ラック用ネジが必要です(図 3-1 を参照)
。
ラックマウント ブラケット
19
124554
図 3-1
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
3-2
OL-7219-01-J
第3章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスの設置方法
FE-511 の設置
File Engine を 2 支柱ラックに設置する手順は、次のとおりです。
ステップ 1
シャーシの片面にブラケットを取り付けます。このとき、ブラケットの前面フランジがシャーシ側
面のハッシュ マークに合うように位置を調整します(図 3-2 を参照)
。
ラックへのシャーシの設置
124555
図 3-2
ステップ 2
同じ方法で、2 番目のブラケットをシャーシのもう一方の側面に取り付けます。
ステップ 3
ブラケットをシャーシに固定したら、次にそのブラケットを 2 本の支柱に固定するか、ストリップ
をラックに取り付けて、シャーシをラックに取り付けます。シャーシのラックへの設置は必ず 2 人
で行ってください。1 人がシャーシを持ち上げ、もう 1 人がそれをラックに固定します。
シャーシの前面に空気取り入れ口、シャーシの背面に排気口があるため、縦方向にほとんど隙間を
開けずに複数の File Engine をスタックできます。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
3-3
第3章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスの設置方法
FE-511 の設置
4 支柱ラックへのシャーシの設置
図 3-3 は、4 支柱ラックに File Engine を設置するために必要な部品を示しています。部品が欠けて
いたり、損傷したりしている場合は、購入元にお問い合わせください。
図 3-3
ラックマウント キット
1
2
3
4
5
83198
6
7
(注)
1
スライド レール アセンブリ(2)
5
クリップ ナット(10)
2
ロック ワッシャ付き M3.5 ネジ(3)
6
ケージ ナット(10)
3
M4 ネジ(6)
7
ケージ ナット挿入工具(1)
4
M6 ネジ(10)
左右のスライド レールは同一です。
FE-511 を 4 支柱ラックに設置する手順は、次のとおりです。
ステップ 1
ラック内の 1 RU の場所を選びます。作業は、ラックの右前面から始めます(File Engine の正面から
見た場合)
。選んだ 1 RU の場所の上下にクリップ ナットまたはケージ ナットを取り付けます(図
3-4 を参照)。その後、ラック背面の対応する位置にクリップ ナットまたはケージ ナットを取り付
けます。ラックの左前面とラック背面の対応する位置についても、この手順を繰り返します。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
3-4
OL-7219-01-J
第3章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスの設置方法
FE-511 の設置
図 3-4
クリップ ナットまたはケージ ナットの取り付け
2
83200
1
1
ステップ 2
ケージ ナット
2
クリップ ナット
スライド レール アセンブリの側面にあるリリース ラッチを押して、内側スライド レールをスライ
ド レール アセンブリから取り外します(図 3-5 を参照)。
図 3-5
内側スライド レールの取り外し
3
2
83202
1
1
スライド レール アセンブリ
2
リリース ラッチ
3
内側スライド レール
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
3-5
第3章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスの設置方法
FE-511 の設置
ステップ 3
File Engine の側面に矢印で示されている位置合わせマーカー(図 3-6 の 1)に合わせて内側スライ
ド レールを置きます。2 個の M4 ネジを使用して、
内側スライド レールを File Engine に固定します。
この手順を繰り返し、その他の内側スライド レールも File Engine に取り付けます。
図 3-6
内側スライド レールの File Engine への取り付け
83203
1
1
タブ
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
3-6
OL-7219-01-J
第3章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスの設置方法
FE-511 の設置
ステップ 4
スライド レール アセンブリの背面のタブ(図 3-7 の 1)を、背面フランジの 2 つのクリップ ナット
またはケージ ナットの間の中央にある穴に通します。
図 3-7
スライド レールのラックへの取り付け
1
2
83199
3
ステップ 5
1
タブ
2
調整ネジ
3
背面フランジ
スライド レール アセンブリをラックの前面フランジに合わせ、2 個の M6 ネジを差し込んで締め、
スライド レールを前面フランジに固定します(図 3-7 を参照)。
ステップ 4 および ステップ 5 を繰り返し、その他のスライド レール アセンブリも取り付けます。
(注)
スライド レールの長さを調整する必要がある場合は、スライド レールの背面にある調整ネ
ジ(図 3-7 の 2)を緩め、スライド レールの長さを調整してから、調整ネジを締め直します。
ステップ 6
内側スライド レールをスライド レール アセンブリの位置に合わせ、所定の位置に固定されるまで
差し込みます。
ステップ 7
File Engine が所定の位置に固定されるまで、ラックに滑り込ませます。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
3-7
第3章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスの設置方法
FE-511 の設置
ステップ 8
File Engine の前面の両側にある非脱落型ネジ(図 3-8 の 1)を締め、
File Engine をラックに固定します。
内側スライド レールの挿入
83201
図 3-8
1
1
ステップ 9
非脱落型ネジ
電源コードとイーサネット ケーブルを File Engine に接続します。
File Engine には、ケーブル保持ブラケットやケーブル ストレイン レリーフ ブラケットは付属して
いないため、外部ケーブルを配線する前に、まずはこの外部ケーブルを束ねておく必要があります。
(注)
束ねるときは、File Engine をラックの内側や外側へスライドできるように、十分なゆとり
を残しておきます。
File Engine をラックから取り外すには、この手順を逆の順序で実行してください。設置手順に関す
るこれらの説明は、将来的な使用に備えて、File Engine のマニュアルと一緒に保存しておいてくだ
さい。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
3-8
OL-7219-01-J
第3章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスの設置方法
FE-511 の設置
卓上へのシャーシの設置
File Engine を作業台の上や卓上に設置する場合は、表面がきれいで安全な場所であることを確認し
てください。その際、次の点を考慮してください。
•
シャーシは、床面から離して設置する必要があります(床面にたまったほこりが、冷却ファン
によってシャーシ内部に吸い込まれてしまいます。File Engine 内部にほこりがたまると、過熱
状態やコンポーネントの障害を引き起こすことがあります)
。
•
ネットワーク ケーブルや装置の作業を容易にするため、シャーシの前後には、48.26 cm(19 イ
ンチ)ほどの空間を設ける必要があります。
•
File Engine は適切に通気する必要があります(通気が不十分な閉鎖型キャビネットには設置で
きません)
。
File Engine を作業台の上または卓上に設置する手順は、次のとおりです。
ステップ 1
卓上または作業台の上、およびその周辺からごみやほこりを取り除きます。また、File Engine と新
たな設置場所との間に、作業者が行き来する上で障害となるものがないことも確認してください。
ステップ 2
シャーシの底にゴム製脚を取り付けます。ゴム製脚の裏側には、接着剤が付いています。接着剤の
保護テープをはがし、きれいにしたシャーシの底面に脚を貼り付けます。四隅に 1 つずつ脚を付け
ます。
ステップ 3
シャーシを卓上または作業台の上に載せます。
ステップ 4
その他の装置からの排気がシャーシに吸い込まれないことを確認します。また、シャーシの前面と
背面に適切な空間があることを確認します。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
3-9
第3章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスの設置方法
ケーブルの接続
ケーブルの接続
(注)
SCSI ケーブルは、Cisco Storage Array アクセサリ キットに同梱されています。Cisco Storage Array を
発注しなかった場合には、SCSI ケーブルは入っていません。
ネットワーク、コンソール、および SCSI ケーブルを File Engine に接続する手順は、次のとおりです。
ステップ 1
ネットワークに接続する場合は、カテゴリ 5 UTP ケーブルを File Engine の背面パネルのイーサネッ
ト 1 またはイーサネット 2 レセプタクルに差し込みます(図 3-9 を参照)
。
ステップ 2
ネットワーク ケーブルのもう一方の端をネットワーク内のハブまたはスイッチに接続します。
ステップ 3
コンソールに接続する場合は、シリアル ケーブルを File Engine の背面パネルのシリアル ポート に
差し込みます。
ステップ 4
コンソール ケーブルのもう一方の端を、コンソールまたはコミュニケーション サーバに接続しま
す。
図 3-9
FE-511 背面パネルのポートとレセプタクル
2
3
4
115773
1
8
7
5
6
(注)
1
AC 電源レセプタクル
5
イーサネット 2 レセプタクル
2
マウス コネクタ
6
USB ポート(非サポート)
3
キーボード コネクタ
7
ビデオ コネクタ
4
イーサネット 1 レセプタクル
8
シリアル コネクタ
Cisco WAFS ソフトウェアは、File Engine と一緒に、キーボードまたはマウス(PS/2 または USB)
を使用することはサポートしていません。ただし、キーボードとマウスは、POST および設定また
はセットアップ ユーティリティ用に、BIOS によってサポートされています。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
3-10
OL-7219-01-J
第3章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスの設置方法
電源の接続とシステムのブート
電源の接続とシステムのブート
電源を File Engine に接続する手順は、次のとおりです。
ステップ 1
2-2 ページの「安全上の警告」の情報を再確認してください。
ステップ 2
AC 電源コードを File Engine の背面にある電源コード レセプタクルに差し込みます(図 3-9 を参照)。
ステップ 3
電源コードのもう一方の端を設置場所の電源に接続します。
ステップ 4
外部接続されたすべての装置の電源を投入します。
ステップ 5
File Engine の前面にある電源制御ボタンを押します。
システムはブートを開始します。一旦、オペレーティング システムがブートすれば、基本的なソフ
トウェア設定を開始することができます(『Cisco WAFS 3.0 Configuration Guide』または『Cisco WAFS
3.0 User Guide』を参照)。
(注)
(注)
File Engine に電源が投入されている間、File Engine の前面の電源 LED はグリーンになりま
す。
偶発的に手動で電源を切ってしまうことがないように、電源制御ボタンの上に円形のディスクを取
り付けることができます。このディスクは、電源制御ボタン シールドと呼ばれ、File Engine に付属
しています。
LED のチェック
File Engine が起動し稼働している間は、前面パネルの LED に留意してください(システムが正常に
動作しているか確認するには、1-5 ページの「LED インジケータ」を参照してください)
。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
3-11
第3章
Cisco File Engine FE-511 アプライアンスの設置方法
File Engine の削除または交換
File Engine の削除または交換
警告
オン / オフ スイッチのあるシステムの場合は、作業する前に、電源をオフにし電源コードを外して
ください。
警告
この製品を廃棄処分する際には、各国の法律または規制に従って取り扱ってください。
File Engine をネットワークから削除するには、まず、その電源を切り、電源コードとネットワーク
ケーブルを抜いてから、シャーシをラックから取り外します。
File Engine は、常時、ネットワーク上のルータと通信しています。したがって、ルータは、File
Engine が応答しなくなったことを認識すると、File Engine への要求の送信を停止します。この動作
は透過的で、ユーザがそれに気付くことはありません。その他の File Engine がそのルータに接続さ
れている場合、ルータはその他の File Engine に対しては引き続き要求を送信します。
File Engine を削除すると、その File Engine にキャッシュされていたページは、それ以降、ルータや
その他の File Engine からは使用できなくなります。そのため、発信 Web トラフィックが増加したよ
うに見えます。これは、削除した File Engine が、削除されていなければ処理するはずだったトラ
フィックです。ただし、しばらくすると、ルータとその他の File Engine に、Web トラフィックの負
荷が再分散されます。
ネットワークから最後の File Engine を削除する場合は、ルータの File Engine サポートをディセーブ
ルにすることもできます。ただし、これは特に必要ありません。File Engine が接続されていないと
きに File Engine サポートがイネーブルになっていても、ルータのパフォーマンスには影響しないか
らです。
File Engine を交換するには、まず、交換する File Engine をネットワークから削除します。その後、
新しい File Engine をインストールし、削除した File Engine に使用されていたものと同じコンフィ
ギュレーション パラメータ(IP アドレスなど)を使用して、新しい File Engine を設定します。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
3-12
OL-7219-01-J
C H A P T E R
4
ハードウェア オプションの取り付け
この章では、File Engine にハードウェア オプションを取り付けるための基本的な手順を説明しま
す。ここで説明する手順は、Cisco File Engine 511 アプライアンス ハードウェアのセットアップ経験
のある技術者を対象としています。
この章には、次の項があります。
•
カバーとベゼルの取り外し、4-2 ページ
•
アダプタの取り付け、4-3 ページ
•
DIMM の取り付け、4-4 ページ
•
取り付けの完了、4-7 ページ
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
4-1
第4章
ハードウェア オプションの取り付け
カバーとベゼルの取り外し
カバーとベゼルの取り外し
警告
オン / オフ スイッチのあるシステムの場合は、作業する前に、電源をオフにし電源コードを外して
ください。
File Engine のカバーを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1
2-2 ページの「安全上の警告」および 2-4 ページの「安全に関する注意事項」の情報を再確認してく
ださい。
ステップ 2
File Engine と接続されているすべての装置の電源を切ります。電源コードとすべての外部コードを
抜きます。
ステップ 3
カバーの背面にある 2 個の非脱落型ネジ(図 4-1 の 1)を緩めます。
図 4-1
File Engine カバーの取り外し
115802
1
1
ステップ 4
非脱落型ネジ
カバーを後ろへスライドさせてから、持ち上げ、File Engine から外します。
注意
適切に冷却と通気が行われるように、カバーを交換してから、File Engine の電源を入れ
てください。カバーを取り外したまま File Engine を長時間(30 分以上)稼働させると、
File Engine のコンポーネントが損傷する場合があります。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
4-2
OL-7219-01-J
第4章
ハードウェア オプションの取り付け
アダプタの取り付け
ステップ 5
図 4-2 は、ベゼルを取り外す様子を示しています。
a. ベゼルのリリース タブを押し、ベゼルを File Engine から引き離します。
b. ベゼルは安全な場所に保管しておいてください。
File Engine のベゼルの取り外し
124004
図 4-2
アダプタの取り付け
アダプタを取り付ける前に、次の点を確認してください。
•
File Engine には、2 個の Peripheral Component Interconnect-Extended(PCI-X)アダプタ スロット
があります。
− PCI-X スロット 1 は、ライザー カードが付いたアダプタ サポート ブラケット上にありま
す。PCI-X スロット 1 コネクタに対して作業するには、最初に、アダプタ サポート ブラ
ケットを取り外す必要があります。
− PCI-X スロット 2 は、システム ボード上にあり、装置内では使用されていません。
注意
•
アダプタに付属のマニュアルを参照し、ここで説明する手順に加え、マニュアルに記載されて
いる手順にも従ってください。
•
システムは、PCI-X スロットをスキャンして、システム リソースを割り当てます。デフォルト
では、システムは CD-ROM からのブートを試みます。CD-ROM がない場合は、システムは内
蔵フラッシュ デバイスからブートします。
静電気の影響を受けやすい装置を取り扱う際には、静電気による損傷を避けるために、予防措置を
講じてください。これらの装置の取り扱いの詳細については、2-5 ページの「ESD(静電気放電)に
対する保護」を参照してください。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
4-3
第4章
ハードウェア オプションの取り付け
DIMM の取り付け
DIMM の取り付け
プログラムをより高速に稼働させるための簡単な方法の 1 つが、装置にメモリを増設することで
す。Dual In-line Memory Module(DIMM; デュアル インライン メモリ モジュール)と呼ばれるオプ
ションを取り付けることで、装置のメモリ量を増やすことができます。この装置は、非インターリー
ブ メモリ構成を使用します。
メモリに関する考慮事項:
•
メモリ モジュールは、図 4-3 に示すシステム ボードの DIMM スロットに取り付けられます。1
つの DIMM を装備している装置では、メモリ モジュールは DIMM スロット 4 に取り付ける必
要があります。次のモジュールは DIMM スロット 3、その次はスロット 2、といった順番で取
り付けます。
(注)
•
追加メモリを取り付けるときには、隣にある使用可能なスロットに DIMM を取り付けるこ
とをお勧めします。
A-1 ページの「メモリの仕様」に示す FE-511 のメモリ仕様を確認してください。ソフトウェア
のサポートについて次の点に注意してください。
− WAFS ソフトウェアがサポートする最大メモリは 1 GB まで
•
DIMM を取り付けたり、取り外したりすると、装置内の構成情報が変更されます。 そのため、
Configuration/Setup Utility プログラムを使用して、情報を変更し、新しい構成情報を保存する必
要があります。装置を再始動すると、システムが、メモリ構成が変更されたことを示すメッセー
ジを表示します。Configuration/Setup Utility プログラムを起動し、Save Settings を選択します。
図 4-3 は、DIMM を取り付けるためのシステム ボード コネクタの位置を示しています。
図 4-3
システム ボード DIMM コネクタ
5
6
1
7
2
3
134350
4
8
1
DIMM 1
5
バッテリ(BT1)
2
DIMM 2
6
PCI-X ライザー カード
3
DIMM 3
7
PCI-X スロット 2(PCI2)
4
DIMM 4
8
マイクロプロセッサ(CPU1)
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
4-4
OL-7219-01-J
第4章
ハードウェア オプションの取り付け
DIMM の取り付け
注意
静電気の影響を受けやすい装置を取り扱う際には、静電気による損傷を避けるために、予防措置を
講じてください。
DIMM を取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1
2-4 ページの「安全に関する注意事項」の安全性についての情報を再確認してください。
ステップ 2
本装置と周辺装置の電源を切ります。電源コードを抜きます。その後、すべての外部ケーブルを抜
きます。カバーを取り外します(詳細については、4-2 ページの「カバーとベゼルの取り外し」を参
照)。
ステップ 3
DIMM の入っている帯電防止のパッケージを、装置の塗装されていない金属表面に接触させます。
その後、パッケージから DIMM を取り出します。
ステップ 4
DIMM を取り付けます。
a. DIMM コネクタの両端にある固定クリップを開きます。 ピンがコネクタに正確に合うように、
DIMM の向きを調整します(図 4-4 を参照)。
図 4-4
DIMM の取り付け
DIMM 3
131349
DIMM 4
注意
固定クリップが破損したり、DIMM コネクタが損傷したりしないように、クリップはていねいに
開閉してください。
b. DIMM コネクタの両端で、DIMM の端面をスロットに合わせ、DIMM をコネクタに挿入しま
す。DIMM の両端に同時に力がかかるようにして、DIMM がコネクタにまっすぐ入るように
しっかりと押し込みます。DIMM がコネクタに固定されたら、固定クリップがロック位置には
まっていることを確認します。
c. DIMM と固定クリップの間に隙間がある場合、DIMM は正しく取り付けられていません。この
場合は、固定クリップを開いて DIMM を取り外し、もう一度挿入し直します。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
4-5
第4章
ハードウェア オプションの取り付け
ハード ディスク ドライブの取り扱い
ステップ 5
その他にも取り付けるオプションがある場合は、ここで取り付けます。そうでない場合は、4-7 ペー
ジの「取り付けの完了」へ進んでください。
ハード ディスク ドライブの取り扱い
ここでは、
File Engine にハード ディスク ドライブを取り付ける方法について説明します。FE-511 に
は、Serial Advanced Technology Attachment(SATA)ハード ディスク ドライブが必要です。FE-511
は、高さ 2.54 cm(1 インチ)、幅 8.89 cm (3.5 インチ)のスリムな LVD ハード ディスク ドライブを
2 基サポートします。
FE-511 へのハード ディスク ドライブの取り付け
(注)
File Engine 内で使用するハード ディスク ドライブはすべて、転送レートなどのスループットが同
一である必要があります。転送レートが異なるハード ディスク ドライブを混在させると、すべて
のハード ディスク ドライブが、スループットの低い方の転送レートで稼働してしまいます。
(注)
File Engine にハード ディスク ドライブを 1 基だけ装備する場合は、左側のドライブ ベイに取り付
けてください。
注意
システムが適切に冷却されるように維持するため、各ベイにハード ディスク ドライブまたはフィ
ラー パネルを取り付けていない状態で File Engine を 10 分間以上稼働させないでください。
Simple-Swap SATA ハード ディスク ドライブをベイに取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1
損傷の兆候がないか新しいドライブを調べます。
ステップ 2
2-2 ページの「安全上の警告」および 2-4 ページの「安全に関する注意事項」の情報を再確認してく
ださい。
ステップ 3
File Engine と周辺装置の電源を切り、電源コードとすべての外部ケーブルを抜きます。
ステップ 4
ベゼルのリリース タブを押し、ベゼルを File Engine から引き離します(図 4-2 を参照)
。
ステップ 5
ハード ディスク ドライブをベイに取り付けます。
a. ドライブ アセンブリをベイのガイド レールの位置に合わせます(図 4-5 を参照)。
b. ドライブがバックプレーンに接続するまで、ドライブ アセンブリをゆっくりとドライブ ベイ
に押し込みます。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
4-6
OL-7219-01-J
第4章
ハードウェア オプションの取り付け
取り付けの完了
c. ハード ディスク ドライブのステータス LED をチェックして、ハード ディスク ドライブが正常
に動作していることを確認します。
特定のハード ディスク ドライブのステータス LED がオレンジで点灯している場合は、
そのドライブで障害が発生しているため、交換する必要があります。ハード ディスク
ドライブのアクティビティ LED がグリーンでフラッシュしている場合は、そのドライ
ブにアクセス中であることを示しています。
SATA ハード ディスクの FE-511 への取り付け
124005
図 4-5
取り付けの完了
取り付けを完了するため、ベゼルを取り付け直し、File Engine カバーも取り付けます。以前に取り
外したケーブルをすべて、接続し直します。ここで説明する手順にしたがって、作業してください。
注意
適切に冷却と通気が行われるように維持するため、File Engine の電源を入れる前に、File Engine カ
バーを取り付けます。File Engine カバーを取り外したまま File Engine を長時間(30 分以上)稼働さ
せると、File Engine のコンポーネントが損傷する場合があります。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
4-7
第4章
ハードウェア オプションの取り付け
取り付けの完了
File Engine カバーとベゼルの取り付け
File Engine のカバーとベゼルを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1
カバーは、所定の位置に合わせ、前へスライドさせて取り付けます。その後、非脱落型ネジを締め
ます(図 4-6 の 1)。
注意
ステップ 2
確実に、カバーが File Engine の前面にある突起と正しくかみ合うようにカバーをスライ
ドさせてください。
ベゼルを取り付けます。
a. ベゼルの下部にあるフックを File Engine の所定の位置に合わせます。
b. カチッと音がするまで、ベゼルを File Engine へ押し込みます。
図 4-6
File Engine カバーの取り付け
115802
1
1
非脱落型ネジ
ステップ 3
File Engine をラックに設置します。
(手順については、3-2 ページの「FE-511 の設置」を参照)。
ステップ 4
すべての外部ケーブルと電源コードを File Engine に接続し、電源コードを正しくアースされた電源
コンセントに差し込みます。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
4-8
OL-7219-01-J
A P P E N D I X
A
技術仕様
この付録では、次の File Engine モデルについて説明します。
モデル
製品番号
File Engine 511
FE-511-K9
File Engine 511 は、小規模から中規模のエンタープライズ ネットワークにサービスを提供するベー
スエンドの File Engine です。
メモリの仕様
サポートされるメモリ量は、インストールされているソフトウェアのバージョンによって決まりま
す。
•
WAFS ソフトウェアがサポートする最大メモリは 1 GB まで
FE-511 は、小規模から中規模のエンタープライズ ネットワークにサービスを提供するベースエン
ドのアプライアンスです。
表 A-1 に、FE-511 のメモリ仕様の一覧を示します。
表 A-1
FE-511 メモリ仕様
仕様
説明
メモリ
512 MB SDRAM DIMM (MEM-FE-512MB)× 1 または 2
ハード ディスク
ドライブ
80 GB SATA1 ハード ディスク ドライブ(DISK-SATA-80GB)× 1 または
2、もしくは
250 GB SATA ハード ディスク ドライブ(DISK-SATA-250GB)× 1 または 2
1. SATA = Serial Advanced Technology Attachment
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
A-1
付録 A
技術仕様
機能および仕様
機能および仕様
表 A-2 に、FE-511 の機能と仕様を要約します。
表 A-2
FE-511 ハードウェアの仕様
仕様
説明
マイクロプロセッサ
レベル 2 キャッシュおよび MultiMedia eXtensions (MMX2)テクノロジー
を内蔵した Intel 2.8 GHz Celeron 256 KB × 1
拡張ベイ
ハード ディスク ドライブ用 8.89 cm (3.5 インチ)スリムハイト ベイ× 2
拡張スロット
標準装備の 66/100MHz PCI ハーフレングス スロット(ロープロファイル
× 1、フルプロファイル× 1)× 2
ハード ディスク
コントローラ
FE-511―Serial Advanced Technology Attachment (SATA)コントローラ
電源装置
AC 入力電源× 1
寸法
重量
電源入力
•
高さ:44 mm、1 RU(1.75 インチ)
•
奥行:508 mm (20 インチ)
•
幅:430 mm (16.69 インチ)
最大重量:12.7 kg (28 ポンド)(構成により異なる)
•
必要な正弦波入力(4 ∼ 63 Hz)
•
低入力電圧範囲:
− 最小:100 VAC
− 最大:127 VAC
•
高入力電圧範囲:
− 最小:200 VAC
− 最大:240 VAC
•
入力 kiloVolt-Amperes (kVA)、概算値:
− 最小:0.20 kVA
− 最大:0.45 kVA
ポート
温度
熱放散
湿度
高度
騒音
•
1000BASE-TX、100BASE-TX、10BASE-T (デュアル)イーサネット
ポート
•
シリアル ポート
•
USB ポート× 2
•
動作時:10 ∼ 35°C (50 ∼ 95°F)
•
非動作時:40 ∼ 60°C (40 ∼ 140°F)
•
最小構成:307 Btu1 / 時(90 W)
•
最大構成:850 Btu/ 時(250 W)
•
動作時:8 ∼ 80%
•
非動作時:8 ∼ 80%
最大高度:2133 m (6998 フィート)
•
音響出力(アイドリング時)
:最大 6.5 ベル
•
音響出力(動作時):最大 6.5 ベル
1. Btu = British thermal unit (英式熱量単位)
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
A-2
OL-7219-01-J
A P P E N D I X
B
システム ハードウェアのトラブル
シューティング
システムが予想通りに動作しない場合は、この付録で説明する手順にしたがってトラブルシュー
ティングを開始します。この付録では、基本的なシステム問題の解決に役立つ、いくつかの初期
チェックと手順について説明します。
この付録には、次の項があります。
•
基本項目のチェック、B-2 ページ
•
接続およびスイッチのチェック、B-3 ページ
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
B-1
付録 B
システム ハードウェアのトラブルシューティング
基本項目のチェック
基本項目のチェック
基本的なシステム問題を解決する手順は、次のとおりです。
ステップ 1
システム ソフトウェアは、アラート メッセージを表示しましたか。
はい。アラート メッセージで指定されたコンポーネントをチェックします。
いいえ。ステップ 2 へ進みます。
ステップ 2
シャーシの外観を調べます。システムは、濡れたり、損傷したりしていますか。
はい。液体をこぼしたり、しぶきがはねかかったり、湿度が過剰だったりすると、システムに損傷
を招くことがあります。外部ドライブなどの外部装置が濡れている場合は、サービス担当者に対処
方法を問い合わせてください(xviii ページの「テクニカル サポート」を参照)。
シャーシを移動中に落としたり、損傷したりした場合は、正常に機能するかどうかを確認するため、
システムをチェックする必要があります。システムに接続されている外部装置を落としたり、損傷
したりした場合は、サービス担当者に対処方法を問い合わせてください(xviii ページの「テクニカ
ル サポート」を参照)
。
いいえ。ステップ 3 へ進みます。
ステップ 3
B-3 ページの「接続およびスイッチのチェック」の手順を実行します。
問題は解決しましたか。
はい。電源ストリップまたはコンセントが故障していたか、システムへの接続が緩んでいました。
これで、問題は修正されました。
いいえ。ステップ 4 へ進みます。
ステップ 4
システム セットアップ プログラムの設定値を確認します。詳細については、『Cisco WAFS 3.0
Configuration Guide』または『Cisco WAFS 3.0 User Guide』を参照してください。
システムは、ブート ルーチンを完了しましたか。
はい。システム構成情報が不正でした。これで、問題は修正されました。
いいえ。サービス担当者に連絡してください(xviii ページの「テクニカル サポート」を参照)。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
B-2
OL-7219-01-J
付録 B
システム ハードウェアのトラブルシューティング
接続およびスイッチのチェック
接続およびスイッチのチェック
シャーシやその他の外部装置の問題の主な原因としては、スイッチやコントロールの不正な設定、
ケーブルの緩みまたは不適切な接続、といったことが考えられます。すべてのスイッチ、コントロー
ル、およびケーブル接続を一通りチェックするだけで、これらの問題を簡単に解決できる場合があ
ります(前面パネルのコントロールと インジケータの位置については、図 1-4 を参照してください。
システムの背面パネルの接続の位置については、図 1-5 を参照してください)
。
すべての接続およびスイッチをチェックする手順は、次のとおりです。
ステップ 1
外部装置などの周辺装置を含め、システムの電源を切ります。すべての電源ケーブルを電源コンセ
ントから抜きます。
ステップ 2
システムが電源ストリップ(または配電装置)に接続されている場合は、電源ストリップを一旦オ
フにしてから、再度オンにします。
電源ストリップに電力は供給されていますか。
はい。ステップ 5 へ進みます。
いいえ。ステップ 3 へ進みます。
ステップ 3
電源ストリップを別の電源コンセントに差し込みます。
電源ストリップに電力は供給されていますか。
はい。おそらく、元の電源コンセントが機能していません。別の電源コンセントを使用してくださ
い。
いいえ。ステップ 4 へ進みます。
ステップ 4
稼働することがわかっているシステムの電源コードを電源コンセントに差し込みます。
システムに電力は供給されますか。
はい。おそらく、電源ストリップが機能していません。別の電源ストリップを使用してください。
いいえ。ステップ 5 へ進みます。
ステップ 5
システムを電源コンセントまたは電源ストリップに接続し直します。
すべての接続が、しっかりとつながっていることを確認します。
ステップ 6
システムに電源を投入します。
問題は解決しましたか。
はい。コネクタが緩んでいました。これで、問題は修正されました。
いいえ。サービス担当者に連絡してください(xviii ページの「テクニカル サポート」を参照)。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
B-3
付録 B
システム ハードウェアのトラブルシューティング
接続およびスイッチのチェック
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
B-4
OL-7219-01-J
A P P E N D I X
C
File Engine のメンテナンス
予防保守を目的とした手順を適切に実行すると、File Engine を常に良好な稼働状態に保ち、コスト
と時間のかかるメンテナンス サービスの必要性を最小限に抑えることができます。この付録では、
定期的に実行する必要のあるメンテナンス手順について説明します。
この付録では、File Engine または File Engine ファームのメンテナンスに必要な作業を取り上げます。
•
設置環境のメンテナンス、C-2 ページ
•
電源保護装置の使用方法、C-6 ページ
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
C-1
付録 C
File Engine のメンテナンス
設置環境のメンテナンス
設置環境のメンテナンス
電源装置の排気ファンは、システムのさまざまな開口部から空気を吸い込み、背面からその空気を
吹き出すことで、電源装置とシステムを冷却します。ただし、ファンはほこりやその他の微粒子も
システムに取り込んでしまうため、汚れの原因となる物質が蓄積し、その結果、システムの内部温
度が上昇したり、各種システム コンポーネントの動作が妨げられたりすることがあります。
このような状況を避けるため、作業環境を常に清潔に保ち、システム周辺のほこりやごみの量を減
らして、電源装置ファンがシステムに取り込んでしまう汚れの原因となる物質の量を減らすことを
お勧めします。
ここでは、システムのパフォーマンスと寿命に悪影響を与える可能性のあるさまざまな環境要因に
ついて説明します。
温度
温度の過剰な上昇または低下は、早期劣化、半導体素子の障害、装置の機械的な障害など、さまざ
まな問題を引き起こすことがあります。極端な温度の変動が原因で、ソケット内の半導体素子が縮
んだり、ディスク ドライブ プラッタが膨張または収縮したりすることがあります。その結果、デー
タの読み取りまたは書き込みエラーが発生する可能性があります。
温度がシステム パフォーマンスに及ぼす悪影響を最小限に抑えるため、次のガイドラインにした
がってください。
•
システムは、必ず、10°C ∼ 35°C(50°F ∼ 95°F)の環境で稼働させてください。
•
システムの適切な通気を確保してください。閉鎖型の壁面ユニットの中や布の上にはシステム
を設置しないでください。温度の上昇を助長してしまうことがあります。特に午後に、直射日
光のあたる場所に設置しないでください。また、冬期の暖房の吹き出し口をはじめ、どのよう
な種類であっても熱源の近くには設置しないでください。
標高の高い場所では、適切な通気が特に重要となります。高地で、システムを高温で稼働させると、
最適なシステム パフォーマンスを得られないことがあります。
•
すべてのスロットと開口部、特にシステム背面のファンの排気口を遮る障害物がないことを確
認してください。
•
ほこりやごみが蓄積しないように、定期的にシステムを清掃してください。ほこりやごみが蓄
積すると、システムが過熱する恐れがあります。
•
システムが異常な低温にさらされた場合は、2 時間のウォームアップ時間を取り、通常の動作
温度になってから、電源を入れてください。そうしないと、内部コンポーネント、特に、ハー
ド ディスク ドライブに損傷を引き起こすことがあります。
•
断続的にシステム障害が発生する場合は、ソケット内の半導体素子類を取り付け直してくださ
い。温度の変動により、この半導体素子類が緩んでいる可能性があります。
湿度
湿度が高い状況では、湿気がシステム内にまで浸透してしまう可能性があります。この湿気が原因
で、内部コンポーネントの腐食、電気抵抗、熱伝導率、物理的強度、サイズなどの特性の劣化が発
生することがあります。また、システム内の湿度が極端に高くなると、電気回路の短絡を招き、シ
ステムに深刻な損傷を引き起こすことがあります。
各システムの動作時の定格湿度は、相対湿度 8 ∼ 80 %、1 時間あたりの湿度変化 10 % です。温暖
期には冷房、寒冷期には暖房で、室温が管理されているビル内では、通常、システム装置が許容す
るレベルの湿度が維持されています。ただし、異常に湿度の高い場所にシステムがある場合は、除
湿装置を使用して許容範囲内の湿度を維持することをお勧めします。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
C-2
OL-7219-01-J
付録 C
File Engine のメンテナンス
設置環境のメンテナンス
高度
標高の高い(気圧の低い)場所でシステムを稼働させると、急速対流冷却機能の効率が低下し、アー
ク放電やコロナ放電に関連する電気障害を招くことがあります。また、このような状況では、電解
コンデンサなどの内部圧力がかかっている密閉されたコンポーネントが故障したり、その実行効率
が低下したりすることがあります。
各システムの最大定格高度は、動作時で 2,133 m(6,998 フィート)
、保管時で 4,570 m(15,000 フィー
ト)です。
ほこりと微粒子
動作環境を清潔に保つと、ほこりやその他の微粒子による悪影響を大幅に減らすことができます。
ほこりや微粒子は、絶縁体として作用したり、システムの機械的なコンポーネントの動作を妨げた
りすることがあります。また、定期的に清掃する以外にも、システム装置の汚れを防ぐために、次
のガイドラインにしたがってください。
•
システムの近くはすべて禁煙にしてください。
•
システムの近くでの飲食は禁止してください。
•
システムを使用していないときは、ダスト カバーをかけてください。
•
窓と外部に通じるドアは閉じ、浮遊する微粒子が入らないようにしてください。
腐食
人の指先の油や、高温多湿の環境に長時間さらされたことが原因で、システム内の各種装置の金
めっきされたエッジ コネクタやピン コネクタが腐食することがあります。このようなシステム コ
ネクタの腐食は、徐々に進行し、最終的に電気回路の断続的な障害を招く可能性があります。
腐食を防ぐため、ボードやカード上の接点には触れないでください。腐食を助長しやすい湿気の多
い環境や塩分の多い環境では、特に腐食要素からシステムを保護することが重要です。また、さら
に腐食を防ぐために、C-2 ページの「温度」で説明したとおり、極端な温度変動のある環境ではシ
ステムを使用しないでください。
静電気放電
Electrostatic Discharge(ESD; 静電気放電)は、人体やその他の物体に静電気が蓄積することにより
発生します。通常、このような静電気は、カーペットの上を歩くなどの単純な動作によって生成さ
れます。ESD とは、帯電した人がシステム内のコンポーネントに触れるときに発生する、静電気の
放電です。この静電気の放電により、コンポーネント、特に半導体素子が故障する可能性がありま
す。ESD は、とりわけ、相対湿度が 50 パーセント未満の乾燥した環境で問題となります。
ESD の影響を減らすため、次のガイドラインにしたがってください。
•
静電気防止用リスト ストラップを着用してください。静電気防止用リスト ストラップがない
場合は、シャーシの塗装されていない金属面に定期的に触れ、静電気を放出してください。
•
コンポーネントは、取り付けるまで帯電防止パッケージに入れたままにしてください。
•
ウールまたは合成繊維の衣服を着用しないでください。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
C-3
付録 C
File Engine のメンテナンス
設置環境のメンテナンス
電磁干渉と無線周波数干渉
システムからの Electromagnetic Interference(EMI; 電磁干渉)と Radio Frequency Interference(RFI;
無線周波数干渉)は、システムの近くで稼働しているラジオやテレビ(TV)受信機などの装置に悪
影響を及ぼすことがあります。また、システムが放出する無線周波数が、コードレス電話や低出力
電話の通信を妨げる場合もあります。逆に、高出力の電話機からの RFI が原因で、システムのモニ
タ画面に意味不明の文字が表示されることがあります。
RFI は、10 キロヘルツ(kHz)を超える周波数を発する EMI として定義されています。このタイプ
の干渉は、電源ケーブルと電源を介して、または送信された電波のように空気を介して、システム
からその他の装置へ伝播されることがあります。Federal Communications Commission(FCC; 米国連
邦通信委員会)は、コンピューティング装置が放出する EMI および RFI の量を制限するための特
別な規制を公表しています。各システムは、この FCC 規制に準拠しています。
EMI および RFI が発生する可能性を低く抑えるために、次のガイドラインにしたがってください。
•
システムは、システム カバーを取り付けた状態でのみ稼働してください。
•
すべての周辺ケーブル コネクタのネジが、システム背面の対応するコネクタにしっかり留めら
れていることを確認します。
•
周辺装置をシステムに接続する場合は、必ず、金属製のコネクタ シェル付きのシールド ケー
ブルを使用してください。
磁気
ハード ディスク ドライブはデータを磁気的に保存しているので、非常に磁気の影響を受けやすく
なっています。ハード ディスク ドライブは、次のような磁気の発生源の近くには決して保管しない
でください。
•
モニタ
•
TV 受像機
•
プリンタ
•
リアル ベル付きの電話機
•
蛍光灯
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
C-4
OL-7219-01-J
付録 C
File Engine のメンテナンス
設置環境のメンテナンス
電源の中断
システムは、特に、AC 電源から供給される電圧の変動の影響を受けやすくなっています。過電圧、
低電圧、過渡電圧(つまり、スパイク)により、メモリからデータが消去されたり、コンポーネン
トの故障まで発生する恐れがあります。このような問題を阻止するために、電源ケーブルは常に正
しくアースし、次の方法のどちらか、または両方を実行してください。
•
C-6 ページの「電源保護装置の使用方法」で説明されている電源保護装置のいずれかを使用し
てください。
•
システムは、専用電力回路に設置してください(電力を大量に消費する他の電気機器と回路を
共有させないでください)。一般に、システムの電力回路を、次の機器と共有させないでくださ
い。
− コピー機
− 冷暖房装置
− 電気掃除機
− 暖房器
− 電動工具
− テレタイプ機
− 計算機
− レーザー プリンタ
− ファクシミリ装置
− その他の電動装置
これらの電気製品以外に、システムの電源に対する最大の脅威となるのは、落雷によるサージまた
は停電です。雷雨の間は、可能な限りシステムとすべての周辺装置の電源を切り、プラグを電源か
ら抜いてください。
システムに電源が入っている状態で停電が起きた場合は、それが一時的なものであっても、直ちに
システムの電源を切り、電源コードをコンセントから抜いてください。システムの電源を入れたま
まにしておくと、電力が復旧したときに問題が発生する恐れがあります。同じ区域で電源が入った
ままになっているその他のすべての電気製品よって、大きな電圧スパイクが起き、システムが損傷
する可能性があるからです。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
C-5
付録 C
File Engine のメンテナンス
電源保護装置の使用方法
電源保護装置の使用方法
電圧のサージ、過渡電流、電源障害などの電源に関する問題を防ぐための装置は多数あります。こ
こでは、そのような装置の一部について説明します。
サージ プロテクタ
サージ プロテクタにはさまざまなタイプがありますが、通常は、装置のコストに相応した保護レベ
ルを備えています。サージ プロテクタは、雷雨の際に発生した電圧スパイクなどの急上昇した電圧
が、コンセントを通じてシステムに入るのを防止します。ただし、サージ プロテクタは、電圧が通
常の AC 回線の電圧水準を 20 % 以上下回るような、急激な電圧低下には効力がありません。
電力コンディショナ
電力コンディショナは、サージ プロテクタの過電圧保護より強力な機能を備えています。電力コン
ディショナは、システムの AC 電源の電圧をほぼ一定の水準に保ち、急激な電圧低下にも対応でき
ます。電力コンディショナには、この保護機能が追加されているため、サージ プロテクタに比べ、
数百ドルも高い価格になります。ただし、この装置でも、完全な電源喪失には対応できません。
無停電電源装置
Uninterruptible Power Supply(UPS; 無停電電源装置)システムは、電源の変動に対する最も完璧な
保護機能を備えています。これは、UPS が、AC 電源が失われたときに、システムの稼働を維持す
るバッテリ電源を使用するからです。このバッテリ電源は、AC 電源が使用可能なときに、AC 電源
によって充電されます。そのため、AC 電源からの電力供給が失われても、バッテリは一定時間
(UPS システムによって異なるが、15 分間から 1 時間程度)、システムに電力を供給することができ
ます。
UPS システムの価格は、数百ドルから数千ドルまでの幅があります。価格の高い装置の方が、AC
電源が失われたときに、より大規模なシステムをより長い時間、稼働させることができます。5 分
間しかバッテリ電力を供給できない UPS システムもあります。このような UPS システムは、シス
テムの稼働を継続させることを目的としていませんが、この UPS システムを使用することで、シス
テムを正常にシャットダウンすることができます。UPS システムは、必ず、サージ プロテクタと一
緒に使用する必要があります。また、UPS システムは、Underwriters Laboratories(UL)安全規格に
適合したものでなければなりません。
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
C-6
OL-7219-01-J
I N D E X
A
I
AC 電源
接続 3-11
I/O コネクタ 1-6
レセプタクル 1-7
L
LED
前面パネル(図)
1-5
C
CD-ROM ドライブ LED
説明 1-5
前面パネル(表)
1-5
チェック 3-11
背面パネル(図)
1-5
CD イジェクト ボタン
説明 1-4
背面パネル(表)
1-6
D
P
DIMM
考慮事項 4-4
PCI-X スロット 4-3
取り付け 4-4
R
RFI
E
影響の防止 C-4
EMI
影響の防止 C-4
ESD
損傷の防止 2-5, C-3
S
SATA 4-6
SCSI LVD ポート
説明 1-8
F
File Engine
2 支柱ラックへの設置 3-2, 3-4
機能の説明 1-3
削除または交換 3-12
設置 3-2
W
WAE-511
ハード ディスク ドライブの仕様 A-1
メモリ仕様 A-1
前面パネル 1-4
背面パネル 1-6
メンテナンス C-1
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
1
Index
あ
き
安全上の警告 2-2
機能の説明
File Engine 1-3
い
け
イーサネット 1
アクティビティ LED 1-6
警告
ポート 1-7
インストレーション 2-2
ケーブル
リンク LED 1-6
イーサネット 2
アクティビティ LED 1-6
接続 3-10
ケーブル接続要件
イーサネット標準(注)
1-7
ポート 1-7
リンク LED 1-6
イーサネット コントローラ 1-2, 1-7
イーサネット接続 3-10
イーサネット ポート
ケーブル接続要件(注) 1-7
コネクタのピン配置 1-7
こ
工具
ラックマウント用 3-1
高度
説明 1-7
ガイドライン C-3
仕様 A-2
インストレーション
警告 2-2
コネクタおよびポート
説明 1-6
お
コンソール
温度
ポートへの接続 3-10
コントロール ボタン
仕様 A-2
前面パネル 1-4
メンテナンスのガイドライン C-2
さ
か
サージ プロテクタ
拡張スロット
説明 A-2
使用方法 C-6
削除または交換
拡張ベイ
File Engine 3-12
説明 A-2
カバー
取り付け 4-8
取り外し 4-2
カバーとベゼルの取り外し 4-2
環境
し
シールド
電源制御ボタン 3-11
磁気
メンテナンス C-2
影響の防止 C-4
システム エラー LED
説明 1-5
湿度
仕様 A-2
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
2
OL-7219-01-J
Index
メンテナンスのガイドライン C-2
そ
重量
File Engine A-2
仕様
File Engine (表) A-2
温度 A-2
騒音
仕様 A-2
た
高度 A-2
湿度 A-2
卓上への設置
手順 3-9
騒音 A-2
電源装置 A-2
電源入力 A-2
熱放散 A-2
メモリ A-1
シリアル ATA ハード ディスク ドライブ 4-6
シリアル ポート
コネクタのピン配置 1-8
ち
注意
説明 xiii
中央集中型のネットワーク モニタリングおよび管理 1-3
説明 1-7, 1-8
て
す
テクニカル サポート
スイッチ
トラブルシューティング B-3
スロット
仕様 A-2
寸法
File Engine A-2
service request xix
サポート Web サイト xviii
取得 xviii
電源
システムへの接続 3-11
仕様 A-2
電源 LED
説明 1-5
電源制御ボタン
せ
静電気放電
ESD を参照
接続
ケーブル 3-10
電源 3-11
トラブルシューティング B-3
設置
卓上 3-9
ラック 3-4
設置環境
メンテナンス ファクタ C-2
前面パネル
1-5
LED (図)
1-5
LED (表)
コントロール ボタン ( 表)
1-4
図 1-4
説明 1-4
電源制御ボタン シールド 3-11
電源装置
使用方法、無停電 C-6
レセプタクル 1-7
電源入力
仕様 A-2
電源の中断
損傷の防止 C-5
電源レセプタクル
説明 1-7
電磁干渉
EMI を参照
電力コンディショナ
使用方法 C-6
電力要件 A-2
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
3
Index
と
へ
トラブルシューティング
ベイ
基本的なチェック B-2
説明 A-2
システム ハードウェア B-1
スイッチ B-3
接続 B-3
取り付け
ほ
ポート
カバー 4-8
イーサネット
ハード ディスク ドライブ 4-6
接続 3-10
メモリ モジュール 4-4
コネクタ
ね
説明 1-6
シリアル
ネットワーク
接続 3-10
背面パネル(表)
1-7
File Engine の削除 3-12
熱放散
ほこり
損傷の防止 C-3
仕様 A-2
ま
は
マイクロプロセッサ
説明 A-2
ハードウェア
トラブルシューティング B-1
ハード ディスク コントローラ
説明 A-2
ハード ディスク ドライブ
仕様
む
無線周波数干渉。RFI を参照
無停電電源装置
WAE-511 A-1
シリアル ATA 4-6
使用方法 C-6
ハード ディスク ドライブ LED
説明 1-5
ディスク ドライブ ハード ディスク ドライブを参照
背面パネル
1-5
LED (図)
1-6
LED (表)
ポート(表)
1-7
め
メモリ
構成の変更 4-4
メモリ仕様
WAE-511 A-1
メモリ モジュール
取り付け 4-4
取り付けの順番 4-4
ふ
メンテナンス C-2 ‐ C-5
腐食
損傷の防止 C-3
ら
ラックへの設置 3-4
ラックマウント キット
内容 3-4
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
4
OL-7219-01-J
Index
ラックマウント ブラケット
図 3-2
り
リセット ボタン
説明 1-4
れ
レセプタクル
電源 1-7
ろ
ローカルエリア ネットワーク
イーサネット 1-2
Cisco File Engine 511 ハードウェア インストレーション ガイド
OL-7219-01-J
5
Fly UP