...

あーとてるの旅15 - あーとてるの部屋

by user

on
Category: Documents
22

views

Report

Comments

Transcript

あーとてるの旅15 - あーとてるの部屋
あーとてるの旅15
マレーシア・ボルネオ島
ミリとムル
29回目
1996年7月6日~10日
参加者:男性・増田淳一,後藤周平,野村幹夫,井上重夫
女性・田沢麻紀子,田口裕子,高野道子
遅れてしまったマッシー・・・
新宿駅で待ち合わせで成田 Express に乗り,東京駅からマッシー(増田)が乗り込んで
くる予定でした,私たちの乗った成田エキスプレスは新宿駅を発って東京駅のプラットホ
ームに着きました,私たちの車両は一番前の車両で皆でプラットホームで待っているマッ
シーを探していました,が,見つかりませんでした,しかしながらマッシーの事だからど
っかの車両に乗ったかもの期待で待っていましたが,両国駅から地上にあがった時点でお
かしいという事で,祐ちゃんが携帯電話でマッシーに掛けたのですが,電話に出ないとい
ってきた,これは寝ていると思いもう一度掛けなおしてもらったら,寝ていたらしく電話
に出て何でこんなに早く起こすのかと,寝ぼけていて今日の出発の事を忘れていたらしい,
祐ちゃんの説得で我に返ったマッシーはこれからすぐに家を出るから,もし間に合わなか
ったら置いていって結構ですからと
チェックインカウンターで 1 人遅くなる旨話しをすると,
ぎりぎりまで待ちましょうと,
出発 50 分前になっても来ないので受付の女性に頼んで出国手続をして,出発ロビーに行っ
て近くの売店でサンドウイッチを食べていた,搭乗案内があり飛行機に乗るとなんと其処
にはマッシーが居るではないか,
クアラルンプールからミリ
マレーシア航空089便がクアラルンプール国際空港に到着したのは16時25分,入
国審査を終えコーヒーショップや免税店の並ぶ通路をショッピングしながら国内線乗り場
に移動,2階から1階に降りて国内線乗り場でチェックイン,コーヒーショップでビール
を飲みながらマッシーをからかう,マッシーは一生懸命言い訳をしていた,待合室にはマ
ッサジチェアが4席あったのでそのひとつにコインを入れたが動かない,壊れていたので
す,ミリ行きの飛行機は1時間以上遅れて21時40分に離陸した,機内食が出てきて食
べ終わった頃に周平君とのむチャンが2食も食べちゃったと自慢げに話していた,ミリ空港に
は24時着,空港には現地の旅行会社の藤島さんが待っていてくれて,ホテルまで案内し
てくれました。
7月7日
リーガロイヤルホテルの朝は早かった,7時の朝食でコーヒーを飲んでいた
が,麻紀ちゃんだけ1人張り切っていたが,他の人達は皆眠そうな顔していた,7時30
1/6
あーとてるの旅15
分ロビーに集合した時は皆同じ T シャツを着ていた,
あーとてるで初めて旅行用に作った T
シャツなのた。
ミリからムルに
藤島さんが迎えに来てくれた,ホテル内から外に出るとからっとした南国の暑さを感じ
させてくれた,天気も良く素晴らしい飛行日和になると信じて。
空港まで2台のタクシーで,昨日は真っ暗闇の中を走っていたので外の景色はわからな
かったが,今日は明るい天気の良い道を走っているので見ていると森を伐採した後らしく
茶色になった地肌がむき出しになっている,何時の日かここにも住宅が立ち並ぶ姿が目に
浮かぶ,ミリ空港はローカル空港らしく小型飛行機だらけ,チェックインが始まった,こ
こで面白いことが始まった,手荷物と人間が一緒に大きいはかりの上に乗ることた,皆計
り終わって最後に田口の祐ちゃんが計る時に,皆向こうに行って計りを見じゃ駄目と言っ
てけん制する,いよいよ飛行機に乗るときが来た,小さな飛行場で小さな飛行機の為,ボ
ーディングブリッジではなく飛行機のあるところまで歩いて行くのだ,私はこの飛行機の
あるところまで歩くのが大好きなんです,味もそっけないボーディングブリッジより飛行
機が止まっている駐機場まで歩くと,その土地の匂いで好きになれるかどうでもいいか判
断できるから,タラップを登り機内に20人も乗れるのか小さなプロベラ機が動きだした,
上空から見る風景は遠くに見える青い海,海岸線に沿った海は茶色に濁っていた,そして
森を伐採した跡の茶色の地肌と青く茂った森,森の中に川が見えてきた赤茶色に濁った川
だ,ここはボルネオのアマゾンだ,周平君が大きな声でワニだ,あれぜったにワニだと言
っていたが誰も信じていなかった,森の中に急に切り裂かれた一角が見えてきた,細くな
った濁った川の脇にいくつもあるコテージが見えてきた,何だろうと思っていたのに後で
我々が泊まるホテルでしだ,飛行機はホテルが見えてきたあたりから森の中に突っ込むよ
うに急降下した,前方が見えないのでヤバイと思っていたら,ムルの飛行場でした,飛行
機から降りて飛行場を見ると,これが・・木造バラックの飛行場でした。
舗装されていないでこぼこ道をマイクロバスで約5分,我々の泊まるロイヤルムルリゾ
ートホテルへ,チェックインをしている間,ロビーの南国ではの籐椅子に座って待ってい
た,鍵をもらい床上式地上3メートルの通路を歩き高床式シャレー(コテージ)に入る,
私とのむチャン,マッシーと周平君,高野さんと田口の祐ちゃん,田沢の麻紀ちゃんは1人部
屋の構成,部屋の大きいのにビックリ,いいねえ・・・・早速のんびりと寝転ぶと他の部
屋の皆も入ってきて喜んでいた,こんなに広い部屋に麻紀ちゃん1人寂しいだろうな
あ・・・とからかう。
昼食はホテル内のレストランで飲んだマレー料理のスープが旨かった,食後は1時まで
フリータイムでホテルの近くを探索。
2/6
あーとてるの旅15
ラング・ケイブとディア・ケイブ
ボルネオ島サラワク州グヌン・ムル国立公園の中にあるラング・ケイブと世界最大の洞
窟ディア・ケイブに出発,国立公園事務所で入園手続きをする,事務所には花とか昆虫,
鳥などのパネル写真が飾ってあって結構面白かった。
この事務所から約1時間の道のりだ,熱帯植物がおおい繁る森の中を歩く,プランク・
ウオーク(木製の歩道)が整備されていて歩きやすかった。
ラングさんという人が発見した洞窟で,洞窟の入り口に小川が流れていた,流れる水は
とてもきれいだが川底にある石は,赤茶色に染まっていた,これは蝙蝠の糞が長年にわた
って積もった為と,洞窟の中に入ると見事なくらげに似た鍾乳石,何百年,何千年をかけ
て自然が造りあげた造形物でした。
ラング・ケイブのとなりにある世界最大の洞窟内空間を持つディア・ケイブに移動しま
した,洞窟の中に入り入り口の上の岩を見るとエイブラハム・リンカーンの顔が浮かび上
がって見える,よく見つけられたものた,すごいよ見つけた人は・・奥へ進むと手すりに
はゴキブリがうじゃうじゃ居るが動かない,通路の壁の下には蝙蝠の糞が山になっている,
蝙蝠がゴキブリを食べて蝙蝠の糞をゴキブリが食べる,もっと奥へ進むと手すりに白蛇が
いたがじっとして動かないでいた,暗いところにいるので目が見えないらしい,洞窟の上
には100万とか300万とかの蝙蝠が休んでいる,この蝙蝠が4時から5時頃外にえさ
を探しに一斉に飛び立つ姿が見られるらしい。
ムル山は2376メートル,洞窟はいくつあるかわからない,大規模な調査が行われて
いるがそれでも全体の40%で,60%は前人未踏でどのようになっているか誰も知らな
いらしい。
観光客の入れる奥まで進み,引き返す時に再び白蛇の所まで来た時の事でした,ガイド
さんが蛇の前で後ろを通ってくださいと,この狭い通路をガイドさんの後ろに来た時に,
蝙蝠の糞が山になっているところにサンダルごと右足がスポーと入ってしまいました,柔
らかくなったバターの中に入ったような気分でした。
洞窟の外に出ると小雨が降っていた,ガイドさんを先頭に一列になって歩く,私が一番
後ろで前には,マッシーがヴィデオを取りながら歩いていた,と・急にマッシーがいなく
なった,滑って転んでいたのです,借りてきたヴィデオカメラは無事でした。
少し歩き始めたら雨がやんで陽がさしてきた,ガイドさんがランク・ウォークから離れ
て川の方に行くのでついて行くと,ここの場所で蝙蝠が飛んでくるのが見れるかもしれな
いので1時間ぐらい待ちましょうと,そして4時過ぎになったら今日は蝙蝠が洞窟から出
てこないみたいだから帰りましょうと言って,早足で歩き始めた,空は暗くなってきた,
ポツリポツリとたいした降りでないが雨が降ってきた,女性のガイドさんの歩くのが早い
事,ついて行くのがつらい,私も年をとったね,このときに初めて若い人には勝てないと・・・
ホテルの部屋に戻って直ぐに靴下を屑籠に捨てる,白い綿の靴下が赤く染まっていた。
3/6
あーとてるの旅15
クリアウオーター・ケイブとウインド・ケイブ
7月8日朝食を済ますと直ぐに出発だ,ホテルの前に流れてる川から14,5人乗れる
細長いモーター付きのボートに外人組と我々のグループで満席だ,最初に国立公園オフイ
スに寄ってガイドさんが手続きをするのを待っていた,ガイドさんが戻ってきて出発,結
構流れの速い茶色の川を走る,川に突き出た岩を右へ左へと避け,右側はジャングル,左
側は民家が時々見える。ボートは茂みの多いジャングルに,桟橋も無い所で外人客を降ろ
した,この外人客は道も無いジャングル探検でもするらしい,外人客を降ろしたボートは
上流に向かって走る,桟橋が見えてきたのでここかと思っていたら,鍋を持ったおばちゃ
んを乗せ再び走り始めた,ホテルを出発して約1時間ウインド・ケイブに着きました,洞
窟内は歩道に電気がついていたので歩きやすい,階段を下りていく,いろんな形をした綺
麗な鍾乳石や石筍のあるキングスルームと呼ばれる空間,所ところに吹き抜け穴もあり生
暖かい風が吹き抜ける洞窟でした。
洞窟を出て帰り際に木製の歩道の下り坂でのむチャンが,雨上がりの濡れた歩道ですべりは
いていたサンダルを崖の端に落としていまい手すりから足の指を使い拾いあげました,そ
れを見ていた外人の女の子がモンキーガイと言って笑っていました。
全長107Km に及ぶクリアウオーター・ケイブは東南アジアで一番長い洞窟ですが,未
だに半分以上は前任未到ということです,その一部を見学入り口付近にある光にさらされ
た鍾乳石に湧き出る水が川となって奥にも続いている。
懐中電灯をもって歩くがものすごく大きい洞窟なのでライトが届かない,自分の歩く付
近だけがわかる。
洞窟を出ると昼食が待っていた,洞窟から流れて来る川が二股にに別れている川の上に
木造りの休憩所があって,途中からボートに乗り込んできたおばちゃんがカレーライスを
作って待っていました,マレーの鶏カレーです,祐ちゃんが皆にカレーを盛って渡してい
ました,祐ちゃんは本当に気が利きます,柔らかいルウに長い米タイ米です,一口食べた
けと旨いの一言,周平君は3杯もお代わりしていた,食事が終わると洞窟から流れてくる
川で泳ぎ始めた,時折すごい雨が降るが直ぐにやみ再び日が差したりした変な天候です,
ボートに乗り途中で降ろした外人グループを拾い,カレーライスを作ってくれたおばち
ゃんを乗せた場所に行ったときに,ロングハウスを見ましょうとボートから下ろされた,
高床式のロングハウスはサラワク文化村先住民族の民家です,廊下と言うのか通路ど言う
のか部屋のドアの前で自分たちの作った民芸品を売っていました,只見るだけて誰も買い
ません,再びボートに乗ってホテルにたとり着き,帰り支度してホテルをチェックアウト,
ムルの飛行場に。
サラワク州ミリ
16時発の飛行機に乗る,機内からは泊まったホテルが見えてきた,川沿いには結構民
4/6
あーとてるの旅15
家があったのには驚いた,離陸してから35分でミリの空港に着陸,リーガロイヤルホテ
ル・ミリに直行,部屋に入ると直ぐにプールに直行して人泳ぎ,元気だねえ・・皆若いよ。
7月9日朝食が終わると皆テニスをやると言うので,私1人で街に行く事にした,タク
シーで CANADA HILL に行ってもらう,1910年ボルネオ島で初めての石油が出た発
掘現場の跡です,旧油田のやぐらがポツンとひとつだけ立っていた,小高い丘からミリの
街並みが見える,遠くにミリの川も見えた,石油発掘現場を後にして小高い丘から降りて
くるときに見たものはインドシナ難民村でした,道路と椰子の木に囲われて数十件のバラ
ック小屋が立ち並ぶ,どういう生活をしているかわからないが,車を持っている家もある,
地震があったらひとたまりも無くぶっつぶれそうな家ばかりを見てしまいました。
街中でタクシーを降り裏道を歩いているうちに,何時の間にか住宅街に来てしまい,サ
ッカーの選手村の前にいました,すぐ横にはサッカー場があって誰にでも入れるサッカー
場の中を横切ると今度はモスクの前に,雨が降ってきて民家の軒下を借り少し休む,5分
もすると今度はカラットとした陽が差してきて暑くなった,再び歩き始めると果物市場が
あった,入り口のところでドリアンの匂いが強烈に匂ってきた,まいったなあこの匂い。
ロング ジェッティー
午後ホテルから2台のタクシーでミリの街にウインドウショッピングをする,チャイナ
St でオープンテラスでビールを飲みながら,別々の中華そばを注文,牛肉だけ乗っている
そば,野菜だけのそば,訳のわからないのが乗っているそば,私の注文した牛肉の乗って
いるそばは味が濃くて食べるのに苦労した,皆始めて食べるそばで交換しながら食べてい
た,食後は近くにある総合市場見学,ショッピングセンターでおみやげを買いあさる,そ
して沢山買ったお土産のビニール袋を両手に持って歩かねばならないのだ,
沢山のビニール袋を持ってミリ川にたとり着くとそこには無料のフェリーが待っていた,
早速乗り込んだ,ミリ川の幅は狭いので直ぐに対岸についてしまった,少し歩くと南シナ
海に出た
そこには長い長い桟橋が海岸から海に向かって延びていました,これがロング
ジェッティです,ここから広大な南シナ海の沈む夕陽が綺麗に見えるらしい,桟橋を歩き
始めると強い風が吹き荒れてきた,桟橋の先端まで来るとタグボートが着いたらしくロー
プを使って乗り移っていた,海が荒れていたので桟橋に横付けできないのだ,あまりにも
風が強いので美しい夕陽を見ることも無く退散,桟橋を降りると海辺を歩くと小さなかに
や貝が見つかったり,アサリを取っている現地の人達,この頃夕陽が赤く海岸を埋め尽く
した,雲が多かったせいかまあまあの夕陽でした。
この海岸から泊まっているリーガロイヤルホテルが見える,ここから歩いていけば近い
と思うのだが海と川に邪魔されていけないのだ。
海岸を半周するとフェリー乗り場に戻った,再びフェリーに乗って対岸に,
タクシーでホテルまで5分,歩いても30分あれば着くと思い皆で歩く事になった,両手
5/6
あーとてるの旅15
にビニール袋を持って歩く,歩き始めはだらだら歩いていたのが何時の間にか一列になっ
て歌まて歌い始めた,そのうち合唱になってアヒルが行列をつくって歩いているみたいた,
今日が最後の夕食だ,ホテル内のレストランで赤ワインを注文して出てきたワインはな
んと腐っていた,取り替えてくれと言ったがボーイは知らん振り,マネージャを呼べと言
っても知らんぶり,えーいめんどくさい白をもってこいといったら直ぐに持ってきた,な
んだこのボーイは。
帰国の途に
7月10日朝早くに目が覚めた,朝日がプールに射すと雲と椰子の木が水面に映し出さ
れた,なかなか見られない風景だ,海岸を散歩したが流木やごみが砂浜を占領していた,
海で泳ぐ人もいないのだろう。
コーヒーショップでヴァイキングの朝食をしていたら,高野さんの病院の先生と高野さ
んが偶然にも会ってしまった,珍しいと言うか,偶然と言うのかこんな事ってあるんだ・・・
ミリ空港からコタキナバル空港迄
ミリ空港を9時50分離陸したマレーシア航空2806便は空港上空を一回りして海岸
線を飛んでいた,ブルネイ国に入った時に驚いだのは,海岸線の海の色が茶色に染まって
いた,石油のせいなのか川から流れてくる水が汚いのかわからないが汚れた海岸でした。
ブルネイを過ぎると直ぐに海の上に浮かぶラブアン島が見えた,もうコタキナバルだ,
また飛行機は2回も旋回した,キナバル山も見え,遠くのジャングルも見え素晴らしい,
40分のフライトだった。
コタキナバル空港で出国手続きを済ますと時間がたっぷりあった,免税店やコーヒーシ
ョップで時間つぶし,13時10分発 MH078便に乗って成田に19時30分着4時間
のフライトでした,
*
あーとてるのTシャツを皆に着てもらい,ミリ空港からムル空港に到着した時に,
出迎えてくれた女性ガイドさんがどこかの NPO のグループですかと言われた時
には笑ってしまった。
*
周平君が雪と付き合っている事をムルのホテルで知りました,ホテルの売店で
Tシャツを買っているときに,周平君がこの T シャツは雪チャンに似合いそうだから
おみやげに買っていこうと,その一言でわかりました。
*
今回のボルネオ旅行で参加した皆さん,楽しんでくれたようで安心しました,
皆意気があっていて逆に私が助けられた思いです,田口の祐ちゃん,高野さんに
田沢の麻紀ちゃん,野村君に周平君,マッシー有難う。
またこういう旅行したいものです。
6/6
Fly UP