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海外で許可を受けていても安心してはいけません! ≪無承認医薬品≫

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海外で許可を受けていても安心してはいけません! ≪無承認医薬品≫
1.無承認医薬品等とは?
薬事法では,許可を受けた者でなければ業として医薬品
を販売等してはならない(法第24条第1項)と規定していま
す。
また,容器,被包の形状,色彩,図案等を他の正規医薬
品に似せて作られたもの(以下,「模造医薬品」)及び厚生
労働大臣の承認を受けていない医薬品(以下,「無承認医
薬品」)の販売等を禁止(法第55条第2項)しています。
海外で許可を受けていても安心してはいけません!
無承認医薬品は,海外で承認を受けている医薬品であっても,日本で承認を受けていなければ
≪無承認医薬品≫
となり,法の規制を受けます。
・無承認医薬品を広告・販売するウェブサイトが多く見られます。
・無承認医薬品の効能効果をうたう広告は,違法です。
・無承認医薬品の服用は,健康被害を招く危険性があり,命を落とす可能性もあります。
・無承認医薬品の売上金は,犯罪組織の収入になっている可能性があります。
2.無承認医薬品等の例
・バイアグラ100mg錠
ED薬バイアグラは,25mg錠と50mg錠は日本での承認を受けた医薬品ですが,承認を受けて
いない100mg錠も存在し,このバイアグラ100mg錠は無承認医薬品となります。
その他にも,近年,警察が検挙したウェブサイト利用の無承認医薬品の広告・販売事案で取り扱われ
ていた威哥王,蟻力神といった無承認医薬品もあります。
・シリアス50mg錠・100mg錠,レビトラ50mg錠・100mg錠
これらは,正規品としては存在せず,模造医薬品の可能性が高いものです。
また,警察が検挙した事件の中には,ウェブサイトに,
「体内に侵入した放射性物質を排泄します」「中性脂肪が爆発的に燃焼する」「背が伸びる」
などと嘘の効能効果をうたって無承認医薬品を広告・販売したものがあります。
3.無承認医薬品等による健康被害の例
厚生労働省や国民生活センターの発表によると,
○ 模造のED薬を服用し,痙攣,意識低下を生じ救急搬送された例
○ ホスピタルダイエットなどと称されるタイ製の向精神薬に使われている成分を含有する無承認医薬
品を服用し呼吸器麻痺等をおこした例
等,無承認医薬品等による健康被害が報告されています。
このように,無承認医薬品等は,日本国内で法を遵守して販売されている医薬品に比べて健康被害など
の危険性が高いことから,安易な個人輸入等や使用について,注意しましょう。
4.警察における検挙事例
○
無承認医薬品の広告違反
個人輸入代行業を営む男が,インターネットで通信販売サイトを開設し,無承認医薬品であるED
治療薬の名称,効能,効果等を広告した。
○
医薬品の無許可販売・販売目的貯蔵事件
医薬品の販売業の許可を持たない男が,インターネットで医薬品等の販売サイトを開設して,無承
認医薬品であるED治療薬を販売するとともに,自宅において販売目的で貯蔵した。
○
医薬品の無許可販売事件
個人輸入代行業を営む株式会社代表取締役らが,ウェブサイトに模造医薬品の広告を掲載し,許可
を受けないで,購入者に対して中国から模造医薬品を送付し販売した。
○
医薬品の無許可販売事件
暴力団周辺者の男が,インターネットオークションサイトを利用し,購入者に対して模造医薬品を
販売した。
平成25年中に警察が検挙した無承認医薬品等の広告・販売事
件で,仕出地が国外と判明したもののうち,約53%は中国を仕
出地とするものでした。
危ない薬に手を出さず,困ったときは,
人の手を取りましょう。
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