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3 都市機能誘導区域及び誘導施設の方向性について
飯塚市地域連携都市政策協議会 資料5 3 都市機能誘導区域及び誘導施設の方向性について 都市機能誘導区域の 定義 交通利便性の良い拠点等へ都市機能を誘導・集約・維持することにより飯塚市全体において生活 サービスやコミュニティが持続的に確保できるよう、維持・誘導したい機能や維持・誘導するた めに講ずべき施策を明示する区域 国が想定する 区域設定の 視点 都市計画運用指針「都市機能誘導区域の設定」 「都市機能誘導区域は、例えば、都市全体を見渡し、鉄道駅に近い業務、商業などが集積 する地域等、都市機能が一定程度充実している区域や、周辺からの公共交通によるアクセ スの利便性が高い区域等、都市の拠点となるべき区域を設定することが考えられる。 」 「都市機能誘導区域の規模は、一定程度の都市機能が充実している範囲で、かつ、徒歩や 自転車等によりそれらの間が容易に移動できる範囲で定めることが考えられる。」 都市再生基本方針「都市の基本的構造の在り方」 「中心市街地など都市の中心部や駅周辺等において都市機能の回復を戦略的に進める。」 ことを求めている。 拠点性 1)拠点における都市機能の維持・増進(集約・集積) 生活利便施設の立地 :一定程度の生活利便施設(通所型)が集積していること 状況、徒歩圏域 2)地域コミュニティの維持・増進(コミュニティの機能 強化) コミュニティ拠点 :地域コミュニティの拠点機能を有していること 都市機能誘導区域の 設定 (区域設定の方向性) 飯塚市の 区域設定の 視点 3)必要な都市機能を補完するための拠点間・地区間の 公共交通便利地域 連携(補完) 交通ネットワーク :拠点間、地区間の連携が図れるような交通ネットワーク 【次ぺージ参照】 が形成されていること(交通利便性の良い区域) 4)行政機能の適正配置/民間機能の誘導促進 交通ネットワーク :行政機能(公共施設等)の適正配置や民間事業者の活動 人口密度等 により生活利便施設(通所型)の集積が見込まれること 5)上記の項目が将来的に(時間軸を持って段階的に) 人口密度 形成されうる区域であること 用途地域 ●都市機能誘導施設とは <都市再生特別措置法第 81 条> 都市機能誘導区域に立地を誘導すべき都市機能増進施設(*) (*)都市機能増進施設 医療施設、福祉施設、商業施設その他の都市の居住者の共同の福祉又は利便のため 必要な施設であって、都市機能の増進に著しく寄与するものをいう。 <都市構造の評価に関するハンドブック(国土交通省作成)> 生活サービス施設 医療施設:病院(内科又は外科)及び診療所 福祉施設:通所系施設、訪問系施設、小規模多機能施設 商業施設:延べ床面積 1,500 ㎡以上のスーパー、百貨店 飯塚市における都市機能の誘導と都市機能誘導施設(案) 飯塚市全体を見渡しつつ、地区の特性、役割・機能等の状況を踏まえ、都市機能 誘導施設を設定し維持、誘導する 【検討する都市機能誘導施設の種類】 ◆生活利便施設(通所型)(詳細下表) ◆地域コミュニティ増進施設・健康増進施設等 ◆本市を特徴づける広域性の高い都市機能施設(高次都市機能施設) ◆上記施設に付帯する交通施設 ○生活利便施設(通所型) 商業施設 生鮮三品取扱店(スーパーマーケット・個店)/コンビニエンス ストア 医療施設 一般病院(内科・小児科)/一般診療所(内科・小児科) 福祉施設 高齢者通所系福祉施設/障がい者通所系福祉施設 子育て施設 保育所(認定こども園を含む)/幼稚園(認定こども園を含む) 子育て支援センター/病後児保育施設 教育施設 小学校/中学校 上記に類するもの 病児保育施設等 <参考> ○健康・医療・福祉のまちづくりに必要な都市機能(国土交通省「健康・医療・福祉のまちづ くりの推進ガイドライン」一部抜粋) ・健康機能:保健センター、健康増進施設、公園、体育館等 ・医療機能:一般病院、回復期リハビリテーション病院、診療所、薬局等 ・福祉機能:地域包括支援センター、障がい者総合支援センター、コミュニティサロン、子育 て総合支援センター、保育所等 ・交流機能:市民センター、公民館等 ・商業機能:商店街、商業施設、日用品店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等 ・公共公益機能:市役所、市役所の出張所、中央図書館、図書館の分所、銀行、郵便局、小学 校、中学校、幼稚園等 7 飯塚市地域連携都市政策協議会 資料5添付 公共交通の利便性に基づく地域別施設立地状況 ▼公共交通の利便性に基づく地域(公共交通便利地域、不便地域、空白地域)の定義 バス バス停から300m圏内 バス停から 運行本数15回/日 運行本数15回/日 300m圏外 (往復)以上 (往復)未満 駅から 鉄 800m圏内 道 駅から 800m圏外 公共交通便利地域 公共交通 不便地域 公共交通 空白地域 資料:都市構造評価ハンドブックを参考に市作成 8 参考資料 参考資料 参考)区域設定における施設等からの距離に関する根拠 項目 参考)区域を設定する理由~拠点連携型都市の実現を目指して 内容 出典 平成 26 年国土交通省「都 生 活 利 便 施 設 施設を中心に 800mの範囲(一般的な徒歩圏であ 市構造の評価に関するハ の徒歩圏 る半径 800mを採用) ンドブック」 歩いていける 「500m」:70 歳以上が最も多く回答した範囲 範囲 *20~69 歳では「501m~1,000m」が最も多い回 =歩いて暮ら 答 せる範囲 平成 21 年度内閣府「歩い て暮らせるまちづくりに 関 す る 世 論 調 査 」( N = 3,157 人) 平成 26 年国土交通省「健 高齢者が休憩をしないで歩ける歩行継続距離は 高齢者の歩行 康・医療・福祉のまちづ 500mから 700m(平成 22 年自治体アンケート調 継続距離 くりの推進ガイドライ 査 N=631 人)から設定 ン」(技術的助言) 平成 26 年国土技術政策 鉄道駅から徒歩20分(直線距離で1km)、バス停 総合研究所「アクセシビ から徒歩10分(直線距離で500m)の距離がアクセ リティ指標活用の手引 シビリティ指標算出上の徒歩限界 き」 徒歩の限界 距離 ・人口集中地区(DID地区) 中心拠点の ・鉄道・地下鉄駅から半径 1kmの範囲内、又は 平成 26 年度国土交通省 定義 バス・軌道の停留所・停車場から半径 500mの範 「都市機能立地支援事業 (距離に関す 囲内(いずれもピーク時運行本数が片道 3 本以上 制度要綱」 る事項) を満たすもの) 次の全ての区域を満たす区域 イ 中心拠点区域に接続するバス・鉄軌道の停留 生活拠点の 所・停車場から半径 100mの範囲内 平成 26 年度国土交通省 定義 ロ 中心拠点区域の中心から半径 5kmの範囲内 「都市機能立地支援事業 (距離に関す ハ 市街化区域内、又は区域区分が定められてい 制度要綱」 る事項) ない都市計画区域において設定される用途地域 内 <徒歩所要時間> 徒歩所要時間 項 目 なぜ、拠点連携型都市なのか ○人口減少下での生活利便性の低下、地区の活力低下が懸念される中、 ・生活に必要なサービス(生活利便施設)や行政機能がある程度まとまって立地する地域や高齢者 をはじめ住民が自家用車に過度に頼ることなく公共交通により生活利便施設等にアクセスできる地 域を守る ・歴史的に古くからコミュニティ(交流)の拠点であった地域を守り、まちづくりの拠点として強 化する ・これらの地域間を交通ネットワークで結ぶことで地域間での交流を促進するとともに、それぞれ の地域で不足する機能を補完する ○飯塚市全体において、生活利便性の維持・増進、地区の活力の維持・増進を図り、将来にわたる 居住環境の維持を実現する。 なぜ、都市機能誘導区域を設定するのか ○拠点連携型都市を実現するため、 ・拠点性を有する区域に都市機能誘導区域を設定することで、生活に必要なサービスの維持(*)・ 増進を図る⇒飯塚市全域で生活に必要なサービス等を補完することが可能となる ・区域を徒歩圏や交通利便性を考慮し設定することで、生活に必要なサービスの効率的な提供を図 る ・コミュニティ施設を都市機能誘導施設とすることで、当該施設の機能強化(まちづくりの拠点施 設化、交通利便性の向上)を図る ・区域を明示し、施策を講じることで民間事業者(民間投資)を誘導する ・郊外での新たな開発(生活利便施設の立地)を抑制する。(郊外での立地→拠点内での類似施設 の閉鎖を危惧) (*)区域からの転出や撤退の恐れのある場合は「維持」することが重要 なぜ、居住誘導区域を設定するのか ○拠点連携型都市を実現するため、 ・一定の区域において人口密度を維持することにより、一定の利用圏人口(徒歩圏人口)に支えられ る生活サービスやコミュニティを持続的に確保する ・都市機能誘導区域との連動により自家用車に過度に頼らない居住環境を確保する ・郊外での新たな開発(宅地開発)を抑制する ・農業地域の保全と居住の拠点等への誘導を一体的に図る 女性 (分速 80m) 高齢者 (分速 50m) 10 分 16 分 500mの範囲(歩いて暮らせる範囲) 6 分 15 秒 10 分 ○住民・民間事業者・関係団体・行政の連携のもと 100mの範囲内(生活拠点の定義) 1 分 15 秒 2分 日常生活に必要なサービスや行政サービスが住まいの身近に存在する、 または、公共交通により容易にアクセスできる都市構造を実現=持続可能な都市の構築 800mの範囲(生活利便施設の徒歩圏) 12 9