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ガンマグロプリ ン無効例 (巨大冠動脈瘤合併例) の
【要約】 γ-globulin 療法(IVGG)後に巨大冠動脈瘤(巨大瘤)を合併した IVGG 無効例の 臨床的特徴を検討するため、第 12 回全国調査を母集団として抽出された無効例 52 例につ いて、年齢、性をマッチさせた対照例とともに臨床データを検討した。IVGG 前に無効例 を予測する方法は、鋭敏度が 83.3%、特異度が 59.0%であり、ともに目標よりも低値であ った。IVGG 後に予測する方法は、特異度は 79.6%で良好であったが、鋭敏度 83.7%でやや 低値であった。いっぽう、IVGG 終了直後の原田スコアが陽性、あるいは体温≧37.5℃の 場合に無効例を予測する方法は、鋭敏度 93.9%、特異度 68.1%で、ほぼ満足されるスコア と思われた。今後これをもとに重症例に対する追加治療に関する prospective study が必 要であるが、安全性と医療経済的な面で適切な方法でなくてはならない。